JP2014044582A - 自動取引装置の固定具 - Google Patents

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【課題】アンカーボルトを使用しなくても、自動取引装置を、設置場所に、強くしかも簡便に設置できる自動取引装置の固定具及び固定方法を提供することである。
【解決手段】剛性を有する扁平状のベースパネル1と、前記ベースパネル1の下面側に設けられ、接着面4を有するポリウレタン粘着ゲル材2と、を有する粘着パーツ3からなることを特徴とする自動取引装置の固定具。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動取引装置をその設置場所に固定するための固定具、及び、自動取引装置をその設置場所に固定するための方法に関する。ここで、本発明における「自動取引装置」には、現金自動預入れ支払い機(ATM)、現金自動支払い機(CD)、現金入金機、飲料その他の自動販売機などが含まれる。
自動取引装置は、その設置場所に強く固定する必要がある。これは、耐震のみならず、盗難を防止する必要があることによる。すなわち、自動取引装置においては、装置が故意に倒され破壊されて現金等が持ち去られたり、装置自体が盗難されたりすることがあり、これを防ぐ一手段として自動取引装置を設置場所に強く固定して設置しなければならない。近時では、銀行のみならず全国の多数のコンビニエンスストアの店内にATMが設置されるなど、自動取引装置の設置数は急激に増加している。その反面、災害などの混乱に乗じた自動取引装置関連の転倒・盗難の被害が発生するなどしており、自動取引装置を設置場所に強く固定する必要性はより一層高まっている。
自動取引装置を設置場所に固定する方式としては、従来からアンカーボルトによる方式が用いられている(例えば特許文献1乃至3など)。アンカーボルトを用いる方式は、ボルトをコンクリートなどの床に埋め込んで固定するため、自動取引装置を設置場所に強く固定することができる。そのため、この方式は自動取引装置の手段として現在も広く用いられている。
しかしながら、この方式によると、アンカーボルトを床に埋め込む必要があることから、自動取引装置を設置・固定する際に床に孔を開け、結果として床を傷つけることとなり、その後、設置した自動取引装置を撤去する場合、傷ついた床を修復しなければならなくなる。これは、例えば上記のようにATMをコンビニエンスストアに設置する場合、コンビニエンスストアは店舗を借りて営業することが多いため、床に孔を開けたりATM撤去後にこれを修復したりすることは貸主・借主の双方にとって本来避けたいにもかかわらず、そうせざるを得ないといった問題を生じている。床に孔を開け、後にそれを修復するといったことを回避したいとの要請は、他の自動取引装置にも同様である。
また、この方式には設置・固定の工事作業のための専用の電動工具等を必要とし、作業員もある程度の人数を要するため、設置が容易に行えず、作業効率や費用の点でも問題があった。
アンカーボルトを使用しない方式としては、例えば現金自動取引装置のキャスタ部に磁石を装備することによりキャスタを着脱することができる現金自動取引装置が提案されている(特許文献4)。しかしながら、この発明によれば、マグネットスイッチによりかなり強力な磁力を制御して吸着・分離できるように装置を構成しなければならず、現金自動取引装置を固定するための装置が複雑となるとともに、コストの面でも実現が困難であった。
特開2002−329228 特開2005−215774 特開2011−180734 特開2002−260060 特開2001−316447
本発明は上記の問題点を解決することを課題とする。より具体的には、本発明は、アンカーボルトを使用しなくても、自動取引装置を、設置場所に、強くしかも簡便に固定できる自動取引装置の固定具及び固定方法を提供することを課題とする。
また、本発明は、固定具を設置する際の位置決めを容易にし、また所望の粘着強度を得ることができる自動取引装置の固定具を提供することを課題とする。
また、本発明は、安定して設置・固定できる自動取引装置の固定具を提供することを課題とする。
また、本発明は、自動取引装置の荷重を略均等に分散して受け易くする自動取引装置の固定具を提供することを課題とする。
