JPH08324528A - 粘着部材貼り付け装置 - Google Patents

粘着部材貼り付け装置

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JPH08324528A
JPH08324528A JP13935995A JP13935995A JPH08324528A JP H08324528 A JPH08324528 A JP H08324528A JP 13935995 A JP13935995 A JP 13935995A JP 13935995 A JP13935995 A JP 13935995A JP H08324528 A JPH08324528 A JP H08324528A
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Futoshi Tokunaga
太志 徳永
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 粘着部材を多数の物体の表面の所定位置に良
好な再現性をもって貼り付けることができる粘着部材貼
り付け装置を提供する。 【構成】 貼り付け装置10は、第1支持面12を有し
た機台14と、第1支持面12の所定位置に配置され、
第2支持面16を有した複数の支持台18と、機台14
に回動可能に連結され、第1支持面12と協働する押圧
面20を有した押圧部材22とを備える。第2支持面1
6は第1支持面12から遠隔の第1位置と第1支持面1
2に近接した第2位置との間で第1支持面12に直交す
る方向へ移動する。支持台18を収容する凹部24内に
配置された圧縮コイルばね48は、支持台18を第2支
持面16が第1位置に配置される方向に弾性的に付勢す
る。押圧部材22を軸50の周りで回動させると、押圧
面20が支持台18に接触し、支持台18が圧縮コイル
ばね48の付勢に抗して凹部24内に押し込まれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、粘着部材貼り付け装置
に関し、特に、物体の表面の所定位置に、粘着面を有し
た粘着部材を貼り付けるための粘着部材貼り付け装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】物体の表面の所定位置に、粘着面を有し
た装飾用フィルムや保護用シート、両面粘着テープ等の
粘着部材を貼り付けるときは、粘着面の初期粘着性を劣
化させないように、粘着面が物体表面に最初に接触した
ときには既に粘着部材と物体とが正確に位置決めされて
いることが肝要である。その場合、少数の物体に比較的
大形の粘着部材を貼り付けるときは手作業による貼り付
けが可能であるが、物体の個数が増加するほど、また粘
着部材が小形になるほど、粘着部材を正確な位置決めの
もとに手作業で物体表面に貼り付けることは困難とな
る。
【0003】そこで従来、粘着部材を多数の物体の表面
の所定位置に良好な再現性をもって貼り付けることが要
求される場合は、物体と粘着部材とを所定の位置関係の
もとに位置決めできる治具を使用している。そのような
従来の治具の一例を、図15(a)〜(d)を参照して
以下に説明する。
【0004】治具1は、ワッシャ等の環板状の物体2の
略平坦な表面に粘着フィルム等の環状の粘着部材3を貼
り付けるために使用されるもので、物体2を支持する支
持面4に、物体2と粘着部材3とを相対的に位置決めす
るための複数の突起5が所定配置で設けられる。治具1
においては、まず複数の物体2がその中心孔6に突起5
を受容しつつ支持面4に置かれる。次いでそれら物体2
の上に、突起5に対応する配置で共通の台紙7に支持さ
れた複数の粘着部材3を、それらの粘着面が各物体2の
表面に接触するように載せる。このとき、複数の粘着部
材3を支持する台紙7には、各粘着部材3の中心孔と略
同心に配置される複数の貫通孔8が設けられ、それら貫
通孔8が突起5を受容することにより、各物体2に対し
て粘着部材3が位置決めされる。その状態で、支持面4
の上方から押圧板9を台紙7に押し付け、粘着部材3を
物体2に圧力下で貼り付ける。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の治具は、支持面
に設けた位置決め用の突起により物体と粘着部材とを所
定位置関係のもとに配置することができる。しかしなが
ら、粘着部材を物体に重ねて置いた時には粘着面が物体
表面に接触してしまうので、例えば粘着部材が撓んだ状
態で物体表面に接触する等により粘着部材と物体との間
に位置ずれが生じていた場合に、その位置ずれを修正す
るために粘着部材を物体から一旦剥がす作業が必要にな
る。その結果、貼り付け作業が極めて煩雑になるだけで
なく、粘着面の初期粘着性が劣化する危惧がある。
【0006】また、薄肉の粘着部材に対しても充分な位
置決め機能を確保するために、突起は物体と粘着部材と
の合計厚みより長く支持面から突出することが望ましい
が、その場合、押圧板の押圧面に突起先端部を受容でき
る凹部(図15(b)参照)を形成する必要がある。そ
して粘着部材を物体表面に圧力下で貼り付ける際に、押
圧板の凹部に突起が受容されるよう治具と押圧板とをも
相対的に位置決めする必要が生じ、貼り付け作業が極め
て煩雑になる。
【0007】本発明の目的は、物体の表面の所定位置
に、粘着面を有した粘着部材を貼り付けるための粘着部
材貼り付け装置において、物体と粘着部材とを所定の位
置関係のもとに容易に位置決めでき、粘着部材を多数の
物体の表面の所定位置に良好な再現性をもって貼り付け
