JP2014027319A - 基板処理装置および検査周辺露光システム - Google Patents

基板処理装置および検査周辺露光システム Download PDF

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Abstract

【課題】液浸法による露光処理時に露光装置に不具合が生じることが防止された基板処理装置および検査周辺露光システムを提供する。
【解決手段】エッジ露光部EEWは、投光部510、投光部保持ユニット520、基板回転ユニット540、外周端部検出ユニット550および表面検査処理ユニット580を備える。投光部保持ユニット520の各部の動作により投光部510がX方向およびY方向に移動する。投光部510はライトガイドを介して露光用光源より送られる光を基板Wの周縁部に照射する。外周端部検出ユニット550のCCDラインセンサ553の受光量分布に基づいて、エッジサンプリング処理が行われる。表面検査処理ユニット580のCCDラインセンサ583の受光量分布に基づいて、表面検査処理が行われる。
【選択図】図8

Description

本発明は、基板処理装置および検査周辺露光システムに関する。
半導体基板、液晶表示装置用基板、プラズマディスプレイ用基板、光ディスク用基板、磁気ディスク用基板、光磁気ディスク用基板、フォトマスク用基板等の各種基板に種々の処理を行うために、基板処理装置が用いられている。
例えば、特許文献1に記載された基板処理装置は、複数の処理ブロックを備えている。各処理ブロックには、複数の熱処理部、複数の薬液処理部および搬送機構が設けられている。各処理ブロック内においては、搬送機構により基板が熱処理部および薬液処理部に搬送される。そして、熱処理部および薬液処理部において基板に所定の処理が行われる。
近年、デバイスの高密度化および高集積化に伴い、レジストパターンの微細化が重要な課題となっている。従来の一般的な露光装置においては、レチクルのパターンを投影レンズを介して基板上に縮小投影することによって露光処理が行われていた。しかし、このような従来の露光装置においては、露光パターンの線幅は露光装置の光源の波長によって決まるため、レジストパターンの微細化に限界があった。
そこで、露光パターンのさらなる微細化を可能にする投影露光方法として、液浸法が提案されている(例えば、特許文献2参照)。特許文献2の投影露光装置においては、投影光学系と基板との間に液体が満たされており、基板表面における露光光を短波長化することができる。それにより、露光パターンのさらなる微細化が可能となる。
特開2003−324139号公報 国際公開第99/49504号パンフレット
露光処理前には、上記特許文献1に示されるような基板処理装置によって、基板に対して種々の成膜処理が施される。この成膜処理の過程で、基板に形成される膜の表面が不均一な状態になる場合がある。
上記特許文献2の投影露光装置においては、投影光学系と基板との間に液体が供給されるが、ここで、基板の表面が不均一な状態であると、投影光学系と基板との間で液体が保持されず、液体が基板の外方に流出することがある。
液体が基板の外方に流出した場合、流出した液体により露光装置の故障または動作不良が発生することがある。また、露光装置内の温度が変化することもある。その場合、露光装置の復旧に多大な労力および時間が必要になる。
また、液浸法を用いない露光装置においても、基板の表面が不均一な状態であると、基板の部分によって露光処理後の状態にばらつきが生じる。それにより、基板の処理不良が発生する。したがって、基板処理装置における処理が終了した後に、このような基板を回収するための煩雑な作業が必要になる。
本発明の目的は、基板の表面状態が正常でないことに起因する不具合を防止することが可能な基板処理装置および検査周辺露光システムを提供することである。
第1の発明に係る基板処理装置は、基板に露光処理を行う露光装置に隣接するように配置される基板処理装置であって、露光装置による露光処理前に、基板上に感光性膜を形成する膜形成ユニットと、露光装置による露光処理後に、基板上の感光性膜に現像処理を行う現像ユニットと、膜形成ユニットによる感光性膜の形成後で露光装置による露光処理前に、基板の表面状態の検査および基板上の感光性膜の周縁部の露光処理を行う検査周辺露光ユニットと、検査周辺露光ユニットにおける基板の表面状態の検査結果に基づいて基板の表面状態が正常であるか否かを判定する制御部と、膜形成ユニット、現像ユニット、検査周辺露光ユニットおよび露光装置の間で基板を搬送する搬送装置とを備え、検査周辺露光ユニットは、基板を保持しつつ回転させる基板保持回転装置と、基板保持回転装置により回転される基板の表面状態を検出する表面状態検出部と、基板保持回転装置により回転される基板の周縁部に露光用の光を照射する露光用光照射部とを含み、表面状態検出部は、基板保持回転装置により回転される基板の表面の半径方向に沿った帯状の半径領域の全体に光を照射する光照射部と、基板の半径領域で反射された光を受ける受光部とを有し、制御部は、受光部による受光量分布に基づいて、基板の表面全体での反射光の明るさの分布を表す表面画像データを作成し、作成された表面画像データに基づいて基板の表面状態が正常であるか否かを判定するものである。
光照射部は、基板保持回転装置により保持される基板の上方で一方向に延びるように設けられ、半径領域は、一方向に平行であってもよい。
光照射部の一方向における長さは、基板の半径よりも大きくてもよい。
受光部は、電荷結合素子ラインセンサを含んでもよい。
表面画像データは矩形状を有し、表面画像データの縦軸は、基板保持回転装置により保持される基板の半径方向に対応し、表面画像データの横軸は、基板保持回転装置により回転される基板の回転方向に対応してもよい。
制御部は、矩形状の表面画像データを円形状に補正し、基板処理装置は、円形状に補正された表面画像データを表示する表示部をさらに備えてもよい。
制御部は、表面状態が正常であると判定された場合に、当該基板の周縁部に露光用の光を照射するように露光用光照射部を制御してもよい。
検査周辺露光ユニットは、基板保持回転装置により回転される基板の外周端部の位置を検出する外周端部検出部をさらに含み、露光用光照射部は、外周端部検出部により検出された外周端部の位置に基づいて基板保持回転装置により回転される基板の周縁部に露光用の光を照射してもよい。
第2の発明に係る検査周辺露光システムは、基板の表面状態の検査および基板の周縁部の露光処理を行う検査周辺露光ユニットと、検査周辺露光ユニットにおける基板の表面状態の検査結果に基づいて基板の表面状態が正常であるか否かを判定する制御部とを備え、検査周辺露光ユニットは、基板を保持しつつ回転させる基板保持回転装置と、基板保持回転装置により回転される基板の表面状態を検出する表面状態検出部と、基板保持回転装置により回転される基板の周縁部に露光用の光を照射する露光用光照射部とを備え、表面状態検出部は、基板保持回転装置により回転される基板の表面の半径方向に沿った帯状の半径領域の全体に光を照射する光照射部と、基板の半径領域で反射された光を受ける受光部とを含み、制御部は、受光部による受光量分布に基づいて、基板の表面全体での反射光の明るさの分布を表す表面画像データを作成し、作成された表面画像データに基づいて基板の表面状態が正常であるか否かを判定するものである。
参考形態に係る基板処理装置は、基板に露光処理を行う露光装置に隣接するように配置される基板処理装置であって、露光装置による露光処理前に、基板上に感光性膜を形成する膜形成ユニットと、露光装置による露光処理後に、基板上の感光性膜に現像処理を行う現像ユニットと、膜形成ユニットによる感光性膜の形成後で露光装置による露光処理前に、基板の表面状態の検査および基板上の感光性膜の周縁部の露光処理を行う検査周辺露光ユニットと、膜形成ユニット、現像ユニット、検査周辺露光ユニットおよび露光装置の間で基板を搬送する搬送装置とを備えたものである。
その基板処理装置においては、膜形成ユニットにより基板上に感光性膜が形成され、検査周辺露光ユニットにより基板の表面状態の検査および基板上の感光性膜の周縁部の露光処理が行われる。露光装置において基板上の感光性膜に露光処理が行われた後、現像ユニットにより基板上の感光性膜に現像処理が行われる。
この場合、検査周辺露光ユニットにおける検査結果に基づいて、搬送装置による基板の搬送経路を制御することができる。それにより、表面状態が正常でない基板を露光装置に搬送せず、表面状態が正常である基板のみを露光装置に搬送することができる。
したがって、露光装置において基板上に液体が供給される場合に、その液体が基板上に保持されずに基板の外方に流出することを防止することができる。その結果、流出した液体による露光装置の故障および動作不良を防止することができる。また、流出した液体による露光装置内の温度変化を防止することができる。
また、表面状態が正常でない基板を表面状態が正常な基板と区別して回収することができる。表面状態が正常でない基板は処理不良が発生しやすい。そこで、そのような基板を表面状態が正常な基板と区別して回収することにより、露光処理後に処理不良が発生した基板を検出して回収する場合に比べて、回収作業が容易になる。
また、基板の表面状態の検査および基板上の感光性膜の周縁部の露光処理が共通の検査周辺露光ユニットにおいて行われるため、基板処理装置の大型化および製造コストの増大が抑制される。また、基板の搬送工程が増加しないので、基板処理装置におけるスループットの低下を防止することができる。
基板処理装置は、検査周辺露光ユニットにおける基板の表面状態の検査結果に基づいて基板の表面状態が正常であるか否かを判定し、正常であると判定された基板を露光装置に搬送し、正常でないと判定された基板を露光装置に搬送しないように搬送装置を制御する制御部をさらに備えてもよい。
この場合、表面状態が正常であると判定された基板のみが搬送装置により露光装置に搬送されるので、露光装置において、基板上に供給される液体が基板上に保持されずに基板の外方に流出することが防止される。したがって、流出した液体による露光装置の故障および動作不良が防止される。また、流出した液体による露光装置内の温度変化が防止される。
基板処理装置は、制御部により正常でないと判定された基板を収容する収容部をさらに備えてもよい。
この場合、正常でないと判定された基板を収容部において待機させることができる。それにより、正常でないと判定された基板の搬送のタイミングを調整することができる。
基板処理装置は、収容容器が載置される容器載置部をさらに備え、制御部は、収容容器から基板を順に取り出すように搬送装置を制御するとともに、露光装置による露光処理および現像ユニットによる現像処理が行われた基板および収容部に収容された基板を取り出しの順序と同じ順序で収容容器に収容するように搬送装置を制御してもよい。
この場合、表面状態が正常でない基板が露光装置に搬送されることを防止しつつ、複数の基板の処理履歴を容易に管理することが可能になる。
基板処理装置は、処理部と、処理部と露光装置との間に配置され、露光装置に対して基板を搬入および搬出する受け渡し部とをさらに備え、膜形成ユニットおよび現像ユニットは処理部に設けられ、検査周辺露光ユニットは処理部および受け渡し部の少なくとも一方に設けられ、搬送装置は、処理部において基板を搬送する処理部用搬送機構と、受け渡し部において基板を搬送する受け渡し部用搬送機構とを含んでもよい。
この場合、処理部用搬送機構および受け渡し部用搬送機構が互いに並行して基板の搬送動作を行うことができる。それにより、基板処理装置におけるスループットの向上が可能になる。
処理部は、第1の階層および第2の階層を含み、膜形成ユニットは、第1の階層に設けられる第1の膜形成ユニットと、第2の階層に設けられる第2の膜形成ユニットとを含み、現像ユニットは、第1の階層に設けられる第1の現像ユニットと、第2の階層に設けられる第2の現像ユニットとを含み、検査周辺露光ユニットは、第1の階層に設けられる第1の検査周辺露光ユニットと、第2の階層に設けられる第2の検査周辺露光ユニットとを含み、処理部用搬送機構は、第1の階層に設けられ、第1の階層において基板を搬送する第1の搬送機構と、第2の階層に設けられ、第2の階層において基板を搬送する第2の搬送機構とを含んでもよい。
