JP2014038447A - 認証システム - Google Patents

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敦 廣澤
Tomoaki Nakagawa
智明 中川
Takayuki Kato
考幸 加藤
Atsuya Noguchi
淳矢 野口
Shinji Takuno
進二 宅野
Yusaku Amari
裕作 甘利
Hiroyuki Abe
浩之 阿部
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Abstract

【課題】認証の利便性、汎用性又は精度を向上させることが可能な認証システムを提供する。
【解決手段】認証システム10のサーバ22は、電力供給源16から電力需要源20への電力の供給に伴って電力供給源16及び電力需要源20に同時に発生する変化に基づいて電力供給源16又は電力需要源20の認証を行うエネルギ認証を実行する。
【選択図】図12

Description

この発明は、認証システムに関する。
特許文献1には、電力網に接続された電子機器を認証し、認証に成功した機器を管理機器として登録する管理機器登録部を有する電力管理装置が開示されている(要約)。認証に際し、管理機器登録部は、電子機器から取得したデジタル署名を検証し、当該デジタル署名の検証に成功した場合に、電子機器を管理機器として登録する(請求項2)。
特開2011−155710号公報
上記のように、特許文献1では、デジタル署名を用いた認証を行うが、認証の利便性、汎用性又は精度の観点からすれば、未だ改善の余地がある。
この発明はこのような課題を考慮してなされたものであり、認証の利便性、汎用性又は精度を向上させることが可能な認証システムを提供することを目的とする。
この発明に係る認証システムは、電力を供給する電力供給源と、前記電力供給源からの前記電力が供給される電力需要源と、前記電力供給源に割り付けられた第1識別情報を記憶する第1記憶装置を有し、前記電力供給源に設けられた第1端末と、前記電力需要源に割り付けられた第2識別情報を記憶する第2記憶装置を有し、前記電力需要源に設けられた第2端末と、前記第1端末から前記第1識別情報を取得すると共に、前記第2端末から前記第2識別情報を取得し、前記電力供給源又は前記電力需要源の認証を行うサーバとを備え、前記サーバは、前記電力供給源から前記電力需要源への前記電力の供給に伴って前記電力供給源及び前記電力需要源に同時に発生する変化に基づいて前記電力供給源又は前記電力需要源の認証を行うエネルギ認証を実行することを特徴とする。
この発明によれば、電力供給源から電力需要源への前記電力の供給に伴って電力供給源及び電力需要源に同時に発生する変化に基づいて電力供給源又は電力需要源の認証を行うエネルギ認証を実行する。従って、認証の精度を向上することが可能となる。
前記電力供給源及び前記電力需要源の少なくとも一方は移動体であり、前記サーバは、前記電力供給源の現在位置と前記電力需要源の現在位置との距離に基づいて前記電力供給源と前記電力需要源とを紐付けて前記電力供給源又は前記電力需要源を認証する位置認証を実行してもよい。これにより、電力供給源の現在位置と電力需要源の現在位置を取得可能な構成において、比較的簡易に認証をすることが可能となる。
充放電可能な第1蓄電装置を有する車両と、充放電可能な第2蓄電装置を有する外部充電装置とを備え、前記車両が前記電力供給源であるとき、前記外部充電装置が前記電力需要源であり、前記車両が前記電力需要源であるとき、前記外部充電装置が前記電力供給源であり、前記サーバは、前記車両と前記外部充電装置との間の前記電力の移動を記憶するサーバ記憶部を有してもよい。これにより、車両と外部充電装置との間の電力の移動を管理することが容易となる。
前記車両は、前記第1蓄電装置に充電される再生エネルギを算出して記憶する第1再生エネルギ管理部を備え、前記外部充電装置は、前記第2蓄電装置に充電される再生エネルギを算出して記憶する第2再生エネルギ管理部を備え、前記サーバ記憶部は、前記車両と前記外部充電装置との間の前記再生エネルギの移動を記憶してもよい。これにより、車両及び外部充電装置の少なくとも一方における再生エネルギの量を表示することにより、例えば、車両のユーザに当該再生エネルギの量を認識させることが可能となる。この場合、車両のユーザの環境意識を高めることが可能となる。
前記エネルギ認証の際、前記サーバは、認証用の放電パターンを前記電力供給源に対して要求し、前記放電パターンに対応する充電パターンが前記電力需要源において現れるか否かに基づいて、前記電力供給源又は前記電力需要源の認証を行い、前記放電パターン及び前記充電パターンは、電力、電流及び電圧の少なくとも1つの変動に関するパターンであってもよい。これにより、電力供給源と電力需要源に現れる変動パターンを比較することで、比較的簡易に認証することが可能となる。
前記エネルギ認証の際、前記サーバは、前記充電パターンと前記放電パターンの誤差が第1閾値を下回れば、前記電力供給源と前記電力需要源とを紐付けてもよい。これにより、第1閾値を用いることで、紐付けるか否かを簡易に判定することが可能となる。
前記位置認証の際、前記サーバは、前記電力供給源と前記電力需要源の距離が、第2閾値を下回れば、前記電力供給源と前記電力需要源とを紐付けてもよい。これにより、第2閾値を用いることで、紐付けるか否かを簡易に判定することが可能となる。
前記認証システムは、個人に割り付けられた第3識別情報を記憶する第3記憶装置を有する複数の第3端末をさらに備え、前記サーバは、前記第1識別情報及び前記第2識別情報に加え、前記複数の第3端末から前記第3識別情報を取得し、前記第1識別情報及び前記第3識別情報の組合せと、前記第2識別情報及び前記第3識別情報の組合せとに基づいて前記車両又は前記外部充電装置を認証する間接認証を実行してもよい。これにより、車両と外部充電装置の間で直接的に認証しなくても、車両又は外部充電装置を認証することが可能となる。従って、車両と外部充電装置の間で直接的に認証するための認証設備が不要となるため、当該認証設備に掛かるコストの削減又は車両若しくは外部充電装置の認証に関する汎用性を図ることが可能となる。
前記サーバは、前記第1識別情報及び前記第3識別情報の組合せを記憶する記憶部を備え、前記間接認証の際、前記サーバは、前記第1識別情報及び前記第3識別情報の組合せを特定できない場合、前記記憶部に記憶されている前記第1識別情報及び前記第3識別情報の組合せを用いてもよい。これにより、第1識別情報及び第3識別情報の組合せを特定できない場合であっても、第1識別情報及び第3識別情報の組合せを利用することができる。従って、ユーザの利便性を向上することが可能となる。
前記サーバは、前記間接認証が失敗した際、前記エネルギ認証を実行してもよい。これにより、間接認証に失敗した場合でも、認証精度を維持することが可能となる。
前記サーバは、前記電力供給源から前記電力需要源への前記電力の供給が行われている間及びその前又はその後において前記エネルギ認証を実行してもよい。これにより電力の供給中のみならず、その前又はその後もエネルギ認証を実行するため、認証精度を向上することが可能となる。
前記サーバは、前記電力供給源から前記電力需要源への前記電力の供給が開始されたことを契機として、前記エネルギ認証を実行してもよい。これにより、比較的早い段階で認証を実行することが可能となる。
前記サーバは、前記電力供給源の現在位置と前記電力需要源の現在位置との距離に基づいて前記電力供給源と前記電力需要源との紐付けを解いてもよい。これにより、紐付けを解く基準が明確化するため、ユーザの利便性を向上することが可能となる。
この発明によれば、電力供給源から電力需要源への前記電力の供給に伴って電力供給源及び電力需要源に同時に発生する変化に基づいて電力供給源又は電力需要源の認証を行うエネルギ認証を実行する。従って、認証の精度を向上することが可能となる。
この発明の一実施形態に係る認証システムを兼ねる電力システムのブロック構成図である。 前記電力システムの各部の内部構成を示すブロック図である。 前記実施形態において、車両と外部充電装置との間で再生電力の受け渡しを行う際のフローチャートである。 直接認証の概念を説明する図である。 間接認証の概念を説明する図である。 個人−車両間位置認証(第1位置認証)を説明するための第1図である。 前記個人−車両間位置認証(第1位置認証)を説明するための第2図である。 個人−施設間位置認証(第2位置認証)を説明するための図である。 車両−施設間位置認証(第3位置認証)を説明するための図である。 ベクトル認証を説明するための第1図である。 ベクトル認証を説明するための第2図である。 エネルギ認証を説明するための図である。 エネルギ認証における変動誤差マッチングを説明するための図である。 エネルギ認証におけるパターンマッチングを説明するための図である。 エネルギ認証におけるタイミングマッチングを説明するための図である。 前記実施形態において、前記車両と前記外部充電装置を紐付ける間接認証を説明するための図である。 前記車両の起動時における認証の概要を示すフローチャートである。 個人−車両間カード認証のフローチャート(図17のS11の詳細)である。 個人−車両間位置認証のフローチャート(図17のS12の詳細)である。 ベクトル認証のフローチャート(図17のS13の詳細)である。 再生電力の受け渡し時における認証の概要を示すフローチャートである。 個人−施設間カード認証のフローチャート(図21のS21の詳細)である。 個人−施設間位置認証のフローチャート(図21のS23の詳細)である。 車両−施設間位置認証の第1例のフローチャート(図21のS24の詳細)である。 車両−施設間位置認証の第2例のフローチャート(図21のS24の詳細)である。 エネルギ認証のフローチャート(図21のS25の詳細)である。 各種のマッチングのフローチャート(図26のS257の詳細)である。 変動誤差マッチングのフローチャート(図27のS2001、S2005の詳細)である。 パターンマッチングのフローチャート(図27のS2002、S2006の詳細)である。 タイミングマッチングのフローチャート(図27のS2003、S2007の詳細)である。 車両と外部充電装置を紐付ける間接認証のフローチャート(図21のS26の詳細)である。 認証を解除するか否かを判定するフローチャート(図21のS28の詳細)である。 車両間位置認証(第4位置認証)を説明するための図である。
A.一実施形態
1.電力システム10の構成
[1−1.全体構成]
図1は、この発明の一実施形態に係る認証システムを兼ねる電力システム10のブロック構成図である。図2は、電力システム10の各部の内部構成を示すブロック図である。電力システム10は、複数のIDカード12と、複数の携帯通信端末14と、複数の電動車両16(以下「車両16」ともいう。)と、複数の外部発電装置18と、複数の外部充電装置20と、サーバ22とを有する。
本実施形態の電力システム10では、各車両16に蓄えられた再生エネルギ(再生電力)を、各外部充電装置20に対して放電(以下「貯電」ともいう。)すると共に、貯電しておいた再生電力を各外部充電装置20から充電することが可能である。換言すると、電力システム10では、再生電力を貨幣とし且つ車両16及び外部充電装置20毎に再生エネルギを管理する銀行システムのようなものが実現される。
車両16と外部充電装置20との間における再生電力の受け渡しは、サーバ22が管理する。また、再生電力の受け渡しを行う車両16及び外部充電装置20を特定する際、個人24(図1)と車両16の紐付け及び個人24と外部充電装置20の紐付けを用いる。換言すると、再生電力の受け渡しのために車両16を認証する際、個人24と車両16の紐付け及び個人24と外部充電装置20の紐付けを用いる。
