JP2014018914A - 動力工具及びチャック固定方法 - Google Patents

動力工具及びチャック固定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】部品点数を増やすことなく、スピンドルに対するチャックの緩み止めを可能とする動力工具を提供する。
【解決手段】モータで回転駆動されるスピンドル5のチャック固定側とは反対側の端面に、スピンドル5の回転止めのための凹部5eを形成しておき、バイス等で固定支持された治具25に凹部5eを係合させてスピンドル5の回転方向の力を受ける状態にて、スピンドル5にチャック6を充分な回転トルクで螺着する構成である。
【選択図】図9

Description

本発明は、先端工具を着脱自在に保持するチャックを有する動力工具及びチャック固定方法に係り、とくにスピンドルに対するチャックの緩み止めに関する。
ドライバビット等の先端工具を着脱自在に保持するチャックを有するドライバドリル等の動力工具として、近年、駆動源として電動モータを用いかつバッテリ方式によるコードレスの電動工具製品が市場を大きく占めている。コードレスの電動工具製品は可搬性に優れ、室内、屋外、電源の有無を問わず使用でき、一方、太径ネジを締付けるために製品の出力トルクが大きくなってきている。
従来、チャックは製品の出力トルク以下の締付トルクでしかスピンドルに固定できないため(出力トルクより大きなトルクを加えると製品自体が損傷する可能性がでてくるため)、ネジ締め作業で発生するトルクでチャックが緩むといった不具合が生じており、止めネジを用いてチャックとスピンドルとを固定する構造となっていた。
図15は従来の電動工具の一例であって、コードレスドライバドリルを示す。コードレスドライバドリル1Aは、充電可能なバッテリ2を電源とし、モータ3を駆動源として回転伝達機構部4を駆動し、出力軸であるスピンドル5に回転力を与え、スピンドル5に固定したチャック6により保持されるドライバビット等(図示せず)の先端工具に回転力を伝達してネジ締めや穴あけ等の作業を行う構成である。
スピンドル5の先端部にはチャック固定雄ネジが形成されており、これにチャック6側の雌ネジを螺合することにより固定しているが、前述したように、チャック6の緩み防止のために、スピンドル5の先端面に雌ネジを形成し、これにチャック6側から止めネジ13を螺合、締め付けしている。
特開2002−239817号公報
しかし、上記技術によると止めネジが電動工具製品の出力トルクに耐えられず、折損する不具合が度々発生していた。また、止めネジの構造上、チャックに取り付けた先端工具の形状により、作業によっては止めネジの頭を破損させ、止めネジさらにはチャックが取れなくなる不具合や、止めネジで固定しているにも関わらず、製品の出力トルク以下でしかチャックや止めネジが固定できないために、チャックが緩むといった不具合が生じている。
本発明は上記背景に鑑みてなされたもので、その目的は部品点数を増やすことなく、チャックの緩み止めを可能とする動力工具及びチャック固定方法を提供することにある。
本発明の第1の態様は動力工具であり、モータと、前記モータによって回転駆動されるスピンドルと、先端工具を保持するために前記スピンドルのネジ部に捩じ込まれるチャックとを備える構成において、
前記チャックと前記スピンドルのネジ部との間にかかる摩擦トルクを前記モータが発生しうる駆動トルクよりも大きくしたことを特徴とする。
本発明の第2の態様も動力工具であり、モータと、前記モータで回転駆動されるスピンドルと、先端工具を保持するために前記スピンドルに螺着されるチャックとを備える構成において、
前記スピンドルのチャック固定側とは反対側の端面に、前記スピンドルの回転止めのための凹部を形成したことを特徴とする。
本発明の第3の態様は動力工具におけるチャック固定方法であり、モータで回転駆動されるスピンドルのチャック固定側とは反対側の端面に、前記スピンドルの回転止めのための凹部を形成しておき、
