JP2014017932A - 角度情報伝送方法および角度情報伝送システム - Google Patents

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Abstract

【課題】デジタルの角度データをエンコードしてマイコンへ伝送するよう構成されたシステムにおいて、受信側のマイコンとして安価な汎用のマイコンを使用できるようにする。
【解決手段】モータ1を制御する制御マイコン20は、レゾルバ7から入力される検出信号Ss,Scに基づいてモータ1の回転角θを生成する角度検出部25と、回転角θをエンコードするエンコーダ27とを備える。エンコーダ27は、回転角θに基づき、回転角θが増加する毎にパルスが発生するような正転信号FD、回転角θが減少する毎にパルスが発生するような逆転信号RD、および回転角θが基準角度(例えばθ=0)になる毎にパルスが発生するような基準角度信号NMを生成して、監視マイコン30へ伝送する。監視マイコン30は、制御マイコン20から受信した各信号FD、RD、NMを回転角φに変換するデコーダ31等を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、モータ制御用のマイクロコンピュータから他のマイクロコンピュータへモータの角度情報を伝送する角度情報伝送方法、およびこの角度情報伝送方法によりマイコン間で角度情報の伝送が行われるよう構成された角度情報伝送システムに関する。
電気自動車やハイブリッド自動車、電車などのように走行用の動力源としてモータを備えた車両は、一般に、モータの回転角(回転方向の角度)を検出するための回転角検出装置を備えている。この回転角検出装置により検出される回転角は、主に、モータへの通電を制御するために用いられる。また、モータへの通電制御が正常に行われているかどうか監視する目的で用いられる場合もある。
回転角検出装置の具体例として、モータの回転軸に取り付けられたレゾルバ、及びそのレゾルバからのアナログの出力信号をデジタルの角度情報に変換するRDC(Resolver to Digital Converter ;レゾルバ・デジタルコンバータ)からなるものが知られており、近年の電気自動車やハイブリッド自動車等で多用されている(例えば、特許文献1参照)。
従来のRDCは、角度情報としてA相信号、B相信号、およびZ相信号の3つの信号を出力するよう構成されたものが一般的である。これら各相信号は、周知のいわゆるインクリメンタル型ロータリエンコーダが出力するA,B,Z各相信号と同じ性質のものである。即ち、A,B各相信号から角度を検出でき、A,B各相信号の位相差から回転方向を検出でき、Z相信号から基準角度を検出できる。
RDCは、一般に、モータを制御するためのECU(以下「モータ制御ECU」という)に搭載される。一般的なRDCは、レゾルバからの出力信号を所定ビットの角度データ(回転角θ)に変換する角度検出部と、その回転角θをA,B,Z各相信号にエンコード(変調)して出力するための専用のハードウェアであるエンコーダとを備えている。RDCからのA,B,Z各相信号は、同じモータ制御ECU内における、モータ制御用のマイコン(制御マイコン)に伝送される。
なお、RDCから制御マイコンへデジタルの回転角θを直接伝送することも不可能ではないが、シリアル通信ではソフトウェアでの処理が必要となってその処理等に時間がかかってしまうため、モータ制御における早い周期での各種演算に間に合わない。一方、パラレル通信では、データのビット数だけ信号線が必要となってしまう。例えば10ビットの回転角θをパラレル伝送しようとすると10本もの伝送線が必要となる。そのため、RDCにおいてA,B,Z各相信号にエンコードした上で、3本の伝送線にて制御マイコンへ角度信号を伝送するようにしている。
制御マイコンは、A,B,Z各相信号をデジタルの角度データ(回転角φ)にデコード(復調)するための専用のハードウェアであるデコーダを備え、そのデコードされた回転角φを用いてモータを制御する。具体的には、制御マイコンは、モータの電流と回転角φから、インバータを駆動するためのドライバ駆動信号を生成してインバータへ出力することで、モータの制御を行う。
近年、モータ制御ECUの低コスト化やECU内プリント板の省面積化の観点から、RDCの機能がマイコンに内蔵化される動向にある。上述した従来のモータ制御ECUの構成(RDCと制御マイコンが別体)に対し、RDCを制御マイコンに内蔵した場合、RDCの角度情報は制御マイコン内部で用いられることから、RDCから制御マイコンへの伝送は不要となる。
そのため、RDCを制御マイコンに内蔵した場合、回転角θをA,B,Z各相信号に変換するエンコーダ、およびA,B,Z各相信号を回転角φにデコードするデコーダをいずれも省略することができ、それによりモータ制御ECUのコストダウンが可能となる。
特許第4803286号公報
しかし近年、機能安全の観点より、制御マイコンの動作を他のマイコンで監視する必要性が生じてきている。監視用のマイコン(以下「監視マイコン」という)における具体的監視方法としては、例えば上位マイコンからの目標トルクと監視マイコンで算出した実際のトルクを比較するという方法が考えられる。監視マイコンで実際のトルクを計算するためには、制御マイコンと同様にリアルタイムに近い角度情報が必要となる。そのため、制御マイコン内のRDCから監視マイコンへ角度情報を伝送する必要がある。
