JP2014043492A - 水性顔料分散体およびインクジェット用インキ - Google Patents

水性顔料分散体およびインクジェット用インキ Download PDF

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Abstract

【課題】
低粘度かつ保存安定性に優れた水性顔料分散体および隠蔽性に優れた水性インクジェット用インキを提供すること。
【解決手段】
少なくとも水と、酸化チタンと、顔料分散樹脂とを含有する水性顔料分散体であって、前記酸化チタンは有機化合物により顔料表面が処理されたものであり、さらに前記顔料分散樹脂は炭素数10〜36のアルキル基を有することを特徴とする水性顔料分散体。
さらに、前記有機化合物は有機ケイ素化合物であることを特徴とする水性顔料分散体。

【選択図】なし

Description

本発明は、酸化チタンを顔料とした低粘度かつ保存安定性に優れた水性顔料分散体および隠蔽性に優れた水性インクジェット用インキに関する。
インクジェット記録方式は、非常に微細なノズルからインク液滴を記録部材に直接吐出し、付着させて文字や画像を得る記録方式である。この方式によれば、使用する装置の騒音が小さく、操作性がよいという利点を有するのみならず、カラー化が容易であり、かつ記録部材として普通紙を使用することができるという利点があるため、オフィスや家庭での出力機として広く用いられている。
一方、産業用途においても、インクジェット技術の向上によりデジタル印刷の出力機としての利用が期待され、溶剤インキやUVインキによる非吸収性の基材(PVC, PETなどのプラスチック基材)に対しても印刷が可能な印刷機が実際に市販されてきた。しかし、近年、環境面への対応といった点から水性インキの需要が高まっている。
産業用途ではPETフィルムの様な透明の基材への印刷や有色基材への印刷も必要となってくる。これらの基材へプロセスカラーインキのみの印刷を行うと基材の色影響を受け発色性、視認性に劣る画像が得られる場合がある。これを解決するために白色インキを用いる方法が知られている。即ち、カラーインキで印刷する前に白色インキで印刷し、その上にカラーインキで画像を形成することで発色、視認性に優れた画像を得ることが可能となる。そのため、白色の水性インクジェット用インキの実用化が望まれていた。
白色顔料としては酸化チタン、中空粒子、有機白色顔料等が挙げられるが、コスト、隠蔽性の面から酸化チタンが用いられることが多い。しかし、酸化チタンを使用した場合においても十分な隠蔽性を発揮するためには多量の顔料をインキ中に含有させなければならない。顔料の増加に従ってインキ粘度も上昇してしまうため、十分な隠蔽性を出そうとするとインクジェットヘッドの吐出適性粘度から外れ、インクジェット用インキとして適さなくなることがある。また、高濃度化によるインキ安定性の低下も問題であり、インキに使用する溶剤の自由度も限定されていた。
特許文献1には無機リン酸化合物で酸化チタンの表面処理を行うことで、酸化チタンの分散性を向上させ、安定性に優れた酸化チタンの水性分散体が提示されている。しかし、この方法では安定性が不十分であり、プラスチック基材に印刷するために疎水性の高い溶剤を使用すると短期間で顔料の凝集が起こり、実用には不適であった。特許文献2には酸化チタンの表面処理を行うことで分散樹脂の吸着を促し、分散安定性に優れた酸化チタンの水性分散体が提示されている。しかし、分散体の低粘度化に関する記載はなく、この分散体を使用した場合には十分な隠蔽性を発揮しつつ、低粘度なインクジェット用インキを作成することができないと考えられる。
特開2002-348513号公報 特開2011-225867号公報
本発明の目的は、酸化チタンを顔料とした低粘度かつ保存安定性に優れた水性顔料分散体および隠蔽性に優れた水性インクジェット用インキを提供することにある。
水性インクジェット用インキの隠蔽性を向上させるには顔料濃度を上げる必要があるが、顔料濃度の上昇にしたがって粘度も上昇する。よって、インクジェット用途としては適さないインキとなる。このように顔料濃度(=隠蔽性)がインキ粘度とトレードオフとなっていた。この課題を解決するためには顔料分散体の粘度を大きく低下させ、インキを低粘度に保ち、顔料を高濃度含有させる必要があった。本発明者らは顔料分散樹脂の構造を制御することで顔料分散体の粘度を低くし、かつ安定性を向上させることを見出した。
