JP2014024405A - ステアリング装置 - Google Patents

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英治 田中
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Abstract

【課題】一つのモーターを駆動させることによりオートアウェイ処理及びオートリターン処理を実施することができるステアリング装置を提供する。
【解決手段】ステアリング装置11は、モーター18からのトルクによって回転する切替ギヤ60と、モーター18からのトルクによって回転するカム81と、カム81へのトルクの伝達を許可又は禁止するクラッチ22と、切替ギヤ60を第1の位置と第2の位置との間で移動させる移動機構70とを備える。移動機構70は、切替ギヤ60とともにスライド移動するスライドシャフト71と、第1の位置側から第2の位置側に切替ギヤ60を付勢するコイルスプリング73とを備える。スライドシャフト71は、カム81において対向部713に対向する領域が第1の領域811から第2の領域812に移行する際にカム81に押されてスライド移動し、切替ギヤ60を第2の位置から第1の位置に移動させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、ステアリングホイールのチルト角を調整するチルト角調整機構及びステアリングホイールのテレスコピック位置を調整するテレスコピック機構を備えるステアリング装置に関する。
従来、車両のステアリング装置としては、チルト角調整機構及びテレスコピック機構を個別に作動させることが可能なステアリング装置が知られている。こうしたステアリング装置は、チルト角の調整用である第1のモーターと、テレスコピック位置の調整用である第2のモーターとを備えている(例えば、特許文献1参照)。
また、このようにステアリングホイールのチルト角及びテレスコピック位置を調整可能なステアリング装置にあっては、運転者の離席時にオートアウェイ処理を実施し、運転者の着席後にオートリターン処理を実施する装置の開発が進められている。オートアウェイ処理とは、最上位位置であって且つ最前位置である所定の退避位置まで移動させる処理である。また、オートリターン処理とは、ステアリングホイールの位置を、退避位置から前回のオートアウェイ処理の実施前の位置(以下、「実施前位置」ともいう。)に戻す処理である。
すなわち、車両のイグニッションスイッチがオフになったなどして運転者が離席する可能性があると判定されたときには、オートアウェイ処理の実施によって2つのモーターが駆動され、ステアリングホイールが所定の退避位置まで退避する。また、運転者が着席してイグニッションスイッチがオンにされた場合などのように運転者がステアリングホイールを操作する可能性有りと判定されたときには、オートリターン処理の実施によって2つのモーターが駆動され、ステアリングホイールが退避位置から実施前位置に戻される。
特開2005−319826号公報
近年では、一つのモーターの駆動によってステアリングホイールのチルト角を調整したり、テレスコピック位置を調整したりするステアリング装置の開発が進められている。そして、こうしたステアリング装置であっても、オートアウェイ処理及びオートリターン処理を実施できることが希求されている。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものである。その目的は、一つのモーターを駆動させることによりオートアウェイ処理及びオートリターン処理を実施することができるステアリング装置を提供することにある。
以下、上記目的を達成するための手段及びその作用効果について記載する。
本発明は、ステアリングホイールのチルト角を調整するチルト角調整機構及びステアリングホイールのテレスコピック位置を調整するテレスコピック機構のうち一方の機構の作動時にはモーターからのトルクを第1の伝達機構に伝達させ、他方の機構の作動時にはモーターからのトルクを第2の伝達機構に伝達させるステアリング装置を前提としている。そして、ステアリング装置は、モーターからのトルクによって回転する回転体と、半径が第1の径となる第1の領域及び半径が第1の径よりも大きい第2の径となる第2の領域を有し、モーターからのトルクによって回転するカムと、モーターからカムへのトルクの伝達を許可又は禁止するクラッチと、回転体を、第1の伝達機構に連結させる第1の位置と第2の伝達機構に連結させる第2の位置との間で移動させる移動機構と、を備えている。この移動機構は、回転体を回転可能な状態で支持する支持部及びカムのカム面に対向する対向部を有するスライド部材と、第1の位置側から第2の位置側に回転体を付勢する付勢部材とを備えている。そして、スライド部材は、カムにおいて対向部に対向する領域が第1の領域から第2の領域に移行する際にカムに押されてこのカムの回転軸から離れる方向にスライド移動し、回転体を第2の位置から第1の位置に移動させる。
上記構成において、オートアウェイ処理の実施前にあっては、カムの第1の領域がスライド部材の対向部に対向している。そして、オートアウェイ処理時には、クラッチがモーターからカムへのトルクの伝達を許可する許可状態にされた後に、モーターの出力軸が第1の方向に回転するようにモーターが駆動される。すると、付勢部材からの付勢力によって回転体は第1の位置に位置しているため、モーターからのトルクが回転体を介して第1の伝達機構に伝達される。これにより、チルト角調整機構及びテレスコピック機構のうち一方の機構が作動し、ステアリングホイールのチルト角及びテレスコピック位置のうち一方が調整される。
