JP2014021584A - チケットプリンタ - Google Patents
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Abstract
【課題】カットコードの検知センサとカットコード以外の情報を検知するセンサを共有させたプリンタにおいて、使用する用紙に設けられたカットコードより前にカットコード以外の情報を有したコードを設けることを可能とする。
【解決手段】カットコードを他のコードと異なるものとし、予め設定しているカットコードを検出した場合のみ使用する用紙を切断する事としているため、正規でない位置でチケット用紙が他のチケット用紙と切り離されることは発生せず、またカットコードより前にカットコード以外の情報を有したコードを設けることが可能となる。
【選択図】図2
【解決手段】カットコードを他のコードと異なるものとし、予め設定しているカットコードを検出した場合のみ使用する用紙を切断する事としているため、正規でない位置でチケット用紙が他のチケット用紙と切り離されることは発生せず、またカットコードより前にカットコード以外の情報を有したコードを設けることが可能となる。
【選択図】図2
Description
本発明の実施形態は、チケットプリンタに関する。
コンサートのチケット、映画鑑賞用チケット等各種チケットを発行する店舗は数多く存在しており、チケット購入希望者はこれらチケット発行店舗へ行きチケットの購入をおこなう。
これらチケットの発行は各店舗に設置されている情報管理端末とこれにつながっているホストコンピュータとのやり取りにてチケットの発券情報を得、上位ホストコンピュータより得た発券許可情報を元に前記情報管理端末に接続されているプリンタにて発券をおこなう。
これらプリンタは、発券の際、その固有のチケット番号等を発行店舗名などと共にホストコンピュータに対し送付する。ホストコンピュータではこれら固有チケット番号、発行店舗情報、チケット発券情報を関連付けて保管している。この情報を元に、どのチケットはいつどこで発券されたものか、そのチケット用紙の固有の情報は何番なのか等が追跡可能となっている。
チケット用紙はその取り扱い等の関係からロール状に巻かれた状態になっており、都度一枚ごとにカットされてチケットとして発行される。発行に際しては、チケット用紙に設けられたカットマークをセンサにて検知する事でカット位置を決定している。
チケットの発行に際しては、チケット用紙に設けられたカットマークをセンサにて検知する事でカット位置を決定しているが、最初に検知したものをカットマークと認識している。この為、カットマークの検知センサとカットマーク以外の情報を有したコードを検知するセンサを共有させる場合、カットマークより前にカットマーク以外の情報を有したコードを設けることが出来ない。
本発明はチケット固有の情報を有したコードと、用紙のカット位置を決定するカットマークとを同一のセンサにて検知させる際、カットマークより前にチケット固有の情報を有したコードを設けることが可能なチケットプリンタを提供する。
一形態のチケットプリンタでは、発券するチケット用紙の、一方の面に前記チケットを特定するコードおよびチケット用紙の切断位置を決定するマークが設けられたチケット用紙を搬送するチケット用紙搬送手段と、前記チケット用紙に設けられた前記コードを検出する用紙センサ手段とを有し、前記切断位置を決定するコードは前記チケットに記載されている前記切断位置を決定するコードと異なるチケットプリンタである。
以下に本発明の一実施形態にかかるチケットプリンタを図面を参照して詳細に説明する。
(第1の実施形態)
一実施形態のシステム構成例を図1に示す。
一実施形態のシステム構成例を図1に示す。
このチケット販売システム90は、チケット内容を把握し管理している外部サーバ100と、この外部サーバ100にネットワークで接続されている店舗A1、店舗B2および店舗C3とからなる。
店舗A1はチケットの発行をおこなうPOS端末4と、このPOS端末4からの発券指令に基づき実際のチケットを出力するチケットプリンタ5を有する。
店舗B2はチケットの発行をおこなうPOS端末4と、このPOS端末4からの発券指令に基づき実際のチケットを出力するチケットプリンタ5を有する。
店舗C3はチケットの発行をおこなうPOS端末4と、このPOS端末4からの発券指令に基づき実際のチケットを出力するチケットプリンタ5を有する。
ここで店舗数は3にて説明をしているが、このシステムにおける店舗数は1、2店舗もしくは4店舗以上であってもなんら問題はない。
図2乃至図4に本実施形態にかかるチケットプリンタ5の要部構成を示す。図2はチケットプリンタ5の使用状態を、図3はプリンタ上カバー7を開放している状態を示している。なお、このプリンタでは、図2において、巻軸13に巻回されているチケット用紙8は図中C方向に回転し、搬送の際は右側から左側に向けて搬送されるので、以下の説明においては、図2中右側を上流側、左側を下流側とする。
