JP2014026171A - システム及び方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の画像表示装置で、画像出力装置からの画像データを表示する際に、該画像データの表示タイミングを同期させる。
【解決手段】画像出力装置は、画像表示装置との間で同期する第1の同期手段と、第1の同期手段により同期したタイミングに基づいて、画像表示装置により画像データが表示されるタイミングを指示するタイミング指示情報を生成する画像表示タイミング指示手段と、画像データと、タイミング指示情報とを含むパケットを無線送信する通信手段とを備え、画像表示装置は、画像出力装置からのパケットを受信する受信手段と、画像出力装置との間で同期する第2の同期手段と、第2の同期手段により同期したタイミングに基づいて、タイミング指示情報に従って、受信手段により受信したパケットに含まれる画像データを表示する調整を行う画像表示調整手段とを備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、通信システムに関する。
近年、無線通信を利用して、ホストPCに取り込んだプレゼンテーションデータや動画データをプロジェクタに送信し、スクリーンに映写してプレゼンテーションを行ったり、居間をホームシアター化したりすることが盛んになっている。
大規模なプレゼンテーションや講演を効果的に演出できる大会議システムでは、複数のプロジェクタを用いて、プレゼンテーションデータ等の情報を同時に表示することで、より効果的なプレゼンテーションを行うことができる。このような大会議システムで設置される複数のプロジェクタは、ケーブル接続の手間や取り回しの煩わしさから、無線通信で接続されることが望ましい。
しかし、通信ネットワーク網に複数のプロジェクタを接続し、ホストPCの画像データを同時に表示する場合、プロジェクタ間で画像表示のタイミングがずれる場合がある。
また、無線通信では、干渉やフェージング等の無線電波環境によって実効伝送速度が一定とならない場合がある。
また、無線通信により発生する遅延時間は通信混雑状況によって異なる。特に、IEEE802.11a/b/g/n等の無線LANの普及に伴い、電波の混雑が問題になっている。そのため、無線通信ネットワーク網を介して画像データを送信する場合には、無線電波環境によって動的に、無線データレート、画像圧縮率、画像フレームレートを変化させる手法が用いられている。
例えば、無線通信ネットワーク網を介して接続された複数のプロジェクタで、ホストPCからの画像データを表示する画像表示システムでは、無線通信による遅延や、画像フレームレートが動的に変化する。このため、プロジェクタ間での画像表示タイミングがずれる場合がある。
液晶ディスプレイやプロジェクタ等の画像表示装置では、受信した画像データを復号化した後に、走査線数の変換、IP変換、高画質化処理等が行われ、その処理量が増加している。このため、画像の表示までにかかる時間がますます延びている。
また、画像表示装置によって、高画質化処理の処理量や処理速度が異なる。従って、複数の画像表示装置が略同時に無線データパケットを受信したとしても、同時に画像を表示させることは困難である。
また、リアルタイム性確保のために、画像出力装置から画像が出力されてから画像表示装置で画像が表示されるまでの遅延時間は、短いほうが望ましい。しかし、無線通信では、通信混雑環境によって、無線データパケットが送信されるまでに時間がかかる場合がある。フェージングや干渉によって無線データパケットの受信に失敗した場合には、再送処理が行われるために無線データパケットが受信されるまでに、さらに時間がかかる場合がある。そのため、短い遅延時間で、複数の画像表示装置で同時に画像を表示するためには、無線データパケットが受信されてから画像を表示させるまでの遅延時間が長い画像表示装置ほど、先に無線データパケットが受信され、早く高画質化処理等が開始されることが望ましい。
受信したビーコン信号に含まれるタイマ値を基にPLLを用いて新たな時間情報を生成し、該時間情報と映像信号のデータパケットに付加されている時間情報とが一致した場合にデータパケットを出力する。このようにすることで、映像信号のストリーム伝送する際の同期伝送を実現する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
しかし、この技術では、複数の画像表示装置があり、各画像表示装置の無線データパケットを受信してから画像の表示までにかかる遅延時間が異なる場合には対応できない。そのため、画像表示装置が複数あり、無線電波が混雑していた場合、無線データパケットを受信してから画像の表示までにかかる遅延時間が大きい画像表示装置から、指定された映像再生時刻に映像データの再生が間に合わなくなり、映像再生が途切れるおそれがある。
本発明は、上述した問題に鑑みてなされたものであり、無線通信ネットワーク網を介して接続された複数の画像表示装置で、画像出力装置からの画像データを表示する際に、該画像データの表示タイミングを同期させることができる技術を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し目的を達成するため、
開示の一実施例のシステムは、
画像出力装置と、該画像出力装置からの画像データを表示する画像表示装置とを有するシステムであって、
前記画像出力装置は、
前記画像表示装置との間で同期する第1の同期手段と、
前記第1の同期手段により同期したタイミングに基づいて、前記画像表示装置により前記画像データが表示されるタイミングを指示するタイミング指示情報を生成する画像表示タイミング指示手段と、
前記画像データと、前記タイミング指示情報とを含むパケットを無線送信する通信手段と
を備え、
前記画像表示装置は、
前記画像出力装置からのパケットを受信する受信手段と、
前記画像出力装置との間で同期する第2の同期手段と、
前記第2の同期手段により同期したタイミングに基づいて、前記タイミング指示情報に従って、前記受信手段により受信したパケットに含まれる画像データを表示する調整を行う画像表示調整手段と
を備える。
開示の一実施例の方法は、
