JP2014018311A - 防災システム - Google Patents

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Abstract

【課題】新たな防災システムの構築及び既設の防災システムの改修を容易に施工することができる防災システムを提供する。
【解決手段】防災システム100は、建築物に火災が発生したときの被害拡大を防止するため居室10の天井11に設置された防災手段である排煙口20と、排煙口20に作動信号を送信するため壁面12に取り付けられた無線式の手動操作手段である排煙口開放装置30と、排煙口20を作動させる給電手段を構成する蓄電池21aと、を備えている。蓄電池21aは電源ユニット21に内蔵された状態で、排煙口20のケーシング22内に付設され、当該排煙口20の近傍の天井11に配置された照明器具13用の商用電源14から電線23を経由して給電される電流によって蓄電池21aが充電される。
【選択図】図1

Description

本発明は、各種建築物において火災が発生したときの被害拡大を防止するために設置される防災システムに関する。
建築物や地下街などにおいて火災が発生したときの被害拡大を防止するための防災システムについては、従来、様々な方式が提案されているが、本発明に先行する技術として、火災発生時に、建物の壁面などに設置されている手動開放装置を操作すると、ワイヤや索条などの駆動部材を介して排煙口の開閉装置が作動して開口部を開放させる機能を備えたものがある(例えば、特許文献1,2参照。)。
特許文献1,2記載の防災システムは、例えば、図9に示すように、建築物(図示せず)の居室81の天井82に配置された排煙口83と、居室81の壁面84に取り付けられた手動開放装置85と、排煙口83に内蔵されたワイヤ式の開閉装置83aと手動開放装置85とを連接する操作ワイヤ86と、を備えている。建築物の別の場所には中央制御盤90が設置され、この中央制御盤90からの作動・作動確認信号を送信するための信号線91が、排煙口83内の開閉装置83aに接続されている。
また、天井82上方の天井裏空間87内には排煙ダクト88が略水平方向に配設され、この排煙ダクト88の下面から垂下状に延設された接続ダクト88aの開口端であって天井82面に排煙口83が配置されている。排煙口83近傍の天井82部分には、商用電源(AC100V又はAC200V)で点灯する照明89が配置されている。
一方、火災発生時に、建築物の壁面などに設置されている操作ボタンを火災発見者などが押圧すると、建物内に配線された信号線を経由して所定の開放信号が排煙口に送信され、この開放信号によって排煙口が開放する機能を備えたものがある(例えば、特許文献3参照。)。
特開昭61−203975号公報 特開昭60−2262号公報 特開2001−116331号公報
特許文献1,2に記載された防災システムは、従来、様々な建物において数多く設置されているが、ワイヤや索条などの駆動部材を配設するためのスペースを確保しなければならず、施工にも多大な手間を要する。また、ワイヤ方式の防災システムにおいては、操作ボックスにてワイヤを巻き取って排煙口が通常状態に戻されるが、通常状態でワイヤは巻き取られた状態となっているため、ワイヤに巻き癖が付くことがある。このため、緊急時に作動させても、場合によっては巻き癖が影響して、排煙口が的確に作動しないおそれがある。さらに、ワイヤは金属製であるため、建物内の環境によっては錆びついてしまい、ワイヤ劣化や作動不良の原因となることがある。
一方、特許文献3に記載された防災システムにおいては、排煙口、操作ボックス及び制御盤などは電気配線で連結され、操作信号の送受信及び駆動電流の供給などは、全て電気配線を経由して行われるので、ワイヤ方式の防災システムの問題点は解消することができる。しかしながら、電気配線は中央の防災盤からDC24Vの電源線を各排煙口に接続しなければならないので、多大な労力、資材が費やされている。
また、特許文献3記載の防災システムを新たな建築物に設置する場合には前述した電気配線を行うためのスペースを建築物内に確保する必要があり、電気配線工事にも多大な労力と資材とが費やされている。さらに、改修工事などの際に防災機器類の取り換えを行う場合にも、既設の電気配線の撤去作業及び新たな電気配線の施工などに多大な労力と資材とが費やされている。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、新たな防災システムの構築及び既設の防災システムの改修を容易に施工することができる防災システムを提供することにある。
