JP2014019490A - フィルム貼付装置及びフィルム貼付方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】タッチパネル等の貼付対象に対して、フィルムを貼付する際、気泡等の混入を抑制すると共に、適度な圧力で貼付する。
【解決手段】本発明に係るフィルム貼付装置は、ベース部と、ベース部の左右に設けられたフィルム支持部を有し、フィルム支持部の各々は、ベース部から立設する支柱と、支柱上を移動可能なストッパーを有し、貼付対象面の左右にフィルム支持部が位置するようにベース部を位置させ、左右のストッパーにて、貼付するフィルムもしくは貼付するフィルムを下面に有するキャリアシートの両端を支持し、ストッパーを支柱の下方に移動させ、貼付対象面の中央付近からフィルムを貼付可能とすることを特徴とする。
【選択図】図4
【解決手段】本発明に係るフィルム貼付装置は、ベース部と、ベース部の左右に設けられたフィルム支持部を有し、フィルム支持部の各々は、ベース部から立設する支柱と、支柱上を移動可能なストッパーを有し、貼付対象面の左右にフィルム支持部が位置するようにベース部を位置させ、左右のストッパーにて、貼付するフィルムもしくは貼付するフィルムを下面に有するキャリアシートの両端を支持し、ストッパーを支柱の下方に移動させ、貼付対象面の中央付近からフィルムを貼付可能とすることを特徴とする。
【選択図】図4
Description
本発明は、タッチパネルなどに保護フィルム等のフィルムを貼付するフィルム貼付装置及びフィルム貼付方法に関する。
現在、各種情報機器では、画面に表示させたボタンやスイッチといったオブジェクトに対して操作を可能とするタッチパネルが多く用いられている。このようなタッチパネルでは、各種情報を表示させる画面に保護フィルムを貼付することで、傷や汚れから保護することが行われている。
特許文献1には、このような保護フィルムとして、保護対象となるタッチパネルに対して位置合わせを行うと共に、タッチパネルの表面と保護フィルムとの間に気泡や異物(ゴミ)が取り込まれないように貼付可能なタッチパネル用保護フィルム積層体が開示されている。
また、特許文献2には、液晶ディスプレイなどのフラットパネル表示装置の表示パネルに対して、偏光板、反射防止フィルム、視野拡大フィルム等の光学機能を持った光学フィルムを気泡やしわを発生させずに貼り付ける製造方法、製造装置が開示されている。この製造装置では、円筒部材からなる保持手段に光学フィルムを保持させ、表示パネルに光学フィルムを保持する保持部材を押し付けることで、光学フィルムの貼付が行われている。
特許文献1に開示されるタッチパネルに対する保護フィルムの貼付においても、特許文献2で開示される円筒部材(ローラー)を使用することで、気泡やしわを抑制した状態で保護フィルムを貼付することが行われている。
しかしながら、このようなローラーを用いた保護フィルムの貼付方法は、特に抵抗膜方式タッチパネルにおいて問題がある。図1には抵抗膜方式タッチパネル1の構造と、抵抗膜方式タッチパネル1に貼付される保護フィルム2の断面図が示されている。抵抗膜方式タッチパネル1(以下、「タッチパネル1」という)は、ITOガラス13(ITOはIndium Tin Oxideの略)と、その表面に間隔(最大0.4mm程度)を有して設けられたITOフィルム12を有して構成されている。
これらITOガラス13とITOフィルム12が向かい合う面には導電性膜が形成されている。使用時には、これら導電性膜に電圧が印加されることとなり、タッチパネル1を操作(タッチ)した場合、タッチした部分でITOガラス13とITOフィルム12が導通状態となり、接触した抵抗分圧から電圧を読み取って座標に変換することで、操作(タッチ)位置が算出される。
従来、このようなタッチパネル1に対して保護フィルム2を貼付する際、保護フィルム2と抵抗膜方式タッチパネル1との間に気泡が生じないよう、ローラーを用いた貼付方法
が行われていた。図2には、ローラー8を用いてタッチパネル1に保護フィルム2を貼付する過程が示されている。この図2は図1と同様、横から見たときの断面の様子が示されている。ローラー8は、タッチパネル1に保護フィルム2を押しつけながら、左端から右方向に、右端までの距離Lを回転移動していく。