[1−2.IDカード12及び携帯通信端末14(個人24毎に設けられるモノ)]
本実施形態において、各IDカード12及び各携帯通信端末14は、個人24を特定するために用いられる。
(1−2−1.IDカード12)
各IDカード12は、IDカード12毎に割り当てられた識別情報(以下「カード識別情報」という。)を記憶したカード記憶部26を有する。IDカード12は、各個人24に割り当てられるため、結果として、カード識別情報は、個人24を特定するための情報(以下「個人識別情報」又は「個人ID」という。)を意味する。なお、図2等では、個人IDを「IDp」と記載している。
(1−2−2.携帯通信端末14)
携帯通信端末14は、通信部30と、現在位置検出部32と、加速度センサ34と、操作部36と、演算部38と、表示部40と、記憶部42とを有する。本実施形態の携帯通信端末14は、例えば、データ通信機能及び電話機能等を備える既存のスマートフォンを用いることができる。或いは、携帯通信端末14は、携帯電話、タブレット端末又はモバイルパーソナルコンピュータ等の携帯通信機器であってもよい。
通信部30は、公衆回線及び移動通信回線としてのインターネット回線50(図1)を介してサーバ22と通信する。現在位置検出部32は、GPS(Global Positioning system)を用いて携帯通信端末14の現在位置を検出する。加速度センサ34は、携帯通信端末14の加速度を検出する。操作部36は、例えば、タッチパネル等の入力手段を含む。
演算部38は、携帯通信端末14全体を制御する。表示部40は、操作又は機能に関する各種の表示を行うものであり、例えば、上記タッチパネル等により構成することができる。
記憶部42は、演算部38で用いる各種のプログラム及びデータを記憶するものであり、本実施形態では、携帯通信端末14毎に割り当てられた識別情報(以下「携帯通信端末識別情報」という。)を記憶する。携帯通信端末14は、各個人24に割り当てられるため、結果として、携帯通信端末識別情報は、カード識別情報と同様、個人IDを意味する。
[1−3.車両16(車両16毎に設けられるモノ)]
本実施形態において、車両16を特定するための手段としては、車両16自体が用いられる。車両16は、駆動源として走行モータ60のみを有し、走行モータ60に対する電力をバッテリ62(蓄電装置)のみから供給する狭義の電気自動車である。車両16は、プラグインハイブリッド車、燃料電池車両等の電動車両であってもよい。走行モータ60は、減速時に電力回生が可能である。
図2に示すように、車両16は、走行モータ60及びバッテリ62に加え、充放電装置64と、通信部66と、ナビゲーション装置68と、加速度センサ70と、カード読取器72と、操作部74と、演算部76と、表示部78と、記憶部80とを有する。
車両16では、主としてバッテリ62が電力源となる。バッテリ62は、複数のバッテリセルを含む蓄電装置(エネルギストレージ)であり、例えば、リチウムイオン2次電池又はニッケル水素2次電池を利用することができる。或いは、充放電可能な蓄電装置という観点からすれば、バッテリ62の代わりに又はバッテリ62に加えてその他の蓄電装置(例えば、キャパシタ)を用いてもよい。
充放電装置64は、外部充電装置20との間で電力の受け渡し(充放電)を行うものであり、図示しない充放電プラグ等を含む。通信部66は、公衆回線及び移動通信回線としてのインターネット回線50を介してサーバ22と通信する。通信部66は、テレマティクス制御ユニット{以下「TCU」(telematics Control Unit)という。}と、空中線であるアンテナ(いずれも図示せず)とを有する。
また、通信部66は、外部充電装置20の充放電ケーブル118が車両16に接続されているとき、車両16と外部充電装置20との間で電力の受け渡しに関する通信を行うことができる。
ナビゲーション装置68は、GPSを用いて車両16の現在位置を検出する。加速度センサ70は、車両16の加速度を検出する。カード読取器72は、IDカード12の記憶部26から個人IDを読み取る。操作部74は、例えば、タッチパネル、ステアリングスイッチ等の入力手段を含む。
演算部76は、車両16の各部を制御するものであり、複数の電子制御装置(ECU)から構成することができる。演算部76は、バッテリ62の充放電を制御するバッテリ電子制御装置(バッテリECU)を含む。演算部76は、バッテリ62に蓄えられる電力を、系統電力と再生電力とに分けて管理する。
表示部78は、操作又は機能に関する各種の表示を行うものであり、例えば、上記タッチパネル等により構成することができる。
記憶部80は、演算部76で用いる各種のプログラム及びデータを記憶するものであり、本実施形態では、車両16毎に割り当てられた識別情報(以下「車両識別情報」又は「車両ID」という。)及び演算部76が管理する系統電力と再生電力のデータを記憶する。なお、図2等では、車両IDを「IDv」と記載している。
[1−4.外部発電装置18及び外部充電装置20(住居90又は施設92等の充電所毎に設けられるモノ)]
外部発電装置18及び外部充電装置20は、住居90又は施設92等の充電所に設けられる。ここにいう住居90には、一軒家に加え、集合住宅も含まれる。また、ここにいう施設92には、充電を主目的とする施設である充電ステーションに加え、コンビニエンスストア、スーパーマーケット等の商業施設、病院、官公庁等の公共施設も含まれる。各施設92に設けられる外部充電装置20は、必ずしも1台である必要はなく、1つの施設92に複数台の外部充電装置20が設けられてもよい。
外部発電装置18は、例えば、燃料電池、太陽光発電装置、風力発電装置、水力発電装置、地熱発電装置、太陽熱発電装置等の発電装置を含む。外部発電装置18で生成された電力は、住居90若しくは施設92で消費されるか又は外部充電装置20に蓄えられる。
外部充電装置20は、車両16からの要求に応じて車両16に電力の受け渡し(充放電)を行う。外部充電装置20は、いわゆる通常充電及び急速充電の両方が可能であるが、一方のみを実行可能であってもよい。
図2に示すように、外部充電装置20は、系統電源100と、蓄電装置102と、充放電装置104と、通信部106と、カード読取器108と、操作部110と、演算部112と、表示部114と、記憶部116とを有する。
系統電源100は、電力会社の発電所からの電力(いわゆる系統電力)を供給する。蓄電装置102は、大容量電力を充放電可能なものであり、例えば、ナトリウム・硫黄電池、リチウムイオン2次電池、ニッケル水素2次電池、キャパシタ等を利用することができる。充放電装置104は、車両16との間で電力の受け渡し(充放電)を行うものであり、充放電ケーブル118(以下「ケーブル118」ともいう。)を含む。
通信部106は、公衆回線及び移動通信回線としてのインターネット回線50を介してサーバ22と通信する。なお、図1では、サーバ22と住居90又は施設92を結ぶインターネット回線50を無線として示しているが、有線であってもよい。
また、通信部106は、ケーブル118が車両16に接続されているとき、車両16と外部充電装置20との間で電力の受け渡しに関する通信を行うことができる。カード読取器108は、IDカード12の記憶部26から個人IDを読み取る。操作部110は、例えば、タッチパネル、テンキー等の入力手段を含む。
演算部112は、外部充電装置20の各部を制御するものである。演算部112は、蓄電装置102に蓄えられる電力を、系統電力と再生電力とに分けて管理する。すなわち、演算部112は、蓄電装置102に充電させる電力が系統電源100からの系統電力であるときは、その旨を示す識別子(系統電力識別子)を電力量と共に記憶部116に記憶する。同様に、演算部112は、蓄電装置102に充電させる電力が外部発電装置18からの再生電力であるときは、その旨を示す識別子(再生電力識別子)を電力量と共に記憶部116に記憶する。
表示部114は、操作又は機能に関する各種の表示を行うものであり、例えば、上記タッチパネル等により構成することができる。
記憶部116は、演算部112で用いる各種のプログラム及びデータを記憶するものであり、本実施形態では、外部充電装置20毎に割り当てられた識別情報(以下「施設識別情報」又は「施設ID」という。)を記憶する。なお、図2等では、施設IDを「IDf」と記載している。
[1−5.サーバ22]
サーバ22は、個人24(IDカード12及び携帯通信端末14)、車両16及び外部充電装置20に関する各種情報を管理する。図2に示すように、サーバ22は、通信部120と、操作部122と、演算部124と、表示部126と、記憶部128とを有する。
通信部120は、公衆回線及び移動通信回線としてのインターネット回線50を介して携帯通信端末14、車両16及び外部充電装置20と通信する。操作部122は、例えば、キーボード等の入力手段を含む。
演算部124は、サーバ22の各部を制御するものである。演算部124は、車両16及び外部充電装置20の間で受け渡しされる電力を、系統電力と再生電力とに分けて管理する。また、演算部124は、電力の受け渡しが行われる際、個人24、車両16及び外部充電装置20の認証を行う(詳細は後述する。)。
表示部126は、操作又は機能に関する各種の表示を行うものであり、例えば、図示しないディスプレイにより構成することができる。
記憶部128は、演算部124で用いる各種のプログラム及びデータを記憶するものであり、個人データベース130(以下「個人DB130」という。)と、車両データベース132(以下「車両DB132」という。)と、充電所データベース134(以下「充電所DB134」という。)と、エネルギデータベース136(以下「エネルギDB136」という。)とを有する。
個人DB130は、各個人24に関する各種情報(個人IDを含む。)を記憶する。車両DB132は、各車両16に関する各種情報(車両IDを含む。)を記憶する。充電所DB134は、住居90及び施設92等の充電所に関する各種情報(施設IDを含む。)を記憶する。
エネルギDB136は、車両16及び外部充電装置20との間で受け渡しされる電力に関する各種情報を記憶する。例えば、車両16毎に外部充電装置20との間で充放電される再生電力の数値を記憶する。車両16毎の代わりに、外部充電装置20毎又は個人24毎に車両16と外部充電装置20の間で充放電される再生電力の数値を記憶してもよい。
2.再生電力の受け渡し(充放電)
[2−1.概要]
上記のように、本実施形態の電力システム10では、各車両16に蓄えられた再生電力を、各外部充電装置20に放電(貯電)すると共に、貯電しておいた再生エネルギを各外部充電装置20から充電することが可能である。換言すると、電力システム10では、再生電力を貨幣とし且つ車両16毎に再生電力を管理する銀行システムのようなものが実現される。これにより、車両16のユーザ(個人24)の環境意識を高めることが可能となる。
なお、ここで受け渡しされる再生電力は、車両16におけるエネルギ回生による回生電力と、ユーザ(個人24)の自宅である住居90の外部発電装置18で発電された再生電力とが含まれる。或いは、商業施設又は公共施設である施設92の外部発電装置18で発電された再生電力を含んでもよい。
すなわち、再生電力を貯電した場合、その再生電力自体は、貯電した施設92で消費し、再生電力の値だけ記録として残しておく。その後、車両16で再生電力を引き出したい(充電したい)場合、当該施設92又はその他で発電された再生電力を引き出すことが可能である。換言すると、再生電力の値を、貨幣と同様に、流通させることができる。
