JP2002009783A - 通信ネットワークシステム - Google Patents

通信ネットワークシステム

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JP2002009783A
JP2002009783A JP2000184312A JP2000184312A JP2002009783A JP 2002009783 A JP2002009783 A JP 2002009783A JP 2000184312 A JP2000184312 A JP 2000184312A JP 2000184312 A JP2000184312 A JP 2000184312A JP 2002009783 A JP2002009783 A JP 2002009783A
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  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 パケット信号の送信に利用される複数のノー
ドは、移動ノードWと複数の固定ノードL〜Pとを含
む。ここで、移動ノードWはルートRt1を移動するノ
ードであり、固定ノードL〜PはルートRt1に沿って
固定されたノードである。パケット信号は、このような
移動ノードWおよび固定ノードL〜Pを経由して宛先の
ノードに送信される。つまり、固定ノードL〜P間のパ
ケット通信は、移動ノードWを介して行われる。 【効果】 強電波を利用して固定ノード間で通信を行う
必要はなく、電波環境の悪化を防止することができる。
また、固定ノード間にケーブルを敷設する必要もないた
め、低コストで通信ネットワークを構築することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、通信ネットワー
クシステムに関し、特にたとえば、複数の無線通信端末
を経由したデータ通信を行う、通信ネットワークシステ
ムに関する。
【0002】
【背景技術】通信ネットワークを構内だけでなく住宅地
などのより広い地域内で構築しようとすると、多数のア
クセスポイント(通信端末)を所定間隔で配置する必要
がある。さらに、通信ネットワークとして機能させるた
めには、各々のアクセスポイントどうしでデータを交換
できる仕組みが必要となる。ここで、アクセスポイント
間でデータを交換する方法としては、(1)無線電波を
用いる、(2)ケーブルを敷設する、の2つの方法が考
えられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、無線電波を用
いる方法(1)では、アクセスポイント間でデータをや
り取りできるだけの強い電波が必要となり、電波環境が
悪くなる。また、ケーブルを敷設する方法(2)では、
工事に費用がかかるだけでなく、ケーブルの敷設後にア
クセスポイントの配置を変更することが非常に困難とな
る。
【0004】それゆえに、この発明の主たる目的は、電
波環境の悪化を防止でき、かつ低コストでネットワーク
を構築することができる、通信ネットワークシステムを
提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、複数の無
線通信端末を経由してデータ信号を送信する通信ネット
ワークシステムにおいて、複数の無線通信端末は、所定
ルートを移動する少なくとも1つの移動通信端末、およ
び所定ルートに沿って固定された複数の固定通信端末を
含むことを特徴とする、通信ネットワークシステムであ
る。
【0006】第2の発明は、複数の無線通信端末を経由
してデータ信号を送信する通信ネットワークシステムに
おいて、複数の無線通信端末は、所定ルートを移動する
少なくとも1つの第1通信端末、および所定ルートに沿
って存在する複数の第2通信端末を含むことを特徴とす
る、通信ネットワークシステムである。
【0007】
【作用】第1の発明によれば、データ信号の送信に利用
される複数の無線通信端末は、少なくとも1つの移動通
信端末と複数の固定通信端末を含む。ここで、移動通信
端末は所定ルートを移動する端末であり、固定通信端末
は所定ルートに沿って固定された端末である。データ信
号は、このような移動通信端末および固定通信端末を経
由して送信される。つまり、固定通信端末間のデータ通
信は、移動通信端末を介して行われる。
【0008】この発明のある例では、移動通信端末は複
数存在する。このとき、各々の固定通信端末は、データ
信号を移動通信端末によって他の各々の固定通信端末に
転送するのに必要な時間を示す時間情報、ならびに各々
の移動通信端末のタイムテーブルを有する。決定手段
は、この時間情報とタイムテーブルとに基づいてデータ
信号を転送すべき移動通信端末を決定する。
【0009】決定手段は、好ましくは、最短時間で所望
の固定通信端末に到達する移動通信端末を転送先の移動
通信端末として決定する。
【0010】所定ルートが巡回ルートである場合、移動
通信端末としては、互いに逆方向に巡回する第1移動通
信端末および第2移動通信端末があり、時間情報として
は、第1移動通信端末に対応する第1時間情報と第2移
動通信端末に対応する第2時間情報とがある。このと
き、決定手段は、第1時間情報および第2時間情報と第
1移動通信端末および第2移動通信端末のタイムテーブ
ルとに基づいて、データ信号を転送すべき移動通信端末
を決定する。
【0011】この発明の他の例では、所定ルートは複数
存在し、任意の所定ルートが互いに交差し、そしてこの
任意の所定ルートの交差点に特定の固定通信端末が固定
される。このとき、各々の移動通信端末は、自分が移動
する所定ルートに沿って配置された複数の固定通信端末
を示す第1端末情報を有し、所望の固定通信端末が第1
端末情報に存在しないときは、特定の固定通信端末にデ
ータ信号を転送する。
【0012】特定の固定通信端末は、好ましくは、上記
の任意の所定ルートに沿って配置された他の固定通信端
末を示す第2端末情報を有する。このため、所望の固定
通信端末は、第2端末情報に基づいて特定される。
【0013】この発明のその他の例では、移動通信端末
は定期運行バスに設置され、固定通信端末は定期運行バ
スの停留所に固定される。
【0014】第2の発明によれば、データ信号の送信に
利用される複数の無線通信端末は、少なくとも1つの第
1通信端末と複数の第2通信端末を含む。第1通信端末
は所定ルートを移動する端末であり、第2通信端末は所
定ルートに沿って存在する端末である。データ信号は、
このような第1通信端末および第2通信端末を経由して
送信される。つまり、第2通信端末間のデータ通信は、
第1通信端末を介して行われる。
【0015】
【発明の効果】第1の発明によれば、固定通信端末間の
データ通信が移動通信端末を介して行われるため、強電
波は必要ではなく、電波環境の悪化を防止することがで
きる。また、固定通信端末間にケーブルを敷設する必要
もないため、低コストで通信ネットワークを構築するこ
とができる。
【0016】第2の発明においても、第2通信端末間の
データ通信は第1通信端末を介して行われるため、電波
環境の悪化を防止できるとともに、低コストで通信ネッ
トワークを構築することができる。
【0017】この発明の上述の目的,その他の目的,特
徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳
細な説明から一層明らかとなろう。
【0018】
【実施例】図1を参照して、この実施例の通信ネットワ
ークシステム10は、定期運行バス12a,12b,1
2cおよび12dの各々に設置された移動通信端末(移
動ノード)W,X,YおよびZと、停留所14a,14
b,14c,14d,14e,14f,14gおよびタ
ーミナル16に設置された固定通信端末(固定ノード)