また、本発明は、設置した自動取引装置の下部に硬貨などが入るのを防ぐことができる自動取引装置の固定具を提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、第1の側面として、本発明は、剛性を有する扁平状のベースパネルと、前記ベースパネルの下面側に設けられ、接着面を有するポリウレタン粘着ゲル材と、を有する粘着パーツからなることを特徴とする自動取引装置の固定具を提供するものである。
第2の側面として、本発明は、前記自動取引装置の固定具が、前記粘着パーツを設置する際に前記粘着ゲル材の接着面に水、溶液又はゲル材に吸収可能な液体を塗布するものである自動取引装置の固定具を提供するものである。
第3の側面として、本発明は、前記粘着パーツを、剛性を有し扁平状で上面側に自動取引装置を設置する上部パネルの下面に設けた自動取引装置の固定具を提供するものである。
第4の側面として、本発明は、自動取引装置の荷重を前記ベースパネル全体で受けるようにするための突起を前記ベースパネルの上面に設けた前記自動取引装置の固定具を提供するものである。
第5の側面として、本発明は、前記上部パネルの下面の縁に、該上部パネルの下側周囲を囲む囲み部が設けられた前記自動取引装置の固定具を提供するものである。
第6の側面として、本発明は、剛性を有する扁平なベースパネルと、前記ベースパネルの下面に設けられ、接着面を有するポリウレタン粘着ゲル材とを有する粘着パーツを用意し、前記粘着ゲル材の接着面に水、溶液又はゲル材に吸収可能な液体を塗布し、該接着面を固定場所付近に接着させながら前記粘着パーツを設置する位置を決定し、前記液体が略蒸発した後、前記粘着パーツの上方に自動取引装置を設置して前記位置に自動取引装置を固定することを特徴とする自動取引装置の固定方法を提供するものである。
本発明によれば、設置場所の床をアンカーボルトで傷つけることなく、自動取引装置を設置場所に固定することができる。
本発明の一実施例を示す図である。 粘着ゲル材と床の間に気泡が形成された状態を側面から示す図である。 本発明の一実施例を示す図である。 ATMを本発明により床に設置・固定した状態の断面図である。 本発明の一実施例を示す図である。 ATMを本発明により床に設置・固定した状態の断面図である。 本発明の一実施例を示す図である。 突起が設けられたベースパネルを示す図である。 本発明の一実施例を示す図である。 ATM盗難時にかけられる力等の一モデルを示す図である。
以下、本発明の実施形態を、図面に基づいて具体的に説明する。
(実施例1)
寸法が横600mm(正面又は背面に位置する側の幅)×縦650mm(左側面又は右側面に位置する側の幅。奥行の長さともなる)×高さ1600mm(最も高い位置の高さ)の一般的な縦長略直方体形状で、重量が350kgのATMを、コンビニエンスストアのコンクリートの床に固定する場合の一実施例を以下に示す。
本実施例においては、図10のモデルに示すように、盗難を行おうとする者が、ATM正面に向かって左側面の側から、ATM最上部付近(高さH1600mm=1.6m)に力を加え(ATMの左側から右側に向かい、水平方向に力を加えることとなる)、最上部を押しながら(ATM等の最上部を押す力P)、ATMの右側下と床とが接する部分Aを中心にATMを転倒させることを想定する。また、ATMの重量350kgが、高さh、横0.3m(L)の重心位置から下向き(図10では下向きの矢印で示している)に作用すると仮定する。この場合、重力によるモーメントは105kg・m(ATMの重量350kg×L0.3m)となり、ATMの最上部を押す力Pによるモーメントは1.6Pkg・m(P×H)となる。すなわち、1.6P>105.0kgfとなり、P>65.6kgfとなるため、当該ATMが床に固定されていない状態では、このATMは65.6kgf以上の力で転倒することとなる。
ここで、本発明では、例えば図1に示すようなベースパネル1と粘着ゲル材2とからなる粘着パーツ3を用いて、ATMを床に固定する。
粘着パーツ3はベースパネル1を含む。ベースパネルを用いると、ATMを安定して固定することができるため極めて有利である。この粘着パーツ3はATMの下側に敷くため、ベースパネル1は扁平な形状とする。また、ベースパネル1は、ATMの重量に耐えるだけの剛性を備えるもの(スチール素材など)とする。
ベースパネル1の下面側に、粘着ゲル材2を設ける。これは、粘着ゲル材2をベースパネル1の下面に直接接着させるようにして設けてもよい。
粘着ゲル材2には、ポリオール成分とイソシアネート成分とを含むウレタンゲル材からなるポリウレタン粘着ゲル材を用いる。ポリウレタン粘着ゲル材は、例えば特許文献5にあるようなポリウレタン組成物などを用い、下記に述べるようにして粘着強度を十分に高めたものとする。