そして、モーターの駆動によって、カムにおいてスライド部材の対向部に対向する領域が第1の領域から第2の領域に移行する際には、スライド部材は、カムによって押され、このカムの回転軸から離れる方向にスライド移動する。すると、支持部を介してスライド部材に支持される回転体は、付勢部材からの付勢力に抗して第1の位置から第2の位置に移動する。そして、対向部にカムの第2の領域が対向する状態が維持された状態でモーターが駆動することにより、このモーターからのトルクが回転体を介して第2の伝達機構に伝達される。その結果、チルト角調整機構及びテレスコピック機構のうち他方の機構が作動し、ステアリングホイールのチルト角及びテレスコピック位置のうち他方が調整される。これにより、一つのモーターの駆動によって、オートアウェイ処理を実施することができる。
また、オートリターン処理時には、クラッチを、モーターからカムへのトルクの伝達を許可する許可状態にし、モーターの出力軸が第1の方向とは反対方向となる第2の方向に回転するようにモーターが駆動する。この際、オートアウェイ処理時におけるモーターの回転軸の回転量と同量だけ出力軸を第2の方向に回転させることにより、ステアリングホイールの位置を、前回のオートアウェイ処理の実行前の位置に戻すことができる。したがって、上記構成によれば、一つのモーターを駆動させることによりオートアウェイ処理及びオートリターン処理を実施することができる。
また、本発明のステアリング装置は、モーター及びクラッチを制御する制御装置を備えている。そして、制御装置は、操作部が操作されることによりモーターからのトルクを第1の伝達機構に伝達させるときには、クラッチをモーターからカムへのトルクの伝達を禁止する禁止状態とした上で、このモーターを駆動させることが好ましい。また、制御装置は、操作部が操作されることによりモーターからのトルクを第2の伝達機構に伝達させるときには、クラッチをモーターからカムへのトルクの伝達を許可する許可状態とした上で、このモーターを駆動させることが好ましい。
上記構成によれば、ステアリングホイールの操作者などによる操作部の操作によってステアリングホイールのチルト角やテレスコピック位置を調整するときには、クラッチが禁止状態又は許可状態にされる。例えば、チルト角調整機構及びテレスコピック機構のうち一方の機構を作動させるときには、クラッチが禁止状態にされた状態でモーターが駆動することにより、ステアリングホイールのチルト角及びテレスコピック位置のうち一方が調整される。これにより、一方の機構を作動させるときにはカムの回転が規制される。
一方、チルト角調整機構及びテレスコピック機構のうち他方の機構を作動させるときには、クラッチが許可状態にされた状態でモーターが駆動することにより、ステアリングホイールのチルト角及びテレスコピック位置のうち他方が調整される。これにより、他方の機構を作動させるときにはカムが回転する。
すなわち、上記構成によれば、オートアウェイ処理の実施前にあっては、チルト角及びテレスコピック位置のうち他方の機構の作動によって調整される調整方向におけるステアリングホイールの位置と、カムの回転角との位置関係が保持される。その結果、一つのモーターを駆動させることによりオートアウェイ処理及びオートリターン処理を実施することができる。
ところで、本発明のステアリング装置は、ステアリングホイールの操作者が離席するときにステアリングホイールを予め設定された退避位置に移動させるオートアウェイ処理と、操作者の着席後にステアリングホイールの位置をオートアウェイ処理の実施前の位置に戻すオートリターン処理とを実施するものである。こうしたステアリング装置の制御装置は、オートアウェイ処理時には、クラッチを許可状態にした上でカムにおいて対向部に対向する領域が第1の領域から第2の領域に移行するようにモーターの出力軸を第1の方向に回転させ、ステアリングホイールが退避位置に達した時点までの出力軸の回転量を記憶部に記憶させることが好ましい。また、制御装置は、オートリターン処理時には、クラッチを許可状態にした上で記憶部に記憶されている回転量だけモーターの出力軸を第1の方向とは逆方向となる第2の方向に回転させることが好ましい。
上記構成によれば、オートアウェイ処理では、カムは回転し続けることとなる。その結果、対向部にカムの第2の領域が対向するようになった時点でカムの回転を停止させる制御構成を採用する場合と比較して、オートリターン処理時における制御内容を簡素化させることができる。
なお、移動機構は、スライド部材の対向部にカムの第1の領域が対向しているときには、カムの回転軸から離れる方向へのスライド部材の移動を許容することが好ましい。この構成によれば、スライド部材の対向部にカムの第1の領域が対向しているときには、スライド部材のスライド移動によって、回転体を、第1の位置と第2の位置との間で移動させることができる。そのため、スライド部材の位置を調整することにより、ステアリングホイールのチルト角及びテレスコピック位置を調整することが可能となる。
さらには、ステアリング装置は、回転体の移動方向に進退移動可能な切替部材を更に備えることが好ましい。そして、この場合、切替部材は、スライド部材の被係合部に係合する係合部を有する構成であることが好ましい。この構成によれば、ステアリングホイールの操作者などによる手動操作によって、切替部材を移動させることにより、スライド部材及び回転体を移動させることができる。
