JP2014024676A - 乗客コンベアの支承部掛かり代変位確認方法 - Google Patents

乗客コンベアの支承部掛かり代変位確認方法 Download PDF

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Abstract

【課題】上階側支承部及び下階側支承部を建物側の受け梁に架け渡して構成してなる乗客コンベアにおいて、乗客コンベアの支承部と建物側の受け梁との掛かり代の変位を確認する方法を提供する。
【解決手段】非固定側の受け梁10aに対する支承部1aの掛かり代aについて、目盛りの付いた長尺の計測棒Pを使用し、該計測棒Pの一方の端部P1を押し当てる受け梁10a側の定点20aと乗客コンベアの非固定支承部1a側の定点21aとを設定し、両定点を結ぶ線に沿って計測棒Pの一方の端部P1を受け梁10a側の定点20aに押し当てて非固定支承部側の定点21aから計測棒Pの他方の端部P2までの長さLを計測することにより支承部掛かり代aの変位を確認する。
【選択図】図3

Description

本発明の実施形態は、乗客コンベアの支承部掛かり代変位確認方法に関する。
エスカレーターや動く歩道等の乗客コンベアは、上階側及び下階側のトラス水平部に取り付けた支承部をそれぞれ建物の上階側及び下階側の受け梁に架け渡して設置される。一般的に、建物の下階側の受け梁と乗客コンベアの下階側支承部とは溶接やボルト締結によって固定されている。しかし、建物の上階側の受け梁と乗客コンベアの上階側支承部は固定されておらず、摺動可能に設置されている。
なお、建物の上階側の受け梁と乗客コンベアの上階側支承部とは溶接やボルト締結によって固定され、建物の下階側の受け梁と乗客コンベアの下階側支承部は固定されておらず、摺動可能に設置されている場合もある。その場合には、乗客コンベアの下階側支承部と建物の下階側の受け梁とに一定以上の掛かり代が必要となる。また、建物の上階側の受け梁と乗客コンベアの上階側支承部及び建物の下階側の受け梁と乗客コンベアの下階側支承部のいずれも固定されておらず、摺動可能に設置されている場合もある。その場合には、乗客コンベアの上階側支承部と建物の上階側の受け梁とに一定以上の掛かり代が必要となり、乗客コンベアの下階側支承部と建物の下階側の受け梁とに一定以上の掛かり代が必要となる。
このように上階側及び下階側のトラス水平部にそれぞれ取り付けた支承部と建物の上階側及び下階側の各受け梁とのいずれか一方又は双方を非固定にする理由は、地震や経年変化による建物の上階側及び下階側の受け梁の間隔が広くなったり、狭くなったりした場合でも、支承部と受け梁とが摺動してその広狭を吸収することにより乗客コンベアや建物が破損しないようにするためである。
そのため、乗客コンベアを安定的に支持するには、建物の上階側の受け梁と乗客コンベアの上階側支承部とが非固定である場合には、上階側の受け梁と上階側支承部とに一定以上の掛かり代が必要となる。また、同様に建物の下階側の受け梁と乗客コンベアの下階側支承部とが非固定である場合には、下階側の受け梁と下階側支承部とに一定以上の掛かり代が必要となる。さらに、同様に建物の上階側の受け梁と乗客コンベアの上階側支承部及び建物の下階側の受け梁と乗客コンベアの下階側支承部のいずれも非固定である場合には、上階側の受け梁と上階側支承部とに一定以上の掛かり代が必要となり、かつ、下階側の受け梁と下階側支承部とに一定以上の掛かり代が必要となる。
しかしながら、乗客コンベアは一旦据え付けられてしまうと、乗客コンベアの上階側及び下階側の支承部が、建物の上階側及び下階側の各床面下に隠れてしまうので、上下階ともに建物の受け梁に掛けられた支承部の掛かり代を外部から見ることはもちろんその変位を確認することが不可能である。そのため、仮に地震等の揺れが発生し、例えば、建物の上階側受け梁に掛けられた乗客コンベアの上階側支承部の掛かり代が減少するなどの変位が生じて乗客コンベアが落下する危険性が高まった場合でも、上階支承部の掛かり代の変位を確認するすべがなかった。なお、上記したように乗客コンベアの支承部と建物の受け梁とが固定されている方には、掛かり代が減少して乗客コンベアが落下する危険性が高まるような問題は発生しない。
本発明が解決しようとする課題は、上階側支承部及び下階側支承部を建物側の受け梁に架け渡して構成してなる乗客コンベアにおいて、乗客コンベアの支承部と建物側の受け梁との掛かり代の変位を確認する支承部掛かり代変位確認方法を提供することを目的とする。
