JP2014020963A - 距離測定装置、発光タイミング制御装置及びプログラム - Google Patents

距離測定装置、発光タイミング制御装置及びプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2014020963A
JP2014020963A JP2012160694A JP2012160694A JP2014020963A JP 2014020963 A JP2014020963 A JP 2014020963A JP 2012160694 A JP2012160694 A JP 2012160694A JP 2012160694 A JP2012160694 A JP 2012160694A JP 2014020963 A JP2014020963 A JP 2014020963A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mirror
angle
laser beam
unit
reference position
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012160694A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6019866B2 (ja
Inventor
Koichi Iida
弘一 飯田
Koichi Tezuka
耕一 手塚
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP2012160694A priority Critical patent/JP6019866B2/ja
Publication of JP2014020963A publication Critical patent/JP2014020963A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6019866B2 publication Critical patent/JP6019866B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Optical Radar Systems And Details Thereof (AREA)

Abstract

【課題】距離測定装置、発光タイミング制御装置及びプログラムにおいて、レーザビームの出射角度を高精度に制御することを目的とする。
【解決手段】レーザビームを偏向する往復振動型ミラーのミラー角度と、ミラーで偏向されたレーザビームの走査角度を拡大する走査角度拡大レンズからの出射角度の関係を、ミラー角度をミラーの基準位置からの経過時間で表して格納した記憶部と、ミラー角度を検出するセンサの出力信号に基づいて基準位置を検出する検出部と、検出部が検出した基準位置に基づいて時間を計測する計測部と、計測部の計測時間と記憶部に格納された経過時間が一致した時点でレーザビームを発光させるようにレーザ光源を駆動、かつミラー角度振幅から駆動するタイミングを補正する制御部を備えるように構成する。
【選択図】図6

