JP2014037852A - ボールねじ、シール材、及び、シール構造 - Google Patents

ボールねじ、シール材、及び、シール構造 Download PDF

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Abstract

【課題】シール材を雄型部材の外周面に接触させる際の摺動抵抗を従来よりも低減しつつ、雄型部材と雌型部材との間への微細な異物の侵入を効果的に抑制可能なボールねじを提供する。
【解決手段】雌型部材3と螺合する雄型部材2の外周面6を密封可能なシール材4であって、環状に形成され、雌型部材3に取り付け可能な取付部14と、取付部14から延在し、雄型部材2の外周面6と接触することにより所定の弾性力を外周面6に付与可能な環状のシール本体15と、を備え、シール本体15が、接触する外周面6に応じて撓むように構成されており、シール本体15において少なくとも雄型部材2の外周面6と接触する部分が、ゴム又は樹脂を含浸させた繊維からなる繊維層で構成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、各種産業機械で用いられるボールねじ、該ボールねじに適用可能なシール材、及び、シール構造に関する。
従来のボールねじ用密封形シールとして、雌ねじ部材に螺合するボールねじのねじ軸周面を密封するシールが公知となっている(特許文献1参照)。この密封形シールは、雌ねじ部材に取り付け可能な環状の芯金と、該芯金から延在する環状のシール片と、を有している。このシール片は、ボールねじのねじ軸と雌ねじ部材との間への異物侵入を防止するために、ボールねじのねじ軸周面に接触することにより所定の弾性力をねじ軸周面に付与可能に構成されている。
また、上記密封形シールでは、芯金の内周縁からシール片の内周縁までの径方向寸法が、全周において均一であり、かつ、シール片が、ボールねじのねじ軸周面に対し斜めに接触し、ボールねじのねじ軸周面に応じて撓むように構成されている。この構成により、ボールねじのねじ軸周面とシールとの当接状態を予測することで、その予測結果に応じてシール形状を設計することにより、シールの密封性が確保されている。
特許第3692203号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示された密封形シールでは、ボールねじのねじ軸と雌ねじ部材との間への異物侵入を防止するために、シール片をねじ軸周面に対して強く接触させる必要がある。そのため、ボールねじのねじ軸と雌ねじ部材との間への異物の侵入を防止できても、シール片をねじ軸周面に接触させる際の摺動抵抗が増加し、摺動性が悪化するという問題があった。更に、この摺動性の悪化に伴い、予想される寿命より早くに、密封形シールが摩耗するという問題があった。
そこで、本発明は、シール材を雄型部材の外周面に接触させる際の摺動抵抗を従来よりも低減しつつ、雄型部材と雌型部材との間への微細な異物の侵入を効果的に抑制可能なボールねじ、シール材、及び、シール構造を提供することを目的とする。
(1) 本発明のボールねじは、外周面にボールを転動可能な複数の雄溝が形成された雄型部材と、前記ボールを転動可能な複数の雌溝が前記雄溝と対向して形成された内周面を有するとともに、前記ボールを循環可能な循環経路が形成された雌型部材と、前記雌型部材の軸方向の一端部または/および他端部に設けられたシール材と、を備え、前記雄型部材と前記雌型部材とを螺合可能なボールねじであって、前記シール材が、前記雌型部材と螺合する前記雄型部材の前記外周面を密封可能であって、環状に形成され、前記雌型部材に取り付け可能な取付部と、前記取付部から径方向内側に向けて延在し、前記雄型部材の前記外周面と接触することにより所定の弾性力を前記外周面に付与可能な環状のシール本体と、を有するとともに、前記シール本体が、接触する前記外周面に応じて撓むように構成されており、前記シール本体において少なくとも前記外周面と接触する部分が、ゴム又は樹脂を含浸させた繊維からなる繊維層で構成されていることを特徴とする。
