JP2014031558A - 基板処理装置、固体電解質膜の形成装置、及び、固体電解質膜の形成方法 - Google Patents

基板処理装置、固体電解質膜の形成装置、及び、固体電解質膜の形成方法 Download PDF

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Abstract

【課題】基板に対する処理の均一性を高めることの可能な基板処理装置、固体電解質膜の形成装置、及び、固体電解質膜の形成装置を提供する。
【解決手段】電極と、基板13が載置される載置部と、前記電極と向かい合う空間に対し前記載置部を搬送方向Dtrsに沿って搬送する搬送部と、を備える。そして、前記載置部は、前記基板よりも前記搬送方向に端部を有し、前記搬送方向における前記電極の長さが、電極幅WPと設定され、前記搬送方向における前記端部の長さが、端部幅WEと設定され、WE≧WPを満たす。
【選択図】図2

Description

本開示の技術は、搬送部によって搬送される基板が電極と向かい合うことによって基板が処理される基板処理装置、固体電解質膜の形成装置、及び、固体電解質膜の形成方法に関する。
真空槽の内部で基板を処理する基板処理装置の一つには、基板上に薄膜を形成する成膜装置が知られている。例えば、特許文献1に記載の成膜装置では、成膜源から供給される成膜材料が基板上に堆積することによって薄膜が形成される。
上述の成膜装置には、成膜源と基板との間の隙間に複数の補正板が配置され、複数の補正板は、成膜源から供給される成膜材料の分布の偏りを基板に対して補正する。そして、複数の補正板の各々は、成膜材料の偏る部分にて成膜材料の供給を抑えることによって、基板に形成される薄膜の膜厚均一性を高める。
特開2004−68053号公報
ところで、薄膜太陽電池の製造工程や表示装置の製造工程には、上述の基板処理装置の一例としてスパッタ装置が用いられている。こうしたスパッタ装置では、成膜源にターゲットが用いられてターゲットと向かい合う位置を基板が通過する。この際に、搬送方向に沿って搬送される基板では、まず、基板における搬送方向の端部である先端部がターゲットと向かい合う位置に配置され、その後に、基板の中央部がターゲットと向かい合う位置に配置される。
それゆえに、ターゲットと向かい合う空間が対向領域として設定されると、基板の先端部は、対向領域の中に基板が含まれない状態から対向領域に進入する。一方で、基板の中央部は、対向領域の中に既に基板の一部が含まれる状態から対向領域に進入する。結果として、基板の先端部に成膜処理が施される際の対向領域の状態と、基板の中央部に成膜処理が施される際の対向領域の状態とが相互に異なるため、基板の先端部と基板の中央部との間で成膜処理の結果が相互に異なることになる。
なお、基板の面内における処理結果の差異に関わる課題は、上述のスパッタ装置に限られない。すなわち、電極と対向する対向領域を基板が通過して基板に対する処理が施される基板処理装置にて、上述の課題は共通する。
本開示の技術は、上述した実情に鑑みてなされたものであって、基板に対する処理の均一性を高めることの可能な基板処理装置、固体電解質膜の形成装置、及び、固体電解質膜の形成装置を提供することを目的とする。
本開示の技術における基板処理装置の一態様は、電極と、基板が載置される載置部と、搬送方向に沿って前記載置部を搬送して前記載置部と前記電極とを向かい合わせる搬送部と、を備える。そして、前記載置部は、当該載置部に載置された基板の前記搬送方向にはみ出す端部を有し、前記電極における前記搬送方向の長さが、電極幅WPとして設定され、前記端部における前記搬送方向の長さが、端部幅WEとして設定され、WE≧WPが満たされる。
本開示の技術における固体電解質膜の形成装置の一態様は、固体電解質の構成元素を含むターゲットが搭載された電極と、基板が載置される載置部と、搬送方向に沿って前記載置部を搬送して前記載置部と前記電極とを向かい合わせる搬送部と、を備える。そして、前記載置部は、当該載置部に載置された基板の前記搬送方向にはみ出す端部を有し、前記電極における前記搬送方向の長さが、電極幅WPとして設定され、前記端部における前記搬送方向の長さが、端部幅WEとして設定され、WE≧WPが満たされる。
本開示の技術における固体電解質膜の形成方法の一態様は、基板が載置された載置部を搬送部が搬送方向に沿って搬送して、固体電解質の構成元素を含むターゲットが搭載された電極と前記載置部とが向かい合う工程を含む。そして、前記載置部は、当該載置部に載置された基板の前記搬送方向にはみ出す端部を有し、前記電極における前記搬送方向の長さが、電極幅WPとして設定され、前記端部における前記搬送方向の長さが、端部幅WEとして設定され、WE≧WPが満たされる。
本開示の技術における一態様によれば、電極と向かい合う空間が対向領域として設定されると、当該対向領域に基板が進入する際に、まず、載置部における搬送方向の端部が対向領域に進入する。次いで、基板における搬送方向の端部である先端部が対向領域に進入し、その後に、基板の中央部が対向領域に進入する。
