JP2014040677A - ハウスラップ材用不織布およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】優れた防水テープとの粘着性と優れた引裂強力とを併せ持つようにする。
【解決手段】熱可塑性連続フィラメントより構成される長繊維不織布である。不織布の長手方向に対する上記フィラメントの繊維配向度が35〜70度である。不織布の一方の表面は上記フィラメントが互いに圧着されて平滑化されている。不織布の全体に亘っていずれの方向にも断続している部分的熱圧着部が多数形成されている。この部分的熱圧着部では、上記のフィラメントの少なくとも一部が互いに融着して凝集している。JIS Z 0237:2009に準拠して測定される、−10℃の温度条件下における防水テープとの粘着力が3.0N/25mm以上であり、JIS L 1913:2010に準拠して測定されるタテ引裂強力が8N以上である。
【選択図】なし

Description

本発明は、ハウスラップ材用不織布に関するものである。
近年の木造住宅等の建築では、外壁材と断熱材の間に通気層を設け、壁体内に侵入した湿気を通気層を通して外部に放出する通気層工法が普及している。この通気層工法には、建物外部からの雨水の浸入を防止する防水性と、壁体内に生じる湿気を外部に逃がす透湿性とを兼ね備えた、透湿防水シートであるハウスラップ材が使用されている。
ハウスラップ材は、つづり針(タッカー用針、ステープルともいう)により下地に固定、施工されるが、特に防水性が要求される窓枠のまわりについては、防水テープを用いて施工される。この防水テープとしては、長期間における耐久性や、高温低温条件下での粘着性に優れることからブチルテープがよく用いられ、この防水テープを建物等の躯体に貼り付けたのち、上記のハウスラップ材が貼り付けられる。したがって、これらのハウスラップ材には、表面が平滑であることで防水テープであるブチルテープと簡単に剥がれず優れた接着性を有することと、施工時に簡単に破れたりしない機械的強度とが要求される。
従来、このようなハウスラップ材に用いる不織布として、透湿性と防水性のバランスを良くするため、繊維径が3〜28ミクロンで目付が5〜50g/mのポリエステル系不織布を用い、この不織布に、ハードセグメントとソフトセグメントを有するブロック共重合ポリエステルよりなる、厚みが7〜60ミクロンの皮膜を積層したハウスラップ材が提案されている(特許文献1参照。)。しかしながらこの文献に記載のものは、ハウスラップ材やこれに用いる不織布の機械的強度等、物性については、何ら記載がなく、実際、繊維径の細いフィラメントを用いた不織布は破れやすく、ハウスラップ材用不織布として、安定的に優れた機械的強度を有するものではなかった。
また、ハウスラップ材や電線押さえ巻きテープ等に用いる不織布として、表面平滑性と特定方向に特に強い引張強力を有するスパンボンド不織布が提案されている(特許文献2参照。)。しかしながらこの文献に記載のものは、縦方向(不織布の長手方向)に対する繊維の配列角度を、例えば20〜5度とすることで、縦方向の引張強度を横方向の引張強度よりもかなり高くしてあり、この結果、横方向の引張強度が低く、縦方向の引裂強力が小さい問題があった。しかも、表面平滑性を高めるため、不織布表面の繊維が偏平化するように、不織布をフラットロールで繊維の融点近くまで加熱して圧着している。このため、不織布は表面が平滑化されるものの、あたかも紙のように破れやすくなり、この観点からも、不織布の引裂強力が小さくなっている問題があった。
一方、ハウスラップ材に用いるものではないが、高い強力と平滑性とを備えたスパンボンド不織布として、部分的に厚みが薄い熱圧着部分を有し、この熱圧着部分以外の部分は不織布の表面層の全面において繊維同士が熱融着しているとともに、内層は繊維形態を維持しており、スパンボンド不織布の見掛けの空隙率が66〜76%である、スパンボンド不織布が提案されている(特許文献3参照。)。しかしながら、この文献に記載のものも、部分的熱圧着部分により不織布の引張強度は高くできても、引裂強力を向上させることはできず、しかも不織布の表面は繊維同士が熱融着していることから、特許文献2と同様、あたかも紙のように破れやすく、引裂強力が小さくなっている問題があった。
即ち特許文献2や特許文献3に記載のものは、いずれも不織布の横方向の引張強力や引裂強力が小さく、このような不織布をハウスラップ材の基材として用いた場合、つづり針により下地に固定、施工された後、強い風が吹き込んだ時等の大きな荷重に耐えられず、容易に破れてしまうという課題があった。
特許第3656837号公報 特開2007−197891号公報 特開2007−16370号公報
そこで本発明の目的は、優れた防水テープとの粘着性と優れた引裂強力とを併せ持つハウスラップ材用不織布およびその製造方法を提供することにある。
本発明は、上記の課題を解決するため、次のように構成したものである。
即ち、本発明1はハウスラップ材用不織布に関し、熱可塑性連続フィラメントより構成される長繊維不織布であって、その不織布の長手方向に対する上記フィラメントの繊維配向度が35〜70度であり、その不織布の一方の表面は上記フィラメントが互いに圧着されており、その不織布の全体に亘っていずれの方向にも断続している部分的熱圧着部が多数形成されており、この部分的熱圧着部では、上記のフィラメントの少なくとも一部が互いに融着して凝集していることを特徴とする。
本発明2はハウスラップ材用不織布の製造方法に関し、熱可塑性重合体を紡糸口金から溶融押出した後、これをエアサッカーにより牽引、延伸して熱可塑性連続フィラメントとし、このフィラメントを、ウェブ進行方向に対して15〜60度の範囲内で連続して揺動するノズルを通過させた後に移動捕集面上に堆積させて繊維ウェブを形成し、この繊維ウェブを所定温度のフラットロールへ所定時間接触させた後に、エンボスロールにていずれの方向にも断続している部分に熱圧着を施すことを特徴とする。
上記本発明1のハウスラップ材用不織布は、一方の表面のフィラメントが互いに圧着されて平滑となっているので、この表面はブチルテープなどの防水テープとの粘着力が優れている。また上記本発明1のハウスラップ材用不織布は、不織布の長手方向に対する上記フィラメントの繊維配向度が35〜70度であり、しかも上記のフィラメントが互いに融着して凝集している部分的熱圧着部を多数備えていることから、縦方向にも優れた引裂強力を備える。