すなわち本発明は、少なくとも水、酸化チタン、顔料分散樹脂を含有する水性顔料分散体であって、前記酸化チタンは有機化合物により顔料表面が処理されたものであり、さらに前記顔料分散樹脂は炭素数10〜36のアルキル基を有することを特徴とする水性顔料分散体に関する。
さらに、前記有機化合物は有機ケイ素化合物であることを特徴とする上記水性顔料分散体に関する。
さらに、前記顔料分散樹脂の酸価が50〜400mgKOH/gであることを特徴とする上記水性顔料分散体に関する。
さらに、少なくとも上記水性顔料分散体とアルカンジオール系溶剤かつ/またはアルキレングリコールアルキルエーテル系溶剤とを含有することを特徴とする水性インクジェット用インキに関する。
本発明により、酸化チタンを顔料とした低粘度かつ保存安定性に優れた水性顔料分散体および隠蔽性に優れた水性インクジェット用インキを提供することが可能となった。
以下に、好ましい実施の形態を挙げて、本発明について説明する。
本発明では有機化合物により顔料表面が処理された酸化チタンと、炭素数10〜36のアルキル基を有する分散樹脂を組み合わせることにより顔料分散体を低粘度化し、安定性を高めている。顔料表面が未処理の酸化チタンは親水性が高く、溶剤系の分散体では分散樹脂の親水基が酸化チタンへ吸着し、分散が安定化していると考えられる。しかし、水性の分散体では酸化チタンの顔料表面が親水性であると水との親和が強く、分散樹脂の吸着が起こりづらく、分散を安定化することができない。そこで本発明では酸化チタンの顔料表面を有機化合物で処理し、疎水化することで分散安定性を向上させている。また、分散樹脂が酸化チタンへ吸着する部位として炭素数10〜36のアルキル基を選択することで、分散樹脂の吸着度を高め、分散体の低粘度化を実現した。
まず、顔料である酸化チタンから説明を行う。本発明で用いられる酸化チタンとしては、アナターゼ型、ルチル型の何れも使用することができるが、印刷物の隠蔽性を上げるためにもルチル型を用いるのが好ましい。また、塩素法、硫酸法等いずれの方法で製造したものでも良いが、塩素法にて製造された酸化チタンを使用した方が、白色度が高く好ましい。
本発明では酸化チタンとして顔料表面を有機化合物により処理したものを使用する。未処理の酸化チタン表面は無数のヒドロキシル基を有しており、これが酸化チタンの親水性を示す原因となっている。このヒドロキシル基を有機化合物と反応させ、ヒドロキシル基を顔料表面からなくし、有機化合物で覆うことにより酸化チタンを疎水化する。
この酸化チタンの表面処理を行う有機化合物は、酸化チタンを疎水化することが出来れば特に限定されないが、多価アルコール、アルカノールアミンまたはその誘導体、有機ケイ素化合物、高級脂肪酸またはその金属塩、有機金属化合物等が挙げられる。中でも特に有機ケイ素化合物は酸化チタン表面を高度に疎水化することが可能であるため好ましい。これらの有機化合物は1種類を単独で使用しても良いし、2種類以上を併用して使用しても良い。有機化合物の処理量は酸化チタンに対して0.1重量%以上5重量%以下が好ましい。これよりも少ない場合には顔料表面の疎水化が不十分であり、分散安定性が保てない場合がある。また、これよりも多い場合には顔料表面から有機物が脱離し、分散体の性状に悪影響を与える場合がある。
有機ケイ素化合物の例としては、例えば、オルガノシラン類、オルガノポリシロキサン類、オルガノシラザン類が挙げられる。オルガノシラン類としてはアミノシラン系化合物、エポキシシラン系化合物、(メタ)アクリルシラン系化合物、ビニルシラン系化合物、メルカプトシラン系化合物、ハロゲン化アルキルシラン系化合物、アルキルシラン系化合物、フェニルシラン系化合物が挙げられる。オルガノポリシロキサン類としてはジメチルポリシロキサン、メチル水素ポリシロキサンやこれらのアルキル変性、エーテル変性、エポキシ変性、(メタ)アクリル変性された化合物が挙げられる。オルガノシラザン類としてはアルキルジシラザン、アルキルトリシラザン等が挙げられる。これらの中でも、特にオルガノポリシロキサン類が好ましい。
また、その他の有機化合物の例としては、多価アルコールとしてはトリメチロールエタン、トリプロパノールエタン、ペンタエリスリトールが挙げられる。アルカノールアミンとしてはトリエタノールアミン、トリプロパノールアミン等が挙げられ、誘導体としてはそれらの塩酸塩、有機酸塩等が挙げられる。高級脂肪酸としてはステアリン酸、ラウリン酸等が挙げられ、金属塩としてはそれらのマグネシウム塩、亜鉛塩等が挙げられる。有機金属化合物としてはチタニウム系カップリング剤、アルミニウム系カップリング剤、ジルコニウム系カップリング剤等が挙げられる。
