JP2014015230A - 開封栓および開封栓付き収容体 - Google Patents

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Abstract

【課題】押し込み式の栓体部を小さな力で容易に口栓本体部から抜き取ることができる開封栓および開封栓付き収容体を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明に係る開封栓80は、口栓本体部10と、栓体部20とを有する。栓体部20のキャップ部20Bは、口栓本体部10の口部10Bに被嵌された状態で口部10Bの壁部15に沿って延びる周側部23を第1の引き抜きガイドとして有し、周側部23は、口栓本体部10の流路5に嵌入された栓体部20の嵌入部20Aの回転時に、口部10Bの壁部15に当て突いて弾性的にねじれ変形しながら壁部15に沿ってこれを乗り上がり、嵌入部20Aを流路5から引き抜く方向に移動させる。
【選択図】図2

Description

本発明は、例えば液状の薬剤、食品、化粧品などの流動物(以下、収容物と称する)を収容する収容体に設けられる開封栓、および、そのような開封栓を備えて収容物を収容する開封栓付き収容体に関する。
従来、収容物を収容するこのような収容体は、例えばプラスチック製のボトル形態に構成されていたり、あるいは、柔軟な合成樹脂シートを融着等することによって構成されており、通常、これらの収容体には、収容物を取り出すために、例えば合成樹脂製の開封栓が取り付けられている。
このような開封栓は、一般に、収容体内に収容された収容物を取り出すための流路が形成された口栓本体部と、この口栓本体部に着脱自在に接続されて口栓本体部の流路開口端を閉塞するための栓体部とから成り、栓体部としては、一般的にネジ式キャップが使用される(例えば特許文献1参照)。このようなネジ式の栓体部は、シール性(封止性)が高く、改ざん防止機能を果たす部品などの付加も可能であるため、多方面で使用されている。
しかし、ネジ式の栓体部では、口栓本体部の口径が例えば6mm以下になると、ネジ部の寸法上の制約から、その使用が制限される。そのため、口栓本体部の口径が小さい小型の開封栓では、口栓本体部の流路開口端に栓体部を差し(押し)込んで流路開口端を閉塞する方法(押し込み式)が使用されている(例えば特許文献2参照)。
特開2000−104447号 特許第2920136号
ところで、押し込み式の栓体部の場合には、シール性を高めるために、口栓本体部の流路とこの流路に差し(押し)込まれる栓体部の閉塞部位との密閉度を高める必要がある。しかしながら、両者の密閉度を高める結果、口栓本体部の流路内周面と栓体部の閉塞部位外周面との間の摩擦抵抗が大きくなり、そのため、垂直方向に大きな力を加えなければ口栓本体部から栓体部を引き抜くことができなくなる。
本発明は、上記した問題に着目してなされたものであり、押し込み式の栓体部を小さな力で容易に口栓本体部から抜き取ることができる開封栓、およびそのような開封栓付きの収容体を提供することを目的とする。
上記した目的を達成するために、本発明は、収容物を収容する収容体に取着される開封栓であって、前記収容体内に収容された収容物を取り出すための断面が円形の流路を有する口栓本体部と、前記口栓本体部の前記流路の開口端を閉塞するために前記口栓本体部に着脱自在に接続される栓体部と、を備え、前記口栓本体部は、その流路の開口端の周囲に、断面非円形状の壁部を具備した口部を有し、前記栓体部は、前記口栓本体部の前記流路に着脱自在に嵌入して流路の開口端を閉塞する断面が円形の嵌入部と、前記嵌入部が前記流路に嵌入された状態で、前記口部に被嵌して前記口部を覆うキャップ部と、を有し、前記キャップ部は、前記口部に被嵌された状態で前記口部の壁部に沿って延び、前記流路に嵌入された前記嵌入部の回転時に、前記口部の壁部に当て突いて弾性的にねじれ変形しながら壁部を乗り上がって、前記嵌入部を前記流路から引き抜く方向に移動させる第1の引き抜きガイドを有することを特徴とする。
上記した構成によれば、栓体部の嵌入部を、口栓本体部の流路に押し込む(嵌入する)と、流路開口端が閉塞されるとともに、栓体部のキャップ部が口栓本体部の口部に着脱自在に被嵌して前記口部が閉塞状態に覆われる。また、この閉塞状態では、キャップ部の第1の引き抜きガイドが口栓本体部の口部の壁部に沿って延在する。
