JP2014023767A - 固定具および画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】設置床に設置される設置対象物が地震等の際に、移動してしまうことを防止することができる。
【解決手段】それぞれが設置対象物10を支持する軸部11aと、該軸部11aと共に設置対象物10を支持するとともに、回動することで軸部11aの突出量を調整する回動部11bと、からなる複数の脚部11、により支持される設置対象物10を、スペーサ12を設置面20側に載置し、該スペーサ12に回動部11bを載置することで設置面20に設置する際に用いられる固定具1であって、設置面20側に位置してスペーサ12が載置される床板部2と、該床板部2に対向する位置に設けられる天板部4と、の間を壁部3で連結してなる形状を有し、天板部4は、回動部11bの形状に略嵌合する形状を有する開口部5を有している。
【選択図】図1

Description

本発明は、固定具および画像形成装置に関する。さらに詳述すると、被固定物を設置床に固定する際に用いる固定具、および該固定具を用いて設置される画像形成装置に関する。
オフィスなどに設置されている一般的な複写機、プリンタ、ファクシミリ、それらの複合機等の画像形成装置は、キャスタなどにより容易に移動可能とされているため、地震等の際において、移動してしまうことが考えられる。装置の移動を防ぐことは、装置の故障を防ぐ観点からは勿論、周囲の人が装置に衝突して怪我をする危険性や、装置が避難経路を塞いで避難ができなくなってしまうことを防ぐ観点からも重要であるといえる。
オフィス、工場、家庭などの床に、画像形成装置などの比較的大きな各種の装置、構造物(以下、設置対象物、被固定物ともいう)を設置する際には、地震等の発生時においても、設置対象物が移動してしまうといった事態を防ぐことが重要である。これに対し、設置対象物を、移動のための固定具(耐震具)を用いて設置床(床面)に設置することが広く行われている。
図12に、設置対象物の一例として、画像形成装置10を設置床20に固定して設置する場合の従来例の説明図を示す。画像形成装置10は、本体部14の角4箇所の底面に移動手段として組み付けられているキャスタ13と、本体部14の脚部であって本体部14が所定の水平基準を満たすように高さを調整する調整手段としてのレベリングボルト(アジャスタ)11と、を備えている。
画像形成装置10は、キャスタ13により水平方向への移動が可能となっており、設置時には、設置床20上の所定の設置位置までキャスタ13により移動させて設置位置決めを行った後、4本のレベリングボルト11の回動部(頭部)11bを回転させて、各レベリングボルト11のネジ状の軸部(ボルト部)11aの本体部14からの突出量(高さ)を調整することで、画像形成装置10の設置高さを所望の高さとすることができる。設置完了時には、レベリングボルト11により本体部14は支持され、キャスタ13は設置床20から浮いた状態となる。なお、レベリングボルト11の回動部11bはスパナ等の工具で回転させることが一般的である。
ここで、画像形成装置10の底面と設置床20との距離が長い場合などは、高さ調整作業において、レベリングボルト11の回動部11bを回転させる回数が多くなり、設置の際に手間がかかるため、レベリングボルト11と設置床20との間にスペーサ(アジャスタ受け)12を挟むことが広く行われている。スペーサ12は設置床20への荷重を分散させる役割も果たしている。このようなスペーサ12は、図12に示すように、レベリングボルト11の回動部11bと嵌合する凹部12aを有しており、レベリングボルト11の回動部11bがスペーサ12の凹部12aの周囲の段差12bで規制されることで、横方向のずれを防止するようにしている。
また、例えば、特許文献1には、机における脚体の下端に設けられた高さ調節機能付きのアジャスタと、このアジャスタに横ずれしないように嵌合するスペーサが、開示されている。
図12に示したような凹部を有したスペーサや、特許文献1のスペーサを用いることにより、横方向のずれを防止することができるため、地震の際の横揺れに対しては、設置対象物の移動を防止することができる。しかしながら、特に、比較的大きい地震の際に生じる3次元方向の揺れ(いわゆる縦揺れ)に対しては、脚部(レベリングボルト、アジャスタ)がスペーサから外れてしまうという問題がある。
このように脚部がスペーサから外れてしまうと、設置対象物はキャスタで支持された状態となるため、地震等の際に、移動して人にぶつかって怪我をさせたり、避難路をふさいだりしてしまうという問題が生じてしまう。
