JP2014015146A - 車両用面状シート - Google Patents

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Abstract

【課題】車両用シートの天板部を面状弾性体を用いて構成する所期の狙いを維持しつつ、天板部の意匠効果を高める。
【解決手段】面状部材40は表面側と裏面側に配設される二層面の面状部材42,44が樹脂枠体18に張設されて取付けられている。表面側の面状部材42は主として表皮意匠面として配設されており、表皮意匠面を形成する非伸縮性材料の第1面状体42Aと、この第1面状体42Aより弾性機能を有する第2面状体42Bとからなっている。裏面側の面状部材44は主として着座者を支持する支持機能を持たせる部材として配設されており、全面が弾性機能を有する面状弾性体で形成されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両用面状シートに関する。詳しくは、着座者の座面の天板部の弾性支持機能を面状弾性体等の面状部材で構成する車両用面状シートに関する。
従来、車両用シートにおいて、一般に座面の天板部における着座者を支持する機能は、座面表皮の裏側に配設されるシートパッドや支持ばねのばね力により支持される構成となっている。この様にシートパッドや支持ばねを用いる構成では、シート自体が大型化し重量も嵩むため、車両用シートの薄型化や軽量化を図る観点から、車両用シートを構成するシートクッション、シートバック、及びヘッドレスト等にはいわゆるネットシート等の面状弾性体を用いて、その弾性支持機能により着座者を支持する構成が提案されている。
そのネットシートは、着座者の座面の天板部に用いられることが多い。そして、この天板部は車両用シートにおける意匠効果を高める重要な箇所である。しかし、ネットシートは意匠性の観点からは単調な意匠のみとなり、各種の意匠模様等バラエティに富ませることは困難であった。このため、意匠性を高める必要性のあるときは、特許文献1に示すようにネットシートの表面に意匠性を施した別部材の被覆部材を一体的に取付けて、意匠効果を高めることが考えられる。
特開2000−70078号公報
しかし、上述における特許文献1のネットシートを被覆する被覆部材はパット材となっており、このパッド材の被覆部材が剛性のある部材である場合には、ネットシートの弾性支持機能を低下させることになる問題点を包含するものであり、また、比較的容易に撓み変形可能な部材である場合にはネットシートと被覆部材とが一緒に撓み変形することになり模様等の意匠がその都度変形するという問題点を包含するものである。
而して、本発明は、上記問題点に鑑みて創案されたものであって、本発明が解決しようとする課題は、車両用シートの天板部を面状弾性体を用いて構成する所期の狙いを維持しつつ、天板部の意匠効果を高めることにある。
上記課題を解決するために、本発明にかかる車両用面状シートは次の手段をとる。
すなわち、本発明は、着座者の座面の天板部の弾性支持機能を面状部材で構成する車両用面状シートであって、前記天板部は一層面又は複数層面の面状部材で構成されており、少なくとも表面側に配設される面状部材は、表皮意匠面を形成する第1面状体と、該第1面状体より弾性機能を有する第2面状体とからなり、第1面状体と第2面状体とは適宜接合手段により面状に接合されて枠体に張設状態で取付けられていることを特徴とする。
上記本発明によれば、天板部は一層面又は複数層面の面状部材で構成される。このため天板部を面状部材で構成する所期の目的である車両用シートの薄型化や軽量化を図ることが可能である。
そして、表面側に配設される面状部材には、表皮意匠面を形成する第1面状体が配設されるので車両用シートの天板部の意匠効果を高めることができる。更に、この表皮意匠面となる第1面状体は弾性機能を有する第2面状体と接合されて張設状態で枠体に取付けられようになっている。このため第2面状体より相対的に弾性変形しない第1面状体は、第2面状体の弾性力により常時引張られた張設状態にあって、意匠模様等に皺が入ったりして変形するようなことがなく、常に変形のない意匠面を提供することができる。
なお、上記本発明の手段は、次のような形態とするのが好ましい。すなわち、上記した本発明の面状部材は表面側と裏面側に配設される二層面の面状部材が枠体に張設されて取付けられており、表面側の面状部材は主として表皮意匠面として配設され、裏面側の面状部材は主として支持機能を持たせる部材として配設されており、表面側の面状部材の第1面状体は模様等の意匠形状が変形しない非伸縮性材料とされており、裏面側の面状部材は全面が弾性機能を有する面状弾性体で形成されているのが好ましい。
