JP2014026700A - 再生端末機 - Google Patents

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Abstract

【課題】ユーザによって、楽曲とその場の状況の関係を評価することが可能な再生端末機を提供する。
【解決手段】再生端末機は、自身の保有する第1の所定の条件と現在の状況を表わす現在状況情報とが一致した場合に、再生開始処理を開始する。当該第1の条件は、再生端末機がコンテンツの再生開始に適切であるとして記憶している条件である。再生端末機は現在状況情報をサーバに通信出力する。サーバは再生端末機が取得した現在状況情報を受け取り、当該現在状況情報に最も適切であると判断されるコンテンツを選択し、選択したコンテンツの楽曲データを再生端末機に対して通信出力する。再生端末機は送信されてきたデータに基づいて楽曲を再生する。さらに、その場の状況と再生コンテンツがマッチしたことを報知可能な評価機能を備える。
【選択図】図7

Description

本発明は、楽曲等の音響情報や風景画像等の映像情報を再生可能な再生端末機に関する。
特許文献1には、位置情報をもとに、その場に適した楽曲を自動選曲して再生する再生装置、再生システム及び再生制御方法が開示されている。
特許文献2には、ナビゲーション機能と連携して動作する楽曲再生装置が開示されている。そして、現在位置と目的地の位置情報に基づいて、曲中の所望の部位を所望のタイミングで再生できるように再生開始時点を制御する技術が開示されている。
特開2005−38352号公報 特開2010−135012号公報
特許文献1には、位置情報をもとに、その場所に適した楽曲を自動選曲する仕組みが開示されている。そして、その場に適した楽曲であるか否かは、位置情報を含む環境変数と楽曲の属性データとの値を比較して判断している。
しかし、このような判断に基づいて選曲された楽曲について、ユーザが、本当にその楽曲がその場に適していると判断しているかについては考慮されていなかった。
また、特許文献2に記載の技術は、移動体が明確な目的地を持たずに移動しているような場合には、ユーザは、現在の自分の状況と楽曲とを関連づけることができないという問題があった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的の一例は、ユーザによって、楽曲とその場の状況の関係を評価することが可能な再生端末機を提供することである。
第1の発明は、第1の所定条件を満たした場合に、前記第1の所定条件に応じたコンテンツを再生し、ユーザに対して前記コンテンツに対する評価を入力させるための報知を提供する手段を有する再生端末機である。
本発明の第1の条件に基づく再生に係る再生端末機の正面図である。 図1の再生端末機の機能を説明するための説明図である。 図1の再生端末機の通信システムの構成を示す説明図である。 図1の再生端末機の構成を示すブロック図である。 コンテンツ再生の処理手順を示すフローチャートである。 現在状況情報と第1の条件を照合する処理の説明図である。 処理A(第1の条件に基づく再生の場合)の手順を示すフローチャートである。 処理B(ランダム再生の場合)の手順を示すフローチャートである。 データベースが備えるテーブルを示す図である。
図1は、本発明に係る再生端末機1の正面図である。以下、図1を参照して、再生端末機1の構成を説明する。
再生端末機1は薄型の筐体として形成されている。再生端末機1は、操作表示部47と、上面3の近傍に受話口21と、下面2の近傍に送話口(図示なし)と、を有する。操作表示部47は、ディスプレイパネル22及びタッチセンサ24から構成される。また、この操作表示部47は、さらにタイトルバー23や報知手段25を表示可能である。
図2は、図1の再生端末機1の機能を説明するための説明図である。次に、図2を用いて、再生端末機1の機能の概要を説明する。
再生端末機1は、ユーザより再生の指示があって再生ONとなると、所定の条件(第1の条件)を満たす場合に、ユーザの現在のその場の状況(例えば「A:海辺の夕焼け」、「B:田舎の青空」、「C:クリスマスの夜」、「D:雨の山道」)に合わせて、その状況に合った楽曲(例えば「A:サン・ライズ」、「B:スカイ・ブルー」、「C:きよしこの夜」、「D:かえるのうた」)と風景画像(例えば「A:海に沈む夕日」、「B:晴れた青空」、「C:クリスマスツリー」、「D:濡れた若葉」)を自動的に再生する。再生される楽曲及び風景画像はサーバから自動的に取得される。