本発明にかかるステアリング装置の一実施形態の概略構成を示す構成図。 動力伝達機構の概略構成を示す構成図。 動力伝達機構の一部を示す斜視図。 カムの概略構成を示す平面図。 オートアウェイ処理ルーチンを説明するフローチャート。 オートリターン処理ルーチンを説明するフローチャート。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図1〜図6に従って説明する。
図1に示すように、本実施形態のステアリング装置11は、ステアリングホイール12に接続されるステアリングシャフト13と、このステアリングシャフト13の一部を覆うコラムチューブ14とを備えている。ステアリングシャフト13は、ステアリングホイール12に接続される中空のアッパーシャフト13Aと、運転者によるステアリングホイール12の操作をアシストするアシスト装置15に接続されるロアーシャフト13Bとを有している。そして、アッパーシャフト13Aは、ロアーシャフト13Bに対して、その延びる方向へ相対移動可能である。なお、本実施形態では、車両の運転者が、「ステアリングホイール12の操作者」に相当する。
また、ステアリング装置11は、ステアリングホイール12のチルト角を調整するチルト角調整機構16と、ステアリングホイール12のテレスコピック位置を調整するテレスコピック機構17とを有している。
運転者による第2の操作部202の操作によってチルト角調整機構16が作動すると、ステアリングシャフト13が図示しない支点を中心に回動する。その結果、ステアリングホイール12のチルト角が調整される。すなわち、車室内におけるステアリングホイール12の上下方向位置が調整される。
また、運転者による第1の操作部201の操作によってテレスコピック機構17が作動すると、アッパーシャフト13Aがロアーシャフト13Bに対して相対移動する。その結果、ステアリングホイール12のテレスコピック位置が移動する。すなわち、車室内におけるステアリングホイール12の前後方向位置が調整される。本実施形態では、第1の操作部201及び第2の操作部202によって、「操作部」が構成される。
本実施形態のステアリング装置11は、正逆両方向に回転可能なモーター18と、このモーター18から出力されるトルクをチルト角調整機構16又はテレスコピック機構17に選択的に伝達する動力伝達機構19とを備えている。また、ステアリング装置11は、モーター18からのトルクの伝達を許容又は禁止すべく作動するクラッチ22をさらに備えている。
そして、運転者によって第2の操作部202が操作されると、制御装置21によって、クラッチ22がモーター18からのトルクの伝達を許可する許可状態にされた上で、モーター18が駆動される。すると、モーター18からのトルクが動力伝達機構19を通じてチルト角調整機構16に伝達され、ステアリングホイール12のチルト角が調整される。
一方、運転者によって第1の操作部201が操作されると、制御装置21によって、クラッチ22がモーター18からのトルクの伝達を禁止する禁止状態にされた上で、モーター18が駆動される。すると、モーター18からのトルクが動力伝達機構19を通じてテレスコピック機構17に伝達され、ステアリングホイール12のテレスコピック位置が調整される。
なお、本実施形態の制御装置21には、第1の操作部201が操作されたことを検知するセンサー23が電気的に接続されている。こうした制御装置21は、不揮発性のメモリーなどで構成される記憶部211を有している。
次に、動力伝達機構19について、図1〜図4を参照して詳述する。
図1及び図2に示すように、動力伝達機構19には、テレスコピック機構17にトルクを伝達する第1の伝達機構40と、チルト角調整機構16にトルクを伝達する第2の伝達機構50とを備えている。すなわち、本実施形態では、テレスコピック機構17が「一方の機構」に相当し、チルト角調整機構16が「他方の機構」に相当する。
第1の伝達機構40は、図1にて左右方向に延びる第1の軸線S1を中心に回転するテレスコ回転軸41と、このテレスコ回転軸41の先端(図1では右端)に取り付けられているテレスコ作動ギヤ42とを備えている。第2の伝達機構50は、テレスコ回転軸41に同軸上で配置されるチルト回転軸51と、チルト回転軸51の先端(図1では左端)に取り付けられているチルト作動ギヤ52とを備えている。このチルト作動ギヤ52は、テレスコ作動ギヤ42と所定の間隔を空けて対向配置されている。
また、動力伝達機構19は、テレスコ作動ギヤ42とチルト作動ギヤ52との間に配置される回転体の一例としての切替ギヤ60を更に備えている。この切替ギヤ60は、テレスコ作動ギヤ42及びチルト作動ギヤ52と同軸上で配置されている。また、切替ギヤ60は、テレスコ作動ギヤ42側に突出する第1の突部601と、チルト作動ギヤ52側に突出する第2の突部602とを有している。こうした切替ギヤ60は、テレスコ作動ギヤ42に連結する第1の位置(図1に示す位置)と、チルト作動ギヤ52に連結する第2の位置(図2に示す位置)との間でスライド移動可能となっている。
また、動力伝達機構19は、切替ギヤ60にモーター18からのトルクを伝達する動力伝達ギヤ61を更に備えている。切替ギヤ60が第1の位置に位置する場合であっても切替ギヤ60が第2の位置に位置する場合であっても、この動力伝達ギヤ61は切替ギヤ60に噛合する。すなわち、切替ギヤ60には、この切替ギヤ60の位置によらず、モーター18からのトルクが伝達される。