が行われていた。図2には、ローラー8を用いてタッチパネル1に保護フィルム2を貼付する過程が示されている。この図2は図1と同様、横から見たときの断面の様子が示されている。ローラー8は、タッチパネル1に保護フィルム2を押しつけながら、左端から右方向に、右端までの距離Lを回転移動していく。
しかしながら、このような貼付方法では、ITOガラス13とITOフィルム12との間に間隔を有するタッチパネル1においては、ITOフィルム12を歪ませながら保護フィルムを貼付することになる。このような歪みは図中、枠Aで示される位置に大きな撓みを生じさせ、結果的にタッチパネル1と保護フィルム2との間に気泡を生じさせることとなる。図3には、図2の保護フィルム2の貼付過程について、その上面図が示されている。図2の枠A内において気泡を生じさせてしまう。
さらに、ローラー8を用いた貼付方法では、気泡を生じさせないまでも、ITOフィルム12に生じた歪みが、ITOガラスと接触する領域を形成し、部分的な導通状態を生じさせる場合がある。このような導通状態は、タッチパネル1の使用時において操作(タッチ)位置検出における誤動作を生じさせてしまう。
近年、タッチパネルについても表示装置の大型化に伴い、大型化が進んでいるが、このような保護フィルム2の貼付に対する問題は、タッチパネルが大型化に伴い顕著なものとなる。
そのため本発明に係るフィルム貼付装置は、
ベース部と、前記ベース部の左右に設けられたフィルム支持部を有し、
前記フィルム支持部の各々は、前記ベース部から立設する支柱と、前記支柱上を移動可能なストッパーを有し、
貼付対象面の左右に前記フィルム支持部が位置するように前記ベース部を位置させ、
左右の前記ストッパーにて、貼付するフィルムもしくは貼付するフィルムを下面に有するキャリアシートの両端を支持し、
前記ストッパーを前記支柱の下方に移動させ、前記貼付対象面の中央付近から前記フィルムを貼付可能とすることを特徴とする。
ベース部と、前記ベース部の左右に設けられたフィルム支持部を有し、
前記フィルム支持部の各々は、前記ベース部から立設する支柱と、前記支柱上を移動可能なストッパーを有し、
貼付対象面の左右に前記フィルム支持部が位置するように前記ベース部を位置させ、
左右の前記ストッパーにて、貼付するフィルムもしくは貼付するフィルムを下面に有するキャリアシートの両端を支持し、
前記ストッパーを前記支柱の下方に移動させ、前記貼付対象面の中央付近から前記フィルムを貼付可能とすることを特徴とする。
さらに本発明に係るフィルム貼付装置において、前記フィルム支持部の支柱は、前記ベース部に対して回動可能に立設していることを特徴とする。
さらに本発明に係るフィルム貼付装置において、前記フィルム支持部は、前記ベース部の左右それぞれに複数設けられていることを特徴とする。
さらに本発明に係るフィルム貼付装置において、前記ベース部は、前記貼付対象面に対して位置決め可能に構成されていることを特徴とする。
さらに本発明に係るフィルム貼付装置において、前記ベース部は、左右に分割されていることを特徴とすることを特徴とする。
また本発明に係るフィルム貼付方法は、
ベース部と、前記ベース部の左右に設けられたフィルム支持部を有するフィルム貼付装置を使用して行われるフィルム貼付方法であって、
前記フィルム支持部の各々は、前記ベース部から立設する支柱と、前記支柱上を移動可能なストッパーを有し、
貼付対象面の左右に前記フィルム支持部が位置するように前記ベース部を位置させ、
左右の前記ストッパーにて、貼付するフィルムもしくは貼付するフィルムを下面に有するキャリアシートの両端を支持し、
前記ストッパーを前記支柱の下方に移動させ、前記貼付対象面の中央付近から前記フィルムを貼付することを特徴とする。
ベース部と、前記ベース部の左右に設けられたフィルム支持部を有するフィルム貼付装置を使用して行われるフィルム貼付方法であって、
前記フィルム支持部の各々は、前記ベース部から立設する支柱と、前記支柱上を移動可能なストッパーを有し、
貼付対象面の左右に前記フィルム支持部が位置するように前記ベース部を位置させ、
左右の前記ストッパーにて、貼付するフィルムもしくは貼付するフィルムを下面に有するキャリアシートの両端を支持し、
前記ストッパーを前記支柱の下方に移動させ、前記貼付対象面の中央付近から前記フィルムを貼付することを特徴とする。
さらに本発明に係るフィルム貼付方法は、
前記キャリアシートには孔が設けられ、
