JP2014041188A - 感光性樹脂組成物、これを用いた感光性エレメント、隔壁、隔壁の形成方法及び画像表示装置の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】遮光性を有する感光性樹脂組成物であっても、底部硬化性に優れた隔壁を形成することが可能な感光性樹脂組成物、これを用いた感光性エレメント、隔壁、隔壁の形成方法及び画像表示装置の製造方法を提供する。
【解決手段】画像表示装置における、画素を分離する隔壁を形成するための感光性樹脂組成物であって、前記感光性樹脂組成物が、(A)成分として分子内にカルボキシル基を有するバインダーポリマーと、(B)成分として光重合性化合物と、(C)成分として光重合開始剤と、(D)成分としてメルカプト基を有する化合物と、(E)成分として黒色顔料とを含有する感光性樹脂組成物。
【選択図】図1
【解決手段】画像表示装置における、画素を分離する隔壁を形成するための感光性樹脂組成物であって、前記感光性樹脂組成物が、(A)成分として分子内にカルボキシル基を有するバインダーポリマーと、(B)成分として光重合性化合物と、(C)成分として光重合開始剤と、(D)成分としてメルカプト基を有する化合物と、(E)成分として黒色顔料とを含有する感光性樹脂組成物。
【選択図】図1
Description
本発明は、感光性樹脂組成物、これを用いた感光性エレメント、隔壁、隔壁の形成方法及び画像表示装置の製造方法に関する。
近年、省電力で、反射型の画像表示装置が注目を集めている。かかる画像表示装置は、通常の印刷物としての紙の長所である視認性、携帯性を有し、更に、情報を電気的に書き換え可能であるため、環境やコストの面からも紙の代替品として実用化が期待されている。
画像表示装置の代表的な表示技術として、電気泳動等により粒子移動を利用した、マイクロカプセル型電気泳動方式、マイクロカップ型電気泳動方式、電子粉流体方式等の検討がなされているが、印刷物と同レベルのフルカラー表示を実現させることは難しい。フルカラー表示は、モノクロ表示媒体の画素毎に3原色カラーフィルターを組み合わせて表示を行うため、反射光量が入射光量の1/3になり暗い表示になるという技術課題があった。
最近では、液晶方式や、光干渉を利用したMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)方式、Electrowetting方式などカラーフィルタレスでもフルカラー表示可能な反射型の画像表示装置の発表がなされている(例えば、非特許文献1参照)。
上記画像表示装置の場合、白/黒の粒子、液晶分子、着色オイルなどの表示媒体を封入するための隔壁が必要となり、かかる隔壁は、各画素間のコントラストの向上が必須であるため、各画素間の光を遮断する遮光性を有する隔壁が必要となる。かかる隔壁の形成方法としては、金型転写法、スクリーン印刷法、サンドブラスト法、フォトリソ法、アディティブ法等が提案されている(例えば、特許文献1参照)。中でも、感光性樹脂組成物を用いて、活性光線の照射により高精細なパターンが効率よく形成できるフォトリソ法が注目されている。
フォトリソ法を用いた画像表示装置の隔壁は、以下のようにして形成される。すなわち、基板上に遮光性を有する感光性樹脂組成物を塗布、又は感光性エレメントを積層することにより感光性樹脂組成物層を形成する工程、上記感光性樹脂組成物層の所定部分に活性光線を照射して露光部を光硬化させる工程、未露光部を除去して光硬化物パターンを形成する工程を含む方法が用いられる。従って、画像表示装置の隔壁を形成するための感光性樹脂組成物には、一般に、感度、解像度及び基板への密着性が要求される。
また、画像表示装置を製造する場合、上記工程で得た光硬化物パターン内に、粒子等の表示媒体を充填する工程、上記光硬化物パターンを熱処理する工程、電極基板、対向基板を貼り付ける工程等を更に含む。これにより、感光性樹脂組成物層の硬化物を隔壁とする画像表示装置が得られる。
面谷信、"電子ペーパーの最新技術動向と応用展開"、平成23年3月1日、株式会社シーエムシー出版、4、187−193(2010)
上記遮光性を有する感光性樹脂組成物としては、特許文献2〜5に記載の感光性樹脂組成物が開示されているが、これらの感光性樹脂組成物をフォトリソ技術により基板上に形成すると、活性光線が感光性樹脂組成物の底部まで届かず、光硬化性が悪くなり、基板に密着しないという問題があった。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、遮光性を有する感光性樹脂組成物であっても、底部硬化性に優れた隔壁を形成することが可能な感光性樹脂組成物、これを用いた感光性エレメント、隔壁、隔壁の形成方法及び画像表示装置の製造方法を提供することを目的とする。
本発明は以下の通りである。
本発明は、画像表示装置における、画素を分離する隔壁を形成するための感光性樹脂組成物であって、前記感光性樹脂組成物が、(A)成分として分子内にカルボキシル基を有するバインダーポリマーと、(B)成分として光重合性化合物と、(C)成分として光重合開始剤と、(D)成分としてメルカプト基を有する化合物と、(E)成分として黒色顔料とを含有する感光性樹脂組成物に関する。
また、本発明は、(D)成分が、2級チオール又は3級チオールを有する化合物を含有する、前記の感光性樹脂組成物に関する。
また、本発明は、(E)成分が無機系黒色顔料を含有する、前記の感光性樹脂組成物に関する。
本発明は、画像表示装置における、画素を分離する隔壁を形成するための感光性樹脂組成物であって、前記感光性樹脂組成物が、(A)成分として分子内にカルボキシル基を有するバインダーポリマーと、(B)成分として光重合性化合物と、(C)成分として光重合開始剤と、(D)成分としてメルカプト基を有する化合物と、(E)成分として黒色顔料とを含有する感光性樹脂組成物に関する。
また、本発明は、(D)成分が、2級チオール又は3級チオールを有する化合物を含有する、前記の感光性樹脂組成物に関する。
また、本発明は、(E)成分が無機系黒色顔料を含有する、前記の感光性樹脂組成物に関する。
本発明は、また、支持体と、該支持体上に形成された前記の本発明の感光性樹脂組成物からなる感光性樹脂組成物層と、を備える感光性エレメントに関する。
また、本発明は、基板上に、上記感光性樹脂組成物を含む塗膜を積層する積層工程と、前記塗膜の所定部分に活性光線を照射して露光部を光硬化せしめる露光工程と、前記塗膜の前記露光部以外の部分を除去して光硬化物パターンを形成する現像工程と、を有する、隔壁の形成方法に関する。
また、本発明は、上記の感光性樹脂組成物の硬化物からなる隔壁に関する。なお、本発明の隔壁は、本発明の感光性樹脂組成物を光及び/又は熱によって硬化させて得ることができる。よって、上記硬化物は、上記感光性樹脂組成物の反応性基が光及び/又は熱硬化によって、一部又は全て反応によって消失している。
また、本発明は、表示媒体を、上記隔壁の形成方法により形成された隔壁内に充填する工程と、一方の基板に対向するように隔壁の反対側に基板を貼り付ける工程と、を有する、画像表示装置の製造方法に関する。
また、本発明は、基板上に、上記感光性樹脂組成物を含む塗膜を積層する積層工程と、前記塗膜の所定部分に活性光線を照射して露光部を光硬化せしめる露光工程と、前記塗膜の前記露光部以外の部分を除去して光硬化物パターンを形成する現像工程と、を有する、隔壁の形成方法に関する。
また、本発明は、上記の感光性樹脂組成物の硬化物からなる隔壁に関する。なお、本発明の隔壁は、本発明の感光性樹脂組成物を光及び/又は熱によって硬化させて得ることができる。よって、上記硬化物は、上記感光性樹脂組成物の反応性基が光及び/又は熱硬化によって、一部又は全て反応によって消失している。
また、本発明は、表示媒体を、上記隔壁の形成方法により形成された隔壁内に充填する工程と、一方の基板に対向するように隔壁の反対側に基板を貼り付ける工程と、を有する、画像表示装置の製造方法に関する。
本発明によれば、解像度及び密着性に優れた底部硬化性に優れた、遮光性を有する光硬化物パターンを感度良く形成することが可能な感光性樹脂組成物、これを用いた感光性エレメント、隔壁、隔壁の形成方法及び画像表示装置の製造方法を提供することができる。
(感光性樹脂組成物)
本発明の感光性樹脂組成物は、画像表示装置における、画素を分離する隔壁を形成するための感光性樹脂組成物であって、(A)成分として分子内にカルボキシル基を有するバインダーポリマーと、(B)成分として光重合性化合物と、(C)成分として光重合開始剤と、(D)成分としてメルカプト基を有する化合物と、(E)成分として黒色顔料とを含有することを特徴とするものである。
