JP2014019528A - ごみ受け具 - Google Patents

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尚 江島
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Abstract

【課題】ごみ袋の内容物が外部から視認されて外観が損なわれる不具合の発生を防ぎつつ、手入れの手間を軽減できるごみ受け具を提供する。
【解決手段】ごみ受け具17に、支持体であるナースカートの支柱に支持され内側に挿入したごみ袋17aの開口縁部17bを掛けることが可能な環状の枠体17cと、この枠体17cに保持され前記ごみ袋17aの周囲を覆い得る位置に配される底のないカバー体17dとを具備させる。
【選択図】図15

Description

本発明は、病院や診療所等において好適に使用されるごみ受け具に関する。
従来、病院や診療所等において使用されるごみ受け具として、上方に開口し上端部にごみ袋の開口縁部を掛けることが可能なもので該ごみ袋の周囲を覆い得る有底のカバー体を備えたものや、支持体に保持され内側に挿入したごみ袋の開口縁部を掛けることが可能な環状の枠体のみを有するものが考えられている(例えば、特許文献1を参照)。
有底のカバー体を備えたごみ受け具においては、カバー体によりごみ袋の周囲が覆われているのでごみ袋の内容物が外部から視認されることがなく、外観が損なわれることがないという長所を有する。しかし、このようなごみ受け具のカバー体は有底のものであるので、カバー体の底に種々の物質が付着することがあり、その際の手入れに手間を要するという問題が存在する。
一方、環状の枠体のみを有するごみ受け具においては、枠体にごみ袋の開口縁部を掛けるのみであるので、上述したカバー体の底に種々の物質が付着するという問題は発生し得ない。しかしながら、病院や診療所等においては透明又は半透明のごみ袋が用いられることが多く、その場合、ごみ袋の内容物が外部から視認されて外観が損なわれるという別の問題が存在する。
特開2006−137516号公報
本発明は以上の点に着目し、ごみ袋の内容物が外部から視認されて外観が損なわれる不具合の発生を防ぎつつ、手入れの手間を軽減できるごみ受け具を提供することを目的とする。
このような課題を解決すべく、本発明に係るごみ受け具は以下のような構成を有する。すなわち本発明に係るごみ受け具は、支持体に支持され内側に挿入したごみ袋の開口縁部を掛けることが可能な環状の枠体と、この枠体に保持され前記ごみ袋の周囲を覆い得る位置に配される底のないカバー体とを具備してなる。
このようなものであれば、カバー体によりごみ袋の周囲が覆われるので、ごみ袋の内容物が外部から視認されて外観が損なわれる不具合の発生を防ぐことができる。その上、前記カバー体には底がないので、カバー体の底に種々の物質が付着するという問題は発生し得ず、従って手入れの手間を軽減することができる。
簡単な構成により上述したごみ受け具を実現するための構成として、横断面円形をなす金属線材を屈曲加工した線材フレームを備えた構成のものが挙げられる。
簡単な構成によりごみ袋の内容物を外部から視認不可能なカバー体を実現するための構成として、前記カバー体が、前記枠体の連続する3辺に対応する周囲を囲う構成のものが挙げられる。
このようなごみ受け具の使用態様の多様化を図るには、前記カバー体が、枠体に対して着脱可能であるものが望ましい。
このようなごみ受け具の好適な使用態様として、前記支持体がナースカートの支柱であるものが挙げられる。
本発明によれば、ごみ袋の内容物が外部から視認されて外観が損なわれる不具合の発生を防ぎつつ、手入れの手間を軽減できるごみ受け具を提供することができる。
本発明の一実施形態に係るナースカートを示す全体斜視図。 同実施形態に係るナースカートを示す平面図。 同実施形態に係るナースカートを示す正面図。 同実施形態に係るナースカートを示す側面図。 図4におけるA−A断面図。 同実施形態に係る脚ベースを示す分解斜視図。 図4におけるB−B断面図。 図4における矢印C方向視拡大図。 図4におけるD−D断面図。 図4におけるE−E断面図。 図4におけるF−F断面図。 同実施形態に係るナースカートを示す分解斜視図。 同実施形態に係るナースカートを示す底面側分解斜視図。 同実施形態に係るナースカートの使用態様を示す概略図。 同実施形態に係るごみ受け具の取付態様を示す分解斜視図。 本発明の他の実施形態に係るごみ受け具を示す全体斜視図。 本発明の他の実施形態に係るごみ受け具を示す全体斜視図。
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。
このナースカートNは、移動可能な脚ベース1と、この脚ベース1上に立設された支柱3と、この支柱3の上端3aに剛結された支持構造体5と、この支持構造体5の上に配設された天板7と、この天板7の周縁7aに離間状態で沿い設けられた略環状をなすハンドル9とを具備してなる。そして、前記支柱3の左側面3bに幅広のオプションを、右側面3cに幅狭のオプションをそれぞれ片持状態で支持させている。また、前記支柱3と前記支持構造体5に関連させて旋回抑止部材11を設けている。なお、図1はこのナースカートNを示す斜視図、図2は同平面図、図3は同正面図、図4は同右側面図である。この明細書において「前」とは、天板7の使用端7b側を意味し、「後」とは、天板7の反使用端7c側を意味する。「左」「右」とは、前記正面図における左右をそれぞれ意味するものとする。
