JP2014010264A - 画像投写位置調整装置及び画像投写位置調整方法 - Google Patents

画像投写位置調整装置及び画像投写位置調整方法 Download PDF

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Abstract

【課題】調整用に投写するパターンによって発生する潜在的な調整誤差を無くし、また投写位置の移動量を求めるための演算処理を必要とせず、画像投写位置を調整する駆動機構に遊びがあっても、自動で所定の位置に画像投写位置を調整することができる画像投写位置調整装置を提供する。
【解決手段】画像投写装置10aによるスクリーン12上の画像投写位置を調整する画像投写位置調整装置において、スクリーン12に投写される基準用位置調整画像に少なくとも一部が重なるように調整用位置調整画像をスクリーン12に投写する画像投写部108〜110と、スクリーン12に投写された画像を撮影する撮影部11と、撮影された画像から色情報を取得する色情報取得部101と、色情報に応じて画像投写位置の調整方向を決定する調整方向決定部102と、調整方向へ画像投写位置を移動させる移動部103とを備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、画像投写装置によるスクリーン上での画像投写位置を調整する画像投写位置調整装置及び画像投写位置調整方法に関する。
立体画像を表示する方式の一つとして、裸眼で立体画像を見ることが可能な、いわゆるインテグラル方式の立体画像表示方法が知られている(例えば、特許文献1参照。)。こうした立体画像表示方式において、優れた立体画像を表示するためには、2次元的に並べた多数のプロジェクタ装置が投写する異なる視差画像が、それぞれスクリーン上の所定の位置に正確に投写される必要がある。
複数のプロジェクタ装置のスクリーン上での画像投写位置の調整方法及び調整装置については、直線で表された調整パターンによって、プロジェクタ同士の相対的な投写位置を調整する方法(例えば、特許文献2参照。)や、投写される画像サイズの異なる位置調整画像を撮影して投写レンズを調整することで徐々に所定の位置に投写位置を合わせる方法(例えば、特許文献3参照。)が知られている。
特許第3916147号公報 特開2009−77167号公報 特開2010−237424号公報
しかしながら、多数のプロジェクタが投写する画像を、スクリーン上の所定の位置に正確に投写されるよう調整するためには、特許文献2に開示されたように直線又は線分による位置調整画像を用いる方法では、線の太さが誤差として残り、また特許文献3に開示されたように真円で表示されるテストパターンでも、同様にその直径だけの誤差が生じ、所定の投写位置にプロジェクタを調整できないという問題があった。
また特許文献3に開示されたようにカメラから得られるテストパターンに基づき自動で調整を行うためには、基準となるパターンと、投写位置を移動させるプロジェクタ装置のパターンとの差を調整量として数値化する演算と、それに基づいて投写位置の移動量を決定する演算処理が必要となる。さらに実際の調整において投写位置を調整する駆動機構には、多くの場合いわゆる機械的な遊びがあり、投写位置の調整動作開始と同時に追従して投写位置が変わるわけではなく、遊びにより調整動作開始より若干時間が経過したのちに投写位置が変わり始める。したがって、決定した移動量だけ投写位置を移動させるためには、リアルタイムで前述した演算処理を行わなければならないため処理が複雑になる問題もあった。
そこで、本発明は、調整用に投写するパターンによって発生する潜在的な調整誤差を無くし、また投写位置の移動量を求めるための演算処理を必要とせず、画像投写位置を調整する駆動機構に遊びがあっても、自動で所定の位置に画像投写位置を調整することができる画像投写位置調整装置及び画像投写位置調整方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様によれば、画像投写装置(10a)によるスクリーン(12)上の画像投写位置(Pa)を調整する画像投写位置調整装置において、画像投写位置(Pa)の基準となる他の画像投写装置(10)からスクリーン(12)に投写される基準用位置調整画像(I,I,I,I)に少なくとも一部が重なるように調整用位置調整画像(I,I,I,I)をスクリーン(12)に投写する画像投写部(108〜110)と、画像投射部(108〜110)によりスクリーン(12)に投写された画像を撮影する撮影部(11)と、撮影部(11)により撮影された画像から色情報を取得する色情報取得部(101)と、色情報取得部(101)により取得された色情報に応じて、画像投写位置(Pa)の調整方向を決定する調整方向決定部(102,125)と、調整方向決定部(102,125)により決定された調整方向へ画像投写位置(Pa)を移動させる移動部(103,123)とを備える画像投写位置調整装置が提供される。