この場合、第1の階層の第1の膜形成ユニット、第1の現像ユニット、第1の検査周辺露光ユニットおよび第1の搬送機構による基板の処理および搬送と、第2の階層の第2の膜形成ユニット、第2の現像ユニット、第2の検査周辺露光ユニットおよび第2の搬送機構による基板の処理および搬送とを並行して行うことができる。それにより、基板処理装置におけるスループットのさらなる向上が可能となる。
また、第1および第2の検査周辺露光ユニットの一方において表面状態が正常でない基板が発生した場合に、第1および第2の階層の一方の動作を停止してメンテナンスを行いつつ、他方の動作を継続させて基板の処理を行うことができる。
制御部は、第1の検査周辺露光ユニットにおける基板の表面状態の検査結果に基づいて基板の表面状態が正常であるか否かを判定し、正常であると判定された基板を受け渡し部に搬送するように第1の搬送機構を制御し、正常でないと判定された基板を受け渡し部に搬送しないように第1の搬送機構を制御し、第2の検査周辺露光ユニットにおける基板の表面状態の検査結果に基づいて基板の表面状態が正常であるか否かを判定し、正常であると判定された基板を受け渡し部に搬送するように第2の搬送機構を制御し、正常でないと判定された基板を受け渡し部に搬送しないように第2の搬送機構を制御してもよい。
この場合、第1の検査周辺露光ユニットにおいて表面状態が正常であると判定された基板のみが第1の搬送機構により受け渡し部に搬送され、第2の検査周辺露光ユニットにおいて表面状態が正常であると判定された基板のみが第2の搬送機構により受け渡し部に搬送される。それにより、表面状態が正常であると判定された基板のみが受け渡し部により露光装置に渡される。
それにより、露光装置において基板上に液体が供給される場合に、その液体が基板上に保持されずに基板の外方に流出することが防止される。したがって、流出した液体による露光装置の故障および動作不良が防止される。また、流出した液体による露光装置内の温度変化が確実に防止される。
また、表面状態が正常でない基板を表面状態が正常な基板と区別して回収することができる。それにより、露光処理後に処理不良が発生した基板を検出して回収する場合に比べて、回収作業が容易になる。
検査周辺露光ユニットは、基板を保持しつつ回転させる基板保持回転装置と、基板保持回転装置により回転される基板の外周端部の位置を検出する外周端部検出部と、基板保持回転装置により回転される基板の表面状態を検出する表面状態検出部と、外周端部検出部により検出された外周端部の位置に基づいて基板保持回転装置により回転される基板の周縁部に露光用の光を照射する露光用光照射部とを備えてもよい。
この場合、共通の基板保持回転装置により基板が回転される状態で、外周端部検出部による基板の外周端部の位置の検出、表面状態検出部による基板の表面状態の検出、および露光用光照射部による基板の周縁部への露光用の光の照射が行われる。それにより、簡単な構成で基板の表面状態の検査および基板上の感光性膜の周縁部の露光処理を行うことができる。
表面状態検出部は、外周端部検出部により外周端部の位置が検出されているときに基板の表面状態を検出するように構成されてもよい。
この場合、検査周辺露光ユニットにおける検査および処理にかかる時間を短くすることができる。それにより、基板処理装置におけるスループットの向上が可能となる。
参考形態に係る基板処理システムは、1または複数の上記基板処理装置と、1または複数の基板処理装置に接続されるホストコンピュータとを備え、1または複数の基板処理装置の各々における検査周辺露光ユニットの検査結果をホストコンピュータに送信するように構成されたものである。
その基板処理システムの各基板処理装置においては、膜形成ユニットにより基板上に感光性膜が形成され、検査周辺露光ユニットにより基板の表面状態の検査および基板上の感光性膜の周縁部の露光処理が行われる。露光装置において基板上の感光性膜に露光処理が行われた後、現像ユニットにより基板上の感光性膜に現像処理が行われる。
この場合、検査周辺露光ユニットにおける検査結果に基づいて、搬送装置による基板の搬送経路を制御することができる。それにより、表面状態が正常でない基板を露光装置に搬送せず、表面状態が正常である基板のみを露光装置に搬送することができる。
したがって、露光装置において基板上に液体が供給される場合に、その液体が基板上に保持されずに基板の外方に流出することを防止することができる。その結果、流出した液体による露光装置の故障および動作不良を防止することができる。また、流出した液体による露光装置内の温度変化を防止することができる。
また、表面状態が正常でない基板を表面状態が正常な基板と区別して回収することができる。表面状態が正常でない基板は処理不良が発生しやすい。そこで、そのような基板を表面状態が正常な基板と区別して回収することにより、露光処理後に処理不良が発生した基板を検出して回収する場合に比べて、回収作業が容易になる。
また、基板の表面状態の検査および基板上の感光性膜の周縁部の露光処理が共通の検査周辺露光ユニットにおいて行われるため、基板処理装置の大型化および製造コストの増大が抑制される。また、基板の搬送工程が増加しないので、基板処理装置におけるスループットの低下を防止することができる。
また、各基板処理装置の検査周辺露光ユニットにおける検査結果がホストコンピュータに送信される。それにより、ユーザが各基板処理装置の検査周辺露光ユニットにおける検査結果を容易に確認することが可能になるとともに、各基板処理装置の検査結果を集中的に管理することが可能になる。
参考形態に係る検査周辺露光装置は、基板を保持しつつ回転させる基板保持回転装置と、基板保持回転装置により回転される基板の外周端部の位置を検出する外周端部検出部と、基板保持回転装置により回転される基板の表面状態を検出する表面状態検出部と、外周端部検出部により検出された外周端部の位置に基づいて基板保持回転装置により回転される基板の周縁部に露光用の光を照射する露光用光照射部とを備えるものである。
その検査周辺露光装置においては、基板保持回転装置により基板が保持されつつ回転される。その状態で、外周端部検出部により基板の外周端部の位置が検出され、表面状態検出部により基板の表面状態が検出される。また、外周端部検出部により検出された外周端部の位置に基づいて露光用光照射部により基板の周縁部に露光用の光が照射される。
露光装置による露光処理の前にこの検査周辺露光装置を用いた場合、表面状態の検出結果に基づいて、表面状態が正常でない基板を露光装置に搬送せず、表面状態が正常である基板のみを露光装置に搬送することができる。
それにより、露光装置において基板上に液体が供給される場合に、その液体が基板上に保持されずに基板の外方に流出することを防止することができる。その結果、流出した液体による露光装置の故障および動作不良を防止することができる。また、流出した液体による露光装置内の温度変化を防止することができる。
また、表面状態が正常でない基板を表面状態が正常な基板と区別して回収することができる。表面状態が正常でない基板は処理不良が発生しやすい。そこで、そのような基板を表面状態が正常な基板と区別して回収することにより、露光処理後に処理不良が発生した基板を検出して回収する場合に比べて、回収作業が容易になる。
また、基板の表面状態の検査および基板上の感光性膜の周縁部の露光処理が共通の検査周辺露光装置において行われるため、各々の処理が別個の装置において行われる場合に比べて、処理コストの増大および設置スペースの増大が防止される。
また、共通の基板保持回転装置により基板が回転される状態で、外周端部検出部による基板の外周端部の位置の検出、表面状態検出部による基板の表面状態の検出、および露光用光照射部による基板の周縁部への露光用の光の照射が行われる。それにより、簡単な構成で基板の表面状態の検査および基板上の感光性膜の周縁部の露光処理を行うことができる。
表面状態検出部は、外周端部検出部により外周端部の位置が検出されているときに基板の表面状態を検出するように構成されてもよい。
この場合、検査周辺露光ユニットにおける基板の検査および処理にかかる時間を短くすることができる。
本発明によれば、露光装置において、基板上に供給される液体が基板上に保持されずに基板の外方に流出することを防止することができる。その結果、流出した液体による露光装置の故障および動作不良を防止することができる。また、流出した液体による露光装置内の温度変化を防止することができる。
また、表面状態が正常でない基板を表面状態が正常な基板と区別して回収することができるので、露光処理後に処理不良が発生した基板を検出して回収する場合に比べて、回収作業が容易になる。
本発明の一実施の形態に係る基板処理システムの模式的平面図である。 図1の塗布処理部、塗布現像処理部および洗浄乾燥処理部を+Y方向側から見た図である。 図1の熱処理部および洗浄乾燥処理部を−Y方向側から見た図である。 図1の塗布処理部、搬送部および熱処理部を−X方向側から見た図である。 搬送部を−Y方向側から見た図である。 搬送機構を示す斜視図である。 洗浄乾燥処理ブロックの内部構成を示す図である。 エッジ露光部の一側面を模式的に示す図である。 エッジ露光部の他の側面を模式的に示す図である。 エッジ露光部の模式的平面図である。 エッジ露光部の各構成要素と制御部との関係を示すブロック図である。 表面画像データの作成方法について説明するための図である。 エッジ露光部における制御部の動作を示すフローチャートである。 インターフェイスブロックの他の例を示す模式的側面図である。
以下、本発明の実施の形態に係る基板処理装置および検査周辺露光システムについて図面を用いて説明する。なお、以下の説明において、基板とは、半導体基板、液晶表示装置用基板、プラズマディスプレイ用基板、フォトマスク用ガラス基板、光ディスク用基板、磁気ディスク用基板、光磁気ディスク用基板、フォトマスク用基板等をいう。
(1)基板処理システムの構成
図1は、本発明の一実施の形態に係る基板処理装置を含む基板処理システムの模式的平面図である。
図1および図2以降の所定の図には、位置関係を明確にするために互いに直交するX方向、Y方向およびZ方向を示す矢印を付している。X方向およびY方向は水平面内で互いに直交し、Z方向は鉛直方向に相当する。なお、各方向において矢印が向かう方向を+方向、その反対の方向を−方向とする。
図1に示すように、基板処理システム1000は、基板処理装置100およびホストコンピュータ800を備える。
基板処理装置100は、インデクサブロック11、第1の処理ブロック12、第2の処理ブロック13、洗浄乾燥処理ブロック14Aおよび搬入搬出ブロック14Bを備える。洗浄乾燥処理ブロック14Aおよび搬入搬出ブロック14Bにより、インターフェイスブロック14が構成される。搬入搬出ブロック14Bに隣接するように露光装置15が配置される。露光装置15においては、液浸法により基板Wに露光処理が行われる。
図1に示すように、インデクサブロック11は、複数のキャリア載置部111および搬送部112を含む。各キャリア載置部111には、複数の基板Wを多段に収納するキャリア113が載置される。本実施の形態においては、キャリア113としてFOUP(front opening unified pod)を採用しているが、これに限定されず、SMIF(Standard Mechanical Inter Face)ポッドまたは収納基板Wを外気に曝すOC(open cassette)等を用いてもよい。
搬送部112には、制御部114および搬送機構115が設けられる。制御部114は、基板処理装置100の種々の構成要素を制御する。また、制御部114は、有線通信または無線通信によりホストコンピュータ800に接続されている。制御部114とホストコンピュータ800との間で種々のデータの送受信が行われる。
搬送機構115は、基板Wを保持するためのハンド116を有する。搬送機構115は、ハンド116により基板Wを保持しつつその基板Wを搬送する。また、後述の図5に示すように、搬送部112には、キャリア113と搬送機構115との間で基板Wを受け渡すための開口部117が形成される。
搬送部112の側面には、メインパネルPNが設けられる。メインパネルPNは、制御部114に接続されている。ユーザは、基板処理装置100における基板Wの処理状況等をメインパネルPNで確認することができる。
メインパネルPNの近傍には、例えばキーボードからなる操作部(後述の図11参照)が設けられている。ユーザは、操作部を操作することにより、基板処理装置100の動作設定等を行うことができる。