L,M,N,P,Q,R,SおよびTとを含む。ここ
で、停留所14a,14b,14cおよび14dがルー
プ状の第1ルートRt1を形成し、停留所14d,14
e,14f,14gおよびターミナル16が線状の第2
ルートRt2を形成する。ターミナル16には、別の通
信ネットワークシステム(図示せず)が接続されてい
る。
【0019】定期運行バス12aおよび12bは第1ル
ートRt1を所定のタイムテーブルに従って運行し、定
期運行バス12cおよび12dは第2ルートRt2を所
定のタイムテーブルに従って運行する。定期運行バス1
2aおよび12bは互いに逆回りで第1ルートRt1を
運行する。
【0020】ユーザ通信端末(ユーザノード)Aが設置
された商店18は停留所14aの近傍に存在し、ユーザ
ノードCが設置された民家20は停留所14bの近傍に
存在し、ユーザノードDが設置された学校22は停留所
14fの近傍に存在する。また、ユーザノードBは学生
24によって常時携帯される。各ユーザノードA〜D
は、上述の固定ノードL〜Tおよび移動ノードW〜Zを
適宜利用して、データ通信(パケット通信)を行う。
【0021】各移動ノードには、自分を搭載している定
期運行バスの運行情報が設定される。各固定ノードに
も、直接データ通信を行う(リンクする)移動ノードを
搭載した定期運行バスの運行情報が設定される。
【0022】つまり、移動ノードWおよびXには、第1
ルートRt1に沿って設置された固定ノードのID
“L”,“M”,“N”および“P”が設定される。ま
た、移動ノードYおよびZには、第2ルートRt2に沿
って設置された固定ノードのID“P”,“Q”,
“R”,“S”および“T”が設定される。
【0023】一方、固定ノードL〜Mには、第1ルート
Rt1を運行する定期運行バス12aおよび12bのタ
イムテーブルと、第1ルートRt上に設置された他の固
定ノードのID(固定ノードLについては“M”,
“N”および“P”)が運行順に列挙されたリンク後経
路テーブルとが設定される。リンク後経路テーブルに
は、各固定ノードまでの移動時間(固定ノードLについ
ては固定ノードM,NおよびPまでの移動時間)も含ま
れる。また、固定ノードP〜Tの各々には、第2ルート
Rt2を運行する定期運行バス12cおよび12dのタ
イムテーブルと、第2ルートRt上に設置された他の固
定ノードのID(固定ノードR“P”,“Q”,“S”
および“T”)が運行順に列挙されたリンク後経路テー
ブルとが設定される。このリンク後経路テーブルにも、
各固定ノードまでの移動時間(固定ノードRについては
固定ノードP,Q,SおよびTまでの移動時間)が含ま
れる。
【0024】また、各ユーザノードは、通信圏内の固定
ノードに所望の仮ID(宛先ノードID)を登録する。
たとえば、民家20に設置されたユーザノードCは停留
所14bの固定ノードMに仮ID“CM”を登録し、学
校22に設置されたユーザノードDは停留所14fの固
定ノードRに仮ID“DR”を登録する。また、自由に
移動できるユーザノードBは、停留所14aの固定ノー
ドLに仮ID“BL”を登録するとともに、停留所14
fの固定ノードRに仮ID“BR”を登録する。
【0025】一方、商店18に設置されたユーザノード
Aは停留所14aの固定ノードLの通信圏外に位置して
おり、固定ノードLとの直接の通信は不可能である。つ
まり、ユーザノードAは、自分宛てのパケット信号をユ
ーザノードBに中継してもらう必要がある。このため、
ユーザノードAは、固定ノードLに登録されたユーザノ
ードBの仮ID“BL”に自分のID“A”を関連付け
る。
【0026】続いて、パケット転送の具体的な動作を説
明する。たとえば、学生24が停留所14aの近傍から
民家20にパケット信号を個別送信する場合、ユーザノ
ードBは、固定ノードMに登録された仮ID“CM”を
宛先ノードIDとし、固定ノードMのID“M”を基地
ノードIDとするパケット信号を作成する。作成された
パケット信号には、“個別送信”を示す識別子も含まれ
る。ユーザノードBは、作成したパケット信号を固定ノ
ードLに委託し、委託された固定ノードLは、基地ノー
ドID“M”と自分に設定された運行情報に基づいて、
パケット信号を固定ノードMまで最短時間で届けてくれ
る移動ノードを特定する。特定された移動ノードが移動
ノードWであれば、パケット信号は、定期運行バス12
aが停留所14dに立ち寄ったときに固定ノードLから
移動ノードWに転送される。
【0027】移動ノードWは、転送されたパケット信号
の基地ノードID“M”と自分に設定された運行情報と
に基づいてパケット信号を渡すべき固定ノードを特定す
る。そして、定期運行バス12aまたは12bが停留所
14dに到着したときに、パケット信号を固定ノードM
に委託する。固定ノードMは宛先ノードID“CM”に
基づいてパケット信号をユーザノードCに送信し、これ
によってパケット通信が完了する。
【0028】学生24が学校22にパケット信号を個別
送信する場合、このパケット信号に含まれる宛先ノード
IDは“DR”であり、基地ノードIDは“R”であ
る。このとき、ユーザノードBからパケット信号を受信
した固定ノードLは、自分に設定された運行情報から基
地ノードIDと同じ固定ノードIDを発見することがで
きない。すると、固定ノードLは、予め設定された問合
せ先移動ノードにパケット信号を転送する。問合せ先移
動ノードは移動ノードWであり、定期運行バス12aが
停留所12aに到着したときに、固定ノードLから移動
ノードWにパケット信号が転送される。
【0029】しかし、移動ノードWに設定された運行情
報にも基地ノードID“R”は設定されておらず、移動
ノードWもまた問合せ先固定ノードにパケット信号を転
送する。移動ノードWには固定ノードPが問合せ先固定
ノードとして設定されており、パケット信号は定期運行
バス14aが停留所14dに到着したときに固定ノード
Pに渡される。固定ノードPは、運行情報の中に基地ノ
ードID“R”を持っているため、これ以降は上述と同
じ要領でパケット転送が行われる。
【0030】つまり、固定ノードPは、宛先ノードID
と運行情報に基づいてパケット信号を固定ノードRまで
最短時間で届けてくれる移動ノードを特定し(たとえば
移動ノードYに特定)、定期運行バス12cが停留所1
4dに到着したときにパケット信号を移動ノードWに委
託する。固定ノードRは、定期運行バス12cが停留所
14fに到着したときに移動ノードYからパケット信号
を受け取り、受け取ったパケット信号を宛先ノードID
“DR”に基づいてユーザノードDに転送する。これに
よって、パケット通信が完了する。
【0031】学生24が発信した個別送信のパケット信
号の宛先がターミナル16に接続された別の通信ネット
ワーク内のノードであれば、固定ノードPもまた基地ノ
ードIDを特定できない。ただし、固定ノードPには、
第1ルートRt1に沿って移動する移動ノードWおよび
第2ルートRt2に沿って移動する移動ノードZが問合
せ先移動ノードとして設定されている。このため、固定
ノードPは、定期運行バス12dが停留所14dに立ち
寄ったときに、移動ノードWから受け取ったパケット信
号を移動ノードZ(移動ノードW以外のノード)に委託
する。移動ノードZには固定ノードPおよびTが問合せ
先固定ノードとして設定されており、移動ノードZは、
定期運行バス12dがターミナル16に到着したときに
パケット信号を固定ノードT(固定ノードP以外のノー
ド)に渡す。このようにして固定ノードTまで転送され
たパケット信号は、別の通信ネットワークを介して宛先
のノードまで送信される。
【0032】民家20から商店18に所望のパケット信
号を個別送信する場合、ユーザノードCは、ユーザノー
ドAのID“A”を宛先ノードIDとし、かつ固定ノー
ドLのID“L”を基地ノードIDとするパケット信号
を作成し、作成したパケット信号を固定ノードMに委託
