JP2014044179A - 放射線画像撮影装置および放射線画像撮影システム - Google Patents

放射線画像撮影装置および放射線画像撮影システム Download PDF

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Abstract

【課題】動画や準動画を撮影する際、転送手段の発熱により画像データ中にオフセットムラが生じることを的確に防止することが可能であり、かつ、一連の撮影に要する時間をできるだけ短縮することが可能な放射線画像撮影装置を提供する。
【解決手段】放射線画像撮影装置1は、各放射線検出素子7からそれぞれ画像データDの読み出し処理を行わせる制御手段22と、通信手段41を介して放射線画像撮影で得られたデータを外部装置58に転送する転送手段22と、転送手段22の温度Tを測定する温度測定手段25とを備え、制御手段22は、一連の複数の放射線画像撮影を行う際に、転送手段22の温度Tが設定された温度閾値Tth未満であるか温度閾値Tth以上であるかに応じて、転送手段22が行う処理の仕方を、発熱量が多い処理の仕方と発熱量が少ない処理の仕方との間で切り替える。
【選択図】図3

Description

本発明は、放射線画像撮影装置および放射線画像撮影システムに係り、特に、動画や準動画を撮影可能な放射線画像撮影装置およびそれを用いた放射線画像撮影システムに関する。
照射されたX線等の放射線の線量に応じて検出素子で電荷を発生させて電気信号に変換するいわゆる直接型の放射線画像撮影装置や、照射された放射線をシンチレーター等で可視光等の他の波長の電磁波に変換した後、変換され照射された電磁波のエネルギーに応じてフォトダイオード等の光電変換素子で電荷を発生させて電気信号(すなわち画像データ)に変換するいわゆる間接型の放射線画像撮影装置が種々開発されている。なお、本発明では、直接型の放射線画像撮影装置における検出素子や、間接型の放射線画像撮影装置における光電変換素子を、あわせて放射線検出素子という。
このタイプの放射線画像撮影装置はFPD(Flat Panel Detector)として知られており、従来は支持台と一体的に形成された、いわゆる専用機型として構成されていたが(例えば特許文献1参照)、近年、放射線検出素子等を筐体内に収納し、持ち運び可能とした可搬型の放射線画像撮影装置が開発され、実用化されている(例えば特許文献2、3参照)。
このような放射線画像撮影装置では、例えば後述する図3等に示すように、通常、複数の放射線検出素子7が、検出部P上に二次元状(マトリクス状)に配列され、各放射線検出素子7にそれぞれ薄膜トランジスター(Thin Film Transistor。以下、TFTという。)8で形成されたスイッチ手段が接続されて構成される。
そして、通常、放射線発生装置の放射線源から放射線画像撮影装置に対して、被写体すなわち被撮影者の身体等を介して放射線が照射されることで、放射線画像撮影が行われる。放射線画像撮影では、ゲートドライバー15bから走査線5の各ラインL1〜Lxにオフ電圧が印加され、各TFT8がオフ状態とされた状態で放射線画像撮影装置に放射線が照射され、放射線の照射により各放射線検出素子7内で発生した電荷が各放射線検出素子7内に蓄積される。
そして、放射線画像撮影装置に対する放射線の照射終了後、ゲートドライバー15bから走査線5の各ラインL1〜Lxにオン電圧を順次印加して、各TFT8を順次オン状態として、放射線の照射により各放射線検出素子7内で発生して蓄積された電荷を各信号線6に順次放出させて、各読み出し回路17で画像データDとしてそれぞれ読み出す。このようにして画像データDの読み出し処理が行われるように構成される。
ところで、このような放射線画像撮影装置を用いて、動画や準動画(low rate moving picture)の放射線画像撮影が行われる場合がある。その場合、動画等を構成する各フレームの放射線画像pを撮影するために、一連の複数の放射線画像撮影における画像データDの読み出し処理が所定の時間間隔をおいて次々に行われる。
そして、一連の複数の撮影における画像データDの読み出し処理と次の画像データDの読み出し処理との間(以下、この意味で「読み出し処理の間」という言葉を用いる。読み出し処理を行っている最中という意味ではない。)の期間中に、当該撮影で得られた画像データDやそれに関連するデータを、放射線画像撮影装置から外部装置である画像処理装置やコンソール58(後述する図4や図5参照)等に転送するように構成される場合がある。
そして、画像データDに関連するデータとしては、例えば、画像データDの中から抽出されるプレビュー画像用データDp(例えば後述する図8参照)を挙げることができる。
プレビュー画像用データDpは、コンソール58でプレビュー画像p_preを生成するために必要なデータであり、各撮影で読み出された画像データDから作成されてコンソール58に転送される。そして、コンソール58でそれに基づいてプレビュー画像p_preが生成され、表示部58a(後述する図4や図5参照)上に表示することで、放射線技師等の操作者が、画像中に被写体が適切に撮影されているか否か等を確認することを可能とするものである。
プレビュー画像用データDpは、一連の複数の放射線画像撮影において撮影が行われるごとに転送されるため、撮影ごとにコンソール58の表示部58aにプレビュー画像p_preが次々と表示される状態になる。また、読み出し処理の間に、プレビュー画像用データDpの転送後に画像データDが転送されるように構成される場合もある。
また、これらのデータは、転送時間をできるだけ短縮するために、圧縮処理されて転送される場合も多い。その際、通常、画像データDは、コンソール58等の画像処理装置で完全に復元することができるようにするために可逆圧縮処理されて転送されるが、プレビュー画像用データDpの場合は、上記のように操作者がプレビュー画像p_preを見て確認することができればよいため、可逆圧縮は勿論、非可逆圧縮処理(不可逆圧縮ともいう。)して転送することも可能である。
このようにデータを圧縮したり転送したりする場合、それらの処理を担当する放射線画像撮影装置のCPU(Central Processing Unit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等で構成される転送手段が発熱して、その温度が上昇する場合がある。そのため、転送手段の近傍にある放射線検出素子7や、転送手段が素子基板の裏側等に配置されている場合にはその表側に位置する放射線検出素子7の温度が上昇する。
各放射線検出素子7内では、放射線検出素子7自体の熱(温度)による熱励起等によりいわゆる暗電荷(暗電流等ともいう。)が常時発生しており、各放射線検出素子7から読み出される画像データDにも、この暗電荷によるオフセット分が重畳されている。そして、放射線検出素子7の中は、放射線検出素子7の温度がある臨界温度Tc以上になると、暗電荷によるオフセット分がこの臨界温度Tcを境として急に大きくなる素子が存在することが知られている。
そして、上記のように、転送手段が発熱してその近傍の放射線検出素子7の温度が上昇して臨界温度Tc以上になって、画像データDに重畳される暗電荷によるオフセット分が、他の温度が上昇していない放射線検出素子7に比べて大きくなると、仮に放射線画像撮影装置に同じ線量の放射線を一様に照射した場合であっても、臨界温度Tc以上に温度が上昇した放射線検出素子7の部分の画像データDが他の部分の画像データDよりも大きくなり、画像データDに濃度ムラが現れる現象が生じる。
なお、以下では、この画像データD中に生じる濃度ムラを、暗電荷によるオフセット分の増加に起因するムラという意味で「オフセットムラ」という。
上記のようにオフセットムラが生じたとしても、例えば特許文献4に記載されているように、動画や準動画を撮影するための一連の複数の放射線画像撮影における各撮影ごとに、放射線画像撮影装置に放射線が照射されない状態で画像データDの読み出し処理と同様の読み出し処理を行って、上記の暗電荷によるオフセット分に相当するオフセットデータOを読み出すオフセットデータOの読み出し処理を行うように構成することが可能である。
このように構成すれば、仮に上記のように一部の放射線検出素子7の温度が上昇して臨界温度Tc以上になって画像データD中にオフセットムラが生じたとしても、そのような画像データDが読み出された同じ回の撮影で読み出されるオフセットデータOにも同様のオフセットムラが生じている。
そのため、その後の画像処理で、下記(1)式に示すように、放射線検出素子7ごとに画像データDからオフセットデータOを減算する処理を行って真の画像データDを算出するように構成すれば、画像データD中に含まれるオフセットムラと、オフセットデータOに含まれるオフセットムラとが相殺されるため、算出される真の画像データDからオフセットムラが除去される。
=D−O …(1)
そのため、算出される真の画像データDは、オフセットムラを含まず、放射線の照射により各放射線検出素子7内で発生した電荷のみに起因するデータとなる。そして、この真の画像データDに基づいて放射線画像pを生成するように構成することで、各放射線画像撮影で得られた各画像データDからそれぞれオフセットムラを的確に除去して、オフセットムラを含まない状態で放射線画像pを生成することが可能となる。
特開平9−73144号公報 特開2006−058124号公報 特開平6−342099号公報 特開2002−301053号公報
しかしながら、動画や準動画を撮影するための一連の複数の放射線画像撮影における、時間間隔が短い各読み出し処理の間に、プレビュー画像用データDp等の転送のほかに、オフセットデータOの読み出し処理まで行うことは、実際上困難である。
そのため、放射線画像撮影装置を用いて動画や準動画の撮影を行う場合、オフセットデータOの取得処理を行うとすれば、現状では、一連の複数の放射線画像撮影を行う前や行った後等に行うしかなく、一連の撮影を行っている間はオフセットデータOの読み出し処理を行わないように構成せざるを得ない。
