JP2014035118A - 冷蔵庫および電気機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】外部機器との間で通信可能な冷蔵庫において、簡単に精度良くデータを取り出す。
【解決手段】冷蔵庫1は、発光表示部100と、発光制御部とを備える。発光表示部100は、可視光を出力可能な発光素子を用いて情報を表示するためのものである。発光制御部は、発光表示部100の点灯および消灯を制御する。発光制御部は、上記情報を表示している発光素子を用いてデータを外部機器に伝送する可視光通信を行うように発光表示部100を制御する。
【選択図】図1
【解決手段】冷蔵庫1は、発光表示部100と、発光制御部とを備える。発光表示部100は、可視光を出力可能な発光素子を用いて情報を表示するためのものである。発光制御部は、発光表示部100の点灯および消灯を制御する。発光制御部は、上記情報を表示している発光素子を用いてデータを外部機器に伝送する可視光通信を行うように発光表示部100を制御する。
【選択図】図1
Description
この発明は、冷蔵庫および電気機器に関し、特に、外部機器との間で通信可能な冷蔵庫および電気機器に関する。
特開2004−80398号公報(特許文献1)は、炊飯器などの各種家電機器において、内蔵する制御装置の検査データを外部に伝送するためのデータ伝送装置を開示している。このデータ伝送装置においては、検査データが光信号として出力される。この光信号は、たとえば、スイッチを所定時間押し続けるような特定の操作が行なわれることによって出力が開始される。これにより、機器内部のコネクタにケーブルを接続することなく、データを簡単に取り出すことができる(特許文献1参照)。
上記のようなデータ伝送装置では、光出力を開始するために、特定の操作を行うことが必要となる。しかしながら、検査データを取得する際において、特定の操作を行うことによって、検査データの読み出しが正確に行えない場合がある。例えば、特定の操作を行ったことによって、データ伝送装置が搭載される機器の動作状態が変化してしまい、意図する検査データを取得できない場合がある。
特に、冷蔵庫の場合、収容室の扉を開閉する操作を行うと、庫内の温度が変化し、冷蔵庫の温度制御に関するデータが変化してしまうという問題がある。さらに、特定の操作を行うことが必要である場合、作業者の利便性がよくないという問題がある。
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであって、その目的は、外部機器との間で通信可能な冷蔵庫において、簡単に精度良くデータを取り出すことである。
この発明によれば、冷蔵庫は、発光表示部と、発光制御部とを備える。発光表示部は、可視光を出力可能な発光素子を用いて情報を表示するためのものである。発光制御部は、発光表示部の点灯および消灯を制御する。発光制御部は、上記情報を表示している発光素子を用いてデータを外部機器に伝送する可視光通信を行うように発光表示部を制御する。
好ましくは、冷蔵庫は、収容室と、扉とをさらに備える。収容室は、収容物を冷却するためのものである。扉は、収容室の開口部を開閉する。発光表示部は、扉の外表面に設けられる。
好ましくは、発光制御部は、上記情報が表示されている間、可視光通信によるデータの伝送を繰り返す。
好ましくは、冷蔵庫は、収容室と、扉とをさらに備える。収容室は、収容物を冷却するためのものである。扉は、収容室の開口部を開閉する。発光表示部は、収容室の内表面に設けられる。
好ましくは、発光制御部は、扉が開いている場合および扉が閉じている場合の双方の場合において、可視光通信によるデータの伝送を行う。
好ましくは、冷蔵庫が運転を開始されたことに応答して、可視光通信によるデータの伝送が開始される。
好ましくは、発光制御部は、データを表すデジタル信号に対応して発光素子を点灯および消灯することによって可視光通信を行う。デジタル信号は、点灯および消灯の周波数が所定周波数以上となるようにパルス変調される。
また、この発明によれば、電気機器は、発光表示部と、発光制御部とを備える。発光表示部は、可視光を出力可能な発光素子を用いて情報を表示するためのものである。発光制御部は、発光表示部の点灯および消灯を制御する。発光制御部は、上記情報を表示している発光素子を用いてデータを外部機器に伝送する可視光通信を行うように発光表示部を制御する。
