図1は、本発明が適用された遊技用システムの構成を示す図である。本実施例の遊技用システムは、図1に示すように、複数の各遊技場A、B、C、…N、…に設置された遊技機であるカードリーダ式パチンコ機2(以下、パチンコ機2と略称する)に1対1に対応して設けられ、該パチンコ機2において使用される遊技媒体であるパチンコ玉の貸出等の各種の処理を行うカードユニット3(遊技場装置,遊技情報送信手段)と、各遊技場毎に設置され、当該遊技場に設置されている各カードユニット3とデータ通信可能に接続されて、各パチンコ機2にて遊技を行った遊技者に関する情報や各パチンコ機2の台データ情報等(遊技機関連情報)を収集して管理するための顧客管理コンピュータ110(遊技場装置,遊技情報送信手段)と、中央集計会社に設置され、各遊技場の顧客管理コンピュータ110に接続された中央管理装置150(管理コンピュータ)と、から主に構成されている。
尚、特に図示はしないが、各遊技場には、システムコンロトーラが設けられており、このシステムコントローラがカード管理会社に設置されたカード管理サーバに接続されており、該カード管理サーバにおいて、各遊技場のカードユニット3にて使用されるビジターカードや会員カードのプリペイド残額等が集中管理されるようになっている。
各遊技場において、カードユニット3と対応するパチンコ機2(賞球制御基板)とは、パチンコ玉の貸出に伴う各種の信号を入出力するために、直接接続されている。
尚、各遊技場には、システムコンロトーラ(図示略)以外にも、特に図示しないが、当該遊技場に設置されている各パチンコ機2の台データ情報等を収集、管理するためのホールコンピュータが設置されており、これらホールコンピュータも、各カードユニット3にデータ通信可能に接続されている。
本実施例のカードユニット3において使用される会員カード並びにビジターカードには、種々のデータを記憶するための不揮発性メモリと、これら記録情報の書き換えや読み出しを実施するとともに、外部のリーダライタ装置との非接触通信を実施する制御部とを有するICチップを有する非接触ICカードを使用しており、これら会員カードやビジターカードのICチップには、該会員カードやビジターカードを個々に識別可能な識別情報であるカードIDが書き換え不能に予め記憶されている。尚、ビジターカードについては、これらカードIDに加えて、プリペイド残額を特定可能なプリペイド残額データ等の各種データが書き換え可能に記憶されている。尚、本実施例のビジターカードは、遊技場内に設置された図示しない発行機において、購入、発行される。
また、本実施例のシステムコントローラ(図示略)は、当該遊技場において使用される会員カード若しくはビジターカードに記憶されている、各カードを個々に識別可能なカードIDに対応付けて、当該会員カードまたはビジターカードに残存するプリペイド残額を記憶するカード管理テーブル(図示略)を有しており、該カード管理テーブルにおいて各会員カード並びに各ビジターカードに残存するプリペイド残額が管理されており、これらプリペイド残額の照合が可能とされている。
ここで、本実施例に用いた遊技機であるパチンコ機2について簡単に説明すると、図3に示すように、該パチンコ機2は、遊技媒体であるパチンコ玉をパチンコ機2に遊技領域に発射して遊技を行うことで、特別図柄や飾り図柄の可変表示を行う可変表示装置において可変表示が実行されて可変表示結果として大当り図柄が表示されることで、遊技者が多くのパチンコ玉を獲得可能な大当り状態に制御されるとともに、該大当りとなる確率が通常の遊技状態(通常状態)よりも高い確変状態や、パチンコ機2に設けられている、前記した特別図柄や飾り図柄とは異なる普通図柄の可変表示を行う普通図柄可変表示装置の表示結果が当り図柄となることでパチンコ玉が入賞しやすい状態に制御される可変入賞装置が、普通図柄の可変表示時間が短縮される等によって、通常状態よりも高頻度にて入賞しやすい状態に制御される時短状態等が発生する通常のパチンコ機であり、該パチンコ機2には、各種遊技状態を示す各種信号を外部出力するための図示しない情報出力基板が搭載されており、該情報出力基板とカードユニット3とが、図示しない信号ケーブルを介して接続されており、情報出力基板からは、大当り状態であることを示す大当り中信号、確変状態中であることを示す確変中信号、時短状態中であることを示す時短中信号、可変表示装置において特別図柄や飾り図柄の可変表示結果を導出表示したことを示す始動信号、所定数(例えば10玉)のパチンコ玉を賞球として払い出したことを示す賞球信号からなる外部出力信号が、信号ケーブルを介してカードユニット3(外部入出力IF335)に出力される。
尚、信号ケーブルの一部は、パチンコ機2の下方に、パチンコ機2において遊技に使用されたパチンコ玉を計数するために設けられているアウト玉計数器26(図2参照)にも接続されており、アウト玉計数器26において所定球数(本実施例では10玉)のアウト玉(打込玉)数が計数される毎に所定時間幅のパルスとして出力されるアウト玉計数信号が、該信号ケーブルを介してカードユニット3(外部入出力IF335)に出力される。
尚、本実施例のカードユニット3は、前述したように、遊技者が獲得したパチンコ玉を計数する機能を有しないカードユニット3を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、パチンコ機2の下皿の下方に設けられた計数装置を有し、該計数装置において、対応するパチンコ機2で獲得されたパチンコ玉数を計数して、受付け中のビジターカードや会員カードに記憶することで、遊技者が、獲得したパチンコ玉を、遊技場内の所定位置に設けられた玉計数機(いわゆるジェットカウンタ)に運ぶ面倒を解消できるようにしたものであっても良い。
次いで、本発明の遊技用装置となる本実施例のカードユニット3について、図2〜図4に基づいて説明すると、該カードユニット3は、遊技場に設置された遊技機であるパチンコ機2に1対1に対応して設けられ、該対応するパチンコ機2と接続されており、カードユニット3と対応するパチンコ機2との間で、パチンコ玉の貸出に関する各種信号の入出力が可能とされている。
本実施例のカードユニット3の前面には、図2並びに図4に示すように、多機能ランプ301等の各種表示部と、紙幣を挿入するための紙幣挿入口302、装置前面より装置前方側に突出形成された突出部305、会員カードやビジターカードを挿入するためのカード挿入口309が設けられている。
カードユニット3の前面に設けられたカード挿入口309は、カードユニット3の下方位置に内蔵されるカードリーダライタ327のカードスロット(図示略)に連設されており、このカード挿入口309を介してビジターカードや会員カードをカードスロットに挿入可能とされている。
カードユニット3の前面には、前方に突出する態様にて突出部305が設けられている。該突出部305において、遊技者と対向する面には、図2並びに図4に示すように、表示部312と、メインメニュー画面を表示させるためのメニューボタン316と、台データを表示させるための台データボタン318と、会員カードを受付けた場合において、該会員カードの会員IDにより特定される貯蓄玉数を用いた再プレイ遊技を実施するための再プレイボタン319と、再プレイボタン319の操作が有効であることを報知するための再プレイ表示部320とが設けられており、該表示部312の表面には、表示部312に表示された各表示項目を指触により入力可能とするための透明タッチパネル314(図3参照)が設けられている。更に、この突出部305には、カードユニット3に対応するパチンコ機2にて遊技を行う遊技者の顔画像(生体情報)を撮影するための小型のCCDカメラ330(生体情報取得手段)が設けられている。
メニューボタン316が操作された場合には、図4に示すように、表示部312には、メインメニュー(会員)が表示される。尚、挿入されているカードがビジターカードである場合、或いはいずれのカードも挿入されていない場合にメニューボタン316が操作された場合には、図4におけるメインメニュー(会員)中の「貯玉」と「ポイント」の項目を含まないメインメニュー(ビジター)が表示部312に表示される。
台データボタン318が操作された場合、或いは、メインメニューの「台データ」が選択操作された場合には、対応するパチンコ機2の台データが表示部312に表示される。尚、これら台データのうち、後述する台データ情報テーブルに記憶されていない各種情報は、ホールコンピュータから取得されて表示部312に表示される。
また、カードユニット3内の上部位置には、紙幣挿入口302に連設され、該紙幣挿入口302に投入された紙幣を取り込んでその真贋や紙幣種別の識別を実施し、その識別結果を装置略中央部に設けられている後述する制御ユニット328に出力する紙幣識別ユニット321が設けられており、該紙幣識別ユニット321にて各種紙幣(1万円、5千円、2千円、千円の各紙幣)の受付が可能とされている(図3参照)。
この紙幣識別ユニット321の下方位置には、突出部305に臨むように、突出部305に設けられた表示部312の表示等に関する制御を行う表示制御基板329が配置されているとともに、該表示制御基板329に設けられたボードコネクタに、突出部305内部に格納され、表示部312を成す後述する液晶表示器313や各ボタンに対応するスイッチが実装されたユニット基板の接続端子部が接続されることで、該ユニット基板に実装されている各部が、電気的に表示制御基板329に接続されるようになっている。尚、突出部305に設けられたCCDカメラ330も、電気的に表示制御基板329に接続されるようになっている。
図3は、本実施例のカードユニット3の構成を示すブロック図である。カードユニット3は、前述した紙幣識別ユニット321、カードリーダライタ327並びに表示制御基板329と、カードユニット3の各部の制御を制御プログラムにより実施して該カードユニット3の各種の機能を提供する制御ユニット328と、から主に構成されており、紙幣識別ユニット321、カードリーダライタ327及び表示制御基板329は制御ユニット328と接続されて各種データの送受が可能とされている。
制御ユニット328は、前述したようにパチンコ玉の貸出に伴う各種の信号の授受を、パチンコ機2に設けられている図示しない賞球制御基板との間において実施するために、パチンコ機2と直接接続されている。