次いで、各部の構成を具体的に説明する。
<脚ベース1>
前記脚ベース1は、図5〜図7に示すように、横断面形状が各部において同じである素材を所定長さに切断して作られる中間部材21と、この中間部材21の両端に結合された型成形品である左右の脚羽根23とを備えたものである。
前記中間部材21は、スチール製の角型パイプ素材を所定の長さに切断してなる部材本体25と、この部材本体25の内部における開口端近傍部分に配設された左右の内壁27、29とを備えてなるものである。左の内壁27は、短冊状をなす板金製のもので、外面27aが下側が左側方を向くように傾斜させた状態で部材本体25内に溶接等により剛結されている。右の内壁29は、短冊状をなす板金製のもので、外面29aが下側が右側方を向くように傾斜させた状態で部材本体25内に溶接等により剛結されている。右の内壁29の上縁には部材本体25の天井面25aに添接する補強壁31が一体に連続させてある。前記右の内壁29と前記補強壁31とは、板金素材を屈曲成形することにより一体に作られている。前記左右の内壁27、29には、それぞれ対をなす中間部材側ボルト挿通孔27b、29bが設けられており、前記各内壁27、29の内面には、それら中間部材側ボルト挿通孔27b、29bに軸心を一致させてナット部材27c、29cがそれぞれ溶接等により固設されている。前記各ナット部材27c、29cの軸心s1、s2は、前記各内壁27、29に直交するように設定されている。換言すれば、前記各軸心s1、s2は、外側方に向かって漸次低くなるように傾斜させてある。なお、この中間部材21の左右方向中央、換言すれば脚ベース1の左右方向中央1aよりも一方方向、より具体的には右方向に偏位した部位には、前記支柱3を取り付けるための支柱取付部33が設けられている。前記支柱取付部33は、図5〜図7に示すように、前記部材本体25の天壁25bと前記補強壁31とが重なった部位に設けられたもので、前記天壁25b及び前記補強壁31を貫通するように穿たれた前後対をなすボルト挿通孔33aと、これらボルト挿通孔33aの中間に穿たれたシリンダ挿通孔33bと、このシリンダ挿通孔33bに軸心を一致させて前記部材本体25の底壁25cに穿たれたシリンダ固定孔33cと、このシリンダ固定孔33cが形成された前記底壁25cにおける前記両ボルト挿通孔33aにそれぞれ対応する部位に穿たれた工具挿通孔33dとを備えたものである。
一方、前記脚羽根23は、図6、図7及び図13に示すように、アルミダイキャスト製のもので、下方に開放された中空体状をなしている。具体的には、各脚羽根23は、上壁23aと、内外の側壁23b、23cと、前後の端壁23dとを一体に備えてなるもので、その内部には補強用のリブ23eが一体に設けられている。右の脚羽根23と左の脚羽根23とは、左右対称形状をなしており、各脚羽根23の前後方向両端部23f、23gには、それぞれ360度全方向に首振り可能なキャスタ35が取り付けられている。各脚羽根23の内側壁23bにおける前後方向中間位置、より具体的には、前記脚ベース1の前後方向中央1bよりも天板7の使用端7b側に偏位した中間位置には、前記中間部材21と連結するための連接部37がそれぞれ設けられている。前記連接部37は、前記内側壁23bに一体に形成され前記中間部材21の端面21aが密着する環状当接部分37aと、この環状当接部分37aの内側に設けられ前記中間部材21の端部内に嵌入される角柱状をなす隆起部分37bとを備えたものであり、前記隆起部分37bの先端面37cは前記中間部材21の内壁27、29と平行をなすように傾斜させてある。そして、前記隆起部分37bにおける前記左右の内壁27、29の中間部材側ボルト挿通孔27b、29bに対応する部分には、脚羽根側ボルト挿通孔37dがその軸心を前記ナット部材27c、29cの軸心s1、s2に一致させて設けられている。脚羽根側ボルト挿通孔37dは、前記内側壁23bをも貫通するように穿たれており、図7に示すように、斜め下側から前記脚羽根側ボルト挿通孔37dに挿入したボルト39を前記中間部材側ボルト挿通孔27b、29bを通して前記ナット部材27c、29cに螺合させ締めつけることによって、前記各脚羽根23を前記中間部材21の端にそれぞれ連結し固定するようになっている。
<支柱3>
前記支柱3は、脚ベース1の左右方向中央1aに対して右又は左に偏心した位置に立設されその左右にオプションを片持状態で取り付けるためのオプション取付部3dを有している。そして、この支柱3に全荷重を支持させ得る状態で当該支柱3上に前記天板7が配されている。換言すれば、前記天板7を1本の支柱3のみによって支持するようにしている。なお、この実施形態においては、前記支柱3は、脚ベース1の左右方向中央1aに対して右に偏心した位置に立設されており、後述するように、この支柱3の左側に幅広なオプションを配するとともに、右側に幅狭なオプションを配するようにしている。また、この支柱3は、前記脚ベース1の前後方向中央1bに対しても前記天板7の使用端7b側に偏心させて配されている。
詳述すれば、この支柱3は、テレスコープ式に伸縮し得る構造のもので、図5、図8及び図9に示すように、前記脚ベース1に固定された静止要素41と、この静止要素41に昇降可能に保持され前記支持構造体5を介して前記天板7を支持する昇降要素43と、この昇降要素43の昇降を所望位置においてロックする機能を有したガススプリング45とを備えてなる。
