JP2014044911A - コンセント用刃受構造および同構造を備えたコンセント - Google Patents

コンセント用刃受構造および同構造を備えたコンセント Download PDF

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Abstract

【課題】コンセント用刃受構造および同構造を備えたコンセントにおいて、簡単な構成により、生産性と信頼性の向上と低コスト化を実現する。
【解決手段】刃受構造1は2枚の導電弾性板2を備え、導電弾性板2は、その端部を互いに連結する連結部21と、連結部21間に配置した挿入部22(区別して挿入部A,B)とを有する。導電弾性板2は、連結部21間で滑らかに連続した凹凸構造を有し、連結部21によってトポロジ的に閉じた輪状とされ、その周長は、2つの挿入部22のいずれか1つにしか刃9を挿入できない長さである。挿入部Aに刃9が挿入されると、挿入部Bを構成する導電弾性板2の材料が挿入部A側に流動する共働動作が発生し、挿入部Bの空間が狭まり、挿入部Aの空間が広がり、刃9が挿入部Aに収納保持される。共働動作は、刃9を圧接保持する弾性材料を大きくしたことに相当し、これにより刃受構造1の耐久信頼性が向上する。
【選択図】図2

Description

本発明は、コンセント用刃受構造および同構造を備えたコンセントに関する。
従来から、規格の異なる複数の電源用プラグの挿入に対応できるように複数種類の挿入口と刃受構造とを備えたマルチウエイコンセントやアダプタが知られている(例えば、特許文献1参照)。このようなコンセントやアダプタの刃受構造は、電気的に導通して一体化された導体に複数の挿入部を有し、使用時にはそのいずれかが選択して用いられる。特許文献1には、2種類の丸刃が挿入されるアダプタの刃受構造として、2枚の短冊状の導体板を互いに面接させ、その中央を固定し、その両側を膨らませて全体として8の字状とし、膨らませた部分の各々を挿入部とする構造が開示されている。また、他の例として、図21乃至図23により、2種類のマルチウエイコンセントとそれらの刃受構造とを説明する。
図21、図22(a)(b)は、3本の丸刃9を有するプラグ91と、2本の丸刃9を有するプラグ92の、両方に対応できるコンセント93を示す。コンセント93には、プラグ91用の挿入口9A,9A,9E、およびプラグ92用の挿入口9B,9Bの合計5つの挿入口が設けられ、それらの挿入口の奥には、2つの刃受構造94と1つの刃受構造95が備えられている。各刃受構造94,95は、電源線や設置線を挿入して接続固定するための開口9a、および固定ねじ9bとを有している。また、刃受構造94は、挿入口9A,9Bから挿入される丸刃9を受けるための挿入部A,Bを有し、刃受構造95は、挿入口9Eから挿入される丸刃9を受けるための挿入部Eを有している。これらの刃受構造94,95は、真鍮材から削り出し加工によって製作されており、丸刃9が挿入される際に挿入部A等が拡径するように割り溝が設けられている。
図23(a)(b)(c)は、3本の丸刃を有する互いに規格の異なる2種類のプラグ(不図示)に対応できるコンセント93を示す。各刃受構造96,97は、コンセント93の裏面に固定される保持部材93aに設けられた凹部空間に納められて用いられる。刃受構造96,97は、互いに対向させた2枚の導体板の間に形成した空間を挿入部A,Bや挿入部E1,E2としている。例えば、刃受構造96は、導体板のプレス加工で挿入部E1,E2を形成した刃受部96aと、電線を挿入して接続固定するための開口9aと固定ねじ9bを有する固定部96bとを備えて構成されている。刃受部96aは、互いに対向させた2枚の導体板を下部の1カ所で橋渡し、その橋渡しした部分を固定部96bの上部にかしめによって固定され、これにより、刃受部96aと固定部96bとが互いに一体化されている。
特開2011−524612号公報
