JP2014016299A - 自動分析装置及び気泡混入方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】液体流路内に微小量の気体を間欠的に供給することができ、かつ、液体流路内に供給される気体の量及び間隔にばらつきが生じにくい自動分析装置及び気泡混入方法を提供する。
【解決手段】三方電磁弁5の第1接続口51に空気供給部6を連通させ、第2接続口52に液体の流路1を連通させるとともに、第3接続口53を封止する。第1接続口51及び第3接続口53を連通して第2接続口52への空気の流通を遮断する第1連通状態において、空気供給部6から第1接続口51に供給される圧縮された空気を三方電磁弁5内に充填させる。その後、第2接続口52及び第3接続口53を連通して第1接続口51からの空気の流通を遮断する第2連通状態に切り替えて、三方電磁弁5内の空気を第2接続口52側に押し出す。このような動作を繰り返すことにより、流路1内を流通する液体に気泡を間欠的に混入させる。
【選択図】 図1
【解決手段】三方電磁弁5の第1接続口51に空気供給部6を連通させ、第2接続口52に液体の流路1を連通させるとともに、第3接続口53を封止する。第1接続口51及び第3接続口53を連通して第2接続口52への空気の流通を遮断する第1連通状態において、空気供給部6から第1接続口51に供給される圧縮された空気を三方電磁弁5内に充填させる。その後、第2接続口52及び第3接続口53を連通して第1接続口51からの空気の流通を遮断する第2連通状態に切り替えて、三方電磁弁5内の空気を第2接続口52側に押し出す。このような動作を繰り返すことにより、流路1内を流通する液体に気泡を間欠的に混入させる。
【選択図】 図1
Description
本発明は、試料又は試薬などの液体に弁体を用いて気泡を混入させることにより、液体を分節して分析を行う自動分析装置、及び、前記弁体を用いて液体に気泡を混入させる気泡混入方法に関するものである。
いわゆる連続流れ分析(CFA:Continuous Flow Analysis)を用いて、液体の分析を行うことができる自動分析装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。連続流れ分析では、試料又は試薬などの液体に気泡を混入させることにより、液体を分節して分析を行うことができる。
図3は、連続流れ分析を用いて分析を行う自動分析装置の構成の一部を示した概略図である。この図3では、例えば流路100内を流通する液体の試薬に、空気の気泡101が間欠的に混入されることにより、流路100内の試薬が分節された後、分節された試薬の各セグメント102に液体の試料が混合されるようになっている。このように、分節された試薬の各セグメント102に試料を混合させることにより、各セグメント102内で渦流を発生させ、試薬と試料の混合効率を向上することができる。
図4は、流路100内を流通する液体に空気の気泡を間欠的に混入させる態様について説明するための図である。安定した分析結果を得るためには、流路100内で分節される各セグメントの液体の量が一定であることが好ましい。そこで、流路100内に間欠的に供給される空気の量及び間隔を一定にすれば、流路100内で分節される各セグメントの液体の量を一定に保つことができる。
図4(a)の例では、ポンプ104により、空気供給部103から流路100に空気が供給されるようになっている。ポンプ104としては、例えばチュービングポンプを用いることにより、微小量の空気を間欠的に供給することができる。しかしながら、ポンプ104により送り出した微小量の空気を流路100内の液体に気泡として良好に混入させるためには、流路100に対する空気の合流部105の形状を精密に設計する必要があり、部品の構成が複雑化するという問題がある。そして、合流部105の形状が精密に設計されていない場合には、流路100内に間欠的に供給される空気の量又は間隔にばらつきが生じるおそれがある。
図4(b)の例では、空気供給部103から供給される圧縮された空気が、二方弁106の開閉によって間欠的に流路100に供給されるようになっている。すなわち、二方弁106を非常に短い時間だけ間欠的に開くことにより、微小量の空気を流路100に供給することができる。このような構成であれば、合流部105の形状を精密に設計する必要性は低くなるが、微小量の空気を毎回一定量で流路100に供給することは困難である。そのため、流路100内に間欠的に供給される空気の量にばらつきが生じるおそれがある。
