JP2014041928A - 半導体装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】半導体装置の特性を向上させる。
【解決手段】第1領域に形成され、Y方向に延在するラインAM1Y1と、これと対向するラインAM1Y2とを有するアライメントマークAM1と、第2領域に形成されたMISFETと、アライメントマークAM2とを有するように半導体装置を構成する。このアライメントマークAM2は、第1領域において、アライメントマークAM1の上方に形成され、ラインAM1Y1上を覆うアライメントマーク部AM2aと、ラインAM1Y2上を覆うアライメントマーク部AM2bとを有する。かかる構成によれば、アライメントマーク(AM1、AM2)を重ね合わせて配置しても、下層のアライメントマークAM1の端部を検出することなく、アライメントマークAM2を検出することが可能となる。これにより、スクライブ領域の小面積化を図ることができる。また、高精度な位置合わせを行うことができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体装置に関し、例えば、位置合わせマークを有する半導体装置に好適に利用できるものである。
半導体装置は、フォトリソグラフィ技術およびエッチング技術を使用して複数層のパターンを積層することにより形成される。この際、半導体基板上に形成された位置合わせマークを検出して位置決めしながら半導体基板上に所望のパターンを転写している。
例えば、下記特許文献1(特開2002−75846号公報)には、第1のアライメントマークが形成されたアライメントマーク形成領域上に、アライメント光に対して不透明な不透明層を形成した後、第2のアライメントマークを形成する技術が開示されている。このように、不透明層を形成することで、配置領域を削減することが可能となる。
また、下記特許文献2(特開2002−25888号公報)には、第1のアライメントマークが設けられた層の上層で、かつ、上記第2のアライメントマークが設けられた層の下層に、遮光膜を設ける技術が開示されている。このように、遮光膜を設けることで、アライメントマーク数が増加した場合でも、スクライブライン領域の面積の増加を抑制することができる。
また、下記特許文献3(特開2005−101150号公報)には、第一アライメントマークを絶縁層中で覆って、第二アライメントマークの検出の際、第一アライメントマークの検出を防げる技術が開示されている。これにより、アライメントマークが占有する領域の増加を抑えつつも、下層に形成されたアライメントマークが検出されることによる影響を小さくすることができる。
また、下記特許文献4(特開平10−209015号公報)には、層間絶縁膜(17)にコンタクトアライメントマーク(18A)を設け、配線アライメントマーク(19A)をゲートアライメントマーク(15A)上方にやや大きく形成することが開示されている。そして、同時に遮蔽膜(19S)で下方の全ての他のアライメントマークを遮蔽することにより、アライメントマーク形成領域の占有面積を低減することが開示されている。
なお、本欄において、(括弧)内は、各特許文献に記載の符号を示す。
特開2002−75846号公報 特開2002−25888号公報 特開2005−101150号公報 特開平10−209015号公報
フォトリソグラフィ工程などにおいて用いられる位置合わせマークは、いわゆる“スクライブ領域”に形成される。この“スクライブ領域”には、TEG(Test Element Group)パターンなども配置されるため、位置合わせマークの形成領域の縮小化が望まれる。
また、半導体素子の微細化や多層化により、フォトリソグラフィ工程数が増加する傾向にある。このフォトリソグラフィ工程の増加に伴い、“スクライブ領域”に配置される位置合わせマークの数も多くなる。
そこで、位置合わせマークを効率的に配置することが望まれる。
その他の課題と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される実施の形態のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次のとおりである。
本願において開示される一実施の形態に示される半導体装置は、第1マークと、第1マーク上に形成された第2マークとを有する。そして、第2マークは、第1マークの第1の端部上を覆う第1部と、第2の端部上を覆う第2部とを有する。
本願において開示される一実施の形態に示される半導体装置は、第1マークと、第1マーク上に形成された第2マークとを有する。そして、第2マークは、第1マークの第1の端部を挟み込むように配置された第1部および第2部と、第2の端部を挟み込むように配置された第3部および第4部とを有する。
本願において開示される、以下に示す代表的な実施の形態に示される半導体装置によれば、半導体装置の特性を向上させることができる。
実施の形態1の半導体装置の製造プロセスで用いるリソグラフィ工程用位置決め用マーク部分の構成を示す模式図である。 実施の形態1の半導体装置の製造工程を示す断面図である。 実施の形態1の半導体装置の製造工程を示す断面図であって、図2に続く製造工程を示す断面図である。 実施の形態1の半導体装置の製造工程を示す平面図である。 実施の形態1の半導体装置の製造工程を示す断面図であって、図3に続く製造工程を示す断面図である。 実施の形態1の半導体装置の製造工程を示す断面図であって、図5に続く製造工程を示す断面図である。 実施の形態1の半導体装置の製造工程を示す断面図であって、図6に続く製造工程を示す断面図である。 実施の形態1の半導体装置の製造工程を示す断面図であって、図7に続く製造工程を示す断面図である。 実施の形態1の半導体装置の製造工程を示す平面図である。 実施の形態1のアライメントマークと検出波形との関係を示す図である。 実施の形態2の半導体装置の構成を示す図である。 実施の形態3の半導体装置の第1例の製造プロセスで用いるリソグラフィ工程用の位置決めマークを示す図である。 実施の形態3の半導体装置の第2例を示す図である。 実施の形態4の半導体装置の構成および検出波形を示す図である。 実施の形態5の半導体装置の構成を示す図である。 実施の形態6の半導体装置の構成を示す断面図である。 実施の形態6の半導体装置の構成を示す平面図である。 実施の形態6の半導体装置の構成を示す平面図である。 実施の形態7の半導体装置の構成を示す断面図である。 実施の形態7の半導体装置の製造工程を示す平面図である。 実施の形態7の半導体装置の製造工程を示す平面図である。 実施の形態8の半導体装置の構成を示す断面図である。 実施の形態9の半導体装置の構成を示す断面図である。 実施の形態10の半導体装置の構成を示す断面図である。 実施の形態11の半導体装置の構成を示す断面図である。 実施の形態1の第1比較例の半導体装置の構成を示す断面図である。 実施の形態1の第2比較例の半導体装置の構成を示す断面図である。
以下の実施の形態においては便宜上その必要があるときは、複数のセクションまたは実施の形態に分割して説明するが、特に明示した場合を除き、それらはお互いに無関係なものではなく、一方は他方の一部または全部の変形例、応用例、詳細説明、補足説明等の関係にある。また、以下の実施の形態において、要素の数等(個数、数値、量、範囲等を含む)に言及する場合、特に明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではなく、特定の数以上でも以下でもよい。
さらに、以下の実施の形態において、その構成要素(要素ステップ等も含む)は、特に明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではない。同様に、以下の実施の形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に明らかにそうでないと考えられる場合等を除き、実質的にその形状等に近似または類似するもの等を含むものとする。このことは、上記数等(個数、数値、量、範囲等を含む)についても同様である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一の機能を有する部材には同一または関連する符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。また、複数の類似の部材(部位)が存在する場合には、総称の符号に記号を追加し個別または特定の部位を示す場合がある。また、以下の実施の形態では、特に必要なとき以外は同一または同様な部分の説明を原則として繰り返さない。
また、実施の形態で用いる図面においては、断面図であっても図面を見易くするためにハッチングを省略する場合もある。また、平面図であっても図面を見易くするためにハッチングを付す場合もある。
また、断面図および平面図において、各部位の大きさは実デバイスと対応するものではなく、図面を分かりやすくするため、特定の部位を相対的に大きく表示する場合がある。また、平面図と断面図が対応する場合においても、各部位の大きさを変えて表示する場合がある。
(実施の形態1)
以下、図面を参照しながら本実施の形態の半導体装置について詳細に説明する。
[構造説明]
図1は、本実施の形態の半導体装置の製造プロセスで用いるリソグラフィ工程用位置決め用マーク部分の構成を示す模式図である。図1の上部は、平面図であり、図1の下部は断面図である。断面図は、例えば、平面図のA−A断面部に対応する。
図1に示すように、本実施の形態の半導体装置は、アライメントマークAM1およびアライメントマークAM2を有する。これらのアライメントマークAM1、AM2は、アライメントマーク形成領域、例えば、スクライブ領域に形成される。
アライメントマークAM1の平面形状は、例えば、Y方向に長辺を有する略矩形状である。ここで言う“平面形状”とは、上面からの平面視における形状を意味する。なお、本明細書において、矩形状などの形状を説明する場合は、特に明示した場合を除き、平面形状を意味するものとする。ここでは、半導体基板Sを選択的にエッチングすることにより形成された半導体基板Sの表面の凸部をアライメントマークAM1としている。
アライメントマークAM1上には層間絶縁膜IL1が配置され、この層間絶縁膜IL1の上部には、アライメントマークAM2(AM2a、AM2b)が配置されている。
アライメントマークAM2は、層間絶縁膜IL1上にアライメントマークAM1とその一部が重なるように配置される。このアライメントマークAM2は、アライメントマーク部AM2aおよびアライメントマーク部AM2bを有する。アライメントマーク部AM2aは、アライメントマークの第1の端部であるラインAM1Y1、言い換えれば、アライメントマークAM1のY方向に延在する一の辺(図中左側)の上方に配置される。また、アライメントマーク部AM2bは、アライメントマークの第2の端部であるラインAM1Y2、言い換えれば、アライメントマークAM1のY方向に延在する他の辺(図中右側)の上方に配置される。ラインAM1Y1はラインAM1Y2と対向している。
例えば、光を照射し、X方向(ラインAM1Y1、AM1Y2と交差する方向)の反射光の強度分布を検出波形情報として得る。光(マーク検出光学系)としては、例えば、白色光(ハロゲンランプの波長分布幅の広い可視波長領域光)などを用いることができる。アライメントマーク領域とその周辺領域とは反射光の強度が異なるため、上記検出波形を演算することによりアライメントマークの位置(X座標、Y座標)を認識することができる(図10参照)。
上記アライメントマークを構成する材料は、通常は上記光(照射光)に対して不透明な膜である。例えば、光が材料中を通過する場合、照射光のエネルギーが材料中に取り込まれる。この吸収の程度は材料の種類や照射光の波長によって異なるが、照射光の吸収の程度の小さい材料は透明であり、吸収の程度の大きい材料は不透明であるという。
このように、このアライメントマークAM1とアライメントマークAM2とを重ね合わせて配置することにより、下層のアライメントマークAM1の端部を検出することなく、アライメントマークAM2を検出することが可能となる。これにより、スクライブ領域の小面積化を図ることができる。また、高精度な位置合わせを行うことができる。
[製法説明]
次いで、図2〜図9を参照しながら、本実施の形態の半導体装置の製造方法を説明するとともに、当該半導体装置の構成をより明確にする。図2〜図9は、本実施の形態の半導体装置の製造工程を示す断面図または平面図である。
