JP2014030790A - 集塵機 - Google Patents

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雅範 内田
Hiroyuki Amano
寛之 天野
Isao Saito
功 斎藤
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Abstract

【課題】 ブロワモータを搭載した集塵機において、ブロワ冷却効果の確保と排気温度の上昇を防ぐことが出来る集塵機の提供を目的とする。
【解決手段】 ブロワモータを搭載する集塵機であって、集塵機の仕事風導入口にエアシリンダを具備した切替ダンパを備え、該エアシリンダが固定されたエアシリンダ取付板に外気を取り入れる外気導入口が設けられることにより、切替ダンパによりダストを含んだ被集塵空気を吸引していない状態においても、外気導入口より外気が取り入れられ、ブロワ冷却用空気の取入れと排気温度の上昇を防ぐことができる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、集塵機に関する。より詳しくは、ブロワモータを搭載した集塵機におけるブロワ冷却効果の確保と排気温度の低減のための切替ダンパを備えた集塵機に関する。
従来、各種小物の生産ラインにおいて、ワークに付着した削り屑やゴミ等を取り除く目的で特許文献1に示すブロワモータを搭載した小型の集塵機が生産ライン横に設置され、用いられる。このワークに対して集塵機からの気流の影響を生じさせたくない場合には、集塵機の運転・停止を起動スイッチの切替により気流の制御を行っている。しかし、ワークの生産サイクルタイムが短いなど高頻度に起動スイッチの切替が必要な場合は、例えばそれに対応した高頻度モータを用いる必要があるが、この場合イニシャルコストが大きくなること、また、ファンが完全に起動・停止するまでに時間を要することが問題となった。この問題を解決するために、集塵機手前に遮蔽ダンパを設けて遮蔽ダンパの開閉により吸引経路を遮断し起動スイッチの切替の代わりとしたが、吸引経路を遮断している時間が長いとブロワモータを搭載した集塵機においてブロワの冷却効果を十分に得られなくなるので、排気温度が上昇し周辺設備へ悪影響を与える恐れがあった。
特開2012−115795号公報
本発明は、ブロワモータを搭載した集塵機のブロワ冷却効果の確保と排気温度の上昇を防ぐことができる集塵機の提供を目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明は、ブロワモータを搭載する集塵機であって、モーター部とファン部を備え、このモーター部が外部から導入される冷却風により冷却されるブロアモーターと、ブロアモーターのファン部によりダストを含んだ仕事風が通過するときダストを捕集する集塵用フィルターと、ブロアモーター及び集塵用フィルターを収納するハウジングと、ハウジング内のブロアモーターのモーター部が配置された冷却風排気室と、ハウジング内のブロアモーターのファン部が配置され冷却風排気室と隔壁により区画された仕事風排気室と、ハウジング内の集塵用フィルターが配置された仕事風導入室と、ハウジングに設けられ外部からブロアモーターのファン部を冷却する冷却風を導入するための冷却風導入口と、ハウジングに設けられダストを含んだ仕事風を仕事風導入室に導入するための仕事風導入口と、ハウジングに設けられ冷却風排気室内の冷却風を排気するための冷却風排気口と、ハウジングに設けられ仕事風排気室内の仕事風を排気するための仕事風排気口と、仕事風導入口の手前に設けられエアシリンダが備わった切替ダンパと、を有し、エアシリンダが取付けられたエアシリンダ取付板に外気を取り入れる外気導入口が設けられていることを特徴としている。
このように構成された本発明においては、切替ダンパによりダストを含んだ被集塵空気を吸引していない状態においても、外気導入口より外気が取り入れられ、ブロワ冷却用空気の取入れと排気温度の上昇を防ぐことができる。