ここで、その場の状況(現在状況情報)とは、例えば、場所、天気及び気温、道路状況といった地理的情報や、季節や時間帯といった時期的情報から適宜選択される現在状況情報から判断される。さらにユーザが自動車に乗車していると判断される場合は、ライト、車速度、駐車状況といった自動車の走行に関連のある情報を含めてもよい。
この現在状況情報と、再生端末機1が所有している第1の条件とが一致した場合に、再生端末機1は再生開始の処理を開始する(なお、以下の説明は、図4〜図9において、詳説する)。
なお、第1の条件は後述するが、再生端末機1にコンテンツの再生開始に適切であるとして記憶されている条件である。
そして、再生端末機1は、現在状況情報をサーバ31に通信出力する。この現在状況情報を通信入力されたサーバ31は、再生条件が記憶されているコンテンツデータベース32を検索して、その現在状況情報に最も適合するものとして記憶されているコンテンツを選択する。
そして、サーバ31は、選択したコンテンツの楽曲データ(楽曲DATAa)及び画像データ(画像DATAa)を再生端末機1に対して通信出力する。なお、「コンテンツデータ」との用語は、楽曲データ及び画像データの総称として用いることとする。
このコンテンツデータの通信入力を受けた再生端末機1は、データに基づいて、楽曲を再生し、画像を表示する。
例えば、再生条件が、再生条件A(時期的情報(時間帯):夕、天気の情報:晴、地理的情報(現在位置):海辺)に適合した場合、再生端末機1は、再生条件Aに対応した楽曲データ(楽曲DATAa)と画像データ(画像DATAa)(例えば、夕陽と海に因んだ楽曲,夕陽の風景画像)をサーバのデータベースから取得し同時に再生する。
なお、第1の条件に基づく再生では再生条件に対応するコンテンツデータを再生する。
なお、再生条件はサーバ31が所有しており、サーバ31は、再生端末機1が取得した現在状況情報を受け取り、この現在状況情報に最も適切であるとその時点で判断されるコンテンツを選択している(図9参照)。
ここで、最も適切であるとその時点で判断されるとしているのは、再生条件は複数のユーザからのコンテンツデータに対する評価によって変化するからである。また、再生端末機1が有する第1の条件は、サーバ31が有する再生条件と同期する。しかし、サーバ31の再生条件は複数のユーザの評価情報等によって常に変化可能である。そのため、同期が行われた瞬間には、再生端末機1が有する第1の条件と再生条件は同一であるが、同期が行われないと、再生条件が変化した結果、第1の条件と再生条件は異なってゆくことになる。
このようにしたことから、第1の条件に基づく再生では、ユーザは自ら選択・決定することなく、自身の眼前に広がる実際の風景に相応しいバックミュージックの提供を受けることができる。
なお、第1の条件に基づく再生については、図5及び図7を参照して後述する。
これに対し、ランダム再生では、コンテンツ再生の際に再生条件を介さない。すなわち、その場の状況に関わらずランダムにコンテンツを取得する。この場合、その場の状況に相応しいコンテンツが再生されることもあれば、その場の状況に全く関係のないコンテンツが再生されることもある。
ランダム再生では、意外性のあるコンテンツ再生が、ユーザに対して特に強い印象を与えることがある。そして、ユーザはその場の状況とコンテンツとの間に新たな文脈やストーリーを発見することができる。
なお、ランダム再生については、図5及び図8を参照して後述する。
さらに、本発明は、ユーザがその場の状況と再生コンテンツがマッチしたことを報知可能な評価機能を備えている。この評価に基づいて再生条件の精度を上げることができる。また、ユーザによって発見された新たな文脈やストーリーを、新たな再生条件として成立させることによって、この再生条件を介して、発見した文脈やストーリーを他のユーザと共有することができる。
具体的には、コンテンツの再生が開始され、所定の条件(第2の条件)を満たすと、ディスプレイパネル22上に報知手段25が表示される。