本発明の実施形態に係る乗客コンベアの支承部掛かり代変位確認方法は、上記の目的を達成するため、建屋の受け梁間に架け渡して設置され、建屋の各受け梁上に掛けられる掛かり代により支承可能な支承部を両端に有し、建屋の各受け梁にそれぞれ掛けられる乗客コンベアの支承部の少なくとも一方が受け梁に固定されずに取り付けられる乗客コンベアにおいて、非固定側の受け梁に対する支承部の掛かり代について、長尺の計測棒を使用し、該計測棒の一方の端部を押し当てる受け梁側の定点と乗客コンベアの非固定支承部側の定点とを設定し、両定点を結ぶ線に沿って計測棒の一方の端部を受け梁側の定点に押し当てて非固定支承部側の定点から計測棒の他方の端部までの長さを計測することにより乗客コンベアの支承部掛かり代の変位を確認することを特徴とする。
実施例1に係るエスカレーターの概略側面図である。 実施例1に係るエスカレーターにおいて、計測棒を装着する状態を表す上階部の概略側面図である。 実施例1に係るエスカレーターにおいて、計測棒により掛かり代を計測している状態を表す上階部の概略側面図である。 実施例1に係るエスカレーターにおいて、計測棒によりズレが生じた掛かり代を計測している状態を表す上階部の概略側面図である。 実施例2に係るエスカレーターの概略側面図である。 実施例2に係るエスカレーターにおいて、計測棒を装着する状態を表す下階部の概略側面図である。 実施例2に係るエスカレーターにおいて、計測棒により掛かり代を計測している状態を表す下階部の概略側面図である。 実施例2に係るエスカレーターにおいて、計測棒によりズレが生じた掛かり代を計測している状態を表す下階部の概略側面図である。 実施例4に係るエスカレーターにおいて、計測棒を装着する状態を表す上階部の概略側面図である。 実施例4に係るエスカレーターにおいて、計測棒を装着した状態を表す上階部の概略側面図である。 実施例5に係るエスカレーターにおいて、計測棒により掛かり代を計測している状態を表す上階部の概略平面図である。 実施例5に係るエスカレーターにおいて、計測棒によりズレが生じた掛かり代を計測している状態を表す上階部の概略平面図である。
以下、本発明の実施の形態に係る乗客コンベアについて、図面を参照して説明する。なお、本実施の形態は、エスカレーターを例にして説明するが、動く歩道等の乗客コンベアに対しても適用できるものである。
本発明の実施の形態に係るエスカレーターEは、図1に示すように、建屋の上階Aと下階Bとの間に架け渡して据え付けられるトラス1と、チェーン(図示せず)により無端状に連結されて循環移動する複数の踏段3と、踏段3を循環移動させる踏段駆動機構(図示せず)が収納されている機械室9と、踏段3の両側に配設される一対の欄干4と、欄干4に巻き掛けられて循環移動する手摺ベルト5とを有している。図中のA1は建屋の上階A側の床であり、B1は建屋の下階B側の床であり、6はエスカレーターEの乗降口に敷設された乗降板である。
トラス1の上階側端部には上階側支承部1aが設けられ、トラス1の下階側端部には下階側支承部1bが設けられている。上階側支承部1aは、図2に示すように、建屋の上階側の受け梁10aに支承され、建屋の震動がトラス1に直接伝わらない構造、例えば、建屋の受け梁10aの上に上階側支承部1aを載置して、その掛かり代aが摺動可能な固定しない(非固定)構造になっている。下階側支承部1bは、建屋の下階側の受け梁10bに支承され、建屋に固定された構造、例えば、建屋の受け梁10bの上に下階側支承部1bを載置してその掛かり代bの箇所において建屋の受け梁10bと下階側支承部1bとをボルト等で固定した構造になっている。
次に、上階側受け梁10aに対する上階側支承部1aの掛かり代aの長さの計測方法について説明する。まず、図2に示すように、目盛りを付した長尺の計測棒Pを用意し、また、上階側受け梁10aにおける定点20aを設定しておき、さらに、該定点20aに対して水平方向の貫通孔Hを機械室のフレームを構成するトラス1及び上階側支承部1aに形成して該貫通孔Hの入り口を上階支承部側の定点21aとして設定しておく。なお、計測棒Pは、丸棒・角棒などのたわみの少ない部材であれば何でもよい。