本発明の一態様において、調整方向決定部(102,125)が、取得された色情報に応じて、上下左右の少なくともいずれか一方向を調整方向として決定しても良い。
本発明の一態様において、基準用位置調整画像(I,I,I)が、第1の色からなる第1の矩形領域(I11,I31,I91)と、第1の矩形領域(I11,I31,I91)と鉛直線又は水平線で線対称に配置され、第1の色とは異なる第2の色からなる第2の矩形領域(I12,I32,I92)とを有し、調整用位置調整画像(I,I,I)が、第3の色からなり、基準用位置調整画像(I,I,I)を重ねたときに第1の矩形領域(I11,I31,I91)と重なる第3の矩形領域(I21,I41,I93)と、第3の色とは異なる第4の色からなり、基準用位置調整画像(I,I,I)を重ねたときに第2の矩形領域(I12,I32,I92)と重なる第4の矩形領域(I22,I42,I94)とを有し、第1の色と第4の色とが重なった色と、第2の色と第3の色とが重なった色とが異なる色となるように、各々の色が設定されていても良い。
本発明の一態様において、基準用位置調整画像(I)が、第1の色からなる第1の矩形領域(I51)と、第1の矩形領域(I51)と鉛直線で線対称に配置され、第1の色とは異なる第2の色からなる第2の矩形領域(I52)と、第1の矩形領域(I51)と水平線で線対称に配置され、第2の矩形領域(I52)と同じ色からなる第3の矩形領域(I53)と、第3の矩形領域(I53)と鉛直線で線対称且つ第2の矩形領域(I52)と水平線で線対称に配置され、第1の矩形領域(I51)と同じ色からなる第4の矩形領域(I54)とを有し、調整用位置調整画像(I)が、第3の色からなり、基準用位置調整画像(I)を重ねたときに第1の矩形領域(I51)と重なる第5の矩形領域(I61)と、第3の色とは異なる第4の色からなり、基準用位置調整画像(I)を重ねたときに第2の矩形領域(I52)と重なる第6の矩形領域(I62)と、第6の矩形領域(I62)と同じ色からなり、基準用位置調整画像(I)を重ねたときに第3の矩形領域(I53)と重なる第7の矩形領域(I63)と、第5の矩形領域(I61)と同じ色からなり、基準用位置調整画像(I)を重ねたときに第4の矩形領域(I54)と重なる第8の矩形領域(I64)とを有していても良い。
本発明の一態様において、撮影部(11)が、スクリーン(12)に投写された基準用位置調整画像(I)を撮影し、色情報取得部(101)が、撮影した基準用位置調整画像(I)から色情報を取得し、取得された色情報に応じて調整用位置調整画像(I)を生成する位置調整画像生成部(111)を更に備えていても良い。
本発明の一態様において、調整方向決定部(125)が、取得された色情報に応じて、スクリーン(12)に対する投写方向を軸として調整用位置調整画像(I)を回転させる右周り又は左回りの一方向を調整方向として決定しても良い。
本発明の他の態様によれば、画像投写装置(10a)によるスクリーン(12)上の画像投写位置(Pa)を調整する画像投写位置調整方法において、画像投写位置(Pa)の基準となる他の画像投写装置(10)からスクリーン(12)に投写される基準用位置調整画像(I,I,I,I)に少なくとも一部が重なるように調整用位置調整画像(I,I,I,I)をスクリーン(12)に投写するステップ(S101,S102)と、スクリーン(12)に投写された画像を撮影するステップ(S103)と、撮影された画像から色情報を取得するステップ(S104)と、取得された色情報に応じて、画像投写位置(Pa)の調整方向を決定するステップ(S105,S107)と、決定された調整方向へ画像投写位置(Pa)を移動させるステップ(S106,S108)とを含む画像投写位置調整方法が提供される。