この際に、端部幅WEが電極幅WP以上であるから、基板の搬送が開始されると、まず、載置部の端部によって対向領域が占められる。そして、この状態から、載置部の端部が対向領域から退出する一方で、基板の先端部が対向領域に進入する。次いで、基板の先端部によって対向領域が占められて、この状態から、基板の先端部が対向領域から退出する一方で、基板の中央部が対向領域に進入する。結果として、搬送方向における基板の端部に処理が施され始める際の対向領域の状態と、基板の中央部に処理が施され始める際の対向領域の状態とが相互に近くなる。それゆえに、基板の端部と基板の中央部との間での処理結果の差異が抑えられる。
本開示における基板処理装置の他の態様では、前記電極が、第1電極として設定され、前記第1電極の前記搬送方向に配置された第2電極をさらに備える。そして、前記第1電極と前記第2電極との間には隙間が形成され、前記隙間における前記搬送方向の長さが、電極間幅WBとして設定され、WE≧WP+WBが満たされる。
第1電極と第2電極とが搬送方向に沿って順に並ぶ場合には、第1電極と第2電極との間の隙間と向かい合う空間を基板が通過する際に、その基板に対しは、第1電極による処理と第2電極による処理とが重なることが少なくない。この点で、本開示における基板処理装置の他の態様によれば、基板の搬送が開始されると、まず、電極と向かい合う空間と、上記隙間と向かい合う空間とが、一つの載置部の端部によって占められる。そして、この状態から、載置部の端部がこれらの空間から退出する一方で、基板の先端部が同空間に進入する。次いで、電極と向かい合う空間と、上記隙間と向かい合う空間とが、基板の先端部によって占められる。そして、この状態から、基板の先端部がこれらの空間から退出する一方で、基板の中央部が同空間に進入する。
それゆえに、上記隙間と向かい合う空間での処理の状態は、基板の端部に処理が施される際の状態と、基板の中央部に処理が施される際の状態とで相互に近くなる。結果として、基板の端部と基板の中央部との間での処理結果の差異が抑えられる。
本開示における基板処理装置の他の態様では、前記端部が、先端部として設定され、前記端部幅WEが、先端幅WEFとして設定される。また、前記載置部は、当該載置部に載置された基板の前記搬送方向とは反対方向にはみ出す基端部を有し、前記基端部における前記搬送方向の長さが、基端幅WEBとして設定され、WEB≧WPが満たされる。そして、前記搬送部は、前記搬送方向に沿って前記載置部を搬送して前記電極と向かい合う位置を前記載置部に通過させる。
本開示における基板処理装置の他の態様によれば、電極と向かい合う空間から基板が退出する際に、電極と向かい合う空間である対向領域からは、基板の中央部に先駆けて、基板の先端が退出する。そして、基板の先端が対向領域から退出する際は、基板の一部によって対向領域が占められる。一方で、基端幅WEBが電極幅WP以上であるから、基板の基端が対向領域から退出する際は、載置部の基端部によって対向領域が占められる。結果として、搬送方向における基板の両端部の各々に処理が施される際の対向領域の状態と、基板の中央部に処理が施される際の対向領域の状態とが相互に近くなるため、基板の両端部と基板の中央部との間での処理結果の差異が抑えられる。
本開示における基板処理装置の他の態様では、前記搬送部は、前記電極と向かい合う位置を前記搬送方向に沿って前記載置部に通過させ、且つ、前記電極と向かい合う位置を前記搬送方向とは反対方向に沿って前記載置部に通過させる。
本開示における基板処理装置の他の態様によれば、電極と向かい合う空間に対して搬送方向に沿って載置部が往復する際に、基板の両端部と基板の中央部との間での処理結果の差異が抑えられる。それゆえに、1つの基板に対して複数回にわたり処理が繰り返される場合に、あるいは、搬送方向とは反対方向と搬送方向との双方で相互に異なる基板が処理される場合に、上述の効果が顕著なものとなる。
本開示の第1実施形態における固体電解質膜の形成装置の全体的な構成を示す構成図である。 第1実施形態における固体電解質膜の形成装置にてカソード電極における搬送方向の幅と基板ステージにおける搬送方向の幅との関係を示す構成図である。 第1実施形態における固体電解質膜の形成方法の処理の過程を示す工程図。 第1実施形態における固体電解質膜の形成方法の処理の過程を示す工程図。 本開示の第2実施形態における固体電解質膜の形成装置の全体的な構成を示す構成図である。 第2実施形態における固体電解質膜の形成装置にてカソード電極における搬送方向の幅と基板ステージにおける搬送方向の幅との関係を示す構成図である。 第2実施形態における固体電解質膜の形成方法の処理の過程を示す工程図。 本開示の第3実施形態における固体電解質膜の形成装置の全体的な構成を示す構成図である。 実施例における固体電解質膜の形成装置で形成された固体電解質膜の膜厚分布を示すグラフ。
(第1実施形態)
本開示における基板処理装置の一例である固体電解質膜の形成装置と固体電解質膜の形成方法とが具体化された第1実施形態について図1から図4を参照して以下に説明する。なお、第1実施形態では、固体電解質膜の形成装置に搭載される電極の数が1つである例について説明する。