上記(1)の構成によれば、シール本体において少なくとも雄型部材の外周面と接触する部分を、ゴム又は樹脂を含浸させた繊維からなる繊維層で構成することで、繊維同士をゴム又は樹脂によって接着し強固にまとめ上げることができ、ひいては繊維層において雄型部材の外周面と接触する部分の形状を維持することができるだけでなく、雄型部材と雌型部材との間への微細な異物の侵入の抑制、及び、雄型部材と雌型部材とを相対的に螺合する際の摺動抵抗の低減といった、互いにトレードオフの関係にある両課題を同時に解決することができる。更に、シール本体が、接触する雄型部材の外周面に応じて撓むように構成されているので、雄型部材とシール材との当接状態を予測することができる。つまり、雄型部材の外周面には雄溝が形成されているためにこの雄溝の形状等によってシール性が変化する可能性があるが、シール本体が雄型部材の外周面に応じて撓むように構成されているので、シール材の密封性を確保できる許容量が大きくなり、汎用性を高めることができる。そのため、従来のシール材の効果を維持しつつ設計自由度の高いボールねじを提供することができる。
(2) 本発明のシール材は、外周面にボールを転動可能な複数の雄溝が形成された雄型部材と、前記ボールを転動可能な複数の雌溝が前記雄溝と対向して形成された内周面を有するとともに、前記ボールを循環可能な循環経路が形成された雌型部材と、を螺合可能なボールねじに使用され、前記雌型部材と螺合する前記雄型部材の前記外周面を密封可能なシール材であって、環状に形成され、前記雌型部材に取り付け可能な取付部と、前記取付部から径方向内側に向けて延在し、前記雄型部材の前記外周面と接触することにより所定の弾性力を前記外周面に付与可能な環状のシール本体と、を備え、前記シール本体が、接触する前記外周面に応じて撓むように構成されており、前記シール本体において少なくとも前記雄型部材の前記外周面と接触する部分が、ゴム又は樹脂を含浸させた繊維からなる繊維層で構成されていることを特徴とする。
上記(2)の構成によれば、本発明のシール材を、外周面にボールを転動可能な複数の雄溝が形成された雄型部材と、前記ボールを転動可能な複数の雌溝が前記雄溝と対向して形成された内周面を有するとともに、前記ボールを循環可能な循環経路が形成された雌型部材と、を螺合可能なボールねじに適用しようとした場合、シール本体において少なくとも雄型部材の外周面と接触する部分を、ゴム又は樹脂を含浸させた繊維からなる繊維層で構成することで、繊維同士をゴム又は樹脂によって接着し強固にまとめ上げることができ、ひいては繊維層において雄型部材の外周面と接触する部分の形状を維持することができるだけでなく、雄型部材と雌型部材との間への微細な異物の侵入の抑制、及び、雄型部材と雌型部材とを相対的に螺合する際の摺動抵抗の低減といった、互いにトレードオフの関係にある両課題を同時に解決することができる。更に、シール本体が、接触する雄型部材の外周面に応じて撓むように構成されているので、雄型部材とシール材との当接状態を予測することができる。つまり、雄型部材の外周面には雄溝が形成されているためにこの雄溝の形状等によってシール性が変化する可能性があるが、シール本体が雄型部材の外周面に応じて撓むように構成されているので、シール材の密封性を確保できる許容量が大きくなり、汎用性を高めることができる。そのため、従来のシール材の効果を維持しつつ設計自由度の高いシール材を提供することができる。
(3) 本発明のシール構造は、外周面にボールを転動可能な複数の雄溝が形成された雄型部材と、前記ボールを転動可能な複数の雌溝が前記雄溝と対向して形成された内周面を有するとともに、前記ボールを循環可能な循環経路が形成された雌型部材と、を螺合可能なボールねじに適用され、前記雌型部材と螺合する前記雄型部材の前記外周面を密封可能であって、かつ、前記雌型部材に取り付け可能に環状に形成された取付部を介して前記雌型部材と接続可能なシール構造であって、前記取付部から径方向内側に向けて延在し、前記雄型部材の前記外周面と接触することにより所定の弾性力を前記外周面に付与可能な環状のシール本体を備え、前記シール本体が、接触する前記外周面に応じて撓むように構成されており、前記シール本体において少なくとも前記外周面と接触する部分が、ゴム又は樹脂を含浸させた繊維からなる繊維層で構成されていることを特徴とする。
上記(3)の構成によれば、シール本体において少なくとも雄型部材の外周面と接触する部分を、ゴム又は樹脂を含浸させた繊維からなる繊維層で構成することで、繊維同士をゴム又は樹脂によって接着し強固にまとめ上げることで繊維層において雄型部材の外周面と接触する部分の形状を維持することができる。また、雄型部材と雌型部材との間への微細な異物の侵入の抑制、及び、雄型部材と雌型部材とを相対的に螺合する際の摺動抵抗の低減といった、互いにトレードオフの関係にある両課題を同時に解決することができる。更に、シール本体が、接触する雄型部材の外周面に応じて撓むように構成されているので、雄型部材とシール材との当接状態を予測することができる。つまり、雄型部材の外周面には雄溝が形成されているためにこの雄溝の形状等によってシール性が変化する可能性があるが、シール本体が雄型部材の外周面に応じて撓むように構成されているので、シール材の密封性を確保できる許容量が大きくなり、汎用性を高めることができる。そのため、従来のシール材の効果を維持しつつ設計自由度の高いシール構造を提供することができる。