図1〜図3に示すように、本実施形態の動力伝達機構19は、切替ギヤ60を第1の位置と第2の位置との間で移動させる移動機構70を更に備えている。この移動機構70は、スライドシャフト71と、切替部材の一例としての切替シャフト72と、付勢部材の一例としてのコイルスプリング73とを有している。
スライドシャフト71は、切替ギヤ60の移動方向(図1における左右方向)にスライド移動可能となっている。こうしたスライドシャフト71には、切替ギヤ60を回転自在な状態で支持する支持部の一例としての支持部材711が取り付けられている。そして、スライドシャフト71が第1の軸線S1の延びる方向における一方側(図1では左側)にスライド移動すると、切替ギヤ60は、第2の位置側から第1の位置側にスライド移動する。一方、スライドシャフト71が第1の軸線S1の延びる方向における他方側(図1では右側)にスライド移動すると、切替ギヤ60は、第1の位置側から第2の位置側にスライド移動する。
また、スライドシャフト71には、第1の軸線S1の延びる方向において互いに異なる位置に配置される一対の鍔部材712が取り付けられている。本実施形態では、一対の鍔部材712が、「被係合部」として機能する。また、スライドシャフト71、支持部材711及び一対の鍔部材712により、「スライド部材」が構成される。
切替シャフト72は、第1の軸線S1の延びる方向に沿った形状となっている。この切替シャフト72は、自身の延びる方向にスライド移動可能となっている。すなわち、運転者によって第1の操作部201が操作されると、切替シャフト72は、第1の軸線S1の延びる方向における他方側(図1では右側)から一方側(図1では左側)に向けてスライド移動する。
また、切替シャフト72には、一対の鍔部材712に係合する係合部の一例としての伝達体721が取り付けられている。この伝達体721は、第1の軸線S1の延びる方向において一対の鍔部材712の間に位置している。そして、切替シャフト72が図1における左方に移動するときには、伝達体721が鍔部材712に係合することにより、スライドシャフト71が図1における左方に移動する。同様に、切替シャフト72が図1における右方に移動するときには、伝達体721が鍔部材712に係合することにより、スライドシャフト71が図1における右方に移動する。
コイルスプリング73は、切替シャフト72の第1の軸線S1の延びる方向における一方側(図1では左側)に位置している。そして、コイルスプリング73は、切替シャフト72に対して、第1の軸線S1の延びる方向における他方側(図1では右側)に付勢している。すなわち、本実施形態のコイルスプリング73は、切替シャフト72及びスライドシャフト71を介して、第1の位置側から第2の位置側に切替ギヤ60を付勢している。
また、本実施形態の動力伝達機構19は、モーター18からのトルクがクラッチ22を介して伝達されるウォームホイール80と、このウォームホイール80と一体回転するカム81とを有している。カム81は、ウォームホイール80と同軸上で配置されている。そして、ウォームホイール80及びカム81の回転軸82は、第1の軸線S1と直交する方向(図1では紙面と直交する方向)に延びている。本実施形態では、モーター18からのトルクは、モーター18とウォームホイール80との間のトルク伝達経路上に位置する図示しない減速機構によって減速されてからカム81に伝達される。こうしたカム81のカム面81aは、カム81の回転角によらず、スライドシャフト71の先端(図1では右端)に位置する対向部713に対向している。
図4に示すように、カム81は、その回転軸82を中心とする半径が異なる複数の領域を有している。具体的には、第1の領域811は、回転軸82を中心とする半径が第1の半径R1となるように形成されている。この第1の半径R1は、切替ギヤ60が第2の位置に位置する場合に第1の領域811がスライドシャフト71の対向部713に対して極僅かな隙間を介在させた状態で対向するような大きさに設定されている(図2参照)。
また、第2の領域812は、回転軸82を中心とする半径が第1の半径R1よりも大きい第2の半径R2となるように形成されている。この第2の半径R2は、第2の領域812がスライドシャフト71の対向部713に対向する場合に切替ギヤ60を第1の位置で保持できるような大きさに設定されている。
そして、移行領域813は、第1の領域811と第2の領域812との間に位置している。この移行領域813にあっては、回転軸82から周縁までの直線距離が、第1の半径R1から第2の半径R2に次第に近づいている。すなわち、上記の直線距離は、第1の領域811に近い位置では第1の半径R1に近い値となり、第2の領域812に近い位置では第2の半径R2に近い値となる。
本実施形態では、第1の領域811の周方向における一端部(図4では下端部)は、ステアリングホイール12のチルト角が最小となるチルト最小位置Tminとされる。一方、第1の領域811の周方向における他端部(図4では上端部)は、ステアリングホイール12のチルト角が最大となるチルト最大位置Tmaxとされる。
次に、運転者による手動でステアリングホイール12の位置を調整する際の動作について説明する。
第1の操作部201の操作によってステアリングホイール12のテレスコピック位置が調整される場合、コイルスプリング73からの付勢力に抗した切替シャフト72のスライド移動によって、切替ギヤ60が第2の位置から第1の位置に移動する。これにより、切替ギヤ60は、テレスコ作動ギヤ42に連結される。