この場合、制御マイコン内のRDCで生成されたデジタルの回転角θをそのまま監視マイコンへ伝送しようとすると、シリアル通信およびパラレル通信のいずれも上述した問題が生じるため、現実的ではない。そのため、従来同様、制御マイコン内で回転角をA,B,Z各相信号にエンコードした上で監視マイコンへ伝送する構成が現実的である。
しかし、そのような構成をとると、制御マイコンにおいてエンコーダを省略することができないだけでなく、監視マイコンにおいてもデコーダ(専用のハードウェア)が必要となる。そのため、監視マイコンとして汎用のマイコンを使用することはできない。
レゾルバからの出力信号を監視マイコンに取り込んで監視マイコン内で処理する方法も考えられるが、その場合、監視マイコン内にレゾルバ出力信号をデジタルの角度データに変換する角度検出部が必要となってしまうため、監視マイコンとして汎用のマイコンを使用することができない。
このように、制御マイコンだけでなく監視マイコンとしても、汎用のマイコンを使用できずに専用のハードウェアを備えたマイコンを用いなければならない。その結果、モータ制御ECU全体のコストアップや実装面積の増加などといった問題が生じる。この問題は、監視マイコンに限らず、角度情報を必要とするマイコンが増えれば増えるほど大きくなる。
本発明は上記課題に鑑みなされたものであり、デジタルの角度データをエンコードしてマイコンへ伝送するよう構成されたシステムにおいて、受信側のマイコンとして安価な汎用のマイコンを使用できるようにすることを目的とする。
上記課題を解決するためになされた本発明の角度情報伝送方法は、モータ(1)を制御するマイクロコンピュータ(20)において、前記モータの制御に用いられる前記モータの回転角度を示す所定ビットの角度データを、そのビット数よりも少ない数の二値信号からなる角度情報に変換して他のマイクロコンピュータ(30)へ伝送する方法であって、角度データがnLSB(nは自然数)増加する毎に少なくとも1つのエッジ変化が生じるようなパルス信号である正転信号と、角度データがnLSB減少する毎に少なくとも1つのエッジ変化が生じるようなパルス信号である逆転信号と、角度データが予め決められた基準角度になる毎に少なくとも1つのエッジ変化が生じるようなパルス信号である基準角度信号とを生成し、これら3つの信号を上記角度情報として他のマイクロコンピュータへ伝送する。
なお、エッジ変化とは、信号レベルが変化すること、即ち、LowレベルからHighレベルへ変化、またはHighレベルからLowレベルへ変化することを意味する。
このような角度情報伝送方法によりモータの角度情報を伝送することで、この角度情報を受信する他のマイクロコンピュータは、伝送されてきた正転信号、逆転信号、および基準角度信号を、簡素な構成のハードウェアを用いて角度データに変換することができる。これにより、他のマイクロコンピュータとして、角度データに変換するための専用のハードウェアを備えたマイクロコンピュータを用いる必要はなく、例えばカウンタ等を備えたごく一般的な汎用のマイクロコンピュータを用いることができる。そのため、受信側の他のマイクロコンピュータとして安価な汎用のものを使用することができる。
また、上記課題を解決するためになされた本発明の角度情報伝送システムは、モータを制御するモータ制御用マイクロコンピュータ(20)を含む複数のマイクロコンピュータを備え、モータ制御用マイクロコンピュータから少なくとも1つの他のマイクロコンピュータ(30)へモータの回転角度を示す角度情報を伝送するよう構成されたものであり、モータ制御用マイクロコンピュータは、角度データ生成手段(25)と、角度情報伝送手段(27)とを備える。
角度データ生成手段は、モータの回転角度を検出するための外部の回転角度検出部(7)から入力される検出信号に基づいて、モータの回転角度を示す所定ビットの角度データを生成する。
角度情報伝送手段は、角度データ生成手段により生成された角度データに基づいて、角度情報として、角度データがnLSB(nは自然数)増加する毎に少なくとも1つのエッジ変化が生じるようなパルス信号である正転信号、角度データがnLSB減少する毎に少なくとも1つのエッジ変化が生じるようなパルス信号である逆転信号、および角度データが予め決められた基準角度になる毎に少なくとも1つのエッジ変化が生じるようなパルス信号である基準角度信号を生成して他のマイクロコンピュータへ伝送する。
そして、他のマイクロコンピュータは、モータ制御用マイクロコンピュータから受信した角度情報を角度データに変換する角度データ変換手段(31,35)を備える。
このように構成された本発明の角度情報伝送システムによれば、本発明の角度情報伝送方法が採用され、正転信号、逆転信号、および基準角度信号が角度情報として他のマイクロコンピュータへ伝送される。これにより、他のマイクロコンピュータにおいて、角度データ変換手段を実現するために専用のハードウェアを設ける必要はなく、例えばカウンタ等を備えたごく一般的な汎用のマイクロコンピュータによって角度データ変換手段を容易に実現できる。そのため、受信側の他のマイクロコンピュータとして安価な汎用のものを使用することができる。
なお、この欄及び特許請求の範囲に記載した括弧内の符号は、一つの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