前記凹部に治具を係合させて前記スピンドルの回転方向の力を受ける状態にて、前記スピンドルにチャックを螺着することを特徴とする。
前記第3の態様において、前記スピンドルは回転伝達機構部を介して前記モータで回転駆動されるものであり、前記スピンドルにチャックを螺着するときに生じる回転力は前記回転伝達機構部には加わらない構成であるとよい。
また、前記回転伝達機構部は前記治具を挿通させる貫通穴を有しているとよい。前記貫通穴は前記凹部の開口の輪郭を内側に含む内径であるとよい。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法やシステムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、部品点数を増やすことなく、スピンドルに対するチャックの確実な緩み止めが可能である。つまり、チャックとスピンドルのネジ部との間にかかる摩擦トルクをモータが発生しうる駆動トルクよりも大きくすることが可能である。
本発明の第1の実施の形態であって、動力工具としてのドライバドリルの要部拡大断面図である。 ドライバドリルの全体構造を示す断面図である。 第1の実施の形態におけるスピンドルであって、(A)は側面図、(B)は端面図である。 第1の実施の形態におけるスピンドルピースであって、(A)は半断面図、(B)は端面図である。 前記スピンドルピースの作用を示す説明図である。 前記スピンドルピースをスピンドルから離脱させる操作を説明する断面図である。 本発明で使用できるスピンドルピースの第1の変形例であって、(A)は断面図、(B)は端面図である。 本発明で使用できるスピンドルピースの第2の変形例であって、(A)は断面図、(B)は端面図である。 本発明の第2の実施の形態であって、動力工具としてのドライバドリルにおけるスピンドルへのチャック固定工程を示す要部を断面とした側面図である。 第2の実施の形態の場合の前記ドライバドリルの全体構造を示す断面図である。 第2の実施の形態におけるスピンドルであって、(A)は端面図、(B)は一部を断面とした側面図である。 本発明で使用できるスピンドルの第1の変形例であって、(A)は端面図、(B)は一部を断面とした側面図である。 本発明で使用できるスピンドルの第2の変形例の端面図である。 本発明で使用できるスピンドルの第3の変形例の端面図である。 従来技術に係るドライバドリルの断面図である。
以下、図面を参照しながら本発明の好適な実施の形態を詳述する。なお、各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理等には同一の符号を付し、適宜重複した説明は省略する。また、実施の形態は発明を限定するものではなく例示であり、実施の形態に記述されるすべての特徴やその組み合わせは必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。
図1は本発明の第1の実施の形態であって、動力工具の一例としてのコードレスドライバドリルの要部構成を示し、図2は全体構成を示す。まず、図2を用いてコードレスドライバドリル1の全体構成を説明する。
コードレスドライバドリル1は、充電可能なバッテリ2を電源とし、モータ3を駆動源として回転伝達機構部4を駆動し、出力軸であるスピンドル5に回転力を与え、スピンドル5に固定したチャック6により保持されるドライバビット等の先端工具に回転力を伝達してネジ締めや穴あけ等の作業を行う構成である。
モータ3は、側面視で略T字状の形状を成すハウジング7の筒状の胴体部7a内に収容される。ハウジング7の胴体部7aから略直角に一体に伸びるハンドル部7b内の上部にはトリガスイッチ8が配設される。また、ハンドル部7bの下方のバッテリ取付け部7cには、リチウムイオン電池等で構成されるバッテリ2が着脱可能に装着される。
回転伝達機構部4は、複数段の遊星歯車機構などにより構成され、モータ3からの回転力を順次減速してスピンドル5に伝達する。スピンドル5は胴体部7aに設けた軸受9により回転自在に支持され、スピンドル5の先端部が胴体部7aの先端面から突出している。