そこで本発明は、3次元方向の揺れに対しても、脚部がスペーサから外れない構成として、建物内の設置床に設置される設置対象物が、地震等の際に、移動してしまうことを防止することができる固定具および該固定具を用いて設置される画像形成装置を提供することを目的とする。
かかる目的を達成するため、本発明に係る固定具は、それぞれが被固定物を支持する軸部と、該軸部よりも径が大きく、該軸部の鉛直方向下部に設けられて該軸部と共に前記被固定物を支持するとともに、回動することで前記軸部の前記被固定物の本体部からの突出量を調整する回動部と、からなる複数の脚部、により支持される前記被固定物を、スペーサを設置面側に載置し、該スペーサに前記回動部を載置することで設置面に設置する際に、前記脚部および前記スペーサと、前記設置面との間に設けられる固定具であって、設置面側に位置して前記スペーサが載置される床板部と、該床板部に対向する位置に設けられる天板部と、の間を壁部で連結してなる形状を有し、前記天板部は、前記回動部の形状に略嵌合する形状を有する開口部を有しているものである。
本発明によれば、設置対象物が地震等の際に、移動してしまうことを防止することができる。
本発明に係る固定具の一実施形態を示す模式図である。 画像形成装置の脚部に固定具が取付けられた状態を示す概略図の一例である。 開口部形状とレベリングボルトの回動部位置との関係を示す模式図であって、(A)挿入時、(B)挿入後回転時を示す。 開口部形状とレベリングボルトの回動部位置との関係を示す模式図であって、(A)回転位置A〜D点での状態、(B)抜ける範囲、抜けない範囲を示す。 開口部形状とレベリングボルトの回動部位置との関係を示す模式図であって、挿入後水平移動時を示す。 開口部形状とレベリングボルトの回動部位置との関係を示す模式図であって、(A)移動位置A〜Cでの状態、(B)抜ける範囲、抜けない範囲を示す。 画像形成装置の脚部に固定具が取付けられた状態を示す概略図の他の例である。 他の開口部の形状を示す模式図であって、(A)三角形形状、(B)四角形形状、(C)台形形状、(D)菱形形状、(E)異型穴形状を示す。 他のレベリングボルトの回動部の形状を示す模式図であって、(A)四角柱形状、(B)八角柱形状を示す。 天板部に開口部に連通する開口案内部を設けた固定具の模式図である。 天板部が2部品からなる固定具の模式図である。 画像形成装置の脚部にスペーサが取付けられた状態を示す従来例である。
以下、本発明に係る構成を図1から図11に示す実施の形態に基づいて詳細に説明する。
(第1の実施形態)
本実施形態に係る固定具(固定具1)は、それぞれが被固定物(設置対象物、画像形成装置10)を支持する軸部(軸部11a)と、該軸部よりも径が大きく、該軸部の鉛直方向下部に設けられて該軸部と共に被固定物を支持するとともに、回動することで軸部の被固定物の本体部からの突出量を調整する回動部(回動部11b)と、からなる複数の脚部(レベリングボルト11)、により支持される被固定物を、スペーサ(スペーサ12)を設置面側に載置し、該スペーサに回動部を載置することで設置面(設置面20)に設置する際に、脚部およびスペーサと、設置面との間に設けられる固定具であって、設置面側に位置してスペーサが載置される床板部(床板部2)と、該床板部に対向する位置に設けられる天板部(天板部4)と、の間を壁部(壁部3)で連結してなる形状を有し、天板部は、回動部の形状に略嵌合する形状を有する開口部(開口部5)を有しているものである。なお、括弧内は実施形態での符号、適用例を示す。
以下、本実施形態では、設置対象物として、適宜、大型の画像形成装置(例えば、(1)奥行990mm、横1280mm、高さ1260mm、重量約630kg、や(2)奥行910mm、横1320mm、高さ1218mm、重量約580kg等である。以下、単に画像形成装置という)を用いた場合を例に説明するが、設置対象物の外形寸法や重量は、特に限られるものではなく、本発明に係る固定具は、所定の脚部形状を有するオフィスなどに設置されている一般的な画像形成装置、その他の電子機器、家庭用電子機器、家具等にも適用可能であることは勿論である。また、本発明に係る固定具は、固定具1を指すが、固定具1とスペーサ12を併せて本発明に係る固定具としても良い。
図1は、本実施形態の固定具1の斜視図を示している。また、図2は、図1に示す固定具1を画像形成装置10の1本の脚部(軸部11aと回動部11bで構成されるレベリングボルト11である)に取付けた際の様子を示す拡大断面図である。