ることができる粘着部材貼り付け装置を提供することに
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、物体の表面の所定位置に、粘着面を有し
た粘着部材を貼り付けるための粘着部材貼り付け装置に
おいて、第1支持面を有した機台と、機台の第1支持面
の所定位置に設置され、第1支持面から遠隔の第1位置
と第1支持面に近接した第2位置との間で第1支持面に
略直交する方向へ移動できる第2支持面を有した支持台
と、支持台を第2支持面が第1位置に配置される方向に
弾性的に付勢する付勢手段と、機台に回動可能に連結さ
れ、回動に伴い付勢手段の付勢に抗して第2支持面を第
1位置から第2位置へ移動させることができる押圧面を
有した押圧部材とを具備したことを特徴とする粘着部材
貼り付け装置を提供する。
【0009】上記の粘着部材貼り付け装置においては、
第2支持面を第1位置から第2位置へ移動させる間に、
第1支持面と押圧面とを互いに平行な配置に維持しつ
つ、押圧面を第1支持面に略直交する方向へ移動させる
押圧面動作の制御手段をさらに具備することが好都合で
ある。
【0010】この場合、押圧部材が、機台に回動可能に
連結される第1押圧要素と、押圧面を有して第1押圧要
素に相対移動可能に支持される第2押圧要素とを備え、
押圧面動作の制御手段が、第1押圧要素と第2押圧要素
とを所定の動作範囲のもとに連結する連結手段と、第1
押圧要素に加えられた押圧力を第2押圧要素に伝達する
伝達手段とから構成されることが有利である。
【0011】この連結手段は、機台への押圧部材の枢着
軸に近接する第1押圧要素及び第2押圧要素のそれぞれ
の一端領域同士を弾性的に連結する弾性連結部材と、枢
着軸から遠隔の第1押圧要素及び第2押圧要素のそれぞ
れの他端領域同士を所定動作範囲内で相対移動可能に連
結する連杆部材とを備えて構成することができる。
【0012】また伝達手段は、第1押圧要素に設けら
れ、押圧部材が第2支持面を第1位置から第2位置へ移
動させる間に、第2押圧要素の押圧面の反対側の面に当
接される突出部分から構成することができる。この突出
部分は、機台への押圧部材の枢着軸に平行に延びる軸を
介して第1押圧要素に回動可能に連結されるローラから
なることが好都合である。
【0013】このような粘着部材貼り付け装置において
は、第1支持面、第2支持面及び押圧面を略平坦面から
形成できる。また、支持台が粘着部材と物体との両方を
第1支持面上の所定位置に位置決めする構成にすること
ができる。また、支持台が段付きの柱状部材からなり、
その肩部に第2支持面が形成される構成にすることがで
きる。
【0014】
【作用】機台の第1支持面は、粘着面を露出させた状態
で粘着部材を機台上の所定位置に支持する。このとき支
持台の第2支持面は、粘着部材を貼り付ける表面を第1
支持面に対向させた状態で物体を支持する。或いはその
反対に、機台の第1支持面が、粘着部材を貼り付ける表
面を露出させた状態で物体を機台上の所定位置に支持す
るとともに、支持台の第2支持面が、粘着面を第1支持
面に対向させた状態で粘着部材を支持することもでき
る。
【0015】まず、押圧部材を機台に関し回動して機台
の第1支持面及び支持台の第2支持面を開放し、第2支
持面を第1位置に配置する。そこで、第1支持面の所定
位置に物体及び粘着部材のいずれか一方を載せ、第2支
持面に物体及び粘着部材の他方を載せる。それにより第
1支持面上で、物体と粘着部材とは所定の相対位置関係
のもとに配置される。その状態で、押圧部材を逆方向に
回動して押圧面を第2支持面上の物体又は粘着部材に接
触させ、さらに押圧部材を回動させることにより、第2
支持面を第1位置から第2位置へ移動させる。このと
き、第2支持面は第1支持面に略直交する方向に平行移
動するので、第1支持面及び第2支持面に支持された物
体の表面と粘着部材の粘着面とが、第2支持面の第1位
置において得られた所定位置関係を実質的に維持したま
ま接触する。さらに押圧部材に押圧力を加えると、押圧
面と第1支持面との間で粘着部材が物体の所定位置に圧
力下で貼り付けられる。
【0016】押圧面動作の制御手段をさらに具備する
と、押圧面は、第2支持面を第1位置から第2位置へ移
動させる間に、第1支持面に対して平行な配置を維持し
つつ、第1支持面に略直交する方向へ移動する。したが
って押圧力は第1支持面に直交する方向に作用する。そ
の結果、支持台のがたつき等による物体と粘着部材との
所定位置関係の誤差を実質的に排除することができる。
【0017】押圧部材が第1押圧要素と第2押圧要素と
を備え、押圧面動作の制御手段が連結手段と伝達手段と
から構成される場合、押圧面動作の制御が簡単な構造で
実現される。連結手段を弾性連結部材と連杆部材とから
構成すれば、正確な制御が比較的安価に達成される。伝
達手段を突出部分から構成すれば、押圧力を第2押圧要
素へ均等に伝達するために、突出部分の先端と第2押圧
要素との接触部位を容易に調整できる。突出部分がロー
ラからなる場合、第2押圧要素を平行移動させる間に第
1押圧要素と第2押圧要素との間に生じる相対移動を、
ローラの回転により吸収できる。
【0018】
【実施例】以下、添付図面を参照して、本発明をその好
適な実施例に基づき詳細に説明する。各図において、同
一又は類似の構成要素には共通の参照符号を付す。図面
を参照すると、図1及び図2は、本発明の実施例による
粘着部材貼り付け装置10を示す。貼り付け装置10
は、略平坦な第1支持面12を有した機台14と、第1
支持面12の所定位置に引込み可能に設置され、環状の