図3(A),(B)に示すように、スピンドル5はチャック6を固定するため、先端部外周にチャック固定雄ネジ5aが形成されており、また図4に示すスピンドルピース10を挿入するための円柱状凹部5bがスピンドル5の先端面から所定深さで設けられている。円柱状凹部5bはチャック固定雄ネジ5aの内周部に位置する。また、スピンドルピース10の回転止めのため及びチャック固定雄ネジ5aのネジ面が外側に広がることが容易となるように割溝(スリット状切欠)5cが例えば等角度間隔で2か所設けられている。また、スピンドル5のチャック固定雄ネジ5aよりも後側にフランジ部5dが形成されている。図1や図5に示すように、このフランジ部5dは、チャック固定雄ネジ5aに螺合する雌ネジ6aを中心部に形成したチャック6の基端面6bが当接する部分である。
図4(A),(B)に示すように、スピンドルピース10の円柱形状の外周部には、スピンドル5の円柱状凹部5b内に圧入した時の回り止めのためのリブ(係合凸部)11が2つ設けられている。また、スピンドルピース10の長手方向(スピンドル5の軸方向となる)に貫通するようにネジ穴12が設けられる。2つのリブ11はスピンドル5の割溝5cに係合可能な形状である。また、スピンドルピース10はスピンドル5のチャック固定雄ネジ5aのネジ面を外側に広げるために僅かにテーパー(挿入端側が細く、反対側が太い)が付けられている。
図1を用いてスピンドル5に対するチャック6の固定手順を説明する。スピンドル5のフランジ部5dを仮想線で示す治具25で保持した状態で、チャック固定雄ネジ5aにチャック6の雌ネジ6aを螺合し、フランジ部5dにチャック6の基端面6bが当たるまで捩じ込み、締め付ける。次いで、チャック6の内周部からスピンドル5の円柱状凹部5b内にスピンドルピース10を挿入し、スピンドル5のチャック固定雄ネジ5aの内周部に圧入することでスピンドル5のチャック固定雄ネジ5aのネジ面が外周方向に拡張し、チャック6との間の固着力が強固となる。つまり、図5の拡大図のように、スピンドル5のチャック固定雄ネジ5aを矢印Yのように外側に広げると、ネジ面同士の接触圧が増すだけでなく、フランジ部5dにチャック6の基端面6bを突き当てる矢印X方向の力が働くので、スピンドル5に十分大きな締め付けトルクでチャック6が固定されることになる。従って、チャック6でドライバビット等の先端工具を保持してスピンドル5の回転力を伝達することで、ネジ締めや穴あけ等の作業を行うことができ、その際のチャック6の緩みを防止できる。
作業によってはチャック6の交換が必要になる。図6はチャック6の交換等のためにスピンドルピース10を離脱用工具20を用いて離脱させる工程を示す。離脱用工具20はハンドル21にネジ軸22を一体化したものである。この場合、スピンドルピース10には長手方向(スピンドル軸方向)に貫通するネジ穴12が設けられおり、かつ、回り止めのリブ11がスピンドル5の割溝5cに係合しているため、チャック6先端側から離脱用工具20(ネジ軸22の先端部がネジ穴12と螺合するネジ形状)を用い螺合させることで、スピンドルピース10の離脱が可能となる。つまり、スピンドルピース10及び離脱用工具20に相互に螺合するネジ部を形成しておくことで、スピンドル5の凹部5bの底面に突き当たるまで離脱用工具20のネジ軸先端が入った後、さらに工具20を回転させ、ネジを締めこむことでネジ構造によりスピンドルピース10が工具20側に呼び込まれ(スピンドル5から抜ける方向に移動し)、取り外すことができる。スピンドルピース10を外した後、チャック6をスピンドル5から外れる方向に回転させて、スピンドル5からチャック6を外すことができる。
第1の実施の形態によれば、下記の効果を奏することができる。
(1) モータ3と、モータ3によって回転駆動されるスピンドル5と、先端工具を保持するためにスピンドルのネジ部に捩じ込まれるチャック6とを備える構成において、チャック6とスピンドル5のネジ部(雄ネジ5a)との間にかかる摩擦トルクをモータ3が発生しうる駆動トルクよりも大きくすることが可能であり、モータ3がロックした場合でもチャック6とスピンドル5とが緩むのを防止できる。