本発明の防災システムは、火災時の被害拡大を防止するため排煙ダクトの開口端部若しくは排煙ダクトの途中に設置された防災手段と、
前記防災手段との間で作動信号の送受信を行う無線式の手動操作手段と、
前記防災手段を作動させる給電手段と、を備えた防災システムにおいて、
前記給電手段として、前記防災手段の近傍に配置された照明器具用電源からの給電により充電される蓄電池を有する電源ユニットを前記防災手段に付設したことを特徴とする。
このような構成とすれば、施工対象である建築物において、一般に防災手段の近傍に配置されている照明器具用電源を、防災手段作動用の電源ユニットの蓄電池の充電電源として利用して当該防災システムを構築することができるので、電源線の施工が容易である。また、ワイヤ方式や有線方式の防災システムが配置されている既設の建築物においても、ワイヤや信号線などの撤去工事を行うことなく、当該防災システムを構築することができるので、改修工事も容易である。さらに、前述したように、蓄電池の充電用の電源は、間近の照明器具用電源を利用するので、電源線の施工が容易である。
ここで、前記蓄電池の電気残量を示す第1表示部を前記手動操作手段に設けることが望ましい。このような構成とすれば、第1表示部を目視することにより、防災手段を作動させるための蓄電池の電気残量を監視、確認することができるので、電気残量不足に起因する防災手段の作動不良を未然に防止することができる。
一般に前記排煙口は天井裏などの高所に設置されていることが多いので、前記蓄電池の残量の監視、確認を行う際には、作業者が脚立や高車などを使用し、安全帯などを着用して作業を行う必要があり、作業が面倒である。また、蓄電池容量の管理を中央防災盤で行うことになると、監視機能を持たせるための防災盤の改造が必要となり、コストと労力がかかる。しかしながら、前記構成とすることにより、前記蓄電池の残量を前記手動操作手段において容易に監視、確認することができるようになり、電池交換やメンテナンスの注意喚起を容易に行うことができるようになる。
また、前記手動操作手段を作動させるため当該手動操作手段に内蔵された作動用電池の電気残量を示す第2表示部を前記手動操作手段に設けることが望ましい。このような構成とすれば、第2表示部を目視することにより、手動操作手段自体を作動させるための電池の電気残量を監視、確認することができるので、電気残量不足に起因する手動操作手段の作動不良を未然に防止することができる。
一方、火災時に発生する煤煙や気体を排出するために前記防災手段に設けられた排気流路の流域外に前記電源ユニットを配置することが望ましい。このような構成とすれば、電源ユニットの設置スペースによって排気流路の機能が阻害されるのを回避することができる。また、排気流路の有効開口寸法を減少させることなく、排気流路を確保することができる。
この場合、前記防災手段が設置された建築物の室内側に臨む当該防災手段の開口部を経由して前記電源ユニットが着脱可能であることが望ましい。このような構成とすれば、蓄電池を有する電源ユニットの設置や取り出しが、建築物の室内側から実行可能となるため、施工性及びメンテナンス性が向上する。
また、前記電源ユニットに、前記蓄電池の電気容量の監視、前記防災手段の状態監視を行う監視手段を設けることもできる。
さらに、前記防災手段と前記手動操作手段との間の無線通信の設定と、前記防災手段と前記手動操作手段との間の無線通信状態の監視とを行う監視手段を設けることもできる。
本発明により、新たな防災システムの構築及び既設の防災システムの改修を容易に施工することができる防災システムを提供することができる。
本発明の実施形態である防災システムの概略構成を示す一部省略垂直断面図である。 図1に示す防災システムを構成する排煙口開放装置の正面図である。 図2に示す排煙口開放装置の表示機能を示す一部拡大図である。 図1に示す防災システムの自己診断モードのフローチャートである。 本発明の第2実施形態である防災システムの概略構成を示す一部省略垂直断面図である。 本発明の第3実施形態である防災システムを構成する排煙口を示す一部省略垂直断面図である。 図6中の矢線A方向から見た図である。 図6に示す排煙口の施工手順を示す斜視図である。 従来の防災システムを示す一部省略垂直断面図である。