そして、この状態で栓体部を例えば把持して回すと、流路内で嵌入部が回転し、それに伴って、キャップ部の第1の引き抜きガイドが口部の壁部に当て突き、弾性的にねじれ変形しながら前記壁部に沿ってこれを乗り上がるようになり、この乗り上がり作用により、嵌入部が流路から引き抜かれる方向に移動する。
このように、本発明によれば、口部の壁部を乗り上がる第1の引き抜きガイドの乗り上がり作用により、流路からの嵌入部の引き抜き動作が補助されるため、栓体部を小さな力で容易に口栓本体部から抜き取ることができる。なお、上記構成では、第1の引き抜きガイドの乗り上がり作用(引き抜き作用)により、嵌入部が流路から完全に引き抜かれても良いし、部分的に引き抜かれても良い。
また、上記した構成において、前記キャップ部は、前記嵌入部を回転操作するための操作摘みを有し、この操作摘みには、前記第1の引き抜きガイドが前記口部の壁部を乗り上がった後、更に嵌入部を回転した際、前記壁部に当て突いて前記嵌入部を前記流路から引き抜く方向に更に移動させる第2の引き抜きガイドを設けておいても良い。
この場合には、第1の引き抜きガイドによる引き抜き作用が働かなくなった後、第2の引き抜きガイドがこれを引き継いで更なる引き抜き動作を進行させることができ、あるいは、第1の引き抜きガイドによる引き抜き作用を第2の引き抜きガイドによって更に補助することもできる。
また、本発明は、上記した構成の開封栓を備える収容体も提供する。この場合、収容体は、シート状部材の周囲を溶着して構成された自立体や非自立体として構成されていても良いし、プラスチックやガラス等のボトルタイプとして構成されていても良い。
本発明によれば、口部の壁部を乗り上がる第1の引き抜きガイドの乗り上がり作用により、流路からの嵌入部の引き抜き動作が補助されるため、押し込み式の栓体部を小さな力で容易に口栓本体部から抜き取ることができる。
本発明の一実施形態に係る開封栓付き収容体の全体概略図。 図1の開封栓付き収容体の開封栓の要部拡大斜視図であり、口栓本体部に栓体部を接続する前の状態を示す図。 口栓本体部に栓体部を接続した状態を示す開封栓の概略側面図(栓体部が斜線で示される)。 開封栓の口栓本体部の平面図。 開封栓の口栓本体部の側面図。 口栓本体部に栓体部を部分的に接続した状態を示す開封栓の概略側面図(栓体部の栓本体が斜線で示される)。 開封栓の栓体部を裏側(栓本体側)から見た平面図。 開封栓の栓体部を表側(キャップ部側)から見た平面図。 開封栓の栓体部の側面図。 開封栓の栓体部の正面図。 (a)は口栓本体部に対して正規の接続位置にある栓体部の平面図、(b)は(a)の位置から栓体部を口栓本体部に対して90°回転させた状態の栓体部の平面図、(c)は(b)の位置から栓体部を口栓本体部に対して更に90°((a)の位置から180°)回転させた状態の栓体部の平面図、(d)は(a)の接続位置に対応する開封栓の概略側面図(栓体部の嵌入部が斜線で示され、(a)の位置に対応する嵌入部の下端位置がAで示され、(b)の位置に対応する嵌入部の下端位置がBで示され、これらの位置間での嵌入部の下端位置の移動量が交差斜線で示されている)、そして、(e)は(c)の接続位置に対応する開封栓の概略側面図(栓体部の栓本体が斜線で示され、(a)の位置に対応する栓本体の下端位置がAで示され、(b)の位置に対応する嵌入部の下端位置がBで示され、(c)の位置に対応する嵌入部の下端位置がCで示されている)。 キャップ部の第1の引き抜きガイドが口栓本体部の口部の壁部を乗り上がった状態を示す概略斜視図。 キャップ部の第2の引き抜きガイドが口栓本体部の口部の壁部を乗り上がった状態を示す概略斜視図。
以下、添付図面を参照して、本発明の一実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係る開封栓付き収容体1の全体概略図を示している。図示のように、収容体1は、収容物を収容するための収容部2と、収容部2に収容される収容物を注出するために収容部2の上部隅部付近に形成された注出部3と、注出部3に取着される開封栓80とを備える。
ここで、収容部2内に収容される前記収容物としては、例えば、薬剤や体液等の医用流体、食品、化粧液、工業用流体などが挙げられる。
