JP2014029889A - セラミック多層基板、およびセラミック多層基板の製造方法 - Google Patents

セラミック多層基板、およびセラミック多層基板の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】製造コストを低減することのできるセラミック多層基板、およびセラミック多層基板の製造方法を提供する。
【解決手段】アルミナ基板部2と、アルミナ基板部2の上面、もしくは下面のどちらかの面に、アルミナ成分とガラス成分を有するグリーンシートを焼成することに形成された第1のセラミック基板部3と、からなるセラミック多層基板としたので、セラミック多層基板の製造コストを低減することができるので、安価なセラミック多層基板を提供することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、セラミック多層基板の製造方法に関するものである。
セラミック多層基板は、耐熱性・耐湿性に優れ、また、高周波回路において良好な周波数特性を有することから、モバイル機器のRF(Redio Frequency)モジュール、放熱性を利用したパワーLED(Light Emitting Diode、発光ダイオード)用の基板や液晶のバックライト向けLED用の基板、また、自動車搭載用の電子制御回路用の基板として用いられている。
従来のセラミック多層基板の製造方法としては、以下のようなものが開示されていた。例えば、グリーンシートの焼結温度よりも高い温度で焼結されたアルミナ基板部の上下面にグリーンシートを積層して積層体を得る第1の積層工程と、前記積層体の最外層に、前記グリーンシートの焼結温度では焼結しない拘束層を積層し第2の積層体を得る第2の積層工程と、前記第2の積層体を280℃以上350℃以下の範囲の第1の加熱温度で所定時間加熱して前記グリーンシートに含まれるバインダー成分を除去する脱バインダー工程と、前記第2の積層体を800℃以上1000℃以下の範囲の温度で焼結させる焼成工程と、前記第2の積層体から前記拘束用グリーンシートを取り除く拘束層除去工程と、を含むことを特徴とするセラミック多層基板の製造方法が開示されていた(これに類似する技術は下記特許文献1に記載されている)。
特開2005−286311号公報
前記従来例における課題は、拘束層を積層する工程(前述の特許文献1における第2の積層工程)と、拘束層を除去する工程(前述の特許文献1における拘束層除去工程)という工程が必要であるため、その結果として、セラミック多層基板の製造コストが高くなるという課題を有していた。
そこで、本発明は、セラミック多層基板の製造コストを低減することを目的とするものである。
そして、この目的を達成するために本発明は、アルミナ基板部と、前記アルミナ基板部の上面、もしくは下面のどちらかの面に、アルミナ成分とガラス成分を有するグリーンシートを焼成することに形成された第1のセラミック基板部と、からなるセラミック多層基板とし、これにより所期の目的を達成するものである。
以上のように本発明は、アルミナ基板部と、前記アルミナ基板部の上面、もしくは下面のどちらかの面に、アルミナ成分とガラス成分を有するグリーンシートを焼成することに形成された第1のセラミック基板部と、からなるセラミック多層基板としたものであるので、セラミック多層基板の製造コストを低減することができる。
すなわち、本発明においては、アルミナ基板部と、前記アルミナ基板部の上面、もしくは下面のどちらかの面に、アルミナ成分とガラス成分を有するグリーンシートを焼成することに形成された第1のセラミック基板部と、からなるセラミック多層基板としたので、セラミック多層基板の製造工程において、拘束層を用いなくても、第1のセラミック基板部を焼成する際の平面方向の収縮をほぼゼロとすることができるので、拘束層を積層する工程(前述の特許文献1における第2の積層工程)と、拘束層を除去する工程(前述の特許文献1における拘束層除去工程)が不要となる。
このように、セラミック多層基板において、拘束層を積層する工程と、拘束層を除去する工程が不要となるので、セラミック多層基板の製造工程の工数を削減することができるので、その結果として、セラミック多層基板の製造工程の製造コストを低減することができるのである。
