JP2014025274A - 鉄筋など棒状部材の連結具 - Google Patents

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Abstract

【課題】主として、コンクリート型枠内に配設された鉄筋に型枠板を支持するセパレーターを連結させるための連結手段として活用出来る連結具を提供する。
【解決手段】連続した帯状板をほぼU字形に形成して成る本体2の両側辺には、当該本体2のヒンジ用頂部5を除く両挟持用アーム部4a,4bの領域にのみ内側に折曲されたリブ6a,7aが形成され、一方の挟持用アーム部4bの自由端側における両側辺のリブ7aの外側面間の横巾が、他方の挟持用アーム部4aの自由端側における両側辺のリブ6aの内側面間の横巾よりも狭く構成され、締結用ボルト3の締結による両挟持用アーム部4a,4bの間隔の縮小に伴って、一方の挟持用アーム部4bの自由端側における両側辺のリブ7aが他方の挟持用アーム部4aの自由端側における両側辺のリブ6a間に嵌合する構成。
【選択図】図8

Description

本発明は、コンクリート型枠内に配設された鉄筋に型枠板を支持するセパレーターを連結させるための連結手段や、鉄筋やセパレーターどうしを継ぎ足して延長させる場合の鉄筋やセパレーターどうしの連結手段として活用出来る連結具に関するものである。
この種の連結具としては、ほぼU字形の本体と、この本体の挟持用アーム部間を締結する締結用ボルトから構成されて、前記締結用ボルトと直交する向きで挟持用アーム部間に挿通された棒状部材(鉄筋やセパレーターなど、以下同じ)を、前記締結用ボルトによる締結操作により両挟持用アーム部間で挟み付けて固定出来るように構成されたものが、非特許文献1によって知られている。即ち、非特許文献1には、その抜粋ページ(P100)の品番TPC3で示されるように、連続した帯状板をほぼU字形/V字形に曲げ加工して成る本体のヒンジ用頂部を除く一対の挟持用アーム部の両側辺にリブを内向きに折曲連設した連結具が示されている。ここで非特許文献1に記載の品番TPC3で示される連結具は、本体が挟持する棒状部材が鉄筋ではなく吊りボルトである。しかしながら、この非特許文献1に記載の品番TPC3で示される連結具(カタログは2003年4月版であるが、商品としては1967年当時から業界に流通している)は、鉄筋が取り扱われる建設現場と同じ建設現場に配設され且つ鉄筋と同じく金属製の棒状部材である吊りボルトに他の部材を取り付けるために使用されるものであって、現に吊りボルトとほぼ同一径の鉄筋であれば、非特許文献1に記載の品番TPC3で示される連結具を鉄筋に取り付け、この連結具の外側面にセパレーターを溶接することが出来る。
即ち、非特許文献1によって、左右一対の挟持用アーム部と、両挟持用アーム部を連結一体化するヒンジ用頂部とを形成するように、連続した帯状板をほぼU字形(又はほぼV字形)に曲げ加工して成る本体と、当該本体の両挟持用アーム部の自由端部どうしを互いに接近させるように締結する締結用ボルトから構成され、前記本体の両側辺には、ヒンジ用頂部を除く両挟持用アーム部の領域にのみ内側に折曲されたリブを形成して、両挟持用アーム部の曲げ強度を増大させると共に被挟持棒状部材に対する滑り防止効果を得るようにした連結具や、前記リブの内側縁に被挟持棒状部材を位置決めする凹部(非特許文献1に記載の品番TPC3で示される連結具も備えている)を形成して成る連結具は、従来周知のものである。
ネグロス電工株式会社発行の2003年4月版総合カタログ(2003/04A) 本非特許文献1の抜粋ページを同日付け物件提出書にて提出します。
