JP2014018586A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】第1部材に対する第2部材の固定作業性を向上させると共に、係止部の変形や破損を防止することができる遊技機を提供する。
【解決手段】ベース部材40の左壁部47には、外方へ延出する係止突部42,42が設けられ、係止突部42には凸となる円弧状の湾曲部55が形成される。設置部材には、差込み姿勢としたベース部材40の係止突部42が差込み可能な差込み部76が設けられると共に、差込み部76に係止突部42が差込まれた状態で湾曲部55を回転可能に支持する当受け部77が設けられている。また設置部材には、ベース部材40を、湾曲部55を中心として回転させて固定姿勢とした際に係止突部42が係止される係止受部70が設けられている。
【選択図】図9

Description

本発明は、第1部材を第2部材に固定するよう構成された遊技機に関するものである。
例えば、遊技機の代表例の一つであるパチンコ機は、機内にセットされる遊技盤の盤面にパチンコ球(遊技球)が打ち出される遊技領域が画成されている。遊技盤の後側には、各種図柄を変動表示して図柄変動演出を行なう液晶式やドラム式等の図柄表示装置等が配設された設置部材が取付けられている。また、前記遊技盤には、図柄表示装置の下方位置に、該図柄表示装置での図柄変動演出を開始させる契機となる始動入賞装置が配設されている。前記始動入賞装置には、球検出センサが設けられており、前記遊技領域を流下するパチンコ球が、始動入賞装置に設けた始動口に入賞して球検出センサで検出されることで、図柄表示装置での図柄変動演出を開始させると共に、パチンコ球を賞球として払い出すよう構成される。そして、前記図柄表示装置で図柄変動に伴うリーチ演出等の各種の遊技演出がなされ、該図柄表示装置に図柄が所定の組み合わせで停止することにより所謂大当りが発生すると、遊技盤に設けられた特別入賞装置が開放して多数の賞球を獲得し得るチャンスが与えられるよう構成されている。
前記パチンコ機は、遊技の進行や賞球の払い出し等を制御するための種々の制御基板を基板ケースに収納した各種の制御装置が、前記設置部材に配設されている(特許文献1参照)。例えば、主制御基板が収容される基板ケースは、該主制御基板を取付けるベース部材を備え、設置部材に対して容易に取り外しができないように、設置部材には庇状の被係止部および被固定部を設けると共に、ベース部材には、被係止部と設置部材との間に差込むことで該被係止部に係止される係止部および被固定部に整合する固定部を両側部に設け、被係止部と係止部との係止および被固定部と固定部との固定により、当該ベース部材を設置部材に固定するよう構成されている。
特開2006−122345号公報
特許文献1の図9に開示された基板ケース(ベース部材)に設けられた突出片(係止部)は、基板ケースの端部から外方へ突出した平板リブ状に形成されており、第2突出部(被係止部)と設置面(設置部材)との間に設けた差込み部に差込むように構成されている。すなわち、基板ケースを、突出片が設けられた側部と反対の側部側を設置面から離間させた差込み姿勢としたもとで突出片を差込み部に差込み、該突出片が差込み部に差込まれた状態で、該突出片が設けられた側部と反対の側部側を設置面に近接させて固定姿勢とすることで、該基板ケースを設置面に固定するようになっている。しかしながら、前述した従来の固定形態では、突出片が差込み部に斜めに差込まれるため、該突出片が第2突出部や設置部材に強く当たるようになり、ベース部材を差込み姿勢から固定姿勢に変位させ難く、設置面に対する基板ケースの固定作業性が悪い問題がある。しかも、基板ケースを固定姿勢に変位させる際に、差込み部に差込んだ突出片が該差込み部に保持されずに離脱し易く、この点においても設置面に対する基板ケースの固定作業性が悪くなっている。また、突出片が第2突出部や設置面に強く当たると、該突出片または第2突出部が変形したり破損するおそれもある。
すなわち本発明は、従来の技術に内在する前記問題に鑑み、これらを好適に解決するべく提案されたものであって、第1部材に対する第2部材の固定作業性を向上させると共に、係止部の変形や破損を防止するようにした遊技機を提供することを目的とする。
前記課題を克服し、所期の目的を達成するため、本願の請求項1に係る発明は、
所定の遊技媒体を用いて遊技が行なわれると共に特定条件が成立することにより遊技者に有利な特別遊技が付与されるよう構成された遊技機において、
前記遊技機を構成する第1部材(40)の一側部(47)から外方へ延出する係止部(42)と、
前記遊技機を構成すると共に前記第1部材(40)が取付けられる第2部材(30)に画成され、前記一側部(47)と反対の他側部(46)が第2部材(30)から離間した差込み姿勢に当該第1部材(40)を保持した状態で前記係止部(42)を差込み可能な差込み部(76)と、
前記第2部材(30)に設けられ、前記係止部(42)が前記差込み部(76)に差込まれた状態で、前記第1部材(40)を前記他側部(46)が前記第2部材(30)に固定される固定姿勢とした際に該係止部(42)に係止する被係止部(70)と、
前記第1部材(40)の一側部(47)に形成され、前記第2部材(30)側へ凸となる円弧状の曲面部(55)と、
前記第2部材(30)に形成され、前記差込み部(76)に前記係止部(42)が差込まれた状態で前記曲面部(55)に当接して前記第1部材(40)を回転可能に支持する当受け部(77)とを備え、
前記第1部材(40)は、前記曲面部(55)を前記当受け部(77)に当接させた状態で前記差込み姿勢から固定姿勢へ回転させることで、前記係止部(42)と前記被係止部(70)とが係止して前記第2部材(30)に保持されるよう構成したことを要旨とする。