図3は、車両16と外部充電装置20との間で再生電力の受け渡しを行う際のフローチャートである。当該フローチャートは、住居90において車両16を充電する場合、並びに施設92において車両16を充電する場合及び車両16から貯電する場合のいずれにも用いることができる。
ステップS1において、外部充電装置20は、車両16と外部充電装置20との間で行う再生電力の受け渡しの内容を確認する。具体的には、外部充電装置20の表示部114に再生電力の受け渡しの内容を入力すべき旨を表示した状態(及び必要に応じて音声案内をした状態)で、操作部110から当該内容の入力を受け付ける。
ステップS2において、外部充電装置20は、外部充電装置20のケーブル118が車両16の充放電装置64の図示しない充電ポートに接続されたか否かを確認する。具体的には、ケーブル118が前記充電ポートに接続されると、当該接続を車両16の充放電装置64が検出し、演算部76に通知する。演算部76は、当該接続があった旨を、通信部66、ケーブル118及び通信部106を介して演算部112に通知する。
ケーブル118が接続されていない場合(S2:NO)、ステップS3において、外部充電装置20は、表示部114に要求メッセージを表示する。ケーブル118が接続された場合(S2:YES)、ステップS4に進む。
ステップS4において、外部充電装置20は、ケーブル118が接続されている車両16を特定するための車両16の認証判定を実行する。認証判定の詳細は、後述する。なお、後述するように、認証自体は、ステップS1よりも前に開始しておく。
ステップS5において、外部充電装置20は、車両16の認証が成立したか否かを判定する。認証が成立した場合(S5:YES)、ステップS6に進む。なお、認証が不成立であった場合(S5:NO)、ステップS7において、外部充電装置20は、表示部114にエラーメッセージを表示する。
ステップS6において、外部充電装置20は、ステップS1で確認した内容に従って、再生電力の受け渡しを実施する。続くステップS8において、外部充電装置20は、再生電力の受け渡しが完了したか否かを判定する。再生電力の受け渡しが完了していない場合(S8:NO)、ステップS4に戻る。
再生電力の受け渡しが完了した場合(S8:YES)、ステップS9において、外部充電装置20は、再生電力の受け渡しを通知する。具体的には、外部充電装置20は、再生電力の受け渡しが完了した旨を表示部114に表示する。これにより、車両16のユーザ(個人24)は、再生電力の受け渡しが完了した旨を知ることができる。また、外部充電装置20は、再生電力の受け渡しが完了した旨を受け渡しの内容と共にサーバ22に通知する。当該通知を受けたサーバ22は、エネルギDB136を更新する。
なお、再生電力の受け渡しが完了した場合であっても、認証自体は継続する(詳細は、後述する。)。
[2−2.車両16における再生電力の蓄積]
次に、車両16における再生電力の蓄積について説明する。上記のように、車両16は、回生可能な走行モータ60を有しており、再生電力としての回生電力をバッテリ62に充電可能である。回生電力をバッテリ62に充電する際、演算部76は、回生電力の電力量を判定し、記憶部80に記憶する。この際、車両IDを合わせて記憶する。
また、住居90の外部発電装置18により発電され外部充電装置20の蓄電装置102に蓄電されていた再生電力でバッテリ62を充電する際、外部充電装置20の演算部112と車両16の演算部76との間で、再生電力の量及び施設IDが通信される。
車両16及び住居90の持ち主が同一の個人24又は世帯に属する場合、当該外部発電装置18からの再生電力は、当該個人24又は当該世帯において発電されたものということができる。そこで、当該再生電力に施設IDを付することで、再生電力が当該個人24又は当該世帯により発電されたものであることを識別することができる。
なお、外部充電装置20において、施設IDと個人IDを紐付けできている場合、施設IDの代わりに又は施設IDに加えて個人IDを車両16に出力することもできる。
そして、車両16から施設92(又は個人24の自宅である住居90以外の充電所)に対して放電(貯電)する場合、再生電力の電力量と共に、当該再生電力に紐付けられた車両ID、施設ID又は個人IDを送信することにより、放電された再生電力の出所を識別することが可能となる。
3.車両16の認証
[3−1.概要]
次に、車両16の認証判定(図3のS4の詳細)について述べる。本実施形態では、車両16と外部充電装置20との間で再生電力の受け渡しをする際、当該受け渡しを行う車両16及び外部充電装置20を特定する必要がある。しかしながら、車両16と外部充電装置20との間で通信し、直接的に認証することができない。そこで、当該特定のため、本実施形態では、サーバ22において直接認証と間接認証とを併用する。
図4は、直接認証の概念を説明する図であり、図5は、間接認証の概念を説明する図である。直接認証は、再生電力の受け渡しを行う車両16と外部充電装置20の組合せを直接特定する認証である。換言すると、直接認証では、車両16と外部充電装置20との紐付けのみで、外部充電装置20に接続されている車両16を特定する。
間接認証は、再生電力の受け渡しを行う車両16及び当該車両16と紐付けられた個人24の組合せと、再生電力の受け渡しを行う外部充電装置20及び当該外部充電装置20と紐付けられた個人24の組合せを特定した上で、個人24を介して車両16及び外部充電装置20の組合せを特定する認証である。換言すると、間接認証では、個人24を介して車両16と外部充電装置20とを紐付けることで、外部充電装置20に接続されている車両16を認証する。
本実施形態における紐付けのための認証としては、次の8種類がある。このうち、(a−5)、(a−7)は、直接認証に用いられ、(a−8)は、間接認証に用いられ、(a―1)〜(a−4)、(a−6)は、(a―8)の間接認証用に用いられる。
(a−1)個人−施設間カード認証(第1カード認証)
(a−2)個人−車両間カード認証(第2カード認証)
(a−3)個人−車両間位置認証(第1位置認証)
(a−4)個人−施設間位置認証(第2位置認証)
(a―5)車両−施設間位置認証(第3位置認証)
(a−6)ベクトル認証
(a−7)エネルギ認証
(a−8)車両16及び外部充電装置20を紐付ける間接認証
また、上記各認証のうち、個人24と車両16の紐付けに用いる認証、個人24と外部充電装置20の紐付けに用いる認証、及び車両16と外部充電装置20の紐付けに用いる認証という観点で区分すると、次のようになる。
個人24と車両16の紐付けに用いる認証:
(b−1)個人−車両間カード認証(第2カード認証)
(b−2)個人−車両間位置認証(第1位置認証)
(b−3)ベクトル認証
個人24と外部充電装置20との紐付けに用いる認証:
(c−1)個人−施設間カード認証(第1カード認証)
(c−2)個人−施設間位置認証(第2位置認証)
車両16と外部充電装置20との紐付けに用いる認証:
(d―1)車両−施設間位置認証(第3位置認証)
(d−2)エネルギ認証
(d−3)車両16及び外部充電装置20を紐付ける間接認証
[3−2.各認証の内容]
(3−2−1.個人−施設間カード認証)
個人−施設間カード認証(第1カード認証)は、外部充電装置20のカード読取器108によりIDカード12の個人IDを読み取ることにより、個人ID(IDp)と施設ID(IDf)とを紐付ける処理である。
(3−2−2.個人−車両間カード認証)
個人−車両間カード認証(第2カード認証)は、車両16のカード読取器72によりIDカード12の個人IDを読み取ることにより、個人24(IDp)と車両16(IDv)とを紐付ける処理である。
(3−2−3.個人−車両間位置認証)
図6及び図7は、個人−車両間位置認証(第1位置認証)を説明するための第1図及び第2図である。個人−車両間位置認証(第1位置認証)は、携帯通信端末14からの個人ID(IDp)及び位置情報と、車両16からの車両ID(IDv)及び位置情報とに基づいて、個人24(IDp)と車両16(IDv)とを紐付ける処理である。
すなわち、図6に示すように、車両16から半径Rv[m]以内に携帯通信端末14(個人24)がいる場合、個人24(IDp)と車両16(IDv)とを紐付ける。なお、反対に、携帯通信端末14(個人24)から半径Rv以内に車両16がいる場合、個人24(IDp)と車両16(IDv)とを紐付けてもよい。
なお、携帯通信端末14(個人24)の位置情報は、携帯通信端末14の現在位置検出部32が検出したものである。車両16の位置情報は、ナビゲーション装置68が検出したものである。
図7に示すように、携帯通信端末14(個人24)及び車両16の位置情報は、当初、グローバル座標系(Xo−Yo座標系)において示される。図7では、携帯通信端末14(個人24)の座標をPpとし、車両16の座標をPvとしている。そして、グローバル座標系をローカル座標系(X−Y座標系)に変換する。その後、携帯通信端末14(個人24)の座標Ppと、車両16の座標Pvとの距離がRv以下であるか否かを判定することで個人24と車両16の紐付けを行う。
(3−2−4.個人−施設間位置認証)
図8は、個人−施設間位置認証(第2位置認証)を説明するための図である。個人−施設間位置認証(第2位置認証)は、携帯通信端末14からの個人ID(IDp)及び位置情報と、外部充電装置20からの施設ID(IDf)と、サーバ22自身が保有している外部充電装置20の位置情報とに基づいて、個人24(IDp)と車両16(IDv)とを紐付ける処理である。
すなわち、図8に示すように、携帯通信端末14(個人24)から半径Rp[m]以内に外部充電装置20がある場合、個人24(IDp)と外部充電装置20(IDf)とを紐付ける。なお、反対に、外部充電装置20から半径Rp以内に携帯通信端末14(個人24)がある場合、個人24(IDp)と外部充電装置20(IDf)とを紐付けてもよい。
なお、上記と同様、携帯通信端末14(個人24)の位置情報は、携帯通信端末14の現在位置検出部32が検出したものである。外部充電装置20の位置情報は、施設IDに対応させてサーバ22の充電所DB134に記憶されている。このため、施設IDが特定されれば、外部充電装置20の位置情報も特定される。また、携帯通信端末14(個人24)及び外部充電装置20の位置の比較は、個人−車両間位置認証(図7)と同様に行う。
(3−2−5.車両−施設間位置認証)
図9は、車両−施設間位置認証(第3位置認証)を説明するための図である。車両−施設間位置認証(第3位置認証)は、車両16からの車両ID(IDv)及び位置情報と、外部充電装置20からの施設ID(IDf)と、サーバ22自身が保有している外部充電装置20の位置情報とに基づいて、車両16(IDv)と外部充電装置20(IDf)とを紐付ける処理である。
すなわち、図9に示すように、車両16から半径Rv2[m]以内に外部充電装置20がある場合、車両16(IDv)と外部充電装置20(IDf)とを紐付ける。なお、反対に、外部充電装置20から半径Rv2以内に車両16がある場合、車両16(IDv)と外部充電装置20(IDf)とを紐付けてもよい。
車両16及び外部充電装置20の位置情報の取得及びこれらの比較は、上述と同様の方法を用いて行う。
(3−2−6.ベクトル認証)
図10及び図11は、ベクトル認証を説明するための第1図及び第2図である。ベクトル認証は、携帯通信端末14からの個人ID(IDp)及びベクトル情報と、車両16からの車両ID(IDv)及びベクトル情報とに基づいて、個人24(IDp)と車両16(IDv)とを紐付ける処理である。