画像出力装置と、該画像出力装置からの画像データを表示する画像表示装置とを有するシステムにおける方法であって、
前記画像出力装置は、
前記画像表示装置との間で同期し、
該同期したタイミングに基づいて、前記画像表示装置により前記画像データが表示されるタイミングを指示するタイミング指示情報を生成し、
前記画像データと、前記タイミング指示情報とを含むパケットを無線送信し、
前記画像表示装置は、
前記画像出力装置からのパケットを受信し、
前記画像出力装置との間で同期し、
該同期したタイミングに基づいて、前記タイミング指示情報に従って、前記パケットに含まれる画像データを表示する調整を行う。
開示の実施例によれば、無線通信ネットワーク網を介して接続された複数の画像表示装置で、画像出力装置からの画像データを表示する際に、該画像データの表示タイミングを同期させることができる。
画像表示システムの一実施例を示す図である。 画像出力装置の一実施例を示す機能ブロック図である。 画像表示装置の一実施例を示す機能ブロック図である。 画像表示システムの動作(その1)の一実施例を示すフローチャートである。 画像表示システムの動作(その2)の一実施例を示すフローチャートである。 画像表示システムの動作(その3)の一実施例を示すフローチャートである。 画像表示システムの動作(その4)の一実施例を示すフローチャートである。 画像表示装置の遅延時間の一実施例を示す図である。 画像表示システムの動作(その5)の一実施例を示すフローチャートである。 遅延時間と、優先度との間の関係の一実施例を示す図である。 画像出力装置の一変形例を示す機能ブロック図である。 MACパケットの基本フォーマットの一実施例を示す図である。 画像表示装置の一変形例を示す機能ブロック図である。
次に、本発明を実施するための形態を、以下の実施例に基づき図面を参照しつつ説明する。
なお、実施例を説明するための全図において、同一機能を有するものは同一符号を用い、繰り返しの説明は省略する。
<画像表示システム>
図1は、画像表示システムの一実施例を示す。
画像表示システムは、画像出力装置100と、画像表示装置200(nは、n>1の整数)とを備える。図1には、一例として、n=3について示す。画像出力装置100と画像表示装置200との間は、IEEE802.11b/g等の無線LANにより接続される。例えば、画像出力装置100と画像表示装置200との間は、アドホックモードで無線通信を行うようにしてもよいし、インフラストラクチャモードで無線通信を行うようにしてもよい。
画像出力装置100にはホストPCが含まれる。また、画像表示装置200にはプロジェクタが含まれる。
画像出力装置100は、無線通信ネットワーク網を介して、画像表示装置200、200、及び200へ、異なる無線データパケットで、画像データを送信する。画像表示装置200、200、及び200は、ディスプレイ、スクリーンや壁等に、画像を投射する。図1には、一例として、スクリーン50に投射される例が示される。画像表示装置200、200、及び200は、それぞれ、スクリーン50、50、及び50に、画像を投射する。
画像表示システムの一実施例では、画像出力装置100と画像表示装置200とが無線LANにより通信する場合について説明する。しかし、画像出力装置100と画像表示装置200との間が他の無線通信手段により接続されてもよい。例えば、画像出力装置100と画像表示装置200との間が、IEEE801.11n/ac/adにより接続されてもよいし、超広帯域無線(Ultra Wide Band: UWB)により接続されてもよいし、Bluetooth(登録商標)により接続されてもよい。
画像表示システムの一実施例では、画像出力装置100と画像表示装置200との間が、アドホックモードで接続される。画像出力装置100と画像表示装置200との間が、インフラストラクチャモードで接続される場合にも同様に適用できる。
<画像出力装置100>
図2は、画像出力装置100の一実施例を示す機能ブロック図である。図2では、無線通信される管理フレームや、画像出力、表示に関する処理を行う手段については省略される。
画像出力装置100は、画像出力手段102と、画像エンコード処理手段104と、第1の無線通信手段106とを備える。
画像出力手段102は、画像データを出力する。画像データは、画像表示装置200に表示するものである。画像データは、予め用意されてもよい。画像出力手段102は、画像表示装置200へ画像データを送信するために、画像エンコード処理手段104へ、画像データを入力する。
画像エンコード処理手段104は、画像出力手段102と接続される。画像エンコード処理手段104は、画像出力手段102からの画像データに対して、必要に応じて画像の圧縮を行う。画像エンコード処理手段104は、画像の圧縮を行わないようにしてもよい(非圧縮)。例えば、画像エンコード処理手段104は、JPEG(Joint Photographic Experts Group)や、MPEG(Moving Picture Experts Group)等のデータ圧縮方式に代表される任意のフォーマットに、画像出力手段102からの画像データを圧縮する。さらに、画像エンコード処理手段104は、無線電波環境に応じて決められた画像フレームレートに従って、必要に応じて圧縮された画像データに対して、エンコード処理を行う。画像エンコード処理手段104は、優先パケット制御手段112、画像表示タイミング指示手段116に、エンコード処理された画像データを入力する。
画像出力装置100の近傍に、該画像出力装置100以外に無線LAN通信を行う装置があり、且つ電波環境が混雑している場合、画像データ量を減少させるために、画像エンコード処理手段104は、画像の圧縮率を上げ、画像フレームレートを落とす。逆に、画像出力装置100の近傍に、該画像出力装置100以外に無線LAN通信を行う装置がない場合、又は電波環境が空いている場合、画像の品質を確保するために、画像エンコード処理手段104は、画像の圧縮率を下げ、画像フレームレートを増やす。つまり、画像エンコード処理手段104は、電波混雑環境に基づいて、画像の圧縮率や画像フレームレートを動的に制御する。電波混雑環境は、第1の無線通信手段106で検出されたものであってもよい。