収容部2を有する収容体1は、収容部2に収容された収容物が排出可能に構成されたものであれば良い。具体的に、本実施形態の収容部2は、所定形状のシート状部材2A,2Bを重ね合わせ、図1の斜線で示す周縁(側縁2a,2b、上縁2c、および、下縁2d)を、例えば図示しないヒートバーによって溶着することで形成されている。なお、注出部3に開封栓80を介在して取り付ける前の段階では、上縁2cの溶着は行なわれない。
本実施形態の収容部2は、底部2eを有する自立体として構成されるが、単にシート状部材2A,2Bの周縁部を溶着した非自立体(二方体、三方体など)として構成されても良い。また、収容部2に関しては、溶着する部分や、袋体を構成するシート状部材の形状等については、使用用途などに応じて適宜変形することができ、図に示す構成に限定されることはない。また、収容体がボトルタイプとして構成されていても良い。
本実施形態における前記シート状部材2A,2Bは、柔軟性を有する合成樹脂製のシート(プラスチックフイルム)、例えば、溶着し易いように、ポリエチレンやポリプロピレンなどによって構成されており、その表面側に、収容物に対するバリア性を高めるように、ナイロン、アルミホイルなどを積層した、いわゆる複合層で構成されている。
前記注出部3に取着される開封栓80は、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等の合成樹脂によって形成されており、収容体1の収容部2内に収容された収容物を取り出すための断面が円形の流路5を有する口栓本体部10と、口栓本体部10の流路5の開口端を閉塞するために口栓本体部10に着脱自在に接続される栓体部20とを備えている。また、口栓本体部10は、流路5を形成する断面円形の管状体10Aと、流路5の開口端(上端)の周囲に設けられる径方向外側にカップ状に広がる口部10Bとを有する。なお、本実施形態では、管状体10Aと口部10とが一体に形成されているが、別体であっても良いし、管状体は、断面が舟形形状であっても良い。
このような開封栓80は、その口栓本体部10が、収容体1の注出部3において、シート状部材2A,2B間に介在された状態で、例えば図示しないヒートバーによってシート状部材2A,2Bに溶着される。また、この場合、開封栓80の栓体部20と口栓本体部10の口部10Bおよび管状体10Aの上部とを取り囲むシート状部材2A,2Bの領域30(白抜き部分)は溶着されず、管状体10Aの上端部以外の部分だけがシート状部材2A,2Bに溶着される(そのような注出部3における溶着部2fがシート状部材2A,2Bの側縁2bおよび上縁2cに連なって図1に斜線で示される)。
したがって、未溶着領域30の近傍に設けられる切り欠き60(図では2か所)を基点として未溶着領域30を露出させるようにシート状部材2A,2Bを破断すれば、未溶着領域30内に封入されていた開封栓80の栓体部20と口栓本体部10の口部10Bおよび管状体10Aの上部とを外部に露出させることが可能となる。
図2、図4及び図5に示されるように、開封栓80の口栓本体部10の口部10Bは、管状体10Aの流路5の開口端5aの周囲に、断面非円形状の壁部15を有している。すなわち、この壁部15は、断面円形の流路5とは非同心的となっており、特に、本実施形態における口部10Bは、その開口形状が略楕円形状を成しており、流路5の開口端5aから一側方へ延びて流路5からの収容物の流出を案内する流出ガイド部12を有する。この流出ガイド部12は、流路5の開口端5aから斜め上方に延びる案内面(底面)13を有しており、流路5から離れるにしたがって幅が狭くなる先細り形状を成している。
また、例えば図2および図3に示されるように、開封栓80の栓体部20は、口栓本体部10の流路5に着脱自在に嵌入して流路開口端5aを閉塞する断面が円形の柱状の嵌入部20Aと、この嵌入部20Aと一体形成されるキャップ部20Bと、を有する。この場合、キャップ部20Bは、栓本体20Aの上端から径方向外側に延びるとともに、口部10Bの開口形状に略対応する形状を有する天板部29と、天板部29の全周にわたって天板部29の外周縁から下方に延在(垂下)する周側部(第1の引き抜きガイドとしての機能を有する)23と、を有しており、嵌入部20Aが流路5に嵌入された状態で、口部10Bに着脱自在に被嵌して口部10Bの開口を閉塞状態で覆う。また、この閉塞状態(口部10Bに被嵌された状態)では、図3に示されるように、前記周側部23が、口部10Bの壁部15に沿って延びるようになる。
