JP2014035507A - 表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 構成の簡素化及び小型化を図ることができる。
【解決手段】 表示面に画像が表示されるディスプレイを有する装置本体と、前記装置本体が支持されるスタンドとを備え、前記スタンドに、前記装置本体の表示面と反対側の面においてスライド自在に支持された被支持部と、ヒンジ軸によって前記被支持部に対して回動可能とされた連結部とが設けられた。これにより構成の簡素化及び小型化を図ることができる。
【選択図】 図14
【解決手段】 表示面に画像が表示されるディスプレイを有する装置本体と、前記装置本体が支持されるスタンドとを備え、前記スタンドに、前記装置本体の表示面と反対側の面においてスライド自在に支持された被支持部と、ヒンジ軸によって前記被支持部に対して回動可能とされた連結部とが設けられた。これにより構成の簡素化及び小型化を図ることができる。
【選択図】 図14
Description
本技術は表示装置についての技術分野に関する。詳しくは、スタンドに、装置本体にスライド自在に支持された被支持部とヒンジ軸によって被支持部に対して回動可能とされた連結部とを設けて、構成の簡素化及び小型化を図る技術分野に関する。
表示装置には、例えば、テレビジョン受像器等の表示装置、パーソナルコンピューターや表示システム等に用いられるモニター、タブレット端末や携帯電話や電子書籍に代表される携帯端末装置等の各種のものがある。
これらの表示装置には、ディスプレイを有する装置本体を机などの載置面に載置するためのスタンドが設けられているものがある。
このような表示装置にはスタンドが壁掛け時において折り畳まれた状態にされるものがあり、その中には単数または複数のヒンジ軸を支点として回動されて折り畳まれるものがある。
ヒンジ軸が用いられた構造として、大きく分けて以下の2種類の構造がある。
まず、スタンドの折り曲げ構造において1箇所にヒンジ軸が設けられたシングルヒンジ構造がある。シングルヒンジ構造は1箇所のヒンジ構造によって装置本体の荷重を支える構造にされている。シングルヒンジ構造においては、例えば、図17及び図18に示すように、表示装置aのスタンドbが装置本体cに固定された支え部dと支え部dにヒンジ軸eを支点として回動自在に支持された支持台部fとを有している。表示装置aは据え置き状態において、支持台部fが載置面xに載置されて装置本体cがスタンドbによって支えられる(図17参照)。一方、表示装置aは壁掛け状態において、支持台部fがヒンジ軸eを支点として装置本体cの背面側に回動され、ディスプレイ5が壁面yに取り付けられる(図18参照)。
次に、スタンドの折り曲げ構造において2箇所にヒンジ軸が設けられたダブルヒンジ構造がある(例えば、特許文献1参照)。ダブルヒンジ構造は2箇所のヒンジ構造によって装置本体の荷重を支える構造にされている。ダブルヒンジ構造においては、例えば、図19及び図20に示すように表示装置gのスタンドbが、装置本体cに第1のヒンジ軸eを支点として回動自在に支えられた支え部dと、支え部dに第2のヒンジ軸eを支点として回動自在に支えられた支持台部fとを有している。表示装置gは据え置き状態において支持台部fが載置面xに載置されて装置本体cがスタンドbによって支えられる(図19参照)。一方、表示装置aは壁掛け状態において支え部dが第1のヒンジ軸eを支点として回動されると共に支持台部fが第2のヒンジ軸eを介して装置本体cの背面側に回動され、支持台部fが壁面yに取り付けられる(図20参照)。
ところが、シングルヒンジ構造にあっては、装置本体cに固定された支え部dにヒンジ軸eを支点として支持台部fが回動自在に支持された構成にされているため、表示装置aが壁掛け状態にされ支持台部fが装置本体cの背面側に回動された状態においても、支持台部fの一部が装置本体cから下方へ突出された状態になり(図19参照)スタンドbを含めた表示装置aの全体が大きくなってしまうという問題がある。