そして、このように構成する場合には、撮影ごとのオフセットデータOが読み出されないため、上記(1)式のように撮影ごとのオフセットデータOを用いて画像データD中からオフセットムラを除去する方法が使えない。そのため、撮影ごとにオフセットデータOを読み出すように構成しない場合には、読み出される画像データD中にそもそも上記のようなオフセットムラが生じないように構成する必要がある。
そのため、転送手段を制御して転送手段による発熱を抑えるように構成することが必要になる。そして、転送手段の温度上昇により各放射線検出素子7の温度が変動するとしても、放射線検出素子7の温度が上記のオフセットムラが生じない臨界温度Tcより低い温度範囲内に収まるように転送手段を制御しながら動画や準動画を撮影するように構成することが、現実に即した撮影の仕方であると考えられる。
一方、転送手段による発熱を抑制するためには、転送手段における処理の負荷を軽減することが必要になる。そして、それを実現するために、例えば、各撮影で読み出した画像データDを転送せずに放射線画像撮影装置内に保存しておき、一連の複数の放射線画像撮影が終了した後で画像処理装置等に転送するように構成することが考えられる。
しかし、このように構成すると、一連の撮影が終了した後で、各撮影で得られた全ての画像データDが画像処理装置に転送され、画像処理装置で各撮影で得られた画像データDごとに各放射線画像p(すなわち目的の動画や準動画を構成する各放射線画像p)を生成し終わるまでに、非常に長い時間を要することになってしまう。
このように一連の撮影で得られた全ての画像データDを画像処理装置に転送し終わるまでの時間や、各放射線画像pを生成し終わるまでの時間があまりに長いと、このような放射線画像撮影装置やそれを用いた放射線画像撮影システムが、放射線技師等の操作者にとって使い勝手が悪いものになってしまう。
放射線画像撮影装置で動画や準動画を撮影する場合には、一連の撮影で得られた全ての画像データDを画像処理装置に転送し終わるまでの時間や各放射線画像pを生成し終わるまでの時間、すなわち一連の撮影に要する時間がより短い方が望ましい。
本発明は、上記の問題点を鑑みてなされたものであり、動画や準動画を撮影する際、転送手段の発熱により画像データ中にオフセットムラが生じることを的確に防止することが可能であり、かつ、一連の撮影に要する時間をできるだけ短縮することが可能な放射線画像撮影装置およびそれを用いた放射線画像撮影システムを提供することを目的とする。
前記の問題を解決するために、本発明の放射線画像撮影装置および放射線画像撮影システムにおいて、放射線画像撮影装置は、
互いに交差するように配設された複数の走査線および複数の信号線と、
二次元状に配列された複数の放射線検出素子と、
前記各走査線に印加する電圧をオン電圧とオフ電圧との間で切り替える走査駆動手段と、
前記各走査線に接続され、オン電圧が印加されると前記放射線検出素子に蓄積された電荷を前記信号線に放出させるスイッチ手段と、
前記放射線検出素子から放出された前記電荷を画像データとして読み出す読み出し回路と、
少なくとも前記走査駆動手段と前記読み出し回路とを制御して前記各放射線検出素子からそれぞれ前記画像データを読み出す画像データの読み出し処理を行わせる制御手段と、
外部装置と通信可能な通信手段と、
前記通信手段を介して当該放射線画像撮影で得られたデータを外部装置に転送する転送手段と、
前記転送手段の温度を測定する温度測定手段と、
を備え、
前記制御手段は、一連の複数の放射線画像撮影を行う際に、前記温度測定手段から出力される前記転送手段の温度が、設定された温度閾値未満であるか温度閾値以上であるかに応じて、前記転送手段が行う処理の仕方を、発熱量が多い処理の仕方と発熱量が少ない処理の仕方との間で切り替えることを特徴とする。
本発明のような方式の放射線画像撮影装置および放射線画像撮影システムによれば、転送手段の温度が温度閾値以上になったら転送手段における処理の仕方を発熱量が少ない処理の仕方に切り替える。そのため、転送手段の温度が臨界温度にまで上昇することがなくなり、転送手段の近傍の放射線検出素子7の温度が臨界温度Tcに達することを的確に防止することが可能となる。そのため、放射線検出素子7の温度が臨界温度Tc以上になって画像データD中にオフセットムラが発生することを的確に防止することが可能となる。
また、転送手段の温度が温度閾値未満で低いうちは、発熱量が多いが、効率良く種々の処理を行う。そのため、動画や準動画における一連の放射線画像撮影における読み出し処理の間に、より多くの画像データDを転送する等の多くの処理を行うことが可能となり、一連の撮影が終了した後に転送することが必要となる画像データDの量がより少なくなるなど、一連の撮影後に行わなければならない処理の量が少なくなる。そのため、動画や準動画における一連の放射線画像撮影に要する時間を的確に短縮することが可能となる。
放射線画像撮影装置の断面図である。 放射線画像撮影装置の基板の構成を示す平面図である。 放射線画像撮影装置の等価回路を表すブロック図である。 撮影室等に構築された本実施形態に係る放射線画像撮影システムの構成例を示す図である。 回診車上に構築された本実施形態に係る放射線画像撮影システムの構成例を示す図である。 リークデータに基づいて放射線の照射開始を検出する場合に各走査線にオン電圧を印加するタイミング等を説明するタイミングチャートである。 読み出し処理の間に(A)発熱量が多い処理の仕方としてプレビュー画像用データと画像データとを転送し、(B)発熱量が少ない処理の仕方としてプレビュー画像用データのみを転送するように構成する場合の各処理の手順等を表す図である。 画像データDの中からプレビュー画像用データを抽出する仕方の例を説明する図である。 第一、第二の温度閾値を説明するとともに転送手段の温度の推移を表すグラフである。
以下、本発明に係る放射線画像撮影装置および放射線画像撮影システムの実施の形態について、図面を参照して説明する。
なお、以下では、放射線画像撮影装置として、シンチレーター等を備え、放射された放射線を可視光等の他の波長の電磁波に変換して電気信号を得るいわゆる間接型の放射線画像撮影装置について説明するが、本発明は、シンチレーター等を介さずに放射線を放射線検出素子で直接検出する、いわゆる直接型の放射線画像撮影装置に対しても適用することができる。
また、放射線画像撮影装置がいわゆる可搬型である場合について説明するが、支持台等と一体的に形成された、いわゆる専用機型の放射線画像撮影装置に対しても、本発明を適用することが可能である。
[放射線画像撮影装置]
まず、本実施形態に係る放射線画像撮影装置の構成等について説明する。図1は、本実施形態に係る放射線画像撮影装置の断面図であり、図2は、放射線画像撮影装置の基板の構成を示す平面図である。
放射線画像撮影装置1は、図1に示すように、放射線が照射される側の面である放射線入射面Rを有するカーボン板等で形成された筐体2内に、シンチレーター3や基板4等で構成されるセンサーパネルSPが収納されて構成されている。また、図1では図示を省略するが、本実施形態では、筐体2には、画像データD等を無線方式で後述するコンソール58(図4や図5参照)に転送する無線方式の通信手段であるアンテナ装置41(後述する図3参照)が設けられている。
また、図1では図示を省略するが、本実施形態では、放射線画像撮影装置1は、筐体2の側面等にコネクターを備えており、コネクターを介して有線方式で信号やデータ等をコンソール58等に転送することができるようになっている。そのため、このコネクターも放射線画像撮影装置1の有線方式の通信手段として機能するようになっている。
図1に示すように、筐体2内には、基台31が配置されており、基台31の放射線入射面R側(以下、簡単に上面側という。)に図示しない鉛の薄板等を介して基板4が設けられている。そして、基板4の上面側には、照射された放射線を可視光等の光に変換するシンチレーター3がシンチレーター基板34上に設けられ、シンチレーター3が基板4側に対向する状態で設けられている。
また、基台31の下面側には、電子部品32等が配設されたPCB基板33やバッテリー24等が取り付けられている。このようにして、基台31や基板4等でセンサーパネルSPが形成されている。また、本実施形態では、センサーパネルSPと筐体2の側面との間に緩衝材35が設けられている。
本実施形態では、基板4はガラス基板で構成されており、図2に示すように、基板4の上面(すなわちシンチレーター3に対向する面)4a上には、複数の走査線5と複数の信号線6とが互いに交差するように配設されている。また、基板4の面4a上の複数の走査線5と複数の信号線6により区画された各小領域rには、放射線検出素子7がそれぞれ設けられている。
このように、走査線5と信号線6で区画された各小領域rに二次元状(マトリクス状)に配列された複数の放射線検出素子7が設けられた小領域rの全体、すなわち図2に一点鎖線で示される領域が検出部Pとされている。本実施形態では、放射線検出素子7はフォトダイオードが用いられているが、例えばフォトトランジスター等を用いることも可能である。
ここで、放射線画像撮影装置1の回路構成について説明する。図3は本実施形態に係る放射線画像撮影装置1の等価回路を表すブロック図である。
各放射線検出素子7の第1電極7aには、スイッチ手段であるTFT8のソース電極8s(図3の「S」参照)が接続されている。また、TFT8のドレイン電極8dおよびゲート電極8g(図3の「D」および「G」参照)は信号線6および走査線5にそれぞれ接続されている。
そして、TFT8は、後述する走査駆動手段15から走査線5を介してゲート電極8gにオン電圧が印加されるとオン状態となり、ソース電極8sやドレイン電極8dを介して放射線検出素子7内に蓄積されている電荷を信号線6に放出させる。また、走査線5を介してゲート電極8gにオフ電圧が印加されるとオフ状態となり、放射線検出素子7から信号線6への電荷の放出を停止して、放射線検出素子7内に電荷を蓄積させるようになっている。