すなわち、図10及び図11に示すように、携帯通信端末14(個人24)及び車両16のベクトル情報のうち速度成分のマッチング誤差がX%以内であり且つ前記ベクトル情報のうち方向成分のマッチング誤差がY%以内である場合、個人24(IDp)と車両16(IDv)とを紐付ける。
なお、携帯通信端末14(個人24)のベクトル情報は、携帯通信端末14の加速度センサ34が検出したものである。車両16のベクトル情報は、加速度センサ70が検出したものである。
(3−2−7.エネルギ認証)
図12は、エネルギ認証を説明するための図である。エネルギ認証は、電力の受け渡しを行ったとき、車両16及び外部充電装置20に現れる電力、電流若しくは電圧の変動又は電力量の変動のパターンをマッチングすることで、車両16(IDv)と外部充電装置20(IDf)とを紐付ける処理である。本実施形態のエネルギ認証では、変動誤差マッチング、パターンマッチング及びタイミングマッチングを用いる。
図13は、エネルギ認証における変動誤差マッチングを説明するための図である。図14は、エネルギ認証におけるパターンマッチングを説明するための図である。図15は、エネルギ認証におけるタイミングマッチングを説明するための図である。
図12及び図13に示すように、変動誤差マッチングは、車両16及び外部充電装置20に現れる電力、電流若しくは電圧の変動の誤差が閾値Za[%]以内であるか否か、又は電力量の変動の誤差が閾値Zb[%]以内であるか否かをマッチングする。
図14に示すように、パターンマッチングは、電力、電流、電圧又は電力量に関する認証用の出力パターンを意図的に作り出し、当該出力パターンが出現したか否かをマッチングする。
図15に示すように、タイミングマッチングは、充放電の開始、中止、再開又は終了のタイミングを意図的に変化させ、車両16と外部充電装置20それぞれにおけるタイミングをマッチングする。なお、図15では、電力に関するタイミング操作を行っているが、電流、電圧又は電力量についても同様にタイミングをマッチングすることができる。
(3−2−8.車両16と外部充電装置20を紐付ける間接認証)
上記のように、間接認証は、再生電力の受け渡しを行う車両16及び当該車両16と紐付けられた個人24の組合せと、再生電力の受け渡しを行う外部充電装置20及び当該外部充電装置20と紐付けられた個人24の組合せを特定した上で、個人24を介して車両16及び外部充電装置20の組合せを特定する認証である(図5参照)。換言すると、間接認証では、個人24を介して車両16と外部充電装置20とを紐付けることで、外部充電装置20に接続されている車両16を特定する。
図16は、本実施形態において、車両16(IDv)と外部充電装置20(IDf)を紐付ける間接認証を説明するための図である。上記及び図16に示すように、本実施形態では、個人24(IDp)及び車両16(IDv)の組合せ(紐付け)を特定するための認証には、次の3種類がある。
(e−1)個人−車両間カード認証(第2カード認証)
(e−2)個人−車両間位置認証(第1位置認証)
(e−3)ベクトル認証
また、個人24及び外部充電装置20の組合せ(紐付け)を特定するための認証には、次の2種類がある。
(f−1)個人−施設間カード認証(第1カード認証)
(f−2)個人−施設間位置認証(第2位置認証)
車両16(IDv)及び外部充電装置20の組合せを特定するためには、個人24(IDp)及び車両16(IDv)の組合せに関する認証が少なくとも1つと、個人24(IDp)及び外部充電装置20(IDf)の組合せに関する認証が少なくとも1つとがあればよい(図16参照)。
また、個人24(IDp)及び車両16(IDv)の組合せを特定する場合でも、1種類の認証よりも2種類又は3種類の認証を用いた方が、認証精度が上がる。同様に、個人24(IDp)及び外部充電装置20(IDf)の組合せを特定する場合でも、1種類の認証よりも2種類の認証を用いた方が、認証精度が上がる。
各認証を組み合わせる観点からすると、本実施形態における認証の組合せのパターンは、21通り存在する。このため、認証の精度と演算負荷の観点から認証の組合せを適宜選択することができる。
なお、上記各認証技術に関する直接認証と間接認証の区分は、本実施形態の用途で用いる場合の区分であり、別の用途で用いる場合に必ず同じ区分になる訳ではないことに留意されたい。例えば、上記説明では、個人24と車両16の紐付けは、間接認証のために用いたが、個人24と車両16の紐付けを用いて個人24又は車両16を認証する場合、当該紐付けは、直接認証に用いるものとなる。
上記のように、本実施形態では、個人24と車両16の紐付け(認証)及び個人24と外部充電装置20との紐付け(認証)を事前に行っておくことで、車両16と外部充電装置20との紐付け(認証)を行い、再生エネルギの受け渡しの際における車両16及び外部充電装置20の特定(認証)に用いる。
[3−3.紐付け(認証)を行う場面]
本実施形態では、各種の紐付け(認証)を行う場面として、例えば、次の場面がある。
(g−1)車両16の起動時(車両16の走行開始前及び走行開始直後を含む。)
(g−2)再生電力の受け渡し時(住居90及び施設92での電力受け渡し時を含む。)
(g−3)上記以外の場面で、携帯通信端末14からサーバ22に位置情報の送信があった時
(g−4)上記以外の場面で、車両16からサーバ22に位置情報の送信があった時
車両16の起動時の認証は、個人24と車両16の紐付けのために用いられる。再生電力の受け渡し時の認証は、個人24及び外部充電装置20の紐付け、個人24及び車両16の紐付け並びに車両16及び外部充電装置20の紐付けに用いられる。
上記以外の場面として、例えば、車両16の走行時(所定の時間間隔、走行距離間隔等の条件を満たしたとき)を用いてもよい。
[3−4.各場面で行う紐付け(認証)]
(3−4−1.車両16の起動時に行う紐付け(認証))
車両16の起動時(移動時)における紐付け(認証)としては、次の認証を用いる。
(h−1)個人−車両間カード認証(第2カード認証)
(h−2)個人−車両間位置認証(第1位置認証)
(h−3)ベクトル認証
(3−4−2.再生電力の受け渡し時に行う紐付け(認証))
再生電力の受け渡し時(住居90及び施設92での電力受け渡し時を含む。)における紐付け(認証)としては、次の認証を用いる。
(i−1)個人−施設間カード認証(第1カード認証)
(i−2)個人−車両間位置認証(第1位置認証)
(i−3)個人−施設間位置認証(第2位置認証)
(i―4)車両−施設間位置認証(第3位置認証)
(i−5)エネルギ認証
(i−6)車両16及び外部充電装置20を紐付ける間接認証
[3−5.フローチャート]
(3−5−1.車両16の起動時の認証)
(3−5−1−1.概要)
図17は、車両16の起動時における認証の概要を示すフローチャートである。上記のように、車両16の起動時には、個人24と車両16との紐付け(認証)を行う。ステップS11において、サーバ22は、個人−車両間カード認証を行う。ステップS12において、サーバ22は、個人−車両間位置認証を行う。ステップS13において、サーバ22は、ベクトル認証を行う。
なお、これらの認証の詳細は、以下に述べるが、各認証は、別個に行うのみならず、組み合わせて実行することもできる。
(3−5−1−2.個人−車両間カード認証)
図18は、個人−車両間カード認証のフローチャート(図17のS11の詳細)である。車両16が起動すると、ステップS101において、車両16は、起動状態と車両IDをサーバ22に送信する。車両16から起動状態及び車両IDを受信したサーバ22は、ステップS102において、車両16に対して個人IDを要求する。ここでの個人IDは、車両16と紐付けるべき個人24の個人IDである。
前記要求を受けた車両16は、ステップS103において、個人IDの入力要求を表示部78に表示する。例えば、IDカード12をカード読取器72に挿入してカード情報(個人ID)を読み取らせるべき旨を表示する。
ステップS104において、車両16は、個人IDの入力があったか否か(換言すると、カード読取器72により個人IDを読み取ることができたか否か)を判定する。個人IDの入力がない場合(S104:NO)、ステップS105において、車両16は、タイムアウトとなったか否かを判定する。タイムアウトとなっていない場合(S105:NO)、ステップS104に戻る。タイムアウトとなった場合(S105:YES)、ステップS113に進む。
個人IDの入力があった場合(S104:YES)、ステップS106において、車両16は、入力された個人IDをサーバ22に送信する。
ステップS102において個人IDを要求した後、サーバ22は、ステップS107において、車両16から個人IDを受信したか否かを監視する。個人IDを受信していない場合(S107:NO)、ステップS108において、サーバ22は、タイムアウトとなったか否かを判定する。タイムアウトとなっていない場合(S108:NO)、ステップS107に戻る。タイムアウトとなった場合(S108:YES)、ステップS110において、サーバ22は、前回の設定(個人24と車両16の紐付け)を記憶部128(例えば、エネルギDB136)から読み出してステップS111に進む。
一方、ステップS107において、個人IDを受信した場合(S107:YES)、ステップS109において、サーバ22の演算部124(ID認証部)は、個人24(IDp)と車両16(IDv)を紐付ける。
ステップS109又はS110の後、ステップS111において、サーバ22は、ステップS109又はS110の結果としての新たな認証情報を車両16に送信した後、ステップS112において、新たな認証情報を記憶部128(例えば、車両DB132)に保存する。
また、ステップS113において、車両16は、サーバ22から送信された認証情報を受信すると共に、当該認証情報を一定期間、表示部78に表示する。
(3−5−1−3.個人−車両間位置認証)
図19は、個人−車両間位置認証のフローチャート(図17のS12の詳細)である。車両16が起動すると、ステップS121において、車両16は、起動状態と車両IDをサーバ22に送信する。当該処理は、図18のステップS101と同じであり、一緒の処理とすることができる。車両16から起動状態及び車両IDを受信したサーバ22は、ステップS122において、車両16に対して個人24及び車両16の位置情報を要求する。当該処理は、図18のステップS102と同時に行うことができる。
前記要求を受けた車両16は、ステップS123において、個人24の位置情報の入力要求を表示部78に表示する。例えば、携帯通信端末14を操作して位置情報をサーバ22に送信すべき旨を表示する。続くステップS124において、車両16は、ナビゲーション装置68を用いて車両16の現在位置(位置情報)を確認し、サーバ22に送信する。
ステップS124の表示を見たユーザ(個人24)は、そのための操作を携帯通信端末14に対して行う。これを受けて、ステップS125において、携帯通信端末14は、個人24の位置情報及び個人ID(IDp)をサーバ22に送信する。
ステップS122において個人24及び車両16の位置情報を要求した後、サーバ22は、ステップS126において、個人24及び車両16から位置情報を受信したか否かを監視する。個人24又は車両16から位置情報を受信していない場合(S126:NO)、ステップS127において、サーバ22は、タイムアウトとなったか否かを判定する。タイムアウトとなっていない場合(S127:NO)、ステップS126に戻る。タイムアウトとなった場合(S127:YES)、ステップS131に進む。