画像形成装置10は、図2に示すように、本体部14の下部に設けられた移動手段であるキャスタ13により水平方向への移動が可能となっており、設置時には、所望の設置位置までキャスタ13により移動させて設置位置決めを行った後、複数本(例えば、4本)のレベリングボルト11の回動部11bを回転させ、さらに、レベリングボルト11から設置床20への荷重を分散させることを目的として、設置床20にスペーサ12を置いて、スペーサ12の凹部12aにレベリングボルト11の回動部11bが載置される。
レベリングボルト11の回動部11bを回転させ、各レベリングボルト11の軸部11aの本体部14からの突出量を調整することで、画像形成装置10の設置高さを所望の高さとすることができる。また、設置床20に凹凸、傾き等がある場合でも、各レベリングボルト11の突出量を調整することで、画像形成装置10が所望の水平基準を満たすように設置することができる。
なお、設置完了時には、キャスタ13は、設置床20から離間した状態となり、4本のレベリングボルト11およびスペーサ12により本体部14は支持される。各レベリングボルト11は脚部として機能する。
本実施形態に係る固定具1は、図1に示すように、設置面側に位置する床板部2と、床板部2に対向する位置に設けられる天板部4が、壁部3で連結されたコの字形状を有している。また、天板部4にはレベリングボルト11の回動部11bを挿入するための開口部5が設けられている。
なお、固定具1は、板金加工により1枚の板金を加工したもの、または、複数枚の板金を溶接加工したものであればよく、加工方法は特に限られるものではない。また、固定具1の寸法、材質、厚み等は、設置対象物の重量や脚部の形状に応じて適宜選択されるものであればよい。
床板部2は、設置床20に載置され、その上には、スペーサ12が載置される。床板部2の一端側には壁部3が形成される。また、壁部3は、設置床20側に床板部2が形成され、鉛直方向上側に天板部4が形成される。
天板部4は、床板部2に対向する面であって、開口部5が形成されている。開口部5は、レベリングボルト11の回動部11bに略嵌合する形状を有しており、本実施形態では、六角形の孔形状の開口部5が形成されている。この開口部5は、回動部11bが360度回転する回転姿勢のうち、少なくとも一部の回転姿勢の状態で挿入可能な開口形状となっている。なお、回転姿勢とは、回動部11bの360度の回転時の各回転位置での状態をいうものとする。
次に、固定具1の画像形成装置10の脚部および設置床20への取付けについて説明する。
レベリングボルト11の回動部11bは、図1に示すように、六角柱形状である。画像形成装置10のレベリングボルト11の回動部11bとしては、六角形のボルト状の部材が汎用されているが、回動部11bの形状は、立方体形状、直方体形状、他の多角柱形状(八角柱形状など)でもよい。また、オーバル形状でも良い。なお、回動部11bはスパナ等の工具で回転させるため、工具で挟んで回転が容易なように軸部11aを中心に挟んで平行な部分を有していることが好ましい。このように、回動部11bの形状は限られるものではなく、以下に説明する条件を満たすように、天板部4に開口部5が形成されていれば良い。
図12を示して上述したように、従来では、先ず設置床20上にスペーサ12を載置して、そのスペーサ12上にレベリングボルト11の回動部11bを載置している。スペーサ12には、回動部11bと嵌合し、横方向へのずれを防止する凹部12aが設けられているため、凹部12aの周囲の段差12bを回動部11bが乗り越えなければ、レベリングボルト11は、スペーサ12から外れないようになっている。
また、上述のように、レベリングボルト11で画像形成装置10の本体部14は持ち上げられ、キャスタ13は設置床20から浮いた状態で設置されるため、スペーサ12と設置床20との間に摩擦力が生まれ、画像形成装置10は動きにくくなり耐震効果を向上させている。
しかしながら、地震の大きさによっては、例えば、上方向へ1G以上揺れる場合(縦揺れ)もあり、レベリングボルト11がスペーサ12の段差12bを乗り越えて、スペーサ12から外れてしまうケースが生じ得る。
そこで、本実施形態では、固定具1を設置床20とスペーサ12およびレベリングボルト11との間に挟み込むように設けて、レベリングボルト11のスペーサ12に対する上方向への移動を規制するものである。