また、本実施形態では、図2や図3に示すように、基板4上で1列の各放射線検出素子7ごとに1本の割合で各放射線検出素子7の第2電極7bにそれぞれバイアス線9が接続されており、各バイアス線9は基板4の検出部Pの外側の位置で結線10に結束されている。
そして、結線10は入出力端子11(パッドともいう。図2参照)を介してバイアス電源14(図3参照)に接続されており、バイアス電源14から結線10や各バイアス線9を介して各放射線検出素子7の第2電極7bに逆バイアス電圧が印加されるようになっている。
一方、各走査線5は、それぞれ入出力端子11を介して走査駆動手段15のゲートドライバー15bにそれぞれ接続されている。走査駆動手段15では、配線15cを介して電源回路15aからゲートドライバー15bにオン電圧とオフ電圧が供給されるようになっており、ゲートドライバー15bで走査線5の各ラインL1〜Lxに印加する電圧をオン電圧とオフ電圧との間でそれぞれ切り替えるようになっている。
また、各信号線6は、各入出力端子11を介して読み出しIC16内に内蔵された各読み出し回路17にそれぞれ接続されている。本実施形態では、読み出し回路17は、主に増幅回路18と相関二重サンプリング回路19等で構成されている。そして、本実施形態では、増幅回路18は、信号線6を介して流れ込んできた電荷量に応じた電圧値をその出力側から出力するようになっている。
図3に示すように、読み出しIC16内には、さらに、アナログマルチプレクサー21と、A/D変換器20とが設けられている。なお、図3では、相関二重サンプリング回路19はCDSと表記されている。
各放射線検出素子7からの画像データDの読み出し処理の際には、走査駆動手段15のゲートドライバー15bからある走査線5にオン電圧が印加されて各TFT8がオン状態とされると、これらの各TFT8を介して各放射線検出素子7内から信号線6に電荷がそれぞれ放出される。そして、前述したように、各読み出し回路17の増幅回路18では、放射線検出素子7から信号線6を介して流れ込んできた電荷量に応じた電圧値が相関二重サンプリング回路19(図3参照)側に出力される。
相関二重サンプリング回路19は、各放射線検出素子7から増幅回路18に電荷が流れ込む前後の増幅回路18からの出力値の増加分をアナログ値の画像データDとして下流側に出力する。そして、出力された各画像データDがアナログマルチプレクサー21を介してA/D変換器20に順次転送され、A/D変換器20でデジタル値の画像データDに順次変換されて記憶手段23に出力されて順次保存される。このようにして画像データDの読み出し処理が行われるようになっている。
制御手段22は、図示しないCPUやROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、入出力インターフェース等がバスに接続されたコンピューターや、FPGA等により構成されている。専用の制御回路で構成されていてもよい。
そして、制御手段22は、走査駆動手段15や読み出し回路17を制御して上記のように画像データDの読み出し処理を行わせるなど、放射線画像撮影装置1の各機能部の動作等を制御するようになっている。
また、図3に示すように、制御手段22には、SRAM(Static RAM)やSDRAM(Synchronous DRAM)等で構成される記憶手段23が接続されている。また、本実施形態では、制御手段22には、前述したアンテナ装置41が接続されており、さらに、走査駆動手段15や読み出し回路17、記憶手段23、バイアス電源14等の各機能部に必要な電力を供給するバッテリー24が接続されている。
なお、放射線画像撮影装置1における本発明に特有の構成や、動画や準動画の撮影時の放射線画像撮影装置1における各処理等については、本実施形態に係る放射線画像撮影システム50の構成等について説明した後で説明する。
また、後述するように、本実施形態では、制御手段22が、一連の複数の放射線画像撮影を行う際に画像データDの読み出し処理と次の読み出し処理との間(すなわち読み出し処理の間)にそれぞれ通信手段を介して当該放射線画像撮影で得られたデータを外部装置であるコンソール58(後述する図4や図5参照)等に転送する転送手段として機能するように構成されているが、制御手段22と転送手段とを別個に設けるように構成することも可能である。
[放射線画像撮影システム]
次に、本実施形態に係る放射線画像撮影システム50の構成等について説明する。図4は、本実施形態に係る放射線画像撮影システム50の構成例を示す図である。図4では、放射線画像撮影システム50が撮影室R1内等に構築されている場合が示されている。
撮影室R1には、ブッキー装置51が設置されており、ブッキー装置51は、そのカセッテ保持部(カセッテホルダーともいう。)51aに上記の放射線画像撮影装置1を装填して用いることができるようになっている。なお、図4では、ブッキー装置51として、立位撮影用のブッキー装置51Aと臥位撮影用のブッキー装置51Bが設置されている場合が示されているが、例えば一方のブッキー装置51のみが設けられていてもよい。
図4に示すように、撮影室R1には、被写体を介してブッキー装置51に装填された放射線画像撮影装置1に放射線を照射する放射線源52Aが少なくとも1つ設けられている。本実施形態では、放射線源52Aの位置を移動させたり、放射線の照射方向を変えることで、立位撮影用のブッキー装置51Aと臥位撮影用のブッキー装置51Bのいずれにも放射線を照射することができるようになっている。
撮影室R1には、撮影室R1内の各装置等や撮影室R1外の各装置等の間の通信等を中継するための中継器(基地局等ともいう。)54が設けられている。なお、本実施形態では、中継器54には、放射線画像撮影装置1が無線方式で画像データDや信号等の送受信を行うことができるように、アクセスポイント53が設けられている。
また、中継器54は、放射線発生装置55やコンソール58と接続されており、中継器54には、放射線画像撮影装置1やコンソール58等から放射線発生装置55に転送するLAN(Local Area Network)通信用の信号等を放射線発生装置55用の信号等に変換し、また、その逆の変換も行う図示しない変換器が内蔵されている。
前室(操作室等ともいう。)R2には、本実施形態では、放射線発生装置55の操作卓57が設けられており、操作卓57には、放射線技師等の操作者が操作して放射線発生装置55に対して放射線の照射開始等を指示するための曝射スイッチ56が設けられている。放射線発生装置55は、操作者により曝射スイッチ56が操作されると、放射線源52から放射線を照射させるようになっている。また、適切な線量の放射線が照射されるように放射線源52を調整する等の種々の制御を行うようになっている。
図4に示すように、本実施形態では、コンピューター等で構成されたコンソール58が前室R2に設けられている。なお、コンソール58を撮影室R1や前室R2の外側や別室等に設けるように構成することも可能であり、適宜の場所に設置される。
また、コンソール58には、CRT(Cathode Ray Tube)やLCD(Liquid Crystal Display)等を備えて構成される表示部58aが設けられており、また、図示しないマウスやキーボード等の入力手段を備えている。また、コンソール58には、HDD(Hard Disk Drive)等で構成された記憶手段59が接続され、或いは内蔵されている。
一方、放射線画像撮影装置1は、図5に示すように、ブッキー装置51には装填されずに、いわば単独の状態で用いることもできるようになっている。例えば、患者Hが病室R3のベッドBから起き上がれず、撮影室R1に行くことができないような場合には、図5に示すように、放射線画像撮影装置1を病室R3内に持ち込み、ベッドBと患者の身体との間に差し込んだり患者の身体にあてがったりして用いることができる。
また、放射線画像撮影装置1を病室R3等で用いる場合、前述した撮影室R1に据え付けられた放射線発生装置55に代えて、図5に示すように、いわゆるポータブルの放射線発生装置55が例えば回診車71に搭載される等して病室R3に持ち込まれる。
この場合、ポータブルの放射線発生装置55の放射線52Pは、任意の方向に放射線を照射できるように構成されており、ベッドBと患者の身体との間に差し込まれたり患者の身体にあてがわれたりした放射線画像撮影装置1に対して、適切な距離や方向から放射線を照射することができるようになっている。
また、この場合、アクセスポイント53が設けられた中継器54が放射線発生装置55内に内蔵されており、上記と同様に、中継器54が放射線発生装置55とコンソール58との間の通信や、放射線画像撮影装置1とコンソール58との間の通信や画像データDの転送等を中継するようになっている。
なお、図4に示すように、放射線画像撮影装置1を、撮影室R1の臥位撮影用のブッキー装置51B上に横臥した患者(図示省略)の身体と臥位撮影用のブッキー装置51Bとの間に差し込んだり、臥位撮影用のブッキー装置51B上で患者の身体にあてがったりして用いることも可能であり、その場合は、ポータブルの放射線52Pや、撮影室R1に据え付けられた放射線源52Aのいずれを用いることも可能である。
本実施形態では、コンソール58は画像処理装置としても機能するようになっており、放射線画像撮影装置1から画像データD等が転送されてくると、それらに基づいてオフセット補正やゲイン補正、欠陥画素補正、撮影部位に応じた階調処理等の精密な画像処理を行って、放射線画像を生成するようになっている。
なお、画像処理装置を、コンソール58とは別体の装置として構成することも可能である。また、コンソール58を、図4や図5に示したような卓上のコンピューター等で構成する代わりに、例えば放射線技師等の操作者が携帯する図示しない携帯端末等で構成することも可能である。
[放射線画像撮影装置における本発明に特有の構成について]