そして、図2の矢符sで示すように、計測棒Pの一方の端部P1を機械室側から貫通孔Hに通していき、図3に示すように、計測棒Pの一方の端部P1を定点20aに押し当てる。そこで定点21aから計測棒Pの他方の端部P2までの長さを、計測棒Pに付した目盛りを利用して計測し、基準値Lとして記録する。なお、エスカレーターを新規に据え付けたときに前記のように計測して基準値とすべきである。しかし、既設のエスカレーターにおいても、上階側受け梁10aに対する上階側支承部1aの掛かり代aの長さが変化していないと判断される場合には基準値とすることができる。
次に、定期的に又は地震発生後に上記と同様の手順で計測する。すなわち、計測棒Pの一方の端部P1を機械室側から貫通孔Hに通し、図4に示すように、計測棒Pの一方の端部P1を定点20aに押し当てる。そこで定点21aから計測棒Pの他方の端部P2までの長さを、計測棒Pに付した目盛りを利用して計測し、現在値L1として記録する。
そして、基準値Lと現在値L1を比較して、例えば図4に示す場合のように、基準値Lよりも現在値L1の方が短くなっている場合には、上階側受け梁10aに対する上階側支承部1aの掛かり代aの長さが基準値Lと現在値L1との差kだけ短くなっていることが確認できる。
本実施例は上記した計測方法であるため、上階側受け梁10aに対する非固定側の上階側支承部1aの掛かり代aの長さの変位を容易に確認することができる。また、このようにして確認した結果によって保守の必要性を検討し、必要に応じて保守を実施することにより上階側受け梁10aに対する非固定側の上階側支承部1aの掛かり代aの長さが短くなることによるエスカレーター落下のおそれが解消され、エスカレーター落下の防止となる。
なお、本実施例においては目盛りを付した計測棒Pを使用したが、目盛りを付していない計測棒を使用することも可能であり、その場合は適宜の測定具で定点21aから計測棒Pにおける他方の端部P2までの長さを計測すれば、上記と同様に上階側受け梁10aに対する非固定側の上階側支承部1aの掛かり代aの長さを確認することできる。
本実施例は、実施例1における上階側と下階側とを逆にした実施形態である。すなわち、本実施例においては、図5に示すように、下階側の受け梁10bに対して下階側支承部1bの掛かり代b’が摺動可能な固定しない(非固定)構造とし、上階側支承部1aの掛かり代a’の箇所において建屋の上階側の受け梁10aと上階側支承部1aとをボルト等で固定した構造としたものである。なお、本実施例について実施例1と同一構造の部分は、実施例1と同一符号を使用すると共にその説明は実施例1の説明を援用する。
以下に、本実施例における下階側受け梁10bに対する下階側支承部1bの掛かり代b’の長さの計測方法について説明する。図6に示すように、目盛りを付した長尺の計測棒Pを用意し、また、下階側受け梁10bにおける定点20bを設定しておき、さらに、該定点20bに対して水平方向の貫通孔H1を機械室のフレームを構成するトラス1及び下階側支承部1bに形成して該貫通孔H1の入り口を下階支承部側の定点21bとして設定しておく。なお、計測棒Pは、丸棒・角棒などのたわみの少ない部材であれば何でもよい。
そして、図6の矢符tで示すように、計測棒Pの一方の端部P1を機械室側から貫通孔H1に通していき、図7に示すように、計測棒Pの一方の端部P1を定点20bに押し当てる。そこで定点21bから計測棒Pの他方の端部P2までの長さを、計測棒Pに付した目盛りを利用して計測し、基準値Lとして記録する。なお、エスカレーターを新規に据え付けたときに前記のように計測して基準値とすべきである。しかし、既設のエスカレーターにおいても、下階側受け梁10bに対する下階側支承部1bの掛かり代b’の長さが変化していないと判断される場合には基準値とすることができる。
次に、定期的に又は地震発生後に上記と同様の手順で計測する。すなわち、計測棒Pの一方の端部P1を機械室側から貫通孔H1に通し、図8に示すように、計測棒Pの一方の端部P1を定点20bに押し当てる。そこで定点21bから計測棒Pの他方の端部P2までの長さを、計測棒Pに付した目盛りを利用して計測し、現在値L1として記録する。
そして、基準値Lと現在値L1を比較して、例えば図8に示す場合のように、基準値Lよりも現在値L1の方が短くなっている場合には、下階側受け梁10bに対する下階側支承部1bの掛かり代b’の長さが基準値Lと現在値L1との差k1だけ短くなっていることが確認できる。
