JP2014017457A - 希土類元素添加ファイバ、及びそれを用いたファイバレーザ並びにファイバ型増幅器 - Google Patents

希土類元素添加ファイバ、及びそれを用いたファイバレーザ並びにファイバ型増幅器 Download PDF

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【課題】本発明の課題は、希土類元素を添加した新しい構造のファイバ及びそのファイバを用いて構成した高効率のファイバレーザやファイバ増幅器を提供することである。
【解決手段】本発明は、ファイバの中心部に希土類元素を含んだSiO系ガラスからなる高屈折率のコアガラスを有し、該コアガラスの外周に希土類元素を含まないSiO系ガラスからなる低屈折率のクラッドを有し、該クラッドの外周の大部分を空隙で覆い、該空隙の外周に、Fを添加したSiOガラスを該クラッドの外周の少なくとも3箇所で接して覆う構造とし、該Fを添加したSiOガラスの外周をFを添加しないSiO系ガラスで覆ったことを特徴とするファイバである。
【選択図】図1

Description

本発明は、希土類元素を添加した新しい構造のファイバ及びそのファイバを用いて構成した高効率のファイバレーザやファイバ型増幅器に関する。
ファイバのコア内に希土類元素を添加したファイバを用いることによって光増幅器やレーザが実現されている。開発当初のファイバはコア内に希土類元素を添加し、該コアの外周を低屈折率のクラッドで覆った構造のものであったが、近年、希土類元素を添加したコアの外周に低屈折率のクラッド層を2重に設けたダブルクラッド型ファイバが励起効率を高くすることができるということで特許出願が出されたり論文で報告されるようになってきた。特許文献1(特開平9−205239号公報)には、図33に示すように、ファイバの中心に、希土類元素を添加したコア50を有し、該コアの外周に第1のクラッド層51が設けられ、該第1のクラッド層51の外周に第1クラッド層の屈折率よりも低い屈折率を有する第2のクラッド層52が設けられた構造が開示されている。ここで、第1のクラッド層51はコア50のクラッド層として働くポンピングガイドと呼ばれ、励起光のマルチモード導波路として作用する。第2クラッド層52は上記ポンピングガイドに対してクラッド層として機能する。上記構造においては、励起光を伝送させる導波路の開口数NAは約0.43が得られている。
また非特許文献1にはダブルクラッド型ファイバの具体的な構造として、図34に示すように、第1クラッド層51の断面構造を、励起光のスキュー成分を乱し、コア50に効率良く吸収させるために、三角形、正八角形、D型構造を有しているものが提案されている。また論文2)には、図35に示すように、第2クラッド層53を多数の空孔を有する空気層にすることで高開口数NA(〜0.53)を実現できることが示されている。
また、特許文献2(特開2002-277669号公報)にも、図36に示すように、SiOガラスからなる第2クラッド層52内に多数の孔54を形成した構造とすることによって、第2クラッド52と第1クラッド51との比屈折率差を比較的大きくすることができ、ダブルクラッドファイバにおける励起光に対する開口数を大幅に増大させることが可能になることが示されている。
また、特許文献3(特開2007−316526号公報)には、図37に示すように、コア50の外周の石英ガラスからなる第2クラッド層52内に上記コア50を囲むように高屈折率の石英ガラスからなるロッド56が三角格子状に多数配列させてフォトニックバンドギャップを構成させて第1クラッド層51を形成させた構造が提案されている。
また、特許文献4(特開2008−226885号公報)には、図38に示すように、コア50を囲む第1クラッド層51内に多数の微小な高屈折率部57を三角格子状に配置させてフォトニックバンドギャップを構成している屈折率の周期構造部を設け、第1クラッド層51を囲むように低屈折率樹脂からなる第2クラッド層52を設けた構造が提案されている。
特開平9−205239号公報 特開2002-277669号公報 特開2007−316526号公報 特開2008−226885号公報
篠原、"FGMレーザー素子の概念―フォトニック結晶構造のファイバレーザーへの適用―"、傾斜機能材料論文集 Vol.20、2006年、pp.165-172 田中、"フォトニック結晶ファイバの応用"、NGN時代の光技術・産業懇談会、2007年7月4日
前述したダブルクラッド型ファイバは開発当初のクラッドが1層の構造のものに比して励起光の励起効率を改善することができる。しかし、最近の超微細加工に適したファイバレーザにするためにはまだ課題があり、また、よりパワの大きい励起光用レーザで励起して高出力のレーザ光を得るためには次のような課題があった。
(1)ファイバレーザの用途は、マイクロ加工、精密溶接、精密切断精密溝加工、マーキング、配線のリペアなどであるが、これらの加工に適したレーザビームの形状は均一な幅に加工できる矩形が理想であるが、上記ファイバレーザのレーザビーム形状は円形であり、そのため加工したエッジが乱れて均一な幅を有する溝加工が難しいという課題がある。
(2)励起光を伝送させる伝送路の比屈折率差を大きくして励起光の伝送路への結合効率を高くするために、第1クラッド層の外周の第2クラッド層を空気層にした構造や、多数の孔を形成した構造が提案されているが、これらの空気層や多数の孔の面積は小さいために第2クラッド層の等価屈折率は十分に低くなっていない。そのために、励起光伝送路の開口数NAは0.5程度であり、励起光の伝送路への結合効率を高くするためにはまだ十分に大きい値ではない。また上記多数の孔を有する構造のファイバを製造するために、第1クラッド用ロッドと最外周石英管との間に多数の小さな石英管を配置させた母材を高温で線引きしてファイバにする方法が用いられているが、上記製造工程は複雑で手間がかかるとともに高価な工程であり、また母材製造工程中に外部から損失要因がファイバに付加されるといった課題がある。
(3)コア内を伝送させる伝送路は単一モード伝送路であることが望ましく、極微細加工を実現させるためにコアのサイズを小さくし、コアと第1クラッド層の比屈折率差大きくしている。そのためにコア内に屈折率を高くするための添加物を多く添加させているが、コアの外周の第1クラッド層との軟化温度の差が大きくなり、ファイバを製造する上で熱膨張係数の差が出てきて安定的な製造がしにくくなっている。
(4)他方、超高出力のファイバレーザを実現させることが試みられているが、そのためにコア径を大きくしたマルチモードファイバレーザ構造を用い、かつたくさんの励起光用半導体レーザを励起光コンバイナで合波して上記マルチモードファイバレーザ内に結合させる方法が用いられているが、そのためには上記コア内に添加する希土類元素の量も多くしていかなければならないが、この希土類元素の量を多くすると濃度消光を誘引するという問題があるので、従来のマルチモードファイバレーザ構造では超高出力化には限界がある。
本発明の目的は前記した従来の課題を解決することができるファイバおよびそれを用いた光機能デバイスを提供するものである。
上記課題を解決するために成された本発明に係るファイバは、以下の特徴を有する。
本発明の第1の態様は、ファイバの中心部に希土類元素を含んだSiO系ガラスからなる高屈折率のコアガラスを有し、該コアガラスの外周に希土類元素を含まないSiO系ガラスからなる低屈折率のクラッドを有し、該クラッドの外周の大部分を空隙で覆い、該空隙の外周に、Fを添加したSiOガラスを該クラッドの外周の少なくとも3箇所で接して覆う構造とし、該Fを添加したSiOガラスの外周をFを添加しないSiO系ガラスで覆ったことを特徴とするファイバである。
本発明の第2の態様は、ファイバの中心部に希土類元素を含んだSiO系ガラスからなる高屈折率のコアガラスと、該コアガラスの外周に設けた希土類元素を含まないSiO系ガラスからなるクラッドと、該クラッドの外周に設けた、Fを添加したSiOガラス層とを有し、
該Fを添加したSiOガラス層の外周の大部分を空隙で覆い、該空隙の外周にFを添加したSiOガラスを該クラッドの外周の少なくとも3箇所で接して覆う構造とし、該Fを添加したSiOガラスの外周をFを添加しないSiO系ガラスで覆ったことを特徴とするファイバである。