本発明では、放射線画像撮影装置1には、転送手段の温度を測定する温度測定手段が設けられている。前述したように、本実施形態では、放射線画像撮影装置1の制御手段22が転送手段の機能を兼ねているため、図3に示すように、本実施形態では、制御手段22にその温度を測定するための温度測定手段25が設けられるようになっている。
温度測定手段25としては、温度センサーを用いることが可能であるが、転送手段の温度を測定することができるものであれば、その形態は温度センサーに限定されない。温度測定手段25を設ける具体的な位置としては、例えば、転送手段がCPUやFPGA等を用いて構成されている場合には、それに直接貼付したり、或いはその近傍に設けることが可能である。
また、温度測定手段25が測定する転送手段の温度が何度以上になると、その近傍の放射線検出素子7の温度が前述した臨界温度Tc以上になってオフセットムラが発生するかを予め実験的に求めておく。なお、この放射線検出素子7の臨界温度Tcに対応する転送手段側の臨界温度を、臨界温度Tc1と表す。
そして、実験的に求めた転送手段側の臨界温度Tc1より十分に低い温度として温度閾値Tthを設定し、予め放射線画像撮影装置1の制御手段22に保存しておくように構成される。温度閾値Tthを用いた制御については後で説明する。
次に、本実施形態に係る放射線画像撮影装置1の動画や準動画の撮影時における各処理について説明する。
[放射線画像撮影装置における放射線画像撮影前の前処理について]
放射線技師等の操作者は、これから行う動画や準動画の放射線画像撮影に用いる放射線画像撮影装置1を操作したり、或いは、コンソール58を操作してコンソール58から放射線画像撮影装置1に撮影開始の指示信号を送信させる等して、放射線画像撮影装置1を起動させる。
放射線画像撮影装置1の制御手段22は、操作者による操作入力、或いはコンソール58から撮影開始の指示信号を受信すると、各機能部に、動画や準動画で行われる一連の複数の放射線画像撮影に向けた前処理を開始させるようになっている。
具体的には、バイアス電源14(図3参照)からバイアス線9等を介して各放射線検出素子7に逆バイアス電圧を印加したり、走査駆動手段15を起動させて各放射線検出素子7内に残存する電荷を放出させて除去する各放射線検出素子7のリセット処理を行ったりするようになっている。
なお、各放射線検出素子7のリセット処理を、図6の左側の部分に示すように、走査駆動手段15のゲートドライバー15b(図3参照)から走査線5の各ラインL1〜Lxにオン電圧を順次印加して行うように構成する代わりに、図示を省略するが、ゲートドライバー15bから走査線5の各ラインL1〜Lxに一斉にオン電圧を印加して行うように構成することも可能である。
また、本実施形態では、前述したように、オフセットデータOの読み出し処理を、動画や準動画を撮影するための一連の複数の放射線画像撮影を行う前や、一連の撮影を終了した後等に行うようになっており、一連の放射線画像撮影における画像データDの各読み出し処理の間には行わないようになっている。
従って、本実施形態では、オフセットデータOの読み出し処理は、上記のように前処理が行われる間や、前処理が終了した時点、或いは、一連の複数の放射線画像撮影の全ての撮影が終了した後等に行われるように構成される。
[放射線画像撮影装置における放射線画像撮影時の各処理について]
放射線画像撮影装置1の制御手段22は、上記の各放射線検出素子7のリセット処理を含む前処理や、オフセットデータOの読み出し処理を一連の撮影の前に行う場合にはオフセットデータOの読み出し処理が終了すると、一連の撮影のための各処理に移行するようになっている。
動画や準動画の放射線画像撮影の場合、放射線技師等の操作者が放射線発生装置55の曝射スイッチ56(図4や図5参照)に対して操作を行うと、放射線発生装置55から放射線画像撮影装置1に照射開始信号が送信される。
そして、放射線画像撮影装置1の制御手段22は、放射線画像撮影装置1の各機能部が放射線の照射を受けることができる状態になっていれば放射線発生装置55にインターロック解除信号を送信する。そして、放射線発生装置55は、このインターロック解除信号を受信すると放射線源52(図4や図5参照)から放射線画像撮影装置1に対して放射線を照射させるように構成される。
そのため、放射線画像撮影装置1の制御手段22は、上記のように、例えば前処理としての各放射線検出素子7のリセット処理を行っている間に、放射線発生装置55から照射開始信号が送信されてくると、図6に示すように、検出部P上の走査線5の最後のラインLxまでオン電圧の印加が終わってリセット処理が終了した時点で、放射線発生装置55に対してインターロック解除信号を送信する。
また、図6に示すように、それと同時に、ゲートドライバー15bから全ての走査線5に対してオフ電圧を印加し、各TFT8をオフ状態にして、放射線の照射により各放射線検出素子7内で発生した電荷が各放射線検出素子7内に適切に蓄積される状態(以下、電荷蓄積状態という。)に移行させる。そして、この電荷蓄積状態の継続期間中に、放射線発生装置55の放射線源52から放射線画像撮影装置1に放射線が照射される。図6中の斜線部分は放射線が照射されている期間を表す。
そして、放射線画像撮影装置1の制御手段22は、例えば放射線の照射開始を検出してから所定の継続時間だけ電荷蓄積状態を継続した後、本画像としての画像データDの読み出し処理を開始させるようになっている。本実施形態では、画像データDの読み出し処理は、図6に示すように、走査線5の最初のラインL1からオン電圧の印加を開始させ、走査線5の各ラインL1〜Lxにオン電圧を順次印加して行うようになっている。
なお、本実施形態では、上記のように、電荷蓄積状態と画像データDの読み出し処理とが、一連の複数の放射線画像撮影における1回分の放射線画像撮影に相当する。すなわち、本実施形態では、前処理として各放射線検出素子7のリセット処理を行った後は、一連の複数の放射線画像撮影の最中には各放射線検出素子7のリセット処理を行わず、図6に示した電荷蓄積状態と画像データDの読み出し処理とが繰り返されて、一連の複数の撮影が行われるようになっている。
そして、このような放射線画像撮影が複数回繰り返されることにより、動画や準動画を構成する所定枚数の複数の放射線画像pが各放射線画像撮影で撮影されるようになっている。
なお、例えば、画像データDの読み出し処理が終了した後、次の撮影の電荷蓄積状態に移行する前に、すなわち撮影ごとに、例えば図6に示すように、各放射線検出素子7のリセット処理を行うように構成することも可能である。
[放射線画像撮影装置における本発明に特有の処理構成について]
以下、本実施形態に係る放射線画像撮影装置1における本発明に特有の処理構成について説明する。また、本実施形態に係る放射線画像撮影装置1や放射線画像撮影システム50の作用についてもあわせて説明する。
本実施形態では、放射線画像撮影装置1の制御手段22は、前述した温度測定手段25(図3参照)から出力される転送手段(本実施形態では制御手段22。以下同じ。)の温度Tが、前述した温度閾値Tth未満であるか温度閾値Tth以上であるかに応じて、画像データDの読み出し処理と次の読み出し処理との間(すなわち読み出し処理の間)に転送手段が行う処理の仕方を、発熱量が多い処理の仕方と発熱量が少ない処理の仕方との間で切り替えるように構成されている。
本実施形態では、上記のように、読み出し処理の間の期間では電荷蓄積状態に移行しているため、後述する図7(A)、(B)等に示すように、読み出し処理の間に電荷蓄積状態が継続している間に、それと並行して、転送手段による処理が行われることになる。
前述したように、転送手段の温度Tが臨界温度Tc1以上に上昇すると、転送手段の近傍の放射線検出素子7の温度が前述した臨界温度Tc以上になり、画像データD中の当該放射線検出素子7の部分にオフセットムラが発生する。温度閾値Tthは、そのような転送手段側の臨界温度Tc1より十分に低い温度に設定される。
なお、設定された温度閾値Tthが低すぎると、転送手段の発熱で放射線検出素子7の温度が上昇してオフセットムラが発生する虞れが全くないにもかかわらず、転送手段の温度Tが容易に温度閾値Tth以上になって、発熱量が少ないが処理の効率が低い処理の仕方しか行われない状態になってしまう。
しかし、これでは、読み出し処理の間に転送手段によって行われる処理の効率が低下してしまい、必要な処理が後回しにされる等して、結局、動画や準動画の一連の撮影に要する時間の長期化を招いてしまう等の問題が生じる。
一方、温度閾値Tthを転送手段側の臨界温度Tc1に近接した温度に設定すると、転送手段の温度Tが臨界温度Tc1以上になってしまう可能性が高くなり、その近傍の放射線検出素子7の温度が放射線検出素子7の臨界温度Tc以上になってオフセットムラが発生してしまう虞れが生じる。
そのため、上記のように、温度閾値Tthが転送手段側の臨界温度Tc1より十分に低い温度に設定されると言っても、上記の点を考慮して、発熱量は多いが処理の効率が高い処理を行って効率良く処理を進めつつ、かつ、転送手段の近傍の放射線検出素子7の温度が臨界温度Tc未満の状態を維持できるように、温度閾値Tthが適宜の温度に設定されることは改めて説明するまでもない。
以下、読み出し処理の間に転送手段で行われる発熱量が多い処理の仕方と発熱量が少ない処理の仕方の例、およびそれらの間の切り替えについて、いくつか具体的な例を挙げて説明する。
なお、図7(A)、(B)以下の各図において、「画像データD読み出し」は画像データDの読み出し処理を表し、「電荷蓄積」は電荷蓄積状態の継続期間を表す。また、「Dp」は後述するプレビュー画像用データDpの転送処理を表し、「D転送」は画像データDの転送処理を表す。
[例1]
転送手段における発熱量が多い処理の仕方として、例えば図7(A)に示すように、読み出し処理の間に、プレビュー画像用データDpの転送処理(図中の「Dp」参照)と画像データDの転送処理(図中の「D転送」参照)とを行うように構成することができる。なお、図7(A)、(B)や以下の各図における各処理同士の相対的な時間間隔(すなわち図中の左右方向の長さの比)は必ずしも現実の各処理に要する時間間隔の比を反映するものではない。