本発明は上記のような二層面の面状部材の構成とすることにより、裏面側の面状部材の全面をネットシート等の面状弾性体として弾性支持機能の役割を持たせ、表面側の面状部材を主として意匠性に富んだ意匠面としての役割を分担させることができる。このため、裏面側に配設されるネットシート等の面状弾性体は意匠性への配慮を特にする必要がなく、専ら弾性支持機能の優れた機能面からの観点で優れた面状弾性体を用いることができる。なお、表面側の第1面状体は、布製等の非伸縮性材料を用いて模様等の意匠形状が変形しないようにすることができる。
更に、上記本発明の手段は、次のような形態とするのが好ましい。すなわち、上記した本発明の表面側と裏面側に配設される二面の面状部材は同じ樹脂枠体に取付けられており、該樹脂枠体への取付けに際して該樹脂枠体には裏面側の面状部材を表面側の面状部材に近接させる突出部が形成されているのが好ましい。
本発明は上記のような形態とされることにより表面側と裏面側の面状部材は面同士が近接した密着状態として配設される。これにより、着座者の未着座状態では表面側の意匠面を形成する第1面状体は裏面側の弾性支持力のある面状弾性体に積層された状態で配設されることになり、着座しようとする際等における着座面のべこつき感を感じることがない。すなわち、着座時の着座感覚を良好なものとすることができる。
上記した本発明によれば、着座者の座面の天板部を面状部材で構成することにより、面状部材を用いる狙いとする車両用シートの薄型化や軽量化を図りつつ、天板部の意匠効果を高めることができる。
なお、二層面の面状部材として構成する場合には、裏面側の面状部材を主として弾性支持機能の優れた機能面からの観点で優れた面状弾性体を用いることができる。また、表面側の第1面状体は、布製等の非伸縮性材料を用いて模様等の意匠形状が変形しないようにすることができ、より意匠性を良好なものとすることができる。
更に、表面側と裏面側の面状部材を近接した状態として配設する場合には、着座しようとする際等における着座面のべこつき感を感じることがないようにすることができ、着座時の着座感覚を良好なものとすることができる
本発明の実施形態のシートバックの分解斜視図である。 図1における上下方向の略中央位置の横断面図である。 図1における左右方向(幅方向)の略中央位置の縦断面図である。 二層面の面状部材を樹脂枠体に張設して取付けた状態を示す断面図である。 二層面の面状部材を近接状態に配設する取付け状態を示す断面図である。
以下に、本発明を実施するための形態を、図面を用いて説明する。なお、この説明において、上下、左右、前後等方向表示は車両用シートに着座した着座者から見た場合の方向を示している。
図1はシートバック12の分解斜視図を示す。車両用シート10は、一般に、着座者の座部となるシートクッションと、着座者の背凭れとなるシートバックと、着座者の頭部を受けるヘッドレストとから構成されている。これら車両用シート10の各構成部材には天板部と称される部位がある。天板部とは着座者が車両用シート10に着座した際において着座者の身体を受けて支持する表面部位である。本実施形態では、図1に示すシートバック12に構成される天板部の場合を代表として説明する。
図1に示すように、シートバック12は、シートバック12の骨格を形成するバックフレーム14の前部に天板部を形成する面状部材40が配設されており、後部にバックボード16が配設されて構成されている。面状部材40は本実施形態では二層面から構成されているが、図1では表面側の面状部材42のみが示されている。そして、面状部材40を張設して取付けている樹脂枠体18は、実際にはそれを覆って配設されるパッド部材20や表皮22によって被覆されており見えないが、表皮22及びパッド部材20を透視した図として実線で示してある。したがって、表皮22の外形が仮想線として示されている。
バックフレーム14は両側に配設されるサイドフレーム14S、14Sと、このサイドフレーム14S、14Sの上方を連結して配設されるアッパーフレーム14Uと、下方を連結して配設されるロアーフレーム14Lとが枠状に形成されて構成されている。この枠状のバックフレーム14を覆うように面状部材40を張設した樹脂枠体18が配設されて取付け固定されている。その固定は、両側のサイドフレーム14S、14Sのそれぞれ2箇所の計4箇所に一体的に取付けられた取付ブラケット24を、樹脂枠体18に一体成形された4個のナット部位26に当てがって、ボルト等のねじ締結部材28により締結することにより行われる。
バックボード16は、通常樹脂部材により形成されており、上方位置の係止部位30と下方位置の係止部位32が一体的に形成されている。そして、上方位置の係止部位30はバックフレーム14の上方位置に掛け渡された連結フレーム34に係止されて取付けられ、下方位置の係止部位32はロアーフレーム14Lの下端部に係止されて取付けられる。これにより、バックボード16はバックフレーム14に装着される。