尚、画像表示装置における、画素を分離する隔壁とは、例えば、白/黒の粒子、液晶分子、着色オイル、電子粉粒体、顔料インク等などの表示媒体を封入するためのものである。また、隔壁の形成方法としては、通常、フォトリソ法である。
本発明の感光性樹脂組成物は、画像表示装置における、画素を分離する隔壁を形成するための感光性樹脂組成物であって、(A)成分として分子内にカルボキシル基を有するバインダーポリマーと、(B)成分として光重合性化合物と、(C)成分として光重合開始剤と、(D)成分としてメルカプト基を有する化合物と、(E)成分として黒色顔料とを含有することを特徴とするものである。
尚、画像表示装置における、画素を分離する隔壁とは、例えば、白/黒の粒子、液晶分子、着色オイル、電子粉粒体、顔料インク等などの表示媒体を封入するためのものである。また、隔壁の形成方法としては、通常、フォトリソ法である。
以下、本発明の感光性樹脂組成物で使用できる各成分について詳細に説明する。
(A)成分:分子内にカルボキシル基を有するバインダーポリマー
本発明に用いることのできる(A)成分としては、分子内にカルボキシル基を有し、フィルム性を付与できるものであれば特に制限なく、例えば、アクリル系樹脂、スチレン系樹脂、エポキシ系樹脂、アミド系樹脂、アミドエポキシ系樹脂、アルキド系樹脂、フェノール系樹脂、ウレタン系樹脂が挙げられる。中でも、アクリル系樹脂が、アルカリ現像性の観点からは好ましい。これらは単独で、又は二種類以上を組み合わせて用いることができる。
また、以下、本明細書における(メタ)アクリル酸とはアクリル酸及びそれに対応するメタクリル酸を意味し、(メタ)アクリレートとはアクリレート及びそれに対応するメタクリレートを意味し、(メタ)アクリロイルとはアクリロイル及びメタクリロイルを意味する。
(A)成分:分子内にカルボキシル基を有するバインダーポリマー
本発明に用いることのできる(A)成分としては、分子内にカルボキシル基を有し、フィルム性を付与できるものであれば特に制限なく、例えば、アクリル系樹脂、スチレン系樹脂、エポキシ系樹脂、アミド系樹脂、アミドエポキシ系樹脂、アルキド系樹脂、フェノール系樹脂、ウレタン系樹脂が挙げられる。中でも、アクリル系樹脂が、アルカリ現像性の観点からは好ましい。これらは単独で、又は二種類以上を組み合わせて用いることができる。
また、以下、本明細書における(メタ)アクリル酸とはアクリル酸及びそれに対応するメタクリル酸を意味し、(メタ)アクリレートとはアクリレート及びそれに対応するメタクリレートを意味し、(メタ)アクリロイルとはアクリロイル及びメタクリロイルを意味する。
(A)成分は、例えば、カルボキシル基を有する重合性単量体とその他の重合性単量体とをラジカル重合させることにより製造することができる。重合性単量体としては、例えば、スチレン;α−メチルスチレン、p−メチルスチレン、p−エチルスチレン等の重合可能なスチレン誘導体;アクリルアミド;アクリロニトリル;ビニル−n−ブチルエーテル等のビニルアルコールのエステル類;(メタ)アクリル酸アルキルエステル、(メタ)アクリル酸グリシジルエステル、(メタ)アクリル酸、β−フリル(メタ)アクリル酸、β−スチリル(メタ)アクリル酸等の(メタ)アクリル酸系単量体;マレイン酸;マレイン酸モノエステル;フマール酸、ケイ皮酸、α−シアノケイ皮酸、イタコン酸、クロトン酸、プロピオール酸が挙げられる。カルボキシル基を有する重合性単量体としては、現像性及び安定性の観点から(メタ)アクリル酸が好ましい。また、これらは単独でホモポリマーとして、又は二種類以上を組み合わせてコポリマーとして用いることができる。
上記(メタ)アクリル酸アルキルエステルとしては、例えば、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸ペンチル、(メタ)アクリル酸ヘキシル、(メタ)アクリル酸ヘプチル、(メタ)アクリル酸オクチル、(メタ)アクリル酸2−エチルへキシル、及びこれらの構造異性体が挙げられる。中でも、現像性、解像度に優れる点では、(メタ)アクリル酸メチル、及び(メタ)アクリル酸ブチルを含有することが好ましい。
また、分子内にカルボキシル基を有するバインダーポリマーとして、例えば、(メタ)アクリル酸及びヒドロキシル基を含有する(メタ)アクリル酸エステルを構造単位に有する共重合体と、イソシアネート基を含有する(メタ)アクリル酸エステルを含有する(メタ)アクリル酸エステルを、通常の反応条件で反応させたものが挙げられる。
また、分子内にカルボキシル基を有するバインダーポリマーとして、例えば、(メタ)アクリル酸及びヒドロキシル基を含有する(メタ)アクリル酸エステルを構造単位に有する共重合体と、イソシアネート基を含有する(メタ)アクリル酸エステルを含有する(メタ)アクリル酸エステルを、通常の反応条件で反応させたものが挙げられる。
上記ヒドロキシル基を含有する(メタ)アクリル酸エステルとしては、後述のイソシアネート基を含有する(メタ)アクリル酸エステル、グリシジル基を含有する(メタ)アクリル酸エステルと反応するものであれば特に制限はないが、例えば、(メタ)アクリル酸ヒドロキシメチル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシブチル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシペンチル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシヘキシル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシヘプチル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシオクチル及びこれらの構造異性体が挙げられる。これらの中でも、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチルの構造単位を含むことが好ましい。
上記少なくとも(メタ)アクリル酸及びヒドロキシル基を含有する(メタ)アクリル酸エステルを構造単位に有する共重合体は、その他の重合性単量体を含有してもよい。その他の重合性単量体としては、例えば、(メタ)アクリル酸アルキルエステルが挙げられる。
上記イソシアネート基を含有する(メタ)アクリル酸エステルとしては、少なくとも(メタ)アクリル酸及びヒドロキシル基を含有する(メタ)アクリル酸エステルを構造単位に有する共重合体と反応するものであれば特に制限無く用いることができ、例えば2−イソシアネートメチルメタクリレート、2−イソシアネートエチルメタクリレート、2−イソシタネートエチルアクリレート、2−イソシアネートプロピルメタクリレート、2−イソシアネートオクチルアクリレート、p−イソプロペニル−α,α−ジメチルベンジルイソシアネート、m−イソプロペニル−α,α−ジメチルベンジルイソシアネート、p−エチレニル−α,α−ジメチルベンジルイソシアネート、m−エチレニル−α,α−ジメチルベンジルイソシアネートなどを用いることができる。この中でも、2−イソシアネートエチル(メタ)アクリレート、2−イソシアネートメチルメタクリレートなどが好ましい。
少なくとも(メタ)アクリル酸及びヒドロキシル基を含有する(メタ)アクリル酸エステルを構造単位に有する共重合体と、イソシアネート基を含有する(メタ)アクリル酸エステルは、通常の反応条件で反応させればよい。
本発明の効果をより十分に奏するためには、(メタ)アクリル酸及びヒドロキシル基を含有する(メタ)アクリル酸エステルを構造単位に有し、その他の共重合体中のヒドロキシル基と、イソシアネート基を含有する(メタ)アクリル酸エステル中のイソシアネート基が100%反応することが好ましい。
(A)成分の酸価は、解像度に優れる点では、20mgKOH/g以上であることが好ましく、40mgKOH/g以上であることがより好ましく、60mgKOH/g以上であることが特に好ましい。耐現像液性及び密着性に優れる点では、250mgKOH/g以下であることが好ましく、240mgKOH/g以下であることがより好ましく、230mgKOH/g以下であることが更に好ましく、220mgKOH/g以下であることが特に好ましい。なお、現像工程として溶剤による現像を行う場合は、カルボキシル基を有する重合性単量体の使用量を抑えて、(A)成分を調製することが好ましい。
