JP2014027746A - ロータ及びモータ - Google Patents

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誠也 横山
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Abstract

【課題】極間磁石の爪状磁極同士の間からの脱落や、極間磁石の破損(欠け)を抑えることができるロータ及びモータを提供すること。
【解決手段】ロータ11は、それぞれ第1及び第2コアベース21a,22aの外周部に複数の第1及び第2爪状磁極21b,22bが径方向外側に突出されるとともに軸方向に延出形成された第1及び第2ロータコア21,22と、第1及び第2コアベース21a,22aの軸方向の間に配置され第1爪状磁極21bと第2爪状磁極22bを異なる磁極として機能させる環状磁石と、第1及び第2爪状磁極21b,22bの周方向の間に設けられ周方向に磁化された第1及び第2極間磁石26,27を備える。また、第1及び第2極間磁石26,27を覆う熱収縮フィルム28を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、ロータ及びモータに関するものである。
モータに使用されるロータとしては、周方向に複数の爪状磁極をそれぞれ有して組み合わされる2つのロータコアと、それらの間に配置された界磁磁石とを備え、各爪状磁極を交互に異なる磁極に機能させるいわゆる永久磁石界磁のランデル型構造のロータがある。
そして、特許文献1のロータでは、爪状磁極同士の周方向の各間に周方向に磁化された極間磁石が設けられることで、ロータでの漏れ磁束が低減されている。
特開2012−115085号公報
しかしながら、上記のようなロータでは、極間磁石が爪状磁極に挟持固着されているものの、回転駆動時の遠心力や振動等によって極間磁石が爪状磁極同士の間から脱落してしまうといったことが懸念される。また、極間磁石の破損(欠け)が懸念される。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、極間磁石の爪状磁極同士の間からの脱落や、極間磁石の破損(欠け)を抑えることができるロータ及びモータを提供することにある。
請求項1に記載の発明では、それぞれ略円板状のコアベースの外周部に、等間隔に複数の爪状磁極が径方向外側に突出されるとともに軸方向に延出形成され、互いのコアベースが対向されつつ爪状磁極が周方向に交互に配置された第1及び第2ロータコアと、前記コアベース同士の軸方向の間に配置され、前記軸方向に磁化されることで、第1ロータコアの前記爪状磁極を第1の磁極として機能させ、前記第2ロータコアの前記爪状磁極を第2の磁極として機能させる界磁磁石と、前記爪状磁極同士の周方向の各間に設けられ周方向に磁化された極間磁石とを備えたロータであって、少なくとも前記極間磁石の周方向端面を覆うフィルムを備えたことを要旨とする。
同構成によれば、少なくとも極間磁石の周方向端面を覆うフィルムを備えるため、爪状磁極との間のフィルムの弾力によって、極間磁石の爪状磁極同士の間からの脱落や、極間磁石の破損(欠け)を抑えることができる。
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載のロータにおいて、前記フィルムは、前記極間磁石の径方向外側端面を覆うことを要旨とする。
同構成によれば、前記フィルムは、前記極間磁石の径方向外側端面をも覆うため、例えば、極間磁石が破損したとしても、その破片が径方向外側に飛散してしまうことを抑えることができる。
請求項3に記載の発明では、請求項1又は2に記載のロータにおいて、前記フィルムは、前記極間磁石の軸方向端面を覆うことを要旨とする。
同構成によれば、前記フィルムは、前記極間磁石の軸方向端面をも覆うため、例えば、極間磁石が破損したとしても、その破片が軸方向の外側に飛散してしまうことを抑えることができる。