図1に示されるように、基板ステージ11は、基板ステージ11を搬送する搬送部12に連結されている。搬送部12は、載置部としての基板ステージ11を一つの方向である搬送方向Dtrsに沿って等速度で搬送する。なお、基板ステージ11の一側面である載置面11Sにて、搬送方向Dtrsと直交する方向は幅方向として設定される。
基板ステージ11の載置面11Sには、基板13の載置される部分である載置部分11Cが区画されている。基板13は、例えば、搬送方向Dtrsと幅方向とに沿って広がる矩形板状に具体化され、載置部分11Cは、例えば、基板13の外縁に沿った矩形枠状に具体化される。
基板ステージ11の載置面11Sでは、載置部分11Cが区画されることによって、その載置部分11Cの搬送方向Dtrsに位置する部分が、ステージ端部11Eとして区切られる。ステージ端部11Eは、載置部分11Cから搬送方向Dtrsに連続する部分であって、載置部分11Cにおける幅方向の全体にわたり連続している。なお、載置部分11Cの電位、及び、ステージ端部11Eの電位は、基板ステージ11に載置される基板13と同じく、浮遊電位に設定される。
搬送部12に対する基板ステージ11側には、バッキングプレート15とターゲット16とから構成されるカソード電極17が、搬送部12から離れて配置されている。バッキングプレート15は、幅方向において載置部分11Cよりも大きく、且つ、搬送方向Dtrsにおいて載置部分11Cよりも小さい。バッキングプレート15は、基板ステージ11の搬送される経路と向かい合う位置に配置されている。そして、搬送部12の駆動力を受ける基板ステージ11は、バッキングプレート15と向かい合う空間に対し搬送方向Dtrsに沿って搬送される。
バッキングプレート15の一側面であって搬送部12と向かい合う対向面には、当該対向面の全体を覆うターゲット16が接合されている。ターゲット16は、固体電解質の構成元素を含み、例えば、固体電解質が窒化リン酸リチウム(LiPON)を主成分とする場合には、リン酸リチウム(LiPO)が主成分として含まれる。
バッキングプレート15の一側面であって対向面とは反対側の側面には、磁気回路18が搭載されている。磁気回路18は、ターゲット16の表面上でプラズマ密度を高めるためのマグネトロン磁場を形成する。バッキングプレート15には、プラズマ電源19が接続されている。プラズマ電源19は、ターゲット16の表面上でプラズマを生成するための電場を形成する。なお、ターゲット16の構成材料が絶縁材料である場合には、プラズマ電源19は高周波電源であることが好ましく、また、ターゲット16の構成材料が導電材料である場合には、プラズマ電源19は直流電源であることが好ましい。
搬送部12とカソード電極17との間の隙間には、圧力調整部21が接続されている。圧力調整部21は、搬送部12とカソード電極17との間の隙間を減圧して固体電解質膜の形成に適した所定の圧力に調整する。また、搬送部12とカソード電極17との間の隙間には、ガス供給部22が接続されている。ガス供給部22は、固体電解質膜を形成するため必要とされるガスを搬送部12とカソード電極17との間の隙間に供給する。例えば、固体電解質がLiPONを主成分とし、ターゲット16がLiPOを主成分とする場合に、ガス供給部22は搬送部12とカソード電極17との間の隙間に窒素ガスを供給する。
次に、上述のステージ端部11Eにおける搬送方向Dtrsの幅と、上述のカソード電極17における搬送方向Dtrsの幅との関係について図2を参照して説明する。
図2に示されるように、ステージ端部11Eにおける搬送方向Dtrsの幅は、端部幅WEとして設定される。カソード電極17における搬送方向Dtrsの幅は、電極幅WPとして設定される。また、基板ステージ11に載置される基板13とターゲット16との距離は、基板13の法線方向において、距離TSとして設定される。
端部幅WEは、ステージ端部11Eにおける幅方向の全体にわたり一定である。また、電極幅WPは、カソード電極17のうち、少なくともステージ端部11Eの搬送される経路と向かい合う部分において一定であり、好ましくは、カソード電極17における幅方向の全体にわたり一定である。そして、これら端部幅WEと電極幅WPとは、WE≧WPの関係を満たす。
すなわち、載置部分11Cの搬送方向Dtrsには、ステージ端部11Eが載置部分11Cから連続する。そのステージ端部11Eは、カソード電極17と向かい合う空間である対向領域Sのうち、基板ステージ11の経路と重なる部分の全体を占める大きさを有する。そして、基板ステージ11が搬送方向Dtrsに沿って搬送されると、基板13の進入に先駆けて、ステージ端部11Eによって対向領域Sは占められる。なお、電極幅WPは距離TSと略等しく、端部幅WEは電極幅WP以上であって、且つ、距離TS以上である。
次に、上記固体電解質膜の形成装置によって実施される固体電解質膜の形成方法について図3及び図4を参照して説明する。なお、以下では、固体電解質膜の一例であるLiPON膜が形成される形態を説明する。