以下、図面に基づいて、本発明の実施形態について説明する。図1に示すように、本実施形態の防災システム100は、建築物(図示せず)に火災が発生したときの被害拡大を防止するため居室10の天井11に設置された防災手段である排煙口20と、排煙口20に作動信号を送信するため壁面12に取り付けられた無線式の手動操作手段である排煙口開放装置30と、排煙口20を作動させる給電手段を構成する蓄電池21aと、を備えている。蓄電池21aは電源ユニット21に内蔵された状態で、排煙口20のケーシング22内に付設され、当該排煙口20の近傍の天井11に配置された照明器具13用の商用電源14から電線23を経由して給電される電流によって蓄電池21aが充電される。
排煙口20は、そのケーシング22の下面の開口部24及び羽根板25が居室10に臨むように設置され、ケーシング22内には、前述した電源ユニット21と、排煙口開放装置30からの無線信号を受信して羽根板25を作動させる開閉装置26とが配置されている。平常時は、天井11と略平行姿勢をなす羽根板25によって開口部24は気密状に閉止されているが、排煙口開放装置30から発信された所定の開放信号Sを電源ユニット21内の無線伝送器(図示せず)が受信すると、蓄電池21aを電源とする開閉装置26が作動して羽根板25を90度回転させ、開口部24が開放される。
天井11上方の天井裏空間40内には排煙ダクト41が略水平方向に配設され、この排煙ダクト41の下面から天井11に向かって垂下状に延設された接続ダクト42の開口端に排煙口20が配置されている。排煙口20のケーシング22内に付設された電源ユニット21と開閉装置26とは電線27によって電気的に接続されている。また、排煙口20の開閉装置26には、後述する、ペアリングやリンク確認などの初期設定作業の際に使用するペアリングボタン(図示せず)が設けられている。
また、建築物の別の場所には中央制御盤50が設置され、この中央制御盤50からの作動・作動確認信号を送信するため、並びに、排煙口20の復帰信号を中央制御盤50に送信するための信号線28が電源ユニット21を介して開閉装置26に接続されている。電源ユニット21には、排煙口開放装置30との無線信号の送受信を行う無線伝送器(図示せず)が内蔵され、電源ユニット21と開閉装置26とは電線27を介して電気的に接続されている。電源ユニット21内には前述した無線伝送器のほかに集積回路も内蔵されており、蓄電池21aの診断結果や排煙口20の作動状態を、無線伝送器を介して、排煙口開放装置30に送信したり、排煙口開放装置30からの信号を受信して排煙口20へ作動復帰信号を送信したり、中央制御盤50に排煙口20の作動状態の信号を送信したりする機能を持っている。
なお、電源ユニット21と開閉装置26は既設の排煙口に後付けすることもできる。既設の排煙口においては、中央制御盤50からの作動・作動確認信号を送信するための信号線28が開閉装置に直接接続されている。この場合、電源ユニット21と無線伝送器を予め電気配線しておけば、電源ユニット21は、中央制御盤50と開閉装置との間に結線するだけで、前述と同様の構成とすることができる。
図2に示すように、排煙口開放装置30の正面パネル30aには、作動ボタン31、表示パネル32、異常灯33、復帰・蓄電池点検ボタン34及びリンク・ペアリングボタン35などが設けられている。表示パネル32には、第1表示部36、第2表示部37及び第3表示部38が設けられている。
排煙口開放装置30において、作動ボタン31は、火災時にこれを押すことによって排煙口20の開口部24を瞬時に開放させるためのものである。表示パネル32の第1表示部36は、蓄電池21aの電気残量を示すものであり、第2表示部37は排煙口開放装置30の作動用電池(図示せず)の電気残量を示すものであり、第3表示部38は防災システム100の状態を示すものである。
復帰・蓄電池点検ボタン34は、開放した排煙口20の開口部24を元の閉止状態に復帰させるとき、あるいは、蓄電池21aの電気残量を確認するときに押圧操作するための隠しボタンである。リンク・ペアリングボタン35は、排煙口開放装置30を壁面12に取り付ける前に、排煙口開放装置30と、排煙口20の電源ユニット21に内蔵された無線伝送器とのペアリングを行ったり、リンク確認を行ったりするときに押圧操作するための隠しボタンである。
ここで、図1,図2,図3(a)〜(h)及び図4を参照し、防災システム100の機能、表示パネル32及び異常灯33の機能などについて説明する。図1に示す防災システム100が通常状態にあり、蓄電池21aの電気残量が正常であり、排煙口開放装置30と無線伝送器との間の無線状態も正常であるときは、図3(a)に示すように、異常灯33は消灯し、第3表示部38には「正常」の文字が表示される。