ここで、酸価は、次のようにして測定することができる。すなわち、まず、酸価を測定すべき樹脂の溶液約1gを精秤した後、この樹脂溶液にアセトンを30g添加し、これを均一に溶解する。次いで、指示薬であるフェノールフタレインをその溶液に適量添加して、0.1NのKOH水溶液を用いて滴定を行う。そして、次式により酸価を算出する。
A=10×Vf×56.1/(Wp×I)
式中、Aは酸価(mgKOH/g)を示し、Vfは0.1NのKOH水溶液の滴定量(mL)を示し、Wpは測定した樹脂溶液の質量(g)を示し、Iは測定した樹脂溶液中の不揮発分の割合(質量%)を示す。
式中、Aは酸価(mgKOH/g)を示し、Vfは0.1NのKOH水溶液の滴定量(mL)を示し、Wpは測定した樹脂溶液の質量(g)を示し、Iは測定した樹脂溶液中の不揮発分の割合(質量%)を示す。
(A)成分の重量平均分子量(ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)で測定し、標準ポリスチレンを用いた検量線により換算)は、耐現像液性に優れる点では、20,000以上であることが好ましく、25,000以上であることがより好ましく、30,000以上であることが更に好ましい。現像時間を短くできる観点からは、300,000以下であることが好ましく、150,000以下であることがより好ましく、100,000以下であることが更に好ましい。なお、バインダーポリマーの重量平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー法によって測定し、標準ポリスチレンの検量線を用いて換算することとする。ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)の測定条件は、実施例と同一とする。
感光性樹脂組成物における(A)成分の含有量は、(A)成分及び(B)成分の総量100質量部に対して、感光性樹脂組成物の塗膜性に優れる点では、40質量部以上が好ましく、45質量部以上がより好ましい。感光性樹脂組成物の光硬化物の機械的強度に優れる点では、(A)成分及び(B)成分の総量100質量部に対して、90質量部以下が好ましく、80質量部以下がより好ましい。
(B)成分:光重合性化合物
本発明における(B)成分としては、下記一般式(1)で表される光重合性不飽和化合物であることが好ましい。
本発明における(B)成分としては、下記一般式(1)で表される光重合性不飽和化合物であることが好ましい。
一般式(1)中、R1、R2及びR3は各々独立に水素原子又はメチル基を示し、R4、R5及びR6は各々独立に炭素数1〜8のアルキレン基、炭素数2〜8のアルキレンオキシド基を示し、R4、R5及びR6が各々複数個の場合には、R4、R5及びR6は各々同一でも異なっていてもよく、ブロック構造でもランダム構造でもよい。k、l及びmは各々独立に0〜10の整数である。前記一般式(1)中、k、l及びmは各々独立に0〜10の整数であるが、画像表示装置用基板上への密着性の向上を期待できる観点からk=l=m=0であるペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、あるいは、k=1、m=0であるペンタエリスリトールトリアクリレートが好ましい。
また、前記一般式(1)で表されるような、1分子中に少なくとも1個の水酸基及び少なくとも2個のエチレン性不飽和基を有する光重合性不飽和化合物は、エポキシエステル3002A、エポキシエステル80MFA(共栄社化学株式会社製、製品名)、デナコールDA−811、デナコールDM−811、デナコールDM−851、デナコールDA−314、デナコールDA−321、デナコールDA−911(ナガセ化成工業株式会社製、製品名、「デナコール」は登録商標)、SR−399(SARTOMER Company社製、製品名)、NKエステル701−A、NKエステル701、NKエステルA−TMM−3(新中村化学工業株式会社製、製品名)、アロニックスM−305、アロニックスM−233(東亜合成化学工業株式会社製、製品名、「アロニックス」は登録商標)、KAYARAD PET−30、カヤマーPM−2(日本化薬株式会社製、製品名)等として商業的に入手可能である。これらは単独で又は2種類以上を組み合わせて使用することができる。
感光性樹脂組成物における(B)成分の含有量は、解像度及び密着性と、フィルム形成性の観点から、(A)成分及び(B)成分の総量100質量部に対して、10〜60質量部の範囲とすることが好ましく、20〜55質量部とすることがより好ましい。
(C)成分:光重合開始剤
本発明に用いることのできる(C)成分としては、使用する露光機の光波長にあわせたものであれば特に制限はなく、具体的には例えば、ベンゾフェノン、N,N´−テトラアルキル−4,4´−ジアミノベンゾフェノン、2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルホリノフェニル)−ブタノン−1、2−メチル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モルホリノ−プロパノン−1、4,4´−ビス(ジメチルアミノ)ベンゾフェノン(ミヒラーケトン)、4,4´−ビス(ジエチルアミノ)ベンゾフェノン、4−メトキシ−4´−ジメチルアミノベンゾフェノン等の芳香族ケトン類、アルキルアントラキノン、フェナントレンキノン等のキノン類、ベンゾイン、アルキルベンゾイン等のベンゾイン化合物、ベンゾインアルキルエーテル、ベンゾインフェニルエーテル等のベンゾインエーテル化合物、ベンジルジメチルケタール等のベンジル誘導体、2−(o−クロロフェニル)−4,5−ジフェニルイミダゾール二量体、2−(o−クロロフェニル)−4,5−ジ(m−メトキシフェニル)イミダゾール二量体、2−(o−フルオロフェニル)−4,5−ジフェニルイミダゾール二量体、2−(o−メトキシフェニル)−4,5−ジフェニルイミダゾール二量体、2,4−ジ(p−メトキシフェニル)−5−フェニルイミダゾール二量体、2−(2,4−ジメトキシフェニル)−4,5−ジフェニルイミダゾール二量体等の2,4,5−トリアリールイミダゾール二量体、N−フェニルグリシン、N−フェニルグリシン誘導体、9−フェニルアクリジン等のアクリジン誘導体、1,2−オクタンジオン,1−[4−(フェニルチオ)−,2−(o−ベンゾイルオキシム)]等のオキシムエステルを有する化合物、7−ジエチルアミノ−4−メチルクマリン等のクマリン系化合物、2,4−ジエチルチオキサントン等のチオキサントン系化合物、2,4,6−トリメチルベンゾイル−ジフェニル−ホスフィンオキサイド等のアシルホスフィンオキサイド系化合物などが挙げられ、これらは単独で又は二種類以上を組み合わせて用いることができる。
上記オキシムエステルを有する化合物としては、例えば、(2−(アセチルオキシイミノメチル)チオキサンテン−9−オン)、(1,2−オクタンジオン,1−[4−(フェニルチオ)−,2−(o−ベンゾイルオキシム)]、エタノン,1−[9−エチル−6−(2−メチルベンゾイル)−9H−カルバゾール−3−イル]−,1−(o−アセチルオキシム))が挙げられる。市販品としては、IRGACURE−OXE01、IRGACURE−OXE02(いずれもチバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製)等が挙げられる。
中でも、(C)成分としては、感光性樹脂組成物の硬化後のレジスト底部の硬化性に優れる点では、前記のオキシムエステルを有する化合物が特に好ましい。特に感光性樹脂組成物からなる層の遮光性が高くなればなるほど、感度が低下し、レジスト底部の硬化性を向上させることが必要となるため、オキシムエステルを有する化合物が好適である。