する。委託されたパケット信号は、基地ノードID
“L”に基づいて固定ノードLまで転送されるが、ユー
ザノードAは固定ノードLの通信圏外に位置し、パケッ
ト信号をユーザノードに直接送信することはできない。
ただし、ユーザノードAのID“A”は、ユーザノード
Bの仮ID“BL”の下階層に登録されている。このた
め、固定ノードLは、学生24が停留所Lに立ち寄った
ときに、ユーザノードA宛てのパケット信号の中継をユ
ーザノードBに委託する。ユーザノードBに委託された
パケット信号は、学生24が商店18を訪ねたときにユ
ーザノードAに転送される。これによって、パケット通
信が完了する。
【0033】学生24が定期運行バス12aに乗車して
いるときにパケット信号を学校22に個別送信する場
合、パケット信号はまず移動ノードWに委託される。委
託されたパケット信号は、定期運行バス12aが停留所
14dに到着したときに固定ノードP(問合せ先固定ノ
ード)に渡される。固定ノードPは、定期運行バス12
cまたは12dが停留所14dに立ち寄ったときに、パ
ケット信号を移動ノードYまたはZに転送する。転送さ
れたパケット信号はその後、停留所14fの固定ノード
Rを経由して学校22のユーザノードDに転送される。
【0034】民家20から学生24にパケット信号を個
別送信する場合、パケット信号には、宛先ノードID
“BL”および基地ノードID“L”、あるいは宛先ノ
ードID“DR”および基地ノードID“R”が設定さ
れる。停留所14bの固定ノードMは、民家20のユー
ザノードCからこのようなパケット信号を受け取り、受
け取ったパケット信号をたとえば定期運行バス12aの
移動ノードWに委託する。ここで、学生24が定期運行
バス12aに乗車しており、かつ移動ノードWに自分の
仮ID“BL”および“DR”を臨時(期限付き)で登
録していれば、パケット信号は移動ノードWからユーザ
ノードBに転送される。つまり、パケット信号は、固定
ノードLまたはRまで転送されることなく、直接ユーザ
ノードBに渡される。
【0035】パケット信号の種類としては、上述のよう
に特定のノードにだけ送信される個別送信パケットのほ
かに、不特定多数のノードに向けて発信される同報発信
パケットがある。この同報発信パケットには、“個別送
信”の代わりに“同報発信”を示す識別子が設定される
が、個別送信パケットと同様、宛先ノードIDおよび基
地ノードIDがパケット内に含まれる。
【0036】宛先ノードIDとしてユーザノードDの仮
ID“DR”が設定され、基地ノードIDとして“R”
が設定された場合、パケット信号はユーザノードDまで
転送された後に同報発信される。同報発信されたパケッ
ト信号は、学校22の周辺に位置する不特定多数のノー
ドに転送され、その後同報中継を施される。
【0037】宛先ノードIDおよび基地ノードIDとし
て固定ノードQのID“Q”が設定されたときは、パケ
ット信号は固定ノードQまで転送された後に同報発信さ
れる。同報発信されたパケット信号は、停留所14eの
周辺に位置する不特定のノードを経て同報中継される。
【0038】宛先ノードIDおよび基地ノードIDとし
て移動ノードXのID“X”が設定された場合、パケッ
ト信号は移動ノードXまで転送された後に同報発信され
る。同報発信されたパケット信号は、定期運行バス12
bの乗客が携帯するユーザノードなどを経て同報中継さ
れる。
【0039】なお、同報発信の後に同報中継を施される
パケット信号(同報中継パケット)には、“同報中継”
の識別子が含まれるのみで、宛先ノードIDおよび基地
ノードIDは含まれない。
【0040】ユーザノードA〜D,固定ノードL〜Tお
よび移動ノードW〜Zはいずれも、図2に示すように構
成される。高周波パケット信号がアンテナ30によって
捕捉されると、捕捉された高周波パケット信号はパケッ
ト受信回路32によってベースバンドに復調される。復
調されたパケット信号はCPU36に与えられ、所定の
処理を施される。CPU36によってベースバンドのパ
ケット信号が作成されると、作成されたパケット信号は
パケット送信回路34によって高周波に変調される。変
調された高周波パケット信号は、アンテナ30を介して
送信される。時計回路40は現在時刻を検出するために
用いられるが、少なくとも固定ノードL〜Tに設けられ
ていれば足りる。
【0041】ユーザノードA〜Dのメモリ30には、図
3に示すようなプロファイルデータおよび図4に示すよ
うな接続ノード情報テーブルが格納されるとともに、図
5に示すパケット格納エリアが形成される。
【0042】図3はユーザノードBのプロファイルデー
タであり、先頭にはユーザノードBのIDである“B”
が設定され、続いて基地ノードテーブルが形成される。
基地ノードテーブルには、ユーザノードBが基地として
使用するノードのID、および各々の基地に登録された
ユーザノードの仮IDが設定される。学生24は停留所
14aの近所に住んでおり、かつ毎日学校22に通うた
め、基地ノードテーブルは、固定ノードLのID“L”
および固定ノードLに登録された仮ID“BL”、なら
びに固定ノードRのID“R”および固定ノードRに登
録された仮ID“BR”を持つ。
【0043】図4はユーザノードBの接続ノード情報テ
ーブルであり、これには中継を委託されたユーザノード
のIDが設定される。商店18のユーザノードAは固定
ノードLとデータのやり取りを行うことができないが、
学生24は商店18に頻繁に訪れる。このため、ユーザ
ノードBがユーザノードA宛てのパケット信号の中継を
引き受けた場合、ユーザノードID“A”が中継委託ノ
ードIDとして接続ノード情報テーブルに設定される。
【0044】図5はユーザノードBのパケット格納エリ
アであり、このエリアは自己委託発信キュー,受託中継
キュー,同報発信キューおよび同報中継キューを含む。
自己委託発信キューには、ユーザノードBによって作成
されたかつ自分以外の宛先ノードIDが設定されたパケ
ット信号が格納される。つまり、別のユーザノード宛て
のパケット信号である限り、個別送信パケットだけでな
く同報発信パケットもこのキューに格納される。受託中
継キューには、他のノードへの中継を委託されたパケッ
ト信号が格納される。ユーザノードBがユーザノードA
宛てのパケット信号を固定ノードLから受信したとき、
受信したパケット信号は受託中継キューに格納される。
同報発信キューには、ユーザノードBによって作成され
かつユーザノードBから直接同報発信されるパケット信
号が格納される。このような同報発信パケットには、宛
先ノードIDおよび基地ノードIDは含まれない。同報
中継キューには、他のノードから同報発信されかつ中継
を委託されたパケット信号が格納される。“同報中継”
の識別子を含むパケット信号は、このキューに格納され
る。
【0045】固定ノードL〜Tのメモリ30には、図6
または図8に示すようなプロファイルデータおよび図7
または図9に示すようなサービス提供先ノードテーブル
が格納されるとともに、図10に示すようなパケット格
納エリアが形成される。メモリ30にはまた、直接デー
タ通信を行う移動ノードが設置された定期運行バスのタ
イムテーブルも格納される。つまり、固定ノードL〜P
のメモリ38には定期運行バス12aおよび12bのタ
イムテーブルが格納され、固定ノードP〜Tのメモリ3
8には定期運行バス12cおよび12dのタイムテーブ
ルが格納される。
【0046】図6は固定ノードLのプロファイルデータ
である。プロファイルデータの先頭には固定ノードID
“L”が設定され、次に問合せ先移動ノードIDリスト
が形成される。このリストは、宛先不明のパケット信号
の転送先となる移動ノードのIDが列挙したリストであ
り、図6によれば移動ノードID“W”が問合せ先起動
ノードとなっている。固定ノードLは、受信したパケッ
ト信号が持つ基地ノードIDが固定ノードL〜Pならび