ここで、上記の「繊維配向度」とは、不織布の長手方向(縦方向)に対するフィラメントの平均的な傾斜角度(鋭角)をいう。より具体的には、例えば、不織布からランダムに小片サンプル10個を採取し、走査型電子顕微鏡で100〜1000倍の写真を撮影し、各サンプルから10本ずつ、計100本の繊維について、不織布の長手方向(縦方向)を0度とし、不織布の幅方向(横方向)を90度とした時の角度を測定し、それらの平均値の小数点以下第一位を四捨五入して求められる。
上記のハウスラップ材用不織布の防水テープとの粘着力は特定の値に限定されないが、JIS Z 0237:2009「粘着テープ・粘着シート試験方法」の10.4「引きはがし粘着力の測定」に準拠して測定される、−10℃の温度条件下における防水テープとの粘着力が3.0N/25mm以上であると好ましく、4.0N/25mm以上であるとより好ましい。なお、この粘着力の測定に用いる防水テープは、一般の施工に用いられるものであればよく、具体的には、例えば日東電工株式会社製、全天(登録商標)テープNo.692等が用いられる。
また、上記のハウスラップ材用不織布の縦方向の引裂強力(以下、タテ引裂強力ともいう。)は特定の値に限定されないが、8N以上、より好ましくは10N以上とすることで、優れた機械的強度を得ることができ、つづり針により下地に固定、施工された後、強い風が吹き込んだ時の荷重に耐えられず容易に破れてしまうことを防止できるので、好ましい。なお、上記のタテ引裂強力は、JIS L 1913:2010「一般不織布試験方法」の6.4「引裂強さ」のa)トラぺゾイド法に準拠して測定される。
上記のハウスラップ材用不織布は、目付が大きいと機械的強度に優れ、上記の引裂強力も大きくなる。しかし目付が過剰に大きいと、不織布の重量や剛性が大きくなるので取扱いが容易でない。そこで本発明のハウスラップ材用不織布の目付は、特定の値に限定されるものではないが、例えば30〜60g/m程度とすることが好ましい。
このため、本発明1のハウスラップ材用不織布は、目付当りのタテ引裂強力が0.13N/(g/m)以上であると好ましく、0.17N/(g/m)であるとより好ましい。
上記の部分的熱圧着部では、不織布を構成する熱可塑性連続フィラメント同士の少なくとも一部が熱と圧力によって互いに融着されている。すなわち、他の部分に比べて熱可塑性連続フィラメントが融着して凝集している部分が熱圧着部である。この部分的熱圧着部の不織布全体に対する面積比率は、特定の値に限定されないが、8〜30%であると、不織布表面の毛羽立ちを良好に抑えることができるうえ、不織布の引張強力や引張伸度、引裂強力など、機械的強度を向上できて好ましい。
上記の本発明1のハウスラップ材用不織布は、特定の製造方法によるものに限定されないが、本発明2の製造方法により、効率よく製造することができる。即ち、この本発明2の製造方法によれば、熱可塑性連続フィラメントを移動捕集面上へ供給するノズルが、ウェブ進行方向に対して15〜60度の範囲内で連続して揺動させてあるので、上記フィラメントの繊維配向度が35〜70度の範囲内に容易に設定される。そして移動捕集面上に形成された繊維ウェブがフラットロールと所定時間接触することで、接触した表面のフィラメントが互いに圧着されてその表面が平滑化され、その後のエンボスロールによる熱圧着により、いずれの方向にも断続している部分的熱圧着部が形成される。
上記の平滑処理に用いるフラットロールは、特定の表面温度に限定されないが、繊維ウェブの表面に存在するフィラメントを構成する重合体のうち、最も融点の低いものの融点より30〜120℃低い温度とすることが好ましい。この範囲の温度とすることにより、繊維ウェブ表面のフィラメント同士を確実に圧着して不織布の表面を平滑化でき、しかも各フィラメントの過剰な溶融を防止して、不織布の機械的強度を高く維持することができる。またこの平滑処理における繊維ウェブとフラットロールとの接触時間は、0.01〜10秒が好ましく、これにより表面を充分に平滑化できるうえ、熱処理が強くなりすぎることがなく、引裂強力の低下を防止することができる。
一方、上記のエンボスロールによる部分的な熱圧着は、特定の温度に限定されないが、熱可塑性連続フィラメントを形成する重合体のうち、最も融点の低いものの融点に対して5〜60℃低い温度とすることが好ましい。この範囲の温度とすることで、フィラメント同士の熱接着を効率良く行うことができ、しかも部分的熱圧着部以外でのフィラメント同士の過剰な熱融着を抑制できるうえ、一部のフィラメントがエンボスロールに融着することで発生するエンボスロールの汚れを抑制できる利点もある。
(1)本発明1のハウスラップ材用不織布は、平滑となっている片面が防水テープとの優れた接着性を備えているうえ、縦方向にも優れた引裂強力を備えるなど、安定的に優れた機械的強度を有している。この結果、このハウスラップ材用不織布は、つづり針により下地に固定、施工された後、強い風が吹き込んだ時等、大きな荷重を受けても簡単に破れてしまう虞がない。
(2)本発明2の製造方法によれば、防水テープとの優れた接着性と、簡単に破れたりしない安定的に優れた機械的強度とを併せ持つハウスラップ材用不織布を、容易に得ることができる。
本発明の実施形態を示す、ハウスラップ材用不織布の製造工程の概略図である。 本発明の実施形態の、ウェブ進行方向に対して所定の角度で揺動するノズルの概略図である。 本発明のフラットロールによる平滑処理を示す概略図である。 本発明のフラットロールによる平滑処理の、別の一例を示す概略図である。 本発明のエンボスロールの別の一例を示す、一部破断図である。
本発明のハウスラップ材用不織布は、熱可塑性連続繊維から構成され、部分的に熱圧着されており、その熱圧着部では熱可塑性連続繊維が互いに融着して凝集し一体化している不織布である。
上記の熱可塑性連続繊維を形成するポリマーとしては、例えばポリエステル、ポリアミド、ポリオレフィン、あるいはこれらの混合物や共重合体等を挙げることができる。なかでもポリエステルが、より機械的強度や耐熱性、耐水性、耐薬品性等の耐久性に優れることから好ましい。ポリエステルは酸成分とアルコール成分とからなり、酸性分としては、テレフタル酸、イソフタル酸、フタル酸などの芳香族カルボン酸、アジピン酸、セバシン酸などの脂肪族ジカルボン酸、シクロヘキサンカルボン酸等の脂環族ジカルボン酸などを用いることができ、また、アルコール成分としては、エチレングリコール、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコールなどを用いることができる。ポリエステルの例としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリトリメチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリ乳酸、ポリブチレンサクシネート、また、これらの共重合体等を挙げることができる。
