JP2014032173A - 突き刺し強度測定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】膜への微小径の物質の突き刺し強度を様々な条件で測定する。
【解決手段】燃料電池に用いられる膜材料の突き刺し強度測定装置であって、膜材料に突き刺す先端部を有する突き刺し器具であって、先端部の直径が10[μm]以下である突き刺し器具と、突き刺し器具を50[μm/s]以下の速度で移動させる移動装置と、膜材料を挟んで保持する2枚の平板であって、先端部を貫通させる孔をそれぞれ向かい合う位置に有する2枚の平板、を有する膜材料保持治具と、膜材料保持治具を積載し、先端部が膜材料に突き刺されたときの突き刺し荷重を測定する突き刺し荷重測定部と、制御部と、を備え、制御部は、前記荷重の変動開始から前記荷重が最大値に至るまでの時間と、前記時間における突き刺し器具の移動速度とから突き刺しに要したストロークを算出する。
【選択図】図1

Description

この発明は、燃料電池に用いられる膜の突き刺し強度測定装置に関する。
フィルムの引っ張り強度または突き刺し強度を測定する装置が知られている(特許文献1)。この装置では、フィルムを引っ張り治具の各保持部または突き刺し器具の保持部に取り付ける。その後、引っ張り治具の一方の保持部または突き刺し器具の突き刺し部をコネクト部に取り付ける。そして、引っ張り治具の他方の保持部または突き刺し器具の保持部を装置本体に取り付ける。そして、移動手段により負荷測定手段と共に引っ張り治具の一方の保持部または突き刺し器具の突き刺し部を移動させることにより、フィルムの引っ張り強度あるいは突き刺し強度を測定する。
特開2001−141625号公報
燃料電池の電解質膜の両面には一般に拡散層が配置される。この拡散層として、カーボン繊維を含む拡散層を用いる場合がある。近年、電解質膜の薄膜化により、拡散層のカーボン繊維の一部が電解質膜に突き刺さり、電解質膜の両極を短絡させるという問題が生じている。そこで、拡散層のカーボン繊維の突き刺しに対する電解質膜の強度を測定することが求められている。しかし、従来の突き刺し強度の測定装置で、径の大きな針を有する治具を用いて評価した場合、カーボン繊維のような細い径の針による場合と破壊メカニズムが異なることが考えられる。そのため、径の大きな針を用いた評価結果から径の小さなカーボン繊維の突き刺しに対する電解質膜の強度を判断することは難しかった。また、カーボン繊維のような微小径の物質の突き刺しを行う場合、折れや変形を避け、微小な突き刺し荷重を測定し、微小な突き刺し時のストロークを測定することは難しかった。さらに、燃料電池内部での突き刺し状態を再現するには電解質膜の突き刺す側の反対側に拡散層などの部材がある状態で突き刺し評価を実施する場合もある。従来の突き刺し強度測定装置では、このような評価を十分に行うことも難しかった。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、燃料電池に用いられる電解質膜などの様々な膜に対し、微小径の物質の突き刺し強度を様々な条件で測定すること目的とする。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
(1)本発明の一形態によれば、燃料電池に用いられる膜材料の突き刺し強度測定装置が提供される。この突き刺し強度測定装置は、膜材料に突き刺す先端部を有する突き刺し器具であって、前記先端部の直径が10[μm]以下である突き刺し器具と、前記突き刺し器具を50[μm/s]以下の速度で移動させる移動装置と、前記膜材料を挟んで保持する2枚の平板であって、前記先端部を貫通させる孔をそれぞれ向かい合う位置に有する2枚の平板を有する膜材料保持治具と、前記膜材料保持治具を積載し、前記先端部が前記膜材料に突き刺されたときの突き刺し荷重を測定する突き刺し荷重測定部と、制御部と、を備え、前記制御部は、前記荷重の変動開始から前記荷重が最大値に至るまでの時間と、前記時間における突き刺し器具の移動速度とから突き刺しに要したストロークを算出する。この形態の突き刺し強度測定装置によれば、突き刺し器具の先端部を50[μm/s]以下の速度で膜材料に突き刺すので、突き刺し器具の折れや曲がりを起こりにくく出来る。また、先端部の折れや曲がりを撮影装置と表示装置で確認しながら評価を行うことができる。
(2)上記形態の突き刺し強度測定装置において、前記突き刺し器具は、前記先端部として、燃料電池の拡散層に使用されるカーボン繊維を交換可能に保持してもよい。この形態の突き刺し強度測定装置によれば、実際の燃料電池の拡散層のカーボン繊維を模擬した評価を行うことが出来る。
(3)上記形態の突き刺し強度測定装置において、前記先端部は、タングステンを含む超硬合金で形成されていてもよい。この形態の突き刺し強度測定装置によれば、カーボン繊維よりも、先端部の強度、耐久性を大きくできる。また、先端部の微細な形状についてバラツキが少なく、突き刺し器具を交換したときの評価結果の比較が容易である。また、先端部の長さをカーボン繊維の先端部を用いるよりも長くすることができ、より厚い膜材料を評価できる。
(4)上記形態の突き刺し強度測定装置において、前記突き刺し荷重測定部は、1mg以下の荷重を測定可能であってもよい。この形態の突き刺し強度測定装置によれば、突き刺し荷重測定部は、1mg以下の荷重を測定可能であるので、突き刺し荷重を精度良く評価を行うことが出来る。
(5)上記形態の突き刺し強度測定装置において、前記先端部を撮影する撮影装置と、撮影された前記先端部を表示する表示装置と、を備え、前記孔は、前記突き刺し器具側の第1の平板の厚さの10倍以上の直径を有していてもよい。この形態の突き刺し強度測定装置によれば、孔は、突き刺し器具側の第1の平板の厚さの10倍以上の直径を有しているので、測定者は、撮影装置と表示装置を用いて、膜材料に刺さる先端部の様子を確認しながら評価を行うことが出来る。
(6)上記形態の突き刺し強度測定装置において、前記撮影装置は、50〜500倍に拡大可能なレンズを有していてもよい。この形態の突き刺し強度測定装置によれば、突き刺し強度測定装置の使用者が、突き刺し器具の先端部が膜材料に刺さるときに、先端部に折れや曲がりが生じたことを容易に発見することができる。