第2支持面16を有した複数の支持台18と、機台14
に回動可能に連結され、第1支持面12と協働する押圧
面20を有した押圧部材22とを備える。
【0019】なお、この実施例による貼り付け装置10
は、図15に示したワッシャ等の環板状の物体2の略平
坦な表面に粘着フィルム等の環状の粘着部材3を貼り付
けるために使用できるものである。そのような粘着フィ
ルムを貼り付けたワッシャは、例えば実開昭63−58
168号公報に開示されるような、自動車製造工程にお
いてドアと車体との相対位置決め用にドアヒンジに固着
されるワッシャとして、有効に利用される。しかしなが
ら後述するように、他の様々な形状の物体及び粘着部材
に対して本発明の貼り付け装置を使用できることは言う
までもない。
【0020】機台14は、第1支持面12の所定位置に
開口する段付き円筒状輪郭を有した複数の凹部24を備
え、それら凹部24内に支持台18が軸方向へ摺動可能
に収容される。各凹部24の底面26の略中央には、第
1支持面12に達しない長さを有して軸方向へ延びる案
内柱28が立設される。機台14の第1支持面12は、
平板状のテーブル要素30によって画成される。テーブ
ル要素30は、各凹部24に対応する位置に、凹部24
の主要部分より小径の貫通穴32を有し、それにより第
1支持面12の反対側に環状の肩面34が形成される。
また、第1支持面12の一縁部には、第1支持面12に
略直交する壁36が立設される。機台14は、テーブル
要素30を支持する本体部分14a、案内柱28、壁3
6を画成するコラム部分14b、及びそれらを支持する
ベース部分14cが、図示のように別体に形成されても
良いし、或いは一体形成されても良い。
【0021】各支持台18は、第1肩部38及び第2肩
部40を備えた段付き円柱状外形を有する。支持台18
の大径側の底面42の略中央には、案内柱28を遊びを
有して受容する孔44が軸方向へ凹設される。支持台1
8の小径側の頂面46は好ましくは平坦面からなる。頂
面46に隣接する第2肩部40に形成される環状の第2
支持面16は、支持台18を凹部24に収容したときに
第1支持面12に略平行に配置される。また、第1肩部
38に形成される環状面は第2支持面16に略平行に延
び、機台14のテーブル要素30に形成された環状の肩
面34に接触できるようになっている。第1肩部38を
画成する支持台18の大径部分と中間部分とは、それぞ
れ凹部24の主要部分と貫通穴32とに微小な隙間を介
して受容される。それにより支持台18の第2支持面1
6は、第1支持面12に略直交する方向へ平行移動でき
る。なお好適な実施例において、支持台18は、凹部2
4内での円滑な摺動を可能にするために、ポリアセター
ルやナイロン等の容易に平滑性を得ることのできる材料
から形成される。
【0022】機台14の凹部24の底面26と支持台1
8の底面42との間には、支持台18を図示の突出位置
へ付勢する付勢手段として、圧縮コイルばね48が配置
される。圧縮コイルばね48は案内柱28を取り巻いて
配置され、支持台18を凹部24から押し出す方向へ弾
性的に付勢する。したがって支持台18は、圧縮コイル
ばね48の付勢により第1肩部38の環状面がテーブル
要素30の肩面34に当接される。このとき支持台18
の第2支持面16は、第1支持面12から遠隔の第1位
置(図2及び図3(a)参照)に配置される。第1位置
から、圧縮コイルばね48の付勢に抗して支持台18を
凹部24内に押し込むことにより、第2支持面16は第
1支持面12に近接した第2位置(図3(b)参照)に
配置される。なお、支持台18を付勢する付勢手段とし
ては、板ばね、ゴム、空気ばね等の弾性体、油圧又は空
気圧シリンダ等の機械的手段、磁気的又は電気的手段
等、周知の様々な手段を使用できる。
【0023】押圧部材22は、略平坦な押圧面20を有
する平板状部材であり、その一縁部で機台14のコラム
部分14bの上端に軸50を介して回動可能に連結され
る。押圧部材22を、図2に示す位置から軸50の周り
で反時計方向に回動させると、押圧面20が支持台18
の頂面46に接触し、さらに反時計方向に回動させるこ
とにより、支持台18が圧縮コイルばね48の付勢に抗
して凹部24内に押し込まれる。押圧部材22の回動下
限位置では、押圧面20は、機台14の第1支持面12
に実質的に接するか、例えば押圧部材22が壁36に係
合することにより第1支持面12から微小距離だけ離間
して、第1支持面12に略平行に配置される。また押圧
部材22を、図2に示す位置から軸50の周りで時計方
向に回動させると、好ましくは押圧面20と第1支持面
12との成す角度が90°を超える位置で押圧部材22
が例えばコラム部分14bに係止され、機台14の第1
支持面12が充分に開放される。
【0024】なお、押圧部材22の回動下限位置におけ
る第1支持面12と押圧面20との間の距離は、作業対
象の物体及び粘着部材の厚みに対応して決められるが、
それらの厚みの若干の誤差を吸収するために、押圧部材
22の少なくとも押圧面20を画成する部分52をゴム
や発泡体等の弾性変形可能な材料から形成することが好
ましい。好適な実施例では、部分52はポリウレタンゴ
ムから形成される。また、作業対象の物体及び粘着部材
の厚みに対応して、軸50の位置を調整できる構成とす
ることが好都合である。
【0025】次に、上記構成を有した粘着部材貼り付け
装置10による粘着部材貼り付け手順を、図3を参照し
て説明する。まず、押圧部材22を図2の時計方向に回
動して第1支持面12を開放し、各支持台18の第2支