また上記の熱可塑性連続繊維を形成するポリマーとしては、生分解性樹脂も、用済み後の廃棄が容易であり環境負荷が小さいことから好ましい。生分解性樹脂の例としては、ポリ乳酸、ポリブチレンサクシネート、ポリカプロラクトン、ポリエチレンサクシネート、ポリグリコール酸、ポリヒドロキシブチレート等が挙げられる。なかでもポリ乳酸は、石油資源を枯渇させない植物由来の樹脂であり、力学特性や耐熱性も比較的高く、製造コストも低いので好ましい。
また上記の熱可塑性連続繊維は、高融点重合体の周りに当該高融点重合体の融点よりも低い融点を有する低融点重合体を配した複合繊維であることが好ましい。そうすることにより、熱圧着により熱可塑性連続繊維が不織布内において強固に接着し、表面平滑性を得ることができ、また、毛羽立の抑制や、ハウスラップ材に用いる不織布としての、機械的強度を向上することができる。また、このような複合繊維とすることにより、不織布を構成するフィラメント同士が強固に接着することに加え、融点の異なる繊維同士を混繊させたものに比べ不織布における接着点の数も多くなるため、ハウスラップ材用不織布としての寸法安定性、耐久性も向上する。
上記の高融点重合体と低融点重合体との融点の差としては10〜140℃が好ましい。融点の差を10℃以上、より好ましくは20℃以上、さらに好ましくは30℃以上とすることで、所望の熱接着性を得ることができる。また、140℃以下、より好ましくは120℃以下、さらに好ましくは100℃以下とすることで、熱圧着時に熱圧着ロールに低融点重合体成分が融着し生産性が低下することを抑制することができる。
また、上記複合繊維における高融点重合体の融点としては、160〜320℃が好ましい。160℃以上、より好ましくは170℃以上、さらに好ましくは180℃以上とすることで、熱が加わる加工工程においても形態安定性に優れる。また、320℃以下、より好ましくは300℃以下、さらに好ましくは280℃以下とすることで、長繊維不織布製造時に溶融するための熱エネルギーを多大に消費し生産性が低下するのを抑制することができる。
かかる高融点重合体および低融点重合体の組み合わせ(高融点重合体/低融点重合体)の具体例としては、ポリエチレンテレフタレート/ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレート/ポリトリメチレンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレート/ポリ乳酸、ポリエチレンテレフタレート/共重合ポリエチレンテレフタレート等が挙げられる。共重合ポリエチレンテレフタレートの共重合成分としては、イソフタル酸等が好ましい。
かかる複合繊維における低融点重合体の占める割合としては、10〜70質量%が好ましい。10質量%以上、より好ましくは15質量%以上、さらに好ましくは20質量%以上とすることで、所望の熱接着性を得ることができる。また、70質量%以下、より好ましくは60質量%以下、さらに好ましくは50質量%以下とすることで、融着が進みすぎて引裂強力が低下することを抑制することができる。
かかる複合繊維の複合形態としては例えば、同心芯鞘型、偏心芯鞘型、海島型等を挙げることができる。なかでも同心芯鞘型が、熱圧着により繊維同士を強固に接着させることができる点で好ましい。
また、熱可塑性連続繊維の断面形状としては、円形、扁平、多角形、X型やY型等の多葉型、中空型等を挙げることができる。前記のような複合繊維で異形型の断面形状を採用する場合は、低融点重合体成分が熱圧着に寄与できるように繊維断面の外周部近傍に存在するのが好ましい。
本発明において、熱可塑性連続フィラメントの繊維径としては10〜24μmが好ましい。10μm以上、より好ましくは12μm以上とすることで、目付均一性、および機械的強度に優れた不織布を得ることができる。また、24μm以下、より好ましくは22μm以下とすることで、ハウスラップ材を製造する際に、ポリエチレン有孔フィルムとの貼り合わせに使用するホットメルト樹脂の不織布内部への過浸透を抑制することが可能であり、フィルムと不織布の接着強度も良好であり、ハウスラップ材として好ましいものである。尚、複数種類の繊維が混繊されている場合は、それぞれの繊維の単繊維繊維径が上記範囲内であるのが好ましい。
本発明のハウスラップ材用不織布には、結晶核剤や艶消し剤、滑剤、顔料、防カビ剤、抗菌剤、難燃剤、親水剤等を添加してもよい。特に長繊維不織布の熱圧着成形の際、熱伝導性を増すことで長繊維不織布の接着性を向上させる効果がある酸化チタン等の金属酸化物や、熱圧着ロールとウェブ間の離型性を増すことで接着安定性を向上させる効果があるエチレンビスステアリン酸アミド等の脂肪族ビスアミド、および/またはアルキル置換型の脂肪族モノアミドを添加することが好ましい。これら各種の添加剤は、熱可塑性連続繊維中に存在させてもよいし、熱可塑性連続繊維の表面に存在させてもよい。
本発明のハウスラップ材用不織布は、−10℃の温度条件下における防水テープとの粘着力が3.0N/25mm以上であることが重要である。
ここで、防水テープとの粘着力とは、JIS Z 0237:2009「粘着テープ・粘着シート試験方法」の10.4「引きはがし粘着力の測定」に準拠して、−10℃の温度条件下において測定される、防水テープとの粘着力である。使用される防水テープは、一般の施工に用いられるものであればよく、具体的には、例えば日東電工株式会社製、全天(登録商標)テープNo.692等が用いられる。
上記の粘着力を3.0N/25mm以上、より好ましくは4.0N/25mm以上とすることで、本発明のハウスラップ材用不織布は防水テープであるブチルテープとの接着性に優れ、施工後に剥がれることがなく、防水性に優れる。また、この粘着力を好ましくは15.0N/25mm以下、より好ましくは13.0N/25mm以下とすることで、このハウスラップ材用不織布は、施工時に貼り直しを行う際、強固に粘着し過ぎず、作業性に優れる。
本発明のハウスラップ材用不織布は、タテ引裂強力が大きいことが重要である。具体的には、タテ引裂強力が8N以上、より好ましくは10N以上であると、このハウスラップ材用不織布は、つづり針により下地に固定、施工された後、強い風が吹き込んだ時の荷重等に耐えられずに容易に破れてしまうようなことがなく、優れた機械的強度が得られるため好ましい。また、タテ引裂強力を好ましくは50N以下、より好ましくは45N以下であると、このハウスラップ材用不織布はシート風合いが硬すぎず、施工時の取り扱い性に優れる。