一方、ダブルヒンジ構造にあっては、壁掛け状態において支え部dと支持台部fが何れも回動されてスタンドbの全体が装置本体cの背面側に位置されるため、表示装置gの小型化を図ることができるが、ヒンジ軸の数が多いために表示装置gの構成が複雑になるという問題がある。
そこで、本技術表示装置は、構成の簡素化及び小型化を図ることを課題とする。
第1に、表示装置は、上記した課題を解決するために、表示面に画像が表示されるディスプレイを有する装置本体と、前記装置本体が支持されるスタンドとを備え、前記スタンドに、前記装置本体の表示面と反対側の面においてスライド自在に支持された被支持部と、ヒンジ軸によって前記被支持部に対して回動可能とされた連結部とが設けられたものである。
従って、表示装置にあっては、連結部が被支持部に対して回動可能とされると共に被支持部が装置本体に対してスライド可能とされる。
第2に、上記した表示装置においては、前記被支持部又は前記連結部が回動範囲において前記連結部又は前記被支持部に対してロックされるロック部が設けられていることが望ましい。
被支持部又は連結部が回動範囲において連結部又は被支持部に対してロックされるロック部が設けられていることにより、装置本体の自重、もしくは外力が付与された際の倒れが防止される。
第3に、上記した表示装置においては、前記被支持部又は前記連結部に複数の凹部が離隔して形成され、前記ロック部が前記連結部又は前記被支持部に取り付けられ前記凹部に係合されてロックされることが望ましい。
被支持部又は連結部に複数の凹部が離隔して形成され、ロック部が連結部又は被支持部に取り付けられ凹部に係合されてロックされることにより、被支持部の連結部に対する回動が規制されてロックされる。
第4に、上記した表示装置においては、前記ロック部として前記連結部又は前記被支持部を挿通されるロックピンが設けられていることが望ましい。
ロック部として連結部又は被支持部を挿通されるロックピンが設けられていることにより、被支持部の連結部に対する回動がロックピンによって規制されてロックされる。
第5に、上記した表示装置においては、前記連結部と前記被支持部の間にフリクションを発生させる摩擦機構が設けられていることが望ましい。
連結部と被支持部の間にフリクションを発生させる摩擦機構が設けられていることにより、フリクションが生じた状態で連結部が被支持部に対して回動される。
第6に、上記した表示装置においては、前記スタンドの前記連結部に壁掛け用の被取付孔が形成されていることが望ましい。
スタンドの連結部に壁掛け用の被取付孔が形成されていることにより、被取付孔によって表示装置を壁掛け状態にすることが可能になる。
第7に、上記した表示装置においては、前記装置本体の前記反対側の面に前記被支持部をスライド自在に支持するレール部材が設けられ、前記レール部材は前記装置本体に前記ディスプレイの厚み方向に直交する方向における一端部から他端部まで設けられていることが望ましい。
装置本体の一端部から他端部まで設けられたレール部材が用いられることにより、装置本体の位置を大きな範囲で調整することが可能になる。
第8に、上記した表示装置においては、前記レール部材が屈曲されていることが望ましい。
レール部材が屈曲されていることにより、スタンドがレール部材の形状に沿ってスライド可能とされる。
第9に、上記した表示装置においては、前記レール部材は、長手方向における一端部と他端部が直交する方向に延びるように設けられていることが望ましい。
レール部材は、長手方向における一端部と他端部が直交する方向に延びるように設けられていることにより、ディスプレイの向きを90°変換することが可能になる。
本技術表示装置は、上記した課題を解決するために、表示面に画像が表示されるディスプレイを有する装置本体と、前記装置本体が支持されるスタンドとを備え、前記スタンドに、前記装置本体の表示面と反対側の面においてスライド自在に支持された被支持部と、ヒンジ軸によって前記被支持部に対して回動可能とされた連結部とが設けられている。