この報知手段25とは、ディスプレイパネル22にこのボタンを押圧することによって、再生中の楽曲及び画像に対する評価が可能なことを示すものである。ここで、この第2の条件とは、例えば、コンテンツの再生が開始されて所定期間経過したことや、楽曲の最も盛り上がる部分に差しかかかったタイミングなどである。
第2の条件を満たし、報知手段25が表示されると、ユーザは再生中のコンテンツがその場の状況に相応しいと判断した場合は、この報知手段25をタッチし、評価する。この評価の情報はサーバ31に通信出力される。そして、サーバ31に格納され、次回以降のコンテンツ再生の際に利用されることによって、複数のユーザ間で評価の情報を共有することができる。
図3は図1の再生端末機1の通信システムの構成を示す説明図である。
再生端末機1は基地局34及びインターネット33を介してサーバ31と接続可能に構成される。
再生端末機1は、GPS(Global Positioning System)ユニットである現在位置検出部41(図4参照)を備える。現在位置検出部41は、GPS演算回路及びGPSアンテナ等を含み、GPS35の電波を受信して再生端末機1の現在位置を演算する。
現在位置検出部41で検出された現在位置情報等の現在状況情報は、制御部43によってサーバ31に供給可能である。
なお、現在位置はGPS35によって取得されることには限定されない。例えば、基地局34からの距離等の情報から取得することも可能である。
サーバ31は特にコンテンツデータベース32を備える。コンテンツデータベース32は、コンテンツデータを記憶し、コンテツ再生時に必要なテーブル61(図9参照)等を有する。
図4は、再生端末機1の構成を示すブロック図である。
図4に示されるように、再生端末機1は、制御・処理の中枢である制御部43と、現在位置検出部41と、通信部42と、記憶部44と、撮像部45と、電源制御部46と、操作表示部47と、音声入出力部48と、のそれぞれが、アドレス、データ、コントロールのためのラインが複数本からなるシステムバス49に共通に接続され、構成される。操作表示部47は表示部8と入力部10とからなる。
電源制御部46は、再生端末機1の電源が入っている状態では、再生端末機1内の表示部8及び制御部43等が実装される回路基板等への電力の供給を制御している。
また、充電時には充電回路を制御して、バッテリへの充電開始及び停止、並びに充電の速度等を制御している。
通信部42は、通信ネットワークに接続される基地局34との間で無線通信を行い、各種データの送受信を行う。各種データとは、Web上のダウンロードサイトからダウンロードされるファイルのデータ、音声通話時の音声データ、メール送受信時のメールデータ、ウェブ閲覧時のウェブページデータ、等である。
本実施形態においては、特に、通信部42は、第1の条件、楽曲・画像データ、第2の条件、評価情報等に関して、再生端末機1とサーバ31のコンテンツデータベース32との間で通信を行う。
受話口21及び送話口(図示なし)からなる音声入出力部48は、スピーカに出力される音声信号やマイクロフォンにおいて入力される音声信号の入出力処理を行う。
すなわち、音声入出力部48は、マイクロフォンから入力された音声を増幅し、アナログ/デジタル変換を行い、更に符号化等の信号処理を施し、デジタルの音声データに変換して制御部43に出力する。
また、音声入出力部48は、制御部43から供給される音声データに復号化、デジタル/アナログ変換、増幅等の信号処理を施し、アナログの音声信号に変換してスピーカに出力する。
本実施形態においては、特に、音声入出力部48は、サーバ31からダウンロードされた楽曲データの音響情報の出力を行う。
操作表示部47は、表示部8に対応するディスプレイパネル22と入力部10に対応するタッチセンサ24が一体化している。
ここで、表示部8は、例えば、LCDやOLED(Organic Light-Emitting Diode(有機EL))を用いて形成されている。
表示部8では、制御部43から供給される映像信号に応じた画像を表示する。また、表示部8は、例えば、通信部42による無線発信時における発信先の電話番号、着信時における発信元の電話番号、受信メールや送信メールの内容、日付、時刻、電池残量、発信成否、待ち受け画面等を表示する。
なお、表示部8はディスプレイパネル22のみならず他の表示手段を有していても良い。また、入力部10はタッチセンサ24のみならず他の入力手段を有していても良い。
