JP2014030831A - 消耗電極アーク溶接制御方法 - Google Patents

消耗電極アーク溶接制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】消耗電極アーク溶接において、くびれ検出制御及び溶接電流を一定化する送給速度可変制御を共に動作させたときに溶接状態が不安定になることを抑制する。
【解決手段】溶滴のくびれを検出し、このくびれを検出すると短絡負荷に通電する溶接電流を減少させてアークを再発生させるくびれ検出制御を行い、溶接電流の平滑値を検出し、この溶接電流平滑値と電流設定値とが等しくなるように溶接ワイヤの送給速度Fwを送給速度可変制御して溶接する消耗電極アーク溶接制御方法において、送給速度Fwの変化率を検出し、この送給速度変化率が基準値以上である送給速度急変期間Tcf中は、くびれ検出制御のくびれ検出感度を低下させる。これにより、送給速度可変制御によって送給速度Fwが急変しても、くびれ検出感度を低下させることでくびれの誤検出を防止することができるので、溶接状態を安定に維持することができる。
【選択図】 図4

Description

本発明は、溶滴のくびれを検出すると溶接電流を減少させてアークを再発生させるくびれ検出制御及び溶接電流が設定値と等しくなるように送給速度を制御する送給速度可変制御を行って溶接する消耗電極アーク溶接制御方法に関するものである。
特許文献1の発明では、溶接ワイヤと母材との間でアーク発生状態と短絡状態とを繰り返す消耗電極アーク溶接において、短絡状態からアークが再発生する前兆現象である溶滴のくびれを溶接ワイヤと母材との間の電圧値又は抵抗値の変化がくびれ検出基準値に達したことによって検出し、このくびれを検出すると短絡負荷に通電する溶接電流を急減させて小電流値の状態てアークが再発生するように出力制御している。このようにすると、アーク再発生時の電流値を小さくすることができるので、スパッタ発生量を低減することができる。
特許文献2の発明では、溶接電流と予め定めた電流設定値とが等しくなるように溶接ワイヤの送給速度をフィードバック制御している。通常の消耗電極アーク溶接では、溶接中の送給速度は一定値である。これに対して、特許文献2の発明では、給電チップ・母材間距離が変化しても溶接電流値が一定になるように、送給速度が可変制御される。母材の溶け込み深さは溶接電流値に略比例するので、溶接電流値が一定になると溶け込み深さが均一化される。通常のアーク溶接においては、給電チップ・母材間距離を一定に保持して溶接が行われる。しかし、深い開先の溶接、多層盛り溶接等の場合には、給電チップ・母材間距離を一定値に保持することが、溶接トーチと母材との干渉の問題等から困難な場合も生じる。このように給電チップ・母材間距離が変動する溶接において、特許文献2の発明では、送給速度を可変制御して溶接電流値を一定に維持するので、重要な溶接品質の一つである溶け込み深さの変動を抑制して、均一化することができる。
特開2006−281219号公報 特開平7−51854号公報
上述したくびれ検出制御を行うと共に、上述した送給速度の可変制御を行いながら溶接した場合、送給速度可変制御によって送給速度が急峻に変化すると、それに伴って溶滴のくびれの形成状態が変動するために、くびれの誤検出が発生して溶接状態が不安定になるという問題が生じる。このために、従来技術では、送給速度可変制御を行うときには、くびれ検出制御の動作を禁止していた。しかし、このようにすると、スパッタ発生量が増大するという問題が生じる。
そこで、本発明では、くびれ検出制御及び送給速度可変制御を共に動作させて溶接しても、溶接状態を安定に保つことができる消耗電極アーク溶接制御方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために、請求項1の発明は、短絡状態からアークが再発生する前兆現象である溶滴のくびれを検出し、このくびれを検出すると短絡負荷に通電する溶接電流を減少させてアークを再発生させるくびれ検出制御を行い、前記溶接電流の平滑値を検出し、この溶接電流平滑値と予め定めた電流設定値とが等しくなるように溶接ワイヤの送給速度をフィードバック制御して送給速度可変制御を行って溶接する消耗電極アーク溶接制御方法において、
前記送給速度の変化率を検出し、この送給速度変化率が予め定めた基準値以上である送給速度急変期間中は前記くびれ検出制御のくびれ検出感度を低下させる、
ことを特徴とする消耗電極アーク溶接制御方法である。
請求項2の発明は、前記送給速度急変期間が終了した時点から所定期間が経過するまでは、前記くびれ検出制御のくびれ検出感度の低下を維持する、