請求項4に記載の発明では、請求項1乃至3のいずれか1項に記載のロータにおいて、前記爪状磁極と、前記爪状磁極の径方向内側に設けられ径方向に磁化された背面補助磁石との少なくとも一方には、前記極間磁石の径方向外側への移動を規制すべく径方向に係合する係合部が形成されたことを要旨とする。
同構成によれば、爪状磁極と、前記爪状磁極の径方向内側に設けられ径方向に磁化された背面補助磁石との少なくとも一方には、極間磁石の径方向外側への移動を規制すべく径方向に係合する係合部が形成されるため、新たに別部材を設けることなく、極間磁石の径方向外側への飛び出しを防止することができる。
請求項5に記載の発明では、請求項1乃至4のいずれか1項に記載のロータにおいて、前記フィルムは熱収縮フィルムであることを要旨とする。
同構成によれば、前記フィルムは熱収縮フィルムであるため、容易に極間磁石と密着させて設けることができる。
請求項6に記載の発明では、請求項1乃至5のいずれか1項に記載のロータにおいて、前記界磁磁石の少なくとも一部を覆う界磁磁石用フィルムを備えたことを要旨とする。
同構成によれば、界磁磁石の少なくとも一部を覆う界磁磁石用フィルムを備えるため、その弾力によって、界磁磁石の破損(欠け)を抑えることができる。
請求項7に記載の発明では、請求項1乃至6のいずれか1項に記載のロータにおいて、前記爪状磁極の径方向内側に設けられ径方向に磁化された背面補助磁石と、前記背面補助磁石の少なくとも一部を覆う背面磁石用フィルムを備えたことを要旨とする。
同構成によれば、背面補助磁石の少なくとも一部を覆う背面磁石用フィルムを備えるため、その弾力によって、界磁磁石の破損(欠け)を抑えることができる。又、例えば、背面補助磁石の脱落を抑えることができる。
請求項8に記載の発明では、請求項1乃至7のいずれか1項に記載のロータを備えたモータを要旨とする。
同構成によれば、モータにおいて、請求項1乃至7のいずれか1項に記載の発明の効果を得ることができる。
本発明によれば、極間磁石の爪状磁極同士の間からの脱落や、極間磁石の破損(欠け)を抑えることができるロータ及びモータを提供することができる。
一実施形態におけるモータの断面図。 (a),(b)は、一実施形態におけるロータの斜視図。 一実施形態におけるロータの断面図。 一実施形態における熱収縮フィルムを説明するための模式図。 別例におけるロータの一部平面図。 別例におけるロータの一部平面図。 別例におけるロータの一部平面図。 別例におけるロータの一部平面図。 別例における熱収縮フィルムを説明するための模式図。 別例における熱収縮フィルムを説明するための模式図。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図1〜図4に従って説明する。
図1に示すように、モータ1のモータケース2は、有底筒状に形成された筒状ハウジング3と、該筒状ハウジング3のフロント側(図1中、左側)の開口部を閉塞するフロントエンドプレート4とを有している。また、筒状ハウジング3のリア側(図1中、右側)の端部には、回路基板等の電源回路を収容した回路収容ボックス5が取着されている。
筒状ハウジング3の内周面にはステータ6が固定されている。ステータ6は、径方向内側に延びる複数のティースを有する電機子コア7と、電機子コア7のティースに巻装されたセグメントコンダクタ(SC)巻線8とを有する。
モータ1のロータ11は回転軸12を有し、ステータ6の内側に配置されている。回転軸12は非磁性体の金属シャフトであって、筒状ハウジング3の底部3a及びフロントエンドプレート4に支持された軸受13,14により回転可能に支持されている。
図2及び図3に示すように、ロータ11は、第1及び第2ロータコア21,22と、界磁磁石としての環状磁石23(図3参照)と、背面補助磁石としての第1及び第2背面補助磁石24,25(図2及び図3参照)と、極間磁石としての第1及び第2極間磁石26,27(図2参照)とを備える。
