JP2014043935A - パッキン取付け構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】さや管とその内部に挿通される配管との隙間が大きくても小さくても、確実に隙間を封止することのできるパッキン取付け構造を提供する。
【解決手段】建物の基礎Bを貫通するように埋設されているさや管1と、さや管1に挿通される配管2との隙間を、さや管1の端部においてパッキン4で封止するパッキン取付け構造であって、パッキン4を外挿するソケット部材3の先端部外周面が先窄まりのテーパー面3aとなっており、パッキン4の内周面が、ソケット部材3の先端部外周面の形状に対応したテーパー面4aとなった構成とする。上記構成を採用することで、さや管1とソケット部材3との隙間が大きい場合でも小さい場合でも、パッキン4のテーパー面4a,4bとソケット部材3のテーパー面3a及びさや管1の内周面が完全に密着して、その隙間を確実に封止することができるので、シロアリ等の侵入を完全に阻止することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、建物の基礎を貫通するように埋設されるさや管と、さや管に挿通される配管との隙間をパッキンで封止して、建物内部へのシロアリ等の侵入を防止する防蟻性能に優れたパッキン取付け構造に関するものである。
建物の基礎を貫通するように埋設されているさや管と、そのさや管に挿通される配管とは、さや管の内径寸法が配管の外径寸法よりも若干大きく形成されているので、その隙間よりシロアリ等が建物内部に侵入してくるという問題があった。
かかる事情に鑑みて、建物の基礎を貫通するように埋設されているさや管と、そのさや管に挿通される排水管との隙間に、防蟻パッキンを嵌入することで、防蟻性能を付与した基礎部の配管構造が提案されている(特許文献1)。
この特許文献1の防蟻パッキンは、その外径が、さや管の内径よりも若干大きく形成されると共に外面にテーパー面が設けられ、その内径が、排水管の外径より若干小さく形成されているので、防蟻パッキンをさや管の内側(上流側)に押し込むことで、さや管と排水管の間の隙間が封止されて、シロアリの侵入を防止できるようになっている。
建物の基礎に埋設されるさや管は、ブロー成形で加工されることが多く、その内径寸法のばらつきが大きくなってしまうので、防蟻パッキンの外面をテーパー面にすることで、そのばらつきを吸収して、さや管と排水管の間に隙間なく嵌合するようにしている。
特開2011−26945号公報
上記特許文献1の基礎部の配管構造は、防蟻パッキンの厚みがさや管と排水管の隙間より大きくても、防蟻パッキン先端のテーパー面の厚みがさや管と排水管の隙間よりも小さいと、一応その隙間に防蟻パッキンを挿入することはできる。
しかしながら、上記基礎部の配管構造は、防蟻パッキンのみにテーパー面が設けられたものであるので、防蟻パッキンをさや管と排水管の隙間に押し込んでも、さや管の内壁面と防蟻パッキンのテーパー面とは、さや管の開口縁において線接触するのみなので、封止が十分なものとは言えなかった。また、さや管の内径寸法と排水管の外径寸法との差(隙間)が小さいと、防蟻パッキンが奥まで入らないで外れてしまう恐れもあった。
本発明は上記の問題に鑑みてなされたもので、その解決しようとする課題は、さや管とその内部に挿通される配管との隙間が大きくても小さくても、確実にその隙間を封止することのできる防蟻性能に優れたパッキン取付け構造を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明に係るパッキン取付け構造は、建物の基礎を貫通するように埋設されているさや管と、さや管に挿通される配管との隙間を、さや管の端部においてパッキンで封止するパッキン取付け構造であって、パッキンを外挿する配管の先端部外周面が先窄まりのテーパー面となっており、パッキンの内周面が、配管の先端部外周面の形状に対応したテーパー面となっているか、又は/及び、さや管の先端部内周面が先広がりのテーパー面となっており、パッキンの外周面が、さや管の先端部内周面の形状に対応したテーパー面となっていることを特徴とするものである。