本実施例の制御ユニット328は、制御プログラムを実行可能な中央演算処理回路(CPU)328aや、カードリーダライタ327に受付け中のビジターカードや会員カードのプリペイド残額や、該会員カードの所有者である会員遊技者の貯蓄玉数やポイント数や会員情報等の各種のデータを記憶可能なRAM328bや、制御プログラム等の各種のデータを記憶可能なROM328cや、その時点の時刻情報やカレンダ情報等を出力可能なリアルタイムクロック(RTC)328dを含み、RAM328bは図示しない電池によりバックアップされており、電源の供給が遮断されても、所定期間において記憶されているデータが保持される。
尚、本実施例のROM328cには、顔画像を比較して同一人物であるか否かを判定するための画像判定処理プログラムが記憶されており、制御ユニット328のCPU328aは、該画像判定処理プログラムを実行することにより、後述するように、CCDカメラ330により撮影した顔画像を、その前に撮像して記憶している顔画像と比較して同一人物であるか否かを判定できるようになっている。尚、これら顔画像を比較して、同一人物であるか否かを判定する手法としては、例えば、特開2009−217735号公報に記載されている手法等の公知のものを使用することができる。
また、RAM328bには、遊技者テーブルが記憶されている(図10参照)。この遊技者テーブルには、CCDカメラ330にて撮影した顔画像データに付与される顔画像データID、カードリーダライタ327に挿入されたビジターカードや会員カードから読み出したカードIDや会員ID(会員カードのみ)、カードID並びにプリペイド残額データに基づくプリペイド残額、会員IDから特定される貯蓄玉数(会員のみ)、会員IDから特定される来店ポイント数(会員カードのみ)が記憶されるようになっている。尚、会員が会員カードを使用せずに、ビジターカードのみを使用して遊技を行った場合には、中央管理装置150が、後述する同一顔画像データ特定処理及び遊技履歴テーブルに基づいて、会員IDを特定し、該特定した会員IDを遊技場の会員管理コンピュータ(図示略)に返信して、対応する会員の来店ポイント数を更新するようにしてもよい。
また、RAM328bには、台データ情報テーブルが記憶されている(図10参照)。この台データ情報テーブルには、本日を含む3日間の台データ情報、つまり、本日データ、前日データ、前々日データが記憶されている。尚、前日データ、前々日データは、不揮発性メモリであるEEPROM328cにも記憶されているが、これら前日データ、前々日データを表示する際に、EEPROM328cから読み出すよりも高速に処理できるようにするために、本実施例では、予めEEPROM328cより読み出した前日データ、前々日データをRAM328bに記憶されている台データ情報テーブルに記憶しておくようにしている。
この本実施例の台データ情報テーブル(図10参照)には、対応するパチンコ機2から出力される大当り中信号、確変中信号、時短中信号の図示しない入力端子1〜3への入力状態に基づく現在の遊技状態(本日のみ)と、最新の遊技状態データ(左のビットから順に入力端子1〜入力端子3の入力状態、0:LOW/未接続、1:HIGH、本日のみ)並びに前回の遊技状態データ(最新の遊技状態データに更新される前の遊技状態データ、本日のみ)、営業開始時点からの総打込玉数、総賞球数、差玉数(総打込玉数−総賞球数)、総始動回数、大当り状態の発生が識別される毎にリセットされて大当りの発生後からの始動回数である当り後始動回数、営業開始時点からの大当りの発生回数である大当り回数、営業開始時点からの確変状態の発生回数である確変回数と、営業開始時点からの時短状態の発生回数である時短回数と、通常遊技状態において発生した大当りから次に通常遊技状態となるまでに発生した大当りの回数である連荘回数からなる台データ情報が格納されており、これら台データ情報は、入力端子に入力される大当り中信号、確変中信号、時短中信号、始動信号、賞球信号、アウト玉計数信号に基づいて最新の情報に更新される。
尚、本実施例では、これら対応する台の台データ情報をカードユニット3において記憶するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら台データ情報を全てホールコンピュータから取得するようにしてもよい。
また、これら台データ情報テーブルにおいて集計、管理されている本日の台データは、その先頭に台データを含む送信データ列であることを示す特定のデータヘッダと、当該カードユニット3の装置IDと、対応するパチンコ機2の台番号とが付与された所定フォーマットの送信データ列として、当該遊技場内に設置された図示しないホールコンピュータからの送信要求の受信に応じて(遊技状態の変更時には、その時点で)送信されることで、該ホールコンピュータにおいて各パチンコ機2の台データが集中管理される。
また、RAM328bに記憶されている遊技単位情報テーブル(図10参照)には、遊技者がカードユニット3に対応するパチンコ機2にて遊技を開始した時点からの台データ情報、つまり、各遊技者の遊技に関する台データ情報が集計されるようになっている。尚、遊技者が遊技を開始したか否か、及び遊技者が遊技を終了したか否かの判断は、後述する遊技者確認処理によって行われるようになっている(図12参照)。
制御ユニット328には、データ通信部334が設けられており、該データ通信部334を通じて、ビジターカードや会員カードに残存するプリペイド残額を管理するシステムコントローラ(図示略)や、顧客管理コンピュータ110や、各会員の貯蓄玉数やポイント数を管理する図示しない会員管理コンピュータや、各パチンコ機2の台データを管理するホールコンピュータ(図示略)等とデータ通信可能に接続されており、CCDカメラ330により撮像した顔画像データを含む遊技単位情報を顧客管理コンピュータ110に送信できるとともに、受付けたビジターカードや会員カードに残存するプリペイド残額の照合等の処理をシステムコントローラとの間で実施可能とされ、受付けたカードが会員カードである場合に、該会員カードに記憶されている会員IDから特定される貯蓄玉数やポイント数を会員管理コンピュータから取得できるとともに、対応するパチンコ機2の台データをホールコンピュータから取得できるようになっている。
また、制御ユニット328には、外部入出力IF335が設けられており、該外部入出力IF335においてパチンコ玉の貸出に伴う各種の信号の授受が可能とされているともに、パチンコ機2やアウト玉計数器26から出力される各種信号が入力可能とされている。
カードリーダライタ327は、カード挿入口309から挿入される会員カード並びにビジターカードに記録されているカードIDや、会員ID(会員カードのみ)、プリペイド残額データ等の記録情報の読み出し並びに書き込みを行う。
また、制御ユニット328には、特に図示はしないが、対応するパチンコ機2の操作部に設けられた残額表示器や、貸出ボタンの操作を検知する貸出ボタンスイッチや、受付け中の会員カードやビジターカードを返却させる際に操作される返却ボタンの操作を検知する返却ボタンスイッチが接続されている。
制御ユニット328は、突出部305に設けられている再プレイボタン319の操作による表示制御基板329からの再プレイ操作情報や紙幣識別ユニット321による貨幣識別情報、並びにカードリーダライタ327からのカード挿入情報等を受けて、制御ユニット328に接続されている多機能ランプ内に設けられたフルカラーLED301a等の各LED、カードリーダライタ327、表示制御基板329の制御、残額表示器の表示制御等、全体の動作制御、並びにカード挿入口309に挿入された会員カードやビジターカードに対してシステムコントローラ(図示略)と連携して利用の可/不可を判別するカード受付け処理(図7)や、受付け中の会員カード或いはビジターカードから読み出したプリペイド残額データ、若しくはRAM328bに記憶されたプリペイド残額データから特定されるプリペイド残額を使用した玉貸を行う貸出処理(図7)や、返却ボタンの操作により受付け中の会員カードやビジターカードの返却する返却処理(図7)や、受付け中の会員カードやビジターカードに残存するプリペイド残額への貨幣投入による入金を行う入金処理(図7)や、貯蓄玉数を用いた再プレイ処理(図7)や、顔画像データを含む遊技単位情報を送信する遊技単位情報送信処理等の各種処理を実行する。
制御ユニット328に接続された表示制御基板329は、前記した表示部312を成す液晶表示器313や、透明タッチパネル314や、各種スイッチ類(メニューボタン316に対応するメニュースイッチ316a、台データボタン318に対応する台データスイッチ318a、再プレイボタン319に対応する再プレイスイッチ319a)や前述した再プレイ表示部320内に設けられたLED320a等の電子部品が接続されている。
本実施例の表示制御基板329には、液晶表示器313の表示駆動を行う表示駆動回路(図示略)や、透明タッチパネル314からの出力信号に基づいて押圧操作された位置を特定して該特定した入力位置情報を出力する入力位置検出回路(図示略)や、表示部312に表示する表示映像に関する処理を行うVDP(図示略)や、メニュー表示等に使用する画像データ等を記憶するVROM(図示略)や、表示部312に表示する表示データを一時記憶するVRAM(図示略)や、制御ユニット328から独立して、各種スイッチ類やタッチパネル等の入力に伴う判断や処理を処理プログラムに基づいて実施するサブマイコン(図示略)等が実装されている。
以下、本実施例のカードユニット3の制御ユニット328が実施する各処理の処理内容について説明していく。尚、以下の説明においては、ステップの表記を省略する場合がある。
まず、図11に示すように制御ユニット328は、カードユニット3への電源投入により起動されることで、ステップSa01の起動処理を実施して、対応するパチンコ機2の接続状況の確認や、システムコントローラ、会員管理コンピュータ、ホールコンピュータへの接続確認要求の送信、並びに該接続確認要求の送信に応じて返信される設定情報に基づく初期値の各設定データへの設定等を実施する。