しかしながら上記非特許文献1などによって知られている従来の連結具では、両挟持用アーム部の横巾が同一に構成されているので、両挟持用アーム部間で被挟持棒状部材を挟持するとき、両挟持用アーム部の両側辺のリブが互に突き合うことがないように構成しなければならないので、両挟持用アーム部間で挟持する被挟持棒状部材が最小径のものである場合を前提にして、リブを必要な強度が得られる高さにしなければならない。この結果、両挟持用アーム部間で挟持する被挟持棒状部材が最小径のものであっても両挟持用アーム部の自由端側の外側面間の間隔が大きくなり、延いては、大径の被挟持棒状部材を挟持するときには更に両挟持用アーム部の自由端側の外側面間の間隔が大きくなる。従って、連結具の本体が大型になるだけでなく、締結用ボルトとしても長尺のものが必要になり、連結具全体の大型化、重量アップ、延いてはコストアップにつながることになっていた。
本発明は、上記のような従来の問題点を解消することの出来る鉄筋など棒状部材の連結具を提案するものであって、第一発明(請求項1)に係る連結具は、後述する実施例との関係を理解し易くするために、当該実施例の説明において使用した参照符号を括弧付きで付して示すと、連続した帯状板を、左右一対の挟持用アーム部(4a,4b) と両挟持用アーム部(4a,4b)を連結一体化するヒンジ用頂部(5)を形成するようにほぼU字形に形成して成る本体(2)と、当該本体(2)の両挟持用アーム部(4a,4b) の自由端部どうしを互いに接近させるように締結する締結用ボルト(3) から構成され、前記本体(2)の両側辺には、ヒンジ用頂部(5)を除く両挟持用アーム部(4a,4b) の領域にのみ内側に折曲されたリブ(6a,6b,7a,7b)を形成して成る鉄筋など棒状部材の連結具(1)において、両挟持用アーム部(4a,4b)の内、一方の挟持用アーム部(4b)の自由端側における前記リブ(7a,7b) の外側面間の横巾が、他方の挟持用アーム部(4a)の自由端側における前記リブ(6a,6b)の内側面間の横巾よりも狭く構成され、前記締結用ボルト(3)の締結による両挟持用アーム部(4a,4b)の間隔の縮小に伴って、前記一方の挟持用アーム部(4b)の自由端側におけるリブ(7a,7b)が前記他方の挟持用アーム部(4a)の自由端側におけるリブ(6a,6b)間に嵌合する構成になっている。
上記本発明を実施する場合、具体的には第2発明(請求項2)のように、両挟持用アーム部(4a,4b)の自由端には、内側に折曲連設されたリブ(6c,7c)を形成し、両挟持用アーム部(4a,4b)は、前記ヒンジ用頂部(5)に隣接する突曲面領域と、この突曲面領域から自由端までの直線状領域とから構成し、両挟持用アーム部(4a,4b)の前記突曲面領域におけるリブ(6a,6b,7a,7b) 間の横巾は同一とし、一方の挟持用アーム部(4b)の前記直線状領域におけるリブ(7a,7b) の外側面間の横巾を狭く構成すると共にその直線状領域の長さを他方の挟持用アーム部(4a)の直線状領域の長さよりも短く構成し、前記締結用ボルト(3)の締結による両挟持用アーム部(4a,4b) の間隔の縮小に伴って、前記一方の挟持用アーム部(4b)の前記直線状領域における両側辺のリブ(7a,7b)と自由端のリブ(7c)が前記他方の挟持用アーム部(4a)における両側辺のリブ(6a,6b)間で且つ自由端のリブ(6c)の内側に嵌合するように構成することが出来る。
更に、第3発明(請求項3)のように、前記締結用ボルト(3)は、リブ間の横巾の広い前記他方の挟持用アーム部(4a)の自由端近傍に設けられた、当該挟持用アーム部(4a)の長さ方向に長いボルト挿通孔(9)を内向きに貫通させると共に、その螺軸部(3a)を、リブ間の横巾の狭い前記一方の挟持用アーム部(4b)の自由端近傍に設けられた貫通ネジ孔(11)に螺合貫通させ、リブ間の横巾の広い前記他方の挟持用アーム部(4a)の両側辺のリブ(6a,6b)と自由端のリブ(6c)とは連続一体に形成し、リブ間の横巾の狭い前記一方の挟持用アーム部(4b)の自由端のリブ(7c)は、両側辺のリブ(7a,7b)とは切り離して形成することが出来る。