本発明において、切替ダンパは、円盤状のダンパ羽根がエアシリンダのロッドの先端にロッドに対して垂直に取付けられ、該ダンパ羽根の両面にパッキンが設けられている。
このように構成された本発明においては、ダンパ羽根の両面にパッキンが備えられているため、密閉性に優れた切替ダンパを提供できる。このことより、生産ライン上からの被集塵空気を完全に遮断でき、生産ラインのワークに対しての気流によって生じる悪影響を抑えることができる。
本発明において、切替ダンパは、エアシリンダのロッドの延伸時に、エアシリンダ取付板に設けられた外気導入口が大気開放され、かつ、切替ダンパに接続する吸引ダクトの吸引ダクト口が閉鎖され、また、エアシリンダのロッドの収縮時に、外気導入口が閉鎖され、かつ、吸引ダクト口が開放される動作をおこなう。
このように構成された本発明においては、エアシリンダのロッドの延伸・収縮という単純な動作により吸引経路の切替を行うことができる。
本発明の集塵機によれば、単純かつ安価な構造により、外気導入口より外気が取り入れられ、ブロワ冷却用空気の取り入れと排気温度の上昇を防ぐことができる。
本発明における吸引経路“開”の状態の実施形態を示す縦断面図である。 本発明における吸引経路“閉”の状態の実施形態を示す縦断面図である。 本発明における切替ダンパの縦断面図である。 本発明における切替ダンパの斜視図である。
以下、図1を参照して、本発明の実施形態による集塵機について説明する。図1に示すように、本発明の実施形態による集塵機は、ダストを含んだ空気をダストと空気とに固気分離するための集塵機である。本実施形態による集塵機は、ダストを含んだ空気が通過するときダストを捕集する集塵用フィルタ2と、モータ部3aおよびファン部3bを備えた冷却風導入型ブロワモータ3と、放熱フィン4aを有する制御基板4と、これらの集塵用フィルタ2、ブロワモータ3、及び、制御基板4を収納するハウジング1と、このハウジング1に取り付けられた消音器9とを有する。
ハウジング1には、集塵用フィルター2が収納され且つ仕事風導入口5aより仕事風が導入される仕事風導入室5と、冷却風導入型ブロワモータ3のファン部3bが収納され且つ仕事風排気口6aより仕事風が排気される仕事風排気室6と、冷却風導入型ブロワモータ3のモータ部3aが収納され且つ冷却風排気口7aより冷却風が排気される冷却風排気室7と、制御基板4が収納され且つ冷却風導入口8aより外部から冷却風が導入される冷却風導入室8が形成され、これらの仕事風導入室5、仕事風排気室6、冷却風排気室7、及び、冷却風導入室8は、それぞれ、隔壁により区画されている。また、ハウジング1の仕事風導入口5aには、接続ダクト11が取り付けられている。
本発明に用いられる切替ダンパ20は、集塵機10の仕事風導入口5aに接続ダクト11を介して切替ダンパ20の側面で接続して設けられており、切替ダンパ20の下面にはダストを含んだ被集塵空気(仕事風)を吸引する吸引ダクト30が接続している。図3にこの切替ダンパの構造を示す。図3に示すように、切替ダンパ20は、箱形状のダンパケーシング25の上部の平板(エアシリンダ取付板28)にエアシリンダ21が設けられ、エアシリンダ21に内蔵されたロッド22がダンパケーシング25内を上下に駆動し、ロッド22の先端に円盤状のダンパ羽根24がロッド22に垂直に設けられており、ダンパー羽根24の両面にパッキン23が取付けられている。また、切替ダンパ20の下面には吸引ダクト30と接続する吸引ダクト口27が設けられており、エアシリンダ取付板28のエアシリンダ21の近くに外気導入口29が設けられている。
次に、本発明に用いられるブロワモータを搭載した集塵機10の動作について説明する。本発明に用いられるブロワモータを搭載した集塵機10は、ブロワモータ3を作動させることにより、仕事風導入口5aを介して、ダストを含んだ被集塵空気、即ち仕事風を、仕事風導入室5に導入する。
仕事風導入室5に流入した仕事風は、集塵用フィルタ2を通過する際、その中に含まれるダストが集塵用フィルタ2により捕集され、清浄な空気となる。清浄な空気となった仕事風は、ブロワモータ3のファン部3bを通過し、仕事風排気として仕事風排気口6aから消音器9a内に排気される。なお、仕事風排気がブロワモータ3のモータ部3aに触れないように、ファン部3bを収納する仕事風排気室6とモータ部3aを収納する冷却風排気室7は隔壁で仕切られている。これにより、モータ部3aが仕事風排気の熱の影響を受けることを防ぐことができる。