図2に示すように、半導体基板Sとして例えばp型の単結晶シリコンからなる基板を準備する。半導体基板Sは、例えば、略円形のウエハ状の基板である。この半導体基板Sは、アライメントマークが形成される領域1Aと半導体素子(その上部のプラグや配線を含む)が形成される領域2Aとを有する。領域1Aは、例えば、スクライブ領域(スクライブライン、ダイシング領域)である。このスクライブ領域は、略円形のウエハ状の基板を半導体チップとして切り出す際の切断領域であり、例えば、略円形のウエハ状の基板上に碁盤目状に設けられる(図20、図21参照)。
次いで、図3に示すように、領域1AにおいてアライメントマークAM1(分離溝TR)を形成し、領域2Aにおいて、素子分離領域STI用の分離溝TRを形成する。
例えば、半導体基板Sの活性領域となる領域およびアライメントマークAM1となる領域を窒化シリコン膜(図示せず)で覆い、所定のリソグラフィ工程により所定の分離溝TRの形成領域を露出するようなフォトレジスト膜のパターンを形成した後、このフォトレジスト膜のパターンをマスクに上記窒化シリコン膜および半導体基板Sをエッチングすることにより、分離溝TRを形成する。
これにより、領域1Aにおいては、半導体基板Sに凸部(半導体基板Sの厚膜部)が形成され、この凸部がアライメントマークAM1となる。このアライメントマークAM1は、図4に示すように、Y方向に長辺を有する略矩形状である。Y方向に延在する一の長辺は、ラインAM1Y1である。Y方向に延在する他の長辺は、ラインAM1Y2であり、このラインAM1Y2は、ラインAM1Y1と対向している。長辺の長さ(Y方向の長さ(幅))は例えば40μm程度である。なお、X方向に延在する一の短辺は、ラインAM1X1であり、他の短辺は、ラインAM1X2である。これらのライン(AM1X1、AM1X2)は対向している。短辺の長さ(X方向の長さ(幅))は、例えば、4μm程度である。上記の4つの辺で区画される略矩形の領域が凸部となっている。
このようなアライメントマークAM1に対し、光(例えば、白色光)を照射し、X方向における反射光の強度を検出波形情報として得ることにより、アライメントマークの位置(X座標)を認識することができる。
ここでは、スクライブ領域である領域1Aは、X方向に延在しており、このX方向と交差するY方向に長辺が位置するように、略矩形のアライメントマークAM1が配置されている。また、ここでは、このような略矩形のアライメントマークAM1が、X方向に繰り返し配置されている。ピッチ(アライメントマークAM1間)は、例えば、8μm程度である。なお、1つの略矩形のアライメントマークAM1の検出波形から位置情報を演算してもよく、また、複数のアライメントマークAM1の検出波形から位置情報を演算してもよい。即ち、1つのアライメントマークAM1を位置決めに用いてもよく、複数のアライメントマークAM1を位置決めに用いてもよい。一般的には複数の検出波形を用いた方がノイズなどのばらつき成分の影響をより小さくできるため、より高い位置決め精度を得やすくなる。
次いで、図5に示すように、分離溝TRの内部を含む半導体基板S上に絶縁膜として例えば酸化シリコン膜をCVD(Chemical Vapor Deposition;化学気相成長)法などを用いて堆積する。次いで、CMP(Chemical Mechanical Polishing:化学的機械的研磨)法などを用いて分離溝TR以外の絶縁膜を除去し、さらに上記窒化シリコン膜(図示せず)をエッチング除去する。これにより、分離溝TRの内部に酸化シリコン膜などの絶縁膜が埋め込まれた素子分離領域STIを形成することができる。このような素子分離方法をSTI(shallow trench isolation)法という。
次いで、領域2Aの活性領域(素子分離領域STIで区画された領域)に、MISFET(Metal Insulator Semiconductor Field Effect Transistor)などの半導体素子(図示せず)を形成する。このような半導体素子は、複数層の膜をパターニングすることにより形成される。この際のフォトリソグラフィ工程などにおいて、アライメントマークAM1の位置情報に基づいて半導体基板Sと露光マスク(原版)とを位置合わせする。これにより、露光マスクに描かれたパターンを精度良く転写することができる。これにより、複数層の膜を精度良く重ね合わせることができる。その結果、半導体装置の特性を向上させることができる。
次いで、図6に示すように、半導体基板S上に層間絶縁膜IL1を形成する。例えば、CVD法により酸化シリコン膜を堆積した後、必要に応じて、層間絶縁膜IL1の表面をCMP法などを用いて平坦化する。次いで、層間絶縁膜IL1に、導電性膜として、金属膜MLを形成する。層間絶縁膜IL1上に、金属膜MLとして、例えば、アルミニウム(Al)膜をスパッタリング法などを用いて堆積する。なお、アルミニウム膜の上下に、例えば、窒化チタン膜などよりなるバリア膜を形成してもよい。
次いで、上記金属膜MLをパターニングする。例えば、金属膜ML上にポジ型フォトレジスト膜(感光性樹脂膜)R1を塗布する。次いで、露光マスクを用いて露光することにより、フォトレジスト膜R1を部分的に変質させる。次いで、現像処理を行うことにより、フォトレジスト膜R1の変質部分を選択的に除去し、露光マスクに対応するフォトレジスト膜R1を残存させる(図6)。次いで、このフォトレジスト膜R1をマスクとして金属膜MLをエッチングする(図7)。次いで、残存するフォトレジスト膜R1をアッシングなどにより除去する(図8)。これにより、アライメントマークAM2(AM2a、AM2b)および第1層配線M1が形成される。
この際、図9に示すように、アライメントマークAM1の第1の端部であるラインAM1Y1の上部を覆うように、略矩形のアライメントマーク部AM2aを形成する。また、アライメントマークAM1の第2の端部であるラインAM1Y2の上部を覆うように、略矩形のアライメントマーク部AM2bを形成する。
アライメントマーク部AM2a、AM2bのX方向の長さ(幅)は例えば0.5μm程度である。また、Y方向の長さ(幅)は、例えば、40μm程度である。なお、当該プロセスにおける“許容重ね合わせずれ量”は、0.030μm程度である。よって、X方向の長さ(幅)を“許容重ね合わせずれ量”の2倍以上とすることにより、ラインAM1Y1、AM1Y2の上部を覆うことができる。
上記のようにアライメントマークAM1とアライメントマークAM2とを重ね合わせて配置することにより、下層のアライメントマークAM1の端部(ラインAM1Y1、AM1Y2)を検出することなく、アライメントマークAM2を検出することが可能となる。
図10は、アライメントマークと検出波形との関係を示す図である。最下段は、アライメントマークAM1、AM2の断面図を示し、中段は、アライメントマークAM1、AM2の平面図を示す。最上段は、アライメントマークAM2のX方向における検出波形のグラフであり、横軸は、位置(position)、縦軸は、光の強度(Intensity[a.u.])を示す。図10に示すように、アライメントマークAM1の端部(ラインAM1Y1、AM1Y2)に対応した位置で波形変化が確認されず、アライメントマーク部AM2aおよびAM2bの端部に対応した位置において波形の変化(ピーク)が確認される。言い換えれば、アライメントマークAM1のエッジ情報を含まず、アライメントマークAM2のエッジ情報のみを検出波形として認識することができる。例えば最上段の図中に破線で示したような光強度スライス値と検出波形が交差する位置をアライメントマークAM2のパターンエッジ位置として検出することができる。よって、以降の位置合わせにおいては、アライメントマークAM2を用いて位置合わせを行うことが可能となる。
このように、本実施の形態においては、このアライメントマークAM1とアライメントマークAM2とを重ね合わせて配置することが可能となり、スクライブ領域の小面積化を図ることができる。また、高精度な位置合わせを行うことができる。
図26は、本実施の形態の第1比較例の半導体装置の構成を示す断面図である。また、図27は、本実施の形態の第2比較例の半導体装置の構成を示す断面図である。
図26においては、層間絶縁膜IL1中に形成されたプラグP1〜P3をアライメントマークとして用いることができる。しかしながら、この場合は、上層のアライメントマーク(例えば、プラグP2)の検出の際、下層のアライメントマーク(例えば、プラグP1)の影響を防止するために、これらの間に遮光膜として金属膜MLを配置している。
また、図27においては、層間絶縁膜IL1上の金属膜をアライメントマークAM1として用いることができる。この場合においても、下層のアライメントマークAM1の影響を防止するために、その上層に遮光膜(カバーパターン)MP2を配置し、その上部の層間絶縁膜IL3を開口することによりアライメントマークAM2を形成している。
図26に示す第1比較例のように、下層のアライメントマークを遮光膜で覆った後、上層のアライメントマークを形成する場合には、製造プロセスの制約が大きい。追って詳細に説明するように、アライメントマークや遮光膜は、領域2Aに形成される半導体素子(その上部のプラグや配線を含む)の構成膜の形成工程を利用して形成される。よって、上層のアライメントマークは、下層のアライメントマークを覆う際に遮光性の材料を用いた工程の後にしか形成できないといった制約が生じる。また、遮光性の材料を用いた工程の後において形成する膜(膜厚や膜材料)が必ずしもアライメントマークの形成に適さない場合もある。例えば、膜材料の透過性が大きい場合や、膜厚が小さすぎる場合などがある。このような構成膜でアライメントマークを形成した場合、アライメントマークの検出精度が低下する恐れがある。また、このような検出精度の低下を回避するためには、遮光性の材料を用いた工程の後であって、アライメントマークの形成に適する膜(構成膜)の形成まで上層のアライメントマークの形成を待つこととなり好ましくない。
また、図27に示す第2比較例のように、下層のアライメントマークAM1上に遮光膜(カバーパターン)MP2を配置する場合、遮光膜(カバーパターン)MP2で複数のアライメントマークAM1を全て覆う必要があり、遮光膜(カバーパターン)MP2の大きさが大きくなる。このような場合、遮光膜(カバーパターン)MP2と半導体素子(その上部のプラグや配線を含む)の構成膜との寸法差が大きくなる。このため、カバーパターンの加工性が劣化し、例えばダマシン配線形成のCMPプロセスで過剰に研磨が進み、極端な場合は異物発生要因となる可能性がある。
これに対し、本実施の形態においては、例えば、図26の第1比較例における遮光膜を上層のアライメントマークとして利用することができる。また、製造プロセスの制約も小さくなる。また、アライメントマークとして好適な膜材料や膜厚の選択が容易となり、アライメントマークのコントラストを向上させることができる。よって、アライメントマークの検出精度が向上する。また、下層のアライメントマークおよび上層のアライメントマークの寸法に制約がなく、半導体素子(その上部のプラグや配線を含む)の構成膜の寸法との調整が容易となる。その結果、アライメントマークの加工精度を向上させることができる。
このように、本実施の形態によれば、このアライメントマークAM1とアライメントマークAM2とを重ね合わせて配置しやすく、また、半導体素子(その上部のプラグや配線を含む)の構成膜の形状や製造工程との整合を図りやすい。これにより、アライメントマークの加工精度を向上でき、高精度な位置合わせを行うことができる。その結果、半導体装置の特性を向上させることができる。また、アライメントマークAM1とアライメントマークAM2とを重ね合わせて配置することで、スクライブ領域の小面積化を図ることができる。
(実施の形態2)
実施の形態1においては、層間絶縁膜IL1上の第1層配線M1を形成する工程を利用してアライメントマークAM2を形成したが、層間絶縁膜IL1中のプラグの形成工程を利用してアライメントマークAM2を形成してもよい。
[構造説明]
図11は、本実施の形態の半導体装置の構成を示す図である。図11の左部は、領域1Aに関する図であり、右部は領域2Aに関する図である。左部(領域1A)において、上部は平面図を、下部は断面図を示す。右部(領域2A)においては、断面図のみを示す。
図11に示すように、本実施の形態の半導体装置は、アライメントマークAM1およびアライメントマークAM2を有する。これらのアライメントマークAM1、AM2は、スクライブ領域などである領域1Aに形成される。
アライメントマークAM1は、例えば、Y方向に長辺を有する略矩形状である。ここでは、半導体基板Sを選択的にエッチングすることにより形成された半導体基板Sの表面の凸部をアライメントマークAM1としている。
アライメントマークAM1上には層間絶縁膜IL1が配置され、この層間絶縁膜IL1中には、アライメントマークAM2(AM2a、AM2b)が配置されている。