前記静止要素41は、図9に示すように、前記昇降要素43を昇降可能に包持するコア部材47と、このコア部材47の前後両側に装着された化粧部材49と、これら化粧部材49及び前記コア部材47間に形成される目地3eの底を形成する目地底材51とを具備してなる。コア部材47は、アルミ押出成形素材を所定の長さに切断したものであり、内側壁47a、外側壁47b、前壁47c及び後壁47dを備えてなる概略角柱パイプ状のものである。そして、このコア部材47は、前記前壁47c及び後壁47dの中央にそれぞれ一体に形成された略円形パイプ状をなす長尺ボス47eと、これら各長尺ボス47eの左右両側から側方に伸びる延出片47fとを備えており、前記長尺ボス47eの下端部47gは、その内周に雌ネジ溝が刻設されナットとしての機能を有している。また、前記内側壁47a及び外側壁47bの前後両端部には、例えばV字形に凹陥したレール面47hが形成されており、これらのレール面47hで後述する昇降要素43のベアリング53を案内するようになっている。前記化粧部材49は、図9に示すように、前記コア部材47との間に目地3eを形成する内壁49aと、この内壁49aの両端間に設けられ外方に部分円弧状をなして膨出する湾曲した外壁49bと、前記内壁49aの内面に取付隙間49cを介して配置された補助壁49dとを一体に備えてなるもので、例えば、アルミ押出成形素材を所定の長さに切断することにより作られている。そして、前記補助壁49dと前記内壁49aとの間に形成される前記取付隙間49cに前記コア部材47の延出片47fを上下方向からスライド係合させることによって、前後の化粧部材49が前記コア部材47にそれぞれ取り付けられている。これら化粧部材49と前記コア部材47との間に配される前記目地底材51は、目地3eの底を形成する底板51aと、この底板51aの両端縁から内方に延出する側板51bとを備えたもので、横断面コ字状をなす押出成形素材を所定の長さに切断することにより作られている。
このようにしてなる支柱3の静止要素41は、その左側面3b及び右側面3cに前記各オプションを高さ位置変更可能に取り付けることができるオプション取付部3dをそれぞれ備えている。具体的には、各オプション取付部3dは、前記各目地底材51に複数のフック孔51cを上下方向に所定のピッチで形成したものであり、前記フック孔51cは、前記目地部材51の上下方向全長に亘って形成されている。すなわち、前記各オプション取付部3dは、平均的な使用者の想定膝高さtより上の清潔領域qから前記想定膝高さtより下の不潔領域rに亘って設けられている。かかる静止要素41に前記昇降要素43が昇降可能に支持されている。
前記昇降要素43は、図5、図8及び図9に示すように、金属製のパイプ部材55と、このパイプ部材55を前記静止要素41に対して昇降可能に支持させる複数のベアリング53とを具備してなる。前記パイプ部材55は、内側壁55a、外側壁55b、前壁55c及び後壁55dを有するもので、スチール等の角柱パイプ素材を所定の長さに切断することにより作られている。前記パイプ部材55の上端近傍部には、固定壁57が溶接等により略水平姿勢で固設されている。この固定壁57の中心には、前記ガススプリング45を接続するための接続孔57aが設けられている。この固定壁57の一端側は、前記外側壁55bの上端部に形成されたレバー挿通用の窓55eを通して外部に延出させてあり、この固定壁57の延出部分の両縁に軸受板59が一体に形成されている。これら軸受板59には、ロック解除レバー61が水平軸63を介して回動可能に軸着されている。ロック解除レバー61は、前記ガススプリング45のロックを解除するためのもので、その内方端61aを前記接続孔57aの上方に臨ませてある。このパイプ部材55は、上端側を外部に露出させた状態で、図9に示すように、前記静止要素41におけるコア部材47の内側に収容されており、前記ガススプリング45のストローク範囲内で昇降し得るようになっている。そして、このパイプ部材55の下半部分における上下二箇所に、それぞれ4個のベアリング53が配されている。各ベアリング53は、前記パイプ部材55に取り付けられる軸53aと、この軸53aの軸心53b周りに自転するアウターリング53cとを少なくとも備えてなるものである。上下各箇所において、前記パイプ部材55の前壁55c及び後壁55dにそれぞれ2個のベアリング53が取り付けられており、それら各ベアリング53のアウターリング53cを前記コア部材47のレール面47hにそれぞれ転接させることにより、前記パイプ部材55が、前記コア部材47の内部において一定の姿勢を保ちつつ昇降し得るようになっている。なお、この実施形態においては、前記コア部材47の前壁47c及び後壁47dにおける前記各ベアリング53の軸心53bに対応する部位に係止突条47iをそれぞれ設けている。これらの係止突条47iは、不測の外力等に起因した前記昇降要素43の前記静止要素41に対する姿勢の乱れを抑止するためのものであり、常時は、各係止突条47iと各ベアリング53とは微小なクリアランスを介して離間させてある。すなわち、前記昇降要素43が前記静止要素41に対して前後方向や回転方向に不当に偏位した場合にだけ、いずれかの係止突条47iが対面するベアリング53の軸心53bに対応する部位に当接して、前記昇降要素43のそれ以上の偏位を防止するようになっている。