個人24及び車両16から位置情報を受信した場合(S126:YES)、ステップS128において、サーバ22は、車両16から半径Rv[m]以内にいる個人24を検索する(図6参照)。続くステップS129において、サーバ22は、検索条件を満たす個人24がいるか否かを判定する。検索条件を満たす個人24がいる場合(S129:YES)、ステップS130において、サーバ22の演算部124(ID認証部)は、個人24(IDp)と車両16(IDv)を紐付ける。
ステップS127においてタイムアウトとなった場合(S127:YES)又は検索条件を満たす個人24がいない場合(S129:NO)、サーバ22は、前回の設定(個人24と車両16の紐付け)を記憶部128(例えば、エネルギDB136)から読み出してステップS132に進む。
ステップS130又はS131の後、ステップS132において、サーバ22は、ステップS130又はS131の結果としての新たな認証情報を車両16に送信した後、ステップS133において、新たな認証情報を記憶部128(例えば、エネルギDB136)に保存する。
また、ステップS134において、車両16は、サーバ22から送信された認証情報を受信すると共に、当該認証情報を一定期間、表示部78に表示する。
(3−5−1−4.ベクトル認証)
図20は、ベクトル認証のフローチャート(図17のS13の詳細)である。車両16が起動すると、ステップS141において、車両16は、起動状態と車両IDをサーバ22に送信する。当該処理は、図18のステップS101及び図19のS121と同じであり、一緒の処理とすることができる。車両16から起動状態及び車両IDを受信したサーバ22は、ステップS142において、車両16に対して個人24及び車両16のベクトル情報を要求する。当該処理は、図18のステップS102及び図19のS122と同時に行うことができる。
前記要求を受けた車両16は、ステップS143において、個人24のベクトル情報の入力要求を表示部78に表示する。例えば、携帯通信端末14を操作してベクトル情報をサーバ22に送信すべき旨を表示する。続くステップS144において、車両16は、加速度センサ70の検出値を用いて車両16の加速度(ベクトル情報)を確認し、サーバ22に送信する。
ステップS144の表示を見たユーザ(個人24)は、そのための操作を携帯通信端末14に対して行う。これを受けて、ステップS145において、携帯通信端末14は、個人24のベクトル情報及び個人ID(IDp)をサーバ22に送信する。
ステップS142において個人24及び車両16のベクトル情報を要求した後、サーバ22は、ステップS146において、個人24及び車両16からベクトル情報を受信したか否かを監視する。個人24又は車両16からベクトル情報を受信していない場合(S146:NO)、ステップS147において、サーバ22は、タイムアウトとなったか否かを判定する。タイムアウトとなっていない場合(S147:NO)、ステップS146に戻る。タイムアウトとなった場合(S147:YES)、ステップS152に進む。
個人24及び車両16からベクトル情報を受信した場合(S146:YES)、ステップS148において、サーバ22は、車両16と速度誤差がX%以内の個人24を検索する(図10及び図11参照)。ステップS149において、サーバ22は、車両16と進行方向の誤差がY%以内の個人24を検索する(図10及び図11参照)。続くステップS150において、サーバ22は、検索条件を満たす個人24がいるか否かを判定する。検索条件を満たす個人24がいる場合(S150:YES)、ステップS151において、サーバ22の演算部124(ID認証部)は、個人24(IDp)と車両16(IDv)を紐付ける。
ステップS147においてタイムアウトとなった場合(S147:YES)又は検索条件を満たす個人24がいない場合(S150:NO)、サーバ22は、前回の設定(個人24と車両16の紐付け)を記憶部128(例えば、エネルギDB136)から読み出してステップS153に進む。
ステップS151又はS152の後、ステップS153において、サーバ22は、ステップS151又はS152の結果としての新たな認証情報を車両16に送信した後、ステップS154において、新たな認証情報を記憶部128(例えば、エネルギDB136)に保存する。
また、ステップS155において、車両16は、サーバ22から送信された認証情報を受信すると共に、当該認証情報を一定期間、表示部78に表示する。
(3−5−1−5.各認証の組合せ)
上記でも少し触れたが、図18〜図20のフローチャートは、必ずしも個別に実行する必要はなく、組み合わせて行うこともできる。
(3−5−2.再生電力の受け渡し時の認証)
(3−5−2−1.概要)
図21は、再生電力の受け渡し時における認証の概要を示すフローチャートである。上記のように、再生電力の受け渡し時には、個人24及び車両16の紐付け(認証)、個人24及び外部充電装置20の紐付け(認証)並びに車両16及び外部充電装置20の紐付け(認証)を行う。
ステップS21において、サーバ22は、個人−施設間カード認証を行う。ステップS22において、サーバ22は、車両16の起動時における個人−車両間位置認証(図17のS12及び図19)の結果を記憶部128(エネルギDB136)から読み出す。ステップS23において、サーバ22は、仮認証として個人−施設間位置認証を行う。ステップS24において、サーバ22は、仮認証として車両−施設間位置認証を行う。ステップS25において、サーバ22は、本認証としてエネルギ認証を行う。
仮認証とは、正確さが十分ではないため、それのみでは認証が確定されないものをいう。本認証とは、正確さが十分であるため、それのみで認証が確定されるものをいう。
ステップS26において、サーバ22は、車両16及び外部充電装置20を紐付ける間接認証を行う。
ステップS27において、サーバ22は、再生電力の受け渡しが完了したか否かを判定する。受け渡しが完了していない場合(S27:NO)、ステップS23に戻る。受け渡しが完了した場合(S27:YES)、ステップS28において、サーバ22は、認証を解除するか否かを判定する。ステップS28の詳細は、図32を参照して後述する。認証を解除しない場合(S28:NO)、ステップS28を繰り返す。認証を解除する場合(S28:YES)、今回の処理を終了する。
(3−5−2−2.個人−施設間カード認証)
図22は、個人−施設間カード認証のフローチャート(図21のS21の詳細)である。所定の起動条件を満たした外部充電装置20は、ステップS201において、個人IDの入力要求を表示部114に表示する。当該起動条件としては、例えば、外部充電装置20の図示しない起動スイッチが押されたこと、図示しない赤外線センサ等により個人24の接触を検知したこと等とすることができる。また、個人IDの入力要求としては、例えば、IDカード12をカード読取器108に挿入してカード情報(個人ID)を読み取らせるべき旨とすることができる。
ステップS202において、外部充電装置20は、個人IDの入力があったか否か(換言すると、カード読取器108により個人IDを読み取ることができたか否か)を判定する。個人IDの入力がない場合(S202:NO)、ステップS203において、外部充電装置20は、タイムアウトとなったか否かを判定する。タイムアウトとなっていない場合(S203:NO)、ステップS202に戻る。タイムアウトとなった場合(S203:YES)、ステップS205において、外部充電装置20は、個人−施設間カード認証については認証不成立と判定する。
個人IDの入力があった場合(S202:YES)、ステップS204において、外部充電装置20は、入力された個人IDと自己の施設IDをサーバ22に送信する。
外部充電装置20から個人ID及び施設IDを受信した後、ステップS206において、サーバ22の演算部124(ID認証部)は、個人24(IDp)と外部充電装置20(IDf)を紐付ける。続くステップS207において、サーバ22は、認証情報を記憶部128(例えば、車両DB132)に保存する。
(3−5−2−3.個人−施設間位置認証)
図23は、個人−施設間位置認証のフローチャート(図21のS23の詳細)である。再生電力の受け渡しの最中に個人24が携帯通信端末14においてサーバ22と通信する何らかの操作をした場合、ステップS211において、携帯通信端末14は、記憶部42に記憶されている個人IDと現在位置検出部32が検出した位置情報をサーバ22に送信する。
個人ID及び位置情報を受信した後、ステップS212において、サーバ22は、個人24から半径Rp[m]以内にある外部充電装置20を検索する(図8参照)。続くステップS213において、サーバ22は、検索条件を満たす外部充電装置20があるか否かを判定する。検索条件を満たす外部充電装置20がある場合(S213:YES)、ステップS214において、サーバ22の演算部124(ID認証部)は、個人24(IDp)と外部充電装置20(IDf)を紐付ける。
検索条件を満たす外部充電装置20がいない場合(S213:NO)、サーバ22は、個人−施設間位置認証については認証不成立と判定する。
(3−5−2−4.車両−施設間位置認証)
図24は、車両−施設間位置認証の第1例のフローチャート(図21のS24の詳細)である。図25は、車両−施設間位置認証の第2例のフローチャート(図21のS24の詳細)である。図24及び図25からわかるように、本実施形態の車両−施設間位置認証は2種類あり、片方を用いて又は両方を組み合わせて認証することができる。
図24のフローチャートに関し、車両16と外部充電装置20との間で充放電を開始すると、ステップS221において、車両16は、充電又は放電の開始と車両IDをサーバ22に送信する。続くステップS222において、車両16は、ナビゲーション装置68を用いて車両16の現在位置(位置情報)を確認し、サーバ22に送信する。
車両16から充電又は放電の開始及び車両IDを受信したサーバ22は、ステップS223において、車両16から位置情報を受信したか否かを監視する。車両16から位置情報を受信していない場合(S223:NO)、ステップS224において、サーバ22は、タイムアウトとなったか否かを判定する。タイムアウトとなっていない場合(S224:NO)、ステップS223に戻る。タイムアウトとなった場合(S224:YES)、ステップS228に進む。
車両16から位置情報を受信した場合(S223:YES)、ステップS225において、サーバ22は、車両16から半径Rv2[m]以内にある外部充電装置20を検索する(図9参照)。なお、各外部充電装置20の位置情報は、サーバ22の充電所DB134に事前に記憶されているものを用いる。続くステップS226において、サーバ22は、検索条件を満たす外部充電装置20があるか否かを判定する。検索条件を満たす外部充電装置20がある場合(S226:YES)、ステップS227において、サーバ22の演算部124(ID認証部)は、車両16(IDv)と外部充電装置20(IDf)を仮紐付けする。仮紐付けとは、上記の仮認証に対応する語句であり、正確さが十分ではないため、それのみでは紐付けを確定しない紐付けをいう。
ステップS224においてタイムアウトとなった場合(S224:YES)又は検索条件を満たす外部充電装置20がない場合(S226:NO)、ステップS228において、サーバ22は、前回の設定(車両16と外部充電装置20との紐付け)を記憶部128(例えば、エネルギDB136)から読み出してステップS229に進む。
ステップS229において、サーバ22は、前回設定において車両16に紐付けられている外部充電装置20が家庭用(住居90に設置されたもの)であるか否かを判定する。家庭用であるか否かは、サーバ22の充電所DB134に事前に記憶されている。