そして、該起動処理の実施後においてステップSa02〜Sa07の処理を巡回実施することで、カード挿入口309へのカード挿入であるカード受付け(ステップSa02)、遊技者(会員遊技者またはビジター)による貸出ボタンの操作(ステップSa03)、紙幣挿入口302からの紙幣の投入による現金受付け(ステップSa04)、遊技者による返却ボタンの操作(ステップSa05)、遊技者による再プレイボタン319の操作(ステップSa06)、メニューボタン316の操作(ステップSa07)、を検知する待機状態となる。
これらの待機状態において、ビジター遊技者や会員遊技者が、ビジターカードや会員カードをカード挿入口309に挿入した場合には、該カードの挿入に伴う挿入検知情報が内部カードリーダライタ327から制御ユニット328に出力されることで、制御ユニット328は、ステップSa02においてカード受付け有りと判断してステップSa08に進み、カード受付け処理を実施する。
このステップSa08におけるカード受付け処理においては、まず、既にカードリーダライタ327に受付け中の会員カードまたはビジターカードが存在するか否かを判定し、受付け中の会員カードまたはビジターカードが存在する場合には、カードリーダライタ327に排出指示を出力することで、カード挿入口309に挿入されたビジターカード或いは会員カードを返却させて該カード受付け処理を終了する一方、受付け中のカードが存在しない場合には、カード挿入口309に挿入された会員カードまたはビジターカードの取り込み指示をカードリーダライタ327に出力して、挿入された会員カード或いはビジターカードをカードリーダライタ327のカードスロット内に取り込んで、該会員カード或いはビジターカードに記憶されている記憶データ、具体的には、当該会員カード或いはビジターカードの(会員)カードIDと会員ID(会員カードのみ)とプリペイド残額データ等を読み出す。
そして、受付けた会員カード又はビジターカードから読み出した(会員)カードIDとプリペイド残額データと装置IDとを含む認証要求をシステムコントローラに送信し、システムコントローラからの認証結果を受信するカード認証処理を実施する。
この認証要求の受信に応じてシステムコントローラは、受信した認証要求に含まれる(会員)カードIDが、図示しないカード管理テーブルに存在するか否かを判定し、存在する場合には、該(会員)カードIDに対応付けて該カード管理テーブルに記憶、管理されているプリペイド残額が、該受信した認証要求に含まれるプリペイド残額データ、すなわち、受付けた会員カード或いはビジターカードから読み出したプリペイド残額データから特定されるプリペイド残額に一致するか否かを判定し、一致することを条件に、認証結果として「認証OK」を返信するとともに、プリペイド残額が一致しない場合には「認証NG」を返信する。
システムコントローラから返信された認証結果が「認証NG」である場合には、受付けた会員カード或いはビジターカードの排出指示をカードリーダライタ327に出力して、挿入された会員カード或いはビジターカードを返却させてカード受付け処理を終了する一方、返信された認証結果が「認証OK」である場合には、プリペイド残額を対応するパチンコ機2の操作部に設けられた残額表示器に表示する。
そして、受付けたカードがビジターカードである場合には該カード受付け処理を終了して、ステップSa02〜Sa07の待機状態に戻る一方、受付けたカードが会員カードである場合には受付けた会員カードの会員IDを含む会員情報送信要求を会員管理コンピュータに送信することで、会員管理コンピュータに該会員カードの受付けがあったことを通知するとともに、該会員カードを所有する会員遊技者の会員情報を会員管理コンピュータから取得する会員情報取得処理を実施する。
そして、当該会員の台データ情報の集計を開始した後、該カード受付け処理を終了して、ステップSa02〜Sa07の待機状態に戻る。
また、プリペイド残額が残額表示器に表示されているステップSa02〜Sa07の待機状態において、遊技者が、貸出ボタンの操作を実施した場合には、制御ユニット328は、Sa03のステップにおいて貸出操作が有りと判断してステップSa09に進み、貸出処理を実施する。
この貸出処理においては、まず、挿入された会員カード或いはビジターカードから読み出して遊技者テーブルに記憶したプリペイド残額、或いは後述する入金処理にて遊技者テーブルに記憶したプリペイド残額が、本実施例における使用単位額となる100円であるか否かを判定し、プリペイド残額が100円未満である場合には該判定において「Yes」と判定されて、該貸出処理を終了してステップSa02〜Sa07の待機状態に戻る一方、プリペイド残額が100円以上である場合には、プリペイド残額(表示金額)が本実施例において貸出処理の払出単位金額として設定されている500円であるか否かを判定する。尚、以下の説明においても、残額表示器に表示されているプリペイド残額とは、遊技者テーブルのプリペイド残額の項目に格納されている金額を示す。
プリペイド残額が500円以上である場合には、払出金額玉貸処理を実施する一方、500円未満である場合には、表示金額玉貸処理を実施する。
この払出金額玉貸処理においては、払出金額となる500円に相当するパチンコ玉数の払出指示、具体的に本実施例においては、1玉のパチンコ玉の貸出単価が4円であるので、500円分に相当する125玉の払出指示を、対応するパチンコ機2に対して出力して該パチンコ玉数を払い出させる。
そして、残額表示器に表示されているプリペイド残額から、500円を減算更新するとともに、遊技者テーブルのプリペイド残額並びに受付け中の会員カード或いはビジターカードが存在するときには該受付け中の会員カード或いはビジターカードに記憶されているプリペイド残額データを、500円を減算更新した新たなプリペイド残額を特定可能なプリペイド残額データに更新した後、システムコントローラに対して、当該カードユニット3に固有に付与された装置IDと、受付け中の会員カード或いはビジターカードの(会員)カードIDと、使用金額とを含む貸出完了通知を送信して、システムコントローラのカード管理テーブルにて該(会員)カードIDに対応付けて記憶されているプリペイド残額から使用金額を減算更新させる。
そして、ビジターカードを受付け中であるか否かを判定し、ビジターカードを受付け中でない場合には該貸出処理を終了してステップSa02〜Sa07の待機状態に戻る一方、ビジターカードを受付け中である場合には、残額表示器に表示されている新たなプリペイド残額が0であるか否かを判定する。
そして、該判定においてプリペイド残額が0でない場合には、該貸出処理を終了してステップSa02〜Sa07の待機状態に戻る一方、プリペイド残額が0である場合には、当該プリペイド残額が0となったビジターカードをカードリーダライタ327の貯留部に回収して該貸出処理を終了し、ステップSa02〜Sa07の待機状態に戻る。
一方、表示金額玉貸処理においては、残額表示器に表示されているプリペイド残額の内、使用単位額である100円に当該使用単位額である100円の整数倍の金額で最大の金額、例えば、プリペイド残額が450円であれば、単位額となる100円の整数倍の金額で最大の金額となる4倍に該当する400円に相当するパチンコ玉数の払出指示、具体的に本実施例においては、1玉のパチンコ玉の貸出単価が4円であるので、400円分に相当する100玉の払出指示を、対応するパチンコ機2に対して出力して該パチンコ玉数を払い出させる。
そして、残額表示器に表示されているプリペイド残額から、パチンコ玉の玉貸に使用した金額である400円を減算更新するとともに、遊技者テーブルのプリペイド残額データ、並びに受付け中の会員カード或いはビジターカードが存在するときには該受付け中の会員カード或いはビジターカードに記憶されているプリペイド残額データを、400円を減算更新した新たなプリペイド残額(例えば50円)を特定可能なプリペイド残額データに更新した後、システムコントローラに対して、当該カードユニット3に固有に付与された装置IDと、受付け中の会員カード或いはビジターカードの(会員)カードIDと、400円とを含む貸出完了通知を送信して、システムコントローラにて(会員)カードIDに対応付けてカード管理テーブルに記憶されているプリペイド残額から400円を減算更新させる。そして、払出金額玉貸処理と同じく、ビジターカードを受付け中であるか否かを判定し、ビジターカードを受付け中でない場合には該貸出処理を終了してステップSa02〜Sa07の待機状態に戻る一方、ビジターカードを受付け中である場合には、残額表示器に表示されている新たなプリペイド残額が0であるか否かを判定して、プリペイド残額が0である場合には、当該プリペイド残額が0となったビジターカードをカードリーダライタ327の貯留部に回収して該貸出処理を終了し、ステップSa02〜Sa07の待機状態に戻る。
また、ステップSa02〜Sa07の待機状態において、遊技者が紙幣挿入口302から紙幣を投入した場合には、該紙幣の投入に伴う貨幣識別情報が紙幣識別ユニット321から制御ユニット328に出力されることで、制御ユニット328は、S4のステップにおいて紙幣の受付け有りと判断してステップSa10に進んで入金処理を実施する。
この入金処理においては、まず、入力された貨幣識別情報から投入された紙幣の投入金額を特定する。
そして、カードリーダライタ327に受付け中の会員カード或いはビジターカードが存在するか否かを判定し、受付け中の会員カード或いはビジターカードが存在しない場合には、特定した投入金額を、遊技者テーブルのプリペイド残額(0円を含む)に加算更新した後、該加算更新した入金金額(投入金額に同じ)と当該カードユニット3の装置IDとを含む入金通知をシステムコントローラに送信したのち、残額表示器に表示されているプリペイド残額を、遊技者テーブルのプリペイド残額に記憶されている加算更新後の新たな金額に更新表示して、該入金処理を終了してSa02〜Sa07の待機状態に戻る。
つまり、受付け中の会員カード或いはビジターカードが存在しない場合には、投入金額に相当するプリペイド残額が遊技者テーブルに記憶されることで、該プリペイド残額を遊技に使用できるようになる。尚、これらプリペイド残額が残っている状態で遊技を終了する場合には、後述するように、該残存しているプリペイド残額が記録されたビジターカードが発行される。