請求項1に係る発明によれば、第1部材を差込み姿勢に保持した状態において、該第1部材に設けられた係止部が第2部材に設けられた差込み部に差込まれると、該第2部材に設けられた当受け部に第1部材に設けられた曲面部が当接するようになり、第1部材の係止部を第2部材の被係止部に係止させる際には、曲面部を当受け部に当接させた状態で該第1部材を差込み姿勢から固定姿勢へ回転させるようにしたので、該第1部材をスムーズかつ安定的に回転させることができて第2部材に対する第1部材の固定作業性を向上させ得る。また、第1部材を固定姿勢とした際には、係止部と被係止部とが係止して該係止部が差込み部から離脱することが規制されるので、該第1部材を第2部材にがたつきなく保持させることができる。更に、曲面部を当受け部に当接させた状態で第1部材を差込み姿勢から固定姿勢に回転させるので、係止部および被係止部に負荷がかかることを抑制でき、該係止部または被係止部の変形や破損を防止し得る。
請求項2に係る発明では、
前記係止部(42)は、前記第1部材(40)の一側部(47)に沿う方向に並んで複数設けられ、
前記被係止部(70)は、前記差込み部(76)に沿う方向に並んで前記各係止部(42)が個別に対応するよう複数設けられたことを要旨とする。
請求項2に係る発明によれば、第1部材の重量を複数の係止部および被係止部で受けるようになるから、各々の係止部および被係止部に対する負荷が軽減されて、該係止部および被係止部の変形や破損を防止し得る。
請求項3に係る発明では、
前記第2部材(30)における差込み部(76)の差込み側に、該差込み部(76)に差込んだ前記係止部(42)に当接する規制部(78)が設けられ、前記第1部材(40)が前記差込み姿勢から固定姿勢へ回転する際に前記規制部(78)が前記係止部(42)に当接することで、該係止部(42)が前記差込み部(76)から離脱するのを規制するようにしたことを要旨とする。
請求項3に係る発明によれば、差込み部に係止部が差込まれた状態で第1部材を差込み姿勢から固定姿勢へ回転させる際に、該係止部が差込み部から離脱することが規制されるから、第2部材に対する第1部材の固定作業を簡易かつ適切に行なうことができる。
請求項4に係る発明では、
前記当受け部(77)は、前記曲面部(55)が嵌合可能な凹となる円弧状に形成され、前記第1部材(40)の回転に伴って該曲面部(55)が摺接するようになっていることを要旨とする。
請求項4に係る発明によれば、凸となる円弧状の係止部が凹となる円弧状の当受け部に嵌合することで、係止部が差込み部に対して適切に位置決めされると共に保持される。そして、第1部材を差込み姿勢から固定姿勢へ回転させる際に曲面部が当受け部に摺接するから、第1部材をスムーズかつ安定的に回転させることができる。
本願発明に係る遊技機によれば、第1部材に対する第2部材の固定作業性を向上し得ると共に、係止部の変形や破損を防止することができる。
本発明の好適な実施例に係るパチンコ機を示す正面図である。 実施例のパチンコ機を、前枠を開放すると共に遊技盤の遊技領域内を省略して示す斜視図である。 実施例のパチンコ機を示す背面図である。 ベース部材を取付けた設置部材を示す背面図である。 図4のV−V線断面図である。 ベース部材に固定した主制御装置を、該ベース部材を設置部材に取付けた状態で示す部分背面図である。 実施例のベース部材を示す斜視図である。 実施例の設置部材とベース部材との連結部分を示す部分背面図である。 (a)は、ベース部材に設けられた係止突部を示す部分斜視図であり、(b)は、設置部材に設けられた係止受部を示す部分斜視図である。 図8のX−X線位置で破断した係止突部と係止受部の部分拡大断面図である。 差込み姿勢に保持したベース部材の係止突部を、設置部材に設けられた差込み部に差込む状態を示す部分断面図である。 差込み姿勢に保持したベース部材の係止突部を、設置部材に設けられた差込み部に差込んだ状態を示す部分断面図である。 差込み部に係止突部を差込んだもとで、ベース部材を差込み姿勢から固定姿勢へ回転させることで、係止突部が係止受部に係止された状態を示す部分断面図である。 係止突部と係止受部との別形態例を示す説明断面図である。
次に、本発明に係る遊技機につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら以下詳細に説明する。なお、遊技機としては、一般的なパチンコ機Pを例にして説明する。また、以下の説明において、「前」、「後」、「左」、「右」とは、特に断りのない限り、図1に示すようにパチンコ機Pを前側(遊技者側)から見た状態で指称する。
(パチンコ機)
実施例に係るパチンコ機Pは、図1および図2に示すように、前後に開口する矩形枠状に形成されて遊技店の図示しない設置枠台に縦置き姿勢で設置される固定枠としての外枠Aの開口前面側に、遊技盤Dを着脱可能に保持する本体枠としての中枠Bが、開閉および着脱可能に組み付けられている。遊技盤Dの裏側には、所定条件の成立を契機として演出用の図柄を変動表示させて図柄変動演出を行なう図柄表示装置Hが着脱可能に配設されている。中枠Bの前面側には、遊技盤Dを透視可能に保護する装飾枠としての前枠Cが開閉可能に組み付けられると共に、該前枠Cの下方には、パチンコ球を貯留する下球皿Fが中枠Bに組み付けられる。また、前枠Cの下部位置に、パチンコ球を貯留する上球皿Eが一体的に組み付けられており、前枠Cの開閉に合わせて上球皿Eも一体的に開閉するよう構成される。更に、中枠Bの右下方位置には、該中枠Bに配設された打球発射装置Jを作動する操作ハンドルGが設けられており、該操作ハンドルGの操作により打球発射装置Jが作動することで、上球皿Eに貯留されたパチンコ球が所定間隔で1球ずつ遊技盤Dに向けて連続的に発射されるようになっている。なお実施例では、図柄表示装置Hとして、各種図柄を表示可能な液晶パネルを収容ケースに収容した液晶表示装置が採用されるが、これに限られるものではなく、ドラム式の図柄表示装置やドットマトリックス式の図柄表示装置等の各種図柄を停止および変動表示可能な従来公知の各種の表示装置も採用可能である。
(中枠について)
中枠Bは、図2に示す如く、上側縁をなす上枠体10と、下側縁をなし、打球発射装置J等の各種遊技部品を設置する設置部として機能する合成樹脂製の下枠体11と、左側縁をなす左枠体12と、右側縁をなす右枠体13とから略矩形状に形成されている。そして外枠Aに対して中枠Bは、互いの正面左側上下に配設されたヒンジ機構14で横開き開閉および着脱が可能に取り付けられ、正面右側に設けられた一般的な施錠装置を利用して常には外枠Aと係合された閉鎖状態に保持される。中枠Bには、4つの枠体10,11,12,13により前後に開口する遊技盤保持部15が画成され、該遊技盤保持部15に遊技盤Dが着脱自在にセット保持される。なお、中枠Bは、上下・左右の枠体を一体で形成したものであってもよい。また、図1および図2では、遊技盤Dの前面に配設されている各種の遊技部品は、レール27を除いて図示省略してある。