ことを特徴とする請求項1記載の消耗電極アーク溶接制御方法である。
請求項3の発明は、前記くびれ検出感度の低下を、くびれを検出しないレベルに設定する、
ことを特徴とする請求項1又は2記載の消耗電極アーク溶接制御方法である。
本発明によれば、送給速度可変制御とくびれ検出制御とを共に動作させても、送給速度急変期間中はくびれ検出感度が低くなるのでくびれの誤検出がなくなり溶接状態が不安定になることはない。
本発明の実施の形態に係る消耗電極アーク溶接制御方法を実施するための溶接電源のブロック図である。 本発明の実施の形態に係るくびれ検出制御方法を示すタイミングチャートである。 くびれ検出感度を非常に低くしてくびれの検出を行わないようにしたときの本発明の実施の形態に係るくびれ検出制御方法を示すタイミングチャートである。 送給速度の変化率が基準値以上であるときの本発明の実施の形態に係る送給速度可変制御方法を示すタイミングチャートである。 送給速度の変化率が基準値未満であるときの本発明の実施の形態に係る送給速度可変制御方法を示すタイミングチャートである。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る消耗電極アーク溶接制御方法を実施するための溶接電源のブロック図である。以下、同図を参照して各ブロックについて説明する。
電源主回路PMは、3相200V等の商用電源(図示は省略)を入力として、後述する誤差増幅信号Eaに従ってインバータ制御等の出力制御を行い、溶接電圧Vw及び溶接電流Iwを出力する。この電源主回路PMは、図示は省略するが、商用電源を整流する1次整流器、整流された直流を平滑する平滑コンデンサ、平滑された直流を高周波交流に変換するインバータ回路、高周波交流を溶接に適した電圧値に降圧する高周波変圧器、降圧された高周波交流を直流に整流する2次整流器、整流された直流を平滑する直流リアクトル、上記の誤差増幅信号Eaを入力としてパルス幅変調制御を行い変調信号を出力する変調回路、変調信号を入力としてインバータ回路のスイッチング素子を駆動するインバータ駆動回路を備えている。
減流抵抗器Rは、上記の電源主回路PMと溶接トーチ4との間に挿入される。この減流抵抗器Rの値は、短絡負荷(0.01〜0.03Ω程度)の10倍以上大きな値(0.5〜3Ω程度)に設定される。このために、くびれ検出制御によって減流抵抗器Rが通電路に挿入されると、溶接電源内の直流リアクトル及び外部ケーブルのリアクトルに蓄積されたエネルギーが急放電される。トランジスタTRは、減流抵抗器Rと並列に接続されて、後述する駆動信号Drに従ってオン又はオフ制御される。
溶接ワイヤ1は、送給モータWMに結合された送給ロール5の回転によって溶接トーチ4内を送給されて、母材2との間にアーク3が発生する。溶接ワイヤ1と母材2との間には溶接電圧Vwが印加し、アーク3中を溶接電流Iwが通電する。
電流検出回路IDは、上記の溶接電流Iwを検出して、電流検出信号Idを出力する。電流平滑回路IAVは、この電流検出信号Idを入力として平滑し、溶接電流平滑信号Iavを出力する。この平滑は、抵抗とコンデンサから成る平滑回路、ローパスフィルタ等を使用して行われる。ローパスフィルタを使用する場合には、平滑の時定数は、カットオフ周波数を設定することによって行うことができる。電圧検出回路VDは、上記の溶接電圧Vwを検出して、電圧検出信号Vdを出力する。
電流設定回路IRは、送給速度可変制御における目標電流値となる予め定めた電流設定信号Irを出力する。送給誤差増幅回路EFは、この電流設定信号Ir(+)と上記の溶接電流平滑信号Iav(−)との誤差を増幅して、送給誤差増幅信号Efを出力する。送給速度設定回路FRは、この送給誤差増幅信号Efを積分して、送給速度設定信号Frを出力する。積分は溶接中行われて、Fr=Fr0+∫Ef・dtとなる。ここで、Fr0は初期値である。この初期値Fr0は、6〜10m/min程度の範囲で適正値に設定される。上記の電流設定信号Irの値、溶接ワイヤの材質、直径、及び溶接開始時の給電チップ・母材間距離が定まると送給速度がきまるので、この送給速度を初期値Fr0としても良い。送給制御回路FCは、この送給速度設定信号Frを入力として、この設定値に相当する送給速度で溶接ワイヤ1を送給するための送給制御信号Fcを上記の送給モータWMに出力する。