本実施形態においては、特に、操作表示部47上に、ユーザがコンテンツを評価するための報知手段25を表示する。
そして、報知手段25に対応する位置がユーザによって押し圧されたことをタッチセンサ24が検出すると、これをユーザの指示として制御部43に出力する。
さらに、操作表示部47では、サーバ31からダウンロードした画像データを楽曲再生期間中に表示する。
撮像部45は、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサ等の光電変換素子とその制御回路等により構成されるカメラである。
本実施形態においては、特に、撮像部45を用いて、ユーザは、再生中の楽曲とマッチする風景画像を撮影することができる。
記憶部44では、再生端末機1の各種処理に利用される各種データを記憶する。記憶部44は、例えば制御部43が実行するコンピュータのプログラム、通信相手の電話番号や電子メールアドレス等の個人情報を管理するアドレス帳、着信音やアラーム音を再生するための音声ファイル、待ち受け画面用の画像ファイル、各種の設定データ、プログラムの処理過程で利用される一時的なデータが記憶される。
本実施形態においては、特に、記憶部44は、後述する第1の条件や再生用のコンテンツデータ、第2の条件、再生条件、評価情報等を記憶する。さらに、撮像部45が撮影した画像データを記憶する。
なお、記憶部44は、例えば、不揮発性の記憶デバイス(不揮発性半導体メモリ、ハードディスク装置、光ディスク装置など)やランダムアクセス可能な記憶デバイス(例えばSRAM、DRAM)などによって構成される。
制御部43は、再生端末機1の全体的な動作を統括的に制御する。
すなわち、制御部43は、再生端末機1の各種処理(回線交換網を介して行われる音声通話、電子メールの作成と送受信、インターネットのWeb上のダウンロードサイトの閲覧など)が操作表示部47の操作に応じて適切な手順で実行されるように、上述した各ブロックの動作(通信部42における信号の送受信、表示部8における画像の表示、撮像部45における撮像処理等)を制御する。
さらに、制御部43は、記憶部44に格納されるプログラム(オペレーティングシステム、アプリケーションプログラム等)に基づいて処理を実行するコンピュータ(マイクロプロセッサ)を備えており、このプログラムにおいて指示された手順に従って上述した処理を実行する。
すなわち、制御部43は、記憶部44に格納されるオペレーティングシステムやアプリケーションプログラム等のプログラムから命令コードを順次受け取って処理を実行する。
本実施形態においては、特に、制御部43は、図5、6及び7を参照して後述するコンテンツ再生の手順全般の制御を行う。
図5は、コンテンツ再生の処理手順を示すフローチャートである。
ステップS01では、ユーザによる楽曲の再生指示があるか否かを判断する。そして、再生指示が無い場合には、再生指示があるまで待機する。
逆に、再生指示がある場合には、ステップS02の処理に移行する。
なお、このユーザによる楽曲の再生指示を受けずに再生端末機1の電源ONに対応してすぐにステップS02に移行しても良い。なおここで、ユーザが再生端末機1をONにする方法としては、例えば、ユーザが再生端末機1の操作表示部47等を操作する等であってよい。
ステップS02では、現在の再生端末機1の現在状況情報を検出する。具体的には、制御部43が通信部42及び現在位置検出部41を介してGPS35及びサーバ31から現在状況情報を検出する。
現在状況情報とは、場所、天気/気温、道路状況等地理的情報と、季節及び時間等の時期的情報と、ライト、車速、駐車情報といった自動車の走行に関連する情報等である。
地理的情報のうち、場所に関する情報は、緯度及び経度に関する情報としてGPS35から現在位置検出部41介して検出される。
また、天気/気温に関する情報は、基地局34から通信部42を介して取得する。
さらに、道路状況等は、GPS35又は基地局34から、現在位置検出部41又は通信部42を介して取得する。なお、道路状況の情報とは、走行中の道路の混雑状況や、高速道路を走行中か否かなどの情報である。さらには、目的地までの距離や、走行近辺のランドマーク等の情報を含めてもよい。
時期的情報は、再生端末機1の制御部43が有するタイマ部の日時情報から取得することが可能である。