図4は面状部材40を樹脂枠体18に張設して取付ける構成を示す。樹脂枠体18の枠状の大きさはシートバック12における天板部を形成するものとして形成される。通常は、バックフレーム14を形成する枠状の大きさと略同じ大きさとして形成される。この樹脂枠体18に表面側の面状部材42と裏面側の面状部材44が取付けられる。なお、この両面状部材42,44を総称して指称するときは40とする。
表面側の面状部材42はシートバック12の着座者が面する側に配設され、裏面側の面状部材44はその後方側のシートバック12の背面側に配設される。したがって、表面側の面状部材42は乗員が視認できる状態として配設されるものであり、裏面側の面状部材は乗員が外部から視認することができない状態として配設されている。このことから、表面側の面状部材42は主として表皮意匠面の機能を果すものとして配設され、裏面側の面状部材44は主として着座者を支持する支持機能を果すものとして配設されている。
表面側の面状部材42は、意匠を施すに適した非伸縮性の布製面状体の第1面状体42Aと、比較的容易に撓み変形可能とされる弱いばね力の面状のネットシートの第2面状体42Bとから構成されている。第1面状体42Aはシートバック12の天板部の中央部位置を形成するものとして配設されており、図1に示されるように第2面状体42Bはこの第1面状体42Aの4辺の周囲に配設されている。そして、図4に示すように第1面状体42Aと第2面状体42Bは縫合46により接合されて全体として面状の形態をなしている。なお、縫合46は図4で見て第1面状体42Aが第2面状体42Bの上面となるように配設されて行われている。また、図1に示すように、第2面状体42Bは2種類の面状のネットシート42Ba、42Bbからなっており、4隅の角部を形成するネットシート42Bbと、4辺に配設されるネットシート42Baとからなっている。そして、両ネットシート42Ba、42Bbはそのバネ力が異なっており、4隅の角部に配設されるネットシート42Bbが4辺に配設されるネットシート42Baより弱いものとされている。更に、第1面状体42Aは表面に施される意匠の変形を防止する観点からは布製等の非伸縮性材料とするのが好ましいが、第2面状体42Bより弾性変形しにくい面状体であれば良い。かかる場合には、その表面に施される意匠の変形を抑えることが可能である。
裏面側の面状部材44は全面が面状のネットシートである。この裏面側の面状部材44のネットシートのばね力は、表面側の面状部材42の第2面状体42Bのネットシートのばね力より強いばね力とされており、天板部で着座者を支持するに充分なばね力とされている。
上記した表面側の面状部材42と裏面側の面状部材44の樹脂枠体への取付けは次のようにして行われる。先ず、第1表面部材42Aと第2表面部材42Bとを縫合46により接合して表面側の面状部材42を調製する。併せて、全面がネットシートの裏面側の面状部材44を調製する。そして、樹脂枠体18の成形型内に上記により調整した表面側の面状部材42と裏面側の面状部材44の端部をセットする。このセット時には表面側の面状部材42及び裏面側の面状部材44とも所定の張力を付与した状態としてセットする。そして、成形型内に樹脂を射出して樹脂枠体18を形成することにより、表面側の面状部材42と裏面側の面状部材44とが樹脂枠体18に所定の張力が付与されて取付け固定される。この取付状態における所定の張力とは、表面側の面状部材42は第2面状体42Bのネットシートのばね力により第1面状体42Aの意匠面を平面状に皺なく展開させることのできる張力であれば足りる。そして、この張力は第1面状体42Aの表皮意匠面に描かれた模様等の意匠を所期通りの意匠として表示することのできる張力で足り、着座者を支持する弾性支持機能の張力まで必要とするものではない。これに対して裏面側の面状部材44のネットシートの張力は、着座者を支持する弾性支持機能を果すことのできるのに充分な張力とされている。
図5は、図4に示す面状部材40を樹脂枠体18に張設して取付ける構成の変形例を示す。この変形例は、表面側の面状部材42と裏面側の面状部材44とを近接状態として配設した構成のものである。そのため、図5に示すように、樹脂枠体18の裏面側の面状部材44が取付られる箇所の樹脂枠体18には、裏面側の面状部材44を表面側の面状部材42方向に近付ける傾斜面形状の突出部18Tが内方に向けて形成されている。これにより、表面側の面状部材42と裏面側の面状部材44とはほぼ重ね合わされた近接状態として配設される。