本発明の第3の態様は、ファイバの中心部に希土類元素を含んだSiO系ガラスからなる高屈折率のコアガラスと、該コアガラスの外周に設けた希土類元素を含まないSiO系ガラスからなるクラッドと、該クラッドの外周に設けた、Fを添加したSiOガラス層とを有し、
該Fを添加したSiOガラス層の外周の大部分を空隙で覆い、該空隙の外周にFを添加しないSiO系ガラスを該クラッドの外周の少なくとも3箇所で接して覆う構造としたことを特徴とするファイバである。
上記した本発明においては、ファイバの中心部に、希土類元素を含んだSiO系ガラスからなる高屈折率の前記コアガラスを、所望間隔を有して複数個配置しても良い。
また、希土類元素を含んだSiO系ガラスからなる高屈折率の前記コアガラスの外形断面形状は、矩形か多角形、あるいは円形であることが好ましい。
さらに、ファイバの外形断面形状は、円形、角が丸みを帯びた矩形か多角形のいずれかであることが好ましい。
また、本発明においては、SiO系ガラスからなる低屈折率の前記クラッド内に複数の空孔を有していても良い。
この場合、前記複数の空孔を含有するSiO系ガラスからなる低屈折率の前記クラッド内の空孔は所望間隔で三角格子状に配置されており、フォトニックバンドギャップ構造を形成していると良い。
また、本発明に係るファイバは、前記コアガラスに含まれる希土類元素が、Er、Yb、Nd、Eu、Pr、Tm、Ho、La、Sm、Ceの中の少なくとも1種を含んでいることを特徴とする。
さらに、本発明に係るファイバは、前記コアガラスが、SiOガラスか、GeO、P、TiO、Al、BaO、B、ZrO、F、Nの少なくとも1種を含んだSiOガラスであることを特徴とする。
また、本発明に係るファイバは、前記クラッドの外形断面形状が円形、三角形、四角形、六角形、あるいは角が丸みを帯びた三角形、四角形、六角形のいずれかであることを特徴とする。
この場合、前記クラッドの外形断面形状が円形の場合には、前記Fを添加したSiOガラスの中空部の断面形状は矩形か三角形、あるいは多角形であることが好ましい。
また、前記クラッドの外形断面形状が三角形又は四角形の場合には、前記Fを添加したSiOガラスの中空部の断面形状が円形又は多角形であることが好ましい。
さらに、前記クラッドの外形断面形状が多角形の場合には、前記Fを添加したSiOガラスの中空部の断面形状が円形であることが好ましい。
本発明に係るファイバは、SiO系ガラスからなる低屈折率の前記クラッドおよび最外周の前記SiO系ガラスを、SiOの液体原料の出発原料を固化、加熱して形成することができる。
また、SiOの液体原料を金型内に充填し、固化した後に該金型から固化体を離脱し、塩素雰囲気中で該固化体を高温加熱することによりガラス化して得たファイバ母材を、高温で線引きして得ることができる。
本発明に係るファイバ型増幅器は、上記したファイバを備えるものであって、信号光を前記ファイバのコアガラスの中に結合させ、希土類元素を励起する励起光をコアガラスを含むSiO系ガラスからなる低屈折率のクラッド内に結合させて伝搬させるようにしたことを特徴とする。
また、本発明に係るファイバレーザは、上記したファイバを備えるものであって、該ファイバの入力端側には、レーザ光を全反射し、励起光を透過する波長選択全反射鏡を配置させ、前記ファイバの出射端側には、レーザ光を半透過させる反射鏡を設け、励起光を前記ファイバの入力端側から前記クラッド内に結合させて伝搬させるようにし、前記ファイバの出射端側からレーザ光を出射させるようにしたことを特徴とする。
本発明は下記に示すような効果を有している。
本発明に係るファイバは、その中心に希土類元素を含んだSiO系ガラスからなる高屈折率のコアガラス(屈折率n)を有し、その外周に希土類元素を含まないSiO系ガラスからなる低屈折率のクラッド(屈折率n、n>n)を有し、該クラッドの外周の大部分が広い面積の空隙で覆われた構造を有しているので、コアガラス内とクラッド内の両方に励起される励起光の伝送路の比屈折率差を該空隙によって大幅に大きくすることができる。この場合、ファイバの断面積に占める空隙の面積の占める割合が約7%〜約40%の範囲である。
このような構成により、本発明に係るファイバでは、開口数NA(=n[2×(n-n2)/n1/2)を最大で0.76程度にまで大きくすることができ、これにより大パワの励起光(例えば、マルチモード半導体レーザの光)を励起光伝送路内に効率良く結合させて伝送させることができる。その結果、大出力のレーザ光を発振させてファイバから出力させることができる。そして該空隙の外周にFを添加したSiOガラスが該クラッドの外周の少なくとも3箇所で接して覆う構造とすることにより、該空隙をファイバ内に安定して確保することができると共に該Fを添加したSiOガラスの外周がSiO系ガラスで覆うファイバ構造とすることにより、上記信号光及び励起光を効率良くファイバ内に閉じ込めて伝送させることができる。
また、数kW以上の大出力のレーザ発振をさせるとファイバ内のエネルギー密度が極めて高くなるが、上記空隙を設けた構造ではこの空隙を熱エネルギーの発散に寄与させることができる。ここで、SiO系の高屈折率のコアガラスはGeO、P、TiO、Al、BaO、B、ZrO、F、Nなどの添加物を少なくとも1種含んだSiOガラスである。またSiO系ガラスからなる低屈折率のクラッドはSiOガラスか、SiOガラスに屈折率制御用添加物(例えば、GeO、P、TiO、Al、BaO、B、ZrO、F、Nなど)を少量含んだものである。外周のSiO系ガラスもSiOガラスか、SiOガラスに屈折率制御用添加物(例えば、GeO、P、TiO、Al、BaO、B、ZrO、F、Nなど)を少量含んだものを用いる。
次に、ファイバの中心部に濃度消光を起こさない範囲の希土類元素の量(300ppmから2500ppm)を含んだSiO系のコアガラスが所望間隔を有して複数個(数量N個)配置することにより、上記それぞれの希土類元素を含んだSiO系のコアガラス内に励起光が励起されるので、上記それぞれのコアガラス内でレーザ発振したN個のレーザ光がファイバの出射端からそれぞれ多重に合成されたレーザ光として出射される。これによって数10kWの超大出力のレーザ光を得ることができる。これにより、従来の気体、固体などのレーザで加工を行っていた加工、例えば、自動車、鉄鋼、造船、航空宇宙、アルミニウム産業などへの加工に適用することができる。
また、上記複数個(N個)有するコアガラス全体に信号光を入力させ、励起光をSiO系ガラスからなるクラッド内に入射させることにより、上記励起光はそれぞれのコアガラス内の希土類元素を励起し、それぞれのコアガラス内を伝送している信号光を増幅し、これらの増幅されたN個の信号光がファイバの出射端から得られて超高利得のファイバ増幅器を実現することができる。なお、Nは3個〜15個の範囲が好ましい。また、上記希土類元素を含んだSiO系のコアガラスの間隔は0.3μmから2.5μmの範囲が好ましい。
ファイバレーザの多くの用途は、マイクロ加工、精密溶接、精密切断精密溝加工、マーキング、配線のリペアなどであるが、これらの加工に最も適したファイバレーザのビーム形状は矩形が理想的である。また、微細加工を実現するためにはできる限り微小なビーム形状が望ましく、そのビーム断面のサイズはμmオーダが望まれる。そこで第3の発明のように、希土類元素を含んだSiO系のコアガラスの外形断面形状の一辺の長さをμmオーダに保った矩形か多角形としておくことにより励起光をパルス発振させて上記種々の加工を均一な幅を持った連続した微細な溝で高精度に加工することができる。また、穴加工に対しては円形のコアガラス形状で対応できる。ここでファイバのコアのサイズをaとして単一モード条件を満たすように規格化周波数v=(2πa/λ)(n −n )1/2の値が2.405以下になるようにすれば、ビーム品質がガウス分布の単一モードファイバレーザを実現することができる。