しかしながら、上述した特許文献1や図21乃至図23に示されるような刃受構造においては、次のような課題がある。特許文献1に示される刃受構造は、2つの挿入部が、中央の固定部によって互いに独立に変形する構造とされており、2枚の短冊状の導体板の弾性を有効活用できない構造となっている。図21、図22に示される刃受構造は、真鍮材の削り出し加工のため生産性が低く、コスト低減に限界があり、適切な弾性を維持して繰り返し使用に対する耐久性を備えるようにすることが難しく、製品性能にばらつきが発生しやすい。図23に示される刃受構造は、互いに対向させた2枚の導体板を互いに橋渡しする部分の弾性と、そこから延伸された部分の弾性とによって、丸刃9の挿入時の拡径と丸刃9の保持とを行うものであり、その動作と機能は、導体板の弾性特性に大きく依存する。従って、この刃受構造においても、材料選択に自由度がなく、コスト低減に限界があり、また、耐久性が低いと考えられる。
本発明は、上記課題を解消するものであって、簡単な構成により、生産性と信頼性が高く、低コスト化を実現できるコンセント用刃受構造および同構造を備えたコンセントを提供することを目的とする。
上記課題を達成するために、本発明のコンセント用刃受構造は、プラグの刃が挿入される複数の挿入部を有し、使用時にはそのいずれかが選択して用いられるコンセント用刃受構造において、互いに対向配置された導電弾性板を備え、導電弾性板は、その端部を互いに連結して輪状にする連結部と、連結部間に沿って配置した刃が挿入される複数の挿入部と、を有し、挿入部は、導電弾性板間の空間を拡幅して刃を挿入ガイドする構造とされ、それらのいずれか1つに刃が挿入される際に他の挿入部の導電弾性板が弾性変形し、刃に対する挿入空間の拡幅と圧接を行うことを特徴とする。
このコンセント用刃受構造において、互いに隣接する挿入部間の導電弾性板の外側面に配置されて当該導電弾性板の互いの空間的広がりを制限する拡幅制限部材を備えてもよい。
このコンセント用刃受構造において、拡幅制限部材は、導電弾性板を収納して保持するボディに形成されたリブで構成され、リブの導電弾性板に接触する部分は円弧状であり、その曲率半径が当該リブ構造が接触する導電弾性板の曲率半径よりも小さくしてもよい。
このコンセント用刃受構造において、拡幅制限部材は、導電弾性板を収納して保持するボディに形成されたリブで構成され、リブの導電弾性板に接触する部分は円弧状であり、その曲率半径が当該リブ構造が接触する導電弾性板の曲率半径よりも大きくしてもよい。
このコンセント用刃受構造において、連結部は、導電弾性板の縁であって刃が挿入される側とは反対側の縁を互いに橋渡しして成り、拡幅制限部材は、橋渡しされていない側の導電弾性板の互いの空間的広がりを制限するために連結部にも配置してもよい。
本発明のコンセントは、上記のいずれかのコンセント用刃受構造を備えたことを特徴とする。
本発明のコンセント用刃受構造および同構造を備えたコンセントによれば、連結部間に設けた挿入部のいずれかに刃が挿入される際に他の挿入部の導電弾性板が弾性変形するので、各部の互いの共働動作により、安定した信頼性の高い動作と耐久性を実現できる。このような刃受構造は、導電弾性板を従来よりも薄いものとすることができるので、材料コストを抑えることができ、また、生産性の高いプレス加工によって低コストで生産することができる。
(a)(b)は本発明の一実施形態に係るコンセント用刃受構造を備えたコンセントにそれぞれ異種規格のプラグを挿入する様子を示す斜視図。 同コンセント用刃受構造の斜視図。 (a)は同刃受構造の平面図、(b)は同刃受構造に丸刃を挿入した状態の平面図。 同刃受構造の変形例の斜視図。 (a)は同変形例の平面図、(b)は同変形例に丸刃を挿入した状態の平面図。 (a)は同刃受構造の他の変形例の平面図、(b)は同変形例に丸刃を挿入した状態の平面図。 (a)は同刃受構造のさらに他の変形例の平面図、(b)は同変形例に丸刃を挿入した状態の平面図。 (a)は同刃受構造のさらに他の変形例の平面図、(b)は同変形例に丸刃を挿入した状態の平面図。 本発明の一実施形態に係るコンセントの分解斜視図。 (a)は同コンセントの正面平面図、(b)は同コンセントの裏面平面図、(c)は同コンセントが壁面に設置された状態の側面図。 (a)は図10(a)のF−F線断面図、(b)は図10(a)のG−G線断面図。 (a)は同コンセントの刃受構造の斜視図、(b)は同刃受構造に用いるピラー端子の斜視図。 (a)は同コンセントの単一挿入部用刃受構造の斜視図、(b)は同単一挿入部用刃受構造に用いるピラー端子の斜視図。 (a)は同コンセントの刃受構造の斜視図、(b)は同刃受構造を同コンセントのボディに納めた状態の模式的平面図。 同コンセントのボディと刃受構造とを分離して示す斜視図。 同コンセントのボディに同刃受構造を納めた状態の斜視図。 同コンセントを裏面から見た斜視図。 同コンセントの変形例の分解斜視図。 同変形例の刃受構造の斜視図。 (a)は同変形例を裏面から見た斜視図。 従来のコンセントの斜視図。 (a)は同コンセントを裏面から見た斜視図、(b)は同コンセントの刃受構造の斜視図。 (a)は従来のコンセントの他の例の正面図、(b)は同コンセントに納められた刃受構造の外観図、(c)は同刃受構造の1つの斜視図。
以下、本発明の一実施形態に係るコンセント用刃受構造および同構造を備えたコンセントについて、図面を参照して説明する。図1、図2、図3はコンセント用刃受構造および同構造を備えたコンセントを示す。図1(a)(b)に示すように、コンセント用刃受構造1(以下、刃受構造1という)は、その2つを組み合わせてコンセント10を構成する。コンセント10は、プラグの刃9の間隔が互いに異なる2種類のプラグ90A,90Bに対応でき、プラグ90A、プラグ90Bは、専用の挿入部Aまたは挿入部Bにそれぞれ挿入される。ただし、2つのプラグ90A,90Bの両方を同時に、コンセント10に挿入することはできない。
図2に示すように、刃受構造1は互いに対向配置された2枚の導電弾性板2を備え、導電弾性板2は、その端部を互いに連結して輪状にする連結部21と、連結部21間に沿って配置した、刃9が挿入される挿入部22(区別して挿入部A,B)とを有している。刃受構造1は、トポロジ的な意味で輪状であり、互いに隣接する挿入部22の間に相互に連通する境界空間Xを有している。また、刃受構造1は、互いに隣接する挿入部22間の導電弾性板2の外側面に配置されて各導電弾性板2の互いの空間的広がりを制限する拡幅制限部材3を備えている。すなわち、境界空間Xは、拡幅制限部材3によってその幅の広がりが制限されている。また、刃受構造1の2枚の導電弾性板2を連結した輪の周長は、2つの挿入部22のいずれか1つにしか刃9を挿入できない長さにとされている。つまり、2つの連結部21の存在によって導電弾性板2が閉じた輪状とされ、このことにより、輪によって囲まれた空間の周長を所定の一定値に保つことができる。各連結部21は、導電弾性板2の端部における面どうしを互いに貼り合わせる態様で形成されている。拡幅制限部材3は、少なくとも刃受構造1への刃9の挿入時に導電弾性板2に接するものとされ、導電弾性板2が拡幅制限部材3に接した状態で拡幅制限部材3に対して摺動自在に導電弾性板2を保持する。
挿入部22は、導電弾性板2間の空間を拡幅して刃9を挿入ガイドする構造とされている。すなわち、プラグの刃9は、外径が円柱形状のいわゆる丸刃であり、各挿入部22は、楕円状の開口部を有し、刃9をガイドしてその挿入容易とするように、その開口部には、カット面や外向きの開き角度(不図示)などが備えられている。刃受構造1は、刃9の挿入側から見た形状が、中央部がつながってない数字の8字(トポロジ的にドーナツと同じ)形状を有している。導電弾性板2は、2つの連結部21間で滑らかに連続した凹凸構造を有し、その凹凸構造によって、挿入部A,Bの空間と境界空間Xとを構成している。刃受構造1は、電気導体の弾性を有する板材を、例えば、プレス成形加工して各導電弾性板2を製造し、2つの導電弾性板2を互いに対向させて、両端部を互いに連結して輪状にして製造される。両端の連結部21の形成は、例えば、かしめ、ろう付け、溶接、曲げ加工、接着、ねじ止めなどの任意の方法を用いて行うことができる。