一方、受付け中の会員カード或いはビジターカードが存在する場合には、特定した投入金額を、受付け中の会員カード或いはビジターカード(並びに遊技者テーブル)に記憶されているプリペイド残額データから特定されるプリペイド残額に加算して、該プリペイド残額データを加算後の新たなプリペイド残額を特定可能なプリペイド残額データに更新した後、該入金金額(投入金額に同じ)と当該カードユニット3の装置IDと、受付け中の会員カード或いはビジターカードの(会員)カードIDとを含むカード入金通知をシステムコントローラに送信して、該システムコントローラのカード管理テーブルにおいて該(会員)カードIDに対応して記憶されているプリペイド残額に該入金金額を加算更新させたのち、残額表示器に表示されているプリペイド残額を、遊技者テーブル(受付け中の会員カード或いはビジターカード)のプリペイド残額に記憶されている加算更新後の新たな金額に更新表示して、該入金処理を終了してステップSa02〜Sa07の待機状態に戻る。
尚、本実施例では、入金処理を、加算更新前のプリペイド残額に依存することなく、実施できるようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら入金処理を、加算更新前のプリペイド残額が所定金額、例えば1000円以下となった場合にのみ、実施できるようにして、プリペイド残額が不必要に大きくなることで、該大きなプリペイド残額のビジターカードを紛失する等の遊技者の不利益や、遊技への過度ののめり込みを防止できるようにしても良い。
また、ステップSa02〜Sa07の待機状態において、遊技者が返却ボタンの操作を実施することで返却ボタンスイッチからの信号が制御ユニット328に入力された場合には、制御ユニット328は、ステップSa05において返却操作有りと判断してステップSa11に進み、返却・発行処理を実施する。
この返却・発行処理においては、まず、カードリーダライタ327に受付け中の会員カード或いはビジターカードが存在するか否かを判定し、存在しない場合には誤操作と判定して当該処理を終了し、ステップSa02〜Sa07の待機状態に戻る。
一方、存在する場合には、排出指示をカードリーダライタ327に出力することで、該カードリーダライタ327に受付け中の会員カード或いはビジターカードを、排出させて返却した後、該返却したカードが会員カードであるか否かを、遊技者テーブルに会員IDが記憶されているか否かにより判定する。
返却したカードがビジターカードである場合には、該返却したビジターカードのカードIDと当該カードユニット3の装置IDとを含む返却通知をシステムコントローラに送信して、カードIDから特定されるビジターカードが返却されたことをシステムコントローラに通知するとともに、該返却・発行処理を終了し、ステップSa02〜Sa07の待機状態に戻る。
また、返却したカードが会員カードである場合には、該返却した会員カードの会員カードID(システムコントローラの場合)または会員ID(会員管理コンピュータの場合)と当該カードユニット3の装置IDとを含む返却通知をシステムコントローラ並びに会員管理コンピュータに送信して、当該会員カードが返却されたことを通知するとともに、該返却・発行処理を終了し、ステップSa02〜Sa07の待機状態に戻る。尚、貯蓄玉数を使用するときにセットされる暗証暗号が照合済みである旨を示す照合済みフラグ等がセットされている場合には、該照合済みフラグが会員カードの返却とともにリセットされる。
一方、カードリーダライタ327に受付け中の会員カード或いはビジターカードが存在しない場合には、遊技者テーブルのプリペイド残額の項目に記憶されているプリペイド残額データから特定されるプリペイド残額、つまり、その時点で残額表示器に表示されているプリペイド残額が存在するか否かを判定し、プリペイド残額が存在しない場合、つまり、プリペイド残額が0円である場合には、該返却・発行処理を終了する一方、プリペイド残額が存在する、つまり0円ではない場合には、カードリーダライタ327の貯留部に貯留されているビジターカードを、カードリーダライタ327のカードスロットの読み出し位置まで移動させて、該発行に使用するビジターカードの記憶データ、具体的にはカードIDを読み出すとともに、遊技者テーブルのプリペイド残額の項目に記憶されているプリペイド残額データを該ビジターカードに書き込んで、プリペイド残額データを更新した後、当該ビジターカードをカード挿入口309から排出させて、その時点にて残額表示器に表示されているプリペイド残額を特定可能なプリペイド残額データが記憶されたビジターカードを遊技者に対して発行する。尚、貯留部に貯留されているビジターカードが存在しない場合には、表示部312にエラーを表示して、ビジターカードの挿入待ち状態となり、カード挿入口309から発行用のカードが挿入されることで、当該挿入されたビジターカードを発行に使用する。
そして、当該カードユニット3の装置IDと、発行するビジターカードから読み出したカードIDと、該ビジターカードに書き込み記憶したプリペイド残額データを含む発行通知を、システムコントローラに送信することにより、該システムコントローラにて、該発行されたビジターカードのカードIDに対応付けてカード管理テーブルに記憶されているプリペイド残額が発行されたビジターカードに記憶されているプリペイド残額に更新されることで、該ビジターカードを他のカードユニット3において使用できるとともに、図示しない精算装置にて精算できるようになる。
尚、本実施例では、前述の貸出処理において、会員カード或いはビジターカードに記憶されたプリペイド残額データをプリペイド残額が玉貸に使用される毎に逐次更新することで、返却操作時にプリペイド残額データを更新することなく会員カードやビジターカードを返却するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これらプリペイド残額が玉貸に使用される毎に会員カードやビジターカードのプリペイド残額データを更新せずに、遊技者テーブルのプリペイド残額の項目に記憶されているプリペイド残額データだけ更新しておいて、返却時においてその時点にて遊技者テーブルのプリペイド残額の項目に記憶されているプリペイド残額データをビジターカードのプリペイド残額データとして更新記憶して返却するようにしても良い。
また、前述したステップSa02〜Sa07の待機状態において、再プレイボタン319の操作を実施することで再プレイボタンスイッチ319aからの信号の入力があった場合には、制御ユニット328は、ステップSa06において再プレイ動作または再プレイ操作有りと判断してステップSa12に進み、再プレイ処理を実施する。
この再プレイ処理においては、まず、遊技者が会員であるか否かを、遊技者テーブルに会員IDの記憶が有るか否かにより判定し、会員IDの記憶が無い場合(遊技者が会員でない場合)には、該再プレイ処理を終了する一方、会員IDの記憶が有る場合(遊技者が会員である場合)には、RAM328b内に記憶されている暗証番号の照合済みの有無を示す照合済みフラグが、照合済みを示す「1」であるか否かを判定し、「1」でない場合(照合済みでない場合)には、暗証番号を受付けるためのテンキー等を含む図示しない暗証番号受付け画面を表示部312に表示して、暗証番号の受付けを実施する。
そして、該暗証番号受付け画面にて受付けた暗証番号と装置IDと遊技者テーブルに記憶されている会員IDとを含む貯蓄玉数出力要求を会員管理コンピュータに送信する。
この貯蓄玉数出力要求の受信に応じて会員管理コンピュータは、該会員管理コンピュータが有する会員情報テーブル(図示略)において受信した貯蓄玉数出力要求に含まれる会員IDに対応して記憶されている暗証番号と、受信した貯蓄玉数出力要求に含まれる暗証番号とを照合し、照合が一致したことを条件として、該会員IDに対応して会員情報テーブルに記憶されている貯蓄玉数を、貯蓄玉数出力要求の送信元のカードユニット3に対して返信する。尚、暗証番号が一致しない場合には、照合エラーが返信されることで、暗証番号が一致しない旨が表示部312に表示され、再プレイ処理が終了される。
このようにして会員管理コンピュータから取得された貯蓄玉数は、遊技者テーブルに格納されるとともに、照合済みフラグが照合済みを示す「1」に更新される。
このようにして照合済みフラグに「1」をセットした後、若しくは照合済みフラグに「1」がセットされていることを確認した後に、遊技者テーブルに記憶されている貯蓄玉数を表示部312に表示して、会員遊技者に該貯蓄玉数を報知した後、該貯蓄玉数が再プレイに設定されている再プレイ単位数、具体的に本実施例では、500円分に相当する125玉と、再プレイ手数料となる10玉との合計数である135玉以上存在するか否かを判定し、再プレイ単位数以上の貯蓄玉数が存在しない場合には、再プレイが不可である旨を示すメッセージを表示部312に表示した後、該再プレイ処理を終了する一方、再プレイ単位数以上の貯蓄玉数が存在する場合には、再プレイ表示部320(LED320a)を点灯して再プレイボタン319の操作が有効であることを会員に報知するとともに、表示制御基板329に対して、再プレイボタン319の操作を促すメッセージの表示要求を送信して、表示部312に再プレイボタン319の操作を促すメッセージを表示させた後、再プレイボタン319の操作待ち状態となる。
そして、所定時間内に再プレイボタン319の操作が無い場合には、該再プレイ処理を終了する一方、所定時間内に再プレイボタン319の操作が有った場合には、遊技者テーブルに記憶されている貯蓄玉数から、再プレイ単位数(135玉)を減算更新するとともに、再プレイ表示部320(LED320a)を消灯した後、再プレイ玉貸処理を実施する。この本実施例の再プレイ玉貸処理においては、再プレイ単位数(135玉)に対応するパチンコ玉数、具体的には、再プレイ単位数(135玉)から手数料を除いた125玉のパチンコ玉の払出指示を、対応するパチンコ機2に対して出力して該パチンコ玉数を払い出させる。
そして、該カードユニット3の装置IDと、遊技者テーブルに記憶されている会員IDとを含む再プレイ完了通知を会員管理コンピュータに対して送信することで、該会員管理コンピュータの会員情報テーブルにおいて該会員IDに対応して記憶されている貯蓄玉数から再プレイ単位数(135玉)を減算更新させた後、該再プレイ処理を終了する。