持面16を図3(a)の第1位置に配置する。そこで、
図4(a)に示すような例えば樹脂フィルムからなる複
数の円環状の粘着部材3を支持する台紙7を、各粘着部
材3を上側に配置した状態で、各粘着部材3の中心孔に
同心に設けられた略円形の貫通孔8にそれぞれ支持台1
8を挿入して、第1支持面12に略平坦に載せる。この
とき、台紙7の貫通孔8は第1支持面12における支持
台18の配置に対応して配置され、かつ貫通孔8の直径
は、支持台18の中間部分の直径に略等しく、すなわち
テーブル要素30の貫通穴32の直径に略等しくなって
いる。したがって、台紙7をその貫通孔8に支持台18
を挿入して第1支持面12に載せると、各粘着部材3は
台紙7を介して第1支持面12上で所定位置に位置決め
される。なお、粘着部材3は片面又は両面に粘着面を有
するものであり、第1支持面12に支持されたときに粘
着面が上方に向けられている。
【0026】次いで、図4(b)に示すワッシャ等の環
板状の複数の物体2を、それぞれの中心孔6に支持台1
8の頂面46に隣接する小径部分を挿入して、各第2支
持面16に載せる。このとき中心孔6の直径は、支持台
18の小径部分の直径に略等しくなっている。すなわ
ち、物体2の中心孔6の直径は台紙7の貫通孔8の直径
より小さく、その直径差に対応する物体2の部分が支持
台18の第2支持面16によって、第1支持面12上の
粘着部材3に略平行に支持される。このようにして、第
2支持面16に支持された物体2は、第1支持面12上
で所定位置に位置決めされ、それにより粘着部材3に対
して所定の位置関係のもとに配置される(図3(a)参
照)。
【0027】その状態で、押圧部材22を図2の反時計
方向に回動して押圧面20を物体2に接触させ、さらに
反時計方向に回動させることにより、物体2と共に支持
台18を圧縮コイルばね48の付勢に抗して機台14の
凹部24内に押し込む。それにより、各支持台18の第
2支持面16が図3(b)の第2位置に配置される。こ
のとき、第2支持面16は第1支持面12に略直交する
方向に平行移動するので、第1支持面12に支持された
各粘着部材3の粘着面と第2支持面16に支持された各
物体2の表面とが、第2支持面16の第1位置において
得られた所定位置関係を実質的に維持したまま接触す
る。さらに、押圧部材22に例えば作業者の手により押
圧力を加えると、押圧面20と第1支持面12との間で
粘着部材3が物体2の所定位置に圧力下で貼り付けられ
る(図3(b)参照)。
【0028】なお、圧力下での貼り付け時の粘着部材3
の歪みを防止するためには、円環状の粘着部材3の略全
体に亙って均等にかつ粘着面に略直交する方向に圧力を
加えることが必要である。その目的で、押圧部材22
は、粘着部材3の粘着面と物体2の表面とが接触した状
態(図3(b))で押圧面20が第1支持面12に対し
略平行に配置されるように構成されることが望ましい。
【0029】その後、押圧部材22を再び図2の時計方
向に回動して押圧面20を物体2から離脱させると、支
持台18が圧縮コイルばね48の付勢により移動して第
2支持面16が物体2を支持したまま図3(a)の第1
位置に復帰する。好ましくはこのとき、物体2に貼り付
いた粘着部材3は台紙7から剥離する。このようにし
て、図4(c)に示すように正確な同心状態に粘着部材
3を貼り付けた物体2が得られる。
【0030】なお、粘着部材3が台紙7から容易に剥離
するように、台紙7の粘着部材支持面は、粘着部材3が
両面に粘着面を有する場合は離型性を有し、粘着部材3
が片面に粘着面を有する場合はその粘着力よりも小さい
粘着力を有することが好ましい。また、粘着部材3を貼
り付けた物体2を支持台18から迅速に取り外せるよう
に、支持台18の第2支持面16と頂面46との間の小
径部分の軸方向長さは、図示のように物体2の軸方向厚
みよりも小さいことが好ましい。
【0031】このように粘着部材貼り付け装置10によ
れば、支持台18により物体2と粘着部材3との双方を
第1支持面12上の所定位置に迅速かつ容易に位置決め
でき、しかも物体2の表面と粘着部材3の粘着面とを相
互に離間した状態で両者を所定位置関係のもとに保持で
きる。したがって、物体2と粘着部材3とを離間保持し
た状態で、例えば粘着部材3の撓み等による位置ずれを
修正できるので、従来のように位置ずれの修正のために
粘着部材3を物体2から一旦剥がす必要が生じず、粘着
面の初期粘着性を劣化させることなく、物体2の所定位
置に正確かつ容易に粘着部材3を貼り付けることができ
る。また、物体2及び粘着部材3の位置決めは、それら
を支持台18に係合させるだけで得られるので、正確な
貼り付け作業が良好な再現性のもとに実施される。
【0032】また、支持台18は押圧部材22によって
機台14の凹部24内に押し込まれるので、押圧部材2
2の押圧面24に支持台18を受容する凹部を設ける必
要がない。しかも押圧部材22を機台14に軸50を介
して回動可能に連結されるので、後述するように第1支
持面12と押圧面22とを相対的に位置決めする必要が
ある場合にも、両者を所定位置関係のもとに容易に配置
することができる。
【0033】粘着部材貼り付け装置10においては、図
5に示すように、物体2と粘着部材3とを入れ換えて配
置することもできる。すなわち、物体2を機台14の第
1支持面12に直接に支持し、粘着部材3を台紙7を介
して支持台18の第2支持面16に支持することができ
る。この場合、物体2と粘着部材3との正確な位置決め
を得るために、支持台18の中間部分の直径、すなわち
テーブル要素30の貫通穴32の直径は、物体2の中心
