JP2014031361A - 新規化合物及びその用途 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ジュンサイに溶媒(例えば、エタノール)を加えた後、抽出物に含まれる活性成分の活性を失活させない程度に加温加熱する加熱抽出法や、超臨界抽出法等を適宜適用できる。また、一定量の溶媒にジュンサイの樹皮を浸漬してバッチ処理する浸漬抽出法や連続的に溶媒を送り続ける連続抽出法等、公知の種々の抽出法を適用する。得られた抽出液から活性画分を分取することができる。更に、必要に応じて、アルミナカラムクロマトグラフィーやシリカゲルクロマトグラフィー、ゲルろ過クロマトグラフィー、イオン交換クロマトグラフィー、疎水クロマトグラフィー、高速液体クロマトグラフィー等の適当な分離精製手段を組み合わせて精製し、3-O-(6"-O-E-caffeoyl)-b-D-glucopyranosidを得た。
【選択図】なし
Description
本発明は、ジュンサイに含まれる有用な新規化合物を単離すること、及び該化合物を含有する美肌剤等を提供することを目的とする。
1.下記化学式(1)にて示される化合物。
3.上記1.又は2.に記載の物を有効成分とする美肌剤。
4.ジュンサイ及び/又はその抽出物を有効成分とする美肌剤。
5.上記3.又は4.に記載の美肌剤を含有する経口摂取用美肌用組成物。
6.上記3.又は4.に記載の美肌剤を含有する化粧料。
7.上記3.又は4.に記載の美肌剤を含有する医薬品。
8.上記3.又は4.に記載の美肌剤を含有する皮膚外用医薬品。
本発明の化合物(以下、化合物(1)ということがある)は下記化学式(1)に示されるものである。
3-O-(6"-O-E-caffeoyl)-b-D-glucopyranosidであり、本発明者は化合物(1)をJunsainosideAと名づけた。
また、化合物(1)は、ジュンサイを溶媒で抽出することにより単離することができる。
例を以下に羅列するが、本発明はこれらの例に限定されるものではない。
エステル系の油相成分:トリ2-エチルヘキサン酸グリセリル、2-エチルヘキサン酸セチル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸ブチル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸エチル、パルミチン酸オクチル、イソステアリン酸イソセチル、ステアリン酸ブチル、ミリスチン酸ブチル、リノール酸エチル、リノール酸イソプロピル、オレイン酸エチル、ミリスチン酸イソセチル、ミリスチン酸イソステアリル、パルミチン酸イソステアリル、ミリスチン酸オクチルドデシル、イソステアリン酸イソセチル、セバシン酸ジエチル、アジピン酸ジイソプロピル、ネオペンタン酸イソアラキル、トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリル、トリ2-エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラ2-エチルヘキサン酸ペンタエリスリトール、カプリル酸セチル、ラウリン酸デシル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸デシル、ミリスチン酸ミリスチル、ミリスチン酸セチル、ステアリン酸ステアリル、オレイン酸デシル、リシノレイン酸セチル、ラウリン酸イソステアリル、ミリスチン酸イソトリデシル、ミリスチン酸イソセチル、ミリスチン酸イソステアリル、パルミチン酸イソセチル、パルミチン酸イソステアリル、ステアリン酸オクチル、ステアリン酸イソセチル、オレイン酸イソデシル、オレイン酸オクチルドデシル、リノール酸オクチルドデシル、イソステアリン酸イソプロピル、2-エチルヘキサン酸セトステアリル、2-エチルヘキサン酸ステアリル、イソステアリン酸ヘキシル、ジオクタン酸エチレングリコール、ジオレイン酸エチレングリコール、ジカプリン酸プロピレングリコール、ジ(カプリル・カプリン酸)プロピレングリコール、ジカプリル酸プロピレングリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ジオクタン酸ネオペンチルグリコール、トリカプリル酸グリセリル、トリウンデシル酸グリセリル、トリイソパルミチン酸グリセリル、トリイソステアリン酸グリセリル、ネオペンタン酸オクチルドデシル、オクタン酸イソステアリル、イソノナン酸オクチル、ネオデカン酸ヘキシルデシル、ネオデカン酸オクチルドデシル、イソステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソステアリル、イソステアリン酸オクチルデシル、ポリグリセリンオレイン酸エステル、ポリグリセリンイソステアリン酸エステル、炭酸ジプロピル、炭酸ジアルキル(C12-18)、クエン酸トリイソセチル、クエン酸トリイソアラキル、クエン酸トリイソオクチル、乳酸ラウリル、乳酸ミリスチル、乳酸セチル、乳酸オクチルデシル、クエン酸トリエチル、クエン酸アセチルトリエチル、クエン酸アセチルトリブチル、クエン酸トリオクチル、リンゴ酸ジイソステアリル、ヒドロキシステアリン酸2-エチルヘキシル、コハク酸ジ2-エチルヘキシル、アジピン酸ジイソブチル、セバシン酸ジイソプロピル、セバシン酸ジオクチル、ステアリン酸コレステリル、イソステアリン酸コレステリル、ヒドロキシステアリン酸コレステリル、オレイン酸コレステリル、オレイン酸ジヒドロコレステリル、イソステアリン酸フィトステリル、オレイン酸フィトステリル、12-ステアロイルヒドロキシステアリン酸イソセチル、12-ステアロイルヒドロキシステアリン酸ステアリル、12-ステアロイルヒドロキシステアリン酸イソステアリル等が挙げられる。