また、ステップSa02〜Sa07の待機状態において、遊技者がメニューボタン316の操作を実施することでメニューボタンスイッチ316aからの信号の入力があった場合には、制御ユニット328は、ステップSa07においてメニュー操作有りと判断してステップSa13に進み、メニュー表示処理を実施する。尚、カードユニット3が実行する後述する画像判定処理(図12参照)において、遊技者が同一か否かを判定するのみならず、遊技者のおおよその年齢と性別等を判定するようにし、メニュー表示処理を実施する際に、遊技者の年齢層や性別等に応じた特有のメニュー項目が表示されるようにしてもよい。
このメニュー表示処理において制御ユニット328は、まず、遊技者テーブルに記憶されているデータに基づいて、対応するパチンコ機2で遊技中の遊技者が会員であるか否か(会員IDが記憶されているか否か)を判定し、遊技者が会員でない場合(会員IDが記憶されていない場合)には、会員固有のメニュー項目を含まない「台データ」、「ランキング」、「お知らせ」の各メニュー項目のみを含むビジターメインメニュー(図4参照)を、ビジターメインメニュー表示指示を表示制御基板329に出力することにより、表示部312に表示させる一方、遊技者が会員である場合には、会員固有のメニュー項目である「ポイント表示」、「再プレイ」のメニュー項目と、RAM328b内に記憶されている当該会員の氏名を内在する歓迎メッセージを含む、図4に示す会員メインメニューを、会員メインメニュー表示指示を表示制御基板329に出力することにより表示部312に表示させる。
これら表示部312に表示された各メニュー項目は、遊技者が選択操作可能とされており、所定時間内にいずれかのメニュー項目が選択されない場合には、メニュー表示終了指示を表示制御基板329に出力することでメインメニューの表示が終了されてステップSa02〜Sa07の待機状態に戻る一方、所定時間内にいずれかのメニュー項目が選択された場合には、該選択されたメニュー項目に該当する処理を実行した後、ステップSa02〜Sa07の待機状態に戻る。
尚、メインメニュー中の「台データ」のメニューが選択された場合には、対応するパチンコ機2の台データ情報が表示される台データ表示処理が実施され、「ランキング」のメニューが選択された場合には、台データに基づく遊技場内のパチンコ機2のランキングがホールコンピュータから取得されて表示され、「お知らせ」のメニューが選択された場合には、お知らせ情報がホールコンピュータから取得されて表示され、「ポイント表示」のメニューが選択された場合には、受付け中の会員カードを所持する会員がその時点において獲得している来店ポイント数(遊技者テーブルに記憶されている来店ポイント数)が表示される。尚「再プレイ」メニューが選択された場合には、再プレイボタン319の操作と同じく、前述したステップSa12の再プレイ処理が実行される。
本実施例では、カードユニット3に設けられたCCDカメラ330に撮影された顔画像に基づいて、該カードユニット3に対応するパチンコ機2にて遊技する遊技者を判別できるようになっており、各遊技者が遊技を開始した時点、及び遊技を終了した時点を以下に説明する遊技者確認処理により確認し、遊技者テーブル、台データ情報テーブル、及び遊技単位情報テーブルを更新するようになっている。
次に、一定時間間隔(例えば100ミリ秒)毎にカードユニット3の制御ユニット328のCPU328aが実施する各処理に割り込んで実施される遊技者確認処理について説明する。図12に示すように、本実施例の遊技者確認処理では、先ず、制御ユニット328は、当該カードユニット3が接続されているパチンコ機2から出力される大当り中信号、確変中信号、時短中信号、賞球信号、始動信号及びアウト玉計数器26から出力されるアウト玉計数信号等の台データ情報の入力が有るか否かを判定する(ステップSb01)。台データ情報の入力が有る場合(ステップSb01;Yes)はステップSb02に進み、台データ情報の入力が無い場合(ステップSb01;No)はステップSb12に進む。
ステップSb12では、制御ユニット328の所定領域に設けられた非稼働判定タイマがタイマアップしたか否かを判定する。非稼働判定タイマがタイマアップしていない場合(ステップSb12;No)は、ステップSb01に戻り、以降、ステップSb01にて台データ情報の入力有りと判定するか、ステップSb12にて非稼働判定タイマがタイマアップしたと判定するまで、Sb01とSb12のステップを巡回実施する。非稼働判定タイマがタイマアップした場合(ステップSb12;Yes)は、例えば、大当り中信号、確変中信号、時短中信号等に基づいて非稼働判定処理を実施する(ステップSb13)。この非稼働判定処理では、具体的には、大当り中信号、確変中信号、時短中信号に基づいて台データ情報テーブルの遊技状態が大当り遊技状態、確変状態、時短状態となっていれば、遊技者がパチンコ機2から一時離席しただけの遊技中(稼働中)だと判定し、遊技状態が通常遊技状態となっていれば、遊技者がパチンコ機2での遊技を終了した非稼働状態だと判定する。尚、非稼働判定処理において、顔画像をCCDカメラ330により撮影し、遊技者が離席してその顔画像が撮影されなかったことを条件に、遊技者がパチンコ機2での遊技を終了した非稼働状態だと判定するようにしてもよい。
そして、ステップSb14においては、ステップSb13の処理において当該カードユニット3が接続されているパチンコ機2が非稼働状態と判定したか否かを判断する。当該カードユニット3が接続されているパチンコ機2が非稼働状態と判定されていない、つまり、稼働状態であると判定された場合(ステップSb14;No)は、非稼働判定タイマをリセットして(ステップSb15)、遊技者確認処理を終了する。また、当該カードユニット3が接続されているパチンコ機2が非稼働状態と判定された場合(ステップSb14;Yes)は、遊技者が遊技を終了したものとし、台データ情報テーブルの遊技状態を「非稼働中」に更新する(ステップSb16)。
このときステップSb17(遊技情報送信手段)において、遊技単位情報テーブルの終了時間を更新し、この遊技単位情報テーブルに基づいて生成された遊技者の遊技時間等、及び後述するステップSb04にてCCDカメラ330によって撮影されてRAM328bに比較用顔画像データとして記憶された顔画像データを含む遊技単位情報を顧客管理コンピュータ110に送信するとともに、遊技者テーブル及び遊技単位情報テーブルをリセットする遊技終了処理を実施し、遊技者確認処理を終了する。尚、カードユニット3から遊技単位情報を受信した顧客管理コンピュータ110は、遊技単位情報から生成した遊技者の遊技時間や使用金額等や、遊技機の機種名やスペックや当該遊技場を識別する遊技場ID(遊技場特定情報)等、及び遊技者の顔画像データを含む遊技情報を中央集計会社の中央管理装置150に送信する。
また、ステップSb01において台データ情報の入力があった場合には、ステップSb02に進み、このステップSb02にて台データ情報テーブルの遊技状態を参照して、稼働状態であると判定された場合(ステップSb02;No)はステップSb07に進み、非稼働状態であると判定された場合(ステップSb02;Yes)はステップSb03に進む。
また、ステップSb03では、台データ情報テーブルの遊技状態を「稼働中」に更新する。そして、ステップSb04では、当該カードユニット3に設けられたCCDカメラ330によって遊技者の顔画像を撮影する。このCCDカメラ330によって撮影された新規の顔画像は、制御ユニット328のRAM328bに一時的に比較用顔画像データとして記憶されるようになっている。尚、制御ユニット328のRAM328bには、CCDカメラ330によって撮影される顔画像のうち、1回前に撮影された前回の顔画像が遊技者顔画像データとして記憶されている。これら顔画像に対応付けて前述した遊技者テーブルの顔画像データIDが付与されている。尚、以下のステップを実行することにより、CCDカメラ330によって撮影される顔画像のうち、前回の顔画像と新規の顔画像が同一なら、遊技者が一時的に離席したものと判定し、前回の顔画像と新規の顔画像が同一でなければ、前回の遊技者が離席して異なる遊技者が新規に着席したものと判定する。
次に、ステップSb05では、制御ユニット328のCPU328aが、RAM328bに記憶された前回の顔画像である遊技者顔画像データと、ステップSb04にて撮影された新規の顔画像である比較用顔画像データとを比較して、前回撮影された遊技者と新規に撮影された遊技者が同一か否かを判定する画像判定処理を行う。この画像判定処理では、遊技者顔画像データと比較用顔画像データとの類似度を算出し、この類似度が同一判定閾値以上である場合には、撮影された人物が同一人物であると判定し、類似度が同一判定閾値以下である場合には、撮影された人物が同一人物ではないと判定する。
尚、本実施例の類似度としては、双方の顔画像データに基づく顔画像における各種特徴量を抽出し、該抽出した各種特徴量の一致状況に基づいて類似度を算出する。より詳細には、CPU328aは、各顔画像データに基づく顔画像について、例えば、目と目の間隔、あごから額までの長さと、あごから鼻までの長さの比率などの各種の顔の特徴量に基づいて、それぞれの差分和、平均比率、または比率和などを類似度として求める。
更に、本実施例では、新規の顔画像である比較用顔画像データを前回の顔画像である遊技者顔画像データと比較しているが、前回の顔画像である遊技者顔画像データは、1枚の顔画像に限らず、過去数回撮影された数枚の顔画像を記憶するようにして、この数枚の顔画像のぞれぞれと、比較用顔画像データである新規の顔画像とを比較するようにしてもよく、このようにすれば、前回の1枚の顔画像の画像写りが悪くても、過去数回の他の顔画像が鮮明であれば、良好な判定ができるようになる。尚、この判定に用いる過去数回分の顔画像は、パチンコ機2が稼働状態であっても、遊技者の顔画像を所定時間毎に撮影する遊技者撮影処理を各処理に割り込ませるようにして取得する。また、顔画像を撮影する際に所定間隔毎に連写撮影を行って複数の新規の顔画像で構成される比較用顔画像データを生成し、この比較用顔画像データを遊技者顔画像データと比較するようにしてもよい。
そして、ステップSb06において、ステップSb05の処理で前回撮影された遊技者と新規撮影された遊技者が同一人物ではないと判定した場合には(ステップSb06;No)、ステップSb18に進む。また、前回撮影された遊技者と新規撮影された遊技者が同一人物であると判定した場合には(ステップSb06;Yes)、ステップSb07に進む。