本発明のパッキン取付け構造においては、パッキンのテーパー面が、その全長に亘って形成されていることが好ましく、上記配管のテーパー面の長さが、パッキンのテーパー面の長さよりも長いことがより好ましい。また、上記配管の先端部にソケット部材が取付けられており、そのソケット部材の先端部外周面が先窄まりのテーパー面となっていることが特に好ましい。
本発明のパッキン取付け構造は、パッキンを外挿する配管の先端部外周面を先窄まりのテーパー面とし、パッキンの内周面を、配管の先端部外周面の形状に対応したテーパー面とするか、又は/及び、さや管の先端部内周面を先広がりのテーパー面とし、パッキンの外周面を、さや管の先端部内周面の形状に対応したテーパー面としたものである。このように、パッキンの内周面又は/及び外周面にのみテーパー面を形成するだけでなく、これに対応する配管の先端部外周面又は/及びさや管の先端部内周面にもテーパー面を形成することで、さや管と、その内部に挿通される配管との隙間が大きくても小さくても、パッキンにのみテーパー面を形成した場合と比較すると、確実にその隙間を封止することができる。
即ち、本発明は上記構成を採用することで、さや管の先端において、さや管の内周面と配管の外周面との距離は遠く(隙間が大きい)、そこから内側に入り込んでいくに従い、さや管の内周面と配管の外周面との距離が近く(隙間が小さく)なっていく。従って、さや管と配管との隙間が大きい場合は、パッキンをより奥まで押し込むことで、その隙間が埋められて確実に封止することができるし、さや管と配管との隙間が小さい場合でも、さや管の先端においては、さや管の内周面と配管の外周面との距離が遠いので、容易にその隙間にパッキンを挿入することができる。しかも、パッキンにのみテーパー面を形成するのではなく、配管又は/及びさや管にもテーパー面を形成しているので、パッキンと配管又は/及びさや管とは、線接触ではなく面で接触するようになり、封止がより確実なものとなる。また、パッキンをより奥まで挿入することが可能となるので、パッキンが外れてしまう心配もなくなり、シロアリ等の侵入を完全に阻止することができる。
このように本発明のパッキン取付け構造は、さや管とその内部に挿通される配管との隙間が大きくても小さくても、確実にその隙間を封止することができる、防蟻性能に優れたものである。
また、パッキンのテーパー面が、その全長に亘って形成されているパッキン取付け構造は、先端部にのみテーパー面が形成された厚みが同じパッキンと比較すると、パッキンをより奥まで押し込むことが可能となるので、さや管と配管との隙間の封止がより確実なものとなると共に、パッキンが外れてしまう心配も皆無に等しくなる。
更に、上記配管のテーパー面の長さが、パッキンのテーパー面の長さよりも長いパッキン取付け構造は、パッキンを多少前後に移動させたとしても、パッキンのテーパー面の全面が配管のテーパー面に当接するので、封止がより一層確実なものとなる。
また、上記配管の先端部にソケット部材が取付けられており、そのソケット部材の先端部外周面が先窄まりのテーパー面となっているパッキン取付け構造は、配管の先端部を加工してテーパー面を形成しなくても、別部材であるソケット部材を配管の先端部に取付けるだけで、上記のような防蟻性能に優れたパッキン取付け構造を実現することができるので特に好ましい。
本発明の一実施形態に係るパッキン取付け構造の一部を破断して断面で示す概略図である。 同取付け構造の断面図である。 同取付け構造に用いるさや管の斜視図である。 同取付け構造に用いるパッキンとソケット部材の断面図である。 同パッキンのテーパー面の部分拡大図である。 同パッキンの厚みと、さや管、ソケット部材との隙間の関係を説明する説明図である。 同取付け構造の要部断面図である。 同取付け構造の種々の態様を示す部分断面図であって、(a)はソケット部材の外周面とさや管の内周面との距離が近い場合を示し、(b)はソケット部材の外周面とさや管の内周面との距離が遠い場合を示す。 同取付け構造のパッキンを奥まで押し込んだ状態を示す部分断面図である。 本発明の他の実施形態のパッキン取付け構造を示す要部断面図である。 本発明の更に他の実施形態のパッキン取付け構造を示す要部断面図である。
以下、図面を参照して本発明の具体的な実施形態を詳述する。