前記ガススプリング45は、図5、図8及び図9に示すように、下端中心部に取付突起65aを有したシリンダ65と、このシリンダ65内の図示しないピストンに接続されその上端側を該シリンダ65の上端から突没可能に突出させたロッド67とを具備してなるもので、常時は前記ロッド67が前記シリンダ65に対してロックされている。そして、前記ロッド67の先端に設けた操作端69を押し下げた場合にだけ、前記ロッド67を封入ガスの弾性反発力により上動させたり前記ガスの弾性反発力に抗する操作力により降下させたりすることができるようになっている。このガススプリング45のロッド67の先端部67aは、前記昇降要素43のパイプ部材55の固定壁57に固定されている。すなわち、前記ロッド67の先端部67aは固定壁57の接続孔57aに貫通させた状態で当該固定壁57に固定されており、そのロッド67の先端に設けられた操作端69を、前記ロック解除レバー61の内方端61aの下側に臨ませてある。そのため、前記ロック解除レバー61の外方端61b側を上方に操作することによって、そのロック解除レバー61の内方端61aが前記操作端69を押し下げてこのガススプリング45のロック状態を解除することができるようになっている。
以上のようにしてなる支柱3の前記脚ベース1に対する取り付けは、次のようになっている。前記ガススプリング45の下端部を脚ベース1の中間部材21の天壁25bに設けられたシリンダ挿通孔33bに挿入するとともに、その下端部に突設された取付突起65aを前記中間部材21の底壁25cに設けられたシリンダ固定孔33cに貫通させ、その取付突起65aの貫通端側にEリング等の止着具71を装着している。また、前記中間部材21の上面に当接させた静止要素41を、支柱固定ボルト73により該中間部材21に固定している。すなわち、前記支柱固定ボルト73は、前記中間部材21の底壁25cに設けられた工具挿通孔33dを通して該中間部材21内に挿入され、前記中間部材21の天壁25bに設けられたボルト挿通孔33aを通して前記静止要素41のコア部材47における長尺ボス47eの下端部47gに螺合させ定着してある。
<支持構造体5>
前記支持構造体5は、図3乃至図5及び図10乃至図12に示すように、前記支柱3の上端3aに剛結された金属製のもので、中空体状をなしている。詳述すれば、前記支持構造体5は、前記支柱3における昇降要素43のパイプ部材55に溶接等により剛結された横架材75と、この横架材75の両端に溶接等により剛結され上縁に取付フランジ77aを有する左右の側壁77と、これら両側壁77の下縁間に設けられた底壁79と、この底壁79の反使用端側の縁部から上方に向けて延設された上端に取付フランジ81aを有する端壁81とを具備してなる。前記横架材75は、スチール製の角柱パイプ素材を所定長さに切断することにより作られたもので、前記パイプ部材55の上端及び前記軸受板59の上端にそれぞれ溶接等により剛結されている。前記左右の側壁77と、前記底壁79とは、スチール製の板金素材を折曲成形することにより一体に構成されたものであり、左右の側壁77間に使用端7b側に開放されたバッテリ収容空間5aが形成されている。側壁77の上縁に形成された取付フランジ77aは、前記横架材75の上面に被せた状態で溶接等により該横架材75に剛結されており、その前後両端部に天板取付用のボルト挿通孔77bを備えている。前記端壁81は、前記底壁79の縁に溶接等により剛結されたもので、その上端に設けた取付フランジ81aは、天板取付用のボルト挿通孔81bを備えている。
<天板7>
前記天板7は、図1乃至図5及び図10乃至図13に示すように、パーソナルコンピュータやカルテ等を載置するための平面視略長方形状のもので、前記脚ベース1の上方に配されている。この天板7は、例えば、木製の芯材83と、この芯材83の上面に添設されたメラミン樹脂板等の化粧板85と、この化粧板85及び前記芯材83の周縁を包囲するエッジ部材87とを具備してなる。前記芯材83の下面側における前記支持構造体5のボルト挿通孔77b、81bに対応する部位には、インサートナット89が埋設されている。
この天板7は、前記支持構造体5の取付フランジ77a、81a上に配置され、前記ボルト挿通孔77b、81bを通して前記インサートナット89に螺着されるボルト91により該支持構造体5上に固定されている。
<ハンドル9>
前記ハンドル9は、図1乃至図5及び図10乃至図13に示すように、前記天板7の周縁7aに離間状態で沿い設けられたもので、前記支持構造体5に支持されている。このハンドル9は、前記天板7の上面7dよりも下に配される低位部9a及び前記天板7の上面7dよりも上に配される高位部9bを有した略環状をなすもので、360度いずれの方向からでも把持することができるようになっている。
詳述すれば、前記ハンドル9は、前記天板7よりも一回り大きな枠形状をなすパイプ部材93と、このパイプ部材93の使用端7b側及び反使用端7c側にそれぞれ装着されたカバー体95、97とを具備してなる。パイプ部材93は、天板7の使用端7bに沿う使用端側水平部分93aと、この使用端側水平部分93aの両端から天板7の側縁に沿って後方に延びる低位側側端水平部分93bと、天板7の反使用端7cに沿う反使用端側水平部分93cと、この反使用端側水平部分93cの両端から天板7の側縁に沿って前方に延びる高位側側端水平部分93dと、これら高位側側端水平部分93dの前端を低位側側端水平部分93bの後端に接続する傾斜部分93eとを備えてなるもので、1本の金属パイプ素材を曲げ加工することにより一体に構成されている。前記一方のカバー体95は、前記使用端側水平部分93a及び前記低位側側端水平部分93bの一部を覆うもので、上下に2分割し得る構成をなしており、合成樹脂等により作られている。前記他方のカバー体97は、前記反使用端側水平部分93c及び高位側側端水平部分93dの一部を覆うもので、上下に2分割し得る構成をなしており、合成樹脂等により作られている。前記パイプ部材93の図示しない継ぎ目は、例えば、前記反使用端側のカバー体97により隠されている。