図3に示されるように、ガス供給部22から対向領域Sに窒素ガスが供給され、また、圧力調整部21の排気によって対向領域Sの圧力が所定値に調整される。次いで、プラズマ電源19からカソード電極17にプラズマを生成するための電力が供給されて、カソード電極17の近傍に生成されるプラズマによってターゲット16のスパッタが進行する。そして、ターゲット16から対向領域Sに放出されるLiPOがプラズマによって窒化されて、LiPONが対向領域Sで生成される。
次いで、基板ステージ11が搬送方向Dtrsに沿って搬送される。この際に、対向領域Sには、まず、基板ステージ11における搬送方向Dtrsの端部であるステージ端部11Eが進入する。次いで、基板13における搬送方向Dtrsの端部である基板先端部13Fが進入し、その後に、基板13における基板中央部13Cが対向領域Sに進入する。
ここで、端部幅WEが電極幅WP以上であるから、対向領域Sは、まず、ステージ端部11Eによって占められて、ステージ端部11EにLiPON膜が形成される。そして、この状態から、基板先端部13Fが対向領域Sに進入すると、ステージ端部11Eに対して成膜が徐々に終了し、基板先端部13Fに対するLiPON膜の形成が徐々に開始される。
図4に示されるように、基板ステージ11が搬送方向Dtrsに沿ってさらに搬送されると、対向領域Sは、ステージ端部11Eの一部と基板先端部13Fによって占められる。そして、この状態から、基板中央部13Cが対向領域Sに進入すると、基板先端部13Fに対して成膜が徐々に終了し、基板中央部13Cに対するLiPON膜の形成が徐々に開始される。
結果として、基板先端部13Fに対して成膜が開始される際の対向領域Sでは、ステージ端部11Eとカソード電極17とに挟まれた領域にてプラズマが生成される。また、基板中央部13Cに対して成膜が開始される際の対向領域Sでは、基板先端部13Fとカソード電極17とに挟まれた領域にてプラズマが生成される。言い換えれば、基板先端部13Fに対して成膜が開始される際の対向領域Sでは、LiPON膜に覆われたステージ端部11Eとカソード電極17とに挟まれた領域にてプラズマが生成される。また、基板中央部13Cに対して成膜が開始される際の対向領域Sでは、これもまたLiPON膜に覆われた基板先端部13Fとカソード電極17とに挟まれた領域にてプラズマが生成される。それゆえに、基板先端部13Fに対して成膜が開始される際の対向領域Sと、基板中央部13Cに対して成膜が開始される際の対向領域Sとでは、いずれもカソード電極17とLiPON膜とに挟まれた領域でプラズマが生成される。
しかも、基板先端部13Fとステージ端部11Eとによって形成される段差は、基板13とカソード電極17との距離TSに比べて十分に小さい。そのため、ステージ端部11Eを覆うLiPON膜の表面と、基板先端部13Fを覆うLiPON膜の表面とは、対向領域Sにおける粒子の輸送に対し、略連続面として取り扱われる。結果として、電場の状態、磁場の状態、粒子の輸送状態等、成膜に寄与する対向領域Sの状態は、基板先端部13Fに対して成膜が開始される際と、基板中央部13Cに対して成膜が開始される際とで相互に近くなる。
さらに、ステージ端部11Eの電位と基板先端部13Fの電位とが共に浮遊電位であるため、基板先端部13Fとステージ端部11Eとは、カソード電極17による電場の形成に対し、略連続面として取り扱われる。結果として、ステージ端部11Eと基板先端部13Fとに成膜されるLiPON膜の性状は相互に近くなり、上述した構成との相乗効果によって、基板先端部13Fと基板中央部13Cとの間での成膜結果の差異がより抑えられる。
以上説明したように、第1実施形態によれば以下に列挙する効果が得られる。
(1)端部幅WEが電極幅WP以上であるから、基板先端部13Fに対して成膜が開始される際の対向領域Sの状態と、基板中央部13Cに対して成膜が開始される際の対向領域Sの状態とが相互に近くなる。結果として、基板先端部13Fと基板中央部13Cとの間での成膜結果の差異が抑えられる。
(2)また、基板13の基板先端部13Fとステージ端部11Eとによって形成される段差は、基板13とカソード電極17との距離TSに比べて十分に小さいため、上記(1)に準じた効果がより顕著になる。
(3)さらに、ステージ端部11Eの電位と基板13の電位とが共に浮遊電位であるから、上記(1)に準じた効果が一層顕著になる。
(第2実施形態)
本開示における基板処理装置の一例である固体電解質膜の形成装置と固体電解質膜の形成方法とが具体化された第2実施形態について図5から図7を参照して以下に説明する。なお、第2実施形態は、固体電解質膜の形成装置に搭載される電極の数と端部幅WEとが第1実施形態とは異なり、その他の主たる構成は第1実施形態と同様である。そこで、第2実施形態では、第1実施形態とは異なる構成について主に説明し、第1実施形態と同様の構成については、第1実施形態の構成と同一の符号を付してその説明を省略する。
図5に示されるように、搬送部12に対する基板ステージ11側には、第1カソード電極17Aと第2カソード電極17Bとが、搬送方向Dtrsに沿って並べられている。第1カソード電極17Aは、第1バッキングプレート15Aと第1ターゲット16Aとから構成され、また、第2カソード電極17Bは、第2バッキングプレート15Bと第2ターゲット16Bとから構成されている。第1カソード電極17Aには、第1磁気回路18Aが搭載されて、第1プラズマ電源19Aが接続されている。第2カソード電極17Bには、第2磁気回路18Bが搭載されて、第2プラズマ電源19Bが接続されている。