このレーザの具体的な加工への用途は、微細加工(穴、溝)、スクライビング(シリコン、セラミックス)、マーキング(半導体、金属、樹脂などの表面)、薄膜太陽電池の加工(SnO膜の除去)、表面改質、透明材料の加工、揮発性素材加工、硬質素材加工、異なる金属の溶接や高反射率材料の溶接(金属箔、銅、銀、金などの導体材料の微細溶接)、配線のリペア、医療用レーザ(外科用レーザメス)、切断、薄膜の除去などである。また上記vを2.405よりも大きくなるように上記a、nを選べばマルチモードのファイバレーザを実現することができ、大出力のレーザ出力を得ることができる。具体的には、aの値は30μmよりも大きく、150μmよりも小さい範囲から選べば大出力のレーザ光を得ることができ、自動車、鉄鋼、造船、航空宇宙、アルミニウム産業など広範囲へ応用することができる。具体的な加工としては、自動車の厚いハイドロームチューブの切断、自動車のルーフラインのろう付け、産業用の釘の溶接、工業用部品の熱処理、医療用の釘の溶接、航空宇宙用チタンパネルの溶接、造船用の深度溶接、ステンレス鋼厚板の切り口の綺麗な切断などに適用することができる。
次に、ファイバの外形断面形状を円形以外に、矩形、多角形、角が丸まった矩形か多角形にすることによって、ファイバを治具で精度良く確実に固定して保持することができ、これにより安定したレーザ加工装置や増幅器を構成することができる。
また、高出力のレーザ光を得るためには、コアガラスは、その径が大きく、かつ信号増幅光における高次モードを抑制させるためにクラッドとの比屈折率差はあまり大きくない方が好ましい。そこで、SiO系ガラスからなるクラッド内に複数の空孔を設けることにより、このクラッドの屈折率を等価的に下げることができ、しかも上記空孔の数量m、空孔径d、空孔間隔Λなどで上記等価屈折率を制御することができる。これにより、コアガラス内に添加する希土類元素の添加量を濃度消光を生じさない範囲で最適化できるように、希土類元素を含んだSiO系のコアガラス内に添加する屈折率を高めるための添加物(例えば、GeO、P、TiO、Al、BaO、ZrO、Nなど)の量を低減し、調節することができるようになる。その結果、励起光による希土類イオンの励起効率の最適化が出来、励起光から信号光増幅へのエネルギー変換効率を向上させることができる。
また別の効果として、結果的にコアガラスの軟化温度をクラッドの軟化温度に近い値にすることができるので、ファイバ母材を高温状態に加熱してファイバを製造する際の軟化温度の差による形状変形を小さく抑えることができると共に、製造し易くなる。すなわち、ファイバ母材の形状に相似したファイバ形状を容易に実現することができる。特に、軟化温度を近づけることによってファイバ内に所望形状の空隙を保ったままのファイバ構造を実現するのに有効である。
次に、複数の空孔を含有するSiO系ガラスからなる低屈折率のクラッド内の空孔を所望間隔で三角格子状に多数配置させてフォトニックバンドギャップ構造を形成することにより、ファイバのモードフィールド径を大きくすることができ、これにより大出力のファイバレーザを得ることができる。すなわち、複数の空孔を含有するSiO系ガラスからなる低屈折率のクラッド内の空孔(空孔径d)を所望間隔Λで三角格子状に多数配置させてフォトニックバンドギャップ構造を形成することにより、そのような構造を有しないファイバのコアガラスの径よりも大きな面積のモ−ドフィールド径(10μm程度)を得ることができ、より大口径のシングルモードファイバレーザや増幅器を実現することができる。これにより大パワの信号光を入力させ、大出力のレーザ発振出力や、大出力の増幅された信号光を得ることができる。
また、SiO系ガラスからなる低屈折率のクラッドの外周にもFを添加したSiOガラス層を設け、該Fを添加したSiOガラス層の外周の大部分を空隙で覆い、該空隙の外周に該Fを添加したSiOガラス層の外周の少なくとも3箇所で、該空隙の外周に設けたFを添加したSiOガラスに接するようにすることにより、該クラッドの外周の少なくとも3箇所で接するところから励起光、レーザ光が最外層のFを添加しないSiO系ガラスに漏れるのを防ぐことができる。またコアガラスを含有するSiO系ガラスラスからなるクラッドの母材の製造時に該クラッドの外周に不均一な傷が付加したり、不純物の付着によって散乱損失が増加するのを予防することができる。
また、ファイバの中心に含まれる希土類元素として、Er、Yb、Nd、Eu、Pr、Tm、Ho、La、Sm、Ceの中の少なくとも1種を含むようにすることにより、所望の波長の入力光信号を励起光と共に伝送させて増幅する光増幅器(例えばErを添加した1.5μm帯の光増幅器、Ndを添加した0.9μm帯光増幅器、Ndを添加した1.1μm帯光増幅器など)や、励起光を伝送させて所望の波長で発振するレーザ(種々の波長で発振するレーザ、例えばNdを添加した1060nmで発振するレーザ、Ybを添加した1000nm帯で発振するレーザなど)を幾つも実現することができ、いろいろの加工に適用することができる。
また、コアガラスとしてSiOガラスが用いられるが、GeO、P、TiO、Al、BaO、B、ZrO、F、Nなどの屈折率制御用の添加物を少なくとも1種含んだSiOガラスとすると良い。また、上記屈折率制御用添加物を1種含んだSiOガラス以外に、例えばAlとPを共添加したSiOガラス、GeOとAlを共添加したSiOガラス、GeOとPを共添加したSiOガラスなどでもよい。これにより、希土類元素の添加濃度が高くなると局所的に起こるクラスターも防ぐことができ、コアガラス内に添加する希土類元素の添加をより一様に、かつ容易にできるようにコアガラスの屈折率を制御することができ、単一モードの光増幅器やファイバレーザを実現することができる。
また、クラッドの外形断面形状は、円形、三角形、四角形、六角形、あるいは角が丸みを帯びた三角形、四角形、六角形のいずれかにすると良い。これによりクラッド内を励起光がモード数のより多いマルチモード伝送できるようにすることができ、コアガラス内の希土類元素を効率良く励起することができる。
また、クラッドの外形断面形状が円形の場合に、Fを添加したSiOガラスの中空部の断面形状を矩形か三角形にすると、SiO系ガラスからなるクラッドの外周の大部分が広い面積の空隙で覆われるので、大パワの励起光を励起光の伝搬する伝送路内に効率よく結合させることができる。また、よりモード数の多いマルチモード伝送をするようにすることができ、これによりコアガラス内の希土類元素を効率良く励起することができる。
また、クラッドの断面構造が三角形、四角形の場合に、Fを添加したSiOガラスの中空部の断面形状を円形か多角形にすると、さらに大パワの励起光を励起光の伝搬する伝送路内に効率よく結合させることができると共に、よりモード数の多いマルチモード伝送をするようにすることができ、コアガラス内の希土類元素を効率良く励起することができる。
また、クラッドの外形断面形状が多角形の場合に、Fを添加したSiOガラスの中空部の断面形状を円形にすると、大パワの励起光を励起光の伝搬する伝送路内に効率よく結合させることができると共に、よりモード数の多いマルチモード伝送をするようにすることができ、コアガラス内の希土類元素を効率良く励起することができる。
また、本発明に係るファイバは、SiO系ガラスからなる低屈折率のクラッドおよび最外周のSiO系ガラスをSiOの液体原料の出発原料を固化、加熱して形成することができる。後述するように、SiOの液体原料の出発原料を固化、加熱して形成することにより希土類元素を添加したコアガラスの外周に密着性良くSiOガラスからなる低屈折率のクラッドを均一に形成することができるのでコアガラスの外周の構造不均一性による散乱損失を低減させることができる。また上記SiOガラスからなる低屈折率のクラッドと共に上記最外周のSiO系ガラスもSiOの液体原料の出発原料を固化、加熱して一緒に形成することにより所望形状の母材を低コストで製造することができる。なお、Fを添加したSiOガラス層は上記母材を製造後に気相化学反応により最外周のSiO系ガラスの内面、あるいはSiO系ガラスからなる低屈折率のクラッドの外周に成膜させることにより実現する。
さらに、本発明に係るファイバは、ファイバの母材を、金型を用いSiOの液体原料からなるガラス原料を該金型内に充填、固化後に該金型から離脱して塩素雰囲気中での高温加熱でガラス化してファイバ母材を高温で線引きして得ることができる。このような方法でファイバ母材を製造することにより、形状(SiOガラスからなる低屈折率のクラッドの形状、空隙の構造、最外周のSiOガラスの形状)の均一な母材を再現性良く実現することができると共にOH基の混入の少ない母材を低コストで製造することができる。