すなわち、図7(A)に示すように、画像データDの読み出し処理を終了した後、電荷蓄積状態に移行すると同時に、プレビュー画像用データDpの転送処理を行うように構成する。そして、プレビュー画像用データDpの転送処理が終了すると、すぐに続けて画像データDの転送処理を行うように構成することが可能である。
プレビュー画像用データDpは、例えば、以下のようにして、読み出された画像データDの中から抽出される。ここで、例えば図8に示すように、放射線画像撮影装置1の検出部P(図2や図3参照)のn行、m列目の放射線検出素子7(n,m)から読み出された画像データDをD(n,m)で表すとする。
放射線画像撮影装置1の転送手段は、読み出した画像データD(n,m)の中から、例えば図中に斜線を付して示すように予め所定本数(図8の場合は4本)の走査線5の各ラインL1〜Lxごとに1本の割合で指定された走査線5に接続されている各放射線検出素子7から読み出された画像データD(n,m)を抽出して、プレビュー画像用データDpとするようになっている。そして、抽出したプレビュー画像用データDpをコンソール58に転送する。
そして、コンソール58は、転送されてきたプレビュー画像用データDpに簡単な画像処理を施してプレビュー画像p_preを生成して、表示部58a(図4や図5参照)上に表示する。そして、放射線技師等の操作者が、プレビュー画像p_preを見て画像中に被写体が適切に撮影されているか否か等を確認する。
なお、プレビュー画像用データDpの抽出の仕方は、これに限定されず、図示を省略するが、例えば、4×4画素すなわち4行4列の計16個の放射線検出素子7(n,m)から読み出された16個の画像データD(n,m)の中から1個の割合で画像データDを抽出する等して、画像データDの中から画像データDを所定の割合で間引いて作成したプレビュー画像用データDpを抽出するように構成することも可能である。
また、プレビュー画像用データDpを上記のように画像データD中から抽出して作成するように構成すると、その後で転送する画像データDとして、プレビュー画像用データDp以外の残りの画像データD(上記の例では残りの3/4の画像データD)を転送すれば済むようになる。
そのため、全画像データDを改めて転送するように構成する場合に比べて転送すべき画像データDの量が少なくなる。そして、動画や準動画での一連の放射線画像撮影が終了した後で、転送できなかったが画像データDをコンソール58に転送することになるが、その一連の撮影後に転送すべき画像データDが少なくなるため、その分、一連の撮影が終了し、全画像データDを転送し終わるまでに要する時間、すなわち一連の撮影に要する時間を短縮することが可能となる。
一方、それに対して、転送手段における発熱量が少ない処理の仕方として、例えば図7(B)に示すように、読み出し処理の間に、プレビュー画像用データDpの転送処理(図中の「Dp」参照)のみを行い、画像データDの転送処理は行わないように構成することができる。
すなわち、画像データDの読み出し処理(図中の「画像データD読み出し」参照)を終了した後、電荷蓄積状態に移行すると同時に、プレビュー画像用データDpの転送処理を行うように構成するが、その後の画像データDの転送処理(図7(A)中の「D転送」参照)は行わないように構成することが可能である。
このように構成すれば、画像データDの転送処理を行わない分だけ、転送手段における処理の負荷が軽減され、転送手段における発熱量が少なくなる。なお、この場合、読み出し処理の間での画像データDの転送処理が行われなくなるため、画像データDを後で転送することが必要になるが、この点については後で説明する。
この[例1]の場合、放射線画像撮影装置1の制御手段22は、最初、転送手段の温度Tが低いうちは、転送手段に、発熱量が多い処理、すなわちこの場合は図7(A)に示した処理を行わせ、プレビュー画像用データDpの転送後、画像データDの転送処理を行わせて、読み出し処理の間にいわばできるだけ多くの転送処理を行わせる。
そして、このように転送手段に多くの処理を行わせると、転送手段の温度Tが上昇し、前述した温度測定手段25(図3参照)から出力される転送手段の温度Tが温度閾値Tth以上になる。そして、制御手段22は、転送手段の温度Tが温度閾値Tth以上になると、転送手段が行う処理の仕方を、発熱量が多い処理の仕方から発熱量が少ない処理の仕方に切り替える。
この場合、転送手段は、図7(A)に示した処理の仕方から図7(B)に示した処理の仕方、すなわち、プレビュー画像用データDpの転送処理後、画像データDの転送処理を行っていた状態から画像データDの転送処理を行わない状態に処理の仕方を切り替える。
そして、このように転送手段における処理の仕方を、発熱量が少ない処理の仕方に切り替えることで、転送手段の温度Tが低下し始め、前述した温度測定手段25(図3参照)から出力される転送手段の温度Tが温度閾値Tth未満に低くなる。そして、制御手段22は、転送手段の温度Tが温度閾値Tth未満になると、転送手段が行う処理の仕方を、発熱量が少ない処理の仕方から発熱量が多い処理の仕方に切り替える。
[例1]の場合は、このようにして、転送手段の温度Tが温度閾値Tth以上になったら転送手段における処理の仕方を発熱量が少ない処理の仕方に切り替えて、転送手段の温度Tが臨界温度Tc1に達しないようにする。そのため、転送手段の近傍の放射線検出素子7の温度が臨界温度Tcに達することを的確に防止することが可能となり、放射線検出素子7の温度が臨界温度Tc以上になってオフセットムラが発生することを的確に防止することが可能となる。
また、転送手段の温度Tが温度閾値Tth未満であり低いうちは、発熱量が多いが、効率良く種々の処理を行うように構成する。[例1]の場合は、プレビュー画像用データDpの転送処理だけでなく画像データDの転送処理も行うように構成する。
このように構成すれば、動画や準動画における一連の放射線画像撮影における読み出し処理の間により多くの画像データDを転送することが可能となり、一連の撮影が終了した後に転送することが必要となる画像データDの量がより少なくなる。そのため、画像データDの転送処理を全て一連の撮影が終了した後で行う場合等に比べて、一連の撮影に要する時間を短縮することが可能となる。
なお、図7(B)や後述する図9では、コンソール58での処理の記載や「照射開始」、「照射終了」の記載が省略されているが、図7(A)に示したように、コンソール58は、プレビュー画像用データDpが転送されてくれば、それに基づいてプレビュー画像p_preを生成して表示し、画像データDが転送されてくれば、それに基づいて放射線画像pを生成する。また、電荷蓄積状態の継続中に、放射線発生装置55の放射線源52から放射線画像撮影装置1に対して放射線が照射された後、照射が終了する。
[温度閾値にヒステリシスを設けることについて]
なお、以下の各例の場合も同様であるが、上記の[例1]の場合、転送手段の温度Tが温度閾値Tth以上になると発熱量が少ない処理の仕方に切り替えられ、転送手段の温度Tが温度閾値Tth未満になると発熱量が多い処理の仕方に切り替えられる。
すると、転送手段の温度Tは温度閾値Tthの近辺で上下するようになり、転送手段の温度Tが温度閾値Tthより低い温度にはなかなか下がらない状態になってしまう。そして、何らかの拍子に転送手段の温度Tが上昇して、転送手段の温度Tが臨界温度Tc1以上になってしまい、その近傍の放射線検出素子7の温度が臨界温度Tcになってオフセットムラが発生してしまう虞れがある。
そこで、このような事態が生じることを防止するために、転送手段における処理の仕方を切り替える温度閾値Tthとして、例えば図9に示すように、第一の温度閾値Tth1と、第一の温度閾値Tth1よりも低い温度に設定される第二の温度閾値Tth2とを設定しておくことが可能である。
そして、放射線画像撮影装置1の制御手段22は、温度測定手段25から出力される転送手段の温度Tが上昇して第一の温度閾値Tth1以上になった場合(図9中の時刻t2参照)には、その次の放射線画像撮影後に転送手段が行う処理の仕方を発熱量が少ない処理の仕方に切り替える。
すなわち、上記の[例1]の場合は、読み出し処理の間にプレビュー画像用データDpのみを転送し、画像データDは転送しない処理の仕方に切り替える。すると、図9に示すように、転送手段の温度Tが、徐々に低下していく。
また、制御手段22は、転送手段の温度Tが低下して第二の温度閾値Tth2以下になった場合(図9中の時刻t3参照)には、その次の放射線画像撮影後に転送手段が行う処理の仕方を発熱量が多い処理の仕方に切り替える。
すなわち、上記の[例1]の場合は、読み出し処理の間にプレビュー画像用データDpと画像データDとを転送する処理の仕方に切り替える。すると、図9に示すように、転送手段の温度Tが、徐々に上昇していく。
このように、温度閾値Tthとして第一の温度閾値Tth1と第二の温度閾値Tth2とを設け、温度閾値にヒステリシスを設けることによって、転送手段の温度Tが第一の温度閾値Tth1にまで上昇すると、転送手段の温度Tが、第一の温度閾値Tth1より低い温度に設定された第二の温度閾値Tth2まで低下するまで、転送手段に、発熱量が多い処理を行わせない。
そのため、上記のように転送手段の温度Tが第一の温度閾値Tth1まで上昇した場合には、その温度Tがそれより低い第二の温度閾値Tth2まで必ず低下される状態になる。そのため、何らかの拍子に転送手段の温度Tが上昇する事態が生じても、転送手段の温度Tが第一の温度閾値Tth1以上になれば、その後は、発熱量が少ない処理を行う状態が継続されて、転送手段の温度Tが確実に第二の温度閾値Tth2まで下げられる。