図1に示す本発明のパッキン取付け構造は、建物のコンクリート基礎Bを貫通するように埋設されているさや管1と、さや管1に挿通される配管2との隙間を、さや管1の屋外側端部(下流側端部)において、パッキン4によって封止することで、建物内部へのシロアリ等の侵入を防止するようにしたものである。
この建物のコンクリート基礎Bに埋設されるさや管1は、図1、図3に示すように、地面に対して略垂直に立設する縦さや管部1Aと、地面に対して略水平の横さや管部1Bからなるもので、図2に示すように、屋内のトイレ、風呂場、洗面所等(不図示)からの排水が流下する上流側排水管6を、屋外の排水管路(不図示)に導く下流側排水管7へ接続するため、その内部空間に基礎を貫通する配管2(以下、基礎貫通排水管2という。)とソケット部材3と曲がり継手5を収容するものである。
縦さや管部1Aは、図3に示すように、その開口部の形状が、上流側が略半円形に形成されると共に下流側が方形に形成されたもので、下流側側壁の下端部には、横さや管部1Bを挿入する接続口1aが形成されている。また、縦さや管部1Aの底部は、図1に示すように、下流側から上流側にかけて斜め上方へ立ち上がるように形成されている。この底部の立ち上がり角度は、土間コンクリートCの傾斜角に合わせて30°〜75°に設定されており、このような角度に設定することで、墨出しや鉄筋、型枠の施工を容易にするためコンクリート基礎Bの下に捨て打ちされる捨てコン(不図示)や、下が直接土に接している土間コンクリートCの傾斜角に等しくなるので、それらの上に安定して設置することができるようになっている。
また、上記縦さや管部1Aの内部には、図2に示すように、曲がり継手5を支持する支持段部1bが設けられている。この支持段部1bは、縦さや管部1Aの内壁面から内側方向に段部を突設したもので、この支持段部1bに曲がり継手5の上流側接続口5bを載置することで、曲がり継手5を、ぐらつくことなく安定して縦さや管部1Aの内部に収容することができるようになっている。
上記縦さや管部1Aと共にさや管1を構成する横さや管部1Bは、図2に示すように、その内部に後述する基礎貫通排水管2やソケット部材3や下流側排水管7を十分に余裕を持って挿通できるだけの内径を有した円筒体であり、施工現場でコンクリート基礎Bの寸法に合わせて切断して用いるので、通常想定されるコンクリート基礎Bから突出するように、コンクリート基礎Bよりも長めに形成されている。そして、この横さや管部1Bを上記縦さや管部1Aの接続口1aに挿入することで、縦さや管部1Aと横さや管部1Bは一体化されて、さや管1が形成される。
上記構成のさや管1の材質は特に限定されないが、強度、耐久性、成形性を考慮すると合成樹脂製のものが好ましく、特に硬質塩化ビニル樹脂製のさや管1が好適に用いられる。
次に、上記さや管1の内部に収容される基礎貫通排水管2は、図2に示すように、その外径が、横さや管部1Bの内径よりも小さい円筒体で、その上流側端部は曲がり継手5の下流側接続口5aに接続されていると共に、下流側端部はソケット部材3を介して下流側排水管7に接続されている。この基礎貫通排水管2の上流側端部が接続される曲がり継手5は、円弧状に湾曲した湾曲部を有する硬質塩化ビニル樹脂製の継手であって、下流側接続口5aは、上記のように基礎貫通排水管2の上流側端部が接続されており、上流側接続口5bには縦短管9が接続されて、図1に示すように、90°エルボ継手8を介して上流側排水管6に接続されている。
上記基礎貫通排水管2の下流側端部に接続されるソケット部材3は、図2に示すように、外径が横さや管部1Bの内径よりもやや小さく、内径が基礎貫通排水管2及び下流側排水管7の外径に略等しい円筒体で、その先端部(下流側端部)にはテーパー面3aが形成されている。このテーパー面3aは、図4に示すように、ソケット部材3の下流側端部の外周面が肉厚に形成されると共に、そこから先端(下流側)に向うにつれて徐々に縮径されて先窄まり(先端の厚みが後端よりも薄い)となるように形成されたもので、後述するパッキン4を外挿するようになっている。