ステップSb07においては、ステップSb01にて入力があった台データ情報に基づいて台データ情報テーブルを更新する。そして、総打込玉数の更新が有るか否かを判定する(ステップSb08)。尚、総打込玉数の更新が有るか否かは、アウト玉計数器26から入力されたアウト玉計数信号に基づいて台データ情報テーブルが更新されたか否かを判定すれば良い。総打込玉数の更新が有る場合(ステップSb08;Yes)は、非稼働判定タイマをリセットして(ステップSb09)ステップSb10に進み、総打込玉数の更新が無い場合(ステップSb08;No)は、ステップSb10に進む。
ステップSb10においては、遊技状態に変化があるか否か、つまり、Sb07の台データ情報の更新において対応するパチンコ機2から出力される大当り中信号、確変中信号、時短中信号の図示しない入力端子1〜3への入力状態に変化があったか否かを判定する。遊技状態に変化がある場合(ステップSb10;Yes)は、台データ情報テーブルに記憶されている、対応するパチンコ機2から出力される大当り中信号、確変中信号、時短中信号の図示しない入力端子1〜3への入力状態に基づく現在の遊技状態(本日のみ)と、最新の遊技状態データ(左のビットから順に入力端子1〜入力端子3の入力状態、0:LOW/未接続、1:HIGH、本日のみ)並びに前回の遊技状態データ(最新の遊技状態データに更新される前の遊技状態データ、本日のみ)、営業開始時点からの総打込玉数、総賞球数、差玉数(総打込玉数−総賞球数)、総始動回数、大当り状態の発生が識別される毎にリセットされて大当りの発生後からの始動回数である当り後始動回数、営業開始時点からの大当りの発生回数である大当り回数、営業開始時点からの確変状態の発生回数である確変回数と、営業開始時点からの時短状態の発生回数である時短回数と、通常遊技状態において発生した大当りから次に通常遊技状態となるまでに発生した大当りの回数である連荘回数からなる台データ情報をシステムコントローラに送信する台データ情報送信処理を実施して(ステップSb11)、遊技者確認処理を終了し、遊技状態に変化が無い場合(ステップSb10;No)は、遊技者確認処理を終了する。
また、ステップSb06において、ステップSb05の処理で前回撮影された遊技者と新規撮影された遊技者が同一人物ではないと判定した場合には(ステップSb06;No)、ステップSb18に進み、このステップSb18にて撮影した新規の顔画像に顔画像データIDを付与し、新規の顔画像を新たに遊技を開始した別の遊技者の遊技者顔画像データとしてRAM328bに登録する。そして、ステップSb19において、遊技者テーブルに新規の顔画像データIDを登録するとともに、遊技単位情報テーブルの開始時間を登録するとともに該遊技単位情報テーブルの更新を開始する遊技開始処理を実施し、遊技者確認処理を終了する。
次に、中央集計会社に設置される中央管理装置150、及び各遊技場に設置される顧客管理コンピュータ110について詳述する。各遊技場の顧客管理コンピュータ110は、中央集計会社の中央管理装置150と、通信回線を通じて双方向のデータ通信可能に接続されている(図1参照)。
図5は、中央管理装置150及び顧客管理コンピュータ110のそれぞれの記憶装置(図示略)における記憶内容を示す図である。中央管理装置150の記憶装置には、遊技履歴テーブル(図6(a)参照)と、遊技場情報テーブル(図6(b)参照)と、生体情報テーブル(図7参照)と、中央顧客情報テーブル(図8参照)とが記憶されている。顧客管理コンピュータ110には、遊技場顧客情報テーブル(図9参照)が記憶されている。
尚、中央集計会社に設置される中央管理装置150には、各遊技場に設置される顧客管理コンピュータ110から顧客に関する顔画像データを含む各種情報である遊技情報が送信されるようになっている。後述するように、中央管理装置150は、顧客管理コンピュータ110から受信した遊技情報に基づいて各種テーブルを更新するようになっている。また、遊技場の顧客管理コンピュータ110は、前述したカードユニット3から受信した遊技単位情報に基づいて遊技情報を生成する。この遊技情報には、前述の遊技者確認処理においてカードユニット3のCCDカメラ330により撮影された遊技者の顔画像データ、遊技者が遊技中に会員カードを使用した場合には会員ID、遊技を行ったパチンコ機2の機種やスペックやジャンルやレート、及び遊技者が遊技を行った遊技時間や使用金額や獲得玉数や大当り回数などの各種情報が含まれている。さらに遊技情報には、遊技者が遊技を行った遊技場を識別するための遊技場ID、及び遊技者が遊技を行った年月日の各種情報も含まれている。
尚、顧客管理コンピュータ110は、各カードユニット3から受信した遊技単位情報に基づいて遊技情報を生成した際に、各遊技情報を一時的に記憶しておき、これら遊技情報を所定のタイミングで中央管理装置150に送信するようにしている。例えば、顧客管理コンピュータ110は、閉店時若しくは所定時間毎に遊技情報を送信するようにしてもよい。また、顧客管理コンピュータ110は、中央管理装置150に遊技情報を送信する際に、予め中央管理装置150に情報送信許諾要求を送信し、中央管理装置150から送信許諾を得た場合にのみ、遊技情報を送信するようにしてもよい。
図7に示すように、中央管理装置150の生体情報テーブル(生体情報記憶手段)には、受信した遊技情報に含まれる顔画像データ(記憶済生体情報)が生体情報ID(遊技者識別情報)に対応付けて記憶されている。この生体情報テーブルでは、後述するテーブル更新処理において、同一の遊技者の顔画像データとして特定された複数枚の顔画像データが1つの生体情報IDに対応付けて記憶されている。尚、生体情報テーブルには、撮影日が最も新しい顔画像データから順に、最大で5つの顔画像データFDDai〜FDDei(ただしi=1、2、3、…、n)が記憶されている。
図8に示すように、中央管理装置150の中央顧客情報テーブルには、生体情報IDに対応付けて、中央管理装置150が生体情報テーブルの生体情報IDに対応する顔画像データの画像判定を行うことにより取得した遊技者のおおよその年齢と性別が登録されるとともに、顔画像データが撮影された遊技場の遊技場ID及び遊技者が遊技中に会員カードを使用した場合には会員IDが登録されている。尚、遊技者が遊技中に会員カードを使用しなかった場合には、会員IDの項目はブランクになる。更に尚、中央顧客情報テーブルに生体情報IDと会員IDが登録されている場合において、生体情報IDに対応する顔画像データの遊技者と、使用した会員カードの会員IDが異なっているときに、その旨をチェックする項目を中央顧客情報テーブルに設けるようにしてもよい。このようにすれば、本来の会員カードの所有者が他人に会員カードを貸して使用したときなどに、その旨を遊技場の管理者が発見することが可能になる。
図6(a)に示すように、中央管理装置150の遊技履歴テーブルには、生体情報IDに対応付けて、遊技者が遊技を行った年月日、遊技を行った遊技場の遊技場ID、遊技者が遊技中に会員カードを使用した場合には会員ID、遊技を行ったパチンコ機2の機種やスペックやジャンルやレート、及び遊技者が遊技を行った遊技時間や使用金額や獲得玉数や大当り回数等のデータが登録されている。
図6(b)に示すように、中央管理装置150の遊技場情報テーブルには、遊技場IDに対応付けて、後述する各種集計ページ(図14〜図18参照)を生成するための各遊技場の情報である遊技場名、遊技場の所在地、遊技場の最寄駅、該最寄駅がある鉄道の沿線、遊技場が営業している地域などが登録されている。尚、これら最寄駅、沿線、地域などの属性が後述する集計ページにおいて各遊技場を比較するためのグループとして用いられるようになっている。更に、遊技場情報テーブルには、遊技場IDに対応付けて、各遊技場の管理者が集計ページにアクセスするための暗証番号である管理passが登録されている。
尚、中央管理装置150は、遊技場の顧客管理コンピュータ110から遊技情報を受信し、各種テーブルを更新した後、受信した遊技情報に含まれる遊技者の顔画像データに対応する生体情報IDを含む顧客情報を顧客管理コンピュータ110に返信する。この顧客情報には、生体情報IDに対応付けて会員IDが含まれている。尚、遊技者が会員カードを使用しなかった場合、つまり前述した顧客管理コンピュータ110から送信される遊技場情報に会員IDが含まれていなかった場合には、生体情報IDに対応付けて、中央管理装置150が顔画像データの画像判定を行うことにより取得した遊技者のおおよその年齢と性別が顧客情報に含まれるようになっている。
図9に示すように、顧客管理コンピュータ110の遊技場顧客情報テーブルには、中央管理装置150から送信された顧客情報に含まれる生体情報IDが登録されている。更に、遊技者が当該遊技場にて会員登録を行っている場合には、生体情報IDに対応付けて、会員IDと遊技者が登録した氏名と住所と年齢と性別が登録される。尚、遊技者が当該遊技場にて会員登録を行っていない場合には、会員IDと氏名と住所の項目はブランクとなるとともに、年齢と性別の項目には、前述した顧客情報に含まれている中央管理装置150が生体情報テーブルの生体情報IDに対応する顔画像データの画像判定を行うことにより取得した遊技者のおおよその年齢と性別が登録される。
次に、中央管理装置150が、遊技場の顧客管理コンピュータ110から遊技情報を受信した際に実行するテーブル更新処理について説明する。図13に示すように、本実施例のテーブル更新処理では、先ず、ステップSc01において、中央管理装置150は、受信した遊技情報に含まれる顔画像データと、生体情報テーブルに登録されている全ての顔画像データFDDiとの類似度を算出し、該算出した類似度で最も高い値である顔データ、つまり、同一と思われる顔データを特定する同一顔画像データ特定処理(照合判定手段)を行う。
尚、本実施例の類似度としては、双方の顔画像データに基づく顔画像における各種特徴量を抽出し、該抽出した各種特徴量の一致状況に基づいて類似度を算出する。この算出手段は、前述したカードユニット3のCPU328aが実施するものと同様のものでよい。