本発明における粘着ゲル材の強度は、例えば、ATMへの盗難行為着手後に盗難通報システムなどを通じて警備員らが現場に到着するまでの数分の間ATMの固定状態を保てばよい場合や、より固定状態を長く保たせたい場合など、設置する際の目的に応じて適宜変更することが可能である。概して、粘着ゲル材2の接着面4が大きくなり、且つ粘着強度が強くなれば、ATM等の対象物はより強く固定されることとなる。
本実施例においては、ATMへの盗難行為着手後の数分の間ATMの固定状態を保させることを想定し、ATMが固定されていない状態に比し4倍程度強度を高めるものとして、下記に述べる粘着パーツ3を用意した。
100mm×200mm×3.2mmのベースパネル1の下面側に、100mm×200mm×5.0mmのポリウレタン粘着ゲル材2を設けて粘着パーツ3を構成し、これを4個使用した。ここで、1つの粘着パーツ3における粘着ゲル材2の垂直方向の粘着力(強度)を271.8kgfとした(30mm×30mm=900平方ミリメートルの場合、平均120Nの粘着強度。これは0.13333N/平方ミリメートルであり、約0.01359kgf/平方ミリメートルである。そして、0.01359kgf×(100mm×200mm)=271.8kgfとなる)。この粘着ゲル材が設けられた粘着パーツ3を4個使用すると、基本的には、重量350kgのATMが1087.2kgf(271.8kgf×4)の力で床に固定されるので、1437.2kg(350kg+1087.2kg)で床に固定されることとなる。そうすると、重力によるモーメントは約431.2kg・m(1437.2kg×L0.3m)となり、1.6P>431.2kgfとなるため、P>269.5kgfとなる。したがって、この場合、ATMにつき最上部Pを押して転倒させるには、269.5kgf以上の力が必要となるまでになった。これは、ATMを固定しない場合に前記65.6kgfの力で転倒させることができたのに比べ、約4.1倍(269.5kgf÷65.6kgf)強度が高まることとなった。
粘着パーツの寸法や個数は上記に限定されるものではなく、上記のようにして適宜変更することが可能である。ただし、ベースパネルの素材を例えばスチールとした場合、相当程度の重量を持つこととなるため、一つの粘着パーツの寸法は、重量などを考慮して容易に設置できる程度のものとすることが望ましい。
なお、ここで用いる粘着ゲル材として一般的な耐震用の固定具などに使用されている粘着ゲルを使用することはできない。耐震用の固定具は、主に固定の対象物が揺れにより移動したり倒れたりしないことを目的とし、粘着ゲルもその目的を達し得る程度の強度とされており、また自動取引装置のような重量の重いものに使用することは想定されておらず、これらの粘着ゲルでは粘着強度の点で自動取引装置の盗難防止の目的を達することができないためである。
ポリウレタン粘着ゲル材は、ATMの荷重に耐え易いものであることが好ましい。例えばイソシアネート成分としてジフェニルメタンジイソシアネートを用いると、その構造上、より耐久性を有するものとすることができる。一例として、アスカー硬度計C型(高分子計器株式会社)による硬度C25とすることができる。
ところで、粘着パーツ3を構成する粘着ゲル材2は、床などの固定場所に接着する接着面4を有する。この接着面は上記のように高い粘着性を有しており、固定場所に強く接着する部位となる。
ところが、自動取引装置を床に設置するにあたっては、設置位置を微調整する必要が生じることが多い。また、一旦定めた自動取引装置の設置場所自体を変更する必要が生じることもある。しかしながら、粘着ゲル材を用いて自動取引装置を設置・固定する場合、その粘着ゲル材の接着面は特に強い粘着性を有しているため、これを一度床に当てると、粘着ゲル材がその箇所に強く接着してしまい、後に粘着ゲル材及び自動取引装置の設置位置を変更することができなくなるのはもとより、設置位置を微調整することもできなくなる。また、接着面を過って何かに接着させた場合も、これを剥がすのは困難である。本発明のようなATM等の自動取引装置の固定に用いる粘着ゲル材は、接着面の面積もある程度の大きさとなり、接着強度は上記のように強い。そのため、このような設置上の問題が存する限り、ATM等の自動取引装置を床に固定する手段として粘着ゲル材を用いることは、実際上困難である。