第1の処理ブロック12は、塗布処理部121、搬送部122および熱処理部123を含む。塗布処理部121および熱処理部123は、搬送部122を挟んで対向するように設けられる。搬送部122とインデクサブロック11との間には、基板Wが載置される基板載置部PASS1および後述する基板載置部PASS2〜PASS4(図5参照)が設けられる。搬送部122には、基板Wを搬送する搬送機構127および後述する搬送機構128(図5参照)が設けられる。
第2の処理ブロック13は、塗布現像処理部131、搬送部132および熱処理部133を含む。塗布現像処理部131および熱処理部133は、搬送部132を挟んで対向するように設けられる。搬送部132と搬送部122との間には、基板Wが載置される基板載置部PASS5および後述する基板載置部PASS6〜PASS8(図5参照)が設けられる。搬送部132には、基板Wを搬送する搬送機構137および後述する搬送機構138(図5参照)が設けられる。第2の処理ブロック13内において、熱処理部133とインターフェイスブロック14との間にはパッキン145が設けられる。
洗浄乾燥処理ブロック14Aは、洗浄乾燥処理部161,162および搬送部163を含む。洗浄乾燥処理部161,162は、搬送部163を挟んで対向するように設けられる。搬送部163には、搬送機構141,142が設けられる。
搬送部163と搬送部132との間には、載置兼バッファ部P−BF1および後述の載置兼バッファ部P−BF2(図5参照)が設けられる。載置兼バッファ部P−BF1,P−BF2は、複数の基板Wを収容可能に構成される。
また、搬送機構141,142の間において、搬入搬出ブロック14Bに隣接するように、基板載置部PASS9および後述の載置兼冷却部P−CP(図5参照)が設けられる。載置兼冷却部P−CPは、基板Wを冷却する機能(例えば、クーリングプレート)を備える。載置兼冷却部P−CPにおいて、基板Wが露光処理に適した温度に冷却される。
搬入搬出ブロック14Bには、搬送機構146が設けられる。搬送機構146は、露光装置15に対する基板Wの搬入および搬出を行う。露光装置15には、基板Wを搬入するための基板搬入部15aおよび基板Wを搬出するための基板搬出部15bが設けられる。なお、露光装置15の基板搬入部15aおよび基板搬出部15bは、水平方向に隣接するように配置されてもよく、または上下に配置されてもよい。
ここで、搬入搬出ブロック14Bは、洗浄乾燥処理ブロック14Aに対して+Y方向および−Y方向に移動可能に設けられる。洗浄乾燥処理ブロック14A、搬入搬出ブロック14Bおよび露光装置15のメンテナンス時には、搬入搬出ブロック14Bを+Y方向または−Y方向に移動させることにより、作業スペースを確保することができる。なお、搬入搬出ブロック14Bは、他のブロックに比べて軽量であり、容易に移動させることができる。
なお、洗浄乾燥処理ブロック14Aでは、洗浄乾燥処理部161,162において多量の液体(例えば洗浄液およびリンス液)を用いる。そのため、洗浄乾燥処理ブロック14Aは、液体を供給するための用力設備に確実に接続する必要がある。一方、搬入搬出ブロック14Bでは、液体をほとんど使用しない。そのため、搬入搬出ブロック14Bは、用力設備に簡易的に接続することができる。すなわち、搬入搬出ブロック14Bは、用力設備に対する切り離しおよび再接続を容易に行うことができる。
これらにより、洗浄乾燥処理ブロック14A、搬入搬出ブロック14Bおよび露光装置15のメンテナンス時に、洗浄乾燥処理ブロック14Aを移動させずに搬入搬出ブロック14Bのみを移動させることで、作業者の労力および作業時間を大幅に軽減することができる。
(2)塗布処理部および現像処理部の構成
図2は、図1の塗布処理部121、塗布現像処理部131および洗浄乾燥処理部161を+Y方向側から見た図である。
図2に示すように、塗布処理部121には、塗布処理室21,22,23,24が階層的に設けられる。各塗布処理室21〜24には、塗布処理ユニット129が設けられる。塗布現像処理部131には、現像処理室31,33および塗布処理室32,34が階層的に設けられる。各現像処理室31,33には、現像処理ユニット139が設けられ、各塗布処理室32,34には、塗布処理ユニット129が設けられる。
各塗布処理ユニット129は、基板Wを保持するスピンチャック25およびスピンチャック25の周囲を覆うように設けられるカップ27を備える。本実施の形態においては、スピンチャック25およびカップ27は、各塗布処理ユニット129に2つずつ設けられる。スピンチャック25は、図示しない駆動装置(例えば、電動モータ)により回転駆動される。
また、図1に示すように、各塗布処理ユニット129は、処理液を吐出する複数のノズル28およびそのノズル28を搬送するノズル搬送機構29を備える。
塗布処理ユニット129においては、複数のノズル28のうちのいずれかのノズル28がノズル搬送機構29により基板Wの上方に移動される。そして、そのノズル28から処理液が吐出されることにより、基板W上に処理液が塗布される。なお、ノズル28から基板Wに処理液が供給される際には、図示しない駆動装置によりスピンチャック25が回転される。それにより、基板Wが回転される。
本実施の形態においては、塗布処理室22,24の塗布処理ユニット129において、反射防止膜用の処理液がノズル28から基板Wに供給される。塗布処理室21,23の塗布処理ユニット129において、レジスト膜用の処理液がノズル28から基板Wに供給される。塗布処理室32,34の塗布処理ユニット129において、レジストカバー膜用の処理液がノズル28から基板Wに供給される。
図2に示すように、現像処理ユニット139は、塗布処理ユニット129と同様に、スピンチャック35およびカップ37を備える。また、図1に示すように、現像処理ユニット139は、現像液を吐出する2つのスリットノズル38およびそのスリットノズル38をX方向に移動させる移動機構39を備える。
現像処理ユニット139においては、まず、一方のスリットノズル38がX方向に移動しつつ各基板Wに現像液を供給する。その後、他方のスリットノズル38が移動しつつ各基板Wに現像液を供給する。なお、スリットノズル38から基板Wに現像液が供給される際には、図示しない駆動装置によりスピンチャック35が回転される。それにより、基板Wが回転される。
本実施の形態では、現像処理ユニット139において基板Wに現像液が供給されることにより、基板W上のレジストカバー膜が除去されるとともに、基板Wの現像処理が行われる。また、本実施の形態においては、2つのスリットノズル38から互いに異なる現像液が吐出される。それにより、各基板Wに2種類の現像液を供給することができる。
なお、図2の例では、塗布処理ユニット129が2つのカップ27を有し、現像処理ユニット139が3つのカップ37を有するが、塗布処理ユニット129が3つのカップ27を有してもよく、または現像処理ユニット139が2つのカップ37を有してもよい。
洗浄乾燥処理部161には、複数(本例では4つ)の洗浄乾燥処理ユニットSD1が設けられる。洗浄乾燥処理ユニットSD1においては、露光処理前の基板Wの洗浄および乾燥処理が行われる。
なお、洗浄乾燥処理ユニットSD1においては、ブラシ等を用いて基板Wの裏面、および基板Wの端部(ベベル部)のポリッシング処理を行ってもよい。ここで、基板Wの裏面とは、回路パターン等の各種パターンが形成される基板Wの面の反対側の面をいう。
図2に示すように、塗布処理室21〜24,32,34において塗布処理ユニット129の上方には、塗布処理室21〜24,32,34内に温湿度調整された清浄な空気を供給するための給気ユニット41が設けられる。また、現像処理室31,33において現像処理ユニット139の上方には、現像処理室31,33内に温湿度調整された清浄な空気を供給するための給気ユニット47が設けられる。
また、塗布処理室21〜24,32,34内において塗布処理ユニット129の下部には、カップ27内の雰囲気を排気するための排気ユニット42が設けられる。また、現像処理室31,33において現像処理ユニット139の下部には、カップ37内の雰囲気を排気するための排気ユニット48が設けられる。
図1および図2に示すように、塗布処理部121において塗布現像処理部131に隣接するように流体ボックス部50が設けられる。同様に、塗布現像処理部131において洗浄乾燥処理ブロック14Aに隣接するように流体ボックス部60が設けられる。流体ボックス部50および流体ボックス部60内には、塗布処理ユニット129および現像処理ユニット139への薬液の供給ならびに塗布処理ユニット129および現像処理ユニット139からの排液および排気等に関する導管、継ぎ手、バルブ、流量計、レギュレータ、ポンプ、温度調節器等の流体関連機器が収納される。
(3)熱処理部の構成
図3は、図1の熱処理部123,133および洗浄乾燥処理部162を−Y方向側から見た図である。
図3に示すように、熱処理部123は、上方に設けられる上段熱処理部301および下方に設けられる下段熱処理部302を有する。上段熱処理部301および下段熱処理部302には、複数の熱処理ユニットPHP、複数の密着強化処理ユニットPAHPおよび複数の冷却ユニットCPが設けられる。
熱処理ユニットPHPにおいては、基板Wの加熱処理および冷却処理が行われる。密着強化処理ユニットPAHPにおいては、基板Wと反射防止膜との密着性を向上させるための密着強化処理が行われる。具体的には、密着強化処理ユニットPAHPにおいて、基板WにHMDS(ヘキサメチルジシラサン)等の密着強化剤が塗布されるとともに、基板Wに加熱処理が行われる。冷却ユニットCPにおいては、基板Wの冷却処理が行われる。
熱処理部133は、上方に設けられる上段熱処理部303および下方に設けられる下段熱処理部304を有する。上段熱処理部303および下段熱処理部304には、冷却ユニットCP、複数の熱処理ユニットPHPおよびエッジ露光部EEWが設けられる。
エッジ露光部EEWにおいては、基板Wの表面状態の検査が行われ、その検査で表面状態が正常であると判定された基板Wについて、基板Wの周縁部の露光処理(エッジ露光処理)が行われる。ここで、基板Wの周縁部とは、基板Wの表面において基板Wの外周端部に沿った一定幅の領域をいう。
基板Wにエッジ露光処理が行われることにより、後の現像処理時に、基板Wの周縁部上のレジスト膜が除去される。それにより、現像処理後において、基板Wの周縁部が他の部分と接触した場合に、基板Wの周縁部上のレジスト膜が剥離してパーティクルとなることが防止される。
エッジ露光部EEWにおいて、表面状態が正常でないと判定された基板Wには、エッジ露光処理が行われない。エッジ露光部EEWの詳細については後述する。
なお、本実施の形態において、基板Wの表面状態とは、基板W上に形成されるレジストカバー膜の状態を意味する。
洗浄乾燥処理部162には、複数(本例では5つ)の洗浄乾燥処理ユニットSD2が設けられる。洗浄乾燥処理ユニットSD2においては、露光処理後の基板Wの洗浄および乾燥処理が行われる。
(4)搬送部の構成
(4−1)概略構成
図4は、図1の塗布処理部121、搬送部122および熱処理部123を−X方向側から見た図である。図5は、搬送部122,132,163を−Y方向側から見た図である。
図4および図5に示すように、搬送部122は、上段搬送室125および下段搬送室126を有する。搬送部132は、上段搬送室135および下段搬送室136を有する。
上段搬送室125には搬送機構127が設けられ、下段搬送室126には搬送機構128が設けられる。また、上段搬送室135には搬送機構137が設けられ、下段搬送室136には搬送機構138が設けられる。
図4に示すように、塗布処理室21,22と上段熱処理部301とは上段搬送室125を挟んで対向するように設けられ、塗布処理室23,24と下段熱処理部302とは下段搬送室126を挟んで対向するように設けられる。同様に、現像処理室31および塗布処理室32(図2)と上段熱処理部303(図3)とは上段搬送室135(図5)を挟んで対向するように設けられ、現像処理室33および塗布処理室34(図2)と下段熱処理部304(図3)とは下段搬送室136(図5)を挟んで対向するように設けられる。
図5に示すように、搬送部112と上段搬送室125との間には、基板載置部PASS1,PASS2が設けられ、搬送部112と下段搬送室126との間には、基板載置部PASS3,PASS4が設けられる。上段搬送室125と上段搬送室135との間には、基板載置部PASS5,PASS6が設けられ、下段搬送室126と下段搬送室136との間には、基板載置部PASS7,PASS8が設けられる。