本発明のハウスラップ材用不織布は、横方向(不織布の幅方向)の引張強力(以下、ヨコ引張強力ともいう。)が70N/5cm以上であることが好ましい。ヨコ引張強力を70N/5cm以上、より好ましくは80N/5cm以上とすることで、ハウスラップ材用不織布は優れた機械的強度が得られ、つづり針により下地に固定、施工された後、強い風が吹き込んだ時の荷重に耐えられず容易に破れてしまうことが防止される。また、ヨコ引張強力を200N/5cm以下、より好ましくは190N/5cm以下とすることで、シート風合いが硬すぎず、施工時の取り扱い性に優れるハウスラップ材用不織布にできて、好ましい。なお、上記のヨコ引張強力は、JIS L 1913:2010「一般不織布試験方法」の6.3「引張強さ及び伸び率」の6.3.1「標準時」に準拠して測定される。
上記の不織布の、引裂強力や引張強力などの機械的強度は、不織布の目付によっても異なる。本発明のハウスラップ材用不織布の目付としては、特定の値に限定されないが、30〜60g/mが好ましい。目付を30g/m以上、より好ましくは35g/m以上とすることで、機械的強度に優れたハウスラップ材用不織布を得ることができる。また、目付を60g/m以下、より好ましくは55g/m以下とすることで、ハウスラップ材用不織布は施工時に作業者が手に持って作業する際に適した重量となり、不織布の剛性が強すぎず、施工時の取り扱い性に優れたものとなり、また、風の吹き込み時に大きな音が出ることを抑制できる。
本発明のハウスラップ材用不織布は、不織布の長手方向に対する熱可塑性連続フィラメントの繊維配向度が35〜70度であることが重要である。この繊維配向度が35度よりも小さいと、タテ引裂強力やヨコ引張強力を向上することが容易でない。一方、この繊維配向度が70度よりも大きいと、タテ引張強力が低下する虞がある。
本発明のハウスラップ材用不織布は、部分的に熱圧着されてなることが重要である。部分的に熱圧着されてなることで、繊維同士を一体化させ、ハウスラップ材用不織布として長期の使用に耐え得る機械的強度が得られる。
本発明のハウスラップ材用不織布は、上記の繊維配向度が所定範囲内に設定してあり、しかも部分的熱圧着部を備えるので、目付当りの機械的に強度に優れている。
即ち、本発明のハウスラップ材用不織布は、目付当りのタテ引裂強力が大きく、具体的には、タテ引裂強力が好ましくは0.13N/(g/cm)以上とされ、より好ましくは0.17N/(g/cm)以上とされる。また本発明のハウスラップ材用不織布は、目付当りのヨコ引張強力が、好ましくは1.17(N/5cm)/(g/cm)以上とされ、より好ましくは1.33(N/5cm)/(g/cm)以上とされる。
上記の部分的熱圧着部は、シート片面がくぼみを形成しており、不織布を構成する熱可塑性連続フィラメント同士が熱と圧力によって融着して形成されている。すなわち、他の部分に比べて熱可塑性連続フィラメントが融着して凝集している部分が熱圧着部である。
この部分的熱圧着部を設ける手段としては、所定温度に加熱したエンボスロールによる接着や、超音波発振装置とエンボスロールとの組み合わせによる接着を好ましく採用することができる。特に所定温度に加熱した熱エンボスロールによる接着は、不織布の強度を向上させる点で好ましい。
熱圧着部の形状としては、円形、三角形、四角形、平行四辺形、楕円形、菱形などのほか、任意の形状を採用することができる。また熱圧着部の配列としては、等間隔に規則的に配されたもの、ランダムに配されたもの、異なる形状が混在したものでもよい。なかでも不織布の均一性の点から、熱圧着部分が等間隔に配されたものが好ましい。
上記の部分的な熱圧着による圧着面積率としては、不織布の面積に対して8〜30%が好ましい。圧着面積率を8%以上、より好ましくは9%以上、さらに好ましくは10%以上とすることで、不織布の強度が向上し、また表面の毛羽立ちを抑えることができる。また圧着面積率を30%以下、より好ましくは28%以下、さらに好ましくは24%以下とすることで、繊維間の空隙を適度に残し、不織布の引張伸度と引裂強力の低下を抑制することができる。
次に本発明のハウスラップ材用不織布の製造方法について説明する。
本発明のハウスラップ材用不織布は、特定の製造方法によるものに限定されないが、スパンボンド法にて製造されるものが好ましい。
例えば図1に示すように、熱可塑性重合体を紡糸口金(1)から溶融押し出し後、これをエジェクター(2)とエアサッカー(3)により牽引、延伸して熱可塑性連続フィラメントとし、これをノズル(4)から送り出して帯電手段(5)で帯電開繊したのち、移動捕集面(6)上に堆積させる。これにより、上記のフィラメントで繊維ウェブ(7)に形成される。
このとき、上記のノズル(4)は、図2に示すように、ウェブ進行方向(長手方向D)に対し左右それぞれへ15度以上、より好ましくは20度以上、さらに好ましくは25度以上の所定の角度(θ)で、連続して揺動させる。上記のフィラメントは、この連続搖動するノズル(4)を通過したのち上記の帯電手段(5)で帯電開繊されて繊維ウェブとなることで、束状の繊維が少なくなるとともに、ウェブの長手方向(D)に対する傾斜が大きいヨコ配向傾向となり、より具体的には、フィラメントの繊維配向度が35〜70度となる。これにより単位重量当たりの繊維の表面積が広くなり、不織布とした際に目付均一性が向上し、また、タテ引裂強力が向上する。
なお、上記のノズル(4)の搖動角度(θ)は、ウェブ進行方向(D)に対して60度以下、より好ましくは55度以下、さらに好ましくは50度以下とすることで、移動捕集面上に堆積させて繊維ウェブ(7)を形成する際に、ウェブが捲れる欠点等の発生を抑制することができる。
前記熱可塑性連続フィラメントの帯電方法は何ら制限されるものではないが、コロナ放電法による帯電や、金属との摩擦帯電による帯電が好ましいものである。
図1に示すように、上記の繊維ウェブ(7)は、一対のフラットロール(8a・8b)で圧接処理されたのち、一方のフラットロール(8b)に所定時間押し当てられて片面が平滑化され、その後、所定温度に加熱された一対のエンボスロール(9)にて部分的熱圧着が施されて、ハウスラップ材用不織布(10)に形成される。
上記のフラットロール(8b)による平滑処理は、フラットロール(8b)を繊維ウェブ(7)に接触させるものであれば何ら制限されるものではないが、所定温度に加熱したフラットロール(8b)を繊維ウェブ(7)に接触させる熱処理加工が好ましい。
