JP2014026196A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】製造コストを低廉化しつつ、定着器を順次通過する複数枚のシートを安定して冷却できる画像形成装置を提供する。
【解決手段】ガイド部70は、ハウジング2内で定着器13より搬送方向下流側に設けられている。一対のローラ31、32は、ハウジング2内でガイド部70の搬送方向の途中に設けられ、ニップ点N1を有してシート99を搬送する。開口2Bは、一対のローラ31、32より搬送方向下流側に設けられ、ハウジング2内と外部とを連通する。放熱室91は、ハウジング2内で一対のローラ31、32の少なくとも一方側に設けられ、一対のローラ31、32の少なくとも一方の回転軸31Aを挟んでニップ点N1とは反対側と、ガイド部70とに囲まれ、一対のローラ31、32の少なくとも一方の熱を放熱する。放熱室91と開口2Bとの間には、搬送方向において双方を連通させ、空気の流路を形成する連通路80が設けられている。
【選択図】図2
【解決手段】ガイド部70は、ハウジング2内で定着器13より搬送方向下流側に設けられている。一対のローラ31、32は、ハウジング2内でガイド部70の搬送方向の途中に設けられ、ニップ点N1を有してシート99を搬送する。開口2Bは、一対のローラ31、32より搬送方向下流側に設けられ、ハウジング2内と外部とを連通する。放熱室91は、ハウジング2内で一対のローラ31、32の少なくとも一方側に設けられ、一対のローラ31、32の少なくとも一方の回転軸31Aを挟んでニップ点N1とは反対側と、ガイド部70とに囲まれ、一対のローラ31、32の少なくとも一方の熱を放熱する。放熱室91と開口2Bとの間には、搬送方向において双方を連通させ、空気の流路を形成する連通路80が設けられている。
【選択図】図2
Description
本発明は画像形成装置に関する。
特許文献1に従来の画像形成装置の例が開示されている。この画像形成装置は、画像形成部と、定着器と、ハウジングとを備えている。画像形成部は、搬送経路上を搬送方向に搬送されるシートの一面にトナー像を転写する。定着器は、画像形成部より搬送方向の下流側に設けられ、シートを加熱し、トナー像をシートに定着させる。ハウジングは、画像形成部及び定着器を収容している。
また、この画像形成装置は、ガイド部と、一対のローラと、冷却ファンとを有している。ガイド部は、ハウジング内で定着器より搬送方向の下流側に設けられ、シートを案内する。一対のローラは、ハウジング内でガイド部の搬送方向の途中に設けられ、シートを挟むニップ点を有してシートを搬送する。冷却ファンは、一対のローラの一方の表面に通風して、そのローラを冷却する。
この画像形成装置では、定着器を通過したシートに一対のローラが当接して、シートから熱を奪う。この際、冷却ファンによって、一対のローラの一方を冷却することにより、一対のローラの昇温を抑制する。これにより、この画像形成装置では、定着器を順次通過する複数枚のシートを安定して冷却するようにしている。
しかし、上記従来の画像形成装置に対しては、より簡素な構成によって製造コストを低廉化しつつ、定着器を順次通過する複数枚のシートを安定して冷却することが求められている。
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、製造コストを低廉化しつつ、定着器を順次通過する複数枚のシートを安定して冷却できる画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明の画像形成装置は、搬送経路上を搬送方向に搬送されるシートの一面にトナー像を転写する画像形成部と、
前記画像形成部より前記搬送方向の下流側に設けられ、前記シートを加熱し、前記トナー像を前記シートに定着させる定着器と、
前記画像形成部及び前記定着器を収容するハウジングと、
前記ハウジング内で前記定着器より前記搬送方向の下流側に設けられ、前記シートを案内するガイド部と、
前記ハウジング内で前記ガイド部の前記搬送方向の途中に設けられ、前記シートを挟むニップ点を有して前記シートを搬送する一対のローラと、
前記一対のローラより前記搬送方向の下流側に設けられ、前記ハウジング内と外部とを連通する開口と、
前記ハウジング内で前記一対のローラの少なくとも一方側に設けられ、前記一対のローラの少なくとも一方の回転軸を挟んで前記ニップ点とは反対側と、前記ガイド部とに囲まれ、前記一対のローラの少なくとも一方の熱を放熱する放熱室とを備え、
前記放熱室と前記開口との間には、前記搬送方向において双方を連通させ、空気の流路を形成する連通路が設けられていることを特徴とする。
前記画像形成部より前記搬送方向の下流側に設けられ、前記シートを加熱し、前記トナー像を前記シートに定着させる定着器と、
前記画像形成部及び前記定着器を収容するハウジングと、
前記ハウジング内で前記定着器より前記搬送方向の下流側に設けられ、前記シートを案内するガイド部と、
前記ハウジング内で前記ガイド部の前記搬送方向の途中に設けられ、前記シートを挟むニップ点を有して前記シートを搬送する一対のローラと、
前記一対のローラより前記搬送方向の下流側に設けられ、前記ハウジング内と外部とを連通する開口と、
前記ハウジング内で前記一対のローラの少なくとも一方側に設けられ、前記一対のローラの少なくとも一方の回転軸を挟んで前記ニップ点とは反対側と、前記ガイド部とに囲まれ、前記一対のローラの少なくとも一方の熱を放熱する放熱室とを備え、
前記放熱室と前記開口との間には、前記搬送方向において双方を連通させ、空気の流路を形成する連通路が設けられていることを特徴とする。