しかして、前記低位部9aは、前記カバー体95が装着された前記使用端側水平部分93aと、前記低位側側端水平部分93bと、前記傾斜部分93eの前記天板7の上面7dより低い部位とによって構成されている。また、前記高位部9bは、前記カバー体97が装着されたパイプ部材93の反使用端側水平部分93cと、前記高位側側端水平部分93dと、前記傾斜部分93eにおける前記天板7の上面7dより高い部位とによって構成されている。なお、前記ハンドル9の高位部9bは、天板7の上に載置されたパーソナルコンピュータ等の物品により当該高位部9bに対する把持動作が妨げられるのを防止するためのガード部材99を備えている。具体的には、前記ガード部材99は、前記反使用端側水平部分93cとの間に一定幅の手掛空間9cを形成した状態で前記高位側側端水平部分93d間に架設されている。前記ガード部材99は、直線をなす線材により作られている。
このハンドル9は、その内側にコードを掛けるための複数のコード掛け101を備えている。コード掛け101は、天板7上に載置されたパーソナルコンピュータ等の機器から伸びる各種のコードを着脱可能に掛け止めし得るように構成されたもので、例えば、前記低位部9aにおける左右の内側、及び前記高位部9bにおける左右の内側にそれぞれ設けられている。
このハンドル9は、複数のアーム103、105を介して前記支持構造体5の側壁77に取り付けられている。具体的に説明すれば、前記ハンドル9は、図10及び図11に示すように、前記低位部9aから上方に延出させた第1のアーム103と、前記高位部9bから下方に延出させた第2のアーム105とを介して前記支持構造体5の側壁77に取り付けられている。第1のアーム103は、基端を前記パイプ部材93の低位側側端水平部分93bに溶接等により止着され内方に伸びる水平部103aと、この水平部103aの先端に連続して設けられ上方に起立する起立部103bとを備えたもので、前記起立部103aの上端近傍には雌ねじ孔103cが形成されている。前記起立部103aは、前記支持構造体5の側壁77の内面に添接するように構成されており、前記側壁77の前ボルト挿通孔77cに挿入したボルト107を前記雌ねじ孔103cに螺着することによって、前記各第1のアーム103が支持構造体5の左右の側壁77にそれぞれ取り付けられるようになっている。前記第2のアーム105は、基端を前記パイプ部材93の高位側側端水平部分93dに溶接等により止着され下方に垂下する垂下部105aと、この垂下部105aの下端に連続して設けられ内方に伸びる水平部105bと、この水平部105bの先端に止着された起立板部105cとを備えたもので、前記起立板部105cには雌ねじ孔105dが形成されている。前記起立板部105cは、前記支持構造体5の側壁77の内面に添接するように構成されており、前記側壁77に設けた後ボルト挿通孔77dに挿入したボルト109を前記雌ねじ孔105dに螺着することによって、前記各第2のアーム105が支持構造体5の左右の側壁77にそれぞれ取り付けられるようになっている。なお、前記両側壁77の反使用端7c側の縁には、後方に向けて開放された切欠き77eがそれぞれ形成されており、前記第2のアーム105の水平部105bは、この切欠き77eに遊嵌させてある。
またこのハンドル9は、それぞれのカバー体95、97における幅方向中央部分において樹脂素材が薄肉とした溝95a、97aがカバー体を95、97を周回するように形成されている。この溝95a、97aは、例えば脚ベース1の中間部材21を、図示のものとは異なる幅寸法を有するものに仕様変更した場合に起こるハンドル9の仕様変更に対応させるために設けたものである。すなわち中間部材21を図示のものよりも幅狭のものに仕様変更する場合には溝95a、97aの位置で樹脂素材を破断し、それぞれのカバー体95、97の幅寸法を短くし、幅狭のハンドル9を構成することができる。さらに中間部材21を図示のものよりも幅広なものに仕様変更する場合には溝95a、97aの位置で樹脂素材を破断するとともに当該破断箇所に図示しない別部材を介在させて、幅広のハンドル9を構成することができる。また溝95a、97aの存在により、上記の仕様変更によってもハンドル9の見た目が大きく異なることを回避することができる。
<旋回抑止部材11>
このナースカートNは、図3、図5、図12、図13及び図14に示すように、前記天板7の反使用端7c側下方に潜り込ませたピットPの縁Paに前記支柱3が衝突した際にその縁Paに同時に当接して当該天板7が前記脚ベース1とともに旋回するのを止める旋回抑止部材11を備えている。
前記旋回抑止部材11は、基端を前記支柱3の昇降要素43の左側面3bに溶接等により剛結した水平桿111と、この水平桿111の先端に連続して設けられ上方に起立する起立桿113とを備えたもので、前記起立桿113の先端部は、前記支持構造体5の横架材75及び側壁77に溶接等により剛結されている。この旋回抑止部材11は、1本のスチール線材を変形させて作られたもので、その起立桿113は、前記昇降要素43のパイプ部材55が直線的なピットPの縁Paに直交方向から衝突した際に略同時にその縁Paに当接し得る位置に設けられている。