そこで、本願発明者は、図4(c)に示すように、2つの二方弁106a,106bを用いて流路100内に空気を供給する方法を考えた。この方法によれば、空気供給部103側の二方弁106aを開き、流路100側の二方弁106bを閉じた状態で、これらの二方弁106a,106bの間の接続路107に、空気供給部103から圧縮されて供給される空気を充填させることができる。その後、空気供給部103側の二方弁106aを閉じるとともに、流路100側の二方弁106bを開くことにより、接続路107内で圧縮されている空気が流路100に供給される。このような2つの二方弁106a,106bの制御を繰り返し行うことにより、空気を間欠的に流路100に供給することができる。
しかしながら、図4(c)のような構成で微小量の空気を流路100に供給するためには、接続路107を非常に短く又は細くしなければならず、微小量の空気を供給することが困難である。また、2つの二方弁106a,106bを制御するため、制御タイミングのずれなどに起因して、流路100内に間欠的に供給される空気の量又は間隔にばらつきが生じるおそれがある。さらに、2つの二方弁106a,106b、及び、それらを接続する接続路107を設ける必要があるため、装置全体の構成が複雑化し、かつ大型化するといった問題もある。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、液体流路内に微小量の気体を間欠的に供給することができ、かつ、液体流路内に供給される気体の量及び間隔にばらつきが生じにくい自動分析装置及び気泡混入方法を提供することを目的とする。また、本発明は、部品の構成を簡素化することができる自動分析装置及び気泡混入方法を提供することを目的とする。さらに、本発明は、装置全体の構成を簡略化し、かつ小型化することができる自動分析装置及び気泡混入方法を提供することを目的とする。
本発明に係る自動分析装置は、少なくとも第1接続口、第2接続口及び第3接続口を有し、前記第3接続口が封止された弁体と、前記第1接続口に圧縮された気体を供給する気体供給部と、内部を液体が流通するとともに、前記第2接続口に連通する合流部を有する液体流路と、前記液体流路の前記合流部よりも下流側において、前記液体流路内を流通する液体を分析する分析部と、前記第1接続口及び前記第3接続口を連通して前記第2接続口への気体の流通を遮断する第1連通状態、及び、前記第2接続口及び前記第3接続口を連通して前記第1接続口からの気体の流通を遮断する第2連通状態に前記弁体を切り替える制御を行う制御部とを備え、前記第1連通状態において、前記気体供給部から前記第1接続口に供給される圧縮された気体を前記弁体内に充填させた後、前記第2連通状態に切り替えて、前記弁体内の気体を前記第2接続口側に押し出すという動作を繰り返すことにより、前記液体流路内を流通する液体に気泡を間欠的に混入させ、当該気泡によって分析対象となる液体を分節することを特徴とする。
このような構成によれば、弁体を第1連通状態と第2連通状態とに切り替える制御を繰り返し行うことにより、弁体内に微小量の圧縮された気体が充填され、当該気体が第2接続口側に押し出されるという動作が間欠的に行われ、液体流路内を流通する液体に気泡が間欠的に混入される。このとき、封止された第3接続口の周辺領域に形成されている微小な空間を利用して、当該空間内に微小量の圧縮された気体を充填させることができる。前記空間の体積は変化しないため、当該空間内に気体を充填させて、その気体を第2接続口側に押し出すという動作が間欠的に行われることにより、液体流路内に供給される気体の量及び間隔にばらつきを生じにくくすることができる。
したがって、液体流路内に微小量の気体を間欠的に供給することができ、かつ、液体流路内に供給される気体の量及び間隔にばらつきが生じにくい。特に、弁体を第1連通状態と第2連通状態とに切り替える制御を繰り返し行うだけでよいため、2つの二方弁を用いるような構成と比較して制御が簡単であり、制御タイミングのずれなどが生じにくい。したがって、液体流路内に供給される気体の量及び間隔にばらつきが生じるのを効果的に防止することができる。
また、弁体内に微小量の圧縮された気体を充填させて、当該気体の圧力で第2接続口側に気体を押し出すことにより、液体流路内に気体を供給することができる。そのため、液体流路に対する気体の合流部の形状を精密に設計しなくても、液体流路内の液体に対して微小量の気泡を良好に混入させることができる。したがって、液体流路に対する気体の合流部の形状を精密に設計する必要性が低く、部品の構成を簡素化することができる。