実施形態の電気自動車のモータ制御システムを表す構成図である。 制御マイコンが備えるエンコーダの概略構成を表すブロック図である。 監視マイコンが備えるデコーダの概略構成を表すブロック図である。 監視マイコン(角度計算部)が実行する角度計算処理を表すフローチャートである。 監視マイコン(角度計算部)が実行するNMエッジ検出割込処理を表すフローチャートである。 制御マイコンおよび監視マイコンの各種動作のうち角度情報に関する動作例を表す説明図である。 監視マイコン(異常判定部)が実行する監視制御処理を表すフローチャートである。
以下に、本発明の好適な実施形態を図面に基づいて説明する。
本実施形態では、本発明を電気自動車に適用した例について説明する。図1に示すように、本実施形態の電気自動車には、走行用モータ(以下単に「モータ」という)1と、インバータ3と、モータ制御ECU5とが搭載されている。
モータ1は、電気自動車の走行用駆動力を発生させる動力源であって、公知の交流同期モータ(永久磁石型同期モータ)からなるものである。モータ1の出力軸は、ディファレンシャルギヤ等を介して左右の駆動輪に連結されている。
インバータ3は、図示しない高圧バッテリの直流電圧を三相交流に変換し、その変換したU相、V相及びW相の三相交流電流Iu,Iv,Iwによってモータ1を駆動する。具体的には、本実施形態のインバータ3は、例えばIGBT(絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ)等からなる6個のスイッチング素子と、それらスイッチング素子を駆動する駆動回路とを備える。その駆動回路が、モータ制御ECU5から入力されるU,V,W各相のパルス幅変調信号に基づいて上記各スイッチング素子をオン/オフさせることにより、高圧バッテリの直流を三相交流に変換する。
なお、高圧バッテリは、充放電可能な周知の2次電池(例えばニッケル水素2次電池)であり、モータ1の駆動に必要な所定の直流電圧(例えば288V)をインバータ3を介してモータ1へ供給する。
モータ1の出力軸には、モータ1の回転角度(詳しくは、モータ1のロータの回転角度)を検出するためのセンサとして、レゾルバ7が設けられている。尚、本実施形態でいう回転角度とは、特に断りのない限り、モータ1の機械的な回転角度ではなく、電気的な角度(いわゆる電気角)を意味するものとする。
レゾルバ7は、モータの出力軸の回転と共に回転するロータ、及びステータを備え、ロータの位置によるロータとステータとの間のリラクタンスの変化に応じた(即ちモータの回転角度に応じた)回転検出信号を出力する、周知の回転角度検出用のセンサである。
レゾルバ7からは、モータ1の回転角度(以下単に「回転角」ともいう)θに応じて正弦波状に振幅が変わると共に位相が電気角で90°ずれた2つの回転検出信号Ss,Scが出力される。即ち、レゾルバ7において、レゾルバの一次コイルに一定周波数の励磁信号ref(=sinωt)が供給されることで、二次コイルの各々から、モータ1の回転角θに応じた回転検出信号として、励磁信号refをsinθで振幅変調した波形の回転検出信号Ss(=ref・sinθ)と、励磁信号refをcosθで振幅変調した波形の回転検出信号Sc(=ref・cosθ)とが出力される。
なお、θは、モータ1の実際の機械的回転角度をm倍(mは1以上の整数)した角度であり、レゾルバ7の電気角(モータ1の電気角)を示すものでもある。また、mは、モータ1の一回転あたりにθが回転する回数(即ち、機械角に対する電気角の倍速比)であり、一般には軸倍角と呼ばれる。
インバータ3からモータ1への電流供給線9には、各相の電流を検出する電流センサ11が配設されている。電流センサ11にて検出された各相の電流(電流検出信号)は、モータ制御ECU5に入力される。なお、電流供給線9は、実際には、U,V,W各相毎に配設されているのだが、図1では、説明の簡略化のためこれらをまとめて1つの電流供給線9として図示している。電流センサ11についても同様であり、実際にはU,V,W各相の電流供給線にそれぞれ配設されていて各電流センサから各相の電流検出信号がそれぞれモータ制御ECU5に入力されるのだが、図1では説明の簡略化のためにこられをまとめて1つの電流センサ11として図示している。
モータ制御ECU5は、主に、インバータ3を介してモータ1を制御するマイクロコンピュータ(以下「マイコン」と略す)である制御マイコン20と、この制御マイコン20の動作を監視するマイコンである監視マイコン30と、ドライバ13と、を備えている。
制御マイコン20は、RDC21と、モータ制御部23とを備えている。このうちモータ制御部23は、その実態はCPUであり、CPUが各種プログラムを実行することによりモータ制御部23として機能する。その他、図示は省略したものの、制御マイコン20は、ROM、RAM、I/Oなどの、一般的なマイコンが通常備えている周知の構成要素を備えている。
RDC21は、レゾルバ7からの各回転検出信号Ss,Scをデジタルの角度データ(回転角θ)に変換するハードウェアであり、角度検出部25とエンコーダ27とを備える。即ち、RDC21は、レゾルバ7に励磁信号refを供給する。そして、その励磁信号refに対してレゾルバ7から出力される各回転検出信号Ss,Scを入力し、角度検出部25が、その各回転検出信号Ss,Scから、モータ1の回転角を示すデジタルデータ(回転角θ)を生成する。
本実施形態のRDC21は、デジタルトラッキング方式のRDCである。デジタルトラッキング方式のRDCによる角度データ変換方法はよく知られているため、ここでは詳細説明を省略する。