また、このソケット部材3の内周面には、図4に示すように、基礎貫通排水管2の下流側端部と下流側排水管7の上流側端部がそれぞれ当接する環状のストッパー3bが周設されている。このソケット部材3の内周面は、図7に示すように、上流側開口からストッパー3bに向けて、やや先窄まりのテーパー形状に形成されていると共に、下流側開口からストッパー3bに向けても、やや先窄まりのテーパー形状に形成されている。このようにソケット部材3の内周面をテーパー形状にすることで、基礎貫通排水管2及び下流側排水管7を、容易にソケット部材3の内部に挿入することができるようになっている。一方、ソケット部材3外周の後端部(上流側端部)と略中間地点には、環状のフランジ部3c,3cが周設されている。この環状のフランジ部3cの外径は、図2に示すように、さや管1の横さや管部1Bの内径と略等しくなるように形成されており、これを設けることで、基礎貫通排水管2及び下流側排水管7をぐらつきなく安定してさや管1内部に設置することができるようになっている。そして、略中間地点の環状のフランジ部3cとテーパー面3aの間には、断面形状が略く字形の防水パッキン3dが周設されており、さや管1内部への水の侵入を完全にシャットアウトしている。
尚、本実施形態のソケット部材3には、上記のように防水パッキン3dが周設されているが、本発明は、後述するように、さや管1とソケット部材3の隙間を確実に封止することができるものであるので、防水パッキン3dを省略して、次に説明するパッキン4を防水パッキンとして兼用してもよい。
上記ソケット部材3の先端部に外挿するパッキン4は、弾性力を有する合成ゴムなどの材料によって円環状に形成されたもので、図4、図7に示すように、その内周面が、ソケット部材3のテーパー面3aの形状に沿うように、下流側(後端)から上流側(先端)に向って徐々に拡径された先広がりのテーパー面4aとなっている。また、図5に示すように、その外周面も、下流側(後端)から上流側(先端)に向って(図5中Aの部分)徐々に縮径された先窄まりのテーパー面4bとなっており、このテーパー面4bは、パッキン4の上流側端部(図5中Bの部分)において一段と縮径(傾斜角が大きい)されて、2段階に屈曲したものとなっている。このようにテーパー面4bを2段階に屈曲させることで、傾斜角が小さい部分(Aの部分)では、封止性能と押し込みの容易さが両立され、傾斜角が大きい部分(Bの部分)では挿入の容易さが重視されている。
尚、ソケット部材3のテーパー面3aとパッキン4のテーパー面4aは、その傾斜角が等しいのが最も確実に封止できて好ましいが、これらテーパー面3a,4aの傾斜角の差が3°以下であっても確実に封止出来ると共にパッキン4が押し込み易くなるという利点がある。また、テーパー面3a,4aの傾斜角の差が5°以下であっても十分に封止することができ、パッキン4の押し込みはさらに容易となる。
上記パッキン4の内周に形成されたテーパー面4aと外周に形成されたテーパー面4bは共に、パッキン4の全長に亘って形成されている。そして、図4、図7に示すように、上記のソケット部材3のテーパー面3aの長さL2は、このパッキン4のテーパー面4a,4bの長さL1(パッキン4の全長)よりも長い。このようにテーパー面4a,4bをパッキン4の全長に亘って形成することで、先端部にのみテーパー面が形成された厚みが同じパッキンと比較すると、パッキンをより奥まで押し込むことが可能となって、さや管1とソケット部材3外周面との隙間の封止がより確実なものとなると共に、パッキン4が外れてしまう心配もなくなる。また、ソケット部材3のテーパー面3aの長さL2を、パッキン4のテーパー面4a,4bの長さL1よりも長くすることで、パッキン4を多少前後に移動させても、パッキン4のテーパー面4a,4bがさや管1内周面及びソケット部材3のテーパー面3aに当接するので、確実に封止することができるようになっている。
本発明は、ソケット部材3の先端部の外周面を削って(縮径して)テーパー面3aを形成したのではなく、上記のように、ソケット部材3の先端部の外周面を肉厚にし、その肉厚部分にテーパー面3aを形成したものであるので、図6等に示すように、ソケット部材3の外周面とテーパー面3aとの間には段差が生じる。このようにソケット部材3の外周面とテーパー面3aとの間に段差を設けることで、図9に示すように、パッキン4をより奥まで押し込んだ際に、パッキン4の先端が、ソケット部材3のテーパー面3aの後端より先(上流側)に飛び出したとしても、パッキン4のテーパー面4aの先端部が復元力によって膨らみ、容易には外れないようになっている。