さらに、封止された第3接続口の周辺領域に形成されている微小な空間を利用して、当該空間内に微小量の圧縮された気体を充填させることができるため、弁体のみで適量の気体を液体流路内に間欠的に供給することができる。これにより、2つの二方弁、及び、それらを接続する接続路を設けるような構成などと比較して、装置全体の構成を簡略化し、かつ小型化することができる。
また、既存の弁体を用いることにより、適量の圧縮された気体を弁体内に充填させ、その気体を液体流路内に間欠的に供給することができる。したがって、特殊な部品を準備する必要がないという点においても、装置全体の構成を簡略化することができる。
本発明に係る気泡混入方法は、少なくとも第1接続口、第2接続口及び第3接続口を有し、気体を供給する気体供給部が前記第1接続口に連通し、内部を液体が流通する液体流路が前記第2接続口に連通するとともに、前記第3接続口が封止された弁体を用いて、前記液体流路内を流通する液体に気泡を混入させるための気泡混入方法であって、前記第1接続口及び前記第3接続口を連通して前記第2接続口への気体の流通を遮断する第1連通状態において、前記気体供給部から前記第1接続口に供給される圧縮された気体を前記弁体内に充填させた後、前記第2接続口及び前記第3接続口を連通して前記第1接続口からの気体の流通を遮断する第2連通状態に切り替えて、前記弁体内の気体を前記第2接続口側に押し出すという動作を繰り返すことにより、前記液体流路内を流通する液体に気泡を間欠的に混入させることを特徴とする。
本発明によれば、封止された第3接続口の周辺領域に形成されている微小な空間を利用して、当該空間内に微小量の圧縮された気体を充填させることにより、その微小量の気体を液体流路内に間欠的に供給することができ、かつ、液体流路内に供給される気体の量及び間隔にばらつきが生じにくい。また、本発明によれば、液体流路に対する気体の合流部の形状を精密に設計する必要性が低く、部品の構成を簡素化することができる。さらに、本発明によれば、弁体のみで適量の気体を液体流路内に間欠的に供給することができるため、装置全体の構成を簡略化し、かつ小型化することができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る自動分析装置の構成例を示した概略図である。本実施形態では、流路1内を流通する試料に対して、空気供給路2から供給される空気が気泡として混入されるとともに、複数の試薬供給路3からそれぞれ供給される試薬が混合されるようになっている。流路1、空気供給路2及び試薬供給路3は、例えば内径2mm程度のフッ素樹脂チューブ又はPTFEチューブなどにより構成することができるが、これらに限定されるものではない。
流路1は、その内部を液体の試料が流通する液体流路であり、例えばチュービングポンプなどのポンプ11を用いて、流路1内に試料が送り込まれる。流路1内における試料の流量は、例えば0.2〜0.5ml/min程度である。この例では、流路1における各試薬供給路3との合流部12の下流側に、それぞれ混合部13が設けられている。また、流路1における試薬供給路3との合流部12よりも上流側には、空気供給路2との合流部14が形成されている。
本実施形態では、流路1内を流通する試料に、空気供給路2から間欠的に気泡が混入されることにより、流路1内の試料が気泡で挟まれた複数のセグメントに分節される。分節された試薬の各セグメントには、例えばチュービングポンプなどのポンプ31を用いて、各試薬供給路3から試薬が混合される。この例では、本実施形態に係る自動分析装置がアンモニア態窒素計に適用された場合が示されており、試料にアンモニア態窒素が含まれるとともに、クエン酸緩衝溶液、サリチル酸ナトリウム溶液及びジクロロイソシアヌル酸ナトリウム溶液などの試薬が、各試薬供給路3から流路1内の試料に混合されるようになっている。
このように、気泡により分節された試料の各セグメントに試薬が混合されることにより、各セグメント内で渦流が発生するため、試料と試薬の混合効率が向上する。さらに、本実施形態では、各試薬供給路3から試薬が混合された試料が、各合流部12の下流側の混合部13で混合される。各混合部13は、例えば流路1をコイル状に巻回した形状とすることにより構成されており、当該混合部13内を試薬が流通することにより、分節された試料の各セグメント内で試薬が攪拌されるため、試料と試薬の混合効率がさらに向上する。
流路1における混合部13よりも下流側には、反応部15が設けられている。反応部15は、混合部13と同様に、例えば流路1をコイル状に巻回した形状とすることにより構成され、反応槽16内で加熱されている。これにより、分節された試料の各セグメントが反応部15を流通する際に加熱され、各セグメント内で試料と試薬が化学反応するようになっている。