更に、粘着ゲル材を固定場所(床)に接着させる際、通常、図2に示すように、粘着ゲル材の接着面4と床13との間に多数の気泡(空気)14が入り込んでしまう。これらの気泡14は一度形成されると、粘着ゲル材の粘着力が強いため、外に逃がして消失させることができず、粘着ゲル材が床に接着する限り、接着面と床との間に気泡14が存在することとなる。そして、この気泡14の部分は粘着ゲル材が床13に接着しないこととなるため(いわゆる粘着ロス)、結果として、本来見込んでいた粘着強度を実現できないこととなる。
ここで、本発明においては、ポリウレタン粘着ゲル材2と固定場所(床)の分子間に働くファンデルワールス力に着目し、これを一時的に弱める。具体的には、粘着パーツ3を固定場所に設置するにあたり、まず粘着ゲル材2の接着面4(粘着パーツ3の、ベースパネル1の上面と反対側の面)の全面に液体を塗布する。
この液体としては、ウレタン樹脂で構成される粘着ゲル内に吸収拡散し易いもの、例えば接着ゲル材の接着面が100mm×200mmの接着面全面に塗布して粘着パーツを床に設置した後常温24時間以内で吸収拡散するものなどが好ましい。好ましい例として、水、公知のポリウレタン樹脂用の可塑剤が挙げられる。可塑剤としては、例えばジーエチルヘキシルフタレート、ジイソノリルフタレート、などが挙げられる。本実施例では好適な一例として可塑剤(ジーエチルヘキシルフタレート)を用いた。なお、必要に応じ金属等を腐食させない溶液とすれば好適である。
粘着ゲル材2の接着面4に液体を塗布することにより、接着面4が該液体により一時的に被膜される。そうすると、分子間に働くファンデルワールス力が一時的に弱まり、その結果、粘着ゲルの粘着性が一時的に弱まるか、又は消失する。その状態の間に、接着面4を固定場所に当てながら粘着パーツ3の設置位置を決めるようにする。
これによれば、粘着性が弱まっている間は接着面4が固定場所に接着した状態でも粘着パーツ3を移動させることができることとなる。よって、一旦定めた設置位置を変更したり、微調整したりすることが可能となる。また、この状態であれば、接着面4を過って接着させ剥がすことができなくなるといったことも回避できる。
更に、粘着ゲル材2の接着面4に液体を塗布した状態で床などの固定場所に当てると、該接着面4と固定場所との間の空気を液体が押し出すため、接着面と固定場所との間に気泡が形成されるのを防止することができる。その後、時間の経過とともにこの液体がゲル材に吸収拡散若しくは蒸発する。そうすると、接着面4の略全体が固定場所に接着され、本来見込まれる粘着強度が実現される。
本実施例においては、粘着ゲル材の粘着性が塗布した可塑剤(ゲル材に吸収可能な液体の一つ)により一時的に弱まっている間に、後述の図3に示すような位置、すなわちATMの底面(長方形)の各辺に沿うようにして粘着パーツ3を設置した。なお、粘着パーツ3を設置する位置はこれに限定されるものではない。
位置決めされた粘着パーツ3を、そのままの状態で24時間程度放置した。この間に、粘着ゲル材2の接着面4に塗布した可塑剤がゲル材に吸収拡散し、その結果、粘着ゲル材2の粘着性が回復して粘着パーツが固定場所に強固に接着した。なお、吸収拡散までの時間は成分や使用量によりコントロールすることが可能である。
このようにして固定場所に接着した粘着パーツ3の上にATMを固定して設置する。ATMを粘着パーツ3に固定する手段としては、例えば図3で示すように、ベースパネル1に孔8を設け、ナット9とボルト(図4と図6の符号16参照)を用いることができる。この場合、粘着ゲル材2にナット9を収めるための孔10(図では貫通しているが、この孔は必ずしも貫通していなくてもよい)を設けると好適である。ナット9は、ベースパネル1の裏面(上面の裏側の面)に、ベースパネル1に接着するようにして締め付ける。ATMの底面内側からボルトを通し、孔8を通じてボルトをナット9に締め付ける。
図4に、粘着パーツ3を用いてATM15を床13に固定した状態の一部の断面図を示す。
なお、本実施例では床をコンクリートとしたが、本発明は粘着ゲル材を用いるため、必ずしもコンクリートの床でなくとも設置・固定することが可能である。また、アンカーボルトの設置作業が困難な場所でも、自動取引装置を容易に設置・固定することができる。
図5に示すように、粘着パーツ3の上に上部パネル5を設け、その上にATMを設置すると、ATMを安定して設置・固定できるため好適である。この上部パネル5は剛性を有する素材からなるものとする。実施例では、スチールを用いた。上部パネル5の寸法は、設置・固定する対象物の寸法によることとなるが、本実施例のATMの場合は、その縦横の寸法と、ATMの重量及びベースパネルの素材(スチール)の剛性を考慮し、630mm×680mm×12.3mmとした。ATMと上部パネル5と粘着パーツは、図5に示すようにATMの底面と上部パネル5と粘着パーツ3のベースパネル1に孔11を開け、ナット9、ボルトなどで固定することができる。ATMと粘着パーツ3は、例えば前記と同様の手段で固定することができる。