また、第1の操作部201の操作がセンサー23からの検出信号によって検知されると、クラッチ22が禁止状態にされる。その結果、モーター18が駆動されてもカム81は回転しない。すなわち、スライドシャフト71の対向部713にカム81の第1の領域811が対向する状態が保持される。
そして、モーター18からのトルクによって動力伝達ギヤ61が回転すると、この動力伝達ギヤ61に噛合する切替ギヤ60が回転する。その結果、モーター18からのトルクが第1の伝達機構40に伝達され、テレスコピック機構17が作動する。これにより、ステアリングホイール12のテレスコピック位置が調整される。
その後、第1の操作部201の操作が解消されると、モーター18の駆動が停止される。また、切替シャフト72は、コイルスプリング73からの付勢力によってスライド移動し、切替ギヤ60が第1の位置から第2の位置に移動する。すなわち、切替ギヤ60は、チルト作動ギヤ52に連結した状態となる。
一方、第2の操作部202の操作によってステアリングホイール12のチルト角が調整される場合、クラッチ22が許可状態とされる。そのため、モーター18の駆動が開始されると、モーター18からのトルクがクラッチ22及びウォームホイール80を介してカム81に伝達される。すなわち、カム81は、モーター18の出力軸の回転方向に応じた方向に回転する。
また、モーター18からのトルクは、動力伝達ギヤ61を通じて、第2の位置に位置する切替ギヤ60にも伝達される。その結果、モーター18からのトルクが第2の伝達機構50に伝達され、チルト角調整機構16が作動する。これにより、ステアリングホイール12のチルト角が調整される。
なお、このようにチルト角の調整中にあっては、カム81が、チルト角の変化に連動して回転することとなる。しかし、このようなチルト角の調整中であっても、スライドシャフト71の対向部713にカム81の第1の領域811が対向する状態が保持される。そのため、第2の操作部202の操作が解消された以降であっても、対向部713には、カム81の第1の領域811が対向している。ただし、カム81の回転角は、ステアリングホイール12のチルト角に対応した角度となっている。
ところで、本実施形態のステアリング装置11にあっては、運転者の離席時にオートアウェイ処理が実施され、運転者の着席時にオートリターン処理が実施される。オートアウェイ処理とは、ステアリングホイール12の位置を、所定の退避位置まで移動させる処理である。本実施形態の退避位置は、ステアリングホイール12の上下方向位置が最上位位置であって、且つステアリングホイール12の前後方向位置が最前位置となる位置である。一方、オートリターン処理とは、退避位置に位置するステアリングホイール12を、前回のオートアウェイ処理の実施前の位置(以下、「実施前位置」ともいう。)に戻す処理である。
次に、制御装置21が実行するオートアウェイ処理ルーチンについて、図5に示すフローチャートを参照して説明する。
オートアウェイ処理ルーチンは、運転者が離席する可能性があると判定された場合に実行される処理ルーチンである。本実施形態では、以下に示す各条件のうち少なくとも一つが成立した場合に、運転者が離席する可能性があると判定される。
(第1の条件)車両のイグニッションスイッチがオフになった場合。
(第2の条件)運転席側のドアが開いた場合。
そして、図5に示すように、運転者が離席する可能性があると判定した場合、制御装置21は、クラッチ22が禁止状態であるか否かを判定する(ステップS11)。クラッチ22が禁止状態である場合(ステップS11:YES)、制御装置21は、クラッチ22を許可状態にし(ステップS12)、その処理を次のステップS13に移行する。一方、クラッチが許可状態である場合(ステップS11:NO)、制御装置21は、ステップS12の処理を実行することなく、その処理を次のステップS13に移行する。
ステップS13において、制御装置21は、モーター18の出力軸が第1の方向に回転するようにモーター18を駆動させる。なお、第1の方向とは、ステアリングホイール12を最上位位置に向けて移動させる際の回転方向である。
そして、制御装置21は、ステアリングホイール12のテレスコピック位置が最前位置になったか否かを判定する(ステップS14)。なお、テレスコピック位置が最前位置に達したか否かは、ステアリングホイール12の前後方向位置を検出するためのセンサー、テレスコ回転軸41の回転量を検出するためのセンサーなどからの検出信号に基づき判定してもよい。
テレスコピック位置が最前位置に達していない場合(ステップS14:NO)、制御装置21は、モーター18の駆動を継続させ、テレスコピック位置が最前位置に達するまでステップS14の判定処理を繰り返し実行する。一方、テレスコピック位置が最前位置に達した場合(ステップS14:YES)、制御装置21は、モーター18の駆動を停止させる(ステップS15)。そして、制御装置21は、モーター18の駆動が開始されてからの駆動量を記憶部211に記憶させ(ステップS16)、オートアウェイ処理ルーチンを終了する。すなわち、記憶部211は、ステアリングホイール12を実施前位置から退避位置まで移動させるために要したモーター18の駆動量を記憶する。
次に、制御装置21が実行するオートリターン処理ルーチンについて、図6に示すフローチャートを参照して説明する。