また、各画像表示装置200で、解像度、処理能力等の画像表示性能が異なるため、画像エンコード処理手段104は、画像表示装置200毎に、画像の圧縮率や画像フレームレートを制御してもよい。
第1の無線通信手段106は、画像エンコード処理手段104と接続される。第1の無線通信手段106は、無線管理フレームの制御やエンコード処理された画像データの送信、画像表示タイミングの指示、タイマ同期を行う。
第1の無線通信手段106は、無線パケット通信手段108と、遅延時間取得手段110と、優先パケット制御手段112と、同期手段114と、画像表示タイミング指示手段116とを有する。
無線パケット通信手段108は、無線管理フレームの制御、無線パケットの変復調処理、送受信処理、電波環境の検出、無線データレートの制御等を行う。1画像フレームは、画像フォーマットや圧縮率によって、数十KByteから数MByteのサイズで変化する。しかし、1無線パケットで送信できるデータ量は、数KByteである。このため、無線パケット通信手段108は、1画像フレームに対して、数十無線パケット〜数千無線パケットに分けて送信する制御を行う。無線パケット通信手段108は、画像表示装置200からのビーコンパケット、画像表示装置200と接続処理を行う際に送信するアソシエーション要求パケット、遅延時間を通知するための専用のデータパケットを受信し、遅延時間取得手段110へ入力する。また、無線パケット通信手段108は、画像表示装置200からのビーコンパケットを受信し、同期手段114へ入力する。
遅延時間取得手段110は、無線パケット通信手段108と接続される。遅延時間取得手段110は、画像表示装置200が無線データパケットを受信してから画像の表示までに要する遅延時間を取得する。つまり、プロジェクタ等の画像表示装置200では、走査線数の変換、IP変換、その他、高画質化処理等に要する時間が、それぞれ異なる場合がある。そのため、画像表示装置200によって、無線データパケットを受信してから画像が表示されるまでに要する遅延時間が異なる場合がある。
画像表示装置200は、画像出力装置100へ、遅延時間を通知する。例えば、画像表示装置200は、ビーコンパケット、画像出力装置100と接続処理を行う際に送信するアソシエーション要求パケット、遅延時間を通知するための専用のデータパケットで、画像出力装置100へ、遅延時間を通知する。
遅延時間取得手段110は、画像表示装置200からの遅延時間を取得する。遅延時間取得手段110は、優先パケット制御手段112に、遅延時間を入力する。
優先パケット制御手段112は、遅延時間取得手段110と、画像エンコード処理手段104と、無線パケット通信手段108と接続される。優先パケット制御手段112は、宛て先毎に、画像エンコード処理手段104からの画像データが含まれるパケットに優先度をつける。例えば、優先パケット制御手段112は、宛て先となる画像表示装置200毎に、パケットに優先度をつける。例えば、優先パケット制御手段112は、遅延時間取得手段110からの遅延時間に基づいて、遅延時間が大きい画像表示装置宛の無線データパケットを優先的に送信することができるように優先度を高くする。無線パケット通信手段108は、優先度に従って、無線データパケットを送信する。
パケットに優先度を付けることにより、遅延時間が大きい画像表示装置宛ての無線データパケットを優先的に送信することができる。遅延時間が大きい画像表示装置宛ての無線データパケットを優先的に送信することにより、遅延時間が大きい画像表示装置は、早く画像データのデコード、表示処理を実行できる。このため、画像の表示が途切れ難くなり、安定して画像を表示することができる。
同期手段114は、無線パケット通信手段108と接続される。例えば、同期手段114は、画像表示装置200のタイマと同期する。例えば、同期手段114は、無線パケット通信手段108からのビーコンパケットに含まれる時間情報に基づいて、画像表示装置200が備えるタイマと同期する。
画像表示タイミング指示手段116は、画像エンコード処理手段104と、無線パケット通信手段108と、同期手段114と接続される。画像表示タイミング指示手段116は、画像表示装置200が備えるタイマと同期しているタイマにより、画像処理や無線通信処理にかかる遅延時間を加味した画像表示タイミングを算出する。例えば、画像表示タイミング指示手段116は、同期手段114により同期したタイミングに従って、画像処理や無線通信処理にかかる遅延時間を加味した画像表示タイミングを算出する。
画像表示タイミング指示手段116は、画像エンコード処理手段104からの画像データを含む無線データパケットに、画像表示タイミングを付加し、無線パケット通信手段108に入力する。無線パケット通信手段108は、画像表示装置200へ、画像表示タイミングを付加した無線データパケットを送信する。画像表示装置200へ、画像表示タイミングを付加した無線データパケットを送信することにより、画像表示装置200へ、画像表示タイミングの指示を行うことができる。
<画像表示装置200
図3は、画像表示装置200の一実施例を示す。図3では、無線通信される管理フレームや、画像出力、表示に関する処理を行う手段については省略される。
画像表示装置200は、第2の無線通信手段202と、画像デコード処理手段212と、画像表示手段214とを備える。
第2の無線通信手段202は、無線管理フレームの制御、エンコード処理された画像データの受信、画像表示タイミングの調整、タイマ同期を行う。
第2の無線通信手段202は、無線パケット通信手段204と、遅延時間通知手段206と、同期手段208と、画像表示調整手段210とを備える。
無線パケット通信手段204は、無線管理フレームの制御、無線パケットの変復調処理や送受信処理、電波環境の検出、無線データレートの制御等を行う。無線パケット通信手段204は、画像表示調整手段210、画像デコード手段212に、画像出力装置100からの無線データパケットを入力する。