炭化水素系の油相成分:スクワラン、流動パラフィン、α-オレフィンオリゴマー、イソパラフィン、セレシン、パラフィン、流動イソパラフィン、ポリブテン、マイクロクリスタリンワックス、ワセリン等が挙げられる。
動植物油とその硬化油、および天然由来のロウ:牛脂、硬化牛脂、豚脂、硬化豚脂、馬油、硬化馬油、ミンク油、オレンジラフィー油、魚油、硬化魚油、卵黄油等の動物油およびその硬化油、アボカド油、アルモンド油、オリーブ油、カカオ脂、杏仁油、ククイナッツ油、ゴマ油、小麦胚芽油、コメ胚芽油、コメヌカ油、サフラワー油、シアバター、大豆油、月見草油、シソ油、茶実油、ツバキ油、トウモロコシ油、ナタネ油、硬化ナタネ油、パーム核油、硬化パーム核油、パーム油、硬化パーム油、ピーナッツ油、硬化ピーナッツ油、ヒマシ油、硬化ヒマシ油、ヒマワリ油、ブドウ種子油、ホホバ油、硬化ホホバ油、マカデミアナッツ油、メドホーム油、綿実油、硬化綿実油、ヤシ油、硬化ヤシ油等の植物油およびその硬化油、ミツロウ、高酸価ミツロウ、ラノリン、還元ラノリン、硬化ラノリン、液状ラノリン、カルナバロウ、モンタンロウ等のロウ等が挙げられる。
シリコーン系の油相成分:ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルシクロポリシロキサン、オクタメチルポリシロキサン、デカメチルポリシロキサン、ドデカメチルシクロシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、ポリエーテル変性オルガノポリシロキサン、ジメチルシロキサン・メチルセチルオキシシロキサン共重合体、ジメチルシロキサン・メチルステアロキシシロキサン共重合体、アルキル変性オルガノポリシロキサン、末端変性オルガノポリシロキサン、アミノ変性シリコーン油、アミノ変性オルガノポリシロキサン、ジメチコノール、シリコーンゲル、アクリルシリコーン、トリメチルシロキシケイ酸、シリコーンRTVゴム等が挙げられる。
フッ素系の油相成分:パーフルオロポリエーテル、フッ素変性オルガノポリシロキサン、フッ化ピッチ、フルオロカーボン、フルオロアルコール、フルオロアルキル・ポリオキシアルキレン共変性オルガノポリシロキサン等が挙げられる。
ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、オレイルアルコール、ベヘニルアルコール、2-エチルヘキサノール、ヘキサデシルアルコール、オクチルドデカノール等が挙げられる。
カプリル酸、カプリン酸、ウンデシレン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、パルミトレイン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、アラキン酸、アラキドン酸、ベヘン酸、エルカ酸、2-エチルヘキサン酸等が挙げられる。
パラアミノ安息香酸、パラアミノ安息香酸アミル、パラアミノ安息香酸エチルジヒドロキシプロピル、パラアミノ安息香酸グリセリル、パラアミノ安息香酸エチル、パラアミノ安息香酸オクチル、パラアミノ安息香酸オクチルジメチル、サリチル酸エチレングリコール、サリチル酸オクチル、サリチル酸トリエタノールアミン、サリチル酸フェニル、サリチル酸ブチルフェニル、サリチル酸ベンジル、サリチル酸ホモメンチル、ケイ皮酸ベンジル、パラメトキシケイ皮酸オクチル、パラメトキシケイ皮酸2-エチルヘキシル、ジパラメトキシケイ皮酸モノ2-エチルヘキサン酸グリセリル、パラメトキシケイ皮酸イソプロピル、パラメトキシヒドロケイ皮酸ジエタノールアミン塩、ジイソプロピル・ジイソプロピルケイ皮酸エステル混合物、ウロカニン酸、ウロカニン酸エチル、ヒドロキシメトキシベンゾフェノン、ヒドロキシメトキシベンゾフェノンスルホン酸及びその塩、ジヒドロキシメトキシベンゾフェノン、ジヒドロキシメトキシベンゾフェノンジスルホン酸ナトリウム、ジヒドロキシベンゾフェノン、ジヒドロキシジメトキシベンゾフェノン、ヒドロキシオクトキシベンゾフェノン、テトラヒドロキシベンゾフェノン、ブチルメトキシジベンゾイルメタン、2、4、6-トリアニリノ-p-(カルボ-2-エチルヘキシル-1-オキシ)-1、3、5-トリアジン、2-(2-ヒドロキシ-5-メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、メチル-O-アミノベンゾエート、2-エチルヘキシル-2-シアノ-3、3-ジフェニルアクリレート、フェニルベンゾイミダゾール硫酸、3-(4-メチルベンジリデン)カンフル、イソプロピルジベンゾイルメタン、4-(3、4-ジメトキシフェニルメチレン)-2、5-ジオキソ-1-イミダゾリジンプロピオン酸2-エチルヘキシル等、およびこれらの高分子誘導体やシラン誘導体等が挙げられる。