従って、一つのヒンジ軸を有するシングルヒンジ構造によって構成の簡素化が図られた上でスタンドの全体を装置本体の背面側に位置させることが可能であり、構成の簡素化及び小型化を図ることができる。
請求項2に記載した技術にあっては、前記被支持部又は前記連結部が回動範囲において前記連結部又は前記被支持部に対してロックされるロック部が設けられている。
従って、装置本体の破損や傷付きを防止することができると共に装置本体を所定の傾斜角度にロックして使い勝手の向上を図ることができる。
請求項3に記載した技術にあっては、前記被支持部又は前記連結部に複数の凹部が離隔して形成され、前記ロック部が前記連結部又は前記被支持部に取り付けられ前記凹部に係合されてロックされるようにされている。
従って、装置本体を複数の位置でロックすることが可能であり、一層の使い勝手の向上を図ることができる。
請求項4に記載した技術にあっては、前記ロック部として前記連結部又は前記被支持部を挿通されるロックピンが設けられている。
従って、ロック部の構成が簡素であり、機構の簡素化を確保した上で使い勝手の向上を図ることができる。
請求項5に記載した技術にあっては、前記連結部と前記被支持部の間にフリクションを発生させる摩擦機構が設けられている。
従って、装置本体が摩擦力によって任意の傾斜角度で保持され、使い勝手の向上を図ることができる。
請求項6に記載した技術にあっては、前記スタンドの前記連結部に壁掛け用の被取付孔が形成されている。
従って、別に専用の壁掛け部を設ける必要がなく、簡素な構造によって表示装置を壁面に容易に取り付けることができる。
請求項7に記載した技術にあっては、前記装置本体の前記反対側の面に前記被支持部をスライド自在に支持するレール部材が設けられ、前記レール部材は前記装置本体に前記ディスプレイの厚み方向に直交する方向における一端部から他端部まで設けられている。
従って、装置本体の位置を大きな範囲で調整することが可能になり、表示面に表示される画像の視認性の向上及び使い勝手の向上を図ることができる。
請求項8に記載した技術にあっては、前記レール部材が屈曲されている。
従って、レール部材の形状に応じて装置本体のスタンドに対する相対的な向きを任意に設定することができる。
請求項9に記載した技術にあっては、前記レール部材は、長手方向における一端部と他端部が直交する方向に延びるように設けられている。
従って、画像の視認性に関して使い勝手の向上を図ることができる。
以下に、本技術を実施するための最良の形態について添付図面を参照して説明する。
以下に示した最良の形態は、本技術表示装置をテレビジョン受像機に適用したものである。尚、本技術の適用範囲はテレビジョン受像機に限られることはなく、本技術は、例えば、パーソナルコンピューターや表示システム等に用いられるモニター等の表示装置として機能する各種の装置及び機器に広く適用することができる。
以下の説明にあっては、テレビジョン受像機のディスプレイを見た方向で前後上下左右の方向を示すものとする。従って、使用者側が前方となり、その反対側が後方となる。
尚、以下に示す前後上下左右の方向は説明の便宜上のものであり、本技術の実施に関しては、これらの方向に限定されることはない。
[表示装置の構成]
以下に、表示装置の構成について説明する(図1乃至図6参照)。
以下に、表示装置の構成について説明する(図1乃至図6参照)。
表示装置1は横長の扁平な略矩形状に形成された装置本体2と装置本体2を支持するスタンド3とから成る(図1及び図2参照)。
装置本体2は前後の厚みの薄い筐体4と筐体4に保持されたディスプレイ5とを有している。
ディスプレイ5は、例えば、液晶ディスプレイであり、前面が表示面5aとして形成されている。
筐体4の背面における下端部にはレール部材6、6が左右に離隔して取り付けられている(図2参照)。