そして、ステップSc02に進み、生体情報テーブルに登録されている特定された顔画像データFDDiと、受信した遊技情報に含まれる顔画像データの遊技者の類似度が、同一判定閾値以上であるか否か、つまり、同一判定閾値以上の類似度である顔画像データFDDiがあるか否かを判定することにより、両顔画像データの遊技者が同一人物か否かを特定する判定を行う。
この判定の結果、両顔画像データの遊技者が同一人物である場合には(ステップSc02;Yes)、ステップSc03に進む。また、両顔画像データの遊技者が同一人物でない場合には(ステップSc02;No)、ステップSc06に進む。
ステップSc06(追加記憶処理手段)においては、受信した遊技情報に含まれる顔画像データの遊技者が新規の遊技者であるとして、生体情報テーブルの生体情報IDのうち、未使用の生体情報IDに対応付けて受信した遊技情報に含まれる顔画像データを登録する。そして、中央顧客情報テーブルには、生体情報IDを登録するとともに該生体情報IDに対応付けて、顔画像データの画像判定を行うことにより特定した当該遊技者のおおよその年齢と性別が登録されるとともに、遊技者が遊技中に会員カードを使用した場合には会員ID、及び遊技を行った遊技場の遊技場IDが登録される(ステップSc07)(遊技履歴記憶手段)。更に、新規の遊技者用の遊技履歴テーブルを作成し(ステップSc08)、ステップSc05に進む。
前述のステップSc02の判定の結果、両顔画像データの遊技者が同一人物である場合、つまり、同一人物の顔画像データが既に登録されている場合には(ステップSc02;Yes)、ステップSc03に進み、受信した遊技情報に含まれる顔画像データが最新の遊技者の顔画像データであるとして、該顔画像データを生体情報テーブルの生体情報IDに対応付けて記憶する更新処理を行う。尚、このとき、生体情報テーブルに記憶された当該遊技者の最も古い顔画像データは生体情報テーブルから削除されるようになっており、常時最新の顔画像データを含めた数枚の顔画像データが生体情報テーブルに記憶されるようになっている。
そして、中央顧客情報テーブルには、生体情報IDに対応付けて、遊技者が遊技中に会員カードを使用した場合には会員ID、及び遊技を行った遊技場の遊技場IDが登録され(ステップSc04)(遊技履歴記憶手段)、ステップSc05に進む。
ステップSc05(遊技履歴記憶手段)において、遊技履歴テーブルには、生体情報IDに対応付けて、遊技者が遊技を行った年月日、遊技を行った遊技場の遊技場ID、遊技者が遊技中に会員カードを使用した場合には会員ID、遊技を行ったパチンコ機2の機種やスペックやジャンルやレート、及び遊技者が遊技を行った遊技時間や使用金額や獲得玉数や大当り回数等のデータが登録される。
次に、各遊技場の管理者が、自店に来場した遊技者の動向を把握する場合について図14から図18を用いて説明する。
先ず、遊技場の管理者は、遊技場に設置された顧客管理コンピュータ110を用いて中央集計会社の中央管理装置150にアクセスすると、中央管理装置150(集計手段)はログインページ(図示略)を配信し、遊技場の管理者は、自店の遊技場IDと管理者passを入力して当該遊技場専用に作成された集計ページにログインする。
このログインに基づいて、中央管理装置150は、ログインページにて受付けた遊技場IDに対応付けて前述した遊技場情報テーブルに記憶されている管理者passを特定し、ログインページにて受付けた管理者passとの照合処理が実施される。この照合処理における照合が一致した場合には、図14に示す各集計ページを選択するための選択用ページを配信する。この選択用ページには、「特定顧客の来店回数集計ページ」と「会員・ビジター来店人数の集計ページ」と「各地域の来店人数の集計ページ」と「機種別稼働率の集計ページ」の各選択入力部が設けられる。そして、中央管理装置150は、中央顧客情報テーブルの各生体情報IDに対応付けて記憶されている遊技場IDを参照し、前記アクセスした遊技場IDが対応付けられている全ての生体情報IDを抽出する顧客抽出処理を行う。
また、遊技場の管理者が前述の選択用ページにおいて、「特定顧客の来店回数集計ページ」を選択入力した場合には、生体情報テーブルに登録されている前記抽出された生体情報IDに対応付けられた複数の顔画像データのうち、最新の顔画像データを抽出し、これら抽出した各顔画像データをサムネイル表示した特定顧客選択ページ(図示略)を表示する。この特定顧客選択ページでは、各サムネイル表示が選択項目となっている。更に、これらサムネイル表示とともに、自店と比較した他店の遊技場を選択するための選択項目と比較した所定期間を設定する項目も設けられている。
そして、遊技場の管理者が特定の遊技者のサムネイルを選択入力すると、該遊技者が当店に来店した回数と、該遊技者が自店が所属する地域(グループ)の他店に来店した回数とを比較した「特定顧客の来店回数集計ページ」が表示される(図15参照)。尚、中央管理装置150は、「特定顧客の来店回数集計ページ」を表示する際に、遊技場情報テーブルにおいて、各遊技場IDに対応付けられた地域の項目を参照し、自店が所属する地域と同じ地域に所属する他の遊技場の遊技場IDを抽出する。そして、遊技履歴テーブルを参照し、特定された遊技者の生体情報IDに対応付けられた来場した年月日及び遊技場IDの項目に基づいて、「特定顧客の来店回数集計ページ」を生成する。例えば、遊技履歴テーブルにおける年月日の項目から集計する期間を指定し、該指定された期間内にある各遊技場IDの登録数を抽出する。このとき同日に1つの遊技場IDが登録されている場合、つまり同日に複数回遊技を行っている場合には、1回の来店とカウントして登録数を抽出するようになっている。そして、各遊技場IDに対応した各遊技場の来店回数が集計される。
尚、前記顧客抽出処理が行われることによって、前述したサムネイル表示は、自店に来場した遊技者のみを表示するようになっており、他店に来場した遊技者で自店に来場していない遊技者は表示しないようになっている。つまり各遊技場の管理者は、自店に一度も来店していない遊技者に関する顔画像等の情報は、「特定顧客の来店回数集計ページ」により参照できないようになっている。
図15に示すように、「特定顧客の来店回数集計ページ」(集計結果出力手段)には、生体情報IDが表示されるとともに、生体情報テーブルに記憶された遊技者の顔画像と、中央顧客テーブルに基づいて生成された会員IDと氏名と年齢と性別と来店回数と最終来店日の項目が表示される。更に、自店の来店回数と他店の来店回数を比較した円グラフも表示される。また、この遊技者の遊技履歴を表示するための「この方の遊技履歴」の選択入力部も設けられており、この選択入力部を選択すると、遊技履歴テーブルに基づいて生成された遊技者の遊技履歴が表示されるようになっている。尚、この遊技履歴の表示は、自店の遊技履歴を表示するのみならず、当該遊技者が他店において遊技を行った遊技履歴を比較可能に表示するようにしてもよい。更に尚、自店の来店回数と他店の来店回数を比較するのみならず、自店における遊技時間と他店における遊技時間を比較できるように表示してもよい。また、自店と他店とを比較するのみならず、遊技者が遊技を行ったパチンコ機2の機種やスペック等を比較できるように表示し、各機種のパチンコ機2における遊技時間、または各スペックのパチンコ機2の遊技時間を比較できるようい表示して、遊技者の好むパチンコ機2の機種やスペック等を遊技場の管理者が把握できるようにしてもよい。
また、遊技場の管理者が前述の選択用ページにおいて、「会員・ビジター来店人数の集計ページ」を選択入力した場合には、自店における会員・ビジター来店人数を示す集計ページが表示される(図16参照)。尚、中央管理装置150は、「会員・ビジター来店人数の集計ページ」を表示する際に、遊技履歴テーブルを参照し、当該遊技場の遊技場IDが対応付けられている生体情報IDを参照し、更に年月日の項目を参照して先々月及び先月のそれぞれの期間に来場した人数(来店人数)を集計する。例えば、遊技履歴テーブルにおける年月日の項目から集計する期間を指定し、該指定された期間内にある各遊技場IDが登録された生体情報IDを抽出することで、該期間内に来場した各遊技場の来店人数を集計する。尚、比較対象とする月は、適宜選択できるようにしてもよい。
このとき、中央管理装置150は、遊技履歴テーブルに記憶された特定された当該遊技場の遊技場ID、会員ID、及び年月日の項目を参照し、会員IDが付与されている遊技者に関するデータを「会員」の来店人数として集計する。また、会員IDが付与されていない遊技者の過去の全て年月日の項目を参照して、遊技者の来店回数が所定回数以上か否かを判定し、来店回数が所定回数(所定の閾値)以上の遊技者を「高来店ビジター」として集計し、それ以外の所定回数(所定の閾値)以下の遊技者を「低来店ビジター」として集計する。尚、本実施例では、「高来店ビジター」及び「低来店ビジター」の判定の基準として、例えば、来店回数が月に3回以上ならば「高来店ビジター」として判定し、来店回数が月に3回以下ならば「低来店ビジター」として判定している。
図16に示すように、「会員・ビジター来店人数の集計ページ」(集計結果出力手段)には、自店における先々月と先月(本実施例では4月と5月)における来店人数を比較できる円グラフが表示される。そして、各円グラフは、「会員」と「高来店ビジター」と「低来店ビジター」の来店人数の割合に区切られて表示される。
また、遊技場の管理者が前述の選択用ページにおいて、「各地域の来店人数の集計ページ」を選択入力した場合には、自店が所属する地域(グループ)の来店人数を示す集計ページが表示される(図17参照)。尚、中央管理装置150は、「各地域の来店人数の集計ページ」を表示する際に、遊技場情報テーブルにおいて、各遊技場IDに対応付けられた地域の項目を参照し、自店が所属する地域と同じ地域に所属する他の遊技場の遊技場IDを抽出する。そして、遊技履歴テーブルを参照して抽出した遊技場IDが対応付けられている生体情報IDを参照し、更に年月日の項目を参照して先々月及び先月のそれぞれの期間に来場した各遊技場の人数(来店人数)を集計する。例えば、遊技履歴テーブルにおける年月日の項目から集計する期間を指定し、該指定された期間内にある各遊技場IDが登録された生体情報IDを抽出することで、該期間内に来場した各遊技場の来店人数を集計する。尚、比較対象とする期間は、適宜選択できるようにしてもよい。
