JP2014016951A - 異物侵入防止機構、券類発行装置、及び券売機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】券類発行装置7は、連続紙を収納可能であり他の装置に前記連続紙を給紙する給紙搬送路が形成された収納部としてのロール紙収納部32と、ロール紙収納部32を着脱可能とし、前記連続紙を搬送する搬送路が形成される本体部としてのロール紙搬送部33と、を備える券類発行装置7であって、ロール紙搬送部33は、ロール紙収納部32との着脱部に設けられ、前記搬送路を開閉する開閉シャッタと、前記連続紙を搬送可能な搬送位置及び、搬送不能な退避位置に移動可能な搬送ローラと、前記開閉シャッタの開閉と前記搬送ローラの移動とを連動する連動機構とを有する、ことを特徴とする。
【選択図】図2
Description
各図は、本発明を十分に理解できる程度に、概略的に示してあるに過ぎない。よって、本発明は、図示例のみに限定されるものではない。また、参照する図面において、本発明を構成する部材の寸法は、説明を明確にするために誇張して表現されている。なお、各図において、共通する構成要素や同様な構成要素については、同一の符号を付し、それらの重複する説明を省略する。
≪第1実施形態に係る自動券売機の構成≫
以下、図1を参照して、第1実施形態に係る自動券売機の構成について説明する。図1は、第1実施形態に係る自動券売機の外観図であり、(a)は正面図、(b)は背面扉開状態での背面図、(c)は側面図である。
図2を参照して、第1実施形態に係る発券部の構成について説明する。図2は、第1実施形態に係る発券部の概略縦断面図である。
券類発行装置としての発券部7は、筺体31、収納部としてのロール紙収納部32、本体部としてのロール紙搬送部33、ロール紙印字部34、定期券ホッパ部35、定期券印字部36、磁気部37、及び制御部40を備えて構成される。
筺体31は、箱型の形状をなし、顧客が券類を取り出す取出口を有するエスカッション部3を前方上部(図面右上部)に備える。筺体31の内部には、ロール紙収納部32に収納されるロール紙Rや定期券ホッパ部35に収納される定期券用媒体(図示せず)が通過する搬送路が、搬送ガイドにより形成される。搬送路上には、複数の搬送ローラが配設され、この搬送ローラによりロール紙Rや定期券用媒体が搬送路上を搬送される。
収納部としてのロール紙収納部32は、座席指定券や予約券等の基になる連続紙としてのロール紙Rを内部に収納し、発券部7の前後方向(図2のα1、α2方向)に摺動可能である。ロール紙収納部32が後方(α1方向)に摺動することにより、内部に収納されるロール紙Rが筺体31の外部に露出され、係員によりロール紙Rの交換が行われる。
ロール紙収納部32は、主として、筺体としてのトレイ部51、ロール支点部52、給紙搬送ローラ53、及びストッパ54を備えて構成される。
また、突出部51aのロール紙搬送部33と対向する壁面の搬送路上には、ロール紙収納部32が装着状態において、ロール紙Rをロール紙搬送部33に排出する排出口51bが形成される。
ストッパ54は、ロール紙収納部32がロール紙搬送部33に着脱される状態に応じて、搬送路を開閉状態にする部品である。具体的には、ストッパ54は、トレイ部51に軸支されるストッパ支持部54aと、回動状態に応じて搬送路を開閉する突き当て部54bとが両端に形成された、コの字状(U字状)に折り曲げられた板材であり(図5参照)、搬送路の幅方向中央に配設される(図6参照)。なお、図6に示されているように、搬送路の両側には、搬送ガイドが設けられており、給紙搬送ローラ53,53は、ディスク状であり、所定間隔離れて配設されている。
セット検知センサ57は、ロール紙Rが完全にストッパ54に突き当たっており、ロール紙Rを検知できたときにはON信号を制御部40に出力する。一方、ロール紙Rが斜めにセットされた場合や、ロール紙Rが完全にストッパ54に突き当たっていない場合など、ロール紙Rを検知できないときには、セット検知センサ57は、ON信号を制御部40に出力しない。