この例では、試料に含まれるアンモニア態窒素が、各試薬と混合されて化学反応することにより、インドフェノール青が生成される。各セグメント内で生成されたインドフェノール青は、例えば気泡が除去された後、ポンプ17により分光光度計4へと順次送られ、当該分光光度計4において濃度が測定される。分光光度計4は、流路1を流通する液体を分析する分析部の一例であり、この例では各合流部12,14よりも下流側に設けられている。
試料の流量は、例えば0.32ml/minである。クエン酸緩衝溶液の流量は、例えば0.23ml/minであり、クエン酸緩衝溶液が混合された後の試料は、例えば全長25cmの混合部13で攪拌される。サリチル酸ナトリウム溶液の流量は、例えば0.32ml/minであり、サリチル酸ナトリウム溶液が混合された後の試料は、例えば全長25cmの混合部13で攪拌される。ジクロロイソシアヌル酸ナトリウム溶液の流量は、例えば0.32ml/minであり、ジクロロイソシアヌル酸ナトリウム溶液が混合された後の試料は、例えば全長50cmの混合部13で攪拌される。
反応部15は、例えば全長100cmであり、反応槽16により、例えば50℃に加熱される。反応部15で生成されたインドフェノール青は、例えば0.6ml/minの流量で分光光度計4に送られる。分光光度計4では、反応部15から送られてくるインドフェノール青に光が照射され、透過光の波長650nmにおける光量が測定される。ただし、上述の各種数値は、これらに限定されるものではない。
本実施形態に係る自動分析装置は、上記のようなアンモニア態窒素計に適用されるものに限られない。したがって、試料としては、アンモニア態窒素を含むものに限らず、他のあらゆる試料を採用することができる。また、試薬としては、クエン酸緩衝溶液、サリチル酸ナトリウム溶液及びジクロロイソシアヌル酸ナトリウム溶液に限らず、他のあらゆる試薬を採用することができる。さらに、試薬は、3種類に限らず、1種類又は2種類であってもよいし、4種類以上であってもよい。
また、試料に気泡を混入させるような構成に限らず、試薬に気泡を混入させるような構成であってもよいし、試料や試薬とは異なる液体に気泡を混入させるような構成であってもよい。試料及び試薬などの複数種類の液体を混合するような構成ではなく、1種類の液体を用いて分析を行うような構成とすることも可能である。当該液体に混入させる気泡は、空気以外の気体からなるものであってもよい。さらに、混合部13、反応部15及び反応槽16などの少なくとも1つを省略することもできる。
本実施形態では、空気供給路2の途中に三方電磁弁5が設けられており、空気供給部6から供給される空気が、三方電磁弁5を介して流路1内の試料に気泡として混入されるようになっている。空気供給部6は、気体の一例として空気を供給する気体供給部であり、例えば200kPaの圧力で空気を加圧して供給する。ただし、空気を加圧する圧力は、200kPaに限らず、流路1内の液体の圧力よりも高い圧力であれば、いかなる圧力であってもよい。
三方電磁弁5は、第1接続口51、第2接続口52及び第3接続口53を有している。第1接続口51には、空気供給部6が連通しており、当該空気供給部6から第1接続口51に圧縮された空気が供給される。第2接続口52には、流路1の一部(合流部14)が連通している。この例では、流路1の合流部14が空気供給路2を介して第2接続口52に連通しているが、このような構成に限らず、例えば流路1の合流部14に第2接続口52が直接接続された構成などであってもよい。第3接続口53は封止されており、当該第3接続口53を介した気体などの流通が常に遮断されている。
本実施形態に係る自動分析装置には、例えばCPU(Central Processing Unit)を含む構成からなる制御部7が備えられている。当該制御部7には、分光光度計4、三方電磁弁5及びポンプ11,17,31などが電気的に接続されており、これらの各部の動作を制御部7により制御することができるようになっている。
図2は、制御部7により三方電磁弁5を切り替える際の態様について説明するための図である。三方電磁弁5は、制御部7からの通電により励磁されて、第1接続口51、第2接続口52及び第3接続口53の間の連通状態が切り替えられるようになっている。