<オプション>
この実施形態においては、図1、図3、図4、図12及び図13に示すように、前記支柱3の左側に形成される幅の広い天板下空間に幅広のオプションである2組のトレーユニット13を配するとともに、前記支柱3の右側に形成される幅の狭い天板下空間に幅狭のオプションであるグローブボックス15と、2種類のごみ受け具17、19を配している。
前記トレーユニット13は、矩形状の枠体13aと、この枠体13aに着脱可能に保持されるトレー13bとを具備してなるもので、枠体13aは、爪付ブラケット13cを介して前記支柱3の左側面3bに設けられたオプション取付部3dに高さ位置変更可能に取り付けられる。爪付ブラケット13cは、前記枠体13aに固着され前記支柱3の左側面3bに平行に配される基板13dと、この基板13dの両側縁から支柱3に向かう方向に突出させた側板13eとを具備してなるもので、前記両側板13eの先端縁には、前記支柱3のオプション取付部3dに設けられたフック孔51cに着脱可能に係り合う爪13f、13gが形成されている。上側のトレーユニット13は、清潔領域qに取り付けられており、例えば、使用前の医療用具や衣類或いは薬品類などが収容される。一方、下側のトレーユニット13は、不潔領域rに取り付けられており、例えば、使用済みの医療用具や衣類等が投入される。
前記グローブボックス15は、起立板15aと、起立板15aの下縁から略水平に延設されその先端に落下防止縁15cを有する底板15bと、この底板15bの上方に開放隙間を介して配された線状フレーム15dと、この線状フレーム15dの内側に形成される収容空間を仕切るための仕切板15eとを具備してなる。前記起立板15aと前記底板15bとは、板金素材を折り曲げ加工することにより一体に作られたものである。線状フレーム15dは、断面円形をなすスチール線材を略コ字形に屈曲加工することにより作られたものである。前記起立板15aは、爪付ブラケット15fを介して前記支柱3の右側面3cに設けられたオプション取付部3dに高さ位置変更可能に取り付けられる。爪付ブラケット15fは、前記起立板15aに固着され前記支柱3の右側面に平行に配される基板15gと、この基板15gの両側縁から支柱3に向かう方向に突出させた側板15hとを具備してなるもので、前記両側板15hの先端縁には、前記支柱3のオプション取付部3dに設けられたフック孔51cに着脱可能に係り合う爪15i、15jが形成されている。このグローブボックス15は主に清潔領域qに配されるものであり、その中には、例えば、作業用の手袋を1枚ずつ取出し可能に収納した手袋収納箱を縦置き姿勢で収納することや、消毒液用ボトルを収納することができ、仕切板15eを取り外すと前記手袋収納箱を横置き姿勢で収納することもできるようになっている。なお、前記手袋収納箱を縦置き姿勢で収納した場合には、前記線状フレーム15dの上側から手袋を取り出すことができ、横置き姿勢で収納した場合には、前記線状フレーム15dの下側から手袋を取り出すことができるように前記線状フレーム15dの取付位置が設定されている。
前記一方のごみ受け具17は、支持体である前記支柱3に片持状態で装着され内側に挿入したごみ袋17aの開口縁部17bを掛けることが可能な環状の枠体17cと、この枠体17cに懸吊保持され前記ごみ袋17aの周囲を覆い得る位置に配される底のないカバー体17dとを具備してなる。枠体17cは、横長の起立板17eと、この起立板17eの両端に固着した線状フレーム17fとを備えたもので、前記起立板17eは、爪付ブラケット17gを介して前記支柱3の右側面3cに設けられたオプション取付部3dに高さ位置変更可能に取り付けられる。爪付ブラケット17gは、前記起立板17eに固着され前記支柱3の右側面3dに平行に配される基板17hと、この基板17hの両側縁から支柱3に向かう方向に突出させた側板17iとを具備してなるもので、前記両側板17iの先端縁には、前記支柱3のオプション取付部3dに設けられたフック孔51cに着脱可能に係り合う爪17j、17kが形成されている。この枠体17cは、その内側に挿入したごみ袋17aの開口縁部17bを被せるようにして掛けることができるようになっている。一方、カバー体17dは、枠体17cにかけられたごみ袋17aの前記支柱3により隠される面以外の周囲を覆うためのもので、前記支柱3の右側面3cに平行に取り付けられる第1の周壁17lと、この第1の周壁17lの両側縁から前記支柱3に向かう方向に延出させた対をなす第2の周壁17mとを備えたもので、これら両第2の周壁17mの上縁には、前記枠体17cの線状フレーム17fに掛け止めするための掛止部17nが設けられている。前記第1の周壁17lと、掛止部17nを有した前記第2の周壁17mとは、合成樹脂により一体に成形されている。
すなわち、このごみ受け具17は、図15の(a)に示すように枠体17cにカバー体17dを近接させて配置した後、カバー体17dの第2の周壁17m間に枠体17cを位置付け、それから同図の(b)に示すようにカバー体17dの掛止部17nを枠体17cの線状フレーム17fに掛け止め、さらに枠体17cの内側にごみ袋17aを挿入してこのごみ袋17aの開口縁部17bを掛けることにより、同図の(c)に示すように、カバー体17dによりごみ袋17aが被覆された状態として使用することができる。