本発明の画像形成装置では、ハウジング内で一対のローラの少なくとも一方側に放熱室が設けられている。放熱室は、一対のローラの少なくとも一方の回転軸を挟んでニップ点とは反対側と、ガイド部とに囲まれ、一対のローラの少なくとも一方の熱を放熱する。そして、連通路は、搬送方向において放熱室と開口とを連通させ、空気の流路を形成する。このため、定着器を順次通過する複数枚のシートに一対のローラが当接してそれらのシートから熱を奪うことにより一対のローラが加熱されても、放熱室と開口との間で連通路を経由して流通する空気により、放熱室内の空気の昇温が抑制されるため、一対のローラの少なくとも一方の熱を放熱することができる。こうして、この画像形成装置では、簡素な放熱室、開口及び連通路により、一対のローラの昇温を抑制できるため、定着器を順次通過する複数枚のシートを安定して冷却できる。
したがって、本発明の画像形成装置は、製造コストを低廉化しつつ、定着器を順次通過する複数枚のシートを安定して冷却できる。
本発明の画像形成装置は、ハウジング内で一対のローラより搬送方向の上流側に設けられ、ハウジング内の空気を外部に排気する排気ファンを備えていることが望ましい。そして、排気ファンは、連通路と連通していることが望ましい。
この構成によれば、排気ファンによってハウジング内に生じる負圧により、ハウジングの外部の空気が開口からハウジング内に吸入され、連通路及び放熱室を流通し、一対のローラの少なくとも一方を冷却する。そして、その流通する空気は、連通路と連通している排気ファンによって強制的にハウジングの外部に排出される。このため、この画像形成装置は、一対のローラの少なくとも一方の昇温を確実に抑制できる。
ガイド部は、搬送経路に対して離間しつつ搬送方向に延び、シートと対向する壁面と、壁面から搬送経路に向かって突出し、かつ、搬送方向に延び、シートに当接する複数本のリブとを有していることが望ましい。そして、連通路は、壁面と各リブとに囲まれて搬送方向に溝状に延びていることが望ましい。
この構成によれば、連通路を流通する空気は、定着器を通過したシートに沿って流れる。そのため、その流通する空気により、一対のローラの少なくとも一方を冷却するだけでなく、シートを直接冷却することもできる。特に、請求項2の排気ファンを採用する場合、連通路を流通する空気は、定着器を通過したシートに沿って搬送方向とは逆方向に流れる。このため、ハウジングの外部から開口を経由して連通路に流入する空気により、定着器を通過したシートを直接冷却できる。
定着器は、前記一面に当接する加熱ローラと、加熱ローラと対向し、シートの他面に当接する押圧ローラとを有していることが望ましい。一対のローラは、前記一面に当接する第1ローラと、第1ローラに対してニップ点で対向し、前記他面に当接する第2ローラとを有していることが望ましい。放熱室は、第1ローラにおける第2ローラとは反対側とガイド部との間に設けられ、第1ローラの熱を放熱する第1ローラ放熱室を有していることが望ましい。そして、第1ローラ放熱室と開口との間に、連通路が設けられていることが望ましい。
この構成によれば、第1ローラ放熱室及び連通路によって、加熱ローラに加熱されたシートの一面を冷却する第1ローラの昇温を確実に抑制できる。
上記の場合において、ガイド部は、前記一面に対向する第1ガイドと、前記他面に対向する第2ガイドとを有していることが望ましい。そして、第1ローラ放熱室は、第1ローラと第1ガイドとに囲まれて構成されていることが望ましい。また、第1ガイドはリブを有していることが望ましい。
この構成によれば、連通路は、壁面と、第1ガイドの各リブとに囲まれて搬送方向に溝状に延びる。そして、その連通路により、第1ローラ放熱室と開口との間で搬送方向に空気が流通するので、加熱ローラに加熱されたシートの一面を冷却する第1ローラの昇温を一層確実に抑制できる。
本発明の画像形成装置は、ハウジング内に着脱可能に設けられ、一対のローラを保持する排紙ユニットを備えていることが望ましい。そして、壁面と各リブとは、排紙ユニットに形成されていることが望ましい。この場合、ガイド部の壁面及び各リブを排紙ユニットと共用することにより、部品点数を削減できるので、製造コストを確実に低廉化できる。
開口は、搬送経路上を搬送されたシートをハウジングの外部に排出する排出口であることが望ましい。この場合、連通路が排出口と放熱室とを連通させることにより、放熱室から排出口までの長い区間において、シートと空気とを触れさせることができるので、シートを確実に冷却できる。また、開口を排出口とは別に設ける場合と比較して、簡素化できる。
一対のローラの幅と、連通路の幅とは、シートの幅以上であることが望ましい。この場合、シートを全幅にわたって確実に冷却できる。
ハウジングには、定着器より搬送方向の下流側で搬送経路から分岐し、画像形成部より搬送方向の上流側で再び搬送経路に合流する再搬送経路が設けられていることが望ましい。そして、シートが搬送経路から再搬送経路に搬送される際、シートの少なくとも一部が一対のローラに挟まれることが望ましい。さらに、画像形成部は、再搬送経路を経由して搬送経路を搬送されるシートの前記他面に画像を形成することが望ましい。
この構成によれば、定着器を通過したシートを一対のローラにより確実に冷却できるので、そのシートを再搬送しても、ハウジング内に熱がこもり難い。また、シートを冷却することで、シートからの水分の蒸発を抑えることができるので、シートの抵抗変化が小さくなる。このため、この画像形成装置では、画像形成部がシートの他面にトナー像を転写する際、転写不良が発生し難い。さらに、この構成によれば、シートの少なくとも一部が一対のローラを往復で通過してから、シートが再搬送されるので、再搬送されるシートを確実に冷却できる。
一対のローラは、定着器を通過したシートを挟んだ状態で逆回転することにより、再搬送経路に送り出すことが望ましい。この場合、一対のローラがシートを挟んだまま反転することにより、シートの斜行を防止できる。