送給速度変化率検出回路DFは、上記の送給速度設定信号Frを入力として、送給速度設定信号Frの変化率を検出して、送給速度変化率検出信号Dfを出力する。送給速度設定信号Frは、送給速度可変制御によって刻々と変化する送給速度Fwを設定する信号である。送給速度設定信号Frの変化率は、送給速度設定信号Frを微分することによって検出することができる。また、送給速度設定信号Frを所定周期(例えば10ms)ごとにサンプリングし、現在のサンプリング値と一つ前のサンプリング値との差を、変化率として検出しても良い。送給速度設定信号Frの変化率は、送給速度Fwの変化率に相当する。送給モータWMの回転数(送給速度Fw)を電機子電圧、タコジェネ、エンコーダ等によって検出して、変化率を算出しても良い。
送給速度急変判別回路CFは、この送給速度変化率検出信号Dfを入力として、送給速度変化率検出信号Dfが予め定めた基準値Dt以上となるとHighレベルとなり、未満になるとLowレベルとなる送給速度急変判別信号Cfを出力する。すなわち、送給速度Fwの変化率が基準値以上となる期間を送給速度急変期間Tcfとして判別している。くびれ検出制御と送給速度可変制御とを共に動作させた場合、送給速度可変制御によって送給速度Fwが変化しているときにくびれの誤検出が生じて溶接状態が不安定になることがある。くびれの誤検出は、送給速度Fwの変化率が大きいほど発生しやすくなる。したがって、上記の基準値Dtは、くびれの誤検出が発生しない送給速度Fwの変化率の上限値に設定される。また、上記の送給速度急変判別信号CfがHighレベルからLowレベルになるのを所定期間だけオフディレイさせても良い。これは、送給速度Fwの変化率が基準値未満になっても、それから所定期間中はまだくびれの誤検出が発生しやすい状態が続くからである。所定期間は、例えば100msに設定される。
短絡/アーク判別回路SDは、上記の電圧検出信号Vdを入力として、その値が予め定めた短絡/アーク判別値未満であるときは短絡状態にあると判別してHighレベルとなり、以上のときはアーク発生状態にあると判別してLowレベルになる短絡/アーク判別信号Sdを出力する。くびれ基準値設定回路VTRは、上記の送給速度設定信号Frを入力として、予め定めた関数によってくびれ検出基準値設定信号Vtrを出力する。この関数は、送給速度設定信号Frの値とそれに適したくびれ検出基準値設定信号Vtrの値との関係を定義しており、実験によって算出される。この回路は、送給速度Fwが変化するとくびれ検出基準値設定信号Vtrの適正値が変化することに対応している。また、溶接法、溶接ワイヤ1の材質、直径等が変化しても、くびれ検出基準値設定信号Vtrの適正値は変化するので、この回路で溶接条件に応じてくびれ検出基準値設定信号Vtrを適正化している。
くびれ検出基準値修正回路VTNは、上記のくびれ検出基準値設定信号Vtr及び上記の送給速度急変判別信号Cfを入力として、送給速度急変判別信号CfがHighレベル(送給速度急変期間Tcf中)のときはくびれ検出基準値設定信号Vtrの値に所定値(>0)を加算してくびれ検出基準値信号Vtnとして出力し、Lowレベルのときはくびれ検出基準値設定信号Vtrの値をそのままくびれ検出基準値信号Vtnとして出力する。このくびれ検出基準値信号Vtnの値はくびれ検出感度を設定している。くびれ検出基準値信号Vtnの値が大きいほど、くびれ検出感度は低くなる。したがって、送給速度急変期間Tcfのときの方が、それ以外の期間よりもくびれ検出感度は低くなる。上記の所定値は、送給速度可変制御と併用しても、くびれの誤検出による溶接状態の不安定状態が発生しない値を実験によって設定する。さらには、所定値を大きな値に設定して、送給速度急変期間Tcf中はくびれの検出を行わないようにして、くびれ検出制御を実質的に禁止するようにしても良い。
くびれ検出回路NDは、このくびれ検出基準値信号Vtn、上記の電圧検出信号Vd、上記の電流検出信号Id及び上記の短絡/アーク判別信号Sdを入力として、短絡/アーク判別信号SdがHighレベル(短絡)のときの電圧検出信号Vdの電圧上昇値がくびれ検出基準値信号Vtnの値に達した時点でくびれが形成されたと判別してHighレベルとなり、短絡/アーク判別信号SdがLowレベル(アーク)に変化した時点でLowレベルになるくびれ検出信号Ndを出力する。ここで、短絡期間中の電圧検出信号Vdの微分値がそれに対応したくびれ検出基準値信号Vtnの値に達した時点でくびれ検出信号NdをHighレベルに変化させるようにしても良い。さらに、電圧検出信号Vdの値を電流検出信号Idの値で除算して溶滴の抵抗値を算出し、この抵抗値の微分値がそれに対応するくびれ検出基準値信号Vtnの値に達した時点でくびれ検出信号NdをHighレベルに変化させるようにしても良い。