火災発生時に、作動ボタン31が押圧操作されると、排煙口開放装置30から所定の開放信号Sが発信され、この開放信号Sは排煙口20の電源ユニット21内の無線伝送器へ送信され、当該開放信号Sを無線伝送器が受信すると、蓄電池21aを電源とする開閉装置26が瞬時に作動して、羽根板25が90度回転し、開口部24が開放される。このとき、図3(b)に示すように、赤色の異常灯33が点灯し、第3表示部38においては、「正常」の文字が消え、「作動」の文字が表示される。
一方、作動ボタン31が押圧されたときに、開閉装置26の動作不良や羽根板25の回動不良などの原因により、羽根板25が開放されないときは、図3(c)に示すように、第3表示部38においては、「正常」の文字が消え、「異常」文字が表示される。
火災鎮火後、羽根板25を閉止状態に復帰させる場合は、復帰・蓄電池点検ボタン34を長押し(例えば、3秒程度)すると、無線伝送器が復帰信号を受信して、開閉装置26は、この復帰信号を受けて羽根板25を前述と逆方向に回動するという排煙口20の復帰動作を行いながら、蓄電池21aの自己診断が自動的に行われる。これにより、開口部24が閉止され、復帰が完了する。
平常時の防災システム100において、排煙口開放装置30の作動用電池(図示せず)の電気残量が規定以下になると、図3(d)に示すように、異常灯33及び第2表示部37が点滅し、第3表示部38に「メンテ」の文字が表示される。一方、羽根板25が復帰して開口部24が閉止された時に蓄電池21aの電気残量が規定以下になると、図3(e)に示すように、異常灯33及び第1表示部36が点滅し、第3表示部38に「メンテ」の文字が表示される。なお、第3表示部38に表示される「メンテ」の文字は「メンテナンス」が必要であることを意味する。
防災システム100が通常状態にあるとき、復帰・蓄電池点検ボタン34を連続的に2回押圧操作すると、蓄電池21aの自己診断が開始され、蓄電池21aの電気残量が規定以下の場合は図3(e)と同様に表示される。自己診断中は、図3(f)に示すように、異常灯33及び第1表示部36が消え、第3表示部38に「メンテ」の文字が表示される。また、蓄電池21aが非接続である場合は、図3(g)に示すように、異常灯33が点滅し、第1表示部36及び第3表示部38が消える。なお、「自己診断」は蓄電池21aの電気残量が規定以上であるか否かを確認するためのものであり、「非接続」とは、蓄電池21aが電源ユニット21に確実に接続されていない状態(例えば、蓄電池21aの交換時や点検時に確実に接続されていない状態や断線した状態など)を想定している。
ここで、図4を参照しながら、平常時の防災システム100における蓄電池21aの自己診断機能について説明する。前述したように、排煙口開放装置30の復帰・蓄電池点検ボタン34を長押し(例えば、3秒程度)すると(P1)、蓄電池21aの残量確認(P2)に関する自己診断モードがスタートし(P3)、第1表示部36及び第3表示部38が消灯する(P4)。このとき、蓄電池21aの接続は正常であるか否かの判断が行われ(P5)、正常でなければ異常灯33が点滅し、第1表示部36及び第3表示部38が消灯し(P6)、第3表示部38に「メンテ」の文字が表示され、蓄電池21aのメンテナンスが必要であることが示される(P7)。
蓄電池21aの接続が正常であれば、蓄電池21aの残量は規定値(例えば、20.3V)以上であるか否かの判断が行われ(P8)、規定値未満であれば異常灯33及び第1表示部36が点滅し(P9)、第3表示部38に「メンテ」の文字が表示され、蓄電池21aのメンテナンスが必要であることが示される(P10)。蓄電池21aの残量が規定値以上であれば、異常灯33が消灯し、第1表示部36が点灯し、第3表示部38に「正常」の文字が表示され(P11)、自己診断モードが終了する(P12)。
一方、排煙口開放装置30を壁面12に設置する前に、排煙口20の電源ユニット21内の無線伝送器と排煙口開放装置30とのペアリングを行う場合は、無線伝送器に設けられたペアリングボタン(図示せず)と、リンク・ペアリングボタン35を長押しする。ペアリング中は、図3(h)に示すように、異常灯33及び第3表示部38が消えた状態となる。リンク確認は、ペアリング設定が完了した後、排煙口開放装置30を壁面12に設置する前に、リンク・ペアリングボタン35を押圧操作することによって実行することができ、このときも図3(h)に示す表示状態となる。リンク・ペアリングが異常である場合は、図3(c)の表示状態が所定時間(例えば、72時間)維持される。なお、復帰・蓄電池点検ボタン34及びリンク・ペアリングボタン35を同時に所定時間(例えば、3秒以上)押圧すると、ペアリングが初期化される。