本発明の実施の形態1におけるセラミック多層基板の断面図 SEMで観察したセラミック多層基板の第1のセラミック基板部の表面のイメージ図であり、(a)は従来例のセラミック多層基板の第1のセラミック基板部の表面のイメージ図、(b)は本発明の実施の形態1におけるセラミック多層基板の第1のセラミック基板部の表面のイメージ図 本発明の実施の形態1におけるセラミック多層基板のプロセスフローを示す図 本発明の実施の形態1におけるグリーンシートの断面図を示すものであり、(a)はグリーンシート9Aの断面図、(b)はグリーンシート9Bの断面図 本発明の実施の形態1の積層工程における積層手順を示す断面図 本発明の実施の形態1の積層工程における積層体の断面図 本発明の実施の形態1の積層工程における加圧加熱方法を説明する断面図 本発明の実施の形態1の脱バインダー工程における加圧加熱方法を説明する断面図 本発明の実施の形態1の焼成工程における加圧加熱方法を説明する断面図 本発明の実施の形態1の焼成工程後における積層体の断面図 本発明の実施の形態2におけるセラミック多層基板の断面図
以下に、本発明の一実施形態を図面とともに詳細に説明する。
(実施の形態1)
[1]セラミック多層基板1の構成
まず、はじめに、本発明の実施1におけるセラミック多層基板の構成に関して説明する。図1は、実施の形態1におけるセラミック多層基板の断面図を示すものである。
図1に示すように、セラミック多層基板1は、アルミナ基板部2と、アルミナ基板部2の上面にアルミナ成分とガラス成分を有するグリーンシートを焼成することに形成された第1のセラミック基板部3と、アルミナ基板部2の下面にアルミナ成分とガラス成分を有するグリーンシートを焼成することに形成された第2のセラミック基板部4とから構成されている。
ここで、アルミナ基板部2の厚さ:0.3[mm]、第1のセラミック基板部3の厚さ:0.1[mm]、第2のセラミック基板部4の厚さ:0.1[mm]
になるように構成した。
また、アルミナ基板部2の内部、第1のセラミック基板部3の内部、および第2のセラミック基板部4の内部には、ビア5、内部配線部6が形成されている。
また、図1に示すように、第1のセラミック基板部3の上面、および第2のセラミック基板部4の下面には、このセラミック多層基板1に所望の電子部品(例えばIC=Integrated Cuircuit)を実装するための外部電極7や、所望の回路パターン配線部8を有している。
本実施形態において、アルミナ基板部2は、アルミナ(Al2O3)成分が96[wt%]のシート状で、かつ、予め後述のグリーンシートの焼結温度よりも高い温度で焼結されているものを用いた。
また、本実施形態において、第1のセラミック基板部3と第2のセラミック基板部4は、後述で詳しく説明するが、何れも、アルミナ粉末を55[wt%]、ガラス粉末を45[wt%]の割合で配合したガラス・セラミックの固体成分と、有機溶剤等からなる有機バインダーを、固体成分と有機バインダーとの割合が、固体成分84:有機バインダー16の重量比の割合で混合された組成物からなる、シート状の形状のグリーンシートと呼ばれるものを、それぞれアルミナ基板部2の上下面に配置し、その後、加圧、加熱を行うことによって、グリーンシートを焼成することによって形成される。
また、本実施形態において、アルミナ基板部2、第1のセラミック基板部3、及び第2のセラミック基板部4の内部にあるビア5は、前述の焼成前のグリーンシートに、予め、例えば、NCパンチプレス(Numerical Controlパンチプレス)によって孔を形成し、その後、その孔に導体ペーストを充填し、更に前述のセラミックシートを焼成する際に同時に焼成される事によって形成する。なお、本実施形態において、銀(Ag)粒子とガラス成分を含有する導体ペーストを用いた。
また、本実施形態において、アルミナ基板部2、第1のセラミック基板部3、及び第2のセラミック基板部4の内部にある内部配線部6は、前述の焼成前のグリーンシートに、予め、スクリーン印刷法を用いて所望のパターンに印刷して形成後、前述のセラミックシートを焼成する際に同時に焼成される事によって形成している。なお、本実施形態においては、銀(Ag)粒子とガラス成分を含有する導体ペーストを用いた。
また、本実施形態において、第1のセラミック基板部3、及び第2のセラミック基板部4の上下面の外部電極7、回路パターン配線部8は第1のセラミック基板部3、及び第2のセラミック基板部4の形成後、導体ペーストをスクリーン印刷法を用いて所望のパターンに印刷して形成後、前述のセラミックシートを焼成する温度より低い温度で、かつ、この導体ペーストが十分に焼成される温度にて熱処理を行うことによって形成する。なお、本実施形態においては、ビア5、内部配線部6と同じく、銀(Ag)粒子とガラス成分を含有する導体ペーストを用いた。