自動車の走行に関連する情報は、搭乗中の自動車に設置されたECU(Electronic Control Unit:電子制御ユニット)が有する情報を、通信部42を介して取得する。
ステップS02が実行されると、ステップS03に移行する。なお、ステップS03がない場合はステップS04に移行する。
ステップS03では、コンテンツの再生をランダムに行うか否かを決定する。具体的には、操作表示部47にランダム表示の選択肢が表示され、ユーザがこのランダム表示を選択することによって決定される。
制御部43は、ユーザからのランダム再生指示の有無を判断し、ランダム再生指示が有った場合は手順B(ランダム再生)に移行し(後述)、ランダム再生指示が無かった場合はステップS04に移行する。
なお、ユーザの選択によってはランダム再生をしない場合は、このステップS03は無くてもよい。
次に、ステップS04において、制御部43は、ステップS02において得られた現在状況情報が、記憶部44が記憶している第1の条件を満たしたか否かを判断する。
具体的には、制御部43が、第1の条件と、現在状況情報と照合し、当該第1の条件と適合するか否かを判断する。
ステップS04において、第1の条件を満たした場合には処理A(第1の条件に基づく再生)に移行する。第1の条件を満たさなかった場合、即ち再生条件が無かった場合は処理B(ランダム再生)に移行する。
なお、第1の条件と現在状況情報は完全な一致でなくても、一致したと判断しても良い。
図6は現在状況情報と第1の条件を照合する処理の説明図である。
図6に示すように、たとえば、取得された現在状況情報の各カテゴリーの各属性が「冬、夜、晴、都心」であった場合に、第1の条件が「冬、夜、晴、都心」であるときに、この現在状況情報は第1の条件と一致すると判断される。
なお、第1の条件と現在状況情報は完全な一致でなくても、一致したと判断する場合もある。
このように、適合する条件が有った場合は、第1の条件を満たしたと判断して処理Aに移行する。適合する条件が無かった場合は第1の条件を満たしていないと判断して処理Bに移行する。
このような第1の条件に現在状況が一致しているかの判断は、図6に示されるような方法に限定されず、様々な、方法で決定することが可能である。
<第1の条件に基づく再生>
図7は、処理A(第1の条件に基づく再生の場合)の手順を示すフローチャートである。第1の条件に基づく再生において、制御部43は図5に示した処理に続いて処理Aを実行する。
ステップS05では、再生端末機1は、ステップS02で検出した現在状況情報を、通信部42を介してサーバ31に供給(通信出力)する。ステップS05が実行されると、ステップS06に移行する。
ステップS06では、サーバ31は、ステップS05で供給(通信入力)された現在状況を取得する。ステップS06が実行されると、ステップS07に移行する。
ステップS07では、サーバ31は、取得された現在状況情報に最も適切なコンテンツを決定する。このとき、コンテンツは、楽曲DATA及び画像DATAのみならず、これらに関連づけられた第2の条件及び再生条件を一連のセットとして決定される。なお、このときの再生条件は、第1の条件と一致するか、サーバ31に記憶された再生条件の中で最も近いと判断された再生条件である。そして、この再生条件は、後述するステップS22で修正される。
ステップS07が実行されると、ステップS08に移行する。
図6を参照して、この処理を説明すると、取得された現在状況情報の各カテゴリーの各属性が「冬、夜、晴、都心」であった場合には、再生条件Cが「冬、夜、―、都心」であるため、最も一致率が高いことから、楽曲「クリスマスの夜」が選択されることになる。
このような楽曲の選択は、図6に示されるような方法に限定されず、様々な、方法で決定することが可能である。
ステップS08では、サーバ31は、ステップS07で決定されたコンテンツデータを、関連する第2の条件とともに再生端末機1に供給(通信出力)する。ステップS08が実行されると、ステップS09に移行する。
ステップS09では、再生端末機1は、サーバ31からコンテンツデータ及び第2の条件を取得する。制御部43は、通信部42を介して取得したコンテンツデータを記憶部44に記憶させる。
ステップS09が実行されると、ステップS10に移行する。
ステップS10では、再生端末機1はコンテンツデータの再生を開始する。制御部43は、音声入出力部48のスピーカから音声を出力させ、操作表示部47の表示部8から画像を表示させる。