この熱処理加工におけるフラットロール(8b)の表面温度は、繊維ウェブ(7)の表面に存在するフィラメントを構成する、最も融点の低い重合体の融点より30〜120℃低いことが好ましい。即ち、この融点を(Tm)とした場合、フラットロール(8b)の表面温度は、(Tm−30)〜(Tm−120)℃が好ましく、(Tm−40)〜(Tm−110)℃がより好ましく、(Tm−50)〜(Tm−100)℃が最も好ましい。フラットロール(8b)の表面温度が(Tm−120)℃よりも低い場合は、繊維ウェブ(7)の熱処理が不十分となって、目的のシート厚さが得られない問題や、接着が不十分となり、表面平滑性が得られず好ましくない。また、フラットロール(8b)の表面温度が(Tm−30)℃よりも高い場合には、熱処理が強くなりすぎ、表層部の構成繊維が融着状態となり、十分な機械的強度を得られず好ましくない。
また、フラットロール(8b)を繊維ウェブ(7)に接触させて熱処理する時間は、0.01〜10秒が好ましい範囲である。熱処理する時間が0.01秒以上であれば、不織布の熱処理効果が十分に得られ、熱処理が強くなりすぎず、十分な機械的強度を得られる。また熱処理の時間が10秒以下であれば、熱処理が強くなりすぎることがなく、引裂強力が低下することがない。より好ましい熱処理時間は0.02〜9秒であり、さらに好ましい熱処理時間は0.03〜8秒である。
また、本発明のハウスラップ材用不織布の製造方法における、前記フラットロール(8b)による平滑処理は、シート片面を平滑にするために、例えば図1に示すように、前記繊維ウェブ(7)を一対のフラットロール(8a・8b)により加熱圧接して不織布を形成し、この不織布を加熱圧接部(11)から連続的に一方のフラットロール(8b)に接触させる方法が最も好ましい。即ち、一対のフラットロール(8a・8b)により加熱圧接部(11)で繊維ウェブ(7)を加熱圧接して不織布を形成し、この不織布の片面を一方のフラットロール(8b)に加熱圧接部(11)から連続的に接触させ、熱処理する方法が好ましいものである。
上記のフラットロール(8b)と接触させる方法としては、前記の加熱圧接部(11)から一方のフラットロール(8b)に連続的に接触させ、熱処理することが可能であればよく、特定の方法に限定されない。例えば図4に示すように、繊維ウェブ(7)を加熱圧接部(11)で一対のフラットロール(8a・8b)間で加熱圧接したのち、所定長さの接触部(12)で一方のフラットロール(8b)に接触させる方法が一般的であるが、例えば図1や図3に示したように、一対のフラットロール(8a・8b)に繊維ウェブ(7)をS字型(または、逆S字型)に巻き付ける様な方法であってもよい。
繊維ウェブ(7)を一対のフラットロール(8a・8b)により圧接する際の線圧は、1〜100kg/cmの範囲が好ましく、より好ましくは2〜80kg/cmの範囲である。線圧が1kg/cm以上の場合であれば、シート形成に十分な線圧が得られる。線圧が100kg/cm以下の場合には、繊維同士の接着が強くなり過ぎることなく、したがって、得られた不織布の引裂強力が低下することがない。
また、前記不織布の加熱圧接部(11)からの連続的なフラットロール(8b)による接触は、不織布の走行方向に5〜200N/mの張力をかけた状態で実施することが好ましい。張力が5N/m以上であれば、フラットロール(8b)に不織布が巻き付いたりする傾向が少なくなり好ましい。張力が200N/m以下であれば、不織布の切断が発生しにくくなり、好ましい方向である。より好ましい張力の範囲は8〜180N/mである。
またさらに、前記不織布を加熱圧接部(11)から連続的にフラットロール(8b)に接触させるにおいて、その接触距離は、40〜250cmの範囲が好ましい。接触距離が40cm以上であると平滑処理効果が十分となり、テープとの粘着性が十分に得られる。接触距離が250cm以下であれば、熱処理が強くなり過ぎて引裂強力が低下することがない。より好ましい接触距離は50〜200cmの範囲である。
上記のエンボスロール(9)により熱圧着を施す際、エンボスロール(9)の凸部により熱可塑性連続フィラメントが互いに融着して凝集する部分が熱圧着部となる。このエンボスロール(9)は、上記の不織布を部分的に熱圧着できるものであればよく、特定の形状や構造の物に限定されない。例えば図1に示すように、上側(または下側)のみに所定のパターンの凸部を有するロール(9a)を用い、他のロールは周面に凹凸の無いフラットロール(9b)を用いることができる。この場合においては、熱圧着部とは一方のロール(9a)の上記の凸部と他方のロール(9b)のフラットな周面とで熱圧着されて、不織布の熱可塑性連続フィラメントが凝集された部分をいう。
また上記のエンボスロール(9)には、例えば図5に示すように、表面に複数の平行に配置された凸条が形成されている一対の上側ロール(9a)と下側ロール(9a)からなり、両ロール(9a・9b)が互いに対面する熱圧着位置(13)では、その上側ロール(9a)の凸条(14)とその下側ロール(9b)の凸条(15)とが互いに交叉するように設けられているものを用いることができる。この場合、部分的熱圧着部とは上側ロール(9a)の凸条(14)と下側ロール(9b)の凸条(15)とで熱圧着されて不織布の熱可塑性連続フィラメントが凝集された部分をいう。この場合、上側ロール(9a)の凸条(14)と下側ロール(9b)の凹溝、あるいは上側ロール(9a)の凹溝と下側ロール(9b)の凸条(15)とで挟持される部分は、ここでいう熱圧着部には含まれない。この、表面に複数の凸条(14・15)を備えた一対のロール(9a・9b)からなるエンボスロール(9)を用いた場合、上側ロール(9a)の凸条(14)と下側ロール(9b)の凸条(15)とで平行四辺形や矩形の熱圧着部が、不織布を剥離することなく良好に形成されるので、好ましい。
上記のエンボスロール(9)の加熱温度としては、熱可塑性連続繊維を形成する重合体のうち最も融点の低いものの融点に対して、−60〜−5℃とすることが好ましい。このエンボスロール(9)の加熱温度を上記の融点−60℃以上、より好ましくは上記の融点−50℃以上とすることで、熱接着を効率良く行うことができる。一方、エンボスロール(9)の加熱温度を上記の融点−5℃以下、より好ましくは上記の融点−10℃以下とすることで、不織布製造時に繊維がエンボスロール(9)に融着することで発生するロール汚れの抑制が可能であり、また、部分的熱圧着部以外の不織布表面繊維の融着を抑制できる。これにより、ハウスラップ材用不織布は風合いが堅すぎず、施工時の取り扱い性に優れたものとなり、また、適度のしなやかさを備えるので、風の吹き込み時に大きな音が発生することを抑制できる。