本発明に用いることのできる(C)成分としては、使用する露光機の光波長にあわせたものであれば特に制限はなく、具体的には例えば、ベンゾフェノン、N,N´−テトラアルキル−4,4´−ジアミノベンゾフェノン、2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルホリノフェニル)−ブタノン−1、2−メチル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モルホリノ−プロパノン−1、4,4´−ビス(ジメチルアミノ)ベンゾフェノン(ミヒラーケトン)、4,4´−ビス(ジエチルアミノ)ベンゾフェノン、4−メトキシ−4´−ジメチルアミノベンゾフェノン等の芳香族ケトン類、アルキルアントラキノン、フェナントレンキノン等のキノン類、ベンゾイン、アルキルベンゾイン等のベンゾイン化合物、ベンゾインアルキルエーテル、ベンゾインフェニルエーテル等のベンゾインエーテル化合物、ベンジルジメチルケタール等のベンジル誘導体、2−(o−クロロフェニル)−4,5−ジフェニルイミダゾール二量体、2−(o−クロロフェニル)−4,5−ジ(m−メトキシフェニル)イミダゾール二量体、2−(o−フルオロフェニル)−4,5−ジフェニルイミダゾール二量体、2−(o−メトキシフェニル)−4,5−ジフェニルイミダゾール二量体、2,4−ジ(p−メトキシフェニル)−5−フェニルイミダゾール二量体、2−(2,4−ジメトキシフェニル)−4,5−ジフェニルイミダゾール二量体等の2,4,5−トリアリールイミダゾール二量体、N−フェニルグリシン、N−フェニルグリシン誘導体、9−フェニルアクリジン等のアクリジン誘導体、1,2−オクタンジオン,1−[4−(フェニルチオ)−,2−(o−ベンゾイルオキシム)]等のオキシムエステルを有する化合物、7−ジエチルアミノ−4−メチルクマリン等のクマリン系化合物、2,4−ジエチルチオキサントン等のチオキサントン系化合物、2,4,6−トリメチルベンゾイル−ジフェニル−ホスフィンオキサイド等のアシルホスフィンオキサイド系化合物などが挙げられ、これらは単独で又は二種類以上を組み合わせて用いることができる。
上記オキシムエステルを有する化合物としては、例えば、(2−(アセチルオキシイミノメチル)チオキサンテン−9−オン)、(1,2−オクタンジオン,1−[4−(フェニルチオ)−,2−(o−ベンゾイルオキシム)]、エタノン,1−[9−エチル−6−(2−メチルベンゾイル)−9H−カルバゾール−3−イル]−,1−(o−アセチルオキシム))が挙げられる。市販品としては、IRGACURE−OXE01、IRGACURE−OXE02(いずれもチバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製)等が挙げられる。
中でも、(C)成分としては、感光性樹脂組成物の硬化後のレジスト底部の硬化性に優れる点では、前記のオキシムエステルを有する化合物が特に好ましい。特に感光性樹脂組成物からなる層の遮光性が高くなればなるほど、感度が低下し、レジスト底部の硬化性を向上させることが必要となるため、オキシムエステルを有する化合物が好適である。
感光性樹脂組成物における(C)成分の含有量は、(A)成分及び(B)成分の総量100質量部に対して、光感度に優れる点では、0.1質量部以上であることが好ましく、0.2質量部以上であることがより好ましい。また、(A)成分及び(B)成分の総量100質量部に対して、感光性樹脂組成物の内部の光硬化性に優れる点では、20質量部以下であることが好ましく、10質量部以下であることがより好ましい。
本発明の(D)成分であるメルカプト基を有する化合物としては、例えば、1,2−エタンジチオール、1,3−プロパンジチオール、1,4−ブタンジチオール、2,3−ブタンジチオール、1,5−ペンタンジチオール、1,6−ヘキサンジチオール、1,9−ノナンジチオール、2,3−ジメルカプト−1−プロパノール、ジチオエリスリトール、2,3−ジメルカプトサクシン酸、1,2−ベンゼンジチオール、1,3−ベンゼンジメタンチオール、1,4−ベンゼンジメタンチオール、3,4−ジメルカプトトルエン、4−クロロー1,3−ベンゼンジチオール、1,4−ベンゼンジメタンチオール、3,4−ジメルカプトトルエン、4−クロロー1,3−ベンゼンチオール、2,4,6−トリメチル−1,3−ベンゼンジメタンチオール、4,4´−チオジフェノール、2−ヘキシルアミノ−4,6−ジメルカプト−1,3,5−トリアジン、2−ジエチルアミノ−4,6−ジメルカプト−1,3,5−トリアジン、2−シクロヘキシルアミノー4,6−ジメルカプト−1,3,5トリアジン、2−ジ−n−ブチルアミノ−4、6−ジメルカプト−1,3,5−トリアジン、エチレングリコールビス(3−メルカプトプロピオネート)、ブタンジオールビスチオグリコレート、エチレングリコールビスチオグリコレート、2,5−ジメルカプト−1,3,4−チアジアゾール、2,2´−(エチレンジチオ)ジエタンチオール、2,2−ビス(2−ヒドロキシ−3−メルカプトプロポキシフェニルプロパン)等の2官能チオール化合物、1,2,6−ヘキサントリチオールトリチオグリコレート、1,3,5−トリチオシアヌル酸、トリメチロールプロパントリス(3−メルカプトプロピオネート)、トリメチロールプロパントリスチオグリコレート、1,3,5−トリス(3−メルカプトブチルオキシエチル)−1,3,5−トリアジン−2,4,6(1H,3H,5H)−トリオン等の3官能チオール化合物、ペンタエリスリトールテトラキス(3−メルカプトブチレート)等の4官能チオール化合物などが挙げられる。
中でも、(D)成分としては、感光性樹脂組成物の硬化反応の安定性に優れる点では、2級チオールまたは3級チオールを有する化合物が好ましい。さらに、底部硬化性に優れる点では、2官能チオール化合物、または、3官能チオール化合物、または、4官能チオール化合物を含有することが好ましい。特に感光性樹脂組成物からなる層の遮光性が高くなればなるほど、感度が低下し、レジスト底部の硬化性を向上させることが必要となるため、2級チオールまたは3級チオールを有する、3官能チオール化合物または4官能チオール化合物が好適である。
よって、1,2,6−ヘキサントリチオールトリチオグリコレート、1,3,5−トリチオシアヌル酸、トリメチロールプロパントリス(3−メルカプトプロピオネート)、トリメチロールプロパントリスチオグリコレート、1,3,5−トリス(3−メルカプトブチルオキシエチル)−1,3,5−トリアジン−2,4,6(1H,3H,5H)−トリオン等の3官能チオール化合物、ペンタエリスリトールテトラキス(3−メルカプトブチレート)等の4官能チオール化合物等が特に好ましい。市販品としては、カレンズMT PE1、カレンズMT NR1(昭和電工株式会社製、商品名、「カレンズ」は登録商標)等が挙げられる。
よって、1,2,6−ヘキサントリチオールトリチオグリコレート、1,3,5−トリチオシアヌル酸、トリメチロールプロパントリス(3−メルカプトプロピオネート)、トリメチロールプロパントリスチオグリコレート、1,3,5−トリス(3−メルカプトブチルオキシエチル)−1,3,5−トリアジン−2,4,6(1H,3H,5H)−トリオン等の3官能チオール化合物、ペンタエリスリトールテトラキス(3−メルカプトブチレート)等の4官能チオール化合物等が特に好ましい。市販品としては、カレンズMT PE1、カレンズMT NR1(昭和電工株式会社製、商品名、「カレンズ」は登録商標)等が挙げられる。
感光性樹脂組成物における(D)成分の配合量は、(A)成分及び(B)成分の総量100質量部に対して0.1〜15質量部であることが好ましく、0.5〜12質量部であることがより好ましく、1〜9質量部であることが特に好ましい。この配合量が0.1質量部未満では期待される感度の向上や解像性、底部硬化性、密着性が得られ難くなる傾向があり、15質量部を超えると臭気が悪化し、パターンの線幅が太ってしまうなど所望通りの良好な形状のレジストパターンを得られない傾向がある。(D)成分であるメルカプト基を含有する化合物は、1種類を単独で又は2種類以上を組み合わせて用いられる。
本発明の感光性樹脂組成物の効果の発現機構は明らかではないが、(D)成分;メルカプト基を有する化合物によるエン−チオール反応の作用で、底部硬化性が向上することが考えられ、さらに(C)成分;オキシムエステルを有する化合物と併用することにより、底部硬化性がより向上すると推察される。
本発明の感光性樹脂組成物の効果の発現機構は明らかではないが、(D)成分;メルカプト基を有する化合物によるエン−チオール反応の作用で、底部硬化性が向上することが考えられ、さらに(C)成分;オキシムエステルを有する化合物と併用することにより、底部硬化性がより向上すると推察される。
本発明に用いることのできる(E)成分としては、遮光性を付与できる黒色顔料であれば、特に制限はなく、具体的に例えば、アニリンブラック、チタンブラック、カーボンブラック、コバルトブラック等が挙げられ、耐光性の観点から、無機系黒色顔料であることが好ましい。