図2及び図3は、上述した図4に示す面状部材40を取付けた樹脂枠体18をバックフレーム14に組み込んで形成したシートバック12の断面図を示し、図2は横断面図、図3は縦断面図を示す。
図2及び図3に示すように、面状部材40を取付けた樹脂枠体18はバックフレーム14に組み込まれて配設されている。図2では樹脂枠体18はサイドフレーム14Sの前部に位置して組み込まれており、図3ではアッパーフレーム14Uを嵌め込むように樹脂枠体18が組み込まれており、更に、ロアーフレーム14Lを樹脂枠体18が囲うように組み込まれている。
シートバック12の両サイド部分は、図2に示すように、樹脂枠体18の前面にウレタンパッド36(図1にけるパッド部材20に対応)が配設されており、このウレタンパッド36を被ってサイド部表皮38が配設されている。サイド部表皮38(図1における表皮22に対応)は前部サイド部表皮38Fと側部サイド部表皮38Sとからなっている。前部サイド部表皮38Fと側部サイド部表皮38Sは夫々の一端が縫合48により一体化接合されて連続した表皮とされており、前部サイド部表皮38Fの他端は表面側の面状部材42の第1面状体42Aに縫合50により接合されている。この縫合50の位置は表面側の面状部材42の第1面状体と第2面状体との縫合46の位置よりわずか内方の中心よりの位置となっている。側部サイド部表皮38Sの他端は芯材52が取付けられており、この芯材52が樹脂枠体18に形成された取付溝18Mに嵌め込まれて取付けられている。したがって、このシートバック12のサイド部の取付けは、予め縫合48により一体的とされたサイド部表皮38の前部サイド部表皮38Fの他端を表面側の面状部材42の第1面状体42Aに縫合により接合しておき、かかる状態でウレタンパッド36を樹脂枠体18の前部に配置する。そして、ウレタンパッド36を被って側部サイド部表皮38Sの他端の芯材52を樹脂枠体18の取付溝18Mに嵌め込むことにより取付け構成される。
シートバック12の上方部と下方部の取付け構成は、図3に示すように構成されている。すなわち、上方位置となる樹脂枠体18はアッパーフレーム14Uに嵌め込まれて配設されており、この樹脂枠体18の外表面を直接に上部カマチ部表皮54(図1における表皮22に対応)が被って配設されている。上部カマチ部表皮54の一端は表面側の面状部材42の第1面状体42Aに縫合58により接合されている。この縫合58の位置は、前述のサイド部表皮38の場合と同様に、表面側の面状部材42の第1面状体と第2面状体との縫合46の位置よりわずか内方の中心よりの位置となっている。そして、上部カマチ部表皮54の他端も、前述のサイド部表皮38の場合と同様に、その他端に芯材60が取り付けられており、この芯材60が樹脂枠体18に形成された取付溝18Mに嵌め込まれて取付けられている。
なお、下方位置となる樹脂枠体18は、ロアーフレーム14Lを囲んで配設されており、上方位置の場合と同様に、この樹脂枠体18の外表面を直接に下部カマチ部表皮56(図1における表皮22に対応)が被って配設されている。そして、下部カマチ部表皮56の一端は表面側の面状部材42の第1面状体42Aに縫合58により接合されている。この縫合58の位置は、前述の各場合と同様に、表面側の面状部材42の第1面状体と第2面状体との縫合46の位置よりわすか内方の中心よりの位置となっている。そして、下部カマチ部表皮56の他端も、前述の各場合と同様に、その他端に芯材62が取り付けられており、この芯材62が樹脂枠体18に形成された取付溝18Mに嵌め込まれて取付けられている。
バックボード14は図2及び図3に示されるように、シートバック12の背面を構成する部材として配設されている。バックボード14は樹脂ボードで形成されており、その取付けは図1又は図3に示されるように、バックボード14に一体的に形成された係止部位30,32が連結フレーム34及びロアーフレーム14Lの下端部に係止されて取付けられている。なお、バックボード14の左右上下位置の周辺部位は、図2及び図3に示すようにサイド部表皮38の後方部、及び上部カマチ部表皮54と下部カマチ部表皮56の後方部の芯材52,60,62を取付溝18Mに嵌め込む箇所を被うように配設されている。これによりシートバック12の背面の見栄えを良好なものとしている。
上記した実施形態によれば、シートバック12における着座者の座面の天板部を面状部材40で構成するので、シートバック12全体を薄型化及び軽量化を図ることができる。すなわち、天板部はシートバック12の構成上、表面積の大部分を占める主要な部位である。従来、この箇所にウレタンパッドやバネ部材を配設していたのでシートの厚みが大型化し、そのため重量も嵩張っていた。これを面状部材40で構成することとしたので、薄型化が図られ、軽量化を図ることが可能となった。