(a)本発明の一実施形態に係るボールねじの概略構成を示す斜視図の一例である。(b)本実施形態に係る雌型部材及びシール材の内部構造を示す説明図の一例である。 本実施形態に係るボールねじの要部の分解斜視図の一例である。 (a)図1(b)中の太線で取り囲んだ部分の拡大図であって、シール本体が雄型部材の外周面に接触して変形した状態を示した図である。(b)雄型部材を雌型部材に螺合する前の状態であって、シール本体が雄型部材の外周面に接触する前の状態を示した図である。 本実施形態に係るシール本体の変形例を示した図である。 本実施形態に係るシール本体の変形例を示した図である。 本実施形態に係るシール本体の変形例を示した図である。
以下、図1〜図3を参照しつつ、本発明の一実施形態に係るボールねじについて説明する。なお、図1(b)において、本実施形態のボールねじにおいて使用されるシール材4は、一対で構成されている。したがって、特別に区別して説明する必要がない限り、図面の簡略化を図るために、一方のシール材4(紙面左側のシール材)についてのみ各部位の符号を付し、他方のシール材4(紙面右側のシール材)については、各部位の符号を適宜省略することがあることを予め断わっておく。
図1(a),(b)に示すように、ボールねじ1は、雄型部材2と、雌型部材3と、一対のシール材4と、を備えて構成されている。
雄型部材2は、金属からなり、図1(b)及び図2(a)に示すように、棒状の本体部5と、本体部5の外周面6に形成された螺旋状の複数の雄溝7と、を有している。
雌型部材3は、金属からなり、図2(b)に示すように、筒状の筒状部8と、筒状部8の一端部に形成された板状の板状部9と、を有している。ここで、筒状部8及び板状部9は、一体で成形されている。図1(b)に示すように、筒状部8及び板状部9の各内周面10,11には、複数の雌溝12が形成されている。各雌溝12は、上記雄溝7と同様に螺旋状に形成されており、図1(b)に示すように、雄型部材2の雄溝7と互いに対向する位置に形成されている。また、図1(b)に示すように、筒状部8の内部には、複数のボールBが循環可能な循環経路13が形成されている。そして、図1(b)に示すように、雄溝7及び雌溝12の間には、上記循環経路13と連通可能な軌道Pが形成されている。この軌道P内には、複数のボールBが充填配置されている。
本実施形態のボールねじ1では、雄型部材2と雌型部材3とが相対回転すると、ボールBが軌道P内を転動しつつ進み、循環経路13を経由して、元の位置に再び戻るという無限循環路が構成されており、ボールBの循環が繰り返される。そして、このようなボールBの循環によって、雄型部材2及び雌型部材3が、相対的に軸方向に移動するとともに、互いに螺合可能となっている。なお、本実施形態の雄溝7は、その条数を4条とした所謂4条ねじ構造を有しており、この条数に合わせて、4つの循環経路13が形成されている。
図1(b)に示すように、シール材4は、雌型部材3と螺合する雄型部材2の外周面6を密封可能であって、図1(a),(b)に示すように、取付部14と、シール本体15とを有して構成されている。
取付部14は、例えば、プラスチック又は金属からなり、図2(c)に示すように、環状の部材であって、図1(b)及び図2(c)に示すように、筒状部14aと、リング部14bと、接続部14cと、を有している。ここで、筒状部14a、リング部14b、及び、接続部14cは、一体で成形されている。取付部14とシール本体15の取付方法は、接着することが望ましいが、取付部14と雌型部材3の間に挟み込む方法でも良い。
また、取付部14とシール本体15とを接着させる接着剤は、例えばアクリル樹脂系接着剤、オレフィン系接着剤、ウレタン樹脂系接着剤、エチレン−酢酸ビニル樹脂系接着剤、エポキシ樹脂系接着剤、塩化ビニル樹脂系接着剤、クロロプレンゴム系接着剤、シアノアクリレート系接着剤、シリコン系接着剤、スチレン−ブタジエンゴム系接着剤、ニトリルゴム系接着剤、ホットメルト接着剤、フェノール樹脂系接着剤、メラミン樹脂系接着剤、ユリア樹脂系接着剤、レゾルシノール系接着剤等があり、接着剤を加熱融解した状態にして流動性を付与した上で塗布し冷却することにより硬化・接着する方法や、接着剤を加熱することで硬化・接着させる方法等がある。接着させる面は、リング部14bとシール本体15との接触面が考えられる。