前記パチンコ機Pには、図3に示す如く、中枠Bの裏側上部(図柄表示装置Hの上側)に位置して、設置枠台等に設けられた外部球供給設備から供給されるパチンコ球を貯留する球タンク17が左右方向に延在するよう設けられている。また、中枠Bの裏側下部(図柄表示装置Hの左下)には、上下の球受け皿E,Fに連通する球通出案内部(図示せず)が設けられ、球タンク17の左部と球通出案内部とは、球通路ユニット18を介して連通接続している。そして、球通路ユニット18に配設された球払出し装置19の駆動により、球タンク17内に供給されたパチンコ球を、上下の球受け皿E,Fへ給出し得るよう構成されている。
前記中枠Bにおける下枠体11の裏側には、図2に示すように、パチンコ機Pの電源制御を行なう電源基板、球払出し装置19を駆動制御する払出し制御基板20、中枠Bに設置された打球発射装置Jを駆動制御する発射制御基板21、外部端末に接続されるインターフェース基板22等が配設されている。電源基板、払出し制御基板20、発射制御基板21、インターフェース基板22は、遊技盤Dの裏側に配設される主制御基板23に配線接続され、この主制御基板23からの制御信号に基づいて所定の制御が実行される。中枠Bに配設される各種制御基板20,21,22は、何れもケースに収容された状態でユニット化され、該ケースが下枠体11の裏側の所定位置に取り付けられる。
(遊技盤Dについて)
前記遊技盤Dは、合板等の木製板部材の表面にセル板を配設したもの、あるいはアクリル板等の透明な合成樹脂製等からなる平板状の板部材で構成される。遊技盤Dの前面には、レール27によって遊技領域28が画成され、打球発射装置Jから発射されたパチンコ球が遊技領域28内に打ち出され、該遊技領域28内をパチンコ球が流下して遊技が行なわれる。また、遊技盤Dの前面には、図示しないが、遊技領域28内に枠状装飾部材、パチンコ球が入賞可能な始動入賞装置、特別入賞装置、普通入賞装置等の各種入賞装置および多数本の遊技釘や風車等の各種遊技部品が配設されている。また遊技盤Dの裏側には、図3および図4に示すように、図柄表示装置H、可動演出装置80および発光装置等の各種の遊技部品が配設される設置壁部31を備えた合成樹脂製の設置部材30が配設される。設置部材30の設置壁部31には前後に開口する表示窓口32が形成され、図柄表示装置Hは、表示部H1を表示窓口32に臨ませた状態で設置壁部31の後側に取付けられ、該表示窓口32および遊技盤Dに配設した枠状装飾部材の窓口を介して、表示部H1が遊技盤Dの前面側から視認し得るよう構成されている。
図4および図5に示すように、前記可動演出装置80は、設置部材30の設置壁部31における前側左部に配設されている。この可動演出装置80は、設置壁部31の前側左下部に固定される本体部81と、本体部81に回転可能に配設されて該本体部81から上方へ延出した作動部82と、該作動部82を本体部81に対して回転させる駆動モータ83とを備えている。作動部82は、駆動モータ83の駆動により、本体部81から垂直上方へ延在する位置(図4に破線で示す位置)と、表示窓口32の前側へ傾斜した位置(図4に2点鎖線で示す位置)との間を回転するようになっている。また、駆動モータ83は、本体部81から後側へ突出した状態で該本体部81に固定されており、これに伴って設置壁部31の左下には、後方へ突出したモータカバー部33が形成されている。モータカバー部33には、設置壁部31の前後に貫通してスリット状をなす複数の排気孔33aが設けられており、駆動モータ83で発生した熱を該排気孔33aを介して設置壁部31の後側へ排出し得るようになっている。
前記始動入賞装置は、遊技領域28を流下するパチンコ球が入賞可能な始動入賞口が設けられ、該始動入賞口へ入賞したパチンコ球が始動入賞センサで検出されることで、図柄表示装置Hの表示部H1で図柄変動が開始されると共に、所定数のパチンコ球が賞球として上下の球受け皿E,Fに払い出される。また、前記特別入賞装置は、入賞口が開閉扉で常には閉鎖されており、図柄表示装置Hの表示部H1での図柄変動の結果、該表示部H1に所定の図柄組み合わせ(例えば同一図柄の三つ揃い等)で図柄が停止表示される特定条件が成立することにより、遊技者に有利な特別遊技(所謂「大当り」)が付与され、これにより開閉扉が開放するよう作動制御されて、入賞口への入賞により多数の賞球を獲得し得るようになっている。
図3に示すように、設置部材30の設置壁部31の後側に着脱可能に配設される前記図柄表示装置Hには、表示部H1である液晶パネルの表示を制御する演出表示制御基板24が、ケースに収容されて後面に配設されている。また、図柄表示装置Hの後面には、パチンコ機Pを発光演出する発光装置を発光制御したり、スピーカの効果音出力制御を行なう統括制御基板25が、ケースに収容されて演出表示制御基板24と並んで配設されている。パチンコ機Pでは、制御基板同士または制御基板と遊技部品である入賞装置の入賞センサ、図柄表示装置H、発光装置、スピーカ、図示しない可動体のモータやソレノイド等が、図示省略したハーネスおよび中継基板を介して電気的に接続される。