レール部材6は上下に延び前後方向を向く板状の被取付面部7と被取付面部7の左右両端部に連続して設けられ互いに近づく方向へ突出された支持部8、8とを有している(図3参照)。被取付面部7と支持部8、8の間には上下に延び内方に開口された支持溝6a、6aが形成されている。レール部材6は図示しないストッパーを下端部に有している。
レール部材6、6は被取付面部7、7が筐体4の背面にネジ止め等によって取り付けられる。
スタンド3は机等の載置面に載置される支持台部9と支持台部9に左右に離隔して取り付けられた支え部10、10とから成る(図2参照)。支持台部9の背面には壁掛け用の被取付孔9a、9aが左右に離隔して形成されている(図6参照)。
支え部10は被支持部11、連結部12、ヒンジ軸13及びワッシャー14、14、・・・を有している(図4及び図5参照)。
被支持部11は上下に延び前後方向を向く板状の背板15と背板15の左右両端部からそれぞれ後方へ突出された側板16、16と側板16、16の下端部からそれぞれ後方へ突出されたヒンジ軸取付部17、17と背板15の前面に取り付けられた被支持板18とを有している。
背板15は縦長の略矩形状に形成され、背板15には左右方向における中央部に後方へ突出された補強リブ部15aが設けられている。背板15は補強リブ部15aによって剛性が高くされている。
ヒンジ軸取付部17、17にはヒンジ軸取付孔17a、17aが形成されている。ヒンジ軸取付孔17aの前後両側にはワッシャー取付孔17b、17bが形成されている。一方のヒンジ軸取付部17の外周部には凹部17c、17cが周方向に離隔して形成されている。尚、凹部17cの数は二つに限られることはなく任意である。
被支持板18は縦長の矩形状に形成され、背板15にねじ止めや溶接等によって取り付けられている。被支持板18は左右両端部が摺動部18a、18aとして設けられ、摺動部18a、18aが背板15から側方へ突出されている。支え部10は被支持板18の摺動部18a、18aがそれぞれ支持溝6a、6aに挿入されてレール部材6に上下方向へスライド自在に支持される。
連結部12、12は結合面部19、19が支持台部9に左右に離隔した状態で取り付けられている。連結部12は略長方形状の結合面部19と結合面部19の左右両端部の長手方向における一端部からそれぞれ直交する方向へ突出された側壁部20、20とを有している。側壁部20、20にはそれぞれ軸挿通孔20a、20aが形成されている。軸挿通孔20aは非円形状、例えば、小判状に形成されている。軸挿通孔20aの両側にはワッシャー結合孔20b、20bが形成されている。一方の側壁部20にはピン挿通孔20cが形成されている。
ヒンジ軸13は円板状の頭部21と頭部21の外周部を除く部分から突出された軸部22とから成り、軸部22の断面形状が軸挿通孔20aと同じ形状である、例えば、小判状に形成されている。軸部22の先端部には螺溝22aが形成されている。螺溝22aにはナット23が螺合される。
ワッシャー14は円環部14aと円環部14aの180°反対側の位置に設けられた係合突起14b、14bとから成る。係合突起14b、14bは円環部14aの軸方向において同じ方向へ突出されている。
ワッシャー14、14・・・は、例えば、四つ設けられ、二つのワッシャー14、14はヒンジ軸取付部17、17の外面において係合突起14b、14b・・・がそれぞれワッシャー取付孔17b、17b・・・に挿入されて係合される。他の二つのワッシャー14、14は側壁部20、20の内面において係合突起14b、14b、・・・がそれぞれワッシャー結合孔20b、20b、・・・に挿入されて係合される。
ワッシャー14、14、・・・は係合突起14b、14b、・・・がワッシャー取付孔17b、17b、・・・又はワッシャー結合孔20b、20b、・・・に係合されることにより、それぞれ被支持部11と連結部12に取り付けられヒンジ軸取付部17、17と側壁部20、20に対して回転不能とされる。
連結部12は側壁部20、20がそれぞれワッシャー14、14を挟んでヒンジ軸取付部17、17の外面側に位置され、ヒンジ軸取付部17、17に取り付けられたワッシャー14、14の円環部14a、14aと側壁部20、20に取り付けられたワッシャー14、14の円環部14a、14aとがそれぞれ面接触される。