低レベル電流設定回路ILRは、予め定めた低レベル電流設定信号Ilrを出力する。電流比較回路CMは、この低レベル電流設定信号Ilr及び上記の電流検出信号Idを入力として、Id<IlrのときはHighレベルになり、Id≧IlrのときはLowレベルになる電流比較信号Cmを出力する。駆動回路DRは、この電流比較信号Cm及び上記のくびれ検出信号Ndを入力として、くびれ検出信号NdがHighレベルに変化するとLowレベルに変化し、その後に電流比較信号CmがHighレベルに変化するとHighレベルに変化する駆動信号Drを上記のトランジスタTRのベース端子に出力する。したがって、この駆動信号Drはくびれが検出されるとLowレベルになり、トランジスタTRがオフ状態になり通電路に減流抵抗器Rが挿入されるので、短絡負荷を通電する溶接電流Iwは急減する。そして、急減した溶接電流Iwの値が低レベル電流設定信号Ilrの値まで減少すると、駆動信号DrはHighレベルになり、トランジスタTRがオン状態になるので、減流抵抗器Rは短絡されて通常の状態に戻る。
電流制御設定回路ICRは、上記の短絡/アーク判別信号Sd、上記の低レベル電流設定信号Ilr及び上記のくびれ検出信号Ndを入力として、以下の処理を行い、電流制御設定信号Icrを出力する。
1)短絡/アーク判別信号SdがHighレベル(短絡)に変化した時点から予め定めた初期期間中は、予め定めた初期電流設定値を電流制御設定信号Icrとして出力する。
2)その後は、電流制御設定信号Icrの値を、上記の初期電流設定値から予め定めた短絡時傾斜で予め定めたピーク設定値まで上昇させ、その値を維持する。
3)くびれ検出信号NdがHighレベル(くびれ検出)に変化すると、電流制御設定信号Icrの値を低レベル電流設定信号Ilrの値に切り換えて維持する。
4)短絡/アーク判別信号SdがLowレベル(アーク)に変化すると、電流制御設定信号Icrを、予め定めたアーク時傾斜で予め定めた高レベル電流設定値まで上昇させ、その値を維持する。
オフディレイ回路TDSは、上記の短絡/アーク判別信号Sdを入力として、この信号がHighレベルからLowレベルに変化する時点を予め定めた遅延時間だけオフディレイさせて遅延信号Tdsを出力する。したがって、この遅延信号Tdsは、短絡期間になるとHighレベルとなり、アークが再発生してから遅延時間だけオフディレイしてLowレベルになる信号である。電圧設定回路VRは、アーク期間中の溶接電圧を設定するための予め定めた電圧設定信号Vrを出力する。電流誤差増幅回路EIは、上記の電流制御設定信号Icr(+)と上記の電流検出信号Id(−)との誤差を増幅して、電流誤差増幅信号Eiを出力する。電圧誤差増幅回路EVは、上記の電圧設定信号Vr(+)と電圧検出信号Vd(−)との誤差を増幅して、電圧誤差増幅信号Evを出力する。制御切換回路SWは、上記の電流誤差増幅信号Ei、上記の電圧誤差増幅信号Ev及び上記の遅延信号Tdsを入力として、遅延信号TdsがHighレベル(短絡開始からアークが再発生して遅延時間が経過するまでの期間)のときは電流誤差増幅信号Eiを誤差増幅信号Eaとして出力し、Lowレベル(アーク)のときは電圧誤差増幅信号Evを誤差増幅信号Eaとして出力する。この回路により、短絡期間+遅延期間中は定電流制御となり、それ以外のアーク期間中は定電圧制御となる。
図2は、本発明の実施の形態に係るくびれ検出制御方法を示すタイミングチャートである。同図(A)は溶接電流Iwの時間変化を示し、同図(B)は溶接電圧Vwの時間変化を示し、同図(C)はくびれ検出信号Ndの時間変化を示し、同図(D)は駆動信号Drの時間変化を示し、同図(E)は遅延信号Tdsの時間変化を示し、同図(F)は電流制御設定信号Icrの時間変化を示す。同図においては、くびれ検出感度を設定するくびれ検出基準値信号Vtnの値が、送給速度急変判別信号Cfの状態(送給速度の変化率が基準値よりもおおきいか又は小さいかの状態)によって変化する。以下、同図を参照して説明する。
(1)時刻t1の短絡発生から時刻t2のくびれ検出時点までの動作
時刻t1において溶接ワイヤが母材と接触すると短絡状態になり、同図(B)に示すように、溶接電圧Vwは数V程度の短絡電圧値に急減する。この溶接電圧Vwが短絡/アーク判別値Vta未満になったことを判別して、同図(E)に示すように、遅延信号TdsはLowレベルからHighレベルに変化する。これに応動して、同図(F)に示すように、電流制御設定信号Icrは時刻t1において予め定めた高レベル電流設定値から小さな値である予め定めた初期電流設定値に変化する。時刻t1〜t11の予め定めた初期期間中は上記の初期電流設定値となり、時刻t11〜t12の期間中は予め定めた短絡時傾斜で上昇し、時刻t12〜t2の期間中は予め定めたピーク設定値となる。