図3に示すように、前記設置部材30における設置壁部31の裏側下部(図柄表示装置Hの配設位置の下側)に、当該パチンコ機Pの遊技を総合的に制御する主制御基板23が配設されている。この主制御基板23には、制御動作を所定の手順で実行することができる主制御用CPU、主制御用CPUの制御プログラムを格納する主制御用ROMおよび必要なデータの書き込み及び読み出しができる主制御用RAM等の電子部品(何れも図示せず)が設けられている。主制御用CPUには、始動入賞口に入賞したパチンコ球を検知した始動入賞センサからの検知信号、特別入賞口に入賞したパチンコ球を検知した特別入賞センサからの検知信号、および普通入賞口に入賞したパチンコ球を検知した普通入賞センサからの検知信号等が入力される。主制御用CPUは、大当り判定用乱数、大当り図柄用乱数や変動パターン振分用乱数などの各種乱数の値を所定の周期毎に更新し、更新後の値を主制御用RAMの設定領域に記憶(設定)することで更新前の値を書き換えている。例えば、主制御基板23では、始動入賞センサから検知信号が入力されると、主制御用CPUが主制御用RAMから大当り判定用乱数を取得し、この大当り判定用乱数と主制御用ROMの大当り判定値とを比較し、大当りとするか否かの大当り抽選(大当り判定)を行なう。また主制御基板23では、前記大当り判定の結果が大当り(特定条件の成立)の場合には、大当り演出のみが含まれる変動パターンテーブルから大当り演出を決定する。これに対して、前記大当り判定の結果がはずれの場合には、はずれ演出のみが含まれる変動パターンテーブルからはずれ演出を決定する。大当り演出およびはずれ演出の決定は、前記大当り判定と同様に、主制御用CPUが主制御用RAMから取得した乱数により行なう。なお、変動パターンテーブルから決定される大当り演出およびはずれ演出の変動パターンは、少なくとも図柄変動ゲームの変動時間および演出内容を特定するものである。
前記パチンコ機Pでは、主制御基板23の抽選結果に応じて出力された統括制御基板25の制御信号に基づいて、演出表示制御基板24が図柄表示装置Hを所定の演出表示させると共に、主制御基板23の制御により出力された払出し制御基板20の制御信号に基づいて、球払出し装置19によって所定数の賞球が払い出される。また、パチンコ機Pでは、統括制御基板25の制御信号に基づいて、各発光装置を発光させ、スピーカから効果音を出力するようになっている。このように、主制御基板23は、パチンコ機Pの遊技および賞球の払出しを総合的に司る極めて重要な基板である。
(主制御装置)
前記主制御基板23は、不正なプログラムが記憶されたROMを搭載した基板と交換されることを防ぐために、図3および図7に示すように、前カバー体36と後カバー体37とからなる基板ケース35に収容されて、設置部材30における設置壁部31の裏側下部(図柄表示装置Hの下側)に着脱自在に取付けられたベース部材40の裏側に取付けられる。前カバー体36および後カバー体37は、開封方向への回転が困難に形成されたネジで連結することで主制御基板23を封入した状態で保持し、該ネジによる締結部位を破壊しない限り基板ケース35の開放を阻止する構成を採用することで、該主制御基板23の不正交換を抑止するようにしている。なお、実施例では、主制御基板23を基板ケース35に収容したものを主制御装置26と指称する。
前記基板ケース35には、図6に示す如く、左右方向の一端(実施例では左端)に、外側方に突出する差込み突部38が設けられると共に、該基板ケース35における左右方向の他端(実施例では右端)に取付部39が設けられている。そして、ベース部材40に設けられた後述の差込み受部50に差込み突部38を差込むと共に、該ベース部材40に設けられた取付受部51に取付部39を取付具34を固定することで、主制御装置26が該ベース部材40に取付固定されるようになっている。
(ベース部材)
前記ベース部材(第1部材)40は、図7に示す如く、基板ケース35(主制御装置26)が取付けられるケース設置部41と、該ケース設置部41における左右方向の一端(実施例では左端)に、外側方に突出する2つの係止突部(係止部)42,42が設けられると共に、該ケース設置部41における左右方向の他端(実施例では右端)に、外側方に突出する固定部43が設けられている。これに対し、設置部材(第2部材)30における設置壁部31の後面左下には、図4、図6および図8に示すように、各係止突部42,42に対応する位置に、各係止突部42,42が各々係止可能な2つの係止受部(被係止部)70,70が形成されると共に、設置壁部31の後面における該係止受部70から右方に離間した右下には、固定部43が対応する被固定部71が設けられている。そしてベース部材40は、各係止突部42,42を各係止受部70,70に係止させると共に固定部43を被固定部71に固定具44で連結係止することで、設置部材30に位置決め固定されるようになっている。
(ケース設置部)
前記ケース設置部41は、図7に示すように、基板ケース35の外縁形状、サイズに合わせて横長矩形状の平坦に形成されている。ケース設置部41の下端には、前方へ延出する下壁部45が形成され、ケース設置部41の右端には、前方へ延出すると共に該右端の下端から上下略中央まで延在する右壁部(一側部)46が形成され、ケース設置部41の左端には、前方へ延出すると共に該左端の下端から上下中央より上方まで延在する左壁部(他側部)47が形成されている。また、ケース設置部41の上端には、後方へ突出する鍔部48が形成されている。そして、ケース設置部41における左壁部47より上部分は左外方へ延長され、該延長部分の後面に前述した差込み受部50が設けられると共に、該ケース設置部41における右壁部46より上部分は右外方へ延長され、該延長部分の後面に前述した取付受部51が設けられている。なお、ケース設置部41の後面には、該ケース設置部41を全体的に覆う形状に形成された金属製の遮蔽保護板49が取付けられている。
前記差込み受部50には、右側に開口する差込み口50Aが開設され、差込み突部38を該差込み受部50の右方に臨ませた基板ケース35をケース設置部41に対して左側へ移動することで、差込み受部50の差込み口50Aに差込み突部38が挿入されて該差込み突部38が差込み受部50に係合し、これによって基板ケース35の左端部がベース部材40に対して係止されるよう構成される。前記取付受部51は、差込み受部50から右方に離間して設けられ、差込み突部38が差込み受部50に挿入された係止状態で、基板ケース35に設けた取付部39が該取付受部51後側に整合するよう構成される。そして、取付部39に仮セットされた取付具34を取付受部51に差込んで係止することで、基板ケース35の右端部がベース部材40に係止される。従って、ベース部材40は、基板ケース35の差込み突部38を差込み受部50に係止させると共に、取付具34で取付部39を取付受部51に係止させることで、ケース設置部41の後側で主制御装置26を固定保持する。