なお、第1の引き抜きガイドとしての周側部23は、後述するように、流路5に嵌入された嵌入部20Aを回転させた際に、口部10Bの壁部15に当て突いて弾性的にねじれ変形しながら壁部15に沿ってこれを乗り上がることができるような材料(例えば、前述したような合成樹脂)、または寸法(合成樹脂によって形成される場合には、厚さが例えば0.5mm程度)に形成されている。
また、図2および図3に示されるように、キャップ部20Bは、嵌入部20Aを回転操作するための操作摘み25を有している。この操作摘み25は、キャップ部20Bの天板部29の上面の略中央部で、この上面から上方に略垂直に立ち上がって延びており、例えば略長方形状を有する。特に本実施形態では、操作摘み25は、天板部29を左右対称にほぼ二分する対称軸線に沿って延びる構成となっている。
また、この操作摘み25には、後述するように、キャップ部20Bの周側部23が口部10Bの壁部15上を乗り上がった後、更に、嵌入部20Aを回転させた際、壁部15に当て突いて壁部15を乗り上がるようになっている第2の引き抜きガイド20Cが形成されている。本実施形態において、この第2の引き抜きガイド20Cは、操作摘み25の長手方向の端部(前記対称軸線上の端部であって、天板部29の先細り端部とは反対側の端部)で略三角形状を成して下方に(本実施形態では、嵌入部20Aと略平行に)延びており、栓体部20が口栓本体部10に対して正規の位置(栓本体20Aを回転させる前の初期位置)で接続された図3の状態で、口部10Bおよび管状体10Aの外面に近接して位置されるようになっている。
そして、更に本実施形態では、図3に示される口栓本体部10と栓体部20との正規の位置から、後述するように嵌入部20Aを、例えば約160°回転させたときに、第2の引き抜きガイド20Cが口部10Bの壁部15に突き当たるように、壁部15および第2の引き抜きガイド20Cの形状、寸法等が設定されている。
なお、第2の引き抜きガイド20Cは、口部10Bの壁部15上にわたる第2の引き抜きガイド20Cの乗り上がりを案内するためのテーパ状のガイド面40を有している(図10参照)。また、第2の引き抜きガイド20Cは、口栓本体部10に対する栓体部20の誤接続を防止するための指標としての機能も有している。すなわち、図2に示されるように、第2の引き抜きガイド20Cを口部10Bの先細り端部と反対側の端部に平行に沿わせることにより、口栓本体部10と栓体部20とが正規の位置で接続することを目視できるようになっている。
上記したように構成される開封栓によれば、第2の引き抜きガイド20Cを指標として図2に示される正規の接続位置で栓体部20の嵌入部20Aを矢印で示されるように口栓本体部10の流路5に押し込む(嵌入する)と、図3(図11(d))に示されるように、嵌入部20Aによって口栓本体部10の流路開口端5aが閉塞されるとともに、栓体部20のキャップ部20Bが口栓本体部10の口部10Bに着脱自在に被嵌して口部10Bを閉塞状態で覆う(正規の接続位置)。なお、図3では、分かり易くするため、栓体部20が斜線で示されている。また、この閉塞状態では、キャップ部20Bの第1の引き抜きガイドとしての周側部23は、口栓本体部10の口部10Bの壁部15に沿った状態となる。
そして、この閉塞状態から操作摘み25を把持して時計回り(図11の(a)に矢印で示される方向)に回すと、流路5内で嵌入部20Aが回転し、それに伴って、流路5と非同心的に設けられる口部10Bの壁部15に対して、栓本体20Aのキャップ部20Bの周側部(第1の引き抜きガイド)23が当て突きながら弾性変形を始める。その状態から嵌入部20Aを流路5内で更に回転させると、口部10Bの壁部15に当て突く周側部23の部位X(図7,8,11参照)は、その当て突いている壁部15の部位がせり上がり抵抗部となって弾性的にねじれ変形しながら壁部15に沿ってこれを乗り上がるようになる(キャップ部20Bの周側部23が口部10Bの壁部15を乗り上がった状態が図12に乗り上げ部Pとして示されている)。