(7)上記形態の突き刺し強度測定装置において、さらに、前記膜材料の前記先端部が突き刺さる突き刺し面の裏面と、前記突き刺し器具と、の間に電圧を印加するための電圧印加装置を備え、前記膜材料保持治具は、絶縁体で構成されており、膜材料の突き刺し面の裏に、前記膜材料と異なる燃料電池構成部材を保持し、前記突き刺し荷重測定部は、前記移動装置が前記突き刺し器具を移動して前記膜材料に突き刺したときの突き刺し荷重を測定し、前記制御部は、前記先端部が前記膜材料を突き抜けて前記裏面に達したことを前記突き刺し器具と前記裏面との間の電圧の変化を用いて検出し、前記先端部が前記膜材料を突き抜けたときにおける突き刺し荷重を突き刺し強度としてもよい。この形態の突き刺し強度測定装置によれば、先端部が膜材料を突き抜けたときを容易に検知できる。
(8)上記形態の突き刺し強度測定装置において、さらに、前記膜材料の前記先端部が突き刺さる突き刺し面の裏面と、前記突き刺し器具と、の間に電圧を印加するための電圧印加装置と、前記電圧により前記突き刺し器具に流れる電流を測定する電流測定装置を備え、前記制御部は、前記先端部が前記膜材料を突き抜けて前記裏面に達したことを前記突き刺し器具に流れる電流を用いて検出し、前記先端部が前記膜材料を突き抜けたときにおける突き刺し荷重を突き刺し強度としてもよい。この形態の突き刺し強度測定装置によれば、先端部が膜材料を突き抜けたときを容易に検知できる。
(9)上記形態の突き刺し強度測定装置において、前記先端部が前記膜材料に接触してから前記先端部が前記膜材料を突き抜けるまでの前記先端部に流れる電流の変化を用いて、前記膜材料の欠陥を検出してもよい。この形態の突き刺し強度測定装置によれば、先端部に流れる電流の変化を用いて、容易に、膜材料の欠陥を検出できる。
(10)上記形態の突き刺し強度測定装置において、前記膜材料の前記先端部が突き刺さる突き刺し面の裏面と、前記突き刺し器具と、の間の電圧を一定に保つ電圧安定化装置を備えてもよい。この形態の突き刺し強度測定装置によれば、燃料電池の単セル内部で短絡が生じたときの状態を再現しつつ、電流を測定することが可能となる。
(11)上記形態の突き刺し強度測定装置において、さらに、前記突き刺し器具と直列に接続された電気抵抗を備えてもよい。この形態の突き刺し強度測定装置によれば、ダイナミックレンジを広げ、電流を精度良く測定することができる。
(12)上記形態の突き刺し強度測定装置において、前記電流測定装置は、前記電気抵抗の電圧降下を測定し、前記電圧降下を前記電気抵抗の既知の抵抗値で除算することにより前記突き刺し器具に流れる電流を測定してもよい。この形態の突き刺し強度測定装置によれば、電気抵抗の電圧降下を測定することにより前記突き刺し器具に流れる電流を間接的に測定するので、電流を直接測定する場合に比べ測定系の影響を抑制できる。
(13)上記形態の突き刺し強度測定装置において、前記燃料電池構成部材は拡散層であることを特徴としてもよい。
(14)上記形態の突き刺し強度測定装置において、前記燃料電池構成部材はマイクロポーラス層であることを特徴としてもよい。
(15)上記形態の突き刺し強度測定装置において、前記2枚の平板は、それぞれ直径の異なる複数の孔であって、前記先端部を貫通させる孔を含む複数の孔を有していてもよい。この形態の突き刺し強度測定装置によれば、異なる大きさの孔における突き刺し強度を評価する際に、電解質膜500を保持し直すことなく膜材料を評価できるので、評価時間を短縮することができる。また、孔の大きさの異なる平板を多数作成する必要がないので、評価コストを下げることが出来る。
(16)上記形態の突き刺し強度測定装置において、前記複数の孔の直径は、前記膜材料が用いられる燃料電池において燃料電池の拡散層に前記燃料電池のセパレータが重ねられて配置されるときの前記セパレータに形成された反応ガスの流路幅の大きさと等しい大きさであってもよい。
(17)上記形態の突き刺し強度測定装置において、前記突き刺し強度測定装置は、前記先端部が前記膜材料に突き刺さる角度を調整可能であってもよい。この形態の突き刺し強度測定装置によれば、先端部が膜材料に突き刺さる角度を変えて突き刺し強度を評価することができる。
(18)上記形態の突き刺し強度測定装置において、さらに、前記先端部が突き刺さる部分の温度を制御する温度制御部を備えていてもよい。この形態の突き刺し強度測定装置によれば、温度を変えることにより、様々な温度、例えば、燃料電池運転中の温度における膜材料の突き刺し評価を容易に行うことが出来る。
(19)上記形態の突き刺し強度測定装置において、前記温度制御部は、前記膜材料保持治具の下部に取り付けられたヒータと、前記膜材料の温度測定手段と、測定された温度を基づいて前記ヒータの発熱量を調整する温度調整部と、を有してもよい。
(20)上記形態の突き刺し強度測定装置において、さらに、前記先端部が突き刺さる部分の湿度を制御する湿度制御部を備えてもよい。この形態の突き刺し強度測定装置によれば、膜材料に対し、湿度を制御することができる。
(21)上記形態の突き刺し強度測定装置において、前記湿度制御部は、前記ヒータの上部に前記突き刺し器具が突き刺さる部分を加湿するための液溜めを備えてもよい。この形態の突き刺し強度測定装置によれば、膜材料に対し、相対湿度100%の加湿を行うことができる。
なお、本発明は、種々の形態で実現することが可能であり、例えば、突き刺し強度測定装置の他、突き刺し強度測定方法等の形態で実現することができる。
第1の実施例の膜強度測定装置を示す説明図である。 膜保持治具の構成を示す説明図である。 突き刺し器具の先端部を示す説明図である。 突き刺し速度と荷重の関係を示すグラフである。 第2の実施例の膜強度測定装置を示す説明図である。 第3の実施例の膜強度測定装置で用いられる膜保持治具を示す説明図である。 第4の実施例の膜強度測定装置で用いられる膜保持治具を示す説明図である。 第5の実施例の膜強度測定装置で用いられる膜保持治具を示す説明図である。 第6の実施例の膜強度測定装置で用いられる膜保持治具を示す説明図である。 第7の実施例の膜強度測定装置を示す説明図である。 針の突き刺し距離(ストローク)と突き刺し荷重との関係を示す説明図である。 針の突き刺し距離(ストローク)と突き刺し部における電気抵抗との関係を示す説明図である。 針の突き刺し距離(ストローク)と針に流れる電流との関係を示す説明図である。 針が被測定物に少し刺さった状態を示す説明図である。 針が触媒層を貫通した状態を示す説明図である。 電解質膜の膜強度と絶縁性との関係を示す説明図である。
第1の実施例:
図1は、第1の実施例の膜強度測定装置を示す説明図である。膜強度測定装置10は、突き刺し器具100と、突き刺し器具保持部110と、突き刺し器具移動装置120と、台座130と、支柱140、145と、膜保持治具200と、荷重測定装置300と、カメラ400と、表示装置410と、制御部600と、を備える。突き刺し器具100は、下側の先端部に針105を有している。突き刺し器具100は、突き刺し器具保持部110に保持されており、台座130に立てられた支柱140に取り付けられた突き刺し器具移動装置120により突き刺し器具保持部110ごと鉛直方向に移動される。ここで、突き刺し器具移動装置120は、突き刺し器具100を50[μm/s]以下の一定速度で直線移動させられることが好ましい。針105は、この速度で電解質膜500に突き刺さる。この速度が50[μm/s]以下であれば、針105が電解質膜500に突き刺さるときの折れや変形を抑制することができる。本実施例では、突き刺し器具移動装置120として、駿河精機株式会社製のKXC06020-Cを用いている。
台座130は、荷重測定装置300を積載し、荷重測定装置300は、膜保持治具200を積載している。荷重測定装置300は、1mg以下の荷重を測定できることが好ましい。本実施例では、荷重測定装置300として、株式会社島津製作所製のUW620H電子天秤を用いている。このUW620H電子天秤は、容易に入手することが出来、1mgの荷重を精度良く測定することが出来る。制御部600は、荷重測定装置300から荷重を取得し突き刺し荷重や突き刺しに要したストロークを算出する。膜保持治具200は、評価対象である電解質膜500を保持する。
図2は、膜保持治具の構成を示す説明図である。膜保持治具200は、2枚の平板210、220と、ボルト230と、ナット235と、を備える。電解質膜500は、平板210、220の間に挟まれ、ボルト230とナット235を用いて固定される。上側の平板210と下側の平板220は、それぞれ孔212、222を有し、孔212、222は、ちょうど重なる位置に開けられている。孔212は、カメラ400を膜保持治具200の斜め上方に配置したときに、針105が電解質膜500に突き刺さる部分をカメラ400で撮影することができる程度の大きさであればよく、例えば、平板210の厚さの10倍以上の直径を有することが好ましい。
図1に戻り、説明を続ける。カメラ400は、針105が電解質膜500に突き刺さる部分を撮影できるように、台座130に立てられた支柱145に配置されている。本実施例では、カメラ400として、株式会社キーエンス製のVH-Z50レンズ(倍率50−500倍、焦点距離85[mm])を備えたCCDカメラを用いている。カメラ400としては、CCD素子を用いたカメラに限られず、MOS素子や、撮像管を用いたカメラであってもよい。カメラ400が撮影した画像は、表示装置410により表示される。
図3は、突き刺し器具の先端部を示す説明図である。突き刺し器具100の先端部には、カーボン繊維で出来た針105が接着剤107により取り付けられており、針105は、例えば、折れたり曲がったりしたときは、容易に交換可能である。針105の直径は、燃料電池の電解質膜の両面に配置されるガス拡散層に用いられるカーボン繊維の直径と同じ太さである。具体的には、針105の太さは、直径5〜10[μm]である。また、針105の突き刺し器具100から突き出ている部分の長さ(接着剤107より下方の長さにほぼ等しい)は100[μm]以下であることが好ましい。突き刺し器具100から突き出ている部分の長さが長すぎると、評価対象である電解質膜に針105を刺したときに針105が折れる虞がある。なお、針105の材料としては、カーボン繊維の他、超硬合金を用いてもよい。超硬合金とは、硬質の金属炭化物の粉末を焼結して作られる合金である。代表的な超硬合金は、炭化タングステン(WC、タングステン・カーバイド)と結合剤(バインダ)であるコバルト(Co)とを混合して焼結したものが挙げられる。なお超硬合金の材料特性を使用目的に応じてさらに向上させるため、炭化チタン(TiC)や炭化タンタル(TaC)などが添加されてもよい。超硬合金は、カーボン繊維よりも、強度、耐久性が大きいため、針105が超硬合金で出来ている場合には、突き刺し器具100から突き出ている部分の長さを100[μm]以上とすることも可能である。その結果、針105が超硬合金で出来ている場合には、より厚い電解質膜を評価することが出来る。すなわち、超硬合金製の針105を用いると、より厚い電解質膜500の評価が可能となる。また、カーボン繊維製の針105は先端の微細な形状についてバラツキがあるため、針105を交換したときの評価結果の比較が難しいが、超硬合金製の針105の場合には、先端の微細な形状についてバラツキが少なく、針105を交換したときの評価結果の比較が容易であるという利点もある。
膜強度測定装置10による評価は、以下のように行うことが出来る。まず、膜保持治具200に評価対象である電解質膜500を保持する。このとき、膜保持治具200を荷重測定装置300の上に配置したときに電解質膜500が水平になるようにボルト230上のナット235の位置を調整する。次に膜保持治具200を荷重測定装置300の上に配置する。そして、荷重測定装置300をリセットする。すなわち、膜保持治具200を荷重測定装置300に載せた状態で、荷重測定装置300の測定値がゼロとなるようにリセットする。
測定者は、突き刺し器具100の先端部の針105を表示装置410で観察しながら、突き刺し器具移動装置120を操作して、針105を50[μm/s]以下の速度で電解質膜500に突き刺すことが好ましく、10[μm/s]以下の速度で突き刺すことが特に好ましい。このような低速度であれば、針105の折れや曲がりを起こりにくく出来る。なお、測定者は、針105の折れや曲がりを表示装置410の画像を用いて確認することができ、評価中に針105が折れたりや曲がったりした場合には、評価を中断して針105を交換することができる。
図4は、突き刺し速度と荷重との関係を示すグラフである。針105が電解質膜500に刺さると、針105から電解質膜500に力が加わる。この力は、膜保持治具200を介して荷重測定装置300に伝わる。荷重測定装置300は、この力を荷重として測定する。図4は、針105がちょうど電解質膜500に接触したときを時間0[s]ゼロ、荷重0[mN]としたグラフである。すなわち、針105がより下がると針105が電解質膜500により強く押しつけられるため、測定される荷重がだんだんと大きくなる。そして、針105が電解質膜500を突き抜けると、測定される荷重は急激に下がる。すなわち、針105が電解質膜500を突き抜ける直前で荷重が最大となる。制御部600は、荷重が変動開始し始めた時から荷重が最大値に至るまでの時間と、その時間における突き刺し器具の移動速度とから突き刺しに要したストロークを算出する。