感光性樹脂組成物における(E)成分の含有量は、(A)成分及び(B)成分の総量100質量部に対して、遮光性に優れる点では、1質量部以上が好ましく、3質量部以上がより好ましく、さらに、100質量部以下が好ましく、80質量部以下がより好ましい。
以上のような成分を含む感光性樹脂組成物は、更に必要に応じて、マラカイトグリーン等の染料、トリブロモフェニルスルホン、ロイコクリスタルバイオレット等の光発色剤、熱発色防止剤、p−トルエンスルホンアミド等の可塑剤、黒色以外の顔料、充填剤、消泡剤、難燃剤、安定剤、密着性付与剤、レベリング剤、剥離促進剤、酸化防止剤、香料、イメージング剤、熱架橋剤などを、(A)成分及び(B)成分の総量100質量部に対して各々0.01〜20質量部程度含有することができる。これらは単独で、又は二種類以上を組み合わせて用いることができる。
以上のような成分を含む本発明の感光性樹脂組成物は、例えば、含有成分をロールミル、ビーズミル等で均一に混練、混合することにより得ることができる。また、必要に応じて、メタノール、エタノール、アセトン、メチルエチルケトン、メチルセロソルブ、エチルセロソルブ、トルエン、N,N−ジメチルホルムアミド、プロピレングリコールモノメチルエーテル等の溶剤又はこれらの混合溶剤に溶解して、固形分30〜60質量%程度の溶液として用いることができる。
得られた感光性樹脂組成物を用いて画像表示装置用基板上に感光物樹脂組成物層を形成する方法としては、特に制限はないが、上記基板上に感光性樹脂組成物を液状レジストとして塗布して乾燥する方法を用いることができる。また、必要に応じて感光性樹脂組成物層上に保護フィルムを被覆することができる。更に、後に詳しく述べるが、感光性樹脂組成物層を感光性エレメントの形態で用いることが好ましい。液状レジストとして使用し、塗布後に保護フィルムを被覆して用いる場合の保護フィルムとしては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等の重合体フィルムが挙げられる。
図1は、本発明の感光性エレメントの好適な一実施形態を示す模式断面図である。図1に示すように、本実施形態の感光性エレメント10は、支持体1と、その上に形成された上記感光性樹脂組成物からなる感光性樹脂組成物層2と、感光性樹脂組成物層2上に形成された保護フィルム3と、を備える。なお、保護フィルム3は、必要に応じて設けられる。なお、感光性エレメント10は、画像表示装置において、画素を分離する隔壁を形成するために用いられる。
また、本発明の感光性エレメント10を用いることにより、画像表示装置の遮光性を有する隔壁を形成する際に問題となる底部硬化性を改善することができる。また、かかる感光性エレメント10によれば、解像度及び密着性に優れた光硬化物パターンを感度良く形成することができる。
また、本発明の感光性エレメント10を用いることにより、画像表示装置の遮光性を有する隔壁を形成する際に問題となる底部硬化性を改善することができる。また、かかる感光性エレメント10によれば、解像度及び密着性に優れた光硬化物パターンを感度良く形成することができる。
支持体1としては、たとえば、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル等の重合体フィルムを好ましく用いることができる。重合体フィルムの厚みは、1〜100μm程度とすることが好ましく、5〜50μmであることがより好ましく、10〜30μmであることがさらに好ましい。
支持体1上への感光性樹脂組成物層2の形成方法は、特に限定されないが、感光性樹脂組成物の溶液を塗布、乾燥することにより好ましく実施できる。塗布される感光性樹脂組成物層2の厚みは、画像表示装置の隔壁として用いるため、乾燥後の厚みで1〜100μmであることが好ましく、10〜90μmであることがより好ましく、10〜80μmであることがさらに好ましい。
塗布は、たとえば、ロールコータ、コンマコータ、グラビアコータ、エアーナイフコータ、ダイコータ、バーコータ等の公知の方法で行うことができる。乾燥は、70〜150℃、5〜30分間程度で行うことができる。また、感光性樹脂組成物層2中の残存有機溶剤量は、後の工程での有機溶剤の拡散を防止する点から、2質量%以下とすることが好ましい。
支持体1として用いられる上記重合体フィルムを保護フィルム3として用いて、感光性樹脂組成物層2表面を被覆してもよい。保護フィルム3としては、感光性樹脂組成物層2と支持体1の接着力よりも、感光性樹脂組成物層2と保護フィルム3の接着力の方が小さいものが好ましく、また、低フィッシュアイのフィルムが好ましい。「低フィッシュアイ」とは、フィルム中における材料の異物、未溶解物、酸化劣化物等の異物等が少ないことを意味する。
更に、感光性エレメント10は、感光性樹脂組成物層2、支持体1及び任意の保護フィルム3の他に、クッション層、接着層、光吸収層、ガスバリア層等の中間層や保護層を有していてもよい。
製造された感光性エレメント10は、通常、円筒状の巻芯に巻きとって貯蔵される。なお、この際、支持体1が外側になるように巻き取られることが好ましい。上記ロール状の感光性エレメントロールの端面には、端面保護の見地から端面セパレータを設置することが好ましく、耐エッジフュージョンの見地から防湿端面セパレータを設置することが好ましい。ここで言うエッジフュージョンとは、コールドフローとも称される端面から感光性樹脂組成物層2が染み出してくる現象を表す。この現象が発生すると、隔壁形成時の異物発生源となるため、好ましくない現象である。また、梱包方法として、透湿性が小さく遮光性に優れる黒色シートに包んで包装することが好ましい。上記巻芯の材質としては、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ABS樹脂(アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体)等のプラスチックが挙げられる。
(画像表示装置の隔壁の形成方法及び画像表示装置の製造方法)
次に、本発明の隔壁、画像表示装置の隔壁の形成方法及び画像表示装置の製造方法について説明する。画像表示装置の隔壁の形成方法は、画像表示装置の基板上に、感光性樹脂組成物、又は感光性エレメントを用いて感光性樹脂組成物層を積層する積層工程と、上記感光性樹脂組成物層の所定部分に活性光線を照射して露光部を光硬化せしめる露光工程と、上記感光性樹脂組成物層の上記露光部以外の部分を除去して光硬化物パターンを形成する現像工程と、を有する。
よって、本発明の隔壁とは、感光性樹脂組成物の硬化物から形成されるものであり、前記光硬化物パターンである。
次に、本発明の隔壁、画像表示装置の隔壁の形成方法及び画像表示装置の製造方法について説明する。画像表示装置の隔壁の形成方法は、画像表示装置の基板上に、感光性樹脂組成物、又は感光性エレメントを用いて感光性樹脂組成物層を積層する積層工程と、上記感光性樹脂組成物層の所定部分に活性光線を照射して露光部を光硬化せしめる露光工程と、上記感光性樹脂組成物層の上記露光部以外の部分を除去して光硬化物パターンを形成する現像工程と、を有する。
よって、本発明の隔壁とは、感光性樹脂組成物の硬化物から形成されるものであり、前記光硬化物パターンである。
まず、上述した本発明の感光性樹脂組成物を用いて、感光性樹脂組成物層を画像表示装置の基板上に積層する。上記基板としては、ガラス基板若しくはポリマー基板のような絶縁基板又はシリコン基板などの半導体基板若しくはITO(酸化インジウムスズ)のような電極が形成された基板若しくはカラーフィルターが形成されたガラス基板が挙げられる。積層方法としては、上述した塗布方法が用いられる他、感光性エレメントを用いることもできる。
感光性エレメントを用いる積層方法は、感光性樹脂組成物層上に保護フィルムが存在している場合には、保護フィルムを除去しながら基板上へ積層する。上記積層条件としては、例えば、感光性樹脂組成物層を70〜130℃程度に加熱しながら、基板上に0.1〜1MPa程度(1〜10kgf/cm2程度)の圧力で圧着することにより積層する方法などが挙げられ、減圧下で積層することも可能である。基板表面の形状は、通常は平坦であるが、必要に応じて凹凸や電極パターンが形成されていてもよい。