この発明においては、ユーザに情報を表示するための発光表示部を用いて外部機器との間での可視光通信を行うことができる。上記可視光通信は、情報を表示している発光素子を用いて実行される。これにより、上記可視光通信を開始するために、特別な操作を必要としない。したがって、この発明によれば、外部機器との間で通信可能な冷蔵庫において、簡単に精度良くデータを取り出すことができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰返さない。
[実施の形態1]
図1は、この発明の実施の形態1に従う冷蔵庫および読取装置を示す概略図である。図2は、図1に示す冷蔵庫の背面図である。図3は、図1に示す冷蔵庫の背面カバーを取り外した状態を示す背面図である。図1〜図3を参照して、冷蔵庫1は、3ドアタイプの冷蔵庫である。冷蔵庫1には、上部に冷蔵室2、その下に冷凍室3と野菜室4(以下、これらを「収容室」と総称する。)が順に設けられる。冷蔵室2、冷凍室3、および野菜室4の前面には、各々、開閉可能に枢支された扉12、扉13、および扉14が設けられる。扉12の前面には、発光表示部100が設けられる。発光表示部100は、冷蔵庫1の運転状態およびユーザによる設定を表示するとともに、ユーザの操作を入力可能に構成される。
図1は、この発明の実施の形態1に従う冷蔵庫および読取装置を示す概略図である。図2は、図1に示す冷蔵庫の背面図である。図3は、図1に示す冷蔵庫の背面カバーを取り外した状態を示す背面図である。図1〜図3を参照して、冷蔵庫1は、3ドアタイプの冷蔵庫である。冷蔵庫1には、上部に冷蔵室2、その下に冷凍室3と野菜室4(以下、これらを「収容室」と総称する。)が順に設けられる。冷蔵室2、冷凍室3、および野菜室4の前面には、各々、開閉可能に枢支された扉12、扉13、および扉14が設けられる。扉12の前面には、発光表示部100が設けられる。発光表示部100は、冷蔵庫1の運転状態およびユーザによる設定を表示するとともに、ユーザの操作を入力可能に構成される。
冷蔵室2、冷凍室3、および野菜室4は、冷蔵庫1の背面側に設けられた圧縮機30、蒸発器(不図示)、および凝縮器(不図示)が順次接続してなされる冷凍サイクルおよび冷却循環用ファンモータ(不図示)によって、冷蔵庫1の庫内が冷却されるようになっている。但し、野菜室4には冷気吐出口を設けずに間接冷却を行う。冷蔵庫1の背面には、冷蔵庫1の動作を制御する制御装置40が設けられる。制御装置40は、通常使用時は、背面カバー20によって覆われている。
制御装置40は、マイクロコンピュータ(以下、「マイコン」と称する。)(不図示)を有する。マイコンは、庫内を冷却するための圧縮機30および冷気循環用ファンモータ等の動作を制御する。マイコンは、冷蔵庫1を制御するための処理の実行中に記録される制御データを記憶する記憶部を有する。制御データは、冷蔵庫1の状態を示すデータであって、たとえば、節電モード設定、庫内の温度設定、庫内温度、節電運転中を示す制御モード情報等である。
なお、マイコンは、複数のマイコンを含んで構成されていてもよい。たとえば、発光表示部100と制御装置40との間で信号を送受信するためのサブマイコンを設け、制御装置40をサブマイコンを介して発光表示部100へ接続する構成を採用してもよい。この場合、制御装置40およびサブマイコン間を通信回路によって接続することで、発光表示部100および制御装置40間を直接接続するときに比べて、ワイヤーハーネスの本数を削減することができる。
発光表示部100は、読取装置200との間で可視光通信を行うことができる。制御装置40は、制御データに基づいて通信信号を生成し、生成した通信信号を発光表示部100へ出力する。発光表示部100は、制御装置40から受けた通信信号を可視光のパルス列として出力する。出力された光は、読取装置200によって受信される。これにより、制御装置40は、読取装置200へ制御データを伝送することができる。
読取装置200は、読取部210と、表示装置220と、接続ケーブル230とを備える。読取部210は、発光表示部100からの光を受光する。読取部210は、接続ケーブル230によって表示装置220に接続され、読取部210が受光した光に基づく信号を表示装置220へ出力する。表示装置220は、読取部210から受けた信号に基づいて制御データを表す情報を画面上に表示する。表示装置220は、たとえば、パーソナルコンピュータである。
図4は、本実施の形態を採用しない場合の比較例による冷蔵庫を示す背面図である。図4を参照して、冷蔵庫1001は、図3に示す冷蔵庫1の構成に加えてコネクタ41をさらに備える。コネクタ41は、外部の読取装置との電気的な接続を可能にするためのものである。