第1ロータコア21は、略円板状のコアベースとしての第1コアベース21aの外周部に、等間隔に複数(本実施形態では5つ)の爪状磁極としての第1爪状磁極21bが径方向外側に突出されるとともに軸方向に延出形成されている。詳しくは、第1爪状磁極21bは、第1コアベース21aの外周部から径方向外側に突出した突出部21cと、該突出部21cの先端に設けられ軸方向に延びる爪部21dとを有する。突出部21cは、軸方向から見て扇形状に形成されている。爪部21dは、軸直交方向断面が扇形状とされ、径方向外側から見て長方形形状に形成されている。
又、第2ロータコア22は、第1ロータコア21と同形状であって、略円板状のコアベースとしての第2コアベース22a(図2(b)参照)の外周部に、等間隔に複数(本実施形態では5つ)の爪状磁極としての第2爪状磁極22bが径方向外側に突出されるとともに軸方向に延出形成されている。詳しくは、第2爪状磁極22bは、第2コアベース22aの外周部から径方向外側に突出した突出部22cと、該突出部22cの先端に設けられ軸方向に延びる爪部22dとを有する。突出部22cは、第1ロータコア21の突出部21cと同様に、軸方向から見て扇形状に形成されている。爪部22dは、軸直交方向断面が扇形状とされ、径方向外側から見て長方形形状に形成されている。そして、第2ロータコア22は、各第2爪状磁極22bがそれぞれ対応する各第1爪状磁極21b間に(即ち、第1爪状磁極21bと周方向に交互に)配置され、又、図3に示すように、対向する第1コアベース21aと第2コアベース22aとの軸方向の間に環状磁石23が配置(挟持)されるようにして第1ロータコア21に対して組み付けられる。尚、この際、第1爪状磁極21bと第2爪状磁極22bとの周方向の間には、径方向外側から見て長方形の溝が形成されることになる。
環状磁石23は、その外径が第1及び第2コアベース21a,22aの外径と同じに設定され、第1爪状磁極21bを第1の磁極(本実施形態ではN極)として機能させ、第2爪状磁極22bを第2の磁極(本実施形態ではS極)として機能させるように、軸方向に磁化されている。
又、図2(b)及び図3に示すように、各第1爪状磁極21b(爪部21d)の背面(径方向内側の面)と第2コアベース22aの外周面との間には、第1背面補助磁石24が配置されている。第1背面補助磁石24は、その軸直交方向断面が扇形状の略直方体形状とされ、その部分での漏れ磁束を低減すべく、第1爪状磁極21b(爪部21d)の背面に当接する側が第1爪状磁極21bと同極のN極に、第2コアベース22aに当接する側が同第2コアベース22aと同極のS極となるように径方向に磁化されている。又、第1背面補助磁石24の周方向端面は、第1爪状磁極21bの周方向端面と面一とされている。
又、図2(a)及び図3に示すように、各第2爪状磁極22b(爪部22d)の背面(径方向内側の面)と第1コアベース21aの外周面との間には、第2背面補助磁石25が配置されている。第2背面補助磁石25は、その軸直交方向断面が扇形状の略直方体形状とされ、その部分での漏れ磁束を低減すべく、第2爪状磁極22b(爪部22d)の背面に当接する側が第2爪状磁極22bと同極のS極に、第1コアベース21aに当接する側が同第1コアベース21aと同極のN極となるように径方向に磁化されている。又、第2背面補助磁石25の周方向端面は、第2爪状磁極22bの周方向端面と面一とされている。
又、第1背面補助磁石24と第2背面補助磁石25とは、図3に示すように、環状磁石23が配置される軸方向位置で互いに軸方向に重なるように、言い換えると環状磁石23が配置される軸方向位置にも配置されるように設定されている。
そして、第1爪状磁極21bと第2爪状磁極22bとの周方向の間には、第1及び第2極間磁石26,27が配置されている。詳しくは、本実施形態の第1及び第2極間磁石26,27の軸方向長さは、第1及び第2爪状磁極21b,22bの軸方向長さと同じに設定されている。又、第1及び第2極間磁石26,27は、軸直交方向断面が扇形状の略直方体形状とされ、その周方向端面が第1及び第2爪状磁極21b,22b及び第1及び第2背面補助磁石24,25の周方向端面と当接(面接触)するように設定されている。
そして、第1及び第2極間磁石26,27は、第1及び第2爪状磁極21b,22bとそれぞれ同じ磁極となるように(第1爪状磁極21b側がN極で、第2爪状磁極22b側がS極となるように)周方向に磁化されている。
