JP2014020473A - 真空断熱材およびその製造方法、並びに保温体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】芯材10が、2枚の外被材シート21からなる外被材20により覆われ、真空密閉されて構成される真空断熱材100であって、外被材シート21は、芯材10の反対側から順番に、外装層2、第1バリア層3、第2バリア層4およびシール層5が積層接合されて構成され、第1バリア層3は、第1基材フィルム31と、第1基材フィルム31の芯材10側に形成された、少なくとも酸化アルミニウムおよび酸化ケイ素を含む多元系無機酸化物薄膜32と、多元系無機酸化物薄膜32の芯材10側に形成された保護コート膜33とを備える。
【選択図】図1
Description
特許文献1の真空断熱材において、アルミニウム蒸着膜は、長時間の使用により、表面が酸化される。一般に、酸化被膜は、耐食性に優れる等長期信頼性向上の役割を果たすが、このアルミニウム蒸着膜は、厚さが約50nm程度であることから、わずかな表面酸化によってもアルミニウム蒸着膜にクラックが発生し、ガスバリア性能が低下するという問題がある。
また、この発明に係る真空断熱材の製造方法によれば、第1バリア層について、第1基材フィルムの芯材側に、少なくとも酸化アルミニウムおよび酸化ケイ素を含む多元系無機酸化物薄膜を形成するステップと、多元系無機酸化物薄膜の芯材側に、保護コート膜を形成するステップとを有する。
そのため、外被材の製造時等、蒸着膜が形成されたフィルムを他のフィルムとラミネート加工する場合に、蒸着部におけるクラックの発生や成長を防止するとともに、芯材を挿入して真空密閉した後も長期にわたって高いバリア性能を維持することができる信頼性の高い真空断熱材およびその製造方法、並びにこの真空断熱材を用いた保温体を得ることができる。
図1は、この発明の実施の形態1に係る真空断熱材100を示す模式断面図である。図1において、真空断熱材100は、繊維シート11の積層体である芯材10が、外被材20により覆われ、真空密閉されて構成されている。
まず、抄紙法による繊維シート11の形成方法について説明する。
最初に、直径が4〜13μmの太径繊維と直径が1μm程度の細径繊維とを液体中に分散させる。続いて、自動送り式抄紙機等でその液体を抄紙した後に乾燥させ、厚さ0.5μm程度の繊維シート原反を作製する。次に、必要とする真空断熱材100の面積に合わせて繊維シート原反を裁断し、繊維シート11とする。
所定のサイズに裁断された繊維シート11を、大気圧と真空との圧力差による圧力歪みを想定して、所望の厚さとなるように積層して芯材10とする。
最初に、第1基材フィルム31に、例えば酸化アルミニウムおよび酸化ケイ素からなる多元系無機酸化物薄膜32を蒸着法によって形成する。
第1バリア層3の保護コート膜33面とこれに対峙する第2バリア層4とを、ドライラミネート法によって、ポリエステル系ドライラミネート接着剤で接着させ、その後、外装層2、シール層5と順次同様に接着させる。
まず、2枚の外被材シート21であらかじめ製袋化した外被材20を作製しておき、上述した方法で作製した芯材10を乾燥させてから、外被材20にガス吸着剤(CaO)とともに挿入した後、真空チャンバ内に配置する。
まず、比較対象として、上述した第1バリア層3から、保護コート膜33を省略したバリア層を作製した。具体的には、第1基材フィルムとして厚さ12μmのポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムを用い、これに酸化アルミニウムおよび酸化ケイ素からなる二元系無機酸化物薄膜を蒸着した。
そのため、外被材の製造時等、蒸着膜が形成されたフィルムを他のフィルムとラミネート加工する場合に、蒸着部におけるクラックの発生や成長を防止するとともに、芯材を挿入して真空密閉した後も長期にわたって高いバリア性能を維持することができる信頼性の高い真空断熱材およびその製造方法、並びにこの真空断熱材を用いた保温体を得ることができる。
図4は、この発明の実施の形態2に係る真空断熱材100における外被材シート21の積層構成を示す模式断面図である。図4において、第2バリア層4は、第2基材フィルム41の外装層2側に、アルミニウム蒸着膜42を形成したものである。その他の構成は、上述した実施の形態1と同様なので、説明を省略する。
図6は、この発明の実施の形態3に係る真空断熱材100における外被材20の積層構成を示す模式断面図である。図6において、外被材20は、2枚の外被材シート21を、シール層5が互いに合わさるように重ね、その周囲を熱溶着させた熱溶着部51を有している。
図8は、この発明の実施の形態4に係る真空断熱材100を用いた保温体200を示す縦模式断面図である。図8において、保温体200は、外箱201、外箱201の内部に配置された内箱202、外箱201と内箱202との隙間に配置された真空断熱材100、および外箱201と内箱202とで形成される空間の大部分を充填するポリウレタンフォームからなるポリウレタンフォーム断熱材203から構成されている。
Claims (8)
- 芯材が、2枚の外被材シートからなる外被材により覆われ、真空密閉されて構成される真空断熱材であって、
前記外被材シートは、前記芯材の反対側から順番に、外装層、第1バリア層、第2バリア層およびシール層が積層接合されて構成され、
前記第1バリア層は、
第1基材フィルムと、
前記第1基材フィルムの前記芯材側に形成された、少なくとも酸化アルミニウムおよび酸化ケイ素を含む多元系無機酸化物薄膜と、
前記多元系無機酸化物薄膜の前記芯材側に形成された保護コート膜と、
を備えたことを特徴とする真空断熱材。 - 前記第2バリア層は、エチレンビニルアルコール共重合体またはポリビニルアルコールを素材とした高分子フィルムである
ことを特徴とする請求項1に記載の真空断熱材。 - 前記第2バリア層は、
第2基材フィルムと、
前記第2基材フィルムの少なくとも片面に形成されたアルミニウム蒸着膜と、
を備えたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の真空断熱材。 - 前記アルミニウム蒸着膜が、前記シール層と接合されている
ことを特徴とする請求項3に記載の真空断熱材。 - 前記第2バリア層は、
ポリアミドまたはポリエステルを素材とした高分子フィルムからなる第2基材フィルムと、
前記第2基材フィルムの少なくとも片面に形成されたアルミニウム蒸着膜と、
を備えたことを特徴とする請求項1に記載の真空断熱材。 - 前記外被材シートは、
前記第2バリア層の面積が、外装層、第1バリア層およびシール層の面積よりも小さく、
前記第1バリア層と前記シール層との少なくとも一部が直接接合された接合部を有し、
前記接合部は、前記外被材シートを重ねて前記シール層の周囲を熱溶着させた熱溶着部と、少なくとも一部が積層方向で一致している
ことを特徴とする請求項1から請求項5までの何れか1項に記載の真空断熱材。 - 芯材が、2枚の外被材シートからなる外被材により覆われ、真空密閉されて構成され、前記外被材シートは、前記芯材の反対側から順番に、外装層、第1バリア層、第2バリア層およびシール層が積層されて構成される真空断熱材の製造方法であって、
前記第1バリア層について、
第1基材フィルムの前記芯材側に、少なくとも酸化アルミニウムおよび酸化ケイ素を含む多元系無機酸化物薄膜を形成するステップと、
前記多元系無機酸化物薄膜の前記芯材側に、保護コート膜を形成するステップと、
を有することを特徴とする真空断熱材の製造方法。 - 請求項1から請求項6までの何れか1項に記載の真空断熱材を、箱体または円柱状体を覆うように配置した
ことを特徴とする保温体。
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