(2) モータ3と、これで回転駆動されるスピンドル5と、先端工具を保持するためにスピンドル5に螺着されるチャック6とを備える構成において、スピンドル5のチャック固定雄ネジ5aのネジ面を外側に広げるスピンドルピース10をスピンドル5に設けることによって、スピンドル5とチャック6との固着力を向上させ、チャック緩みを確実に防止可能である。
(3) スピンドル5のチャック固定雄ネジ5aを形成した先端部に割溝5cがあるため、チャック固定雄ネジ5aのネジ面がスピンドルピース10の挿入(圧入)で外側に広がり易い。
(4) スピンドルピース10は割溝5cに係合する係合凸部としてのリブ11を有するため、ピンドルピース10はスピンドル5に対して回転しない。このため、離脱用工具20をスピンドルピース10のネジ穴12に螺合することで、スピンドルピース10を容易に離脱させることができる。従来技術のように、止めネジの頭を破損してチャック6の取り外しが不能になることが無い。
図9は本発明に係る動力工具の第2の実施の形態であって、動力工具の一例としてのコードレスドライバドリルにおけるスピンドルへのチャック固定工程を示す要部構成を示し、図10は全体構成を示す。まず、図10を用いてコードレスドライバドリル1の全体構成を説明する。
コードレスドライバドリル1は、充電可能なバッテリ2を電源とし、モータ3を駆動源として回転伝達機構部4を駆動し、出力軸であるスピンドル5に回転力を与え、スピンドル5に固定したチャック6により保持されるドライバビット等の先端工具に回転力を伝達してネジ締めや穴あけ等の作業を行う構成である。
モータ3は、側面視で略T字状の形状を成すハウジング7の筒状の胴体部7a内に収容される。ハウジング7の胴体部7aから略直角に一体に伸びるハンドル部7b内の上部にはトリガスイッチ8が配設される。また、ハンドル部7bの下方のバッテリ取付け部7cには、リチウムイオン電池等で構成されるバッテリ2が着脱可能に装着される。
回転伝達機構部4は、歯車ケース50内に組み込まれた複数段の遊星歯車機構などにより構成され、モータ3からの回転力を順次減速して、回転伝達機構部4の出力側の歯車とかみ合うスピンドル5に伝達する。スピンドル5は、歯車ケース50に設けた軸受9により回転自在に支持され、スピンドル5の先端部が胴体部7aの先端面から突出している。回転伝達機構部4の中心部には図9で後述するスピンドルの回転止めのための治具65を挿通させる貫通穴51が形成されている。回転伝達機構部4が遊星歯車機構である場合、貫通穴51は遊星歯車が回転自在に取り付けられた遊星キャリア4a,4bの中心部に設けられる。
図11(A),(B)に示すように、スピンドル5にはチャック6を固定するため、先端部外周にチャック固定雄ネジ5aが形成されている。また、図9のようにチャック6の雌ネジ6aをチャック固定雄ネジ5aに螺合する際のスピンドル回転止めとして、チャック固定側とは反対側の端面に四角柱状凹部5eが形成されている。スピンドル5のチャック固定雄ネジ5aよりも後側にフランジ部5dが形成されている。このフランジ部5dは、雌ネジ6aを中心部に形成したチャック6の基端面6bが当接する部分である。
図9を用いてスピンドル5に対するチャック6の固定工程を説明する。このチャック6の固定工程では、モータ3等を収容したハウジング7内に回転伝達機構部4及びスピンドル5を組み込む前の段階で行う。まず、バイス60で四角柱状治具65を固定保持し、回転伝達機構部4の貫通穴51を挿通させてスピンドル5の四角柱状凹部5eに係合(嵌合)させ、スピンドル5が回転しないように保持する。この状態でチャック固定雄ネジ5aにチャック6の雌ネジ6aを螺合し、例えば、チャック6で保持されたレバー26を利用してフランジ部5dにチャック6の基端面6bが当たるまで捩じ込み締め付ける。この際、スピンドル5にチャック6を螺着するときに生じる回転力は回転伝達機構部4には加わらないので、製品の出力トルク以上の締め付けトルクでチャック6をスピンドル5に確実に締め付け固定できる。