また、本発明の画像形成装置は、一対のローラより搬送方向の下流側に排出ローラを有し、定着器を通過したシートが一対のローラを通過した後に、排出ローラ及び一対のローラを逆回転させ、再びシートを一対のローラで挟んで再搬送経路に送り出すものであってもよい。この場合、シート全体が一対のローラを往復で通過するため、シートの全領域をむらなく冷却することが可能になる。
以下、本発明を具体化した実施例を図面を参照しつつ説明する。
(実施例)
図1に示すように、本発明の画像形成装置の具体的態様の一例である実施例の画像形成装置1は、電子写真方式によりシート99(用紙やOHPシート等)に複数色の画像を形成するカラーレーザプリンタである。図1では、紙面左側を装置の前側と規定し、装置を前側から見た場合に左手に来る側(紙面奥側)を左側と規定して、前後、左右及び上下の各方向を表示する。そして、図2以降の各図に示す各方向は、全て図1に示す各方向に対応させて表示する。以下、図1等に基づいて、画像形成装置1が備える各構成要素について説明する。
図1に示すように、本発明の画像形成装置の具体的態様の一例である実施例の画像形成装置1は、電子写真方式によりシート99(用紙やOHPシート等)に複数色の画像を形成するカラーレーザプリンタである。図1では、紙面左側を装置の前側と規定し、装置を前側から見た場合に左手に来る側(紙面奥側)を左側と規定して、前後、左右及び上下の各方向を表示する。そして、図2以降の各図に示す各方向は、全て図1に示す各方向に対応させて表示する。以下、図1等に基づいて、画像形成装置1が備える各構成要素について説明する。
<全体構成>
図1に示すように、画像形成装置1は、略箱状体であるハウジング2と、ハウジング2の内側に設けられた図示しないフレーム部材とを備えている。
図1に示すように、画像形成装置1は、略箱状体であるハウジング2と、ハウジング2の内側に設けられた図示しないフレーム部材とを備えている。
ハウジング2内の下方には、シートカセット21が着脱可能に設けられている。シートカセット21は、上方が開放されて、その内部に複数枚のシート99を積層状態で収容する略箱状体である。ハウジング2の上面には、排出トレイ2Cと、排出口2Bとが設けられている。排出トレイ2Cは、後方に下り傾斜するように凹んでいる。排出口2Bは、排出トレイ2Cの後端縁に対して上方に位置してハウジング2内と外部とを連通させている。シートカセット21上のシート99は、画像形成を終えた後、ハウジング2内から排出口2Bを通過して外部に排出され、排出トレイ2Cに載置される。排出口2Bは、本発明の「開口」の一例である。
ハウジング2内には、搬送経路P1と、再搬送経路P2とが設けられている。画像形成装置1は、ハウジング2内にそれぞれ設けられた給紙部20、画像形成部10、定着器13、ガイド部70、第1ローラ31、第2ローラ32、排出ローラ41、42及び再搬送部50を備えている。第1ローラ31及び第2ローラ32は、本発明の「一対のローラ」の一例である。
図1及び図2に示すように、搬送経路P1は、シートカセット21の前端部側から前方かつ上方に延びて給紙部20を通過し、後方に向きを変えた後、略水平に延びて画像形成部10及び定着器13を通過する。次に、搬送経路P1は、上方に向きを変えて、第1ローラ31及び第2ローラ32を通過し、前方に向きを変えた後、略水平に延びて、排出ローラ41、42及び排出口2Bを経由し、排出トレイ2Cに至る。本実施例において、搬送方向とは、搬送経路P1に沿って、シートカセット21から排出トレイ2Cに向かう方向である。搬送方向の最上流側はシートカセット21であり、搬送方向の最下流側は排出トレイ2Cである。シート99の一面99Aは、シート99がシートカセット21に載置されている状態では、下方を向いている。そして、シート99の一面99Aは、画像形成部10を通過する際、上方を向いている。
図1及び図3に示すように、再搬送経路P2は、排出ローラ41、42から搬送方向とは逆方向に延びて、下方に向きを変えた後、第1ローラ31及び第2ローラ32を通過する。次に、再搬送経路P2は、シートカセット21の後端部より下方で前方に向きを変えた後、シートカセット21と、ハウジング2の底壁との間で略水平に延びて再搬送部50を通過する。次に、再搬送経路P2は、シートカセット21の前端部より前方で上方に向きを変えて、搬送経路P1に合流する。シート99の一面99Aは、再搬送部50を通過する際、上方を向いている。そして、シート99の他面99Bは、再搬送経路P2から搬送経路P1に合流して画像形成部10を通過する際、上方を向いている。
給紙部20は、シートカセット21に収容されたシート99を給紙ローラ22、分離ローラ23及び分離パッド23Aにより1枚ずつ搬送経路P1に送り出す。そして、搬送経路P1の略U字状に後方に転向する部位に配設された搬送ローラ24、25及びレジストローラ26、27により、シート99を画像形成部10に向けて搬送する。
画像形成部10は、カラー印刷が可能な、いわゆるダイレクトタンデム方式のものである。画像形成部10は、プロセスカートリッジ7及びスキャナ部9等を有する周知のものである。プロセスカートリッジ7は、ブラック、イエロー、マゼンタ、シアンの4色のトナーに対応し、搬送経路P1の略水平部分に沿って直列する4つのカートリッジの集合体である。プロセスカートリッジ7は、各色のトナーにそれぞれ対応する4個の感光ドラム5、現像ローラ7A、トナー収容部7B及び図示しない帯電器等を有する。スキャナ部9は、レーザ光源、ポリゴンミラー、fθレンズ及び反射鏡等から構成されている。各感光ドラム5は、搬送されるシート99の一面99Aに当接しつつ回転する。また、シート99が再搬送される場合、各感光ドラム5は、シート99の他面99Bに当接しつつ回転する。スキャナ部9は、上方からレーザビームをプロセスカートリッジ7内の各感光ドラム5に照射する。