次に、実施例により、本発明のハウスラップ材用不織布をより具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に記載のものに限定されるものではない。なお、実施例と比較例における各特性値は、次の測定方法により測定した。
(1)融点(℃)
パーキンエルマ社製示差走査型熱量計DSC−2型を用い、昇温速度20℃/分の条件で測定し、得られた融解吸熱曲線において極値を与える温度を融点とした。また示差走査型熱量計において融解吸熱曲線が極値を示さない樹脂については、ホットプレート上で加熱し、顕微鏡観察により樹脂が完全に溶融した温度を融点とした。
(2)固有粘度IV
ポリエチレンテレフタレート樹脂の固有粘度IVは以下の方法で測定した。
オルソクロロフェノール100mlに対し試料8gを溶解し、温度25℃においてオストワルド粘度計を用いて相対粘度ηを下記式により求めた。
η=η/η=(t×d)/(t×d
ここで、η:ポリマー溶液の粘度
η:オルソクロロフェノールの粘度
t:溶液の落下時間(秒)
d:溶液の密度(g/cm
:オルソクロロフェノールの落下時間(秒)
:オルソクロロフェノールの密度(g/cm
である。
ついで、得られた相対粘度ηから下記式
IV=0.0242η+0.2634
により、固有粘度IVを算出した。
(3)繊維径(μm)
不織布からランダムに小片サンプル10個を採取し、走査型電子顕微鏡で500倍の写真を撮影し、各サンプルから10本ずつ、計100本の繊維の直径を測定し、それらの平均値の小数点以下第一位を四捨五入して求めた。
(4)目付(g/m
50cm×50cmの不織布を3個採取して、各試料の重量をそれぞれ測定し、得られた値の平均値を単位面積当たりに換算し、小数点以下第一位を四捨五入した。
(5)繊維配向度(度)
不織布からランダムに小片サンプル10個を採取し、走査型電子顕微鏡で500倍の写真を撮影し、各サンプルから10本ずつ、計100本の繊維について、不織布の長手方向(縦方向)を0度とし、不織布の幅方向(横方向)を90度とした時の角度を測定し、それらの平均値の小数点以下第一位を四捨五入して繊維配向度を求めた。
(6)引張強力(N/5cm)
JIS L 1913:2010「一般不織布試験方法」の、6.3「引張強さ及び伸び率」の6.3.1「標準時」に準拠し、以下の方法で引張強力を測定した。不織布の横方向(不織布の幅方向)について、長さ300mm×幅50mmの試験片を10点採取した。試験片を定速伸長型引張試験機にて、つかみ間隔200mm、引張速度200±10mm/minで引張試験を実施し、破断するまでの最大荷重時の強さ(N)を0.1Nの位まで求め、これを引張強力(N/5cm)とした。
(7)防水テープとの粘着力(N/25mm)
JIS Z 0237:2009の10.4.5「方法5:低温環境下で試験板に対する180°引きはがし粘着力」に準拠し、試験温度−10℃、防水テープ(日東電工株式会社製、全天(登録商標)テープNo.692)を使用して、引きはがし速度30cm±1cm/minの条件で測定し、剥がした時の平均荷重を求めた。
(8)引裂強力(N)
JIS L 1913:2010「一般不織布試験方法」の6.4「引裂強さ」のa)トラぺゾイド法に準拠し、以下の方法で引裂強力を測定した。不織布の縦方向(不織布の長手方向)について、長さ150mm×幅75mmの試験片を10点採取し、その試験片に等脚台形の印をつけ、この印の短辺の中央に短辺と直角に15mmの切り込みを入れた。試験片を定速伸長型引張試験機にて、つかみ間隔25mmとして台形の短辺は張り、長辺は緩めて、印に沿ってつかみ具に取付け、引張速度100±10mm/minの条件で、引き裂く時の最大荷重(N)を0.1Nの位まで測定し、それぞれの平均値を求めた。
[実施例1]
(繊維ウェブ)
固有粘度IV0.65、融点260℃であり、酸化チタンを0.3質量%含むポリエチレンテレフタレート樹脂を水分率50ppm以下に乾燥したものを芯成分とした。また、固有粘度IV0.66、イソフタル酸共重合率10モル%、融点230℃であり、酸化チタンを0.2質量%含む共重合ポリエチレンテレフタレート樹脂を水分率50ppm以下に乾燥したものを鞘成分とした。
上記の芯成分を295℃、鞘成分を280℃で溶融し、芯/鞘の複合比を質量比で80/20として円形断面の同心芯鞘型に複合し、口金温度300℃で細孔より紡出した後、エアサッカーにより紡糸速度4300m/分で紡糸して、熱可塑性連続フィラメントとした。そしてこのフィラメントを、ウェブ進行方向に対し左右へそれぞれ36度で揺動するノズルに通過させ、ノズル出口に設置された金属衝突板へフィラメントを衝突させて摩擦帯電により繊維を帯電して開繊させ、移動するネットコンベアー(移動捕集面)上に、繊維ウェブとして捕集した。このとき捕集した繊維ウェブが目付40g/mとなるように、ネットコンベアーの移動速度を調整した。
(熱圧着)
上記繊維ウェブを上下1対のフラットロールにてフラットロール表面温度160℃、線圧60kg/cmで熱圧着し、この圧着されたシートをこの加熱圧接部から連続して一方のフラットロールの表面へ160cmに亘って2.29秒間接触させた後、一対のエンボスロールにより、温度190℃、線圧70kg/cmの条件で部分的熱圧着を施した。用いたエンボスロールは、例えば図4に示すように、表面に複数の平行に配置された凸条が周方向へ環状に形成されている上側のロールと、表面に複数の凸条が螺旋状に形成されている下側ロールとからなる。両ロールが互いに対面する熱圧着位置では、上側ロールの凸条と下側ロールの凸条とが所定の角度で交叉させてあり、上側ロールの凸条と下側ロールの凸条とで熱圧着される部分の、不織布全体に対する面積比率、即ち圧着面積率が18%となるよう調整してある。
上記の処理により、繊維径14μm、目付40g/mのスパンボンド不織布を、実施例1のハウスラップ材用不織布として得た。得られた実施例1のハウスラップ材用不織布は、繊維配向度が42度、防水テープとの粘着力が6.9N/2.5cm、タテ引裂強力が19N、ヨコ引張強力が98N/5cmであり、目付当りタテ引裂強力が0.48N/(g/m)、目付当りヨコ引張強力が2.45(N/5cm)/(g/m)であった。
[実施例2]
ウェブ進行方向に対し左右へそれぞれ26度で揺動するノズルを通過させ、また目付が50g/mとなるようネットコンベアーの移動速度を調整した以外は実施例1と同様にして、繊維ウェブを捕集した。