ステップS10が実行されると、ステップS11に移行する。
ステップS11では、再生端末機1は、第2の条件を満たしたか否かを判断する。
第2の条件とは、上述したように、例えばコンテンツの再生が開始されて所定期間経過したことや、楽曲の最も盛り上がるところに差しかかかったタイミングなどであり、報知手段25の表示を許可するための条件である。
具体的には、制御部43が、記憶部44に記憶された、現在再生中の楽曲に関連づけられた第2の条件を参照して判断する。第2の条件が満たされたと制御部43が判断した場合は、ステップS12に移行する。第2の条件が満たされたと制御部43が判断しなかった場合は、リターンして再生を続け、第2の条件が満たされたと判断されるまでステップS11を繰り返す。
ステップS12では、再生端末機1は、制御部43が操作表示部47の表示部8に報知手段25を表示させる。
ステップS12が実行されると、ステップS13に移行する。
ステップS13では、評価が行われたか否かを判断する。ユーザはステップS12で表示された報知手段25を用いて、再生中のコンテンツに対する評価を入力することができる。
報知手段25によって評価が入力部10から入力されると、制御部43は入力が有ったと判断し、この評価情報を、通信部42を介してサーバ31に供給する。なお、この評価情報には、評価の有無に関する情報だけではなく、評価されたタイミング等の情報等を含めてもよい。
評価が行われた場合は、ステップS21に移行する。評価が行われなかった場合は、ステップS14に移行する。
ステップS14は、ステップS13で報知手段25による評価が行われなかった場合に、報知手段25を非表示とする処理である。制御部43は、コンテンツ再生開始時点から所定期間を経過すると、タイムアウトと判断し、報知手段25の表示を中止する。
この所定期間とは、再生開始から所定期間でもよく、また、楽曲の最も盛り上がるところの開始時点から所定期間とすることもできる。いずれの場合も楽曲の再生終了時点を超えない期間を予め設定することができる。
制御部43がタイムアウトと判断した場合は、処理Aを終了する。制御部43がタイムアウトと判断しなかった場合は、ステップS13にリターンして以降の処理を繰り返す。
コンテンツの再生が終了したら、ステップS02に戻る。ユーザにより再生停止の操作がなされた場合は、全ての処理を終了する。
ステップS21は、ステップS13で報知手段25による評価が行われた場合に、サーバ31が、再生端末機1から供給される評価情報を取得する処理である。サーバ31は、インターネット33等を介して、評価情報を取得する。
ステップS21が実行されると、ステップS22に移行する。
ステップS22では、ステップS21で取得した評価情報を用いて、再生条件を修正する処理を実行する。具体的には、サーバ31は、当該評価情報に基づいて、コンテンツデータベース32に格納されている再生条件を変更する。若しくは、再生条件の重み付けを変更する。詳細には、評価情報を取得した再生条件の重みを上げる。
逆に、評価情報を取得しなかったコンテンツの重みを下げてもよい。具体的には、報知手段25が非表示となった時点又は楽曲終了時点までに評価情報未取得であれば、評価未取得情報としてサーバ31に供給する。この場合は、評価未取得を低評価有りと判断することになる。
こうすることによって、未再生の、又は新規のコンテンツの再生のチャンスを向上させることができる。つまり、再生の優先順位を、第1位「再生あり、評価あり」、第2位「未再生」、第3位「再生あり、評価なし」とする重み付けを再生条件に与えることによって、ユーザは自分が評価した楽曲を再び同じ場所で聞くことができる。また、前回評価せず印象の薄かった楽曲を再び聴くのではなく、新たな楽曲を聴くチャンスを増やすことができる。
ステップS22が実行されると、サーバ31は処理Aを終了する。
<ランダム再生>
図8は、処理B(ランダム再生の場合)の手順を示すフローチャートである。ランダム再生において、制御部43は図5に示した処理に続いて処理Bを実行する。処理Bは、第1の条件を使用せず、ランダムにコンテンツデータを再生する場合の処理である。図5に示す手順において、ステップS03でユーザがランダム再生を選択した場合や、ステップS04で第1の条件無と判断された場合は処理Bに移行し、S105を実行することとなる。以下では、図8を参照して処理Bを説明する。