遅延時間通知手段206は、無線パケット通信手段204と接続される。遅延時間通知手段206は、画像出力装置100へ、予め測定された無線データパケットを受信してから画像を表示するまでにかかる遅延時間を通知する。例えば、遅延時間通知手段206は、ビーコンパケット、画像出力装置100と接続処理を行う際に送信するアソシエーション要求パケット、遅延時間を通知するための専用のデータパケットに、遅延時間を付加する。遅延時間通知手段206は、無線パケット通信手段204に、遅延時間を付加したビーコンパケット、画像出力装置100と接続処理を行う際に送信するアソシエーション要求パケット、遅延時間を通知するための専用のデータパケットを入力する。
同期手段208は、無線パケット通信手段204と接続される。同期手段208は、画像出力装置100や、他の画像表示装置の備えるタイマと同期する。例えば、同期手段208は、ビーコンパケットに含まれる時間情報を用いて、画像出力装置100や、他の画像表示装置の備えるタイマと同期する。
画像表示調整手段210は、無線パケット通信手段204、同期手段208と接続される。画像表示調整手段210は、無線パケット通信手段204からの無線データパケットを解析し、画像表示タイミングを抽出する。画像表示調整手段210は、抽出した画像表示タイミングにより、画像データの表示タイミングを調整する。画像表示調整手段210は、画像表示手段214へ画像表示タイミングを指示する。
画像デコード処理手段212は、無線パケット通信手段204からの無線データパケットに含まれる画像の伸張処理を行う。画像デコード手段212は、画像出力装置100で圧縮された任意の画像フォーマット、画像圧縮率、画像フレームレートで、画像データのデコード処理を行う。
画像表示手段214は、画像デコード手段212、画像表示調整手段210と接続される。画像表示手段214は、画像表示調整手段210からの画像データの表示タイミングに従って、画像データをディスプレイに表示したり、スクリーンや壁等に投射したりする。
<画像表示システムの動作(その1)>
図4は、画像表示システムの動作(その1)の一実施例を示す。図4には、画像出力装置100の同期手段114の同期処理のフローを示す。
ステップS402では、同期手段114は、ビーコンパケットを受信し、同期を行うか否かを判定する。例えば、ユーザにより所定の操作が行われた場合にタイマを使用した同期を行うと判定されてもよい。
ステップS404では、ステップS402においてビーコンパケットを受信し、同期を行うと判定した場合、無線パケット通信手段108は、無線管理パケットであり、且つ時間情報が含まれるビーコンパケットやプローブ応答パケットを受信する。
同期手段114は、無線パケット通信手段108により受信されたパケットに含まれる時間情報を用いて同期処理を行う。
タイマの同期処理の終了後、ステップS402に戻る。
ステップS402において同期を行わない判定した場合、ステップS402に戻る。
アドホックモードでは、画像出力装置100の同期手段114と、画像表示装置200の同期手段208とは、同様の機能を有する。
<画像表示システムの動作(その2)>
図5は、画像表示システムの動作(その2)の一実施例を示す。図5には、画像出力装置100の優先パケット制御手段112のパケットの優先度を決定する処理のフローを示す。
画像表示装置200の遅延時間通知手段206は、ビーコンパケット、接続処理を行う際に送信するアソシエーション要求パケット、遅延時間を通知するための専用のデータパケットに、予め測定した無線データパケットを受信してから画像を表示するまでにかかる遅延時間を付加し、画像出力装置100へ通知する。
ステップS502では、遅延時間取得手段110は、各画像表示装置200から、遅延時間が通知されたか否かを判定する。つまり、遅延時間取得手段110は、無線パケット通信手段108から、ビーコンパケット、アソシエーション要求パケット、遅延時間を通知するための専用のデータパケットが入力されたか否かを判断する。
ステップS504では、ステップS502で各画像表示装置200から遅延時間が通知されたと判定した場合、画像出力装置100で、遅延時間情報が取得されたか否かを判定する。つまり、優先パケット制御手段112は、遅延時間取得手段110から、遅延時間情報が入力されたか否かを判定する。
ステップS502で各画像表示装置200から遅延時間が通知されない場合、ステップS502へ戻る。
ステップS506では、ステップS504で遅延時間情報が取得されたと判定された場合、優先パケット制御手段112は、ステップS504で取得された遅延時間に応じて、パケットの優先度を更新する。
例えば、優先パケット制御手段112は、遅延時間取得手段110からの遅延時間に基づいて、遅延時間が最も大きい画像表示装置への無線データパケットの優先度を高くする。画像表示装置への無線データパケットの優先度を高くすることにより、画像表示装置へ、無線データパケットを優先的に送信する制御を行う。
画像出力装置100からの画像データは、異なる別の無線データパケットで、画像表示装置200、200、200へ送信される。
このため、画像表示装置が複数あり、且つ無線電波が混雑していた場合、無線データパケットが受信されてから画像の表示までに要する遅延時間が大きい画像表示装置では、指定された映像再生時刻に、無線データパケットが受信されないことにより、映像データが間に合わず、映像再生が途切れるおそれがある。
映像再生が途切れることを回避するために、無線電波の混雑状況に基づいて、画像表示タイミングを十分に遅らせる指示を実行する。しかし、画像表示タイミングを遅らせる制御を実行した場合には、画像表示のリアルタイム性を損なう。優先パケット制御手段112により遅延時間に応じて、無線データパケットの送信に関する優先度を制御することにより、画像表示装置200ではリアルタイム性を確保しつつ安定して画像を表示することができる。
ステップS502−S506の処理は、画像出力装置100の有する中央演算処理装置(図示無し)がプログラムに従って処理を行うことにより実行されてもよい。該プログラムは、例えば、フレキシブルディスク、CD−ROM、メモリカード等の記録媒体に記録された状態で提供される。また、プログラムを、通信網を介してダウンロードするようにしてもよい。この記録媒体をコンピュータの補助記憶装置に挿入すると、記録媒体に記録されたプログラムが読み取られる。中央演算処理装置は、読み込んだプログラムをRAMあるいはHDDに書き込み、処理を実行する。プログラムは、コンピュータに、図5のステップS502−S506を実行させる。