そのため、何らかの拍子に転送手段の温度Tが上昇する事態が生じても、通常の状態では転送手段の温度Tが臨界温度Tc1以上になることはない。そのため、上記のように温度閾値にヒステリシスを設けるように構成することで、転送手段の近傍の放射線検出素子7の温度が臨界温度Tcになってオフセットムラが発生してしまう事態が生じることを的確に防止することが可能となる。
[画像データDの転送処理について]
また、以下の各例の場合も同様であるが、上記の[例1]のように構成した場合、読み出し処理の間に画像データDの転送処理が行われない場合が生じる(図7(B)参照)。この場合、転送できなかった画像データDは後で転送されるように構成される。
また、読み出し処理の間に画像データDの転送処理が行われたとしても、通信チャンネルが混雑しているなど電波環境が悪いような場合には、決められた時間内に1回の撮影で読み出された画像データDの全てを転送し切れない場合もある。そのような場合も、転送できなかった画像データDは後で転送されるように構成される。
その際、例えば、一連の放射線画像撮影における各回の撮影で読み出された画像データDを、その直後の読み出し処理と読み出し処理の間の時間内に転送し、転送しなかった画像データ(すなわち図7(B)の場合)、或いは転送し切れなかった画像データDを、一連の放射線画像撮影が全て終了した後でまとめて転送するように構成することも可能である。
このように構成する場合、例えば15回の撮影が行われるとすると、1回目から5回目の撮影で、各読み出し処理の間に1回目から5回目までの画像データDがそれぞれ転送され、6回目から10回目の撮影では読み出し処理の間には画像データDは転送されず、11回目から15回目の撮影では、11回目から15回目までの画像データDがそれぞれ転送されるような状況になる。そして、この場合は、全ての撮影の終了後に、6回目から10回目の撮影で読み出された画像データD等がそれぞれ転送される。
一方、撮影ごとに記憶手段23(図3参照)に保存されていく画像データDを、各放射線画像撮影で読み出された順番で、画像データDが転送される機会に順番に転送するように構成することも可能である。すなわち、読み出し処理の間に画像データDを転送できる機会が訪れた際には、より以前に記憶手段23に保存された画像データDを最優先で記憶手段23から読み出して転送するように構成することも可能である。
このように構成する場合、上記と同様に、例えば15回の撮影が行われるとすると、1回目から5回目の撮影で、各読み出し処理の間に1回目から5回目までの画像データDがそれぞれ転送され、6回目から10回目の撮影では読み出し処理の間には画像データDは転送されない場合、11回目から15回目の撮影では、それまでに転送できていない6回目から10回目までの画像データDがそれぞれ転送されるような状況になる。そして、この場合は、全ての撮影の終了後に、11回目から15回目の撮影で読み出された画像データD等がそれぞれ転送される。
このように構成すると、転送手段は、画像データDを転送することができる機会が来ると、記憶手段23に保存されている画像データDをいわば古い順に転送すればよくなり、どの画像データDを転送し終わり、どの画像データDはまだ転送していないかを管理して転送処理を行う必要がなくなる。そのため、転送手段における転送処理の処理構成が簡単になるといった利点がある。
また、画像処理装置(本実施形態ではコンソール58)側では、放射線画像撮影装置1から転送されてきた順番に画像処理を行えば、一連の撮影で撮影された順番に放射線画像pを生成することが可能となり、放射線画像pを生成した後で各放射線画像pの順番を撮影順に並べ替える等の処理が不要になる。そのため、上記のように構成すれば、画像処理装置側での処理構成も簡単になるといった利点もある。
[例2]
読み出し処理の間に転送手段で行われる発熱量が多い処理の仕方と発熱量が少ない処理の仕方の第二の例として、以下のような例を挙げることができる。
図8に示したように、本実施形態では、転送手段は、放射線画像撮影時に読み出した画像データDの中から所定の割合で(図8に示した例では走査線4本に1本の割合で)プレビュー画像用データDpを抽出して転送する場合について説明した。そして、この画像データDからプレビュー画像用データDpとして抽出する割合を切り替えることで、発熱量が多い処理の仕方と発熱量が少ない処理の仕方を切り替えるように構成することが可能である。
すなわち、転送手段の温度Tが温度閾値Tth未満であり、転送手段で発熱量が多い処理の仕方を行う場合には、画像データDの中から高い割合で(すなわちより多くの画像データDを抽出して)プレビュー画像用データDpを抽出するように構成する。例えば図8に示したように、走査線の4本に1本の割合で画像データD中からプレビュー画像用データDpを抽出するように構成する。
このように構成すれば、画像データDの中からプレビュー画像用データDpとして抽出する画像データDの割合が増える分だけ、読み出し処理の間にプレビュー画像用データDpとして転送される画像データDの量が多くなり、後で転送しなければならない画像データDの量が少なくなる。そのため、全ての画像データDを画像処理装置に転送し、画像処理装置で各放射線画像pが生成されて、一連の撮影が終了するまでの一連の撮影に要する時間を短縮することが可能となる。
一方、それに対して、転送手段の温度Tが温度閾値Tth以上になり、転送手段で発熱量が少ない処理の仕方を行う場合には、画像データDの中からプレビュー画像用データDpを抽出する割合を下げ、より低い割合で(すなわちより少ない画像データDを抽出して)プレビュー画像用データDpを抽出するように構成する。
例えば、図8の例で言えば、画像データD中からプレビュー画像用データDpを抽出する割合を、図8に示した走査線4本に1本から、8本に1本や、16本に1本等に割合を低下させる。
このように構成すれば、画像データDの中からプレビュー画像用データDpとして抽出する画像データDの割合が減る分だけ、転送手段における処理の負荷が軽減され、転送手段における発熱量が少なくなる。そのため、転送手段の温度Tを低下させることが可能となる。
このように、[例2]のように構成すれば、上記の[例1]の場合と同様に、転送手段の温度Tが温度閾値Tth未満で低いときに、発熱量が多く負荷が高い処理([例2]の場合は画像データDの中から高い割合でプレビュー画像用データDpを抽出する処理)を行わせる。そのため、動画や準動画を撮影する際の一連の撮影に要する時間を短縮することが可能となる。
また、それとともに、転送手段の温度Tが温度閾値Tth以上で高いときには、発熱量が少なく負荷が低い処理([例2]の場合は画像データDの中から低い割合でプレビュー画像用データDpを抽出する処理)を行わせる。そのため、転送手段からの発熱量を少なくし、転送手段の温度Tを低下させることが可能となり、転送手段の近傍の放射線検出素子7の温度が上昇して画像データD中にオフセットムラが生じてしまうことを的確に防止することが可能となる。
[例3]
また、読み出し処理の間に転送手段で行われる発熱量が多い処理の仕方と発熱量が少ない処理の仕方の第三の例として、以下のような例を挙げることができる。
前述したように、放射線画像撮影装置1からコンソール58や画像処理装置にプレビュー画像用データDpや画像データDを転送する場合、転送時間をできるだけ短縮するために、それらのデータを圧縮処理して転送するように構成される場合が多い。また、本願出願人が先に提出した国際公開第2011/010480号パンフレットや特開2011−087727号公報等に記載されているように、隣接する放射線検出素子7の画像データD同士の差分を圧縮処理して転送するように構成される場合もある。
また、前述したように、画像データDを転送する場合には、画像処理装置で完全に復元することができるようにするために画像データDが可逆圧縮処理されて転送されるが、プレビュー画像用データDpの場合は、前述したように放射線技師等の操作者がそれに基づいて生成されたプレビュー画像p_preを見て確認することができればよいものであるため、非可逆圧縮処理して転送する場合もある。
このような場合に、この[例3]では、プレビュー画像用データDpや画像データDを転送する際の圧縮率を切り替えることで、発熱量が多い処理の仕方と発熱量が少ない処理の仕方を切り替えるように構成することが可能である。
すなわち、転送手段の温度Tが温度閾値Tth未満であり、転送手段で発熱量が多い処理の仕方を行う場合には、プレビュー画像用データDpや画像データD、或いはそれらの差分等を高圧縮率で圧縮して転送するように構成する。
このように構成すれば、プレビュー画像用データDpや画像データD、差分等が高い圧縮率で圧縮されてデータ量が小さくなり、放射線画像撮影装置1からコンソール58や画像処理装置にプレビュー画像用データDp等を圧縮して転送する際の転送時間が短縮される。そのため、次の撮影をより早期に開始することが可能となり、結局、一連の撮影に要する時間を短縮することが可能となる。
一方、それに対して、転送手段の温度Tが温度閾値Tth以上になり、転送手段で発熱量が少ない処理の仕方を行う場合には、プレビュー画像用データDpや画像データD、或いはそれらの差分等を低圧縮率で圧縮して転送するように構成する。
このように構成すれば、圧縮率が低くなる分だけ、転送手段による圧縮処理の負荷が軽減され、転送手段における発熱量が少なくなる。そのため、転送手段の温度Tを低下させることが可能となる。
このように、[例3]のように構成すれば、上記の[例1]や[例2]の場合と同様に、転送手段の温度Tが温度閾値Tth未満で低いときに、発熱量が多く負荷が高い処理([例3]の場合は高圧縮率でデータを圧縮する処理)を行わせる。そのため、動画や準動画を撮影する際の一連の撮影に要する時間を短縮することが可能となる。
また、それとともに、転送手段の温度Tが温度閾値Tth以上で高いときには、発熱量が少なく負荷が低い処理([例3]の場合は低圧縮率でデータを圧縮する処理)を行わせる。そのため、転送手段からの発熱量を少なくし、転送手段の温度Tを低下させることが可能となり、転送手段の近傍の放射線検出素子7の温度が上昇して画像データD中にオフセットムラが生じてしまうことを的確に防止することが可能となる。