図4では、針105の速度が50[μm/s]と60[μm/s]の2つ場合を示している。時間0[s]で針105が電解質膜500に接触する。この時の荷重は0[mN]である。その後、針105が電解質膜500に向かって下がっていくと、電解質膜500が伸びて荷重測定装置300で計測される荷重が大きくなる。針105の速度が早いほど単位時間に針105が電解質膜500を押す量も大きいので、荷重の上がり方が大きい。針105の速度が50[μm/s]の場合、時刻t1で荷重がg1[mN]となり、その直後に荷重が0[mN]に落ちている。すなわち、時刻t1で針105が電解質膜500を貫通したため、荷重がほぼ0[mN]になったものと考えられる。荷重が0[mN]になる直前の荷重は、最も大きな荷重であり、電解質膜500の突き刺し強度に相当する。一方、針105の速度が60[μm/s]の場合、時刻t2で荷重が0[mN]に落ちている。その直前の荷重はg2[mN](g2<g1)である。すなわち、荷重がg1[mN]に達する前に荷重がほぼ0[mN]に落ちる。この原因は、針105の折損である。すなわち、針105が折損することにより針105からの荷重は電解質膜500に伝わらなくなり、荷重がほぼ0[mN]となる。なお、荷重が急激に0[mN]に戻る場合、荷重の測定結果だけからは、針105の電解質膜500の貫通なのか、針105の折損なのか、判別が困難な場合もある。このような場合には、カメラ400を用いて判別することが可能である。出願人が検討したところ、針105の速度が50[μm/s]以下のゆっくりした速度であれば、針105の折損があまり発生せず、安定して測定できることが判明した。また、針105の速度が10[μm/s]以下であれば針105の折損がほとんど発生しないので、さらに好ましい。なお、針105の移動速度が、50[μm/s]以下であれば、カメラ400を備えなくても良い。
以上、本実施例によれば、針105を50[μm/s]以下のゆっくりした速度で電解質膜500に突き刺すので、針105の折れや曲がりを起こりにくく出来る。また、測定者は、針105の折れや曲がりをカメラ400と表示装置410で確認しながら評価を行うことができる。また、荷重測定装置300として、1mgを測定可能な電子天秤といった、汎用の測定装置を用いることができるので、電解質膜500の突き刺し評価を容易に行うことが出来る。
第2の実施例:
図5は、第2の実施例の膜強度測定装置を示す説明図である。第2の実施例の膜強度測定装置11は、針105が突き抜けたことを検知する検知手段を備えることを除いて、第1の実施例の膜強度測定装置10と同じである。膜強度測定装置11は、例えば、ガス拡散層510を備えた電解質膜500を測定する時に用いることが出来る。膜強度測定装置11の膜保持治具201は、平板220が導電体で形成され、平板210とボルト230とが絶縁体で形成されている。そして、膜強度測定装置11は、針105と平板220との間に電圧を印加する電圧印加装置420と、オシロスコープ430と、を備える。なお、針105は細いため、電圧印加装置420は、針105そのものではなく、突き刺し器具100に接続されている。オシロスコープ430には、針105と平板220とが接続されるとともに、荷重測定装置300の出力が接続されており、針105と平板220間の電圧と、荷重測定装置300が測定した荷重を電気信号で表したものが表示される。
電解質膜500は、例えば水素イオンのようなイオンをキャリアとした導電性を有しているが、自由電子を有しないため、電子をキャリアとした導電性は有していない。膜強度測定装置11を用いる場合、電解質膜500には水素が供給されないため、電解質膜500に水素イオンが形成されない。したがって、膜強度測定装置11を用いる場合、電解質膜500自体には導電性が生じない。一方、ガス拡散層510は、炭素繊維を有しているので、電子(π電子)をキャリアとした導電性を有する。したがって、針105が、電解質膜500を突き破り、ガス拡散層510に接すると、電子をキャリアとして、電流が流れる。
針105が電解質膜500を突き抜ける前は、針105から平板220に電流は流れず、針105と平板220との間の電圧は、電圧印加装置420が発生させる電圧に等しい。一方、針105が電解質膜500を突き抜けてガス拡散層510に接触すると、針105からガス拡散層510を通って平板220に電流が流れる。すなわち、針105と平板220との間の電圧は、小さくなる。したがって、この電圧の変化をオシロスコープ430で観察することにより、針105が電解質膜500を突き抜けたときを検知することができる。ここで、電圧印加装置420が発生させる電圧としては、1.0[V]以下が好ましい。電圧が1.0[V]を越えると、針105が貫通する直前で電流が流れてしまい、電解質膜500を突き抜けたときと、電流変化したときとが異なる虞がある。また、針105が電解質膜500を貫通すると、短絡電流が流れるが、この短絡電流が大きくなると、針105に損傷を与える虞がある。したがって、電圧印加装置420が発生させる電圧として、1.0[V]以下とすることが好ましく、さらに、電流リミッターを備えることが好ましい。
以上、本実施例によれば、針105が電解質膜500を貫通したときを、電圧の変化により確実に検知することができ、このときの荷重を突き刺し強度とすることができる。なお、針105が折損した場合には、針105が突き抜けたことを検知する検知手段において電圧の変化が起こる前に、荷重測定装置300により測定される荷重が0[mN]になる。そのため、カメラ400を備えなくても、針105が折損したのか、電解質膜500を貫通したのか、を容易に判断することもできる。
本実施例では、電解質膜500の平板220側にガス拡散層510を配置したが、ガス拡散層の代わりに、マイクロポーラス層を配置しても良い。また、ガス拡散層510を配置する代わりに、電解質膜500に触媒層を形成し、膜電極接合体としても良い。
第3の実施例:
図6は、第3の実施例の膜強度測定装置で用いられる膜保持治具を示す説明図である。第3の実施例において、膜保持治具202以外の構成は、第2の実施例と同じである。膜保持治具202は、評価対象である電解質膜500を挟む2枚の平板211、221と、ボルト230とを備える。平板211が第2の実施例の平板210に対応し、平板221が第2の実施例の平板220に対応する。平板211は、平板210と比較すると、孔212に加え、第2の孔214をさらに備えており、孔の数が2つである点が異なる。平板220についても孔222、224と2つの孔を有している点は同じである。なお、孔222は孔212に対応する位置にあり、孔224は、孔214に対応する位置にある。
燃料電池に用いられる場合、電解質膜500は、両面にガス拡散層510、520が配置され、さらにセパレータ530、540が配置される。セパレータ530は酸化ガスを通すための溝535を有しており、セパレータ540は、水素を通すための溝545を有している。孔212、214の直径は、それぞれ、溝535、545の幅に等しい大きさである。
本実施例では、孔212、214、222、224を、実際の燃料電池に用いられるセパレータ530、540の溝535、545の幅に合わせた大きさとしている。このように孔212、214、222、224の大きさを設定することにより、燃料電池内部を模擬して電解質膜の強度や針105が突き抜けるまでのストロークを評価することができる。また、平板211、221に複数の孔212、214、222、224を設けることにより、電解質膜500を保持し直すことなく電解質膜500を評価できるので、評価時間を短縮することができる。また、平板を多数作成する必要がないので、評価コストを下げることが出来る。
第4の実施例:
図7は、第4の実施例の膜強度測定装置で用いられる膜保持治具を示す説明図である。第4の実施例では、膜保持治具203のボルト230は、第1〜第3の実施例のボルト230よりも長い。そして、図7に示すように、平板210、220を止めるナット235のボルト230上の位置を変えることにより、電解質膜500を、針105の突き刺さる方向に対して直角ではなく、斜めに配置することができる。
以上、本実施例によれば、第1の実施例よりもボルト230の長さを長くし、平板210、220を止めるナット235のボルト230上の位置を変えることにより、針105の電解質膜500に突き刺さる角度を容易に変えることが出来る。その結果、針105が電解質膜500に突き刺さる角度を変えて突き刺し強度を評価することができる。
なお、本実施例では、ボルト230を長くし、平板210、220を止めるナット235のボルト230上の位置を変えることにより、電解質膜500を水平から傾けているが、針105の取り付け角度及び移動方向を変えることにより、針105の電解質膜500に突き刺さる角度を変えても良い。
第5の実施例:
図8は、第5の実施例の膜強度測定装置で用いられる膜保持治具を示す説明図である。第5の実施例は、電解質膜500を加熱する加熱機構を備える。加熱機構は、ヒータ440と、熱伝導板450と、熱電対460と、温度制御装置470と、を備える。また、第5の実施例では、膜保持治具204の平板210、220は、アルミニウムなどの熱伝導性のよい材料で形成され、ボルト230とナット235は、樹脂などの断熱性の高い材料で形成されている。熱伝導板450は、平板210、220とほぼ同じ大きさの平板であり、平板210、電解質膜500、平板220、熱伝導板450の順番に、ボルト230とナット235により固定されている。熱伝導板450の平板220と反対側の面には、ヒータ440が配置されている。ヒータ440の熱は、熱伝導板450、平板220を介して、電解質膜500に伝わる。熱電対460は、平板220の孔222と、電解質膜500により閉ざされた空間225を測定する。この空間225の温度は、電解質膜500の温度とほぼ同じである。温度制御装置470は、熱電対460から得られる電圧から、電解質膜500の温度を算出し、電解質膜500の温度が目標温度になるように、ヒータ440の温度を制御する。温度制御装置470は、目標温度として、例えば室温から150℃以上まで制御可能である。
以上、第5の実施例によれば、例えば、目標温度として、運転中の燃料電池の温度とすることで、燃料電池運転中における電解質膜500の突き刺し評価を容易に行うことが出来る。また、第5の実施例によれば、膜保持治具204のみの温度を制御でき、膜強度測定装置全体を加熱する必要がない。
第5の実施例では、ヒータ440を用いて電解質膜500を加熱したが、ヒータ440の代わりにペルチェ素子を用いることにより、電解質膜500を冷却することもできる。
第6の実施例:
図9は、第6の実施例の膜強度測定装置で用いられる膜保持治具を示す説明図である。第6の実施例は、第5の実施例と比較すると、熱伝導板450の形状が異なる。熱伝導板450は、平板220側に液溜め452が形成されている。液溜め452の直径の大きさは、平板220の孔222と同じであり、液溜め452は、孔222とちょうど重なる位置に形成されている。液溜め452は、電解質膜500を加湿する液水455を溜める。液溜め452中の液水455は、ヒータ440からの加熱により蒸発し、電解質膜500に対し、相対湿度100%の加湿を行う。
以上、本実施例によれば、加湿状態の電解質膜500の突き刺し強度を評価することができる。
上記各実施例では、電解質膜500の突き刺し強度を評価したが、電解質膜500の少なくとも一方の面に触媒層が形成された膜電極接合体、あるいは、シート状のマイクロポーラス層などの突き刺し強度評価にも適用することができる。
第7の実施例:
図10は、第7の実施例の膜強度測定装置12を示す説明図である。第7の実施例の膜強度測定装置12は、突き刺し器具100あるいは、突き刺し器具100の先端部の針105に流れる電流を測定し、電流の変化を用いて針105が電解質膜500を突き抜けたことを検知する。また、第7の実施例においては、電流の大きさを用いて、電解質膜500の良否を判断することが可能である。
膜強度測定装置12は、突き刺し器具100と、突き刺し器具保持部110と、突き刺し器具移動装置120と、台座130と、支柱140、145と、膜保持治具200と、荷重測定装置300と、カメラ400と、表示装置410と、制御部600と、電圧印加装置420と、電気抵抗422と、電圧安定化装置424と、オシロスコープ430とを備える。