孔6の直径に略等しく形成される。また、台紙7の貫通
孔8の直径は、支持台18の頂面46に隣接する小径部
分の直径に略等しく形成される。したがって、台紙7の
貫通孔8の直径は物体2の中心孔6の直径より小さく、
その直径差に対応する台紙7の部分が支持台18の第2
支持面16によって、第1支持面12上の物体2に略平
行に支持される。
【0034】このような配置によっても、支持台18は
物体2と粘着部材3との双方を第1支持面12上の所定
位置に位置決めでき、しかも物体2の表面と粘着部材3
の粘着面とを相互に離間した状態で両者を所定位置関係
のもとに保持できる。しかしながら、粘着部材3を担持
した台紙7を第2支持面16に載せるときに、下に向け
られた粘着部材3の粘着面を視認し難いので、粘着面が
支持台18の頂面46等の装置部分に不用意に接触して
しまう危惧がある。このような接触は、粘着面の初期粘
着性を低下させるので排除すべきものであり、したがっ
て図3に示すように、粘着部材3を第1支持面12に載
せる配置がより好ましいと言える。
【0035】本発明に係る粘着部材貼り付け装置は、上
記以外の様々な構成を採用できる。例えば上記実施例に
よる貼り付け装置10において、支持台18は上記以外
の様々な配置及び個数を有することができる。また支持
台18の形状は、物体及び粘着部材の形状に対応して多
様に設定できる。例えば図6(a)、(b)に示すよう
に、外形及び孔が楕円形や多角形からなる物体2′又は
粘着部材3′や、1つ以上の孔を有する物体2′又は粘
着部材3′に対しても、様々な形状の支持台18′を用
いることにより貼り付け作業を遂行できる。
【0036】或いは図7(a)に示すように、支持台1
8″を物体2″及び粘着部材3″から離れた位置に配置
して、物体2″及び粘着部材3″の形状が支持台18″
の形状に影響を及ぼさない構成とすることもできる。こ
の場合、物体2″を位置決めするために、機台14の第
1支持面12に物体2″の外縁部に当接可能な壁を画成
する凹部54(図7(b))や突部56(図7(c))
を形成することができる。粘着部材3″の位置決めは、
図3の実施例と同様に台紙7を介して得ることができ
る。このような構成は、例えば装飾用や保護用のプレー
トの所定位置に文字や図形等の粘着テープを正確に貼り
付ける用途に、極めて有効に利用される。
【0037】本発明の粘着部材貼り付け装置では、押圧
部材は機台に回動可能に連結される。このような構成
は、例えば直線案内手段を介して押圧部材を昇降移動可
能に支持する構成に比べて、装置の小形化に寄与すると
ともに、第1支持面及び第2支持面を充分に開放できる
ので物体及び粘着部材の配置が容易となる利点を有す
る。しかしながら、上記実施例で述べたように、粘着部
材3を物体2に貼り付ける時に押圧部材22の押圧面2
0を第1支持面12に平行に配置しようとすると、第2
支持面16上に支持された物体2又は粘着部材3に押圧
面20が最初に接触する時には、物体2又は粘着部材3
に対し押圧面20が多少とも必然的に傾斜することにな
る。その結果、図8に示すように、例えば物体2を第2
支持面16から浮き上がらせ、物体2が支持台18から
脱落してしまう危惧が生じる。また、仮に物体2を脱落
させずに貼り付け作業が行われたとしても、押圧面20
が支持台18を凹部24に押し込む間に、押圧力は支持
台18の軸線に対して斜めに作用するので、支持台18
と凹部24との微小隙間に起因して第2支持面16が軸
線に対して僅かに斜めに移動することになる。その結
果、物体2と粘着部材3との所定位置関係に微少な誤差
が生じる場合がある。
【0038】このような問題を解決するためには、第2
支持面16上に支持された物体2又は粘着部材3に押圧
面20が最初に接触した時から、物体2に粘着部材3が
貼り付けられる時まで、第1支持面12と押圧面20と
を互いに平行な配置に維持しつつ、押圧面20を第1支
持面12に直交する方向へ移動させることが必要であ
る。図9は、そのような押圧面の動作を制御する手段を
備えた本発明の他の実施例による粘着部材貼り付け装置
58を示す。
【0039】図9に示すように、貼り付け装置58は、
略平坦な第1支持面12を有した機台14と、第1支持
面12の所定位置に引込み可能に設置され、環状の第2
支持面16を有した複数の支持台18と、機台14に回
動可能に連結され、第1支持面12と協働する押圧面6
0を有した押圧部材62とを備える。説明を簡単にする
ため、貼り付け装置58の機台14及び支持台18は、
図1の貼り付け装置10の機台14及び支持台18と同
一の構成を有するものとし、それらの説明を省略する。
【0040】貼り付け装置58の押圧部材62は、機台
14に回動可能に連結される第1押圧要素64と、略平
坦な押圧面60を有して第1押圧要素64に相対移動可
能に支持される第2押圧要素66と、第1押圧要素64
と第2押圧要素66とを所定の動作範囲のもとに連結す
る連結手段68と、第1押圧要素64から第2押圧要素
66に押圧力を略均一に伝達する伝達部材70とを備え
る。
【0041】第1押圧要素64は、一縁部で機台14の
コラム部分14bの上端に軸50を介して回動可能に連
結される。第1押圧要素64の略中心には空洞部72が
形成され、空洞部72内に、ローラからなる伝達部材7
0がその一部分を第2押圧要素66の方向へ突出させて
収容される。伝達部材70は、軸50に平行に延びる軸
74を介して、空洞部72を画成する第1押圧要素64
の壁部分76に回動可能に連結される(図10参照)。
軸50の反対側の第1押圧要素64の端部には、作業者
による第1押圧要素64の回動及び押圧操作を容易にす