チケットプリンタ5はプリンタ下カバー9に対し、プリンタ上カバー7が支軸10を回動中心として開閉可能に取り付けられている。チケット用紙8は裏面12が内側になるような状態で巻軸13に巻回されており、この巻軸13はチケットプリンタ5に回転自在に支持されている。巻回されたチケット用紙8はその下流にあるフィードローラ14と、このフィードローラ14に対し用紙搬送路15を挟んで対向配置されているアイドラローラ16との挟持により下流側に搬送される。
フィードローラ14の下流には、チケット用紙8の裏面12に設けられているコードを認識する第1のセンサ17および第2のセンサ18が設けられている。
さらにその下流にはプラテンローラ19が設けられ、このプラテンローラ19に対し用紙搬送路15を挟んでサーマル印字ヘッド20が対向配置されている。
さらにその下流にはカッター21が配置されている。このカッター21は固定刃22と可動刃23とを有しており、カッター21のスリット(図示せず)に挿入されてきたチケット用紙8を固定刃22に向け可動刃23を図示しないモータ駆動によりスライド移動することで切断する。
ここでカッター21は固定刃22に向け可動刃23がスライド移動するいわゆるスライド式カッターで説明したがこれに限定されるものではなく、固定刃に対し可動刃が回転することで用紙を切断するいわゆるロータリー式カッターであってもよい。
さらにカッター21の下流側には、チケット用紙8の表面11に対してサーマル印字ヘッド20にて印字を実施した後、チケット用紙8をカッター21にて所定の長さに切断後チケットプリンタ5から排出する排出口24が設けられている。またプリンタ下カバー9における排出口24の下方には切断されたチケット用紙8を保持する排出テーブル25が設けられている。
またチケットプリンタ5のプリンタ上カバー7には表示部26が設けられている。この表示部26はLCD等の液晶ディスプレイであり、チケット発行時の情報を表示したり、またチケットプリンタ5におけるチケット用紙8の紙詰まり、チケット用紙8の用紙切れ等のエラー表示をおこなう機能を有している。
図4は図3におけるA方向より用紙搬送路15を見た要部構成図である。また図5(a)(b)に一例としてのチケット用紙8の表面11と裏面12の印刷例を示す。
なお、本明細書において、マークとは単にその検知の有無のみで存在の有無を判断するものであり、コードとは、センサが検知の有無のみならずその形状や値等をも判断する対象であるものとする。
図4中右側が上流側で左側が下流側であり、チケット用紙8は図中右から左に向かって図中D方向に搬送される。その際チケット用紙8は、チケットプリンタ5に設けられている一対の搬送横ガイド27により斜行することを防ぎながら搬送される。
用紙搬送路15にはチケット用紙8の裏面12に設けられたブラックマーク28(図5(b)参照)を検知する第1のセンサ17と、チケット用紙8の裏面12に設けられたカットコード29、スタートコード30、チケット固有データコード31、チェックデジットコード32およびエンドコード33(いずれも図5(b)参照)を検知する第2のセンサ18がチケット用紙8の搬送方向に対して直交する方向で並んで設けられている。
チケット用紙8は複数枚のチケット用紙8がロール状に巻回されつながった状態でチケットプリンタ5に装填される。図5においては1枚目であるチケット用紙8につながっている2枚目のチケット用紙をチケット用紙8−2、3枚目のチケット用紙をチケット用紙8−3として示している。図5(a)はチケット用紙8の表面11を示したもので、サーマル印字ヘッド20にてその券面に印字をおこなう。
図5(b)はチケット用紙8の裏面12を示したものである。チケット用紙8の裏面12には予めブラックマーク28、カットコード29、スタートコード30、チケット固有データコード31、チェックデジットコード32およびエンドコード33が設けられている。これら各マーク及びコードについては後述する。
チケット用紙8はカッター21にて図5(a)(b)に二点鎖線にて示すカット位置34にて切り離され発行される。
またチケット用紙8には予めミシン目35が設けられている。このミシン目35にてチケット用紙8は半券A36と半券B37とに容易に切り離すことが可能となっており、例えば、チケット用紙8の実際の使用時において、半券A36を会場で担当者に渡し半券B37を控えとしてチケット購入者に渡す使い方をする。
上述したチケットプリンタ5の制御部60の一例を図6に示す。この制御部60は、用紙搬送の制御をおこなう手段、印刷の制御をおこなう手段、用紙切断の制御をおこなう手段、用紙排出の制御をおこなう手段とからなっている。またチケットプリンタ5はPOS端末4、外部サーバ100とも接続されている。
この制御部60は、POS端末4や外部サーバ100との連係および各種の制御の実行をおこなう、例えば、マイクロコンピュータで構成されている。制御部60の中央処理装置(MPU)61は、プログラムに従って用紙搬送制御、印字制御、用紙切断制御、用紙排出制御等の各種の制御や演算をおこなう。またこのMPU61は、時間設定および時間制御をおこなう手段としてタイマ71を備えている。
