JP2014034104A - 刃物研磨装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】誰にでも容易に刃物を研ぐことができる刃物研磨装置を提供する。及び、刀身全体を容易に磨き上げることができる刃物研磨装置を提供する。
【解決手段】回転中心軸位置を頂点として円錐形或いは円錐台形をなした研磨面を有する回転板20と、回転板20の裏面側の回転中心に対して表面の中心に直行するように回転軸31が連結された電動モータ30とを備えた刃物研磨装置1を構成する。これにより、回転板20の研磨面に刃物5を押し当てた際に研磨面と刃物5との当接面の全体が同じ方向の力を受けるので、刃物5を所定位置に安定して維持しながら研磨を行うことができる。
【選択図】図3
【解決手段】回転中心軸位置を頂点として円錐形或いは円錐台形をなした研磨面を有する回転板20と、回転板20の裏面側の回転中心に対して表面の中心に直行するように回転軸31が連結された電動モータ30とを備えた刃物研磨装置1を構成する。これにより、回転板20の研磨面に刃物5を押し当てた際に研磨面と刃物5との当接面の全体が同じ方向の力を受けるので、刃物5を所定位置に安定して維持しながら研磨を行うことができる。
【選択図】図3
Description
本発明は、包丁やはさみ等の刃物を研ぐ刃物研磨装置に関する。
従来、包丁やはさみなどの刃物を研ぐ際には砥石を使用するのが一般的であった。しかし、砥石を使って刃物を研ぐには研ぎに関するある程度の技術が必要である。このため、誰でも容易に刃物を研げるようにした特許文献1に開示されるような研磨機が知られている。
特許文献1に開示される研磨機は、包丁の回転可能な切頭円錐等の形状をした砥石を備え、砥石の回転を電動駆動とし、電動駆動回転の回転速度を切り替可能としたものである。これにより、簡単に切れ味が良く且つ刃先を傷めにくい研磨機を一般家庭等で容易に使用することができるようにしている。
また、刃物研ぎの専門家が使用する研磨機としては特許文献2或いは非特許文献1に開示されるような研磨機が知られている。
特許文献2に開示される研磨機は、電動モータによって移動する研磨材が左右の傾斜板の間の離間部に露呈することによって、何れかの傾斜板の上面に刃面を当てた刃物の刃先を一対のガイドローラに摺動自在に当てた状態で、該刃物の刃先を傾斜板の角度調整による所定角度で研磨材に接触させ、左右の傾斜板の何れに刃物を載置したかによって、電動モータに接続された操作スイッチを正転又は逆転の状態に切り替えることにより、刃物の刃先を接触させた研磨材を刃先から遠ざかる方向へ垂直方向に回転するようにしたものである。この構成により、包丁等の刃物の刃先を容易に研磨することができ、刃物の研磨痕を刃先の辺に対して垂直方向に形成することによって切れ味の鋭い研磨痕を形成するようにしている。
非特許文献1に開示される研磨機は、円盤状の砥石をモータによって回転させ、回転する円盤の上面に刃を当てることにより、刃を研磨するものである。
特許文献1に開示される研磨機は、包丁の回転可能な切頭円錐等の形状をした砥石を備え、砥石の回転を電動駆動とし、電動駆動回転の回転速度を切り替可能としたものである。これにより、簡単に切れ味が良く且つ刃先を傷めにくい研磨機を一般家庭等で容易に使用することができるようにしている。
また、刃物研ぎの専門家が使用する研磨機としては特許文献2或いは非特許文献1に開示されるような研磨機が知られている。
特許文献2に開示される研磨機は、電動モータによって移動する研磨材が左右の傾斜板の間の離間部に露呈することによって、何れかの傾斜板の上面に刃面を当てた刃物の刃先を一対のガイドローラに摺動自在に当てた状態で、該刃物の刃先を傾斜板の角度調整による所定角度で研磨材に接触させ、左右の傾斜板の何れに刃物を載置したかによって、電動モータに接続された操作スイッチを正転又は逆転の状態に切り替えることにより、刃物の刃先を接触させた研磨材を刃先から遠ざかる方向へ垂直方向に回転するようにしたものである。この構成により、包丁等の刃物の刃先を容易に研磨することができ、刃物の研磨痕を刃先の辺に対して垂直方向に形成することによって切れ味の鋭い研磨痕を形成するようにしている。
非特許文献1に開示される研磨機は、円盤状の砥石をモータによって回転させ、回転する円盤の上面に刃を当てることにより、刃を研磨するものである。
http://www.ryobi−group.co.jp/projects/powertools/products/item_detail.php?itid=81&cid=2&csid=128&ckbnid=1&pf=2