前回設定において車両16に紐付けられている外部充電装置20が家庭用である場合(S229:YES)、今回も車両16が住居90の外部充電装置20と接続されている可能性が比較的高い。そこで、ステップS230において、サーバ22は、前回設定において車両16に紐付けられている外部充電装置20を車両16と紐付ける。一方、前回設定において車両16に紐付けられている外部充電装置20が家庭用でない場合(S229:NO)、前回と同じ外部充電装置20が今回も車両16に接続されている可能性は比較的低い。そこで、ステップS231において、サーバ22は、車両−施設間位置認証については認証不成立と判定し、今回の処理を終える。
ステップS227又はS230の後、ステップS232において、サーバ22は、ステップS227又はS230の結果としての認証情報を仮認証情報として記憶部128(例えば、エネルギDB136)に保存する。仮認証情報とは、正確さが十分ではないため、それのみでは認証を確定しない認証情報をいう。
上記のように、図25は、車両−施設間位置認証の第2例のフローチャート(図21のS24の詳細)である。車両16と外部充電装置20との間で充放電を開始すると、ステップS241において、外部充電装置20は、充電又は放電の開始及び施設IDをサーバ22に送信する。また、ステップS241と同時又はそれよりも前において、車両16は、車両16の位置情報及び車両IDをサーバ22に送信する(S242)。当該送信の契機としては、車両16からサーバ22に何らかの情報(例えば、車両16の停止に伴う車両情報の送信)を送信する場合がある。
外部充電装置20から充電又は放電の開始の通知及び施設IDを受信し且つ車両16から位置情報及び車両IDを受信したサーバ22は、ステップS243において、外部充電装置20から半径Rf[m]以内にある車両16を検索する。なお、各外部充電装置20の位置情報は、サーバ22の充電所DB134に事前に記憶されているものを用いる。続くステップS244において、サーバ22は、検索条件を満たす車両16があるか否かを判定する。検索条件を満たす車両16がある場合(S244:YES)、ステップS245において、サーバ22の演算部124(ID認証部)は、車両16(IDv)と外部充電装置20(IDf)を仮紐付けする。
検索条件を満たす外部充電装置20がない場合(S244:NO)、ステップS246において、サーバ22は、前回設定において車両16に紐付けられている外部充電装置20が家庭用(住居90に設置されたもの)であるか否かを判定する。家庭用であるか否かは、サーバ22の充電所DB134に事前に記憶されている。
前回設定において車両16に紐付けられている外部充電装置20が家庭用である場合(S246:YES)、ステップS247において、サーバ22は、前回設定において車両16に紐付けられている外部充電装置20を利用する。一方、前回設定において車両16に紐付けられている外部充電装置20が家庭用でない場合(S246:NO)、ステップS248において、サーバ22は、車両−施設間位置認証については認証不成立と判定し、今回の処理を終える。
ステップS245又はS247の後、ステップS249において、サーバ22は、ステップS245又はS247の結果としての新たな認証情報を仮認証情報として記憶部128(例えば、エネルギDB136)に保存する。
(3−5−2−5.エネルギ認証)
(3−5−2−5−1.エネルギ認証全体の流れ)
図26は、エネルギ認証のフローチャート(図21のS25の詳細)である。上述した仮認証(すなわち、個人−施設間位置認証(S23)及び車両−施設間位置認証(S24))が終了すると(S251)、ステップS252において、サーバ22は、車両16及び外部充電装置20に対してエネルギ情報を要求する。エネルギ情報とは、電力、電流、電圧及び電力量の少なくとも1つの変動に関する情報である。
エネルギ情報の要求を受信した車両16及び外部充電装置20は、ステップS253において、充放電開始時のエネルギ情報をサーバ22に送信する。続くステップS254において、車両16及び外部充電装置20は、その後のエネルギ情報をサーバ22に送信する。
ステップS252においてエネルギ情報を要求した後、サーバ22は、ステップS255において、車両16及び外部充電装置20からエネルギ情報を受信したか否かを監視する。この際、エネルギ情報を送信した車両16及び外部充電装置20が、サーバ22がエネルギ情報を要求した車両16及び外部充電装置20であるか否か(組合せが適切であるか否か)も判定する。
車両16又は外部充電装置20からエネルギ情報を受信していない場合(S255:NO)、ステップS256において、サーバ22は、タイムアウトとなったか否かを判定する。タイムアウトとなっていない場合(S256:NO)、ステップS255に戻る。タイムアウトとなった場合(S256:YES)、ステップS265に進む。
車両16及び外部充電装置20からエネルギ情報を受信した場合(且つエネルギ情報を送信した車両16及び外部充電装置20が、要求先と一致している場合)(S255:YES)、ステップS257において、サーバ22は、各種のマッチングを行う(図12〜図15参照)。この際、各マッチングでは、車両16及び外部充電装置20に対し、エネルギ情報の要求等を伴う。各マッチングの詳細は、後述する。
ステップS254においてエネルギ情報を送信した後、車両16及び外部充電装置20は、ステップS258において、充電又は放電を終了するか否かを判定する。充電又は放電の終了は、図3のステップS1で設定された再生電力の受け渡し内容が完了したか否かに基づいて判定する。
充電又は放電を終了しない場合(S258:NO)、ステップS259において、その時点でサーバ22からエネルギ情報の要求があったか否かを判定する。サーバ22からエネルギ情報の要求がない場合(S259:NO)、ステップS258に戻る。
サーバ22からエネルギ情報の要求があった場合(S259:YES)、ステップS260において、車両16及び外部充電装置20は、サーバ22からの要求に、エネルギ情報の目標値の指示が含まれているか否かを判定する。ここにいう目標値は、上述したパターンマッチング(図14)又はタイミングマッチング(図15)に伴って指示されるものであり、変動誤差マッチング(図13)では指示されない。
サーバ22からの要求に、エネルギ情報の目標値の指示が含まれている場合(S260:YES)、ステップS261において、車両16及び外部充電装置20は、充電又は放電に際して当該目標値を設定する。サーバ22からの要求に、エネルギ情報の目標値の指示が含まれていない場合(S260:NO)又はステップS261の後、ステップS254に戻る。
ステップS258に戻り、充電又は放電を終了する場合(S258:YES)、ステップS262において、車両16及び外部充電装置20は、充電又は放電の終了をサーバ22に通知する。なお、図27を参照して後述するように、各マッチングは、図3のステップS1で設定された充電又は放電の終了後にも行われる。このため、車両16及び外部充電装置20は、充電又は放電の終了を通知した後も、サーバ22からの要求に応じた処理を行う。
ステップS257で各種のマッチングを終了したサーバ22は、ステップS263において、成功したマッチングがあるか否かを判定する。成功したマッチングがある場合(S263:YES)、ステップS264において、サーバ22は、車両16(IDv)と外部充電装置20(IDf)とを本紐付け(本認証)する。本紐付けとは、前述の仮紐付けと対になる語句であり、十分な正確さがあるため、それのみで紐付けを確定する紐付けをいう。また、本認証とは、十分な正確さがあるため、それのみで確定する認証をいう。
仮認証と本認証を組み合わせることにより、精度の向上を図っている。例えば、仮認証と本認証の結果が一致しない場合、両者をやり直し、再度の結果をもってしても両者が一致しない場合、本認証の結果を用いることができる。
ステップS256でタイムアウトした場合(S256:YES)又はステップS263で成功したマッチングがない場合(S263:NO)、ステップS265において、サーバ22は、エネルギ認証については認証不成立と判定する。
ステップS264又はS265の後、ステップS266において、サーバ22は、ステップS264又はS265の結果としての新たな認証情報を本認証情報として記憶部128(例えば、エネルギDB136)に保存する。
(3−5−2−5−2.各種マッチング)
図27は、各種のマッチングのフローチャート(図26のS257の詳細)である。サーバ22は、ステップS2001、S2002、S2003を並列的に実行する。ステップS2001では、変動誤差マッチング(図13)を、ステップS2002では、パターンマッチング(図14)を、ステップS2003では、タイミングマッチング(図15)を行う。
ステップS2004において、サーバ22は、車両16及び外部充電装置20において充電又は放電が終了したか否かを判定する。当該判定は、車両16及び外部充電装置20からの終了の通知(図26のS262)に基づいて行う。車両16及び外部充電装置20において充電又は放電が終了していない場合(S2004:NO)、ステップS2001、S2002、S2003を繰り返す。なお、ステップS2001、S2002、S2003をそれぞれ1回のみ実行すること、又はステップS2001、S2002、S2003を実行した回数をカウントしておき、所定回数のみ実行することとしてもよい。
車両16及び外部充電装置20において充電又は放電が終了した場合(S2004:YES)、サーバ22は、ステップS2005、S2006、S2007を並列的に実行する。ステップS2005では、変動誤差マッチング(図13)を、ステップS2006では、パターンマッチング(図14)を、ステップS2007では、タイミングマッチング(図15)を行う。
(3−5−2−5−3.変動誤差マッチング)
図28は、変動誤差マッチングのフローチャート(図27のS2001、S2005の詳細)である。ステップS2101において、サーバ22は、所定期間(例えば、数秒間〜数十秒間)、エネルギ情報を送信することを車両16及び外部充電装置20に対して指示する。なお、ステップS2001、S2005で前記所定期間を異ならせてもよい。
ステップS2102において、サーバ22は、車両16及び外部充電装置20から受信したエネルギ情報における車両16と外部充電装置20の変動誤差をマッチングする(図13)。
ステップS2103において、サーバ22は、マッチングが成功した外部充電装置20を検索する。
(3−5−2−5−4.パターンマッチング)
図29は、パターンマッチングのフローチャート(図27のS2002、S2006の詳細)である。ステップS2201において、サーバ22は、認証用出力パターンでの出力及びエネルギ情報の送信を、車両16及び外部充電装置20に対して指示する。なお、ステップS2002、S2006で異なる出力パターンとしてもよい。
ステップS2202において、サーバ22は、車両16及び外部充電装置20から受信したエネルギ情報における出力パターンをマッチングする(図14)。
ステップS2203において、サーバ22は、マッチングが成功した外部充電装置20を検索する。
(3−5−2−5−5.タイミングマッチング)
図30は、タイミングマッチングのフローチャート(図27のS2003、S2007の詳細)である。ステップS2301において、サーバ22は、充電又は放電に関する開始、中止、再開及び終了の少なくとも1つのタイミング及びエネルギ情報の送信を、車両16及び外部充電装置20に対して指示する。なお、ステップS2003、S2007で異なるタイミングとしてもよい。