また、有機化合物での表面処理に加え、耐候性や分散安定性の向上のために無機化合物で処理することも可能である。無機化合物の例としてはケイ素、アルミニウム、ジルコニウム、スズ、アンチモン、チタンの化合物、好ましくはこれらの水和酸化物である。これらの中でもジルコニウムで処理されたものが耐候性、分散安定性の面から好ましい。無機化合物による表面処理は、有機化合物での表面処理の前に行うことが好ましい。
本発明の酸化チタンの分散粒子径は、顔料の沈降性、印刷物の隠蔽性の観点から100〜400nmであることが好ましい。粒径が100nm以下であれば、酸化チタンの沈降は起こりづらくなるが、隠蔽性が低下し白インキとしての実用性が低下する。一方400nm以上では隠蔽性は十分ではあるが、沈降が起こりやすくなり、プリンタ内での流路のつまりや、不吐出を生じさせる原因となる。酸化チタンの平均粒子径としてより好ましくは150〜350nmであり、更に好ましくは200nm〜300nmである。
このような有機化合物により表面処理された酸化チタンは公知の技術により得ることができるが、市販もされており何れも使用することができる。市販品としてはタイペークCR-50-2, CR-57, CR-58-2, CR-60-2, CR-63, CR-Super-70, CR-90-2, CR-95, CR-953, PC-3, PF-690, PF-691, PF-699, PF-711, PF-728, PF-736, PF-737, PF-739, PF-740, PF-742, R-980, UT-771(何れも石原産業社性)が挙げられる。これらの中でもCR-63, PC-3, PF-691, PF-728, PF-740等の有機ケイ素化合物で処理されたものが好適に使用出来る。
本発明で用いられる顔料分散樹脂は炭素数10〜36のアルキル基を有することを特徴としている。炭素数10〜36のアルキル基を有していれば樹脂の種類は特に限定されない。例えば、アクリル樹脂、スチレンアクリル樹脂、マレイン酸樹脂、スチレンマレイン酸樹脂、ウレタン樹脂、エステル樹脂等が挙げられる。中でもアクリル樹脂、スチレンアクリル樹脂を使用することが好ましい。
アルキル基を有する樹脂の合成は基本となる樹脂骨格がもつカルボン酸などの官能基へアルキル基を有するアルコールやアミンを縮合させる方法や、樹脂合成時にアルキル基を有するモノマーを使用することでアルキル基を有する樹脂を合成する方法が挙げられる。
アルキル基は炭素数10〜36の範囲であれば、直鎖であっても分岐していても何れも使用することができるが、直鎖状のものが好ましい。直鎖のアルキル基としてはラウリル基(C12)、ミリスチル基(C14)、セチル基(C16)、ステアリル基(C18)、アラキル基(C20)、ベヘニル基(C22)、リグノセリル基(C24)、セロトイル基(C26)、モンタニル基(C28)、メリッシル基(C30)、ドトリアコンタノイル基(C32)、テトラトリアコンタノイル基(C34)、ヘキサトリアコンタノイル基(C36)等が挙げられる。
本発明では顔料分散樹脂の有するアルキル基の炭素数を10〜36とすることで、顔料分散体の低粘度化と粘度安定性を実現している。炭素数が10よりも小さいと粘度安定性が低下し、長期の運用ができなくなるため実用に適さない。また、炭素数が36よりも大きいと顔料分散体の粘度が高くなりすぎるため、インクジェット用途に適さなくなる。アルキル基の炭素数として、好ましくは炭素数12〜30であり、更に好ましくは炭素数18〜24である。
本発明では顔料分散樹脂の酸価が50〜400mgKOH/gであることが好ましい。酸価が50mgKOH/gよりも小さいと樹脂が水に対し溶解しづらくなるため、分散体の粘度が高くなる。また、400mgKOH/gよりも大きい場合であっても樹脂間での相互作用が強まり、粘度が高くなる場合がある。顔料分散樹脂の酸価は、好ましくは100〜350mgKOH/gであり、更に好ましくは150〜300mgKOH/gである。
更に、顔料分散樹脂に芳香族基を導入することで、顔料分散性を高め、分散安定性を向上させることが可能となる。芳香族基としては、フェニル基、ナフチル基、アントリル基、トリル基、キシリル基、メシチル基、アニシル基等が挙げられる。中でもフェニル基、トリル基が分散安定性の面から好ましい。