本実施例は上記した計測方法であるため、下階側受け梁10bに対する非固定側の下階側支承部1bの掛かり代b’の長さの変位を容易に確認することができる。また、このようにして確認した結果によって保守の必要性を検討し、必要に応じて保守を実施することにより下階側受け梁10bに対する非固定側の下階側支承部1bの掛かり代b’の長さが短くなることによるエスカレーター落下のおそれが解消され、エスカレーター落下の防止となる。
なお、本実施例においては目盛りを付した計測棒Pを使用したが、目盛りを付していない計測棒を使用することも可能であり、その場合は適宜の測定具で定点21bから計測棒Pにおける他方の端部P2までの長さを計測すれば、上記と同様に下階側受け梁10bに対する非固定側の下階側支承部1bの掛かり代b’の長さを確認することができる。
本実施例については図示は省略するが、本実施例は実施例1と実施例2とを組み合わせたものである。すなわち、本実施例は、実施例1において図2〜図4をもって説明したように、建屋の上階側の受け梁10aに対して上階側支承部1aの掛かり代aが摺動可能な固定しない(非固定)構造とし、実施例2において図6〜図8をもって説明したように、下階側の受け梁10bに対して下階側支承部1bの掛かり代b’が摺動可能な固定しない(非固定)構造としたものである。
本実施例は上記した計測方法であるため、上階側受け梁10aに対する非固定側の上階側支承部1aの掛かり代aの長さの変位を容易に確認することができ、また、下階側受け梁10bに対する非固定側の下階側支承部1bの掛かり代b’の長さの変位を容易に確認することができる。そして、このようにして確認した結果によって保守の必要性を検討し、必要に応じて保守を実施することにより、上階側受け梁10aに対する非固定側の上階側支承部1aの掛かり代aの長さや下階側受け梁10bに対する非固定側の下階側支承部1bの掛かり代b’の長さが短くなることによるエスカレーター落下のおそれが解消され、エスカレーター落下の防止となる。
なお、本実施例においては目盛りを付した計測棒Pを使用したが、目盛りを付していない計測棒を使用することも可能である。その場合は実施例1及び2で述べた方法により計測する。
本実施例は、実施例1における計測棒Pと上階側受け梁10aとについて一部を変更した実施例である。すなわち、図9に示すように、本実施例の計測棒P’は、上階側受け梁10a’に押し当てる側の端部に雄ネジ部Mを形成したものであり、この雄ネジ部Mに対応して計測棒P’の端部P1を押し当てる上階側受け梁10a’の定点20aに雌ネジ部Fを形成したものである。その余の構成は実施例1と同様であるので、その説明は実施例1の説明を援用する。
上記のように構成したことにより、実施例1において述べた作用及び効果に加え、図10に示すように、計測棒P’の端部P1に形成した雄ネジ部Mを上階側受け梁10a’の雌ネジ部Fにねじ込むことにより、計測棒P’を上階側受け梁10a’の定点20aに螺合させることができる。したがって、計測棒P’を上階側受け梁10a’の定点20aに螺合させたままにすれば、定点21aから計測棒Pの他方の端部P2までの長さを、計測棒Pに付した目盛りを利用して計測するだけで掛かり代aの長さの点検作業が済むので、計測棒を別途用意する必要がなく、作業性が向上する。
なお、本実施例においては目盛りを付した計測棒P’を使用したが、目盛りを付していない計測棒を使用することも可能である。その場合は実施例1で述べた方法により計測する。また、本実施例は、実施例1のみならず実施例2及び実施例3にも適用することが可能である。
本実施例は、実施例1における機械室のフレームを構成するトラス1及び上階側支承部1aに形成した水平方向の貫通孔Hを複数設け、複数箇所の掛かり代の長さを計測できるようにしたものである。すなわち、図11に示すように、トラス1及び上階側支承部1aに複数の貫通孔Ha、Hb、Hcを設け、計測棒Pの一方の端部P1を機械室側から貫通孔Ha、Hb、Hcのそれぞれに通し、計測棒Pの一方の端部P1を定点20aに押し当て、定点21aから計測棒Pの他方の端部P2までの長さを計測棒Pに付した目盛りを利用して計測し、基準値Lとして記録する。
次に、定期的に又は地震発生後に上記と同様の手順で計測する。すなわち、計測棒Pの一方の端部P1を機械室側から貫通孔Hに通し、図12に示すように、計測棒Pの一方の端部P1を機械室側から貫通孔Ha、Hb、Hcのそれぞれに通し、計測棒Pの一方の端部P1を定点20aに押し当て、定点21aから計測棒Pの他方の端部P2までの長さを計測棒Pに付した目盛りを利用して計測し、現在値La、Lb、Lcとして記録する。