本発明によれば、調整用に投写するパターンによって発生する潜在的な調整誤差を無くし、また投写位置の移動量を求めるための演算処理を必要とせず、画像投写位置を調整する駆動機構に遊びがあっても、自動で所定の位置に画像投写位置を調整することができる画像投写位置調整装置及び画像投写位置調整方法を提供することができる。
第1の実施の形態に係る立体画像表示装置の構成を示す概略図である。 第1の実施の形態に係る調整プロジェクタの構成を示すブロック図である。 図3(a)は、第1の実施の形態に係る基準プロジェクタの水平方向の位置調整画像の一例を示す概略図である。図3(b)は、第1の実施の形態に係る調整プロジェクタの水平方向の位置調整画像の一例を示す概略図である。 図4(a)は、第1の実施の形態に係る基準プロジェクタの鉛直方向の位置調整画像の一例を示す概略図である。図4(b)は、第1の実施の形態に係る調整プロジェクタの鉛直方向の位置調整画像の一例を示す概略図である。 第1の実施の形態に係る調整プロジェクタの画像投写位置の調整手順を示すフローチャートである。 図6(a)は、第1の実施の形態に係る水平方向の位置調整画像の重なりの一例を示す概略図である。図6(b)は、第1の実施の形態に係る水平方向の位置調整画像の重なりの他の一例を示す概略図である。 第1の実施の形態に係る色情報を水平方向に検出する場合を説明するための概略図である。 図8(a)は、第1の実施の形態に係る鉛直方向の位置調整画像の重なりの一例を示す概略図である。図8(b)は、第1の実施の形態に係る鉛直方向の位置調整画像の重なりの他の一例を示す概略図である。 第1の実施の形態に係る色情報を鉛直方向に検出する場合を説明するための概略図である。 図10(a)は、第2の実施の形態に係る基準プロジェクタ用の位置調整画像の一例を示す概略図である。図10(b)は、第2の実施の形態に係る調整プロジェクタ用の位置調整画像の一例を示す概略図である。 第2の実施の形態に係る調整プロジェクタの画像投写位置の調整手順を示すフローチャートである。 図12(a)は、第2の実施の形態に係る位置調整画像の重なりの一例を示す概略図(その1)である。図12(b)は、位置調整画像の重なりの一例を示す概略図(その2)である。 図13(a)は、第2の実施の形態に係る位置調整画像の重なりの一例を示す概略図(その3)である。図13(b)は、第2の実施の形態に係る位置調整画像の重なりの一例を示す概略図(その4)である。 第3の実施の形態に係る調整プロジェクタの構成を示すブロック図である。 第3の実施の形態に係る調整プロジェクタの画像投写位置の調整手順を示すフローチャートである。 第3の実施の形態に係る調整プロジェクタ用の位置調整画像の生成手順を示すフローチャートである。 第4の実施の形態に係る調整プロジェクタの構成を示すブロック図である。 図18(a)は、第4の実施の形態に係る基準プロジェクタの位置調整画像の一例を示す概略図である。図18(b)は、第4の実施の形態に係る調整プロジェクタの位置調整画像の一例を示す概略図である。 第4の実施の形態に係る調整プロジェクタの画像投写位置の調整手順を示すフローチャートである。 図20(a)は、第4の実施の形態に係る位置調整画像の重なりの一例を示す概略図である。図20(b)は、第4の実施の形態に係る位置調整画像の重なりの他の一例を示す概略図である。 第5の実施の形態に係る調整プロジェクタの構成を示すブロック図である。 第5の実施の形態に係る調整プロジェクタの画像投写位置の調整手順を示すフローチャートである。 第5の実施の形態に係る調整プロジェクタの位置調整画像の生成手順を示すフローチャートである。
次に、図面を参照して、本発明の第1〜第5の実施の形態を説明する。以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、厚みと平面寸法との関係、各層の厚みの比率等は現実のものとは異なることに留意すべきである。したがって、具体的な厚みや寸法は以下の説明を参酌して判断すべきものである。又、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることはもちろんである。
また、以下に示す第1〜第5の実施の形態は、この発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、この発明の技術的思想は、構成部品の材質、形状、構造、配置等を下記のものに特定するものでない。この発明の技術的思想は、特許請求の範囲において、種々の変更を加えることができる。