Description

本発明は、距離測定装置、発光タイミング制御装置及びプログラムに関する。
レーザビームを用いた2次元走査型の距離測定装置は、対象物までの距離計測に限らず、例えば自動車の障害物検知、電車とホームの開閉扉間の人検知といった周辺監視などにも利用されている。レーザビームを用いた走査型の距離測定装置は、レーザレーダとも呼ばれる。
レーザレーダは、例えば回転ミラーの回転角度を制御系で制御することで、回転ミラーで反射されるレーザビームの出射角度を制御して2次元走査を行い、対象物から反射されたレーザビームを受光した結果に基づいて対象物までの距離を測定する。回転ミラーの回転角度は、例えばロータリーエンコーダなどのセンサで検出して制御系へ出力する。測定の位置精度を向上するには、レーザビームが等角度間隔で出射されるように、回転ミラーの回転角度をセンサで逐次高精度に検出してレーザ発光を行う制御系へフィードバックすることが好ましい。しかし、回転ミラーの回転角度をセンサで高精度に検出するためには分解能の高いエンコーダーが必要であり、かつ結果を高速に処理してレーザビームの出射角度を制御する制御系は比較的高価であるため、比較的安価なレーザレーダに搭載することは難しい。また、回転ミラーの回転角度をセンサで高精度に検出するには、センサが比較的短い時間間隔で回転ミラーの回転角度を検出することが好ましい。ところが、回転ミラーの回転角度を比較的短い時間間隔で検出すると、レーザレーダの消費電力が増加してしまい、比較的消費電力の低いレーザレーダを実現することは難しい。
このように、例えばレーザレーダに要求される価格、消費電力などの条件を考慮すると、レーザビームの出射角度を高精度に制御することは難しい。
特開平8−248131号公報 特開2011−85577号公報 特開平8−261753号公報 特開2011−112585号公報 特開2008−241273号公報 特開2009−58341号公報
従来の距離測定装置では、レーザビームの出射角度を高精度に制御することは難しい。
そこで、本発明は、レーザビームの出射角度を高精度に制御可能な距離測定装置、発光タイミング制御装置及びプログラムを提供することを目的とする。
本発明の一観点によれば、レーザビームを偏向する往復振動型ミラーのミラー角度と、前記ミラーで偏向されたレーザビームの走査角度を拡大する走査角度拡大レンズからの出射角度の関係を、前記ミラー角度を前記ミラーの基準位置からの経過時間で表して格納した記憶部と、前記ミラー角度を検出するセンサの出力信号に基づいて前記基準位置を検出する検出部と、前記検出部が検出した前記基準位置に基づいて時間を計測する計測部と、前記計測部の計測時間と前記記憶部に格納された経過時間が一致した時点で前記レーザビームを発光させるようにレーザ光源を駆動する制御部を備えた発光タイミング制御装置が提供される。
開示の距離測定装置、発光タイミング制御装置及びプログラムによれば、レーザビームの出射角度を高精度に制御することができる。
MEMSミラーの走査特性の一例を示す図である。 走査角度拡大レンズの入出射走査特性の一例を示す図である。 本発明の第1実施例における発光タイミング制御系の一例を示す図である。 図3の発光タイミング制御系で用いるテーブルの一例を示す図である。 制御部の動作の一例を説明するフローチャートである。 本発明の第2実施例における発光タイミング制御系の一例を示す図である。 ラスタ走査を説明する図である。 角度センサが出力する信号電圧とミラー角度の関係の一例を示す図である。 ミラー角度とレーザビームの出射角度の関係の一例を説明する図である。 基準位置を説明する図である。 ミラー角度とクロックの関係の一例を説明する図である。 発光タイミングテーブルの一例を示す図である。 レーザビームの出射角度と時間の関係の一例を示す図である。 ミラー角度と時間の関係の一例を示す図である。 発光タイミング制御処理の一例を説明するフローチャートである。 発光タイミングテーブルの一例を示す図である。 発光タイミングテーブルの他の例を示す図である。 受光系を含む制御系の一例を説明する図である。 コンピュータの一例を示すブロック図である。
開示の距離測定装置、発光タイミング制御装置及びプログラムでは、レーザビームを偏向する往復振動型ミラーのミラー角度と、ミラーで偏向されたレーザビームの走査角度を拡大する走査角度拡大レンズからの出射角度の関係を、ミラー角度をミラーの基準位置からの経過時間で表して、例えばテーブル形式で記憶部に格納する。検出部は、ミラー角度を検出するセンサの出力信号に基づいて基準位置を検出し、計測部は、検出部が検出した基準位置に基づいて時間を計測する。制御部は、計測部の計測時間と記憶部に格納された経過時間が一致した時点でレーザビームを発光させるようにレーザ光源を駆動する。制御部は、ミラー角度振幅から駆動するタイミングを補正しても良い。
以下に、開示の距離測定装置、発光タイミング制御装置及びプログラムの各実施例を図面と共に説明する。
視認性向上のため、例えば自動車などの車両に車載カメラを搭載することが提案されている。このような車載カメラとレーザレーダを組み合わせることで、自動車の障害物検知及び安全性のさらなる向上が期待できる。この場合、カメラの撮像範囲は例えば180度×140度でありレーザレーダの走査範囲と比較すると広いため、カメラの撮像範囲に合わせてレーザレーダの走査角度を広げることが好ましい。そこで、レーザレーダの走査角度を拡大するため、MEMS(Micro Electro Mechanical System)ミラーと、MEMSミラーで偏向されたレーザビームの走査角度を拡大する走査角度拡大レンズを組み合わせることが考えられる。走査角度拡大レンズ自体は、例えば特許文献6などから周知である。
しかし、MEMSミラーのような2次元スキャナは、往復走査を行うために、回転走査のような等速度走査を行うことができず、実際の走査軌跡は例えば図1に示すような正弦波的な走査軌跡となる。図1は、MEMSミラーの走査特性の一例を示す図であり、縦軸は相対ビーム振り角(%)を示し、横軸は相対時間(%)を示す。
また、走査角度拡大レンズでは、例えば図2に示すようにレーザビームの入射角度が大きくなるにつれて、レーザビームの出射角度の変化率も大きくなり、入射角度は出射角度に比例しない。図2は、走査角度拡大レンズの入出射走査特性の一例を示す図であり、縦軸は相対ビーム出射角(%)を示し、横軸は相対ビーム入射角(%)を示す。このため、走査角度拡大レンズを介した単一周波数でのレーザービームの出射(即ち、一定間隔の発光)では、レーザビームを等角度間隔で出射することができない。レーザビームを等角度間隔で出射するためには、例えば図3に示す制御部15によりレーザビームの出射タイミング(即ち、発光タイミング)を可変制御することが考えられる。
図3は、本発明の第1実施例における距離測定装置の発光タイミング制御系の一例を示す図である。図3において、発光タイミング制御系は、発光タイミング制御装置の一例であり、MEMSミラー11、角度センサ12、ミラー角度検出部13、制御部14、及びレーザダイオード(LD:Laser Diode)部15を有する。図3では、MEMSミラー11自体は周知であり、MEMSミラー11は周知の方法で2次元的に駆動可能であるため、MEMSミラー11の駆動系の図示は省略する。角度センサ12はMEMSミラー11の位置(傾き)を検出して位置信号をミラー角度検出部13に出力する。ミラー角度検出部13は、位置信号に基づいてMEMSミラー11のミラー角度を検出し、ミラー角度を示す信号を制御部14に出力する。制御部14は、ミラー角度に応じた設定出射角度を示す制御信号をLD部15に出力する。LD部15は、LDドライバと、レーザ光源の一例であるLDを有し、LDドライバは制御信号に応じたタイミングでLDを駆動してLDを発光させてレーザビームを出射させる。レーザビームは、MEMSミラー11で反射されて設定出射角度で出射され、走査角度拡大レンズ16を介して対象物(図示せず)の2次元走査を行う。
この場合、例えば図4に示すように、MEMSミラー11の振れ角(deg)とレーザビームの設定出射角度(deg)の関係を示すテーブルを予め作成しておくことで、制御部14は、MEMSミラー11の位置を角度センサ12で逐次検出しながらテーブルから対応する設定出射角度を読み出してLD部15のLDを読み出した設定出射角度に応じたタイミングで駆動することで、レーザビームの出射角度を等間隔化することができる。図5は、制御部14の動作の一例を説明するフローチャートである。図5において、ステップS1は、検出されたミラー角度を示す信号をミラー角度検出部13から入力する。ステップS2は、図4のテーブルを参照し、検出されたミラー角度が当該テーブル中のミラー角度であるか否かを判定し、判定結果がNOであると、処理はステップS1へ戻る。一方、ステップS2の判定結果がYESであると、ステップS3は、検出されたミラー角度に対応する設定出射角度をテーブルから読み出し、読み出した設定出射角度を示す制御信号をLD部15に出力することで発光を指示してLDからレーザビームを出射させる。このような発光タイミング制御系によれば、LDの発光タイミングを正確に制御することができるので、レーザビームの出射角度を高精度に制御することができる。
しかし、LDの発光周期に対して少なくとも数分の1程度の短い時間でミラー位置の検出(ステップS1)とレーザビームの出射角度の判断(ステップS2)を行うためには、MEMSミラー11の位置を角度センサ12で逐次検出して図5のループLを高速で実行することが求められ、消費電力が増加してしまう。
このため、高速なミラー位置の検出及びレーザビームの出射角度の判断を行わずにLDの発光タイミングを制御することが好ましい。また、比較的簡易な方法でレーザビームの出射角度を高精度に制御可能とすることが好ましい。さらに、外乱の影響、消費電力、コストなどを抑えて、レーザビームの出射角度を高精度に制御可能とすることが好ましい。