このMPU61で実行する制御プログラムや制御または演算途上のデータや外部サーバからのデータ等を格納する主記憶手段としてROM62およびRAM63が設置されている。ROM62は制御プログラムやテーブル等を持つ読出し専用メモリであり、RAM63は演算途上のデータや外部サーバ100からのデータ等を格納する随時書込みメモリである。
また、この制御部60には、外部サーバ100からの各種の入力データの取込みや、外部サーバ100への制御部60の制御出力の取出しをおこなう入出力ユニット(I/O)64が設けられている。このI/O64は、MPU61、ROM62およびRAM63とをバスを通じて連係されている。
また、このI/O64には制御出力を取り出すための手段として、第1から第6のドライバ65、ドライバ66,ドライバ67,ドライバ68,ドライバ69およびドライバ70が接続されている。
フィードローラ14はMPU61のチケット用紙8の搬送指令手段としてのドライバ66を介して、図示しないモータによりフィードローラ14を駆動させ、このフィードローラ14に対し用紙搬送路15を挟んで対向配置されているアイドラローラ16との挟持によりチケット用紙8を下流側に搬送する。
また制御部60のMPU61はドライバ67を介してチケット用紙8の裏面12に予め設けられているブラックマーク28を検知する指令を第1のセンサ17に対して出す。
また制御部60のMPU61はドライバ68を介してチケット用紙8の裏面12に予め設けられているカットコード29、スタートコード30、チケット固有データコード31、チェックデジットコード32およびエンドコード33を検知する信号を第2のセンサ18に対して出す。
印字機構38は、図2にて説明したサーマル印字ヘッド20およびプラテンローラ19を備えている。このプラテンローラ19は、MPU61の印字指令手段としてのドライバ65の制御出力に基づき、図示しないモータにより印字動作と同期して回転駆動される。サーマル印字ヘッド20は、外部サーバ100からの印字データに基づいて、チケット用紙8に印字をおこなう。
また、制御部60のMPU61はドライバ69を介してカッター21を駆動させチケット用紙8を切断する。
また、制御部60のMPU61はドライバ70を介して表示部26にチケットプリンタ5のチケット発行時の情報やエラー内容等を表示する。
図7に外部サーバ100の構成例を示す。外部サーバ100は、店舗チケット情報6、チケット販売情報保管部39、条件保管部40、発行可否判断部41、データ送受信部42、チケットデータ送信部43、チケットデータ保管部44、正規チケット判断部45、関連付けデータ保管部46、追跡データ条件入力部57、チケット固有データ保管部58とを備えている。
チケット用紙8は複数枚のチケット用紙8をロール上に巻回してあるが、これらチケット用紙8の裏面に予め設けられているチケット固有データコード31は全て異なるコードとなっている。またこのチケット固有データコード31は同一の店舗内に装填されている複数枚のチケット用紙8で全てが異なるコードであるのみならず他店舗である店舗B2や店舗C3に装填されているチケット用紙8の全てのチケット用紙8記載のコードとも異なっている。このチケット固有データコード31は各店舗にチケット用紙8が送られた時点で外部サーバ100に店舗チケット情報6として保管されている。
チケット販売情報保管部39は、映画会社、映画館等より入手した発券可能な映画チケットの情報(日付、時間、映画名、上映場所、座席等)を保管している。
条件保管部40は、店舗A1に来たチケット発行希望者もしくは店舗A1にいるチケット発行代理手続者がPOS端末4を介して希望するチケットの条件を一時保管する部分であり、例えば○月○日のA映画館のBという映画名といったデータが保管される。
発行可否判断部41は、チケット販売情報保管部39のデータと条件保管部40のデータとを比較し、チケット発行希望者が入力した条件でチケットの発行が可・不可のいずれかであるかを判断する。
チケットデータ送信部43は、チケット発券指令部53からのチケット発行依頼を受領し、チケットデータ保管部44に対してチケットデータの送信、保管の指示や、チケットデータをチケットプリンタ5に対して送付する。チケットデータ保管部44は、後述するチケットデータ送信部55より送付されてきたチケットデータを保管する。
正規チケット判断部45は、チケットデータ保管部44のデータと、店舗チケット情報6とを比較し、正規の店舗から発行されたチケットであるか、正規のチケット用紙を用いているかを判断する。
関連付けデータ保管部46は、正規チケット判断部45にて正規チケットであると判断された場合に、チケットデータと店舗チケット情報6との関連付け後の情報を保管する。
追跡データ条件入力部57は、発行されたチケットに対し何らかの理由でそのチケットの発行内容を追跡することになった場合の検索条件を保管するとともに、関連付けデータ保管部46よりこの条件の発行済チケットの情報を抽出する。