画像形成装置10は、設置位置に移動した段階では、キャスタ13により支持されており、レベリングボルト11の回動部11bは設置床20から固定具1の高さ(壁部3の高さ)よりも高くなるように、回動部11bを廻して浮かせた状態としておく。
この状態で、スペーサ12を固定具1の床板部2上に載置し、固定具1のレベリングボルト11への取付け時には、固定具1の天板部4に設けられた開口部5に、レベリングボルト11の回動部11bを挿入、貫通させて、レベリングボルト11の回動部11bをスペーサ12の凹部12aに嵌合させる。次に、回動部11bをスペーサ12に嵌合させた状態のままレベリングボルト11の回動部11bを回転させて、本体部14を持ち上げキャスタ13を浮かせるものである。
ここで、固定具1の開口部5の形状は、レベリングボルト11の回動部11bとの相対的な回転位置や水平方向位置によって開口部5から回動部11bが抜けなくなるような形状を取っている。
また、スペーサ12の凹部12aの深さBは、レベリングボルト11の軸部11aと回動部11bとの境界部分から開口部5(天板部下面側)までの隙間Aよりも大きい(A<B)関係としている(図2参照)。この関係を満たすことにより、レベリングボルト11がスペーサ12に対して上方向に移動してもレベリングボルト11の回動部11bがスペーサ12の凹部12aから外れることを防ぐことができる。
図3に開口部形状とレベリングボルトの回動部位置との関係を示す。ここで、実線部は開口部5の形状、破線部はレベリングボルト11の回動部11bの形状を示している。開口部5は、レベリングボルト11の回動部11bよりも僅かに大きな形状としており、図3(A)に示すように、レベリングボルト11の回動部11bを開口部5の形状との関係が所定の角度を満たす位置関係とすることで、回動部11bは、開口部5に挿入して貫通する。
貫通後に、例えば、図3(B)に示すように、回動部11bを回転させてその回転姿勢を変化させることで、開口部5と回動部11bの形状の投影形状が重なる部分(図3(B)における黒塗り部)が生じて、レベリングボルト11の回動部11bがここにぶつかり抜けない状態とすることができる。
図4を参照して、レベリングボルト11の回動部11bが抜けない回転姿勢についてさらに説明する。図4(A)は、開口部5が固定された状態で、回動部11bが軸部11aを固定した状態で反時計まわりに回転した時の回転位置A点〜D点を示している。
A点:スタート位置(開口部5と回動部11bの頂点が同一直線上にある)
A〜B点:抜ける範囲
B〜C点:抜けない範囲
C〜D点:抜ける範囲
D点:スタート位置と同じ位置
これを、まとめると図4(B)のようになり、ごく一部の回転姿勢でのみ回動部11bが開口部5から抜けることが確認できる。
また、回動部11bの回転姿勢は必ずしも変化しなくとも良く、図5に示すように、挿入後に、レベリングボルト自体を水平移動させて、回動部11bと固定具1との水平位置関係が変化した場合(軸部11aがずれた場合)も同様に、投影図形が重なる部分(図5における黒塗り部)が生じて、レベリングボルト11の回動部11bがここにぶつかり抜けない状態とすることができる。
図6を参照して、レベリングボルト11の回動部11bが抜けない水平移動位置についてさらに説明する。図6(A)に示すように、開口部5が固定された状態で、回動部11bが水平方向に移動した時の位置A〜Cを示している。
A位置:スタート位置
A〜B位置:抜ける
B〜C位置:抜けない
C位置:軸部11aが開口部5とぶつかり規制される。
これを、まとめると図6(B)のようになり、ごく一部の水平移動位置でのみ回動部11bが開口部5から抜けることが確認できる。
このように、回動部11bを開口部5に挿入した後、回動部11bの回転姿勢、または/および水平方向位置を変動させることで、開口部5の内側から抜けない状態とすることができる。
なお、実際の機器への設置に際しては、回動部11bの挿入後に、回動部11bを回転させて、スペーサ12を設置床20に接地させるため、その回転姿勢は必ず変化する。また、水平方向に設置位置を調整することも行われるため、実際には、回動部11bと開口部5との位置関係を意識することなく、抜けない状態の位置へと変化させることができる。
レベリングボルト11に固定具1を取り付けた後は、回動部11bを回転させてレベリングボルト11を下げ、スペーサ12を設置床20に接地させて、キャスタ13は離間した状態となる。この時、回動部11bの水平位置、回転姿勢が挿入時とは変化した位置とすることで、固定具1からレベリングボルト11が外れてしまうことを防ぐことができる。