図3は刃受構造1の動作を示す。図3(a)に示すように、刃9が挿入されていない状態では、各挿入部22の開口は、刃9(図中破線で示している)の寸法よりも小さい。図3(b)に示すように、例えば挿入部Aに刃9が挿入されると、挿入部Bの導電弾性板2が弾性変形し、刃9に対する挿入空間の拡幅と圧接を行う。すなわち、挿入部Aへの刃9の挿入に伴い、矢印aで示すように、挿入部Bを構成する導電弾性板2の材料が挿入部A側に流動し、挿入部Bの空間が狭まり、挿入部Aの空間が広がり、刃9が挿入部Aに収納される。拡幅制限部材3は境界空間Xの広がりを制限し、2つの連結部21は導電弾性板2による輪の周長を一定値に保つので、これらの拘束条件の効果により、挿入部Aに挿入された刃9に対する導電弾性板2による圧接が強化される。
刃受構造1によれば、連結部21間に設けた挿入部22のいずれかに刃9が挿入される際に他の挿入部22の導電弾性板2が弾性変形するようにしたので、導電弾性板2の各部の互いの共働動作により、安定した信頼性の高い動作を実現できる。共働動作は、刃受構造1を構成する導電弾性板2の全体がたわむことで発生する。刃9が挿入されていない挿入部22を構成する導電弾性板2の材料が、刃9が挿入された挿入部22側に流れ込むという共働動作は、刃9を圧接する弾性材料を実質的に大きくした寸法の材料のもとで動作することに相当し、刃受構造1の耐久信頼性を向上させる。すなわち、小さな寸法の弾性材料による場合、圧接動作は、材料の急激な伸び、つまり材料寸法に対する伸びが大きい弾性変形によるので、繰り返し使用に対して弾性疲労が起こりやすく、圧接力低下も早く、耐久信頼性が劣ることになる。これに対し、刃受構造1によれば、全体の寸法を大きくすることなく、実質的に弾性材料を大きくできるので、大型化することなく耐久信頼性を向上できる。
また、このような刃受構造1は、導電弾性板2を従来よりも薄いものとすることができるので、材料コストを押さえることができ、また、その加工もより容易となり、生産性の高いプレス加工等によって低コストで生産することができる。導電弾性板2は薄板化するほど材料流動性が上がるので、刃受構造1は低コスト化や耐久信頼性向上をより効果的に行うことができる。また、刃受構造1は、拡幅制限部材3を備えるので、拡幅制限部材3によるバックアップ効果によって、保持力(刃9への圧接力)をより強化でき、または、保持力を低下させずに導電弾性板2の材料厚みをより低減させることができる。刃受構造1は、構造が簡単であるので、生産性を高くでき、品質を安定でき、金型を安くできる。刃受構造1は、ばね性すなわち変形性を導電弾性板2の横方向(挿入部22の拡幅方向)のみに持たせており、また、刃9の未挿入位置の材料が流動動作するので、コンセントを構成する際に、省スペースでコンセントを構成できる。
図4、図5は刃受構造1の変形例を示す。本変形例の刃受構造1は、図4に示すように、上述の図2等で示した刃受構造1における拡幅制限部材3を備えないものである。拡幅制限部材3は、そのバックアップ効果によって保持力をより強化するものであるが、導電弾性板2の強度を上げることにより、十分な保持力を実現して拡幅制限部材3を省くことができる。このような刃受構造1は、図5(a)(b)に示すように、境界空間Xにおける幅(導電弾性板2間の距離)が、刃9の非挿入時に幅W1から挿入時の幅W2に増大する(W1<W2)ように動作する。この場合においても、導電弾性板2の全体がたわみ、刃9が挿入されていない挿入部22を構成する導電弾性板2の材料が、刃9が挿入された挿入部22側の接圧を補助する共働動作が発生し、これにより、刃受構造1の耐久信頼性が向上したものとなっている。