図1及び図2に示すように、定着器13は、画像形成部10より搬送方向の下流側に設けられている。定着器13は、上側に位置する加熱ローラ13Aと、下側に位置する押圧ローラ13Bとを有している。加熱ローラ13Aと押圧ローラ13Bとは搬送経路P1を挟んで互いに対向している。加熱ローラ13Aは、自己の表面が加熱された状態で、搬送されるシート99の一面99Aに当接する。押圧ローラ13Bは、加熱ローラ13Aと対向し、搬送されるシート99の他面99Bに当接する。押圧ローラ13Bは、加熱ローラ13Aに向かって付勢されている。こうして、定着器13は、プロセスカートリッジ7の下方を通過したシート99を加熱ローラ13Aと押圧ローラ13Bとにより加熱加圧する。シート99が再搬送される場合、加熱ローラ13Aはシート99の他面99Bに当接し、押圧ローラ13Bはシート99の一面99Bに当接する。
加熱ローラ13A及び押圧ローラ13Bの後方には、排出センサ43が搬送経路P1に臨むように設けられている。排出センサ43は、例えば、シート99に当接して揺動するアクチュエータの変位をフォトインタラプタ等の光学式センサ等により検出する周知のものが採用される。定着器13を通過するシート99を排出センサ43が検知すると、その検知結果が図示しない制御部に伝達される。そして、制御部は、その検知結果に基づいて、画像形成動作における上記の各構成要素の稼働や停止のタイミングを制御する。
画像形成部10及び定着器13は、以下のようにして、搬送経路P1上を搬送されるシート99に画像を形成する。すなわち、各感光ドラム5の表面は、その回転に伴って、帯電器により一様に正帯電された後、スキャナ部9から照射されるレーザビームの高速走査により露光される。これにより、各感光ドラム5の表面には、シート99に形成すべき画像に対応した静電潜像が形成される。次に、トナー収容部7B及び現像ローラ7Aにより、トナーが静電潜像に対応して各感光ドラム5の表面に供給される。そして、シート99が搬送経路P1に沿って搬送されて画像形成部10を通過する際、各感光ドラム5の表面上に担持されたトナーがシート99の一面99Aに転写され、定着器13において加熱加圧される。その結果、トナーがシート99に定着する。
ガイド部70は、ハウジング2内で定着器13より搬送方向の下流側に設けられている。ガイド部70は、第1ガイド71と、第2ガイド72とを有している。
第1ガイド71は、上下方向において、定着器13と排出ローラ41、42との間にに位置する排紙ユニット100に設けられている。排紙ユニット100は、ハウジング2内に着脱可能に設けられている。図4及び図5に、ハウジング2から取り外した状態の排紙ユニット100を示す。
排紙ユニット100は、第1ローラ31及び第2ローラ32を回転可能に保持している。排紙ユニット100は、図6に示す第1部材110と、図7に示す第2部材120と、図8に示す第3部材130とが組み付けられてなる。図4に示すように、第3部材130に対して、第2部材120が下方から組み付けられることにより、排紙ユニット100の内部にダクト100Aが形成されている。ダクト100Aは、左右方向に延びる空間である。
図7に示すように、第2部材120の底部120Bには、フィルタ穴120Hが上下方向に貫設されている。図2に示すように、フィルタ穴120Hには、フィルタ100Fが組み付けられている。
図8に示すように、第3部材130の右端部には、排気ファン用穴130Hが上下方向に貫設されている。図2に示すように、排気ファン用穴130Hには、排気ファン190が組み付けられている。
排気ファン190は、ハウジング2内の空気を外部に排気するものである。排気ファン190が稼働すると、ハウジング2内に負圧が生じる。そして、ハウジング2内の空気がフィルタ穴120H及びフィルタ100Fを経由して、ダクト100Aに流入し、排気ファン用穴130Hを経由して、排気ファン190によって、ハウジング2の外部に強制的に排気される。
図6に示すように、第1部材110には、壁面119と複数本のリブ117とが形成されている。壁面119は、後方を向く略垂直面である。各リブ117は、壁面119から後方に向かって突出している。また、各リブ117は、上下方向に延びている。各リブ117の上端側は、上方に延びて壁面119を越えた後、前方に向かって延びている。各リブ117の下端は、第1ローラ31の上方で途切れている。
図7に示すように、第2部材120には、壁面129と複数本のリブ127とが形成されている。壁面129は、後方を向く略垂直面である。各リブ127は、壁面129から後方に向かって突出した後、上方に短く屈曲している。各リブ127の上端は、第1ローラ31の下方で途切れている。リブ117の間には、リブ117よりも高さの低い補助リブ117Xが配置されている。
図4及び図5に示すように、第2部材120及び第3部材130に対して、第1部材110が上方かつ後方から組み付けられることにより、排紙ユニット100に壁面119、129と、複数本のリブ117、127とが形成されている。
図2に示すように、壁面119と壁面129とは、連続する略垂直面を構成している。壁面119、129は、搬送経路P1の上方に向かう部分に対して前方に離間しつつ、上下方向(搬送方向)に延びている。壁面119、129は、搬送されるシート99に対して前方から対向する。
各リブ117、127は、壁面119、129から後方に向かって突出している。また、各リブ117、127は、上下方向(搬送方向)に延びている。各リブ117、127は、搬送されるシート99の一面99Aに対向して、シート99が搬送経路P1上を排出口2Bに向かって搬送されるように案内する。シート99が再搬送される場合、各リブ117、127は、最初は、再搬送されるシート99の一面99Aに対向して、シート99を再搬送経路P2に案内する。そして、シート99が搬送経路P1に合流した後、各リブ117、127は、再搬送されるシート99の他面99Bに対向して、再搬送されるシート99が搬送経路P1上を排出口2Bに向かって搬送されるように案内する。