図6は、本発明の第2実施例における発光タイミング制御系の一例を示す図である。発光タイミング制御系は、発光タイミング制御装置の一例である。図6中、図3と同一部分には同一符号を付し、その説明は省略する。発光タイミング制御系21が、図6に示す如く接続されたミラー角度検出部23、発光タイミング制御部24、クロック生成部25、クロックカウンタ26、テーブル補正部27、走査回数カウンタ28、及びミラードライバ(ミラー駆動回路)29を有する。LD部15は、LDドライバ(LD駆動回路)15−1及びLD15−2を有する。
LD15−2から出射されたレーザビームは、MEMSミラー11にて偏向され、さらに走査角度拡大レンズ16にて走査角度が広げられる。図7は、ラスタ走査を説明する図である。レーザビームによる走査は、例えば図7の上部に示すように、MEMSミラー11の水平走査軸(図6中、紙と垂直な軸)を中心とした往復運動時の往路(例えば、P1→P1')のみで発光を行い、その後MEMSミラー11の垂直走査軸(図6中、紙と平行な軸)を中心として移動させ(例えば、P1'→P2)、再度MEMSミラー11の垂直軸を中心とした往復運動時の往路(例えば、P2→P2')のみで発光を行う。図7の上部に示された丸印は、LD15−2の発光タイミングを示す。このような走査を例えばPn→Pn'(nは2以上の自然数)まで繰り返して2次元的にラスタ走査を行なう。図7の下部は、MEMSミラー11のミラー角度(任意単位)と時間(任意単位)の関係を例えば地面に対して水平方向上の走査位置HP及び垂直方向上の走査位置VPについて示す。図7の下部に示すように、垂直方向については階段状の走査となるので、水平方向の走査との組み合わせにより2次元的なラスタ走査が行われる。なお、MEMSミラー11の垂直方向の駆動については、階段状の駆動に限定されず、線形の駆動、鋸波状の駆動などを用いても良い。このようなMEMSミラー11の水平及び垂直方向の駆動は、ミラードライバ29が生成出力する、MEMSミラー11の振動振幅及び振動周波数を決定する駆動信号に基づいて行われる。
MEMSミラー11には、角度センサ12が設けられており、角度センサ12は周知の方法でMEMSミラー11の位置を検出してMEMSミラー11のミラー角度を表す信号を出力する。角度センサ12は、例えばMEMSミラー11の回転軸にコーティングされた圧電素子からの電圧に基づいてMEMSミラー11の位置を検出しても良い。また、角度センサ12は、MEMSミラー11の位置を光学的に検出するものであっても良い。例えば、角度センサ12は、ミラー角度検出用のレーザビームをMEMSミラー11に照射し、MEMSミラー11からの反射光を複数分割のフォトダイオード(PD:Photo-Diode)で受光して反射光の方向からMEMSミラー11の位置を検出するものであっても良い。角度センサ12は、検出したMEMSミラー11の位置を表す信号をミラー角度検出部23に出力する。図8は、角度センサ12が出力する信号電圧(任意単位)と、MEMSミラー11のミラー角度(deg)の関係の一例を示す図である。
ミラー角度検出部23は、MEMSミラー11の傾き角が負から正、または、正から負に遷移する時の傾き角が0度を基準位置(または、基準点)とした基準位置信号と、傾き角の振幅の情報(以下、「振幅情報」とも言う)を出力する。傾き角が0度の状態とは、例えばMEMSミラー11がミラードライバ29により駆動されていない状態である。振幅情報は、基準位置(0度)を基準とした最大および最小のミラー角度の差分を表す。図9は、ミラー角度とレーザビームの出射角度の関係の一例を説明する図であり、図10は、基準位置を説明する図である。図9中、図6と同一部分には同一符号を付し、その説明は省略する。
図9に示す例では、MEMSミラー11はミラー角度が0度の状態に対し、正方向には+θ度、負方向へは−θ度までの範囲で変位可能である。また、MEMSミラー11で偏向(即ち、反射)されたレーザビームは、走査角度拡大レンズ16の光軸に対し、+φ方向の出射角度から−φ方向の出射角度までの範囲で走査可能である。つまり、MEMSミラー11のミラー角度が−θ度から+θ度まで変位すると、走査角度拡大レンズ16を介したレーザビームの出射角度は−φ度から+φ度までの走査範囲を走査する。なお、MEMSミラー11は、例えば図7と共に説明した水平方向上で−θ度から+θ度の範囲で変位(即ち、振動)すると共に、水平方向と垂直な垂直方向上で−β度から+β度の範囲で変位(即ち、振動)するがその図示は省略する。同様に、走査角度拡大レンズ16を介したレーザビームの出射角度は第1の走査面上で−φ度から+φ度までの走査範囲を走査すると共に、第1の走査面と垂直な第2の走査面上で−γ度から+γ度までの走査範囲を走査するがその図示は省略する。
図10において、縦軸は水平方向上でのミラー角度を任意単位で示し、横軸は時間を任意単位で示す。図10中、細かい破線、実線、粗い破線は、互いに異なるθ値の場合を示す。図10からもわかるように、θ値が異なる場合でもミラー角度が0度の位置は変動しないので、MEMSミラー11の基準位置(または、基準点)として用いるのに好適である。
なお、基準位置は、ミラー角度が0度の位置に限定されるものではなく、任意のミラー角度の位置に設定可能である。例えば、基準位置は、ミラー角度が+θの最大値の位置であっても、−θの最小値の位置であっても良い。
図6の説明に戻るに、クロック生成部25はクロックを生成してクロックカウンタ26に出力する。また、ミラー角度検出部23は、基準位置信号をクロックカウンタ26に出力する。クロックカウンタ26は、基準位置信号をクロックカウント開始トリガとして、クロックをカウントする。クロックカウンタ26は、MEMSミラー11が基準位置にある状態からの経過時間、即ち、基準位置からの経過時間を計測する計測部の一例である。
図11は、ミラー角度とクロックの関係の一例を説明する図である。図11において、縦軸は上から順にミラー角度、クロック、及びクロックカウント開始トリガ(即ち、基準位置信号)を任意単位で示し、横軸は時間を任意単位で示す。図11に示すサンプリング領域は、例えばミラー角度検出部23が角度センサ12の出力信号に基づいてMEMSミラー11のミラー角度をサンプリングする領域である。
図12は、発光タイミングテーブルの一例を示す図である。発光タイミングテーブルは、レーザビームの走査角度拡大レンズ16からの設定出射角度(deg)に対するMEMSミラー11のミラー角度(deg)、及びクロックカウント数を格納している。クロックカウント数は、例えばクロック周波数及びMEMSミラー11の振動振幅と振動周波数によって決定しても良い。発光タイミングテーブル及びMEMSミラー11の振動振幅と振動周波数は、テーブル補正部27内の記憶部(図示せず)に格納しても、テーブル補正部27に外部接続された記憶部(図示せず)に格納しても良い。テーブル補正部27は、ミラー角度検出部23が出力する振幅情報が表すミラー角度に相当するクロックカウント数を発光タイミングテーブルから読み出して発光タイミング制御部24に出力する。発光タイミング制御部24は、テーブル補正部27が出力するクロックカウント数(または、経過時間)をクロックカウンタ26が出力するクロックカウント値(または、計測時間)と照合し、一致した時点で発光を指示する発光トリガをLD部15のLDドライバ15−1に出力する。これにより、LDドライバ15−1は発光トリガに応答してLD15−2を駆動して発光させるので、LD15−2が出射されるレーザビームがMEMSミラー11に照射される。
このように、レーザビームの走査角度拡大レンズ16を介した設定出射角度を得るためのMEMSミラー11のミラー角度と、このミラー角度をMEMSミラー11の基準位置からの経過時間から算出するためのクロックカウント数をテーブル化して、予め図12に示す発光タイミングテーブルに格納しておく。クロックカウンタ26のクロックカウント値がこの発光タイミングテーブルに格納されたクロックカウント数に達したタイミングでLD15−2を発光させることで、走査角度拡大レンズ16から設定出射角度でレーザビームを出射することができる。このため、図5のように逐次ミラー角度を検出して出射タイミングの判定を行わなくても良い。
MEMSミラー11の基準位置からの経過時間に応じてミラー角度を決定してレーザビームを出射させる場合、何らかの原因(例えば、温度変化)でMEMSミラー11の傾き角の振幅変動が発生すると、同じ発光タイミングでLDを駆動したのでは実際の出射角度に設定出射角度からのずれが生じてしまう場合がある。
次に、MEMSミラー11の振幅揺らぎなどの振幅変動に対する補正について説明する。図13は、レーザビームの出射角度と時間の関係の一例を示す図であり、図14は、ミラー角度と時間の関係の一例を示す図である。図13において、縦軸は相対出射角(%)を示し、横軸は相対時間を任意単位で示す。図13に示ように、振動振幅が□印の基準データから▲印の振幅が例えば20%低下したデータに変化すると、例えば予め決定され初期発光タイミングテーブルに格納されている設定出射角度を得るためのレーザビームの出射では、相対出射角が0(%)で相対時間が0の位置以外では出射角度が小さくなり補正することが好ましい。MEMSミラー11のミラー角度θは、θ=A×sin(2πtf)なる数式で表すことができる。ここで、AはMEMSミラー11の振動振幅/2で表される角度振幅、tは時間、fはMEMSミラー11の振動周波数である。この数式より好ましいミラー角度θは図12の発光タイミングテーブルより既知であり、角度振幅Aと振動周波数fは図6に示すミラー角度検出部23及びミラードライバ29より検出でき、ミラー角度θに対応する時間tは算出可能である。時間tをクロックカウント数に反映させることで、クロックカウント数を補正することが可能である。図13の例では、水平方向の矢印で示された振幅低下を、クロックカウント数を補正するクロック補正により補正する。
図14の例では、対応する時間tは、t=(1/2πf)×arcsin{(θ/(A/2))}なる数式で表され、クロックカウント数はt/T+αなる数式で表される。ここで、Tはクロック周期、αは位相調整分のクロックである。ただし、振動振幅が所定値以下でありレーザビームを好ましい角度へ出射できない程度まで小さい部分については、上記のクロック補正は行わないようにして発光タイミング制御系の誤作動(または、エラー)を防いても良い。つまり、MEMSミラー11の傾き角の振幅低下により、傾き角の高振幅側における好ましい角度位置でレーザビームを出射できない場合は、1水平走査期間内のレーザ発光回数を減らして、発光タイミング制御系の誤動作を防いでも良い。