他方のごみ受け具19は、ごみ袋19aの開口縁部19bを掛けることが可能な環状の枠体19cのみからなるものである。前記枠体19cは、横長の起立板19dと、この起立板19dの両端に固着した線状フレーム19eと備えたもので、その起立板19dの一端は、前記一方のごみ受け具17の起立板17eの端にくびれ部19fを介して一体に接続されている。
これら両ごみ受け具17、19は、主に不潔領域rに取り付けられるものであり、一方のごみ受け具17には、視覚的に刺激の強いごみ、例えば、血のついたガーセその他が投入され、他方のごみ受け具19には、通常の可燃ごみが投入されるようにしてある。
さらに、前記天板7の下面には、バーコードリーダー等を置くための他のオプションである機器載置具20が設けられている。この機器載置具20は、起立板20aと、起立板20aの下縁から略水平に延設されその先端に落下防止縁20cを有する底板20bと、この底板20bの上方に開放隙間を介して配された線状フレーム20dとを具備してなる。起立板20aの上縁には取付フランジ20eを設けていて、この取付フランジ20eを天板7の下面にボルト等の止着具を介して取り付けている。
<ナースカートの使用方法>
このような構成のナースカートにおいて、使用者は、通常ハンドル9の使用端側水平部分93aを把持し、天板7の使用端7bから反使用端7cに向かう方向に押して移動させる。また、幅広のオプションすなわちトレーユニット13には、医療用具や衣類或いは薬品類といった比較的大型の物品を収納する。幅狭のオプションのうち、グローブボックス15は、上述したように主に清潔領域qに配し、その中に、例えば作業用の手袋を1枚ずつ取出し可能に収納した手袋収納箱や消毒液用ボトルといった小型の物品を収納する。ごみ受け具17、19は、不潔領域rに配し、図3及び図15の(c)に示すように枠体17c、19cの内側に挿入したごみ袋の開口縁部を該枠体17c、19cに支持させた状態で使用する。
また、このゴミ受け具17、19は、前記爪付ブラケット17gの上側に位置する爪17jを下方から前記支柱3のオプション取付部3dに設けられたフック孔51cに係り合わせ、その後前記爪付ブラケット17gの下側に位置する爪17kを支柱3に接近させ、この爪17kをフック孔51c内に挿入し、ゴミ受け具17、19ごと落とし込むことにより前記下側に位置する爪17kをフック孔51cと係り合わせる一連の操作によって支柱3に取り付けて使用する。
その他のオプション、すなわちトレーユニット13及びグローブボックス15も、同様の操作、すなわち上側に位置する爪13f、15iをフック孔51cに係り合わせ、下側に位置する爪13g、15jを支柱3に接近させ、この爪13g、15jをフック孔51c内に挿入し、オプションごと落とし込むことにより前記下側に位置する爪13g、15jをフック孔51cと係り合わせる一連の操作によって支柱3に取り付けて使用する。
以上に述べたように、本実施形態の一方のごみ受け具17の構成によれば、カバー体17dによりごみ袋17aの周囲が覆われるので、ごみ袋17aの内容物が外部から視認されて外観が損なわれる不具合の発生を防ぐことができる。その上、前記カバー体17dには底がないので、カバー体17dの底に種々の物質が付着するという問題は発生し得ず、従って手入れの手間を軽減することができる。
また、枠体17cが横断面円形をなす金属線材を屈曲加工した線材フレーム17fを備えているので、簡単な構成によりカバー体17dを保持させるための枠体17cを実現できる。
さらに、前記カバー体17dが、ごみ袋17aの周囲のうち、前記枠体17cの線材フレーム17fの4辺のうち支柱3に最も近い辺を除く連続する3辺に対応する部分を囲うので、ごみ袋17aの内容物を外部から視認不可能にしておくことができる。
そして、前記カバー体17dが前記枠体17cに対して着脱可能であるので、このカバー体17dを枠体17cから取り外して他方のごみ受け具19と同様のゴミ受け具として使用することもできる。
なお、本発明は以上に述べた実施形態に限らない。
例えば、上述した実施形態のごみ受け具は、枠体が横断面円形をなす金属線材を屈曲加工した線材フレームであり、この枠体の連続する3辺に対応する周囲を囲うカバー体を枠体に着脱可能に保持しているが、枠体は、内側に挿入したごみ袋の開口縁部を掛けることが可能であればどのような形状及び材質のものであってもよい。また、カバー体も、枠体に保持されごみ袋の周囲を覆い得る位置に配されるものであればどのようなものであってもよい。すなわち、枠体にカバー体が離脱不能に保持されたものであってもよい。また、カバー体がごみ袋の全周を覆う形状のものであってもよく、ごみ袋の周囲の一部のみを覆う形状のものであってもよい。
枠体にごみ袋の全周を覆う形状のカバー体を離脱不能に保持する態様の一例として、図16に示すように、枠体A17cとカバー体A17dとを一体に形成したゴミ受け具A17が考えられる。図15に示すごみ受け具A17は、前記枠体A17cの外側面に爪付ブラケットA17gを溶接等により離脱不能に設けられており、ナースカートの支柱に取り付け可能である。すなわち、この爪付ブラケットA17gは、前記枠体A17cに固着された基板A17hと、この基板A17hの両側縁から枠体A17cに向かう方向と逆方向に突出させた側板A17iとを具備してなるもので、前記両側板A17iの先端縁には、前記支柱のオプション取付部に設けられたフック孔に着脱可能に係り合う爪A17j、A17kが形成されているものである。また、図16に示すごみ受け具A17の枠体A17cは円環状をなし、この枠体A17cの下端から前記カバー体A17dが下方に延びている。すなわち、このごみ受け具A17の枠体A17c及びカバー体A17dは、全体として底がない円筒状をなしている。そして、この枠体A17cの内側にごみ袋A17aを挿入し、そのごみ袋A17aの開口縁部A17bを枠体A17cに掛けておくことができるとともに、ごみ袋A17aの開口縁部A17bを枠体A17cに掛けた状態でカバー体A17dによりごみ袋A17aの周囲が覆われるようにしている。