アライメントマークAM2は、層間絶縁膜IL1中にアライメントマークAM1とその一部が重なるように配置される。このアライメントマークAM2は、実施の形態1と同様に、アライメントマーク部AM2aおよびアライメントマーク部AM2bを有する。なお、本実施の形態のアライメントマークAM1およびアライメントマークAM2の平面形状は、実施の形態1の場合と同様であるためその詳細な説明を省略する。
このように、このアライメントマークAM1とアライメントマークAM2とを重ね合わせて配置することにより、下層のアライメントマークAM1の端部を検出することなく、アライメントマークAM2を検出することが可能となる。これにより、スクライブ領域の小面積化を図ることができる。また、高精度な位置合わせを行うことができる。
また、図11に示すように、領域2Aにおいては、MISFET(T)およびプラグP1が形成されている。
[製法説明]
次いで、本実施の形態の半導体装置の製造方法を図11を参照しながら説明するとともに、当該半導体装置の構成をより明確にする。なお、実施の形態1と同様の工程については詳細な説明を省略する。
まず、実施の形態1と同様に、半導体基板Sを準備し、分離溝TRを形成する。これにより、領域1Aにおいては、半導体基板Sに凸部(半導体基板Sの厚膜部)が形成され、この凸部がアライメントマークAM1となる。
このようなアライメントマークAM1に対し、光(例えば、白色光)を照射し、X方向における反射光の強度を検出波形情報として得ることにより、アライメントマークの位置(X座標)を認識することができる。
次いで、実施の形態1と同様に、分離溝TRの内部に酸化シリコン膜などの絶縁膜を埋め込むことにより素子分離領域STIを形成する。
次いで、領域2Aの活性領域(素子分離領域STIで区画された領域)に、MISFET(T)を形成する。MISFET(T)の構成に制限はないが、例えば、次のような構成のMISFET(T)を形成することができる。例えば、MISFET(T)は、半導体基板S上にゲート酸化膜(ゲート絶縁膜)GOXを介して配置されたゲート電極Gと、このゲート電極Gの両側の半導体基板S中に配置されたソース・ドレイン領域とを有する。このソース・ドレイン領域は、LDD(Lightly Doped Drain)構造を有し、n型の低濃度半導体領域(n型半導体領域)NMおよびn型の高濃度半導体領域(n型半導体領域)NRよりなる。また、ゲート電極Gの側壁にはサイドウォール膜SWが配置されている。
上記MISFET(T)の各部位は、各膜をパターニングすることにより形成される。この際のフォトリソグラフィ工程などにおいて、アライメントマークAM1の位置情報に基づいて半導体基板Sと露光マスク(原版)とを位置合わせする。これにより、露光マスクに描かれたパターンを精度良く転写することができる。その結果、MISFET(T)の各部位を精度良く形成することができ、MISFET(T)の特性を向上させることができる。詳細なMISFETの形成工程については、実施の形態7等において説明する。
次いで、MISFET(T)上を含む半導体基板S上に層間絶縁膜IL1を形成する。例えば、CVD法により酸化シリコン膜を堆積した後、必要に応じて、層間絶縁膜IL1の表面をCMP法などを用いて平坦化する。
次いで、層間絶縁膜IL1をパターニングすることにより、領域1AのアライメントマークAM2の形成領域に開口部(コンタクトホール)を設け、さらに、領域2Aのn型の高濃度半導体領域NR上にコンタクトホールを形成する。
次いで、コンタクトホールの内部に導電性膜を埋め込むことによりアライメントマークAM2(AM2a、AM2b)およびプラグP1を形成する。例えば、開口部およびコンタクトホールの内部を含む層間絶縁膜IL1上に、バリア膜として、チタン膜および窒化チタン膜の積層膜をスパッタリング法などで堆積する。次いで、バリア膜上に、主導電性膜として、タングステン(W)膜を、開口部およびコンタクトホールを埋め込む程度の膜厚で、CVD法などを用いて堆積する。次いで、層間絶縁膜IL1上の不要なバリア膜および主導電性膜をCMP法などを用いて除去する。これにより、アライメントマークAM2(AM2a、AM2b)およびプラグP1が形成される。
この際、実施の形態1と同様に、アライメントマークAM1の第1の端部であるラインAM1Y1の上部を覆うように、略矩形のアライメントマーク部AM2aを形成する。また、アライメントマークAM1の第2の端部であるラインAM1Y2の上部を覆うように、略矩形のアライメントマーク部AM2bを形成する(図9、図11参照)。
このように、プラグP1の形成工程を利用してアライメントマークAM2を形成してもよい。
本実施の形態においても、実施の形態1と同様に、アライメントマークAM1とアライメントマークAM2とを重ね合わせて配置しても、下層のアライメントマークAM1の端部(ラインAM1Y1、AM1Y2)を検出することなく、アライメントマークAM2を検出することが可能となる。
また、実施の形態1のように、アライメントマークAM1を分離溝TRと同じ工程で形成し、アライメントマークAM2を第1層配線M1と同層で形成してもよい。また、本実施の形態のように、アライメントマークAM1を分離溝TRと同じ工程で形成し、アライメントマークAM2をプラグP1と同じ工程で形成してもよい。また、この際、アライメントマークAM1を素子分離領域STIと同じ工程で形成してもよい。即ち、半導体基板Sの表面の凹部(分離溝TR)に絶縁膜が埋め込まれた領域をアライメントマークAM1としてもよい。
この他、アライメントマークAM1を分離溝TR(または素子分離領域STI)と同じ工程で形成し、アライメントマークAM2をMISFET(T)のゲート電極Gと同層で形成してもよい。アライメントマークAM1をMISFET(T)のゲート電極Gと同層で形成し、アライメントマークAM2を第1層配線M1と同層で形成してもよい。また、アライメントマークAM1を第1層配線M1と同層で形成し、アライメントマークAM2を第2層配線M2と同層で形成してもよい。このように、領域2Aに形成される半導体素子(その上部のプラグや配線を含む)の各構成部と対応させて、アライメントマークAM1、AM2の種々の組み合わせを採用することができる。
(実施の形態3)
実施の形態1においては、略矩形のアライメントマークAM1のラインAM1Y1の上部を覆うように、略矩形のアライメントマーク部AM2aを形成し、アライメントマークAM1のラインAM1Y2の上部を覆うように、略矩形のアライメントマーク部AM2bを形成している(図1参照)。本実施の形態においては、アライメントマークAM2の他の平面形状例について説明する。
例えば、第1例においては、略矩形のアライメントマークAM1の外周(ラインAM1Y1、AM1Y2、AM1X1、AM1X2)を覆うように、枠状のアライメントマークAM2を形成している。また、第2例においては、アライメントマークAM1のラインAM1Y1およびラインAM1Y2に沿って、四角柱状のアライメントマーク部を複数配置している。
(第1例)
[構造説明]
図12は、本実施の形態の半導体装置の製造プロセスで用いるリソグラフィ工程用の位置決めマークの第1例を示す図である。図12は、領域1Aに関し、上部は平面図を、下部は断面図を示す。
図12に示すように、本実施の形態の半導体装置は、アライメントマークAM1およびアライメントマークAM2を有する。これらのアライメントマークAM1、AM2は、スクライブ領域などである領域1Aに形成される。
アライメントマークAM1は、例えば、Y方向に長辺を有する略矩形状である。ここでは、アライメントマークAM1は、半導体基板Sの上方の層間絶縁膜IL1上に配置されている。例えば、第1層配線(M1)を形成する工程を利用してアライメントマークAM1が形成されている。
アライメントマークAM1上には層間絶縁膜IL2が配置され、この層間絶縁膜IL2上には、アライメントマークAM2が配置されている。アライメントマークAM2は、層間絶縁膜IL2上にアライメントマークAM1とその一部が重なるように配置される。
具体的に、アライメントマークAM2は、略矩形のアライメントマークAM1の外周(ラインAM1Y1、AM1Y2、AM1X1、AM1X2)を覆うように、枠状に形成されている。他の言い方をすれば、アライメントマークAM2は、略矩形のアライメントマークAM1の外周より一回り大きく形成され、アライメントマークAM1の外周より内側に開口部を有する。また、他の言い方をすれば、アライメントマークAM2は、略矩形のアライメントマークAM1の外周を構成する4つのライン(AM1Y1、AM1Y2、AM1X1、AM1X2)上に位置する4つの部位を有するように構成されている。即ち、アライメントマークAM2は、アライメントマークAM1のラインAM1Y1の上部を覆うアライメントマーク部(第1部)およびアライメントマークAM1のラインAM1Y2の上部を覆うアライメントマーク部(第2部)を有する。さらに、アライメントマークAM2は、アライメントマークAM1のラインAM1X1の上部を覆うアライメントマーク部(第3部)およびアライメントマークAM1のラインAM1X2の上部を覆うアライメントマーク部(第4部)を有する。
このようにアライメントマークAM1とアライメントマークAM2とを重ね合わせて配置することにより、下層のアライメントマークAM1の端部を検出することなく、アライメントマークAM2を検出することが可能となる。これにより、スクライブ領域の小面積化を図ることができる。また、高精度な位置合わせを行うことができる。
また、図12に示した例では、下側のアライメントマークAM1のパターンエッジをすべて覆うようにアライメントマークAM2を配置しているため、下側のアライメントマークの情報がすべて遮断されるようになる。これにより、アライメントマークAM1によるノイズなどの影響をより受けにくくすることができる。
[製法説明]
次いで、本実施の形態の半導体装置の製造方法を図12を参照しながら説明するとともに、当該半導体装置の構成をより明確にする。なお、実施の形態1や2と同様の工程については詳細な説明を省略する。
まず、実施の形態1等と同様に、半導体基板Sを準備し、素子分離領域(図示せず)やMISFETなどの半導体素子(図示せず)を形成する。
次いで、半導体基板S上に層間絶縁膜IL1を形成する。例えば、CVD法により酸化シリコン膜を堆積した後、必要に応じて、層間絶縁膜IL1の表面をCMP法などを用いて平坦化する。
次いで、層間絶縁膜IL1中にプラグ(図示せず)を形成する。このプラグは、例えば、実施の形態2のプラグP1と同様に形成することができる。
次いで、層間絶縁膜IL1に、導電性膜として、金属膜を堆積し、金属膜をパターニングすることにより、領域1AにアライメントマークAM1を形成し、例えば、他の領域(領域2A)に第1層配線(図示せず)を形成する。アライメントマークAM1は、Y方向に長辺を有する略矩形状である。
次いで、アライメントマークAM1および第1層配線(図示せず)上に、層間絶縁膜IL2を形成する。例えば、CVD法により酸化シリコン膜を堆積する。この際、層間絶縁膜IL2の表面には、アライメントマークAM1に起因する凹凸が生じている。
次いで、層間絶縁膜IL2に、導電性膜として、金属膜を形成する。層間絶縁膜IL1上に、例えば、アルミニウム膜をスパッタリング法などを用いて堆積する。なお、アルミニウム膜の上下に、例えば、窒化チタン膜などよりなるバリア膜を形成してもよい。
次いで、上記金属膜をパターニングする。例えば、金属膜上にポジ型フォトレジスト膜(図示せず)を塗布する。次いで、露光マスクを用いて露光することにより、フォトレジスト膜を部分的に反応させる。次いで、現像処理を行うことにより、フォトレジスト膜の変質部分を選択的に除去し、露光マスクに対応するフォトレジスト膜を残存させる。
(第2例)
[構造説明]
図13は、本実施の形態の半導体装置の第2例を示す図である。図13の左部は、領域1Aを、右部は領域2Aに関する図である。左部(領域1A)において、上部は平面図を、下部は断面図を示す。右部(領域2A)においては、断面図のみを示す。
図13に示すように、本実施の形態の半導体装置は、アライメントマークAM1およびアライメントマークAM2を有する。これらのアライメントマークAM1、AM2は、スクライブ領域などである領域1Aに形成される。
アライメントマークAM1は、例えば、Y方向に長辺を有する略矩形状である。ここでは、実施の形態1で説明した分離溝TRの内部に酸化シリコン膜などの絶縁膜が埋め込まれた素子分離領域STIをアライメントマークAM1としている。