冷蔵庫1001の修理を行う場合、制御装置40のマイコンが記憶する制御データを読取装置に送信する必要がある。作業者は、読取装置が制御装置40から受け取る制御データを利用することで、冷蔵庫1001の故障原因を特定し、故障した部品の交換を行うことが可能になる。このとき、制御装置40から読取装置への制御データの伝送は、コネクタ41を介した電気的な通信によって行なわれる。
しかしながら、コネクタ41を介した電気的な通信を行うには、冷蔵庫1001の背面カバー20を取り外し、コネクタ41と読取装置との間をケーブルで接続する必要があるため、作業が煩わしいという問題がある。さらに、コネクタ41と読取装置との間をケーブルで接続するときは、安全を確保するために、冷蔵庫1001の運転を停止し、制御装置40の回路への通電を遮断した状態で行なう必要がある。このとき、制御装置40のマイコンがリセットされるため、その後不具合が再現しなくなる可能性がある。また、制御データが消失しないように、制御データを不揮発性メモリに保存しておく必要がある。
そこで、本実施の形態では、発光表示部100が発する光を用いた可視光通信によって制御データを伝送する。このとき、発光表示部100は、ユーザに情報を表示しながら可視光通信によるデータの伝送を繰り返す。このように、データの伝送が繰り返されるので、可視光通信を開始するために、特別な操作を必要としない。よって、冷蔵庫1の動作状態を維持したまま制御データを得ることができるため、簡単に精度良く制御データを取り出すことができる。
図5は、図1に示す発光表示部100の概略図である。図5を参照して、発光表示部100は、発光素子101a〜101h(以下、「発光素子101」と総称する。)と、入力部102a〜102e(以下、「入力部102」と総称する。)とを含む。発光素子101は、たとえば、可視光を出力するLED(Light Emitting Diode)を含んで構成される。入力部102は、たとえば、ユーザが操作するためのスイッチを含んで構成される。発光表示部100は、制御装置40に接続される。
入力部102は、冷蔵庫1の動作をユーザが設定するためのものである。ユーザによる設定は、たとえば、節電モード、庫内の温度、および制御モード等である。制御モードは、たとえば、自動製氷動作、急速冷凍動作、および急速製氷動作等である。発光表示部100は、入力部102の状態を示す信号を制御装置40へ出力する。制御装置40は、発光表示部100から受けた信号によってユーザによる設定を取得し、取得したユーザによる設定に基づいて冷蔵庫1の運転状態を制御する。
発光表示部100は、発光素子101が発する光によって冷蔵庫1の運転状態およびユーザによる設定を示す情報を表示することができる。制御装置40は、冷蔵庫1の運転状態およびユーザによる設定を示す情報を表示するための信号を発光表示部100へ出力する。発光表示部100は、制御装置40から受けた信号に基づいて発光素子101の点灯および消灯を切り替える。ユーザは、発光表示部100の点灯状態を視認することによって冷蔵庫1の運転状態およびユーザによる設定を知ることができる。
図6は、図1に示す発光表示部100および読取部210の通信回路を示す回路図である。図6を参照して、発光表示部100は、送信回路105を含み、読取部210は、受信回路205を含む。
送信回路105では、電源電圧端子VCCと接地端子GNDとの間に、電流制限用の抵抗R1、発光素子101、およびスイッチング素子Q1が直列に接続される。電源電圧端子VCCは、たとえば、DC5Vの電源電圧を供給する。スイッチング素子Q1は、たとえば、トランジスタであり、出力端子P1からの信号に基づいてオンオフする。出力端子P1は、制御装置40のマイコンに接続される。マイコンが発光素子101を点灯する信号を出力すると、スイッチング素子Q1がオンとなり、発光素子101に電流が流れる。発光素子101は、電流が流れることによって光Lを出力する。
受信回路205では、電源電圧端子VCCと接地端子GNDとの間に、受光素子Q2および電流制限用の抵抗R2が直列に接続される。受光素子Q2は、たとえば、フォトトランジスタであり、光電効果によって発光素子101から出力された光Lに応じてオンオフする。
入力端子P2は、受光素子Q2と抵抗R2との間の接続ノードに接続される。入力端子P2は、表示装置220に接続される。発光素子101の点灯および消灯によって受光素子Q2がオンオフし、入力端子P2に入力される信号の電位が変化する。表示装置220は、入力端子の電位の変化を検出することによって発光表示部100からの通信信号を検出する。