に移動ノードWおよびXのいずれも示さないとき(たと
えば固定ノードRを示すとき)、宛先不明のパケット信
号とみなして移動ノードWに転送する。
【0047】問合せ先移動ノードIDリストの次には、
移動ノードテーブルが形成される。このテーブルには、
自分(固定ノードL)とパケット信号をやり取りする移
動ノードのID“W”および“X”が書き込まれ、各移
動ノードID“W”および“X”には、リンクID,動
的待ち時間およびリンク後経路テーブルが割り当てられ
る。リンクIDとは、固定ノードおよび移動ノードの各
々が通信相手を特定するために用いるIDである。固定
ノードLと移動ノードWとの間のリンクIDは“LW”
とされ、固定ノードLと移動ノードXとの間のリンクI
Dは“LX”とされる。
【0048】動的リンク待ち時間とは、各移動ノードW
およびX(つまり定期運行バス12aおよび12b)が
固定ノードL(つまり停留所14a)に到着するまでに
要する時間であり、時計回路40が示す現在時刻と定期
運行バス12aおよび12bのタイムテーブルとに基づ
いて求められる。この動的リンク待ち時間は刻々と変化
する。
【0049】リンク後経路テーブルには、移動ノードW
およびXの各々が固定ノードLに続いて通信を行う(リ
ンクする)固定ノードのIDが経路順に列挙されるとと
もに、固定ノードLとのリンクが解除されてから各固定
ノードとのリンクが形成されるまでの待ち時間が各ID
に関連付けられる。
【0050】移動ノードWが設置された定期運行バス1
2aは、停留所14b→14c→14dの順で各停留所
に立ち寄るため、移動ノードWに対応するリンク後経路
テーブルには、M→N→Pの順で各固定ノードIDが書
き込まれる。また、定期運行バス12aが停留所14a
から停留所14b,14cおよび14dに行き着くまで
の時間がそれぞれ3分,5分および8分であれば、固定
ノードID“M”,“N”および“P”の各々に割り当
てられる待ち時間は“3分”,“5分”および“8分”
とされる。
【0051】一方、移動ノードXが設置された定期運行
バス12bは、定期運行バス12aと逆の順序(14d
→14c→14bの順)で各停留所に立ち寄るため、移
動ノードXに対応するリンク後経路テーブルには、P→
N→Mの順で各固定ノードIDが設定される。また、定
期運行バス12aが停留所14aから停留所14b,1
4cおよび14dに行き着くまでの時間がそれぞれ2
分,5分および7分であれば、待ち時間“3分”,“5
分”および“8分”が固定ノードID“P”,“N”お
よび“M”の各々に割り当てられる。
【0052】図7は固定ノードLのサービス提供先テー
ブルである。これには、固定ノードを基地とするユーザ
ノードの仮IDが宛先ノードIDとして登録されるとと
もに、仮IDを登録したユーザノードに中継を委託した
ユーザノードのIDが中継委託ノードIDとして登録さ
れる。固定ノードLを基地とするのはユーザノードBで
あるため、仮ID“BL”が宛先ノードIDとして登録
される。また、ユーザノードAはユーザノードBに中継
を委託しているため、ユーザノードID“A”が中継委
託ノードIDとして仮ID“BL”の下階層に登録され
る。
【0053】図8は、固定ノードRのプロファイルデー
タである。このプロファイルデータの先頭には固定ノー
ドID“R”が設定され、問合せ先移動ノードIDリス
トには移動ノードID“Y”が設定される。固定ノード
Rは、受信したパケット信号が持つ基地ノードIDが固
定ノードP〜Tならびに移動ノードYおよびZのいずれ
も示さない(たとえば固定ノードLを示すとき)、これ
を宛先不明のパケット信号とみなして移動ノードYに転
送する。
【0054】移動ノードテーブルには、自分(固定ノー
ドR)とパケット信号をやり取りする移動ノードのID
“Y”および“Z”が書き込まれる。移動ノードID
“Y”および“Z”の各々には、リンクID“RY”お
よび“RZ”が割り当てられるとともに、タイムテーブ
ルと現在時刻とに基づいて算出された動的待ち時間なら
びに所定のリンク後経路テーブルが関連付けられる。
【0055】移動ノードYが設置された定期運行バス1
2cと移動ノードZが設置された定期運行バス12dと
では、タイムテーブルが異なるだけで運行経路は互いに
同じである。つまり、定期運行バス12cおよび12d
のいずれも、14g→14f→14d→14e→16→
14e→14dの順で各停留所およびターミナルに立ち
寄る。このため、移動ノードYに対応するリンク後経路
テーブルには、S→P→Q→Tの順で各固定ノードID
が書き込まれる。図8から分かるように、自分(固定ノ
ードR)のIDがリンク後経路テーブルに書き込まれる
ことはなく、さらに自分以外のIDも2つ以上書き込ま
れることはない。各IDには、上述と同様に、定期運行
バス12cが停留所14dから停留所14g,14dお
よび14eならびにターミナル16に行き着くまでの時
間が割り当てられる。
【0056】図9に示すユーザノードRのサービス提供
先テーブルには、固定ノードRを基地とするユーザノー
ドの仮IDが設定される。ユーザノードBは固定ノード
Rも基地としているため、仮ID“BR”が宛先ノード
IDとしてサービス提供先テーブルに格納される。
【0057】なお、固定ノードPは、他の固定ノードと
異なり、第1ルートRt1および第2ルートRt2の両
方に跨っている。このため、固定ノードPのプロファイ
ルデータに形成された問合せ先移動ノードIDリストに
は、第1ルートRt1に沿って移動する移動ノードWお
よび第2ルートRt2に沿って移動する移動ノードZが
列挙される。また、移動ノードW〜Zの全てに関するリ
ンクID,動的リンク時間およびリンク後経路テーブル
が、移動ノードテーブル設けられる。
【0058】図10は、固定ノードLのパケット格納エ
リアを示す。このエリアは、ユーザ宛先キュー,ユーザ
中継委託キュー,同報発信キュー,同報中継キューおよ
び移動委託キューを含む。ユーザ宛先キューには、基地
ノードIDが自分(固定ノードL)を示し、かつ宛先ノ
ードIDが自分(固定ノードL)に登録された仮IDと
一致するパケット信号(同報発信パケットも含む)が格
納される。ユーザノードB宛てのパケット信号は、この
キューに格納される。ユーザ中継委託キューには、基地
ノードIDが自分(固定ノードL)を示し、かつ宛先ノ
ードIDが自分(固定ノードL)に登録された中継委託
ノードIDと一致するパケット信号が格納される。ユー
ザノードA宛てのパケット信号はこのキューに格納され
る。
【0059】同報発信キューには、基地ノードIDおよ
び宛先ノードIDの両方が自分(固定ノードL)を示
し、かつ識別子が“同報発信”を示すパケット信号が格
納される。同報中継キューには、識別子が“同報中継”
を示すパケット信号が格納される。他のノードから同報
発信されたパケット信号はこのキューに格納される。
【0060】移動委託キューには、移動ノードに委託す
るパケット信号が格納される。ただし、移動委託キュー
は移動ノード毎に区分され、パケット信号は委託先とし
て決定された移動ノードに対応する欄に格納される。つ
まり、固定ノードLの移動委託キューには移動ノードW
および移動ノードXの欄が設けられ、移動ノードWを委
託先とするパケット信号は移動ノードWの欄に、移動ノ
ードXを委託先とするパケット信号は移動ノードXの欄
に格納される。
【0061】移動ノードW〜Zのメモリ38には、図1
1または図12に示すようなプロファイルデータが格納
されるとともに、図13に示すようなパケット格納エリ
アが形成される。
【0062】図11は、移動ノードWのプロファイルデ
ータを示す。まず先頭に移動ノードWのIDである
“W”が設定され、続いて問合せ先固定ノードIDリス
トが形成される。受信したパケット信号の宛先が不明な
場合、つまりパケット信号の基地ノードIDが自分(移
動ノードW)とリンクする固定ノードL,M,Nおよび