短絡期間中は上述したように定電流制御されているので溶接電流Iwは電流制御設定信号Icrに相当する値に制御される。このために、同図(A)に示すように、溶接電流Iwは、時刻t1においてアーク期間の溶接電流から急減し、時刻t1〜t11の初期期間中は初期電流値となり、時刻t11〜t12の期間中は短絡時傾斜で上昇し、時刻t12〜t2の期間中はピーク値となる。同図(B)に示すように、溶接電圧Vwは、溶接電流Iwがピーク値となる時刻t12あたりから急上昇する。これは、溶滴にくびれが発生したためである。同図(C)に示すように、くびれ検出信号Ndは、後述する時刻t2〜t3の期間はHighレベルとなり、それ以外の期間はLowレベルとなる。同図(D)に示すように、駆動信号Drは、後述する時刻t2〜t21の期間はLowレベルとなり、それ以外の期間はHighレベルとなる。したがって、同図において時刻t2以前の期間中は、駆動信号DrはHighレベルとなり、図1のトランジスタTRがオン状態となるので、減流抵抗器Rは短絡されて通常の消耗電極アーク溶接電源と同一の状態となる。上記の初期期間は1ms程度に設定され、初期電流値は50A程度に設定され、短絡時傾斜は100〜300A/ms程度に設定され、ピーク値は300〜400A程度に設定される。
(2)時刻t2のくびれ検出時点から時刻t3のアーク再発生時点までの動作
時刻t2において、同図(B)に示すように、溶接電圧Vwが急上昇して初期期間中の電圧値からの電圧上昇値ΔVがくびれ検出基準値信号Vtnの値と等しくなったことによってくびれを検出すると、同図(C)に示すように、くびれ検出信号NdはHighレベルに変化する。これに応動して、同図(D)に示すように、駆動信号DrはLowレベルになるので、図1のトランジスタTRはオフ状態となり減流抵抗器Rが通電路に挿入される。同時に、同図(F)に示すように、電流制御設定信号Icrは低レベル電流設定信号Ilrの値へと小さくなる。このために、同図(A)に示すように、溶接電流Iwはピーク値から低レベル電流値Ilへと急減する。そして、時刻t21において溶接電流Iwが低レベル電流値Ilまで減少すると、同図(D)に示すように、駆動信号DrはHighレベルに戻るので、図1のトランジスタTRはオン状態となり減流抵抗器Rは短絡される。同図(A)に示すように、溶接電流Iwは、電流設定信号Irが低レベル電流設定信号Ilrのままであるので、時刻t3のアーク再発生までは低レベル電流値Ilを維持する。したがって、トランジスタTRは、時刻t2にくびれが検出されてから時刻t21に溶接電流Iwが低レベル電流値Ilに減少するまでの期間のみオフ状態となる。同図(B)に示すように、溶接電圧Vwは、時刻t2から一旦減少した後に急上昇する。上記の低レベル電流値Ilは30A程度に設定される。上記のくびれ検出基準値信号Vtnの値は、上述したように、くびれ検出感度を設定することになる。くびれ検出基準値信号Vtnの値は、送給速度急変判別信号CfがHighレベル(送給速度急変期間Tcf中)のときの方が、Lowレベルのときよりも大きくなる。すなわち、送給速度急変期間Tcf中は、くびれの誤検出が発生しやすくなるために、くびれ検出感度を低くしている。このことで、少しスパッタ発生量が増加するが、溶接状態を安定に維持することができる。送給速度急変期間Tcf以外の期間中は、くびれの検出感度を高くして、スパッタの発生量がより少なくなるようにしている。くびれ検出感度を高めても、送給速度の変化率が基準値未満であるので、溶接状態が不安定になることはない。上記において、くびれの誤検出とは、溶滴にくびれがまだ十分に形成されない状態でくびれの検出と判別することである。時刻t2〜t3の期間は1ms以下となるのが望ましいが、くびれの誤検出が発生すると、数msと長くなり、溶接状態が不安定になる。極端な場合には、アークが再発生しない状態になることもある。
(3)時刻t3のアーク再発生時点から時刻t4の遅延期間Tdの終了時点までの動作
時刻t3においてアークが再発生すると、同図(B)に示すように、溶接電圧Vwの値は短絡/アーク判別値Vta以上となる。これに応動して、同図(F)に示すように、電流制御設定信号Icrの値は、低レベル電流設定信号Ilrの値から予め定めたアーク時傾斜で上昇し、上記の高レベル電流設定値に達するとその値を維持する。同図(E)に示すように、遅延信号Tdsは、時刻t3にアークが再発生してから予め定めた遅延期間Tdだ経過する時刻t4までHighレベルのままである。したがって、溶接電源は時刻t4まで定電流制御されているので、同図(A)に示すように、溶接電流Iwは、時刻t3からアーク時傾斜で上昇し、高レベル電流値に達するとその値を時刻t4まで維持する。同図(B)に示すように、溶接電圧Vwは、時刻t3〜t4の遅延期間Td中は高レベル電圧値の状態にある。遅延期間Tdは2ms程度に設定される。同図(C)に示すように、くびれ検出信号Ndは、時刻t3にアークが再発生するので、Lowレベルに変化する。