(係止突部)
前記各係止突部42,42は、図7、図9(a)および図10に示すように、ケース設置部41の左端に形成された左壁部47の外面に、上下方向に延在すると共に左外方へ突出した状態に形成され、該左壁部47に沿う上下方向に並んで設けられている。各係止突部42,42は、左壁部47の外面において前後中間部分から左前方へ傾斜した状態で延出形成された傾斜延出部53と、該傾斜延出部53の突出端から左壁部47と略平行で前方へ延出した中間延出部54と、該中間延出部54の前端から前方へ凸となる半円弧状に湾曲して先端が後方を向いた湾曲部(曲面部)55とを備えている。従って、湾曲部55の前面は、中間延出部54と先端間との間が設置部材30側へ凸となる半円弧状をなして上下方向に延在する曲面となっている。また、湾曲部55の後側には、後方へ開口すると共に前方へ凹んだ凹部56が形成されている。なお、実施例では、上の係止突部42および下の係止突部42は、各々の傾斜延出部53、中間延出部54および湾曲部55が上下に連設して一体化された形態となっているが、各々の傾斜延出部53、中間延出部54および湾曲部55を分離させて、各係止突部42,42を単独に形成するものであってもよい。
上の係止突部42の上端には、左方へ水平状に延出する上リブ57が形成されていると共に、下の係止突部42の下端には、左方へ水平状に延出して上リブ57と上下に対向する下リブ58が形成されている。上リブ57および下リブ58は、図9および図10に示すように、係止突部42の湾曲部55より前方および左方へ突出すると共に、該湾曲部55が連設される部分は該湾曲部55に曲面に沿うよう円弧状に形成されている。上リブ57および下リブ58は、後述するように、各係止突部42,42を対応の係止受部70,70に差込んで係止させる際に、各係止受部70,70に対する各係止突部42,42の上下方向の位置決めを図ると共に、各係止突部42,42を各係止受部70,70に係止させた後には、設置部材30に対するベース部材40の上下方向の移動規制を図るようになっている。
また、図7、図9(a)および図10に示すように、中間延出部54と湾曲部55との間における上下方向の中央を挟んで上下に離間した位置に、2つの第1中間リブ59,59が、該中間延出部54および湾曲部55に連設した状態で形成されている。各第1中間リブ59,59は、上の係止突部42および下の係止突部42の境界に形成されており、上の第1中間リブ59と上リブ57との間が上の係止突部42とされ、下の第1中間リブ59と下の第1中間リブ59と下リブ58との間が下の係止突部42とされている。そして、各第1中間リブ59,59は、図8に示すように、上の係止突部42と下の係止突部42との間に嵌合し得るようになっている。すなわち、各第1中間リブ59,59は、前述した上リブ57および下リブ58と同様に、係止突部42を係止受部70に差込んで係止させる際に、該係止受部70に対する該係止突部42の上下方向の位置決めを図ると共に、係止突部42を係止受部70に係止させた後には、設置部材30に対するベース部材40の上下方向の移動規制を図るようになっている。なお、図8から明らかなように、係止突部42,42を構成する傾斜延出部53、中間延出部54および湾曲部55の上下方向の延在長L2は、ケース設置部41の左端の上下長L1の1/2以上となっている。
また、図8、図9(a)および図10に示すように、左壁部47と中間延出部54との間における上下方向の中央に、1つの第2中間リブ60が、左壁部47、傾斜延出部53および中間延出部54に連設して形成されている。この第2中間リブ60は、傾斜延出部53および中間延出部54の上下中央部分が、前後方向および左右方向へ変形するのを規制する補強リブである。
また、左壁部47の内側には、図9(a)および図10に示すように、右方へ延出すると共にケース設置部41の後面まで延在する第1補強リブ61が、上下方向に所要間隔毎に離隔して複数(例えば4つ)形成されている。各第1補強リブ61は、左壁部47が右外方から加わった外力に対して該左壁部47が左方へ変形するのを阻止するよう機能する。更に、下リブ58の下面と左壁部47の外面との角部には、三角形状の第2補強リブ62が形成されている。
従って、上下の各係止突部42,42を形成する傾斜延出部53、中間延出部54および湾曲部55は、上リブ57および下リブ58を設けたことで、該傾斜延出部53、中間延出部54および湾曲部55の各々の上部および下部の前後方向および左右方向への変形が規制されるようになっている。また、傾斜延出部53、中間延出部54および湾曲部55は、各第1中間リブ59,59および第2中間リブ60を設けたことで、各々の上下中間部分の前後方向および左右方向への変形が規制されるようになっている。そして、各係止突部42,42は、全体がブロック状に構成されて剛性向上が図られている。これにより、各係止突部42,42は、係止受部70に差込んでベース部材40を設置部材30に取付ける際に変形が規制されると共に、ケース設置部41に主制御装置26を取付けたベース部材40を設置部材30に取付けた後においては、該主制御装置26の重量が加わっても変形が規制されるようになっている。
(係止受部)
前記各係止受部70,70は、図4、図5、図8〜図10に示すように、設置部材30の設置壁部31における後面左下において、後方へ延出するよう設けられた基部72の右側面に、設置部材30の後面から後方へ離間した位置から右方へ延出した状態で上下方向に並んで設けられ、各係止突部42,42に各々係止するようになっている。基部72は、前述したモータカバー部33の右側に隣接して設けられると共に、該基部72の左側には複数(実施例では4つ)の補強リブ72Aが上下に離間して設けられて、右方から押された際に左方への変形が規制されるようになっている。そして、最も上の補強リブ72Aおよび上から2番目の補強リブ72Aとの間の右側に、上の係止受部70が位置し、上から3番目の補強リブ72Aと最も下の補強リブ72Aとの間の右側に、下の係止受部70が位置するようになっており、両係止受部70,70に右方から作用した外力を基部72が適切に支持するようになっている。