前記ストッパーによる前記キャリアシートの支持は、前記キャリアシートに設けられた前記孔に前記支柱を挿通した状態で行われることを特徴とする。
前記キャリアシートには孔が設けられ、
前記ストッパーによる前記キャリアシートの支持は、前記キャリアシートに設けられた前記孔に前記支柱を挿通した状態で行われることを特徴とする。
本実施形態のフィルム貼付装置、フィルム貼付方法によれば、タッチパネルなどの貼付対象面に対して保護フィルムなどのフィルムを貼付する際、フィルム貼付の際の圧力をかけすぎることなく、また、フィルム貼付の開始から終了までの距離を約半分(図2に示すLの約1/2)とすることが可能となる。したがって、貼付対象面と保護フィルムとの間に発生する気泡を抑制して貼付することが可能になる。また、抵抗膜方式タッチパネルに対して適用した場合、ITOフィルムとITOガラス間が導通状態となることで発生する誤動作を抑制することが可能となる。
さらに本発明の貼付装置では、フィルム支持部の支柱がベース部に対して回動可能としたことで、フィルム支持部にフィルムあるいはキャリアシートを取り付ける際、支柱の回動を利用して容易に取り付けを行うことが可能となっている。また、貼付装置を収納する際、回動する支柱を折りたたむことでコンパクトに収納することも可能となる。
さらに、フィルム支持部をベース部の左右それぞれに複数も受けることで、フィルムもしくはキャリアシートを安定して支持することが可能となっている。
さらに、ベース部を貼付対象面に対して位置決め可能としたことで、貼付対象面に対してフィルムを精度良く位置決めして貼付することを可能としている。
さらに、ベース部を左右に分割して構成を採用したことで、異なるサイズの貼付対象面に対応することが可能となっている。
さらに、キャリアシート側に孔を設け、当該孔に支柱を挿通することで、ストッパーからキャリアシートが脱落することを防止するとともに、フィルム支持部に対してキャリアシートを安定して支持させることが可能となる。
では、本発明の実施形態に係るフィルム貼付装置について、図4〜図7を用いて第1の実施形態を説明する。図4は、本発明の実施形態に係るフィルム貼付装置による保護フィルム貼付の様子を示す斜視図であり、図5は、本発明の実施形態に係るフィルム支持部の構成を示す図であり、図6は、本発明の実施形態に係るフィルム貼付装置による保護フィルム貼付の様子を示す側断面図であり、図7は、本発明の実施形態に係るフィルム貼付装置による保護フィルム貼付の様子を示す上面図である。
図4の斜視図に示されるように、本実施形態のフィルム貼付装置は、ベース部31と、ベース部31から立設する4つのフィルム支持部32を備えて構成されている。本実施形態のフィルム貼付対象は、図1〜図3で説明した抵抗膜方式タッチパネル1(以下「タッチパネル」と呼ぶ)を採用している。なお、フィルムの貼付対象としては、抵抗膜方式タッチパネル1に限るものではなく、静電容量方式等、種々の方式のタッチパネルとすることも可能である。
また、貼付するフィルムには、タッチパネル1の表面を保護する保護フィルム2を使用している。この保護フィルム2は、シリコン素材を使用した自己吸着式の他、接着剤にて対象面に接着する接着式のどちらでも採用することが可能である。
ベース部31は、抵抗膜方式タッチパネル1に対する位置決めに使用される。本実施形態では、枠状であってその内側が、貼付対象面となるタッチパネル1の縁部分と同じ大きさを有している。保護フィルム2を貼付する際には、まず、タッチパネル1の縁部分にベース部31の内側を沿わせることで位置決めが行われる。本実施形態では、このようにベース部31は、特定の大きさのタッチパネル1に特化されたものであるが、ベース部31は、種々の大きさのタッチパネル1に対応可能とすることも考えられる。
まず1つには、ベース部31を図の左右中央方向で分割する構成が考えられる。2つに分割されたベース部31を、それぞれタッチパネル1の左右の縁に沿わせることで、ベース部31をタッチパネル1の左右方向に対して位置決めすることが可能となる。その際、各ベース部31には、貼付対象となるタッチパネル1に応じた目盛りを付しておくことが好ましい。ベース部31をタッチパネル1に付された目盛りに合わせることで、図中、奥行き方向の位置決めを行うことが可能となる。なお、ベース部31を左右に分割する際、左右方向に伸縮可能な構成を採用することとしてもよい。