しかしながら、特許文献1に開示される研磨機は、周知の砥石を使用して刃物を刃を研磨することに比べて容易に刃先を研磨することができるが、平面をなす砥石の表面に刃を当てたときに刃に多方向の力が加わることがあるので、研磨作業にコツが必要であった。例えば、円盤状の砥石の中心が回転軸となるため、図6に示すように回転軸を跨いで刃物101を砥石102の表面に押しつけると、刃物101の先端部101aと刃元部分101bとでは反対方向の力がかかってしまい、刃物101を所定位置に安定して維持することが困難になる。
また、刃物の腹の部分に発生した錆を落としたいときに、刃物の腹を砥石表面に押し当てて研磨しても刃物の腹に凹凸がある刃物の場合は腹の錆を綺麗に落とすことができなかった。このため研磨機のみによって刀身全体を磨き上げることが困難な場合があった。
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、誰にでも容易に刃物を研ぐことができる刃物研磨装置を提供することである。
本発明のさらなる目的は、刀身全体を容易に磨き上げることができる刃物研磨装置を提供することである。
また、刃物の腹の部分に発生した錆を落としたいときに、刃物の腹を砥石表面に押し当てて研磨しても刃物の腹に凹凸がある刃物の場合は腹の錆を綺麗に落とすことができなかった。このため研磨機のみによって刀身全体を磨き上げることが困難な場合があった。
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、誰にでも容易に刃物を研ぐことができる刃物研磨装置を提供することである。
本発明のさらなる目的は、刀身全体を容易に磨き上げることができる刃物研磨装置を提供することである。
本発明は上記の目的を達成するために、回転中心軸位置を頂点として円錐形或いは円錐台形をなした研磨面を有する回転板と、前記回転板の裏面側の回転中心に対して前記表面の中心に直行するように回転軸が連結された電動モータとを備えた刃物研磨装置を提案する。
本発明の刃物研磨装置によれば、回転板の研磨面に刃物を押し当てた際に研磨面と刃物との当接面の全体が同じ方向の力を受けるので、刃物を所定位置に安定して維持しながら研磨を行うことができる。
また、本発明は上記の目的を達成するために、上記の構成に加えて、前記研磨面に貼り付けられたシート状のヤスリを備えている刃物研磨装置を提案する。
本発明の刃物研磨装置によれば、シート状のヤスリを自由に交換することにより、研磨の度合いを容易に変えることができる。
また、本発明は上記の目的を達成するために、上記の構成に加えて、前記研磨面と前記シート状のヤスリとの間に均一な厚さを有する弾性部材を設けた刃物研磨装置を提案する。
本発明の刃物研磨装置によれば、研磨面とシート状のヤスリとの間に弾性部材が設けられているので、刃物の研磨対象面に凹凸があっても該凹凸に沿ってヤスリの表面が変動するため、刃物の研磨対象面全体を研磨することができる。
また、本発明は上記の目的を達成するために、上記の構成に加えて、前記研磨面に塗布された研磨剤を有する刃物研磨装置を提案する。
本発明の刃物研磨装置によれば、回転する回転板の研磨面に塗布された研磨剤によって刃物が研磨される。
また、本発明は上記の目的を達成するために、上記の構成に加えて、前記回転板は、木材及び樹脂部材の何れかからなる回転板本体と、該回転板本体の前記表面に装着された金属板とからなる刃物研磨装置を提案する。
本発明の刃物研磨装置によれば、回転板本体が金属に比べて軽量な部材からなるので回転時における慣性力を低減することができるため、研磨面への刃物の押し当て力が必要以上なものとなることを低減することができると共に、刃物との当接面は金属によって構成されているので研磨による研磨面の摩耗を低減することができる。
また、本発明は上記の目的を達成するために、上記の構成に加えて、前記研磨面を上面とし且つ前記回転軸が垂直になるように前記電動モータが配置されている刃物研磨装置を提案する。
本発明の刃物研磨装置によれば、研磨面が上面となるため、研磨面に対して刃物を容易に当接させることができる。
また、本発明は上記の目的を達成するために、上記の構成に加えて、前記電動モータを時計回転方向及び反時計回転方向の何れにも回転方向を切り替えられる駆動手段を備えている刃物研磨装置を提案する。
本発明の刃物研磨装置によれば、回転板の回転方向を反転させることができるため、刃物の刃先の向きを変えた際にも研ぎやすい方向に回転板を回転させることができる。
本発明の刃物研磨装置によれば、回転板の研磨面に刃物を押し当てた際に研磨面と刃物との当接面の全体が同じ方向の力を受けるので、刃物を所定位置に安定して維持しながら研磨を行うことができる。