突き刺し器具100は、下側の先端部に針105を有している。突き刺し器具100は、突き刺し器具保持部110に保持されており、台座130に立てられた支柱140に取り付けられた突き刺し器具移動装置120により突き刺し器具保持部110ごと鉛直方向に移動される。ここで、突き刺し器具移動装置120は、突き刺し器具100を50[μm/s]以下の一定速度で直線移動させられることが好ましい。針105は、この速度で電解質膜500に突き刺さる。この速度が50[μm/s]以下であれば、針105が電解質膜500に突き刺さるときの折れや変形を抑制することができる。本実施例では、突き刺し器具移動装置120として、駿河精機株式会社製のKXC06020-Cを用いている。
台座130は、荷重測定装置300を積載し、荷重測定装置300は、膜保持治具200を積載している。荷重測定装置300は、1mg以下の荷重を測定できることが好ましい。本実施例では、荷重測定装置300として、株式会社島津製作所製のUW620H電子天秤を用いている。このUW620H電子天秤は、容易に入手することが出来、1mgの荷重を精度良く測定することが出来る。制御部600は、荷重測定装置300から荷重を取得し突き刺し荷重や突き刺しに要したストロークを算出する。膜保持治具200は、評価対象である電解質膜500を保持する。
膜保持治具200は、2枚の平板210、220と、ボルト230と、ナット235と、を備える。電解質膜500は、平板210、220の間に挟まれ、ボルト230とナット235を用いて固定される。カメラ400を膜保持治具200の斜め上方に配置したときに、針105が電解質膜500に突き刺さる部分をカメラ400で撮影する。表示装置410は、カメラ400が撮影した画像を表示する。なお、カメラ400と、表示装置410は、無くても良い。
電圧印加装置420は、突き刺し器具100の針105と、平板220と、の間に電圧を印加する。電気抵抗422は、電圧印加装置420と突き刺し器具100との間に、直列に配置されている。オシロスコープ430は、電気抵抗422の両端に接続されており、電気抵抗422の両端の電圧を測定する。電気抵抗422の両端の電圧の差は、電気抵抗を流れる電流による電圧降下により生じる。電圧安定化装置424は、電解質膜500に掛かる電圧(点Xと点Yの間の電圧)を一定の電圧に保つ。
測定者は、突き刺し器具100の先端部の針105を表示装置410で観察しながら、突き刺し器具移動装置120を操作して、針105を50[μm/s]以下の速度で電解質膜500に突き刺す。針105が電解質膜500に接触すると、荷重測定装置300に掛かる荷重が増加していき、針105が電解質膜500を貫通すると、荷重測定装置300に掛かる荷重が瞬時に減少する。荷重測定装置300が荷重を検知してから、針105が電解質膜500を貫通して荷重が減少するまでの時間と、針105の移動速度とから、突き刺し時における、針105が電解質膜500に接触してから貫通するまでのストロークを算出することができる。
図11は、針105の突き刺し距離(ストローク)と、突き刺し荷重との関係を示す説明図である。突き刺し荷重は、針105が被測定物(例えば電解質膜500)に接触してからストロークが大きくなるに従って大きくなる。そして、針105が被測定物を貫通すると、突き刺し荷重は急激に低下する。
図12は、針105の突き刺し距離(ストローク)と、突き刺し部における電気抵抗との関係を示す説明図である。針105が被測定物に接触すると、ストロークが大きくなるにつれて突き刺し部における電気抵抗はだんだんと小さくなっていく。針105が被測定物を貫通すると、電気抵抗の測定値は、急激に低下する。したがって、この電気抵抗を測定することで、針105が貫通したときのストロークを求めることができる。針105が貫通した後は、電気抵抗が大きくなっているが、この理由としては、針105が貫通すると大電流が流れるため、この電流により針105が損傷したためと考えられる。本実施例では、良品と不良品の2つのサンプルについて電気抵抗を測定したところ、針105が被測定物に接触してから貫通するまでの電気抵抗は、良品に比べ、不良品の方が早く小さくなることがわかった。したがって、針105が被測定物に接触してから貫通するまでの電気抵抗を用いて、被測定物の良否を判断することが可能である。なお、良品、不良品いずれであっても、貫通してからの電気抵抗の変化は、ほぼ同じである。
図13は、針105の突き刺し距離(ストローク)と、針105に流れる電流との関係を示す説明図である。針105が被測定物に接触すると、ストロークが大きくなるにつれて、針105に流れる電流はだんだんと大きくなっていく。針105が被測定物を貫通すると、針105に流れる電流は、急激に増大する。したがって、この電流を測定することで、針105が貫通したときのストロークを求めることができる。針105が貫通した後は、電流が小さくなっているが、この理由としては、針105が貫通すると大電流が流れるため、この電流により針105が損傷したためと考えられる。本実施例では、良品と不良品の2つのサンプルについて電流を測定したところ、針105が被測定物に接触してから貫通するまでの電流は、良品に比べ、不良品の方が早く大きくなることがわかった。したがって、針105が被測定物に接触してから貫通するまでの電流を用いて、被測定物の良否を判断することが可能である。なお、良品、不良品いずれであっても、貫通してからの電流の変化は、ほぼ同じである。
図14は、針105が被測定物に少し刺さった状態を示す説明図である。被測定物508は、複数の層を備えており、複数の層は、針105側から、触媒層502、電解質膜500、触媒層504、撥水層506、ガス拡散層510である。撥水層506は、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)などの撥水性樹脂とカーボンブラックなどの導電性材料を有しており、マイクロポーラス層(MPL)とも呼ばれる。撥水層506は導電性を有している。なお、撥水層506は無くても良い。ガス拡散層510は、カーボン不織布を用いたカーボンクロスやカーボンペーパーを有している。カーボンクロスやカーボンペーパーは、炭素繊維を有しているので、電子(π電子)をキャリアとした導電性を有する。したがって、ガス拡散層510も導電性を有している。