また、基部72および各補強リブ72Aは、図5に示すように、モータカバー部33の後面より後方へ突出するように形成されている。従って、例えばモータカバー部33の後方に配設される部材や装置は、基部72の後端または補強リブ72Aの後端に接触して該モータカバー部33には接触し難くなり、モータカバー部33の保護が図られると共に、モーターカバー部33の後側に隙間が確保されて排気孔33Aによる排熱効果の低下が防止されるようになっている。
前記各係止受部70,70は、図8、図9(b)および図10に示すように、右方へ延出する延出部73と、該延出部73の上端、右端および下端の三方向から前方へ突出した突縁部74と、延出部73の上端および下端から後方へ突出して基部72の右側面に連設されるリブ75,75とを備え、係止突部42が接触しても変形が規制され得るようになっている。そして、突縁部74の前端面が、係止突部42における湾曲部55の先端55Aを当受けるようになっている。なお、各係止受部70,70は、係止突部42の湾曲部55が差込まれた後述する差込み部76に差込まれた状態で、ベース部材40を、右端に形成された固定部43が被固定部71に固定される固定姿勢とした際に、係止突部42に係止するようになっている。
図8に示すように、上の係止受部70の下縁と下の係止受部70の上縁との上下方向での間隔L3は、係止突部42に設けられた前述の第1中間リブ59,59の上下間隔、すなわち上の第1中間リブ59の上面と下の第1中間リブ59の下面との上下方向での間隔L4より僅かに大きく設定されている。これにより、各係止突部42,42が係止受部70,70に各々係合する際に、両係止受部70,70間に各第1中間リブ59,59が入り込み得るようになっている。
(差込み部)
図9(b)および図10に示すように、各係止受部70,70における設置壁部31の後面側には、係止突部42が差込み可能な差込み部76が画成されている。この差込み部76は、固定部43が形成された右端側を設置壁部31の後面から離間させて斜めにした差込み姿勢に当該ベース部材40を保持した状態で、係止突部42における湾曲部55の差込みが可能に形成されている。また差込み部76は、ベース部材40の差込み姿勢で係止突部42が差込まれた状態で、該係止突部42が回転するのを許容するように形成されており、ベース部材40を差込み姿勢から固定姿勢への回転を可能としている。
(当受け部)
また、設置部材30の設置壁部31の裏面には、図8、図9(b)および図10に示すように、係止突部42における湾曲部55が嵌合可能な凹となる円弧状に形成された当受け部77,77が、上下に離間して複数(実施例では2つ)形成されている。このうち、上の当受け部77は、上の係止受部70の右上方において設置壁部31の後面から後方へ突設されると共に、該後面側へ凹となる円弧状の当受け面77Aが形成され、下の当受け部77は、下の係止受部70の右下方において設置壁部31の後面から後方へ突設されると共に、該後面側へ凹となる円弧状の当受け面77Aが形成されている。上下の各当受け部77,77は、垂直軸線上に整列して位置していると共に、上の当受け部77の上面から下の当受け部77の下面までの上下方向での間隔L5は、前記上下長L2より僅かに小さく設定されている(図8)。従って、係止突部42を差込み部76に差込んだ後には、図9および図8に示すように、上の当受け部77の上方に上リブ57が位置すると共に、下の当受け部77の下方に下リブ58が位置するようになっている。
(規制部)
また、図9(b)および図10に示すように、設置部材30における設置壁部31の後面において、差込み部76に対する係止突部42の差込み側(差込み部76の右側)に、該差込み部76に差込んだ係止突部42当接する規制部78が設けられている。この規制部78は、上の当受け部77および右の当受け部77の右側において、設置壁部31の後面から後方へ突出するとともに上下方向に延在しており、突出端の差込み部76側に、差込み部76に差込んだ係止突部42の湾曲部55に当接する当接面78Aを備えている。そして規制部78は、差込み部76に各係止突部42,42を差込んだ状態において、ベース部材40を差込み姿勢から固定姿勢へ回転する際に当接面78Aが湾曲部55に当接することで、各係止突部42,42が差込み部76から離脱するのを規制するようになっている。
(係止突部と差込み部との寸法関係について)
ここで、係止突部42と差込み部76との寸法関係につき、図10を引用して説明する。ベース部材40の固定姿勢において、係止突部42における湾曲部55の最も前方に突出した部分と該湾曲部55における後方を指向した先端(最後部)55Aとの前後方向での厚みW1は、差込み部76に対する係止突部42の差込み方向(図10の矢印方向)と直交する方向における係止受部70の右端と規制部78の当接面78Aとの差込み幅W2以下に設定されている。これにより、ベース部材40を差込み姿勢とした状態で、差込み方向から差込み部76に対する係止突部42の差込みが許容される。また、係止受部70の突縁部74の前端面(当接面)と、規制部78の突出端との前後方向での間隔W3は、係止突部42の湾曲部55の厚みW1より小さく設定されている。これにより、差込み部76に係止突部42を差込んだ状態で、ベース部材40を固定姿勢とした際には、係止突部42の湾曲部55に規制部78が当接するため、前述したように、差込み部76からの係止突部42,42の離脱が規制される。なお、実施例の形態では、図10から明らかなように、湾曲部55の厚みW1に対して隙間W3が半分以下であるから、差込み部76に係止突部42を差込んだ状態で、ベース部材40を差込み姿勢から少しだけ回転させた回転初期段階で、差込み部76からの係止突部42,42の離脱が規制されるようになる。
(固定部)
前記固定部43には、図4〜図8に示すように、固定具44が回転可能に取付けられている。この固定具44は、固定部43の後側に位置する摘み部44Aと、該固定部43の前方へ突出して被固定部71の係止孔(図示せず)に突入し、摘み部44Aを回転させることで該被固定部71に係脱可能に係合する係止部(図示せず)とを備えている。すなわち、固定部43は、ベース部材40を固定姿勢とすることで被固定部71に整合し、固定具44を係止位置に回転させることで該被固定部71に固定される。