チケット固有データコード保管部58は、チケットデータ送信部55より送られてきたチケット固有データコード31を保管する。またデータ送受信部42は、サーバ100に設けられた各部のデータをPOS端末4に送付したり、POS端末4から送られてきた各種データをサーバ100に設けられた各部に送る際にその送受信を仲介する。
図8にPOS端末4の構成例を示す。
POS端末4は、データ送受信部50と、チケット固有データ保管部51と、チケット発券条件入力部52と、チケット発券指令部53と、チケットデータ保管部54と、チケットデータ送信部55を備えている。
データ送受信部50は、POS端末4に設けられた各部のデータをサーバ100やチケットプリンタ5に送付したり、サーバ100やチケットプリンタ5から送られてきた各種データをPOS端末4に設けられた各部に送る際にその送受信を仲介する。
チケット固有データコード保管部51は、チケットプリンタ5より受信したチケット固有データコード31を保管する。
チケット発券条件入力部52は店舗A1に来たチケット発行希望者もしくは店舗A1にいるチケット発行代理手続者が希望するチケットの条件を入力する部分であり、例えば○月○日のA映画館のBという映画名といったデータが保管される。
チケット発券指令部53は、発行可否判断部41での発行可能との情報を得て、チケットデータ送信部43へチケット発行の依頼をおこなう。
チケットデータ保管部54は、チケットデータ送信部43からのチケットデータ送信依頼を受け、そのチケットデータを保管するとともにチケットプリンタ5へそのチケットデータを送る。
チケットデータ送信部55は、チケット固有データ保管部58にチケット固有データコード31を送るとともに、チケットデータ保管部44にチケットデータを送る。
以下、チケットの購入の方法ならびにチケットの発券の方法を図7、図8、および図9のフローチャートを用いて説明する。なお今回は映画のチケットを購入する場合を例に説明する。
チケットプリンタ5のチケット用紙8、8−2、8−3はつながった状態でチケットプリンタ5に装填されている。ここでチケット用紙8、8−2、8−3はチケット用紙8の一枚前のチケットを発行後規定の待機位置で停止している。この待機位置は後述する。
チケット購入希望者は店舗A1に行き(S1)、POS端末4のチケット発券条件入力部52に希望する上映時間、希望する映画名、希望する映画館等の条件を入力する(S2)。その条件をPOS端末4に設けられているデータ送受信部50経由にてその条件でチケットが購入可能かを外部サーバ100に問合せる(S3)。外部サーバ100は店舗A1のPOS端末4より送付されてきた条件を条件保管部40に保管し、その後発行可否判断部41にてチケット販売情報保管部39と条件保管部40とを比較しチケットの発行が可能かを判断しその結果をデータ送受信部42を経由して店舗A1のPOS端末4に返信する。
ここでチケット発行不可との返信があった場合(S3のN)、店舗A1のPOS端末4は別の条件でチケットを購入するかをチケット購入者に問合せる(S4)。ここでチケット購入者が別条件での購入を希望しない場合(S4のN)、チケットの購入は中止となる(S6)。またチケット購入者が別条件での購入を希望する場合(S4のY)、新たな条件を入力させ(S5)、その条件を再度外部サーバ100に送信し、その条件でチケットが購入可能かを外部サーバ100に問合わせる(S3)。
外部サーバ100は店舗A1のPOS端末4より送付されてきた条件でチケットが発行可能との返信を店舗A1のPOS端末4に送信した場合(S3のY)、店舗A1のPOS端末4はチケット発券指令部53より外部サーバ100に対してチケット発行依頼を送信する(S7)。
外部サーバ100はこの発行依頼を受けると、チケットデータ送信部43は店舗A1のPOS端末4に向けチケットデータを送信する(S8)と共にチケット販売情報保管部39より前記チケットデータを削除する。
店舗A1のPOS端末4は外部サーバ100からのチケットデータを受信すると、チケットデータ保管部54にこのチケットデータを保管する(S9)。
その後店舗A1のPOS端末4はチケットデータ送信部55よりチケットプリンタ5に対してチケットデータを送信する。チケットプリンタ5は前述の制御部60のドライバ65、ドライバ66等を介して印字機構38やフィードローラ14を駆動させチケット用紙8の表面11にチケット情報の印字を開始する(S10)。
図10(c)にチケット用紙8−2の前のチケットであるチケット用紙8を発行後の、チケット用紙8−2、チケット用紙8−3と第1のセンサ17、第2のセンサ18、カッター21の位置関係を示す。この位置が待機位置であり、後述するように、この時点では既にチケット用紙8とチケット用紙8−2とを切り離してあるとともに、チケット用紙8−2が定形のチケット用紙であることの確認およびカットコード29の検出は終了している。
チケットプリンタ5はチケット用紙8の表面11にチケット用紙8−2を搬送させながらチケット情報を印字すると同時に、第2のセンサ18でチケット用紙8−2の裏面12に設けられているスタートコード30、チケット固有データコード31、チェックデジットコード32およびエンドコード33を検出する。