上記繊維ウェブを上下1対のフラットロールにてフラットロール表面温度160℃、線圧60kg/cmで熱圧着し、この圧着されたシートをこの加熱圧接部から連続して一方のフラットロールの表面へ120cmに亘って2.23秒間接触させた後、連続して一対のエンボスロールにより、温度200℃、線圧70kg/cmの条件で部分的熱圧着を施した。用いたエンボスロールは、例えば図1に示すように、多数の円形の凸部を周面に有するロールと、凹凸の無い周面を備えたフラットロールとからなり、圧着面積率が16%となるよう調整したものである。
上記の処理により、繊維径18μm、目付50g/mのスパンボンド不織布を、実施例2のハウスラップ材用不織布として得た。得られた実施例2のハウスラップ材用不織布は、繊維配向度が35度、防水テープとの粘着力が4.0N/2.5cm、タテ引裂強力が17N、ヨコ引張強力が105N/5cmであり、目付当りタテ引裂強力が0.34N/(g/m)、目付当りヨコ引張強力が2.10(N/5cm)/(g/m)であった。
[実施例3]
ウェブ進行方向に対し左右へそれぞれ60度で揺動するノズルを通過させた以外は実施例1と同様にして、繊維ウェブを捕集した。
上記繊維ウェブを、上下1対のフラットロールにてフラットロール表面温度170℃、線圧60kg/cmで熱圧着し、この圧着されたシートをこの加熱圧接部から連続して一方のフラットロールの表面へ140cmに亘って2.00秒間接触させた後、連続して、圧着面積率が18%となるよう調整した以外は実施例1で用いたと同様のエンボスロールにより、温度195℃、線圧70kg/cmの条件で部分的熱圧着を施した。
上記の処理により、繊維径14μm、目付40g/mのスパンボンド不織布を、実施例3のハウスラップ材用不織布として得た。得られた実施例3のハウスラップ材用不織布は、繊維配向度が55度、防水テープとの粘着力が5.0N/2.5cm、タテ引裂強力が27N、ヨコ引張強力が160N/5cmであり、目付当りタテ引裂強力が0.68N/(g/m)、目付当りヨコ引張強力が4.00(N/5cm)/(g/m)であった。
[実施例4]
ウェブ進行方向に対し左右へそれぞれ40度で揺動するノズルを通過させ、また目付が35g/mとなるようネットコンベアーの移動速度を調整した以外は実施例1と同様にして、繊維ウェブを捕集した。
上記繊維ウェブを、上下1対のフラットロールにてフラットロール表面温度160℃、線圧60kg/cmで熱圧着し、この圧着されたシートをこの加熱圧接部から連続して一方のフラットロールの表面へ120cmに亘って1.42秒間接触させた後、連続して、圧着面積率が18%となるよう調整した以外は実施例1で用いたと同様のエンボスロールにより、温度180℃、線圧70kg/cmの条件で部分的熱圧着を施した。
上記の処理により、繊維径14μm、目付35g/mのスパンボンド不織布を、実施例4のハウスラップ材用不織布として得た。得られた実施例4のハウスラップ材用不織布は、繊維配向度が45度、防水テープとの粘着力が4.5N/2.5cm、タテ引裂強力が18N、ヨコ引張強力が90N/5cmであり、目付当りタテ引裂強力が0.51N/(g/m)、目付当りヨコ引張強力が2.57(N/5cm)/(g/m)であった。
[実施例5]
ウェブ進行方向に対し左右へそれぞれ36度で揺動するノズルを通過させ、また目付が60g/mとなるようネットコンベアーの移動速度を調整した以外は実施例1と同様にして、繊維ウェブを捕集した。
上記繊維ウェブを、上下1対のフラットロールにてフラットロール表面温度160℃、線圧60kg/cmで熱圧着し、この圧着されたシートをこの加熱圧接部から連続して一方のフラットロールの表面へ180cmに亘って3.65秒間接触させた後、連続して、圧着面積率が28%となるよう調整した以外は実施例2で用いたと同様のエンボスロールにより、温度200℃、線圧70kg/cmの条件で部分的熱圧着を施した。
上記の処理により、繊維径14μm、目付60g/mのスパンボンド不織布を、実施例5のハウスラップ材用不織布として得た。得られた実施例5のハウスラップ材用不織布は、繊維配向度が40度、防水テープとの粘着力が13.0N/2.5cm、タテ引裂強力が10N、ヨコ引強力が140N/5cmであり、目付当りタテ引裂強力が0.17N/(g/m)、目付当りヨコ引張強力が2.33(N/5cm)/(g/m)であった。
[比較例1]
ウェブ進行方向に対し左右へそれぞれ10度で揺動するノズルを通過させた以外は実施例1と同様にして、繊維ウェブを捕集した。
上記繊維ウェブを、上下1対のフラットロールにてフラットロール表面温度160℃、線圧60kg/cmで熱圧着した後、連続して、圧着面積率が7%となるよう調整した以外は実施例1で用いたと同様のエンボスロールにより、温度190℃、線圧70kg/cmの条件で部分的熱圧着を施した。
上記の処理により、繊維径14μm、目付40g/mのスパンボンド不織布を、比較例1のハウスラップ材用不織布として得た。得られた比較例1のハウスラップ材用不織布は、繊維配向度が20度、防水テープとの粘着力が1.5N/2.5cm、タテ引裂強力が18N、ヨコ引張強力が50N/5cmであり、目付当りタテ引裂強力が0.45N/(g/m)、目付当りヨコ引張強力が1.25(N/5cm)/(g/m)であった。
[比較例2]
ウェブ進行方向に対し左右へそれぞれ14度で揺動するノズルを通過させ、また目付が55g/mとなるようネットコンベアーの移動速度を調整した以外は実施例1と同様にして、繊維ウェブを捕集した。
上記繊維ウェブを、上下1対のフラットロールにてフラットロール表面温度160℃、線圧60kg/cmで熱圧着し、この圧着されたシートをこの加熱圧接部から連続して一方のフラットロールの表面へ30cmに亘って0.56秒間接触させた後、連続して、圧着面積率が32%となるよう調整した以外は実施例1で用いたと同様のエンボスロールにより、温度195℃、線圧70kg/cmの条件で部分的熱圧着を施した。
上記の処理により、繊維径14μm、目付55g/mのスパンボンド不織布を、比較例2のハウスラップ材用不織布として得た。得られた比較例2のハウスラップ材用不織布は、繊維配向度が25度、防水テープとの粘着力が2.0N/2.5cm、タテ引裂強力が25N、ヨコ引張強力が115N/5cmであり、目付当りタテ引裂強力が0.45N/(g/m)、目付当りヨコ引張強力が2.09(N/5cm)/(g/m)であった。
[比較例3]