上記の如き計算をテーブル補正部27で行い、テーブル補正部27内の記憶部(または、外部接続された記憶部)に格納された発光タイミングテーブルの内容及び発光タイミング制御部24の制御内容を更新する。つまり、図14のテーブルを発光タイミングテーブルとして用いても良い。これにより、外乱などによる、MEMSミラー11の傾き角の振幅揺らぎなどの振幅変動に対する補正を行い、レーザビームを高精度で好ましい角度に出射することが可能となる。また、クロックの周波数は、ミラー角度の水平方向のサンプリング数をNとした時、N×fよりも高く設定される。クロックの周波数は、例えばN×f×20程度としても良い。この場合、角度分解能がサンプリング周期の略1/10となる。
次に、発光タイミングテーブルの更新の頻度について説明する。MEMSミラー11の振動振幅は外乱の影響を受けて変化し得るが、外乱は温度、空気の流れなどによるものが多く、MEMSミラー11の振動周波数f(例えば数kHz〜数10kHz)に比べて発生する周波数(即ち、頻度)が非常に低い。このため、逐次MEMSミラー11の振動振幅のサンプリングを行わなくても、1ラスタ走査期間(P1〜Pn)以下の周期でサンプリングを行えば良い。図6の例では、ミラー角度検出部23が出力する基準位置信号を走査回数カウンタ28に出力して、水平走査回数をカウントする。この走査回数カウンタ28のカウント値を表す走査回数情報をテーブル補正部27に出力し、この例ではカウント値が240回(Pn=240とした場合)となった時点でテーブル補正部27における発光タイミングテーブルの補正を行う。これにより、逐次発光タイミングテーブルを補正するのではなく、レーザビームの発光周波数より低い周波数で間欠的に補正することで、消費電力を低減することができる。
図15は、距離測定装置の発光タイミング制御処理の一例を説明するフローチャートである。図15において、ステップS11では、ミラードライバ29は駆動信号を出力してMEMSミラー11を駆動する。ステップS12では、ミラー角度検出部23は角度センサ12が出力する位置信号に基づいてMEMSミラー11の振動振幅を確認する。ステップS13では、テーブル補正部27は振動振幅が規定値以上であるか否かを判定し、判定結果がNOであると処理はステップS12へ戻る。ステップS13の判定結果がYESであると、ステップS14では、テーブル補正部27は初期発光タイミングテーブルを記憶部にセットする。ステップS15では、テーブル補正部27はテーブル補正機能が有効であるか否かを判定し、判定結果がYESであると処理はステップS16へ進み、判定結果がNOであると処理は後述するステップS31へ進む。発光タイミングテーブルの補正を許容する場合には、テーブル補正機能が有効に設定される。
ステップS16では、ミラードライバ29はミラー角度検出部23からの振幅情報を取得する。また振動周波数となる駆動周波数情報をテーブル補正部27に出力する。ステップS17では、ミラードライバ29は振動振幅が規定値以下であるか否かを判定する。ステップS17の判定結果がYESであると、ステップS18では、ミラードライバ29は振動振幅を既定値に補正する駆動信号をMEMSミラー11に出力し、処理はステップS16へ戻る。一方、ステップS17の判定結果がNOであると、ステップS19では、テーブル補正部27は発光タイミングテーブルの補正処理を行う。ステップS18で振動振幅が補正されると、テーブル補正部27にはミラー角度検出部23からの補正後の振動振幅とミラードライバ29からの補正後の振動周波数を含む駆動周波数情報が供給されるので、テーブル補正部27は例えば上記の数式に振動周波数及び駆動周波数情報に含まれる振動周波数を代入することで発光タイミングデーブルに格納されたクロックカウント数の補正値を求めて発光タイミングテーブルを補正することができる。
ステップS20では、走査回数カウンタ28はミラー角度検出部23からの基準位置信号に基づいて水平走査数のカウントを開始する。ステップS21では、クロックカウンタ26は基準位置信号に基づいてクロック生成部25からのクロックのカウントを開始する。ステップS22では、発光タイミング制御部24はクロックカウンタ26のクロックカウント値を確認する。ステップS23では、発光タイミング制御部24は発光対象クロックであるか否かを判定し、判定結果がNOであると処理はステップS22へ戻る。クロックカウンタ26のクロックカウント値がテーブル補正部27の発光タイミングテーブルから読み出されたクロックカウント数(または、クロックカウント数の補正値)と一致してステップS23の判定結果がYESであると、ステップS24では、発光タイミング制御部24は発光を指示する発光トリガをLD部15に出力する。ステップS25では、テーブル補正部27は走査回数カウンタ28からの走査回数情報に基づき、水平走査数のカウント値が規定値に達したか否かを判定し、判定結果がNOであると処理はステップS22へ戻る。ステップS25の判定結果がYESであると、ステップS26では、ミラードライバ29は走査回数カウンタの水平走査数のカウント値をリセットし、処理はステップS16へ戻る。従って、テーブル補正部27は、水平走査カウントが既定値に達しないと発光タイミングテーブルを補正しない。
一方、ステップS31では、ミラードライバ29はミラー角度検出部23からの振幅情報に基づいてMEMSミラー11の振動振幅を検出する。ステップS32では、ミラードライバ29は振動振幅が規定値であるか否かを判定する。ステップS32の判定結果がNOであると、ステップS41では、ミラードライバ29は振動振幅を既定値に補正する駆動信号をMEMSミラー11に出力し、処理はステップS31へ戻る。一方、ステップS32の判定結果がYESであると、ステップS33では、走査回数カウンタ28はミラー角度検出部23からの基準位置信号に基づいて水平走査数のカウントを開始する。ステップS34では、クロックカウンタ26は基準位置信号に基づいてクロック生成部25からのクロックのカウントを開始する。ステップS35では、発光タイミング制御部24はクロックカウンタ26のクロックカウント値を確認する。ステップS36では、発光タイミング制御部24は発光対象クロックであるか否かを判定し、判定結果がNOであると処理はステップS35へ戻る。ステップS36の判定結果がYESであると、ステップS37では、発光タイミング制御部24は発光を指示する発光トリガをLD部15に出力する。ステップS38では、ミラードライバ29は走査回数カウンタ28からの走査回数情報に基づき、水平走査数のカウント値が規定値に達したか否かを判定し、判定結果がNOであると処理はステップS35へ戻る。ステップS38の判定結果がYESであると、ステップS40では、ミラードライバ29は走査回数カウンタの水平走査数のカウント値をリセットし、処理はステップS31へ戻る。
図16は、発光タイミングテーブルの一例を示す図である。図16に示すように、発光タイミングテーブルをクロックカウント数と設定出射角度を格納するよう構成し、ミラー角度は特に格納しないようにしても良い。この場合、出射角とMEMSミラー11のミラー角度に対しての関係を数式化し、さらに上記の方法で発光タイミングテーブルを補正することで、レーザビームを好ましい出射角度で出射することが可能となる。図16に示すように、直接的に時間と出射角度の関係をテーブル化した発光タイミングテーブルを用いた場合、基本的には図12に示す発光タイミングテーブルを用いた場合と同様の効果が得られる。
図17は、発光タイミングテーブルの他の例を示す図である。図14に示すように数式より発光タイミングテーブルを補正する代わりに、図17に示すように角度振幅Ai(i=1,...,n)及び振動周波数fj(j=1,...,m)の各対に対するミラー角度と角度時間対応を格納した発光タイミングテーブルを用いても良い。
次に、距離測定装置の制御系について、図18と共に説明する。図18は、受光系を含む制御系の一例を説明する図である。図18中、図6と同一部分には同一符号を付し、その説明は省略する。
図18において、制御系は、システム制御部61、LDドライバ15−1、ミラードライバ29、及びフォトダイオード(PD:Photo-Diode)信号処理部53を含む。システム制御部61は、例えばCPU(Central Processing Unit)などのプロセッサで形成可能であり、距離測定装置1全体の制御を司る。CPUが実行するプログラムを格納する記憶部(図示せず)は、システム制御部61内でCPUに接続されていても、システム制御部61に外部接続されていても良い。LDドライバ15−1は、システム制御部61の制御下でLD15−2のオン、オフ、光出射パワーなどを制御する。ミラードライバ29は、システム制御部61の制御下で、ミラー角度検出部23からの振幅情報及び走査回数カウンタ28からの走査回数情報に基づいてMEMSミラー11を駆動する駆動信号を生成する。
投光角度拡大レンズ16を介して出射され対象物で反射されたレーザビームは、受光レンズ51を介してPD52で検出される。PD信号処理部53は、システム制御部31の制御下でPD52からの検出信号に所定の信号処理を施してシステム制御部61などに出力する。受光レンズ51、PD52、及びPD信号処理部53は、受光系の一例である。システム制御部61は、PD信号処理部53からの所定の信号処理を施された信号に基づいて、距離測定装置1から走査された対象物までの距離を示す距離情報を周知の方法で生成する。システム制御部61は、距離情報を生成する距離情報生成部としても機能する。システム制御部61を形成するCPUは、LDドライバ15−1、ミラードライバ29、及びPD信号処理部53の少なくとも一部の機能を実現しても良い。
また、システム制御部61を形成するCPUは、図6に示すミラー角度検出部23、発光タイミング制御部24、及びテーブル補正部27などの機能を実現しても良い。この場合、システム制御部61を形成するCPUは、図15に示す発光タイミング制御処理を実行する。