送信回路105および受信回路205間における可視光通信には、たとえば、UART(Universal Asynchronous Receiver Transmitter)などの非同期シリアル通信を用いることができる。制御装置40は、可視光通信のためのパルス信号を発光表示部100に出力する。パルス信号は、送信回路105が送信する制御データを所定周波数以上の周波数でパルス変調されたデジタル信号である。送信回路105は、このデジタル信号に対応して、発光素子101をオンオフすることによって可視光通信を行う。発光素子101をオンオフする周期が長いと、ユーザにフリッカ(チラツキ)として認識される。そのため、ユーザが発光素子101のフリッカを認識できないようにする周波数に所定周波数が設定される。所定周波数は、たとえば、数十kHz〜数MHzである。
図7は、図3に示す制御装置40の機能ブロック図である。図7を参照して、制御装置40は、運転制御部42と、発光制御部44とを含む。
運転制御部42は、ユーザによる設定に基づき冷蔵庫1の運転状態を制御するための制御信号を生成し、生成した制御信号を制御対象80へ出力する。制御対象80は、たとえば、圧縮機30(図3)および冷却循環用ファンモータ等である。運転制御部42は、制御対象80を制御することによって庫内の温度、消費電力、および製氷動作等を所望の状態にすることができる。制御対象80は、運転制御部42から受けた制御信号に基づいて動作する。また、運転制御部42は、制御対象80を制御するために用いる制御データを発光制御部44へ出力する。
発光制御部44は、運転制御部42から受けた制御データに基づき発光表示部100の点灯および消灯を制御するためのパルス信号を生成し、生成したパルス信号を発光表示部100へ出力する。なお、実際には、制御データの出力を行っているときのパルス信号は高速でオンオフを繰り返しているため、ユーザは発光素子101が点灯したままの状態のように見える。以下の説明においては、発光素子101が可視光通信のために高速にオンオフしている状態についても「点灯」と称することとする。
図8は、図7に示す発光制御部44による処理を説明するためのフローチャートである。なお、このフローチャートの処理は、一定時間毎または所定の条件が成立するごとにメインルーチンから呼び出されて実行される。
図8を参照して、発光制御部44は、運転制御部42から制御データを取得する(ステップS10)。続いてステップS20において、発光制御部44は、ユーザに表示する情報に基づいて、発光素子101のいずれかを点灯させるか否かを判定する。この処理で肯定的な判断がなされると(ステップS20にてYES)、発光制御部44は、発光素子101(LED)を点灯し、ユーザに情報を表示する(ステップS30)。
続いてステップS40において、発光制御部44は、情報を表示しているLEDを用いて可視光通信を実行する。複数のLEDが情報を表示している場合、情報を表示しているすべてのLEDは、同一の信号を出力する。これにより、LEDの出力同士が干渉して通信信号の読み取りが阻害されることを防止することができる。このとき、発光制御部44は、情報を表示しているLEDを用いて可視光通信によるデータの伝送を繰り返す。情報を表示しているLEDで可視光通信が行なわれていても、高周波での点滅であるため、ユーザはLEDが点灯したままの状態のように見える。
一方、ステップS20にて否定的な判断がなされると(ステップS20にてNO)、発光制御部44は、LEDを消灯状態とする(ステップS50)。続いてステップS60において、発光制御部44は、可視光通信を停止する。
以上のように、この実施の形態1においては、情報を表示している発光素子101を用いて外部機器との間での可視光通信を行うことができる。これにより、上記可視光通信を開始するために、特別な操作を必要としない。よって、冷蔵庫1の動作状態を維持したまま制御データを得ることができる。したがって、この実施の形態1によれば、外部機器との間で通信可能な冷蔵庫1において、簡単に精度良くデータを取り出すことができる。
また、ユーザに情報を表示するための部品を用いて、制御データを出力するための可視光通信を行うため、専用の部品を設ける必要がない。よって、冷蔵庫1のコストを低減することができる。
また、可視光通信を用いるため、非接触で制御データを伝送することができる。よって、コネクタを接続する必要がないため、検査における作業を簡素化し、作業をする際の安全性を確保することができる。
また、冷蔵庫が運転を開始されたことに応答して、可視光通信によるデータの伝送が開始されるため、特別な操作を行う必要がなく、作業者の利便性が向上する。
また、可視光通信を行うための信号は、所定周波数以上の周波数で変調されるため、ユーザが発光表示部100のフリッカを認識できないようにすることができる。