なお、貫通穴51は、治具65を挿通可能なようにスピンドル5の凹部5eの開口の輪郭を内側に含む内径である。
スピンドル5へのチャック6の固定後、回転伝達機構部4及びスピンドル5を組み込んだ歯車ケース50をハウジング7の胴体部7aに組み込み固定し、モータ3の出力軸を回転伝達機構部4に連結する(出力軸に一体のピニオンを回転伝達機構部4にかみ合わせる)。
十分な締め付けトルクでチャック6をスピンドル5に締め付け固定できるため、チャック6でドライバビット等の先端工具を保持してスピンドル5の回転力を伝達することで、高出力トルクでネジ締めや穴あけ等の作業を行うことが可能であり、その際のチャック6の緩みを防止できる。
チャック6の交換も、図9のようにハウジング7から回転伝達機構部4及びスピンドル5を外した状態で、前記凹部5eに治具65を嵌合させた状態で、チャック6を固定時の螺合方向の反対向きに回転させることで行うことができる。
第2の本実施の形態によれば、下記の効果を奏することができる。
(1)モータ3と、これで回転駆動されるスピンドル5と、先端工具を保持するためにスピンドル5に螺着されるチャック6とを備える構成において、スピンドル5のチャック固定側とは反対側の端面に、スピンドル5の回転止めのための凹部5eを形成したので、固定支持された治具65に対して凹部5eを嵌合させた状態でスピンドル先端部のネジ部(チャック固定雄ネジ5a)にチャック6の雌ネジ6aを螺合して、充分大きな回転トルクで固定できる。従って、チャック6とスピンドル5の雄ネジ5aとの間にかかる摩擦トルクをモータ3が発生しうる駆動トルクよりも大きくすることが可能であり、モータ3がロックした場合でもチャック6とスピンドル5とが緩むのを防止できる。
(2)スピンドル5は回転伝達機構部4を介してモータ3で回転駆動される構成であるが、回転伝達機構部4は治具65を挿通させる貫通穴51を有しているため、スピンドル5にチャック6を螺着するときに生じる回転力は回転伝達機構部4には加わらない。このため、製品の出力トルク以上の締め付けトルクでチャック6をスピンドル5に締め付け固定できる。
(3)チャック6の交換も、スピンドル5の凹部5eに治具65を嵌合させた状態で、チャック6を固定時の螺合方向の反対向きに回転させることで行うことができ、従来技術のように、止めネジの頭を破損してチャック6の取り外しが困難になることが無い。
以上、実施の形態を例に本発明を説明したが、実施の形態の各構成要素や各処理プロセスには請求項に記載の範囲で種々の変形が可能であることは当業者に理解されるところである。以下、変形例について触れる。
第1の実施の形態においてスピンドルピースは円柱形状としたが、スピンドルピースは円柱形状に限定されず、角柱形状であってもよい。図7は断面が略正方形の角柱状スピンドルピース30を示す。この場合、スピンドル側は角柱状スピンドルピース30が挿入(圧入)可能な角柱状凹部が設けられている必要がある。角柱状スピンドルピース30はそれ自体の形状が回転しない形状であるため、回り止めのためのリブ等は不要である。角柱状スピンドルピース30の中心部には、離脱用工具と螺合可能な長手方向(スピンドル軸方向)に貫通するネジ穴32が形成されている。
図8は断面が略長方形の角柱状スピンドルピース40を示す。この場合、スピンドル側は角柱状スピンドルピース40が挿入(圧入)可能な角柱状凹部が設けられている必要がある。角柱状スピンドルピース40はそれ自体の形状が回転しない形状であるため、回り止めのためのリブ等は不要である。角柱状スピンドルピース40の中心部には、離脱用工具と螺合可能な長手方向(スピンドル軸方向)に貫通するネジ穴42が形成されている。
なお、図7及び図8のスピンドルピース30,40においても、スピンドルのチャック固定雄ネジ面を外側に広げるために僅かにテーパー(挿入端側が細く、反対側が太い)が付けられている。
さらに、図示は省略したが、スピンドルピースは三角柱形状、六角柱形状等の多角柱形状等であってもい。