第1カソード電極17Aと第2カソード電極17Bとは、相互に位置が異なる一方で、それ以外の構成は、上述したカソード電極17と同様である。また、第1磁気回路18Aと第2磁気回路18Bとは、マグネトロン磁場の形成対象が相互に異なる一方で、それ以外の構成は、上述した磁気回路18と同様である。また、第1プラズマ電源19Aと第2プラズマ電源19Bとは、電力の印加対象が相互に異なる一方で、それ以外の構成は、上述したプラズマ電源19と同様である。
次に、ステージ端部11Eにおける搬送方向Dtrsの幅と、2つのカソード電極17A,17Bの間の隙間における搬送方向Dtrsの幅との関係について図6を参照して説明する。
図6に示されるように、2つのカソード電極17A,17Bの間の隙間SEにおける搬送方向Dtrsの幅は、電極間幅WBとして設定される。電極間幅WBは、2つのカソード電極17A,17Bおける幅方向の全体にわたり一定である。そして、基板ステージ11のステージ端部11Eにおける端部幅WEと電極間幅WBとは、WE≧WP+WBの関係を満たす。なお、電極幅WPは距離TSと略等しく、端部幅WEは電極幅WP以上であって、且つ、距離TS以上である。
ここで、第1カソード電極17Aと向かい合う空間が第1対向領域S1として設定され、第2カソード電極17Bと向かい合う空間が第2対向領域S2として設定され、カソード電極17A,17B間の隙間SEと向かい合う空間が重畳領域S3として設定される。そして、第1対向領域S1と重畳領域S3とを合わせた領域が単位対向領域SAとして設定される。
ステージ端部11Eは、単位対向領域SAのうち基板ステージ11の経路と重なる部分の全体を占める大きさである。そして、基板ステージ11が搬送方向Dtrsに沿って搬送されると、基板13の進入に先駆けて、単位対向領域SAはステージ端部11Eによって占められる。
次に、上記固体電解質膜の形成装置によって実施される固体電解質膜の形成方法について図7を参照して説明する。なお、第2実施形態では、固体電解質膜の一例であるLiPON膜が形成される形態を説明する。
図7に示されるように、第1対向領域S1と第2対向領域S2との各々でLiPONが生成される。次いで、基板ステージ11が搬送方向Dtrsに沿って搬送されると、単位対向領域SAには、まず、ステージ端部11Eが進入し、続いて、基板先端部13Fと基板中央部13Cとが順に進入する。
ここで、端部幅WEが電極幅WPと電極間幅WBとの加算値以上であるから、基板13の搬送が開始されると、単位対向領域SAは、まず、ステージ端部11Eによって占められる。そして、この状態から、基板先端部13Fが第1対向領域S1に進入すると、ステージ端部11Eに対するLiPON膜の成膜が徐々に終了し、基板先端部13Fに対するLiPON膜の成膜が徐々に開始される。次いで、基板ステージ11が搬送方向Dtrsに沿ってさらに搬送されると、単位対向領域SAは、ステージ端部11Eの一部と基板先端部13Fとによって占められる。そして、この状態から、基板中央部13Cが第1対向領域S1に進入すると、基板先端部13Fに対するLiPON膜の形成が徐々に終了し、基板中央部13Cに対するLiPON膜の形成が徐々に開始される。
一方で、2つのカソード電極17A,17Bが搬送方向Dtrsに沿って順に並ぶ場合に、これらカソード電極17A,17B間の隙間SEと向かい合う重畳領域S3では、第1カソード電極17Aによる成膜と第2カソード電極17Bによる成膜とが重なることが少なくない。この点で、端部幅WEが、電極幅WPと電極間幅WBとの加算値以上であれば、単位対向領域SAがステージ端部11Eで占められた状態から、基板先端部13Fが単位対向領域SAに進入する。また、単位対向領域SAが基板先端部13Fで占められた状態から、基板中央部13Cが単位対向領域SAに進入する。
結果として、第1カソード電極17Aによる成膜と第2カソード電極17Bによる成膜とが重畳領域S3で重なる一方で、基板先端部13Fと基板中央部13Cとに及ぼされる影響は、第1対向領域S1と同じく、ステージ端部11Eによって予め補正される。それゆえに、2つのカソード電極17A,17Bが搬送方向Dtrsに沿って並ぶ場合であっても、基板先端部13Fと基板中央部13Cとの間での成膜結果の差異が抑えられる。
以上説明したように、第2実施形態によれば以下に列挙する効果が得られる。
(4)隙間SEと向かい合う重畳領域S3での成膜の状態は、基板先端部13Fに対して成膜が始まる際と、基板中央部13Cに対して成膜が始まる際とにおいて、相互に近くなる。結果として、基板先端部13Fと基板中央部13Cとの間での成膜結果の差異が抑えられる。
(5)第1カソード電極17Aと第2カソード電極17Bとの各々が、搬送方向Dtrsの幅として共通の電極幅WPを有する。それゆえに、第1カソード電極17Aに対して得られる上記(1)から(4)に準じた効果が、第2カソード電極17Bに対しても得られる。結果として、基板先端部13Fと基板中央部13Cとの間での成膜結果の差異が一層抑えられる。