チケット用紙8−2は待機位置から下流側に向けて搬送されると、まず初めに、第2のセンサ18にてチケット用紙8−2の裏面12に設けられているスタートコード30を検知する。
このスタートコード30を検知することでそれ以降の検知したデータはチケット固有データコード31であると認識されRAM63に順次記憶される。なお本実施形態ではチケット固有データコード31は9個設けられているとして記載してある。
搬送が継続され9個のチケット固有データコード31がRAM63に記憶された後、第2のセンサ18はチェックデジットコード32を検知する。このチェックデジットコード32を検知するとチケット固有データコード31の記載が終了であると認識するとともにチェックデジットコード32と比較して正しくチケット固有データコード31が認識されたかを確認する。
次に搬送が継続されると第2のセンサ18はエンドコード33を検知する(S11)。
このエンドコード33の検知にてチケット固有データコード31の検出は完了となる。
このエンドコード33を検知するとチケットプリンタ5はチケット固有データコード31の検出が完了したと判断し、店舗A1のPOS端末4に対して検出したチケット固有データコード31を送信する。
チケット用紙8−2は引き続き下流方向に搬送されると、次に第1のセンサ17にてチケット用紙8−3の裏面12に設けられているブラックマーク28を検知する。このブラックマーク28を第1のセンサ17にて検知すると次に発行される際に用いられるチケット用紙8−3は定形のチケット用紙であると判断する。
その後引き続き搬送を継続すると、次に第2のセンサ18にてチケット用紙8−3の裏面12に設けられているカットコード29を検知する。この状態におけるチケット用紙8−2,8−3と第1のセンサ17、第2のセンサ18、カッター21の位置関係を図10(a)に示す。
次に、第2のセンサ18にてチケット用紙8−3の裏面12に設けられているカットコード29を検知すると、チケット用紙8−3は下流方向へXだけ搬送され、その時点でカッター21にてチケット用紙8−2とチケット用紙8−3とを切り離す。その後引き続き搬送を継続すると、第2のセンサ18はスタートコード30を検知し、この位置で停止する。この状態が前述の待機位置である。
なおチケット用紙8−2の表面11への印字であるが、待機位置におけるサーマル印字ヘッド20の位置から、第2のセンサ18がチケット用紙8−2の裏面に設けられているエンドコード33を検知後サーマル印字ヘッド20がチケット用紙8−2とチケット用紙8−3の間にあるカット位置34を超えるまでの間であればどのタイミングで印字を開始、終了しても問題ない。
この後POS端末4はチケットプリンタ5より送付されてきたチケット固有データコード31をチケット固有データコード保管部51に保管すると共にチケットデータ保管部54に保管されているチケットデータとを合わせてチケットデータ送信部55より外部サーバ100に送信する(S12)。
カットコード29、スタートコード30、チケット固有データコード31、チェックデジットコード32およびエンドコード33の一例を図11に示す。カットコード29、スタートコード30、チケット固有データコード31、チェックデジットコード32およびエンドコード33は、チケット用紙8の前記用紙の搬送方向に沿って並ぶ白色と黒色の複数の第1パターンからなる第1コード列、および前記用紙の搬送方向に沿って並ぶ白色と黒色の複数の第2パターンからなる第2コード列を含み、この第1および第2コード列を前記用紙の搬送方向と直交する方向に互いに隣接して配置し、第1コード列における所定数ずつの第1パターンと第2コード列における所定数ずつの第2パターンとからなる複数のブロックをそれぞれキャラクタ表現用として第1および第2コード列の列方向に配置してある。なお今回は第1コード列のブロックにおいて、用紙搬送方向に沿って並ぶ先頭のブロックから、実施形態の説明に1,3,5と番号を付け、同じく第2コード列のブロックにおいて、用紙搬送方向に沿って並ぶ先頭のブロックから2,4,6と番号を付けた場合において、この1,2,3,4,5,6の計6個にて1つのキャラクタとし、この1つのキャラクタにて1つのコードとしている。
なおこの6ブロックの組み合わせにてカットコード29、スタートコード30、チケット固有データコード31、チェックデジットコード32およびエンドコード33を示すものとするが、これに限定されるものではなく、コード列は1もしくは3以上であっても良いし、また1つのキャラクタを6に限定する必要もない。
本実施形態では第1コード列のブロックである1,3と第2コード列のブロックである2,4,6とで構成された1,2,3,4,6をカットコード29と設定してあり、搬送中に第2のセンサ18がこの形状のコードを検知した場合チケット用紙8を切断するように設定されている。
チケット用紙8が待機位置から搬送されるとスタートコード30、チケット固有データコード31、チェックデジットコード32、エンドコード33を検出するがいずれの部分にもカットコード29である1,2,3,4,6のキャラクタによるコードが存在していなければチケットプリンタ5はチケット用紙8の切断を行なわない。