フィルム支持部32は、保護フィルム2を貼付する際、その両端を支持するための部材である。本実施形態では、図4に示されるように左右2個ずつ、合計4個のフィルム支持部32が設けられている。左右2個のフィルム支持部32により安定して保護フィルム2を支持することが可能となる。なお、保護フィルム2を左右それぞれ1箇所で支持することが可能な場合には、フィルム支持部32は左右1個ずつ、合計2個とすることも可能である。あるいは、保護フィルム2が大判の場合には、左右それぞれのフィルム支持部32を3個以上設けることも可能である。
各フィルム支持部32は、支柱32aとストッパー32bを備えて構成されている。支柱32aは、その一端をベース部32aに所定角度で固定、あるいは、回動可能に構成されている。図5は、回動可能とした場合のフィルム支持部32の構成を示した図である。フィルム支持部32は、回動部32cを有しており、支柱32aはベース部31に対して
回動可能に構成されている。図5は図4の左側に位置するフィルム支持部32を示したものであり、回動部32cは、支柱32aをベース部31の枠内と枠外を行き来する方向に回動可能としている。
回動可能に構成されている。図5は図4の左側に位置するフィルム支持部32を示したものであり、回動部32cは、支柱32aをベース部31の枠内と枠外を行き来する方向に回動可能としている。
回動部32cを設けたことで、フィルム支持部32に保護フィルム2をセットする際、支柱32の角度をセットし易い角度に調整することが可能となる。また、図5の破線で示すように内側方向に折り畳むことで、フィルム貼付装置のコンパクト化を図り、収納性の向上を図ることも可能となる。また、回動部32cは、支柱32aを位置決めした角度で固定できる程度に、その回動が規制されていることが好ましい。すなわち、回動部32cには多少の力が加わっても、支柱32aが回動しない程度とすることが好ましい。あるいは、回動部32cの回動をロックするロック機構を設けることとしてもよい。
ストッパー32bは、中央に小孔を有し、当該小孔を貫く支柱32aに摺動可能に構成されている。簡易には、合成樹脂等、柔軟性を有する素材を使用することで、支柱32aの適宜位置にて静止させることが可能である。あるいは、滑車等、支柱32a上を摺動可能とする摺動機構を設けることとしてもよい。保護フィルム2を徴する際は、このストッパー32bの内側部分にて保護フィルム2が支持される。なお、本実施形態では、各フィルム支持部32毎にストッパー32bが設けられているが、図中、左2つのフィルム支持部32間、そして、右2つのフィルム支持部32間において、ストッパー32bが連結した構成を採用してもよい。ストッパー32bによる保護フィルム2(あるいは、後に説明する第2の実施形態においてはキャリアシート21)の支持範囲を広く取ることが可能となる。
では、タッチパネル1に対して保護フィルム2を貼付する際の様子を図6を用いて説明する。図6(A)〜(C)は、保護フィルム2の貼付の様子を順に示した側断面図である。
図6(A)は、フィルム貼付装置をタッチパネル1に対して位置決めし、さらに、フィルム貼付装置に保護フィルム2をセットした状態であり、ちょうど、図4のフィルム支持部32の位置での側断面図となっている。
保護フィルム2を貼付する際、左右の支柱32aは内側に向けて傾斜(角度α)した状態となっている。すなわち、ストッパー32bが当初位置している支柱32aの上方では、左右のストッパー32b間の距離は、保護フィルム2の左右の幅よりも長くなる。したがって、保護フィルム2の中央付近は下方に垂下した状態となり、タッチパネル1の中央付近から、保護フィルム2を接触させることが可能となる。
図6(A)の状態から、ストッパー32bを下方に移動させた状態が図6(B)の状態である。左右のストッパー32bを下方に移動させることで、保護フィルム2は、その貼付範囲を中央付近から左右方向に拡大していく。また、前述した支柱32aが形成する傾斜により、保護フィルム2の中央付近の垂下状態は徐々に解消され、平坦な状態となっていく。また、本実施形態では、ストッパー32bにより適宜位置で保護フィルム2を静止させることが可能であるため、一人で作業している場合であっても、貼付する作業を中断し、保護フィルム2とITOフィルム12間に位置する異物(ゴミ)を的確に取り除くことも可能となる。