一方、冷却風導入口8aより、ブロワモータ3のモータ部3aを冷却するための冷却風が集塵機外から導入される。導入された冷却風は、放熱フィン4aを有する制御基盤4を通過してモーター部3a内に導入され、モータ部3aを冷却した後冷却風排気口7aから消音器内9aに排気される。
吸引経路の“開閉”の切替は切替ダンパ20によって行われ、吸引経路
“開”のとき、ロッド22の収縮により、ダンパ羽根24はエアシリンダ取付板28の外気導入口29を閉鎖する。この状態のときに、集塵機10はダストを含んだ被集塵空気(仕事風)を吸引ダクト30を通じて吸引・集塵する。吸引経路
“閉”のとき、ロッド22を伸長により、ダンパー羽根24は吸引ダクト口を閉鎖し、エアシリンダ取付板の外気導入口29を開放する。この状態のとき、外気導入口29より外気を導入することができ、集塵機10の排気口より排出される排気温度の上昇を防ぐことができる。なお、図示していないが、切替ダンパによる吸引経路の切替は、生産ラインからの電気信号によって制御される。
(実施形態の作用・効果)
本発明の切替ダンパを用いた場合と、遮蔽ダンパを用いた場合との比較において、集塵機稼動時に吸引経路を閉じた場合における消音器内9aの排気温度の結果を表1に示す。表1に示されるように、切替ダンパ用いて外気を取り入れることより、集塵機より排出される排気温度の上昇を防ぐことが確認された。
1 ハウジング
2 集塵用フィルタ
3 ブロワモータ
10 集塵機
20 切替ダンパ
21 エアシリンダ
22 ロッド
23 パッキン
24 ダンパ羽根
25 ダンパケーシング
27 吸引ダクト口
28 エアシリンダ取付板
29 外気導入口
30 吸引ダクト

Claims (3)

  1. ブロワモータを搭載する集塵機であって、
    モーター部とファン部を備え、このモーター部が外部から導入される冷却風により冷却されるブロアモーターと、
    前記ブロアモーターのファン部によりダストを含んだ仕事風が通過するときダストを捕集する集塵用フィルターと、
    前記ブロアモーター及び集塵用フィルターを収納するハウジングと、
    前記ハウジング内の前記ブロアモーターのモーター部が配置された冷却風排気室と、
    前記ハウジング内の前記ブロアモーターのファン部が配置され前記冷却風排気室と隔壁により区画された仕事風排気室と、
    前記ハウジング内の前記集塵用フィルターが配置された仕事風導入室と、
    前記ハウジングに設けられ外部から前記ブロアモーターのファン部を冷却する冷却風を導入するための冷却風導入口と、
    前記ハウジングに設けられダストを含んだ仕事風を前記仕事風導入室に導入するための仕事風導入口と、
    前記ハウジングに設けられ前記冷却風排気室内の冷却風を排気するための冷却風排気口と、
    前記ハウジングに設けられ前記仕事風排気室内の仕事風を排気するための仕事風排気口と、
    前記仕事風導入口の手前に設けられエアシリンダが備わった切替ダンパと、を有し、
    前記エアシリンダが取付けられたエアシリンダ取付板に外気を取り入れる外気導入口が設けられた集塵機。
  2. 前記切替ダンパは、円盤状のダンパ羽根が前記エアシリンダのロッドの先端に該ロッドに対して垂直に取付けられ、該ダンパ羽根の両面にパッキンが設けられた請求項1記載の集塵機。
  3. 前記切替ダンパは、
    前記エアシリンダの前記ロッドの延伸時に、前記エアシリンダ取付板に設けられた前記外気導入口が大気開放され、かつ、該切替ダンパに接続する吸引ダクトの吸引ダクト口が閉鎖され、
    また、該エアシリンダの該ロッドの収縮時に、該外気導入口が閉鎖され、かつ、該吸引ダクト口が開放される、請求項1ないし2記載の集塵機。
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