本発明の顔料分散樹脂は水へ溶解度を上げるために、樹脂中の酸基を塩基で中和してあることが好ましい。塩基としてはアンモニア水、ジメチルアミノエタノール、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等の有機塩基や水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等の無機塩基等を使用することができる。
本発明の顔料分散体の酸化チタンと顔料分散樹脂の比率は2/1〜100/1であることが好ましい。顔料分散樹脂の比率が2/1よりも大きいと顔料分散体の粘度が高くなる傾向が見られる。また、100/1よりも小さいと分散性が低下し、安定性が低下する場合がある。酸化チタンと顔料分散樹脂の比率としてより好ましくは4/1〜50/1、更に好ましくは5/1〜25/1であり、最も好ましくは10/1〜20/1である。
本発明の顔料分散体の製造方法としては下記の方法が挙げられるが、これに限定されるものではない。まず顔料分散樹脂と水とが混合された水性媒体に顔料を添加し、混合攪拌した後、分散機を用いて分散処理を行う。この後、必要に応じて遠心分離や濾過を行い、顔料分散体を得ることができる。用いる分散機としては湿式分散機であれば何れであっても使用することができるが、中でもビーズミルを用いることが好ましい。
本発明の顔料分散体は有機溶剤、バインダー樹脂、界面活性剤、消泡剤、増粘剤、防腐剤等の添加物を加えることでインクジェット用インキとして用いることができる。
インクジェット用インキとして用いる場合には隠蔽性を両立させるためにインキ中の顔料濃度を5〜25重量%にすることが好ましい。顔料濃度が5重量%よりも少ない場合は、一度の印刷では十分な隠蔽性が得られないことがある。一方、25重量%よりも高い場合ではインキの粘度が高くなり、インクジェットヘッドからの吐出が困難となり、長期の印字安定性が低下する場合がある。インキ中の顔料濃度として更に好ましくは8〜20重量%であり、最も好ましくは10〜15重量%である。
本発明のインクジェット用インキでは有機溶剤としてアルカンジオール系溶剤かつ/またはアルキレングリコールアルキルエーテル系溶剤を使用することができる。これらの溶剤を使用することで、基材に対するインキの濡れ性を向上させ、良好な画質の印刷物を得ることが可能となる。
アルカンジオール系溶剤としては1, 2-プロパンジオール、1, 3-プロパンジオール、1, 2-ブタンジオール、1, 3-ブタンジオール、1, 4-ブタンジオール、1, 2-ペンタンジオール、1, 5-ペンタンジオール、1, 2-ヘキサンジオール、1, 6-ヘキサンジオール、2-メチル-2, 4-ペンタンジオール等が挙げられる。これらの中でも1, 2-プロパンジオール、1, 2-ブタンジオール、1, 2-ペンタンジオール、1, 2-ヘキサンジオールといった1, 2-アルカンジオールを使用すると基材への濡れ性を向上させ、印刷品質を向上させることができるため好ましい。更には炭素数4〜6の1,2-アルカンジオールを使用することが好ましい。
アルキレングリコールアルキルエーテル系溶剤としてはジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノヘキシルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノプロピルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジブロピレングリコールモノプロピルエーテル、トリプロピレングリコールモノメチルエーテル、テトラエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールブチルメチルエーテル、トリエチレングリコールブチルメチルエーテル、テトラエチレングリコールブチルメチルエーテル等が挙げられる。これらの中でもアルキレングリコールモノアルキルエーテルが好ましく、プロピレングリコールモノアルキルエーテルが更に好ましい。
アルカンジオール系溶剤、アルキレングリコールアルキルエーテル系溶剤はインキ中に10〜40重量%含まれることが好ましい。10重量%よりも少ない場合は基材に対するインキの濡れ性が不十分となり、基材によってはハジキ等の不具合が生じる場合がある。また、40重量%よりも多い場合は粘度が高くなり、インクジェットヘッドからの吐出が困難となり、長期の印字安定性が低下する場合がある。更に好ましくは20〜35重量%含まれることが好ましい。