第2の実施の形態において、前記スピンドル5のチャック固定側とは反対側の端面に形成するスピンドル回転止めのための凹部は、製品の出力トルクに応じてチャック6の必要な締付け力も変化することから,回転止め機能があれば、製品出力トルクに応じて任意の凹部形状が選択可能となる。
図12(A),(B)は本発明で使用できるスピンドル5の第1の変形例であって、スピンドル5のチャック固定側とは反対側の端面にスピンドル5の回転止めのための三角柱状凹部5fを形成したものである。これに対応する治具としては、三角柱状凹部5fに嵌合する三角柱状治具を使用すればよい。
図13は本発明で使用できるスピンドル5の第2の変形例であって、スピンドル5のチャック固定側とは反対側の端面にスピンドル5の回転止めのための六角柱状凹部5gを形成したものである。これに対応する治具としては、六角柱状凹部5gに嵌合する六角柱状治具を使用すればよい。
図14は本発明で使用できるスピンドル5の第3の変形例であって、スピンドル5のチャック固定側とは反対側の端面にスピンドル5の回転止めのためのX形状乃至十字形状凹部5hを形成したものである。これに対応する治具としては、X形状乃至十字形状凹部5hに嵌合するX形状乃至十字形状凸部を有する治具を使用すればよい。
なお、治具はスピンドル側の凹部に挿入される部分が回り止めのために係合する構造であればよく、バイス側で固定支持される部分は保持が容易な任意形状であってもよい。
また、上記各実施の形態は、スピンドルを回転駆動する駆動源として電動モータを用いた電動工具を例示したが、本発明はスピンドルを回転駆動する駆動源として、圧縮エアを利用するエアモータを使用する場合にも適用できる。
1 コードレスドライバドリル
2 バッテリ
3 モータ
4 回転伝達機構部
5 スピンドル
5a チャック固定雄ネジ
5b 円柱状凹部
5c 割溝
5d フランジ部
5e 角柱状凹部
5f 三角柱状凹部
5g 六角柱状凹部
5h X形状乃至十字形状凹部
6 チャック
6a 雌ネジ
6b 基端面
7 ハウジング
7a ハウジングの胴体部
7b ハウジングのハンドル部
7c ハウジングのバッテリ取付け部
8 トリガスイッチ
10,30,40 スピンドルピース
11 リブ
12 ネジ穴
20 離脱用工具
50 歯車ケース
51 貫通穴
65 治具

Claims (6)

  1. モータと、前記モータによって回転駆動されるスピンドルと、先端工具を保持するために前記スピンドルのネジ部に捩じ込まれるチャックとを備える動力工具において、
    前記チャックと前記スピンドルのネジ部との間にかかる摩擦トルクを前記モータが発生しうる駆動トルクよりも大きくしたことを特徴とする動力工具。
  2. モータと、前記モータで回転駆動されるスピンドルと、先端工具を保持するために前記スピンドルに螺着されるチャックとを備える動力工具において、
    前記スピンドルのチャック固定側とは反対側の端面に、前記スピンドルの回転止めのための凹部を形成したことを特徴とする動力工具。
  3. モータで回転駆動されるスピンドルのチャック固定側とは反対側の端面に、前記スピンドルの回転止めのための凹部を形成しておき、
    前記凹部に治具を係合させて前記スピンドルの回転方向の力を受ける状態にて、前記スピンドルにチャックを螺着することを特徴とする動力工具におけるチャック固定方法。
  4. 前記スピンドルは回転伝達機構部を介して前記モータで回転駆動されるものであり、前記スピンドルにチャックを螺着するときに生じる回転力は前記回転伝達機構部には加わらないことを特徴とする請求項3に記載の動力工具におけるチャック固定方法。
  5. 前記回転伝達機構部は前記治具を挿通させる貫通穴を有している請求項4に記載の動力工具におけるチャック固定方法。
  6. 前記貫通穴は前記凹部の開口の輪郭を内側に含む内径である請求項5に記載の動力工具におけるチャック固定方法。
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