ここで、本実施形態の第1及び第2極間磁石26,27は、図4に模式的に示すフィルム(薄膜材料)としての絶縁性の熱収縮(シュリンク)フィルム28に覆われた状態で第1爪状磁極21bと第2爪状磁極22bとの周方向の間に固定(本実施形態では挟持された状態で接着固定)されている。尚、図4では、第1及び第2極間磁石26,27を直方体として模式的に図示するとともに、熱収縮フィルム28を透明な部材として模式的に図示している。又、本実施形態の熱収縮フィルム28は、ポリオレフィン系又はポリエチレンテレフタレート系の材料からなる。
本実施形態の熱収縮フィルム28は、第1及び第2極間磁石26,27の周方向両端面、径方向外側端面、径方向内側端面、及び軸方向両端面を覆うように、即ち第1及び第2極間磁石26,27の外表面全面を覆うように設けられている。又、本実施形態では、図4に示すように、熱収縮フィルム28を第1及び第2極間磁石26,27の各角に沿って順次(図4の矢印の順で)折り曲げていくことで、第1及び第2極間磁石26,27を所謂キャラメル包みで包み込んでいる。そして、その後、熱収縮フィルム28は加熱されて第1及び第2極間磁石26,27に密着して設けられている。
次に、上記のように構成されたモータ1の作用について説明する。
ロータ11では、第1及び第2背面補助磁石24,25と、第1及び第2極間磁石26,27とが設けられることで、それぞれの配置箇所で漏れ磁束が低減され、ひいては環状磁石23の磁束をモータ1の出力に有効利用することができる。又、第1及び第2極間磁石26,27には例えばロータ11の回転駆動時に大きな遠心力が掛かるが、第1及び第2爪状磁極21b,22bと第1及び第2極間磁石26,27との間の熱収縮フィルム28の弾力によって、第1及び第2極間磁石26,27の第1及び第2爪状磁極21b,22b間からの脱落(飛び出し)が抑えられる。
次に、上記実施形態の特徴的な効果を以下に記載する。
(1)第1及び第2極間磁石26,27の周方向端面を覆う熱収縮フィルム28を備えるため、第1及び第2爪状磁極21b,22bとの間の熱収縮フィルム28の弾力によって、第1及び第2極間磁石26,27の第1及び第2爪状磁極21b,22b同士の間からの脱落や、第1及び第2極間磁石26,27の破損(欠け)を抑えることができる。
(2)熱収縮フィルム28は、第1及び第2極間磁石26,27の径方向外側端面をも覆うため、例えば、第1及び第2極間磁石26,27が破損したとしても、その破片が径方向外側に飛散してしまうことを抑えることができる。
(3)熱収縮フィルム28は、第1及び第2極間磁石26,27の軸方向端面をも覆うため、例えば、第1及び第2極間磁石26,27が破損したとしても、その破片が軸方向の外側に飛散してしまうことを抑えることができる。
(4)フィルムを熱収縮フィルム28としたため、容易に第1及び第2極間磁石26,27と密着させて設けることができる。
上記実施形態は、以下のように変更して実施してもよい。
・上記実施形態では、第1及び第2極間磁石26,27が径方向外側に脱落(飛び出し)可能な構成としたが、第1及び第2爪状磁極21b,22bと第1及び第2背面補助磁石24,25との少なくとも一方に、第1及び第2極間磁石26,27の径方向外側への移動を規制すべく径方向に係合する係合部を形成してもよい。
例えば、図5に示すように、変更してもよい。この例(図5参照)では、第1及び第2背面補助磁石24,25(図5中、第2背面補助磁石25のみ図示)の周方向端面が径方向外側ほど径方向に沿った直線X(ロータ11の軸中心Zを通る直線)よりも周方向に突出するように該直線Xに対して傾斜した背面傾斜面25aとされ、その背面傾斜面25aが係合部とされている。言い換えると、この例(図5参照)では、第1及び第2背面補助磁石24,25(図5中、第2背面補助磁石25のみ図示)の周方向端面が、ロータ11の軸中心Zよりも径方向外側を軸中心Zaとした扇形状の周方向端面と一致するように形成されて背面傾斜面25a(係合部)とされている。又、この例(図5参照)では、第1及び第2爪状磁極21b,22bの周方向端面は、前記背面傾斜面25aと面一とされて(背面傾斜面25aと共に)係合部の一部を構成している。又、この例(図5参照)の第1及び第2極間磁石26,27は、前記背面傾斜面25a等に応じて(面接触するように)径方向外側ほど周方向の幅が狭くなる形状に形成されている。又、勿論、この例(図5参照)の第1及び第2極間磁石26,27においても上記実施形態と同様に熱収縮(シュリンク)フィルム28に覆われている。