(4)時刻t4の遅延期間Td終了時点から時刻t5の次の短絡発生までのアーク期間の動作
同図(E)に示すように、遅延信号TdsがLowレベルに変化する。この結果、溶接電源は定電流制御から定電圧制御へと切り換えられる。このために、同図(A)に示すように、溶接電流Iwは高レベル電流値から次第に減少する。同様に、同図(B)に示すように、溶接電圧Vwは高レベル電圧値から次第に減少する。
このように、くびれ検出制御では、時刻t2にくびれを検出すると通電路に減流抵抗器を挿入することによって溶接電流Iwを急減させて、時刻t3にアークが再発生した時点における電流値を小さな値に制御することができる。このために、スパッタ発生量を大幅に低減することができる。
図3は、くびれ検出感度を非常に低くしてくびれの検出を行わないようにしたときの本発明の実施の形態に係るくびれ検出制御方法を示すタイミングチャートである。同図(A)は溶接電流Iwの時間変化を示し、同図(B)は溶接電圧Vwの時間変化を示し、同図(C)はくびれ検出信号Ndの時間変化を示し、同図(D)は駆動信号Drの時間変化を示し、同図(E)は遅延信号Tdsの時間変化を示し、同図(F)は電流制御設定信号Icrの時間変化を示す。同図は、送給速度急変判別信号CfがHighレベル(送給速度急変期間Tcf中)であるときの短絡期間のタイミングチャートである。そして、このときのくびれ検出感度を非常に低く設定するために、くびれ検出基準値信号Vtnの値を非常に大きくしている。これにより、くびれの検出は行われないので、実質的にはくびれ検出制御を禁止していることになる。同図は、上述した図2と対応しており、図2の時刻t2〜t3の期間を削除した状態となる。以下、同図を参照して説明する。
(1)時刻t1の短絡発生から時刻t3のアーク再発生時点までの動作
図2と同様に、時刻t1において溶接ワイヤが母材と接触すると短絡状態になり、同図(A)に示すように、溶接電流Iwは、時刻t1においてアーク期間の溶接電流から急減し、時刻t1〜t11の初期期間中は初期電流値となり、時刻t11〜t12の期間中は短絡時傾斜で上昇し、時刻t12〜t3の期間中はピーク値となる。同図(B)に示すように、溶接電圧Vwは、時刻t1に急減し、溶接電流Iwがピーク値となる時刻t12あたりから急上昇し、時刻t3まで上昇は継続する。溶接電圧Vwが急上昇するのは、溶滴にくびれが発生したためである。同図(C)に示すように、くびれ検出信号Ndは、くびれ検出感度が非常に低いためにくびれの検出は行われないので、全期間Lowレベルとなる。このために、同図(D)に示すように、駆動信号Drも、全期間Highレベルとなる。したがって、図1のトランジスタTRは常にオン状態となり、減流抵抗器Rは常に短絡されており、通常の消耗電極アーク溶接電源と同一となる。
(2)時刻t3のアーク再発生時点から時刻t4の遅延期間Tdの終了時点までの動作
この期間の動作は、基本的には図2と同様である。時刻t3においてアークが再発生すると、同図(B)に示すように、溶接電圧Vwの値は短絡/アーク判別値Vta以上となる。これに応動して、同図(F)に示すように、電流制御設定信号Icrの値は、ピーク電流設定値から上記のアーク時傾斜で上昇し、上記の高レベル電流設定値に達するとその値を維持する。同図(E)に示すように、遅延信号Tdsは、時刻t3にアークが再発生してから上記の遅延期間Tdだ経過する時刻t4までHighレベルのままである。したがって、溶接電源は時刻t4まで定電流制御されているので、同図(A)に示すように、溶接電流Iwは、時刻t3からアーク時傾斜で上昇し、高レベル電流値に達するとその値を時刻t4まで維持する。同図(B)に示すように、溶接電圧Vwは、時刻t3〜t4の遅延期間Td中は高レベル電圧値の状態にある。
(3)時刻t4の遅延期間Td終了時点から時刻t5の次の短絡発生までのアーク期間の動作
この期間の動作は、図2と同様である。時刻t4において、同図(E)に示すように、遅延信号TdsがLowレベルに変化する。この結果、溶接電源は定電流制御から定電圧制御へと切り換えられる。このために、同図(A)に示すように、溶接電流Iwは高レベル電流値から次第に減少する。同様に、同図(B)に示すように、溶接電圧Vwは高レベル電圧値から次第に減少する。