上記第1発明に係る鉄筋など棒状部材の連結具は、両挟持用アーム部間で挟持する被挟持棒状部材が最小径のものである場合、締結用ボルトによって両挟持用アーム部の自由端側を互いに接近させて当該最小径の被挟持棒状部材を挟持固定したときに、一方の挟持用アーム部の自由端側における両側辺のリブが他方の挟持用アーム部の自由端側における両側辺のリブ間に嵌合するように構成して使用するものであり、係る第1発明の連結具によれば、被挟持棒状部材を挟持固定したときの両挟持用アーム部の自由端側の外側面間の間隔を、最小径の被挟持棒状部材を挟持固定したときの両挟持用アーム部間におけるリブの嵌合深さ分だけ狭めることが出来る。換言すれば、リブは必要な曲げ強度を確保出来るだけの高さに構成しながら、最大径の被挟持棒状部材を挟持固定したときの両挟持用アーム部の自由端側の外側面間の間隔を、最小径の被挟持棒状部材を挟持固定したときの両挟持用アーム部間におけるリブの嵌合深さ分だけ狭めることが出来て、締結用ボルトの長さも短くし得るので、連結具全体の小型化、軽量化、延いてはコストダウンを図ることが出来る。
尚、前記第2発明の構成によれば、両挟持用アーム部のヒンジ用頂部側の端部は、突曲面領域であることと横巾が同じで特に片側の挟持用アーム部の横巾を狭める必要が無いので、十分な強度を持たせることが出来る。一方、両挟持用アーム部の自由端側の強度も、自由端のリブの存在により高めることが出来る。従って、被挟持棒状部材を強力に挟持固定させることが出来る。
又、一方の挟持用アーム部の自由端近傍には、締結用ボルトを螺合させる貫通ネジ孔が必要であり、他方の挟持用アーム部の自由端近傍に必要なボルト挿通孔は、締結に伴って当該他方の挟持用アーム部に対する締結用ボルトの角度変化を吸収するために、挟持用アーム部の長さ方向に長い長孔としなければならないし、締結用ボルトの頭部を受ける突曲面も必要になるので、ボルト挿通孔が設けられる側の挟持用アーム部の自由端側は広い横巾も必要になる。この結果、ボルト挿通孔が設けられる側の挟持用アーム部の自由端側は強度が大幅に低下することになる。
然るに、前記第3発明の構成によれば、このボルト挿通孔が設けられる側の挟持用アーム部を、両側辺のリブ間の間隔が広くなる側の挟持用アーム部としているので、ボルト挿通孔や締結用ボルトの頭部を受ける突曲面を容易に形成することが容易になり、しかもその自由端側は、両側辺のリブと連続一体の自由端のリブの存在により、両側辺のリブの開き変形を確実に阻止して強度を十分に高めることが出来る。一方、貫通ネジ孔が設けられる側の横巾の狭い方の挟持用アーム部の両側辺のリブは、他方の挟持用アーム部の両側辺のリブ間に嵌合するので、その開き変形は、他方の挟持用アーム部の両側辺のリブによって抑制出来、自由端のリブが両側辺のリブから切り離されていても、強度面での影響は少ない。一方、横巾の狭い方の挟持用アーム部は、貫通ネジ孔の深さを深くするためのバーリング加工も必要であり、両側辺のリブの内側面間の間隔も狭いことから、貫通ネジ孔のバーリング加工と、両側辺のリブと自由端のリブとを連続一体に形成するための深絞り加工の両方を採用することには無理があるが、横巾の狭い方の挟持用アーム部における自由端のリブは単なる曲げ加工で形成できるので、加工が容易に行える。更に、この自由端のリブは、その内側近傍に設けられることになる貫通ネジ孔に対する締結用ボルトの螺軸部先端の螺入時のガイドにもなり、自由端が解放されている場合よりも、締結用ボルトの締結開始のための操作が容易になる。
図1は、本発明の一実施例に係る連結具の正面図である。 図2Aは、同上連結具の左側面図であり、図2Bは、同上連結具の右側面図である。 図3は、同上連結具の平面図である。 図4は、同上連結具の本体のみの中央縦断正面図である。 図5Aは、図1のA−A線断面図であり、図5Bは、図1のB−B線断面図である。 図6は、図1のC−C線断面図である。 図7A〜図7Cは、同上連結具の使用例1〜使用例3を示す正面図である。 図8A〜図8Dは、同上連結具の使用例4〜使用例7を示す正面図である。