(第1の実施の形態)
第1の実施の形態において、複数のプロジェクタを用いて立体画像を表示する多眼式もしくはIP方式の立体画像表示システムにおいてプロジェクタの画像投写位置を調整する場合を説明する。
第1の実施の形態に係る立体画像表示システム(画像投写位置調整システム)は、図1に示すように、2次元配列状に設置された複数のプロジェクタ10,10a〜10hと、スクリーン12とを備える。図1に示す複数のプロジェクタ10、10a〜10hは、説明を容易にするための一例であり、実際にはさらに多数のプロジェクタが配置される。
プロジェクタ10,10a〜10hは、互いに同一方向(スクリーン12の方向)に画像を投写できるよう2次元的に配置され設置されている。プロジェクタ10,10a〜10hからは少しずつ視差の異なる画像が投写され、これらの画像を背面投写型のスクリーン12上の所定の位置に投写し立体画像を得る仕組みである。なお、本発明は調整プロジェクタ10a〜10hの画像投写位置の調整に関する発明であるため、立体画像を得る仕組み、及びフォーカス合わせや色ズレなどの調整、輝度調整など一般的なプロジェクタの画像投写時に行われる画像投写位置の調整以外の作業については省略する。
第1の実施の形態においては、複数のプロジェクタ10,10a〜10hのうち中央のプロジェクタ10を基準とする「基準プロジェクタ」とし、基準プロジェクタ10を囲む周囲のプロジェクタ10a〜10hを、基準プロジェクタ10の画像投写位置P0と一致するように画像投写位置をそれぞれ調整する「調整プロジェクタ」とする。なお、基準プロジェクタは中央に位置するプロジェクタに特に限定されず、任意の1台であって良い。また、「調整プロジェクタ」は、「基準プロジェクタ」に隣接しているプロジェクタでなくともよい。
以下では、調整プロジェクタ10a〜10hのうちの1つである調整プロジェクタ10aが、基準プロジェクタ10の画像投写位置P0に相対的に画像投写位置Paを調整する場合を説明する。
第1の実施の形態に係る画像投写位置調整装置(調整プロジェクタ)10aは、図2に示すように、表示デバイス108、ランプ109、投写レンズ110で構成される画像投射部等の、一般的なプロジェクタが備える任意の画像をスクリーン12に投写するための機構の他に、調整プロジェクタ10aの画像投写位置Paを調整するための位置調整画像を記憶した位置調整画像メモリ105と、その位置調整画像メモリ105より位置調整画像を読み出して表示デバイス108への出力を制御する制御部104と、スクリーン12に投写された画像を撮影するためのカメラ(撮影部)11と、カメラ11により撮影された画像から画像の各画素の色情報を取得する色情報取得部101と、色情報取得部101により取得した色情報に応じて画像投写位置をシフトさせるシフト方向(調整方向)を決定するシフト方向決定部(調整方向決定部)102と、決定したシフト方向に表示デバイス108又は投写レンズ110をシフトさせることによりスクリーン12上の画像投写位置Paを調整するシフト機構(移動部)103とを備える。
シフト方向決定部102は、位置調整画像メモリ105や他のメモリに予め記憶された色とシフト方向とを関連づけた規則を読み出して、この関連規則にしたがって上下左右の少なくともいずれかの方向をシフト方向として決定する。関連規則は、位置調整画像の種類等に応じて適宜決定することができる。
カメラ11は一般的な撮影機能を有したカメラとし、調整プロジェクタ10aとはUSB(UniversalSerialBus)やIEEE1394有線ケーブル又はIEEE802.11b/g/nやBluetooth(登録商標)などの無線規格などで接続されている。図1及び図2において、カメラ11をプロジェクタ10aの外部に示しているが、カメラ11はプロジェクタ10aの構成に含まれるものとしても良いし、プロジェクタ10aとは別の構成としても良い。また、カメラ11は、調整プロジェクタ毎に備えられなくともよい。
図2に示した位置調整画像メモリ105は、位置調整画像を記憶するための容量があればよく、半導体メモリや、ハードディスク装置、光ディスクなどのいずれであっても良い。また、位置調整画像メモリ105から位置調整画像を読み出すための機構や、信号変調、画像のデコードなどは記憶するメモリと画像の記録形式に対応するものとする。
表示デバイス108としては、透過型や反射型の液晶デバイスや、デジタルマイクロミラーデバイス、グレーティングライトバルブ等が使用可能である。