図14に示す状態は、針105は、触媒層502を貫通し、電解質膜500に突き刺さっているが、電解質膜500を貫通していない、状態を示している。この状態では、針105から触媒層504に向かってリーク電流が流れる場合がある。図13に示される電流は、このリーク電流と等しい。なお、リーク電流の大きさは、電解質膜500の状態に依存する。すなわち、電解質膜500に欠陥(例えば孔や異物)があると、リーク電流が大きくなる。したがって、リーク電流の大きさを測定することにより、電解質膜500の欠陥を検出することが可能である。なお、図11に示すように、突き刺し荷重は、針105が被測定物(例えば電解質膜500)に接触してからストロークが大きくなるに従って大きくなるので、突き刺し荷重により電解質膜の強度を測定することは可能である。しかし、欠陥による差異は、突き刺し荷重には現れないので、突き刺し荷重から欠陥を検出することは困難である。したがって、このリーク電流を用いて電解質膜500の欠陥の評価を行ってもよい。
図15は、針105が触媒層504を貫通した状態を示す説明図である。この状態では、電圧印加装置420と、突き刺し器具100と、針105と、平板220は、閉回路を形成し、短絡電流Iが流れる。この短絡電流Iは、電気抵抗422の両端の電圧Vおよび電気抵抗422の電気抵抗値Rを用いて算出(I=V/R)することができる。
また、本実施例によれば、短絡時に発熱も評価できる。針105に掛かる電圧は、電圧印加装置420の印加電圧VDDから電気抵抗422による電圧降下(V=RI)を引いた値(VDD−RI)である。この針105に掛かる電圧(VDD−RI)に短絡電流Iを掛けると、針105のジュール熱を求めることができる。実際の燃料電池の運転状態を模擬する場合、針105の材料としてガス拡散層510に用いられているカーボン繊維を用いても良い。このジュール熱は、膜材料の耐熱温度設計の目安とすることができる。
短絡電流Iは大きな電流であるため、針105を損傷する場合もある。本実施例では、閉回路に電気抵抗422を備える。そのため、短絡電流Iの大きさを小さくし、針105の損傷を抑制することができる。また、電気抵抗422の電気抵抗値を適宜選択することで、ダイナミックレンジを広げてもよい。針105の突き刺し前後の電流を精度良く測定することができる。なお、電気抵抗422の電気抵抗値を大きくしすぎると、電気抵抗422の両端の電圧が大きくなり、針105に流れる電流が小さくなる。本実施例では、電圧安定化装置424を備えており、点Xと点Yの間の電圧を一定の電圧に保つことで、針105の電圧(被測定物508に掛かる電圧)を一定に保つことが可能となる。これにより、燃料電池の単セル内部で短絡が生じたときの状態を再現しつつ、短絡電流を測定することが可能となる。なお、電圧安定化装置424が保つ一定電圧の値として、例えば、燃料電池の単セルの運転時の電圧である0.6〜1.2Vとしても良い。ただし、電圧安定化装置424が保つ一定電圧の値は、積層したセル中の1つの単セルが逆電位を生じたときに発生しうる電圧である2V程度など、0.6V〜1.2V以外の値であってもよい。
図16は、電解質膜500の膜強度と絶縁性との関係を示す説明図である。電解質膜500の膜強度は、針105が電解質膜500に接触してから貫通するまでのストロークを用いて評価できる。また、電解質膜500の絶縁性は、電解質膜500の電気抵抗あるいは、電解質膜500に流れるリーク電流を用いて評価できる。図16からわかるように、電解質膜500の膜強度と絶縁性の間には相関があり、膜強度が大きければ、絶縁性も大きい。ただし、上述したように、電解質膜500に膜強度があっても、電解質膜500に欠陥があるため、絶縁性が低い場合もある。したがって、膜強度、絶縁性のいずれもが良い領域を良品とすることが好ましい。
以上、第7の実施例によれば、針105が被測定物を突き抜けたときを、針105に流れる電流を用いて検出し、突き刺し荷重を求めるので、針105が被測定物を突き抜けたときを正確に判断し、そのときの突き刺し荷重を測定できる。また電流値を用いて、電解質膜の欠陥を評価できる。
第7の実施例によれば、針105と直列に接続された電気抵抗422を備えるので、短絡電流Iの大きさを小さくし、針105の損傷を抑制することができる。また、電気抵抗422の電気抵抗値を適宜選択することで、ダイナミックレンジを広げ、電流を精度良く測定することができる。
第7の実施例によれば、オシロスコープ430を用いて、電気抵抗422の電圧降下を測定することにより針105に流れる電流を間接的に測定するので、電流を直接測定する場合に比べ、測定系の影響を少なくできる。
第7の実施例によれば、電圧安定化装置424を備えるので、針105が被測定物を貫通して短絡電流が流れても、針105に一定の電圧を印加することが可能であり、燃料電池の単セル内部で短絡が生じたときの状態を再現しつつ、短絡電流を測定することが可能となる。
第7の実施例では、オシロスコープ430を用いて、電気抵抗422の電圧降下を測定することにより針105に流れる電流を間接的に測定しているが、電流計を直列に接続して、電流を直接的に測定しても良い。
以上、いくつかの実施例に基づいて本発明の実施の形態について説明してきたが、上記した発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨並びに特許請求の範囲を逸脱することなく、変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれることはもちろんである。
10、11、12…膜強度測定装置
100…突き刺し器具
105…針
107…接着剤
110…突き刺し器具保持部
120…治具移動装置
130…台座
140、145…支柱
200〜204…膜保持治具
210、211、220、221…平板
212、214、222、224…孔
225…空間
230…ボルト
235…ナット
300…荷重測定装置
400…カメラ
410…表示装置
420…電圧印加装置
422…電気抵抗
424…電圧安定化装置
430…オシロスコープ
440…ヒータ
450…熱伝導板
455…液水
460…熱電対
470…温度制御装置
500…電解質膜
510…ガス拡散層
530、540…セパレータ
535、545…溝
600…制御部

Claims (21)

  1. 燃料電池に用いられる膜材料の突き刺し強度測定装置であって、
    膜材料に突き刺す先端部を有する突き刺し器具であって、前記先端部の直径が10[μm]以下である突き刺し器具と、
    前記突き刺し器具を50[μm/s]以下の速度で移動させる移動装置と、
    前記膜材料を挟んで保持する2枚の平板であって、前記先端部を貫通させる孔をそれぞれ向かい合う位置に有する2枚の平板を有する膜材料保持治具と、