図1〜図6に示す本発明一実施例に係る連結具1は、本体2と締結用ボルト3から構成されている。本体2は、連続した帯状板を、左右一対の挟持用アーム部4a,4bと両挟持用アーム部4a,4bを連結一体化するヒンジ用頂部5を形成するようにほぼU字形(ほぼV字形)に形成したものである。両挟持用アーム部4a,4bは、その自由端からヒンジ用頂部5に近い位置までの直線状領域と、当該直線状領域とヒンジ用頂部5までの突曲面領域とを備えたものであり、この両挟持用アーム部4a,4bの長さ方向と平行な両側辺の全域(前記直線状領域と突曲面領域)には、内側に突出するリブ6a,6b及び7a,7bが折曲連設されている。又、一方の挟持用アーム部4aの自由端には、前記リブ6a,6bとも連続一体化されたリブ6cが内側へ折曲連設されて、リブ6a,6bの広がり変形を防止している。他方の挟持用アーム部4bの自由端には、リブ7a,7bと切り離された状態のリブ7cが内側へ折曲連設されている。
両挟持用アーム部4a,4bの長さは同じではなく、挟持用アーム部4aの方が少し長い。そして長さが短い方の挟持用アーム部4bは、その前記直線状領域におけるリブ7a,7bの外側面間の横巾が、挟持用アーム部4aにおけるリブ6a,6bの内側面間の横巾よりも狭められており、ヒンジ用頂部5の曲げ変形を伴わせて両挟持用アーム部4a,4bを自由端どうし互いに接近させるように変形させたとき、挟持用アーム部4bの前記直線状領域におけるリブ7a〜7cが挟持用アーム部4aにおけるリブ6a〜6cの内側に嵌まり込めるように構成している。
更に、本体2の両挟持用アーム部4a,4bの内、挟持用アーム部4aの自由端側の領域には、外側に膨出する突曲部8が形成されている。この突曲部8には、当該突曲部8における挟持用アーム部4aの長さ方向に沿った突曲頂面には、その長さのほぼ全域にわたって連続するボルト挿通孔9が穿設されている。又、挟持用アーム部4bの自由端近傍位置には、バーリング加工により形成されて外向きに突出する貫通筒状部10の内側にネジ溝を加工して形成した貫通ネジ孔11が設けられている。
締結用ボルト3は、その螺軸部3aをボルト挿通孔9に外側から内向きに挿通させると共に、その先端部を貫通ネジ孔11に螺合させることが出来るものであって、前記のようにヒンジ用頂部5の曲げ変形を伴わせて両挟持用アーム部4a,4bを自由端どうし互いに接近させるように変形させたとき、その変形度合いに応じて螺軸部3aがボルト挿通孔9内を長さ方向に移動出来るように構成している。又、螺軸部3aを貫通ネジ孔11から内側に離脱させたとき、当該螺軸部3aをボルト挿通孔9から引き抜いて締結用ボルト3を本体2から外すことが出来るが、自然な脱落を防止するために、ボルト挿通孔9から内側に貫挿された螺軸部3aに抜け止め用座板12を螺嵌させている。この抜け止め用座板12は、一般にプッシュナットと称される部材の内周部に放射状の切込みを入れて、螺軸部3aに対する相対回転抵抗を少なくしたものである。
又、両挟持用アーム部4a,4bの両側辺のリブ6a,6b及び7a,7bには、長い傾斜内側縁13aとこれに続く短い奥側傾斜内側縁13bとから成るへの字形の内側縁が形成されている。長い傾斜内側縁13aは、ボルト挿通孔9や貫通ネジ孔11が設けられた付近から各挟持用アーム部4a,4bにおける前記直線状領域のヒンジ用頂部5側の端部付近にかけてリブ高さが漸減する方向に傾斜し、奥側傾斜内側縁13bは、ヒンジ用頂部5側ほど内側に張出すように長い傾斜内側縁13aとは逆向きに傾斜している。尚、長い傾斜内側縁13aから各挟持用アーム部4a,4bの自由端までのリブ6a,6b及び7a,7bの内側縁13cは、前記自由端側ほどリブ高さが漸減するように長い傾斜内側縁13aとは逆向きに傾斜させて、両挟持用アーム部4a,4bを棒状部材に対して被せる操作が容易になるようにすると共に、前記のようにヒンジ用頂部5の曲げ変形を伴わせて両挟持用アーム部4a,4bを自由端どうし互いに接近させるように変形させたとき、挟持用アーム部4bのリブ7a,7bが相手側の挟持用アーム部4aと干渉するのを避けるようにしている。