本発明に係るファイバ型増幅器では、信号光を、上記したファイバのコアガラスの中に結合させ、希土類元素を励起する励起光をコアガラスを含むSiO系ガラスからなる低屈折率のクラッド内に結合させて伝搬させる。前述したように、上記したファイバは、コアガラスを含むSiO系ガラスからなる低屈折率のクラッドの外周を大面積の空隙で覆うことにより高いNAの伝送路を実現することができるので、大パワの励起光をファイバのコアガラスを含むSiO系ガラスからなる低屈折率のクラッド内に効率良く結合させることができる。これにより希土類元素を含むコアガラス内にも高い励起光パワで励起され、信号光を高利得で増幅することができる。
本発明に係るファイバレーザは、上記したファイバの入力端側にレーザ光を全反射させ、励起光を透過させる波長選択全反射鏡を配置させ、ファイバの出射端側にはレーザ光を半透過させる反射鏡を設けたものであり、これにより、大パワの励起光を入力端側からコアガラスを含むSiO系ガラスからなる低屈折率のクラッド内に効率良く結合させて伝搬させるようにすることができるので、ファイバの出射端側から高出力のレーザ光を出射させることができる。
本発明の第1実施例に係るファイバの横断面図(a)、ニアフィールドパターンを示す図(b)。 本発明のファイバの第2実施例 本発明の第2実施例に係るファイバの横断面図。 本発明の第3実施例に係るファイバの横断面図。 本発明の第4実施例に係るファイバの横断面図。 本発明の第5実施例に係るファイバの横断面図。 本発明の第6実施例に係るファイバの横断面図。 本発明の第7実施例に係るファイバの横断面図。 本発明の第8実施例に係るファイバの横断面図。 本発明の第9実施例に係るファイバの横断面図。 本発明の第10実施例に係るファイバの横断面図。 本発明の第11実施例に係るファイバの横断面図。 本発明の第12実施例に係るファイバの横断面図。 本発明の第13実施例に係るファイバの横断面図。 本発明の第14実施例に係るファイバの横断面図。 本発明の第15実施例に係るファイバの横断面図(a)、ニアフィールドパターンを示す図(b)。 本発明の第16実施例に係るファイバの横断面図。 本発明の第17実施例に係るファイバの横断面図。 本発明の第18実施例に係るファイバの横断面図。 本発明の第19実施例に係るファイバの横断面図。 本発明の第20実施例に係るファイバの横断面図。 本発明の第21実施例に係るファイバの横断面図。 本発明の第22実施例に係るファイバの横断面図。 本発明の第23実施例に係るファイバの横断面図。 本発明の第24実施例に係るファイバの横断面図。 本発明の第25実施例に係るファイバの横断面図。 本発明の第26実施例に係るファイバの横断面図。 本発明の第27実施例に係るファイバの製造方法を説明するための図。 本発明の第28実施例に係るファイバの製造方法を説明するための図。 本発明の第28実施例に係るファイバの製造方法を説明するための図。 本発明の第29実施例に係るファイバレーザの概略構成図。 本発明の第30実施例に係るファイバ型増幅器の概略構成図。 従来のファイバの例を示す図。 従来のファイバの例を示す図。 従来のファイバの例を示す図。 従来のファイバの例を示す図。 従来のファイバの例を示す図。 従来のファイバの例を示す図。
図1に本発明のファイバに関する第1実施例を示す。同図(a)はファイバの断面、同図(b)はファイバの矩形状コアガラスから出射された光のニアフィールドパターンを示したものである。このファイバはファイバの中心部に希土類元素を含んだSiO系ガラスからなる断面矩形状のコアガラス1を有し、その外周にSiOガラスからなる低屈折率の断面円形状のクラッド2aを有し、該クラッド2aの外周の大部分を広い面積の空隙3aで覆い、該空隙3aの外周にFを添加したSiOガラス4aを該クラッド2aの外周を4箇所(6−1、6−2、6−3、6−4)で接して覆う構造とし、該Fを添加したSiOガラス4aの外周をSiOガラス5aで覆ったことを特徴とするファイバである。そして、ファイバのコアガラス1の形状は矩形構造である。
上記構成においては、クラッド2aを第1クラッド層とすると、空隙3aは第2クラッド層、Fを添加したSiOガラス4aは第3クラッド層、SiOガラス5aは第4クラッド層として機能する。
このファイバの具体的な実施例として以下のものを製造した。SiOガラス5aの外径:200μm
クラッド2aの直径:100μm
コアガラス1のサイズ(縦×横):5.7μm×5.7μm
コアガラス1とクラッド2aの比屈折率差:1%
コアガラス1内に添加する希土類元素:Yb
コアガラス1内に添加する屈折率制御用添加物:GeOとAl
空隙3aのファイバ内に占める割合(、すなわち、空隙率):6.8%
Fを添加したSiOガラス層4aの厚み:5μm
Fを添加したSiOガラス層4aの屈折率:波長0.63μmにおいて1.44
上記のファイバでは、SiOガラスからなる低屈折率の円形構造のクラッド2aの外周の大部分が空隙3aで覆われる。空隙3a、つまり空気の屈折率は低いため、クラッド2aと空隙3aの等価的な比屈折率差は空隙により低下し、励起光伝送路として高開口数(NA:約0.3)の励起光伝送路を実現することができた。ここでファイバのコアガラスの縦、横の長さをaとして単一モード条件を満たすように規格化周波数v=(2πa/λ)(n −n 1/2の値が2.405以下になるようにした結果、ファイバのコアガラス1から出射される光のニアフィールドパターンは、図1(b)に示すようにガウス分布の矩形状パターンとなった。
図1(a)のファイバに、後述するように波長980nmの励起光を入力させてファイバレーザを構成し、そのレーザ光(レーザ発振波長1000nm帯)を基板上に照射すると、図2(b)に示すように多数の矩形状の穴が形成される。このとき、励起光のパルス周波数を高くしていくと、矩形状の穴が連続した均一な幅の溝を形成することができる。なお、図2(a)はファイバのコアガラス1が断面円形構造の場合の加工例である。コアガラス1が円形の場合には、そのレーザ光を基板上に照射したときに形成される穴が円形状であるため、励起光のパルス周波数を高くしていってもエッジが乱れた、幅が不均一の溝になるので、均一な幅の溝加工には好ましくなく、微細な穴加工に適している。
本発明は上記実施例に限定されない。まずファイバの外径は150μmから350μmの範囲、SiOガラスからなる低屈折率の円形構造からなるクラッド2aの直径は50μmから250μmの範囲、コアガラス1の縦及び横のサイズは2μmから6μmの範囲、コアガラス1とクラッド2aとの比屈折率差は0.4%から1.5%の範囲、Fを添加したSiOガラス4aの厚みは2μmから20μmの範囲、そしてその膜の屈折率は波長0.63μmにおいて1.430から1.454の範囲でも良い。
また、角型構造のFを添加したSiOガラス4aの4つの角はファイバ母材の線引時にわずかに丸くなるが、これはファイバの特性に影響を与えることは少ないので、十分に許容できるものである。
本実施例に係るファイバの構造の更なる特徴は、中心部に希土類元素を含んだSiO系ガラスからなるコアガラス1を有するクラッド2aとSiOガラス5aとの間に、空隙3aを安定して保持できる材料組成のSiOガラス4aを配置したことである。
図3に本発明のファイバの第2実施例を示す。このファイバは、中心部に希土類元素を含んだSiO系ガラスからなる外形形状が矩形状のコアガラス1を有し、その外周に矩形状構造のSiOガラスからなる低屈折率のクラッド2bを有し、該クラッド2bの外周の大部分を広い面積の空隙3bで覆い、該空隙3bの外周にFを添加したSiOガラス4bを該クラッド2bの外周を4箇所(6−1、6−2、6−3、6−4)で接して覆う構造とし、該Fを添加したSiOガラス4bの外周をSiOガラス5bで覆ったことを特徴とするファイバである。本実施例のファイバは、SiOガラスからなる低屈折率のクラッド2bを矩形状構造とすることにより、励起光のスキュー成分を乱し、コアガラス1に効率良く吸収させるようにしたものである。
また、空隙3bを第1実施例のファイバよりも広い面積にすることができるので、SiOガラスからなる低屈折率の矩形構造のクラッド2bと空隙3bとの等価的な比屈折率差は大きく低下し、励起光伝送路としてさらに高NA(0.64)の伝送路を実現することができる。この実施例においても、母材を線引きしてファイバ化すると断面矩形状のSiOガラスからなる低屈折率のクラッド2bの4つの角がわずかに丸くなるが、これも許容できるものである。