図17に示すように、「各地域の来店人数の集計ページ」(集計結果出力手段)には、自店と他店における先々月と先月(本実施例では4月と5月)における来店人数を比較できる円グラフが表示される。そして、各円グラフは、「当店」(自店)の来店人数と、地域内における他の遊技場を合計した「他店」の来店人数の割合に区切られて表示される。尚、遊技場情報テーブルにおける地域の項目は、顧客となる遊技者が行動すると思われる行動範囲を予測して、当該予測に基づいて適宜設定可能である。また、本実施例では、自店と他店とを比較する際に、地域(グループ)毎に集計しているが、遊技場情報テーブルに基づいて、所在地(グループ)毎に集計してもよいし、最寄駅(グループ)毎に集計してもよいし、鉄道沿線(グループ)毎に集計してもよい。尚、自店に来店した遊技者が1度でも他店に来店したことがある場合には、その他店のリストが表示され、そのリストから所定の他店を選択して、当該他店と自店とを比較できるようにしてもよい。更に尚、先々月と先月における来店人数を比較できる円グラフを表示する際に、各地域の内で最も来店人数が増えた店舗を特定できるように、円グラフ中において、最も増えた店舗の色彩を他の店舗とは異なる表示としてもよい。
また、遊技場の管理者が前述の選択用ページにおいて、「機種別稼働率の集計ページ」を選択入力した場合には、「機種別稼働率の集計ページ」が表示され、自店と自店が所属する地域(グループ)の他店において、先々月と先月(本実施例では4月と5月)における機種別の遊技機の稼働率を示す表が表示される(図18参照)。尚、中央管理装置150は、「機種別稼働率の集計ページ」を表示する際に、遊技履歴テーブルを参照し、年月日の項目及び遊技機種の項目を参照して先々月及び先月のそれぞれの期間に稼働した各機種の稼働率を集計する。例えば、遊技履歴テーブルにおける年月日の項目から集計する期間を指定し、該指定された期間内にある各機種に関する遊技時間を抽出し、この各機種の遊戯時間により稼働率を算出し、各機種の稼働率を集計する。尚、比較対象とする月は、適宜選択できるようにしてもよい。
図18に示すように、「機種別稼働率の集計ページ」(集計結果出力手段)には、自店と他店における先々月と先月(本実施例では4月と5月)における各機種の稼働率を示す表が表示される。更に、各機種に対応付けて、各機種の稼働率が先々月と先月とで変化したか否かを示す「変化」の項目も表示される。遊技場の管理者は、この「変化」の項目を参照することで、いずれの機種の人気が上昇したか否かを把握することができる。
尚、本実施例は、前述したような集計ページを例示したが、遊技場の管理者がアクセスできるページはこれらの集計ページ以外にも、遊技者の年齢別や性別に応じて集計したページであってもよいし、遊技機に関する機種やスペックやジャンルやレート毎に、各遊技機の稼働状況を比較できる態様で集計されたページであってもよい。
以上、本実施例における遊技用システムにあっては、カードユニット3にて(生体情報取得手段)にて取得した顔画像データ(生体情報)に基づいて各遊技者を識別することが可能となり、複数の遊技場に来場する遊技者が同一人物である場合には、この遊技者の生体情報ID(遊技者識別情報)に対応付けて遊技情報(遊技機関連情報)と遊技場ID(遊技場特定情報)とが遊技履歴テーブルに記憶されるため、例えば、一の遊技者について、グループ内の一の遊技場と他の遊技場の来店回数等を比較することができるようになるので、グループ内の複数の遊技場に亘った遊技者の動向を容易に把握することができる。
また、中央管理装置150が生体情報テーブルを記憶し、この中央管理装置150にて同一顔画像データ特定処理等が実行され、中央管理装置150(管理コンピュータ)においてのみ、大量に記憶された顔画像データとの比較判定が実施されるので、中央管理装置150にだけ大容量の顔画像データを記憶しておけば良く、各遊技場の顧客管理コンピュータ110に顔画像データを記憶しておく必要がないので、顔画像データを記憶するためのシステム全体に必要となる記憶容量を最小限にできるとともに、一の遊技場にて取得された顔画像データが他の遊技場の顧客管理コンピュータ110に記憶されることがないため、各遊技場の顧客管理コンピュータ110から各遊技場と無関係の遊技者の顔画像データが流出する等の危険がないので、システムのセキュリティ性を向上できる。
また、本実施例の「会員・ビジター来店人数の集計ページ」や「各地域の来店人数の集計ページ」において、所定期間を1ヶ月とした場合であれば、先々月と先月の集計された来店人数(遊技機関連情報)を比較することができ、先月の来店人数が先々月よりも増加しているか否かの傾向を、一の遊技場である自店と他の遊技場である他店とで容易に把握できるようになるので、これらの情報を遊技場の経営に活かすことができる。
また、本実施例の「機種別稼働率の集計ページ」において、機種やスペックなどのパチンコ機2(遊技機)の属性毎に集計された稼働率(遊技機関連情報)を比較することができ、稼働率がパチンコ機2の属性でどのように変化しているのかを、一の遊技場である自店と他の遊技場である他店とで容易に把握できるようになるので、これらの情報をパチンコ機2の入れ替え等の遊技場の経営に活かすことができる。
また、本実施例の「特定顧客の来店回数集計ページ」において、各遊技者毎に、一の遊技場である自店にて各遊技者が遊技を行った回数(来店回数)や遊技機の遊技時間や稼働時間や勝ち負けなどの遊技履歴(遊技機関連情報)と、他の遊技場である他店の遊技履歴とを比較することが可能となり、各遊技者の動向を容易に把握することができる。
また、本実施例の「会員・ビジター来店人数の集計ページ」において、会員IDが付与されている遊技者に関するデータを「会員」の来店人数として集計するとともに、それ以外の遊技者の来店回数が所定回数以上か否かを判定し、来店回数が所定回数(所定の閾値)以上の遊技者を「高来店ビジター」として集計し、それ以外の所定回数(所定の閾値)以下の遊技者を「低来店ビジター」として集計することで、「高来店ビジター」(高来場遊技者)と「低来店ビジター」(低来場遊技者)の動向が把握して市場調査に役立てることができる。尚、会員か否かを識別せずに、単に、来店回数が所定回数(所定の閾値)以上の「高来店ビジター」と、それ以外の「低来店ビジター」とを比較できるように集計するようにしてもよい。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
例えば、前記実施例では、中央管理装置150は中央集計会社に設置され、各遊技場の顧客管理コンピュータ110に接続されているが、本発明はこれに限定されず、中央管理装置150が有する各種顧客情報を集計する機能を、各遊技場A〜Nの顧客管理コンピュータ110にもたせてもよい。
また、前記実施例では、各遊技者を特定するための生体情報としてカードユニット3のCCDカメラ330にて撮影した顔画像データを用いているが、本発明はこれに限定されず、顔画像以外にも、遊技者の静脈や指紋や虹彩などの画像データを生体情報として用いてもよい。尚、遊技者の静脈や指紋や虹彩の画像データを取得する手段は、従来公知の生体認証装置に用いられている手段でよい。
また、前記実施例では、遊技場情報テーブルに登録された最寄駅、沿線、地域などの地理的な区分けをした属性が各遊技場を比較するためのグループとして用いられるが、本発明はこれに限定されず、グループ分けの基準としては、同一機種のパチンコ機を導入した遊技場を1つのグループとして各遊技場を比較するようにしてもよいし、共通の経営母体を有する系列店同士を1つのグループとして各遊技場を比較するようにしてもよい。更に、遊技場の管理者が比較したい他の複数の遊技場を1つのグループとして任意に設定できるようにしてもよい。
また、前記実施例では、前述したように、カードユニット3が遊技終了を判断したときにカードユニット3が遊技単位情報を送信することで、顧客管理コンピュータ110が、遊技場ID及び遊技者の顔画像データを含む遊技情報を中央集計会社の中央管理装置150に送信し、中央管理装置150がテーブル更新処理を実行し、受信した遊技情報に基づいて中央管理装置150が遊技履歴テーブルを更新する形態、つまり、本発明の遊技履歴記憶手段が、前記照合判定手段により類似すると判定されたことを条件に、該類似すると判定された生体情報の遊技者識別情報に対応付けて記憶されている遊技機関連情報並びに遊技場特定情報に、前記遊技情報に含まれる遊技機関連情報と遊技場特定情報とを新たな遊技履歴として追加記憶するとともに、前記照合判定手段により類似しないと判定されたことを条件に、前記遊技情報に含まれる生体情報の遊技者識別情報に対応付けて該遊技情報に含まれる遊技機関連情報と遊技場特定情報とを記憶する構成を有している形態を例示したが、本発明はこれに限定されず、遊技履歴記憶手段が、前記照合判定手段により類似しないと判定されたことを条件に、前記遊技情報に含まれる生体情報の遊技者識別情報に対応付けて該遊技情報に含まれる遊技機関連情報と遊技場特定情報とを記憶する構成を有さないものであっても良い。すなわち、例えば、新規の遊技者が着席した時点、つまり新規の遊技者が遊技を開始した時点で、カードユニット3が顔画像データを顧客管理コンピュータ110に送信し、この顔画像データを受信した顧客管理コンピュータ110が遊技場ID及び遊技者の顔画像データを含む遊技情報を中央集計会社の中央管理装置150に送信し、中央管理装置150が前述のテーブル更新処理を実行するようにしてもよい。尚、この場合には、遊技者が着席した時点では、未だ遊技を開始しておらず、遊技履歴テーブルの遊技に関する情報が取得されていないため、中央管理装置150の遊技履歴テーブルには、顔画像データに対応付けられた生体情報IDのみを登録するようにして、遊技者が遊技を終了した時点で、カードユニット3が遊技に関する情報を顧客管理コンピュータ110に送信し、この遊技に関する情報が顧客管理コンピュータ110から中央集計会社の中央管理装置150に送信され、この情報に基づいて中央管理装置150が遊技履歴テーブルを更新するようにしてもよい。
また、前記実施例では、中央管理装置150の中央顧客情報テーブルに登録された生体情報IDと、各生体情報IDに対応付けて登録された会員IDの数を参照することで、各遊技者の会員登録率なども把握することができる。