赤色104号、赤色201号、黄色4号、青色1号、黒色401号等の色素、黄色4号ALレーキ、黄色203号BAレーキ等のレーキ色素、ナイロンパウダー、シルクパウダー、ウレタンパウダー、テフロン(登録商標)パウダー、シリコーンパウダー、ポリメタクリル酸メチルパウダー、セルロースパウダー、デンプン、シリコーンエラストマー球状粉体、ポリエチレン末等の高分子、黄酸化鉄、赤色酸化鉄、黒酸化鉄、酸化クロム、カーボンブラック、群青、紺青等の有色顔料、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化セリウム等の白色顔料、タルク、マイカ、セリサイト、カオリン、板状硫酸バリウム等の体質顔料、雲母チタン等のパール顔料、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、珪酸アルミニウム、珪酸マグネシウム等の金属塩、シリカ、アルミナ等の無機粉体、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸マグネシウム、パルミチン酸亜鉛、ミリスチン酸亜鉛、ミリスチン酸マグネシウム、ラウリン酸亜鉛、ウンデシレン酸亜鉛等の金属セッケン、ベントナイト、スメクタイト、窒化ホウ素等が挙げられる。これらの粉体の形状(球状、棒状、針状、板状、不定形状、燐片状、紡錘状等)および粒子径に特に制限はない。なおこれらの粉体は、従来公知の表面処理、例えばフッ素化合物処理、シリコーン処理、シリコーン樹脂処理、ペンダント処理、シランカップリング剤処理、チタンカップリング剤処理、油剤処理、N-アシル化リジン処理、ポリアクリル酸処理、金属セッケン処理、アミノ酸処理、レシチン処理、無機化合物処理、プラズマ処理、メカノケミカル処理等によって事前に表面処理されていてもいなくても構わない。
アニオン性界面活性剤:脂肪酸セッケン、α-アシルスルホン酸塩、アルキルスルホン酸塩、アルキルアリルスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、アルキル硫酸塩、POEアルキルエーテル硫酸塩、アルキルアミド硫酸塩、アルキルリン酸塩、POEアルキルリン酸塩、アルキルアミドリン酸塩、アルキロイルアルキルタウリン塩、N-アシルアミノ酸塩、POEアルキルエーテルカルボン酸塩、アルキルスルホコハク酸塩、アルキルスルホ酢酸ナトリウム、アシル化加水分解コラーゲンペプチド塩、パーフルオロアルキルリン酸エステル等が挙げられる。
カチオン性界面活性剤:塩化アルキルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、臭化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化セトステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、塩化ステアリルジメチルベンジルアンモニウム、臭化ベヘニルトリメチルアンモニウム、塩化ベンザルコニウム、塩化ベヘニン酸アミドプロピルジメチルヒドロキシプロピルアンモニウム、ステアリン酸ジエチルアミノエチルアミド、ステアリン酸ジメチルアミノプロピルアミド、ラノリン誘導体第四級アンモニウム塩等が挙げられる。
両性界面活性剤:カルボキシベタイン型、アミドベタイン型、スルホベタイン型、ヒドロキシスルホベタイン型、アミドスルホベタイン型、ホスホベタイン型、アミノカルボン酸塩型、イミダゾリン誘導体型、アミドアミン型等が挙げられる。
ノニオン性界面活性剤:プロピレングリコール脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、POEソルビタン脂肪酸エステル、POEソルビット脂肪酸エステル、POEグリセリン脂肪酸エステル、POEアルキルエーテル、POE脂肪酸エステル、POE硬化ヒマシ油、POEヒマシ油、POE・POP共重合体、POE・POPアルキルエーテル、ポリエーテル変性シリコーンラウリン酸アルカノールアミド、アルキルアミンオキシド、水素添加大豆リン脂質等が挙げられる。
天然系界面活性剤:レシチン、サポニン、糖系界面活性剤等が挙げられる。
エチレングリコール、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン、3-メチル-1、3-ブタンジオール、1、3-ブチレングリコール、ソルビトール、マンニトール、ラフィノース、エリスリトール、グルコース、ショ糖、果糖、キシリトール、ラクトース、マルトース、マルチトール、トレハロース、アルキル化トレハロース、混合異性化糖、硫酸化トレハロース、プルラン等が挙げられる。またこれらの化学修飾体等も使用可能である。