オートリターン処理ルーチンは、運転者が着席した可能性があると判定された場合に実行される処理ルーチンである。本実施形態では、イグニッションスイッチがオンになった場合に、運転者が着席した可能性があると判定される。
そして、図6に示すように、運転者が着席したと判定した場合、制御装置21は、クラッチ22が禁止状態であるか否かを判定する(ステップS21)。クラッチ22が禁止状態である場合(ステップS21:YES)、制御装置21は、クラッチ22を許可状態にし(ステップS22)、その処理を次のステップS23に移行する。一方、クラッチ22が許可状態である場合(ステップS21:NO)、制御装置21は、ステップS22の処理を実行することなく、その処理を次のステップS23に移行する。
ステップS23において、制御装置21は、前回のオートアウェイ処理の実行時におけるモーター18の駆動量を記憶部211から読み出す。続いて、制御装置21は、モーター18の出力軸が第1の方向とは反対方向となる第2の方向に回転するようにモーター18を駆動させる(ステップS24)。そして、制御装置21は、モーター18の駆動量が記憶部211から読み出した駆動量に達したか否かを判定する(ステップS25)。未だ達していない場合(ステップS25:NO)、制御装置21は、モーター18の駆動量が記憶部211から読み出した駆動量に達するまでステップS25の判定処理を繰り返し実行する。
一方、モーター18の駆動量が記憶部211から読み出した駆動量に達した場合(ステップS25:YES)、制御装置21は、モーター18の駆動を停止させる(ステップS26)。その後、制御装置21は、オートリターン処理ルーチンを終了する。
次に、オートアウェイ処理時におけるステアリング装置11の動作について説明する。
車両の運転者が離席する可能性が有りと判定されると、クラッチ22が許可状態とされ、モーター18からカム81へのトルクの伝達が許可される。このとき、カム81の第1の領域811がスライドシャフト71の対向部713に対向しているとともに、切替ギヤ60は第2の位置に位置している。そのため、モーター18が駆動し始めると、このモーター18からのトルクが切替ギヤ60を介して第2の伝達機構50に伝達される。これにより、チルト角調整機構16が作動し、ステアリングホイール12のチルト角が変更される。すなわち、ステアリングホイール12は、車室内における最上位位置に向けて移動する。このとき、クラッチ22が許可状態になっているため、モーター18からのトルクによって、カム81は、ステアリングホイール12の上方への移動に連動して回転する。
そして、カム81の第1の領域811におけるチルト最大位置Tmaxがスライドシャフト71の対向部713に対向すると、ステアリングホイール12が最上位位置に達したため、ステアリングホイール12のチルト角の調整が終了される。
さらなるカム81の回転によって、カム81の移行領域813がスライドシャフト71の対向部713に対向し始めると、この対向部713にカム81が当接するようになる。すると、スライドシャフト71は、カム81に押され、カム81の回転軸82から離れる方向にスライド移動する。このとき、スライドシャフト71に支持部材711を介して支持される切替ギヤ60は、スライドシャフト71と共に移動する。すなわち、切替ギヤ60は、コイルスプリング73からの付勢力に抗して第2の位置から第1の位置に向けて移動する。
そして、スライドシャフト71の対向部713にカム81の第2の領域812が対向する状態になると、スライドシャフト71及び切替ギヤ60の移動が終了する。すなわち、切替ギヤ60の第2の位置から第1の位置への移動が完了し、切替ギヤ60は、第1の伝達機構40のテレスコ作動ギヤ42に連結される。この状態ではモーター18からのトルクによって切替ギヤ60が依然として回転しているため、モーター18からのトルクが、切替ギヤ60を介して第1の伝達機構40に伝達される。これにより、テレスコピック機構17が作動し、ステアリングホイール12のテレスコピック位置が変更される。すなわち、ステアリングホイール12は、車室内における最前位置に向けて移動する。このとき、クラッチ22が許可状態になっているため、モーター18からのトルクによって、カム81は、ステアリングホイール12の前方への移動に連動して回転する。その後、ステアリングホイール12が予め設定された退避位置に達したと判定されると、モーター18の駆動が停止され、オートアウェイ処理が終了される。
このとき、スライドシャフト71の対向部713にはカム81の第2の領域812が対向している。そのため、切替ギヤ60が第1の位置に位置する状態でオートアウェイ処理が終了される。
なお、オートアウェイ処理の開始前でステアリングホイール12が最上位位置に位置することがある。この場合、オートアウェイ処理では、ステアリングホイール12のチルト角が変更されることなく、テレスコピック位置のみが変更されることとなる。また、反対にオートアウェイ処理の開始前でステアリングホイール12が最前位置に位置することもある。この場合、オートアウェイ処理は、ステアリングホイール12のチルト角の変更が終了し、スライドシャフト71の対向部713にカム81の第2の領域812が対向するようになった時点で終了される。
次に、オートリターン処理時におけるステアリング装置11の動作について説明する。