ステップS105では、再生端末機1は、ステップS02で検出した現在状況情報を、通信部42を介してサーバ31に供給(通信出力)する。ステップS105が実行されると、ステップS106に移行する。
ステップS106では、サーバ31は、ステップS105で供給(通信入力)された現在状況情報を取得する。ステップS106が実行されると、ステップS107に移行する。
ステップS107では、サーバ31は、コンテンツをランダムに選択し、決定する。このとき、コンテンツは、楽曲DATA及び画像DATAのみならず、これらに関連づけられた第2の条件及び再生条件を一連のセットとして決定される。この再生条件は、後述するステップS122で修正される。
第1実施形態と異なる点は、第1の条件を介さないという点である。この点について、再び図6を参照して説明する。
第1実施形態では、第1の条件に適合する再生条件Cが必ず決定されるのに対し、第2実施形態では、ステップS02でユーザがランダム再生を選択した場合は、再生条件A〜Cは同じ条件と見做されて、3つの中からランダムに1つが決定される。さらに、ステップS04で第1の条件を満たさなかった場合は、再生条件A及びBは同じ再生条件と見做されて、2つの再生条件の中からランダムに1つが決定される。
ステップS107が実行されると、ステップS108に移行する。
ステップS108では、サーバ31は、ステップS107で決定されたコンテンツデータを、関連する第2の条件とともに再生端末機1に供給(通信出力)する。
ステップS108が実行されると、ステップS109に移行する。
ステップS109では、再生端末機1は、サーバ31からコンテンツデータ及び第2の条件を取得する。制御部43は、通信部42を介して取得したコンテンツデータ等を記憶部44に記憶させる。
ステップS109が実行されると、ステップS110に移行する。
ステップS110では、再生端末機1はコンテンツデータの再生を開始する。制御部43は、音声入出力部48のスピーカから音声を出力させ、操作表示部47の表示部8から画像を表示させる。
ステップS110が実行されると、ステップS111に移行する。
ステップS111では、再生端末機1は、第2の条件を満たしたか否かを判断する。具体的には、制御部43は、記憶部44に記憶された、現在再生中の楽曲に関連づけられた第2の条件を参照して判断する。第2の条件が満たされたと制御部43が判断した場合は、ステップS112に移行する。第2の条件が満たされたと制御部43が判断しなかった場合は、リターンして再生を続け、第2の条件が満たされたと判断されるまでステップS111を繰り返す。
ステップS112では、再生端末機1は、制御部43が操作表示部47の表示部8に報知手段25を表示させる。
ステップS112が実行されると、ステップS113に移行する。
ステップS113では、評価が行われたか否かを判断する。ユーザはステップS112で表示された報知手段25を用いて、再生中のコンテンツに対する評価を入力することができる。
報知手段25によって評価が入力部10から入力されると、制御部43は入力が有ったと判断し、この評価情報を、通信部42を介してサーバ31に供給する。なお、この評価情報には、評価の有無に関する情報だけではなく、評価されたタイミング等の情報等を含めてもよい。
評価が行われた場合は、ステップS121に移行する。評価が行われなかった場合は、ステップS114に移行する。
ステップS114は、ステップS113で報知手段25による評価が行われなかった場合に、報知手段25を非表示とする処理である。制御部43は、コンテンツ再生開始時点から所定期間を経過すると、タイムアウトと判断し、報知手段25の表示を中止する。
この所定期間とは、再生開始から所定期間でもよく、また、楽曲の最も盛り上がるところの開始時点から所定期間とすることもできる。いずれの場合も楽曲の再生終了時点を超えない期間を予め設定することができる。
制御部43がタイムアウトと判断した場合は、処理Bを終了する。制御部43がタイムアウトと判断しなかった場合は、ステップS113にリターンして以降の処理を繰り返す。
コンテンツの再生が終了したら、ステップS02に戻る。ユーザにより再生停止の操作がなされた場合は、全ての処理を終了する。