Pのいずれも示していない場合、受信パケット信号は問
合せ先固定ノードIDリストの固定ノードに転送され
る。図11によれば固定ノードPが問合せ先固定ノード
であるため、たとえば基地ノードID“L”を含むパケ
ット信号は固定ノードPに転送される。
【0063】経路テーブルには、移動ノードWがリンク
する固定ノードL〜PのリンクID“LW”,“M
W”,“NW”および“PW”が設定され、各リンクI
Dには、対応する固定ノードID“L”,“M”,
“N”および“P”が割り当てられる。リンクIDおよ
び固定ノードIDは、移動ノードWがリンクする順に経
路テーブルに設定され、移動ノードWが各固定ノードL
〜Pとのリンクを解除する毎に(定期運行バス12aが
各停留所14a〜14dを出る毎に)更新される。この
ため、定期運行バス12aが停留所14dを出た直後
は、図9に示すように、LW→MW→NW→PWの順で
各リンクIDが並ぶ。
【0064】図12は、移動ノードZのプロファイルデ
ータを示す。図11と同様、まず先頭に移動ノードZの
IDである“Z”が設定され、続いて問合せ先固定ノー
ドIDリストおよび経路テーブルが形成される。ただ
し、図12によれば、問合せ先固定ノードIDリストに
は2つのID“P”および“T”が設定される。また、
図12の経路テーブルは、定期運行バス12dが停留所
14fを出て停留所14gに向かう時点の状態を示して
いる。
【0065】図13は移動ノードWのパケット格納エリ
アを示す。このエリアは、ユーザ宛先キュー,ユーザ中
継委託キュー,同報発信キュー,同報中継キューおよび
固定委託キューを含む。ユーザ宛先キューには、自分
(移動ノードW)を臨時基地として登録したユーザノー
ド宛てのパケット信号(同報発信パケットも含む)が格
納される。学生24が定期運行バス12aに乗車し、自
分の仮ID“BL”および“BR”を移動ノードWに臨
時に登録しているときに、移動ノードWが宛先ノードI
D“BL”または“BR”を含むパケット信号を受信し
た場合、受信パケット信号はユーザ宛先キューに格納さ
れる。受信パケット信号は、その後速やかにユーザノー
ドBに転送される。
【0066】ユーザ中継委託キューには、自分(移動ノ
ードW)を臨時基地として登録したユーザノードを経由
して転送される別のユーザノード宛てのパケット信号が
格納される。たとえば、学生が定期運行バス12aに乗
車し、仮ID“BL”および委託中継ノードID“A”
を臨時に登録していれば、宛て先ノードID“A”を持
つパケット信号はユーザ中継委託キューに格納される。
このパケット信号は、その後ユーザノードBに転送され
る。
【0067】同報発信キューには、上述と同様、基地ノ
ードIDおよび宛先ノードIDが自分(移動ノードW)
と一致するかつ識別子が“同報発信”を示すパケット信
号が格納される。また、同報中継キューには、他のノー
ドから同報発信されたかつ識別子が“同報中継”を示す
パケット信号が格納される。
【0068】固定委託キューには、固定ノードに委託す
るパケット信号が格納される。固定委託キューもまた固
定ノード毎に区分され、パケット信号は委託先の固定ノ
ードに対応する欄に格納される。移動ノードWの固定委
託キューには固定ノードL,M,NおよびPの欄が形成
され、たとえば固定ノードLを委託先とするパケット信
号は固定ノードLの欄に格納される。
【0069】ユーザノードA〜Dの各々に設けられたC
PU36は、図14および図15に示すフロー図を処理
する。まずステップS1で受信OK?パケット信号を受
信したかどうか判断する。受信OK?パケット信号は、
周囲のノードに受信を依頼するための信号であり、発信
元IDは持っているが、宛先ノードIDは持っていな
い。この受信OK?パケット信号を受信したときはステ
ップS5に進み、自分のノードIDと相手方のノードI
D(発信元ID)とを含む送信依頼パケット信号を送信
する。ステップS7では、通信データを含むパケット信
号(以下「主パケット信号」という)を相手方のノード
から受信したかどうか判断する。主パケット信号を受信
しなければステップS9で所定時間が経過したかどうか
判断し、NOであればステップS7の処理を繰り返す
が、YESであればステップS1に戻る。
【0070】所定時間が経過する前に相手方のノードか
ら主パケット信号を受信すると、ステップS7からステ
ップS11に進み、受信した主パケット信号が過去に受
信したことのある主パケット信号であるかどうか判断す
る。同報中継の場合には同じ主パケット信号を繰り返し
受信する可能性があるため、同じ主パケット信号を再度
中継することによるトラフィックの混雑を防止すべく、
ステップS11のような処理を行っている。
【0071】ステップS11でYESであればステップ
S13に進み、受信した主パケット信号を廃棄してから
ステップS1に戻る。一方、ステップS11でNOであ
れば、受信した主パケット信号の種類をステップS1
5,S19およびS23の各々で判別する。受信主パケ
ット信号が宛先ノードIDとして自分の仮IDを持ち、
かつ識別子が“同報発信”を示していれば、ステップS
15からステップS17に進み、受信主パケット信号を
同報発信キューに格納する。受信主パケット信号が宛先
を持たずかつ識別子が“同報中継”を示していれば、ス
テップS19からステップS21に進み、受信主パケッ
ト信号を同報中継キューに格納する。受信主パケット信
号が宛先ノードIDとして自分の仮IDを持ちかつ識別
子が“個別送信”を示していれば、ステップS23から
ステップS25に進み、受信処理を行う。受信主パケッ
ト信号が図4に示す接続ノード情報テーブルに設定され
た中継委託ノードIDを持っており、かつ“個別送信”
を示す識別子を持っていれば、ステップS23からステ
ップS27に進み、受信主パケット信号を受託中継キュ
ーに格納する。
【0072】ステップS1でNOと判断されるとステッ
プS3に進み、送信すべき主パケット信号があるかどう
か判断する。図11に示すパケット格納エリアに主パケ
ット信号が1つも格納されていなければステップS1に
戻るが、1つでも格納されていればステップS3でYE
Sと判断し、送信すべき主パケット信号がどのキューに
格納されているかをステップS29およびS33で判別
する。格納先が同報発信キューであればステップS29
からステップS31に進み、同報発信処理を行う。一
方、格納先が同報中継キューであればステップS33か
らステップS35に進み、同報中継処理を行う。
【0073】パケット信号が自己委託発信キューまたは
受託中継キューに格納されているときは、ステップS3
3からステップS37に進み、自分のノードIDを含む
受信OK?パケット信号を送信する。この受信OK?パ
ケット信号に対して周囲のノードから送信依頼パケット
信号が返送されなければ、ステップS39からステップ
S41に進み、所定時間が経過したかどうか判断する。
そして、NOであればステップS37およびS39の処
理を繰り返すが、YESであればステップS1に戻る。
所定時間内に送信依頼パケット信号を受信するとステッ
プS43に進み、受信した送信依頼パケット信号の発信
元IDに基づいて、この発信元ノードに送信すべき主パ
ケット信号を検索する。
【0074】ステップS45では、送信すべき主パケッ
ト信号が発見されたかどうか判断する。発信元IDが移
動ノードまたは固定ノードを示し、かつ自己委託発信キ
ューに自ら作成した主パケット信号が格納されていれ
ば、ステップS45でYESと判断する。接続ノード情
報テーブルに設定された中継委託ノードIDと発信元I
Dとが一致し、かつ受託中継キューに発信元ID宛ての
主パケット信号が格納されているときも、ステップS4
5でYESと判断する。このいずれの条件に該当しなけ
れば、ステップS45でNOと判断する。
【0075】ステップS45でYESと判断されると、