ヒンジ軸13は軸部22が順に一方の側壁部20の軸挿通孔20a、ワッシャー14、14、一方のヒンジ軸取付部17のヒンジ軸取付孔17a、他方のヒンジ軸取付部17のヒンジ軸取付孔17a、ワッシャー14、14及び他方の側壁部20の軸挿通孔20aを挿通され、螺溝22aにナット23が螺合される。
ヒンジ軸13の螺溝22aにナット23が螺合されることにより、接触されている二つずつのワッシャー14、14とワッシャー14、14が互いに押し付けられて一定の摩擦力(フリクション)が生じる。
被支持部11と連結部12は互いにヒンジ軸13を支点として回動可能とされ、被支持部11と連結部12はワッシャー14、14、・・・間に摩擦力が生じた状態で回動される。従って、ワッシャー14、14、・・・は摩擦機構として機能する。
被支持部11、11は筐体4に取り付けられたレール部材6、6に支持されているため、被支持部11、11が連結部12、12に対して回動されるときには、被支持部11、11の回動に伴って装置本体2がスタンド3の支持台部9に対して回動される。
一方、連結部12、12はスタンド3の支持台部9に取り付けられているため、連結部12、12が被支持部11、11に対して回動されるときには、連結部12、12の回動に伴って支持台部9が装置本体2に対して回動される。
上記したように、ヒンジ軸13の軸部22と側壁部20、20の軸挿通孔20a、20aとは非円形状の同じ形状、例えば、小判状に形成されているため、ヒンジ軸13は軸挿通孔20a、20aに挿入された状態において、連結部12に対して回転不能とされる。従って、連結部12が被支持部11に対して回動されるときにはヒンジ軸13は連結部12と一体になって回動(回転)される。
また、ヒンジ軸13は軸部22が被支持部11の円形状のヒンジ軸取付孔17a、17aに挿入されているため、被支持部11が連結部12に対して回動されるときには被支持部11がヒンジ軸13に対して回動されヒンジ軸13は回転されない。
[表示装置における据え置き状態での動作]
上記のように構成された表示装置1にあっては、スタンド3が机等の載置面100に載置された据え置き状態において装置本体2がスタンド3の支持台部9に対して回動可能とされ、装置本体2の載置面100に対する傾斜角度を変更することが可能である(図7及び図8参照)。
上記のように構成された表示装置1にあっては、スタンド3が机等の載置面100に載置された据え置き状態において装置本体2がスタンド3の支持台部9に対して回動可能とされ、装置本体2の載置面100に対する傾斜角度を変更することが可能である(図7及び図8参照)。
装置本体2の支持台部9に対する回動は、例えば、筐体4の上端部を前後方向へ押圧することにより行うことが可能であり、装置本体2が支持台部9に対して回動されるときには、上記したように、ワッシャー14、14、・・・間に摩擦力が生じた状態で被支持部11、11が連結部12、12に対して回動される。
このように表示装置1にあっては、ワッシャー14、14、・・・間に摩擦力が生じた状態で回動動作が行われるため、筐体4に対する押圧を解除することにより、装置本体2が摩擦力によって任意の傾斜角度で保持され、使い勝手の向上を図ることができる。
また、装置本体2の回動動作においては、ロック部として機能するロックピン24を連結部12の側壁部20に形成されたピン挿通孔20cに挿入することにより装置本体2を所定の傾斜状態にロックすることができる(図9参照)。
即ち、ピン挿通孔20cに挿入されたロックピン24は被支持部11のヒンジ取付部17に形成された何れかの凹部17cに係合され、ロックピン24が凹部17cに係合されることにより、被支持部11の連結部12に対する回動が規制されてロックされ、装置本体2が所定の傾斜状態にロックされる。