図6(a)(b)は刃受構造1の他の変形例を示す。本変形例の刃受構造1は、上述の図2等で示した刃受構造1において、挿入部22(A,B,C)を3つ備えたものであり、2つの境界空間Xにそれぞれ拡幅制限部材3を備えている。刃受構造1は、この場合においても、導電弾性板2の全体がたわみ、刃9が挿入されていない挿入部22を構成する導電弾性板2の材料が、刃9が挿入された挿入部22側に流れ込むという共働動作が発生する。例えば、挿入部Aに刃9が挿入された場合、矢印a,bで示すように、各挿入部B,Cにおける導電弾性板2の材料が、挿入部A側に流動する。
なお、挿入部A,B,Cを、連結部21間に直線的に配置した例を示したが、このような配置に限らず、屈曲した配置とすることができる。屈曲した配置の場合、2つの導電弾性板2は必ずしも、互いに同等(対称)の構造や長さを有する必要はない。また、より一般に、連結部21間の挿入部22の個数は任意とすることができ、また、拡幅制限部材3の配置や有無も任意とすることができる。このような刃受構造1を複数組み合わせて、任意の所望のマルチウエイコンセントを容易に構成することができる。例えば、拡幅制限部材3は、境界空間Xの両側ではなく、片側だけに備えるようにしてもよい。例えば、2つの挿入部22を、直線状ではなくV字状に屈曲させて配置する場合、その屈曲の外側には、拡幅制限部材3を省略することができる。また、刃受構造1は、丸刃に限らず、断面が楕円形の刃、板状の刃など任意の形状の刃に応じて挿入部22を構成することができ、連結部21間で、複数の挿入部22のそれぞれを個別に異なる形状や異なる寸法の刃9に対応させる配置構成とすることができる。
図7、図8は、刃受構造1のさらに他の変形例を示す。図7(a)(b)に示す刃受構造1は、上述の図2等で示した刃受構造1において、拡幅制限部材3の導電弾性板2に接触する部分が円弧状で、その曲率半径Rが拡幅制限部材3が接触する導電弾性板2の曲率半径R1よりも小さい(R<R1)例を示す。また、図8(a)(b)に示す刃受構造1は、上述の図2等で示した刃受構造1において、拡幅制限部材3の導電弾性板2に接触する部分が円弧状で、その曲率半径Rが拡幅制限部材3が接触する導電弾性板2の曲率半径R2よりも大きい(R>R2)例を示す。図7のR<R1という構成によると、図8のR>R2という構成に比べて、導電弾性板2の構造がより直線的となり、長手方向の長さL1がより短く(L1<L2)なるので、刃受けの材料である導電弾性板2をより減量することができ、コスト低減できる。
また、逆に、図8のR>R2という構成によると、図7のR<R1という構成に比べて、導電弾性板2の長手方向の長さL2をより長く(L1<L2)できるので、導電弾性板2に、より大きなばね性(弾性変形能力)を付与することができる。すなわち、図8(a)(b)に示す刃受構造1の場合、刃受構造1を大きくすることなく、弾性材料を増量することができ、刃を繰り返し挿抜することにより発生する繰り返し疲労による接圧力の低下(へたり)を、より低減することができる。これらの図7(a)(b)の構成、または、図8(a)(b)の構成のいずれを採用するかは、コンセントの使用環境や使用目的に応じて適宜選択することができる。また、上記に限らず、R=R1=R2という構成にすることもできる。
図9乃至図17は、本発明の一実施形態に係るコンセント10の例を示す。コンセント10は、図9、図10(a)(b)(c)、図11(a)(b)に示すように、ボディ11と、2つの挿入部を有する2つの刃受構造1と、1つの挿入部を有する刃受構造1aと、カバー12とを備えており、例えば、壁面に埋め込まれて用いられる。コンセント10は、2本の丸刃を有するプラグと、3本の丸刃を有するプラグの両方に対応できるコンセントである。ボディ11は、コンセント10の表側を構成し、壁面に露出して配置される樹脂成形部品であり、2ピンプラグ用の挿入口11A,11A、および3ピンプラグ用の挿入口11B,11B,11Eを備えている。ボディ11は、刃受構造1,1,1aを収納して保持する(後述、図16参照)。挿入口11A,11Bの奥には刃受構造1が備えられ、挿入口11Eの奥には刃受構造1aが備えられている。各刃受構造1,1aには、それぞれピラー端子4が備えられている。ピラー端子4は、四角筒状の端子枠と端子ねじ41とを有し、刃受構造1または刃受構造1aの導体の一部と、外部の電力電線または接地線の末端とを端子枠に挿入し、端子ねじ41でそれらを互いに電気的に接続する部品である。カバー12は、コンセント10の裏面側を構成し、壁面に埋め込まれて配置される樹脂成形部品であり、ピラー端子4を収納する収納凹部12a,12a,12bを有している。