図19は、コンピュータの一例を示すブロック図である。図19に示すコンピュータ71は、バス76で接続されたCPU72、記憶部73、入力部74、及び表示部75を有する。コンピュータ71のCPU72は、例えば図18に示すシステム制御部61を形成する。
CPU72は、距離測定装置1全体の制御を司り、図6に示すLDドライバ15−1、ミラー角度検出部23、発光タイミング制御部24、テーブル補正部27、ミラードライバ29、及び図18に示すPD信号処理部53などの機能を実現できる。CPU72は、図6に示すカウンタ26,28の機能を実現しても良い。記憶部73は、CPU72が実行するプログラム、CPU72が実行する演算の中間データなどを含む各種データを格納する。この例では便宜上、記憶部73は図6に示すテーブル補正部27が用いる発光タイミングテーブルなども格納するものとする。記憶部73は、磁気記録媒体、光記録媒体、光磁気記録媒体、半導体記憶装置などを含む、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体で形成可能である。記憶部73に格納されるプログラムは、CPU72に距離測定装置1の少なくとも発光タイミング制御処理を実行させるプログラムを含み、発光タイミング制御処理を含む距離測定処理を実行させるプログラムを含んでも良い。
入力部74は、距離測定装置1に対する指示などを入力可能なキーボードなどで形成されている。表示部75は、距離測定装置1がオペレータ(または、ユーザ)に対して操作上の案内、距離測定装置1の動作状態などを表示可能な液晶表示パネルなどで形成されている。なお、入力部74と表示部75は、入力部及び表示部を一体的に設けたタッチパネルで形成されていても良い。
上記第2実施例によれば、高速なミラー位置の検出及びレーザビームの出射判断を行わずにLDの発光タイミングを制御することができる。また、比較的簡易な方法でレーザビームの出射角度を高精度に制御可能とすることができる。さらに、外乱の影響、消費電力、コストなどを抑えて、レーザビームの出射角度を高精度に制御可能とすることができる。
上記の各実施例では、2次元スキャナの一例としてMEMSミラーを用いているが、2次元ラスタ走査型スキャナの往復振動型ミラーはMEMSミラーに限定されず、例えばガルバノミラーなどを用いても良いことは言うまでもない。
開示の距離測定装置は、対象物までの距離計測に限らず、例えば自動車の障害物検知、電車とホームの開閉扉間の人検知といった周辺監視などにも利用可能である。さらに、発光タイミング制御系は、距離測定装置に限定されず、レーザビームを比較的広い走査範囲内で高精度に等角度間隔で出射すること、あるいは、レーザビームの出射角度を高精度に制御することが好ましい各種装置に適用可能である。
以上の実施例を含む実施形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)
レーザビームを偏向する往復振動型ミラーのミラー角度と、前記ミラーで偏向されたレーザビームの走査角度を拡大する走査角度拡大レンズからの出射角度の関係を、前記ミラー角度を前記ミラーの基準位置からの経過時間で表して格納した記憶部と、
前記ミラー角度を検出するセンサの出力信号に基づいて前記基準位置を検出する検出部と、
前記検出部が検出した前記基準位置に基づいて時間を計測する計測部と、
前記計測部の計測時間と前記記憶部に格納された経過時間が一致した時点で前記レーザビームを発光させるようにレーザ光源を駆動する制御部
を備えたことを特徴とする、発光タイミング制御装置。
(付記2)
前記検出部が検出した前記基準位置と前記ミラー角度に基づいて前記ミラーの振動周波数を検出するミラードライバと、
前記検出部が前記ミラー角度に基づいて検出した前記ミラーの振動振幅と、前記ミラードライバが検出した前記振動周波数に基づいて前記記憶部に格納された前記経過時間を補正する補正部
をさらに備えたことを特徴とする、請求項1記載の発光タイミング制御装置。
(付記3)
前記補正部は、前記レーザビームの発光周波数より低い周波数で前記経過時間を間欠的に補正することを特徴とする、付記2記載の発光タイミング制御装置。
(付記4)
前記補正部は、振動振幅が所定値以下であると、前記経過時間を補正せずに、1水平走査期間内のレーザビームの発光回数を減らすことを特徴とする、付記2または3記載の発光タイミング制御装置。
(付記5)
前記計測部はクロックをカウントして時間を計測し、
前記クロックの周波数は、前記ミラー角度の水平方向のサンプリング数をN、前記振動周波数をfで表すと、N×f以上にて設定されることを特徴とする、付記2乃至4のいずれか1項記載の発光タイミング制御装置。
(付記6)
レーザ光源と、
前記レーザ光源からのレーザビームを偏向する往復振動型ミラーと、
前記ミラーで偏向されたレーザビームの走査角度を拡大する走査角度拡大レンズと、
前記ミラー角度を検出するセンサと、
前記ミラー角度と走査角度拡大レンズからのレーザビームの出射角度の関係を、前記ミラー角度を前記ミラーの基準位置からの経過時間で表して格納した記憶部と、
前記センサの出力信号に基づいて前記基準位置を検出する検出部と、
前記検出部が検出した前記基準位置に基づいて時間を計測する計測部と、
前記計測部の計測時間と前記記憶部に格納された経過時間が一致した時点で前記レーザビームを発光させるように前記レーザ光源を駆動する制御部と、
前記走査角度拡大レンズから出射されたレーザビームで走査された対象物から反射されるレーザビームを検出する受光系と、
前記受光系で検出されたレーザビームに基づいて前記距離測定装置から前記対象物までの距離を示す距離情報を生成する距離情報生成部
を備えたことを特徴とする、距離測定装置。
(付記7)
前記検出部が検出した前記基準位置と前記ミラー角度に基づいて前記ミラーの振動周波数を検出するミラードライバと、
前記検出部が前記ミラー角度に基づいて検出した前記ミラーの振動振幅と、前記ミラードライバが検出した前記振動周波数に基づいて前記記憶部に格納された前記経過時間を補正する補正部
をさらに備えたことを特徴とする、請求項6記載の距離測定装置。
(付記8)
前記補正部は、前記レーザビームの発光周波数より低い周波数で前記経過時間を間欠的に補正することを特徴とする、付記7記載の距離測定装置。
(付記9)
前記補正部は、振動振幅が所定値以下であると、前記経過時間を補正せずに、1水平走査期間内のレーザビームの発光回数を減らすことを特徴とする、付記7または8記載の距離測定装置。
(付記10)
前記計測部はクロックをカウントして時間を計測し、
前記クロックの周波数は、前記ミラー角度の水平方向のサンプリング数をN、前記振動周波数をfで表すと、N×f以上にて設定されることを特徴とする、付記7乃至9のいずれか1項記載の距離測定装置。
(付記11)
前記基準位置は、前記ミラーが前記ミラードライバにより駆動されていない状態での前記ミラーの位置であることを特徴とする、付記7乃至10のいずれか1項記載の距離測定装置。
(付記12)
レーザ光源がレーザビームを発光するタイミングを制御する処理をコンピュータに実行させるプログラムであって、
前記レーザビームを偏向する往復振動型ミラーのミラー角度を検出するセンサの出力信号に基づいて前記ミラーの基準位置を検出する第1検出手順と、
前記第1検出手順が検出した前記基準位置に基づいて時間を計測する計測手順と、
前記ミラー角度と前記ミラーで偏向されたレーザビームの走査角度を拡大する走査角度拡大レンズからの出射角度の関係を、前記ミラー角度を前記ミラーの基準位置からの経過時間で表して格納した記憶部を参照し、前記計測手順が計測した計測時間と前記記憶部に格納された経過時間が一致した時点で前記レーザビームを発光させるように前記レーザ光源を駆動する制御手順
を前記コンピュータに実行させることを特徴とする、プログラム。
(付記13)
前記第1検出手順が検出した前記基準位置と前記ミラー角度に基づいて前記ミラーの振動周波数を検出する第2検出手順と、
前記第1検出手順が前記ミラー角度に基づいて検出した前記ミラーの振動振幅と、前記第2検出手順が検出した前記振動周波数に基づいて前記記憶部に格納された前記経過時間を補正する補正手順
をさらに前記コンピュータに実行させることを特徴とする、請求項12記載のプログラム。
(付記14)
前記補正手順は、前記レーザビームの発光周波数より低い周波数で前記経過時間を間欠的に補正することを特徴とする、付記13記載のプログラム。
(付記15)
前記補正手順は、振動振幅が所定値以下であると、前記経過時間を補正せずに、1水平走査期間内のレーザビームの発光回数を減らすことを特徴とする、付記13または14記載のプログラム。
(付記16)
前記計測手順はクロックをカウントして時間を計測し、
前記クロックの周波数は、前記ミラー角度の水平方向のサンプリング数をN、前記振動周波数をfで表すと、N×f以上にて設定されることを特徴とする、付記13乃至15のいずれか1項記載のプログラム。
(付記17)
前記走査角度拡大レンズから出射されたレーザビームで走査された対象物から反射されるレーザビームを検出する受光系からの信号に基づいて前記走査角度拡大レンズから前記対象物までの距離を示す距離情報を生成する手順
をさらに前記コンピュータに実行させることを特徴とする、付記13乃至16のいずれか1項記載のプログラム。
以上、開示の距離測定装置、発光タイミング制御装置及びプログラムを実施例により説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の範囲内で種々の変形及び改良が可能であることは言うまでもない。
1 距離測定装置
11 MEMSミラー
12 角度センサ
15 LD部
16 走査角度拡大レンズ
21 発光タイミング制御系
23 ミラー角度検出部
24 発光タイミング制御部
25 クロック生成部
26 クロックカウンタ
27 テーブル補正部
28 走査回数カウンタ
29 ミラードライバ
52 PD
53 PD信号処理部
61 システム制御部
72 CPU
73 記憶部