車両のイグニッションスイッチがオンにされると、クラッチ22が許可状態とされる。この状態で、モーター18の出力軸の回転方向がオートアウェイ処理時におけるモーター18の出力軸の回転方向とは反対方向に回転する。すると、スライドシャフト71の対向部713にカム81の第2の領域812が対向するとともに切替ギヤ60が第1の位置に位置しているため、モーター18のトルクが第1の伝達機構40に伝達される。これにより、ステアリングホイール12のテレスコピック位置が後方に変更される。
そして、テレスコピック位置が前回のオートアウェイ処理の実施前の位置に戻ると、カム81の回転によってカム81の移行領域813が対向部713に対向するようになる。この状態でカム81の回転が継続されると、スライドシャフト71は、コイルスプリング73からの付勢力によって、カム81の回転軸82に近づく方向にスライド移動する。このとき、切替ギヤ60は、スライドシャフト71のスライド移動に連動し、第1の位置から第2の位置に向けて移動する。その結果、切替ギヤ60とテレスコ作動ギヤ42との連結が解消され、テレスコピック機構の作動が終了される。
さらなるカム81の回転によってカム81の第1の領域811が対向部713に対向するようになると、切替ギヤ60は第2の位置に到達する。すなわち、切替ギヤ60はチルト作動ギヤ52に連結される。これにより、モーター18のトルクが切替ギヤ60を介して第2の伝達機構50に伝達され、チルト角調整機構16が作動し始める。これにより、ステアリングホイール12の上下方向位置が下方側に変更される。
そして、オートリターン処理が開始されてからのモーター18の駆動量が、前回のオートアウェイ処理の実行時におけるモーター18の駆動量に達すると、モーター18の駆動が停止される。その結果、ステアリングホイール12のチルト角は、前回のオートアウェイ処理の実施前のチルト角に達する。なお、このようにチルト角が元の角度に戻される際には、チルト角の変化に連動してカム81が回転する。その結果、オートアウェイ処理の終了後であっても、チルト角とカム81の回転角との対応関係が保持される。
以上説明したように、本実施形態では、以下に示す効果を得ることができる。
(1)本実施形態のオートアウェイ処理時には、ステアリングホイール12のチルト角の調整、テレスコピック位置の調整に連動してカム81が回転する。そして、このときのカム81の回転量に相当するモーター18の駆動量が記憶部211に記憶される。そして、その後のオートリターン処理時には、記憶部211に記憶されている駆動量だけモーター18の出力軸がオートアウェイ処理時とは反対方向に回転することにより、ステアリングホイール12を退避位置から実施前位置に戻すことができる。したがって、一つのモーター18を駆動させることによりオートアウェイ処理及びオートリターン処理を実施することができる。
(2)また、本実施形態では、第1の操作部201が操作されているときには、切替ギヤ60が第1の位置に配置されるとともに、クラッチ22が禁止状態にされてカム81の回転が禁止される。そして、この状態でモーター18が駆動することにより、テレスコピック機構17が作動する。このようにテレスコピック位置の調整時にはカム81が回転しないため、ステアリングホイール12のチルト角とカム81の回転角の対応関係を保持することができる。
一方、第2の操作部202が操作されているときには、切替ギヤ60が第2の位置に配置されるとともに、クラッチ22が許可状態にされてカム81の回転が許可される。そして、この状態でモーター18が駆動することにより、カム81が回転するとともに、チルト角調整機構16が作動する。すなわち、ステアリングホイール12のチルト角の調整に連動してカム81が回転する。その結果、ステアリングホイール12のチルト角とカム81の回転角との対応関係を保持することができる。したがって、オートアウェイ処理及びオートリターン処理を適切に実施することができる。
(3)オートアウェイ処理及びオートリターン処理にあっては、ステアリングホイール12のテレスコピック位置を最前位置に移動させる際に、クラッチ22を禁止状態にすることも考えられる。しかし、この場合、本実施形態のようにクラッチ22の許可状態を維持しつつモーター18を駆動させる場合と比較して、オートアウェイ処理及びオートリターン処理での制御内容が複雑化するおそれがある。この点、本実施形態では、クラッチ22を許可状態で維持しつつモーター18を駆動させる制御構成を採用している。また、こうした制御構成を採用することにより、オートリターン処理時には、ステアリングホイール12の位置を検出するためのセンサーからの検出信号を利用することなく、ステアリングホイール12を実施前位置に戻すことができる。したがって、オートアウェイ処理及びオートリターン処理の制御内容を簡便にすることができる。
なお、上記実施形態は以下のような別の実施形態に変更してもよい。
・コイルスプリング73は、切替ギヤ60を第1の位置側から第2の位置側に向けて付勢するのであれば、切替シャフト72以外の他の部材を付勢してもよい。例えば、コイルスプリング73は、スライドシャフト71を付勢する構成であってもよいし、切替ギヤ60を直接付勢する構成であってもよい。
・また、付勢部材によって付勢される部材が永久磁石などの磁性体で構成されている場合には、磁石を付勢部材として用いてもよい。
・第1の操作部201が操作されたときに切替シャフト72をスライド移動させるべく駆動するアクチュエータを、モーター18とは別途設けてもよい。この場合、切替シャフト72を省略し、このアクチュエータによってスライドシャフト71をスライド移動させるようにしてもよい。
・クラッチ22としては、非通電時に許可状態となるものであってもよいし、非通電時に禁止状態となるものであってもよい。