上段搬送室135と搬送部163との間には、載置兼バッファ部P−BF1が設けられ、下段搬送室136と搬送部163との間には載置兼バッファ部P−BF2が設けられる。搬送部163において搬入搬出ブロック14Bと隣接するように、基板載置部PASS9および複数の載置兼冷却部P−CPが設けられる。
載置兼バッファ部P−BF1は、搬送機構137および搬送機構141,142(図1)による基板Wの搬入および搬出が可能に構成される。載置兼バッファ部P−BF2は、搬送機構138および搬送機構141,142(図1)による基板Wの搬入および搬出が可能に構成される。また、基板載置部PASS9および載置兼冷却部P−CPは、搬送機構141,142(図1)および搬送機構146による基板Wの搬入および搬出が可能に構成される。
なお、図5の例では、基板載置部PASS9が1つのみ設けられるが、複数の基板載置部PASS9が上下に設けられてもよい。この場合、基板Wを一時的に載置するためのバッファ部として複数の基板載置部PASS9を用いてもよい。
本実施の形態においては、基板載置部PASS1および基板載置部PASS3には、インデクサブロック11から第1の処理ブロック12へ搬送される基板Wが載置され、基板載置部PASS2および基板載置部PASS4には、第1の処理ブロック12からインデクサブロック11へ搬送される基板Wが載置される。
また、基板載置部PASS5および基板載置部PASS7には、第1の処理ブロック12から第2の処理ブロック13へ搬送される基板Wが載置され、基板載置部PASS6および基板載置部PASS8には、第2の処理ブロック13から第1の処理ブロック12へ搬送される基板Wが載置される。
また、載置兼バッファ部P−BF1,P−BF2には、第2の処理ブロック13から洗浄乾燥処理ブロック14Aへ搬送される基板Wが載置され、載置兼冷却部P−CPには、洗浄乾燥処理ブロック14Aから搬入搬出ブロック14Bへ搬送される基板Wが載置され、基板載置部PASS9には、搬入搬出ブロック14Bから洗浄乾燥処理ブロック14Aへ搬送される基板Wが載置される。
上段搬送室125内において搬送機構127の上方に給気ユニット43が設けられ、下段搬送室126内において搬送機構128の上方に給気ユニット43が設けられる。上段搬送室135内において搬送機構137の上方に給気ユニット43が設けられ、下段搬送室136内において搬送機構138の上方に給気ユニット43が設けられる。給気ユニット43には、図示しない温調装置から温湿度調整された空気が供給される。
また、上段搬送室125内において搬送機構127の下方に上段搬送室125の排気を行うための排気ユニット44が設けられ、下段搬送室126内において搬送機構128の下方に下段搬送室126の排気を行うための排気ユニット44が設けられる。
同様に、上段搬送室135内において搬送機構137の下方に上段搬送室135の排気を行うための排気ユニット44が設けられ、下段搬送室136内において搬送機構138の下方に下段搬送室136の排気を行うための排気ユニット44が設けられる。
これにより、上段搬送室125,135および下段搬送室126,136の雰囲気が適切な温湿度および清浄な状態に維持される。
洗浄乾燥処理ブロック14Aの搬送部163内の上部には、給気ユニット45が設けられる。搬入搬出ブロック14B内の上部には、給気ユニット46が設けられる。給気ユニット45,46には、図示しない温調装置から温湿度調整された空気が供給される。それにより、洗浄乾燥処理ブロック14Aおよび搬入搬出ブロック14B内の雰囲気が適切な温湿度および清浄な状態に維持される。
(4−2)搬送機構の構成
次に、搬送機構127について説明する。図6は、搬送機構127を示す斜視図である。
図5および図6に示すように、搬送機構127は、長尺状のガイドレール311,312を備える。図5に示すように、ガイドレール311は、上段搬送室125内において上下方向に延びるように搬送部112側に固定される。ガイドレール312は、上段搬送室125内において上下方向に延びるように上段搬送室135側に固定される。
図5および図6に示すように、ガイドレール311とガイドレール312との間には、長尺状のガイドレール313が設けられる。ガイドレール313は、上下動可能にガイドレール311,312に取り付けられる。ガイドレール313に移動部材314が取り付けられる。移動部材314は、ガイドレール313の長手方向に移動可能に設けられる。
移動部材314の上面には、長尺状の回転部材315が回転可能に設けられる。回転部材315には、基板Wを保持するためのハンドH1およびハンドH2が取り付けられる。ハンドH1,H2は、回転部材315の長手方向に移動可能に設けられる。
上記のような構成により、搬送機構127は、上段搬送室125内においてX方向およびZ方向に自在に移動することができる。また、ハンドH1,H2を用いて塗布処理室21,22(図2)、基板載置部PASS1,PASS2,PASS5,PASS6(図5)および上段熱処理部301(図3)に対して基板Wの受け渡しを行うことができる。
なお、図5に示すように、搬送機構128,137,138は搬送機構127と同様の構成を有する。
(5)洗浄乾燥処理ブロックの構成
図7は、洗浄乾燥処理ブロック14Aの内部構成を示す図である。なお、図7は、洗浄乾燥処理ブロック14Aを+X方向側から見た図である。
図7に示すように、搬送機構141は、基板Wを保持するためのハンドH3,H4を有し、搬送機構142は、基板Wを保持するためのハンドH5,H6を有する。
搬送機構141の+Y側には洗浄乾燥処理ユニットSD1が階層的に設けられ、
搬送機構142の−Y側には洗浄乾燥処理ユニットSD2が階層的に設けられる。搬送機構141,142の間において、−X側には、載置兼バッファ部P−BF1,P−BF2が上下に設けられる。
また、上段熱処理部303および下段熱処理部304の熱処理ユニットPHPは、洗浄乾燥処理ブロック14Aからの基板Wの搬入が可能に構成される。
(6)基板処理装置の各構成要素の動作
以下、本実施の形態に係る基板処理装置100の各構成要素の動作について説明する。
(6−1)インデクサブロック11の動作
以下、図1および図5を主に用いてインデクサブロック11の動作を説明する。
本実施の形態に係る基板処理装置100においては、まず、インデクサブロック11のキャリア載置部111に、未処理の基板Wが収容されたキャリア113が載置される。搬送機構115は、そのキャリア113から1枚の基板Wを取り出し、その基板Wを基板載置部PASS1に搬送する。その後、搬送機構115はキャリア113から他の1枚の未処理の基板Wを取り出し、その基板Wを基板載置部PASS3(図5)に搬送する。
なお、基板載置部PASS2(図5)に処理済みの基板Wが載置されている場合には、搬送機構115は、基板載置部PASS1に未処理の基板Wを搬送した後、基板載置部PASS2からその処理済みの基板Wを取り出す。そして、搬送機構115は、その処理済みの基板Wをキャリア113に搬送する。同様に、基板載置部PASS4に処理済みの基板Wが載置されている場合には、搬送機構115は、基板載置部PASS3に未処理の基板Wを搬送した後、基板載置部PASS4からその処理済みの基板Wを取り出す。そして、搬送機構115は、その処理済み基板Wをキャリア113へ搬送するとともにキャリア113に収容する。
(6−2)第1の処理ブロック12の動作
以下、図1〜図3および図5を主に用いて第1の処理ブロック12の動作について説明する。なお、以下においては、簡便のため、搬送機構127,128のX方向およびZ方向の移動の説明は省略する。
搬送機構115(図5)により基板載置部PASS1(図5)に載置された基板Wは、搬送機構127(図5)のハンドH1により取り出される。また、搬送機構127は、ハンドH2に保持されている基板Wを基板載置部PASS2に載置する。なお、ハンドH2から基板載置部PASS2に載置される基板Wは、現像処理後の基板Wである。
次に、搬送機構127は、ハンドH2により上段熱処理部301(図3)の所定の密着強化処理ユニットPAHP(図3)から密着強化処理後の基板Wを取り出す。また、搬送機構127は、ハンドH1に保持されている未処理の基板Wをその密着強化処理ユニットPAHPに搬入する。
次に、搬送機構127は、ハンドH1により上段熱処理部301(図3)の所定の冷却ユニットCPから冷却処理後の基板Wを取り出す。また、搬送機構127は、ハンドH2に保持されている密着強化処理後の基板Wをその冷却ユニットCPに搬入する。冷却ユニットCPにおいては、反射防止膜形成に適した温度に基板Wが冷却される。
次に、搬送機構127は、ハンドH2により塗布処理室22(図2)のスピンチャック25(図2)上から反射防止膜形成後の基板Wを取り出す。また、搬送機構127は、ハンドH1に保持されている冷却処理後の基板Wをそのスピンチャック25上に載置する。塗布処理室22においては、塗布処理ユニット129(図2)により、基板W上に反射防止膜が形成される。
次に、搬送機構127は、ハンドH1により上段熱処理部301(図3)の所定の熱処理ユニットPHPから熱処理後の基板Wを取り出す。また、搬送機構127は、ハンドH2に保持されている反射防止膜形成後の基板Wをその熱処理ユニットPHPに搬入する。熱処理ユニットPHPにおいては、基板Wの加熱処理および冷却処理が連続的に行われる。
次に、搬送機構127は、ハンドH2により上段熱処理部301(図4)の所定の冷却ユニットCP(図3)から冷却処理後の基板Wを取り出す。また、搬送機構127は、ハンドH1に保持されている熱処理後の基板Wをその冷却ユニットCPに搬入する。冷却ユニットCPにおいては、レジスト膜形成処理に適した温度に基板Wが冷却される。
次に、搬送機構127は、ハンドH1により塗布処理室21(図2)のスピンチャック25(図2)からレジスト膜形成後の基板Wを取り出す。また、搬送機構127は、ハンドH2に保持されている冷却処理後の基板Wをそのスピンチャック25上に載置する。塗布処理室22においては、塗布処理ユニット129(図2)により、基板W上にレジスト膜が形成される。
次に、搬送機構127は、ハンドH2により上段熱処理部301(図3)の所定の熱処理ユニットPHPから熱処理後の基板Wを取り出す。また、搬送機構127は、ハンドH1に保持されているレジスト膜形成後の基板Wをその熱処理ユニットPHPに搬入する。
次に、搬送機構127は、ハンドH2に保持されている熱処理後の基板Wを基板載置部PASS5(図5)に載置する。また、搬送機構127は、ハンドH2により基板載置部PASS6(図5)から現像処理後の基板Wを取り出す。その後、搬送機構127は、基板載置部PASS6から取り出した現像処理後の基板Wを基板載置部PASS2(図5)に搬送する。
搬送機構127が上記の処理を繰り返すことにより、第1の処理ブロック12内において複数の基板Wに所定の処理が連続的に行われる。
搬送機構128は、搬送機構127と同様の動作により、基板載置部PASS3,PASS4,PASS7,PASS8(図5)、塗布処理室23,24(図2)および下段熱処理部302(図4)に対して基板Wの搬入および搬出を行う。
このように、本実施の形態においては、搬送機構127によって搬送される基板Wは、塗布処理室21,22および上段熱処理部301において処理され、搬送機構128によって搬送される基板Wは、塗布処理室23,24および下段熱処理部302において処理される。この場合、複数の基板Wの処理を上方の処理部(塗布処理室21,22および上段熱処理部301)および下方の処理部(塗布処理室23,24および下段熱処理部302)において同時に処理することができる。それにより、搬送機構127,128による
基板Wの搬送速度を速くすることなく、第1の処理ブロック12のスループットを向上させることができる。また、搬送機構127,128が上下に設けられているので、基板処
理装置100のフットプリントが増加することを防止することができる。
なお、上記の例では、塗布処理室22における反射防止膜の形成処理前に冷却ユニットCPにおいて基板Wの冷却処理が行われるが、適正に反射防止膜を形成することが可能であれば、反射防止膜の形成前に冷却ユニットCPにおいて基板Wの冷却処理が行われなくてもよい。
(6−3)第2の処理ブロック13の動作