第1接続口51は、いわゆるNOポートであって、三方電磁弁5が通電されていないとき(非動作時)には開状態であり、三方電磁弁5が通電されて励磁されたとき(動作時)には閉状態となる。一方、第2接続口52は、いわゆるNCポートであって、三方電磁弁5が通電されていないとき(非動作時)には閉状態であり、三方電磁弁5が通電されて励磁されたとき(動作時)には開状態となる。第3接続口53は、いわゆるCOMポートであって、三方電磁弁5が通電されているか否かに拘らず常に開状態であるが、本実施形態では当該第3接続口53が封止されている。
これにより、三方電磁弁5の非動作時には、図2(a)のように、第1接続口51及び第3接続口53が連通されて第2接続口52への空気の流通が遮断された第1連通状態となる。一方、三方電磁弁5の動作時には、図2(b)のように、第2接続口52及び第3接続口53が連通されて第1接続口51からの空気の流通が遮断された第2連通状態となる。なお、図2(a)及び(b)では、三方電磁弁5において互いに連通している部分をハッチングで示している。
本実施形態では、三方電磁弁5を第1連通状態と第2連通状態とに交互に切り替える制御が一定間隔で繰り返される。このとき、三方電磁弁5の第1接続口51には、常に空気供給部6から空気が圧縮されて供給される。したがって、第1連通状態では、空気供給部6から第1接続口51に供給される圧縮された空気が、図2(a)にハッチングで示した領域において、加圧空気として三方電磁弁5内に充填される。
その後、三方電磁弁5が第2連通状態に切り替えられたときには、第1接続口51からの空気の供給が遮断され、図2(b)にハッチングで示した領域が、空気供給路2を介して流路1に連通する。これにより、第3接続口53の周辺領域54に充填されている加圧空気が解放され、その圧力によって第2接続口52側へと空気が押し出される。このような動作が繰り返されることにより、第2接続口52側から流路1内を流通する液体に気泡が間欠的に混入され、当該気泡によって分析対象となる液体が分節される。
三方電磁弁5側から流路1内に間欠的に供給される空気の量は、例えば1回あたり10μl程度の微小量である。図1の例では、例えば10μlの空気が8秒ごとに流路1内に供給されるようになっている。ただし、三方電磁弁5側から流路1内に間欠的に供給される空気の量及び間隔は、上記値に限られるものではない。
以上のように、本実施形態では、封止された第3接続口53の周辺領域54に形成されている微小な空間を利用して、当該空間内に微小量の圧縮された空気を充填させることができる。前記空間の体積は変化しないため、当該空間内に空気を充填させて、その空気を第2接続口52側に押し出すという動作が間欠的に行われることにより、流路1内に供給される空気の量及び間隔にばらつきを生じにくくすることができる。
したがって、流路1内に微小量の空気を間欠的に供給することができ、かつ、流路1内に供給される空気の量及び間隔にばらつきが生じにくい。特に、三方電磁弁5を第1連通状態と第2連通状態とに切り替える制御を繰り返し行うだけでよいため、2つの二方弁を用いるような構成(図4(c)参照)と比較して制御が簡単であり、制御タイミングのずれなどが生じにくい。したがって、流路1内に供給される空気の量及び間隔にばらつきが生じるのを効果的に防止することができる。
また、三方電磁弁5内に微小量の圧縮された空気を充填させて、当該空気の圧力で第2接続口52側に空気を押し出すことにより、流路1内に空気を供給することができる。そのため、流路1に対する空気の合流部14の形状を精密に設計しなくても、流路1内の液体に対して微小量の気泡を良好に混入させることができる。したがって、流路1に対する空気の合流部14の形状を精密に設計する必要性が低く、部品の構成を簡素化することができる。
さらに、封止された第3接続口53の周辺領域54に形成されている微小な空間を利用して、当該空間内に微小量の圧縮された空気を充填させることができるため、三方電磁弁5のみで適量の空気を流路1内に間欠的に供給することができる。これにより、2つの二方弁、及び、それらを接続する接続路を設けるような構成(図4(c)参照)などと比較して、装置全体の構成を簡略化し、かつ小型化することができる。
また、既存の三方電磁弁5を用いることにより、適量(例えば、10μl程度)の圧縮された空気を三方電磁弁5内に充填させ、その空気を流路1内に間欠的に供給することができる。通常、三方電磁弁5などの各種弁体は、弁体内に余分な空間ができるだけ生じないように設計されているため、封止された第3接続口53の周辺領域54に形成される空間が、適量な空気を充填させて流路1内に供給するのに適した空間となっている。したがって、特殊な部品を準備する必要がないという点においても、装置全体の構成を簡略化することができる。