そして、上記実施形態では、面状部材40を表面側の面状部材42と裏面側の面状部材44の二層面で形成し、裏面側の面状部材44を主として着座者を支持する支持機能を持たせて配設したので、表面側の面状部材42を主として表皮意匠面として機能する構成とすることができた。このため、表面側の面状部材42の意匠を施す第1面状体42Aを非伸縮性材料の布製の面状体を用いることにより、模様等の意匠が変形しなく、常に良好な意匠形状を保つことが可能となった。なお、この場合における表面側の面状部材42の全体は、その第2面状体42Bのネットシート等のばね力が、裏面側の面状部材44のネットシート等のばね力より相対的に弱いばね力とされているので、着座時における裏面側の面状部材44の弾性変形に追従して変形可能とされている。すなわち、表面側の面状部材42と裏面側の面状部材44は一緒になって撓み弾性変形するようになっている。
そして、表面側の面状部材42と裏面側の面状部材44の二層面の面状部材40が、図5に示すように近接した状態として配設されている場合には、いわゆる着座時におけるべこつき感を防止なしは減少することができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態のほか各種の形態で実施することができるものである。
例えば、面状部材40は上述の実施形態では表面側の面状部材42と裏面側の面状部材44の二層面に形成された構成の場合であったが、表面側の面状部材のみで構成することもできる。その場合には、上記実施形態では裏面側の面状部材に役割を持たせていた着座者を支持する支持機能を果すばね力を、表面側の面状部材の第2面状体のばね力に持たせる必要がある。
また、面状部材は二層面以上の複数面として構成することもできる。その場合には裏面側に配設される面状部材を着座者の支持機能を持たせる複数面層として適宜組み合わせ構成することができる。
また、表面側に配設する第2面状体42Bは第1面状体42Aの周囲の4辺全てに配設するのが、バランス上からは好ましいが、最低限周囲の一辺に配設されておれば、本発明の機能を果すことは可能なものである。
また、上記実施形態ではバックフレーム14とは別に形成された樹脂枠体18に面状部材40を取付け固定する場合であったが、面状部材40はバックフレーム14に直接に取付け固定する構成であっても良い。この場合には、本発明で言う「枠体」はバックフレーム14を指すことになる。
また、上記実施形態ではシートバック12に形成される天板部を代表として説明したが、シートクッションやヘッドレストにも当然適用することができるものである。
10 車両用シート
12 シートバック
14 バックフレーム
14S サイドフレーム
14U アッパーフレーム
14L ロアーフレーム
16 バックボード
18 樹脂枠体
18T 突出部
20 パッド部材
22 表皮
24 取付ブラケット
26 ナット部位
28 ねじ締結部材
34 連結フレーム
36 ウレタンパッド
38 サイド部表皮
38F 前部サイド部表皮
38S 側部サイド部表皮
40 面状部材
42 表面側の面状部材
44 裏面側の面状部材
54 上部カマチ部表皮
56 下部カマチ部表皮

Claims (3)

  1. 着座者の座面の天板部の弾性支持機能を面状部材で構成する車両用面状シートであって、
    前記天板部は一層面又は複数層面の面状部材で構成されており、少なくとも表面側に配設される面状部材は、表皮意匠面を形成する第1面状体と、該第1面状体より弾性機能を有する第2面状体とからなり、第1面状体と第2面状対とは適宜接合手段により面状に接合されて枠体に張設状態で取付けられていることを特徴とする車両用面状シート。
  2. 請求項1に記載の車両用面状シートであって、
    前記面状部材は表面側と裏面側に配設される二層面の面状部材が枠体に張設されて取付けられており、表面側の面状部材は主として表皮意匠面として配設され、裏面側の面状部材は主として支持機能を持たせる部材として配設されており、表面側の面状部材の第1面状体は模様等の意匠形状が変形しない非伸縮性材料とされており、裏面側の面状部材は全面が弾性機能を有する面状弾性体で形成されていることを特徴とする車両用面状シート。
  3. 請求項2に記載の車両用面状シートであって、
    前記表面側と裏面側に配設される二層面の面状部材は同じ樹脂枠体に取付けられており、該樹脂枠体への取付けに際して該樹脂枠体には裏面側の面状部材を表面側の面状部材に近接させる突出部が形成されていることを特徴とする車両用面状シート。
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