また、一般的なプロジェクタが備える、HDMI、コンポジット、コンポーネントなどの調整プロジェクタ10aの外部から画像データを取得する画像入力部107と、その画像入力部107から入力された画像を表示デバイス108に出力するためのデータ処理を行うための画像処理部(制御部)104と、使用者が調整プロジェクタ10aの各機能を指定し実行するためのリモコンや操作ボタンなどの操作入力部106を備える。なお、電源など本発明の特徴以外の構成については省略する。
第1の実施の形態では、位置調整画像メモリ105より読み出す画像データも、画像入力部107より入力される画像データも、どちらも表示デバイス108を介して調整プロジェクタ10aよりスクリーン12に投写する画像であることから、表示デバイス108への出力はともに制御部104によって行われるものとする。
また、図1に示した他の調整プロジェクタ10b〜10hも、図2に示した調整プロジェクタ10aと同様の構成を有するものとする。
また、図示を省略するが、基準プロジェクタ10は、図2に示した調整プロジェクタ10aと同様に、一般的なプロジェクタが備える任意の画像をスクリーン12に投写するための機構の他に、調整プロジェクタ10aの画像投写位置Paを調整するための基準プロジェクタ10用の位置調整画像を記憶した位置調整画像メモリと、その位置調整画像メモリより位置調整画像を読み出して表示デバイスへの出力を制御する制御部とを備える。
次に、調整プロジェクタ10aの画像投写位置Paを調整するための位置調整画像を説明する。位置調整画像には、基準プロジェクタ10用の位置調整画像(以下、「基準用位置調整画像」という。)と、調整プロジェクタ10a用の位置調整画像(以下、「調整用位置調整画像」という。)を含む。
第1の実施の形態では、基準用位置調整画像は、調整プロジェクタ10aの画像投写位置Paを水平方向に調整するための基準用位置調整画像(以下、「基準プロジェクタの水平方向位置調整画像」という。)と、鉛直方向に調整するための基準用位置調整画像(以下、「基準プロジェクタの鉛直方向位置調整画像」という。)を含む。
また、調整用位置調整画像は、調整プロジェクタ10aの画像投写位置Paを水平方向に調整するための調整用位置調整画像(以下、「調整プロジェクタの水平方向位置調整画像」という。)と、鉛直方向に調整するための調整用位置調整画像(以下、「調整プロジェクタの鉛直方向位置調整画像」という。)を含む。
位置調整画像の記録形式(記録フォーマット)は任意の形式であってよいが、ここでは投写位置調整方法を簡潔に示すため直感的に色を把握しやすいビットマップ形式で説明する。ビットマップ形式では画像の幅、高さ(単位は画素とする)など画像に関連する情報を格納したヘッダ部と、通常、画面の左下から右上に向かって水平方向(横方向)に画素値が記録された画像データ部とからなる。第1の実施の形態に係る位置調整画像の例としては、すべて画像サイズが横1920画素(ピクセル)×縦1080画素(ピクセル)で、24ビットカラーのビットマップ形式の画像で説明する。すなわち各画素は赤(R)、緑(G)、青(B)の三つの原色によって表され、各色8ビットの明度信号によって与えられる。よって黒はR=0、G=0、B=0、赤はR=255(=2の8乗)、G=0、B=0、緑はR=0、G=255、B=0、青はR=0、G=0、B=255、白はR=255、G=255、B=255によって表されるものとする。
基準プロジェクタの水平方向位置調整画像Iは、図3(a)に示すように、画像を左右に2等分する鉛直線によって分けられた左半分の矩形の領域(水平画素1〜960画素の範囲)I11を黒(R=0、G=0、B=0)とし、右半分の矩形の領域(水平画素961〜1920画素の範囲)I12を赤(R=255、G=0、B=0)とする画像である。図3(a)では模式的に、黒を斜線のハッチングで示し、赤を縦線のハッチングで示している。
一方、調整プロジェクタの水平方向位置調整画像Iは、図3(b)に示すように、画像を左右に2等分する鉛直線によって分けられた左半分の矩形の領域I21を緑(R=0、G=255、B=0)とし、右半分の矩形の領域I22を黒(R=0、G=0、B=0)とする画像である。図3(b)では模式的に、緑を横線のハッチングで示し、黒を斜線のハッチングで示している。