また、上記のように、ソケット部材3の先端部の外周面を肉厚にしてテーパー面3aを形成することで、図6に示すように、ソケット部材3本体の外周面とさや管1の内周面までの距離d3が、パッキン4の最大厚みt2よりも大きい場合であっても、テーパー面3aの一番外径の大きい箇所とさや管1の内周面までの距離d1が、パッキン4の厚みt2よりも小さければ封止することができる。
即ち、本発明は、パッキン4の先端部の厚みt1が、ソケット部材3の先端におけるさや管1内周面までの距離d2よりも小さければ(t1<d2)パッキン4を隙間に挿入することができる。また、パッキン4の最大厚みt2が、テーパー面3aの一番外径の大きい箇所とさや管1の内周面までの距離d1よりも大きい(t2>d1)と、封止することができる。このように、本発明のパッキン取付け構造は、さや管1とソケット部材3の隙間が大きくても小さくても、確実にその隙間を封止することができるものである。
次に、上記の部材を用いた本発明のパッキン取付け構造に係る施工手順を説明する。
まず、上記基礎貫通排水管2、ソケット部材3、曲がり継手5は、基礎貫通排水管2の上流側端部を曲がり継手5の下流側接続口5aに挿入すると共に、下流側端部をソケット部材3の上流側開口に挿入してそれぞれを連結したのち、さや管1の横さや管部1B内部(但し、曲がり継手5は下流側の一部分のみ)に収容される。次いで、パッキン4をさや管1とソケット部材3の隙間に嵌入する。上記のように、パッキン4のテーパー面4aの先端(上流側端部)が先広がりに(パッキン4の厚みが薄く)なっていると共に、ソケット部材3のテーパー面3aの先端(下流側端部)が先窄まりに(ソケット部材3の厚みが薄く)なっているので、さや管1の入口においてはさや管1の内周面とソケット部材3の隙間が大きく、パッキン4を挿入し易くなっている。そして、そこからパッキン4を奥へと押し込んでいくと、パッキン4内周のテーパー面4aとソケット部材3外周のテーパー面3aが密着すると共に、パッキン4外周のテーパー面4bとさや管1の内周面が密着して、さや管1とソケット部材3の隙間が皆無となり確実に封止される。
そして、横さや管部1Bと縦さや管部1Aは、埋設する位置に配置されて一体化されたのち、針金等(不図示)で配筋10にくくり付けられて固定されて、コンクリートを打設することでコンクリート基礎Bに埋設される。このようにしてさや管1を建物のコンクリート基礎Bを貫通するように埋設すると、次に、縦短管9と90°エルボ継手8と上流側排水管6を接続し、その縦短管9を曲がり継手5の上流側接続口5bに接続して、最後に、ソケット部材3の下流側開口に下流側排水管7を挿入することで施工が完了する。
以上の施工手順で構築される本発明のパッキン取付け構造は、パッキン4の内周面だけでなく外周面もテーパー面4bになっているので、さや管1とソケット部材3の隙間により挿入し易くなっている。従って、図8の(a)に示すように、さや管1の内周面とソケット部材3の外周面との距離が非常に近い場合(隙間が小さい場合)でも、パッキン4を挿入することができる。
またその逆に、図8の(b)に示すように、さや管1の内周面とソケット部材3の外周面との距離が遠い場合(隙間が大きい場合)でも、ソケット部材3の外周をテーパー面3aとすることで、さや管1の奥に入り込むに従いさや管1の内周面とテーパー面3aの距離が近くなっていく。従って、パッキン4をより奥まで押し込むことで、その隙間を確実に封止することができる。
このように本発明のパッキン取付け構造は、さや管1とその内部に挿通されるソケット部材3との隙間が大きくても小さくても、確実にその隙間を封止することができるものであり、シロアリ等の侵入を完全に阻止することができる防蟻性能に優れたものである。
尚、本発明は、上記のソケット部材3を用いずに、基礎貫通排水管2の下流側端部の外周面を先窄まりのテーパー面とし、そのテーパー面にパッキン4を取付けても上記と同様の効果を奏するものであるが、基礎貫通排水管2の外周面をテーパー面とするのは、成形性やコスト面であまり好ましいものとは言えないので、本実施形態のように、別部材であるソケット部材3を用いて、その下流側端部にテーパー面3aを形成することが好ましい。
図10は本発明の更に他の実施形態のパッキン取付け構造を示す部分断面図である。