また、本実施形態では、保護フィルム2の自重でもって貼付が行われるため、図2等で説明したローラー8等により、タッチパネル1に過度の圧力を付与することがない。したがって、気泡の発生や、タッチパネル1の誤動作を抑制することが可能となっている。
図7には、保護フィルム2を貼付する際の様子を上面から見たときの様子が示されている。図中L1は、ITOフィルム12に保護フィルム2が貼付された幅であり、図中L2は、これからITOフィルム12に保護フィルム2が貼付される幅を示している。本実施形態では、タッチパネル1の中央付近から保護フィルム2を貼付することで、連続して貼付される距離を図2の従来例の約半分とし、気泡の発生を抑えることを可能としている。
図6(B)の状態から、さらにストッパー32bを下方に移動させた状態が図6(C)の状態である。この状態では、ITOフィルム12に対して保護フィルム2を略貼付し終えた状態となっている。この状態からフィルム貼付装置を取り外すことで、ストッパー32bで支持されている保護フィルム2の端部付近も、ITOフィルム12に貼付されることとなる。
このように本実施形態のフィルム貼付装置では、保護フィルム2の中央付近を垂下させつつ、貼付対象となるタッチパネル1に貼付することで、過度な圧力をかけることなく、また、連続して貼付する距離を短くすることが可能となる。このような貼付方法によれば、保護フィルム2とタッチパネル1間に発生する気泡を抑制することが可能となるとともに、特に抵抗膜方式タッチパネルでは、過度な圧力による誤動作を抑制することが可能となる。
以上、説明した第1の実施形態では、フィルム支持部にて保護フィルム2を直接支持する場合について説明した。保護フィルム2は、運搬時などの保護を行うため、キャリアシートに貼付されることが多い。次に説明する第2の実施形態では、このキャリアシートに貼付されている保護フィルム2を使用した形態となっている。
図8は、本発明の第2の実施形態に係るフィルム貼付装置による保護フィルム貼付の様子を示す斜視図であり、図9は、本発明の第2の実施形態に係るフィルム貼付装置による保護フィルム貼付の様子を示す側断面図である。
本実施形態では、保護フィルム2はキャリアシート21に貼付された形で提供される。図8は、フィルム貼付装置に対し、保護フィルム2とキャリアシート21の対がセットされた状態となっている。このように本実施形態では、キャリアシート21からタッチパネル1に保護フィルム2を転写する形で、保護フィルム2が貼付される。
タッチパネル1に対するベース部31の位置決めは、前述した実施形態と同様である。本実施形態では、キャリアシート21をフィルム支持部32に支持させている点が異なる。キャリアシート21の支持は、キャリアシート21に予め設けられた小孔に支柱32aを挿通することで行われる。前述の実施形態が保護フィルム2の端部を支持していたのに対し、キャリアシート21の小孔を利用することで、保護フィルム2の支持をより確実なものとしている。
図9(A)から(D)には、第2の実施形態について、保護フィルム2が貼付される様子が示されている。図9(A)に示されるように、支柱32aは内側に傾斜(角度α)しているため、保護フィルム2、キャリアシート21の中央付近は垂下した状態となり、下側に位置する保護フィルム2は、中央付近でITOフィルム12に接触を開始する。
図9(A)の状態から順次、図9(B)のように、徐々にストッパー32bを降下させる、保護フィルム2の貼付範囲は左右に拡大していく。図9(C)は、さらにストッパー32bを降下させた状態であって、この状態では保護フィルム2の全体が、ITOフィルム12に貼付された状態となっている。この状態から、図9(D)に示されるように、キャリアシート21を保護フィルム21から剥がすことで、保護フィルム2の貼付が完了す
る。
る。
この第2の実施形態では、予めキャリアシート21に貼付されている保護フィルム2を使用すると共に、フィルム支持部32にてキャリアシート21を支持しつつ、保護フィルム2を貼付する形態となっている。このような形態では、フィルム支持部32にて直接、保護フィルム2を支持しないため、フィルム支持部32の支持位置で、保護フィルム2にゴミなどの異物を混入させることがなく、全体として良好な保護フィルム2の貼付を行うことが可能となる。