なお、既に所定位置に設置された画像形成装置10に、設置位置を変更せずに固定具1を取付ける場合も同様である。一旦設置された後であっても、先ず回動部11bを回転させて、設置床20から離間させ、キャスタ13により支持した状態とした後、上述の取付け動作を行えばよい。
(第2の実施形態)
以下、本発明に係る固定具1の他の実施形態について説明する。なお、上記実施形態と同様の点についての説明は適宜省略する。
図7に示すように、レベリングボルト11の回動部11bの底面側に凹部11cを設け、スペーサ12には、凹部12aを形成せず、回動部11bの凹部11cと嵌合する凸部12cを設けることで、横ずれを防止するようにしても良い。
ここで、スペーサ12の凸部12cの高さBは、軸部11aと回動部11bとの境界部分から開口部5(天板部下面側)までの隙間Aよりも大きい(A<B)関係としている(図7)。この関係を満たすことにより、レベリングボルト11がスペーサ12に対して上方向に移動してもレベリングボルト11の回動部11bがスペーサ12から外れることを防ぐことができる。
(第3の実施形態)
上記実施形態では、レベリングボルト11の回動部11bが六角柱形状、開口部5が六角形形状の例について説明したが、開口部5の形状は、回動部11bの形状と相似する形状である必要はなく、レベリングボルト11の回動部11bが六角形であっても開口部5の形状を三角形や四角形、台形、菱形さらには異形穴などの形状とすることができる。
例えば、図8(A)に示すように三角形形状、図8(B)に示すように四角形形状、図8(C)に示すように台形形状、図8(D)に示すように菱形形状、図8(E)に示すように異型穴形状、のような開口部5の形状とすることができる。いずれも回動部11bの回転姿勢、水平位置により貫通する場合(各左側の図)と貫通しない場合(各右側の図)があれば良く、図8に示すいずれの例でも、黒塗り部分は投影図形が重なる部分であり、当該部分が干渉して抜けなくすることができる。
(第4の実施形態)
また、レベリングボルト11の回動部11bの形状も六角形形状である必要はなく、四角柱、他の多角柱形状とすることができる。
例えば、図9(A)に示すように四角柱形状、図9(B)に示すように八角柱形状、のような回動部11bの形状を有するものであっても良い。なお、多角になるほど円柱形状に近づくことになるため、干渉する部分(黒塗り部分)が取れなくなるため、おおよそ八角形までの多角柱形状が好ましい。
(第5の実施形態)
また、図10に示すように、固定具1の天板部4に、開口部5と連通しており、レベリングボルト11の軸部11aのみが嵌合可能な開口幅に狭められた開口案内部6を形成することも好ましい。
本実施形態の固定具1は、開口部5から回動部11bを挿入して、開口案内部6を介して終点部6aまで軸部11aを移動させて固定するものである。これにより、軸部11aを移動させて開口部5の位置まで戻さないと、レベリングボルト11が抜けないようにすることができる。このように、開口部5に連通するラビリンス構造の開口案内部6を設けることにより、より抜けにくくすることができる。なお、開口案内部6の形状を複雑なラビリンス構造とするほど、より抜けにくくすることは可能となる反面、取り付け作業は煩雑となる。
(第6の実施形態)
また、上記実施形態では、固定具1が1部品からなる例について説明したが、固定具1は複数の板状部材等を締結部材等で締結することで構成されるものであっても良い。
図11は、複数部品からなる固定具1の構成例を示す模式図である。本実施形態では、天板部4がいずれもが開口部5を形成する部分を含む2部品の天板部構成部品7a,7bから構成されている。天板部構成部品7a,7bは、開口部5を形成する凹部が形成された天板部部分と壁部部分とが一体として形成されている。図11の例では、壁部3は床板部2の4方向に形成されており、天板部構成部品7aおよび7bにより、レベリングボルト11を挟みこんで、壁部3にネジ8を用いてネジ止めして固定するようにしている。
この構成においては、取り付けの際に回動部11bを開口部5に挿入する必要がないため、開口部5の形状を回動部11bがいずれの姿勢でも抜けない形状とすることも可能となる。