<画像表示システムの動作(その3)>
図6は、画像表示システムの動作(その3)の一実施例を示す。図6には、画像出力装置100の無線パケット送信のフローを示す。図6では、無線通信に必要な管理フレームや、画像出力に関するフローについては省略される。
画像出力装置100の画像出力手段102から、画像エンコード処理手段104へ、画像データが入力される。
ステップS602では、画像エンコード処理手段104は、画像出力手段102から画像データが入力されたか否かを判定する。
ステップS604では、ステップS602において画像出力手段102から画像データが入力されたと判定した場合、画像エンコード処理手段104は、無線電波環境に応じて決められた画像フレームレートに従ったタイミングで、画像データをJPEGやMPEG方式に代表される任意のフォーマットで圧縮処理を行う。
画像出力装置100の一実施例では、画像フレームレートが30fps、画像フォーマットがJPEG、画像圧縮率が1/10で、エンコード処理を行う。画像フレームレートや画像圧縮率は、第1の無線通信手段106で検出された電波混雑環境によって、動的に制御される。
ステップS606では、画像表示タイミング指示手段116は、同期手段114で既に同期済みの時間情報と、画像処理や無線通信処理にかかる遅延時間に基づいて、画像表示タイミングの算出を行う。
ステップS608では、無線パケット通信手段108は、優先パケット制御手段112で作成されたパケットの優先度に従って、優先度の高い宛て先の無線データパケットから優先的に送信処理を開始する。
ステップS610では、画像表示タイミング指示手段116は、画像表示タイミングを算出し、該画像表示タイミングを無線データパケットに付加する。画像表示タイミングを無線データパケットに付加することにより、画像表示装置200へ、画像表示タイミングの指示を行うことができる。つまり、画像表示タイミングは、複数の画像表示装置200で、略同時に画像を表示できるように、同時刻の画像表示タイミング情報を各画像表示装置へ指示するための情報である。
ステップS612では、無線パケット通信手段108は、優先パケット制御手段112で作成されたパケットの優先度に従って、画像表示タイミング指示手段116からの、画像データと、画像表示タイミング情報とを含む無線データパケットを変調し、無線電波で送信する。
ステップS602−S612の処理は、画像出力装置100の有する中央演算処理装置(図示無し)がプログラムに従って処理を行うことにより実行されてもよい。該プログラムは、例えば、フレキシブルディスク、CD−ROM、メモリカード等の記録媒体に記録された状態で提供される。また、プログラムを、通信網を介してダウンロードするようにしてもよい。この記録媒体をコンピュータの補助記憶装置に挿入すると、記録媒体に記録されたプログラムが読み取られる。中央演算処理装置は、読み込んだプログラムをRAMあるいはHDDに書き込み、処理を実行する。プログラムは、コンピュータに、図6のステップS602−S612を実行させる。
<画像表示システムの動作(その4)>
図7は、画像表示システムの動作(その4)の一実施例を示す。図7には、画像表示装置200の画像表示のフローを示す。図7では、無線通信に必要な管理フレームや、画像出力に関するフローについては省略される。
ステップS702では、無線パケット通信手段204は、画像データと画像表示タイミング情報とを含む無線データパケットが受信されたか否かを判定する。
ステップS704では、ステップS704において画像データと画像表示タイミング情報とを含む無線データパケットが受信されたと判定された場合、無線パケット通信手段204は、該無線データパケットを復調する。画像表示調整手段210は、無線データパケットを解析し、画像表示タイミング情報を抽出する。
ステップS706では、画像デコード処理手段212は、画像出力装置100で圧縮されたフォーマットで、無線データパケットに含まれる画像データに対してデコード処理を行う。
画像表示装置200の一実施例では、画像フレームレートが30fps、画像フォーマットがJPEG、画像圧縮率が1/10で、デコード処理を行う。
ステップS708では、画像表示調整手段210は、ステップS704において抽出された画像表示タイミングの時間に、同期手段208で同期済みのタイマがなったか否かを判定する。
ステップS710では、ステップS708において画像表示タイミングの時間に同期手段208で同期済みのタイマがなったと判定された場合、画像表示調整手段210は、画像表示手段214へ画像を表示することを指示する。画像表示手段214は、画像デコード処理手段212でデコードされた画像データを、指示された画像表示タイミングで、ディスプレイに表示したり、スクリーンや壁等に投射したりする。
ステップS702−S710の処理は、画像表示装置200の有する中央演算処理装置(図示無し)がプログラムに従って処理を行うことにより実行されてもよい。該プログラムは、例えば、フレキシブルディスク、CD−ROM、メモリカード等の記録媒体に記録された状態で提供される。また、プログラムを、通信網を介してダウンロードするようにしてもよい。この記録媒体をコンピュータの補助記憶装置に挿入すると、記録媒体に記録されたプログラムが読み取られる。中央演算処理装置は、読み込んだプログラムをRAMあるいはHDDに書き込み、処理を実行する。プログラムは、コンピュータに、図7のステップS702−S710を実行させる。
本実施例によれば、複数の画像表示装置と、画像出力装置との間で同期したタイマを使用し、画像出力装置から複数の画像表示装置へ同時刻の画像表示タイミング指示することができる。このため、複数の画像表示装置間での画像表示タイミングを同期させることができる。
さらに、画像出力装置は、各画像表示装置が無線データパケットを受信してから画像の表示までにかかる遅延時間に応じて、無線データパケットに優先度を付けて送信する。画像が表示されるまでにかかる遅延時間が大きい画像表示装置から先に無線データパケットが受信される。画像が表示されるまでにかかる遅延時間が大きい画像表示装置から、画像データのエンコード、表示処理を実行できる。このため、画像の表示が途切れ難くなり、リアルタイム性を確保しつつ安定して画像を表示し続けることができる。