以上説明した第1の実施形態(図4)、第2の実施形態(図8)では、図中、保護フィルム2について横方向のみ中央付近を垂下させて貼付することとしていた。このような横方向のみの垂下のみならず、縦方向、すなわち、図中、奥行き方向についても中央付近を垂下させることとしてもよい。その場合、横方向に隣接するフィルム支持部32間と同様に、奥行き方向に隣接するフィルム支持部32間では、支柱32aは、向き合うように傾斜させておくことが好ましい。ストッパー32bを降下させた場合、保護フィルム2は、中央付近からITOフィルム12に接触を開始し、その貼付領域は中心付近から四方に広がり、ストッパー32bの降下完了で保護フィルム2はITOフィルム32への貼付が完了する。
また、図4、図8に示す、各ストッパー32bは独立して記述しているが、各ストッパー32は、少なくとも2つを互いに連結することとしてもよい。連結されたストッパー32間では、降下させる度合いを均等にすることが可能となる。ここで紹介した第1、第2の実施形態において、このような連結は、枠の4隅に各ストッパー32bを配置すること等で行うことが可能である。
また、各ストッパー32を降下させる手段はアクチュエータ等の駆動力を利用して自動で行うこととしてもよい。例えば、このような構成は、各ストッパー32に駆動力を付与して支柱32a上を移動させるアクチュエータ、アクチュエータを駆動制御する制御手段で構成することが可能である。なお、制御手段は、CPUと、ROM、RAM等の記憶手段で構成され、記憶手段には、アクチュエータを駆動するためのプログラムが記憶される。
なお、本発明はこれらの実施形態のみに限られるものではなく、それぞれの実施形態の構成を適宜組み合わせて構成した実施形態も本発明の範疇となるものである。
1…抵抗膜方式タッチパネル
12…ITOフィルム
13…ITOガラス
2…保護フィルム
21…キャリアシート
3…フィルム支持部
32a…支柱
32b…ストッパー
32c…回動部
8…ローラー
12…ITOフィルム
13…ITOガラス
2…保護フィルム
21…キャリアシート
3…フィルム支持部
32a…支柱
32b…ストッパー
32c…回動部
8…ローラー
Claims (7)
- ベース部と、前記ベース部の左右に設けられたフィルム支持部を有し、
前記フィルム支持部の各々は、前記ベース部から立設する支柱と、前記支柱上を移動可能なストッパーを有し、
貼付対象面の左右に前記フィルム支持部が位置するように前記ベース部を位置させ、
左右の前記ストッパーにて、貼付するフィルムもしくは貼付するフィルムを下面に有するキャリアシートの両端を支持し、
前記ストッパーを前記支柱の下方に移動させ、前記貼付対象面の中央付近から前記フィルムを貼付可能とすることを特徴とする
フィルム貼付装置。 - 前記フィルム支持部の支柱は、前記ベース部に対して回動可能に立設していることを特徴とする
請求項1に記載のフィルム貼付装置。 - 前記フィルム支持部は、前記ベース部の左右それぞれに複数設けられていることを特徴とする
請求項1または請求項2に記載のフィルム貼付装置。 - 前記ベース部は、前記貼付対象面に対して位置決め可能に構成されていることを特徴とする
請求項1から請求項3の何れか1項に記載のフィルム貼付装置。 - 前記ベース部は、左右に分割されていることを特徴とすることを特徴とする
請求項1から請求項4の何れか1項に記載のフィルム貼付装置。 - ベース部と、前記ベース部の左右に設けられたフィルム支持部を有するフィルム貼付装置によって行われるフィルム貼付方法であって、
前記フィルム支持部の各々は、前記ベース部から立設する支柱と、前記支柱上を移動可能なストッパーを有し、
貼付対象面の左右に前記フィルム支持部が位置するように前記ベース部を位置させ、
左右の前記ストッパーにて、貼付するフィルムもしくは貼付するフィルムを下面に有するキャリアシートの両端を支持し、
前記ストッパーを前記支柱の下方に移動させ、前記貼付対象面の中央付近から前記フィルムを貼付することを特徴とする
フィルム貼付方法。 - 前記キャリアシートには孔が設けられ、
前記ストッパーによる前記キャリアシートの支持は、前記キャリアシートに設けられた前記孔に前記支柱を挿通した状態で行われることを特徴とする
請求項6に記載のフィルム貼付方法。
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