このように被支持部11を連結部12に対してロックするロック部を設けることにより、装置本体2の自重による倒れが防止され、装置本体2の破損や傷付きを防止することができると共に装置本体2を所定の傾斜角度にロックして使い勝手の向上を図ることができる。
また、被支持部11に複数の凹部17c、17cが形成されることにより、装置本体2を複数の位置でロックすることが可能であり、一層の使い勝手の向上を図ることができる。
さらに、ロック部としてロックピン24を用いることにより、ロック部の構成が簡素であり、機構の簡素化を確保した上で使い勝手の向上を図ることができる。
尚、ロックはロックピン24をピン挿通孔20cに挿入し、ロックの解除はロックピン24をピン挿通孔20cから引き抜くことにより行うことができる。従って、ロック及びその解除動作を容易に行うことができる。
また、上記には、連結部12にロックピン24が挿入されるピン挿通孔20cを形成し、被支持部11にロックピン24が係合される凹部17c、17c、・・・を形成した例を示したが、逆に、被支持部にロックピン24が挿入されるピン挿通孔を形成し、連結部にロックピン24が係合される凹部を形成してもよい。
尚、表示装置1においては、以下のように、バネ部材25によって装置本体2を付勢して自重による倒れを防止することが可能である(図10参照)。
バネ部材25は、例えば、捩じりコイルバネであり、コイル部25aがヒンジ軸13に支持され、一方の腕部25bが被支持部11に押し付けられ、他方の腕部25cが連結部12に押し付けられている。従って、スタンド3はバネ部材25によって被支持部11と連結部12が互いに離隔する方向へ付勢され、据え置き状態において、被支持部11が連結部12に対して前方へ回動される方向へ付勢される。
装置本体2には被支持部11を介してバネ部材25の付勢力が付与され、装置本体2の後方側への自重による倒れが防止される。
このようにバネ部材25によって装置本体2の自重による倒れが防止されるため、部品点数の大幅な増大を来たすことなく、簡素な構成により装置本体2の自重による倒れを防止することができる。
表示装置1にあっては、スタンド3が机等の載置面100に載置された据え置き状態において、レール部材6、6を被支持部11、11に対してスライドさせて装置本体2の高さを調整することが可能である(図11参照)。
装置本体2の高さの調整はレール部材6、6がスタンド3の支持台部9に接触する位置まで可能とされる。
このように据え置き状態において装置本体2の高さの調整を可能とすることにより、表示面5aの高さが調整され、使い勝手の向上を図ることができる。
[表示装置における壁掛け状態での動作]
表示装置1を壁掛け状態にする際には、被支持部11、11に対して連結部12、12を最大の回動範囲まで回動させる(図12及び13参照)。連結部12、12が最大の回動範囲まで回動されると、連結部12、12の結合面部19、19がレール部材6、6及び被支持部11、11の背板15、15と対向する状態とされる。
表示装置1を壁掛け状態にする際には、被支持部11、11に対して連結部12、12を最大の回動範囲まで回動させる(図12及び13参照)。連結部12、12が最大の回動範囲まで回動されると、連結部12、12の結合面部19、19がレール部材6、6及び被支持部11、11の背板15、15と対向する状態とされる。
連結部12、12が最大の回動範囲まで回動されたときには、支持台部9の背面が後方を向く状態とされている。このとき壁面200に取付ピン201、201(図6参照)を取り付けておくことにより、取付ピン201、201を支持台部9の被取付孔9a、9aに挿入して表示装置1を壁面200に取り付けることが可能である(図12参照)。
このようにスタンド3の支持台部9に被取付孔9a、9aを形成することにより、別に専用の壁掛け部を設ける必要がなく、簡素な構造によって表示装置1を壁面200に容易に取り付けることができる。
また、表示装置1においては、例えば、壁面200に図示しない壁掛け用のブラケットが取り付けられる場合に、支持台部9にブラケットに取り付けられる構造を設けておくことにより、支持台部9をブラケットに取り付けて壁掛け状態にすることも可能である。