発見された主パケット信号をステップS45で送信する
とともに、送信が完了したときにステップS47でこの
主パケット信号を削除する。ステップS49の処理を終
えると、ステップS1に戻る。なお、ステップS45で
NOと判断されたときは、そのままステップS1に戻
る。
【0076】以上のような処理が行われるため、たとえ
ば、ユーザノードBが固定ノードLからパケット信号を
受信した場合、受信パケット信号はユーザノードBにお
いて次のように取り扱われる。パケット信号がユーザノ
ードBを宛先とするかつ識別子が“同報発信”を示す信
号であれば、このパケット信号はステップS17で同報
発信キューに一旦格納され、その後ステップS31で同
報発信される。パケット信号が宛先を持たずかつ識別子
が“同報中継”を示す信号であれば、このパケット信号
はステップS21で同報中継キューに格納され、その後
ステップS33で同報中継される。パケット信号がユー
ザノードBを宛先するかつ識別子が“個別送信”を示す
信号であれば、このパケット信号はステップS25で受
信処理を施される。パケット信号がユーザノードAを宛
先とするかつ識別子が“個別送信”を示す信号であれ
ば、このパケット信号はまずステップS27で受託中継
キューに格納され、ユーザノードAから送信依頼パケッ
トを受信したときに、ステップS47でユーザノードA
に送信される。
【0077】固定ノードL〜Tの各々に設けられたCP
U36は、図16〜図18に示すフロー図を処理する。
ただし、これらの処理のうち、ステップS51〜S10
1の処理は図14および図15に示すステップS1〜S
49とほぼ同様であるため、重複した説明はできるだけ
省略する。
【0078】受信した主パケット信号が新規の信号であ
るとステップS61で判断されると、受信主パケット信
号に含まれる基地ノードIDが自分のノードIDと一致
するかどうかをステップS65で判断する。個別送信さ
れる主パケット信号には、基地ノードIDが含まれるた
め、この基地ノードIDを自分のノードIDと比較して
両IDの一致の有無を判断する。
【0079】ステップS65で両IDが一致する判断さ
れると、ステップS71およびS75で受信主パケット
信号の種別を判別する。受信主パケット信号の宛先ノー
ドIDが自分のノードIDと一致し、かつ識別子が“同
報発信”を示していれば、ステップS71でYESと判
断し、ステップS73で受信主パケット信号を同報発信
キューに格納する。受信主パケット信号の宛先ノードI
Dが図7または図9に示すサービス提供先テーブルに登
録された宛先ノードID(仮ID)と一致していれば、
ステップS75でYESと判断し、ステップS77で受
信主パケット信号をユーザ宛先キューに格納する。受信
主パケット信号の宛先ノードIDがサービス提供先テー
ブルに登録された中継委託ノードIDと一致すれば、ス
テップS75でNOと判断し、ステップS79で受信主
パケット信号を受託中継キューに格納する。
【0080】ステップS65でNOと判断されれば、つ
まり受信主パケット信号に含まれる基地ノードIDが自
分のノードIDと一致しなければ、ステップS67で受
信パケット信号が同報中継された信号であるかどうか判
断する。受信主パケット信号が基地ノードIDおよび宛
先ノードIDのいずれも持たないが、識別子が“同報中
継”を示していれば、ステップS67でYESと判断
し、ステップS69で受信主パケット信号を同報中継キ
ューに格納する。一方、受信パケット信号がこのような
同報中継パケットでなければ、この受信パケット信号を
移動ノードに委託すべく、ステップS103以降の処理
を行う。
【0081】まずステップS103で、受信パケット信
号に含まれる基地ノードIDと同じ固定ノードID(所
望の基地ノードID)を図6または図8に示すリンク後
経路テーブルから検索する。続くステップS105では
所望の基地ノードIDが見つかったかどうか判断し、Y
ESであればステップS107で所要時間を移動ノード
毎に算出する。第1ルートRt1および第2ルートRt
2のいずれにも複数の移動ノードが割り当てられてお
り、受信パケット信号が所望の基地ノードに到達するま
での所要時間は、委託先の移動ノードによって異なる。
このため、図6または図8に示す移動ノードテーブル,
各移動ノードのタイムテーブルおよび現在時刻に基づい
て、各移動ノードの所要時間を算出する。ステップS1
09では所要時間が最短の移動ノードを受信パケット信
号の委託先ノードとして決定し、続くステップS111
では受信主パケット信号を図10に示す移動委託キュー
の所定区分(決定された移動ノードの区分)に格納す
る。ステップS111の処理が完了すると、ステップS
51に戻る。
【0082】所望の基地ノードIDが見つからなけれ
ば、ステップS105でNOと判断し、ステップS11
1で問合せ先移動ノードIDリストに設定された移動ノ
ードIDの数を判別する。問合せ先移動ノードIDリス
トには複数の移動ノードIDが設定される場合があるた
め(固定ノードPのリストには移動ノードWおよびZが
設定される)、設定されたID数を判別し、判別結果に
応じた処理を行うようにしている。問合せ先移動ノード
IDが1つしかなければステップS111からステップ
S113に進み、このIDが示す移動ノードを受信主パ
ケット信号の委託先ノードとして決定する。委託先ノー
ドが決定されると、ステップS125に進む。
【0083】問合せ先移動ノードIDが複数存在すると
きはステップS115からステップS117に進み、受
信主パケットの発信元ノード(1ホップ前のノード)を
特定する。ステップS119では、特定した発信元ノー
ドのIDを問合せ先移動ノードIDリストから検索し、
続くステップS119では発信元ノードIDと同じ移動
ノードIDがリストから見つかったかどうか判断する。
同じ移動ノードIDが見つからなければステップS12
1に進み、問合せ先移動ノードIDリストの先頭のID
が示す移動ノードを受信主パケット信号の委託先ノード
として決定する。一方、発信元IDと同じ移動ノードI
Dが見つかったときはステップS123に進み、見つか
ったIDの次のIDを問合せ先移動ノードIDリストか
ら検索し、検索したIDが示す移動ノードを委託先ノー
ドとして決定する。ステップS121またはS123の
処理が完了すると、ステップS125に進む。
【0084】以上のような処理が行われる結果、たとえ
ば、固定ノードLがユーザノードBから主パケット信号
を受信した場合、受信主パケット信号は固定ノードLに
おいて次のように取り扱われる。受信主パケット信号に
含まれる基地ノードIDが“N”であれば、同じノード
IDが図5に示すリンク後経路テーブルから発見でき
る。この場合、移動ノードWおよびXの各々が受信パケ
ット信号を固定ノードLから固定ノードNまで届けるの
に必要な時間が算出される。移動ノードXの所要時間の
方が短ければ、受信主パケット信号は移動委託キューの
移動ノードXの欄に格納され、その後、移動ノードXか
らの送信依頼パケット信号に応答して移動ノードXに転
送される。
【0085】一方、受信主パケット信号に含まれる基地
ノードIDが“R”であれば、これと同じノードIDは
リンク後経路テーブルから発見できない。この場合、問
合せ先移動ノードIDリストを参照して委託先の移動ノ
ードが決定される。図5によれば、問合せ先移動ノード
IDリストの先頭には移動ノードID“W”が設定され
ているため、受信主パケット信号は移動委託キューの移
動ノードWの欄に一旦格納され、移動ノードWからの送
信依頼パケット信号に応答して移動ノードWに転送され
る。
【0086】移動ノードW〜Zの各々に設けられたCP
U36は、図19〜図21に示すフロー図を処理する。
ただし、図19および図20に示すステップS131〜
S181の処理は図16および図17に示す処理と同様
であるため、図21の処理だけ説明する。