例えば、図11においてはスタートコード30はブロック1,4,5にて構成されており、またチケット固有データコード31はブロック1,2,3,4にて構成されているが、いずれもカットコード29であるブロック1,2,3,4,6とは異なるためカットコードとしては認識されずカットされることはない。
以上のように、カットコード29を他のマークと異なるものとし、予め設定しているカットコード29を検出した場合のみチケット用紙8を切断する事としているため、正規でない位置でチケット用紙が他のチケット用紙と切り離されることは発生しない。
(第2の実施形態)
図12に第2の実施形態を記載する。第2の実施形態は、前記チケットを特定するコードおよび用紙切断用コードは、チケット用紙の搬送方向に沿って並ぶ白色と黒色の複数の第1パターンからなる第1コード列、および前記チケット用紙の搬送方向に沿って並ぶ白色と黒色の複数の第2パターンからなる第2コード列を含み、この第1および第2コード列を前記用紙の搬送方向と直交する方向に互いに隣接して配置し、第1コード列における所定数ずつの第1パターンと第2コード列における所定数ずつの第2パターンとからなる複数のブロックをそれぞれキャラクタ表現用として第1および第2コード列の列方向に配置する複数のブロックにより1つのキャラクタを構成した場合において、前記チケット用紙の搬送方向に沿って並ぶ白色と黒色の複数の第1パターンからなる第1コード列、および前記チケット用紙の搬送方向に沿って並ぶ白色と黒色の複数の第2パターンからなる第2コード列のうち、用紙搬送方向に沿って並ぶ先頭のブロックにおいて、少なくとも一方は黒色のパターンとしている。
図12に第2の実施形態を記載する。第2の実施形態は、前記チケットを特定するコードおよび用紙切断用コードは、チケット用紙の搬送方向に沿って並ぶ白色と黒色の複数の第1パターンからなる第1コード列、および前記チケット用紙の搬送方向に沿って並ぶ白色と黒色の複数の第2パターンからなる第2コード列を含み、この第1および第2コード列を前記用紙の搬送方向と直交する方向に互いに隣接して配置し、第1コード列における所定数ずつの第1パターンと第2コード列における所定数ずつの第2パターンとからなる複数のブロックをそれぞれキャラクタ表現用として第1および第2コード列の列方向に配置する複数のブロックにより1つのキャラクタを構成した場合において、前記チケット用紙の搬送方向に沿って並ぶ白色と黒色の複数の第1パターンからなる第1コード列、および前記チケット用紙の搬送方向に沿って並ぶ白色と黒色の複数の第2パターンからなる第2コード列のうち、用紙搬送方向に沿って並ぶ先頭のブロックにおいて、少なくとも一方は黒色のパターンとしている。
図12(a)に第1コード列および第2コード列の搬送方向における先頭行である1,4ならびに第2行である2,5が黒色のパターンの場合を、図12(b)に第1コード列および第2コード列の搬送方向における第2行である2,5ならびに第3行である3、6が黒色のパターンの場合を示す。図12(a)は用紙搬送方向に沿って並ぶ先頭のブロックにおいて、少なくとも一方は黒色のパターンとしているが、図12(b)は用紙搬送方向に沿って並ぶ先頭のブロックにおいて、黒色のパターンが存在していない。
この場合において、黒2列が2行連続して検知された場合すなわちブロック1,2,3,4がカットコードとして予め設定されている。この場合において図12(a)の場合も図12(b)の場合も黒2列が2行連続して検知されるのでカットコードと認識する。しかしながらカットコードの認識の完了の位置が図12(a)と図12(b)とでは異なっており、このカットコードの認識の完了位置の違いがそのままカット位置の違いとなってしまう。
図12(c)と図12(d)ではよりカットコードの認識の完了位置に違いが発生する。これはまたカットコードを構成するパターンのサイズが大きければ大きいほど顕著に現れる。
しかしながら用紙搬送方向に沿って並ぶ先頭のブロックにおいて、少なくとも一方は黒色のパターンとしているのでカットコードの認識の先頭位置がずれることはなく、またどのキャラクタがカットコードとして認識するかを予め決定しているのでカットコードの認識の完了位置に違いが発生することはない。
(第3の実施形態)
図13に第3の実施形態を記載する。第3の実施形態は、チケット用紙8の裏面にあるカットコード29がカットコード29、スタートコード30、チケット固有データコード31、チェックデジットコード32、エンドコード33等のコードの先頭にないことである。
図13に第3の実施形態を記載する。第3の実施形態は、チケット用紙8の裏面にあるカットコード29がカットコード29、スタートコード30、チケット固有データコード31、チェックデジットコード32、エンドコード33等のコードの先頭にないことである。
先頭にカットコード29がなくとも、指定したコードを検知した場合にカットコードとして認識させるため、カットコードより上流側にチケット固有データコード等を記載する事が可能となり、より多くのデータをチケット用紙8の裏面に設けることが可能となる。