図3(a)及び図3(b)に示すように、基準プロジェクタの水平方向位置調整画像Iと調整プロジェクタの水平方向位置調整画像Iは、黒の領域I11,I22に関しては鉛直線で線対称になるように設定される。また、黒以外の領域I12,I21は、赤、緑、青のいずれかであり、調整プロジェクタ10aと基準プロジェクタ10で異なる色によって構成される。
また、基準プロジェクタの鉛直方向位置調整画像Iは、図4(a)に示すように画像を上下に2等分する水平線によって分けられた下半分の矩形の領域(垂直画素1〜540画素の範囲)I31を黒(R=0、G=0、B=0)とし、上半分の矩形の領域(垂直画素541〜1080画素の範囲)I32を赤(R=255、G=0、B=0)とする画像である。図4(a)では模式的に、黒を斜線のハッチングで示し、赤を縦線のハッチングで示している。
一方、調整プロジェクタの鉛直方向位置調整画像Iは、図4(b)に示すように画面を上下に2等分する水平線によって分けられた下半分の矩形の領域I41を緑(R=0、G=255、B=0)とし上半分の矩形の領域I42を黒(R=0、G=0、B=0)とする画像である。図4(b)では模式的に、緑を横線のハッチングで示し、黒を斜線のハッチングで示している。
図4(a)及び図4(b)に示した基準プロジェクタの鉛直方向位置調整画像Iと調整プロジェクタの鉛直方向位置調整画像Iは、図3(a)及び図3(b)に示した基準プロジェクタの水平方向位置調整画像Iと調整プロジェクタの水平方向位置調整画像Iの関係と同様に、黒の領域I31,I42に関しては水平線で線対称になるように設定されるものとする。また、黒以外の領域I32,I41は、赤、緑、青のいずれかであり、調整プロジェクタ10aと基準プロジェクタ10とで異なる色によって構成される。
次に、図5のフローチャートを用いて、第1の実施の形態に係る画像投写位置調整方法の動作手順を示す。なお、ここでは調整プロジェクタ10aについての位置合わせ動作を説明するが、図1に示した他の調整プロジェクタ10b〜10hについての位置合わせ動作も同様にして行うことができる。
(イ)ステップS101において、基準プロジェクタ10が、図3(a)に示した基準プロジェクタの水平方向位置調整画像Iをスクリーン12に投写する。基準プロジェクタ10において、位置調整画像メモリから、基準プロジェクタの水平方向位置調整画像Iを制御部が読み出し、所定信号処理を行ったのち表示デバイスに出力する。表示デバイスに出力された基準プロジェクタの水平方向位置調整画像Iはランプを光源として反射し、投写レンズを通ってスクリーン12上に投写される。
(ロ)ステップS102において、調整プロジェクタ10aが、図3(b)に示した調整プロジェクタの水平方向位置調整画像Iをスクリーン12に投写する。調整プロジェクタ10aにおいて、位置調整画像メモリ105から、調整プロジェクタの水平方向位置調整画像Iを制御部104が読み出し、所定信号処理を行ったのち表示デバイス108に出力する。表示デバイス108に出力された調整プロジェクタの水平方向位置調整画像Iはランプ109を光源として反射し、投写レンズ110を通ってスクリーン12上に投写される。ここで、調整プロジェクタの水平方向位置調整画像Iは、スクリーン12に投写された基準プロジェクタの水平方向位置調整画像Iに少なくともその一部が重なるように投写される。図6(a)及び図6(b)に、スクリーン12に投写された基準プロジェクタの水平方向位置調整画像I及び調整プロジェクタの水平方向位置調整画像Iの重なりの一例をそれぞれ示す。図6(a)及び図6(b)では基準プロジェクタの水平方向位置調整画像Iと調整プロジェクタの水平方向位置調整画像Iの重なりが分かりやすいよう便宜的に鉛直方向もずらして示している。また、模式的に、基準プロジェクタの水平方向位置調整画像Iを点線で示し、調整プロジェクタの水平方向位置調整画像Iを実線で示す。
(ハ)ステップS103において、調整プロジェクタ10aのカメラ11が、スクリーン12を撮影する。このときカメラ11及び調整プロジェクタ10aは、図1に示すようにともにスクリーン12の方向を向いて設置されている。このため、カメラ11でスクリーン12を撮影することにより、調整プロジェクタ10a自身によりスクリーン12に投写された調整プロジェクタの水平方向位置調整画像Iと、基準プロジェクタ10により投写された基準プロジェクタの水平方向位置調整画像Iの画像データを取得することができる。撮影した画像データは先のビットマップ形式で調整プロジェクタ10aの色情報取得部101に送信される。