以下、図1〜図3および図5を主に用いて第2の処理ブロック13の動作について説明する。なお、以下においては、簡便のため、搬送機構137,138のX方向およびZ方向の移動の説明は省略する。
搬送機構127により基板載置部PASS5(図5)に載置された基板Wは、搬送機構137(図5)のハンドH1により取り出される。また、搬送機構137は、ハンドH2に保持されている基板Wを基板載置部PASS6に載置する。なお、ハンドH2から基板載置部PASS6に載置される基板Wは、現像処理後の基板Wである。
次に、搬送機構137は、ハンドH2により塗布処理室32(図2)のスピンチャック25(図2)からレジストカバー膜形成後の基板Wを取り出す。また、搬送機構137は、ハンドH1に保持されているレジスト膜形成後の基板Wをそのスピンチャック25上に載置する。塗布処理室32においては、塗布処理ユニット129(図2)により、基板W上にレジストカバー膜が形成される。
次に、搬送機構137は、ハンドH1により上段熱処理部303(図3)の所定の熱処理ユニットPHPから熱処理後の基板Wを取り出す。また、搬送機構137は、ハンドH2に保持されているレジストカバー膜形成後の基板Wをその熱処理ユニットPHPに搬入する。
次に、搬送機構137は、ハンドH2によりエッジ露光部EEW(図3)からエッジ露光処理後の基板Wを取り出す。また、搬送機構137は、ハンドH1に保持されている熱処理後の基板Wをエッジ露光部EEWに搬入する。上記のように、エッジ露光部EEWにおいては、基板Wの表面状態の検査が行われ、その検査で表面状態が正常であると判定された基板Wに対してのみエッジ露光処理が行われる。
ここで、本実施の形態では、エッジ露光部EEWにおける検査で表面状態が正常であると判定された基板Wに対する各構成要素の動作と、表面状態が正常でないと判定された基板Wに対する各構成要素の動作とが、互いに異なる。
ここでは、表面状態が正常であると判定された基板W、すなわち、エッジ露光処理が行われる基板Wに対する各構成要素の動作が示される。表面状態が正常でないと判定された基板Wに対する各構成要素の動作については後述する。
搬送機構137は、ハンドH2に保持されているエッジ露光処理後の基板Wを載置兼バッファ部P−BF1(図5)に載置するとともに、そのハンドH2により搬入搬出ブロック14Aに隣接する上段熱処理部301(図4)の熱処理ユニットPHPから熱処理後の基板Wを取り出す。なお、搬入搬出ブロック14Aに隣接する熱処理ユニットPHPから取り出される基板Wは、露光装置15における露光処理が終了した基板Wである。
次に、搬送機構137は、ハンドH1により上段熱処理部303(図3)の所定の冷却ユニットCP(図3)から冷却処理後の基板Wを取り出す。また、搬送機構137は、ハンドH2に保持されている露光処理後の基板Wをその冷却ユニットCPに搬入する。冷却ユニットCPにおいては、現像処理に適した温度に基板Wが冷却される。
次に、搬送機構137は、ハンドH2により現像処理室31(図2)のスピンチャック35(図2)から現像処理後の基板Wを取り出す。また、搬送機構137は、ハンドH1に保持されている冷却処理後の基板Wをそのスピンチャック35上に載置する。現像処理室31においては、現像処理ユニット139によりレジストカバー膜の除去処理および現像処理が行われる。
次に、搬送機構137は、ハンドH1により上段熱処理部303(図4)の所定の熱処理ユニットPHPから熱処理後の基板Wを取り出す。また、搬送機構137は、ハンドH2に保持されている現像処理後の基板Wを熱処理ユニットPHPに搬入する。その後、搬送機構137は、熱処理ユニットPHPから取り出した基板Wを基板載置部PASS6(図5)に載置する。
搬送機構137が上記の処理を繰り返すことにより、第2の処理ブロック13内において複数の基板Wに所定の処理が連続的に行われる。
搬送機構138は、搬送機構137と同様の動作により、基板載置部PASS7,PASS8,載置兼バッファ部P−BF2(図5)、現像処理室33(図2)、塗布処理室34(図2)および下段熱処理部304(図3)に対して基板Wの搬入および搬出を行う。
このように、本実施の形態においては、搬送機構137によって搬送される基板Wは、現像処理室31、塗布処理室32および上段熱処理部303において処理され、搬送機構138によって搬送される基板Wは、現像処理室33、塗布処理室34および下段熱処理部304において処理される。この場合、複数の基板Wの処理を上方の処理部(現像処理室31、塗布処理室32および上段熱処理部303)および下方の処理部(現像処理室33、塗布処理室34および下段熱処理部304)において同時に処理することができる。それにより、搬送機構137,138による基板Wの搬送速度を速くすることなく、第2
の処理ブロック13のスループットを向上させることができる。また、搬送機構137,138が上下に設けられているので、基板処理装置100のフットプリントが増加することを防止することができる。
なお、上記の例では、現像処理室31における基板Wの現像処理の前に冷却ユニットCPにおいて基板Wの冷却処理が行われるが、適正に現像処理を行うことが可能であれば、現像処理前に冷却ユニットCPにおいて基板Wの冷却処理が行われなくてもよい。
(6−4)洗浄乾燥処理ブロック14Aおよび搬入搬出ブロック14Bの動作
以下、図5および図7を主に用いて洗浄乾燥処理ブロック14Aおよび搬入搬出ブロック14Bの動作について説明する。
洗浄乾燥処理ブロック14Aにおいて、搬送機構141(図7)は、搬送機構137(図5)により載置兼バッファ部P−BF1に載置されたエッジ露光後の基板WをハンドH3により取り出す。
次に、搬送機構141は、ハンドH4により洗浄乾燥処理部161(図7)の所定の洗浄乾燥処理ユニットSD1から洗浄および乾燥処理後の基板Wを取り出す。また、搬送機構141は、ハンドH3に保持するエッジ露光後の基板Wをその洗浄乾燥処理ユニットSD1に搬入する。
次に、搬送機構141は、ハンドH4に保持する洗浄および乾燥処理後の基板Wを載置兼冷却部P−CP(図5)に載置する。載置兼冷却部P−CPにおいては、露光装置15(図1)における露光処理に適した温度に基板Wが冷却される。
次に、搬送機構141は、搬送機構138(図5)により載置兼バッファ部P−BF2に載置されたエッジ露光後の基板WをハンドH3により取り出す。次に、搬送機構141は、ハンドH4により洗浄乾燥処理部161(図7)の所定の洗浄乾燥処理ユニットSD1から洗浄および乾燥処理後の基板Wを取り出す。また、搬送機構141は、ハンドH3に保持するエッジ露光後の基板Wをその洗浄乾燥処理ユニットSD1に搬入する。次に、搬送機構141は、ハンドH4に保持する洗浄および乾燥処理後の基板Wを載置兼冷却部P−CP(図5)に載置する。
このように、搬送機構141は、載置兼バッファ部P−BF1,P−BF2に載置されたエッジ露光後の基板Wを洗浄乾燥処理部161を経由して載置兼冷却部P−CPに交互に搬送する。
ここで、キャリア113(図5)に収容されている基板Wは、搬送機構115(図5)により基板載置部PASS1,PASS3(図5)に交互に搬送される。また、塗布処理室21,22(図2)および上段熱処理部301(図3)における基板Wの処理速度と、塗布処理室23,24(図2)および下段熱処理部302(図3)における基板Wの処理速度とは略等しい。
また、搬送機構127(図5)の動作速度と搬送機構128(図5)の動作速度とは略等しい。また、現像処理室31(図2)、塗布処理室32(図2)および上段熱処理部303(図3)における基板Wの処理速度と、現像処理室33(図2)、塗布処理室34(図2)および下段熱処理部304(図3)における基板Wの処理速度とは略等しい。また、搬送機構137(図5)の動作速度と搬送機構138(図5)の動作速度とは略等しい。
したがって、上記のように、搬送機構141(図7)により載置兼バッファ部P−BF1,P−BF2(図5)から載置兼冷却部P−CPに基板Wが交互に搬送されることにより、キャリア113から基板処理装置100に搬入される基板Wの順序と、洗浄乾燥処理ブロック14Aから載置兼冷却部P−CP(図5)に搬送される基板Wの順序とが一致する。この場合、基板処理装置100における各基板Wの処理履歴の管理が容易になる。
搬送機構142(図7)は、ハンドH5により基板載置部PASS9(図5)に載置された露光処理後の基板Wを取り出す。次に、搬送機構142は、ハンドH6により、洗浄乾燥処理部162(図7)の所定の洗浄乾燥処理ユニットSD2から洗浄および乾燥処理後の基板Wを取り出す。また、搬送機構142は、ハンドH5に保持する露光処理後の基板Wをその洗浄乾燥処理ユニットSD2に搬入する。
次に、搬送機構142は、ハンドH6に保持する洗浄および乾燥処理後の基板Wを上段熱処理部303の熱処理ユニットPHP(図7)に搬送する。この熱処理ユニットPHPにおいては、露光後ベーク(PEB)処理が行われる。
次に、搬送機構142(図7)は、ハンドH5により基板載置部PASS9(図5)に載置された露光処理後の基板Wを取り出す。次に、搬送機構142は、ハンドH6により、洗浄乾燥処理部162(図7)の所定の洗浄乾燥処理ユニットSD2から洗浄および乾燥処理後の基板Wを取り出す。また、搬送機構142は、ハンドH5に保持する露光処理後の基板Wをその洗浄乾燥処理ユニットSD2に搬入する。
次に、搬送機構142は、ハンドH6に保持する洗浄および乾燥処理後の基板Wを下段熱処理部304の熱処理ユニットPHP(図7)に搬送する。この熱処理ユニットPHPにおいては、PEB処理が行われる。
このように、搬送機構142は、基板載置部PASS9に載置された露光処理後の基板Wを洗浄乾燥処理部162を経由して上段熱処理部303および下段熱処理部304に交互に搬送する。
搬入搬出ブロック14Bにおいて、搬送機構146(図5)は、ハンドH7により、載置兼冷却部P−CPに載置された基板Wを取り出し、露光装置15の基板搬入部15aに搬送する。また、搬送機構146は、ハンドH8により、露光装置15の基板搬出部15bから露光処理後の基板Wを取り出し、基板載置部PASS9に搬送する。
ここで、上述したように、搬送機構141(図7)によって載置兼冷却部P−CP(図5)に載置される基板Wの順序は、キャリア113(図5)から基板処理装置100に搬入される基板Wの順序に等しい。それにより、キャリア113から基板処理装置100に搬入される基板Wの順序と、搬送機構142(図7)により露光装置15に搬入される基板Wの順序とを一致させることができる。それにより、露光装置15における各基板Wの処理履歴の管理が容易になる。また、一のキャリア113から基板処理装置100に搬入された複数の基板W間において、露光処理の状態にばらつきが生じることを防止することができる。
なお、露光装置15が基板Wの受け入れをできない場合、搬送機構141(図7)により、洗浄および乾燥処理後の基板Wが載置兼バッファ部P−BF1,P−BF2に一時的に収容される。
また、第2の処理ブロック13の現像処理ユニット139(図2)が露光処理後の基板Wの受け入れをできない場合、搬送機構137,138(図5)により、PEB処理後の基板Wが載置兼バッファ部P−BF1,P−BF2に一時的に収容される。
また、第1および第2の処理ブロック12,13の不具合等によって基板Wが載置兼バッファ部P−BF1,P−BF2まで正常に搬送されない場合、基板Wの搬送が正常となるまで搬送機構141による載置兼バッファ部P−BF1,P−BF2からの基板Wの搬送を一時的に停止してもよい。
(7)エッジ露光部の詳細
次に、エッジ露光部EEWの詳細について説明する。図8はエッジ露光部EEWの一側面を模式的に示す図であり、図9はエッジ露光部EEWの他の側面を模式的に示す図である。また、図10はエッジ露光部EEWの模式的平面図である。
図8および図9に示すように、エッジ露光部EEWは、投光部510、投光部保持ユニット520、基板回転ユニット540、外周端部検出ユニット550および表面検査処理ユニット580を備える。
投光部510は、光ファイバケーブル等からなるライトガイドを介して図示しない後述の露光用光源と接続されている。これにより、投光部510はライトガイドを介して露光用光源より送られる光を基板Wの周縁部に照射する。以下、基板W上のレジスト膜を露光するために投光部510により基板Wに照射される光を露光用光と呼ぶ。
投光部保持ユニット520は、X方向駆動モータ521、X方向ボールネジ522、投光部保持ガイド523、支柱524、Y方向駆動モータ531、支柱保持ガイド532およびY方向ボールネジ533を備える。