感光性樹脂組成物の積層後、感光性樹脂組成物層に画像状に活性光線を照射して、露光部を光硬化させる。画像状に活性光線を照射させる方法としては、感光性樹脂組成物層上にマスクパターンを設置して画像状に活性光線を照射し、露光部の感光性樹脂組成物層を光硬化させる方法がある。マスクパターンは、ネガ型でもポジ型でもよく、一般に用いられているものを使用できる。活性光線の光源としては、公知の光源、たとえば、カーボンアーク灯、水銀蒸気アーク灯、高圧水銀灯、キセノンランプ等の紫外線、可視光などを有効に放射するものが用いられる。また、露光方法としては、マスクパターンを用いずにレーザーで直接パターンを描画する、直接描画露光法を用いることもできる。
露光後に未露光部の感光性樹脂組成物層を現像により選択的に除去することにより、画像表示装置用の基板上に光硬化物パターンが形成される。なお、現像工程は、支持体が存在する場合は、現像に先立ち、支持体を除去する。現像は、アルカリ性水溶液、水系現像液、有機溶剤等の現像液によるウエット現像、ドライ現像等で未露光部を除去することにより行われる。本発明においては、アルカリ性水溶液を用いることが好ましい。アルカリ性水溶液としては、例えば、0.1〜5質量%炭酸ナトリウムの希薄溶液、0.1〜5質量%炭酸カリウムの希薄溶液、0.1〜5質量%水酸化ナトリウムの希薄溶液等が挙げられる。このアルカリ性水溶液のpHは9〜11の範囲とすることが好ましく、その温度は、感光性樹脂組成物層の現像性に合わせて調節される。また、アルカリ性水溶液中には、界面活性剤、消泡剤、有機溶剤等を混入させてもよい。上記現像の方式としては、たとえば、ディップ方式、スプレー方式、ブラッシング、スラッピング等が挙げられる。
現像後の処理として、形成された上記光硬化物パターンを、必要に応じて60〜250℃程度の加熱処理によりさらに硬化してもよい。
本発明の画像表示装置の製造方法は、粒子等の表示媒体を上記工程で得た隔壁内に充填する工程と、一方の基板に対向するように隔壁の反対側に基板を貼り付ける工程と、を有する。上記基板としては、ガラス基板若しくはポリマー基板のような絶縁基板又はシリコン基板などの半導体基板若しくはITOのような電極が形成された基板が挙げられる。
以下、上述した画像表示装置の隔壁の形成方法及び画像表示装置の製造方法について、感光性エレメントを用いた場合の一実施形態を、図面を用いて説明する。
まず、図2(a)に示すように、電極4と基板5とからなる画像表示装置用の電極基板30を用意する。電極4は予めパターニングしておく。
次に、図2(b)に示すように、この電極基板30上に、上述した感光性エレメント10における感光性樹脂組成物層2及び支持体1を積層する(積層工程)。感光性樹脂組成物層2の積層後、図2(b)に示すように、マスクパターン7を用いて、感光性樹脂組成物層2に画像状に活性光線8を照射して、露光部を光硬化させる(露光工程)。
露光後、図2(c)に示すように、未露光部の感光性樹脂組成物層2を現像により選択的に除去することにより、基板5上に光硬化物パターン20が形成される(現像工程)。
その後、図2(d)に示すように、上記現像工程で形成した光硬化物パターン20内に、粒子等の表示媒体50を充填する。表示媒体としては特に限定されないが、電子粉粒体、顔料インク、白色微細粒子等が挙げられる。電子粉粒体や白色微細粒子等を用いる場合、それら以外の光硬化物パターン20内の空間には、空気、オレフィン系溶剤、シリコーンオイル等が充填される。
その後、上記光硬化物パターン20に別の電極基板30を貼り付ける工程(図2の(d)及び(e))等を経て、画像表示装置の隔壁の形成、及び、画像表示装置の製造を完了することができる。
光硬化物パターン20に別の電極基板30を貼り付ける工程は、以下のようにして行うことができる。すなわち、上記工程は、図2(d)に示すように、光硬化物パターン20上に接着剤40を積層し、図2(e)に示すように、接着剤40によって電極基板30と光硬化物パターン20とを接着することにより行うことができる。なお、接着剤40を用いることなく、光硬化物パターン20に直接電極基板30を接着してもよい。
画像表示装置の少なくとも表示面側の電極基板には、透明な電極基板が用いられる。画像表示装置の好ましい態様としては、基板5として透明なガラス基板を用い、電極4として透明なITO電極を用いた態様が挙げられる。
本実施形態の製造方法で作製される画像表示装置においては、図2に示されるように、ガラス基板等の表面が平滑な基板5上に、隔壁となる光硬化物パターン20が形成されるが、本発明の感光性樹脂組成物を用いることにより、幅の細い光硬化物パターン20を密着性良く形成することができる。
画像表示装置の隔壁の形成方法及び画像表示装置の製造方法によれば、上述した本発明の感光性樹脂組成物によって隔壁を形成しているため、遮光性を有する隔壁を形成する際に問題となる底部硬化性を改善するとともに、解像度及び密着性に優れた光硬化物パターンを感度良く形成することができる。
本発明の感光性樹脂組成物は、また、画像表示装置の製造方法により製造される、画像表示装置を提供することが可能である。これらの画像表示装置は、画像表示装置の製造方法により製造されているため、遮光性を有する隔壁を形成する際に問題となる底部硬化性を改善するとともに、解像度及び密着性に優れた隔壁を備えており、画像の表示特性の向上と、装置としての信頼性が高くなる。
本発明の感光性樹脂組成物は、また、画像表示装置の製造方法により製造される、画像表示装置を提供することが可能である。これらの画像表示装置は、画像表示装置の製造方法により製造されているため、遮光性を有する隔壁を形成する際に問題となる底部硬化性を改善するとともに、解像度及び密着性に優れた隔壁を備えており、画像の表示特性の向上と、装置としての信頼性が高くなる。
以下、実施例により本発明についてより具体的に説明する。ただし、本発明の技術思想を逸脱しない限り、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
(実施例1〜4及び比較例1)
(A)成分である分子内にカルボキシル基を有するバインダーポリマーは、下記の合成例1に従って合成した。
(合成例1)
[(A)成分;分子内にカルボキシル基を有するバインダーポリマーの合成]
撹拌機、還流冷却器、温度計、滴下ロート及び窒素ガス導入管を備えたフラスコに、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート100gを加え、窒素ガスを吹き込みながら撹拌して、100℃まで加熱した。
一方、重合性単量体としてメタクリル酸20g、メタクリル酸メチル30g、メタクリル酸ブチル30g、2−ヒドロキシエチルメタクリレート20g及びプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート20gと、アゾビスイソブチロニトリル0.85gとを混合した溶液を、100℃に加熱されたプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートの溶液に2時間かけて滴下した後、100℃で撹拌しながら0.5時間保温した。
(A)成分である分子内にカルボキシル基を有するバインダーポリマーは、下記の合成例1に従って合成した。
(合成例1)
[(A)成分;分子内にカルボキシル基を有するバインダーポリマーの合成]
撹拌機、還流冷却器、温度計、滴下ロート及び窒素ガス導入管を備えたフラスコに、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート100gを加え、窒素ガスを吹き込みながら撹拌して、100℃まで加熱した。
一方、重合性単量体としてメタクリル酸20g、メタクリル酸メチル30g、メタクリル酸ブチル30g、2−ヒドロキシエチルメタクリレート20g及びプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート20gと、アゾビスイソブチロニトリル0.85gとを混合した溶液を、100℃に加熱されたプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートの溶液に2時間かけて滴下した後、100℃で撹拌しながら0.5時間保温した。
さらに、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート12gに重合開始剤であるアゾビスイソブチロニトリル0.25gを溶解した溶液を、5分かけてフラスコ内に滴下した。滴下後の溶液を撹拌しながら100℃で0.5時間保温した後、0.5時間かけて140℃まで昇温し、攪拌しながら2時間保温した。