    前記膜材料保持治具を積載し、前記先端部が前記膜材料に突き刺されたときの突き刺し荷重を測定する荷重測定部と、
    制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記荷重の変動開始から前記荷重が最大値に至るまでの時間と、前記時間における突き刺し器具の移動速度とから突き刺しに要したストロークを算出する、
    突き刺し強度測定装置。
  2. 請求項1に記載の突き刺し強度測定装置において、
    前記突き刺し器具は、前記先端部として、燃料電池の拡散層に使用されるカーボン繊維を交換可能に保持できる、突き刺し強度測定装置。
  3. 請求項1に記載の突き刺し強度測定装置において、
    前記先端部は、タングステンを含む超硬合金で形成されている、突き刺し強度測定装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の突き刺し強度測定装置において、
    前記突き刺し荷重測定部は、1mg以下の荷重を測定可能である、突き刺し強度測定装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の突き刺し強度測定装置において、さらに、
    前記先端部を撮影する撮影装置と、
    撮影された前記先端部を表示する表示装置と、
    を備え、
    前記孔は、前記突き刺し器具側の第1の平板の厚さの10倍以上の直径を有している、突き刺し強度測定装置。
  6. 請求項5に記載の突き刺し強度測定装置において、
    前記撮影装置は、50〜500倍に拡大可能なレンズを有する、突き刺し強度測定装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載の突き刺し強度測定装置において、さらに、
    前記膜材料の前記先端部が突き刺さる突き刺し面の裏面と、前記突き刺し器具と、の間に電圧を印加するための電圧印加装置を備え、
    前記膜材料保持治具は、絶縁体で構成されており、膜材料の突き刺し面の裏に、前記膜材料と異なる燃料電池構成部材を保持し、
    前記突き刺し荷重測定部は、前記移動装置が前記突き刺し器具を移動して前記膜材料に突き刺したときの突き刺し荷重を測定し、
    前記制御部は、前記先端部が前記膜材料を突き抜けて前記裏面に達したことを前記突き刺し器具と前記裏面との間の電圧の変化を用いて検出し、前記先端部が前記膜材料を突き抜けたときにおける突き刺し荷重を突き刺し強度とする、突き刺し強度測定装置。
  8. 請求項1〜7のいずれか一項に記載の突き刺し強度測定装置において、さらに、
    前記膜材料の前記先端部が突き刺さる突き刺し面の裏面と、前記突き刺し器具と、の間に電圧を印加するための電圧印加装置と、
    前記電圧により前記突き刺し器具に流れる電流を測定する電流測定装置を備え、
    前記制御部は、前記先端部が前記膜材料を突き抜けて前記裏面に達したことを前記突き刺し器具に流れる電流を用いて検出し、前記先端部が前記膜材料を突き抜けたときにおける突き刺し荷重を突き刺し強度とする、突き刺し強度測定装置。
  9. 請求項8に記載の突き刺し強度測定装置において、
    前記先端部が前記膜材料に接触してから前記先端部が前記膜材料を突き抜けるまでの前記先端部に流れる電流の変化を用いて、前記膜材料の欠陥を検出する、突き刺し強度測定装置。
  10. 請求項8または9に記載の突き刺し強度測定装置において、
    前記電圧印加装置は、前記膜材料の前記先端部が突き刺さる突き刺し面の裏面と、前記突き刺し器具と、の間の電圧を一定に保つ電圧安定化装置を備える、突き刺し強度測定装置。
  11. 請求項8〜10のいずれか一項に記載の突き刺し強度測定装置において、さらに、
    前記突き刺し器具と直列に接続された電気抵抗を備える、突き刺し強度測定装置。
  12. 請求項11に記載の突き刺し強度測定装置において、
    前記電流測定装置は、前記電気抵抗の電圧降下を測定し、前記電圧降下を前記電気抵抗の既知の抵抗値で除算することにより前記突き刺し器具に流れる電流を測定する、突き刺し強度測定装置。
  13. 請求項7〜12のいずれか一項に記載の突き刺し強度測定装置において、
    前記燃料電池構成部材は拡散層であることを特徴とする、突き刺し強度測定装置。
  14. 請求項7〜12のいずれか一項に記載の突き刺し強度測定装置において、
    前記燃料電池構成部材はマイクロポーラス層であることを特徴とする、突き刺し強度測定装置。
  15. 請求項1〜14のいずれか一項に記載の突き刺し強度測定装置において、
    前記2枚の平板は、それぞれ直径の異なる複数の孔であって、前記先端部を貫通させる孔を含む複数の孔を有する、突き刺し強度測定装置。
  16. 請求項1〜15のいずれか一項に記載の突き刺し強度測定装置において、
    前記複数の孔の直径は、前記膜材料が用いられる燃料電池において燃料電池の拡散層に前記燃料電池のセパレータが重ねられて配置されるときの前記セパレータに形成された反応ガスの流路幅の大きさと等しい大きさである、突き刺し強度測定装置。
  17. 請求項1〜16のいずれかに一項に記載の突き刺し強度測定装置において、
    前記突き刺し強度測定装置は、前記先端部が前記膜材料に突き刺さる角度を調整可能である、突き刺し強度測定装置。
  18. 請求項1〜17のいずれかに一項に記載の突き刺し強度測定装置において、さらに、
    前記先端部が突き刺さる部分の温度を制御する温度制御部を備える、突き刺し強度測定装置。
  19. 請求項18に記載の突き刺し強度測定装置において、
    前記温度制御部は、
    前記膜材料保持治具の下部に取り付けられたヒータと、
    前記膜材料の温度測定手段と、
    測定された温度を基づいて前記ヒータの発熱量を調整する温度調整部と、
    を有する、突き刺し強度測定装置。
  20. 請求項18または請求項19に記載の突き刺し強度測定装置において、さらに、
    前記先端部が突き刺さる部分の湿度を制御する湿度制御部を備える、突き刺し強度測定装置。
  21. 請求項20に記載の突き刺し強度測定装置において、
    前記湿度制御部は、前記ヒータの上部に前記突き刺し器具が突き刺さる部分を加湿するための液溜めを備える、突き刺し強度測定装置。
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