また、本実施形態のRDC21は、角度分解能M[bit]が12bitである。即ち、図6(a)に例示するように、モータ1が正方向に回転(正転)しているときは、角度検出部25からの回転角θは、一回転中に0から4095まで上昇していき、一回転すると4095から再び0に戻る。逆に、モータ1が逆方向に回転(逆転)しているときは、図6(a)に例示するように、角度検出部25からの回転角θは4095から0まで減少していき、一回転すると0から4095に再び戻る。
モータ制御部23は、RDC21からの回転角θを入力し、例えばその回転角θの単位時間あたりの変化分から、モータ1の回転数(回転速度)を算出する。そして、モータ制御部23は、モータ1の回転情報である回転角θ及び上記算出した回転数、電流センサ11からの各相電流検出信号、図示しない他のECUからの目標トルクToなどに基づいて、ドライバ13を介してインバータ3を駆動することにより、車両の運転状態に応じた所望のトルクをモータ1に発生させる。なお、他のECUとは、例えば当該電気自動車の制御全体の階層においてモータ制御ECU5よりも上位に位置するECUであり、以下これを「上位ECU」という。
モータ制御部23によるモータ1の制御自体は公知のものであるが、簡単に説明しておく。即ち、モータ制御部23は、上位ECUから入力される目標トルクToに基づいて、その目標トルクToが示すトルクをモータ1に発生させるための制御信号を、ドライバ13に出力する。このとき、モータ制御部23は、電流センサ11からの各相電流検出信号のうちの少なくとも2つ(例えば、U相とW相)に基づいて、モータ1に流れる三相の各電流が目標トルクToに応じた目標値となるように、ドライバ13への制御信号(延いては、ドライバ13からインバータ3へのパルス幅変調信号)をフィードバック制御する。
より具体的には、このフィードバック制御における演算は、dq軸回転座標系にて行われる。即ち、入力される目標トルクToに応じたd・q各軸の電流指令値を演算する一方、電流センサ11からの各相電流検出信号を2相(d・q軸)の実電流値に座標変換する。そして、座標変換後の電流指令値と実電流値とに基づくフィードバック制御により、ドライバ13への制御信号を生成する。上述した座標変換の際、さらにはフィードバック制御による制御信号生成の際に、モータ1の回転角θや回転数が必要となる。
ドライバ13は、制御マイコン20からの制御信号に従って、三相交流電流の各相に対応したパルス幅変調信号を生成し、それら各パルス幅変調信号をインバータ3に出力する。これにより、インバータ3からモータ1へ、U相、V相及びW相の三相交流電流が供給される。
モータ1の回転角を示す情報(角度情報)は、制御マイコン20だけでなく、監視マイコン30においても必要となる。そのため、RDC21には、角度検出部25にて生成された12bitの回転角θを正転信号FD、逆転信号RD、および基準角度信号NMの3つの信号に変換(エンコード)するエンコーダ27が備えられている。そして、それら3つの信号FD、RD、NMが、モータ1の角度情報として、監視マイコン30へ伝送される。
正転信号FDは、図6(f)に例示するように、正転時には回転角θの変化周期でパルスが発生し、逆転時にはパルスが発生せず常時L(Low)レベルとなるような信号である。逆転信号RDは、図6(g)に例示するように、逆転時には回転角θの変化周期でパルスが発生し、正転時にはパルスが発生せず常時Lレベルとなるような信号である。基準角度信号NMは、図6(h)に例示するように、回転角θが0になる毎にその0になっている期間中にパルスが発生するような信号である。
エンコーダ27は、より具体的には、図2に示すように、最下位bit検出部41と、両エッジ検出部42と、パルス出力部43と、第1AND回路44と、第2AND回路45と、角度差分計算部46と、正転・逆転判定部47と基準角度信号生成部48とを備える。
最下位bit検出部41は、回転角θの最下位bitの値の変化を検出する。そして、図6(b)に例示するように、最下位bitが0のときはLレベル、最下位bitが1のときはH(High)レベルとなるようなパルス信号を出力する。
両エッジ検出部42は、最下位bit検出部41からのパルス信号の立ち上がりエッジおよび立ち下がりエッジを検出し、検出する毎にその検出結果をパルス出力部43へ伝える。
パルス出力部43は、図6(d)に例示するように、両エッジ検出部42にてエッジが検出される毎に、パルス信号(両エッジ検出パルス)を生成・出力する。この両エッジ検出パルスのパルス幅は、モータ1が定格上の最大回転数で回転しているときに回転角θの最下位bitが変化する時間より短い時間に設定されている。
角度差分計算部46は、入力される回転角θが1LSB変化する毎に、その変化後の新たな回転角θ(今回値)と、その変化前の回転角θ(前回値)との差分を計算し、その計算結果を角度差分として出力する。角度差分の具体例は図6(c)に例示する通りである。モータ1が正転している場合は、回転角θは1bit(1LSB)ずつ変化(増加)していくため、角度差分は基本的には1(+1LSB)である。ただし例外があり、回転角θが4095から0に変化したときは、角度差分は−4095となる。一方、モータ1が逆転している場合は、回転角θは1bit(1LSB)ずつ変化(減少)していくため、角度差分は基本的には−1(−1LSB)である。ただしこの場合も例外があり、回転角θが0から4095に変化したときは、角度差分は4095となる。