さらに、0.5時間かけて70℃まで冷却し、窒素ガスから乾燥空気に切り替え吹き込みながら攪拌し、重合禁止剤であるメトキノン0.2g、触媒としてジブチルスズラウレート0.02g、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート25gを混合した溶液を添加し攪拌しながら70℃で0.5時間保温した。
さらに、0.5時間かけて70℃まで冷却し、窒素ガスから乾燥空気に切り替え吹き込みながら攪拌し、重合禁止剤であるメトキノン0.2g、触媒としてジブチルスズラウレート0.02g、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート25gを混合した溶液を添加し攪拌しながら70℃で0.5時間保温した。
最後に、2―イソシアネートエチルメタクリレート23.4gを2時間かけて滴下した後、冷却して不揮発分(固形分)は43質量%になるように、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートの混合溶媒で希釈して分子内にカルボキシル基を有するバインダーポリマーを得た。得られた分子内にカルボキシル基を有するバインダーポリマーの重量平均分子量は50,000、分散度は2.0、酸価は75mgKOH/gであった。
なお、分子内にカルボキシル基を有するバインダーポリマーの重量平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー法によって測定し、標準ポリスチレンの検量線を用いて換算することにより導出した。ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)の測定条件は、以下に示す。
なお、分子内にカルボキシル基を有するバインダーポリマーの重量平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー法によって測定し、標準ポリスチレンの検量線を用いて換算することにより導出した。ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)の測定条件は、以下に示す。
[GPC測定条件]
ポンプ:日立L−6000型(株式会社日立製作所製)
カラム:Gelpack GL−R420 + Gelpack GL−R430 +Gelpack GL−R440(計3本)(以上、日立化成工業株式会社製、商品名)
溶離液:テトラヒドロフラン
測定温度:室温(25℃)
流量:2.05mL/分
検出器:日立 L−3300型RI(株式会社日立製作所製)
ポンプ:日立L−6000型(株式会社日立製作所製)
カラム:Gelpack GL−R420 + Gelpack GL−R430 +Gelpack GL−R440(計3本)(以上、日立化成工業株式会社製、商品名)
溶離液:テトラヒドロフラン
測定温度:室温(25℃)
流量:2.05mL/分
検出器:日立 L−3300型RI(株式会社日立製作所製)
(A)成分:分子内にカルボキシル基を有するバインダーポリマーとして、メタクリル酸/メタクリル酸メチル/メタクリル酸ブチル/メタクリル酸2−ヒドロキシエチル共重合体(質量比20/30/30/20)の2−イソシアネートエチルメタクリレート1.54mmol/g付加物(重量平均分子量50,000)の43質量%プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート溶液163g(固形分70g)「前記合成例1にて得られたもの」
(B)成分:光重合性化合物として、KAYARAD PET−30、30g(一般式(1)k=1、m=0、ペンタエリスリトールトリアクリレート、日本化薬株式会社製、商品名)
(C)成分:光重合開始剤として、IRGACURE−OXE−02、1g(エタノン、1−[9−エチル−6−(2−メチルベンゾイル)−9H−カルバゾール−3−イル]−,1−(0−アセチルオキシム)、チバ・スペシャリティ・ケミカルズ製、商品名)
(D)成分:メルカプト基を含有する化合物として、カレンズMT PE1(ペンタエリスリトール テトラキス(3−メルカプトブチレート)、昭和電工株式会社製、商品名)、カレンズMT NR1(1,3,5−トリス(3−メルカプトブチルオキシエチル)−1,3,5−トリアジン−2,4,6(1H,3H,5H)−トリオン、昭和電工株式会社製、商品名)を表1に示す量を用い、
(E)成分:黒色顔料として、BT−1HCA、5.7g(チタンブラック分散液、35質量%プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート溶液、三菱マテリアル電子化成株式会社製、商品名)、MHIブラック#201、5.3g(38質量%カーボンブラック分散液、御国色素株式会社製、商品名)を用い(表1中の数値は溶媒を除いた黒色顔料の固形分量である)、
その他成分として、DOPA−17HF、12g(30質量%分散剤、共栄社化学株式会社製、商品名)、SZ−6030、3g(メタクリロイルオキシプロピルトリメトキシシラン、東レ・ダウコーニング株式会社製、商品名)、AY43−031、3g(γ−ウレイドプロピルトリエトキシシラン、東レ・ダウコーニング株式会社製、商品名)にメチルエチルケトン10gを用い溶液を得た。
(B)成分:光重合性化合物として、KAYARAD PET−30、30g(一般式(1)k=1、m=0、ペンタエリスリトールトリアクリレート、日本化薬株式会社製、商品名)
(C)成分:光重合開始剤として、IRGACURE−OXE−02、1g(エタノン、1−[9−エチル−6−(2−メチルベンゾイル)−9H−カルバゾール−3−イル]−,1−(0−アセチルオキシム)、チバ・スペシャリティ・ケミカルズ製、商品名)
(D)成分:メルカプト基を含有する化合物として、カレンズMT PE1(ペンタエリスリトール テトラキス(3−メルカプトブチレート)、昭和電工株式会社製、商品名)、カレンズMT NR1(1,3,5−トリス(3−メルカプトブチルオキシエチル)−1,3,5−トリアジン−2,4,6(1H,3H,5H)−トリオン、昭和電工株式会社製、商品名)を表1に示す量を用い、
(E)成分:黒色顔料として、BT−1HCA、5.7g(チタンブラック分散液、35質量%プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート溶液、三菱マテリアル電子化成株式会社製、商品名)、MHIブラック#201、5.3g(38質量%カーボンブラック分散液、御国色素株式会社製、商品名)を用い(表1中の数値は溶媒を除いた黒色顔料の固形分量である)、
その他成分として、DOPA−17HF、12g(30質量%分散剤、共栄社化学株式会社製、商品名)、SZ−6030、3g(メタクリロイルオキシプロピルトリメトキシシラン、東レ・ダウコーニング株式会社製、商品名)、AY43−031、3g(γ−ウレイドプロピルトリエトキシシラン、東レ・ダウコーニング株式会社製、商品名)にメチルエチルケトン10gを用い溶液を得た。
*3 BT−1HCA(チタンブラック、三菱マテリアル電子化成株式会社製、商品名)
*4 MHIブラック#201(カーボンブラック、御国色素株式会社製、商品名)
次に、得られた感光性樹脂組成物の溶液を、16μm厚のポリエチレンテレフタレートフィルム(東レ株式会社製、商品名:FB−40)上に均一に塗布し、90℃の熱風対流式乾燥機で10分間乾燥して、感光性樹脂組成物層を形成した。その後、ポリエチレン製保護フィルム(フィルム長手方向の引張強さ:16MPa、フィルム幅方向の引張強さ:12MPa、タマポリ株式会社製、商品名:NF−15)で感光性樹脂組成物層を保護して、感光性エレメントを得た。感光性樹脂組成物層の乾燥後の膜厚は、19.4〜20.1μmであった。得られた積層物について、光学濃度(OD値)の評価を行った。
<光学濃度(ОD値)>
光学濃度(OD値)は、白黒濃度計IhacT−5(株式会社伊原テクニーク製)を用いて、ポリエチレンテレフタレートフィルム(PET)、ポリエチレン製保護フィルムを除去せずに評価した。
光学濃度(OD値)は、白黒濃度計IhacT−5(株式会社伊原テクニーク製)を用いて、ポリエチレンテレフタレートフィルム(PET)、ポリエチレン製保護フィルムを除去せずに評価した。
ITO付PET基材(東洋紡績株式会社製、商品名:R−300)のITO面上に、上記感光性エレメントを、感光性樹脂組成物層がITO付PET基材表面に接するように、ポリエチレン製保護フィルムを剥離しながら110℃に加熱したラミネートロールを通してラミネートした。得られた積層物の構成は、下からITO付PET基材、感光性樹脂組成物層、ポリエチレンテレフタレートフィルムとなる。得られた積層物について、感度、密着性、解像度、パターン形成性の評価を行った。