<変形例(その1)>
画像出力装置100の一変形例は、図2を参照して説明した画像出力装置と、同期手段114の機能が異なる。
画像表示装置200の一変形例は、図3を参照して説明した画像表示装置と、同期手段208の機能が異なる。
ビーコンパケットは、無線通信に必要なタイマ、パワーマネージメント、サポートしているデータレート等の情報を他の無線通信装置へ報知するために使われる場合がある。
無線LANのビーコンパケットは、インフラストラクチャモードでは、アクセスポイントにより周期的に送信される。
無線LANのビーコンパケットは、アドホックモードでは、IBSSを構成する無線通信装置がランダムに送信し合う。ビーコンパケットには、8ByteのTimestamp情報が含まれている。Timestampは、0〜2^(64−1)μsecまで、μsec単位で周回される。
無線LAN方式で通信を行う無線通信手段は、独自のTSF(Timer Synchronization Factor)タイマを備える。該無線通信手段は、周期的に送信されるビーコンパケットのTimestampの値によって、TSFタイマは、時刻同期を行う。
画像出力装置100の無線パケット通信手段108は、ビーコンパケットを受信する。同期手段114は、無線パケット通信手段108で受信されたビーコンパケットに含まれる時間情報を用いて、タイマの同期処理を行う。例えば、無線パケット通信手段108で受信されたビーコンパケットのTimestamp値が、230(μsec)であったとする。無線パケット通信手段108は、同期手段114へ、Timestamp値である230(μsec)を通知する。同期手段114は、タイマ(ここでは、TSFタイマ)を230(μsec)へ合わせることで、タイマの同期処理を行う。
画像表示装置200の無線パケット通信手段204は、ビーコンパケットを受信する。同期手段208は、無線パケット通信手段204で受信されたビーコンパケットに含まれる時間情報を用いて、タイマの同期処理を行う。例えば、無線パケット通信手段204で受信されたビーコンパケットのTimestamp値が、230(μsec)であったとする。無線パケット通信手段204は、同期手段208へ、Timestamp値である230(μsec)を通知する。同期手段208は、タイマ(ここでは、TSFタイマ)を230(μsec)へ合わせることで、タイマの同期処理を行う。
アドホックモードでは、画像出力装置100の第1の無線通信手段106に含まれる同期手段114の機能と、画像表示装置200の第2の無線通信手段202に含まれる同期手段208の機能は、略同一である。
ビーコンパケットは、該ビーコンパケットを送信した画像出力装置以外の画像表示装置200で受信される。該画像表示装置200の同期手段208は、ビーコンパケットに基づいて、タイマの同期処理を行う。
また、ビーコンパケットは、該ビーコンパケットを送信した画像出力装置以外の、他の画像出力装置と、画像表示装置で受信されるようにしてもよい。該他の画像出力装置の同期手段114、画像表示装置200の同期手段208は、ビーコンパケットに基づいて、タイマの同期処理を行う。
本変形例によれば、ビーコンパケットに含まれる時間情報を用いるため、容易に画像表示装置と複数の画像出力装置との間で、同期させることができる。
<変形例(その2)>
画像表示装置200の一変形例は、図3を参照して説明した画像表示装置と、遅延時間通知手段206の機能が異なる。
画像表示装置200は、予め、無線データパケットを受信してから画像を表示するまでに要する遅延時間を測定する。
図8は、画像表示装置200の遅延時間の一実施例を示す。
画像表示装置200、200、及び200の遅延時間は、それぞれ2msec、3msec、及び10msecである。
アドホックモードでは、IBSSを構成する無線通信装置がランダムに送受信を行う。従って、ビーコンパケットに遅延時間を付加して送信することにより、画像出力装置100へ、各画像表示装置200で測定された遅延時間を報知することができる。
例えば、画像表示装置200が送信するビーコンパケットに、該画像表示装置200の遅延時間である2msecを付加する。具体的には、遅延時間通知手段206は、4byteを使用して、μsec単位で2000をビーコンパケットに付加し、送信する。
画像表示装置200が送信するビーコンパケットに、該画像表示装置200の遅延時間である3msecを付加する。具体的には、遅延時間通知手段206は、4byteを使用して、μsec単位で3000をビーコンパケットに付加し、送信する。
画像表示装置200が送信するビーコンパケットに、該画像表示装置200の遅延時間である10msecを付加する。具体的には、遅延時間通知手段206は、4byteを使用して、μsec単位で10000をビーコンパケットに付加し、送信する。
<画像表示システムの動作(その5)>
図9は、画像表示システムの動作(その5)の一実施例を示す。図9には、<変形例(その1)>で説明した同期手段を有する画像出力装置100と、<変形例(その1)>で説明した同期手段と<変形例(その2)>で説明した遅延時間通知手段206とを有する画像表示装置200との間で、同期処理が実行され、パケットの優先度が決定されるフローを示す。
ステップS902では、画像出力装置100は、ビーコンパケットが受信されたか否かを判定する。例えば、無線パケット通信手段108は、無線管理パケットであり、時間情報が含まれ、且つ画像表示装置200により送信されたビーコンパケットが受信されたか否かを判定する。
ステップS904では、ステップS902でビーコンパケットが受信されたと判定された場合、同期手段114は、該ビーコンパケットに含まれる時間情報を用いて同期処理を行う。
ステップS902でビーコンパケットが受信されたと判定されない場合、又はステップS904によるタイマの同期処理の終了後、ステップS902へ戻る。ステップS904と、ステップS906は略同時に実行されてもよいし、異なる時間に実行されてもよい。
ステップS906では、ステップS902でビーコンパケットが受信されたと判定された場合、遅延時間取得手段110は、該ビーコンパケットに画像表示装置200の遅延時間情報が付加されているか否かを判定する。