正転・逆転判定部47は、角度差分計算部46からの角度差分に基づいて、モータ1の回転方向を判定する。具体的には、角度差分が1または−4095であれば正転、角度差分が−1または4095であれば逆転と判定する。そして、正転・逆転判定部47は、その判定結果に基づき、図6(e)に例示するように、正転時は1(Hレベル)、逆転時には0(Lレベル)となるような二値の回転方向信号を出力する。なお、モータ1が回転していないときは、回転が停止する直前の回転方向に対応した値(信号レベル)を保持する。
第1AND回路44は、パルス出力部43からの両エッジ検出パルスと正転・逆転判定部47からの回転方向信号が入力され、これら両者の論理積を演算する。そして、その論理積を正転信号FDとして出力する。そのため、正転信号FDは、図6(f)に例示するように、モータ1の正転時にモータ1の回転角θの変化と同期して出力されるパルス信号となる。
第2AND回路45は、パルス出力部43からの両エッジ検出パルスと正転・逆転判定部47からの回転方向信号が入力される。そして、両エッジ検出パルスと、回転方向信号の逆論理の信号との論理積を演算する。そして、その論理積を逆転信号RDとして出力する。そのため、逆転信号RDは、図6(g)に例示するように、モータ1の逆転時にモータ1の回転角θの変化と同期して出力されるパルス信号となる。
基準角度信号生成部48は、角度検出部25から入力される回転角θに基づいて基準角度信号NMを生成し、出力する。具体的には、通常時は0(Lレベル)で、回転角θが0の間は1(Hレベル)となるような二値の基準角度信号NMを出力する。図6(h)は、正転時において回転角θが0となっている期間に基準角度信号NMがHレベルとなる例が示されている。つまり、この基準角度信号NMは、モータ1が1回転(電気角で一回転)する毎にパルスが出力されるような信号であり、周知のインクリメンタル型ロータリエンコーダが出力するZ相信号と同じ性質のものである。
このように、エンコーダ27は、角度検出部25からの回転角θに基づいて、正転信号FD、逆転信号RD、および基準角度信号NMを生成する。そして、これら各信号FD、RD、NMが、モータ1の回転角を示す角度情報として、監視マイコン30へ伝送される。
監視マイコン30は、デコーダ31と、監視制御部33とを備えている。このうち監視制御部33は、その実態はCPUであり、CPUが各種プログラムを実行することにより監視制御部33として機能する。その他、図示は省略したものの、監視マイコン30は、ROM、RAM(SRAM)、I/Oなどの、一般的なマイコンが通常備えている周知の構成要素を備えている。
デコーダ31は、制御マイコン20から伝送されてきた角度情報(FD、RD、NM)を、Mビット(本例では12bit)の角度データ(回転角φ)に変換(デコード)する。デコーダ31は、より具体的には、図3に示すように、FDエッジカウンタ51と、RDエッジカウンタ52と、NMエッジ検出器53とを備える。
FDエッジカウンタ51は、正転信号FDの立ち上がりエッジを検出し、検出する毎にカウントアップするよう構成されたカウンタである。また、FDエッジカウンタ51のカウンタ値(FDエッジカウンタ値Kfd)は、監視制御部33からのFDリセット信号によって0にリセットされる。このリセットされるタイミングは、後述するように、基準角度信号NMのエッジ立ち上がりタイミングである。
そのため、FDエッジカウンタ値Kfdは、図6(j)に例示するように、モータ1が正転している間、回転角θが1bit変化する毎に1(1LSB)ずつカウントアップされていき、基準角度信号NMのパルスが立ち上がる毎に0にリセットされる。
RDエッジカウンタ52は、逆転信号RDの立ち上がりエッジを検出し、検出する毎にカウントアップするよう構成されたカウンタである。また、RDエッジカウンタ52のカウンタ値(RDエッジカウンタ値Krd)は、監視制御部33からのRDリセット信号によって0にリセットされる。このリセットされるタイミングも、FDエッジカウンタ値Kfdと同様、基準角度信号NMのエッジ立ち上がりタイミングである。
そのため、RDエッジカウンタ値Krdは、図6(k)に例示するように、モータ1が逆転している間、回転角θが1bit変化する毎に1(1LSB)ずつカウントアップされていく。また、基準角度信号NMのパルスが立ち上がる毎に0にリセットされる。
FDエッジカウンタ51およびRDエッジカウンタ52はいずれも、パルスエッジを検出してカウントアップするカウンタであり、このようなカウンタは、一般的な汎用マイコンにおいて標準的に内蔵されている汎用のカウンタ(タイマ)を用いて容易に実現できる。
NMエッジ検出器53は、基準角度信号NMの立ち上がりエッジを検出する。そして、立ち上がりエッジを検出した場合、NMエッジ検出割込信号を監視制御部33に送信する。このNMエッジ検出器53についても、入力パルスのエッジを検出して割込信号を出力するものであり、一般的な汎用マイコンに内蔵されるハードウェアとしては標準的なものである。
つまり、デコーダ31は、汎用マイコンがもともと備えているハードウェアを利用して十分に実現できるものであり、よって、監視マイコン30として汎用のマイコンを用いることができるのである。
監視制御部33は、制御マイコン20が正常に動作しているかどうか、即ちモータ制御部23による上記フィードバック制御が正常に行われているかどうかを監視するものであり、図1に示すように、角度計算部35と異常判定部37とを備える。既述の通り、監視制御部33の実体はCPUであり、角度計算部35および異常判定部37の機能はいずれもCPUによるソフトウェア処理により実現されるものである。
即ち、角度計算部35は、CPUが図4の角度計算処理および図5のNMエッジ検出割込処理を実行することにより実現される。