<感度の評価>
高圧水銀灯ランプを有する平行光露光機EXM−1201(株式会社オーク製作所製)を用いて、41段ステップタブレットを有するフォトツールを積層物のポリエチレンテレフタレートフィルム(PET)上に密着させ、露光を行った。露光後、ポリエチレンテレフタレートフィルム(PET)を剥離し、1質量%炭酸ナトリウム水溶液を30℃で10秒間スプレーすることにより、感光性樹脂組成物層の未露光部分を除去した。41段ステップタブレットの現像後の残存ステップ段数が29.0となるエネルギー量(露光量)を感度(mJ/cm2)とした。このエネルギー量の数値が小さい程、感度が高いことを示す。表2に評価結果を示す。また、上記エネルギー量で露光を行った際の、実際の残存ステップ段数を表2に示す。
高圧水銀灯ランプを有する平行光露光機EXM−1201(株式会社オーク製作所製)を用いて、41段ステップタブレットを有するフォトツールを積層物のポリエチレンテレフタレートフィルム(PET)上に密着させ、露光を行った。露光後、ポリエチレンテレフタレートフィルム(PET)を剥離し、1質量%炭酸ナトリウム水溶液を30℃で10秒間スプレーすることにより、感光性樹脂組成物層の未露光部分を除去した。41段ステップタブレットの現像後の残存ステップ段数が29.0となるエネルギー量(露光量)を感度(mJ/cm2)とした。このエネルギー量の数値が小さい程、感度が高いことを示す。表2に評価結果を示す。また、上記エネルギー量で露光を行った際の、実際の残存ステップ段数を表2に示す。
<密着性の評価>
高圧水銀灯ランプを有する平行光露光機EXM−1201(株式会社オーク製作所製)を用いて、密着性評価用ネガとしてライン幅/スペース幅が10/400〜80/400(単位:μm、スペース幅一定)の配線パターンを有するフォトツールと、41段ステップタブレットを有するフォトツールとを積層物のポリエチレンテレフタレートフィルム上に密着させ、41段ステップタブレットの現像後の残存ステップ段数が29.0となるエネルギー量で露光を行った。露光後、ポリエチレンテレフタレートフィルムを剥離し、1質量%炭酸ナトリウム水溶液を30℃で10秒間スプレーすることにより、感光性樹脂組成物層の未露光部分を除去して密着性を評価した。密着性は、現像液により剥離されずに残った最も小さいラインの幅(μm)で表され、この数値が小さい程、細いラインでもガラス基板から剥離せずに密着していることから、密着性が高いことを示す。表2に評価結果を示す。
高圧水銀灯ランプを有する平行光露光機EXM−1201(株式会社オーク製作所製)を用いて、密着性評価用ネガとしてライン幅/スペース幅が10/400〜80/400(単位:μm、スペース幅一定)の配線パターンを有するフォトツールと、41段ステップタブレットを有するフォトツールとを積層物のポリエチレンテレフタレートフィルム上に密着させ、41段ステップタブレットの現像後の残存ステップ段数が29.0となるエネルギー量で露光を行った。露光後、ポリエチレンテレフタレートフィルムを剥離し、1質量%炭酸ナトリウム水溶液を30℃で10秒間スプレーすることにより、感光性樹脂組成物層の未露光部分を除去して密着性を評価した。密着性は、現像液により剥離されずに残った最も小さいラインの幅(μm)で表され、この数値が小さい程、細いラインでもガラス基板から剥離せずに密着していることから、密着性が高いことを示す。表2に評価結果を示す。
<解像度の評価>
41段ステップタブレットを有するフォトツールと、解像度評価用ネガとしてライン幅/スペース幅が30/30〜200/200(単位:μm)の配線パターンを有するフォトツールとを積層物のポリエチレンテレフタレートフィルム上に密着させ、高圧水銀灯ランプを有する平行光露光機EXM−1201(株式会社オーク製作所製)を用いて、41段ステップタブレットの現像後の残存ステップ段数が29.0となるエネルギー量で露光を行った。露光後、ポリエチレンテレフタレートフィルムを剥離し、1質量%炭酸ナトリウム水溶液を30℃で10秒間スプレーすることにより、感光性樹脂組成物層の未露光部分を除去して解像度を評価した。解像度は、現像処理によって未露光部が良好に除去された最も小さいスペース幅(μm)で表され、この数値が小さいほど解像度は良好である。
表2に評価結果を示す。
41段ステップタブレットを有するフォトツールと、解像度評価用ネガとしてライン幅/スペース幅が30/30〜200/200(単位:μm)の配線パターンを有するフォトツールとを積層物のポリエチレンテレフタレートフィルム上に密着させ、高圧水銀灯ランプを有する平行光露光機EXM−1201(株式会社オーク製作所製)を用いて、41段ステップタブレットの現像後の残存ステップ段数が29.0となるエネルギー量で露光を行った。露光後、ポリエチレンテレフタレートフィルムを剥離し、1質量%炭酸ナトリウム水溶液を30℃で10秒間スプレーすることにより、感光性樹脂組成物層の未露光部分を除去して解像度を評価した。解像度は、現像処理によって未露光部が良好に除去された最も小さいスペース幅(μm)で表され、この数値が小さいほど解像度は良好である。
表2に評価結果を示す。
<底部硬化性(線幅比率)>
底部硬化性の評価は、密着性の評価で形成したパターンライン幅/スペース幅が30/400(単位:μm)の配線パターンのトップ線幅とボトム線幅を測定し、線幅比率を下記式により求めることで評価した。この数値が大きい程(1に近い程)、配線パターンのトップとボトム(底部)の硬化の程度が同じであることから、底部硬化性が良好であることを示す。
線幅比率=ボトム線幅/トップ線幅
底部硬化性の評価は、密着性の評価で形成したパターンライン幅/スペース幅が30/400(単位:μm)の配線パターンのトップ線幅とボトム線幅を測定し、線幅比率を下記式により求めることで評価した。この数値が大きい程(1に近い程)、配線パターンのトップとボトム(底部)の硬化の程度が同じであることから、底部硬化性が良好であることを示す。
線幅比率=ボトム線幅/トップ線幅
表2に示した結果から明らかなように、実施例1〜4において(D)成分が存在することで、比較例1と比べ線幅比率が大きいことから、底部の硬化性が改善されることが確認された。また、密着性も優れることが確認された。
以上説明した通り、本発明によれば、遮光性を有する隔壁を形成する際に問題となる底部の硬化性を改善するとともに、解像度及び密着性に優れた画像表示装置用の隔壁を形成することが可能な感光性樹脂組成物、これを用いた感光性エレメントを提供することができる。
1…支持体、2…感光性樹脂組成物層、3…保護フィルム、4…電極、5…基板、7…マスクパターン、8…活性光線、10…感光性エレメント、20…感光性樹脂組成物の硬化物(光硬化物パターン)、30…電極基板、40…接着剤、50…表示媒体。
Claims (7)
- 画像表示装置における、画素を分離する隔壁を形成するための感光性樹脂組成物であって、前記感光性樹脂組成物が、(A)成分として分子内にカルボキシル基を有するバインダーポリマーと、(B)成分として光重合性化合物と、(C)成分として光重合開始剤と、(D)成分としてメルカプト基を有する化合物と、(E)成分として黒色顔料とを含有する感光性樹脂組成物。
- (D)成分が、2級チオール又は3級チオールを有する化合物を含有する、請求項1記載の感光性樹脂組成物。
- (E)成分が無機系黒色顔料を含有する、請求項1又は2記載の感光性樹脂組成物。
- 支持体と、該支持体上に形成された請求項1〜3のいずれか一項に記載の感光性樹脂組成物からなる感光性樹脂組成物層と、を備える感光性エレメント。
- 基板上に、請求項1〜3のいずれか一項に記載の感光性樹脂組成物を含む塗膜を積層する積層工程と、前記塗膜の所定部分に活性光線を照射して露光部を光硬化せしめる露光工程と、前記塗膜の前記露光部以外の部分を除去して光硬化物パターンを形成する現像工程と、を有する、隔壁の形成方法。
- 請求項1〜3のいずれか一項に記載の感光性樹脂組成物の硬化物から形成される隔壁。
- 表示媒体を、請求項5に記載の隔壁の形成方法により形成された隔壁内に充填する工程と、一方の基板に対向するように隔壁の反対側に基板を貼り付ける工程と、を有する、画像表示装置の製造方法。
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