第1の実施形態ではチケット固有データコード31は9個のコードであるとしたが、一例として示す第3の実施形態では15個のコードとしている。これにより多くのコードにてチケット固有データコードを構成することが可能となる。
なお、この場合においては、スタートコード30を検知した場合に、それ以降のコードをチケット固有データコード31として認識させる事はおこなわない。
(第4の実施形態)
図14に第4の実施形態を記載する。第4の実施形態は、ブラックマーク28を第1のセンサにて検知後予め定めた一定時間以内にカットコードとして設定した形状を検知した場合のみカットコードとして認識する。
図14に第4の実施形態を記載する。第4の実施形態は、ブラックマーク28を第1のセンサにて検知後予め定めた一定時間以内にカットコードとして設定した形状を検知した場合のみカットコードとして認識する。
なおタイマはMPU61に設けられているタイマ71を用いて時間計測をおこなう。
図14はチケット固有データコード31の6番目のチケット固有データコード31‘が汚れの付着等によりカットコード29と同じ形状となってしまった場合を示している。第1の実施形態乃至第3の実施形態においては、このチケット固有データコード31‘はカットコード29と認識するためチケット用紙のカットを実施することとなり、正規でない位置でチケット用紙のカットがおこなわれる。
しかしながら第4の実施形態では、ブラックマーク28を第1のセンサにて検知後予め定めた一定時間以内にカットコードとして設定した形状を検知した場合のみカットコードとして認識するとしているため、正規の位置に設けられているカットコード29のみをカットコードとして認識する様に前記の時間を設定することでチケット固有データコード31‘がカットコード29と同じデータとなっていたとしてもチケット用紙をカットすることは発生しない。
なお前記設定時間であるが、ブラックマーク28を第1のセンサにて検知した時点を計測時間の開始としても良いし、待機位置からの搬送開始時点を計測時間の開始としても良い。ここでブラックマーク28を第1のセンサにて検知した時点を計測時間の開始とする場合、待機時点から次のチケット発行までの時間は固定ではない。そのため、ブラックマーク28を第1のセンサにて検知した時点を計測時間の開始とする場合は、ブラックマーク28を第1のセンサにて検知した時点から正規のカットコード29を検知するまでの時間を固定しておき、この固定時間と待機位置での搬送開始時点からの経過時間の合計時間内に予め定めた計測時間内にカットコードとして設定した形状を検知した場合カットコードと認識するとすればよい。
また、第4の実施形態では設定時間にてカットマークの検知の有無を判断しているがこれに限定する必要はなく、例えばチケット用紙の搬送にステッピングモーターを使用している場合、ブラックマーク28を第1のセンサにて検知した時点から予め定めたステップ数だけ搬送モータが回転するまでに、カットコードとして設定した形状を検知した場合カットマークと認識する、待機位置から予め定めたステップ数だけ搬送モータが回転するまでに、カットマークとして設定した形状を検知した場合カットコードと認識するといったものでも良い。
また、ブラックマークに関してもマークに限定する必要はなく、ブラックコードとしてチケットプリンタに設け、このブラックコードを検知後予めに定めた一定時間以内にカットコードとして設定した形状を検知した場合のみカットコードとして認識するとして良い。
(第5の実施形態)
第5の実施形態は、ブラックマーク28を第1のセンサにて検知後、最初にカットコードとして設定した形状を検知したコードのみをカットコードとして認識するというものである。
第5の実施形態は、ブラックマーク28を第1のセンサにて検知後、最初にカットコードとして設定した形状を検知したコードのみをカットコードとして認識するというものである。
これにより図14のチケット固有データコード31‘がカットコード29と同じキャラクタとなっていたとしても、最初のカットコードと認識されないためチケット用紙をカットすることは発生しない。
また、ブラックマークに関してもマークに限定する必要はなく、ブラックコードとしてチケットプリンタに設け、このブラックコードを検知後最初にカットコードとして設定した形状を検知したコードのみをカットコードとして認識するとして良い。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他のさまざまな形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更をおこなうことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1・・店舗A
4・・POS端末
5・・チケットプリンタ
8・・チケット用紙
17・・第1のセンサ
18・・第2のセンサ
19・・プラテンローラ
20・・サーマル印字ヘッド