筒状部14aは、図1(b)に示すように、雌型部材3の軸方向に沿って延びるように形成されている。リング部14bは、図1(b)に示すように、筒状部14aの一端部から筒状部14aの延在方向と略直交する方向に延びるように形成されている。接続部14cは、図1(b)に示すように、筒状部14aの他端部から筒状部14aの延在方向と略直交する方向に延びるように(すなわちフランジ状に)形成されている。接続部14cは、リング部14bに接着させた、又はリング部14bと雌型部材3の間に挟み込まれたシール本体15を、雌型部材3の軸方向における両端部に、締結部材(図示せず)を用いて取り付け可能に構成されている。取付部14の形状は、雌型部材3の軸方向の端部に取り付けできる形状であれば、この形状に限定されない。
シール本体15は、図2(c)に示すように、環状に形成されている。シール本体15は、図1(b)に示すように、雄型部材2の外周面6と接触することにより所定の弾性力を該外周面6に付与可能な環状の部材として構成されている。シール本体15は、図1(b)中の太線で取り囲んだ部分に示すように、接触する外周面6表面の形状に応じて撓むように構成されている。本実施形態では、図1(b)中の太線で取り囲んだ部分に示すように、シール本体15は、雄型部材2の雌型部材3への挿入方向(図1(b)中に示す白抜きの矢印)に沿ってアーチ状に撓むように構成されている。
図3(a)は、図1(b)中の太線で取り囲んだ部分の拡大図であって、シール本体15が雄型部材2の外周面6に接触して変形した状態を示した図である。一方、図3(b)は、雄型部材2を雌型部材3に螺合する前の状態であって、シール本体15が雄型部材2の外周面6に接触する前の状態を示した図である。なお、図3(b)では、取付部14及びシール本体15のみを断面図で示している。図3(a)に示すように、シール本体15において少なくとも外周面6と接触する部分P1は、繊維層15bで構成されている。本実施形態では、シール本体15は、図3(b)に示すように、雌型部材3の軸方向に沿って繊維層15a,15bを積層した2層構造を有している。図3(b)に示すように、リング部14bの内周縁E1からシール本体15の内周縁E2までの径方向寸法D1は、シール本体15の全周において均一の寸法に保たれていてもよく、必ずしも均一の寸法に保たれていなくてもよい。
繊維層15a,15bは、アラミド繊維、ナイロン、ウレタン、木綿、絹、麻、アセテート、レーヨン、フッ素を含む繊維、及び、ポリエステル等によって形成可能であって、ゴム又は樹脂で含浸処理されている。繊維の形状は、例えば短繊維形状や長繊維形状であってもよい。
ゴム又は樹脂により繊維を含浸処理することで、繊維の間にゴム材又は樹脂材が入り込み、繊維同士を接着させてまとめあげ、繊維層15a,15bとして機能させることが可能となる。また、繊維にゴム等が含浸されることにより、繊維同士の擦れによる摩耗が低減されると共に、さらには繊維層15a,15bと雄型部材2との間で発生する繊維層15a,15b表面の摩耗性のアップを図ることが可能となる。
なお、ゴムは、繊維を含浸処理できるものであればよい。このゴムとしては、例えば、ウレタンゴム、ニトリルゴム、シリコンゴム、フッ素ゴム、アクリルゴム、エチレン−プロピレンゴム、ブチルゴム、イソプレンゴム、塩素化ポリエチレンゴム、エピクロヒドリンゴム、水素化ニトリルゴム、クロロプレンゴム、ポリブタジエンゴム、スチレンブタジエンゴム、天然ゴム等を単独で、又はこれらのゴムを各種変性処理したものを使用することができる。これらのゴムは、単独で使用することができるほか、複数種のゴムをブレンドして用いることもできる。また、ゴムには、加硫剤のほか、加硫促進剤、老化防止剤、軟化剤、可塑剤、充填剤、及び、着色剤等の従来からゴムの配合剤として使用していたものを適量配合することができる。これら以外に、繊維層15a,15bの潤滑性を向上させるために、グラファイト、シリコンオイル、フッ素パウダー、又は二硫化モリブデン等の固体潤滑剤がゴムに含まれていてもよい。さらに、上記ゴムの代わりに、又は上記ゴムとともに、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、ウレタン樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリプロピレン、ポリカーボネート、PET樹脂、フッ素樹脂、ポリエチレン、AS樹脂、ABS樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリ酢酸ビニル、ナイロン、アルキド樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリフェニレンサルファイド樹脂等の熱可塑性樹脂、又は熱硬化樹脂を用いることもできる。