このように、くびれ検出感度を非常に低くしてくびれの検出を行わないようにすると、溶接電流Iwは低レベル電流値の状態ではなくピーク値のままアークが再発生するので、スパッタが発生することになる。しかしながら、このような状態になるのは、送給速度急変期間Tcf中だけであるので、溶接期間中の総スパッタ量はほとんど変わらない。
図4は、送給速度の変化率が基準値以上であるときの本発明の実施の形態に係る送給速度可変制御方法を示すタイミングチャートである。同図(A)は給電チップ・母材間距離Lwの時間変化を示し、同図(B)は送給速度Fwの時間変化を示し、同図(C)は溶接電流平滑信号Iavの時間変化を示し、同図(D)は送給速度急変判別信号Cfの時間変化を示す。同図は、溶接中に給電チップ・母材間距離Lwが、時刻t1においてL1(mm)からL2(mm)へとステップ状に長くなった場合の送給速度Fw及び溶接電流平滑信号Iavの過渡応答を示している。以下、同図を参照して説明する。
溶接中の時刻t1において溶接トーチと母材との距離を長くすると、同図(A)に示すように、給電チップ・母材間距離LwはL1からL2へとステップ状に長くなる。このために、同図(C)に示すように、溶接電流平滑信号Iavの値は、時刻t1から傾斜を有して減少する。これに応動して送給速度可変制御によって溶接電流平滑信号Iavの値を一定値に維持しようとして、同図(B)に示すように、送給速度Fwが時刻t1から傾斜を有して速くなる。溶接電流平滑信号Iavの値は、同図(C)に示すように、時刻t1から減少し、時刻t2において減少から増加へと反転し、時刻t3において時刻t1以前の値に復帰する。送給速度Fwは、時刻t1から速くなり、時刻t2においても速くなり続け、時刻t3において時刻t1以前よりも高速な値に収束する。時刻t1〜t3の時間が、過渡応答時間T1(秒)となる。例えば、T1=100ms程度である。
同図(B)に示すように、送給速度Fwの変化率が時刻t1〜t3の期間中は基準値以上となるので、同図(D)に示すように、送給速度急変判別信号Cfはこの期間中Highレベルになる。すなわち、時刻t1〜t3の期間が、送給速度急変期間Tcfとなる。上述したように、この送給速度急変期間Tcf中は、くびれ検出感度を低くして、くびれの誤検出が発生しないようにしている。また、上述したように、送給速度急変判別信号CfがHighレベルからLowレベルに変化するタイミングを所定期間だけオフディレイしても良い。
送給速度急変期間Tcf中には、短絡が数回発生する。これらの短絡に対しては、くびれ検出感度が低くなるので、くびれ検出感度が高いときに比べてスパッタが多く発生する。しかし、溶接期間全体の中で、送給速度急変期間Tcfが占める比率は通常非常に小さいので、溶接期間全体の総スパッタ発生量が増加する量は少しだけであり、溶接品質への悪影響はほとんどない。その上で、送給速度可変制御とくびれ検出制御とを共に動作させても、送給速度急変期間Tcf中はくびれ検出感度が低くなるのでくびれの誤検出がなくなり溶接状態が不安定になることはない。
送給速度Fwの変化率は、溶接トーチの上下移動速度、移動幅、送給速度可変制御の過渡応答性等によって変化する。基準値は、上述したように、くびれ検出感度が高い状態であってもくびれの誤検出が発生しない送給速度Fwの変化率の上限値に設定される。この基準値は、溶接ワイヤの材質、直径、溶接法、シールドガスの種類等に応じて適正化される。
図5は、送給速度の変化率が基準値未満であるときの本発明の実施の形態に係る送給速度可変制御方法を示すタイミングチャートである。同図(A)は給電チップ・母材間距離Lwの時間変化を示し、同図(B)は送給速度Fwの時間変化を示し、同図(C)は溶接電流平滑信号Iavの時間変化を示し、同図(D)は送給速度急変判別信号Cfの時間変化を示す。同図は、溶接中に給電チップ・母材間距離Lwが、時刻t1から時刻t2にかけてL1(mm)からL2(mm)へと緩やかに長くなった場合の送給速度Fw及び溶接電流平滑信号Iavの過渡応答を示している。同図は、上述した図4と対応している。以下、同図を参照して説明する。
溶接中の時刻t1〜t2の期間において、溶接トーチと母材との距離を長くすると、同図(A)に示すように、給電チップ・母材間距離LwはL1からL2へと次第に長くなる。時刻t1〜t2の期間は、例えば500msである。このように給電チップ・母材間距離Lwが緩やかに長くなるために、同図(C)に示すように、溶接電流平滑信号Iavの値は、時刻t1から少し小さくなり、その状態を維持し、時刻t2において時刻t1以前の値に復帰する。これに応動して送給速度可変制御によって溶接電流平滑信号Iavの値を一定値に維持しようとして、同図(B)に示すように、送給速度Fwは時刻t1から速くなり、時刻t2において時刻t1以前よりも高速な値に収束する。時刻t1〜t2の時間が、過渡応答時間T1(秒)となる。