このようにすると、新たに別部材を設けることなく、背面傾斜面25aにて第1及び第2極間磁石26,27の径方向外側への飛び出しを防止することができる。又、第1及び第2爪状磁極21b,22b(突出部21c,22c及び爪部21d,22d)の周方向端面によっても第1及び第2極間磁石26,27の径方向外側への飛び出しを防止することができる。
又、例えば、図6に示すように、変更してもよい。この例(図6参照)では、爪部21d,22dに、前記突出部21c(22c)の先端よりも周方向に延びる周方向延出部21e,22eが形成されている。言い換えると、爪部21d,22dの周方向の幅と対応した(軸中心Zを中心とした)角度L1は、突出部21c,22cの周方向の幅と対応した(軸中心Zを中心とした)角度L2よりも大きく設定されている。そして、この例(図6参照)では、爪部21d,22dの周方向延出部21e,22eにおける径方向内側面21f,22fが係合部を構成している。尚、この例では、爪部21d,22dの径方向の長さが、突出部21c(22c)の径方向の長さよりも大幅に短い長さ(例えば、約1/6程度)に変更されている。又、この例(図6参照)の第1及び第2極間磁石26,27は、前記突出部21cと突出部22c(図6では図示せず)の周方向の間に設けられる内側極間磁石部26a,27aと、前記爪部21d,22d同士の周方向の間に設けられる外側極間磁石部26b,27bとを有する。又、勿論、この例(図6参照)の第1及び第2極間磁石26,27においても上記実施形態と同様に熱収縮(シュリンク)フィルム28に覆われている。
このようにすると、新たに別部材を設けることなく、前記径方向内側面21f,22fにて第1及び第2極間磁石26,27の径方向外側への飛び出しを防止することができる。
・又、例えば、図7に示すように、変更してもよい。この例(図7参照)では、爪部21d,22dの周方向延出部21e,22eにおける径方向内側面(係合部)は、該周方向延出部21e,22eの周方向先端部に向かうほど径方向外側に向かう爪部傾斜面21g,22gとされている。そして、この例では、第1及び第2極間磁石26,27の外側極間磁石部26b,27bが前記爪部傾斜面21g,22gと当接(面接触)するように、軸直交方向断面が略台形形状とされている。このようにすると、第1及び第2極間磁石26,27を破損し難い形状(例えば軸方向から見て爪部傾斜面21g,22g周辺の内角を鈍角)としながら、爪部21d,22d(爪部傾斜面21g,22g)同士の周方向の間に前記外側極間磁石部26b,27bを設けることができる。
又、この例(図7参照)では、外側極間磁石部26b,27bが爪部傾斜面21g,22gの径方向外側端部と同じ径方向位置までの形状としたが、図8に示すように、外側極間磁石部26b,27bは、爪部傾斜面21g,22gよりも径方向外側に膨出する膨出部26c,27cを有するようにしてもよい。この膨出部26c,27cの膨出量は第1及び第2爪状磁極21b,22bにおける径方向外側端部の軸中心Zからの距離以下に設定されている。このようにすると、膨出部26c,27cを有さない上記別例(図7参照)に比べて、多くの極間磁石(第1及び第2極間磁石26,27)を設けて良好に漏れ磁束を低減することができる。尚、膨出部26c,27cの膨出量は、第1及び第2爪状磁極21b,22bにおける径方向外側端部の軸中心Zからの距離以下に設定されるため、膨出部26c,27cが第1及び第2爪状磁極21b,22bよりも径方向外側に突出することがない。よって、例えば、膨出部26c,27cがロータ11の径方向外側に設けられるステータ6とのエアギャップを広げてしまうことはない。又、この例(図8参照)では、膨出部26c,27cと第1及び第2爪状磁極21b,22b(爪部21d,22d)とを離間させることができるので、膨出部26c,27cへの局部的な逆磁界の影響を避けることができ、膨出部26c,27c(第1及び第2極間磁石26,27)の減磁を抑えることができる。