上記のゴム又は樹脂による繊維への含浸処理は、ゴム又は樹脂を溶剤等で溶解し液状とした後、所定の繊維(短繊維、長繊維や布)をディッピング処理する方法が好適に使用される。繊維層15a,15bの前駆体として、繊維をシート状に形成した布を使用することができる。この布のゴム又は樹脂の含浸処理の方法も上記と同様な方法で行われる。
布を構成するものとしては、繊維を不規則にからめた不織布や、規則的に成形した織布や編布(ニット)等が挙げられる。これらの布は、繊維(短繊維や長繊維)のみから構成されたものと比べ、シート状であることから、ゴム等による含浸処理を行い易く(ハンドリングが容易)、さらに取付部14の表面にも接着し易いといった特徴を有する。なお、上記織布の織り方については、平織、朱子織、及び綾織等が用いられる。
また、上記の布には、ある程度の伸縮性があるものがよい。布に伸縮性があることで、布表面が雄溝7の形状に追従して馴染みやすく、出来上がった繊維層15a,15bの表面にシワ等が発生しにくく、表面が均一に仕上がるといった利点がある。その結果、雄型部材2とシール材4との嵌合を滑らかなものとすることができる。さらに、雄型部材2とシール材4との間で発生する摺動抵抗を低減することができる。
ここで、シール材4の製法の一例としては、ゴム又は樹脂による繊維への含浸処理により繊維層15a,15bを形成する工程、繊維層15a,15bを積層する工程、繊維層15a,15bに接着剤を用いて取付部14を貼り付ける工程、を順次行うことによる製法を挙げることができる。
(本実施形態に係るボールねじの特徴)
上記構成によれば、シール本体15において少なくとも雄型部材2の外周面6と接触する部分を、ゴム又は樹脂を含浸させた繊維からなる繊維層15a,15bで構成することで、繊維同士をゴム又は樹脂によって接着し強固にまとめ上げることができ、ひいては繊維層15a,15bにおいて雄型部材2の外周面6と接触する部分の形状を維持することができるだけでなく、雄型部材2と雌型部材3との間への微細な異物の侵入の抑制、及び、雄型部材2と雌型部材3とを相対的に螺合する際の摺動抵抗の低減といった、互いにトレードオフの関係にある両課題を同時に解決することができる。更に、シール本体15が、接触する雄型部材2の外周面6に応じて撓むように構成されているので、雄型部材2とシール材4との当接状態を予測することができる。つまり、雄型部材2の外周面6には雄溝7が形成されているためにこの雄溝7の形状等によってシール性が変化する可能性があるが、シール本体15が雄型部材2の外周面に応じて撓むように構成されているので、シール材4の密封性を確保できる許容量が大きくなり、汎用性を高めることができる。そのため、従来のシール材の効果を維持しつつ設計の自由度を高めることができる。
以上、本発明の実施形態について図面に基づいて説明したが、具体的な構成は、これらの実施形態に限定されるものではないことは言うまでもない。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
例えば、上記実施形態では、一対のシール材4を雌型部材3の軸方向の両端部に取り付ける例について述べたが、本発明はこれに限定されず、使用環境に応じて、シール材4が雌型部材3の軸方向に関する両端部のいずれか一方に取り付けられるものであってもよい。
上記実施形態では、雄型部材2の雄溝7が所謂4条ねじ構造を有する例について述べたが、本発明はこれに限定されず、雄溝7の条数は、ボールねじ1の使用状況に応じて変更することができる。
また、上記実施形態では、繊維層15a,15bの繊維をゴム等で含浸処理する例について述べたが、本発明はこれに限定されず、ゴム等で含浸処理することができるとともに金属面との間での摺動抵抗が低い繊維であれば良く、また繊維をシート状に形成した布を用いて繊維層15a,15bを形成しても良い。例えば、ゴム等で含浸処理された帆布、ベルベット、デニム、織布、編布を採用することができる。また、縦横一方に伸縮する、または縦横両方に伸縮する繊維を採用しても良い。