(第3実施形態)
本開示における基板処理装置の一例である固体電解質膜の形成装置と固体電解質膜の形成方法とが具体化された第3実施形態について図面を参照して以下に説明する。なお、第3実施形態は、基板ステージ11の搬送方向と基板ステージ11における搬送方向の両端部の構成とが第2実施形態とは異なり、その他の主たる構成は第1実施形態と同様である。そこで、第3実施形態では、第2実施形態とは異なる構成について主に説明し、第2実施形態と同様の構成については、第2実施形態の構成と同一の符号を付してその説明を割愛する。
図8に示されるように、基板ステージ11は、基板ステージ11を搬送する搬送部32に連結されている。基板ステージ11は、搬送部32の駆動力を受けて、一つの方向である第1搬送方向DtrsFと、第1搬送方向DtrsFとは反対方向である第2搬送方向DtrsBとに沿って等速度で搬送される。なお、搬送部32は、カソード電極17に対向する位置を第1搬送方向DtrsFと第2搬送方向DtrsBとに沿って基板ステージ11を通過させる。
基板ステージ11の載置面11Sでは、上記載置部分11Cが区画されることによって、載置部分11Cの第1搬送方向DtrsFに位置する部分が、ステージ先端部11EFとして区切られる。また、載置部分11Cの第2搬送方向DtrsBに位置する部分が、ステージ基端部11EBとして区切られる。
ステージ先端部11EFとステージ基端部11EBとは、載置部分11Cから連続する部分であって、載置部分11Cにおける幅方向の全体にわたり連続している。なお、ステージ先端部11EFの電位、及び、ステージ基端部11EBの電位は、基板ステージ11に載置される基板13と同じく、浮遊電位に設定されている。
ステージ先端部11EFにおける第1搬送方向DtrsFの幅は、先端幅WEFとして設定され、また、ステージ基端部11EBにおける第2搬送方向DtrsBの幅は、基端幅WEBとして設定される。先端幅WEFは、ステージ先端部11EFにおける幅方向の全体にわたり一定であり、また、基端幅WEBは、ステージ基端部11EBにおける幅方向の全体にわたり一定である。そして、先端幅WEFと基端幅WEBとは、WEF≧WP+WB、WEB≧WP+WBの関係を満たす。
すなわち、載置部分11Cの第1搬送方向DtrsFには、ステージ先端部11EFが載置部分11Cから連続し、そのステージ先端部11EFは、単位対向領域SAのうち基板ステージ11の経路と重なる部分の全体を占める大きさである。また、載置部分11Cの第2搬送方向DtrsBには、ステージ基端部11EBが載置部分11Cから連続し、そのステージ基端部11EBは、単位対向領域SAのうち基板ステージ11の経路と重なる部分の全体を占める大きさである。
そして、基板ステージ11が第1搬送方向DtrsFに沿って搬送されると、基板13の進入に先駆けて、ステージ先端部11EFによって単位対向領域SAは占められる。また、単位対向領域SAを通過した基板ステージ11が第2搬送方向DtrsBに沿って搬送されると、ここでもまた、基板13の進入に先駆けて、ステージ基端部11EBによって単位対向領域SAは占められる。
次に、上記固体電解質膜の形成装置によって実施される固体電解質膜の形成方法について説明する。なお、第3実施形態では、固体電解質膜の一例であるLiPON膜が形成される形態を説明する。
まず、第2実施形態と同様に、各カソード電極17A,17Bと向かい合う領域で、LiPONが生成される。次いで、基板ステージ11が単位対向領域SAに対し第1搬送方向DtrsFに沿って搬送される。この際に、単位対向領域SAには、まず、基板ステージ11のステージ先端部11EFが進入し、続いて、基板先端部13Fと基板中央部13Cと基板基端部13Bとが順に対向領域Sに進入し、最後に、基板ステージ11のステージ基端部11EBが進入する。
次いで、基板ステージ11が単位対向領域SAを通過すると、基板ステージ11が単位対向領域SAに対し第2搬送方向DtrsBに沿って搬送される。この際に、単位対向領域SAには、まず、基板ステージ11のステージ基端部11EBが進入し、続いて、基板基端部13Bと基板中央部13Cと基板先端部13Fとが順に単位対向領域SAに進入し、最後に、基板ステージ11のステージ先端部11EFが進入する。
ここで、先端幅WEFが電極幅WPと電極間幅WBとの加算値以上である。そのため、基板ステージ11が第1搬送方向DtrsFに沿って搬送される際に、単位対向領域SAは、まず、ステージ先端部11EFによって占められる。そして、この状態から、基板先端部13Fが単位対向領域SAに進入すると、ステージ先端部11EFに対して成膜が徐々に終了し、基板先端部13Fに対して成膜が徐々に始まる。続いて、基板ステージ11が第1搬送方向DtrsFに沿ってさらに搬送されると、単位対向領域SAは、ステージ先端部11EFの一部と基板先端部13Fとによって占められる。そして、この状態から、基板中央部13Cが単位対向領域SAに進入すると、基板先端部13Fに対して成膜が徐々に終了し、基板中央部13Cに対して成膜が徐々に始まる。