第2ガイド72は、ハウジング2内において後面側から前方に向けて突出する複数本のリブである。第2ガイド72は、第1ガイド72の各リブ117、127に対して後方から対向しつつ、上下方向(搬送方向)に延びている。第2ガイド72の上端側は、各リブ117の上端側で前方に延びる部分に沿うように前方に延びている。第2ガイド72は、搬送されるシート99の他面99Bに対向して、シート99が搬送経路P1上を排出口2Bに向かって搬送されるように案内する。シート99が再搬送される場合、第2ガイド72は、最初は、再搬送されるシート99の他面99Bに対向して、シート99を再搬送経路P2に案内する。そして、シート99が搬送経路P1に合流した後、第2ガイド72は、再搬送されるシート99の一面99Aに対向して、再搬送されるシート99が搬送経路P1上を排出口2Bに向かって搬送されるように案内する。
第1ローラ31及び第2ローラ32は、定着器13より搬送方向の下流側であって、ガイド部70の搬送方向の途中に設けられている。より詳しくは、図2及び図4等に示すように、第1ローラ31は、下方の各リブ127と、上方の各リブ117との間に位置している。第2ローラ32は、第1ローラ31に対して搬送経路P1を挟んで後方から対向している。第1ローラ31及び第2ローラ32は、シート99を挟むニップ点N1を有している。第1ローラ31及び第2ローラ32は、シート99から熱を奪い易い材料(例えば、ゴム)により構成されている。
第1ローラ31は、図示しない制御部に制御されて正回転又は逆回転する。第2ローラ32は、第1ローラ31に対して押圧されて従動回転する。
排出ローラ41、42は、第1ローラ31及び第2ローラ32より搬送方向の下流側で、排出トレイ2Cに臨むように設けられている。排出ローラ41、42は、搬送経路P1を挟んで互いに対向している。
排出ローラ41は、図示しない制御部に制御されて、第1ローラ31と同期しつつ、正回転又は逆回転する。排出ローラ42は、排出ローラ41に対して押圧されて従動回転する。
第1ローラ31、第2ローラ32及び排出ローラ41、42は、定着器13を通過したシート99をニップした状態で、第1ローラ31及び排出ローラ41が正回転することにより、シート99を排出トレイ2Cに排出する。
搬送方向における定着器13と、第1ローラ31及び第2ローラ32との間には、フラッパ49が設けられている。フラッパ49は、その下端側がフレーム部材2Fに揺動可能に支持され、図2に示す位置(図1に二点鎖線で示す位置)と、図3に示す位置(図1に二点鎖線で示す位置)とに揺動可能とされている。フラッパ49とフレーム部材2Fとの間には、フラッパ49を図3に示す位置に保持する図示しないバネが設けられている。図示しないバネの付勢力は、搬送経路P1上を搬送されるシート99がフラッパ49に当接することにより、フラッパ49が図3に示す位置から図2に示す位置に揺動する程度に弱くされている。フラッパ49は、図2に示す位置では、搬送経路P1上をシート99の搬送を妨げない。その一方、フラッパ49は、図3に示す位置では、搬送経路P1を跨ぐ。そして、シート99が再搬送される際、そのシート99を再搬送経路P2に案内する。
上述した第1ローラ31、第2ローラ32、排出ローラ41、42、排出センサ43及びフラッパ49は、シート99の反転機構を兼ねており、以下のようにして、一面99Aに画像が形成されたシート99を反転させる。すなわち、シート99の一部を第1ローラ31と第2ローラ32とがニップ点N1でニップし、シート99の別の一部を排出ローラ41、42がニップして、排出トレイ2Cに向けて搬送する途中において、排出センサ43がシート99の後端縁を検知しなくなってから所定のタイミングで、図示しない制御部が第1ローラ31及び排出ローラ41を正回転から逆回転に切り替える。このタイミングは、シート99の後端縁がフラッパ49を通過し、フラッパ49が図示しないバネに付勢されて図3に示す位置に復帰した後になるように設定される。これにより、フラッパ49の上端側は、搬送経路P1を跨いで、再搬送経路P2に沿う状態となる。その結果、そのシート99は、第1ローラ31、第2ローラ32、排出ローラ41、42及びフラッパ49により、再搬送経路P2に送り出される。そして、そのシート99は、再搬送経路P2上を下方に搬送されて、シートカセット21の下方に位置する再搬送部50に到達する。
図1及び図3に示すように、再搬送部50は、再搬送ローラ51A、52Aと、従動ローラ51B、52Bとを有している。再搬送ローラ51Aと、従動ローラ51Bとは、再搬送経路P2の略水平部分を挟んで互いに対向している。再搬送ローラ52Aと、従動ローラ52Bとは、再搬送ローラ51A及び従動ローラ51Bより前方に位置して、再搬送経路P2の略水平部分を挟んで互いに対向している。
シート99が再搬送経路P2上を搬送されて再搬送部50に到達すると、そのシート99は、一面99Aを上方に向けた状態で、再搬送ローラ51A、52A及び従動ローラ51B、52Bにニップされて、前方に搬送され、搬送経路P1に合流する。これにより、再搬送されるシート99は、給紙部20の搬送ローラ24、25及びレジストローラ26、27により、再び搬送経路P1上を搬送され、他面99Bを上方に向けた状態で画像形成部10及び定着器13を通過する。これにより、シート99の他面99Bにも画像が形成される。こうして、両面に画像が形成されたシート99は、第1ローラ31、第2ローラ32及び排出ローラ41、42により排出トレイ2Cに排出される。