以上が、本実施形態におけるセラミック多層基板1の構成の説明である。
[2]第1のセラミック基板部3の表面の分析
それでは、次に、本発明の実施の形態1における第1のセラミック基板部3の表面の分析を実施したので、その結果を説明する。
今回の分析は、図1中のAで示す方向にて、SEM(Scanning Electron Microscope、走査型電子顕微鏡)で、セラミック多層基板1の第1のセラミック基板部3の表面の分析を行った。
図2は、SEMで観察したセラミック多層基板の第1のセラミック基板部の表面のイメージ図であり、図2(a)は従来例のセラミック多層基板の第1のセラミック基板部の表面のイメージ図、図2(b)は本発明の実施の形態1におけるセラミック多層基板の第1のセラミック基板部の表面のイメージ図である。なお、図2(a)、図2(b)両者とも、SEMにて1500倍に拡大した撮影されたイメージ図である。
図2(a)と、図2(b)を比較すると、本実施形態における第1のセラミック基板部の表面は、従来例の第1のセラミック基板部の表面より、表面の凹凸が小さいことがわかる。これは、本実施形態のセラミック多層基板の第1のセラミック基板部が、ガラスリッチ(ガラス成分は多く存在している)であるためであうと考えられる。
実際に、図2(a)、図2(b)の観察と同時に、SEMにてその表面の元素分析を行った。その結果は表1に示す。
Figure 2014029889
表1に示すように、本実施形態における第1のセラミック基板部の表面においては、従来例の第1のセラミック基板部の表面より、Si(シリコン)、Ca(カルシウム)が多く観測されている。特に、Si(シリコン)は、6[質量%]以上と、従来例に比べ約2倍のSi(シリコン)が検出されている。
また、Ca(カルシウム)も、Si(シリコン)ほど顕著ではないが、従来例にくらべ多く検出されている。
このSi(シリコン)やCa(カルシウム)が多く検出された検出されたという結果より、本実施形態における第1のセラミック基板部の表面はガラスリッチである、ということを示している。
すなわち、セラミック多層基板における第1のセラミック基板部の表面がガラスリッチであることは、従来例のような拘束層を用いるセラミック多層基板の製造方法を用いたのではなく、本実施形態のように拘束層が未使用であるセラミック多層基板の製造方法を用いたことであるといえる。
なお、今回の分析は第1のセラミック基板部3の分析を行ったが、第1のセラミック基板部3と第2のセラミック基板部4の材料、およびその製造方法は同等であるため、実質的に第2のセラミック基板部4の分析を行った場合も、同等の結果を得ることができる、と考えられる。
[3]セラミック多層基板1の製造方法
それでは、以下に、本発明の実施の形態1におけるセラミック多層基板1の製造方法について説明する。
図3は、本実施形態のセラミック多層基板1のプロセスフローを示す図であり、大きく分けて、ステップ1:グリーンシート準備工程と、ステップ2:積層工程と、ステップ3:脱バインダー工程と、ステップ4:焼成工程と、ステップ5:外部電極・回路パターン配線部形成工程という、5つのステップからなるものである。
[ステップ1:グリーンシート準備工程]
先ずは、図4を用いてステップ1について説明する。
図4は、本発明の実施の形態1におけるグリーンシートの断面図を示すものであり、図4(a)はグリーンシート9Aの断面図、図4(b)はグリーンシート9Bの断面図を示すものである。
本実施形態においては、純のグリーンシート(アルミナ粉末を55[wt%]、ガラス粉末を45[wt%]の割合で配合したガラス・セラミックの固体成分と、有機溶剤等からなる有機バインダーを、固体成分と有機バインダーとの割合が、固体成分84:有機バインダー16の重量比の割合で混合された組成物をシート状に形成したもの)から、図4(a)、図3(b)に示すように、グリーンシート9A(図4(a))、グリーンシート9B(図4(b))を作成する。
まず、はじめに、図4(a)に示すグリーンシート9Aに関して説明する。グリーンシート9Aには、例えば、NCパンチプレスによって孔を形成し、その後、その孔に導体ペーストを充填することによって、ビア5を形成する。これにて、グリーンシート9Aが完成する。
次に、図4(b)に示すグリーンシート9Bに関して説明する。グリーンシート7Bは、はじめに、グリーンシート9Aと同様に、ビア5を形成する。 これにて、グリーンシート9Bが完成する。
[ステップ2:積層工程]