アクリル酸エステル/メタクリル酸エステル共重合体(プラスサイズ、互応化学社製)、酢酸ビニル/クロトン酸共重合体(レジン28-1310、NSC社製)、酢酸ビニル/クロトン酸/ビニルネオデカネート共重合体(28-2930、NSC社製)、メチルビニルエーテルマレイン酸ハーフエステル(ガントレッツES、ISP社製)、T-ブチルアクリレート/アクリル酸エチル/メタクリル酸共重合体(ルビマー、BASF社製)、ビニルピロリドン/ビニルアセテート/ビニルプロピオネート共重合体(ルビスコールVAP、BASF社製)、ビニルアセテート/クロトン酸共重合体(ルビセットCA、BASF社製)、ビニルアセテート/クロトン酸/ビニルピロリドン共重合体(ルビセットCAP、BASF社製)、ビニルピロリドン/アクリレート共重合体(ルビフレックス、BASF社製)、アクリレート/アクリルアミド共重合体(ウルトラホールド、BASF社製)、ビニルアセテート/ブチルマレエート/イソボルニルアクリラート共重合体(アドバンテージ、ISP社製)、カルボキシビニルポリマー(カーボポール、BFGoodrich社製)、アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体(ペミュレン、BF Goodrich社製)等のアニオン性高分子化合物や、ジアルキルアミノエチルメタクリレート重合体の酢酸両性化物(ユカフォーマー、三菱化学社製)、アクリル酸オクチルアクリルアミド/アクリル酸ヒドロキシプロピル/メタクリル酸ブチルアミノエチル共重合体(AMPHOMER、NSC社製)等の両性高分子化合物、ビニルピロリドン/ジメチルアミノエチルメタクリレートの4級化物(GAFQUAT、ISP社製)、メチルビニルイミダゾリウムクロリド/ビニルピロリドン共重合体(ルビコート、BASF社製)等のカチオン性高分子化合物、ポリビニルピロリドン(ルビスコールK、BASF社製)、ビニルピロリドン/酢酸ビニル共重合体(ルビスコールVA、BASF社製)、ビニルピロリドン/ジメチルアミノエチルメタクリレート共重合体(コポリマー937、ISP社製)、ビニルカプロラクタム/ビニルピロリドン/ジメチルアミノエチルメタクリレート共重合体(コポリマーVC713、ISP社製)等のノニオン性高分子化合物等がある。また、セルロースまたはその誘導体、ケラチン及びコラーゲンまたはその誘導体、アルギン酸カルシウム、プルラン、寒天、ゼラチン、タマリンド種子多糖類、キサンタンガム、カラギーナン、ハイメトキシルペクチン、ローメトキシルペクチン、グアーガム、アラビアゴム、結晶セルロース、アラビノガラクタン、カラヤガム、トラガカントガム、アルギン酸、アルブミン、カゼイン、カードラン、ジェランガム、デキストラン等の天然由来高分子化合物も好適に用いることができる。
生理活性成分としては、皮膚に塗布した場合に皮膚に何らかの生理活性を与える物質が挙げられる。例えば、美白成分、抗炎症剤、老化防止剤、紫外線防御剤、スリミング剤、ひきしめ剤、抗酸化剤、保湿剤、血行促進剤、抗菌剤、殺菌剤、乾燥剤、冷感剤、温感剤、ビタミン類、アミノ酸、創傷治癒促進剤、刺激緩和剤、鎮痛剤、細胞賦活剤、酵素成分等が挙げられる。これらの好適な配合成分の例としては、例えばアシタバエキス、アボカドエキス、アマチャエキス、アルテアエキス、アルニカエキス、アロエエキス、アンズエキス、アンズ核エキス、イチョウエキス、ウイキョウエキス、ウコンエキス、ウーロン茶エキス、エイジツエキス、エチナシ葉エキス、オウゴンエキス、オウバクエキス、オウレンエキス、オオムギエキス、オトギリソウエキス、オドリコソウエキス、オランダカラシエキス、オレンジエキス、海水乾燥物、海藻エキス、加水分解エラスチン、加水分解コムギ末、加水分解シルク、カモミラエキス、カロットエキス、カワラヨモギエキス、甘草エキス、カルカデエキス、カキョクエキス、キナエキス、キューカンバ-エキス、グアノシン、クチナシエキス、クマザサエキス、クララエキス、クルミエキス、グレープフルーツエキス、クレマティスエキス、クロレラエキス、クワエキス、ゲンチアナエキス、紅茶エキス、酵母エキス、ゴボウエキス、コメヌカ発酵エキス、コメ胚芽油、コンフリーエキス、コラーゲン、コケモモエキス、サイシンエキス、サイコエキス、サイタイ抽出液、サルビアエキス、サボンソウエキス、ササエキス、サンザシエキス、サンショウエキス、シイタケエキス、ジオウエキス、シコンエキス、シソエキス、シナノキエキス、シモツケソウエキス、シャクヤクエキス、ショウブ根エキス、シラカバエキス、スギナエキス、セイヨウキズタエキス、セイヨウサンザシエキス、セイヨウニワトコエキス、セイヨウノコギリソウエキス、セイヨウハッカエキス、セ-ジエキス、ゼニアオイエキス、センキュウエキス、センブリエキス、ダイズエキス、タイソウエキス、タイムエキス、茶エキス、チョウジエキス、チガヤエキス、チンピエキス、トウキエキス、トウキンセンカエキス、トウニンエキス、トウヒエキス、ドクダミエキス、トマトエキス、納豆エキス、ニンジンエキス、ニンニクエキス、ノバラエキス、ハイビスカスエキス、バクモンドウエキス、パセリエキス、蜂蜜、ハマメリスエキス、パリエタリアエキス、ヒキオコシエキス、ビサボロール、ビワエキス、フキタンポポエキス、フキノトウエキス、ブクリョウエキス、ブッチャーブルームエキス、ブドウエキス、プロポリス、ヘチマエキス、ベニバナエキス、ペパーミントエキス、ボダイジュエキス、ボタンエキス、ホップエキス、マツエキス、マロニエエキス、ミズバショウエキス、ムクロジエキス、メリッサエキス、モモエキス、ヤグルマギクエキス、ユーカリエキス、ユキノシタエキス、ヨクイニンエキス、ヨモギエキス、ラベンダーエキス、リンゴエキス、レタスエキス、レモンエキス、レンゲソウエキス、ローズエキス、ローズマリーエキス、ローマカミツレエキス、ローヤルゼリーエキス等を挙げることができる。