アライメントマークAM1上には層間絶縁膜IL1が配置され、この層間絶縁膜IL1中には、アライメントマークAM2が配置されている。アライメントマークAM2は、層間絶縁膜IL1中にアライメントマークAM1とその一部が重なるように配置される。
具体的に、アライメントマークAM2は、略矩形の複数のアライメントマーク部よりなる。アライメントマークAM2は、アライメントマークAM1のラインAM1Y1に沿って配置されている複数のアライメントマーク部(アライメントマーク部群、アライメントマーク部列、AM2a1〜AM2a7)AM2aを有する。そして、さらに、アライメントマークAM1のラインAM1Y2に沿って配置されている複数のアライメントマーク部(アライメントマーク部群、アライメントマーク部列、AM2b1〜AM2b7)AM2bを有する。これらの複数のアライメントマーク部(AM2a、AM2b)により、アライメントマークAM2が構成される。
各アライメントマーク部のX方向の長さ(幅)は例えば0.7μm程度であり、Y方向の長さ(幅)は、例えば、0.5μm程度である。また、各アライメントマーク部のY方向の間隔は、例えば、0.5μm程度である。この間隔は、マーク検出光ではっきり分離して観察されることがないように、かつ、下側パターンの像が遮られるように、例えば白色光であれば0.5μm程度以下とすることが望ましい。
また、図13に示すように、領域2Aにおいては、MISFET(T)およびプラグP1等が形成されている。これらの構成は、図11を参照しながら説明した実施の形態2と同様であるため、その詳細な説明を省略する。
本実施の形態においても、実施の形態1と同様に、アライメントマークAM1とアライメントマークAM2(AM2a1〜AM2a7、AM2b1〜AM2b7)とを重ね合わせて配置することにより、下層のアライメントマークAM1の端部(ラインAM1Y1、AM1Y2)を検出することなく、アライメントマークAM2を検出することが可能となる。
また、本実施の形態によれば、プラグP1の形成工程を利用してアライメントマーク部(AM2a1〜AM2a7)を形成することができる。プラグP1の平面形状は、例えば、直径が0.1μm程度の略円形である。よって、例えば、実施の形態2(図11)の場合と比較し、アライメントマークAM2とプラグP1との寸法差が軽減される。よって、アライメントマークAM2の加工精度を向上させることができる。例えば、アライメントマークAM2を構成する膜の埋め込み特性を向上させることができる。
[製法説明]
次いで、本実施の形態の半導体装置の製造方法を図13を参照しながら説明するとともに、当該半導体装置の構成をより明確にする。なお、実施の形態1または2と同様の工程については詳細な説明を省略する。
まず、実施の形態2と同様に、半導体基板Sを準備し、分離溝TRを形成し、その内部に酸化シリコン膜などの絶縁膜を埋め込むことにより素子分離領域STIを形成する。この素子分離領域STIは、領域1AにおいてアライメントマークAM1となる。アライメントマークAM1は、例えば、Y方向に長辺を有する略矩形状である。
次いで、領域2Aの活性領域(素子分離領域STIで区画された領域)に、MISFET(T)を形成する。MISFET(T)は、半導体基板S上にゲート酸化膜GOXを介して配置されたゲート電極Gと、このゲート電極Gの両側の半導体基板S中に配置されたソース・ドレイン領域とを有する。このソース・ドレイン領域は、LDD構造を有し、n型の低濃度半導体領域(n型半導体領域)NMおよびn型の高濃度半導体領域(n型半導体領域)NRよりなる。また、ゲート電極Gの側壁にはサイドウォール膜SWが配置されている。
上記MISFET(T)の各部位は、各膜をパターニングすることにより形成される。この際のフォトリソグラフィ工程などにおいて、アライメントマークAM1の位置情報に基づいて半導体基板Sと露光マスク(原版)とを位置合わせする。これにより、露光マスクに描かれたパターンを精度良く転写することができる。その結果、MISFET(T)の各部位を精度良く形成することができ、MISFET(T)の特性を向上させることができる。
次いで、MISFET(T)上を含む半導体基板S上に層間絶縁膜IL1を形成する。例えば、CVD法により酸化シリコン膜を堆積した後、必要に応じて、層間絶縁膜IL1の表面をCMP法などを用いて平坦化する。
次いで、層間絶縁膜IL1をパターニングすることにより、領域1AのアライメントマークAM2の形成領域に開口部(コンタクトホール)を設け、さらに、領域2Aのn型半導体領域NR上にコンタクトホールを形成する。
次いで、開口部およびコンタクトホールの内部に導電性膜を埋め込むことによりアライメントマークAM2(AM2a1〜AM2a7、AM2b1〜AM2b7)およびプラグP1を形成する。例えば、開口部およびコンタクトホールの内部を含む層間絶縁膜IL1上に、バリア膜として、チタン膜および窒化チタン膜の積層膜をスパッタリング法などで堆積する。次いで、バリア膜上に、主導電性膜として、タングステン(W)膜を、開口部およびコンタクトホールを埋め込む程度の膜厚で、CVD法などを用いて堆積する。次いで、層間絶縁膜IL1上の不要なバリア膜および主導電性膜をCMP法などを用いて除去する。これにより、アライメントマークAM2およびプラグP1が形成される。
このように、本実施の形態においては、複数のアライメントマーク部(AM2a1〜AM2a7、AM2b1〜AM2b7)とプラグP1との寸法が同程度であるため、開口部およびコンタクトホールの内部の導電性膜の埋め込み特性が向上する。
また、本実施の形態においても、実施の形態1と同様に、アライメントマークAM1とアライメントマークAM2とを重ね合わせて配置することができ、スクライブ領域の小面積化を図ることができる。また、アライメントマーク部を横切るX方向(例えば、A−A部)において、アライメントマークAM1の波形のピークは確認されず、アライメントマーク部(AM2a1〜AM2a7、AM2b1〜AM2b7)の端部を波形のピークとして確認することができる。よって、アライメントマークAM2を用いて高精度な位置合わせを行うことが可能となる。
(実施の形態4)
実施の形態1においては、アライメントマークAM1のラインAM1Y1の上方にアライメントマーク部AM2aを配置し、アライメントマークAM1のラインAM1Y2の上方にアライメントマーク部AM2bを配置している(図1参照)。
これに対し、本実施の形態においては、アライメントマークAM1のラインAM1Y1を挟み込むようにアライメントマーク部AM2aを分割して配置している。また、アライメントマークAM1のラインAM1Y2を挟み込むようにアライメントマーク部AM2bを分割して配置している。
[構造説明]
図14は、本実施の形態の半導体装置の構成および検出波形を示す図である。最下段は、アライメントマークAM1、AM2の断面図を示し、中段は、アライメントマークAM1、AM2の平面図を示す。最上段は、アライメントマークAM2のX方向における検出波形のグラフであり、横軸は、位置(position)、縦軸は、光の強度(Intensity[a.u.])を示す。なお、断面図は、例えば、平面図のB−B断面部に対応する。
図14の中段および最下段に示すように、本実施の形態の半導体装置は、アライメントマークAM1およびアライメントマークAM2を有する。これらのアライメントマークAM1、AM2は、スクライブ領域などである領域1Aに形成される。
アライメントマークAM1は、例えば、Y方向に長辺を有する略矩形状である。ここでは、実施の形態1で説明した分離溝TRの内部に酸化シリコン膜などの絶縁膜が埋め込まれた素子分離領域STIをアライメントマークAM1としている。
アライメントマークAM1上には層間絶縁膜IL1が配置され、この層間絶縁膜IL1上には、アライメントマークAM2(AM2aL、AM2aR、AM2bL、AM2bR)が配置されている。
アライメントマークAM2は、層間絶縁膜IL1上の4つの部分を有する。このアライメントマークAM2は、アライメントマーク部AM2aL、AM2aR、AM2bLおよびAM2bRを有する。アライメントマーク部AM2aLおよびAM2aRは、アライメントマークの第1の端部であるラインAM1Y1を挟み込むように配置されている。また、アライメントマーク部AM2bLおよびAM2bRは、ラインAM1Y2を挟み込むように配置されている。アライメントマーク部AM2aLおよびAM2aRをAM2aと、アライメントマーク部AM2bLおよびAM2bRをAM2bと示す。
各アライメントマーク部(AM2aL、AM2aR、AM2bL、AM2bR)のX方向の長さ(幅)は例えば0.5μm程度であり、Y方向の長さ(幅)は、例えば、40μm程度である。また、各アライメントマーク部のX方向の間隔は、例えば、0.5μm程度である。この間隔は下側マークによる波形変化と上側マークによる波形変化とが分離して検出されるように設定されていればよく、好ましくは下側マークの波形が上側マークの波形に埋没する程度の幅、白色検出光の場合は、0.5μm程度以下とすることが望ましい。
図14の最上段に示すように、アライメントマークAM1のラインAM1Y1において、波形のピークは若干確認されるものの、アライメントマーク部AM2aLおよびAM2aRの端部における波形のピークに埋没している。よって、アライメントマーク部AM2aLの左側の端部およびAM2aRの右側の端部における波形のピークを認識することが可能である。また、アライメントマークAM1のラインAM1Y2において、波形のピークは若干確認されるものの、アライメントマーク部AM2bLおよびAM2bRの端部における波形のピークに埋没している。よって、アライメントマーク部AM2bLの左側の端部およびAM2bRの右側の端部における波形のピークを容易に認識することが可能である。
よって、以降の位置合わせにおいては、アライメントマークAM2を用いて位置合わせを行うことができる。ここで、波形の埋没とは、アライメントマーク部(AM2aL、AM2aR、AM2bL、AM2bR)の波形変化量よりも小さな波形変化量であることを意味する。
このように、本実施の形態においては、このアライメントマークAM2を下層のアライメントマークAM1上に重ね合わせて配置することが可能となり、スクライブ領域の小面積化を図ることができる。また、下層のアライメントマークAM1の端部を誤認識することなく、アライメントマークAM2を検出することが可能となる。これにより、高精度な位置合わせを行うことができる。
[製法説明]
次いで、本実施の形態の半導体装置の製造方法を図14を参照しながら説明するとともに、当該半導体装置の構成をより明確にする。なお、実施の形態1と同様の工程については詳細な説明を省略する。
まず、実施の形態1と同様に、半導体基板Sを準備し、分離溝TRを形成する。次いで、分離溝TRの内部に酸化シリコン膜などの絶縁膜を埋め込むことにより素子分離領域STIを形成する。この素子分離領域STIは、領域1AにおいてアライメントマークAM1となる。アライメントマークAM1は、例えば、Y方向に長辺を有する略矩形状である。
このようなアライメントマークAM1に対し、光(例えば、白色光)を照射し、X方向における反射光の強度を検出波形情報として得ることにより、アライメントマークの位置(X座標)を認識することができる。
次いで、他の領域(領域2A)の活性領域(素子分離領域STIで区画された領域)に、MISFETなどの半導体素子(図示せず)を形成する。次いで、半導体素子上を含む半導体基板S上に層間絶縁膜IL1を形成する。例えば、CVD法により酸化シリコン膜を堆積した後、必要に応じて、層間絶縁膜IL1の表面をCMP法などを用いて平坦化する。
次いで、層間絶縁膜IL1に、導電性膜として、金属膜をスパッタリング法などを用いて堆積し、金属膜をパターニングする。これにより、アライメントマークAM2(AM2aL、AM2aR、AM2bL、AM2bR)を形成する。
この際、図14に示すように、アライメントマークAM1の第1の端部であるラインAM1Y1を挟み込むように、略矩形のアライメントマーク部AM2aLおよびAM2aRを形成する。また、アライメントマークAM1の第2の端部であるラインAM1Y2を挟み込むように、略矩形のアライメントマーク部AM2bLおよびAM2bRを形成する。
このように、下層のアライメントマークAM1のエッジ情報が上層のアライメントマークのエッジ情報に埋没してしまう程度のスペースをアライメントマーク部間(AM2aLとAM2aR間、AM2bLとAM2bR間)に設けてもよい。
このような場合においても、アライメントマークAM1の端部を誤認識することなく、アライメントマークAM2を検出することが可能となる。
よって、本実施の形態においても、スクライブ領域の小面積化を図ることができ、また、高精度な位置合わせを行うことができる。