ステップS121は、ステップS113で報知手段25による評価が行われた場合に、サーバ31が、再生端末機1から供給される評価情報を取得する処理である。サーバ31は、インターネット33等を介して、評価情報を取得する。
ステップS121が実行されると、ステップS122に移行する。
ステップS122では、ステップS121で取得した評価情報を用いて、第1の条件としての再生条件を作成する処理を実行する。具体的には、サーバ31は、コンテンツデータベース32に格納されている当該コンテンツを第1の条件として関連付ける。ステップS122が実行されると、処理Bを終了する。
図9は、データベースが備えるテーブル61を示す。1つの楽曲名又は楽曲IDに対して、楽曲音響コンテンツである楽曲データと画像データが関連づけられて保存されている。さらに、先述した第2の条件と再生条件とが曲毎に関連づけて記憶されている。
<その他の実施形態>
コンテンツの再生中、ユーザは再生中の楽曲にマッチする風景写真等をアップロード可能となるように構成してもよい。
具体的には、ステップS10またはステップS110以降、再生が終了するまでの期間において、再生端末機1の撮像部45で撮像された画像等、記憶部44に保存された画像データを、通信部42を介してサーバ31にアップロードする。
アップロード時点で現在位置検出部41から検出された現在状況情報を同時にアップロードする。
サーバ31は、この画像データと現在状況情報の取得を以て、ステップS21またはステップS121の評価情報取得とみなし、以降の処理を実行する。ユーザが積極的に画像データをアップロードすることは、楽曲とその場の状況がマッチしたことをユーザが評価したものと考えられるからである。
さらに、第1の条件に近い再生条件をもつ楽曲のサンプルデータを再生し、その楽曲を購入可能に構成してもよい。その場合、ステップS13で評価が行われた後、楽曲購入の手順を設けることが考えられる。
<効果>
本発明によれば、再生端末機1は最新の現在状況情報に基づいて再生する楽曲を決定できるので、ユーザは、その場の状況にマッチした楽曲を自動的に聴くことができる。また、再生端末機1は、実際のコンテンツデータではなく、コンテンツデータを決定するための第1の条件のみを記憶部44に記憶するので、記憶部44の負荷が小さくて済む。
また、再生端末機1は、第1の条件に適合する再生条件が無い場合でも、ランダムに楽曲及び画像を取得することができる。
さらに、本発明の再生端末機1は、ユーザにコンテンツを評価させることを可能にしているので、ユーザは受動的に楽曲の提供を受けるだけでなく、自分の好みを表明することができる。
また、ユーザが評価した評価情報に基づいて再生条件を修正することができるので、再生されるコンテンツとその場の状況をマッチさせる精度を向上させることができる。
1 再生端末機
8 表示部
10 入力部
21 受話口
22 ディスプレイパネル
23 タイトルバー
24 タッチセンサ
25 報知手段
31 サーバ
32 コンテンツデータベース
33 インターネット
34 基地局
41 現在位置検出部
42 通信部
43 制御部
44 記憶部
45 撮像部
46 電源制御部
47 操作表示部
48 音声入出力部
49 システムバス
61 テーブル

Claims (5)

  1. 第1の所定の条件を満たした場合に、
    前記第1の所定の条件に応じたコンテンツを再生し、
    ユーザに対して前記コンテンツに対する評価を入力させるための報知を提供する手段を有する
    再生端末機。
  2. 前記報知は、コンテンツを再生した後、第2の条件を満たした場合に行われる
    請求項1に記載の再生端末機。
  3. 入力部を有し、
    前記入力部は、前記第2の条件を満たした場合に、ユーザの前記コンテンツに対する評価が入力可能になる
    請求項2に記載の再生端末機。
  4. 通信部を有し、
    前記通信部は、ユーザの前記コンテンツに対する評価を通信する
    請求項3に記載の再生端末機。
  5. 前記通信部は、
    前記第1の所定の条件を満たした場合に、
    前記コンテンツをダウンロードする
    請求項4に記載の再生端末機。
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