また、本発明は上記の目的を達成するために、上記の構成に加えて、前記研磨面に貼り付けられたシート状のヤスリを備えている刃物研磨装置を提案する。
本発明の刃物研磨装置によれば、シート状のヤスリを自由に交換することにより、研磨の度合いを容易に変えることができる。
また、本発明は上記の目的を達成するために、上記の構成に加えて、前記研磨面と前記シート状のヤスリとの間に均一な厚さを有する弾性部材を設けた刃物研磨装置を提案する。
本発明の刃物研磨装置によれば、研磨面とシート状のヤスリとの間に弾性部材が設けられているので、刃物の研磨対象面に凹凸があっても該凹凸に沿ってヤスリの表面が変動するため、刃物の研磨対象面全体を研磨することができる。
また、本発明は上記の目的を達成するために、上記の構成に加えて、前記研磨面に塗布された研磨剤を有する刃物研磨装置を提案する。
本発明の刃物研磨装置によれば、回転する回転板の研磨面に塗布された研磨剤によって刃物が研磨される。
また、本発明は上記の目的を達成するために、上記の構成に加えて、前記回転板は、木材及び樹脂部材の何れかからなる回転板本体と、該回転板本体の前記表面に装着された金属板とからなる刃物研磨装置を提案する。
本発明の刃物研磨装置によれば、回転板本体が金属に比べて軽量な部材からなるので回転時における慣性力を低減することができるため、研磨面への刃物の押し当て力が必要以上なものとなることを低減することができると共に、刃物との当接面は金属によって構成されているので研磨による研磨面の摩耗を低減することができる。
また、本発明は上記の目的を達成するために、上記の構成に加えて、前記研磨面を上面とし且つ前記回転軸が垂直になるように前記電動モータが配置されている刃物研磨装置を提案する。
本発明の刃物研磨装置によれば、研磨面が上面となるため、研磨面に対して刃物を容易に当接させることができる。
また、本発明は上記の目的を達成するために、上記の構成に加えて、前記電動モータを時計回転方向及び反時計回転方向の何れにも回転方向を切り替えられる駆動手段を備えている刃物研磨装置を提案する。
本発明の刃物研磨装置によれば、回転板の回転方向を反転させることができるため、刃物の刃先の向きを変えた際にも研ぎやすい方向に回転板を回転させることができる。
本発明によれば、回転板の研磨面に刃物を押し当てた際に研磨面と刃物との当接面の全体が同じ方向の力を受けるので、刃物を所定位置に安定して維持しながら研磨を行うことができるため、研ぎに関する専門の知識が無い者であっても容易に刃物を研ぐことができる。
さらに、本発明によれば、研磨面とシート状のヤスリとの間に弾性部材が設けられているので、刃物の研磨対象面に凹凸があっても該凹凸に沿ってヤスリの表面が変動するため、刃物の研磨対象面全体を研磨することができる。
さらに、本発明によれば、研磨面とシート状のヤスリとの間に弾性部材が設けられているので、刃物の研磨対象面に凹凸があっても該凹凸に沿ってヤスリの表面が変動するため、刃物の研磨対象面全体を研磨することができる。
以下、図面を参照して本発明の一実施形態を説明する。
図1乃至図3は本発明の第1実施形態における刃物研磨装置を示す図である。図において、1は刃物研磨装置で、装置本体10と回転板20とから構成されている。装置本体10は直方体形状のケース11を備え、ケース11の内部には電動モータ30が設けられている。また、ケース11の側面には電動モータ30への通電をオン・オフするための電源スイッチ12と、電動モータ30の回転方向を時計回転方向或いは反時計回転方向の何れかに切り替えるための回転方向切り替えスイッチ13が設けられている。
電動モータ30は、例えば単相モータからなり、回転軸31が垂直になるようにケースから突出した状態でケース11に固定されている。また電動モータ30としては、50〜1000回転/分のものを用いており、好ましくは300〜700回転/分で使用する方が刃物にかかる力が適度な状態になるので研磨に適している。
回転板20は、上面を研磨面21とする略円盤状をなし、木材及び樹脂部材等の金属よりも比重が軽い部材からなる回転板本体22と、回転板22の側面及び上面を覆う厚さが均一な金属板23、及び金属板23の上面に両面テープ(図示せず)によって貼り付けられた厚さが均一なシート状のヤスリ24から構成されてる。回転板本体22及び金属板23の上面は回転軸を頂点とする円錐形状をなし、その傾斜面と水平面とは角度θをなしている。傾斜面の傾斜角度は、回転板20の回転中心を跨いで研磨面に刃物が当接しないように且つ研ぎやすさを考慮して適宜設定することが好ましい。なお、シート状ヤスリ24としては、柔軟性や可撓性を有する紙ヤスリ或いは布ヤスリなどが用いられる。