【0087】ステップS183では、受信パケット信号
に含まれる基地ノードIDと同じ固定ノードID(所望
の基地ノードID)を図9または図10に示す経路テー
ブルから検索する。続くステップS185では所望の基
地ノードIDが見つかったかどうか判断し、YESであ
ればステップS187に進む。ステップS187では、
見つかった基地ノードIDが示す固定ノードを受信主パ
ケット信号の委託先ノードとして決定し、続くステップ
S203では、受信主パケット信号を図13に示す固定
委託キューの所定欄(決定された固定ノードの欄)に格
納する。ステップS203の処理が完了すると、ステッ
プS121に戻る。
【0088】所望の基地ノードIDが見つからなけれ
ば、ステップS185でNOと判断し、ステップS18
9で問合せ先固定ノードIDリストに設定された固定ノ
ードIDの数を判別する。問合せ先固定ノードIDが1
つしかなければ、ステップS191でこのIDが示す固
定ノードを受信主パケット信号の委託先ノードとして決
定する。委託先ノードが決定されると、ステップS20
3に進む。
【0089】問合せ先固定ノードIDが複数存在すると
きは、ステップS193で受信主パケットの発信元ノー
ド(1ホップ前のノード)を特定する。ステップS19
5では特定した発信元ノードのIDを問合せ先固定ノー
ドIDリストから検索し、続くステップS197では発
信元ノードIDと同じ固定ノードIDがリストから見つ
かったかどうか判断する。同じ固定ノードIDが見つか
らなければステップS199に進み、問合せ先固定ノー
ドIDリストの先頭のIDが示す固定ノードを受信主パ
ケット信号の委託先ノードとして決定する。一方、発信
元IDと同じ固定ノードIDが見つかったときはステッ
プS201に進み、見つかったIDの次のIDを問合せ
先固定ノードIDリストから検索し、検索したIDが示
す固定ノードを委託先ノードとして決定する。ステップ
S199またはS201の処理が完了すると、ステップ
S203に進む。
【0090】以上のような処理が行われる結果、たとえ
ば、移動ノードWが固定ノードLから主パケット信号を
受信した場合、受信主パケット信号は移動ノードWにお
いて次のように取り扱われる。受信主パケット信号に含
まれる基地ノードIDが“N”であれば、同じ固定ノー
ドIDを図11に示す経路テーブルから発見できる。こ
のため、移動ノードWは、固定ノードNを委託先ノード
として決定し、固定委託キューの固定ノードNの欄に受
信主パケット信号を格納する。格納した受信主パケット
信号は、固定ノードNからの送信依頼パケット信号に応
答して固定ノードNに転送する。
【0091】一方、受信主パケット信号に含まれる基地
ノードIDが“R”であれば、これと同じノードIDは
図11に示す経路テーブルから発見できない。この場
合、問合せ先固定ノードIDリストを参照して委託先の
固定ノードが決定される。図11によれば、問合せ先固
定ノードIDは“P”だけであるため、受信パケット信
号は移動ノードWが固定ノードPに到達したときに固定
ノードPに委託される。固定ノードPに委託された主パ
ケット信号は、続いて移動ノードYまたはZに渡され、
移動ノードYまたはZが固定ノードRに到達したときに
固定ノードRに転送される。
【0092】たとえば移動ノードZが固定ノードL宛て
の主パケット信号を固定ノードRから受信した場合、移
動ノードZは、図12に示す問合せ先固定ノードIDリ
ストを参照して受信主パケット信号の委託先を決定す
る。図12によれば固定ノードID“P”がリストの先
頭に設定されているため、移動ノードZは、固定ノード
Pに到達したときに受信主パケット信号を固定ノードP
に委託する。固定ノードPに委託されたパケット信号
は、その後移動ノードWまたはXによって固定ノードL
まで運ばれる。
【0093】また、たとえばターミナル16から接続さ
れた別のネットワークのノードを宛先とするパケット信
号が固定ノードSから移動ノードZに委託された場合、
移動ノードZは、問合せ先移動ノードIDリストに基づ
いて固定ノードPに受信主パケット信号を委託する。し
かし、固定ノードPもまた主パケット信号の宛先を特定
できず、受信主パケット信号は、問合せ先移動ノードI
Dリストに基づいて(リストの先頭には“W”が設
定)、移動ノードWに委託される。しかし、移動ノード
Wも主パケット信号の宛先を特定できないため、主パケ
ット信号は再度固定ノードPに返送される。
【0094】返送された主パケット信号の発信元は問合
せ先固定ノードIDリストの先頭に設定された移動ノー
ドWであるため、固定ノードPは2番目に設定された移
動ノードZを委託先として決定し、移動ノードZに主パ
ケット信号を委託する。移動ノードZにおいても、受信
主パケット信号の発信元IDは、問合せ先固定ノードI
Dリストの先頭に設定されたIDと一致する。このた
め、移動ノードZもまた、リストの2番目に設定された
固定ノードTを委託先として決定する。この結果、主パ
ケット信号は、移動ノードZがターミナル16に到達し
たときに固定ノードTに委託され、その後、別のネット
ワークを介して所望のノードに転送される。
【0095】以上の説明から分かるように、データ信号
(パケット信号)の送信に利用される複数のノードは、
移動ノードと複数の固定ノードとを含む。ここで、移動
ノードは所定ルートを移動するノードであり、固定ノー
ドは所定ルートに沿って固定されたノードである。デー
タ信号は、このような移動ノードおよび固定ノードを経
由して宛先のノードに送信される。つまり、固定ノード
間のデータ通信(パケット通信)は、移動ノードを介し
て行われる。
【0096】このため、強電波を利用して固定ノード間
で通信を行う必要はなく、電波環境の悪化を防止するこ
とができる。また、固定ノード間にケーブルを敷設する
必要もないため、低コストで通信ネットワークを構築す
ることができる。
【0097】所定ルートを移動する移動ノードは、複数
存在する。この所定ルートに沿って固定された各々の固
定ノードは、データ信号を移動ノードによって他の各々
の固定ノードに転送するのに必要な時間を示す時間情報
(プロファイルデータのリンク待ち時間)、ならびに上
記の複数の移動ノードのタイムテーブルを有する。各固
定ノードは、このような時間情報とタイムテーブルとに
基づいて、データ信号を転送すべき移動通ノードを複数
の移動ノードの中から決定する。決定される移動ノード
は、最短時間で所望の固定ノード(パケット信号に含ま
れる基地ノードIDが示す固定ノード)に到達する移動
ノードである。
【0098】巡回ルートである第1ルートRt1上を移
動する移動ノードには、第1方向(右回り方向)に巡回
する第1移動ノード(移動ノードW)と第2方向(左回
り方向)に巡回する第2移動ノード(移動ノードX)と
がある。この場合、第1ルートRt1に沿って固定され
た各々の固定ノードは、第1移動ノードに対応する第1
時間情報(移動ノードWに関するリンク待ち時間)と第
2移動ノードに対応する第2時間情報(移動ノードWに
関するリンク待ち時間)とを有する。各固定ノードは、
第1時間情報および第2時間情報と第1移動ノードおよ
び第2移動ノードのタイムテーブルとに基づいて、デー
タ信号を転送すべき移動ノードを決定する。
【0099】所定ルートとしては第1ルートRt1以外
に第2ルートRt2があり、各ルートは所定の位置で交
差している。この交差点に特定の固定ノード(固定ノー
ドP)が固定される。このとき、各々の移動ノードは、
自分が移動するルートに沿って配置された複数の固定ノ
ードを示す第1端末情報(プロファイルデータの固定ノ
ードID)を有し、所望の固定ノード(パケット信号の
基地ノードIDが示す固定ノード)が第1端末情報に存
在しないときは、特定の固定ノードにデータ信号を転送
する。
【0100】特定の固定ノードは、第1ルートRt1お