図4に本発明のファイバの第3実施例を示す。このファイバは、中心部に希土類元素を含んだSiO系の矩形状構造のコアガラス1を有し、その外周に断面矩形状のSiOガラスからなる低屈折率のクラッド2cを有し、該クラッド2cの外周の大部分をさらに広い面積の空隙3cで覆い、該空隙3cの外周にFを添加したSiOガラス4cを設けた構造である。そして、Fを添加したSiOガラス4cに該クラッド2cの角部が4箇所(6−1、6−2、6−3、6−4)で接して覆い、該Fを添加したSiOガラス4cの外周をSiOガラス5cで覆っている。
ここでFを添加したSiOガラス4cの内面を矩形状の構造にすることにより空隙3cの面積を図3の場合よりもさらに大きくすることができ(空隙率39.3%)、励起光の伝送する伝送路のNAを約0.72にまで高くした構造のファイバを実現することができた。この構造においても母材を線引きしてファイバ化すると矩形状構造のSiOガラスからなる低屈折率のクラッド2cの4つの角は丸くなるが、これも許容できるものである。また角型構造のFを添加したSiOガラス4cの4つの角はファイバ線引時にわずかに丸くなるが、これはファイバの特性に影響を与えることは少ないので、十分に許容できるものである。
図5に本発明のファイバの第4実施例を示す。このファイバは、その中心部に希土類元素を含んだSiO系の矩形状構造のコアガラス1を有し、その外周に断面矩形状のSiOガラスからなる低屈折率のクラッド2dを有し、該クラッド2dの外周を8角形の構造をしたFの添加したSiOガラス4dで囲み、該Fを添加したSiOガラス4dをSiOガラス5dで覆ったことを特徴とするファイバである。このファイバも矩形状構造のSiOガラスからなる低屈折率のクラッド2dの外周が広い面積の空隙3dで覆われているので、励起光の伝送する伝送路のNAを高くすることができる。なお、Fを添加したSiOガラス4dは、クラッド2dの角部が4箇所(6−1、6−2、6−3、6−4)で接した状態で該クラッド2dを覆っており、該Fを添加したSiOガラス4dの外周をSiOガラス5dで覆っている。
このような構造のファイバも、母材を線引してファイバ化すると矩形状構造のSiOガラスからなる低屈折率のクラッド2dの4つの角はわずかに丸くなるが、これも許容できるものである。また、8角形構造のFを添加したSiOガラス4dの8つの角は、ファイバ線引時にわずかに丸くなるが、これはファイバの特性に影響を与えることは少ないので、十分に許容できるものである。
図6に本発明のファイバの第5実施例を示す。このファイバは先に示した第2実施例(図3)のファイバを変形したものである。すなわち、該Fを添加したSiOガラス4eの外周を、外形断面が矩形状のSiOガラス5eで覆ったことを特徴とするファイバである。SiOガラス5eの外形断面は矩形以外に、角が丸まった矩形か多角形でもよい。このように矩形、角が丸まった矩形か多角形することによって、ファイバを治具で精度良く保持することができ、これにより安定したレーザ加工装置や増幅器を構成することができる。
図7に本発明のファイバの第6実施例を示す。このファイバは先に示した第3実施例(図4)のファイバを変形したものである。すなわち、該Fを添加したSiOガラス4fの外周を外形断面が矩形状のSiOガラス5fで覆ったことを特徴とするファイバである。SiOガラス5fの外形断面は矩形以外に、角が丸まった矩形か多角形でもよい。このように矩形、角が丸まった矩形か多角形することによって、ファイバを治具で精度良く保持することができ、これにより安定したレーザ加工装置や増幅器を構成することができる。
図8に本発明のファイバの第7実施例を示す。このファイバは先に示した第1実施例(図1)のファイバを変形したものである。すなわち、該Fを添加したSiOガラス4gの外周を外形断面が矩形のSiOガラス5gで覆ったことを特徴とするファイバである。SiOガラス5gの外形断面は矩形以外に、角が丸まった矩形か多角形にしてもよい。このように矩形、角が丸まった矩形か多角形することによって、ファイバを治具で精度良く保持することができ、これにより安定したレーザ加工装置や増幅器を構成することができる。
図9に本発明のファイバの第8実施例を示す。これは第2実施例(図3)のファイバを変形したものである。すなわち、断面矩形状のSiOガラスからなる低屈折率のクラッド2h内に空孔7を複数個設けた構造である。希土類元素を添加したファイバで高出力のレーザ光を得るためには、コア径が大きくて、かつ信号増幅光における高次モードを抑制させるためにクラッドとの比屈折率差はあまり大きくない方が好ましい。そこでこの実施例のように、SiOガラスからなるクラッド2h内に複数の空孔7を設けることにより、このクラッド2hの屈折率を等価的に下げることができ、しかも上記空孔7の数量m、空孔径d、空孔間隔Λなどで上記等価屈折率を制御することができる。これにより、コアガラス1内に添加する希土類元素の添加量を濃度消光を生じさない範囲で最適化できるように希土類元素を含んだSiO系のコアガラス1内に添加する屈折率を高めるための添加物(例えば、GeO、P、TiO、Al、BaO、B、ZrO、Nなど)の量を低減し、調節することができるようになる。その結果、励起光による希土類イオンの励起効率の最適化が出来、励起光から信号光増幅へのエネルギー変換効率を向上させることができる。
また、結果的にコアガラスの軟化温度をクラッドの軟化温度に近い値にすることができるので、ファイバ母材を高温状態に加熱・線引きしてファイバを製造する際の軟化温度の差による形状変形を小さく抑えることができると共に、製造し易くなる。この結果、母材形状に相似したファイバ形状を実現することができる。このファイバ構造において、複数の空孔7を含有するSiOガラスからなる低屈折率のクラッド2h内の空孔7(空孔径d)を所望間隔Λで三角格子状に多数配置させてフォトニックバンドギャップ構造を形成していることを特徴とするファイバとすることにより、ファイバのモードフィールド径を大きくすることができ、これにより大出力のファイバレーザを得ることができる。
すなわち、複数の空孔を含有するSiOガラスからなる低屈折率のクラッド2h内の空孔7を所望間隔Λで三角格子状に多数配置させてフォトニックバンドギャップ構造を形成するようにしたファイバとすることにより、第2実施例のファイバのコアガラス1の直径よりも大きな面積のモ−ドフィールド径(10μm程度)を得ることができ、より大口径のシングルモードファイバレーザや増幅器を実現することができる。これにより大パワの信号光を入力させ、大出力のレーザ発振出力、大出力の増幅された信号光を得ることができる。ここで、空孔径dは0.5μmから3μmの範囲から選ばれる。そしてd/Λの値は0.05から0.5の範囲が好ましい。
図10に本発明のファイバの第9実施例を示す。これは第1実施例(図1)のファイバを変形したものである。すなわち、断面矩形状のSiOガラスからなる低屈折率のクラッド2i内に空孔7を複数個設けた構造である。
図11に本発明のファイバの第10実施例を示す。このファイバは外形断面が三角形状のSiOガラスからなる低屈折率のクラッド2j内に空孔7を複数個設けたものである。従って、クラッド2jは、その外周を覆うFを添加したSiOガラス4と3箇所(6−1、6−2、6−3)で接する。このような三角形状のSiOガラスからなる低屈折率のクラッド2jにすることにより、クラッド2j内を励起光がモード数のより多いマルチモード伝送できるようになり、コアガラス1内の希土類元素を効率良く励起することができる。
図12に本発明のファイバの第11実施例を示す。これは第3実施例(図4)のファイバを変形したものである。すなわち、外形断面が矩形状のSiOガラスからなる低屈折率のクラッド2k内に空孔7を複数個設けた構造である。
図13に本発明のファイバの第12実施例を示す。これは第4実施例(図5)のファイバを変形したものである。すなわち、矩形状構造のSiOガラスからなる低屈折率のクラッド2L内に空孔7を複数個設けた構造である。
図14に本発明のファイバの第13実施例を示す。これは第10実施例(図11)のファイバを変形したものである。すなわち、Fを添加したSiOガラス4mの断面積を大きくして空隙3mの断面積を小さくし、構造的にバランスの取れた構造にしたものである。