21・・カッター
31・・チケット固有データコード
90・・チケット販売システム
100・・外部サーバ
4・・POS端末
5・・チケットプリンタ
8・・チケット用紙
17・・第1のセンサ
18・・第2のセンサ
19・・プラテンローラ
20・・サーマル印字ヘッド
21・・カッター
31・・チケット固有データコード
90・・チケット販売システム
100・・外部サーバ
Claims (5)
- 発券するチケットの情報を特定するコードと、この特定するコードとは異なり、検知することにより切断位置を決定する切断用コードを有したチケット用紙を搬送するチケット用紙搬送手段と、
前記チケット用紙を切断する用紙切断手段と、
前記チケット用紙に設けられた前記チケットの情報を特定するコードおよび前記切断用コードを検出するチケット用紙センサ手段と、
を有するチケットプリンタ。 - 前記チケットの情報を特定するコードおよび前記チケット用紙切断用コードは、前記チケット用紙の搬送方向に沿って並ぶ白色と黒色の複数の第1パターンからなる第1コード列、および前記チケット用紙の搬送方向に沿って並ぶ白色と黒色の複数の第2パターンからなる第2コード列を含み、この第1および第2コード列を前記用紙の搬送方向と直交する方向に互いに隣接して配置し、第1コード列における所定数ずつの第1パターンと第2コード列における所定数ずつの第2パターンとからなる複数のブロックをそれぞれキャラクタ表現用として第1および第2コード列の列方向に配置する複数のブロックにより1つのキャラクタを構成する請求項1記載のチケットプリンタ。
- 前記チケット用紙切断用コードは、前記チケット用紙の搬送方向に沿って並ぶ白色と黒色の複数の第1パターンからなる第1コード列、および前記チケット用紙の搬送方向に沿って並ぶ白色と黒色の複数の第2パターンからなる第2コード列のうち、用紙搬送方向に沿って並ぶ先頭のブロックの少なくとも一方は黒色のパターンである請求項2記載のチケットプリンタ。
- 前記チケット用紙の用紙搬送方向先頭位置に設けられ、前記チケット用紙が正規のチケット用紙であるかを判断するブラックマークと、
前記ブラックマークを検出する用紙センサ手段とをさらに有し、
前記ブラックマークを検出後、予め定めた時間以降に検出したチケット用紙切断用コードはチケット用紙切断用コードと認識しない前記請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のチケットプリンタ。 - 前記チケット用紙の用紙搬送方向先頭位置に設けられ、前記チケット用紙が正規のチケット用紙であるかを判断するブラックマークと、
前記ブラックマークを検出する用紙センサ手段とをさらに有し、
前記ブラックマークを検出後、最初に検出したチケット用紙切断用コードのみチケット用紙切断用コードとして認識する前記請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のチケットプリンタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012157291A JP2014021584A (ja) | 2012-07-13 | 2012-07-13 | チケットプリンタ |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2012157291A JP2014021584A (ja) | 2012-07-13 | 2012-07-13 | チケットプリンタ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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ID=50196432
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JP2012157291A Pending JP2014021584A (ja) | 2012-07-13 | 2012-07-13 | チケットプリンタ |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2014021584A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113119198A (zh) * | 2020-01-10 | 2021-07-16 | 深圳怡化电脑股份有限公司 | 票据切分方法、设备、装置及可读介质 |
WO2023167573A1 (ko) * | 2022-03-04 | 2023-09-07 | 주식회사 빅솔론 | 바패턴 인식을 통해 판단된 인쇄용지의 종류에 따라 인쇄를 수행하는 인쇄장치 |
-
2012
- 2012-07-13 JP JP2012157291A patent/JP2014021584A/ja active Pending
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