同図(B)に示すように、送給速度Fwの変化率が時刻t1〜t2の期間中も基準値未満となるので、同図(D)に示すように、送給速度急変判別信号Cfは全ての期間Lowレベルになる。すなわち、同図においては、送給速度急変期間Tcfは存在しない。上述したように、送給速度急変期間Tcf以外の期間中は、くびれ検出感度を高くしている。
時刻t1〜t2の送給速度が変化する期間中には、短絡が十数回発生する。これらの短絡に対しては、くびれ検出感度が高くなるように設定されてくびれの検出が確実に行われるので、スパッタの発生は少なくなる。その上で、送給速度可変制御とくびれ検出制御とを共に動作させても、送給速度の変化率が基準値未満であるので、溶接状態が不安定になることはない。
上述した実施の形態によれば、送給速度の変化率を検出し、この送給速度変化率が予め定めた基準値以上である送給速度急変期間中は、くびれ検出制御のくびれ検出感度を低下させる。これにより、本実施の形態では、送給速度急変期間中に発生した短絡に対しては、くびれ検出感度が低くなるので、くびれ検出感度が高いときに比べてスパッタが多く発生する。しかし、溶接期間全体の中で、送給速度急変期間が占める比率は通常非常に小さいので、溶接期間全体の総スパッタ発生量が増加する量は少しだけであり、溶接品質への悪影響はほとんどない。その上で、送給速度可変制御とくびれ検出制御とを共に動作させても、送給速度急変期間中はくびれ検出感度が低くなるのでくびれの誤検出がなくなり溶接状態が不安定になることはない。
1 溶接ワイヤ
2 母材
3 アーク
4 溶接トーチ
5 送給ロール
CF 送給速度急変判別回路
Cf 送給速度急変判別信号
CM 電流比較回路
Cm 電流比較信号
DF 送給速度変化率検出回路
Df 送給速度変化率検出信号
DR 駆動回路
Dr 駆動信号
Dt 基準値
Ea 誤差増幅信号
EF 送給誤差増幅回路
Ef 送給誤差増幅信号
EI 電流誤差増幅回路
Ei 電流誤差増幅信号
EV 電圧誤差増幅回路
Ev 電圧誤差増幅信号
FC 送給制御回路
Fc 送給制御信号
FR 送給速度設定回路
Fr 送給速度設定信号
Fr0 初期値
Fw 送給速度
IAV 電流平滑回路
Iav 溶接電流平滑信号
ICR 電流制御設定回路
Icr 電流制御設定信号
ID 電流検出回路
Id 電流検出信号
Il 低レベル電流値
ILR 低レベル電流設定回路
Ilr 低レベル電流設定信号
IR 電流設定回路
Ir 電流設定信号
Iw 溶接電流
Lw 給電チップ・母材間距離
ND くびれ検出回路
Nd くびれ検出信号
PM 電源主回路
R 減流抵抗器
SD 短絡/アーク判別回路
Sd 短絡/アーク判別信号
SW 制御切換回路
T1 過渡応答時間
Tcf 送給速度急変期間
Td 遅延期間
TDS オフディレイ回路
Tds 遅延信号
TR トランジスタ
VD 電圧検出回路
Vd 電圧検出信号
VR 電圧設定回路
Vr 電圧設定信号
Vta 短絡/アーク判別値
VTN くびれ検出基準値修正回路
Vtn くびれ検出基準値信号
VTR くびれ基準値設定回路
Vtr くびれ検出基準値設定信号
Vw 溶接電圧
WM 送給モータ
ΔV 電圧上昇値

Claims (3)

  1. 短絡状態からアークが再発生する前兆現象である溶滴のくびれを検出し、このくびれを検出すると短絡負荷に通電する溶接電流を減少させてアークを再発生させるくびれ検出制御を行い、前記溶接電流の平滑値を検出し、この溶接電流平滑値と予め定めた電流設定値とが等しくなるように溶接ワイヤの送給速度をフィードバック制御して送給速度可変制御を行って溶接する消耗電極アーク溶接制御方法において、
    前記送給速度の変化率を検出し、この送給速度変化率が予め定めた基準値以上である送給速度急変期間中は前記くびれ検出制御のくびれ検出感度を低下させる、
    ことを特徴とする消耗電極アーク溶接制御方法。
  2. 前記送給速度急変期間が終了した時点から所定期間が経過するまでは、前記くびれ検出制御のくびれ検出感度の低下を維持する、
    ことを特徴とする請求項1記載の消耗電極アーク溶接制御方法。
  3. 前記くびれ検出感度の低下を、くびれを検出しないレベルに設定する、
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の消耗電極アーク溶接制御方法。
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