<第1ローラ放熱室及び連通路>
画像形成装置1において、第1ローラ31及び第2ローラ32は、搬送されるシート99に当接することにより、シート99から熱を奪って、シート99を冷却する。このため、図2〜図4に示すように、画像形成装置1には、第1ローラ31の昇温を抑制するため、及び第2ローラ32の昇温を間接的に抑制するため、第1ローラ放熱室91及び連通路80が設けられている。第1ローラ放熱室91は、本発明の「放熱室」の一例である。
画像形成装置1において、第1ローラ31及び第2ローラ32は、搬送されるシート99に当接することにより、シート99から熱を奪って、シート99を冷却する。このため、図2〜図4に示すように、画像形成装置1には、第1ローラ31の昇温を抑制するため、及び第2ローラ32の昇温を間接的に抑制するため、第1ローラ放熱室91及び連通路80が設けられている。第1ローラ放熱室91は、本発明の「放熱室」の一例である。
第1ローラ放熱室91は、ハウジング2内で、第1ローラ31における第2ローラ32とは反対側と第1ガイド71との間に設けられている。より詳しくは、第1ローラ放熱室91は、第1ローラ31の回転軸31Aを挟んでニップ点N1とは反対側と、第1ガイド71の壁面119、129と、各リブ117の下端と、各リブ127の上端とに囲まれ、第1ローラ31の全幅にわたって左右方向に延びる空間である。これにより、第1ローラ31の熱は、第1ローラ放熱室91に放熱される。
連通路80は、第1ローラ放熱室91と排出口2Bとの間に設けられている。より詳しくは、連通路80は、壁面119、129と各リブ117、127とに囲まれて上下方向(搬送方向)に溝状に延びている。また、連通路80は、各リブ117の上端側で前方に延びる部分に沿って、排出口2Bまで溝状に延びている。これにより、連通路80は、搬送方向において第1ローラ放熱室91と排出口2Bとを連通させ、空気の流路を形成している。連通路80には、リブ117の延びる方向と同じ方向に補助リブ117Xが設置されており、空気の流れを妨げることなく、第3部材130を補強している。
また、連通路80は、各リブ127、第2部材120の底部120Bに沿って、フィルタ穴120Hまで延びている。これにより、連通路80は、フィルタ穴120H、フィルタ120F及びダクト100Aを介して、第1ローラ31及び第2ローラ32より搬送方向の上流側に設けられた排気ファン190と連通している。
図5に示すように、第1ローラ31及び第2ローラ32の幅W2と、連通路80の幅W3とは、シート99の幅W1以上である。また、連通路80の幅W3は、第1ローラ31及び第2ローラ32の幅W2よりも若干大きい。
図2に示すように、第1ローラ放熱室91に面した第1ローラ31の外径は、第1ローラ放熱室91とは反対側にある第2ローラ32の外径より大きい。
<作用効果>
実施例の画像形成装置1では、ハウジング2内で第1ローラ31側に第1ローラ放熱室91が設けられている。第1ローラ放熱室91は、第1ローラ31の回転軸31Aを挟んでニップ点N1とは反対側と、ガイド部70の第1ガイド71とに囲まれている。より詳しくは、第1ローラ放熱室91は、第1ローラ31の回転軸31Aを挟んでニップ点N1とは反対側と、第1ガイド71の壁面119、129と、各リブ117の下端と、各リブ127の上端とに囲まれ、第1ローラ31の全幅にわたって左右方向に延びる空間である。これにより、第1ローラ31の熱は、第1ローラ放熱室91に放熱される。
実施例の画像形成装置1では、ハウジング2内で第1ローラ31側に第1ローラ放熱室91が設けられている。第1ローラ放熱室91は、第1ローラ31の回転軸31Aを挟んでニップ点N1とは反対側と、ガイド部70の第1ガイド71とに囲まれている。より詳しくは、第1ローラ放熱室91は、第1ローラ31の回転軸31Aを挟んでニップ点N1とは反対側と、第1ガイド71の壁面119、129と、各リブ117の下端と、各リブ127の上端とに囲まれ、第1ローラ31の全幅にわたって左右方向に延びる空間である。これにより、第1ローラ31の熱は、第1ローラ放熱室91に放熱される。
そして、連通路80は、搬送方向において第1ローラ放熱室91と排出口2Bとを連通させ、空気の流路を形成する。また、連通路80は、ダクト100A等を介して、第1ローラ31及び第2ローラ32より搬送方向の上流側に設けられた排気ファン190と連通している。図2及び図3に連通路80を流通する空気の流れを破線矢印で示す。排気ファン190によってハウジング2内に生じる負圧により、ハウジング2の外部の空気は、排出口2Bからハウジング2内に進入した後、壁面119及び各リブ117に沿って下方に流れて、第1ローラ放熱室91に到達する。そうすると、第1ローラ放熱室91に到達した空気に第1ローラ31の熱が放熱される。そして、その熱をおびた空気は、さらに、壁面129、各リブ127及び底部120Bに沿ってダクト100Aに流入し、排気ファン190により、ハウジング2の外部に強制的に排気される。
このため、定着器13を順次通過する複数枚のシート99に第1ローラ31及び第2ローラ32が当接してそれらのシート99から熱を奪うことにより第1ローラ31及び第2ローラ32が加熱されても、第1ローラ放熱室91と排出口2Bとの間で連通路80を経由して流通する空気により、第1ローラ31の熱を放熱することができる。第2ローラ32の熱も、第1ローラ31を介して、第1ローラ放熱室91に放熱される。こうして、この画像形成装置1では、簡素な第1ローラ放熱室91、排出口2B及び連通路80により、第1ローラ31及び第2ローラ32の昇温を抑制できる。
したがって、実施例の画像形成装置1は、製造コストを低廉化しつつ、定着器13を順次通過する複数枚のシート99を安定して冷却できる。