回転板20の底面には連結部材40が固定されており、回転板20の回転中心が電動モータ30の回転軸の中心に一致するように連結部材40によって電動モータ30の回転軸31に回転板20が連結されている。
上記構成よりなる本実施形態の刃物研磨装置1によって刃物を研磨する際、図3に示すように、刃物5を回転板20のシート状ヤスリ24の表面に押し当てると、回転板20の回転中心を跨いでシート状ヤスリ24の表面に刃物が当接しないため、刃物5の当接面全体には1つの方向の力しか加わらないので、刃物5を安定して所定位置に維持することができる。これにより、研ぎに関する専門の知識が無い者であっても容易に刃物を研ぐことができる。
また、本実施形態の刃物研磨装置1によれば、回転板本体22が金属に比べて軽量な部材からなるので回転時における慣性力を低減することができるため、研磨面への刃物の押し当て力が必要以上なものとなることを低減することができると共に、刃物との当接面は金属によって構成されているので研磨による研磨面の摩耗を低減することができる。
また、回転板20の研磨面にシート状ヤスリ24を両面テープによって貼り付けているので、ヤスリ24の表面がすり減ったときには容易にシート状ヤスリ24を交換することができる。さらに、刃物5の研ぎ加減を調整するためにシート状ヤスリ24の番数も容易に変更することができる。
さらに、本実施形態の刃物研磨装置1によれば、研磨面が上面となるように構成されているため、研磨面に対して刃物を容易に当接させることができる。
また、実施形態の刃物研磨装置1によれば、回転板20の回転方向を反転させることができるため、刃物の刃先の向きを変えた際にも研ぎやすい方向に回転板を回転させることができる。
さらにまた、本実施形態の刃物研磨装置1を用いることによって鎌のように刃先が湾曲した刃物であっても容易に研磨することができる。
次に、本発明の第2実施形態を説明する。
図4は本発明の第2実施形態における刃物研磨装置を示す図であり、図において、上記第1実施形態と同一構成部分は同一符号をもって表しその説明を省略する。また、第2実施形態と上記第1実施形態との相違点は、第2実施形態においては、金属板23の表面とシート状ヤスリ24との間に均一な厚さを有する弾性部材25を設けたことである。
弾性部材25は金属板23の上面に接着されており、弾性部材25の上面には両面テープ(図示せず)によってシート状ヤスリ24が貼り付けられている。
本実施形態においても、回転板本体22及び金属板23並びにシート状ヤスリ24の上面は回転軸を頂点とする円錐形状をなし、その傾斜面と水平面とは角度θをなしている。傾斜面の傾斜角度は、回転板20の回転中心を跨いで研磨面に刃物が当接しないように且つ研ぎやすさを考慮して適宜設定することが好ましい。
このように弾性部材25を設けることにより、シート状ヤスリ24の表面に刃物を押し当てたときに刃物の表面の凹凸に沿ってシート状ヤスリ24の表面が変動するので、刃物の表面に凹凸があるときでも刃物の表面全体を研磨することができる。例えば、刃物の腹に凹凸がある刃物の腹の部分に発生した錆を落としたいときに、刃物の腹をシート状ヤスリ24に押し当てて研磨すれば、腹の錆を綺麗に落とすことができる。このため刃物研磨装置1のみによって刀身全体を磨き上げることができる。
なお、弾性部材25としてはスポンジやゴムなどを用いることができ、刃物表面の凹凸の状態に応じて、凹凸状態に適した弾力を有する弾性部材25を適宜用いることが好ましい。
次に、本発明の第3実施形態を説明する。
図5は本発明の第3実施形態における刃物研磨装置を示す図であり、図において、上記第1実施形態と同一構成部分は同一符号をもって表しその説明を省略する。また、第3実施形態と上記第1実施形態との相違点は、第3実施形態においては、金属板23の上面にシート状ヤスリ24を貼り付けずに、金属板23の上面に研磨剤26を塗布した。
このように金属板23の上面に研磨剤26を塗布した状態で金属板23の上面に刃物を押し当てても第1実施形態と同様に刃物を容易に研磨することができる。
なお、上記実施形態では回転板20の上面を円錐形状としたが、これに代えて円錐台形状とし、円錐台の傾斜面に刃物を押し当てて刃物を研磨しても上記実施形態と同様の効果を得ることができる。
図1乃至図3は本発明の第1実施形態における刃物研磨装置を示す図である。図において、1は刃物研磨装置で、装置本体10と回転板20とから構成されている。装置本体10は直方体形状のケース11を備え、ケース11の内部には電動モータ30が設けられている。また、ケース11の側面には電動モータ30への通電をオン・オフするための電源スイッチ12と、電動モータ30の回転方向を時計回転方向或いは反時計回転方向の何れかに切り替えるための回転方向切り替えスイッチ13が設けられている。