るために、好ましくは把手78が設けられる。
【0042】第2押圧要素66は、比較的薄肉の平板形
状を有し、押圧面60の反対側に押圧面60に略平行に
延びる伝達面80を備える。伝達面80は、伝達部材7
0の外周面に接触し、伝達部材70を介して伝えられた
第1押圧要素64からの押圧力を受ける。第2押圧要素
66の少なくとも押圧面60を画成する部分82は、図
1の実施例における押圧部材22の部分52と同様に、
物体及び粘着部材の厚みの誤差を吸収するために、ゴム
や発泡体等の弾性変形可能な材料から形成することが好
ましい。また伝達部材70は、後述する第1押圧要素6
4と第2押圧要素66との成す角度のばらつきを吸収す
るために、少なくとも伝達面80に接触する外周面がポ
リウレタンゴム等の弾性材料からなることが好ましい。
【0043】連結手段68は、第1押圧要素64及び第
2押圧要素66の軸50に近接する一端領域同士を相対
移動可能に弾性的に連結する弾性連結部材84と、第1
押圧要素64及び第2押圧要素66の軸50から遠隔の
他端領域同士を所定動作範囲内で相対移動可能に連結す
る連杆部材86とを備える。弾性連結部材84及び連杆
部材86は、第2押圧要素66を第1押圧要素64に対
し平衡して支持するために、好ましくは第1押圧要素6
4及び第2押圧要素66の両側面88、90(すなわち
軸50に沿った軸方向の両端面)に配置される。
【0044】弾性連結部材84は、例えば図示のような
引張コイルばねや、ゴム条片からなり、両端で第1押圧
要素64及び第2押圧要素66に連結されて第1押圧要
素64の一端領域と第2押圧要素66の一端領域とを相
互に引き合う方向へ付勢する。連杆部材86は、その一
端に案内孔92を有し、第1押圧要素64の他端領域で
側面88に突設されたピン94が案内孔92に摺動可能
に受容される。それにより連杆部材86は、案内孔92
の範囲内で直線移動可能に、かつ回動可能に第1押圧要
素64に連結される。連杆部材86の他端は、第2押圧
要素66の他端領域で側面90に突設されたピン96を
介して回動可能に第2押圧要素66に連結される。な
お、第1押圧要素64の側面88には、連杆部材86の
図9の反時計方向への回動を所定角度位置で規制する掛
止突起98が設けられる。
【0045】次に、上記構成を有した押圧部材62の動
作を、図11を参照して説明する。まず、第1押圧要素
64を図9に示す位置から軸50の周りで時計方向に回
動させると、第2押圧要素66は連結手段68の作用に
より第1押圧要素64に伴って時計方向に回動する。こ
のとき、弾性連結部材84の付勢により、第2押圧要素
66の一端領域は第1押圧要素64の一端領域に引き寄
せられ、両者が隣接して配置される。それにより、第1
押圧要素64の伝達面80は、伝達部材70の外周面に
接触する。同時に連杆部材86は、第1押圧要素64に
設けたピン94が案内孔92の端縁部に係止され、ピン
94と第2押圧要素66に設けたピン96との間の距
離、すなわち第1押圧要素64の他端領域と第2押圧要
素66の他端領域との間の距離が最も大きくなる。ま
た、ピン94に関する連杆部材86の反時計方向の回動
は、掛止突起98により所定位置で係止される。このよ
うに、伝達面80と伝達部材70との接触部位を支点と
して、弾性連結部材84の付勢により、第2押圧要素6
6が第1押圧要素64に対し傾斜した状態に保持される
(図11(a))。なおこの傾斜角度θは、伝達部材7
0の第1押圧要素64からの突出寸法、弾性連結部材8
4の付勢力、並びに案内孔92及び掛止突起98によっ
て規定される連杆部材86の動作範囲に対応して、様々
に設定できる。
【0046】次いで、開放された第1支持面12及び第
2支持面16に、図3(a)の実施例と同様に粘着部材
3及び物体2を所定の相対位置関係のもとにそれぞれ配
置する。その状態で、押圧部材62を軸50の周りで反
時計方向に回動する。このとき弾性連結部材84の付勢
力により、第1押圧要素64と第2押圧要素66とは、
好ましくは傾斜角度θを維持したまま一体的に回動す
る。この角度維持を確実なものとするためには、第2押
圧要素66の一端領域に加わる荷重よりも大きな付勢力
(ばね力)を有する弾性連結部材84を使用すれば良
い。このようにして、傾斜角度θを維持した状態で、第
2押圧要素66の押圧面60が、第2支持面16に支持
された物体2に接触する(図11(b))。この最初の
接触時に、押圧面60が物体2の表面に平行に接触する
ように、すなわち第1支持面12及び第2支持面16に
平行に配置されるように、傾斜角度θが設定される。
【0047】この状態から、押圧部材62を軸50の周
りでさらに反時計方向に回動させると、図3(b)の実
施例と同様に支持台18が物体2を支持したまま機台1
4内に押し込まれ、第1支持面12に平行に支持された
粘着部材3が物体2の所定位置に貼り付けられる(図1
1(c))。ここで、押圧面60が物体2に最初に接触
してから粘着部材3が物体2に貼り付けられるまでの
間、第1押圧要素64が軸50に関して回動する一方
で、第2押圧要素66は、押圧面60と物体2の表面と
の間の摩擦により物体2及び支持台18と共に、第1支
持面12に略直交する方向へ平行移動する。したがっ
て、押圧面60が支持台18を機台14内に押し込む間
に、押圧力は支持台18の軸線に平行に作用するので、
支持台18を正確に軸線方向(第1支持面12に直交す
る方向)に押し込むことができ、物体2と粘着部材3と
の所定位置関係の誤差を実質的に排除することができ
る。しかも、粘着部材3が物体2に貼り付けられる瞬間