図2に戻り、ロール紙搬送部33について説明する。筺体31内部には前記した通り搬送路が形成されるが、本実施形態では、筺体31内部に形成される搬送路の内、ロール紙収納部32の出口からロール紙印字部34までの区間を特にロール紙搬送部33と呼ぶことにする。ロール紙搬送部33は、複数個の搬送ローラを有して構成され、ロール紙収納部32に収納されるロール紙Rをロール紙印字部34に搬送する。
本体部としてのロール紙搬送部33は、主として、第1の搬送ローラ71、第2の搬送ローラ72、及び開閉シャッタとしての異物防止シャッタ73を筺体31の内部に備えて構成される。ロール紙収納部32に形成される排出口51bに対向する筺体31の側面には、ロール紙Rを吸入する吸入口31aが形成される。
以下では、第1の搬送ローラ71の内、上部のローラを「第1の搬送ローラ71a」と呼び、下部のローラを「第1の搬送ローラ71b」と呼ぶ場合がある。また、第2の搬送ローラ72の内、上部のローラを「第2の搬送ローラ72a」と呼び、下部のローラを「第2の搬送ローラ72b」と呼ぶ場合がある。
また、リンクバー77がソレノイド78の開放動作により後方向(図8のα6方向)に摺動した場合に、第1の搬送ローラ71b及び第2の搬送ローラ72bは、下方向(図8のα8方向)に移動し(DOWN動作)、DOWN動作により上部に設置される第1の搬送ローラ71a及び第2の搬送ローラ72aから離間する離間位置で停止する。この離間位置は、連続紙としてのロール紙Rを搬送不能な退避位置である。
また、リンクバー77がソレノイド78の開放動作により後方向(図8のα6方向)に摺動した場合に、異物防止シャッタ73は、時計回り(図8のα10方向)に回動し、突き当て部73bが搬送路を閉鎖する(閉鎖状態)。これにより、ロール紙搬送部33内への異物の侵入を防止する。
これにより、ロール紙Rを搬送しない場合に、ロール紙搬送部33内への異物の侵入を防止することができる。
図2に戻り、ロール紙印字部34、定期券ホッパ部35、定期券印字部36、及び磁気部37について説明する。
制御部40は、CPU(Central Processing Unit)によるプログラム実行処理や、専用回路等により実現され、発券部7の各部の動作を制御する。制御部40の詳細については、後記する発券部7の動作で説明する。
以上で、第1実施形態に係る発券部7の構成についての説明を終了する。
図3ないし9を参照して、発券部7におけるロール紙Rの給紙動作について説明する。
最初に、係員は、ロール紙収納部32をα1方向に引き出し、ロール紙Rの先端をストッパ54に突き当てるようにしてロール紙Rをロール紙収納部32にセットし、ロール紙収納部32をα2方向に押し込む。開閉ブロック31bがストッパ54に付属するポスト56を押し下げ、ポスト56が押し下げられるのに連動してストッパ54が開放状態となる(図7参照)。また、給紙搬送ローラ53は、ギヤ53aを介して第1の搬送ローラ71に連結される。
以上で、第1実施形態に係る発券部7の動作についての説明を終了する。
このため、第1実施形態に係る券類発行装置としての発券部7は、装置状態に影響されることなく常に異物進入を防止できる。また、アクチュエータなどの電装部品を増やす必要がないため安価に実現することが可能である。
第1実施形態に係る券類発行装置としての発券部7は、セット検知センサ57を搬送路の両側に2個が対向するように配置し(図6参照)、セット検知センサ57が2個ともロール紙を検知した場合に、ON信号を出力するように構成されていた。
ここで、係員が新品のロール紙をセットする際に、ロール紙の先端の糊付けされている部分を手でちぎるために、ロール紙の先端が出っ張る場合や先端の一部が凹む場合などがあり、この場合に、ロール紙Rがセットされているにも関わらず、セット検知センサ57がロール紙Rを検知できないという問題があった(図10、図11参照)。