この実施形態のパッキン取付け構造は、図10に示すように、さや管1の先端部内周面が先広がり(上流側よりも下流側の厚みが薄い)のテーパー面1cとなっており、パッキン4の外周面が、さや管1のテーパー面1cに対応した先窄まり(下流側よりも上流側の厚みが薄い)のテーパー面4bとなったものである。
このパッキン取付け構造のその他の構成は、前述した図1〜図6に示す実施形態のパッキン取付け構造と同様であるので、同一部材に同一符号を附して説明を省略する。
このように、さや管1の先端部内周面とパッキン4の外周面にそれぞれテーパー面1c,4bを形成したパッキン取付け構造も、前述した図1〜図6に示す実施形態と同様に、さや管1とソケット部材3との隙間が大きくても小さくても、その隙間が封止されて、シロアリ等の侵入を確実に阻止することができる。
尚、さや管1はコンクリート基礎Bの寸法に合わせて施工現場で切断して使用されるものである。従って、上記の実施形態のように、さや管1の先端部内周面を加工してテーパー面1cを形成するのは、面倒である場合が多い。そのような問題を解消するには、図11に示すようなソケット部材30を用いればよい。このソケット部材30は、さや管1の先端部に外挿するものであって、その先端部(下流側端部)の内周面に先広がり(上流側よりも下流側の厚みが薄い)のテーパー面30aが形成されたものである。
このパッキン取付け構造のその他の構成は、前述した図8に示す実施形態のパッキン取付け構造と同様であるので、同一部材に同一符号を附して説明を省略する。
上記のパッキン取付け構造は、さや管1の先端部にソケット部材30を外挿するだけで、前述した図1〜図6に示す実施形態のパッキン取付け構造と同様の優れた防蟻性能を発揮する。
B コンクリート基礎
1 さや管
1A 縦さや管部
1a 接続口
1b 支持段部
1c テーパー面
1B 横さや管部
2 配管(基礎貫通排水管)
3,30 ソケット部材
3a テーパー面
3b ストッパー
3c フランジ部
3d 防水パッキン
L2 ソケット部材のテーパー面の長さ
4 パッキン
4a テーパー面(内周面)
4b テーパー面(外周面)
L1 パッキンのテーパー面の長さ
t1 パッキンの先端部の厚み
t2 パッキンの最大厚み
d1 ソケット部材のテーパー面の一番外径の大きい箇所とさや管の内周面までの距離
d2 ソケット部材の先端におけるさや管内周面までの距離
d3 ソケット部材の外周面とさや管の内周面までの距離
5 曲がり継手
5a 下流側接続口
5b 上流側接続口
6 上流側排水管
7 下流側排水管
8 90°エルボ継手
9 縦短管
10 配筋
C 土間コンクリート

Claims (4)

  1. 建物の基礎を貫通するように埋設されているさや管と、さや管に挿通される配管との隙間を、さや管の端部においてパッキンで封止するパッキン取付け構造であって、
    パッキンを外挿する配管の先端部外周面が先窄まりのテーパー面となっており、パッキンの内周面が、配管の先端部外周面の形状に対応したテーパー面となっているか、
    又は/及び、さや管の先端部内周面が先広がりのテーパー面となっており、パッキンの外周面が、さや管の先端部内周面の形状に対応したテーパー面となっていることを特徴とするパッキン取付け構造。
  2. パッキンのテーパー面が、その全長に亘って形成されていることを特徴とする請求項1に記載のパッキン取付け構造。
  3. 上記配管のテーパー面の長さが、パッキンのテーパー面の長さよりも長いことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のパッキン取付け構造。
  4. 上記配管の先端部にソケット部材が取付けられており、そのソケット部材の先端部外周面が先窄まりのテーパー面となっていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のパッキン取付け構造。
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JPH02124390U (ja) * 1989-03-24 1990-10-12
JP2011026945A (ja) * 2009-04-22 2011-02-10 Sekisui Chem Co Ltd 基礎部の配管構造及び基礎部の配管工法

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