(ニ)ステップS104において、色情報取得部101は、受信した画像データより画素ごとの色情報を取得する。ビットマップ形式では通常左下から右上に向かって画素データが並んでいるため、ヘッダなどの情報を除き先頭の8ビットは画面左下の画素における青(B)の値であり、次の8ビットは同じく画面左下の画素における緑(G)の値で、その次の8ビットは同じく画面左下の画素における赤(R)の値となる。すなわち2次元の画素位置(x、y)とその位置(x、y)におけるr=R(x、y)、g=G(x、y)、b=B(x、y)の値を得ることができる。またもし、RGBではなく輝度・色差情報(YCbCr)で画像データを取得した場合には、所定の変換処理を行ってRGB値に置き替える処理を行えば良い。
(ホ)ステップS105〜S108はシフト方向決定部102及びシフト機構103の処理である。ステップS105において、シフト方向決定部102は、まず取得した各画素のRGB値から黄(R=255、G=255、B=0)が検出されるか否かを判定する。図6(a)に示すように調整プロジェクタの水平方向位置調整画像Iが基準プロジェクタの水平方向位置調整画像Iに対して右側にずれて投写されている場合、調整プロジェクタの水平方向位置調整画像Iの緑の領域I21と、基準プロジェクタの水平方向位置調整画像Iの赤の領域I12が重なった領域I101において黄(R=255、G=255、B=0)が検出されるので、ステップS106に進む。
(ヘ)ステップS106において、シフト方向決定部102は、色情報とシフト方向との関連規則にしたがって、シフト方向を左方向に決定し、左方向に画像投写位置Paをシフトするよう指示する。シフト機構103はシフト方向決定部102からの指示に従い、投写レンズ110又は表示デバイス108を水平方向にシフトし、画像投写位置Paが左側にシフトするよう調整する。このとき調整量は任意とするが、調整時間及び回数を短くするためには、ズレ方向が調整によって逆転しないためにも、シフト毎に同一量でかつシフト可能な最小量で調整するとよい。
(ト)一方、ステップS105において黄が検出されない場合、ステップS107に進み、シフト方向決定部102が、取得した各画素のRGB値から黒が検出されるか判定する。図6(b)に示すように調整プロジェクタの水平方向位置調整画像Iが基準プロジェクタの水平方向位置調整画像Iに対して左側にずれて投写されている場合、調整プロジェクタの水平方向位置調整画像Iの黒の領域I22と、基準プロジェクタの水平方向位置調整画像Iの黒の領域I11とが重なった領域I102において黒が検出され、ステップS108に進む。尚、黒は撮影した画像周辺又は左右両端に検出される場合が考えられる。このような場合には、図7に矢印Aで示すように、カメラ11により撮影された画像データの左下から右上に向かって水平方向に順に画素値を検出していく。そして、緑、黒、赤と順に検出された場合、すなわち図6(b)に示すように緑と赤によって挟まれた領域I102に黒が検出された場合に、黒が検出されたと判定するとよい。
(チ)ステップS108において、シフト方向決定部102は、色情報とシフト方向との関連規則にしたがって、シフト方向を右方向に決定し、右方向に画像投写位置Paをシフトするよう指示する。シフト機構103は、ステップS106と同様に、シフト方向決定部102からの指示に従い投写レンズ又は表示デバイス108を水平方向にシフトし、画像投写位置Paが右側にシフトするよう調整する。
(リ)ステップS106又はS108により調整プロジェクタ10aの画像投写位置Paが水平方向の右又は左にシフトしたのち、ステップS103に戻る。このようにしてステップS103〜S108を繰り返す。これにより、水平方向に関して調整プロジェクタ10aの画像投写位置Paが基準プロジェクタ10の画像投写位置P0と一致すると、ステップS107で黒が検出されなくなり、水平方向の画像投写位置Paの調整が終了する。
(ヌ)ステップS109からは調整プロジェクタ10aの鉛直方向における画像投写位置Paの調整となる。まず、ステップS109において、水平方向の画像投写位置Paの調整と同様に、基準プロジェクタ10が、図4(a)に示した基準プロジェクタの鉛直方向位置調整画像Iをスクリーン12に投写する。