また、その他の有機溶剤もインキの保湿性や基材への浸透性を調整するために併用することができる。その他の有機溶剤としては、2-ピロリドン、N-メチルピロリドン、N-エチルピロリドン、N-メチルオキサゾリジノン、N-エチルオキサゾリジノン、γ-ブチロラクトン、ε-カプロラクトンなどの複素環化合物が挙げられる。
印刷物の耐性を高めるために、本発明ではバインダー樹脂を更に添加することもできる。水性インキのバインダー樹脂としては大別して水溶性樹脂と樹脂微粒子が知られているが、一般に樹脂微粒子は水溶性樹脂と比較して高分子量であり、高い耐性を実現することができる。また、樹脂微粒子はインキ粘度を低くすることができ、より多量の樹脂をインキ中に配合することができることから、インクジェットインキの耐性を高めるのに適している。樹脂の種類としてはアクリル系、ウレタン系、スチレンブタジエン系、塩化ビニル系、ポリオレフィン系等が挙げられる。インキの安定性、印刷物の耐性の面を考慮するとアクリル系の樹脂微粒子を使用することが望ましい。
バインダー樹脂のガラス転移点温度(Tg)を高くすることで耐擦性、耐薬品性等の耐性を向上させることが可能であり、好ましくは50〜120℃、より好ましくは80〜100℃の範囲とするのが良い。50℃よりも低い場合には十分な耐性が得られず、実用にて印刷物からインキ塗膜が剥がれる場合がある。また、120℃よりも高い場合には塗膜が非常に硬くなり、印刷物を折り曲げた際に印刷面にワレ、ヒビが生じる場合がある。
上記したようなバインダー樹脂のインキ中における含有量は、固形分でインキの全重量の2重量%以上、30重量%以下の範囲であり、より好ましくは3重量%以上、20重量%以下の範囲であり、特に好ましくは6重量%以上、15重量%以下の範囲である。
また、印刷物の画質を向上させるために界面活性剤を更に添加することができる。界面活性剤としてはシリコン系界面活性剤、フッ素系界面活性剤、アセチレンジオール系界面活性剤等が挙げられる。中でも印字安定性の面からもシリコン系の界面活性剤を使用することが好ましい。界面活性剤の含有量としては0.05重量%以上2重量%以下の範囲が好ましい。
本発明では単色のみの使用ではなく、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック等のカラーインキを組み合わせたインキセットとしても利用することができる。インキセットとして使用する場合には、インキ間の組成を微調整し粘度や表面張力などを揃え、印刷時の基材上での濡れ広がりや乾燥性を全色で均一にすることで、印刷品質を更に向上させることができる。
本発明のインクジェット用インキを印刷する基材は特に限定されないが、上質紙、コート紙、アート紙、キャスト紙、合成紙の様な紙基材、ポリカーボネート、硬質塩ビ、軟質塩ビ、ポリスチレン、発泡スチロール、PMMA、ポリプロピレン、ポリエチレン、PETの様なプラスチック基材、ステンレスなどの金属基材、ガラス、木材等が使用できる。これらの基材で白色でないものは先に白インキを印刷し、その後カラーインキを印刷することで印刷物の発色性を向上させることが可能となる。
以下、実施例及び比較例を挙げて本発明を更に具体的に説明する。尚、以下の記載において、「部」及び「%」とあるものは特に断らない限り重量基準である。
本発明で使用した酸化チタンは以下に示す通りである。
タイペークCR-60-2(アルミニウム/多価アルコール処理, 石原産業社製)
タイペークPF-711(ケイ素、アルミニウム/多価アルコール処理, 石原産業社製)
タイペークCR-63(ケイ素、アルミニウム/有機ケイ素化合物処理, 石原産業社製)
タイペークPF-740(ジルコニウム、アルミニウム/有機ケイ素化合物処理, 石原産業社製)
タイペークCR-60(アルミニウム処理, 石原産業社製)
タイペークCR-80(ケイ素、アルミニウム処理, 石原産業社製)
(実施例1)
ガス導入管、温度計、コンデンサー、攪拌機を備えた反応容器に、ブタノール93.4部を仕込み、窒素ガスで置換した。反応容器内を110℃に加熱して、ラウリルメタクリレート95部、アクリル酸5部、およびV-601(和光純薬製)6部の混合物を2時間かけて滴下し、重合反応を行った。滴下終了後、さらに110℃で3時間反応させた後、V-601(和光純薬製)0.6部を添加し、さらに110℃で1時間反応を続けて、分散樹脂1の溶液を得た。さらに、室温まで冷却した後、ジメチルアミノエタノール37.1部添加し中和し、水を100部添加し、水性化した。その後、100℃以上に加熱し、ブタノールを水と共沸させてブタノールを留去し、不揮発分が50%になるように調整した。これより、分散樹脂1の不揮発分50%の水性化溶液を得た。