ステップS908では、ステップS906でビーコンパケットに画像表示装置200の遅延時間情報が付加されていると判定される場合、遅延時間取得手段110は、該遅延時間情報を取得し、優先パケット制御手段112に入力する。
優先パケット制御手段112は、遅延時間取得手段110から取得した遅延時間に応じて、パケットの優先度を更新する。
ステップS906でビーコンパケットに画像表示装置200の遅延時間情報が付加されていない判定される場合、ステップS902へ戻る。
ステップS902−S908の処理は、画像出力装置100の有する中央演算処理装置(図示無し)がプログラムに従って処理を行うことにより実行されてもよい。該プログラムは、例えば、フレキシブルディスク、CD−ROM、メモリカード等の記録媒体に記録された状態で提供される。また、プログラムを、通信網を介してダウンロードするようにしてもよい。この記録媒体をコンピュータの補助記憶装置に挿入すると、記録媒体に記録されたプログラムが読み取られる。中央演算処理装置は、読み込んだプログラムをRAMあるいはHDDに書き込み、処理を実行する。プログラムは、コンピュータに、図9のステップS902−S908を実行させる。
図10は、遅延時間と、優先度との間の関係の一実施例を示す。
画像表示装置200、200、及び200から送信されるビーコンパケットに、遅延時間情報として、それぞれ、2msec、3msec、及び10msecが含まれる。この場合、優先パケット制御手段112は、画像表示装置200、200、及び200に、優先度として、それぞれ、「低」、「中」、及び「高」を割り当てる。無線パケット通信手段108は、画像表示装置200への無線データパケットを優先度に従って送信する。
本変形例によれば、各画像表示装置が無線データパケットを受信してから画像の表示までにかかる遅延時間を通知することができる。このため、画像出力装置で遅延時間が大きい画像表示宛ての無線データパケットを優先的に送信することができる。画像が表示されるまでにかかる遅延時間が大きい画像表示装置は、早く画像データのエンコード、表示処理を開始できるため、画像の表示が途切れ難くなり、リアルタイム性を確保しつつ安定して画像を表示することができる。
<変形例(その3)>
図11は、画像出力装置100の一変形例を示す。
画像出力装置100は、図2を参照して説明した画像出力装置において、画像表示タイミング指示手段116の機能をより具体化したものである。
画像表示タイミング指示手段116は、画像表示タイミング算出手段1162と、画像表示タイミング情報付加手段1164とを備える。
画像表示タイミング算出手段1162は、画像表示装置200の備えるタイマと同期している同期手段114からの同期信号に基づいて、画像処理や無線通信処理に要する遅延時間を加味した画像表示タイミングを算出する。
画像表示タイミング情報付加手段1064は、無線データパケットに、画像表示タイミング算出手段1162により算出された画像表示タイミングを付加する。画像表示タイミング情報付加手段1064は、無線データパケットに、画像表示タイミングを付加することにより、画像表示装置200へ画像表示タイミングの指示を行う。
例えば、画像表示装置200の有するタイマと同期済みのTSFタイマの現時刻が600(μsec)であり、画像処理や無線通信処理にかかる遅延時間を120(msec)であるとすると、画像表示タイミングは600+120000=120600(μsec)となる。この場合、画像表示タイミング情報付加手段1064は、無線データパケットに、画像表示タイミングとして、4byteを使用して、μsec単位で120600(μsec)を付加することにより、画像表示装置200へ画像表示タイミングの指示を行うようにしてもよい。
図12は、無線LANにおけるMACパケットの基本フォーマットの一実施例を示す。
MACパケットには、マックヘッダ(MAC Header)と、フレームボディ(Frame Body)と、フレームチェックシーケンス(Frame Check Sequence)とが含まれる。
Frame Bodyには、画像圧縮フォーマット情報と、画像データと、画像表示タイミング情報とが含まれる。例えば、Frame Bodyの最後部に、画像表示タイミング算出手段1162において算出された画像表示タイミング情報である120600を付加する。このようにすることで、画像表示装置200へ画像表示タイミングの指示を行うことができる。
1画像フレームは、画像フォーマットや圧縮率によって、数十KByteから数MByteのサイズで変化する。しかし、1無線パケットで送信できるデータ量は、数KByteである。このため、1画像フレームに対して、数十無線パケット〜数千無線パケットで送信する必要がある。
例えば、1画像フレームを40無線パケットで送信する場合、図12で示したように、Frame Bodyの最後部に、算出した画像表示タイミング情報を付加するのは、送信する画像フレームの最初の1無線パケットとしてもよい。
本変形例によれば、無線データパケットに画像表示タイミング情報を付加できるため、画像出力装置から複数の画像表示装置へ同時刻の画像表示タイミング指示することができる。このため、画像表示装置間での画像表示タイミングを同期させることができる。
また、画像表示タイミング情報を無線データパケットに、1画像フレームにつき1無線パケット付加することにより、少ないオーバーヘッドで、画像出力装置から複数の画像表示装置へ同時刻の画像表示タイミング指示することができる。このため、プロジェクタ間での画像表示タイミングを同期させることができる。
図13は、画像表示装置200の一変形例を示す。
画像表示装置200は、図3を参照して説明した画像表示装置において、画像表示調整手段210の機能をより具体化したものである。
画像表示調整手段210は、画像表示タイミング抽出手段2102と、タイミング比較手段2104とを備える。
画像表示タイミング抽出手段2102は、無線パケット通信手段204で受信された無線データパケットを解析し、画像表示タイミング情報を抽出する。