また、上記実施形態では、シール本体15を繊維層15a,15bで構成する例について述べたが、本発明はこれに限定されない。つまり、シール本体において少なくとも雄型部材の外周面と接触する部分が、繊維層で構成されたものであれば、シール本体の形状はどのような形状であっても良い。図4(a),(b)、図5(a),(b)、及び、図6(a)〜(c)は、本実施形態に係るシール材の変形例の一例を示している。なお、図4(a),(b)、図5(a),(b)、及び、図6(a)〜(c)では、取付部及びシール本体のみを断面図で示している。なお、図4(a),(b)、図5(a),(b)、及び、図6(a)〜(c)においては、シール本体が雄型部材の外周面に接触する前の状態を示した図である。
図4(a)中の符号203は雌型部材を示し、符号214(214a〜214c)は取付部(筒状部、リング部、及び、接続部)を示している。図4(a)に示すシール本体215は、繊維層215a、215bの間にゴム層215cを積層して構成されており、繊維層215bで雄型部材の外周面と接触可能になっている。
図4(b)中の符号303は雌型部材を示し、符号314(314a〜314c)は取付部(筒状部、リング部、及び、接続部)を示している。図4(b)に示すシール本体315は、繊維層315bの一方の面(雌型部材303と反対側の面)の全面に亘ってゴム層315cを積層して構成されており、繊維層315bで雄型部材の外周面と接触可能になっている。
図5(a)中の符号403は雌型部材を示し、符号414(414a〜414c)は取付部(筒状部、リング部、及び、接続部)を示している。図5(a)に示すシール本体415は、繊維層415bの一方の面(雌型部材403と反対側の面)の一部領域にゴム層415cを積層して構成されており、繊維層415bで雄型部材の外周面と接触可能になっている。
図5(b)中の符号503は雌型部材を示し、符号514(514a〜514c)は取付部(筒状部、リング部、及び、接続部)を示している。図5(b)に示すシール本体515は、繊維層515bの一方の面(雌型部材503と反対側の面)の全面に亘ってゴム層515cを積層して構成されており、ゴム層515cにおいて繊維層515bが形成されている側の面と反対側の面が、接続部514cから遠ざかるに連れて雌型部材503に近づくように傾斜している。そして、シール本体515は、繊維層515bで雄型部材の外周面と接触可能になっている。
図6(a)中の符号603は雌型部材を示し、符号614(614a〜614c)は取付部(筒状部、リング部、及び、接続部)を示している。図6(a)に示すシール本体615は、繊維層615bの一方の面(雌型部材603と反対側の面)の全面に亘ってゴム層615cを積層して構成されている。また、ゴム層615cの接続部614cと反対側の先端部分は、該接続部614cから遠ざかるに連れて雌型部材603に近づくように傾斜している。そして、シール本体615は、繊維層615bで雄型部材の外周面と接触可能になっている。
図6(b)中の符号703は雌型部材を示し、符号714(714a〜714c)は取付部(筒状部、リング部、及び、接続部)を示している。図6(b)に示すシール本体715は、繊維層715bの一方の面(雌型部材703と反対側の面)の全面に亘ってゴム層715cを積層して構成されている。また、ゴム層715cの接続部714cと反対側の先端部分は、該接続部714cから遠ざかるに連れて雌型部材703から離れるように傾斜している。また、繊維層715bの接続部714cと反対側の先端部分は、ゴム層715cの先端部分と平行な方向に傾斜している。そして、シール本体715は、繊維層715bで雄型部材の外周面と接触可能になっている。
図6(c)中の符号803は雌型部材を示し、符号814(814a〜814c)は取付部(筒状部、リング部、及び、接続部)を示している。図6(c)に示すシール本体815は、繊維層815bの一方の面(雌型部材803と反対側の面)の全面に亘ってゴム層815cを積層して構成されている。また、ゴム層815cの接続部814cと反対側の先端部分は、該接続部814cから遠ざかるに連れて雌型部材803から離れるように傾斜している。また、繊維層815bの接続部814cと反対側の先端部分は、ゴム層815cの先端部分と平行な方向に傾斜している。また、ゴム層815cの先端部分の近傍には、筒状部814aの延在方向と平行な方向に延びる面と、ゴム層815cの先端部分と平行な方向に傾斜する面と、からなる切り欠き部815dが設けられている。そして、シール本体815は、繊維層815bで雄型部材の外周面と接触可能になっている。