更に、両挟持用アーム部4a,4bの前記直線状領域と突曲面領域の間付近には、棒状体を両挟持用アーム部4a,4b間にわたって前記締結用ボルト3と平行な向きに貫挿させるための貫挿孔14a,14bが設けられている。この貫通孔14a,14bは、ほぼ真円形の孔の内周面から前記ヒンジ用頂部5側に膨出する小径切円形の凹入部15が連設されたものである。尚、本体2の平坦なヒンジ用頂部5には、この連結具1が使用状態において打設コンクリート中に埋められる場合に、本体2の内側に空気溜まりが生じるのを防止する空気抜き孔16を設けておくことが出来る。
以下、上記構成の連結具1の使用方法について説明すると、使用前の連結具1では、締結用ボルト3の螺軸部3aの先端を貫通ネジ孔11に螺合させて、当該締結用ボルト3を本体2に一体化しておくものであるが、このとき螺軸部3aに螺嵌する抜け止め用座板12は、挟持用アーム部4bの内側に隣接する位置にある。使用に際しては、締結用ボルト3の頭部3bをネジ戻し方向に回転操作して、螺軸部3aを貫通ネジ孔11から内側へ離脱させるが、当該螺軸部3aがボルト挿通孔9から外側へ抜け落ちることは、螺軸部3aに螺嵌している抜け止め用座板12がボルト挿通孔9の内側に引っ掛かることにより防止出来る。このとき、抜け止め用座板12の位置によってボルト挿通孔9の内側に突出する螺軸部3aの長さが長くなり過ぎて後の作業に邪魔になるようであれば、螺軸部3aを外に引っ張りながらネジ戻し方向に回転させ、ボルト挿通孔9の内側に引っ掛かっている抜け止め用座板12に対して螺軸部3aを外側へ移動させれば良い。
上記のように使用の準備が出来た連結具1は、図7及び図8の各図に示す使用例のように、第一棒状部材(例えば鉄筋)B1に対する第二棒状部材(例えばセパレーター)B2の連結に使用することが出来る。
図7Aに示す使用例1のように、第一棒状部材B1と第二棒状部材B2とを十字状に互いに当接させて連結するときは、第二棒状部材B2を本体2の貫挿孔14a,14bに貫挿させた状態の本体2を第一棒状部材B1に、その両挟持用アーム部4a,4b間に第一棒状部材B1が嵌まり込むように外嵌させる。又は、先に第一棒状部材B1に本体2を外嵌させた後、貫挿孔14a,14bに第二棒状部材B2を貫挿させる。この状態で締結用ボルト3の螺軸部3aを貫通ネジ孔11に螺合させ、当該締結用ボルト3をネジ込み方向に回転操作すると、本体2の両挟持用アーム部4a,4bが、ヒンジ用頂部5の曲げ変形を伴ってその自由端が互いに接近するように変形し、第一棒状部材B1が両挟持用アーム部4a,4b間に挟み付けられる。このとき第一棒状部材B1は、両挟持用アーム部4a,4bのリブ6a,6b及び7a,7bの長い傾斜内側縁13aによって挟み付けられる結果、ヒンジ用頂部5のある奥側へ移動せしめられ、第二棒状部材B2に圧接して当該第二棒状部材B2をヒンジ用頂部5のある奥側へ押圧移動させることになる。
上記作用により、第二棒状部材B2は本体2の貫挿孔14a,14bに対し凹入部15のある側へ押圧され、当該凹入部15の入り口両側の角部によって両挟持用アーム部4a,4bの横巾方向のセンター位置にセンタリングされて位置決めされると同時に、当該第二棒状部材B2に圧接している第一棒状部材B1は、両挟持用アーム部4a,4bのリブ6a,6b及び7a,7bの長い傾斜内側縁13aの内端近傍位置で挟み付けられて、両挟持用アーム部4a,4bの横巾方向と平行な向きに位置決めされるので、第一棒状部材B1と第二棒状部材B2とは、正確に十字状に互いに当接する状態に連結される。尚、ネジ込み方向に回転操作される締結用ボルト3は、両挟持用アーム部4a,4bがヒンジ用頂部5の曲げ変形を伴ってその自由端が互いに接近するように変形するのに伴って、挟持用アーム部4aのボルト挿通孔9を貫通する角度と位置が変化してゆくことになるが、当該ボルト挿通孔9が突曲部8に設けられているので、その頭部3bの周縁より内側に入った内側面において、挟持用アーム部4aの突曲部8の突曲外側面に当接することになり、頭部3bの周縁が挟持用アーム部4aの外側面に当接することは避けられる。