電動モータ30は、例えば単相モータからなり、回転軸31が垂直になるようにケースから突出した状態でケース11に固定されている。また電動モータ30としては、50〜1000回転/分のものを用いており、好ましくは300〜700回転/分で使用する方が刃物にかかる力が適度な状態になるので研磨に適している。
回転板20は、上面を研磨面21とする略円盤状をなし、木材及び樹脂部材等の金属よりも比重が軽い部材からなる回転板本体22と、回転板22の側面及び上面を覆う厚さが均一な金属板23、及び金属板23の上面に両面テープ(図示せず)によって貼り付けられた厚さが均一なシート状のヤスリ24から構成されてる。回転板本体22及び金属板23の上面は回転軸を頂点とする円錐形状をなし、その傾斜面と水平面とは角度θをなしている。傾斜面の傾斜角度は、回転板20の回転中心を跨いで研磨面に刃物が当接しないように且つ研ぎやすさを考慮して適宜設定することが好ましい。なお、シート状ヤスリ24としては、柔軟性や可撓性を有する紙ヤスリ或いは布ヤスリなどが用いられる。
回転板20の底面には連結部材40が固定されており、回転板20の回転中心が電動モータ30の回転軸の中心に一致するように連結部材40によって電動モータ30の回転軸31に回転板20が連結されている。
上記構成よりなる本実施形態の刃物研磨装置1によって刃物を研磨する際、図3に示すように、刃物5を回転板20のシート状ヤスリ24の表面に押し当てると、回転板20の回転中心を跨いでシート状ヤスリ24の表面に刃物が当接しないため、刃物5の当接面全体には1つの方向の力しか加わらないので、刃物5を安定して所定位置に維持することができる。これにより、研ぎに関する専門の知識が無い者であっても容易に刃物を研ぐことができる。
また、本実施形態の刃物研磨装置1によれば、回転板本体22が金属に比べて軽量な部材からなるので回転時における慣性力を低減することができるため、研磨面への刃物の押し当て力が必要以上なものとなることを低減することができると共に、刃物との当接面は金属によって構成されているので研磨による研磨面の摩耗を低減することができる。
また、回転板20の研磨面にシート状ヤスリ24を両面テープによって貼り付けているので、ヤスリ24の表面がすり減ったときには容易にシート状ヤスリ24を交換することができる。さらに、刃物5の研ぎ加減を調整するためにシート状ヤスリ24の番数も容易に変更することができる。
さらに、本実施形態の刃物研磨装置1によれば、研磨面が上面となるように構成されているため、研磨面に対して刃物を容易に当接させることができる。
また、実施形態の刃物研磨装置1によれば、回転板20の回転方向を反転させることができるため、刃物の刃先の向きを変えた際にも研ぎやすい方向に回転板を回転させることができる。
さらにまた、本実施形態の刃物研磨装置1を用いることによって鎌のように刃先が湾曲した刃物であっても容易に研磨することができる。
次に、本発明の第2実施形態を説明する。
図4は本発明の第2実施形態における刃物研磨装置を示す図であり、図において、上記第1実施形態と同一構成部分は同一符号をもって表しその説明を省略する。また、第2実施形態と上記第1実施形態との相違点は、第2実施形態においては、金属板23の表面とシート状ヤスリ24との間に均一な厚さを有する弾性部材25を設けたことである。
弾性部材25は金属板23の上面に接着されており、弾性部材25の上面には両面テープ(図示せず)によってシート状ヤスリ24が貼り付けられている。
本実施形態においても、回転板本体22及び金属板23並びにシート状ヤスリ24の上面は回転軸を頂点とする円錐形状をなし、その傾斜面と水平面とは角度θをなしている。傾斜面の傾斜角度は、回転板20の回転中心を跨いで研磨面に刃物が当接しないように且つ研ぎやすさを考慮して適宜設定することが好ましい。
このように弾性部材25を設けることにより、シート状ヤスリ24の表面に刃物を押し当てたときに刃物の表面の凹凸に沿ってシート状ヤスリ24の表面が変動するので、刃物の表面に凹凸があるときでも刃物の表面全体を研磨することができる。例えば、刃物の腹に凹凸がある刃物の腹の部分に発生した錆を落としたいときに、刃物の腹をシート状ヤスリ24に押し当てて研磨すれば、腹の錆を綺麗に落とすことができる。このため刃物研磨装置1のみによって刀身全体を磨き上げることができる。
なお、弾性部材25としてはスポンジやゴムなどを用いることができ、刃物表面の凹凸の状態に応じて、凹凸状態に適した弾力を有する弾性部材25を適宜用いることが好ましい。