刃受構造1は、図12(a)に示すように、2枚の導電弾性板2を備え、2つの挿入部A,Bと、1つの境界空間Xとを備える点は、上述の図2等に示した刃受構造1と同様であるが、その連結部21の構成が上述の刃受構造1と異なる。上述の図2等に示した刃受構造1では、2つの挿入部A,Bのそれぞれから導電弾性板2を長手方向に延伸した部分(延伸部)を互いに面どうしを貼り合わせた構成になっている。これに対し、図12(a)に示す刃受構造1の連結部21は、延伸部21aの縁であって刃が挿入される側とは反対側の縁を互いに橋渡しして構成され、延伸部21aは、互いに平行に離間し、縁を介して互いに接続されて連結部21を構成している。その橋渡し構造は、導電弾性板2の互いの面から一旦遠ざかるように外方に広げて成る肩部を有している。刃受構造1は、その導電弾性板2を展開すると、中央に孔の空いた1枚の板から成ることが分かる。従って、刃受構造1は、1部品から成り、板材の順送プレス成形によって製造することができる。また、2つの連結部21の一方には、図12(b)に示すピラー端子4の挿入口40に挿入するための接続端子23が備えられている。接続端子23は、挿入口40内で端子ねじ41によって電力電線(不図示)に電気接続される端子である。刃受構造1aは、図13(a)に示すように、挿入口11Eを有し、1枚の弾性導体板の順送プレス成形によって製造することができ、図13(b)に示すピラー端子4の挿入口40に挿入するための接続端子23を備えている。
図14(a)(b)により、刃受構造1に対する拡幅制限部材3の構成と動作を説明する。刃受構造1は、その動作時に変形する際に、互いに隣接する挿入部A,Bの間、および連結部21に位置する導電弾性板2の互いの空間的広がりを制限するように矢印pで示す拘束力が加えられる。その拘束力は、ボディ11におけるリブ構造からなる拡幅制限部材3によって発生する。連結部21に位置する導電弾性板2への拘束力は、橋渡しされていない側、すなわち刃が挿入される側の導電弾性板2の互いの空間的広がりを制限する。連結部21は、肩部を有する橋渡し構造により、刃の挿入時に容易に広がるので挿入が容易かつ案内効果が発揮され、また、刃が奥まで挿入された際に、橋渡し部の拘束によって刃の確実な保持に加え、刃の挿入に対する手応え感を挿入者に与えることができる。連結部21における拡幅制限部材3は、刃受構造1の剛性を向上させることができるので、導電弾性板2の材料の薄板化が可能となる。また、連結部21の肩部は、弾性変形する材料部分を大きくできるので、弾性疲労を抑制でき、耐久信頼性を向上できる。
刃受構造1,1aは、図15、図16に示すように、ボディ11に納められる。ボディ11には、刃受構造1の拡幅を制限する拡幅制限部材3が樹脂成形によるリブによって形成されて備えられている。刃受構造1は、拡幅制限部材3の間に挿入配置される。また、刃受構造1は、拡幅制限部材3の上に連結部21の肩部を載置するように配置される。コンセント10は、図17に示すように組み立てられる。電力線や接地線は、カバー12の突出部位に開口しているピラー端子の挿入口40に、矢印cで示すように、一方向から挿入することができ、端子ねじ41によって各刃受構造1,1aに電気接続される。