には、物体2と粘着部材3との間に粘着面に略直交する
方向の圧力が加えられるので、圧力下での貼り付け時の
粘着部材3の歪みが効果的に防止される。
【0048】上記のような第2押圧要素66の平行移動
を可能にするために、押圧面60が物体2に最初に接触
してから粘着部材3が物体2に貼り付けられるまでの
間、弾性連結部材84は付勢力に抗して引き延ばされ、
また連杆部材86はピン94、96に関して回動し、そ
の案内孔92内でピン94がピン96に接近する方向へ
移動する。したがって弾性連結部材84の付勢力は、押
圧面60が支持台18を押圧する間に支持台18から第
2押圧要素66に加わる反力、すなわち機台14の凹部
24内に配置された圧縮コイルばね48(図9)のばね
力(支持台18が複数個の場合は合計ばね力)よりも小
さいことが必要である。
【0049】しかしながら、そのような付勢力を有した
弾性連結部材84を使用すると、図11(a)の状態で
弾性連結部材84が第2押圧要素66の荷重を支えきれ
ず、角度θを維持できない場合がある。その場合は、第
2押圧要素66の重量を支持するに充分なばね力(支持
台18が複数個の場合は合計ばね力)を有した圧縮コイ
ルばね48を使用して、そのばね力により押圧面60を
第1支持面12及び第2支持面16に平行に配置する構
成とすれば良い。それにより、第2押圧要素66の傾斜
角度は自動的に調整されてθが得られ、押圧部材62に
よる押圧力が物体2に加えられるときには図11(b)
の配置が得られていることになる。なお、押圧部材62
の総重量と圧縮コイルばね48のばね力(合計ばね力)
との大小関係が、第2押圧要素66の平行移動作用に影
響を与えないことは、当業者であれば容易に理解できよ
う。
【0050】また伝達部材70は、押圧面60が物体2
に最初に接触してから粘着部材3が物体2に貼り付けら
れるまでの間、第2押圧要素66の伝達面80との接触
を維持しつつ、図11(c)の矢印α方向に回動する。
ここで、伝達部材70が第1押圧要素64から第2押圧
要素66へ平衡して押圧力を伝達し、押圧面60が物体
2に均等に圧力を加えることを可能にするために、伝達
部材70と伝達面80との接触部位は、支持台18から
第2押圧要素66に加わる反力と釣合う位置に配置され
ることが好ましい。この実施例では、伝達部材70と伝
達面80との接触部位は、押圧面60が物体2に最初に
接触したとき(図11(b))に図示の2つの支持台1
8の中間位置(鎖線Oで示す)から図で左へ距離dの位
置にあり、粘着部材3が物体2に貼り付けられたとき
(図11(c))は、2つの支持台18の中間位置から
図で右へ同距離dの位置に移動しているように構成され
る。
【0051】伝達部材70としては、第1押圧要素64
から第2押圧要素66へ平衡して押圧力を伝達できる様
々な構成を採用できる。例えば図12に示すように、軸
方向に並設された複数のローラ701を使用することが
できる。また図13(a)、(b)に示すように、ロー
ラの代わりにボール702や突起703を用いることも
できる。或いは図13(c)に示すように、連結手段6
8として、機械的又は電気的に作動するピストンシリン
ダ装置100を使用して、第1押圧要素64と第2押圧
要素66との成す角度を調整可能にするとともに、第1
押圧要素64からの押圧力をピストンシリンダ装置10
0を介して第2押圧要素66に伝達する構成とすれば、
伝達部材70を省略することもできる。
【0052】押圧部材62を有する粘着部材貼り付け装
置58によれば、前述のように、粘着部材3を物体2に
極めて高精度の位置決めのもとに、しかも粘着部材3の
歪みを生じることなく、貼り付けることが可能となる。
これは、押圧部材62の押圧面60が、支持台18を機
台14内に押し込むときに、第1支持面12に平行な姿
勢を維持しつつ第1支持面12に直交する方向へ移動す
ることによる。このような特徴を生かせば、粘着部材貼
り付け装置58により、曲面状の物体表面に粘着部材を
貼り付けることも可能となる。その場合、図14(a)
に示すように、支持台18が第2支持面16に物体10
2を支持する場合は、粘着部材104を貼り付ける物体
表面形状に対応する曲面からなる第1支持面106が機
台14に設けられる。また図14(b)に示すように、
機台14が物体108を支持する場合は、物体108を
受容可能な凹部を有した第1支持面110が機台14に
設けられるとともに、粘着部材112を貼り付ける物体
表面形状に対応する曲面からなる押圧面114が第2押
圧要素66に設けられる。或いは図14(c)に示すよ
うに、機台14が物体108を支持する場合、粘着部材
116を貼り付ける物体表面形状に対応する曲面からな
る押圧面118を第2押圧要素66に設けるだけでも、
曲面への貼り付けは可能である。
【0053】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、物体の表面の所定位置に、粘着面を有した粘
着部材を貼り付けるための粘着部材貼り付け装置が、物
体と粘着部材とを所定の位置関係のもとに容易に位置決
めでき、しかも粘着部材を多数の物体の表面の所定位置
に良好な再現性をもって貼り付けることができるという
極めて優れた性能を有するようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例による粘着部材貼り付け装置の
斜視図である。
【図2】図1の線II−IIに沿った断面図である。
【図3】図2の粘着部材貼り付け装置の部分拡大断面図
で、(a)粘着部材及び物体を第1支持面及び第2支持