また、デオキシリボ核酸、ムコ多糖類、ヒアルロン酸ナトリウム、コンドロイチン硫酸ナトリウム、コラーゲン、エラスチン、キチン、キトサン、加水分解卵殻膜などの生体高分子、アミノ酸、加水分解ペプチド、乳酸ナトリウム、尿素、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、ベタイン、ホエイ、トリメチルグリシンなどの保湿成分、スフィンゴ脂質、セラミド、フィトスフィンゴシン、コレステロール、コレステロール誘導体、リン脂質などの油性成分、ε-アミノカプロン酸、グリチルリチン酸、β-グリチルレチン酸、塩化リゾチーム、グアイアズレン、ヒドロコールチゾン等の抗炎症剤、ビタミンA、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンE、パントテン酸カルシウム、ビオチン、ニコチン酸アミド、ビタミンCエステル等のビタミン類、アラントイン、ジイソプロピルアミンジクロロアセテート、4-アミノメチルシクロヘキサンカルボン酸等の活性成分、トコフェロール、カロチノイド、フラボノイド、タンニン、リグナン、サポニン等の抗酸化剤、α-ヒドロキシ酸、β-ヒドロキシ酸などの細胞賦活剤、γ-オリザノール、ビタミンE誘導体などの血行促進剤、レチノール、レチノール誘導体等の創傷治癒剤、アルブチン、コウジ酸、プラセンタエキス、イオウ、エラグ酸、リノール酸、トラネキサム酸、グルタチオン等の美白剤などが挙げられる。
亜硫酸水素ナトリウム、亜硫酸ナトリウム、エリソルビン酸、エリソルビン酸ナトリウム、チオジプロピオン酸ジラウリル、トコフェロール、トリルビグアナイド、ノルジヒドログアヤレチン酸、パラヒドロキシアニソール、ブチルヒドロキシアニソール、ジブチルヒドロキシトルエン、ステアリン酸アスコルビル、パルミチン酸アスコルビル、没食子酸オクチル、没食子酸プロピル、カロチノイド、フラボノイド、タンニン、リグナン、サポニン、リンゴエキスやチョウジエキスなどの酸化防止効果の認められる植物エキス等が挙げられる。
精製水、エタノール、低級アルコール、エーテル類、LPG、フルオロカーボン、N-メチルピロリドン、フルオロアルコール、揮発性直鎖状シリコーン、次世代フロン等が挙げられる。
、カリウム、ヘム鉄、カキ肉エキス、キトサン、キチンオリゴ糖、コラーゲン、コンドロイチン、ウコン、カンゾウ、クコシ、ケイヒ、サンザシ、生姜、霊芝、シジミエキス、スッポン、カンゾウ、クコシ、ケイヒ、サンザシ、生姜、霊芝、オオバコ、カミツレ、カモミール、セイヨウタンポポ、ハイビスカス、ハチミツ、ボーレン、ローヤルゼリー、ライム、ラベンダー、ローズヒップ
、ローズマリー、セージ、ビフィズス菌、フェーカリス菌、ラクリス、小麦胚芽油、ゴマ油、シソ油、大豆油、中鎖脂肪酸、アガリクス、イチョウ葉エキス、ウコン、コンドロイチン、玄米胚芽エキス、レイシ、タマネギ、DHA、 EPA、 DPA、 甜茶、冬虫夏草、ニンニク、蜂の子、パパイヤ、プーアル、プロポリス、メグスリの木、ヤブシタケ、ロイヤルゼリー、ノコギリヤシ、ヒアルロン酸、コラーゲン、ギャバ、ハープシールオイル、サメ軟骨、グルコサミン、レシチン、ホスファチジルセリン、田七ニンジン、桑葉、大豆抽出物、エキナセア、エゾウコギ、大麦抽出物、オリーブ葉、オリーブ実、ギムネマ、バナバ、サラシア、ガルシニア、キトサン、セントジョーンズワート、ナツメ、ニンジン、パッションフラワー、ブロッコリー、プラセンタ、ハトムギ、ブドウ種子、ピーナッツ種皮、ビルベリー、ブラックコホシュ、マリアアザミ、月桂樹、セージ、ローズマリー、ラフマ、黒酢、ゴーヤー、マカ、紅花、亜麻、ウーロン茶、花棘、カフェイン、カプサイシン、キシロオリゴ糖、グルコサミン、ソバ、シトラス、食物繊維、プロテイン、プルーン、スピルリナ、大麦若葉、核酸、酵母、椎茸、梅肉、アミノ酸、深海鮫抽出物、ノニ、カキ肉、スッポン、シャンピニオン、オオバコ、アセロラ、パイナップル、バナナ、モモ、アンズ、メロン、イチゴ、ラズベリー、オレンジ、フコイダン、メシマコブ、クランベリー、コンドロイチン硫酸、亜鉛、鉄、セラミド、シルクペプチド、グリシン、ナイアシン、チェストツリー、L-システイン、赤ワイン葉、ミレット、ホーステール、ビオチン、センテラアジアティカ、ハスカップ、ピクノジェノール、フキ、ルバーブ、クローブ、ローズマリー、カテキン、プーアル、クエン酸、ビール酵母、メリロート、ブラックジンガー、ショウガ、ガジュツ、ナットウキナーゼ、ベニコウジ、トコトリエノール、ラクトフェリン、シナモン、韃靼ソバ、ココア、ユズ種子エキス、シソの実エキス、ライチ種子エキス、月見草エキス、黒米エキス、α−リポ酸、生コーヒー豆エキス)なども配合することができる。