また、発光素子101としてLEDを用いる。LEDは、応答性が良いため、高速で光をオンオフすることができる。さらに、LEDは、オンオフの繰り返しによる寿命の低下が少ない。よって、可視光通信を良好に行なうことができる。
[実施の形態2]
実施の形態1では、発光表示部が扉の外表面に設けられる場合を説明した。これに対し、実施の形態2では、発光表示部が収容室の内表面に設けられる場合を説明する。
実施の形態1では、発光表示部が扉の外表面に設けられる場合を説明した。これに対し、実施の形態2では、発光表示部が収容室の内表面に設けられる場合を説明する。
図9は、この発明の実施の形態2に従う冷蔵庫の部分拡大図である。図9を参照して、冷蔵庫1Aは、発光表示部100に代えて、発光表示部100A、スイッチ60、および庫内灯70を備える。
発光表示部100Aは、発光表示部100に対して、冷蔵室2の内表面に設けられる点が異なる。発光表示部100Aは、発光表示部100と同様に冷蔵庫1Aの運転状態を表示するとともに、ユーザの操作を入力可能に構成される。
スイッチ60は、冷蔵室2に設けられた扉12の開閉状態を検出して信号を生成し、生成した信号を制御装置40へ出力する。庫内灯70は、庫内を照らすための照明であり、冷蔵室2の内部に設けられる。庫内灯70は、電球またはLEDを含んで構成され、制御装置40からの信号に基づいて点灯および消灯する。制御装置40は、扉12が開いているときは、庫内灯70が点灯し、扉12が閉じているときは、庫内灯70が消灯するように制御する。
従来技術の冷蔵庫では、発光表示部が収容室の内部に設けられる場合、扉が開いているときは、発光表示部が点灯し、扉が閉じているときは、発光表示部が消灯する場合が多い。しかしながら、発光表示部が消灯すると、読取装置との間で可視光通信を行うことができないという問題がある。そこで、本実施の形態では、読取装置との間で可視光通信を行うために、扉が閉じていても発光表示部に情報を表示させ、可視光通信によるデータの伝送を可能にする。
図10は、この発明の実施の形態2に従う発光制御部44による処理を説明するためのフローチャートである。なお、このフローチャートの処理は、一定時間毎または所定の条件が成立するごとにメインルーチンから呼び出されて実行される。
図10を参照して、発光制御部44は、冷蔵庫1Aの運転が開始されたか否かを判定する(ステップS110)。この処理で肯定的な判断がなされると(ステップS110にてYES)、発光制御部44は、通信モードフラグをオンに設定し、ステップS130へ処理を進める(ステップS120)。なお、通信モードフラグは、可視光通信を行うか否かを判定するためのフラグである。ステップS110にて否定的な判断がなされると(ステップS110にてNO)、発光制御部44は、ステップS130へ処理を進める。
ステップS130において、発光制御部44は、運転制御部42から制御データを取得する。続いてステップS140において、発光制御部44は、扉12が開いているか否かを判定する。この処理で肯定的な判断がなされると(ステップS140にてYES)、発光制御部44は、ユーザに表示する情報に基づいて、発光素子101のいずれかを点灯させるか否かを判定する(ステップS150)。この処理で肯定的な判断がなされると(ステップS150にてYES)、発光制御部44は、通信モードフラグをオンに設定する(ステップS160)。
続いてステップS170において、発光制御部44は、発光素子101(LED)を点灯し、ユーザに情報を表示する。続いてステップS180において、発光制御部44は、情報を表示しているLEDを用いて可視光通信を実行する。複数のLEDが情報を表示している場合は、情報を表示しているすべてのLEDは、同一の信号を出力する。また、発光制御部44は、情報を表示しているLEDを用いて可視光通信によるデータの伝送を繰り返す。情報を表示しているLEDで可視光通信が行なわれていても、高周波での点滅であるため、ユーザはLEDが点灯したままの状態のように見える。
一方、ステップS150にて否定的な判断がなされると(ステップS150にてNO)、発光制御部44は、通信モードフラグをオフに設定する(ステップS190)。続いてステップS200において、発光制御部44は、LEDを消灯状態とする。続いてステップS210において、発光制御部44は、可視光通信を停止する。