Claims (5)

  1. レーザビームを偏向する往復振動型ミラーのミラー角度と、前記ミラーで偏向されたレーザビームの走査角度を拡大する走査角度拡大レンズからの出射角度の関係を、前記ミラー角度を前記ミラーの基準位置からの経過時間で表して格納した記憶部と、
    前記ミラー角度を検出するセンサの出力信号に基づいて前記基準位置を検出する検出部と、
    前記検出部が検出した前記基準位置に基づいて時間を計測する計測部と、
    前記計測部の計測時間と前記記憶部に格納された経過時間が一致した時点で前記レーザビームを発光させるようにレーザ光源を駆動する制御部
    を備えたことを特徴とする、発光タイミング制御装置。
  2. 前記検出部が検出した前記基準位置と前記ミラー角度に基づいて前記ミラーの振動周波数を検出するミラードライバと、
    前記検出部が前記ミラー角度に基づいて検出した前記ミラーの振動振幅と、前記ミラードライバが検出した前記振動周波数に基づいて前記記憶部に格納された前記経過時間を補正する補正部
    をさらに備えたことを特徴とする、請求項1記載の発光タイミング制御装置。
  3. 前記補正部は、前記レーザビームの発光周波数より低い周波数で前記経過時間を間欠的に補正することを特徴とする、請求項2記載の発光タイミング制御装置。
  4. レーザ光源と、
    前記レーザ光源からのレーザビームを偏向する往復振動型ミラーと、
    前記ミラーで偏向されたレーザビームの走査角度を拡大する走査角度拡大レンズと、
    前記ミラー角度を検出するセンサと、
    前記ミラー角度と走査角度拡大レンズからのレーザビームの出射角度の関係を、前記ミラー角度を前記ミラーの基準位置からの経過時間で表して格納した記憶部と、
    前記センサの出力信号に基づいて前記基準位置を検出する検出部と、
    前記検出部が検出した前記基準位置に基づいて時間を計測する計測部と、
    前記計測部の計測時間と前記記憶部に格納された経過時間が一致した時点で前記レーザビームを発光させるように前記レーザ光源を駆動する制御部と、
    前記走査角度拡大レンズから出射されたレーザビームで走査された対象物から反射されるレーザビームを検出する受光系と、
    前記受光系で検出されたレーザビームに基づいて前記距離測定装置から前記対象物までの距離を示す距離情報を生成する距離情報生成部
    を備えたことを特徴とする、距離測定装置。
  5. レーザ光源がレーザビームを発光するタイミングを制御する処理をコンピュータに実行させるプログラムであって、
    前記レーザビームを偏向する往復振動型ミラーのミラー角度を検出するセンサの出力信号に基づいて前記ミラーの基準位置を検出する第1検出手順と、
    前記第1検出手順が検出した前記基準位置に基づいて時間を計測する計測手順と、
    前記ミラー角度と前記ミラーで偏向されたレーザビームの走査角度を拡大する走査角度拡大レンズからの出射角度の関係を、前記ミラー角度を前記ミラーの基準位置からの経過時間で表して格納した記憶部を参照し、前記計測手順が計測した計測時間と前記記憶部に格納された経過時間が一致した時点で前記レーザビームを発光させるように前記レーザ光源を駆動する制御手順
    を前記コンピュータに実行させることを特徴とする、プログラム。
JP2012160694A 2012-07-19 2012-07-19 距離測定装置、発光タイミング制御装置及びプログラム Active JP6019866B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012160694A JP6019866B2 (ja) 2012-07-19 2012-07-19 距離測定装置、発光タイミング制御装置及びプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012160694A JP6019866B2 (ja) 2012-07-19 2012-07-19 距離測定装置、発光タイミング制御装置及びプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014020963A true JP2014020963A (ja) 2014-02-03
JP6019866B2 JP6019866B2 (ja) 2016-11-02