このような壁掛け状態においても、上記した据え置き状態と同様に、装置本体2をスタンド3の支持台部9に対して回動させることにより、装置本体2の壁面200に対する傾斜角度を変更することが可能である。
壁掛け状態においてもワッシャー14、14、・・・間に摩擦力が生じた状態で回動動作が行われるため、装置本体2が摩擦力によって任意の傾斜角度で保持され、使い勝手の向上を図ることができる。
また、壁掛け状態においても、ロック部として機能するロックピン24を連結部12の側壁部20に形成されたピン挿通孔20cに挿入することにより装置本体2を所定の傾斜状態にロックすることができる(図13参照)。
表示装置1にあっては、壁掛け状態において、被支持部11、11をレール部材6、6に対して相対的にスライドさせて装置本体2の高さを調整することが可能である。
壁掛け状態において、例えば、被支持部11、11をレール部材6、6に対して相対的にスライドさせて装置本体2を下方へ移動させることにより、装置本体2の後側に支持台部9の全体が位置され、壁掛け状態においてスタンド3を装置本体2の背面側に収納することができる(図14参照)。
スタンド3を装置本体2の背面側に収納することにより、視聴者にスタンド3が視認されず、見栄えの向上を図ることができる。
[他の例]
上記には、筐体4の下端部にレール部材6、6が取り付けられた例を示したが、例えば、レール部材6、6より長さの長いレール部材6A、6Aを筐体4に取り付け、レール部材6A、6Aが筐体4の上端部から下端部まで位置するように構成してもよい(図15参照)。
上記には、筐体4の下端部にレール部材6、6が取り付けられた例を示したが、例えば、レール部材6、6より長さの長いレール部材6A、6Aを筐体4に取り付け、レール部材6A、6Aが筐体4の上端部から下端部まで位置するように構成してもよい(図15参照)。
このように筐体4の上端部から下端部まで位置されるレール部材6A、6Aを用いることにより、装置本体2の位置を大きな範囲で調整することが可能になり、表示面5aに表示される画像の視認性の向上及び使い勝手の向上を図ることができる。
また、レール部材6、6、6A、6Aに代えて、屈曲されたレール部材6B、6Bを筐体4に取り付けることも可能である(図16参照)。
レール部材6Bは、例えば、上下方向に延びる垂直部6aと垂直部6aの上端に連続し円弧状に形成された中間部6bと中間部6bの一端に連続し左右方向に延びる水平部6cとから成る。
このようなレール部材6B、6Bを用いた場合には、スタンド3の被支持部11、11がレール部材6B、6Bの形状に沿ってスライド可能とされ、レール部材6B、6Bの形状に応じて装置本体2のスタンド3に対する相対的な向きを任意に設定することができる。
特に、レール部材6B、6Bのように垂直部6a、6aと水平部6c、6cを設けて互いに直交する方向へ延びる部分を有するように構成することにより、装置本体2のディスプレイ5の向きを縦長状態と横長状態で90°変換することができる。
ディスプレイ5の向きを縦長状態と横長状態で90°変換することにより、画像の大きさや画像の縦横の比を考慮して表示面5aに表示することが可能であり、画像の視認性に関して使い勝手の向上を図ることができる。
尚、ディスプレイ5の向きが縦長状態と横長状態で90°変換される場合には、表示される画像の向きが90°変換されて、常に、画像の上下左右が変換された状態のディスプレイ5の上下左右の向きに一致されるように制御されることが望ましい。
[まとめ]
以上に記載した通り、表示装置1にあっては、スタンド3に装置本体2の背面側においてスライド自在に支持された被支持部11、11とヒンジ軸13、13によって回動可能とされた連結部12、12とが設けられている。
以上に記載した通り、表示装置1にあっては、スタンド3に装置本体2の背面側においてスライド自在に支持された被支持部11、11とヒンジ軸13、13によって回動可能とされた連結部12、12とが設けられている。