図15に本発明のファイバの第14実施例を示す。これは第8実施例(図9)のファイバを変形したものである。すなわち、複数の空孔7を含有するSiOガラスからなる低屈折率のクラッド2n内の空孔7(空孔径d)を所望間隔Λで三角格子状に多数配置させてフォトニックバンドギャップ構造を形成したことを特徴とする。このような構造により、ファイバのモードフィールド径を大きくすることができ、これにより大出力のファイバレーザを得ることができる。すなわち、複数の空孔を含有するSiOガラスからなる低屈折率のクラッド2n内の空孔7を所望間隔Λで三角格子状に多数配置させてフォトニックバンドギャップ構造を形成するようにしたファイバとすることにより、第2実施例(図3)のコアガラス1の直径よりも大きな面積のモ−ドフィールド径(10μm程度)を得ることができ、より大口径のシングルモードファイバレーザや増幅器を実現することができる。ここで、希土類元素を添加したコアガラス1n内にはSiOガラス内に希土類元素を添加されており、屈折率制御用の添加物(例えば、GeO、P、TiO、Al、BaO、B、ZrO、Nなど)は添加されていない。
図16(a)に本発明のファイバの第15実施例を示す。これは第2実施例(図3)のファイバにおいて、断面矩形状のコアガラス1に代えて、断面円形状のコアガラス1pにしたものである。従って、このファイバも超微細な穴加工に好適なファイバである。同図(b)はシングルモードファイバのニアフィールドパターンを示したものである。本実施例に係るファイバの構造は、光増幅起用ファイバとして通常のファイバとの接続が容易な構造でもある。なお、コアガラス1pはシングルモード用以外に、マルチモード用として大口径にすることもできる。
図17に本発明のファイバの第16実施例を示す。このファイバは、第3実施例(図4)のファイバにおいて、断面矩形状のコアガラス1に代えて、断面円形状のコアガラス1qにしたものである。従って、このファイバも超微細な穴加工に適したファイバである。
図18に本発明のファイバの第17実施例を示す。このファイバは、第11実施例(図12)のファイバにおいて、断面矩形状のコアガラス1に代えて断面円形状のコアガラス1rにしたものである。従って、このファイバも超微細な穴加工に適したファイバである。
図19に本発明のファイバの第18実施例を示す。このファイバは、第9実施例(図10)のファイバにおいて、断面矩形状のコアガラス1を断面円形状のコアガラス1sにしたものである。従って、このファイバも超微細な穴加工に適したファイバである。
図20に本発明のファイバの第19実施例を示す。このファイバは、第12実施例(図13)のファイバにおいて、断面矩形状のコアガラスを断面円形状のコアガラス1tにしたものである。従って、このファイバも超微細な穴加工に適したファイバである。
図21に本発明のファイバの第20実施例を示す。このファイバは、第13実施例(図14)のファイバにおいて、断面矩形状のコアガラス1を断面円形状のコアガラス1uにしたものである。従って、このファイバも超微細な穴加工に適したファイバである。
図22に本発明のファイバの第21実施例を示す。このファイバは、SiOガラスからなる低屈折率の断面矩形状のクラッド2vの外周に、Fを添加したSiOガラス4vを形成した構造である。そして、そのFを添加したSiOガラス4vの外周の大部分が空隙3vで覆われ、4箇所(6−1、6−2、6−3、6−4)でSiOガラス5vの内面に接して保持されている構造である。これは、SiOガラスからなる低屈折率の断面矩形状のクラッド2vの表面荒れや汚れによる損失予防のために、SiOガラスからなる低屈折率の断面矩形状のクラッド2vの形成プロセスの後に連続してFを添加したSiOガラス4vを形成することによって実現される。なお、Fを添加したSiOガラス4vは、前述したようにSiOガラス5vの内面にも形成しておいてもよい。
図23に本発明のファイバの第22実施例を示す。このファイバは、第21実施例(図22)のファイバにおいて、希土類元素を添加した断面矩形状のコアガラス1vに代えて、希土類元素を添加した断面円形状のコアガラス1wにした実施例である。
図24に本発明をマルチコアファイバに適用した第23実施例を示す。このファイバは、ファイバの中心部に濃度消光を起さない範囲の希土類元素の量を含んだSiO系のコアガラス1が所望間隔でN個(この場合、N:7個)を有することを特徴とする。それ以外の構造は第2実施例(図3)のファイバと同じである。このように濃度消光を起さない範囲の希土類元素の量を含んだSiO系のコアガラス1が所望間隔で7個配置されていることにより、上記7個のコアガラス1内に励起光がそれぞれ励起されるので7個のコアガラス1のそれぞれの内部でレーザ発振した、7個のレーザ光がファイバの出射端からそれぞれ多重に合成されたレーザ光として出射される。これによって数10kWの超大出力のレーザ光を得ることができる。
このようなファイバは、従来の気体、固体などのレーザで加工を行っていた加工、例えば、自動車、鉄鋼、造船、航空宇宙、アルミニウム産業などへの加工に適用することができる。また増幅器を実現する場合には、7個のコアガラス1全体に大パワの信号光を入力させ、励起光をSiOガラスからなるクラッド2b内に入射させる。これにより、励起光は各コアガラス1内の希土類元素を励起し、各コアガラス内を伝送している信号光を増幅するため、これらの増幅された7個の信号光がファイバの出射端から得られて超高利得のファイバ増幅器を実現することができる。ここで、コアガラス1の間隔は0.3μmから2.5μmの範囲が好ましい。
このようなマルチコアファイバを用いた増幅器の実施例として、次のようなシングルモード用のファイバを製造した。
各コアガラス1の直径:2μm、コア間隔:1.3μm、断面矩形状のクラッド2bのサイズ:50μm角、SiOガラス5bの直径:200μm、Fを添加したSiOガラス4の厚み:10μm、各コアガラス1をGeOとPを添加したSiOガラスを用いた場合のErの添加量:400ppm、Alの添加量:3000ppm、コアガラス1とクラッド2bとの比屈折率差:1.5%。
このようなファイバ内に励起光として波長0.98μmの光を150mw入力すると、波長1.55μmの信号光を利得約58dBに増幅することができた。コアガラスが1個の場合には最大利得は40dB程度であったことを考慮すると、本実施例の7個のコアガラスを有するファイバでは高利得を得ることができたことが分かる。
なお、それぞれのコアガラス1の断面形状はこの実施例では円形であるが、矩形でもよい。またマルチモード用としてはコアガラス1の直径は5μm以上、30μm程度まで大きくすることができる。またそれぞれのコアガラスのサイズは異なっていても良い。例えば中心のコアガラスを大きくし、その周辺のコアガラスのサイズを小さくしても良い。このようにすることによってコアガラスの数量を増やすこともでき、また配置位置を調整することもできる。
図25に本発明のファイバをマルチコアファイバに適用した第24実施例を示す。このファイバは、第1実施例(図1)のファイバにおいて、断面円形状のコアガラス1の数量を7個にした場合の実施例である。
図26に本発明のファイバをマルチコアファイバに適用した第25実施例を示す。このマルチコアファイバは、第3実施例(図4)のファイバにおいて、コアガラスを1個から7個に増やした構造である。
図27に本発明のファイバ製造方法の実施例を示す。この製造方法は、SiOガラスからなる低屈折率のクラッド2および最外周のSiOガラス5を、液体原料の出発原料を固化、加熱して形成したことを特徴とする。すなわち、外形断面および内形断面の形状が円形の金属製の金型8(上部と下部は取り外しのできる蓋付き)の内部空間9に小さい径の内管10を配置させる。この内管10は、外形断面が円形で内形断面が矩形状である。
そして、この内管10の中心に希土類元素を添加したSiO系コアガラス1を配置させた状態で、金型8と内管10との空間12−1、および内管10と希土類元素を添加したコアガラス1の間の空間12−2に液体原料からなるSiOガラス原料を充填する。その後に該SiOガラス原料の液体を固化させ、上記金型から固化したガラス母材を取り出し、電気炉内で塩素処理を行いながら加熱して第1のガラス母材を製造する。
続いて、上記第1のガラス母材の空隙部分にFを含んだSiO系のガス(SiFとO)を流してFを添加したSiOガラス層を形成して、本実施例のファイバの母材を製造する。