次に、図5、図6、図7を用いてステップ2の積層工程について説明する。
図5は、本発明の実施の形態1の積層工程における積層手順を示す断面図である。また、図6は、本発明の実施の形態1の積層工程における積層体の断面図を示すものである。また、図7は、本発明の実施の形態1の積層工程における加圧加熱方法を説明する断面図を示すものである。
一般に、アルミナ粉末とガラス粉末を配合したガラス・セラミックの組成物で、シート状の形状のグリーンシートを、高温を印加すると、アルミナ粉末とガラス粉末が焼成することによって、そのグリーンシートの体積(平面方向、および厚さ方向)に収縮する。
本実施形態においても、次の工程であるステップ3:脱バインダー工程、ステップ4:焼成工程にて、積層体10に熱を印加するのであるが、その際、図5に示すように、予め、グリーンシート9A、9Bの焼結温度よりも高い温度で焼結されたアルミナ基板部2を挟み込むように、グリーンシート9A、9Bを配置する。
こうすることによって、グリーンシート9A、9Bは、図5中に示す、X方向、およびY方向(すなわち、図6に示す積層体10の平面方向)には収縮せず、Z方向(すなわち、図6に示す積層体10の厚さ方向)にのみ収縮する。このグリーンシート9A、9BをX方向、Y方向に収縮させないために、このアルミナ基板部2を使用するのである。
次に、図5を用いて、グリーンシート9A、9Bと、アルミナ基板部2を積層し、図6中に示す積層体10を準備する方法を説明する。
まず、グリーンシート9B上にアルミナ基板部2を、アルミナ基板部2に形成されているビア5と、グリーンシート9Bに形成されているビア5の位置が合うように位置合わせを実施しながら積層する。
なお、図5にも示すように、アルミナ基板部2は、予め、上面に導体ペーストを、スクリーン印刷法を用いて所望のパターンに印刷して内部配線部6を形成してある。
次に、アルミナ基板部2上のグリーンシート9Aを積層する。
このようにして、図6に示すような、積層体10が準備されるのである。
次に、図7に示すように、積層体10の上下面に石英ガラス板11を配置し、それを台座12上に配置し、その上面から加圧加熱をすることによって、積層体10中のグリーンシート9A、9B、および、アルミナ基板部2を仮接着する。
ここで、図6中の積層体10は、図7中の積層体10と同一のものであるが、図7中のグリ積層体10は簡略化して図示している。
また、本実施形態において、積層体10上の石英ガラス板11上から加圧した圧力は15.2[MPa]とし、加熱温度は85[℃]を用いた。このようにして、グリーンシート積層体10中のグリーンシート9A、9B、および、アルミナ基板部2を仮接着する。
なお、積層体10と、積層体10の上下面に配置した石英ガラス板11とは、材質が石英(SiO2)であるため接着されることはない。
[ステップ3:脱バインダー工程]
次に、ステップ3の脱バインダー工程について説明する。
図8は、本発明の実施の形態1の脱バインダー工程における加圧加熱方法を説明する断面図を示すものである。
この工程では、図8に示すように、(図7と同じように)、積層体10の上下面に石英ガラス板11を配置し、それを台座13上に配置し、その上面から加熱をすることによって、積層体10中のグリーンシート9A、9Bの有機バインダーを除去する。
本実施形態において、積層体10上に石英ガラス板11をつけた状態で、加熱温度は650[℃]にて加熱を行った。このようにして、積層体10中のグリーンシート9A、9B内部の有機バインダーを除去する。
[ステップ4:焼成工程]
次に、ステップ4の焼成工程について説明する。
図9は、本発明の実施の形態1の焼成工程における加圧加熱方法を説明する断面図を示すものである。また、図10は、本発明の実施の形態1の焼成工程後の積層体10の断面図を示すものである。
積層体10の上下面に石英ガラス板11を配置し、それを台座14上に配置し、加熱をすることによって、積層体10を焼成する。
本実施形態において、積層体10上に石英ガラス板11を配置した状態とし、加熱温度は前述のように900[℃]を用いた。
このようにして、この焼成工程後、図10に示すように、積層体10内部のグリーンシート9A、9Bは、その厚さ方向に収縮したものになる。
[ステップ5:外部電極・回路パターン配線部形成工程]
次に、ステップ5の外部電極・回路パターン配線部形成工程について説明する。
ステップ4にて焼成された(図10に示すような)積層体10の表裏面(上下面)に、図1に示すような、所望の外部電極7や、回路パターン配線部8を形成する。