図12及び図13を参照して、第2実施形態に係る発券部7A(図示せず)の構成を説明する。図12は、第2実施形態に係るロール紙収納部(脱離状態)の要部拡大概略横断面図(先端が出っ張り形状の場合)である。図13は、第2実施形態に係るロール紙収納部(脱離状態)の要部拡大概略横断面図(先端が凹み形状の場合)である。
また、第2実施形態に係る券類発行装置としての発券部7Aは、センサの数を2個から1個に減らすことができるためコスト低減効果も得られる。
第1実施形態に係る券類発行装置としての発券部7は、図14に示すように、ロール紙Rが傾いてセットされ、そのまま搬送された場合に、搬送ローラの噛み替え動作によりロール紙Rの傾きを矯正する。そして、異物防止シャッタ73は、搬送ローラ71b,72bのUP/DOWN動作に連動して搬送路の開閉を行うので、異物防止シャッタ73の自由端の先端部分がわずかにロール紙Rの下面をこするように接触(摺接)する。
第3実施形態に係る券類発行装置としての発券部7B(図示せず)は、異物防止シャッタ73が、ロール紙Rの磁気書込みエリアや印字書込みエリアである領域R1に接触しない位置(図16参照)に、シャッタ支持部73aを筺体31に軸支するように構成する(図8参照)。
第3実施形態に係る券類発行装置としての発券部7Bは、異物防止シャッタ73を、ロール紙Rの磁気書込みエリアや印字書込みエリアである領域R1の外に配置することで、ロール紙Rの磁気書込みエリアや印字書込みエリアである領域R1にキズを付けることを防止していた。
図17及び図18を参照して、第4実施形態に係る発券部7C(図示せず)の構成を説明する。図17は、第4実施形態に係る異物防止シャッタの概略縦断面図である。図18は、第4実施形態に係る異物防止シャッタの要部拡大概略縦断面図である。
また、異物防止シャッタ83が接続するリンクポスト89は、リンクバー87に形成される角穴87aを介してリンクバー87に連結する。リンクバー87に形成される角穴87aは、異物防止シャッタ83がロール紙Rに接触した場合に、リンクポスト89がβ1方向に移動することで、異物防止シャッタ83がロール紙Rを押圧する力がリセットスプリング90の付勢力だけになるように形成されている。
また、異物防止シャッタ83の異物が衝突する面に突起形状を形成したので、異物の潜り込みを防止することができる(図18)。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、その趣旨を変えない範囲で実施することができる。実施形態の変形例を以下に示す。
5 係員操作部
7,7A,7B,7C 発券部(券類発行装置)
31 筺体
32 ロール紙収納部(収納部)
33 ロール紙搬送部(本体部)
40 制御部
51 トレイ部
52 ロール支点部
53 給紙搬送ローラ
54 ストッパ(開閉ストッパ)
54a ストッパ支持部
54b 突き当て部
55 リセットスプリング
56 ポスト
57 セット検知センサ
70 駆動ベルト
71,71a,71b,72,72a,72b 搬送ローラ
73 異物防止シャッタ(開閉シャッタ)
73a シャッタ支持部
73b 突き当て部(閉鎖部材)
74 モータ
75,76,79 リンクポスト(連動機構)
77 リンクバー(連動機構)
78 ソレノイド(連動機構)
R ロール紙(連続紙)
R1 磁気書込みエリアや印字書込みエリアである領域
S キズ
83 異物防止シャッタ
83a シャッタ支持部
83b 突起部(閉鎖部材)
83c 接触部
83d 凹み部
87 リンクバー
87a 角穴(エスケープ機構)
90 リセットスプリング(エスケープ機構)
Claims (9)
- 連続紙を搬送する搬送路の入口領域に設置する異物侵入防止機構であって、