この製造方法を用いると、希土類元素を添加したコアガラス1の外周に密着性良くSiOガラスからなる低屈折率のクラッド2を形成することができるので、コアガラス1の外周の構造不均一性による散乱損失を低減させることができる。また、上記SiOガラスからなる低屈折率のクラッド2と共に上記最外周のSiOガラス5も液体原料の出発原料を固化、加熱して一緒に形成することにより母材を低コストで製造することができる。このような方法でファイバ母材を製造することにより、OH基の混入の少ない母材を製造することができる。
なお、希土類元素を添加したコアガラス1はVAD(Vapor phase Axial Deposition)法で製造したGeOとAlを共添加した多孔質のSiOガラスロッドにYbclの水溶液を含浸させた後に乾燥、塩素雰囲気中での高温加熱によって製造した。
また、上記実施例においては、希土類元素を添加したコアガラス1の外周にSiOガラスが2μmよりも厚く30μm程度の厚みに形成されていれば、更に低損失のファイバを実現することができるので好ましい。
上記実施例において、液体原料の出発原料を固化、加熱してSiOガラスを形成する方法として、硬化性樹脂を含んだ石英ガラス溶液と硬化剤を混合した液を金属容器内に注入して自己硬化反応により固化後に該金属容器を脱離し、その後に該固化体の乾燥、高温加熱によって光ファイバ母材を得た。ここで硬化性樹脂を含んだ石英ガラス溶液は、乾燥、塩素ガス中で高温加熱によるガラス化による収縮率を固化前の形状に比して82%程度のわずかな形状縮小に抑えるため、及び割れやクラックの発生を抑えるために、粒径が2μm以下(好ましくは1μm以下)のシリカ粉末を分散剤(テトラメチルアンモニウムヒドロキシド溶液)と蒸留水の混合液に入れたものを用いた。硬化性樹脂にはデナコールEX512と呼ばれる液体樹脂を用いた。そして硬化剤としてトリエチレンテトラミンを用いた。そして上記収縮率を得るために、上記材料の調合量(重量%)をシリカ粉末87%、蒸留水21.2%、分散剤2.7%、硬化性樹脂10.1%とした。すなわち、シリカ粉末の調合量を圧倒的に多くすることにより、収縮率を高くすることができ、割れやクラックをなくすことができた。そしてCH基やOH基などの不純物の量を低減することができた。
図28に本発明のファイバ製造方法の別の実施例を示す。これも第26実施例と同じように、ファイバ母材を製造する方法の実施例である。すなわち、外形断面が円形で内形断面も円形の金属製の金型14(上部と下部は取り外しのできる蓋付き)の内部空間に小さい管16を配置させる。この管16は外形断面が矩形で内形断面が円形状のものである。そして、この内管17の中心にSiOガラス18で覆われた希土類元素を添加したコアガラス13を配置させた状態で、円形の金属製の金型14と内管16との間の空間12−1および内管16とSiOガラス18で覆われた希土類元素を添加したSiO系コアガラス18の間の空間12−2に液体原料からなるSiOガラス原料を充填する。その後に、該SiOガラス原料の液体を固化させ、上記金型14から固化したガラス母材を取り出し、電気炉内で塩素処理を行いながら加熱してガラス母材を製造する。
ついで上記ガラス母材の空隙部分にFを含んだSiO系のガスを流してFを添加したSiOガラス層を形成してファイバ母材を製造する。
この製造方法を用いると、希土類元素を添加したSiO系コアガラス1の外周に密着性良くSiOガラスからなる低屈折率のクラッド2を形成することができるので、コアガラス1の外周の構造不均一性による散乱損失を低減させることができる。
また、上記SiOガラスからなる低屈折率のクラッド2と共に上記最外周のSiOガラス5も液体原料の出発原料を固化、加熱して一緒に形成することにより母材を低コストで製造することができる。上記において、希土類元素を添加したコアガラス1はVAD法で製造したGeOとAlを添加した多孔質のSiOガラスロッドにYbclの水溶液を含浸させた後に乾燥、塩素雰囲気中での高温加熱によって製造した。そして、その希土類元素を添加したコアガラス1の外周にはSiOガラスが20μmの厚みに形成して製造したガラスロッド13である。
図29及び図30に本発明のファイバ製造方法の更に別の実施例を示す。これは、SiOガラスからなる低屈折率のクラッド2を有するファイバを実現する製造方法の実施例である。すなわち、図29(a)に示すように、外形断面が円形で内形断面が矩形のSiOガラス管19の断面矩形状の中空部20内にMCVD(Modified Chemical Vapor phase Deposition )法で希土類元素を添加したSiO−GeO−Al膜を形成する。その方法は矩形のSiOガラス管19の外周を酸水素バーナ22の火炎23で矢印24方向に移動させながら矩形のSiOガラス管19の中空部20内に希土類元素を添加したSiO−GeO−Al膜を形成する。
ここで、希土類元素の添加方法は希土類元素の原材料を昇華させて成膜させる方法を用いた。その後に、その膜が形成された中空部20の内面をSiOガラス管19の外側から酸水素バーナ22で加熱しながら該バーナ22をガラス管19の長手方向に移動させて中空部20をつぶし、図29(b)に示すように、SiOガラスロッド25の中心部に希土類元素を添加したSiO−GeO−Alからなる中実の矩形状断面構造26を有するSiOガラスロッド25を実現する。
次に、図30(a)に示すように、外形断面が円形で内形断面が矩形状のSiOガラス管28の中空部29にFを添加したSiOガラス層30を形成し、そのFを添加したSiOガラス層30を形成したSiOガラス管28の中空部29に前記ガラスロッド25を挿入して、図30(b)に示すように、ファイバ母材を製造する。
図31に本発明のファイバレーザの実施例を示す。このファイバレーザは、複数の励起用励起光源を用いて大パワ励起ができるようにし、それぞれの光を合波器33で合波して波長選択全反射鏡を通して本発明の希土類元素を添加したファイバに入射させ、該ファイバの出射側に反射鏡を設けた構成である。図31には、4個の励起用励起光源32−1〜32−4を示したが、2個以上、8個まで用いることができる。
すなわち、本実施例は、ファイバ35の入力端側にはレーザ光を全反射させ、励起光を透過させる波長選択全反射鏡34を配置させ、ファイバ35の出射端側にはレーザ光を半透過させる反射鏡36を設け、励起光をファイバ35の入力端側からコアガラス1を含むSiOガラスからなる低屈折率のクラッド2内に結合させて伝搬させるようにし、ファイバ35の出射端側から大出力のレーザ光37を出射させるようにしたことを特徴とするファイバレーザである。このファイバレーザの実施例として、Ndを添加したファイバを用い、励起光には805nmのマルチモード半導体レーザを用い、1060nmで発振するファイバレーザを実現した。励起光には上記以外に915nm、980nmなどを用いることができる。
図32に本発明のファイバ増幅器の実施例を示す。本実施例のファイバ型増幅器は、信号光38をアイソレータ39−1、WDM(Wavelength Division Multiplexing)カプラ41−1を通じてファイバ42の入射端側からコアガラスの中に結合させ、希土類元素を励起する励起光40−1は、ファイバ42のコアガラスを含むSiOガラスからなる低屈折率のクラッド内に結合させて伝搬させ、ファイバ42の出射端側から増幅された信号光43が出射される。前述したように、本発明では、コアガラスを含むSiOガラスからなる低屈折率のクラッドの外周を大面積の空隙で覆うことにより高いNAの伝送路を実現することができるので、大パワの励起光をファイバのコアガラスを含むSiOガラスからなる低屈折率のクラッド内に効率良く結合させることができる。これにより希土類元素を含むコアガラス内にも高い励起光パワで励起され、信号光を高利得で増幅することができる。上記実施例として、信号光は1.5μm帯、励起光には980nm、あるいは1.48μm、または980nmと1.48μmを共用して用いた。
本発明は、上記実施例に限定されない。例えば、本発明のファイバの外周は、プラスチック樹脂(たとえば、シリコーン樹脂やエポキシ樹脂など)が一層、あるいは複数層覆っていても良い。これらのプラスチック樹脂はファイバの線引き時、あるいはファイバのケーブル化時に形成することができる。またプラスチック樹脂層と金属層が併用して覆われていても良い。
本発明のファイバは、複数本束ねてバンドル構造にして使用しても良い。