(実施例の作用)
次に、実施例に係るパチンコ機Pの作用につき説明する。
前記設置部材30に対して前記ベース部材40を取り付けるに際しては、先ず、ベース部材40における係止突部42,42が設けられた左端側を設置部材30の後側に近接させると共に、該ベース部材40における固定部43が設けられた右端側を該左端側より設置部材30の後面から離間させて、当該ベース部材40を差込み姿勢とする(図11)。そして、ベース部材40を差込み姿勢に保持した状態において、該ベース部材40に設けられた各係止突部42,42を、設置部材30に設けられた差込み部76に差込む(図12)。なお、差込み部76に対する係止突部42,42の差込み時には、ベース部材40に設けられた各第1中間リブ59,59を、各係止受部70,70の間に位置させ、上リブ57を上の当受け部77より上方に位置させると共に、下リブ58を下の当受け部77より下方に位置させるようにすることで、係止受部70,70に対する係止突部42,72の上下方向の位置決めが図られる。
そして、各係止受部70,70に対して各係止突部42,42が適切に位置決めされたら、係止突部42における湾曲部55を規制部78の当接面78Aに接触させながら該係止突部42を差込み部76へ差込むことで、該湾曲部55の先端が係止受部70の端部に強く接触することなく円滑に差込まれる。そして、係止突部42が差込み部76に対して適切に差込まれると、図12に示すように、上の当受け部77および下の当受け部77に湾曲部55が嵌合して、両当受け部77,77の当受け面77Aに湾曲部55が当接するようになる。
差込み部76に対する係止突部42の差込みが完了したら、図13に示すように、差込み姿勢のベース部材40を、右端を設置部材30の設置壁部31に近接した固定姿勢へ回転させる。この際に、各係止突部42,42の湾曲部55が上下の各当受け部77,77の当受け面77Aに各々接触した状態で該係止突部42,42が回転するようになり、湾曲部55が当受け面77Aに摺接しながらベース部材40が差込み姿勢から固定姿勢へスムーズかつ安定的に回転する。また、差込み姿勢で差込み部76に差込まれた係止突部42の湾曲部55に規制部78が当接しているので、ベース部材40を差込み姿勢から固定姿勢に向けて回転させ始めた初期段階で、差込み部76からの係止突部42の離脱が規制されるようになり、ベース部材40を差込み姿勢から固定姿勢へ回転させる途中において、該ベース部材40の左側が設置部材30から外れることが防止され、該ベース部材40を安定的に回転させることができる。
ベース部材40を固定姿勢まで回転させると、図13に示すように、各係止突部42,42における湾曲部55の先端55Aが、係止受部70,70の突縁部74の前端面に前側から対向して当接するようになり、各係止突部42,42と各係止受部70,70とが適切に係止される。これにより、ベース部材40の左端側が設置部材30から後方へ離間することが規制される。各係止突部42,72の湾曲部55が上下の各当受け部77,77に嵌合状態に保持されていると共に、該湾曲部55に規制部78が当接していることで、設置部材30に対するベース部材40の左右方向の位置決めが適切に図られる。また、係止突部42に設けられた各第1中間リブ59,59が、一対の係止受部70,70の間に位置して各係止受部70,70に対して上下方向で係止可能となり、該係止突部42の上リブ57が上の当受け部77の上方に位置して該上の当受け部77と上下方向で係止可能となると共に、下リブ58が下の当受け部77の下方に位置して該下の当受け部77と上下方向で係止可能となるから、設置部材30に対するベース部材40の上下方向の位置決めが適切に図られる。
そして、各係止突部42,42と各係止受部70,70とにより、固定姿勢としたベース部材40が設置部材30に対して適切に位置決めされ、ベース部材40の固定部43が、設置部材30の被固定部71に整合するので、該固定部43に取付けられた固定具44によって該固定部43を被固定部71に固定することで、設置部材30に対してベース部材40は右端側が位置決め固定される。なお、固定具44による連結を解除して、ベース部材40を固定姿勢から差込み姿勢へ逆回転させることで、該ベース部材40を設置部材30から取り外すことが可能である。
前述のように構成された実施例のパチンコ機Pによれば、ベース部材40を差込み姿勢に保持した状態において、該ベース部材40に設けられた各係止突部42,42が設置部材30に設けられた差込み部76に差込まれると、設置部材30に設けられた当受け部77にベース部材40に設けられた湾曲部55が当接するようになり、ベース部材40の係止突部42を設置部材30の係止受部70に係止させる際には、湾曲部55を当受け部77に当接させた状態で該ベース部材40を差込み姿勢から固定姿勢へ回転させるようにしたので、該ベース部材40をスムーズかつ安定的に回転させることができて設置部材30に対するベース部材40の固定作業性を向上させ得る。そして、湾曲部55を各当受け部77,77に当接させた状態でベース部材40を差込み姿勢から固定姿勢に回転させるので、係止突部42の湾曲部55および係止受部70の各係止受部70に負荷がかかることを抑制でき、該係止突部42や係止受部70の変形や破損を防止し得る。
そして、差込み部76に係止突部42を差込むと、係止突部42の凸となる円弧状の湾曲部55が、凹となる円弧状の当受け部77に嵌合するようになっているので、係止突部42が差込み部76に対して適切に位置決めされると共に保持される。そして、ベース部材40を差込み姿勢から固定姿勢へ回転させる際に湾曲部55が当受け部77に摺接するから、ベース部材40をスムーズかつ安定的に回転させることができる。