そして、この乗り上がり作用により、嵌入部20Aは、流路5から引き抜かれる方向に移動する。これに関連して、図11(b)には、図11(a)に示される正規の接続位置(図3の位置)から栓体部20を口栓本体部10に対して90°回転させた状態の栓体部20の平面図が示されており、また、図11(d)には、図11(a)の接続位置に対応する開封栓80の概略側面図が示されている。この場合、図11(d)では、栓体部20の栓本体20Aが斜線で示されており、図11(a)の位置に対応する嵌入部20Aの下端位置がAで示され、図11(b)の位置に対応する嵌入部20Aの下端位置がBで示され、これらの位置A,B間での嵌入部20Aの下端位置の移動量(例えば、周側部23の高さ分に相当する)が交差斜線で示されている。
また、栓体部20を、口栓本体部10に対して更に回転し続けていくと、図11(a)に示される正規の接続位置から約160°回転させた時点で、キャップ部20B(操作摘み25)の第2の引き抜きガイド20Cが口部10Bの壁部15に当て突くようになる。そして、その状態から栓体部20を口栓本体部10に対して更に回転させる(流路5内で嵌入部20Aを回転させる)と、第2の引き抜きガイド20Cは、そのガイド面40を案内として、(ガイド面40が当て突いている壁部15の部位がせり上がり抵抗部となって)壁部15を乗り上り(第2の引き抜きガイド20Cが口部10Bの壁部15を乗り上がった状態が図13に乗り上げ部P1として示されている)、それにより、嵌入部20Aを流路5から引き抜く方向に更に移動させる。
栓体部20を正規の接続位置(図11(a)の位置)から口栓本体部10に対して180°回転させた状態が図11(c)および図11(e)に示されている。図11(e)では、図11(a)の位置に対応する嵌入部20Aの下端位置がAで示され、図11(b)の位置に対応する嵌入部20Aの下端位置がBで示され、図11(c)の位置に対応する嵌入部20Aの下端位置がCで示されている)。また、位置B,C間での嵌入部20Aの下端位置の移動量は、例えば、第2の引き抜きガイド20Cの高さ分にほぼ相当する。
このように、本実施形態では、栓体部20を口栓本体部10に対して180°回転させると、嵌入部20Aの下端位置がCの位置に達し、例えば、栓体部20が、口栓本体部10に完全に接続された状態で流路5内に位置する栓本体20Aの長さの約2/3が流路5から引き抜かれるようになる。この状態では、栓体部20を垂直に引き上げるだけで、嵌入部20Aを流路5から容易に引き抜くことができるようになる。
以上説明したように、本実施形態によれば、口部10Bの壁部15を乗り上がる第1の引き抜きガイドとしての周側部23の乗り上がり作用により、流路5からの嵌入部20Aの引き抜き動作が案内されて補助されるため、栓体部20を小さな力で容易に口栓本体部10から抜き取ることができる。
また、本実施形態では、キャップ部20Bの周側部23が口部10Bの壁部15上を乗り上がった後、更に、嵌入部20Aの回転に伴って、壁部15に当て突いてこれを乗り上がることにより嵌入部20Aを流路5から引き抜く方向に更に移動させる第2の引き抜きガイド20Cが設けられているため、周側部23による引き抜き作用が働かなくなった後に第2の引き抜きガイド20Cがこれを引き継いで更なる引き抜き動作を進行させることができる。すなわち、流路5からの嵌入部20Aの引き抜き動作をより簡単に行うことが可能になる。
また、本実施形態において、第2の引き抜きガイド20Cは、口部10Bの壁部15上にわたる第2の引き抜きガイド20Cの乗り上がりを案内するためのテーパ状のガイド面40を有しているため、壁部15に対する第2の引き抜きガイド20Cの乗り上がり動作がスムーズになり、嵌入部20Aの引き抜き動作が容易に行えるようになる。また、本実施形態において、前記第2の引き抜きガイド20Cは、口栓本体部10に対する栓体部20の誤接続を防止するための指標としての機能も有するため、特に、口部10B、およびキャップ部20Bの形状が本実施形態のように円形でない非対称な形状を成す場合に、口栓本体部10に対する栓体部20の接続方向を第2の引き抜きガイド20Cによって視認することができ、これらの間の誤接続を確実に防止できる。