また、この画像形成装置1では、連通路80が壁面119、129と各リブ117、127とに囲まれて搬送方向に溝状に延びている。このため、排気ファン190による負圧により、排出口2Bからハウジング2内に流入し、連通路80を流通する冷たい空気は、定着器13を通過したシート99に沿って、搬送方向とは逆方向に流れる。このため、連通路80を流通する空気により、第1ローラ31を冷却するだけでなく、シート99を直接冷却することもできる。
さらに、この画像形成装置1では、第1ローラ31側に設けられた第1ローラ放熱室91及び連通路80によって、加熱ローラ13Aに加熱されたシート99の一面99Aを冷却する第1ローラ31の昇温を確実に抑制できる。このため、シート99の他面99Bを冷却する第2ローラ32側に放熱室及び連通路を設ける場合よりも、効果的にシート99を冷却できる。
また、この画像形成装置1では、壁面119、129と各リブ117、127とは、排紙ユニット100に形成されている。このため、この画像形成装置1では、ガイド部70の壁面119、129及び各リブ117、127を排紙ユニット100と共用することにより、部品点数を削減できるので、製造コストを確実に低廉化できる。
さらに、この画像形成装置1では、排出口2Bが本発明の「開口」を兼ねている。このため、連通路80が排出口2Bと第1ローラ放熱室91とを連通させることにより、第1ローラ放熱室91から排出口2Bまでの長い区間において、シート99と空気とを触れさせることができるので、シート99を確実に冷却できる。また、排出口2Bとは別に開口を設け、連通路80により、その開口と第1ローラ放熱室91と連通させる場合と比較して、簡素化できる。
また、この画像形成装置1では、第1ローラ31及び第2ローラ32の幅W2と、連通路80の幅W3とは、シート99の幅W1以上であるので、シート99を全幅にわたって確実に冷却できる。
また、この画像形成装置1では、第1ローラ放熱室91に面した第1ローラ31の外径は、第1ローラ放熱室91とは反対側にある第2ローラ32の外径より大きいため、第1ローラ31の熱容量が大きく、効果的にシート99の熱を冷却できる。
さらに、この画像形成装置1では、第1ローラ放熱室91及び連通路80が奏する作用効果により、定着器13を通過したシート99を第1ローラ31及び第2ローラ32が確実に冷却できるので、そのシート99を再搬送しても、ハウジング2内に熱がこもり難い。また、シート99を冷却することで、シート99からの水分の蒸発を抑えることができるので、シート99の抵抗変化が小さくなる。このため、この画像形成装置1では、画像形成部10がシート99の他面99Aにトナー像を転写する際、転写不良が発生し難い。さらに、この画像形成装置1では、シート99の少なくとも一部が第1ローラ31及び第2ローラ32を往復で通過してから、シート99が再搬送されるので、再搬送されるシート99を確実に冷却できる。
また、この画像形成装置1では、第1ローラ31及び第2ローラ32は、定着器13を通過したシート99を挟んだ状態で逆回転することにより、再搬送経路P2に送り出す。このため、この画像形成装置1では、第1ローラ31及び第2ローラ32がシート99を挟んだまま反転することにより、シート99の斜行を防止できる。
以上において、本発明を実施例に即して説明したが、本発明は上記実施例に制限されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更して適用できることはいうまでもない。
(変形例)
実施例の画像形成装置1では、第1ローラ31及び第2ローラ32は、定着器13を通過したシート99を挟んだ状態で逆回転することにより、再搬送経路P2に送り出すが、この構成を以下のように変更してもよい。
実施例の画像形成装置1では、第1ローラ31及び第2ローラ32は、定着器13を通過したシート99を挟んだ状態で逆回転することにより、再搬送経路P2に送り出すが、この構成を以下のように変更してもよい。
変形例の画像形成装置は、定着器13を通過したシート99が第1ローラ31及び第2ローラ32を通過した後に、排出ローラ41、42及び第1ローラ31及び第2ローラ32を逆回転させ、再びシート99を第1ローラ31及び第2ローラ32で挟んで再搬送経路P2に送り出すものである。これにより、この画像形成装置1では、シート99が第1ローラ31及び第2ローラ32を往復で通過することにより、シート99全体をむらなく冷却できる。この場合、シート99からの水分の蒸発のむらを抑えることができるので、シート99の抵抗変化が小さくする。その結果、シート99の他面99Bにトナー像を転写する際の転写条件を、シート99の一面99Aにトナー像を転写する際の転写条件と等しくすることができるので、シート99の両面に良好に画像を形成できる。
本発明は画像形成装置及び複合機等に利用可能である。
1…画像形成装置、2…ハウジング、2B…開口(排出口)
P1…搬送経路、P2…再搬送経路、99…シート
99A…シートの一面、99B…シートの他面
10…画像形成部、13…定着器、13A…加熱ローラ、13B…押圧ローラ
70…ガイド部、71…第1ガイド、72…第2ガイド、N1…ニップ点
31、32…一対のローラ(31…第1ローラ、32…第2ローラ)
31A…第1ローラの回転軸、91…放熱室(第1ローラ放熱室)
80…連通路、100…排紙ユニット、190…排気ファン
119、129…壁面、117、127…リブ、41、42…排出ローラ
W1…シートの幅、W2…一対のローラの幅、W3…連通路の幅
P1…搬送経路、P2…再搬送経路、99…シート
99A…シートの一面、99B…シートの他面
10…画像形成部、13…定着器、13A…加熱ローラ、13B…押圧ローラ
70…ガイド部、71…第1ガイド、72…第2ガイド、N1…ニップ点