プラスチック材で被覆したファイバを変形自在な金属管(ジャバラ管)内に入れてもよい。
希土類元素を添加したコアガラス1が矩形構造の場合、4つの角はわずかに丸まっていても良い。
円形状で長尺のファイバからなるSiOガラスの中空断面が矩形か円形、あるいは三角形構造を有している場合に、矩形、三角形の角の部分は鋭角でなくてもよく、わずかに丸まっていても良い。また円形の場合も略円形構造でも良い。
空孔の形状も略円形か楕円、略矩形に近い構造でも良い。
SiO系ガラスからなる低屈折率のクラッドがFを添加したSiOガラス4に接する箇所を点接触するように局部的に突型形状あるいはふくらみを持たせた構造に加工されていてもよい。
コアガラス内には添加物として、GeO以外に、Al、P、TiO、B、F、Nなどを共添加して屈折率を制御してもよい。
SiO系ガラスからなる低屈折率のクラッドにはSiOガラスの実施例を示したが、例えばコアガラスに希土類元素と共にGeOとAlを共添加したより高屈折率のSiO系ガラスを用いた場合には上記クラッドのSiOガラスに屈折率制御用添加物(例えば、GeO、P、TiO、Al、BaO、B、ZrO、F、Nなど)を少量含ませたものを用いてもよく、その場合にはコアガラスの屈折率よりも低い値になるように上記添加物の量を制御する。このようにすることによって、SiO系ガラスからなる低屈折率のクラッドと空隙との比屈折率差をより高くすることができ、励起光伝送路をより高NA化することができる。
また、外周のSiO系ガラスもSiOガラスを用いた実施例のみを示したが、SiOガラスに屈折率制御用添加物(例えば、GeO、P、TiO、Al、BaO、B、ZrO、F、Nなど)を少量含んだものを用いてもよい。例えばFを添加したSiOガラスを用いてもよい。
また、第26実施例、第27実施例の製造方法を用いれば、希土類元素を含んだSiOコアガラスロッドもナノ粒子のSiOガラス、ナノ粒子のAl、バインダー、純水を含む溶液に希土類元素の溶液を含ませてガラスを製造することにより、濃度消光を抑えた高濃度希土類元素添加能動的(増幅機能や発振機能)ファイバを一体的に実現することも容易であるので、このようなファイバ製造方法も本発明には含まれる。また希土類元素溶液の代わりにナノ粒子の希土類元素(例えばEr)を用いてガラスを製造してもよい。このような製造方法を用いれば希土類元素をSiOガラス内に均一に高濃度に添加することができるので、より高利得の光ファイバ増幅器、あるいはファイバレーザを実現することができる。
ファイバ内の空隙内には気体(N、Ar、Heなど)を封入して密封しておいてもよい。また気体以外に液体(たとえばフッ素系のオイル)を封入して密封しておいてもよい。
ファイバの中心部の希土類元素を添加したSiO系コアガラスは希土類元素はできる限り中心部に添加し、その周りをSiO系ガラスで覆った構造が好ましいが、SiO系コアガラス全体に希土類元素が均一に添加されていてもよい。
1、1n〜1w、13…コアガラス
2a〜2p…クラッド
3a〜3p…空隙
4a〜4p…Fを添加したSiOガラス
5a〜5g、5v…SiOガラス

Claims (18)

  1. ファイバの中心部に希土類元素を含んだSiO系ガラスからなる高屈折率のコアガラスを有し、該コアガラスの外周に希土類元素を含まないSiO系ガラスからなる低屈折率のクラッドを有し、該クラッドの外周の大部分を空隙で覆い、該空隙の外周に、Fを添加したSiOガラスを該クラッドの外周の少なくとも3箇所で接して覆う構造とし、該Fを添加したSiOガラスの外周をFを添加しないSiO系ガラスで覆ったことを特徴とするファイバ。
  2. ファイバの中心部に希土類元素を含んだSiO系ガラスからなる高屈折率のコアガラスと、該コアガラスの外周に設けた希土類元素を含まないSiO系ガラスからなるクラッドと、該クラッドの外周に設けた、Fを添加したSiOガラス層とを有し、
    該Fを添加したSiOガラス層の外周の大部分を空隙で覆い、該空隙の外周にFを添加したSiOガラスを該クラッドの外周の少なくとも3箇所で接して覆う構造とし、該Fを添加したSiOガラスの外周をFを添加しないSiO系ガラスで覆ったことを特徴とするファイバ。
  3. ファイバの中心部に希土類元素を含んだSiO系ガラスからなる高屈折率のコアガラスと、該コアガラスの外周に設けた希土類元素を含まないSiO系ガラスからなるクラッドと、該クラッドの外周に設けた、Fを添加したSiOガラス層とを有し、
    該Fを添加したSiOガラス層の外周の大部分を空隙で覆い、該空隙の外周にFを添加しないSiO系ガラスを該クラッドの外周の少なくとも3箇所で接して覆う構造としたことを特徴とするファイバ。
  4. 請求項1〜3のいずれかにおいて、ファイバの中心部に、希土類元素を含んだSiO系ガラスからなる高屈折率の前記コアガラスが所望間隔を有して複数個配置されていることを特徴とするファイバ。
  5. 請求項1〜4のいずれかにおいて、希土類元素を含んだSiO系ガラスからなる高屈折率の前記コアガラスの外形断面形状が矩形か多角形、あるいは円形であることを特徴とするファイバ。
  6. 請求項1〜5のいずれかにおいて、外形断面形状が円形、角が丸みを帯びた矩形か多角形のいずれかであることを特徴とするファイバ。
  7. 請求項1〜6のいずれかにおいて、SiO系ガラスからなる低屈折率の前記クラッド内に複数の空孔を有することを特徴とするファイバ。
  8. 請求項7において、前記複数の空孔を含有するSiO系ガラスからなる低屈折率の前記クラッド内の空孔は所望間隔で三角格子状に配置されており、フォトニックバンドギャップ構造を形成していることを特徴とするファイバ。
  9. 請求項1〜8のいずれかにおいて、前記コアガラスに含まれる希土類元素が、Er、Yb、Nd、Eu、Pr、Tm、Ho、La、Sm、Ceの中の少なくとも1種を含んでいることを特徴とするファイバ。
  10. 請求項1〜9のいずれかにおいて、前記コアガラスが、SiOガラスか、GeO、P、TiO、Al、BaO、B、ZrO、F、Nの少なくとも1種を含んだSiOガラスであることを特徴とするファイバ。
  11. 請求項1〜10のいずれかにおいて、前記クラッドの外形断面形状が円形、三角形、四角形、六角形、あるいは角が丸みを帯びた三角形、四角形、六角形のいずれかであることを特徴とするファイバ。
  12. 請求項11において、前記クラッドの外形断面形状が円形の場合には、前記Fを添加したSiOガラスの中空部の断面形状は矩形か三角形、あるいは多角形であることを特徴とするファイバ。
  13. 請求項11において、前記クラッドの外形断面形状が三角形又は四角形の場合には、前記Fを添加したSiOガラスの中空部の断面形状が円形又は多角形であることを特徴とするファイバ。
  14. 請求項11において、前記クラッドの外形断面形状が多角形の場合には、前記Fを添加したSiOガラスの中空部の断面形状が円形であることを特徴とするファイバ。
  15. 請求項1〜14のいずれかにおいて、SiO系ガラスからなる低屈折率の前記クラッドおよび最外周の前記SiO系ガラスを、SiOの液体原料の出発原料を固化、加熱して形成したことを特徴とするファイバ。
  16. 請求項1〜14のいずれかにおいて、SiOの液体原料を金型内に充填し、固化した後に該金型から固化体を離脱し、塩素雰囲気中で該固化体を高温加熱することによりガラス化して得たファイバ母材を、高温で線引きして得たことを特徴とするファイバ。
  17. 請求項1〜16のいずれかに記載のファイバを備えるファイバ型増幅器において、信号光を前記ファイバのコアガラスの中に結合させ、希土類元素を励起する励起光をコアガラスを含むSiO系ガラスからなる低屈折率のクラッド内に結合させて伝搬させるようにしたことを特徴とするファイバ型増幅器。
  18. 請求項1〜16のいずれかに記載のファイバと、該ファイバの入力端側には、レーザ光を全反射し、励起光を透過する波長選択全反射鏡を配置させ、前記ファイバの出射端側には、レーザ光を半透過させる反射鏡を設け、励起光を前記ファイバの入力端側から前記クラッド内に結合させて伝搬させるようにし、前記ファイバの出射端側からレーザ光を出射させるようにしたことを特徴とするファイバレーザ。
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