また、本実施形態において、口栓本体部10の口部10Bは、流路5からの収容物の流出を案内する流出ガイド部12を有し、また、流出ガイド部12が先細り形状を成しているため、流路5からの収容物の流出方向を規定して液垂れを生じさせることなく収容物のスムーズな注出を行なうことが可能となる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施形態に限定されず、種々変形して実施することが可能である。例えば、上記した実施形態では、第1の引き抜きガイドとしての周側部23が、口部10Bの壁部15全周にわたって形成されているが、周側部23は、前述した引き抜き作用を実現できさえすれば、キャップ部20Bの周囲に部分的に設けられても良い。また、第1の引き抜きガイドや第2の引き抜きガイドは、キャップ部20Bを回転した際、キャップ部(嵌入部)を持ち上げるような作用を発揮できれば良く、その形状や口部10Bの壁部に対する係合状態など、適宜、変形することが可能である。
また、嵌入部20Aの回転量と流路5からの嵌入部20Aの引く抜き移動量との間の関係は、前述した実施形態に限定されず、嵌入部20Aや流路5の直径寸法、および、キャップ部20Bおよび口部10Bの形状等を任意に設定することにより、前記関係を任意に設定できる。また、第1および第2の引き抜きガイドは、口部10B上に完全に乗り上がっても良いし、部分的に乗り上がっても構わない。
さらに、口栓本体部10について、前述したように単なる流路5を備えるだけのものであっても良いが、様々な形態の再封止機構を有するものであっても良い。また、前述した実施形態では、引き抜きガイドの引き抜き作用によって嵌入部20Aが流路5から部分的にしか引き抜かれないが、引き抜きガイドの引き抜き作用によって嵌入部20Aが流路5から完全に引き抜かれても良い。
1 収容体
2 収容部
3 注出部
5 流路
5a 開口端
10 口栓本体部
10B 口部
12 流出ガイド部
15 壁部
20 栓体部
20A 嵌入部
20B キャップ部
20C 第2の引き抜きガイド
23 周側部(第1の引き抜きガイド)
40 ガイド面
80 開封栓

Claims (7)

  1. 収容物を収容する収容体に取着される開封栓であって、
    前記収容体内に収容された収容物を取り出すための断面が円形の流路を有する口栓本体部と、
    前記口栓本体部の前記流路の開口端を閉塞するために前記口栓本体部に着脱自在に接続される栓体部と、
    を備え、
    前記口栓本体部は、その流路の開口端の周囲に、断面非円形状の壁部を具備した口部を有し、
    前記栓体部は、前記口栓本体部の前記流路に着脱自在に嵌入して流路の開口端を閉塞する断面が円形の嵌入部と、前記嵌入部が前記流路に嵌入された状態で、前記口部に被嵌して前記口部を覆うキャップ部と、を有し、
    前記キャップ部は、前記口部に被嵌された状態で前記口部の壁部に沿って延び、前記流路に嵌入された前記嵌入部の回転時に、前記口部の壁部に当て突いて弾性的にねじれ変形しながら壁部を乗り上がって、前記嵌入部を前記流路から引き抜く方向に移動させる第1の引き抜きガイドを有することを特徴とする開封栓。
  2. 前記キャップ部は、前記嵌入部を回転操作するための操作摘みを有し、
    この操作摘みには、前記第1の引き抜きガイドが前記口部の壁部を乗り上がった後、更に嵌入部を回転した際、前記壁部に当て突いて前記嵌入部を前記流路から引き抜く方向に更に移動させる第2の引き抜きガイドが設けられていることを特徴とする請求項1に記載の開封栓。
  3. 前記第2の引き抜きガイドは、前記嵌入部が回転した際、前記口部の壁部への乗り上がりを案内するテーパ状のガイド面を有することを特徴とする請求項2に記載の開封栓。
  4. 前記第2の引き抜きガイドは、前記口栓本体部に対する前記嵌入部の誤接続を防止するための指標として設けられることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の開封栓。
  5. 前記口栓本体部の前記口部は、前記流路からの収容物の流出を案内する流出ガイド部を有することを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の開封栓。
  6. 前記流出ガイド部が先細り形状を成すことを特徴とする請求項5に記載の開封栓。
  7. 請求項1から6のいずれか1項に記載の開封栓が取着され、収容物を収容するための収容部を有することを特徴とする収容体。
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