投光部保持ガイド523は、投光部510をX方向に移動可能に保持する。また、X方向ボールネジ522は、投光部510に設けられた図示しない連結部に螺合されている。
X方向ボールネジ522は、X方向に延びるように設けられており、X方向駆動モータ521の動作に伴って矢印R1の方向に回転する。X方向ボールネジ522が回転することにより、投光部510がX方向に移動する。
X方向駆動モータ521および投光部保持ガイド523は、支柱524により所定の高さに支持されている。支柱524の下端部は支柱保持ガイド532により保持されている。支柱保持ガイド532は、支柱524をY方向に移動可能に保持する。また、Y方向ボールネジ533は、支柱524に設けられた図示しない連結部に螺合されている。
Y方向ボールネジ533は、Y方向に延びるように設けられており、Y方向駆動モータ531の動作に伴って矢印R3の方向に回転する。Y方向ボールネジ533が回転することにより、支柱524がY方向に移動する。
このように、投光部保持ユニット520の各部の動作により、投光部510がX方向およびY方向に移動する。
基板回転ユニット540は、基板回転モータ541、基板回転軸542およびスピンチャック543を備える。基板回転軸542は、基板回転モータ541から上方に突出する。スピンチャック543は、基板回転軸542の上端に接続されている。エッジ露光処理時には、スピンチャック543上に基板Wが載置される。スピンチャック543は、載置された基板Wを吸着保持する。
基板回転モータ541は、基板回転軸542を矢印R2の方向に回転させる。それにより、スピンチャック543が回転し、スピンチャック543により吸着保持された基板Wが回転する。
外周端部検出ユニット550は、センサ光源551、レンズ552およびCCD(電荷結合素子)ラインセンサ553(図9)を備える。
図9および図10に示すように、センサ光源551およびレンズ552は、スピンチャック543により吸着保持された基板Wの周縁部の上方に配置される。また、基板Wの外周端部を挟んでセンサ光源551およびレンズ552と対向する位置にCCDラインセンサ553が配置される。
センサ光源551から基板Wの外周端部の形状を得るための光(以下、センサ用光と呼ぶ。)が発生される。センサ用光は、レンズ552を通過することにより整形され、CCDラインセンサ553に投射される。
ここで、図9および図10に示すように、CCDラインセンサ553は、基板Wの外周端部がCCDラインセンサ553の有効画素領域内に位置するように配置されている。これにより、CCDラインセンサ553に投射されるセンサ用光の一部が基板Wにより遮られる。したがって、CCDラインセンサ553の受光量分布に基づいて、CCDラインセンサ553上にある基板Wの外周端部を検出することができる。本実施の形態では、CCDラインセンサ553の受光量分布に基づいて、後述のエッジサンプリング処理が行われる。
表面検査処理ユニット580は、照明部581、反射ミラー582およびCCDラインセンサ583を備える。
図10に示すように、照明部581はY方向に沿うように基板Wの上方に配置される。なお、照明部581のY方向の長さは基板Wの半径よりも大きく設定される。
反射ミラー582は、照明部581と対向するように基板Wの上方に配置される。反射ミラー582の上方にCCDラインセンサ583が配置される。CCDラインセンサ583は、画素の配列方向がY方向に沿うように配置される。
照明部581から基板Wの表面状態を検査するための帯状の光(以下、照明光と呼ぶ。)が発生される。照明光は、基板Wの半径方向に沿った基板Wの表面の帯状の領域(以下、半径領域と呼ぶ)に照射される。照射された照明光は、基板W上で反射され、さらに反射ミラー582上で反射され、CCDラインセンサ583に投射される。CCDラインセンサ583の受光量分布は、半径領域での反射光の明るさの分布に対応する。
ここで、基板Wの表面での反射光の明るさの分布は、基板Wの表面状態によって異なる。具体的には、基板W上にレジストカバー膜が平坦に形成されていれば、基板Wの表面での反射光がほぼ一定の明るさになる。一方、レジストカバー膜に凹凸がある場合、またはレジストカバー膜に孔部(ピンホール)が形成されている場合には、基板Wの表面での反射光の明るさに大きなばらつきが生じる。
本実施の形態では、CCDラインセンサ583の受光量分布に基づいて、後述の表面検査処理が行われる。
図11は、エッジ露光部EEWの各構成要素と図1の制御部114との関係を示すブロック図である。
図11に示すように、CCDラインセンサ553,583、基板回転モータ541、X方向駆動モータ521、Y方向駆動モータ531、露光用光源570、メインパネルPNおよび操作部90は、制御部114にそれぞれ接続されている。
制御部114により、CCDラインセンサ553,583、基板回転モータ541、X方向駆動モータ521、Y方向駆動モータ531、露光用光源570およびメインパネルPNの動作が制御される。また、CCDラインセンサ553,583の受光量分布が制御部114にそれぞれ与えられる。また、ユーザによる操作部90の操作情報が制御部114に与えられる。
ここで、エッジサンプリング処理および表面検査処理について説明する。
エッジサンプリング処理では、CCDラインセンサ553の受光量分布に基づいて、基板Wの外周端部に形成された位置決め用の切り欠き(オリエンテーションフラットまたはノッチ)および基板Wの偏心量が検出される。
上記のように、CCDラインセンサ553の受光量分布に基づいて、CCDラインセンサ553上にある基板Wの外周端部の位置を検出することができる。基板Wが1回転することにより、基板Wの外周端部の全体がCCDラインセンサ553上を通過する。基板Wが1回転する期間に、CCDラインセンサ553の受光量分布が連続的に制御部114に与えられる。これにより、制御部114は、基板Wの外周端部の形状および基板Wの回転中心から基板Wの外周端部までの距離を検出することができる。したがって、制御部114は、基板Wの外周端部の切り欠きおよび基板Wの偏心量を検出することができる。
表面検査処理では、CCDラインセンサ583の受光量分布に基づいて、基板Wの表面状態(レジストカバー膜の状態)の検査が行われる。
上記のように、CCDラインセンサ583の受光量分布は、基板Wの半径領域での反射光の明るさの分布に対応する。
基板Wが1回転することにより、基板Wの全体に照明光が照射される。基板Wが1回転する期間に、CCDラインセンサ583の受光量分布が連続的に制御部114に与えられる。制御部114は、CCDラインセンサ583の受光量分布に基づいて、基板Wの表面全体での反射光の明るさの分布を示す表面画像データを作成する。
図12は、表面画像データの作成方法について説明するための図である。図12(a),(b),(c)には、基板W上における照明光の照射状態が順に示され、図12(d),(e),(f)には、図12(a),(b),(c)の状態で作成される表面画像データがそれぞれ示される。なお、図12(a)〜(c)において、照明光が照射された基板W上の領域にハッチングが付される。
図12(a)〜(c)に示すように、基板W上の半径領域T1に継続的に照明光が照射されつつ基板Wが回転する。それにより、基板Wの周方向に連続的に照明光が照射される。基板Wが1回転すると、基板Wの表面の全体に照明光が照射される。
基板Wが1回転する期間に連続的に得られるCCDラインセンサ583の受光量分布に基づいて、図12(d)〜(f)に示すように、矩形の表面画像データD1が作成される。
表面画像データD1の縦軸は、CCDラインセンサ583の各画素の位置に対応し、表面画像データD1の横軸は、基板Wの回転角度に対応する。
この場合、一時点でのCCDラインセンサ583の各画素の受光量が表面画像データD1の縦軸に沿って表される。すなわち、基板Wの半径領域T1での反射光の明るさの分布が表面画像データD1の縦軸に沿って表される。
また、基板Wの回転に伴うCCDラインセンサ583の各画素の受光量の変化が表面画像データD1の横軸に沿って表される。すなわち、基板Wの周方向における基板Wの表面での反射光の明るさの分布が表面画像データD1の横軸に沿って表される。
基板Wが1回転した時点で、基板Wの表面全体での反射光の明るさの分布が1つの矩形の表面画像データD1として得られる。
図13は、エッジ露光部EEWにおける制御部114の動作を示すフローチャートである。ここでは、上段熱処理部303のエッジ露光部EEWにおける制御部114の動作について説明する。
まず、制御部114は、搬送機構137(図1)によりスピンチャック543上に基板Wを載置し、スピンチャック543によりその基板Wを吸着保持する(ステップS1)。
次に、制御部114は、スピンチャック543により基板Wを1回転させる(ステップS2)。基板Wが1回転する期間に、制御部114は、上記のエッジサンプリング処理および表面検査処理を行う(ステップS3,S4)。
次に、制御部114は、作成した表面画像データD1を図1のホストコンピュータ800に送信する(ステップS5)。ホストコンピュータ800は、制御部114からの表面画像データD1を記憶する。ユーザは、ホストコンピュータ800またはそのホストコンピュータ800に接続された端末装置により、必要に応じて表面画像データを確認することができる。
なお、制御部114が表面画像データD1を記憶してもよい。その場合、ユーザが必要に応じてメインパネルPNにより表面画像データD1を確認することができる。また、任意のタイミングで制御部114からホストコンピュータ800に表面画像データD1を送信することができる。
次に、制御部114は、作成した表面画像データD1に基づいて、基板Wの表面状態が正常であるか否かを判定する(ステップS6)。
具体的には、制御部114は、表面画像データD1の全体が予め定められた規定範囲内の明るさであるか否かを判定する。表面画像データD1の全体が規定範囲内の明るさである場合、制御部114は、基板Wの表面状態が正常であると判定する。
一方、表面画像データD1の少なくとも一部が規定範囲内の明るさでない場合、制御部114は、基板Wの表面状態が正常でないと判定する。
基板Wの表面状態が正常であると判定された場合、制御部114は、スピンチャック543により基板Wを回転させつつ投光部510により基板Wの周縁部に露光用光を照射することにより、基板Wにエッジ露光処理を行う(ステップS7)。
エッジ露光処理時には、エッジサンプリング処理で検出された基板Wの切り欠きに基づいて基板Wの位置決めが行われるとともに、エッジサンプリング処理で検出された基板Wの偏心量に基づいて、投光部保持ユニット520による投光部510の位置補正が行われる。
エッジ露光処理が終了した後、搬送機構137(図1)により基板Wをエッジ露光部EEWから搬出し(ステップS8)、ステップS1の処理に戻る。
一方、基板Wの表面状態が正常でないと判定された場合、制御部114は、作成した矩形の表面画像データD1を基板Wの形状(円形)に補正してメインパネルPNに表示する(ステップS9)。なお、制御部114は、円形に補正した表面画像データD1を図1のホストコンピュータ800に送信してもよい。
ユーザは、メインパネルPNに表示された表面画像データD1に基づいて、その基板Wの処理を継続すべき否かを操作部90に入力する。この場合、表面画像データD1が基板Wの形状に補正されているので、ユーザが直感的に基板Wの表面状態を認識することができる。
ユーザによる操作部90の操作に基づいて、制御部114は、基板Wの処理を継続することができるか否かを判定する(ステップS10)。
基板Wの処理を継続することができる場合、制御部114は、上記のステップS7の処理に進む。
一方、基板Wの処理を継続することができない場合、制御部114は、後述のリジェクト処理を行い(ステップS11)、ステップS1の処理に戻る。
なお、下段熱処理部303のエッジ露光部EEWにおいては、搬送機構138が基板Wの搬入および搬出を行う点を除いて、上記と同様に基板Wの処理が行われる。
また、基板Wの表面状態の検査方法は、上記の例に限定されない。例えば、基板Wの表面状態が正常な場合の表面画像データD1を制御部114が予め記憶する。制御部114は、予め記憶した表面画像データD1とCCDラインセンサ583の受光量分布に基づいて作成した表面画像データD1との近似率を算出する。算出された近似率が閾値以上であれば制御部114は基板Wの表面状態が正常であると判定し、近似率が閾値よりも低ければ制御部114は表面状態が正常でないと判定する。