上記実施形態では、第1接続口51がNOポートであり、第2接続口52がNCポートである場合について説明したが、これに限らず、例えば第1接続口51がNCポートであり、第2接続口52がNOポートであってもよい。この場合、三方電磁弁5の動作時に、図2(a)のような第1連通状態となり、三方電磁弁5の非動作時に、図2(b)のような第2連通状態となる。ただし、上記実施形態のように、第1接続口51がNOポートであり、第2接続口52がNCポートである場合の方が、三方電磁弁5に対する通電時間が短くて済むので好ましい。
三方電磁弁5の第3接続口53は、直接封止されていてもよいし、例えばチューブなどの延長部を第3接続口53に接続した上で、当該延長部の終端部又は途中部などの任意の部分が封止された構成などであってもよい。このように、三方電磁弁5内に充填される空気の量は、三方電磁弁5の第3接続口53を封止する位置によって調整することができるが、これに限らず、例えば空気供給部6から供給する空気の圧力によって調整するような構成などであってもよい。
また、弁体の一例として、三方電磁弁5を用いた場合について説明したが、これに限らず、例えばロータリー式三方弁などの他の三方弁を用いるような構成であってもよいし、4つ以上の接続口を備えた弁体の3つの接続口を用いるような構成とすることも可能である。
以上の実施形態では、自動分析装置において、分析対象となる液体を分節するために空気を流路1内に間欠的に供給する場合について説明した。しかし、本発明は、このような自動分析装置に限らず、液体流路内を流通する液体に気泡を混入させるための各種方法に適用することが可能である。この場合、液体流路内を流通する液体に気泡を混入させる装置の構成としては、上記実施形態のような構成に限らず、他のあらゆる構成を採用することができる。
1 流路
2 空気供給路
3 試薬供給路
4 分光光度計
5 三方電磁弁
6 空気供給部
7 制御部
11 ポンプ
12 合流部
13 混合部
14 合流部
15 反応部
16 反応槽
17 ポンプ
31 ポンプ
51 第1接続口
52 第2接続口
53 第3接続口
54 周辺領域
2 空気供給路
3 試薬供給路
4 分光光度計
5 三方電磁弁
6 空気供給部
7 制御部
11 ポンプ
12 合流部
13 混合部
14 合流部
15 反応部
16 反応槽
17 ポンプ
31 ポンプ
51 第1接続口
52 第2接続口
53 第3接続口
54 周辺領域
Claims (2)
- 少なくとも第1接続口、第2接続口及び第3接続口を有し、前記第3接続口が封止された弁体と、
前記第1接続口に圧縮された気体を供給する気体供給部と、
内部を液体が流通するとともに、前記第2接続口に連通する合流部を有する液体流路と、
前記液体流路の前記合流部よりも下流側において、前記液体流路内を流通する液体を分析する分析部と、
前記第1接続口及び前記第3接続口を連通して前記第2接続口への気体の流通を遮断する第1連通状態、及び、前記第2接続口及び前記第3接続口を連通して前記第1接続口からの気体の流通を遮断する第2連通状態に前記弁体を切り替える制御を行う制御部とを備え、
前記第1連通状態において、前記気体供給部から前記第1接続口に供給される圧縮された気体を前記弁体内に充填させた後、前記第2連通状態に切り替えて、前記弁体内の気体を前記第2接続口側に押し出すという動作を繰り返すことにより、前記液体流路内を流通する液体に気泡を間欠的に混入させ、当該気泡によって分析対象となる液体を分節することを特徴とする自動分析装置。 - 少なくとも第1接続口、第2接続口及び第3接続口を有し、気体を供給する気体供給部が前記第1接続口に連通し、内部を液体が流通する液体流路が前記第2接続口に連通するとともに、前記第3接続口が封止された弁体を用いて、前記液体流路内を流通する液体に気泡を混入させるための気泡混入方法であって、
前記第1接続口及び前記第3接続口を連通して前記第2接続口への気体の流通を遮断する第1連通状態において、前記気体供給部から前記第1接続口に供給される圧縮された気体を前記弁体内に充填させた後、前記第2接続口及び前記第3接続口を連通して前記第1接続口からの気体の流通を遮断する第2連通状態に切り替えて、前記弁体内の気体を前記第2接続口側に押し出すという動作を繰り返すことにより、前記液体流路内を流通する液体に気泡を間欠的に混入させることを特徴とする気泡混入方法。
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