なお、上記シール本体215,315,415,515,615,715,815におけるゴム層及び樹脂層の組み合わせは一例に過ぎず、シール本体において少なくとも雄型部材の外周面と接触する部分が、繊維層で構成されたものであれば、どのような組み合わせであっても良い。
1 ボールねじ
2 雄型部材
3,203,303,403,503,603,703,803 雌型部材
4 シール材
5 本体部
6 外周面
7 雄溝
8 筒状部
9 板状部
10、11 内周面
12 雌溝
13 循環経路
14,214,314,414,514,614,714,814 取付部
14a,214a,314a,414a,514a,614a,714a,814a 筒状部
14b,214b,314b,414b,514b,614b,714b,814b リング部
14c,214c,314c,414c,514c,614c,714c,814c 接続部
15,215,315,415,515,615,715,815 シール本体
15a,15b,215a,215b,315b,415b,515b,615b,715b,815b 繊維層
215c,315c,415c,515c,615c,715c,815c ゴム層
815d 切り欠き部
B ボール
P 軌道

Claims (3)

  1. 外周面にボールを転動可能な複数の雄溝が形成された雄型部材と、
    前記ボールを転動可能な複数の雌溝が前記雄溝と対向して形成された内周面を有するとともに、前記ボールを循環可能な循環経路が形成された雌型部材と、
    前記雌型部材の軸方向の一端部または/および他端部に設けられたシール材と、
    を備え、前記雄型部材と前記雌型部材とを螺合可能なボールねじであって、
    前記シール材が、
    前記雌型部材と螺合する前記雄型部材の前記外周面を密封可能であって、
    環状に形成され、前記雌型部材に取り付け可能な取付部と、
    前記取付部から径方向内側に向けて延在し、前記雄型部材の前記外周面と接触することにより所定の弾性力を前記外周面に付与可能な環状のシール本体と、
    を有するとともに、
    前記シール本体が、接触する前記外周面に応じて撓むように構成されており、
    前記シール本体において少なくとも前記外周面と接触する部分が、
    ゴム又は樹脂を含浸させた繊維からなる繊維層で構成されている
    ことを特徴とするボールねじ。
  2. 外周面にボールを転動可能な複数の雄溝が形成された雄型部材と、
    前記ボールを転動可能な複数の雌溝が前記雄溝と対向して形成された内周面を有するとともに、前記ボールを循環可能な循環経路が形成された雌型部材と、
    を螺合可能なボールねじに使用され、前記雌型部材と螺合する前記雄型部材の前記外周面を密封可能なシール材であって、
    環状に形成され、前記雌型部材に取り付け可能な取付部と、
    前記取付部から径方向内側に向けて延在し、前記雄型部材の前記外周面と接触することにより所定の弾性力を前記外周面に付与可能な環状のシール本体と、
    を備え、
    前記シール本体が、接触する前記外周面に応じて撓むように構成されており、
    前記シール本体において少なくとも前記外周面と接触する部分が、
    ゴム又は樹脂を含浸させた繊維からなる繊維層で構成されている
    ことを特徴とするシール材。
  3. 外周面にボールを転動可能な複数の雄溝が形成された雄型部材と、
    前記ボールを転動可能な複数の雌溝が前記雄溝と対向して形成された内周面を有するとともに、前記ボールを循環可能な循環経路が形成された雌型部材と、
    を螺合可能なボールねじに適用され、前記雌型部材と螺合する前記雄型部材の前記外周面を密封可能であって、かつ、前記雌型部材に取り付け可能に環状に形成された取付部を介して前記雌型部材と接続可能なシール構造であって、
    前記取付部から径方向内側に向けて延在し、前記雄型部材の前記外周面と接触することにより所定の弾性力を前記外周面に付与可能な環状のシール本体を備え、
    前記シール本体が、接触する前記外周面に応じて撓むように構成されており、
    前記シール本体において少なくとも前記外周面と接触する部分が、
    ゴム又は樹脂を含浸させた繊維からなる繊維層で構成されている
    ことを特徴とするシール構造。
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