・第1の伝達機構40に連結される一方の機構をチルト角調整機構16とし、第2の伝達機構50に連結される他方の機構をテレスコピック機構17としてもよい。
・車両には、運転席に運転者が着座しているか否かを検出するシートセンサーを搭載するものがある。こうした車両に設けられるステアリング装置11にあっては、シートセンサーからの信号に基づき着座、離席を判定するようにしてもよい。
次に、上記実施形態及び別の実施形態から把握できる技術的思想を以下に追記する。
(イ)前記退避位置は、操作者が着席する座部から前記ステアリングホイールが最も離れた位置である。
(ロ)前記カムは、前記第1の領域と前記第2の領域との間に配置される移行領域を有し、前記移行領域は、前記回転軸から周縁までの直線距離が前記第1の領域側から前記第2の領域側に向かうに連れて次第に長くなるように構成されている。
11…ステアリング装置、12…ステアリングホイール、16…チルト角調整機構、17…テレスコピック機構、18…モーター、201…操作部を構成する第1の操作部、202…操作部を構成する第2の操作部、21…制御装置、211…記憶部、22…クラッチ、40…第1の伝達機構、50…第2の伝達機構、60…切替ギヤ、70…移動機構、71…スライド部材を構成するスライドシャフト、711…スライド部材を構成する支持部材(支持部)、712…スライド部材を構成する鍔部材(被係合部)、713…スライド部材を構成する対向部、72…切替部材の一例としての切替シャフト、721…係合部の一例としての伝達体、73…付勢部材の一例としてのコイルスプリング、81…カム、811…第1の領域、812…第2の領域、813…移行領域、81a…カム面、82…回転軸、R1…第1の半径、R2…第2の半径。

Claims (5)

  1. ステアリングホイールのチルト角を調整するチルト角調整機構及び前記ステアリングホイールのテレスコピック位置を調整するテレスコピック機構のうち一方の機構の作動時にはモーターからのトルクを第1の伝達機構に伝達させ、他方の機構の作動時には前記モーターからのトルクを第2の伝達機構に伝達させるステアリング装置において、
    前記モーターからのトルクによって回転する回転体と、
    半径が第1の径となる第1の領域及び半径が前記第1の径よりも大きい第2の径となる第2の領域を有し、前記モーターからのトルクによって回転するカムと、
    前記モーターから前記カムへのトルクの伝達を許可又は禁止するクラッチと、
    前記回転体を、前記第1の伝達機構に連結させる第1の位置と前記第2の伝達機構に連結させる第2の位置との間で移動させる移動機構と、を備え、
    前記移動機構は、前記回転体を回転可能な状態で支持する支持部及び前記カムのカム面に対向する対向部を有するスライド部材と、前記第1の位置側から前記第2の位置側に前記回転体を付勢する付勢部材とを備え、
    前記スライド部材は、前記カムにおいて前記対向部に対向する領域が前記第1の領域から前記第2の領域に移行する際に前記カムに押されて同カムの回転軸から離れる方向にスライド移動し、前記回転体を前記第2の位置から前記第1の位置に移動させる
    ことを特徴とするステアリング装置。
  2. 前記モーター及び前記クラッチを制御する制御装置を備え、
    前記制御装置は、
    操作部が操作されることにより前記モーターからのトルクを前記第1の伝達機構に伝達させるときには、前記クラッチを前記モーターから前記カムへのトルクの伝達を禁止する禁止状態とした上で、同モーターを駆動させ、
    前記操作部が操作されることにより前記モーターからのトルクを前記第2の伝達機構に伝達させるときには、前記クラッチを前記モーターから前記カムへのトルクの伝達を許可する許可状態とした上で、同モーターを駆動させる
    請求項1に記載のステアリング装置。
  3. 前記ステアリング装置は、前記ステアリングホイールの操作者が離席するときに同ステアリングホイールを予め設定された退避位置に移動させるオートアウェイ処理と、操作者の着席後に前記ステアリングホイールの位置を前記オートアウェイ処理の実施前の位置に戻すオートリターン処理とを実施するものであって、
    前記制御装置は、
    前記オートアウェイ処理時には、前記クラッチを許可状態にした上で前記カムにおいて前記対向部に対向する領域が前記第1の領域から前記第2の領域に移行するように前記モーターの出力軸を第1の方向に回転させ、前記ステアリングホイールが前記退避位置に達した時点までの前記出力軸の回転量を記憶部に記憶させ、
    前記オートリターン処理時には、前記クラッチを許可状態にした上で前記記憶部に記憶されている回転量だけ前記モーターの出力軸を前記第1の方向とは逆方向となる第2の方向に回転させる
    ことを特徴とする請求項2に記載のステアリング装置。
  4. 前記移動機構は、前記対向部に前記カムの前記第1の領域が対向しているときには、前記カムの回転軸から離れる方向への前記スライド部材の移動を許容する
    請求項1〜請求項3のうち何れか一項に記載のステアリング装置。
  5. 前記回転体の移動方向に進退移動可能な切替部材を更に備え、
    前記切替部材は、前記スライド部材の被係合部に係合する係合部を有する
    請求項4に記載のステアリング装置。
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