従って、一つのヒンジ軸13を有するシングルヒンジ構造によって構成の簡素化が図られた上でスタンド3の全体を装置本体2の背面側に位置させることが可能であり、構成の簡素化及び小型化を図ることができる。
[本技術]
本技術は、以下のような構成にすることもできる。
本技術は、以下のような構成にすることもできる。
(1)表示面に画像が表示されるディスプレイを有する装置本体と、前記装置本体が支持されるスタンドとを備え、前記スタンドに、前記装置本体の表示面と反対側の面においてスライド自在に支持された被支持部と、ヒンジ軸によって前記被支持部に対して回動可能とされた連結部とが設けられた表示装置。
(2)前記被支持部又は前記連結部が回動範囲において前記連結部又は前記被支持部に対してロックされるロック部が設けられた前記(1)に記載の表示装置。
(3)前記被支持部又は前記連結部に複数の凹部が離隔して形成され、前記ロック部が前記連結部又は前記被支持部に取り付けられ前記凹部に係合されてロックされるようにした前記(1)又は前記(2)に記載の表示装置。
(4)前記ロック部として前記連結部又は前記被支持部を挿通されるロックピンが設けられた前記(1)から前記(3)の何れかに記載の表示装置。
(5)前記連結部と前記被支持部の間にフリクションを発生させる摩擦機構が設けられた前記(1)から前記(4)の何れかに記載の表示装置。
(6)前記スタンドの前記連結部に壁掛け用の被取付孔が形成された前記(1)から前記(5)の何れかに記載の表示装置。
(7)前記装置本体の前記反対側の面に前記被支持部をスライド自在に支持するレール部材が設けられ、前記レール部材は前記装置本体に前記ディスプレイの厚み方向に直交する方向における一端部から他端部まで設けられた前記(1)から前記(6)までの何れかに記載の表示装置。
(8)前記レール部材が屈曲された前記(7)に記載の表示装置。
(9)前記レール部材は、長手方向における一端部と他端部が直交する方向に延びるように設けられた前記(8)に記載の表示装置。
1…表示装置、2…装置本体、3…スタンド、5…ディスプレイ、 5a…表示面、6…レール部材、9a…被取付孔、11…被支持部、12…連結部、13…ヒンジ軸、17c…凹部、24…ロックピン、6A…レール部材、6B…レール部材
Claims (9)
- 表示面に画像が表示されるディスプレイを有する装置本体と、
前記装置本体が支持されるスタンドとを備え、
前記スタンドに、前記装置本体の表示面と反対側の面においてスライド自在に支持された被支持部と、ヒンジ軸によって前記被支持部に対して回動可能とされた連結部とが設けられた
表示装置。 - 前記被支持部又は前記連結部が回動範囲において前記連結部又は前記被支持部に対してロックされるロック部が設けられた
請求項1に記載の表示装置。 - 前記被支持部又は前記連結部に複数の凹部が離隔して形成され、
前記ロック部が前記連結部又は前記被支持部に取り付けられ前記凹部に係合されてロックされるようにした
請求項2に記載の表示装置。 - 前記ロック部として前記連結部又は前記被支持部を挿通されるロックピンが設けられた
請求項3に記載の表示装置。 - 前記連結部と前記被支持部の間にフリクションを発生させる摩擦機構が設けられた
請求項1に記載の表示装置。 - 前記スタンドの前記連結部に壁掛け用の被取付孔が形成された
請求項1に記載の表示装置。 - 前記装置本体の前記反対側の面に前記被支持部をスライド自在に支持するレール部材が設けられ、
前記レール部材は前記装置本体に前記ディスプレイの厚み方向に直交する方向における一端部から他端部まで設けられた
請求項1に記載の表示装置。 - 前記レール部材が屈曲された
請求項7に記載の表示装置。 - 前記レール部材は、長手方向における一端部と他端部が直交する方向に延びるように設けられた
請求項8に記載の表示装置。
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