Family

ID=50195991

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012160694A Active JP6019866B2 (ja) 2012-07-19 2012-07-19 距離測定装置、発光タイミング制御装置及びプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6019866B2 (ja)

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016109517A (ja) * 2014-12-04 2016-06-20 リコーインダストリアルソリューションズ株式会社 レーザレーダ装置
CN105738884A (zh) * 2016-05-04 2016-07-06 北京理工大学 一种基于液体透镜的自适应激光测距系统
JP2016136090A (ja) * 2015-01-23 2016-07-28 富士通株式会社 レーザ測距装置、レーザ測距方法、およびレーザ測距プログラム
JPWO2017060976A1 (ja) * 2015-10-06 2018-08-02 パイオニア株式会社 光制御装置、光制御方法およびプログラム
WO2019142778A1 (ja) * 2018-01-22 2019-07-25 パイオニア株式会社 受信装置、制御方法、プログラム及び記憶媒体
WO2019188638A1 (ja) * 2018-03-26 2019-10-03 パイオニア株式会社 制御装置、制御方法、コンピュータプログラム、および記憶媒体
JP2020103405A (ja) * 2018-12-26 2020-07-09 株式会社トプコン 眼科装置、及びその制御方法
CN112180584A (zh) * 2019-07-01 2021-01-05 三美电机株式会社 光扫描装置及其控制方法
WO2021045003A1 (ja) * 2019-09-04 2021-03-11 株式会社デンソー 光測距装置
WO2021199646A1 (ja) * 2020-03-31 2021-10-07 パイオニア株式会社 センサ装置
WO2021205647A1 (ja) * 2020-04-10 2021-10-14 富士通株式会社 距離測定装置、画角制御方法、及びプログラム
WO2021245809A1 (ja) * 2020-06-02 2021-12-09 富士通株式会社 距離測定装置、ミラー制御方法、及びプログラム