以上、説明した本実施形態に係る固定具およびこれを用いた設置対象物の固定方法によれば、固定具の設置対象物の脚部への取付け後に、地震等により設置対象物に外力が加わり加振された場合でも、横ずれについては、脚部の回動部がスペーサの凹部に嵌合することで規制されるとともに、縦ずれについても、脚部の回動部が固定具の開口部形状に規制されることで、回動部が固定具から外れる所定の水平位置、回転姿勢で開口部から抜けてしまわない限り、固定具が脚部から外れることを防止することができる。よって、地震等の際においても、設置対象物の移動防止を図ることができる。また、この縦ずれへの規制を固定具の開口部の形状と、固定具の壁部の高さの調整という簡易な構成により実現可能としている。
また、特に、設置対象物が大型の機器である場合、設置に際し、設置床にアンカーボルト等を打ち込んで構造物を設置することが一般になされているが、設置床へのボルト等の打ち込みは、設置床の材質や設置床への工事の制限の問題により必ずしも可能ではない。また、ボルト等を打ち込んで固定した場合には、移設が煩雑となってしまう。これに対し、本実施形態に係る固定具は、設置面への工事等が必要でないため、設置対象物の設置床の材質や工事の制限等に関わらず、どのような設置対象物にも適用することができる。また、設置対象物にも特別な加工が必要でないため、すでに設置された設置対象物に対しても容易に取り付けることが可能である。
尚、上述の実施形態は本発明の好適な実施の例ではあるがこれに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能である。
1 固定具
2 床板部
3 壁部
4 天板部
5 開口部
6 開口案内部
7a,7b 天板部構成部品
8 ネジ
10 画像形成装置(設置対象物、被固定物)
11 レベリングボルト(アジャスタ)
11a 軸部
11b 回動部(頭部)
11c 凹部
12 スペーサ(アジャスタ受け)
12a 凹部
12b 段差
12c 凸部
13 キャスタ
14 本体部
20 設置床
特開2007−117530号公報

Claims (9)

  1. それぞれが被固定物を支持する軸部と、
    該軸部よりも径が大きく、該軸部の鉛直方向下部に設けられて該軸部と共に前記被固定物を支持するとともに、回動することで前記軸部の前記被固定物の本体部からの突出量を調整する回動部と、からなる複数の脚部、により支持される前記被固定物を、
    スペーサを設置面側に載置し、該スペーサに前記回動部を載置することで設置面に設置する際に、前記脚部および前記スペーサと、前記設置面との間に設けられる固定具であって、
    設置面側に位置して前記スペーサが載置される床板部と、該床板部に対向する位置に設けられる天板部と、の間を壁部で連結してなる形状を有し、
    前記天板部は、前記回動部の形状に略嵌合する形状を有する開口部を有していることを特徴とする固定具。
  2. 前記開口部は、前記回動部の回転姿勢のうち一部の回転姿勢の状態で挿入可能な形状を有していることを特徴とする請求項1に記載の固定具。
  3. 前記スペーサには、前記回動部と嵌合する凹部が設けられており、
    該凹部の凹形状部の深さよりも、
    前記軸部と前記回動部との境界部から前記開口部までの隙間幅が小さくなるように前記壁部の高さが設定されていることを特徴とする請求項1または2に記載の固定具。
  4. 前記回動部には、凹部が設けられ、
    前記スペーサには、前記回動部の前記凹部と嵌合する凸部が設けられており、
    該凸部の凸形状部の高さよりも、
    前記軸部と前記回動部との境界部から前記開口部までの隙間幅が小さくなるように前記壁部の高さが設定されていることを特徴とする請求項1または2に記載の固定具。
  5. 前記開口部は、三角形形状、四角形形状、六角形形状、八角形形状、台形形状、菱形形状、異型穴形状のいずれかであることを特徴とする請求項1から4までのいずれか1項に記載の固定具。
  6. 前記天板部は、前記開口部に連通し、その開口幅が前記開口部よりも狭く、前記軸部の径よりも大きい開口案内部を有していることを特徴とする請求項1から5までのいずれか1項に記載の固定具。
  7. 前記天板部は、いずれもが前記開口部を形成する部分を含む複数部品からなることを特徴とする請求項1から6までのいずれか1項に記載の固定具。
  8. 前記スペーサを有することを特徴とする請求項1から7までのいずれか1項に記載の固定具。
  9. 前記被固定物であって、請求項1から8までのいずれか1項に記載の固定具を用いて前記脚部が固定されることで、所定の水平基準を満たして設置されることを特徴とする画像形成装置。
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