図18、図19、図20は、コンセント10の他の例を示す。このコンセント10は、図18に示すように、上述の図9等に示したコンセント10とは、刃受構造1の連結部21周辺の構造が異なっており、2ピンプラグと、3ピンプラグとを挿入するコンセントである点は同じである。コンセント10は、ボディ11に刃受構造1,1,1aを収納し、その上から、カバー12を被せて組み立てられる。刃受構造1の連結部21は、図19に示すように、導電弾性板2の縁であって刃が挿入される側とは反対側の縁を互いに橋渡しして構成されている点は、上述の図12(a)に示した刃受構造1と同様である。連結部21には、肩部がなく、また、2つの挿入部A,Bのそれぞれから外方に向けて導電弾性板2を延伸した延伸部21aが互いに接近することなく平行に終端しており、これらの点が、上述の図12(a)に示した刃受構造1と異なる。このような刃受構造1は、上述の図14(a)(b)に示した刃受構造1と同様に、その動作時に変形する際に、矢印pで示す拘束力が図18に示したボディ11における拡幅制限部材3によって加えられる。
刃受構造1は、連結部21を形成する際に延伸部21aを平行に終端したことにより、図14(a)等に示した刃受構造1に比べて、その長手方向(2つの連結部21を結ぶ方向)の長さを短くすることができる。従って、この刃受構造1を有するコンセント10は、図20に示すように、上述の図17に示したコンセントに比べて、よりコンパクトに構成することができる。
なお、本発明は、上記構成に限られることなく種々の変形が可能である。例えば、上述した各実施形態の構成を互いに組み合わせた構成とすることができる。また、図1乃至図8に示した刃受構造1は、2枚の導電弾性板2を2カ所で連結して輪状にした構成によって説明したが、この構成に代えて、1枚の導電弾性板を折り曲げ、その両端を1カ所で連結して輪状に構成した構造としてもよい。また、長方形の1枚の導電弾性板の中央線に沿ってスリットを開孔し、前記中央線で折り曲げることにより、両端が連結された刃受構造1を構成してもよい。
1,1a コンセント用刃受構造
2 導電弾性板
21 連結部
22,A,B,C 挿入部
3 拡幅制限部材(リブ)
9 刃
10 コンセント
11 ボディ
90A,90B プラグ

Claims (6)

  1. プラグの刃が挿入される複数の挿入部を有し、使用時にはそのいずれかが選択して用いられるコンセント用刃受構造において、
    互いに対向配置された導電弾性板を備え、
    前記導電弾性板は、その端部を互いに連結して輪状にする連結部と、前記連結部間に沿って配置した前記刃が挿入される複数の挿入部と、を有し、
    前記挿入部は、前記導電弾性板間の空間を拡幅して前記刃を挿入ガイドする構造とされ、それらのいずれか1つに前記刃が挿入される際に他の挿入部の前記導電弾性板が弾性変形し、前記刃に対する挿入空間の拡幅と圧接を行うことを特徴とするコンセント用刃受構造。
  2. 互いに隣接する前記挿入部間の前記導電弾性板の外側面に配置されて当該導電弾性板の互いの空間的広がりを制限する拡幅制限部材を備えることを特徴とする請求項1に記載のコンセント用刃受構造。
  3. 前記拡幅制限部材は、前記導電弾性板を収納して保持するボディに形成されたリブで構成され、前記リブの前記導電弾性板に接触する部分は円弧状であり、その曲率半径が当該リブ構造が接触する前記導電弾性板の曲率半径よりも小さいことを特徴とする請求項2に記載のコンセント用刃受構造。
  4. 前記拡幅制限部材は、前記導電弾性板を収納して保持するボディに形成されたリブで構成され、前記リブの前記導電弾性板に接触する部分は円弧状であり、その曲率半径が当該リブ構造が接触する前記導電弾性板の曲率半径よりも大きいことを特徴とする請求項2に記載のコンセント用刃受構造。
  5. 前記連結部は、前記導電弾性板の縁であって前記刃が挿入される側とは反対側の縁を互いに橋渡しして成り、
    前記拡幅制限部材は、前記橋渡しされていない側の前記導電弾性板の互いの空間的広がりを制限するために前記連結部にも配置されていることを特徴とする請求項2乃至請求項4のいずれか一項に記載のコンセント用刃受構造。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載のコンセント用刃受構造を備えたことを特徴とするたコンセント。
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