一方、画像デコード処理手段212は、無線データパケットに含まれる画像データを画像出力装置100で圧縮されたフォーマットでデコード処理を行う。
タイミング比較手段2104は、画像出力装置100と、他の画像表示装置が備えるタイマと同期済みのタイマと、画像表示タイミング抽出手段で抽出された画像表示タイミング情報の比較を行い、同時刻になったら、画像表示手段214へ画像を表示することを指示する。例えば、他の画像表示装置の備えるタイマと同期済みのTSFタイマを115600(μsec)、画像表示タイミング抽出手段2102で抽出された画像表示タイミングを120600(μsec)とする。タイミング比較手段2104は、5000(μsec)後に、他の画像表示装置の備えるタイマと同期済みのTSFタイマが120600(μsec)になり、画像表示タイミング抽出手段2102で抽出された画像表示タイミングと時刻が一致した時に、画像表示手段214へ画像を表示することを指示する。
本変形例によれば、同期済みのタイマと、抽出された画像表示タイミングとを比較し、一致した時に画像表示手段に画像の表示を指示することができる。このため、画像表示装置間での画像表示タイミングを同期させることができる。無線通信手段のタイマを画像表示タイミングの指示に使うため、画像デコード手段に独自にタイマを備えることなく実現できる。
画像表示システムの一実施例によれば、画像出力装置の画像データを、無線通信ネットワーク網を介して接続された複数の画像表示装置で表示を行う際に、複数の画像表示装置間での画像表示タイミングを同期させ、かつ安定して画像を表示することができる。
100 画像出力装置
200(nは、n>0の整数) 画像表示装置
特開2003−60652号公報

Claims (9)

  1. 画像出力装置と、該画像出力装置からの画像データを表示する画像表示装置とを有するシステムであって、
    前記画像出力装置は、
    前記画像表示装置との間で同期する第1の同期手段と、
    前記第1の同期手段により同期したタイミングに基づいて、前記画像表示装置により前記画像データが表示されるタイミングを指示するタイミング指示情報を生成する画像表示タイミング指示手段と、
    前記画像データと、前記タイミング指示情報とを含むパケットを無線送信する通信手段と
    を備え、
    前記画像表示装置は、
    前記画像出力装置からのパケットを受信する受信手段と、
    前記画像出力装置との間で同期する第2の同期手段と、
    前記第2の同期手段により同期したタイミングに基づいて、前記タイミング指示情報に従って、前記受信手段により受信したパケットに含まれる画像データを表示する調整を行う画像表示調整手段と
    を備えることを特徴とするシステム。
  2. 前記画像出力装置は、
    前記画像表示装置から、画像データの表示に要する遅延時間を取得する遅延時間取得手段と、
    該遅延時間取得手段で取得した遅延時間に応じて、前記画像表示装置へ送信する画像データの送信順序に関する優先度を設定する優先度制御手段と
    を有し、
    前記通信手段は、前記優先度制御手段により設定された優先度に従って、前記画像表示装置へ、前記パケットを無線送信し、
    前記画像表示装置は、
    前記画像表示装置は、画像データの表示に要する遅延時間を通知する遅延時間通知手段
    を有する、請求項1に記載のシステム。
  3. 前記第1の同期手段は、前記画像表示装置からのビーコンパケットに含まれる時間情報に基づいて、同期する、請求項1又は2に記載のシステム。
  4. 前記遅延時間通知手段は、前記画像出力装置へ、パケットを受信してから画像を表示するまでに要する遅延時間を含むビーコンパケットを送信する、請求項2に記載のシステム。
  5. 前記画像表示タイミング指示手段は、
    前記第1の同期手段により同期したタイミングに基づいて、画像を表示する画像表示タイミングを算出する画像表示タイミング算出手段と、
    該画像表示タイミング算出手段により算出された画像表示タイミングを含むパケットを生成する画像表示タイミング情報付加手段と
    を備える、請求項1ないし4のいずれか1項に記載のシステム。
  6. 前記画像表示タイミング情報付加手段は、各画像フレームについて、1無線パケットに、前記画像表示タイミングを含める、請求項4に記載のシステム。
  7. 前記画像表示調整手段は、
    前記画像出力装置からのパケットから前記タイミング指示情報を抽出するタイミング指示情報抽出手段と、
    前記タイミング指示情報抽出手段により抽出されたタイミング指示情報と、前記第2の同期手段により同期したタイミングとを比較する比較手段と
    を備え、
    前記比較手段により前記タイミング指示情報と、前記第2の同期手段により同期したタイミングとが一致した場合に、前記画像の表示を指示する、請求項1ないし6のいずれか1項に記載のシステム。
  8. 画像出力装置と、該画像出力装置からの画像データを表示する画像表示装置とを有するシステムにおける方法であって、
    前記画像出力装置は、
    前記画像表示装置との間で同期し、
    該同期したタイミングに基づいて、前記画像表示装置により前記画像データが表示されるタイミングを指示するタイミング指示情報を生成し、
    前記画像データと、前記タイミング指示情報とを含むパケットを無線送信し、
    前記画像表示装置は、
    前記画像出力装置からのパケットを受信し、
    前記画像出力装置との間で同期し、
    該同期したタイミングに基づいて、前記タイミング指示情報に従って、前記パケットに含まれる画像データを表示する調整を行う、方法。
  9. 前記画像出力装置は、
    前記画像表示装置から、画像データの表示に要する遅延時間を取得し、
    該遅延時間に応じて、前記画像表示装置へ送信する画像データの送信順序に関する優先度を設定し、
    前記無線送信する際に、前記優先度に従って、前記画像表示装置へ、前記パケットを無線送信し、
    前記画像表示装置は、
    画像データの表示に要する遅延時間を通知する、請求項8に記載の方法。
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