次に、本発明の第3実施形態を説明する。
図5は本発明の第3実施形態における刃物研磨装置を示す図であり、図において、上記第1実施形態と同一構成部分は同一符号をもって表しその説明を省略する。また、第3実施形態と上記第1実施形態との相違点は、第3実施形態においては、金属板23の上面にシート状ヤスリ24を貼り付けずに、金属板23の上面に研磨剤26を塗布した。
このように金属板23の上面に研磨剤26を塗布した状態で金属板23の上面に刃物を押し当てても第1実施形態と同様に刃物を容易に研磨することができる。
なお、上記実施形態では回転板20の上面を円錐形状としたが、これに代えて円錐台形状とし、円錐台の傾斜面に刃物を押し当てて刃物を研磨しても上記実施形態と同様の効果を得ることができる。
本発明の刃物研磨装置を用いることにより、刃物研ぎに関する専門の知識が無い者であっても容易に刃物を研ぐことができ、さらに、刃物の研磨対象面に凹凸があっても刃物の研磨対象面全体を研磨することができる。
1…刃物研磨装置、5…刃物、10…装置本体、11…ケース、12…電源スイッチ、13…回転方向切り替えスイッチ、20…回転板、21…研磨面、22…回転板本体、23…金属板、24…シート状ヤスリ、25…弾性部材、26…研磨剤、30…電動モータ、31…回転軸。
Claims (7)
- 回転中心軸位置を頂点として円錐形或いは円錐台形をなした研磨面を有する回転板と、
前記回転板の裏面側の回転中心に対して前記表面の中心に直行するように回転軸が連結された電動モータとを備えた
ことを特徴とする刃物研磨装置。 - 前記研磨面に貼り付けられたシート状のヤスリを備えている
ことを特徴とする請求項1に記載の刃物研磨装置。 - 前記研磨面と前記シート状のヤスリとの間に均一な厚さを有する弾性部材を設けた
ことを特徴とする請求項2に記載の刃物研磨装置。 - 前記研磨面に塗布された研磨剤を有する
ことを特徴とする請求項1に記載の刃物研磨装置。 - 前記回転板は、木材及び樹脂部材の何れかからなる回転板本体と、該回転板本体の前記表面に装着された金属板とからなる
ことを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の刃物研磨装置。 - 前記研磨面を上面とし且つ前記回転軸が垂直になるように前記電動モータが配置されている
ことを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載の刃物研磨装置。 - 前記電動モータを時計回転方向及び反時計回転方向の何れにも回転方向を切り替えられる駆動手段を備えている
ことを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載の刃物研磨装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012184599A JP2014034104A (ja) | 2012-08-07 | 2012-08-07 | 刃物研磨装置 |
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Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014034104A true JP2014034104A (ja) | 2014-02-24 |
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ID=50283408
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012184599A Pending JP2014034104A (ja) | 2012-08-07 | 2012-08-07 | 刃物研磨装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2014034104A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR102106154B1 (ko) * | 2018-11-27 | 2020-04-29 | 박준선 | 연마 장치 |
-
2012
- 2012-08-07 JP JP2012184599A patent/JP2014034104A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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