本発明の美肌剤はジュンサイをそのまま用いても良いし抽出物として用いても良い。更にそのまま用いる場合は、粉砕したものを用いることが好ましい。更には場合によってはジュンサイを乾燥したものを用いることもできる。
(1)新規成分の単離
ジュンサイからの化合物の抽出及び単離は、以下に従って行った。
即ち、乾燥ジュンサイ(870 g)に50%w/wエタノール(20 kg)を加えて1夜浸漬後,80℃で3時間抽出を行った。濾過後,濾液を濃縮してジュンサイ抽出物(188 g, 収率: 21.6%)を得た。抽出物(100g)をダイアイオンHP-20(1kg)カラムに付し,10%v/vメタノール(6L),次いで30%メタノールv/v(6L)で樹脂を洗浄した。70%メタノール(6L)で溶出し,溶出液を濃縮・乾固してHP-20の70%メタノール溶出部(Fr.70,29 g)を得た。Fr.70(29 g)をODSカラムクロマトグラフィー(300g)に付し,40%メタノール(1.5L),50%メタノール(1L)で順次洗浄後,60%メタノール(0.8L)で溶出した。溶出液を濃縮・乾固してODSの60%エタノール溶出部(Fr.70-60,1.8 g)を得た。Fr.70-60(1g)をHPLC[カラム:イナートシル preparative ODS, 250 mm×内径20 mm(GLサイエンス),溶離液: 60%メタノール,検出: UV (220 nm),流速: 10 mL/min]で粗精製後,さらにHPLC[カラム:RPAQUEOUS, 250 mm×内径20 mm(野村化学),溶離液: 70%メタノール,検出: UV (220 nm),流速: 10 mL/min]で精製を行い,淡黄色の粉末Fr. 70-60-3(32 mg)を得た。
得られたFr. 70-6-3について,旋光度,質量分析,紫外線及び赤外線吸収スペクトル,1Hおよび13C-NMRスペクトルの測定を行った。
1)物理化学データ
淡黄色粉末. [a]D 21 -52.0° (c=0.1, MeOH). High resolution
MALDI-TOF-MS Calcd for C31H28O15Na (M+Na)+:
663.1320; Found: 663.1327, UV [MeOH, nm, (loge)]: 255 (4.28), 329 (4.32).
IR (KBr, cm-1): 3400, 1689, 1655, 1605, 1514, 1016. 1H-NMR
(CD3OD, 500 MHz) d: 3.35 (1H, m, 4''-H), 3.43 (1H, m, 3''-H), 3.45 (1H, m, 5''-H),
3.50 (1H, m, 2''-H), 3.88 (3H, s, 4'-OCH3), 4.28 (2H, m, 6''-H),
5.26 (1H, d, J=7.3 Hz, 1''-H), 6.07 (1H, d, J=2.0 Hz, 6-H), 6.12
(1H, d, J=16.0 Hz, 8'''-H), 6.25 (1H, d, J=2.0, 8-H), 6.79 (1H,
d, J=8.3 Hz, 5'''-H), 6.80 (1H, d, J=8.8 Hz, 5'-H), 6.91 (1H, dd,
J=2.0, 8.3 Hz, 6'''-H), 7.04 (1H, d, J=2.0 Hz, 2'''-H), 7.39 (1H,
d, J=16.0 Hz, 7'''-H), 7.56 (1H, dd, J=2.0, 8.8 Hz, 6'-H), 7.57
(1H, d, J=2.0 Hz, 2'-H). 13C-NMR (CD3OD, 125 MHz) dc: 159.2 (C-2), 135.2 (C-3), 179.4 (C-4), 162.9 (C-5), 99.8 (C-6),
165.8 (C-7), 94.7 (C-8), 158.4 (C-9), 105.6 (C-10), 123.1 (C-1'), 123.4 (C-2'),
115.9 (C-3'), 149.8 (C-4'), 115.9 (C-5'), 123.4 (C-6'), 56.5 (4'-OCH3),
103.8 (Glc-1'), 75.6 (Glc-2'), 78.0 (Glc-3'), 71.8 (Glc-4'), 75.9 (Glc-5'),
64.3 (Glc-6''), 127.6 (C-1"'), 146.8 (C-2"'), 149.3 (C-3"'),
150.5 (C-4"'), 116.4 (C-5"'), 124.2 (C-6"'), 146.8 (C-7"'),
115.0 (C-8"'), 168.8 (C-9"'). Positive-ion MALDI-TOF-MS: m/z
663 (M+Na)+.