[変形例]
なお、例えば、上記の[例1]〜[例3]のうちのいくつか、或いは全てを組み合わせて適用するように構成することも可能である。
例えば、高い温度側の温度閾値Tth_highと低い温度側の温度閾値Tth_low(上記の第一、第二の温度閾値Tth1、Tth2とは意味合いが異なる。)を設けておき、例えば、温度閾値Tth_highを境界として上記の[例2]や[例3]を適用し、温度閾値Tth_lowを境界として上記の[例1]を適用するように構成することも可能である。
すなわち、この場合、転送手段の温度Tが温度閾値Tth_low未満の場合には、転送手段の温度Tが低く種々の処理を行うことができるため、画像データDの中からプレビュー画像用データDpを抽出する割合を高くしたり([例2]の場合)、或いはプレビュー画像用データDpやその差分を高圧縮率で圧縮して転送する([例3]の場合)とともに、読み出し処理の間に画像データDの転送も行う。
そして、転送手段の温度Tが温度閾値Tth_low以上、温度閾値Tth_high未満の場合には、画像データDの中からプレビュー画像用データDpを抽出する割合は高く([例2]の場合)、或いはプレビュー画像用データDpやその差分を高圧縮率で圧縮するが([例3]の場合)、読み出し処理の間に画像データDの転送は行わない(図7(A)に対する図7(B)の関係に相当する。)。
そして、転送手段の温度Tが温度閾値Tth_high以上の場合には、転送手段における処理の負荷をより軽減して転送手段の温度Tを下げることが必要であるため、画像データDの中からプレビュー画像用データDpを抽出する割合をより低くし([例2]の場合)、或いはプレビュー画像用データDpやその差分をより低い圧縮率で圧縮して([例3]の場合)、コンソール58に転送する。読み出し処理の間に画像データDの転送は行わない。
例えば上記のようにして、上記の[例1]〜[例3]の各例を組み合わせて適用するように構成すれば、転送手段の温度Tに応じて転送手段における処理の仕方を的確に切り替えることが可能となり、上記の本発明に係る効果をより的確に発揮させることが可能となる。
なお、この場合も、温度閾値Tth_highや温度閾値Tth_lowにヒステリシスを設けるように構成することも可能である。
また、上記の[例2]や[例3]のように、放射線画像撮影装置1で割合や圧縮率を切り替えるように構成する場合には、コンソール58や画像処理装置でデータを復元する際に、それらの割合や圧縮率の情報が必要になる。そのため、放射線画像撮影装置1からデータを転送する際に、それらの情報もあわせて送信するように構成される。
さらに、上記[例1]〜[例3]の場合、或いはそれ以外の場合でも、放射線画像撮影装置1から少なくとも画像処理装置に画像データD等を転送する場合、転送手段は、一連の複数の放射線画像撮影における各撮影の際に、温度測定手段25(図3参照)から出力された転送手段の温度Tの情報を、例えば画像データD等のヘッダー部分に書き込む等して、撮影ごとに読み出された画像データD等にそれぞれ付帯させて、画像データD等とともに画像処理装置に転送するように構成することが可能である。
そして、画像処理装置では、放射線画像撮影装置1から転送されてきた画像データDに対して前述したように画像処理を行って放射線画像pを生成する際に、画像データD等に付帯されている撮影ごとの転送手段の温度Tの情報に基づいて、撮影ごとに読み出された画像データDに重畳されているオフセット分(すなわち前述したオフセットデータO)を、当該画像データDが読み出された際の転送手段の温度Tに応じて補正して画像データDの画像補正を行うように構成することが可能である。
本実施形態では、前述したように、オフセットデータOの読み出し処理を、動画や準動画を撮影するための一連の複数の放射線画像撮影を行う前や、一連の撮影を終了した後等に行うようになっているが、オフセットデータOを読み出した時点と、各撮影が行われた時点で、転送手段の温度Tやそれに応じて変化する転送手段の近傍の放射線検出素子7の温度が異なる。
そして、よく知られているように、画像データDに重畳されている暗電荷に起因するオフセット分は、放射線検出素子7の温度が異なるとそれぞれ異なった値になる。本実施形態では、上記のように、放射線検出素子7でオフセットムラが発生しないように温度管理を行うが、オフセットムラが発生しない温度条件の中でも、やはり、放射線検出素子7の温度が異なると、放射線検出素子7から読み出される画像データDに重畳されるオフセット分は変わる。
そのため、例えば、上記のように、放射線画像撮影ごとの転送手段の温度Tに基づいて、撮影ごとの放射線検出素子7の温度を推定する。そして、オフセットデータOの読み出し処理を行った時点での転送手段の温度Tも送信させるようにして、オフセットデータOの読み出し処理を行った時点での転送手段の温度Tからその時点での放射線検出素子7の温度を推定する。
そして、オフセットデータOの値から、推定された放射線検出素子7の温度の変化に基づいて、画像データDに重畳されている暗電荷に起因するオフセット分の大きさを撮影ごとに割り出す。そして、上記(1)式に従って、画像データDから、上記のようにして割り出したオフセット分Oを減算して真の画像データDを算出する。
例えばこのようにして、撮影ごとの転送手段の温度Tの情報に基づいて、撮影ごとに読み出された画像データDに重畳されているオフセット分を撮影ごとの転送手段の温度Tに応じて補正して画像データDの画像補正を行うように構成する。このように構成することで、撮影ごとに転送手段の温度Tが変化してその近傍の放射線検出素子7の温度が変化し、画像データDに重畳されている暗電荷に起因するオフセット分が変化しても、オフセット分が転送手段の温度Tに応じて的確に補正されるため、算出される真の画像データDから、転送手段の温度Tの変化によって変化するオフセット分の影響を排除することが可能となる。
そのため、このようにして算出された真の画像データDに基づいて生成される放射線画像pも、転送手段の温度Tが変化して暗電荷に起因するオフセット分が変化しても、その影響を受けない画像とすることが可能となり、動画や準動画の放射線画像撮影によって得られた一連の複数の放射線画像pの画質を、転送手段の温度Tの変化によらず、均質なものとすることが可能となる。
以上のように、本実施形態に係る放射線画像撮影装置1や放射線画像撮影システム50によれば、転送手段の温度Tが温度閾値Tth以上になったら転送手段における処理の仕方を発熱量が少ない処理の仕方に切り替える。そのため、転送手段の温度Tが臨界温度Tc1にまで上昇することがなくなり、転送手段の近傍の放射線検出素子7の温度が臨界温度Tcに達することを的確に防止することが可能となり、放射線検出素子7の温度が臨界温度Tc以上になってオフセットムラが発生することを的確に防止することが可能となる。
また、転送手段の温度Tが温度閾値Tth未満で低いうちは、発熱量が多いが、効率良く種々の処理を行う。そのため、動画や準動画における一連の放射線画像撮影における読み出し処理の間に、より多くの画像データDを転送する等の多くの処理を行うことが可能となり、一連の撮影が終了した後に転送することが必要となる画像データDの量がより少なくなるなど、一連の撮影後に行わなければならない処理の量が少なくなる。そのため、動画や準動画における一連の放射線画像撮影に要する時間を的確に短縮することが可能となる。
このように、本実施形態に係る放射線画像撮影装置1や放射線画像撮影システム50では、転送手段の温度Tが高く温度閾値Tth以上の場合は、転送手段に発熱量が少ない処理を行わせて転送手段の温度Tを低下させて、画像データD中にオフセットムラが生じないようにする。一方、転送手段の温度Tが低く温度閾値Tth未満の場合は、転送手段に発熱量が多いが効率良く処理を行わせて一連の放射線画像撮影に要する時間を短縮する。
本発明では、このようにして、画像データD中にオフセットムラが生じることを的確に防止しつつ、動画や準動画における一連の放射線画像撮影に要する時間を的確に短縮することが可能となる。そして、オフセットムラが生じず、一連の撮影に要する時間が短くなるため、本実施形態に係る放射線画像撮影装置1や放射線画像撮影システム50が、放射線技師等の操作者にとって使い勝手が良いものとなる。
なお、本実施形態では、転送手段がプレビュー画像用データDpの転送処理や画像データDの転送処理を、画像データDの読み出し処理と次の画像データDの読み出し処理との間に行い、画像データDの読み出し処理の最中には前の撮影で得られた画像データDやそれに基づくプレビュー画像用データDpの転送処理は行わないことを前提に説明した。
画像データDの読み出し処理の最中にデータの転送処理を行うと、読み出される画像データDにノイズが重畳される等の問題が生じることが懸念されるため、上記のように、画像データDの読み出し処理の最中にはデータの転送処理は行わないこととしたが、読み出し処理中にデータの転送処理を行っても、読み出される画像データDにノイズが重畳される等の影響が生じないのであれば、画像データDの読み出し処理中にも前の撮影で得られた画像データD等の転送処理を行うように構成することも可能である。
そして、このように、次の画像データDの読み出し処理中に前の撮影で得られた画像データD等の転送処理を行うように構成する場合にも、本発明が適用される。
また、本実施形態では、発熱量が多い処理も発熱量が少ない処理も両方とも1つの転送手段(本実施形態では制御手段22)が行う場合について説明した。しかし、発熱量が多い処理を行う転送手段と、発熱量が少ない処理を行う転送手段とをそれぞれ独立した転送手段として設けることも可能である。この場合、温度測定手段25(図3参照)は、少なくとも発熱量が多い処理を行う転送手段の温度Tを測定することができるように設けられる。