また、差込み部76に差込まれた係止突部42,42の湾曲部55に対して規制部78が当接するようになるから、係止突部42が差込み部76に差込まれた状態でベース部材40を差込み姿勢から固定姿勢へ回転させる際に、該係止突部42が差込み部76から離脱することが規制され、回転させる該ベース部材40が設置部材30から外れることが防止されるから、設置部材30に対するベース部材40の固定作業を簡易かつ適切に行なうことができる。そして、ベース部材40を固定姿勢とした際には、各係止突部42,42と各係止受部70,70とが係止すると共に、該係止突部42の湾曲部55に規制部78が当接しているから、各係止突部42,42が差込み部76から離脱することが規制され、該ベース部材40を設置部材30にがたつきなく保持させることができる。
また、ベース部材40には、該ベース部材40の左壁部47に沿う上下方向に並んだ2つの係止突部42,42を設けると共に、設置部材30には、差込み部76に沿う上下方向に並んだ2つの係止受部70,70を設けて、各係止突部42,42と各係止受部70,70とが個別に係止するよう構成したから、ベース部材40および該ベース部材40に取付けられた主制御装置26の重量を、各係止突部42,42および各係止受部70,70で受けるようになり、各係止突部42,42および各係止受部70,70に対する負荷が軽減して該係止突部42および該係止受部70の変形や破損を防止し得る。更に、係止突部42,42は、各々の傾斜延出部53、中間延出部54および湾曲部55が連設されて一体に形成されていると共に、第1中間リブ59、第2中間リブ60および上下のリブ57,58で補強されているから、全体がブロック状に構成されて剛性が向上しており、該係止突部42,42を差込み部76に差込む際や、ベース部材40を回転させる際に該係止突部42の変形が規制される。
(変更例)
本願は前述した実施例や別実施例の構成に限定されるものではなく、その他の構成を適宜に採用することができる。
(1)実施例では、第1部材として、主制御装置26が取付けられるベース部材40を例示し、第2部材として、該ベース部材40が取付けられる設置部材30を例示したが、第1部材および第2部材は、ベース部材40および設置部材30に限らず、遊技機において互いに固定保持される関係にある部材も対象とすることは勿論である。
(2)実施例では、第1部材であるベース部材40に2つの係止突部42,42が設けられると共に、第2部材である設置部材30には各係止突部42,42に対応する2つの係止受部70,70が設けられた形態を例示したが、係止突部42および係止受部70の配設数は2つに限らず、1つまたは3つ以上であってもよい。
(3)実施例では、当受け部77に当接すると共に摺動する曲面部55を、左壁部47に設けられた係止突部42の一部である湾曲部とした場合を例示したが、該曲面部55は、係止突部42とは別に左壁部47に設けるようにしてもよい。なお、曲面部55の形成位置を係止突部42とは別の部位とした場合には、これに合わせて当受け部77を設ける位置も変更される。
(4)当受け部77は、凸となる円弧状の曲面部の形状に合わせて凹となる円弧状に形成したものに限らず、平坦状に形成したものであってもよい。また、当受け部77は、設置部材30における設置壁部31の裏面において差込み部76に臨む部位に設けるようにしてもよい。
(5)図14に示すように、係止突部42は、湾曲部55の先端55Aを延長形成すると共に、係止受部70は、突縁部74を右端だけに形成して該係止受部70を鉤形状として、ベース部材40を固定姿勢にした際に、湾曲部55の先端55Aが係止受部70の突縁部74の背面側へ差込まれる形態とすれば、実施例で例示した規制部78を省略することが可能である。
(6)本願が対象とする遊技機は、パチンコ球を遊技媒体として用いて遊技が行なわれるパチンコ機に限られるものではなく、アレンジボール機、スロットマシン等、 所定の遊技媒体を用いて遊技が行なわれると共に特定条件が成立することにより遊技者に有利な特別遊技が付与されるよう構成された遊技機の全てが対象とされる。
30設置部材(第2部材),40ベース部材(第1部材),42係止突部(係止部)
46右壁部(他側部),47左壁部(一側部),55湾曲部(曲面部)
70係止受部(被係止部),76差込み部,77当受け部,78規制部

Claims (4)

  1. 所定の遊技媒体を用いて遊技が行なわれると共に特定条件が成立することにより遊技者に有利な特別遊技が付与されるよう構成された遊技機において、
    前記遊技機を構成する第1部材の一側部から外方へ延出する係止部と、
    前記遊技機を構成すると共に前記第1部材が取付けられる第2部材に画成され、前記一側部と反対の他側部が第2部材から離間した差込み姿勢に当該第1部材を保持した状態で前記係止部を差込み可能な差込み部と、
    前記第2部材に設けられ、前記係止部が前記差込み部に差込まれた状態で、前記第1部材を前記他側部が前記第2部材に固定される固定姿勢とした際に該係止部に係止する被係止部と、
    前記第1部材の一側部に形成され、前記第2部材側へ凸となる円弧状の曲面部と、
    前記第2部材に形成され、前記差込み部に前記係止部が差込まれた状態で前記曲面部に当接して前記第1部材を回転可能に支持する当受け部とを備え、
    前記第1部材は、前記曲面部を前記当受け部に当接させた状態で前記差込み姿勢から固定姿勢へ回転させることで、前記係止部と前記被係止部とが係止して前記第2部材に保持されるよう構成した
    ことを特徴とする遊技機。
  2. 前記係止部は、前記第1部材の一側部に沿う方向に並んで複数設けられ、
    前記被係止部は、前記差込み部に沿う方向に並んで前記各係止部が個別に対応するよう複数設けられた請求項1記載の遊技機。
  3. 前記第2部材における差込み部の差込み側に、該差込み部に差込んだ前記係止部に当接する規制部が設けられ、前記第1部材が前記差込み姿勢から固定姿勢へ回転する際に前記規制部が前記係止部に当接することで、該係止部が前記差込み部から離脱するのを規制するようにした請求項1または2記載の遊技機。
  4. 前記当受け部は、前記曲面部が嵌合可能な凹となる円弧状に形成され、前記第1部材の回転に伴って該曲面部が摺接するようになっている請求項1〜3の何れか一項に記載の遊技機。
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