(実施の形態5)
実施の形態4においては、アライメントマークAM1の上方に4つのライン状のアライメントマーク部(AM2aL、AM2aR、AM2bLおよびAM2bR)をアライメントマークAM2として形成している。
この4つの部分のうち、内側に位置するアライメントマーク部AM2aRおよびAM2bLの間に他のアライメントマーク部AM2cを設け、ラインアンドスペースの構成のアライメントマークAM2としてもよい。
[構造説明]
図15は、本実施の形態の半導体装置の構成を示す図である。上部は、アライメントマークAM1、AM2の平面図を示し、下部は、アライメントマークAM1、AM2の断面図を示す。
図15に示すように、本実施の形態の半導体装置は、アライメントマークAM1およびアライメントマークAM2を有する。これらのアライメントマークAM1、AM2は、スクライブ領域などである領域1Aに形成される。
アライメントマークAM1は、例えば、Y方向に長辺を有する略矩形状である。ここでは、実施の形態1で説明した分離溝TRの内部に酸化シリコン膜などの絶縁膜が埋め込まれた素子分離領域STIをアライメントマークAM1としている。
アライメントマークAM1上には層間絶縁膜IL1が配置され、この層間絶縁膜IL1上には、アライメントマークAM2(AM2aL、AM2aR、AM2bL、AM2bR)が配置されている。
アライメントマークAM2は、層間絶縁膜IL1上の4つの部分を有する。具体的には、ライン状のアライメントマーク部AM2aL、AM2aR、AM2bLおよびAM2bRを有する。アライメントマーク部AM2aLおよびAM2aR(AM2a)は、アライメントマークの第1の端部であるラインAM1Y1を挟み込むように配置されている。また、アライメントマーク部AM2bLおよびAM2bR(AM2b)は、ラインAM1Y2を挟み込むように配置されている。
さらに、本実施の形態においては、アライメントマーク部AM2aRおよびAM2bLの間にアライメントマーク部AM2cが配置されている。よって、アライメントマークAM1の上方には、5つのライン状のアライメントマーク部(AM2aL、AM2aR、AM2c、AM2bL、AM2bR)が配置されている。これらのアライメントマーク部のX方向の長さ(幅)は例えば0.5μm程度であり、Y方向の長さ(幅)は、例えば、40μm程度である。また、各アライメントマーク部のX方向の間隔は、例えば、0.4μm程度である。即ち、アライメントマークAM1は、ラインアンドスペースの構成のアライメントマークAM2で覆われている。
なお、図15においては、アライメントマーク部AM2aRおよびAM2bLの間に、1つのアライメントマーク部AM2cしか配置していないが、AM2aRおよびAM2bLの間隔によっては、2以上のアライメントマーク部AM2cを所定の間隔をおいて配置してもよい(図24参照)。
このように、本実施の形態においても、実施の形態4の場合と同様に、下層のアライメントマークAM1の端部を誤認識することなく、アライメントマークAM2を検出することが可能となる。
また、本実施の形態においては、アライメントマークAM2を構成するアライメントマーク部の幅とピッチ(スペース)の規則性が高まり、アライメントマーク部の加工精度が向上する。
なお、図15においては、アライメントマーク部AM2aLおよびAM2aRは、アライメントマークの第1の端部であるラインAM1Y1を挟み込むように配置されている。また、アライメントマーク部AM2bLおよびAM2bRは、ラインAM1Y2を挟み込むように配置されている。即ち、ラインアンドスペースの構成のアライメントマークAM2のスペース部に、アライメントマークAM1のラインAM1Y1およびラインAM1Y2が対応するように配置されている。
これに対し、アライメントマークAM1の第1の端部であるラインAM1Y1上に、略矩形のアライメントマーク部AM2aLまたはAM2aRが配置されてもよい。また、アライメントマークAM1の第2の端部であるラインAM1Y2上に、略矩形のアライメントマーク部AM2bLまたはAM2bRが配置されてもよい。即ち、ラインアンドスペースの構成のアライメントマークAM2のライン部に、アライメントマークAM1のラインAM1Y1およびラインAM1Y2が対応するように配置してもよい。
[製法説明]
本実施の形態の半導体装置の製造方法は、図14を参照しながら説明した実施の形態4の場合と同様であるため、その詳細な説明を省略する。
即ち、層間絶縁膜IL1にの金属膜のパターニングの際、アライメントマークAM2(AM2aL、AM2aR、AM2bL、AM2bR)に加えて、アライメントマーク部AM2cを形成することにより、ラインアンドスペースの構成のアライメントマークAM2を形成すればよい。
(実施の形態6)
実施の形態5においては、アライメントマークAM1を覆うように、ラインアンドスペースの構成のアライメントマークAM2(AM2aL、AM2aR、AM2bL、AM2cおよびAM2bR)を形成している(図15参照)。
これに対し、このアライメントマークAM2の形成層において、スクライブ領域などである領域1Aの全体にラインアンドスペースの構成のパターン(ラインパターン)を設け、遮光膜として利用してもよい。
[構造説明]
図16〜図18は、本実施の形態の半導体装置の構成を示す図である。図16は断面図、図17および図18は、平面図である。
図16に示すように、本実施の形態の半導体装置は、アライメントマークAM1、複数のラインパターンMPおよびアライメントマークAM2を有する。これらのアライメントマークAM1、複数のラインパターン(金属パターン)MPおよびアライメントマークAM2は、スクライブ領域などである領域1Aに形成される。
アライメントマークAM1は、例えば、Y方向に長辺を有する略矩形状である。ここでは、実施の形態1で説明した分離溝TRの内部に酸化シリコン膜などの絶縁膜が埋め込まれた素子分離領域STIをアライメントマークAM1としている。
アライメントマークAM1上には層間絶縁膜IL1が配置され、この層間絶縁膜IL1上には、複数のラインパターン(金属パターン)MPが配置されている(図17)。ラインパターンMPのX方向の長さ(幅)は例えば0.25μm程度であり、Y方向の長さ(幅)は、例えば、50μm程度である。また、各ラインパターンMPのX方向の間隔は、例えば、0.25μm程度である。
このX方向の間隔としては、マーク検出光学系で個別のラインパターンが分離して検出されず、おおむね一様な光強度分布となるように見える間隔であることが好ましい。また、レイアウトルールで許容される最小のライン幅およびスペース幅以上である必要がある。例えば、KrF露光装置を用い最小寸法0.25μmのデザインルールにおいては、例えばライン幅およびスペース幅をそれぞれ0.25μmとすることで、下層のアライメントマークのエッジ情報が検出され難くなる。
ラインパターンMP上には層間絶縁膜IL2が配置され、この層間絶縁膜IL2上には、アライメントマークAM2が配置されている。アライメントマークAM2は、例えば、Y方向に長辺を有する略矩形状であり、金属膜Mの開口部OAとして形成されている(図18)。
このように、本実施の形態においては、アライメントマークAM1とアライメントマークAM2の層間に複数のラインパターンMPを設けている。よって、この複数のラインパターンMPが遮光膜として機能し、下層のアライメントマークAM1のエッジ情報が抑制されるため、下層のアライメントマークAM1の端部を誤認識することなく、アライメントマークAM2を検出することが可能となる。
[製法説明]
次いで、本実施の形態の半導体装置の製造方法を説明する。なお、実施の形態4と同様の工程については、その詳細な説明を省略する。
まず、実施の形態4と同様に、素子分離領域STIよりなるアライメントマークAM1を形成する。アライメントマークAM1は、例えば、Y方向に長辺を有する略矩形状である。
このようなアライメントマークAM1に対し、光(例えば、白色光)を照射し、X方向における反射光の強度を検出波形情報として得ることにより、アライメントマークの位置(X座標)を認識することができる。
次いで、他の領域(領域2A)の活性領域(素子分離領域STIで区画された領域)に、MISFETなどの半導体素子を形成する。次いで、半導体素子上を含む半導体基板S上に層間絶縁膜IL1を形成する。例えば、CVD法により酸化シリコン膜を堆積した後、必要に応じて、層間絶縁膜IL1の表面をCMP法などを用いて平坦化する。
次いで、層間絶縁膜IL1に、導電性膜として、金属膜をスパッタリング法などを用いて堆積し、金属膜をパターニングする。これにより、複数のラインパターンMPを形成する。
次いで、複数のラインパターンMP上に層間絶縁膜IL2を形成する。例えば、CVD法により酸化シリコン膜を堆積した後、必要に応じて、層間絶縁膜IL2の表面をCMP法などを用いて平坦化する。
次いで、層間絶縁膜IL2に、導電性膜として金属膜Mをスパッタリング法などを用いて堆積し、金属膜Mをパターニングし、アライメントマークAM2となる開口部OAを形成する。
上記のように、本実施の形態によれば、アライメントマークAM1とアライメントマークAM2の層間に複数のラインパターンMPを設けている。アライメントマークAM2は、例えば、Y方向に長辺を有する略矩形状であり、アライメントマークAM1と同様の形状とすることができる。
このように、アライメントマークAM1とアライメントマークAM2の層間に複数のラインパターンMPを設けることにより、この複数のラインパターンMPが遮光膜として機能し、下層のアライメントマークAM1の形状に関係なく、所望の形状のアライメントマークAM2を積層することができる。
(実施の形態7)
以降の実施の形態においては、領域1Aに配置されるアライメントマークと領域2Aに配置される半導体素子(その上部のプラグや配線を含む)とを有する半導体装置の構成例および製造工程例について説明する。
[構造説明]
図19は、本実施の形態の半導体装置の構成を示す断面図である。
図19に示すように、本実施の形態の半導体装置の領域1Aは、アライメントマークAM1およびアライメントマークAM2を有する。これらのアライメントマークAM1、AM2は、スクライブ領域などである領域1Aに形成される。
アライメントマークAM1は、例えば、Y方向に長辺を有する略矩形状である(図1参照)。ここでは、半導体基板S上に領域1Aにおいてゲート酸化膜GOXを介して形成されるゲート電極(G)と同層の膜をアライメントマークAM1としている。なお、半導体基板S中には、素子分離領域STIが形成され、領域2Aの層間絶縁膜IL1中には、MISFET(T)などが形成されている。
アライメントマークAM1上には層間絶縁膜IL1が配置され、この層間絶縁膜IL1上には、アライメントマークAM2(AM2a、AM2b)が配置されている。ここでは、層間絶縁膜IL1上に形成される第1層配線M1と同層の膜をアライメントマークAM2としている。このアライメントマークAM2は、実施の形態1と同様に、アライメントマーク部AM2aおよびアライメントマーク部AM2bを有する(図1参照)。アライメントマーク部AM2aは、アライメントマークの第1の端部であるラインAM1Y1、言い換えれば、アライメントマークAM1のY方向に延在する一の辺の上方に位置する。また、アライメントマーク部AM2bは、アライメントマークの第2の端部であるラインAM1Y2、言い換えれば、アライメントマークAM1のY方向に延在する他の辺の上方に位置する。ラインAM1Y1はラインAM1Y2と対向している(図1参照)。
[製法説明]
次いで、本実施の形態の半導体装置の製造方法を図19〜図21を参照しながら説明するとともに、当該半導体装置の構成をより明確にする。図20および図21は、本実施の形態の半導体装置の製造工程を示す平面図である。なお、実施の形態1等と同様の工程についてはその詳細な説明を省略する。
まず、実施の形態1と同様に、半導体基板Sを準備し、分離溝(TR)を形成する。次いで、分離溝(TR)の内部に酸化シリコン膜などの絶縁膜を埋め込むことにより素子分離領域STIを形成する。
次いで、領域2Aの活性領域(素子分離領域STIで区画された領域)に、MISFET(T)を形成する。MISFET(T)の形成工程に制限はないが、例えば、以下の工程によりMISFET(T)を形成することができる。例えば、ゲート酸化膜GOXとして、酸化シリコン膜を熱酸化法により形成する。窒化シリコン膜などの他の絶縁膜をゲート酸化膜GOXとしてもよい。また、成膜方法としてCVD法などを用いてもよい。