そして、基準値Lと現在値La、Lb、Lcとを比較して、例えば図12に示す場合のように、基準値Lよりも現在値La、Lb、Lcの方が順次短くなっている場合には、上階側受け梁10aに対する上階側支承部1aの掛かり代aの長さが、図12において下部から上部にいくにしたがって順次短くなっていることが確認できる。
上記のように構成したことにより、実施例1において述べた作用及び効果に加え、図12に示すように、上階側受け梁10aと上階側支承部1aの掛かり代aが斜めにずれた場合でも、上階側受け梁10aに対する非固定側の上階側支承部1aの掛かり代aの長さの変位を容易に確認することができる。また、このようにして確認した結果によって保守の必要性を検討し、必要に応じて保守を実施することにより上階側受け梁10aに対する非固定側の上階側支承部1aの掛かり代aの長さが短くなることによるエスカレーター落下のおそれが解消され、エスカレーター落下の防止となる。
なお、本実施例においては目盛りを付した計測棒Pを使用したが、目盛りを付していない計測棒を使用することも可能である。その場合は実施例1で述べた方法により計測する。また、本実施例は、実施例1のみならず実施例2及び実施例3にも適用することが可能である。
なお、本実施例はエスカレータについて説明したが、動く歩道に対しても適用できるものである。また、実施の形態は例示であり、発明の範囲は実施の形態に限られるものではない。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これら実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
E…………エスカレーター(乗客コンベア)
A…………建屋の上階
A1………建屋の上階側の床
B…………建屋の下階
B1………建屋の下階側の床
1…………トラス
1a………上階側支承部
1b………下階側支承部
3…………踏段
4…………欄干
5…………手摺ベルト
6…………乗降板
9…………機械室
10a……建屋の上階側の受け梁
10b……建屋の下階側の受け梁
a…………上階側受け梁に対する上階側支承部の掛かり代
b…………下階側受け梁に対する下階側支承部の掛かり代
P…………計測棒
20a……上階側受け梁における定点
21a……上階支承部側の定点
H…………貫通孔
P1………計測棒の一方の端部
P2………計測棒Pの他方の端部
L…………基準値
L1………現在値
k…………基準値と現在値との差
a’………上階側受け梁に対する上階側支承部の掛かり代
b’………下階側受け梁に対する下階側支承部の掛かり代
H1………貫通孔
20b……下階側受け梁における定点
21b……下階支承部側の定点
P’………計測棒
M…………雄ネジ部
F…………雌ネジ部
10a’…上階側受け梁10a’
Ha、Hb、Hc…貫通孔
La、Lb、Lc…現在値

Claims (4)

  1. 建屋の受け梁間に架け渡して設置され、建屋の各受け梁上に掛けられる掛かり代により支承可能な支承部を両端に有し、建屋の各受け梁にそれぞれ掛けられる乗客コンベアの支承部の少なくとも一方が受け梁に固定されずに取り付けられる乗客コンベアにおいて、
    非固定側の受け梁に対する支承部の掛かり代について、長尺の計測棒を使用し、該計測棒の一方の端部を押し当てる受け梁側の定点と乗客コンベアの非固定支承部側の定点とを設定し、両定点を結ぶ線に沿って計測棒の一方の端部を受け梁側の定点に押し当てて非固定支承部側の定点から計測棒の他方の端部までの長さを計測することにより乗客コンベアの支承部掛かり代の変位を確認する
    ことを特徴とする乗客コンベアの支承部掛かり代変位確認方法。
  2. 計測棒に目盛りが付されていることを特徴とする請求項1に記載の乗客コンベアの支承部掛かり代変位確認方法。
  3. 計測棒の一方の端部と該端部を押し当てる受け梁側の定点とを螺合可能としたことを特徴とする請求項1又は2に記載の乗客コンベアの支承部掛かり代変位確認方法。
  4. 計測棒の一方の端部を押し当てる受け梁側の定点と乗客コンベアの非固定支承部側の定点との設定箇所を複数設けたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の乗客コンベアの支承部掛かり代変位確認方法。
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