このような構成のものであっても、環状の枠体A17cに底のないカバー体A17dを保持させ、このカバー体A17dにより枠体A17cに掛けたごみ袋A17aの周囲を覆い得るようにしているので、本発明の最も主要な効果、すなわちごみ袋A17aの内容物が外部から視認されて外観が損なわれる不具合の発生を防ぐことができる上に、カバー体A17dの底に種々の物質が付着するという問題は発生し得ず、従って手入れの手間を軽減することができるという効果を得ることができる。
また、上述した実施形態のごみ受け具はナースカートの支柱に取り付けるオプションであるが、自立可能な支持体と一体に形成したものでもよい。すなわち、図17に示すように、設置床面に接地する脚ベースB1及びこの脚ベースB1から起立する支柱B3を備えた支持体Sに支持されるゴミ受け具B17を採用してもよい。このゴミ受け具B17は、前記支持体Sに支持され内側に挿入したごみ袋B17aの開口縁部B17bを掛けることが可能な矩形環状の枠体B17cと、この枠体B17cに保持され前記ごみ袋の周囲B17aを覆い得る位置に配される底のないカバー体B17dとを具備してなる。このゴミ受け具B17の枠体B17cと前記支持体Sとは、1本の金属線材を屈曲加工して一体に形成している。図16に示す態様についてさらに詳述すると、前記支持体Sの脚ベースB1及び支柱B3は、左右一対に設けられ、左右対称となるように配されている。前記枠体B17cは、前記支柱B3の上端から前記支持体SのベースB1の上方に向けて水平に延びる一対の枠支持要素B17eと、これら枠支持要素B17eの先端からそれぞれ起立する一対の起立要素B17fと、両端がそれぞれ前記起立要素B17fの先端に接続され一部を切り欠いた環状をなす線状フレームB17gとを備えている。そして、前記カバー体B17dは、枠体B17cに掛けられたごみ袋B17aの周囲を覆うためのもので、前記一対の支柱B3を含む仮想面に平行に取り付けられ前記支柱B3と対向する第1の周壁B17hと、この第1の周壁B17hの両側縁から前記支柱B3に対して離間する方向に延出する対をなす第2の周壁B17iと、これら第2の周壁B17iの延出端同士を接続する第3の周壁B17jとを備えたもので、前記両第2の周壁B17iの上縁には、前記枠体B17cの線状フレームB17gに掛け止めするための掛止部B17kが設けられている。前記第1、第2及び第3の周壁B17h、B17i、B17jは、合成樹脂により一体に成形されている。
このような構成のものであっても、環状の枠体B17cに底のないカバー体B17dを保持させ、このカバー体B17dにより枠体B17cに掛けたごみ袋B17aの周囲を覆い得るようにしているので、本発明の最も主要な効果、すなわちごみ袋B17aの内容物が外部から視認されて外観が損なわれる不具合の発生を防ぐことができる上に、カバー体B17dの底に種々の物質が付着するという問題は発生し得ず、従って手入れの手間を軽減することができるという効果を得ることができる。
加えて、横断面円形をなす金属線材を屈曲加工した線材フレームを備えた枠体を採用する場合、枠体の形状は図1〜図15を参照しつつ前述した実施形態や図17を参照しつつ前述した実施形態に係るもののような矩形状のものに限らず、環状のものであればどのようなものであってもよい。すなわち、枠体の形状として、円環状のものや楕円環状ものや多角形状のもの等、種々のものを採用してよい。
さらに、図16を参照しつつ前述した実施形態に係るものに限らず、ごみ袋の周囲を覆い得る位置に配される底のないカバー体を環状の枠体に保持させる本発明のゴミ受け具全般において、枠体とカバー体とを互いに着脱不能な一体的に扱うことができるものとして形成してもよい。
そして、ナースカートの支柱に枠体を支持させるものや、ゴミ受け具と一体に形成した支持体に枠体を支持させるものに限らず、壁体等、他の支持体に枠体を支持させるようにしてもよい。
その他、本発明の趣旨を損ねない範囲で種々に変更してよい。
3…支持体(ナースカートの支柱)
17…ごみ受け具
17a…ごみ袋
17b…開口縁部
17c…枠体
17d…カバー体
17f…線材フレーム

Claims (5)

  1. 支持体に支持され内側に挿入したごみ袋の開口縁部を掛けることが可能な環状の枠体と、この枠体に保持され前記ごみ袋の周囲を覆い得る位置に配される底のないカバー体とを具備してなることを特徴とするごみ受け具。
  2. 前記枠体が、横断面円形をなす金属線材を屈曲加工した線材フレームを備えたものである請求項1記載のごみ受け具。
  3. 前記カバー体が、前記枠体の連続する3辺に対応する周囲を囲うものである請求項1又は2記載のごみ受け具。
  4. 前記カバー体が、枠体に対して着脱可能である請求項1、2又は3記載のごみ受け具。
  5. 前記支持体が、ナースカートの支柱である請求項1、2、3又は4記載のごみ受け具。
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