31、32…一対のローラ(31…第1ローラ、32…第2ローラ)
31A…第1ローラの回転軸、91…放熱室(第1ローラ放熱室)
80…連通路、100…排紙ユニット、190…排気ファン
119、129…壁面、117、127…リブ、41、42…排出ローラ
W1…シートの幅、W2…一対のローラの幅、W3…連通路の幅
Claims (11)
- 搬送経路上を搬送方向に搬送されるシートの一面にトナー像を転写する画像形成部と、
前記画像形成部より前記搬送方向の下流側に設けられ、前記シートを加熱し、前記トナー像を前記シートに定着させる定着器と、
前記画像形成部及び前記定着器を収容するハウジングと、
前記ハウジング内で前記定着器より前記搬送方向の下流側に設けられ、前記シートを案内するガイド部と、
前記ハウジング内で前記ガイド部の前記搬送方向の途中に設けられ、前記シートを挟むニップ点を有して前記シートを搬送する一対のローラと、
前記一対のローラより前記搬送方向の下流側に設けられ、前記ハウジング内と外部とを連通する開口と、
前記ハウジング内で前記一対のローラの少なくとも一方側に設けられ、前記一対のローラの少なくとも一方の回転軸を挟んで前記ニップ点とは反対側と、前記ガイド部とに囲まれ、前記一対のローラの少なくとも一方の熱を放熱する放熱室とを備え、
前記放熱室と前記開口との間には、前記搬送方向において双方を連通させ、空気の流路を形成する連通路が設けられていることを特徴とする画像形成装置。 - 前記ハウジング内で前記一対のローラより前記搬送方向の上流側に設けられ、前記ハウジング内の空気を外部に排気する排気ファンを備え、
前記排気ファンは、前記連通路と連通している請求項1記載の画像形成装置。 - 前記ガイド部は、前記搬送経路に対して離間しつつ前記搬送方向に延び、前記シートと対向する壁面と、前記壁面から前記搬送経路に向かって突出し、かつ、前記搬送方向に延び、前記シートに当接する複数本のリブとを有し、
前記連通路は、前記壁面と各前記リブとに囲まれて前記搬送方向に溝状に延びている請求項1又は2記載の画像形成装置。 - 前記定着器は、前記一面に当接する加熱ローラと、前記加熱ローラと対向し、前記シートの他面に当接する押圧ローラとを有し、
前記一対のローラは、前記一面に当接する第1ローラと、前記第1ローラに対して前記ニップ点で対向し、前記他面に当接する第2ローラとを有し、
前記放熱室は、前記第1ローラにおける前記第2ローラとは反対側と前記ガイド部との間に設けられ、前記第1ローラの熱を放熱する第1ローラ放熱室を有し、
前記第1ローラ放熱室と前記開口との間に、前記連通路が設けられている請求項3記載の画像形成装置。 - 前記ガイド部は、前記一面に対向する第1ガイドと、前記他面に対向する第2ガイドとを有し、前記第1ローラ放熱室は、前記第1ローラと前記第1ガイドとに囲まれて構成され、前記第1ガイドは前記リブを有していることを特徴とする請求項4記載の画像形成装置
- 前記ハウジング内に着脱可能に設けられ、前記一対のローラを保持する排紙ユニットを備え、
前記壁面と各前記リブとは、前記排紙ユニットに形成されている請求項3乃至5のいずれか1項記載の画像形成装置。 - 前記開口は、前記搬送経路上を搬送された前記シートを前記ハウジングの外部に排出する排出口である請求項1乃至6のいずれか1項記載の画像形成装置。
- 前記一対のローラの幅と、前記連通路の幅とは、前記シートの幅以上である請求項1乃至7のいずれか1項記載の画像形成装置。
- 前記ハウジングには、前記定着器より前記搬送方向の下流側で前記搬送経路から分岐し、前記画像形成部より前記搬送方向の上流側で再び前記搬送経路に合流する再搬送経路が設けられ、
前記シートが前記搬送経路から前記再搬送経路に搬送される際、前記シートの少なくとも一部が前記一対のローラに挟まれ、
前記画像形成部は、前記再搬送経路を経由して前記搬送経路を搬送される前記シートの前記他面に画像を形成する請求項1乃至8のいずれか1項記載の画像形成装置。 - 前記一対のローラは、前記定着器を通過した前記シートを挟んだ状態で逆回転することにより、前記再搬送経路に送り出す請求項9記載の画像形成装置。
- 前記一対のローラより前記搬送方向の下流側に排出ローラを有し、
前記定着器を通過した前記シートが前記一対のローラを通過した後に、前記排出ローラ及び前記一対のローラを逆回転させ、再び前記シートを前記一対のローラで挟んで前記再搬送経路に送り出す請求項9記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2012168081A JP2014026196A (ja) | 2012-07-30 | 2012-07-30 | 画像形成装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US10877435B2 (en) | 2017-12-27 | 2020-12-29 | Sharp Kabushiki Kaisha | Exhaust device having a plurality of intake ports and image forming apparatus including the same |
US11054789B2 (en) | 2017-12-27 | 2021-07-06 | Sharp Kabushiki Kaisha | Image forming apparatus provided with a duct |
-
2012
- 2012-07-30 JP JP2012168081A patent/JP2014026196A/ja active Pending
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