・上記実施形態では、熱収縮フィルム28を第1及び第2極間磁石26,27の各角に沿って順次(図4の矢印の順で)折り曲げて所謂キャラメル包みを行った後に加熱して設けるとしたが、これに限定されず、包み方(覆い方)は他の方法に変更してもよい。
例えば、図9に示すように、熱収縮フィルム28を、第1及び第2極間磁石26,27を挟んで包むように曲げた後に、曲げた箇所(図9中、紙面奥側)以外の部分(破線で模式的に示す部分であって、上方から見て4角形の3辺と対応した部分)が接合されるように加熱して設けてもよい。
又、例えば、図10に示すように、ロール状の熱収縮フィルム28を製袋機(フォーマー)にてチューブ状とし、その中に第1及び第2極間磁石26,27を入れて熱収縮フィルム28の繋ぎ目や前記チューブ状の前後を加熱して閉じるようにして設けてもよい。
・上記実施形態では、熱収縮フィルム28は、第1及び第2極間磁石26,27の周方向両端面、径方向外側端面、径方向内側端面、及び軸方向両端面を覆うように、即ち第1及び第2極間磁石26,27の外表面全面を覆うように設けられている。
・上記実施形態では、熱収縮フィルム28は、第1及び第2極間磁石26,27の外表面全面を覆うように設けられるとしたが、少なくとも第1及び第2極間磁石26,27の周方向端面を覆うように設ければよい。又、参考例としてフィルム(熱収縮フィルム28)を、第1及び第2極間磁石26,27の周方向端面を覆わずに、少なくとも径方向外側端面を覆うように設け、第1及び第2極間磁石26,27が破損したとしても、その破片が径方向外側に飛散してしまうことを抑えるようにしてもよい。又、参考例としてフィルム(熱収縮フィルム28)を、第1及び第2極間磁石26,27の周方向端面を覆わずに、少なくとも軸方向端面を覆うように設け、第1及び第2極間磁石26,27が破損したとしても、その破片が軸方向の外側に飛散してしまうことを抑えるようにしてもよい。
・上記実施形態では、フィルムを熱収縮フィルム28としたが、熱収縮しない他のフィルム(薄膜材料)に変更してもよい。
・上記実施形態では、特に言及していないが、環状磁石23(界磁磁石)の少なくとも一部(例えば、外表面全面)を覆う界磁磁石用フィルム31(図3参照)を備えたロータに変更してもよい。このようにすると、界磁磁石用フィルムの弾力によって、環状磁石23(界磁磁石)の破損(欠け)をも抑えることができる。
・上記実施形態では、特に言及していないが、第1及び第2背面補助磁石24,25(背面補助磁石)の少なくとも一部(例えば、外表面全面)を覆う背面磁石用フィルム32(図3参照)を備えたロータに変更してもよい。このようにすると、背面磁石用フィルム32の弾力によって、例えば、第1及び第2背面補助磁石24,25(背面補助磁石)の脱落や、破損(欠け)をも抑えることができる。
上記実施形態等から把握できる技術的思想について、以下にその効果とともに記載する。
(イ)請求項5に記載のロータにおいて、前記熱収縮フィルムは、ポリオレフィン系又はポリエチレンテレフタレート系の材料からなることを特徴とするロータ。
同構成によれば、安価且つ容易に熱収縮フィルムを設けることができる。
(ロ)それぞれ略円板状のコアベースの外周部に、等間隔に複数の爪状磁極が径方向外側に突出されるとともに軸方向に延出形成され、互いのコアベースが対向されつつ爪状磁極が周方向に交互に配置された第1及び第2ロータコアと、前記コアベース同士の軸方向の間に配置され、前記軸方向に磁化されることで、第1ロータコアの前記爪状磁極を第1の磁極として機能させ、前記第2ロータコアの前記爪状磁極を第2の磁極として機能させる界磁磁石とを備えたロータであって、前記界磁磁石の少なくとも一部を覆う界磁磁石用フィルムを備えたことを特徴とするロータ。