(8)リジェクト処理
エッジ露光部EEWにおいて表面状態が正常であると判定された基板Wは、上記のように、エッジ露光部EEWにおけるエッジ露光処理、露光装置15における露光処理、上段熱処理部303および下段熱処理部304におけるPEB処理、ならびに現像処理室31,33における現像処理が順に行われた後、キャリア113に搬送される。
これに対して、表面状態が正常でないと判定された基板Wは、その後の処理が行われることなく、キャリア113に搬送される。以下、表面状態が正常でないと判定された基板Wに対するリジェクト処理について説明する。なお、以下の説明においては、表面状態が正常であると判定された基板Wを正常基板Wと呼び、表面状態が正常でないと判定された基板Wを不良基板Wと呼ぶ。
上段熱処理部303のエッジ露光部EEWにおいて発生した不良基板Wは、搬送機構137によりエッジ露光部EEWから取り出され、載置兼バッファ部P−BF1に載置される。
所定時間後、搬送機構137により不良基板Wが載置兼バッファ部P−BF1から取り出され、基板載置部PASS6に載置される。続いて、搬送機構127により不良基板Wが基板載置部PASS6から取り出され、基板載置部PASS2に載置される。次に、搬送機構115により不良基板Wが基板載置部PASS2から取り出され、キャリア113に搬送される。
同様に、下段熱処理部304のエッジ露光部EEWにおいて発生した不良基板Wは、搬送機構138によりエッジ露光部EEWから取り出され、載置兼バッファ部P−BF2に載置される。
所定時間後、搬送機構138により不良基板Wが載置兼バッファ部P−BF2から取り出され、基板載置部PASS8に載置される。続いて、搬送機構128により不良基板Wが基板載置部PASS8から取り出され、基板載置部PASS4に載置される。次に、搬送機構115により不良基板Wが基板載置部PASS4から取り出され、キャリア113に搬送される。
ここで、本実施の形態では、不良基板Wがエッジ露光部EEWから取り出されてから基板載置部PASS6,PASS8に搬送されるまでの時間と、正常基板Wがエッジ露光部EEWから取り出されてから基板載置部PASS6,PASS8に搬送されるまでの時間とが等しくなるように、不良基板Wが載置兼バッファ部P−BF1,P−BF2において所定時間待機させられる。
この場合、複数の正常基板Wおよび複数の不良基板Wが混在する状態でも、上段熱処理部303のエッジ露光部EEWに搬入される基板Wの順序と、基板載置部PASS6に載置される基板Wの順序とが一致する。同様に、下段熱処理部304のエッジ露光部EEWに搬入される基板Wの順序と、基板載置部PASS8に載置される基板Wの順序とが一致する。
基板載置部PASS6,PASS8からキャリア113までの搬送経路は、不良基板Wおよび正常基板Wに関して共通である。そのため、基板載置部PASS6に載置された順序で不良基板Wおよび正常基板Wがキャリア113に戻され、基板載置部PASS8に載置された順序で不良基板Wおよび正常基板Wがキャリア113に戻される。
これにより、上段熱処理部303および下段熱処理部304のエッジ露光部EEWに搬入される基板Wの順序とキャリア113に戻される基板Wの順序とが一致する。したがって、基板Wの処理履歴の管理が容易になり、不良基板Wと正常基板Wとの区別が容易になる。
また、搬送機構116,126,127の動作は、不良基板Wの有無に関わらず一定である。そのため、搬送機構115,126,127の制御の複雑化が抑制される。
(9)本実施の形態の効果
(9−1)
本実施の形態では、エッジ露光部EEWにおいて基板Wの表面状態の検査が行われ、その検査で表面状態が正常でないと判定された基板Wには、その後の処理が施されない。これにより、露光装置15においては、表面状態が正常な基板Wに対してのみ液浸法による露光処理が行われる。
そのため、露光装置15において、基板W上に供給される液体が基板W上に保持されずに基板Wの外方に流出することが防止される。それにより、流出した液体による露光装置15の電気系統等の損傷が防止される。また、流出した液体による露光装置15内の温度変化が防止される。
また、レジストカバー膜の欠陥に起因して基板W上に供給される液体にレジスト膜の成分が溶出することが防止される。それにより、基板Wの処理不良の発生が防止されるとともに、基板W上に供給される液体の汚染が防止される。ひいては、基板W上の液体を介して露光装置15の露光レンズが汚染されることも防止される。
また、エッジ露光部EEWにおいて基板Wの表面状態の検査が行われるため、別個に検査装置を設置する必要がない。それにより、基板処理装置100の大型化および製造コストの増大が抑制される。また、別個に検査装置を設ける場合とは異なり、基板Wの搬送工程が増加しない。それにより、基板処理装置100におけるスループットの低下が防止される。
また、エッジ露光部EEWにおいて、エッジサンプリング処理と同時に表面検査処理が行われる。それにより、エッジ露光部EEWにおける処理時間の増加が抑制される。したがって、基板処理装置100におけるスループットの低下が防止される。
また、エッジ露光部EEWにおいては、基板Wの半径領域T1に照明光が照射されつつ基板Wが1回転されることにより、基板Wの表面全体での反射光の明るさの分布が得られる。この場合、比較的小さい照明部581、反射ミラー582およびCCDラインセンサ583を用いることができる。それにより、エッジ露光部EEWのスペースに制限がある場合でも、照明部581、反射ミラー582およびCCDラインセンサ583を設置することができる。
(9−2)
また、本実施の形態では、第1および第2の処理ブロック12,13において、上段の処理部(塗布処理室21,22,32および現像処理室31(図2)、上段搬送室125,135(図5)および上段熱処理部301,303(図3))および下段の処理部(塗布処理室23,24,34および現像処理室33(図2)、下段搬送室126,136(図5)、および下段熱処理部302,304(図3))において複数の基板Wの処理を並行して進めることができる。
それにより、搬送機構127,128,137,138による基板Wの搬送速度を速くすることなく、第1および第2の処理ブロック12,13のスループットを向上させることができる。また、搬送機構127,128,137,138が上下に設けられているの
で、基板処理装置100のフットプリントが増加することを防止することができる。
(9−3)
また、本実施の形態では、第1および第2の処理ブロック12,13の上段の処理部および下段の処理部が等しい構成を有する。それにより、上段の処理部および下段の処理部の一方において故障等が発生した場合でも、他方の処理部を用いて基板Wの処理を続行することができる。その結果、基板処理装置100の汎用性が向上する。
(9−4)
また、本実施の形態では、洗浄乾燥処理ブロック14Aにおいて、搬送機構141が載置兼バッファ部P−BF1,P−BF2、洗浄乾燥処理部161および載置兼冷却部P−CPの間で基板Wを搬送することができ、搬送機構142が載置兼バッファ部P−BF1,P−BF2、洗浄乾燥処理部162、熱処理部133および載置兼冷却部P−CPの間で基板Wを搬送することができる。
これにより、洗浄乾燥処理ブロック14Aにおける基板Wの搬送経路の選択肢が多様化される。したがって、第1および第2の処理ブロック12,13および洗浄乾燥処理部161,162における基板Wの処理内容に応じて最適な経路で基板Wを搬送することが可能になる。その結果、基板Wの搬送効率を向上させることが可能となり、スループットを向上させることができる。
(9−5)
また、本実施の形態では、洗浄乾燥処理ブロック14Aにおいて、露光処理前の基板Wが搬送機構141により搬送され、露光処理後の基板Wが搬送機構142により搬送される。また、搬入搬出ブロック14Bにおいて、露光処理前の基板Wが搬送機構146のハンドH7により搬送され、露光処理後の基板Wが搬送機構146のハンドH8により搬送される。
このように、洗浄乾燥処理ブロック14Aおよび搬入搬出ブロック14Bにおいて、露光処理前の基板Wの搬送経路と露光処理後の基板Wの搬送経路とがそれぞれ独立に確保されている。この場合、露光処理前の基板Wの搬送経路と露光処理後の基板Wの搬送経路とが交錯する場合に比べて、搬送機構141,142,146の動作が簡略化される。それにより、基板Wの搬送効率が向上し、スループットを向上させることが可能になる。
(9−6)
また、洗浄乾燥処理ブロック14Aにおいて、露光処理前の基板Wは、搬送機構141により載置兼バッファ部P−BF1,P−BF2から洗浄乾燥処理部161を経由して載置兼冷却部P−CP搬送され、露光処理後の基板Wは、搬送機構142により基板載置部PASS9から洗浄乾燥処理部162を経由して上段熱処理部303または下段熱処理部304に搬送される。また、搬入搬出ブロック14Bにおいて、露光処理前の基板Wは、搬送機構146のハンドH7により載置兼冷却部P−CPから露光装置15に搬送され、露光処理後の基板Wは搬送機構146のハンドH8により露光装置15から基板載置部PASS9に搬送される。
これにより、洗浄乾燥処理ブロック14Aおよび搬入搬出ブロック14Bにおいて、露光処理前の基板Wと露光処理後の基板Wとが間接的に接触することがない。したがって、露光処理前の基板Wと露光処理後の基板Wとの間のクロスコンタミネーション(相互汚染)を防止することができる。
(9−7)
また、露光処理前の基板Wの搬送経路と露光処理後の基板Wの搬送経路とがそれぞれ独立していることにより、露光処理後の基板Wを円滑に第2の処理ブロック13の熱処理ユニットPHPに搬送することができる。
それにより、露光処理後、迅速に基板WのPEB処理を行うことができる。その結果、速やかにレジスト膜内の化学反応を促進させることができ、所望の露光パターンを得ることができる。また、複数の基板Wを連続的に処理する場合に、露光処理からPEB処理までの時間をほぼ一定にすることができる。その結果、露光パターンの精度のばらつきを防止することができる。
(9−8)
また、搬送機構137,141,142が載置兼バッファ部P−BF1に対して基板Wの搬入および搬出を行うことが可能であり、搬送機構138,141,142が載置兼バッファ部P−BF2に対して基板Wの搬入および搬出を行うことが可能である。これにより、露光処理前後における種々のタイミングで基板Wを載置兼バッファ部P−BF1,P−BF2に収容することができる。その結果、搬送機構137,138,141,142による基板Wの搬送タイミングを容易に調整することができる。
さらに、搬送機構141,142,146が基板載置部PASS9および載置兼冷却部P−CPに対して基板Wの搬入および搬出を行うことが可能である。この場合、載置兼バッファ部P−BF1,P−BF2、基板載置部PASS9および載置兼冷却部P−CPに対して、それぞれ3方向からの基板Wの搬入および搬出が可能であることにより、基板Wの搬送経路の変更を容易に行うことが可能となる。
(9−9)
また、洗浄乾燥処理ユニットSD1において、露光処理前の基板Wの洗浄処理が行われることにより、基板W上のレジストカバー膜の成分の一部が溶出し、洗い流される。そのため、露光装置15において基板Wが液体と接触しても、基板W上のレジストカバー膜の成分は液体中にほとんど溶出しない。また、露光処理前の基板Wに付着した塵埃等を取り除くことができる。これらの結果、露光装置15内の汚染が防止される。
(9−10)
また、洗浄/乾燥処理ユニットSD1において、洗浄処理後の基板Wに乾燥処理が行われることにより、洗浄処理時に基板Wに付着した液体が取り除かれるので、洗浄処理後の基板Wに雰囲気中の塵埃等が再度付着することが防止される。その結果、露光装置15内の汚染を確実に防止することができる。
(9−11)
また、洗浄/乾燥処理ユニットSD2において、露光処理後の基板Wの乾燥処理が行われることにより、露光処理時に基板Wに付着した液体が、基板処理装置100内に落下することが防止される。また、露光処理後の基板Wの乾燥処理を行うことにより、露光処理後の基板Wに雰囲気中の塵埃等が付着することが防止されるので、基板Wの汚染を防止することができる。