一方で、基板ステージ11が第2搬送方向DtrsBに沿って搬送される際に、単位対向領域SAは、まず、ステージ基端部11EBによって占められる。そして、この状態から、基板基端部13Bが単位対向領域SAに進入すると、ステージ基端部11EBに対して成膜が徐々に終了し、基板基端部13Bに対して成膜が徐々に始まる。続いて、基板ステージ11が第2搬送方向DtrsBに沿ってさらに搬送されると、単位対向領域SAは、基板基端部13Bによって占められる。そして、この状態から、基板中央部13Cが単位対向領域SAに進入すると、基板基端部13Bに対して成膜が徐々に終了し、基板中央部13Cに対して成膜が徐々に始まる。
結果として、基板先端部13Fから成膜が始まる際の単位対向領域SAでは、ステージ先端部11EFとカソード電極17とに挟まれた領域にてプラズマが生成される。また、基板基端部13Bから成膜が始まる際の単位対向領域SAでは、ステージ基端部11EBとカソード電極17とに挟まれた領域にてプラズマが生成される。そして、基板中央部13Cに対して成膜が始まる際の単位対向領域SAでは、基板先端部13Fとカソード電極17とに挟まれた領域、あるいは、基板基端部13Bとカソード電極17とに挟まれた領域にてプラズマが生成される。それゆえに、電場の状態、磁場の状態、粒子の輸送状態等、成膜に寄与する対向領域Sの状態は、基板先端部13Fから成膜が始まる際と、基板基端部13Bから成膜が始まる際と、基板中央部13Cに対して成膜が始まる際とで相互に近くなる。
以上説明したように、第3実施形態によれば以下に列挙する効果が得られる。
(6)基板13の端部から成膜が始まる際の単位対向領域SAの状態と、基板中央部13Cに対して成膜が始まる際の単位対向領域SAの状態とが近くなるため、基板13の端部と基板中央部13Cとの間での成膜結果の差異が抑えられる。
(7)第1搬送方向DtrsFに沿った搬送と第2搬送方向DtrsBに沿った搬送とが一つの基板13に対して複数回にわたり繰り返される場合には、上記(1)から(6)に準じた効果が顕著なものとなる。
(8)第1搬送方向DtrsFに沿った搬送と第2搬送方向DtrsBに沿った搬送とが相互に異なる基板13に対して実施される場合には、いずれの方向に沿って搬送される基板13に対しても、上記(1)から(5)に準じた効果が得られる。
(実施例)
第4実施形態に記載の固体電解質膜の形成方法によって得られるLiPON膜の膜厚均一性について図9を参照して以下に説明する。
搬送方向の長さが380mm、幅方向の長さが380mm、厚さが0.7mmの4枚のガラス基板を載置面11S上にマトリックス状に並べ、以下の成膜条件にて実施例のLiPON膜を得た。また、端部幅WEを0mmとし、それ以外の成膜条件を実施例と同じ条件として比較例のLiPON膜を得た。
・ターゲット:LiPO
・電極幅WP:110mm
・電極間幅WB:30mm
・供給電力:3.0kW(13.56MHz)
・プロセスガス:窒素ガス
・プロセスガス流量:50sccm
・プロセス圧力:0.25Pa
・距離TS:120mm
・先端幅WEF:250mm(>110mm+30mm)
・基端幅WEB:250mm(>110mm+30mm)
図9に示されるように、実施例のLiPON膜における膜厚は、搬送方向にて3850nm以上3950nm以下であり、搬送方向における成膜対象での中央部と搬送方向における成膜対象での端部との間において膜厚分布の偏りは認められなかった。一方で、比較例のLiPON膜における膜厚は、搬送方向にて3800nm以上4030nm以下であり、実施例に比べてばらつきが大きく、また、搬送方向における成膜対象での中央部にて膜厚は薄く、且つ、搬送方向における成膜対象での端部にて膜厚は厚いという分布の偏りが認められた。結果として、成膜条件に記載のステージ端部が設けられることによって、搬送方向における膜厚分布の偏りを軽減することが可能であることが認められた。
なお、上記各実施形態は、以下のように変更して実施することもできる。
・各実施形態の基板処理装置にて、搬送方向に沿って並べられる電極の数は、3以上であってもよい。
・基板処理装置に搭載される電極は、載置部の搬送される経路を挟んで相互に対向する対向電極であってもよい。
・第1実施形態、及び、第2実施形態にて、搬送部は、搬送方向Dtrsとは反対方向と搬送方向Dtrsとの双方向に載置部を搬送してもよい。
・第2実施形態にて、電極間幅WBが電極幅WPよりも大きい場合には、端部幅WEが電極幅WPと電極間幅WBとの加算値よりも小さくてもよい。すなわち、搬送方向に沿って並べられる電極の各々の処理の範囲が、基板13の搬送される経路上にて各別に定められる場合には、WP+WB>WE≧WPが満たされる構成であってもよい。こうした構成であれば、ステージ端部11Eが不要に大きくなることが抑えられる。
・第3実施形態にて、先端幅WEFは電極幅WP以上であればよく、また、基端幅WEBは電極幅WP以上であればよい。すなわち、WEF≧WPが満たされる構成であればよく、また、WEB≧WPが満たされる構成であればよい。