HMQC (1H-detected multiple quantum coherence spectrum) およびHMBC
(1H-detected multi-bond heteronuclear multiple quantum coherence
spectrum) の解析の結果,図1の矢印に示すプロトン-カーボン間にHMBCの相関が認められた。
酸加水分解による糖の同定は,以下のように行った。
下記文献1)に従ってFr. 70-60-3 (2.0 mg) を5% 硫酸/1,4-ジオキサン混液 (1:1, v/v, 1.0 mL) に溶解し,90 °Cで3時間反応させた。反応液を酢酸エチルで3回洗浄後,水層をアンバーライト IRA-400 (OH-
form) で中和した。減圧乾燥後,残渣をL-システインメチルエステル塩酸塩 (0.5 mg) 含有ピリジン (0.1 mL) に溶解し,60 °Cで1時間加温した。反応液にo-torylisothiocyanate (0.5 mg) 含有ピリジン溶液 (0.1 mL) を添加し,さらに60 °Cで1時間加温した。反応液を逆相HPLC [カラム: COSMOSIL 5C18-AR-II (ナカライテスク), 250 ×内径4.6 mm (5 mm); 溶離液: アセトニトリル-1%酢酸 (18:82, v/v); 検出: UV (250 nm); 流速: 0.8 mL/min; カラム温度: 35 °C] に付し,誘導体の単糖の保持時間を標準品(D-グルコース) の保持時間 (tR:
D-グルコース; 47.0 min, L-glucose; 42.7
min) と比較することで,D-グルコースと同定した。
1)Tanaka, T.; Nakashima, T.; Ueda, T.; Tomii, K.; Kouno, I. Chem. Pharm. Bull. 2007, 55, 899-901.
以上の物理化学データより,ジュンサイから得られたFr. 70-60-3は,フラボノイドであるtamarixetinの3位にD-グルコースが結合し,その6"位にカフェ酸が結合したJunsainosideA(上記化学式(1)にて示される化合物(1))であることが判明した。
乾燥ジュンサイ(870 g)に30%w/wエタノール(20 kg)を加えて1夜浸漬後,80℃で3時間抽出を行った。濾過後,濾液を濃縮して実施例2のジュンサイ抽出物(188 g, 収率: 21.6%)を得た。実施例2のジュンサイ抽出物は、HPLCにより、0.12%(wt/wt)の化合物(1)が含有されていることが確認された。
実施例1のサンプルをそれぞれ反応終濃度10,30,100 μg/mLとなるよう,1%DMSOにて調製し,96ウェルプレートに50μLずつ加えた。次にDQエラスチン(100μg/mL)を50μL加えた後,エラスターゼ(0.2U/mL)を100μL加えた。その後,蛍光光度計(30分後,励起波長485nm,測定波長530nm)を用いて測定した。その結果を図2に示す。さらに、実施例2のジュンサイ抽出物についても同様に評価を行った。その結果を図3に示す。
30〜100μg/mLの範囲において化合物(1)(実施例1)及びそれを含有するジュンサイ抽出物(実施例2)に有意なエラスターゼ阻害作用が認められた(図2及び図3)。以上により、化合物(1)及びそれを含有するジュンサイ抽出物は、エラスターゼの過剰発現を効果的に抑制することができ、従って、エラスチンの変性が、起こりにくくなり、皮膚に弾力性やハリを与え、皮膚の老化を防止することができることが確認された。
トリス塩酸緩衝液(0.1 M)に溶解したコラゲナーゼ(0.25mg/ml)と実施例1の試料溶液(濃度10,30,100 μg/ml)とPZ-peptide (0.5
mg/ml)を混合し37℃で30分インキュベートした。これに酵素反応停止液として25mMのクエン酸を添加した後、酢酸エチルにより分解されたコラーゲンを含む上清を回収した。分光光度計を用いて上清の吸光度(320nm)を測定し、コラゲナーゼ阻害率を算出した。その結果を図4に示す。
同様の試験を実施例2のジュンサイ抽出物(濃度10,30,100,300,1000μg/ml)について行った。その結果を図5に示す。
図4及び図5に示されるように、新規の化合物(1)及びジュンサイ抽出物は、濃度依存的にコラゲナーゼ酵素を阻害することが確認された。これにより、新規化合物及びそれを含有するジュンサイ抽出物は、コラーゲンの分解を抑制し、従って、皮膚に弾力性やハリを与え、皮膚の老化を防止することができることが判る。
活性化剤溶液(0.5mg/mL Compound48/80(SIGMA 社)) 100μLと4000NF/mLヒアルロニダーゼ(SIGMA社)を加え、37℃にて20分間インキュベートした後、実施例1の試料溶液(濃度10,30,100 μg/ml)を加え37℃にて20分間インキュベートした。次いで0.8mg/mLヒアルロン酸Na(SIGMA社)を加え、37℃にて40分間インキュベートした後、0.4N水酸化ナトリウム溶液を100μL添加し、氷冷した。さらに、ホウ酸緩衝液(pH9.1)を100μL加え、3分間煮沸した後、氷冷した。氷冷後、エッペンドルフチューブに49μLを分注し、p−DAB試薬210μLを添加して37℃にて20分間インキュベートした。その後585nmにおける吸光度を測定した。その結果を図6に示す。実施例2のジュンサイ抽出物についても同様の試験を行った。その結果を図7に示す。