さらに、発熱量が多い処理の仕方や発熱量が少ない処理の仕方の区別は、上記で説明した[例1]〜[例3]やそれらの組み合わせの場合に限らない。例えば、転送手段における処理の内容を規定するパラメーターを切り替えて、発熱量は多いが処理の効率が高い処理と、発熱量は少ないがあまり効率が高くない処理とを切り替えるように構成することも可能である。
このように、読み出し処理の間に行われる転送手段における処理の仕方の切り替えは、発熱量が多い処理の仕方と発熱量が少ない処理の仕方との間で切り替えるものであれば、他の態様でもよい。
一方、本実施形態では、一連の放射線画像撮影における個々の撮影の際に、放射線画像撮影装置1と放射線発生装置55(図4や図5参照)とが照射開始信号やインターロック解除信号をやり取りするなど、両者が連携しながら放射線画像撮影を行う場合を前提に説明した。
しかし、両者が上記のような連携が取れない状態(或いは連携を取らない状態)で動画や準動画を撮影しなければならない場合も生じ得る。そのような場合には、放射線画像撮影装置1と放射線発生装置55とが信号等のやり取りを行わず、放射線画像撮影装置1がそれ自体で放射線の照射が開始されたことを検出して放射線画像撮影を行うことになる。
このように放射線画像撮影装置1自体で放射線の照射が開始されたことを検出する方法としては、例えば、図示を省略するが、米国特許第7211803号明細書や特開2009−219538号公報等に記載されているように、放射線画像撮影装置1のバイアス線9やその結線10(図3等参照)にそれらの内部を流れる電流の値を検出する電流検出手段を設けることが可能である。
この場合、放射線画像撮影装置1に対して放射線の照射が開始されると、各放射線検出素子7内で電荷が発生し、各放射線検出素子7からバイアス線9に電荷が流出する。そのため、バイアス線9や結線10中を流れる電流が増加するため、例えば検出される電流値に閾値を設ける等することで、電流検出手段により検出された電流値に基づいて放射線の照射開始を検出することが可能である。
また、このような電流検出手段を設ける代わりに、放射線画像撮影装置1にX線センサー等を設け、X線センサーの測定値に基づいて放射線の照射開始を放射線画像撮影装置1自体で検出するように構成することも可能である。
さらに、本願出願人らが先に提出した国際公開第2011/135917号パンフレットや国際公開第2011/152093号パンフレット等に詳しく説明されているように、放射線画像撮影装置1に放射線が照射される前から、画像データの読み出し処理や、各TFT8がオフ状態とされた状態で各TFT8を介して各放射線検出素子7からリークする電荷をリークデータdleakとして読み出すリークデータdleakの読み出し処理を行わせるように構成することも可能である。
そして、このように構成すると、放射線画像撮影装置1に放射線の照射が開始された場合、読み出される画像データ(前述した本画像としての画像データDではなく放射線の照射開始検出用の画像データ)やリークデータdleakの値が急激に増加する。そこで、この画像データやリークデータdleakの値が増加することを利用し、例えば読み出された画像データやリークデータdleakが設定された閾値以上になったことを検出することで、放射線画像撮影装置1自体で放射線の照射開始を検出することが可能となる。
そして、上記のようにして、放射線画像撮影装置1自体で放射線の照射開始を検出しながら動画や準動画の撮影を行う場合にも、本発明が適用される。
また、本発明が上記の実施形態や変形例等に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない限り、適宜変更可能であることは言うまでもない。
1 放射線画像撮影装置
5 走査線
6 信号線
7 放射線検出素子
8 TFT(スイッチ手段)
15 走査駆動手段
17 読み出し回路
22 制御手段(転送手段)
25 温度測定手段
41 アンテナ装置(通信手段)
50 放射線画像撮影システム
58 コンソール(外部装置、画像処理装置)
D 画像データ
Dp プレビュー画像用データ
q 電荷
T 転送手段の温度
Tth 温度閾値
Tth1 第一の温度閾値
Tth2 第二の温度閾値

Claims (8)

  1. 互いに交差するように配設された複数の走査線および複数の信号線と、
    二次元状に配列された複数の放射線検出素子と、
    前記各走査線に印加する電圧をオン電圧とオフ電圧との間で切り替える走査駆動手段と、
    前記各走査線に接続され、オン電圧が印加されると前記放射線検出素子に蓄積された電荷を前記信号線に放出させるスイッチ手段と、
    前記放射線検出素子から放出された前記電荷を画像データとして読み出す読み出し回路と、
    少なくとも前記走査駆動手段と前記読み出し回路とを制御して前記各放射線検出素子からそれぞれ前記画像データを読み出す画像データの読み出し処理を行わせる制御手段と、
    外部装置と通信可能な通信手段と、
    前記通信手段を介して当該放射線画像撮影で得られたデータを外部装置に転送する転送手段と、
    前記転送手段の温度を測定する温度測定手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、一連の複数の放射線画像撮影を行う際に、前記温度測定手段から出力される前記転送手段の温度が、設定された温度閾値未満であるか温度閾値以上であるかに応じて、前記転送手段が行う処理の仕方を、発熱量が多い処理の仕方と発熱量が少ない処理の仕方との間で切り替えることを特徴とする放射線画像撮影装置。
  2. 前記転送手段は、放射線画像撮影時に読み出した前記画像データの中から所定の割合でプレビュー画像用データを抽出し、前記プレビュー画像用データと前記画像データとを転送することができるように構成されており、
    前記制御手段は、前記温度測定手段から出力される前記転送手段の温度が、設定された前記温度閾値以上であるか前記温度閾値未満であるかに応じて、前記転送手段が行う前記データの転送処理を、前記プレビュー画像用データのみを転送する処理の仕方と、前記プレビュー画像用データと前記画像データとを転送する処理の仕方との間で切り替えることを特徴とする請求項1に記載の放射線画像撮影装置。
  3. 前記転送手段は、放射線画像撮影時に読み出した前記画像データの中から所定の割合でプレビュー画像用データを抽出し、少なくとも前記プレビュー画像用データを転送するように構成されており、
    前記制御手段は、前記温度測定手段から出力される前記転送手段の温度が、設定された前記温度閾値未満であるか前記温度閾値以上であるかに応じて、前記転送手段が行う前記プレビュー画像用データの抽出処理を、前記画像データの中からより高い割合でプレビュー画像用データを抽出する処理の仕方と、より低い割合でプレビュー画像用データを抽出する処理の仕方との間で切り替えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の放射線画像撮影装置。
  4. 前記転送手段は、放射線画像撮影時に読み出した前記画像データの中から所定の割合でプレビュー画像用データを抽出し、少なくとも前記プレビュー画像用データを転送し、かつ、前記通信手段を介して前記データを圧縮して外部装置に転送するように構成されており、
    前記制御手段は、前記温度測定手段から出力される前記転送手段の温度が、設定された前記温度閾値未満であるか前記温度閾値以上であるかに応じて、前記転送手段が行う前記データの圧縮処理を、少なくとも前記プレビュー画像用データをより高圧縮率で圧縮する処理の仕方と、より低圧縮率で圧縮する処理の仕方との間で切り替えることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の放射線画像撮影装置。
  5. 前記温度閾値として、第一の温度閾値と、前記第一の温度閾値よりも低い温度に設定される第二の温度閾値とが設定されており、
    前記制御手段は、前記温度測定手段から出力される前記転送手段の温度が上昇して前記第一の温度閾値以上になった場合に、前記転送手段が行う処理の仕方を発熱量が少ない処理の仕方に切り替え、前記転送手段の温度が低下して前記第二の温度閾値以下になった場合に、前記転送手段が行う処理の仕方を発熱量が多い処理の仕方に切り替えることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の放射線画像撮影装置。
  6. 前記転送手段は、
    前記画像データを、放射線画像撮影と放射線画像撮影との間、およびその間に転送し切れなかった場合には一連の複数の放射線画像撮影が終了した後に、前記通信手段を介して外部装置に転送するように構成されており、
    かつ、前記画像データを、前記各放射線画像撮影で読み出された順番に転送することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の放射線画像撮影装置。
  7. 前記転送手段は、一連の複数の放射線画像撮影における各放射線画像撮影の際に前記温度測定手段から出力された当該転送手段の温度の情報を、当該放射線画像撮影の際に読み出された前記画像データにそれぞれ付帯させ、前記画像データの転送の際に前記温度の情報も転送することを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の放射線画像撮影装置。
  8. 請求項7に記載の放射線画像撮影装置と、
    前記放射線画像撮影装置から転送されてきた前記画像データに対して画像処理を行う画像処理装置と、
    を備え、
    前記画像処理装置は、前記画像データに付帯されている前記温度の情報に基づいて、前記画像データに重畳されているオフセット分を、当該画像データが読み出された際の前記転送手段の温度に応じて補正して前記画像データの画像補正を行うことを特徴とする放射線画像撮影システム。
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