ウェブ進行方向に対し左右へそれぞれ25度で揺動するノズルを通過させ、また目付が50g/mとなるようネットコンベアーの移動速度を調整した以外は実施例1と同様にして、繊維ウェブを捕集した。
上記繊維ウェブを、上下1対のフラットロールにてフラットロール表面温度200℃、線圧60kg/cmで熱圧着し、この圧着されたシートをこの加熱圧接部から連続してフラットロールの表面へ255cmに亘って4.31秒間接触させ、繊維径14μm、目付50g/mのスパンボンド不織布を、比較例3のハウスラップ材用不織布として得た。得られた比較例3のハウスラップ材用不織布は、繊維配向度が22度、防水テープとの粘着力が10.0N/2.5cm、タテ引裂強力が1N、ヨコ引張強力が105N/5cmであり、目付当りタテ引裂強力が0.02N/(g/m)、目付当りヨコ引張強力が2.10(N/5cm)/(g/m)であった。
上記の各実施例と比較例のハウスラップ材用不織布の特性を、次の表1に示す。
Figure 2014040677
表1に示すように、実施例1〜5の各ハウスラップ材用不織布は、いずれも防水テープとの粘着力3.0以上を満たし、また、タテ引裂強力は8N以上を満たし、防水テープとの優れた接着性と簡単に破れたりしない安定的に優れた機械的強度有し、ハウスラップ材用不織布として適したものであった。
これに対し、比較例1、2のハウスラップ材用不織布はいずれも、−10℃の温度条件下における防水テープとの粘着力が3.0N/25mm以上を満たすものではなかった。一方、比較例3のハウスラップ材用不織布は、タテ引裂強力が8N以上を満たすものではなく、機械的強度に劣り、ハウスラップ材用不織布として適したものではなかった。
上記の実施形態や実施例で説明したハウスラップ材用不織布とその製造方法は、本発明の技術的思想を具体化するために例示したものであり、各部の材料や寸法、形状、構造、製造条件などをこれらの実施形態や実施例のものに限定するものではなく、本発明の特許請求の範囲内において種々の変更を加え得るものである。
例えば上記の実施例1では、エンボスロールに、周方向に形成された凸条を備える上側ロールと螺旋状に形成された凸条を備える下側ロールとを用い、実施例2では多数の円形の凸部を周面に有するロールと、凹凸の無い周面を備えたフラットロールとを組み合わせて用いた。しかし本発明では、不織布を部分的に熱圧着できるエンボスロールであればよく、任意の形状や構造のロールを組み合わせて用いることができる。例えば、上・下ロールとも螺旋状に形成された凸条を備え、対面する熱圧着位置でそれらの凸条が互いに交叉するものであってもよく、周方向に形成された凸条を備えるロールと、ロール軸と平行に配置された複数の凸条を表面に備えるロールとを組み合わせたものであってもよく、或いは、ロール軸と平行に配置された複数の凸条を表面に備えるロールと、螺旋状に形成された凸条を備えるロールとを組み合わせたものであってもよい。多数の凸部を周面に有するロールを用いる場合、その凸部の形状や配置は任意に設定することができる。
また上記の実施例では、熱可塑性連続フィラメントを、ポリエチレンテレフタレート樹脂と共重合ポリエチレンテレフタレート樹脂とからなる複合繊維で構成し、この複合繊維からなるスパンボンド不織布について説明した。しかし、本発明のハウスラップ材用不織布は、他の材質の熱可塑性重合体からなるフィラメントで構成された不織布であってもよく、スパンボンド不織布以外の不織布であってもよいことは、いうまでもない。
本発明の不織布は優れた防水テープとの粘着性と引裂強力を併せ持つので、ハウスラップ材用不織布として有用である。
1…紡糸口金
2…エジェクター
3…エアサッカー
4…ノズル
5…帯電手段
6…移動捕集面
7…繊維ウェブ
8a、8b…フラットロール
9…エンボスロール
9a…一方のロール(上側ロール)
9b…他方のロール(下側ロール)
10…不織布
11…加熱圧接部
12…不織布とフラットロールの接触部
13…熱圧着位置
14…上側ロール(9a)の凸条
15…下側ロール(9b)の凸条
θ…揺動角度
D…ウェブ進行方向(長手方向)

Claims (7)

  1. 熱可塑性連続フィラメントより構成される長繊維不織布であって、その不織布の長手方向に対する上記フィラメントの繊維配向度が35〜70度であり、その不織布の一方の表面は上記フィラメントが互いに圧着されており、その不織布の全体に亘っていずれの方向にも断続している部分的熱圧着部が多数形成されており、この部分的熱圧着部では、上記のフィラメントの少なくとも一部が互いに融着して凝集していることを特徴とする、ハウスラップ材用不織布。
  2. JIS Z 0237:2009「粘着テープ・粘着シート試験方法」の10.4「引きはがし粘着力の測定」に準拠して測定される、−10℃の温度条件下における防水テープとの粘着力が3.0N/25mm以上であり、
    JIS L 1913:2010「一般不織布試験方法」の6.4「引裂強さ」のa)トラぺゾイド法に準拠して測定される、タテ引裂強力が8N以上である、請求項1に記載のハウスラップ材用不織布。
  3. JIS L 1913:2010「一般不織布試験方法」の6.4「引裂強さ」のa)トラぺゾイド法に準拠して測定される、目付当りのタテ引裂強力が0.13N/(g/m)以上である、請求項1または請求項2に記載のハウスラップ材用不織布。
  4. 上記の部分的熱圧着部の、不織布全体に対する面積比率が8〜30%である、請求項1〜請求項3のいずれかに記載のハウスラップ材用不織布。
  5. 熱可塑性重合体を紡糸口金から溶融押し出し後、これをエアサッカーにより牽引、延伸して熱可塑性連続フィラメントとし、このフィラメントを、ウェブ進行方向に対して15〜60度の範囲内で揺動するノズルを通過させた後に移動捕集面上に堆積させて繊維ウェブを形成し、この繊維ウェブを所定温度のフラットロールへ所定時間接触させて平滑処理した後に、エンボスロールにていずれの方向にも断続している部分に熱圧着を施すことを特徴とする、ハウスラップ材用不織布の製造方法。
  6. 上記の繊維ウェブを接触させるフラットロールの表面温度は、繊維ウェブの表面に存在するフィラメントを構成する重合体のうち、最も融点の低いものの融点より30〜120℃低い温度である、請求項5に記載のハウスラップ材用不織布の製造方法。
  7. 上記の平滑処理における繊維ウェブとフラットロールとの接触時間が、0.01〜10秒である、請求項5または請求項6に記載のハウスラップ材用不織布の製造方法。
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