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2021199606A1 (ja) 2020-03-31 2021-10-07

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08248131A (ja) * 1995-03-07 1996-09-27 Nec Home Electron Ltd レーザレーダ装置
JPH08261753A (ja) * 1995-03-27 1996-10-11 Hitachi Ltd 光レーダ装置
JPH1184006A (ja) * 1997-07-18 1999-03-26 Denso Corp 車載レーダ装置
JP2007108155A (ja) * 2005-09-15 2007-04-26 Sanyo Electric Co Ltd ビーム照射装置
JP2008241273A (ja) * 2007-03-26 2008-10-09 Ihi Corp レーザレーダ装置とその制御方法
US20090059766A1 (en) * 2007-08-31 2009-03-05 Sanyo Electric Co., Ltd. Beam irradiation device and laser radar
US20090262415A1 (en) * 2006-12-12 2009-10-22 Northrop Grumman Space & Mission Systems Corporation System and method for uniform illumination of a target area
JP2011085577A (ja) * 2009-09-18 2011-04-28 Denso Wave Inc レーザレーダ装置
JP2011112585A (ja) * 2009-11-30 2011-06-09 Nippon Signal Co Ltd:The 光測距装置

Patent Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08248131A (ja) * 1995-03-07 1996-09-27 Nec Home Electron Ltd レーザレーダ装置
JPH08261753A (ja) * 1995-03-27 1996-10-11 Hitachi Ltd 光レーダ装置
JPH1184006A (ja) * 1997-07-18 1999-03-26 Denso Corp 車載レーダ装置
JP2007108155A (ja) * 2005-09-15 2007-04-26 Sanyo Electric Co Ltd ビーム照射装置
US20090262415A1 (en) * 2006-12-12 2009-10-22 Northrop Grumman Space & Mission Systems Corporation System and method for uniform illumination of a target area
JP2008241273A (ja) * 2007-03-26 2008-10-09 Ihi Corp レーザレーダ装置とその制御方法
US20090059766A1 (en) * 2007-08-31 2009-03-05 Sanyo Electric Co., Ltd. Beam irradiation device and laser radar
JP2009058341A (ja) * 2007-08-31 2009-03-19 Sanyo Electric Co Ltd ビーム照射装置およびレーザレーダ
JP2011085577A (ja) * 2009-09-18 2011-04-28 Denso Wave Inc レーザレーダ装置
JP2011112585A (ja) * 2009-11-30 2011-06-09 Nippon Signal Co Ltd:The 光測距装置

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016109517A (ja) * 2014-12-04 2016-06-20 リコーインダストリアルソリューションズ株式会社 レーザレーダ装置
JP2016136090A (ja) * 2015-01-23 2016-07-28 富士通株式会社 レーザ測距装置、レーザ測距方法、およびレーザ測距プログラム
US11294038B2 (en) 2015-10-06 2022-04-05 Pioneer Corporation Light control device, light control method and program
JPWO2017060976A1 (ja) * 2015-10-06 2018-08-02 パイオニア株式会社 光制御装置、光制御方法およびプログラム
CN105738884A (zh) * 2016-05-04 2016-07-06 北京理工大学 一种基于液体透镜的自适应激光测距系统
WO2019142778A1 (ja) * 2018-01-22 2019-07-25 パイオニア株式会社 受信装置、制御方法、プログラム及び記憶媒体
WO2019188638A1 (ja) * 2018-03-26 2019-10-03 パイオニア株式会社 制御装置、制御方法、コンピュータプログラム、および記憶媒体
JP2020103405A (ja) * 2018-12-26 2020-07-09 株式会社トプコン 眼科装置、及びその制御方法
JP7306823B2 (ja) 2018-12-26 2023-07-11 株式会社トプコン 眼科装置、及びその制御方法
CN112180584A (zh) * 2019-07-01 2021-01-05 三美电机株式会社 光扫描装置及其控制方法
WO2021045003A1 (ja) * 2019-09-04 2021-03-11 株式会社デンソー 光測距装置
WO2021199646A1 (ja) * 2020-03-31 2021-10-07 パイオニア株式会社 センサ装置
EP4130787A4 (en) * 2020-03-31 2024-04-24 Pioneer Corp SENSOR DEVICE
WO2021205647A1 (ja) * 2020-04-10 2021-10-14 富士通株式会社 距離測定装置、画角制御方法、及びプログラム
WO2021245809A1 (ja) * 2020-06-02 2021-12-09 富士通株式会社 距離測定装置、ミラー制御方法、及びプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP6019866B2 (ja) 2016-11-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6019866B2 (ja) 距離測定装置、発光タイミング制御装置及びプログラム
JP2004286598A (ja) 変位計および変位測定方法
US20200033452A1 (en) Distance measurement apparatus
US9766451B2 (en) Method for calculating scanning pattern of light, and optical scanning apparatus
US11789126B2 (en) Handheld laser distance meter
JP2009180753A (ja) 二次元走査装置、及び投射型画像表示装置
JP6604816B2 (ja) 映像投射装置及びmemsミラーの制御方法
US8626468B2 (en) MEMS device comprising oscillations measurements means
US20110205600A1 (en) Optical scanning apparatus, drive control circuit, and writing control method
CN109756714A (zh) 图像投影装置以及图像投影方法
JP2019523436A (ja) 光ビーム位置検出のためのシステムおよび方法
JP2013210316A (ja) 光学式距離測定装置
JP6229309B2 (ja) 光走査装置、画像形成装置、画像投影装置
US11460297B2 (en) Measurement apparatus and control method of measurement apparatus
KR101278862B1 (ko) 요동체 장치, 광 편향 장치 및 그 제어 방법
WO2021245809A1 (ja) 距離測定装置、ミラー制御方法、及びプログラム
JP6605857B2 (ja) 測定装置
US10802270B2 (en) Optical scanner comprising a calibrating unit to calibrate intensity of the drive signal applied to a mirror driving unit
JP2008292210A (ja) 光学式測定装置
JP2005517212A (ja) 共振振動子の測定及びその制御のための装置と方法
JP2017173258A (ja) 距離測定装置、距離測定方法及びプログラム
JP2020020703A (ja) 走査装置、走査装置の制御方法、プログラム及び記録媒体並びに測距装置
JP2012118125A (ja) 光走査装置及びその駆動方法。
JPH0749462A (ja) 共振スキャナ
JP2021117273A (ja) 光偏向器、光偏向器の制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150406

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160229

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160301

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160428

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160906

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160919

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6019866

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150