次いで、ゲート酸化膜GOX上に、導電性膜として、例えば、多結晶シリコン膜をCVD法などを用いて形成する。次いで、多結晶シリコン膜上にキャップ絶縁膜CAPとして、例えば、窒化シリコン膜をCVD法などにより形成する。次いで、図示しないフォトレジスト膜をマスクとして、導電性膜および酸化シリコン膜(ゲート酸化膜GOX)をエッチングすることにより、ゲート電極Gを形成する。この際、領域1Aにおいて、多結晶シリコン膜を略矩形に残存させ、ゲート電極Gと同層の膜によりアライメントマークAM1を形成する。このアライメントマークAM1の平面形状は、上記“構造説明”の欄および実施の形態1(図1等)で説明したとおりである。次いで、フォトレジスト膜をアッシングなどにより除去する。
次いで、ゲート電極Gの両側の半導体基板S中に、n型の低濃度半導体領域NMを形成する。例えば、ゲート電極Gをマスクとして、n型の不純物イオンをイオン注入する。
次いで、ゲート電極Gの側壁に絶縁膜よりなるサイドウォール(側壁絶縁膜、側壁スペーサ)SWを形成し、さらに、ゲート電極Gおよびサイドウォール膜SWの合成体の両側の半導体基板S中に、n型の高濃度半導体領域NRを形成する。例えば、半導体基板S上に絶縁膜として酸化シリコン膜または窒化シリコン膜あるいはそれらの積層膜をCVD法などを用いて堆積し、この絶縁膜をRIE(Reactive Ion Etching)法などを用いて異方性エッチングする。これにより、ゲート電極Gの側壁に絶縁膜よりなるサイドウォール膜SWを残存させることができる。次いで、ゲート電極Gおよびサイドウォール膜SWの合成体の両側の半導体基板S中に、n型の不純物イオンをイオン注入する。なお、イオン注入が不要な領域においては、フォトレジスト膜などで覆い、イオン注入を阻止する。
次いで、半導体基板Sに対して、例えばRTA法等などを用いて熱処理を施すことにより、これまでの工程で注入された不純物を活性化する。
これにより、n型の低濃度半導体領域NMおよびn型の高濃度半導体領域NRよりなるLDD構造のソース・ドレイン領域を有するMISFET(T)を形成することができる。
次いで、半導体基板S上に、層間絶縁膜IL1として例えば酸化シリコン膜をCVD法などを用いて形成する。次いで、必要に応じて層間絶縁膜IL1の表面をCMP法などを用いて平坦化する。
次いで、層間絶縁膜IL1をパターニングすることにより、コンタクトホールを形成する。ここでは、MISFET(T)のソース・ドレイン領域(n型の高濃度半導体領域NR)上の層間絶縁膜IL1を選択的に除去することによりコンタクトホールを形成する。
次いで、コンタクトホールの内部に導電性膜を埋め込むことによりプラグ(コンタクト部)P1を形成する。例えば、コンタクトホールの内部を含む層間絶縁膜IL1上に、バリア膜として、例えば、チタン膜および窒化チタン膜の積層膜をスパッタリング法などで堆積する。次いで、バリア膜上に、主導電性膜として、タングステン(W)膜を、コンタクトホールを埋め込む程度の膜厚で、CVD法などを用いて堆積する。次いで、層間絶縁膜IL1上の不要なバリア膜および主導電性膜をCMP法などを用いて除去する。これにより、コンタクトホールの内部に、バリア膜および主導電性膜よりなるプラグP1を形成することができる。
次いで、層間絶縁膜IL1およびプラグP1上に、導電性膜として、例えば、チタン/窒化チタン膜、アルミニウム膜、およびチタン/窒化チタン膜よりなる積層膜を、スパッタリング法などを用いて順次堆積する。次いで、上記積層膜をフォトリソグラフィ技術およびエッチング技術を使用してパターニングすることによりプラグP1上に第1層配線M1を形成する。この際、領域1Aにおいて、上記積層膜を略矩形に残存させ、第1層配線M1と同層の膜によりアライメントマークAM2を形成する。このアライメントマークAM2の平面形状は、上記“構造説明”の欄および実施の形態1(図1等)で説明したとおりである。
次いで、第1層配線M1上に、酸化シリコン膜よりなる層間絶縁膜IL2を、CVD法などを用いて形成する。次いで、層間絶縁膜IL2をパターニングすることにより、第1層配線M1上にコンタクトホールを形成する。
次いで、コンタクトホールの内部に導電性膜を埋め込むことによりプラグ(コンタクト部)P2を形成する。プラグP2は、プラグP1と同様に形成することができる。
次いで、層間絶縁膜IL2およびプラグP2上に、導電性膜として、例えば、チタン/窒化チタン膜、アルミニウム膜、およびチタン/窒化チタン膜よりなる積層膜を、スパッタリング法などを用いて順次堆積する。次いで、上記積層膜をフォトリソグラフィ技術およびエッチング技術を使用してパターニングすることによりプラグP2上に第2層配線M2を形成する。
なお、ここでは、第1層配線M1と第2層配線M2の2つの層の配線を形成したが、第2層配線M2上にさらに多層の配線を形成してもよい。
次いで、最上層配線(図示せず)上に、表面保護膜(図示せず)として、例えば、酸化シリコン膜などの絶縁膜を形成する。次いで、フォトリソグラフィ技術およびエッチング技術を使用して、最上層配線上の表面保護膜をエッチング除去し、最上層配線の一部を露出させる。この露出領域が、パッド部となる。
次いで、図20に示す略円形のウエハ状の半導体基板Sを領域1A(スクライブ領域)に沿って切断(ダイシング)し、略矩形状の領域2A(半導体チップ)を切り出す。なお、上記アライメントマークAM1、AM2は、例えば、図21に示す領域1A(スクライブ領域)のアライメントマーク形成領域AMAに形成されている。例えば、領域1A(スクライブ領域)の幅は、50μm〜70μm程度であり、アライメントマークAM1、AM2の長辺方向が、領域1A(スクライブ領域)の幅方向に沿うように配置されている。なお、上記ダイシングの後、各半導体チップ(領域2A)の外周に、上記アライメントマークAM1、AM2の一部が残存する場合がある。
この後、半導体チップを、配線基板などの上に搭載(接着、ダイボンディング)し、上記パッド部(DPD、RFPD)と配線基板の端子とを金線などからなるワイヤ(導電性部材)で接続する(ワイヤボンディング)。その後、必要に応じて、半導体チップおよびワイヤを覆うように封止樹脂(モールド樹脂)を形成し、封止する。
以上の工程により、本実施の形態の半導体装置を製造することができる。
このように、本実施の形態によれば、アライメントマークAM1とアライメントマークAM2とを重ね合わせて配置しても、下層のアライメントマークAM1の端部を検出することなく、アライメントマークAM2を検出することが可能となる。
例えば、ゲート電極Gの形成後から第1層配線M1の形成工程の前までにおいては、アライメントマークAM1を用いた高精度な位置合わせが可能となる。例えば、イオン注入の阻止用のフォトレジスト膜の露光工程、層間絶縁膜IL1中にコンタクトホールを形成するためのパターニング工程などにおいて、アライメントマークAM1を用いた高精度な位置合わせが可能となる。
また、第1層配線M1の形成後においては、アライメントマークAM2を用いた高精度な位置合わせが可能となる。例えば、層間絶縁膜IL2中にコンタクトホールを形成するためのパターニング工程などにおいて、アライメントマークAM2を用いた高精度な位置合わせが可能となる。
もちろん、実施の形態1等で詳細に説明したように、アライメントマークAM1とアライメントマークAM2とを重ね合わせて配置することにより、スクライブ領域の小面積化を図ることができる。
(実施の形態8)
[構造説明]
図22は、本実施の形態の半導体装置の構成を示す断面図である。
図22に示すように、本実施の形態の半導体装置の領域1Aは、アライメントマークAM1およびアライメントマークAM2を有する。これらのアライメントマークAM1、AM2は、スクライブ領域などである領域1Aに形成される。
アライメントマークAM1は、例えば、Y方向に長辺を有する略矩形状である(図14参照)。ここでは、半導体基板S上に領域1Aにおいて層間絶縁膜IL1上の第1層配線M1と同層の膜をアライメントマークAM1としている。なお、半導体基板S中には、素子分離領域STIが形成され、領域2Aの層間絶縁膜IL1中には、MISFET(T)などが形成されている。
アライメントマークAM1上には層間絶縁膜IL2が配置され、この層間絶縁膜IL2上には、アライメントマークAM2(AM2aL、AM2aR、AM2bL、AM2bR)が配置されている。ここでは、層間絶縁膜IL2上に形成される第2層配線M2と同層の膜をアライメントマークAM2としている。このアライメントマークAM2は、実施の形態4と同様に、アライメントマーク部AM2aL、AM2aR、AM2bLおよびAM2bRを有する(図14参照)。アライメントマーク部AM2aLおよびAM2aRは、アライメントマークの第1の端部であるラインAM1Y1を挟み込むように配置されている。また、アライメントマーク部AM2bLおよびAM2bRは、ラインAM1Y2を挟み込むように配置されている(図14参照)。
[製法説明]
次いで、本実施の形態の半導体装置の製造方法を図22を参照しながら説明するとともに、当該半導体装置の構成をより明確にする。なお、実施の形態4および実施の形態7等と同様の工程についてはその詳細な説明を省略する。
実施の形態7と同様に、半導体基板Sを準備し、分離溝(TR)の内部に酸化シリコン膜などの絶縁膜を埋め込むことにより素子分離領域STIを形成する。次いで、実施の形態7と同様に、領域2Aの活性領域(素子分離領域STIで区画された領域)に、MISFET(T)を形成する。
次いで、半導体基板S上に、層間絶縁膜IL1として例えば酸化シリコン膜をCVD法などを用いて形成する。次いで、必要に応じて層間絶縁膜IL1の表面をCMP法などを用いて平坦化する。
次いで、実施の形態7と同様に、層間絶縁膜IL1をパターニングすることにより、コンタクトホールを形成し、コンタクトホールの内部に導電性膜を埋め込むことによりプラグ(コンタクト部)P1を形成する。
次いで、層間絶縁膜IL1およびプラグP1上に、導電性膜として、例えば、チタン/窒化チタン膜、アルミニウム膜、およびチタン/窒化チタン膜よりなる積層膜を、スパッタリング法などを用いて順次堆積する。次いで、上記積層膜をフォトリソグラフィ技術およびエッチング技術を使用してパターニングすることによりプラグP1上に第1層配線M1を形成する。この際、領域1Aにおいて、上記積層膜を略矩形に残存させ、第1層配線M1と同層の膜によりアライメントマークAM1を形成する。このアライメントマークAM1の平面形状は、上記“構造説明”の欄および実施の形態4(図14)で説明したとおりである。
次いで、第1層配線M1上に、酸化シリコン膜よりなる層間絶縁膜IL2を、CVD法などを用いて形成する。次いで、層間絶縁膜IL1をパターニングすることにより、第1層配線M1上にコンタクトホールを形成する。
次いで、コンタクトホールの内部に導電性膜を埋め込むことによりプラグ(コンタクト部)P2を形成する。プラグP2は、プラグP1と同様に形成することができる。
次いで、実施の形態7と同様に、層間絶縁膜IL2およびプラグP2上に、導電性膜とを形成し、この導電性膜をフォトリソグラフィ技術およびエッチング技術を使用してパターニングすることによりプラグP2上に第2層配線M2を形成する。この際、領域1Aにおいて、第2層配線M2と同層の膜によりアライメントマークAM2を形成する。このアライメントマークAM2の平面形状は、上記“構造説明”の欄および実施の形態4(図14)で説明したとおりである。
この後、必要に応じてさらに上層の配線を形成し、実施の形態7と同様に、表面保護膜およびパッド部を形成する。次いで、実施の形態7と同様に、略円形のウエハ状の半導体基板Sを領域1A(スクライブ領域)に沿って切断し、略矩形状の領域2A(半導体チップ)を切り出す。この後、ダイボンディングおよびワイヤボンディングを行い、封止することにより、本実施の形態の半導体装置を製造することができる。
このように、本実施の形態によれば、アライメントマークAM1とアライメントマークAM2とを重ね合わせて配置しても、下層のアライメントマークAM1の端部を検出することなく、アライメントマークAM2を検出することが可能となる。
例えば、第1層配線M1の形成後から第2層配線M2の形成工程の前までにおいては、アライメントマークAM1を用いた高精度な位置合わせが可能となる。例えば、層間絶縁膜IL2中にコンタクトホールを形成するためのパターニング工程などにおいて、アライメントマークAM1を用いた高精度な位置合わせが可能となる。
また、第2層配線M2の形成後においては、アライメントマークAM2を用いた高精度な位置合わせが可能となる。例えば、第2層配線M2上の層間絶縁膜中にコンタクトホールを形成するためのパターニング工程などにおいて、アライメントマークAM2を用いた高精度な位置合わせが可能となる。