図4の角度計算処理は、角度計算部35(CPU)が所定周期で繰り返し実行する処理である。この角度計算処理が実行される周期・タイミングは、異常判定部37が図7の監視制御処理を実行する周期・タイミングと同じである。つまり、所定周期毎に、角度計算部35が回転角φを計算し、その計算結果を用いて異常判定部37が制御マイコン20の異常の有無を判定するのである。
角度計算部35は、この角度計算処理を開始すると、まずS110にて、デコーダ31から入力されているFDエッジカウンタ値KfdとRDエッジカウンタ値Krdを読み取る。そして、S120にて、両者の差であるKfd−Krdを演算し、その演算結果を、モータ1の回転角を示すデジタルの回転角φ(12bit)として出力する。
また、角度計算部35は、デコーダ31からNMエッジ検出割込信号が入力される毎に、図5のNMエッジ検出割込処理を実行する。具体的には、NMエッジ検出割込信号が入力されると、図5に示すように、S210にて、FDリセット信号およびRDリセット信号をデコーダ31に出力する。
角度計算部35により計算される回転角φの数値例を図6(m)に示す。図6(m)からも明らかなように、FDエッジカウンタ値KfdとRDエッジカウンタ値Krdとの差が、回転角φとして算出されている。このように、角度計算部35により、制御マイコン20からの角度情報(FD、RD、NM)に基づいて回転角φをリアルタイムに計算できるのである。
なお、両者の差が負になった場合は、4096(=212)にその負の数を加えたものを回転角φとして算出する。また、回転角φの初期値については、監視制御部33の起動直後に制御マイコン20から送信してもらうことで得ることが可能である。ただし、基準角度信号NMを一度検出しさえすれば、正しい回転角φをFD、RD、NMから得ることができる。そのため、回転角φの初期値の要・不要は適宜選択すればよい。
異常判定部37は、所定周期で図7の監視制御処理を実行することで、制御マイコン20の監視、即ち制御マイコン20によるモータ1の制御が正常に行われているか否かの判定を行う。
異常判定部37は、図7の監視制御処理を開始すると、まずS310にて、角度計算部35で計算された回転角φと、電流センサ11により検出された各相の検出電流に基づいて、モータ1の実際のトルクである実トルクTrを計算する。次に、S320にて、上位ECUから目標トルクToを受信する。
ここで、上位ECUについて簡単に説明する。上位ECUは、当該電気自動車の制御全体を統括するECUであり、モータ制御ECU5がモータ1を制御するために必要な各種指令、信号等を生成してモータ制御ECU5へ出力する。具体的には、上位ECUは、アクセルセンサ(図示略)から入力されるアクセル開度を示す信号や、シフトスイッチ(図示略)から入力されるシフト位置を示す信号、車速センサ(図示略)から入力される車速(車両速度)を示す信号などの、車両状態を示す各種信号に基づいて、当該電気自動車における各種の制御を行う。その制御の1つに、目標トルクToの生成がある。即ち、上位ECUは、上述した各種信号に基づき、例えばトルクマップ等を用いて、モータ1が出力すべき必要な駆動トルクを決定する。そして、その駆動トルクを示す目標トルクToをモータ制御ECU5へ出力する。
S320で目標トルクToを受信すると、S330にて、トルク偏差Txを計算する。具体的には、実トルクTrと目標トルクToの差の絶対値を計算してこれをトルク偏差Txとする。
そしてS340にて、トルク偏差Txが所定の閾値以上であるか否かを判断する。制御マイコン20においてモータ1の制御が正常に行われていれば、トルク偏差Txは小さい値となるはずである。逆に制御マイコン20に異常が生じてモータ1の制御が正常に行われていない場合、トルク偏差Txが大きい値になる可能性がある。そこで、制御マイコン20が正常であるか否かを判定するための閾値を適宜設定して、その閾値とトルク偏差Txとを比較判断することにより、制御マイコン20の異常判定を行う。
トルク偏差Txが所定の閾値以上でなければ(S340:NO)、制御マイコン20は正常であるものと判定して、S310に戻る。一方、トルク偏差Txが所定の閾値以上ならば(S340:YES)、S350にて、その閾値以上の状態が一定時間以上継続しているか否かを判断する。そして、一定時間以上経過していなければ(S350:NO)、S310に戻るが、一定時間以上経過していれば(S350:YES)、S360に進む。
S360では、上位ECUへ、異常判定信号を出力する。つまり、トルク偏差Txが所定の閾値以上の状態が一定時間以上継続したことから、制御マイコン20が異常であるものと判定して、その旨を上位ECUへ通知するのである。
以上説明した本実施形態のモータ制御システムによれば、制御マイコン20から監視マイコン30へ、角度情報として正転信号FD、逆転信号RD、および基準角度信号NMを伝送することで、監視マイコン30は、簡素な構成のハードウェア(デコーダ31)を用いて回転角φを生成することができる。
即ち、デコーダ31として専用のハードウェアを用いる必要はなく、ごく一般的な汎用マイコンが通常備えているハードウェア(カウンタ等)を用いて容易にデコーダ31を構成できる。そして、このデコーダ31とCPUによるソフトウェア処理とにより、容易に回転角φを生成することができる。
そのため、監視マイコン30として安価なマイコン(汎用マイコン)を使用することができる。また、監視マイコン30として安価な汎用マイコンを使用できるため、モータ制御ECU5における監視マイコン30の実装面積も低減することができる。そのため、A,B,Z各相信号を伝送する場合に比べて、モータ制御ECU5の小型化、低コスト化も可能となる。