図7Bや図7Cに示す使用例2又は3のように、第一棒状部材B1に本体2を単独で固定し、第二棒状部材B2は、当該本体2の外側面上の任意の位置に任意の向きに溶接することが出来る。例えば図7Bに示す使用例2では、第一棒状部材B1と平行な向きで第二棒状部材B2を片側の挟持用アーム部4a(又は4b)の外側面上に溶接しており、図7C示す使用例3では、第一棒状部材B1と直交する向きで第二棒状部材B2を片側の挟持用アーム部4a(又は4b)の外側面上に溶接している。勿論、本体2のヒンジ用頂部5の外側面に第二棒状部材B2を溶接することも可能である。この場合、図示のようにヒンジ用頂部5が平坦な外側面を有するように構成しておくのが望ましいが、場合によっては、両挟持用アーム部4a,4bの突曲面領域どうしを連続させるような突曲面を有する形状に構成することも出来る。
上記の図7Bや図7Cに示す使用例2又は3では、第一棒状部材B1に本体2を外嵌させた状態で締結用ボルト3により両挟持用アーム部4a,4bを互いに接近させるように変形させたとき、両挟持用アーム部4a,4bのリブ6a,6b及び7a,7bの長い傾斜内側縁13a間で挟み付けられる第一棒状部材B1は、当該長い傾斜内側縁13aとこれに続く奥側傾斜内側縁13bとの間の最深部まで移動せしめられ、その位置で両挟持用アーム部4a,4bにより挟持固定される。従って、ヒンジ用頂部5の曲げ変形を伴ってその自由端が互いに接近するように変形する両挟持用アーム部4a,4bの変形量が先の使用例1と比較して若干大きくなり、図示のように横巾が狭く且つ長さの短い方の挟持用アーム部4bの直線状領域におけるリブ7a,7bが、横巾が広く且つ長さの長い方の挟持用アーム4aの直線状領域におけるリブ6a,6b間に少し嵌まり込むことになる。
図8A〜図8Dに示す使用例4〜7のように、第一棒状部材B1と第二棒状部材B2を並列させた状態で互いに連結すること(図8A)、2本の第一棒状部材B1を並列させた状態で互いに連結すること(図8B)、2本の第一棒状部材B1と1本の第二棒状部材B2の合計3本の棒状部材を並列させた状態で互いに連結すること(図8C)、或いは2本第二棒状部材B2を並列させた状態で互いに連結すること(図8D)も可能であるし、以上の使用例1〜7の組み合わせも可能である。
上記何れの使用例においても、並列する複数本の棒状部材に対して本体2を外嵌させ、締結用ボルト3の締結作用により両挟持用アーム部4a,4bを互いに接近させるように変形させ、以て、複数本の互いに並列する棒状部材を両挟持用アーム部4a,4bのリブ6a,6b及び7a,7bの内側縁(長い傾斜内側縁13aと奥側傾斜内側縁13bとから成るへの字形内側縁)間で挟み付けて固定することになるが、太い棒状部材と細い棒状部材とを並列させた状態で互いに連結するときは、図8Aの使用例4や図8Cの使用例6で示すように、細い方の棒状部材を挟持用アーム部4a,4bの自由端側に、太い方の棒状部材をヒンジ用頂部5のある側に配置するのが望ましい。
これら何れの使用例においても、両挟持用アーム部4a,4bを互いに接近させるように変形させたとき、各棒状部材は、リブ6a,6b及び7a,7bの内側縁で挟み付けられる各棒状部材がそれぞれほぼ等しい挟持力を受けることになる位置、即ち、長い傾斜内側縁13aとこれに続く奥側傾斜内側縁13bとの間の最深部付近までリブ6a,6b及び7a,7bに沿って移動せしめられ、最終的に各棒状部材が両挟持用アーム部4a,4bのリブ6a,6b及び7a,7bの内側縁で確実に挟持固定されることになる。勿論、図8Dの使用例7のように、細い棒状部材のみを挟持固定するときは、ヒンジ用頂部5の曲げ変形を伴ってその自由端が互いに接近するように変形する両挟持用アーム部4a,4bの変形量が大きくなり、図示のように挟持用アーム部4bの直線状領域におけるリブ7a,7bが挟持用アーム4aの直線状領域におけるリブ6a,6b間に嵌まり込む深さも大きくなり、挟持用アーム部4bの自由端のリブ7cも挟持用アーム4aの自由端のリブ6cの内側に嵌まり込むことになる。