前記搬送路を開閉する開閉シャッタと、
前記連続紙を搬送可能な搬送位置及び、搬送不能な退避位置に移動可能な搬送ローラと、
前記開閉シャッタの開閉と前記搬送ローラの移動とを連動する連動機構と、
を備えることを特徴とする異物侵入防止機構。 - 前記連動機構は、
前記搬送ローラが退避位置から搬送位置まで移動するのに連動して、前記開閉シャッタを閉鎖状態から開放状態にし、
前記搬送ローラが搬送位置から退避位置まで移動するのに連動して、前記開閉シャッタを開放状態から閉鎖状態にする、
ことを特徴とする請求項1に記載された異物侵入防止機構。 - 前記連動機構は、
搬送方向に往復運動するリンクバーと、
前記リンクバーと前記搬送ローラとを連結する第1のリンクポストと、
前記リンクバーと前記開閉シャッタとを連結する第2のリンクポストと、
を備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載された異物侵入防止機構。 - 前記連続紙は、磁気データを記憶する磁気領域、及び印字する印字領域の少なくともどちらか一方を有し、
前記開閉シャッタは、
先端を前記搬送路の内部に挿入することにより搬送路を閉鎖する閉鎖部材と、
前記搬送路の内部を前記連続紙が搬送されている状態で、前記開閉シャッタが前記搬送路を閉鎖した場合に、前記閉鎖部材の先端が前記連続紙の前記磁気領域、及び前記印字領域以外の位置に接触するように前記閉鎖部材を支持するシャッタ支持部と、
を備えることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載された異物侵入防止機構。 - 前記開閉シャッタは、
円弧形状に形成された先端を前記搬送路の内部に挿入することにより搬送路を閉鎖する閉鎖部材と、
前記搬送路の内部を前記連続紙が搬送されている状態で、前記閉鎖部材が前記搬送路を閉鎖した場合に、前記連続紙への押圧力を逃す弾性部材と、
を備えることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載された異物侵入防止機構。 - 連続紙を収納可能であり他の装置に前記連続紙を給紙する給紙搬送路が形成された収納部と、前記収納部を着脱可能とし、前記連続紙を搬送する搬送路が形成される本体部と、を備える券類発行装置であって、
前記本体部は、
前記収納部との着脱部に設けられ、前記搬送路を開閉する開閉シャッタと、前記連続紙を搬送可能な搬送位置及び、搬送不能な退避位置に移動可能な搬送ローラと、前記開閉シャッタの開閉と前記搬送ローラの移動とを連動する連動機構と、を有する、
ことを特徴とする券類発行装置。 - 前記収納部は、前記収納部の着脱により開閉する開閉ストッパと、前記連続紙が前記収納部に収納されているか否かを検知するセット検知センサと、前記給紙搬送路を用いて前記本体部に前記連続紙を給紙する給紙搬送ローラと、を有し、
前記開閉ストッパと前記セット検知センサとが、前記給紙搬送路の搬送方向に対して同一直線上に配置される、
ことを特徴とする請求項6に記載された券類発行装置。 - 前記本体部は、前記セット検知センサが連続紙を検知した場合に、給紙搬送ローラを駆動させる制御部を備える、
ことを特徴とする請求項7に記載された券類発行装置。 - 連続紙を収納可能であり他の装置に前記連続紙を給紙する給紙搬送路が形成された収納部と、前記収納部を着脱可能とし、前記連続紙を搬送する搬送路が形成される本体部と、を備える券売機であって、
前記本体部は、
前記収納部との着脱部に設けられ、前記搬送路を開閉する開閉シャッタと、前記連続紙を搬送可能な搬送位置及び、搬送不能な退避位置に移動可能な搬送ローラと、前記開閉シャッタの開閉と前記搬送ローラの移動とを連動する連動機構と、を有する、
ことを特徴とする券売機。
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