特に本実施形態では、車両(電気自動車)において本発明が適用され、これにより車両内のECUの小型化、低コスト化が実現できる。車両という限られたスペースの中でこのようにECUの小型化が可能となることは特に効果的である。
また、監視マイコン30において、回転角φへのデコードを行うにあたり、その一部はCPUによるソフトウェア処理を用いているものの、FD、RD、NM各信号のエッジ検出やそのカウント等についてはハードウェア(デコーダ31)を用いて行っている。そのため、監視マイコン30は、角度情報を高速でリアルタイムに得ることができる。
一般に、電気自動車やハイブリッド自動車における駆動用モータの制御においては、短い制御周期でモータ制御を行う必要があり、監視マイコン30も短い制御周期で角度情報を取得して監視を行う必要がある。
これに対し、本実施形態の監視マイコン30は、回転角φをデコードするにあたってFD、RDのエッジカウントやNM検出割込はハードウェアにより実現しているため、短い制御周期での角度情報の変化が反映された回転角φを生成することができる。そのため、短い制御周期でリアルタイム且つ高精度に制御マイコン20の監視を行うことができ、制御マイコン20に異常が生じた場合にはこれを高精度且つ迅速に検出することができる。
[変形例]
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明の実施の形態は、上記実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採り得ることはいうまでもない。
例えば、上記実施形態では、正転信号FDおよび逆転信号RDとして、回転角θが1LSB変化する毎に1つのパルスが発生するような信号を採用したが(図6参照)、これら各信号FD、RDの具体的形態は図6に例示した形態の信号に限定されるものではない。例えば、回転角θが1LSB変化する毎にエッジ変化(レベル変化)が生じるようなパルス(図6(b)の最下位bitパルス参照)であってもよい。つまり、最下位bit検出部41からのパルスをそのまま各AND回路44,45に入力するようにしてもよい。その場合、監視マイコン30側のFDエッジカウンタ51およびRDエッジカウンタ52は、入力される正転信号FDまたは逆転信号RDに対し、そのエッジが変化する毎にカウントアップを行うようにすればよい。
つまり、正転信号FDについては、正転中の角度変化がわかるような(1LSB正転する毎にそのことが受信側でわかるような)信号である限り、また逆転信号についても、逆転中の角度変化がわかるような(1LSB逆転する毎にそのことが受信側でわかるような)信号である限り、それぞれの具体的な信号形態は特に限定されるものではない。
また、上記実施形態では、回転角θが1LSB変化する毎に正転信号FDまたは逆転信号RDのパルスが発生する構成であったが、nLSB(nは2以上の自然数)変化する毎にパルス或いはエッジ変化が生じるように各信号FD、RDを生成するようにしてもよい。ただし、高精度の(分解能の高い)角度情報を監視マイコン30に伝送するためには、上記実施形態のように1LSB変化する毎にパルス或いはエッジ変化が生じるような各信号FD、RDを生成するのが好ましい。
また、エンコーダ27およびデコーダ31の具体的構成は図2,図3に示した構成に限定されるものではなく、それぞれ所望の機能を実現できる限り、その具体的構成は種々考えられる。特に監視マイコン30については、デコーダ31(ハードウェア)と角度計算部35(ソフトウェア処理)によって回転角φを得る構成としたが、どの演算をハードウェアで処理させてどの演算をソフトウェア処理とするかについても適宜決めることができる。つまり、汎用マイコンで実現できる限り、回転角φを生成する具体的構成は種々考えられる。
また、上記実施形態では、伝送されてきた角度情報(FD、RD、NM)を伝送元のマイコンの監視に用いる例を示したが、受信側マイコンにおける角度情報の使用目的はこれに限定されるものではない。
また、角度情報(FD、RD、NM)を伝送する伝送先のマイコンは複数あってもよい。また、本発明は車両への適用に限定されるものではない。
1…モータ、3…インバータ、5…モータ制御ECU、7…レゾルバ、9…電流供給線、11…電流センサ、13…ドライバ、20…制御マイコン、21…RDC、23…モータ制御部、25…角度検出部、27…エンコーダ、30…監視マイコン、31…デコーダ、33…監視制御部、35…角度計算部、37…異常判定部、41…最下位bit検出部、42…両エッジ検出部、43…パルス出力部、44…第1AND回路、45…第2AND回路、46…角度差分計算部、47…正転・逆転判定部、48…基準角度信号生成部、51…FDエッジカウンタ、52…RDエッジカウンタ、53…NMエッジ検出器

Claims (7)

  1. モータ(1)を制御するマイクロコンピュータ(20)において、前記モータの制御に用いられる前記モータの回転角度を示す所定ビットの角度データを、そのビット数よりも少ない数の二値信号からなる角度情報に変換して他のマイクロコンピュータ(30)へ伝送する角度情報伝送方法であって、
    前記角度データがnLSB(nは自然数)増加する毎に少なくとも1つのエッジ変化が生じるようなパルス信号である正転信号と、
    前記角度データが前記nLSB減少する毎に少なくとも1つのエッジ変化が生じるようなパルス信号である逆転信号と、