面に載せたとき、及び(b)粘着部材を物体に貼り付け
たとき、を示す。
【図4】(a)粘着部材の一例の平面図、(b)物体の
一例の平面図、及び(c)粘着部材を所定位置に貼り付
けた物体の平面図、である。
【図5】図3に対応する図で、他の実施例による粘着部
材貼り付け装置の部分拡大断面図である。
【図6】(a)物体、粘着部材、及び支持台の変形例を
示す図、及び(b)物体、粘着部材、及び支持台の他の
変形例を示す図、である。
【図7】第1支持面、支持台、物体、及び粘着部材の変
形例を示す図で、(a)物体を支持する第1支持面と粘
着部材を支持する支持台とを示す概略斜視図、(b)
(a)の線b−bに沿った断面図、及び(c)さらに他
の変形例による第1支持面を物体と共に示す概略斜視
図、である。
【図8】図1の粘着部材貼り付け装置の貼り付け動作の
1段階を示す断面図である。
【図9】本発明の他の実施例による粘着部材貼り付け装
置の部分断面側面図である。
【図10】図9の線X−Xに沿った断面図である。
【図11】図9の粘着部材貼り付け装置の貼り付け動作
を示す部分側面図で、(a)粘着部材及び物体を第1支
持面及び第2支持面に載せたとき、(b)押圧部材の押
圧面が最初に物体に接触したとき、及び(c)粘着部材
を物体に貼り付けたとき、を示す。
【図12】伝達部材の変形例の図10に対応した断面図
である。
【図13】(a)伝達部材の他の変形例の部分断面側面
図、(b)伝達部材のさらに他の変形例の部分側面図、
及び(c)伝達部材を省略した変形例の部分側面図、で
ある。
【図14】(a)第1支持面の変形例の部分拡大断面
図、(b)第1支持面及び押圧面の他の変形例の部分拡
大断面図、及び(c)第1支持面及び押圧面のさらに他
の変形例の部分拡大断面図、である。
【図15】(a)従来の粘着部材貼り付け治具の斜視
図、(b)従来の粘着部材貼り付け治具の貼り付け工程
を説明する断面図、(c)粘着部材の斜視図、及び
(d)粘着部材を所定位置に貼り付けた物体の斜視図、
である。
【符号の説明】
10、58…粘着部材貼り付け装置 12…第1支持面 14…機台 16…第2支持面 18…支持台 20、60…押圧面 22、62…押圧部材 24…凹部 48…圧縮コイルばね 50…軸 64…第1押圧要素 66…第2押圧要素 68…連結手段 70…伝達部材 84…弾性連結部材 86…連杆部材

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物体の表面の所定位置に、粘着面を有し
    た粘着部材を貼り付けるための粘着部材貼り付け装置に
    おいて、 第1支持面を有した機台と、 前記機台の前記第1支持面の所定位置に設置され、該第
    1支持面から遠隔の第1位置と該第1支持面に近接した
    第2位置との間で該第1支持面に略直交する方向へ移動
    できる第2支持面を有した支持台と、 前記支持台を前記第2支持面が前記第1位置に配置され
    る方向に弾性的に付勢する付勢手段と、 前記機台に回動可能に連結され、回動に伴い前記付勢手
    段の付勢に抗して前記第2支持面を前記第1位置から前
    記第2位置へ移動させることができる押圧面を有した押
    圧部材、とを具備したことを特徴とする粘着部材貼り付
    け装置。
  2. 【請求項2】 前記第2支持面を前記第1位置から前記
    第2位置へ移動させる間に、前記第1支持面と前記押圧
    面とを互いに平行な配置に維持しつつ、該押圧面を該第
    1支持面に略直交する方向へ移動させる押圧面動作の制
    御手段をさらに具備する請求項1に記載の粘着部材貼り
    付け装置。
  3. 【請求項3】 前記押圧部材は、前記機台に回動可能に
    連結される第1押圧要素と、前記押圧面を有して該第1
    押圧要素に相対移動可能に支持される第2押圧要素とを
    備え、前記押圧面動作の制御手段が、前記第1押圧要素
    と前記第2押圧要素とを所定の動作範囲のもとに連結す
    る連結手段と、該第1押圧要素に加えられた押圧力を該
    第2押圧要素に伝達する伝達手段とから構成される請求
    項2に記載の粘着部材貼り付け装置。
  4. 【請求項4】 前記連結手段は、前記機台への前記押圧
    部材の枢着軸に近接する前記第1押圧要素及び前記第2
    押圧要素のそれぞれの一端領域同士を弾性的に連結する
    弾性連結部材と、該枢着軸から遠隔の該第1押圧要素及
    び該第2押圧要素のそれぞれの他端領域同士を所定動作
    範囲内で相対移動可能に連結する連杆部材とを備え、前
    記伝達手段は、前記第1押圧要素に設けられ、前記押圧
    部材が前記第2支持面を前記第1位置から前記第2位置
    へ移動させる間に、前記第2押圧要素の前記押圧面の反
    対側の面に当接される突出部分からなる請求項3に記載
    の粘着部材貼り付け装置。
  5. 【請求項5】 前記伝達手段の前記突出部分は、前記機
    台への前記押圧部材の枢着軸に平行に延びる軸を介して
    前記第1押圧要素に回動可能に連結されるローラからな
    る請求項4に記載の粘着部材貼り付け装置。
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JP2014019490A (ja) * 2012-07-23 2014-02-03 Brother Ind Ltd フィルム貼付装置及びフィルム貼付方法
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