ステップS2302において、サーバ22は、車両16及び外部充電装置20から受信したエネルギ情報におけるタイミングをマッチングする(図15)。
ステップS2303において、サーバ22は、マッチングが成功した外部充電装置20を検索する。
(3−5−2−6.間接認証)
図31は、車両16と外部充電装置20を紐付ける間接認証のフローチャート(図21のS26の詳細)である。図31の左側に描かれている内容は、個人ID(IDp)、車両ID(IDv)及び施設ID(IDf)の紐付けを示している。
図31のステップS271において、サーバ22は、個人24と車両16の認証情報(すなわち、個人ID(IDp)及び車両ID(IDv))を、記憶部128から読み出す。ステップS272において、サーバ22は、個人24と外部充電装置20の認証情報(すなわち、個人ID(IDp)及び施設ID(IDf))を、記憶部128から読み出す。
ステップS273において、サーバ22は、個人24を介して車両16と外部充電装置20の紐付けが可能であるか否かを判定する。換言すると、対象となる車両16の車両ID(IDv)に紐付けられた個人ID(IDp)と、対象となる外部充電装置20の施設ID(IDf)に紐付けられた個人ID(IDp)とで共通するものがあるか否かを判定する。
個人24を介して車両16と外部充電装置20の紐付けが可能である場合(S273:YES)、ステップS274において、サーバ22は、車両16(IDv)と外部充電装置20(IDf)とを紐付ける。
個人24を介して車両16と外部充電装置20の紐付けが可能でない場合(S273:NO)、ステップS275において、サーバ22は、間接認証については認証不成立と判定する。
(3−5−2−7.認証解除判定)
図32は、認証を解除するか否かを判定するフローチャート(図21のS28の詳細)である。充電又は放電後に車両16が起動すると、ステップS281において、車両16は、当該起動をサーバ22に通知する。ステップS282において、車両16は、ナビゲーション装置68が検出した車両16の位置情報をサーバ22に送信する。
その後、ステップS283において、車両16は、位置情報の送信を停止すべき旨の要求をサーバ22から受信したか否かを判定する。当該要求を受信していない場合(S283:NO)、ステップS284において、サーバ22は、タイムアウトとなったか否かを判定する。タイムアウトとなっていない場合(S284:NO)、ステップS282に戻る。タイムアウトとなった場合(S284:YES)、車両16は、今回の処理を終了する。
一方、充電又は放電後の起動の通知を受け且つ車両16の位置情報を受信したサーバ22は、ステップS285において、車両16と外部充電装置20が互いに所定距離D[m]以上離れたか否かを判定する。なお、外部充電装置20の位置情報は、施設IDに対応させてサーバ22の充電所DB134に記憶されている。
車両16と外部充電装置20が所定距離D以上離れていない場合(S285:NO)、ステップS286において、サーバ22は、タイムアウトとなったか否かを判定する。タイムアウトとなっていない場合(S286:NO)、ステップS285に戻る。タイムアウトとなった場合(S286:YES)、サーバ22は、今回の処理を終了する。このように、タイムアウトになった場合、サーバ22が処理を終了することで、外部充電装置20が家庭用である場合(すなわち、車両16と外部充電装置20が接近し続ける状態が長く続く場合)に対応可能となる。
車両16と外部充電装置20が所定距離D以上離れた場合(S285:YES)、ステップS287において、サーバ22は、車両16と外部充電装置20の紐付け(認証)を解除する。続くステップS288において、サーバ22は、車両16の位置情報の送信停止を車両16に要求し、今回の処理を終える。
4.本実施形態の効果
以上のように、本実施形態によれば、車両16と外部充電装置20との間の電力の受け渡しに伴って車両16及び外部充電装置20に同時に発生する変化に基づいて車両16又は外部充電装置20の認証を行うエネルギ認証を実行する(図12〜図15及び図26〜図30)。従って、認証の精度を向上することが可能となる。
本実施形態において、サーバ22は、車両16の現在位置と外部充電装置20の現在位置との距離に基づいて車両16と外部充電装置20とを紐付けて車両16又は外部充電装置20を認証する車両−施設間位置認証を実行する(図9、図24及び図25)。これにより、車両16の現在位置と外部充電装置20の現在位置を取得可能な構成において、比較的簡易に認証をすることが可能となる。
本実施形態において、サーバ22は、車両16と外部充電装置20との間の電力の移動を記憶する記憶部128を有する。これにより、車両16と外部充電装置20との間の電力の移動を管理することが容易となる。
サーバ22の記憶部128は、車両16と外部充電装置20との間の再生電力(再生エネルギ)の移動を記憶する。これにより、車両16及び外部充電装置20の少なくとも一方における再生電力の量を表示することにより、例えば、車両16のユーザ(個人24)に当該再生電力の量を認識させることが可能となる。この場合、車両16のユーザの環境意識を高めることが可能となる。
本実施形態において、エネルギ認証の際、サーバ22は、エネルギ情報の目標値を電力供給源(車両16又は外部充電装置20)に対して要求し(図26のS257)、放電パターンに対応する充電パターンが電力需要源(外部充電装置20又は車両16)において現れるか否かに基づいて、車両16又は外部充電装置20の認証を行い(図12〜図15)、放電パターン及び充電パターンは、電力、電流及び電圧の少なくとも1つの変動に関するパターンである。これにより、車両16と外部充電装置20に現れる変動パターンを比較することで、比較的簡易に認証することが可能となる。
本実施形態において、エネルギ認証の際、サーバ22は、車両16及び外部充電装置20の出力パターンの変動誤差が閾値Za又はZb(第1閾値)以内であれば、車両16と外部充電装置20を紐付ける(図12)。これにより、閾値Za又はZbを用いることで、紐付けるか否かを簡易に判定することが可能となる。
本実施形態において、車両−施設間位置認証の際、サーバ22は、車両16と外部充電装置20の距離が、半径Rv2(第2閾値)以内であれば、車両16と外部充電装置20とを紐付ける(図9)。これにより、半径Rv2を用いることで、紐付けるか否かを簡易に判定することが可能となる。
本実施形態において、サーバ22は、個人ID及び車両IDの組合せと、個人ID及び施設IDの組合せとに基づいて車両16又は外部充電装置20を認証する間接認証を実行する(図5及び図31)。これにより、車両16と外部充電装置20との間で直接的に認証しなくても、車両16又は外部充電装置20を認証することが可能となる。従って、車両16と外部充電装置20の間で直接的に認証するための認証設備が不要となるため、当該認証設備に掛かるコストの削減又は車両16若しくは外部充電装置20の認証に関する汎用性を図ることが可能となる。
本実施形態において、間接認証の際、サーバ22は、個人ID及び車両IDの組合せを特定できない場合、サーバ22の記憶部128に記憶されている個人ID及び車両IDの組合せを用いる(図18のS110、図19のS131、図20のS152)。これにより、個人ID及び車両IDの組合せを特定できない場合であっても、個人ID及び車両IDの組合せを利用することができる。従って、ユーザ(個人24)の利便性を向上することが可能となる。
本実施形態において、サーバ22は、間接認証が失敗した場合、エネルギ認証を実行する(図21)これにより、間接認証に失敗した場合でも、認証精度を維持することが可能となる。
本実施形態において、サーバ22は、車両16と外部充電装置20との間で電力の受け渡しが行われている間及びその後においてエネルギ認証を実行する(図27)。これにより電力の受け渡し中のみならず、その後もエネルギ認証を実行するため、認証精度を向上することが可能となる。
本実施形態において、サーバ22は、電力の受け渡しが開始されたことを契機として、エネルギ認証を実行する(図26)。これにより、比較的早い段階で認証を実行することが可能となる。
本実施形態において、サーバ22は、車両16の現在位置と外部充電装置20の現在位置との距離Dに基づいて車両16と外部充電装置20との紐付けを解く(図32)。これにより、紐付けを解く基準が明確化するため、ユーザの利便性を向上することが可能となる。
B.変形例
なお、この発明は、上記実施形態に限らず、この明細書の記載内容に基づき、種々の構成を採り得ることはもちろんである。例えば、以下の構成を採用することができる。
1.電力システム10(認証システム)
上記実施形態では、電力システム10は、車両16の認証用であったが、例えば、サーバ22において認証を行う観点又は間接認証を行う観点からすれば、電力システム10を車両16以外の移動体(例えば、電車や船舶、航空機、ロボット等)に用いることもできる。或いは、電力システム10を家電製品、工作機械又は製造装置に用いてもよい。
上記実施形態では、電力システム10(認証システム)では、車両16と外部充電装置20との間で受け渡しする電力は、再生電力であったが、電力の受け渡しの観点からすれば、系統電力であってもよい。
上記実施形態では、電力システム10(認証システム)では、外部充電装置20から車両16への充電と、車両16から外部充電装置20への充電(貯電)とが可能であったが、車両16又は外部充電装置20の認証の観点からすれば、外部充電装置20から車両16への充電のみが可能な構成であってもよい。或いは、車両16と外部充電装置20との間での電力の受け渡しに代えて又は当該受け渡しに加えて、2台の車両16の間で電力の受け渡しをしてもよい。
2台の車両16(便宜的に「電動車両A、B」又は「車両A、B」という。)の間で電力を受け渡す場合、例えば、車両間位置認証(第4位置認証)を仮認証として用い、エネルギ認証(図21のS25)を本認証として用いることができる。車両間位置認証(第4位置認証)は、車両Aからの車両ID(IDv)及び位置情報と、車両Bからの車両ID(IDv)及び位置情報とに基づいて、車両A、Bを紐付ける処理である。
図33は、車両間位置認証(第4位置認証)を説明するための図である。車両A、B間で充放電を開始すると、ステップS301において、車両A、Bは、充電又は放電の開始と車両IDをサーバ22に送信する。続くステップS302において、車両A、Bは、ナビゲーション装置68を用いて車両A、Bの現在位置(位置情報)を確認し、サーバ22に送信する。
車両A、Bから充電又は放電の開始及び車両IDを受信したサーバ22は、ステップS303において、車両A、Bの一方から位置情報を受信したか否かを監視する。車両A、Bのいずれからも位置情報を受信していない場合(S303:NO)、ステップS304において、サーバ22は、タイムアウトとなったか否かを判定する。タイムアウトとなっていない場合(S304:NO)、ステップS303に戻る。タイムアウトとなった場合(S304:YES)、ステップS309に進む。
車両A、Bの一方から位置情報を受信した場合(S303:YES)、ステップS305において、サーバ22は、当該一方から半径Rv[m]以内にある車両16を検索する。この時点でサーバ22が車両A、Bの両方から位置情報を受信していれば、他方を検索することが可能である。続くステップS306において、サーバ22は、検索条件を満たす車両16があるか否かを判定する。検索条件を満たす車両16がある場合(S306:YES)、ステップS307において、サーバ22の演算部124(ID認証部)は、車両A(IDv)と車両B(IDv)を仮紐付けする。