    前記角度データが予め決められた基準角度になる毎に少なくとも1つのエッジ変化が生じるようなパルス信号である基準角度信号と、
    を生成し、これら3つの信号を前記角度情報として前記他のマイクロコンピュータへ伝送する
    ことを特徴とする角度情報伝送方法。
  2. モータを制御するモータ制御用マイクロコンピュータ(20)を含む複数のマイクロコンピュータを備え、前記モータ制御用マイクロコンピュータから少なくとも1つの他のマイクロコンピュータ(30)へ前記モータの回転角度を示す角度情報を伝送するよう構成された角度情報伝送システムであって、
    前記モータ制御用マイクロコンピュータは、
    前記モータの回転角度を検出するための外部の回転角度検出部(7)から入力される検出信号に基づいて、前記モータの回転角度を示す所定ビットの角度データを生成する角度データ生成手段(25)と、
    前記角度データ生成手段により生成された前記角度データに基づいて、前記角度情報として、前記角度データがnLSB(nは自然数)増加する毎に少なくとも1つのエッジ変化が生じるようなパルス信号である正転信号、前記角度データが前記nLSB減少する毎に少なくとも1つのエッジ変化が生じるようなパルス信号である逆転信号、および前記角度データが予め決められた基準角度になる毎に少なくとも1つのエッジ変化が生じるようなパルス信号である基準角度信号、を生成して前記他のマイクロコンピュータへ伝送する角度情報伝送手段(27)と、
    を備え、
    前記他のマイクロコンピュータは、前記モータ制御用マイクロコンピュータから受信した前記角度情報を前記角度データに変換する角度データ変換手段(31,35)を備える
    ことを特徴とする角度情報伝送システム。
  3. 請求項2に記載の角度情報伝送システムであって、
    前記角度情報伝送手段は、
    前記角度データが増加している場合には前記モータが正方向に回転しているものと判定し、前記角度データが減少している場合には前記モータが逆方向に回転しているものと判定する回転方向判定手段(47)と、
    前記回転方向判定手段により判定されている回転方向が正方向であるときに、前記角度データが前記nLSB増加する毎に1つのパルスが発生するように前記正転信号を生成する正転信号生成手段(44)と、
    前記回転方向判定手段により判定されている回転方向が逆方向であるときに、前記角度データがnビット変化する毎に1つのパルスが発生するように前記逆転信号を生成する逆転信号生成手段(45)と、
    前記角度データが前記基準角度になる毎に1つのパルスが発生するように前記基準角度信号を生成する基準角度信号生成手段(48)と、
    を備えることを特徴とする角度情報伝送システム。
  4. 請求項2又は請求項3に記載の角度情報伝送システムであって、
    前記角度データ変換手段は、
    前記正転信号に基づいて前記モータの回転角度が前記nLSB分増加したことを検出し、そのnLSB分増加を検出する毎にカウント値をnLSBずつカウントアップするよう構成された第1のカウンタ(51)と、
    前記逆転信号に基づいて前記モータの回転角度が前記nLSB分減少したことを検出し、そのnLSB分減少を検出する毎にカウント値をnLSBずつカウントアップするよう構成された第2のカウンタ(52)と、
    前記基準角度信号に基づいて前記モータの回転角度が前記基準角度になったことを検出し、その基準角度になったことを検出する毎に前記各カウンタのカウント値を初期化する初期化手段(53,35,S210)と、
    前記第1のカウンタのカウント値と前記第2のカウンタのカウント値との差を演算することにより前記角度データを算出する角度データ算出手段(35,S120)と、
    を備えることを特徴とする角度情報伝送システム。
  5. 請求項2〜請求項4の何れか1項に記載の角度情報伝送システムであって、
    当該角度情報伝送システムは車両に搭載され、
    前記モータは、前記車両における走行用の動力源として用いられる
    ことを特徴とする角度情報伝送システム。
  6. 請求項5に記載の角度情報伝送システムであって、
    前記他のマイクロコンピュータのうち少なくとも1つは、前記モータ制御用マイクロコンピュータから伝送される前記角度情報に基づいて前記モータ制御用マイクロコンピュータの動作を監視する監視手段(37)を備える
    ことを特徴とする角度情報伝送システム。
  7. 請求項6に記載の角度情報伝送システムであって、
    前記モータ制御用マイクロコンピュータは、前記角度データ生成手段により生成された角度データおよび外部から入力されるトルク指令に基づいて前記モータを制御するよう構成されており、
    前記監視手段は、
    前記角度データ変換手段により変換された角度データおよび前記モータに流れている電流に基づいて前記モータが実際に出力しているトルクである実トルクを計算する実トルク計算手段(S310)と、
    前記実トルク計算手段により計算された実トルクと前記トルク指令との差に基づいて、前記モータ制御用マイクロコンピュータによる前記モータの制御が正常に行われているか否かを判定する制御状態判定手段(S330〜S350)と、
    を備えることを特徴とする角度情報伝送システム。
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