本実施形態においては、前述のように、スクリーン印刷法を用いて、導体ペーストを所望のパターンに印刷して形成し、その後、ステップ4の焼成工程で印加した温度より低い温度で、かつ、導体ペーストが十分に焼成される温度にて熱処理を行うことによって形成した。本実施形態においては、この導体ペーストの焼成温度が850℃の銀(Ag)ペーストを用い、焼成のための熱処理温度は850[℃]を用いた。
この工程後の積層体10は、図1に示すような、本実施形態のセラミック多層基板になる。
以上のように、図2に示すステップ1からステップ5を行うことによって、本実施形態のセラミック多層基板を製造することができる。
[4]本実施形態の発明の効果
以上をまとめると、本発明においては、アルミナ基板部と、前記アルミナ基板部の上面、もしくは下面のどちらかの面に、アルミナ成分とガラス成分を有するグリーンシートを焼成することに形成された第1のセラミック基板部と、からなるセラミック多層基板、としたので、セラミック多層基板の製造工程において、拘束層を用いなくても、第1のセラミック基板部を焼成する際の平面方向の収縮をほぼゼロとすることができるので、拘束層を積層する工程(前述の特許文献1における第2の積層工程)と、拘束層を除去する工程(前述の特許文献1における拘束層除去工程)が不要となる。
このように、セラミック多層基板において、拘束層を積層する工程と、拘束層を除去する工程が不要となるので、セラミック多層基板の製造工程の工数を削減することができるので、その結果として、セラミック多層基板の製造工程の製造コストを低減することができるのである。
(実施の形態2)
次に、実施の形態2に関して説明する。
図11は、本発明の実施の形態2におけるセラミック多層基板の断面図を示すものである。本実施形態と前述の実施の形態1と異なるのは、セラミック多層基板15内部のアルミナ基板部2の上面、もしくは下面のどちらかの片面(本実施形態では上面)のみに、アルミナ成分とガラス成分を有するグリーンシートを焼成することに形成された第1のセラミック基板部を配置している点である。
本実施形態のように、セラミック多層基板15内部のアルミナ基板部2の上面、もしくは下面のどちらかの片面のみに、アルミナ成分とガラス成分を有するグリーンシートを焼成することに形成された第1のセラミック基板部を配置しても、前述の実施の形態1と同じ効果を得ることができる。
本発明にかかるセラミック多層基板は、セラミック多層基板の製造工程の製造コストを低減することができるので、特に、最近普及の進んでいる液晶テレビや携帯電話の液晶画面用のバックライト向けLED用の基板として用いられることが大いに期待されるものとなる。
1、15 セラミック多層基板
2 アルミナ基板部
3 第1のセラミック基板部
4 第2のセラミック基板部
5 ビア
6 内部配線部
7 外部電極
8 回路パターン配線部
9A、9B グリーンシート
10 積層体
11 石英ガラス板
12、13、14 台座

Claims (6)

  1. アルミナ基板部と、
    前記アルミナ基板部の上面、もしくは下面のどちらかの面に、アルミナ成分とガラス成分を有するグリーンシートを焼成することに形成された第1のセラミック基板部と、
    からなるセラミック多層基板。
  2. アルミナ基板部と、
    前記アルミナ基板部の上面に、アルミナ成分とガラス成分を有するグリーンシートを焼成することに形成された第1のセラミック基板部と、
    前記アルミナ基板部の下面に、アルミナ成分とガラス成分を有するグリーンシートを焼成することに形成された第2のセラミック基板部と、
    からなるセラミック多層基板。
  3. 前記第1のセラミック基板部の表面がガラスリッチであること、
    を特徴とする請求項1乃至2に記載のセラミック多層基板。
  4. 前記第1のセラミック基板部の表面におけるシリコン(Si)含有率が6.0質量%以上であること、
    を特徴とする請求項3に記載のセラミック多層基板。
  5. 前記アルミナ基板部の厚さに対する前記第1のセラミック基板部の厚さの比率が、3分の1以下であることを特徴とする請求項1乃至2に記載のセラミック多層基板。
  6. アルミナ基板部の上下面に、アルミナ成分とガラス成分を有するグリーンシートを積層して積層体を得る積層工程と、
    前記積層体を焼結させる焼成工程と、
    を含むことを特徴とするセラミック多層基板の製造方法。
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