また、図22に示すように、層間絶縁膜IL2に第1層配線M1に起因する凹凸が生じている場合であっても、アライメントマークAM2を微細なライン状とすることで加工精度が向上する。
もちろん、実施の形態4等で詳細に説明したように、アライメントマークAM1とアライメントマークAM2とを重ね合わせて配置することにより、スクライブ領域の小面積化を図ることができる。
(実施の形態9)
[構造説明]
図23は、本実施の形態の半導体装置の構成を示す図である。
図23に示すように、本実施の形態の半導体装置の領域1Aは、アライメントマークAM1およびアライメントマークAM2を有する。これらのアライメントマークAM1、AM2は、スクライブ領域などである領域1Aに形成される。
アライメントマークAM1は、例えば、Y方向に長辺を有する略矩形状である(図13参照)。ここでは、分離溝(TR)の内部に酸化シリコン膜などの絶縁膜が埋め込まれた素子分離領域STIをアライメントマークAM1としている。なお、半導体基板S中には、素子分離領域STIが形成され、領域2Aの層間絶縁膜IL1中には、MISFET(T)などが形成されている。
アライメントマークAM1上には層間絶縁膜IL1が配置され、この層間絶縁膜IL1中には、アライメントマークAM2(AM2a、AM2b)が配置されている。ここでは、層間絶縁膜IL1中に形成されるプラグP1と同層の膜をアライメントマークAM2としている。
このアライメントマークAM2は、実施の形態3の第2例と同様に、平面形状が略矩形の複数のアライメントマーク部よりなる。即ち、アライメントマークAM2は、アライメントマークAM1のラインAM1Y1に沿って配置されている複数のアライメントマーク部(AM2a1〜AM2a7)を有し、さらに、アライメントマークAM1のラインAM1Y2に沿って配置されている複数のアライメントマーク部(AM2b1〜AM2b7)を有する(図13参照)。
[製法説明]
次いで、本実施の形態の半導体装置の製造方法を図23を参照しながら説明するとともに、当該半導体装置の構成をより明確にする。なお、実施の形態3の第2例および実施の形態7等と同様の工程についてはその詳細な説明を省略する。
実施の形態7と同様に、半導体基板Sを準備し、分離溝(TR)の内部に酸化シリコン膜などの絶縁膜を埋め込むことにより素子分離領域STIを形成する。この際、領域1Aにおいても、分離溝(TR)を形成し、その内部に酸化シリコン膜などの絶縁膜を埋め込むことによりアライメントマークAM1(素子分離領域STI)を形成する。アライメントマークAM1の平面形状は、上記“構造説明”の欄および実施の形態3の第2例(図13)で説明したとおりである。
次いで、実施の形態7と同様に、領域2Aの活性領域(素子分離領域STIで区画された領域)に、MISFET(T)を形成する。
次いで、半導体基板S上に、層間絶縁膜IL1として例えば酸化シリコン膜をCVD法などを用いて形成する。次いで、必要に応じて層間絶縁膜IL1の表面をCMP法などを用いて平坦化する。
次いで、実施の形態7と同様に、層間絶縁膜IL1をパターニングすることにより、コンタクトホールを形成し、コンタクトホールの内部に導電性膜を埋め込むことによりプラグ(コンタクト部)P1を形成する。この際、領域1Aにおいて、複数の開口部(コンタクトホール)を形成し、導電性膜を埋め込むことによりアライメントマークAM2を形成する。アライメントマークAM2の平面形状は、上記“構造説明”の欄および実施の形態3の第2例(図13)で説明したとおりである。
次いで、実施の形態7と同様に、層間絶縁膜IL1およびプラグP1上に、第1層配線M1を形成する。さらに、第1層配線M1上に、層間絶縁膜IL2を形成し、プラグP2を形成する。次いで、実施の形態7と同様に、層間絶縁膜IL2およびプラグP2上に、第2層配線M2を形成する。
この後、必要に応じてさらに上層の配線を形成し、実施の形態7と同様に、表面保護膜およびパッド部を形成する。次いで、実施の形態7と同様に、略円形のウエハ状の半導体基板Sを領域1A(スクライブ領域)に沿って切断し、略矩形状の領域2A(半導体チップ)を切り出す。この後、ダイボンディングおよびワイヤボンディングを行い、封止することにより、本実施の形態の半導体装置を製造することができる。
このように、本実施の形態によれば、アライメントマークAM1とアライメントマークAM2とを重ね合わせて配置しても、下層のアライメントマークAM1の端部の検出を回避しつつ、アライメントマークAM2を検出することが可能となる。
例えば、素子分離領域STIの形成後からプラグP1の形成工程の前までにおいては、アライメントマークAM1を用いた高精度な位置合わせが可能となる。例えば、ゲート電極Gを形成するためのパターニング工程、イオン注入の阻止用のフォトレジスト膜の露光工程や層間絶縁膜IL1中にコンタクトホールを形成するためのパターニング工程などにおいて、アライメントマークAM1を用いた高精度な位置合わせが可能となる。
また、プラグP1の形成後においては、アライメントマークAM2を用いた高精度な位置合わせが可能となる。例えば、層間絶縁膜IL2中にコンタクトホールを形成するためのパターニング工程などにおいて、アライメントマークAM2を用いた高精度な位置合わせが可能となる。
また、アライメントマークAM2を複数のアライメントマーク部により構成することで、プラグP1と同様の形状とすることができ、アライメントマークAM2のアライメントマーク部(AM2a1〜AM2a7、AM2b1〜AM2b7)の加工精度を向上させることができる。
(実施の形態10)
[構造説明]
図24は、本実施の形態の半導体装置の構成を示す図である。
図24に示すように、本実施の形態の半導体装置の領域1Aは、アライメントマークAM1、アライメントマークAM2およびアライメントマークAM3を有する。これらのアライメントマークAM1、AM2、AM3は、スクライブ領域などである領域1Aに形成される。
アライメントマークAM1は、例えば、Y方向に長辺を有する略矩形状である。ここでは、分離溝(TR)の内部に酸化シリコン膜などの絶縁膜が埋め込まれた素子分離領域STIをアライメントマークAM1としている。なお、半導体基板S中には、素子分離領域STIが形成され、領域2Aの層間絶縁膜IL1中には、MISFET(T)などが形成されている。
アライメントマークAM1上には層間絶縁膜IL1が配置され、この層間絶縁膜IL1上には、アライメントマークAM2(AM2aL、AM2aR、AM2c、AM2bL、AM2bR)が配置されている。ここでは、層間絶縁膜IL1上に形成される第1層配線M1と同層の膜をアライメントマークAM2としている。
アライメントマークAM2は、実施の形態5(図15)で説明したようにラインアンドスペースの構成である。ここでは、5つのライン状のアライメントマーク部(AM2aL、AM2aR、AM2c、AM2bL、AM2bR)が所定の間隔を置いて配置されている。
アライメントマークAM2上には層間絶縁膜IL2が配置され、この層間絶縁膜IL2上には、アライメントマークAM3(AM3a、AM3b)が配置されている。ここでは、層間絶縁膜IL2上に形成される第2層配線M2と同層の膜をアライメントマークAM3としている。
このアライメントマークAM3は、アライメントマーク部AM3aおよびアライメントマーク部AM3bを有する。アライメントマーク部AM3aは、アライメントマークAM2の一の端部に位置するアライメントマーク部AM2aLの上方に位置する。また、アライメントマーク部AM3bは、アライメントマークAM2の他の端部に位置するアライメントマーク部AM2bRの上方に位置する。
[製法説明]
次いで、本実施の形態の半導体装置の製造方法を図24を参照しながら説明するとともに、当該半導体装置の構成をより明確にする。なお、実施の形態5および実施の形態7等と同様の工程についてはその詳細な説明を省略する。
実施の形態7と同様に、半導体基板Sを準備し、分離溝(TR)の内部に酸化シリコン膜などの絶縁膜を埋め込むことにより素子分離領域STIを形成する。この際、領域1Aにおいても、分離溝(TR)を形成し、その内部に酸化シリコン膜などの絶縁膜を埋め込むことによりアライメントマークAM1(素子分離領域STI)を形成する。アライメントマークAM1の平面形状は、上記“構造説明”の欄および実施の形態5(図15)で説明したとおりである。
次いで、実施の形態7と同様に、領域2Aの活性領域(素子分離領域STIで区画された領域)に、MISFET(T)を形成する。
次いで、半導体基板S上に、層間絶縁膜IL1として例えば酸化シリコン膜をCVD法などを用いて形成する。次いで、必要に応じて層間絶縁膜IL1の表面をCMP法などを用いて平坦化する。
次いで、実施の形態7と同様に、層間絶縁膜IL1をパターニングすることにより、コンタクトホールを形成し、コンタクトホールの内部に導電性膜を埋め込むことによりプラグ(コンタクト部)P1を形成する。
次いで、実施の形態7と同様に、層間絶縁膜IL1およびプラグP1上に、第1層配線M1を形成する。この際、領域1Aにおいて、第1層配線M1と同層の膜によりアライメントマークAM2を形成する。このアライメントマークAM2の平面形状は、上記“構造説明”の欄で説明したとおりである。
次いで、実施の形態7と同様に、第1層配線M1上に、層間絶縁膜IL2を形成し、プラグP2を形成する。次いで、実施の形態7と同様に、層間絶縁膜IL2およびプラグP2上に、第2層配線M2を形成する。この際、領域1Aにおいて、第2層配線M2と同層の膜によりアライメントマークAM3を形成する。このアライメントマークAM3の平面形状は、上記“構造説明”の欄で説明したとおりである。
この後、必要に応じてさらに上層の配線を形成し、実施の形態7と同様に、表面保護膜およびパッド部を形成する。次いで、実施の形態7と同様に、略円形のウエハ状の半導体基板Sを領域1A(スクライブ領域)に沿って切断し、略矩形状の領域2A(半導体チップ)を切り出す。この後、ダイボンディングおよびワイヤボンディングを行い、封止することにより、本実施の形態の半導体装置を製造することができる。
このように、本実施の形態によれば、アライメントマークAM1とアライメントマークAM2とを重ね合わせて配置しても、下層のアライメントマークAM1の端部の検出を回避しつつ、アライメントマークAM2を検出することが可能となる。
また、アライメントマークAM2とアライメントマークAM3とを重ね合わせて配置しても、下層のアライメントマークAM2の端部の検出を回避しつつ、アライメントマークAM3を検出することが可能となる。
例えば、素子分離領域STIの形成後から第1層配線M1の形成工程の前までにおいては、アライメントマークAM1を用いた高精度な位置合わせが可能となる。また、第1層配線M1の形成後から第2層配線M2の形成工程の前までにおいては、アライメントマークAM2を用いた高精度な位置合わせが可能となる。また、また、第2層配線M2の形成後においては、アライメントマークAM3を用いた高精度な位置合わせが可能となる。
(実施の形態11)
実施の形態8(図22)においては、配線(M1、M2)を導電性膜のパターニングにより形成したが、これらをいわゆる“ダマシン配線”としてもよい。
[構造説明]
図25は、本実施の形態の半導体装置の構成を示す図である。
図25に示すように、本実施の形態の半導体装置の領域1Aは、アライメントマークAM1およびアライメントマークAM2を有する。これらのアライメントマークAM1、AM2は、スクライブ領域などである領域1Aに形成される。
アライメントマークAM1は、例えば、Y方向に長辺を有する略矩形状である(図14参照)。ここでは、半導体基板S上に領域1Aにおいて層間絶縁膜IL1(IL1a、IL1b)の上部の第1層配線M1と同層の膜をアライメントマークAM1としている。なお、半導体基板S中には、素子分離領域STIが形成され、領域2Aの層間絶縁膜IL1中には、MISFET(T)などが形成されている。
アライメントマークAM1上には層間絶縁膜IL2が配置され、この層間絶縁膜IL2の上部には、アライメントマークAM2(AM2aL、AM2aR、AM2bL、AM2bR)が配置されている。ここでは、層間絶縁膜IL1の上部に形成される第2層配線M2と同層の膜をアライメントマークAM2としている。このアライメントマークAM2は、実施の形態4(図14)と同様に、アライメントマーク部AM2aL、AM2aR、AM2bLおよびAM2bRを有する。アライメントマーク部AM2aLおよびAM2aRは、アライメントマークの第1の端部であるラインAM1Y1を挟み込むように配置されている。また、アライメントマーク部AM2bLおよびAM2bRは、ラインAM1Y2を挟み込むように配置されている。
上記第1層配線M1および第2層配線M2は、それぞれ層間絶縁膜IL1、IL2の上部の配線溝に導電性膜を埋め込むことにより形成された“ダマシン配線”である。