なお、無線伝送器が排煙口開放装置30からの作動信号を受信するまで作動のリトライ(3秒オン/2秒オフ)を10回繰り返す動作を行い、10回行って作動しない場合は図3(c)の表示が行われる。リンク成立後は、リンク状態が維持されているか否か、8時間に1回の割合でリンク確認が自動的に行われる。リンクが成立しない場合は3回リトライし、それでも成立しない場合は図3(c)の表示が行われる。また、排煙口開放装置30の作動用電池(図示せず)と電源ユニット21の蓄電池21aの電圧が下限値となった場合の表示は、電池寿命時、蓄電池寿命時と同じ扱いがなされる。
一方、リンク・ペアリング異常、電池・蓄電池異常の場合は、異常状態のまま72時間経過すると、待機モードとなり、異常灯33及び第3表示部38が消えた状態となる。待機モード中に、排煙口開放装置30の操作を行うと、操作後5秒間は異常状態の表示が行われる。
なお、電池・蓄電池の電圧下限時の異常表示後72時間経過し、待機モードとなっても、排煙口20の無線伝送器及び開閉装置26を作動させるに足りる電気容量は確保されている。これは、万一、待機モードとなったときに火災が発生し、排煙口20の無線伝送器及び開閉装置26を作動させなければならない状況が生じたときに、確実に作動させるためである。従って、電池寿命が4年のものを採用した場合は、それよりも短い3年で交換することを推奨している。換言すれば、排煙口20の無線伝送器及び開閉装置26を作動させる電気量は僅かであるが、蓄電池21aの状態や排煙口20の状態を異常灯33や第3表示部38に表示するために排煙口開放装置30の作動用電池(図示せず)が消費されているということになる。
防災システム100は、施工対象である建築物において、一般に排煙口20の近傍に配置されている照明器具13用の商用電源14を、排煙口20作動用の蓄電池21aの充電用電源として利用したことにより、ワイヤや索条などの駆動部材の敷設工事や信号線の配線工事などを行うことなく、当該防災システム100を構築することができるので、電源線の施工が容易である。また、ワイヤ方式や有線方式の防災システムが配置されている既設の建築物においても、ワイヤや信号線などの撤去工事を行うことなく、当該防災システム100を構築することができるので、改修工事も容易である。
また、排煙口開放装置30の正面パネル30aには、蓄電池21aの電気残量を示す第1表示部36と、排煙口開放装置30の作動用電池(図示せず)の電気残量を示す第2表示部37とを設けているため、第1表示部36及び第2表示部37を目視することにより、蓄電池21a及び前記作動用電池の電気残量を監視、確認することができる。さらに、第3表示部38を目視することにより防災システム100の状態を監視、確認することができる。従って、電気残量不足に起因する防災システム100の作動不良を未然に防止することができる。
次に、図5に基づいて、本発明の第2実施形態である防災システム200について説明する。なお、図5において図1〜図3中の符号と同符号を付している部分は防災システム100の構成部分と同じ構造、機能などを有する部分であり、説明を省略する。
防災システム200においては、居室10の天井11に設置された排煙口20を作動させる排煙口開放装置30のほかに、天井裏空間40内に配設された排煙ダクト41の途中に設置された排煙ダンパ60を作動させるための排煙口開放装置30xが設けられている。排煙ダンパ60には、電源ユニット21、ダンパの開閉装置26及び無線伝送器29などが付設され、排煙口20と同様、電源ユニット21に内蔵された蓄電池(図示せず)の充電用電源として商用電源14が利用されている。
このような構成としたことにより、ワイヤや索条などの駆動部材の敷設工事や信号線の配線工事などを行うことなく、防災システム200を構築することができるので、電源線の施工が容易である。また、ワイヤ方式や有線方式の防災システムが配置されている既設の建築物においても、ワイヤや信号線などの撤去工事を行うことなく、防災システム200を構築することができるので、改修工事も容易である。