また、基板処理装置100内を液体が付着した基板Wが搬送されることを防止することができるので、露光処理時に基板Wに付着した液体が基板処理装置100内の雰囲気に影響を与えることを防止することができる。それにより、基板処理装置100内の温湿度調整が容易になる。
(9−12)
また、露光処理時に基板Wに付着した液体が搬送機構115,127,128,137,138,141,142に付着することが防止される。そのため、露光処理前の基板Wに液体が付着することが防止される。それにより、露光処理前の基板Wに雰囲気中の塵埃等が付着することが防止されるので、基板Wの汚染が防止される。その結果、露光処理時の解像性能の劣化を防止することができるとともに露光装置15内の汚染を防止することができる。
また、洗浄乾燥処理ユニットSD2から現像処理室31,33へ基板Wを搬送する間に、レジストの成分またはレジストカバー膜の成分が基板W上に残留した液体中に溶出することを確実に防止することができる。それにより、レジスト膜に形成された露光パターンの変形を防止することができる。その結果、現像処理時における線幅精度の低下を確実に防止することができる。
(10)他の動作例
(10−1)
上記実施の形態では、不良基板Wが載置兼バッファ部P−BF1,P−BF2に載置された後、不良基板Wがエッジ露光部EEWから取り出されてから基板載置部PASS6,PASS8に搬送されるまでの時間と、正常基板Wがエッジ露光部EEWから取り出されてから基板載置部PASS6,PASS8に搬送されるまでの時間とが等しくなるタイミングで、不良基板Wが載置兼バッファ部P−BF1,P−BF2から取り出され、キャリア113に戻される。
これに限らず、不良基板Wが他のタイミングでキャリア113に戻されてもよい。例えば、正常基板Wのみが順にキャリア113に戻され、1ロット分の基板Wの処理が終了し、正常基板Wが全てキャリア113に戻された後に、載置兼バッファ部P−BF1,P−BF2に載置された不良基板Wが順にキャリア113に戻されてもよい。
また、1ロット分の基板Wの処理が終了した後、載置兼バッファ部P−BF1,P−BF2に載置された不良基板Wがユーザにより回収されてもよい。
(10−2)
上記実施の形態では、エッジ露光部EEWにおいて不良基板Wが発生した場合でも、各処理部における基板Wの処理が継続して行われるが、これに限らない。
塗布処理ユニット129、熱処理ユニットPHP、密着強化処理ユニットPAHPまたは冷却ユニットCP等の動作不良に起因して、不良基板Wが発生する可能性がある。そこで、第1および第2の処理ブロック12,13における上段の処理部および下段の処理部のうち、一方の処理部のエッジ露光部EEWにおいて不良基板Wが発生した場合に、その処理部の動作を停止し、他方の処理部において基板Wの処理を続行してもよい。この場合、他方の処理部において基板Wの処理を継続しつつ、不良基板Wが発生した処理部のメンテナンスを行うことができる。
(10−3)
上記実施の形態では、塗布処理室32,34において、塗布処理ユニット129により基板W上にレジストカバー膜が形成されるが、塗布処理室21,23において、耐水性を有するレジスト膜が形成される場合には、塗布処理室32,34において、レジストカバー膜が形成されなくてもよい。
その場合、エッジ露光部EEWにおいて、基板Wの表面状態としてレジスト膜の状態が検査される。
なお、基板W上にレジストカバー膜が形成されない場合には、塗布処理室32,34が設けられなくてもよく、または、塗布処理室32,34において、レジスト膜の形成または現像処理等の他の処理が行われてもよい。
(10−4)
上記実施の形態では、エッジ露光部EEWにおいて、表面状態が正常でないと判定され、さらにユーザによりその後の処理を継続すべきでないと判定された基板Wには、エッジ露光処理が施されないが、これに限らない。このような基板Wに対してもエッジ露光処理が施されてもよい。その場合、エッジ露光処理後、その基板Wに対して上記のリジェクト処理が行われる。
(11)他の実施の形態
(11−1)
上記実施の形態では、エッジ露光部EEWが第2の処理ブロック13に設けられるが、エッジ露光部EEWがインターフェイスブロック14に設けられてもよい。
図14は、インターフェイスブロック14の他の例を示す模式的側面図である。なお、図14は、インターフェイスブロック14の洗浄乾燥処理ブロック14Aを+X方向側から見た図である。
図14の例では、洗浄乾燥処理部162の最上段にエッジ露光部EEWが設けられる。この場合も、エッジ露光部EEWにおいて、表面状態が正常でないと判定された基板Wは、載置兼バッファ部P−BF1に搬送され、その後の処理が施されない。
そのため、露光装置15において、基板W上に供給される液体が基板W上に保持されずに基板Wの外方に流出することが防止される。それにより、流出した液体による露光装置15の電気系統等の損傷が防止される。また、流出した液体による露光装置15内の温度変化が防止される。
また、レジストカバー膜の欠陥に起因して基板W上に供給される液体にレジスト膜の成分が溶出することが防止される。それにより、基板Wの処理不良の発生が防止されるとともに、基板W上に供給される液体の汚染ひいては露光装置15の露光レンズの汚染が防止される。
(11−2)
上記実施の形態では、液浸法により基板Wの露光処理を行う露光装置15が基板処理装置100の外部装置として用いられるが、これに限らず、液体を用いずに基板Wの露光処置を行う露光装置が基板処理装置100の外部装置として用いられてもよい。
この場合、エッジ露光部EEWにおいて表面状態が正常でないと判定された基板Wは、露光装置15に搬入されることなく、表面状態が正常な基板Wとは区別されて回収される。
表面状態が正常でない基板Wには、露光処理が適正に行われず、処理不良が発生しやすい。そこで、表面状態が正常でない基板Wを表面状態が正常な基板Wと区別して回収することにより、露光処理後に処理不良が発生した基板Wを検出して回収する場合に比べて、回収作業が容易になる。
また、露光装置15および基板処理装置100において、処理不良が発生しやすい基板Wに対して無駄に処理が行われることが防止される。
(12)請求項の各構成要素と実施の形態の各要素との対応
以下、請求項の各構成要素と実施の形態の各要素との対応の例について説明するが、本発明は下記の例に限定されない。
上記の実施の形態では、基板処理装置100が基板処理装置の例であり、エッジ露光部EEWおよび制御部114が検査周辺露光システムの例であり、塗布処理ユニット129が膜形成ユニットの例であり、現像処理ユニット139が現像ユニットの例であり、エッジ露光部EEWが検査周辺露光ユニットの例であり、搬送機構115,127,128,137,138,141,142,146が搬送装置の例であり、制御部114が制御部の例である。
また、基板回転ユニット540が基板保持回転装置の例であり、外周端部検出ユニット550が外周端部検出部の例であり、表面検査処理ユニット580が表面状態検出部の例であり、投光部510が露光用光照射部の例である。また、照明部581が光照射部の例であり、CCDラインセンサ583が受光部の例であり、メインパネルPNが表示部の例である。
請求項の各構成要素として、請求項に記載されている構成または機能を有する他の種々の要素を用いることもできる。
本発明は、種々の基板の処理に有効に利用することができる。
12 第1の処理ブロック
13 第2の処理ブロック
14 インターフェイスブロック
14A 洗浄乾燥処理ブロック
14B 搬入搬出ブロック
15 露光装置
100 基板処理装置
114 制御部
127,128,137,138,141,142,146 搬送機構
129 塗布処理ユニット
139 現像処理ユニット
161,162 洗浄乾燥処理部
540 基板回転ユニット
550 外周端部検出ユニット
580 表面検査処理ユニット
510 投光部
1000 基板処理システム
EEW エッジ露光部
P−BF1,P−BF2 載置兼バッファ部
SD1,SD2 洗浄乾燥処理ユニット
W 基板

Claims (9)

  1. 基板に露光処理を行う露光装置に隣接するように配置される基板処理装置であって、
    前記露光装置による露光処理前に、基板上に感光性膜を形成する膜形成ユニットと、
    前記露光装置による露光処理後に、基板上の感光性膜に現像処理を行う現像ユニットと、
    前記膜形成ユニットによる感光性膜の形成後で前記露光装置による露光処理前に、基板の表面状態の検査および基板上の感光性膜の周縁部の露光処理を行う検査周辺露光ユニットと、
    前記検査周辺露光ユニットにおける基板の表面状態の検査結果に基づいて基板の表面状態が正常であるか否かを判定する制御部と、
    前記膜形成ユニット、前記現像ユニット、前記検査周辺露光ユニットおよび前記露光装置の間で基板を搬送する搬送装置とを備え、
    前記検査周辺露光ユニットは、
    基板を保持しつつ回転させる基板保持回転装置と、
    前記基板保持回転装置により回転される基板の表面状態を検出する表面状態検出部と、
    前記基板保持回転装置により回転される基板の周縁部に露光用の光を照射する露光用光照射部とを含み、
    前記表面状態検出部は、
    前記基板保持回転装置により回転される基板の表面の半径方向に沿った帯状の半径領域の全体に光を照射する光照射部と、
    基板の前記半径領域で反射された光を受ける受光部とを有し、
    前記制御部は、前記受光部による受光量分布に基づいて、基板の表面全体での反射光の明るさの分布を表す表面画像データを作成し、作成された表面画像データに基づいて基板の表面状態が正常であるか否かを判定する、基板処理装置。
  2. 前記光照射部は、前記基板保持回転装置により保持される基板の上方で一方向に延びるように設けられ、
    前記半径領域は、前記一方向に平行である、請求項1記載の基板処理装置。
  3. 前記光照射部の前記一方向における長さは、基板の半径よりも大きい、請求項2記載の基板処理装置。
  4. 前記受光部は、電荷結合素子ラインセンサを含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載の基板処理装置。
  5. 前記表面画像データは矩形状を有し、前記表面画像データの縦軸は、前記基板保持回転装置により保持される基板の半径方向に対応し、前記表面画像データの横軸は、前記基板保持回転装置により回転される基板の回転方向に対応する、請求項1〜4のいずれか一項に記載の基板処理装置。
  6. 前記制御部は、矩形状の前記表面画像データを円形状に補正し、
    円形状に補正された前記表面画像データを表示する表示部をさらに備える、請求項5記載の基板処理装置。
  7. 前記制御部は、表面状態が正常であると判定された場合に、当該基板の周縁部に露光用の光を照射するように露光用光照射部を制御する、請求項1〜6のいずれか一項に記載の基板処理装置。
  8. 前記検査周辺露光ユニットは、
    前記基板保持回転装置により回転される基板の外周端部の位置を検出する外周端部検出部をさらに含み、
    前記露光用光照射部は、前記外周端部検出部により検出された外周端部の位置に基づいて前記基板保持回転装置により回転される基板の周縁部に露光用の光を照射する、請求項1〜7のいずれか一項に記載の基板処理装置。
  9. 基板の表面状態の検査および基板の周縁部の露光処理を行う検査周辺露光ユニットと、
    前記検査周辺露光ユニットにおける基板の表面状態の検査結果に基づいて基板の表面状態が正常であるか否かを判定する制御部とを備え、
    前記検査周辺露光ユニットは、
    基板を保持しつつ回転させる基板保持回転装置と、
    前記基板保持回転装置により回転される基板の表面状態を検出する表面状態検出部と、
    前記基板保持回転装置により回転される基板の周縁部に露光用の光を照射する露光用光照射部とを備え、
    前記表面状態検出部は、
    前記基板保持回転装置により回転される基板の表面の半径方向に沿った帯状の半径領域の全体に光を照射する光照射部と、
    基板の前記半径領域で反射された光を受ける受光部とを含み、
    前記制御部は、前記受光部による受光量分布に基づいて、基板の表面全体での反射光の明るさの分布を表す表面画像データを作成し、作成された表面画像データに基づいて基板の表面状態が正常であるか否かを判定する、検査周辺露光システム。
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