顔料としてタイペークCR-60-2を60部、分散樹脂1の水性化溶液を12部、水28部をディスパーで予備分散した後、直径0.5mmのジルコニアビーズ1800gを充填した容積0.6Lのダイノーミルを用いて2時間本分散を行い、本発明の水性顔料分散体を得た。このとき、顔料と分散樹脂の不揮発分の比率は、顔料/分散樹脂(不揮発分) = 10/1となっている。
得られた水性顔料分散体を20部、定着樹脂(スチレンアクリル樹脂エマルジョン、Tg80℃、Nv.40%)を20部、1,2-ブタンジオールを10部、1,2-ヘキサンジオールを10部、ジエチレングリコールモノブチルエーテルを5部、水35部を混合容器へディスパーで撹拌を行いながら順次投入し、十分に均一になるまで撹拌を行い、インクジェット用インキを作成した。このインキの粘度は5mPa・sであった。
(分散体の粘度測定)
顔料分散体の粘度をE型粘度計(東機産業社製TVE-20L)を用いて、25℃において回転数50rpmという条件で測定を行った。測定粘度が5mPa・s以下であれば◎、5〜12mPa・sであれば○、12mPa・s以上(測定範囲外)であれば×と判定した。
(分散体、インキの粘度安定性)
顔料分散体、インクジェット用インキを70℃の恒温器に保存し、経時促進させた後、経時前後でのインキの粘度変化を評価した。
◎:二週間保存後の粘度変化率が±10%未満
○:一週間保存後の粘度変化率が±10%未満
×:一週間保存後の粘度変化率が±10以上
(印刷物の隠蔽性)
作成したインクジェット用インキを、インクジェットプリンタVJ-1608HSJ(武藤工業社製インクジェットプリンタ)に充填し、透明PETフィルムにベタ画像を印刷した。基材にインキを印刷後、70℃、3分で加熱乾燥を行い、評価用印刷物を得た。この印刷物をマクベス社製TR-924濃度計で透過濃度を測定することで、隠蔽性の評価を行った。このときの評価基準は以下の通りである。
◎:透過濃度が0.6以上
○:透過濃度が0.45以上0.6未満
×:透過濃度が0.3未満
(実施例2〜14、比較例1〜12)
表1に記載した組成の通り、分散樹脂2〜13を実施例1と同様にして作成した。得られた分散樹脂を用いて、表2に記載した顔料分散樹脂、酸化チタンで実施例1と同様に水性顔料分散体の作成を行い、この水性顔料分散体を用いて実施例1と同様にインクジェット用インキを作成し、評価を行った。なお、インクジェット用インキ作成時に粘度が高くなった場合には水を添加し、5mPa・sになるように粘度を調整した。
なお、CR−60、CR−80は、有機化合物により顔料表面処理されていない酸化チタンである。
評価の結果、実施例1〜14では炭素数10〜36のアルキル基を有する顔料分散樹脂を使用し、酸化チタンとして有機化合物で表面処理したものを使用することによって顔料分散体が低粘度化され、かつ、粘度安定性も良好である。また、これを使用したインキも隠蔽性が高い。また、顔料分散樹脂の酸価の調整、芳香族基の導入により更に高い効果を得ることができている。
一方、比較例に関しては顔料分散樹脂が炭素数10〜36のアルキル基を有さない、もしくは有機化合物で表面処理した酸化チタンを使用していないことから、何れの性能も実施例と比べて低い結果となっている。
Figure 2014043492
Figure 2014043492

Claims (4)

  1. 少なくとも水と、酸化チタンと、顔料分散樹脂とを含有する水性顔料分散体であって、前記酸化チタンは有機化合物により顔料表面が処理されたものであり、さらに前記顔料分散樹脂は炭素数10〜36のアルキル基を有することを特徴とする水性顔料分散体。
  2. 前記有機化合物は有機ケイ素化合物であることを特徴とする請求項1記載の水性顔料分散体。
  3. 前記顔料分散樹脂の酸価が50〜400mgKOH/gであることを特徴とする請求項1または2記載の水性顔料分散体。
  4. 少なくとも請求項1〜3いずれか記載の水性顔料分散体と、アルカンジオール系溶剤かつ/またはアルキレングリコールアルキルエーテル系溶剤とを含有することを特徴とする水性インクジェット用インキ。




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