次に、図6〜図8に基づいて、本発明の第3実施形態である防災システムを構成する排煙口20xについて説明する。なお、図6〜図8において図1〜図3中の符号と同符号を付している部分は防災システム100の構成部分と同じ構造、機能などを有する部分であり、説明を省略する。
図6,図7に示すように、排煙口20xにおいては、火災時に発生する煤煙や気体を排出するために当該排煙口20xのケーシング22x内に設けられた排気流路Tの流域外に蓄電池21aを内蔵した電源ユニット21xが配置されている。即ち、ケーシング22xの外周面から突出した状態で電源ユニット21xがケーシング22xに取り付けられている。このような構成とすれば、蓄電池21aを内蔵した電源ユニット21xの設置スペースによって排気流路Tの流路が狭隘化されることがないので、排気機能が阻害されるのを回避することができる。
ここで、図8に基づいて、図6に示す排煙口20xの施工手順について説明する。図8に示すように、排煙口20xのケーシング22xの周壁には、電源ユニット21xを取り付けるための開口部22aが開設されているので、排煙ダクト41から垂下された接続ダクト42x内に排煙口20xを取り付けたとき、接続ダクト42xの周壁において開口部22aと面することとなる位置に開口部42aを開設する。
開口部42aが開設されたら、排煙口20xを吊り上げ接続ダクト内42x内に取り付け、互いに重なり合った状態となる開口部22a,42aに対し、ケーシング22xの下面の開口部24を経由して電源ユニット21xを嵌め込んで固定すれば、排煙口20xの設置が完了する。また、前述と逆の手順をとれば、電源ユニット21xを排煙口20xから取り外すこともできる。
このように、排煙口20xにおいては、排煙口20xが設置された居室10内に臨む当該排煙口20xの開口部24を経由して電源ユニット21xを着脱することができるため、蓄電池21aの設置や取り出し作業が居室10内から実行可能であり、施工性及びメンテナンス性に優れている。
本発明の防災システムは、大型建築物や地下街などにおける火災の被害拡大を防止するための防災設備として、建設業の分野などにおいて広く利用することができる。
10 居室
11 天井
12 壁面
13 照明器具
14 商用電源
20,20x 排煙口
21,21x 電源ユニット
21a 蓄電池
22,22x ケーシング
22a,24,42a 開口部
23,27,28 電線
25 羽根板
26 開閉装置
29 無線伝送器
30,30x 排煙口開放装置
30a 正面パネル
31 作動ボタン
32 表示パネル
33 異常灯
34 復帰・蓄電池点検ボタン
35 リンク・ペアリングボタン
36 第1表示部
37 第2表示部
38 第3表示部
40 天井裏空間
41 排煙ダクト
42,42x 接続ダクト
50 中央制御盤
60 排煙ダンパ
100,200 防災システム
S 開放信号
T 排気流路

Claims (7)

  1. 火災時の被害拡大を防止するため排煙ダクトの開口端部若しくは排煙ダクトの途中に設置された防災手段と、
    前記防災手段との間で作動信号の送受信を行う無線式の手動操作手段と、
    前記防災手段を作動させる給電手段と、を備えた防災システムにおいて、
    前記給電手段として、前記防災手段の近傍に配置された照明器具用電源からの給電によって充電される蓄電池を有する電源ユニットを前記防災手段に付設したことを特徴とする防災システム。
  2. 前記蓄電池の電気残量を示す第1表示部を前記手動操作手段に設けた請求項1記載の防災システム。
  3. 前記手動操作手段を作動させるために当該手動操作手段に内蔵された作動用電池の電気残量を示す第2表示部を前記手動操作手段に設けた請求項1又は2記載の防災システム。
  4. 火災時に発生する煤煙や気体を排出するために前記防災手段に設けられた排気流路の流域外に前記電源ユニットを配置した請求項1〜3のいずれかに記載の防災システム。
  5. 前記防災手段が設置された建築物の室内側に臨む当該防災手段の開口部を経由して前記電源ユニットが着脱可能である請求項1〜4のいずれかに記載の防災システム。
  6. 前記電源ユニットに、前記蓄電池の電気容量の監視、前記防災手段の状態監視を行う監視手段を設けた請求項1〜5のいずれかに記載の防災システム。
  7. 前記防災手段と前記手動操作手段との間の無線通信の設定と、前記防災手段と前記手動操作手段との間の無線通信状態の監視と、を行う監視手段を設けた請求項1〜6のいずれかに記載の防災システム。
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