・第3実施形態にて、ステージ先端部11EFとステージ基端部11EBのいずれか一方が割愛されてもよい。
・ステージ端部11Eは、載置部分11Cにおける幅方向の全体に形成される構成に限らず、載置部分11Cにおける幅方向の一部にのみ形成される構成であってもよい。こうした構成であっても、基板13におけるステージ端部11Eの近傍では、上記(1)から(4)に準じた効果を得ることは可能である。なお、ステージ先端部11EF、及び、ステージ基端部11EBも同様に、載置部分11Cにおける幅方向の一部にのみ形成される構成であってもよい。
・ステージ端部11Eの電位は、浮遊電位に限らず、例えば、接地電位であってもよく、基板13とは異なる電位であってもよい。
・基板処理装置は、固体電解質膜の形成装置に限られず、例えば、金属製のターゲットを用いて金属膜を形成する金属膜の形成装置であってもよい。また、基板処理装置は、気相中で化学反応を進めることによって膜を形成するCVD装置やエッチング装置であってもよく、要するに、載置部に載置された基板が電極と向かい合う位置に搬送されることによって基板に処理が施される装置であればよい。
S…対向領域、S1…第1対向領域、S2…第2対向領域、S3…重畳領域、SA…単位対向領域、SE…隙間、TS…距離、WB…電極間幅、WE…端部幅、WP…電極幅、WEB…基端幅、WEF…先端幅、Dtrs…搬送方向、DtrsB…第2搬送方向、DtrsF…第1搬送方向、11…基板ステージ、11C…載置部分、11E…ステージ端部、11EF…ステージ先端部、11S…載置面、11EB…ステージ基端部、12,32…搬送部、13…基板、13B…基板基端部、13C…基板中央部、13F…基板先端部、15…バッキングプレート、15A…第1バッキングプレート、15B…第2バッキングプレート、16…ターゲット、16A…第1ターゲット、16B…第2ターゲット、17…カソード電極、17A…第1カソード電極、17B…第2カソード電極、18…磁気回路、18A…第1磁気回路、18B…第2磁気回路、19…プラズマ電源、19A…第1プラズマ電源、19B…第2プラズマ電源、21…圧力調整部、22…ガス供給部。

Claims (6)

  1. 電極と、
    基板が載置される載置部と、
    搬送方向に沿って前記載置部を搬送して前記載置部と前記電極とを向かい合わせる搬送部と、を備え、
    前記載置部は、当該載置部に載置された基板の前記搬送方向にはみ出す端部を有し、
    前記電極における前記搬送方向の長さが、電極幅WPとして設定され、
    前記端部における前記搬送方向の長さが、端部幅WEとして設定され、
    WE≧WPが満たされる
    基板処理装置。
  2. 前記電極が、第1電極として設定され、
    前記第1電極の前記搬送方向に配置された第2電極をさらに備え、
    前記第1電極と前記第2電極との間には隙間が形成され、
    前記隙間における前記搬送方向の長さが、電極間幅WBとして設定され、
    WE≧WP+WBが満たされる
    請求項1に記載の基板処理装置。
  3. 前記端部が、先端部として設定され、
    前記端部幅WEが、先端幅WEFとして設定され、
    前記載置部は、当該載置部に載置された基板の前記搬送方向とは反対方向にはみ出す基端部を有し、
    前記基端部における前記搬送方向の長さが、基端幅WEBとして設定され、
    WEB≧WPが満たされ、
    前記搬送部は、前記搬送方向に沿って前記載置部を搬送して前記電極と向かい合う位置を前記載置部に通過させる
    請求項1又は2に記載の基板処理装置。
  4. 前記搬送部は、
    前記電極と向かい合う位置を前記搬送方向に沿って前記載置部に通過させ、且つ、
    前記電極と向かい合う位置を前記搬送方向とは反対方向に沿って前記載置部に通過させる
    請求項3に記載の基板処理装置。
  5. 固体電解質の構成元素を含むターゲットが搭載された電極と、
    基板が載置される載置部と、
    搬送方向に沿って前記載置部を搬送して前記載置部と前記電極とを向かい合わせる搬送部と、を備え、
    前記載置部は、当該載置部に載置された基板の前記搬送方向にはみ出す端部を有し、
    前記電極における前記搬送方向の長さが、電極幅WPとして設定され、
    前記端部における前記搬送方向の長さが、端部幅WEとして設定され、
    WE≧WPが満たされる
    固体電解質膜の形成装置。
  6. 基板が載置された載置部を搬送部が搬送方向に沿って搬送して、固体電解質の構成元素を含むターゲットが搭載された電極と前記載置部とが向かい合う工程を含み、
    前記載置部は、当該載置部に載置された基板の前記搬送方向にはみ出す端部を有し、
    前記電極における前記搬送方向の長さが、電極幅WPとして設定され、
    前記端部における前記搬送方向の長さが、端部幅WEとして設定され、
    WE≧WPが満たされる
    固体電解質膜の形成方法。
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