[製法説明]
次いで、本実施の形態の半導体装置の製造方法を図25を参照しながら説明するとともに、当該半導体装置の構成をより明確にする。なお、実施の形態7および実施の形態8等と同様の工程についてはその詳細な説明を省略する。
実施の形態7と同様に、半導体基板Sを準備し、分離溝(TR)の内部に酸化シリコン膜などの絶縁膜を埋め込むことにより素子分離領域STIを形成する。次いで、実施の形態7と同様に、領域2Aの活性領域(素子分離領域STIで区画された領域)に、MISFET(T)を形成する。
次いで、半導体基板S上に層間絶縁膜IL1aとして例えば酸化シリコン膜をCVD法などを用いて形成する。次いで、必要に応じて層間絶縁膜IL1aの表面をCMP法などを用いて平坦化する。
次いで、実施の形態7と同様に、層間絶縁膜IL1aをパターニングすることにより、コンタクトホールを形成し、コンタクトホールの内部に導電性膜を埋め込むことによりプラグ(コンタクト部)P1を形成する。
次いで、層間絶縁膜IL1aおよびプラグP1上に、層間絶縁膜IL1bとして例えば酸化シリコン膜をCVD法などを用いて形成する。次いで、層間絶縁膜IL1bをパターニングすることにより、配線溝を形成する。次いで、配線溝の内部を含む層間絶縁膜IL1b上に、例えば窒化チタンからなるバリア膜(図示せず)をスパッタ法により堆積し、さらに、バリア膜上に、電解メッキ用のCu(銅)シード層(図示せず)として例えば銅の薄膜をスパッタ法もしくはCVD法で形成する。次いで、Cuシード層上に、導電性膜として例えば銅膜を電解メッキ法により形成する。
次いで、配線溝以外の銅膜およびバリア膜をCMP法により除去することにより第1層配線M1を形成する。この際、領域1Aにおいて、第1層配線M1と同様の工程によりアライメントマークAM1を形成する。即ち、アライメントマークAM1の形成領域に溝(配線溝)を形成し、この溝の内部に導電性膜を埋め込むことによりアライメントマークAM1を形成する。このアライメントマークAM1の平面形状は、上記“構造説明”の欄および実施の形態4(図14)で説明したとおりである。
上記のように、配線溝の内部に導電性膜を埋め込む方法をダマシン法といい、特に、プラグと配線とを別工程で形成する方法をシングルダマシン法と言う。また、後述する第2層配線M2のように、コンタクトホールおよび配線溝内に同時に導電性膜を埋め込むことにより、一度にプラグと配線とを形成する方法をデュアルダマシン法と言う。
次いで、デュアルダマシン法を用いて第2層配線M2を形成する。まず、第1層配線M1および層間絶縁膜IL1(IL1a、IL1b)上に、層間絶縁膜IL2として、例えば窒化シリコン膜、酸化シリコン膜、窒化シリコン膜および酸化シリコン膜を順次CVD法により堆積した積層膜を形成する。この積層膜のうち、上から2層の絶縁膜(酸化シリコン膜および窒化シリコン膜)をエッチングすることにより、配線溝を形成する。次いで、配線溝内を含む層間絶縁膜IL2上に、第1フォトレジスト膜(図示せず)を堆積し、エッチバックすることにより配線溝を第1フォトレジスト膜で埋め込む。さらに、第1フォトレジスト膜上に後述するプラグP2の形成領域が開口した第2フォトレジスト膜(図示せず)を形成し、この第2フォトレジスト膜をマスクに、第1フォトレジスト膜と、下から2層の絶縁膜(酸化シリコン膜および窒化シリコン膜)を、エッチングすることにより、コンタクトホールを形成する。
なお、ここでは、配線溝を形成した後、コンタクトホールを形成したが、コンタクトホールを形成した後、配線溝を形成してもよい。
次いで、上記コンタクトホールおよび配線溝内を含む層間絶縁膜IL2上に、例えば窒化チタンからなるバリア膜(図示せず)をスパッタ法により堆積し、さらに、バリア膜上に、電解メッキ用のCuシード層(図示せず)として例えば銅の薄膜をスパッタ法もしくはCVD法で形成する。次いで、Cuシード層上に、導電性膜として例えば銅膜を電解メッキ法により形成する。
次いで、配線溝以外の銅膜およびバリア膜をCMP法により除去することによりプラグP2および第2層配線M2を形成する。この際、領域1Aにおいて、第2層配線M2と同様の工程によりアライメントマークAM2を形成する。即ち、アライメントマークAM2の形成領域に溝(配線溝)を形成し、この溝の内部に導電性膜を埋め込むことによりアライメントマークAM2を形成する。このアライメントマークAM2の平面形状は、上記“構造説明”の欄および実施の形態4(図14)で説明したとおりである。
この後、必要に応じてさらに上層の配線をデュアルダマシン法を用いて形成し、さらに、表面保護膜およびパッド部を形成する。次いで、実施の形態7と同様に、略円形のウエハ状の半導体基板Sを領域1A(スクライブ領域)に沿って切断し、略矩形状の領域2A(半導体チップ)を切り出す。この後、ダイボンディングおよびワイヤボンディングを行い、封止することにより、本実施の形態の半導体装置を製造することができる。
このように、本実施の形態によれば、アライメントマークAM1とアライメントマークAM2とを重ね合わせて配置しても、下層のアライメントマークAM1の端部を検出することなく、アライメントマークAM2を検出することが可能となる。
例えば、第1層配線M1の形成後から第2層配線M2の形成工程の前までにおいては、アライメントマークAM1を用いた高精度な位置合わせが可能となる。また、第2層配線M2の形成後においては、アライメントマークAM2を用いた高精度な位置合わせが可能となる。
また、配線の形成方法として、上記のようにダマシン法を用いた場合、埋め込んだ導電性膜のCMPの際にディッシングなどの不具合が生じやすい。例えば、下層のアライメントマークAM1の全体を上層のアライメントマークAM2で覆うような比較例2(図27)の場合には、下層のアライメントマークAM2の形成領域が大きくなり、ディッシングにより導電性膜の埋め込み特性が劣化する恐れがある。
これに対し、本実施の形態においては、アライメントマークAM2の細線化も可能である。即ち、アライメントマークAM2の寸法の調整がしやすく、アライメントマークAM2の加工精度を向上させることができる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。例えば、各実施の形態の構成を部分的に組み合わせてもよい。例えば、実施の形態3の第1例(図12)のアライメントマーク(AM1、AM2)を実施の形態11で説明したダマシン構造としてもよい。また、上記実施の形態においては、アライメントマークAM1の平面形状を略矩形としたが、他の形状、例えば、十字状、L字状であってもよい。また、上記実施の形態においては、マーク検出光学系として白色光を例示したが、他の光源を用いてもよい。
また、上記実施の形態の半導体装置の用途に制限はなく、種々のデバイス、例えば、マイコンチップやメモリなどの半導体製品に広く適用可能である。例えば、フォトダイオードと転送用トランジスタとを有する複数の画素を有する固体撮像素子(CMOSイメージセンサ)などにも適用可能である。このような固体撮像素子においては、画素数の増加および画像の高精細化に伴い半導体チップ(領域2A)が大きくなる場合がある。このような場合、半導体チップ(領域2A)に対するスクライブ領域(領域1A)の面積割合が小さくなり、スクライブ領域を有効利用できる上記実施の形態を適用して有効である。
1A 領域
2A 領域
AM1 アライメントマーク
AM1X1 ライン
AM1X2 ライン
AM1Y1 ライン
AM1Y2 ライン
AM2 アライメントマーク
AM2a アライメントマーク部
AM2aL アライメントマーク部
AM2aR アライメントマーク部
AM2b アライメントマーク部
AM2bL アライメントマーク部
AM2bR アライメントマーク部
AM2c アライメントマーク部
AM3 アライメントマーク
AM3a アライメントマーク部
AM3b アライメントマーク部
AMA アライメントマーク形成領域
CAP キャップ絶縁膜
G ゲート電極
GOX ゲート酸化膜
IL1 層間絶縁膜
IL1a 層間絶縁膜
IL1b 層間絶縁膜
IL2 層間絶縁膜
IL3 層間絶縁膜
M 金属膜
M1 第1層配線
M2 第2層配線
ML 金属膜
MP ラインパターン
NM n型の低濃度半導体領域
NR n型の高濃度半導体領域
OA 開口部
P1〜P3 プラグ
R1 フォトレジスト膜
S 半導体基板
STI 素子分離領域
SW サイドウォール膜
T MISFET
TR 分離溝

Claims (14)

  1. (a)第1領域に形成され、第1方向に延在する第1の端部と、前記第1の端部と対向する第2の端部とを有する第1マークと、
    (b)第2領域に形成された半導体素子と、
    (c)前記第1領域において、前記第1マークの上方に形成され、
    前記第1マークの第1の端部上を覆う第1部と、前記第2の端部上を覆う第2部とを有する第2マークと、を有する半導体装置。
  2. 前記第1マークは、上面からの平面視において矩形状であり、
    前記第2マークの前記第1部は、前記第1の端部である前記第1マークの一の長辺の上方に配置され、
    前記第2マークの前記第2部は、前記第2の端部である前記第1マークの他の長辺の上方に配置される請求項1記載の半導体装置。
  3. 前記第2マークの前記第1部および前記第2部は、それぞれ上面からの平面視において矩形状である請求項2記載の半導体装置。
  4. 第1絶縁膜、前記第1絶縁膜上の第1層配線、前記第1層配線上の第2絶縁膜、および前記第2絶縁膜上の第2層配線とを有し、
    前記第2マークは、前記第1層配線と同層である請求項1記載の半導体装置。
  5. 第1絶縁膜、前記第1絶縁膜上の第1層配線、前記第1層配線上の第2絶縁膜、および前記第2絶縁膜上の第2層配線とを有し、
    前記第2マークは、前記第2絶縁膜に埋め込まれた導電性膜よりなる請求項1記載の半導体装置。
  6. 第1絶縁膜、前記第1絶縁膜上の第1層配線、前記第1層配線上の第2絶縁膜、および前記第2絶縁膜上の第2層配線とを有し、
    前記第1マークは、前記第1絶縁膜の上部に埋め込まれた導電性膜よりなり、
    前記第2マークは、前記第2絶縁膜の上部に埋め込まれた導電性膜よりなる請求項1記載の半導体装置。
  7. 前記第2マークは、前記第1マークの外周を覆う枠状である請求項1記載の半導体装置。
  8. 前記第2マークの前記第1部は、前記第1の端部に沿って配置されている複数のアライメントマーク部の第1列を有し、
    前記第2マークの前記第2部は、前記第2の端部に沿って配置されている複数のアライメントマーク部の第2列を有する請求項1記載の半導体装置。
  9. (a)第1領域に形成され、第1方向に延在する第1の端部と、前記第1の端部と対向する第2の端部とを有する第1マークと、
    (b)第2領域に形成された半導体素子と、
    (c)前記第1領域において、前記第1マークの上方に形成され、
    前記第1マークの第1の端部を挟み込むように配置された第1部および第2部と、前記第2の端部を挟み込むように配置された第3部および第4部とを有する第2マークと、を有する半導体装置。
  10. 前記第1マークは、上面からの平面視において矩形状であり、
    前記第2マークの前記第1部および前記第2部は、前記第1の端部である前記第1マークの一の長辺を挟み込むように配置され、
    前記第2マークの前記第3部および前記第4部は、前記第2の端部である前記第1マークの他の長辺を挟み込むように配置される請求項9記載の半導体装置。
  11. 前記第2マークの前記第1部、前記第2部、前記第3部および前記第4部は、所定の幅を有するラインパターンである請求項10記載の半導体装置。
  12. 前記第2部および前記第3部の間に設けられ、前記所定の幅を有する他のラインパターンを有する請求項11記載の半導体装置。
  13. (a)第1領域に形成され、第1方向に延在する第1の端部と、前記第1の端部と対向する第2の端部とを有する第1マークと、
    (b)第2領域に形成された半導体素子と、
    (c)前記第1領域において、前記第1マークの上方に形成された複数のラインパターンと、
    (d)前記第1領域において、前記複数のラインパターン上に形成された第2マークと、を有する半導体装置。
  14. 前記複数のラインパターンのスペースの幅は、マーク検出光学系の分解能力以下である請求項13記載の半導体装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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