図6及び図7に示されるように、新規の化合物(1)(ジュンサイノサイドA)及びジュンサイ抽出物は、濃度依存的にヒアロニダーゼ酵素を阻害することが確認された。これにより、新規化合物及びそれを含有するジュンサイ抽出物は、ヒアルロン酸の分解を抑制し、従って皮膚の乾燥、及びハリ、弾力性の低下を抑制し、皮膚の老化を防止することができることが判る。
0.1Mリン酸緩衝液(pH:6.8)136μL,0.4mg/mLL-DOPA(SIGMA社)50μLおよびDMSOに溶解した実施例1の試料溶液(濃度10,30,100 μg/ml)4μL を混合し,ここにチロシナーゼ(SIGMA 社,マッシュルム由来)10μL(250units/mL)を添加して,室温で5分間反応させた。その後,490nmにおける吸光度を測定した。実施例2のジュンサイ抽出物についても同様の試験を行った。
図8及び図9に示されるように、新規の化合物(1)(ジュンサイノサイドA)及びジュンサイ抽出物は、濃度依存的にチロシナーゼを阻害することが確認された。これにより、新規化合物及びそれを含有するジュンサイ抽出物は、チロシンの酸化重合反応を抑制し、黒褐色の色素であるメラニンを産生の分解を抑制し、これにより、美白効果を有することが確認された。
配合例1:化粧クリーム
スクワラン 20.0wt%
ミツロウ 5.0
精製ホホバ油 5.0
グリセリン 5.0
グリセリンモノステアレート 2.0
ポリオキシエチレン(20)ソルビタン-
モノステアレート 2.0
美肌剤 2.0
防腐剤 適量
香料 適量
精製水 残余
100.0wt%
エタノール 5.0wt%
グリセリン 2.0
1,3−ブチレングリコール 2.0
ポリエチレンオレイルエーテル 0.5
クエン酸ナトリウム 0.1
クエン酸 0.1
美肌剤 0.1
精製水 残余
100.0wt%
マカデミアナッツ油 2.0wt%
ミリスチン酸オクチルドデシル 10.0
メチルフェニルポリシロキサン 5.0
ベヘニルアルコール 3.0
ステアリン酸 3.0
バチルアルコール 1.0
モノステアリン酸グリセリル 1.0
テトラオレイン酸ポリオキシエチレンソルビット 2.0
水素添加大豆リン脂質 1.0
セラミド 0.1
パルミチン酸レチノール 0.1
防腐剤 適量
ツボクサ抽出物 1.0
美肌剤 1.0
1、3−ブチレングリコール 5.0
精製水 残余
100.0wt%
スクワラン 4.0wt%
ワセリン 2.5
セタノール 2.0
グリセリン 2.0
親油型モノステアリン酸グリセリン 1.0
ステアリン酸 1.0
L−アルギニン 1.0
美肌剤 0.5
水酸化カリウム 0.1
香料 微量
精製水 残余
100.0wt%
プロピレングリコール 50.0wt%
エタノール 20.0
硫酸ナトリウム 5.0
美肌剤 0.5
ラノリン 0.5
アボガド油 0.5
色素 1.5
香料 22.0
100.0wt%
配合例6:シャンプー
ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸ナトリウム
(E.O2モル) 15.0
ヤシ油脂肪族ジエタノールアミド 5.0
グリセリン 3.0
美肌剤 0.4
エタノール 5.0
香料及び防腐剤 適量
イオン交換水 残余
全体 100wt%
流動パラフィン 20.0wt%
固形パラフィン 3.0
ポリオキシエチレンセチル エーテル
(E.O15モル) 2.0
ソルビタンセスキオレート 1.0
美肌剤 0.2
エタノール 10.0
水酸化カリウム 0.1
グリセリン 3.0
香料及び防腐剤 適量
全体 100wt%
サラシミツロウ 5.0wt%
精製ラノリン 5.0
美肌剤 1.0
香料 0.1
ワセリン 残余
全体 100wt%
砂糖 53.0wt%
ガムベース 20.0
グルコース 10.0
水飴 16.0
香料 0.5
美肌剤 0.5
100.0wt%
還元水飴 40.0wt%
グラニュー糖 20.0
ブトウ糖 20.0
ゼラチン 4.7
水 9.68
ユズ果汁 4.0
ユズフレーバー 0.6
色素 0.02
美肌剤 1.0
100.0wt%
砂糖 50.0wt%
水飴 33.0
水 14.4
有機酸 2.0
香料 0.2
美肌剤 0.4
100.0wt%
牛乳 41.5wt%
脱脂粉乳 5.8
砂糖 8.0
寒天 0.15
ゼラチン 0.1
乳酸菌 0.005
美肌剤 0.4
香料 微量
水 残余
100.0wt%
果糖ブドウ糖液糖 30.0wt%
乳化剤 0.5
美肌剤 0.3
香料 適量
精製水 残余
100.0wt%
砂糖 76.4wt%
グルコース 19.0
ショ糖脂肪酸エステル 0.2
美肌剤 0.5
精製水 3.9
100.0wt%
玄米胚芽油 47.0wt%
ユズ種子油 40.0
乳化剤 12.0
美肌剤 1.0
100.0wt%
乳糖 54.0wt%
結晶セルロース 30.0
澱粉分解物 10.0
グリセリン脂肪酸エステル 5.0
美肌剤 1.0
100.0wt%
Claims (8)
- 下記化学式(1)にて示される化合物。
- 請求項1に記載の化合物を含有するジュンサイ抽出物。
- 請求項1又は2に記載の物を有効成分とする美肌剤。
- ジュンサイ及び/又はその抽出物を有効成分とする美肌剤。
- 請求項3又は4に記載の美肌剤を含有する経口摂取用美肌用組成物。
- 請求項3又は4に記載の美肌剤を含有する化粧料。
- 請求項3又は4に記載の美肌剤を含有する医薬品。
- 請求項3又は4に記載の美肌剤を含有する皮膚外用医薬品。
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