ステップS304においてタイムアウトとなった場合(S304:YES)又は検索条件を満たす車両16がない場合(S306:NO)、サーバ22は、車両間位置認証については認証不成立と判定する。
ステップS307又はS309の後、ステップS308において、サーバ22は、ステップS307又はS309の結果としての新たな認証情報を仮認証情報として記憶部128(例えば、エネルギDB136)に保存する。
なお、図33のフローチャートを用いる場合、車両A、Bのうち位置情報を先に送信した方の認証は不成立に終わるが、後に送信する他方の認証は成立することとなる。
2.車両16
上記実施形態では、車両16は、駆動源として走行モータ60のみを有し、走行モータ60に対する電力をバッテリ62のみから供給する狭義の電気自動車であったが、バッテリ62(蓄電装置)と外部充電装置20との間で電力の受け渡し(充放電)を行う観点からすれば、狭義の電気自動車以外の電動車両(例えば、プラグインハイブリッド車、燃料電池車両)等であってもよい。
上記実施形態では、車両16は、四輪車を前提としていたが(図1等参照)、認証の観点からすれば、四輪車以外であってもよい。例えば、車両16は、自動二輪車、自動三輪車、六輪車等の車両であってもよい。
3.外部充電装置20
上記実施形態では、外部充電装置20は、固定式且つケーブル式のものを想定していたが(図1参照)、バッテリ62との間で電力の受け渡しをする観点からすれば、外部充電装置20は、可動式であってもよく、また、無線給電式であってもよい。なお、外部充電装置20が可動式である場合としては、電力供給用の車両に外部電源を搭載しているような場合が考えられる。
上記実施形態では、車両16と外部充電装置20との間の電力の受け渡しの内容を、外部充電装置20側(操作部110及び表示部114)で設定したが、受け渡しの内容を特定する観点からすれば、これに限らない。例えば、車両16の操作部74(図示しないステアリングスイッチ、ナビゲーション装置68のタッチパネル等)の操作により特定してもよい。
上記実施形態では、電力システム10は、複数の外部充電装置20を有していたが(図1等参照)、個人IDを介して車両IDと施設IDを紐付ける観点からすれば、外部充電装置20は1台であってもよい。
4.紐付けの管理
上記実施形態では、個人ID(IDp)、車両ID(IDv)及び施設ID(IDf)をそれぞれ1つずつ紐付けて(関連付けて)利用する形で説明したが(図4及び図5参照)、各IDを紐付ける観点からすれば、これに限らない。
例えば、1名の個人24が複数の車両16を所有している場合、1つの個人IDに対応して複数の車両IDを紐付けてサーバ22の記憶部128に記憶することができる。或いは、複数の個人24で1台の車両16を共同で使用している場合(例えば、カーシェアリングの場合)、1つの車両IDに対応して複数の個人IDを紐付けて記憶部128に記憶することができる。
複数の個人24で1台の車両16を共同で使用している場合において、第1の個人24(個人24a)と第2の個人24(個人24b)とで車両16の受け渡しを行うとき、車両IDを介して個人24aの個人IDと個人24bの個人IDを紐付けて個人24bの認証を行うことができる。この場合、例えば、車両16のカード読取器72で個人24bのIDカード12の個人IDを読み取り、個人ID及び車両IDをサーバ22に送信することで、個人24bと車両16とを紐付けすることができる。個人24aについても同様である。
また、複数の個人24で1台の車両16を共同で使用している場合、施設92の外部充電装置20で車両16の充放電を行うときには、車両16と外部充電装置20の紐付けは、個人24a又は24bの個人IDを介して行うことができる。
5.認証の場面
上記実施形態では、車両16と外部充電装置20との間で電力の受け渡しをする際の認証について説明したが、認証の観点からすれば、これに限らない。例えば、車両16が有料駐車場に入る際、車両16と駐車場との間における認証で用いてもよい。或いは、車両16の外部に録画装置が配置されており、当該録画装置と車両16とがネットワークを介して通信可能である場合、当該録画装置と車両16との認証で本発明を用いてもよい。
6.個人ID(IDp)
上記実施形態では、個人IDを記憶するものとして、IDカード12と携帯通信端末14を用いたが、個人IDを記憶する記憶媒体としての観点からすれば、これに限らない。例えば、指紋又は虹彩等を用いた生体認証により個人IDをサーバ22に送信する構成とすることもできる。
上記実施形態では、個人24を特定する個人IDを用いたが、例えば、車両16と外部充電装置20とを紐付ける間接認証の観点からすれば、車両16及び外部充電装置20それぞれと紐付けることができる対象の識別情報であれば、これに限らない。例えば、個人IDの代わりに又は個人IDに加えて、特定のグループ(個人24の集合体)を特定するグループIDを用いてもよい。
7.間接認証
上記実施形態では、個人IDを介して車両IDと施設IDを紐付ける間接認証を用いたが、特定の識別情報を介して他の2つの識別情報を紐付ける観点からすれば、2つの識別情報を紐付けるために介在する識別情報は、個人IDに限らない。例えば、車両ID又は施設IDを介在させる間接認証を行うこともできる。
10…電力システム(認証システム) 14…携帯通信端末(第3端末)
16…電動車両(電力供給源又は電力需要源及び第1端末)
20…外部充電装置(電力需要源又は電力供給源及び第2端末)
22…サーバ
42…携帯通信端末の記憶部(第3記憶装置)
62…電動車両のバッテリ(第1蓄電装置)
76…電動車両の演算部(第1再生エネルギ管理部)
80…電動車両の記憶部(第1記憶装置)
102…外部充電装置の蓄電装置(第2蓄電装置)
112…外部充電装置の演算部(第2再生エネルギ管理部)
116…外部充電装置の記憶部(第2記憶装置)
128…サーバの記憶部(サーバ記憶部)

Claims (13)

  1. 電力を供給する電力供給源と、
    前記電力供給源からの前記電力が供給される電力需要源と、
    前記電力供給源に割り付けられた第1識別情報を記憶する第1記憶装置を有し、前記電力供給源に設けられた第1端末と、
    前記電力需要源に割り付けられた第2識別情報を記憶する第2記憶装置を有し、前記電力需要源に設けられた第2端末と、
    前記第1端末から前記第1識別情報を取得すると共に、前記第2端末から前記第2識別情報を取得し、前記電力供給源又は前記電力需要源の認証を行うサーバと
    を備え、
    前記サーバは、前記電力供給源から前記電力需要源への前記電力の供給に伴って前記電力供給源及び前記電力需要源に同時に発生する変化に基づいて前記電力供給源又は前記電力需要源の認証を行うエネルギ認証を実行する
    ことを特徴とする認証システム。
  2. 請求項1記載の認証システムにおいて、
    前記電力供給源及び前記電力需要源の少なくとも一方は移動体であり、
    前記サーバは、前記電力供給源の現在位置と前記電力需要源の現在位置との距離に基づいて前記電力供給源と前記電力需要源とを紐付けて前記電力供給源又は前記電力需要源を認証する位置認証を実行する
    ことを特徴とする認証システム。
  3. 請求項1又は2記載の認証システムにおいて、
    充放電可能な第1蓄電装置を有する車両と、充放電可能な第2蓄電装置を有する外部充電装置とを備え、
    前記車両が前記電力供給源であるとき、前記外部充電装置が前記電力需要源であり、前記車両が前記電力需要源であるとき、前記外部充電装置が前記電力供給源であり、
    前記サーバは、前記車両と前記外部充電装置との間の前記電力の移動を記憶するサーバ記憶部を有する
    ことを特徴とする認証システム。
  4. 請求項3記載の認証システムにおいて、
    前記車両は、前記第1蓄電装置に充電される再生エネルギを算出して記憶する第1再生エネルギ管理部を備え、
    前記外部充電装置は、前記第2蓄電装置に充電される再生エネルギを算出して記憶する第2再生エネルギ管理部を備え、
    前記サーバ記憶部は、前記車両と前記外部充電装置との間の前記再生エネルギの移動を記憶する
    ことを特徴とする認証システム。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の認証システムにおいて、
    前記エネルギ認証の際、前記サーバは、認証用の放電パターンを前記電力供給源に対して要求し、前記放電パターンに対応する充電パターンが前記電力需要源において現れるか否かに基づいて、前記電力供給源又は前記電力需要源の認証を行い、
    前記放電パターン及び前記充電パターンは、電力、電流及び電圧の少なくとも1つの変動に関するパターンである
    ことを特徴とする認証システム。
  6. 請求項5記載の認証システムにおいて、
    前記エネルギ認証の際、前記サーバは、前記充電パターンと前記放電パターンの誤差が第1閾値を下回れば、前記電力供給源と前記電力需要源とを紐付ける
    ことを特徴とする認証システム。
  7. 請求項2又は請求項2に従属する請求項3〜6のいずれか1項に記載の認証システムにおいて、
    前記位置認証の際、前記サーバは、前記電力供給源と前記電力需要源の距離が、第2閾値を下回れば、前記電力供給源と前記電力需要源とを紐付ける
    ことを特徴とする認証システム。
  8. 請求項3又は請求項3に従属する請求項4〜7のいずれか1項に記載の認証システムにおいて、
    前記認証システムは、個人に割り付けられた第3識別情報を記憶する第3記憶装置を有する複数の第3端末をさらに備え、
    前記サーバは、
    前記第1識別情報及び前記第2識別情報に加え、前記複数の第3端末から前記第3識別情報を取得し、
    前記第1識別情報及び前記第3識別情報の組合せと、前記第2識別情報及び前記第3識別情報の組合せとに基づいて前記車両又は前記外部充電装置を認証する間接認証を実行する
    ことを特徴とする認証システム。
  9. 請求項8記載の認証システムにおいて、
    前記サーバは、前記第1識別情報及び前記第3識別情報の組合せを記憶する記憶部を備え、
    前記間接認証の際、前記サーバは、前記第1識別情報及び前記第3識別情報の組合せを特定できない場合、前記記憶部に記憶されている前記第1識別情報及び前記第3識別情報の組合せを用いる
    ことを特徴とする認証システム。
  10. 請求項8又は9記載の認証システムにおいて、
    前記サーバは、前記間接認証が失敗した際、前記エネルギ認証を実行する
    ことを特徴とする認証システム。
  11. 請求項1〜10のいずれか1項に記載の認証システムにおいて、
    前記サーバは、前記電力供給源から前記電力需要源への前記電力の供給が行われている間及びその前又はその後において前記エネルギ認証を実行する
    ことを特徴とする認証システム。
  12. 請求項1〜11のいずれか1項に記載の認証システムにおいて、
    前記サーバは、前記電力供給源から前記電力需要源への前記電力の供給が開始されたことを契機として、前記エネルギ認証を実行する
    ことを特徴とする認証システム。
  13. 請求項2又は請求項2に従属する請求項3〜12のいずれか1項に記載の認証システムにおいて、
    前記サーバは、前記電力供給源の現在位置と前記電力需要源の現在位置との距離に基づいて前記電力供給源と前記電力需要源との紐付けを解く
    ことを特徴とする認証システム。
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