よび第2ルートRt2の各々に沿って配置された他の固
定ノードを示す第2端末情報(プロファイルデータの固
定ノードID)を有する。このため、所望の固定ノード
は、第2端末情報に基づいて特定される。
【0101】なお、この実施例では、定期運行バスの交
通網を利用してパケット信号の通信ネットワークシステ
ムを構築するようにした。しかし、郵便配達車両や民間
の宅配会社の車両も予め決められたルートを通って郵便
配達または宅配を行うため、郵便配達車両の配送網また
は宅配車両の宅配網を利用して通信ネットワークシステ
ムを構築するようにしてもいよい。郵便配達網を利用す
る場合、移動ノードは郵便配達車両に設置され、固定ノ
ードは郵便局または郵便ポストに配置される。また、宅
配網を利用する場合、移動ノードは宅配車両に設置さ
れ、固定ノードは集配センタまたは宅配先が留守の時に
利用される宅配ロッカーに配置される。
【0102】また、百貨店などの大規模小売店舗におい
ても、商品を補充するために、スタッフが台車などを利
用して定期的に店内を巡回する。このような大規模店舗
の中でも、この発明のような通信ネットワークシステム
を構築することができる。この場合、移動ノードは台車
に設置され、固定ノードは商品の陳列棚に所定間隔で設
置される。
【0103】また、この実施例では、定期運行バスに設
置された移動ノードの通信相手は、基本的に、停留所に
設置された固定ノードである。このため、固定ノードが
定期運行バスの運行ルートに沿って設置されていること
が前提となる。しかし、ユーザノードを携帯する住民が
定期運行バスに乗車し、自分のIDを移動ノードに臨時
に登録していれば、移動ノードは固定ノードを介さずユ
ーザノードと通信を行う。この考え方を拡張して、移動
ノードの通信相手を常にユーザノード(移動ルートに沿
って存在するユーザノード)とすれば、固定ノードは不
要となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の通信ネットワークの一例を示す図解
図である。
【図2】固定ノード,ユーザノードまたは移動ノードの
一例を示すブロック図である。
【図3】ユーザノードに設けられるプロファイルデータ
の一例を示す図解図である。
【図4】ユーザノードに設けられる接続ノード情報テー
ブルの一例を示す図解図である。
【図5】ユーザノードに設けられるパケット格納テーブ
ルの一例を示す図解図である。
【図6】固定ノードに設けられるプロファイルデータの
一例を示す図解図である。
【図7】固定ノードに設けられるサービス提供先ノード
テーブルの一例を示す図解図である。
【図8】固定ノードに設けられるプロファイルデータの
他の一例を示す図解図である。
【図9】固定ノードに設けられるサービス提供先ノード
テーブルの他の一例を示す図解図である。
【図10】固定ノードに設けられるパケット格納テーブ
ルの一例を示す図解図である。
【図11】移動ノードに設けられるプロファイルデータ
の一例を示す図解図である。
【図12】移動ノードに設けられるプロファイルデータ
の他の一例を示す図解図である。
【図13】移動ノードに設けられるパケット格納テーブ
ルの一例を示す図解図である。
【図14】ユーザノードの動作の一部を示すフロー図で
ある。
【図15】ユーザノードの動作の他の一部を示すフロー
図である。
【図16】固定ノードの動作の一部を示すフロー図であ
る。
【図17】固定ノードの動作の他の一部を示すフロー図
である。
【図18】固定ノードの動作のその他の一部を示すフロ
ー図である。
【図19】移動ノードの動作の一部を示すフロー図であ
る。
【図20】移動ノードの動作の他の一部を示すフロー図
である。
【図21】移動ノードの動作のその他の一部を示すフロ
ー図である。
【符号の説明】
10…通信ネットワークシステム 12a〜12d…定期運行バス 14a〜14g…停留所 16…ターミナル 18…商店 20…民家 22…学校 24…学生 A〜D…ユーザノード L〜T…固定ノード W〜Z…移動ノード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小菅 昌克 京都府相楽郡精華町光台二丁目2番地2 株式会社エイ・ティ・アール環境適応通信 研究所内 Fターム(参考) 5K033 AA04 AA09 BA06 CA13 CB06 DA17 DA19 DB12 5K067 AA01 AA41 BB03 CC08 CC12 CC14 DD17 DD19 DD30 EE02 EE10 EE23 EE35 FF05 HH17 HH22 HH23 HH24 KK15

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の無線通信端末を経由してデータ信号
    を送信する通信ネットワークシステムにおいて、 前記複数の無線通信端末は、所定ルートを移動する少な
    くとも1つの移動通信端末、および前記所定ルートに沿
    って固定された複数の固定通信端末を含むことを特徴と
    する、通信ネットワークシステム。
  2. 【請求項2】前記移動通信端末は複数存在し、 各々の前記固定通信端末は、前記データ信号を前記移動
    通信端末によって他の各々の前記固定通信端末に転送す
    るのに必要な時間を示す時間情報を格納する時間情報格
    納手段、各々の前記移動通信端末のタイムテーブルを格
    納するタイムテーブル格納手段、および前記時間情報と
    前記タイムテーブルとに基づいて前記データ信号を転送
    すべき前記移動通信端末を決定する決定手段を含む、請
    求項1記載の通信ネットワークシステム。
  3. 【請求項3】前記決定手段は最短時間で所望の前記固定
    通信端末に到達する前記移動通信端末を決定する、請求
    項2記載の通信ネットワークシステム。
  4. 【請求項4】前記所定ルートは巡回ルートであり、 前記複数の移動通信端末は互いに逆方向に巡回する第1
    移動通信端末および第2移動通信端末を含み、 前記時間情報は、前記第1移動通信端末に対応する第1
    時間情報、および前記第2移動通信端末に対応する第2
    時間情報を含む、請求項2または3記載の通信ネットワ
    ークシステム。
  5. 【請求項5】前記所定ルートは複数存在し、 任意の前記所定ルートが互いに交差し、 前記任意の所定ルートの交差点に特定の前記固定通信端
    末が固定され、 各々の前記移動通信端末は、自分が移動する前記所定ル
    ートに沿って配置された複数の前記固定通信端末を示す
    第1端末情報を格納する第1端末情報格納手段、および
    所望の前記固定通信端末が前記第1端末情報に存在しな
    いとき前記特定の固定通信端末に前記データ信号を転送
    する転送手段を含む、請求項1ないし4のいずれかに記
    載の通信ネットワークシステム。
  6. 【請求項6】前記特定の固定通信端末は、前記任意の所
    定ルートに沿って配置された他の前記固定通信端末を示
    す第2端末情報を格納する第2端末情報格納手段をさら
    に含む、請求項5記載の通信ネットワークシステム。
  7. 【請求項7】前記移動通信端末は定期運行バスに設置さ
    れ、 前記固定通信端末は前記定期運行バスの停留所に設置さ
    れる、請求項1ないし6のいずれかに記載の通信ネット
    ワークシステム。
  8. 【請求項8】複数の無線通信端末を経由してデータ信号
    を送信する通信ネットワークシステムにおいて、 前記複数の無線通信端末は、所定ルートを移動する少な
    くとも1つの第1通信端末、および前記所定ルートに沿
    って存在する複数の第2通信端末を含むことを特徴とす
    る、通信ネットワークシステム。
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