同構成によれば、界磁磁石の少なくとも一部を覆う界磁磁石用フィルムを備えるため、その弾力によって、界磁磁石の破損(欠け)を抑えることができる。
(ハ)それぞれ略円板状のコアベースの外周部に、等間隔に複数の爪状磁極が径方向外側に突出されるとともに軸方向に延出形成され、互いのコアベースが対向されつつ爪状磁極が周方向に交互に配置された第1及び第2ロータコアと、前記コアベース同士の軸方向の間に配置され、前記軸方向に磁化されることで、第1ロータコアの前記爪状磁極を第1の磁極として機能させ、前記第2ロータコアの前記爪状磁極を第2の磁極として機能させる界磁磁石と、前記爪状磁極の径方向内側に設けられ径方向に磁化された背面補助磁石と
を備えたロータであって、前記背面補助磁石の少なくとも一部を覆う背面磁石用フィルムを備えたことを特徴とするロータ。
同構成によれば、背面補助磁石の少なくとも一部を覆う背面磁石用フィルムを備えるため、その弾力によって、界磁磁石の破損(欠け)を抑えることができる。又、例えば、背面補助磁石の脱落を抑えることができる。
11…ロータ、21…第1ロータコア、21a…第1コアベース(コアベース)、21b…第1爪状磁極(爪状磁極)、21f,22f…径方向内側面(係合部)、21g,22g…爪部傾斜面(係合部)、22…第2ロータコア、22a…第2コアベース(コアベース)、22b…第2爪状磁極(爪状磁極)、23…環状磁石(界磁磁石)、24…第1背面補助磁石(背面補助磁石)、25…第2背面補助磁石(背面補助磁石)、25a…背面傾斜面(係合部)、26…第1極間磁石(極間磁石)、27…第2極間磁石(極間磁石)、28…熱収縮フィルム(フィルム)、31…界磁磁石用フィルム、32…背面磁石用フィルム。

Claims (8)

  1. それぞれ略円板状のコアベースの外周部に、等間隔に複数の爪状磁極が径方向外側に突出されるとともに軸方向に延出形成され、互いのコアベースが対向されつつ爪状磁極が周方向に交互に配置された第1及び第2ロータコアと、
    前記コアベース同士の軸方向の間に配置され、前記軸方向に磁化されることで、第1ロータコアの前記爪状磁極を第1の磁極として機能させ、前記第2ロータコアの前記爪状磁極を第2の磁極として機能させる界磁磁石と、
    前記爪状磁極同士の周方向の各間に設けられ周方向に磁化された極間磁石と
    を備えたロータであって、
    少なくとも前記極間磁石の周方向端面を覆うフィルムを備えたことを特徴とするロータ。
  2. 請求項1に記載のロータにおいて、
    前記フィルムは、前記極間磁石の径方向外側端面を覆うことを特徴とするロータ。
  3. 請求項1又は2に記載のロータにおいて、
    前記フィルムは、前記極間磁石の軸方向端面を覆うことを特徴とするロータ。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載のロータにおいて、
    前記爪状磁極と、前記爪状磁極の径方向内側に設けられ径方向に磁化された背面補助磁石との少なくとも一方には、前記極間磁石の径方向外側への移動を規制すべく径方向に係合する係合部が形成されたことを特徴とするロータ。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載のロータにおいて、
    前記フィルムは熱収縮フィルムであることを特徴とするロータ。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項に記載のロータにおいて、
    前記界磁磁石の少なくとも一部を覆う界磁磁石用フィルムを備えたことを特徴とするロータ。
  7. 請求項1乃至6のいずれか1項に記載のロータにおいて、
    前記爪状磁極の径方向内側に設けられ径方向に磁化された背面補助磁石と、
    前記背面補助磁石の少なくとも一部を覆う背面磁石用フィルムを備えたことを特徴とするロータ。
  8. 請求項1乃至7のいずれか1項に記載のロータを備えたことを特徴とするモータ。
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