連結具1は以上のように使用出来るものであるが、締結用ボルト3の螺軸部3aに螺嵌させた抜け止め用座板12は、当該締結用ボルト3のネジ込みに伴って貫通ネジ孔11の内側に圧接され、その摩擦抵抗で抜け止め用座板12は回転することなく螺軸部3aのみが抜け止め用座板12に対して螺進することになるので、作業者は抜け止め用座板12の存在を意識せずに締結用ボルト3の締結操作を行うことが出来る。
本発明の連結具は、コンクリート型枠内に配設された鉄筋に型枠板を支持するセパレーターを連結させるための連結手段や、鉄筋やセパレーターどうしを継ぎ足して延長させる場合の鉄筋やセパレーターどうしの連結手段として活用出来る。
1 連結具
2 本体
3 締結用ボルト
4a,4b 挟持用アーム部
5 ヒンジ用頂部
6a〜7c リブ
8 突曲部
9 ボルト挿通孔
11 貫通ネジ孔
12 抜け止め用座板
13a 長い傾斜内側縁
13b 短い奥側傾斜内側縁
14a,14b 貫挿孔
15 凹入部
16 空気抜き孔
B1 第一棒状部材(例えば鉄筋)
B2 第二棒状部材(例えばセパレーター)

Claims (3)

  1. 連続した帯状板を、左右一対の挟持用アーム部と両挟持用アーム部を連結一体化するヒンジ用頂部を形成するようにほぼU字形に形成して成る本体と、当該本体の両挟持用アーム部の自由端部どうしを互いに接近させるように締結する締結用ボルトから構成され、前記本体の両側辺には、ヒンジ用頂部を除く両挟持用アーム部の領域にのみ内側に折曲されたリブを形成して成る鉄筋など棒状部材の連結具において、両挟持用アーム部の内、一方の挟持用アーム部の自由端側における前記リブの外側面間の横巾が、他方の挟持用アーム部の自由端側における前記リブの内側面間の横巾よりも狭く構成され、前記締結用ボルトの締結による両挟持用アーム部の間隔の縮小に伴って、前記一方の挟持用アーム部の自由端側におけるリブが前記他方の挟持用アーム部の自由端側におけるリブ間に嵌合するように構成されている、鉄筋など棒状部材の連結具。
  2. 両挟持用アーム部の自由端には、内側に折曲連設されたリブが形成され、両挟持用アーム部は、前記ヒンジ用頂部に隣接する突曲面領域と、この突曲面領域から自由端までの直線状領域とから成り、両挟持用アーム部の前記突曲面領域におけるリブ間の横巾は同一であり、一方の挟持用アーム部の前記直線状領域におけるリブの外側面間の横巾が狭く構成されると共にその直線状領域の長さが他方の挟持用アーム部の直線状領域の長さよりも短く構成され、前記締結用ボルトの締結による両挟持用アーム部の間隔の縮小に伴って、前記一方の挟持用アーム部の前記直線状領域における両側辺のリブと自由端のリブが前記他方の挟持用アーム部における両側辺のリブ間で且つ自由端のリブの内側に嵌合するように構成されている、請求項1に記載の鉄筋など棒状部材の連結具。
  3. 前記締結用ボルトは、リブ間の横巾の広い前記他方の挟持用アーム部の自由端近傍に設けられた、当該挟持用アーム部の長さ方向に長いボルト挿通孔を内向きに貫通すると共に、その螺軸部がリブ間の横巾の狭い前記一方の挟持用アーム部の自由端近傍に設けられた貫通ネジ孔に螺合貫通するものであって、リブ間の横巾の広い前記他方の挟持用アーム部の両側辺のリブと自由端のリブとは連続一体に形成され、リブ間の横巾の狭い前記一方の挟持用アーム部の自由端のリブは、両側辺のリブとは切り離されて形成されている、請求項2に記載の鉄筋など棒状部材の連結具。
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