ステップS140にて否定的な判断がなされると(ステップS140にてNO)、発光制御部44は、通信モードフラグがオンであるか否かを判定する(ステップS220)。この処理で肯定的な判断がなされると(ステップS220にてYES)、発光制御部44は、LEDを点灯し、ユーザに情報を表示する(ステップS230)。続いてステップS240において、発光制御部44は、情報を表示しているLEDを用いて可視光通信を実行する。複数のLEDが情報を表示している場合は、情報を表示しているすべてのLEDは、同一の信号を出力する。また、発光制御部44は、情報を表示しているLEDを用いて可視光通信によるデータの伝送を繰り返す。
一方、ステップS220にて否定的な判断がなされると(ステップS220にてNO)、発光制御部44は、LEDを消灯状態とする(ステップS250)。続いてステップS260において、発光制御部44は、可視光通信を停止する。
以上のように、この実施の形態2においては、扉12が閉じている場合であっても、発光素子101を用いて、可視光通信によるデータの伝送を行う。すなわち、扉12が開いている場合および扉12が閉じている場合の双方の場合において、可視光通信によるデータの伝送を行う。これにより、発光表示部100Aが庫内に設けられる場合であっても、制御装置40の制御データを読取装置200に出力することができる。
また、扉12が閉じている場合であっても、特別な操作を必要をせずに制御データの出力が行なわれるため、冷蔵庫1Aの動作状態に影響を与えずに制御データを読み出すことができる。よって、正確な故障診断を行うことができる。
なお、上記の実施の形態では、冷蔵庫1,1Aの情報をユーザに表示するための発光表示部100を用いて可視光通信を行う構成としたが、可視光通信を行うための専用の発光素子を設けてもよい。
なお、上記の実施の形態では、冷蔵庫を用いて説明したが、本発明は、冷蔵庫に限定されず、他の電気機器に適用してもよい。
今回開示された実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施の形態の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1,1A 冷蔵庫、2 冷蔵室(収容室)、3 冷凍室(収容室)、4 野菜室(収容室)、12,13,14 扉、20 背面カバー、30 圧縮機、40 制御装置、41 コネクタ、42 運転制御部、44 発光制御部、60 スイッチ、70 庫内灯、80 制御対象、100,100A 発光表示部、101 発光素子、102 入力部。
Claims (8)
- 可視光を出力可能な発光素子を用いて情報を表示するための発光表示部と、
前記発光表示部の点灯および消灯を制御する発光制御部とを備え、
前記発光制御部は、前記情報を表示している前記発光素子を用いてデータを外部機器に伝送する可視光通信を行うように前記発光表示部を制御する、冷蔵庫。 - 収容物を冷却するための収容室と、
前記収容室の開口部を開閉する扉とをさらに備え、
前記発光表示部は、前記扉の外表面に設けられる、請求項1に記載の冷蔵庫。 - 前記発光制御部は、前記情報が表示されている間、可視光通信による前記データの伝送を繰り返す、請求項2に記載の冷蔵庫。
- 収容物を冷却するための収容室と、
前記収容室の開口部を開閉する扉とをさらに備え、
前記発光表示部は、前記収容室の内表面に設けられる、請求項1に記載の冷蔵庫。 - 前記発光制御部は、前記扉が開いている場合および前記扉が閉じている場合の双方の場合において、可視光通信による前記データの伝送を行う、請求項4に記載の冷蔵庫。
- 前記冷蔵庫が運転を開始されたことに応答して、可視光通信による前記データの伝送が開始される、請求項1に記載の冷蔵庫。
- 前記発光制御部は、前記データを表すデジタル信号に対応して前記発光素子を点灯および消灯することによって可視光通信を行い、
前記デジタル信号は、点灯および消灯の周波数が所定周波数以上となるようにパルス変調される、請求項1に記載の冷蔵庫。 - 可視光を出力可能な発光素子を用いて情報を表示するための発光表示部と、
前記発光表示部の点灯および消灯を制御する発光制御部とを備え、
前記発光制御部は、前記情報を表示している前記発光素子を用いてデータを外部機器に伝送する可視光通信を行うように前記発光表示部を制御する、電気機器。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP2021076320A (ja) * | 2019-11-12 | 2021-05-20 | 日立グローバルライフソリューションズ株式会社 | 冷蔵庫 |
-
2012
- 2012-08-08 JP JP2012175937A patent/JP2014035118A/ja active Pending
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