図6に、上部パネル5と粘着パーツ3を用いてATM15を床13に固定した状態の一部の断面図を示す。
本実施例の場合、約266kgfの粘着力を有する粘着パーツ3を4個使用するため、ATMの重量と別に、約1064kgf(約266kgf×4)の粘着力でATMが床に固定されることとなる。固定具を用いない場合と比較した強度は前記のとおりである。
床に僅かに起伏がある場合など、各ベースパネル1(ひいては各粘着パーツ)にかかるATM(他の装置も同じ)の荷重にばらつきが生じることがある。これを回避するため、図7、図8に示すようにベースパネル1の上面に突起6を設けてもよい。突起部6を設けると、これを設けない場合に比し、突起部にて全体の荷重を一度点荷重で受けることができ、ベースパネル面を通じ粘着シートに略均等に荷重を分散することができる。ここでは、図に示すように、ベースパネル1のほぼ中央に、直径aが約20mmの円形状で、高さbが約5.0mmの突起を設けたものとしている。なお、突起6は、孔12を設けないように構成してもよい。
図9に示すように、上部パネル5の下面の縁に、このパネルの下側周囲を囲む囲み部7を設けることもできる。これにより、ATMなどの自動取引装置の下に、硬貨などが入り込むことを防ぐことが可能である。囲み部7の素材としては、例えばウレタンなどが挙げられる。
(実施例2)
例えば寸法が800mm(横)×1200mm(縦)×1400mm(最も高い位置の高さ)の一般的な略直方体形状で、重量が約280kgの現金入金機の場合も、実施例1と同様に本発明の固定具により床に固定することができた。
その他の装置、例えばCDや飲料用の自動販売機を固定する場合についても同様に固定することができる。
本発明によれば、アンカーボルトを使用することなく自動取引装置を設置場所に固定でき、設置場所の床に孔を開けたり床を傷つけたりすることがない。そのため、これまで自動取引装置の撤去後に必要だった床の修復が不要となる。特に貸店舗の場合、この点は貸主・借主の双方にとって便宜となる。しかも、本発明によれば、自動取引装置の固定は低コストで容易に行うことが可能である。結果として、これまで以上に自動取引装置設置の需要に応じることが期待できる。また、本発明はサーバーラック(例えば600mm×1000mm×1800mmの寸法で、約400kgのもの)など、自動取引装置以外のものにも応用可能である。そのため、本発明の産業上の利用可能性は極めて大きい。
1 ベースパネル
2 粘着ゲル材
3 粘着パーツ
4 接着面
5 上部パネル
6 突起
7 囲み部
8、10、11、12 孔
9 ナット
13 床
14 気泡
15 ATM
16 ボルト

Claims (6)

  1. 剛性を有する扁平状のベースパネルと、
    前記ベースパネルの下面側に設けられ、接着面を有するポリウレタン粘着ゲル材と、
    を有する粘着パーツからなることを特徴とする自動取引装置の固定具。
  2. 前記自動取引装置の固定具が、前記粘着パーツを設置する際に前記粘着ゲル材の接着面に水、溶液又はゲル材に吸収可能な液体を塗布するものである請求項1に記載の自動取引装置の固定具。
  3. 請求項1又は2に記載の前記粘着パーツを、剛性を有し扁平状で上面側に自動取引装置を設置する上部パネルの下面に設けた自動取引装置の固定具。
  4. 自動取引装置の荷重を前記ベースパネル全体で受けるようにするための突起を前記ベースパネルの上面に設けた請求項1乃至3のいずれか一項に記載の自動取引装置の固定具。
  5. 前記上部パネルの下面の縁に、該上部パネルの下側周囲を囲む囲み部が設けられた請求項3に記載の自動取引装置の固定具。
  6. 剛性を有する扁平なベースパネルと、前記ベースパネルの下面に設けられ、接着面を有するポリウレタン粘着ゲル材とを有する粘着パーツを用意し、
    前記粘着ゲル材の接着面に水、溶液又はゲル材に吸収可能な液体を塗布し、
    該接着面を固定場所付近に接着させながら前記粘着パーツを設置する位置を決定し、
    前記塗布した水、溶液又はゲル材に吸収可能な液体が略蒸発した後、前記粘着パーツの上方に自動取引装置を設置して前記位置に自動取引装置を固定することを特徴とする自動取引装置の固定方法。
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