(ル)ステップS110において、調整プロジェクタ10aが、図4(b)に示した調整プロジェクタの鉛直方向位置調整画像Iをスクリーン12に投写する。ここで、調整プロジェクタの鉛直方向位置調整画像Iは、スクリーン12に投写された基準プロジェクタの鉛直方向位置調整画像Iに少なくともその一部が重なるように投写される。図8(a)及び図8(b)に、スクリーン12に投写された基準プロジェクタの鉛直方向位置調整画像I及び調整プロジェクタの鉛直方向位置調整画像Iの重なりの一例をそれぞれ示す。図8(a)及び図8(b)では基準プロジェクタの鉛直方向位置調整画像Iと調整プロジェクタの鉛直方向位置調整画像Iの重なりが分かりやすいよう便宜的に水平方向もずらして示している。また、模式的に、基準プロジェクタの鉛直方向位置調整画像Iを点線で示し、調整プロジェクタの鉛直方向位置調整画像Iを実線で示す。
(ヲ)ステップS111において、調整プロジェクタ10aはカメラ11が、スクリーン12を撮影する。撮影した画像データは先のビットマップ形式で調整プロジェクタ10aの色情報取得部101に送信される。
(ワ)ステップS112において、色情報取得部101は、受信した画像データより画素ごとの色情報を取得する。
(カ)ステップS113〜S116は水平方向の調整と同様に、シフト方向決定部102とシフト機構103の処理である。ステップS113において、シフト方向決定部102は、色情報取得部101により取得された各画素のRGB値から黄が検出されるか判定する。図8(a)に示すように調整プロジェクタの鉛直方向位置調整画像Iが基準プロジェクタの鉛直方向位置調整画像Iに対して上側にずれて投写されている場合、調整プロジェクタの鉛直方向位置調整画像Iの緑の領域I41と、基準プロジェクタの鉛直方向位置調整画像Iの赤の領域I32とが重なった領域I103において黄が検出され、ステップS114に進む。
(ヨ)ステップS114において、シフト方向決定部102が、色情報とシフト方向との関連規則にしたがって、シフト方向を下方向に決定し、下方向に画像投写位置Paをシフトするよう指示する。シフト機構103は、シフト方向決定部102からの指示に従い投写レンズ110又は表示デバイス108を鉛直方向にシフトし、画像投写位置Paが下側にシフトするよう調整する。
(タ)一方、ステップS113において黄が検出されない場合、ステップS115に進み、シフト方向決定部102が、色情報取得部101により取得された各画素のRGB値から黒が検出されるか判定する。図8(b)に示すように、調整プロジェクタの鉛直方向位置調整画像Iが基準プロジェクタの鉛直方向位置調整画像Iに対して下側にずれて投写されている場合、調整プロジェクタの鉛直方向位置調整画像Iの黒の領域I42と、基準プロジェクタの鉛直方向位置調整画像Iの黒の領域I31とが重なった領域I104において黒が検出され、ステップS116に進む。尚、水平方向の調整と同様に、黒は撮影した画像周辺又は上下両端に検出される場合が考えられる。このような場合には、図9に矢印Bとして示すように、カメラ11により撮影された画像の左下から右上に向かって鉛直方向に画素値を検出していく。そして、緑、黒、赤が順に検出された場合、即ち図8(b)に示すように緑と赤によって挟まれた領域I104に黒が検出された場合に、黒が検出されたと判定するとよい。
(レ)ステップS116において、シフト方向決定部102が、色情報とシフト方向との関連規則にしたがって、シフト方向を上方向に決定し、上方向に画像投写位置Paをシフトするよう指示する。シフト機構103は、シフト方向決定部102からの指示に従い投写レンズ110又は表示デバイス108を鉛直方向にシフトし、画像投写位置Paが上側にシフトするよう調整する。
(ソ)ステップS114又はS116により調整プロジェクタ10aの画像投写位置Paが鉛直方向の上又は下にシフトしたのち、ステップS111に戻る。このようにしてステップS111〜S116を繰り返すことで、鉛直方向に関して調整プロジェクタ10aの画像投写位置Paが基準プロジェクタ10の画像投写位置P0と一致するとステップS115において黒が検出されなくなり、鉛直方向の画像投写位置Paの調整が終了する。
このように、第1の実施の形態によれば、基準プロジェクタの水平方向位置調整画像I及び調整プロジェクタの水平方向位置調整画像Iの重なり、並びに基準プロジェクタの鉛直方向位置調整画像I及び調整プロジェクタの鉛直方向位置調整画像Iの重なりをカメラ11によって画像データとして取得し、画像データから得られた色情報に基づいてシフト方向決定部102により上下左右いずれかをシフト方向に決定することで、直線又は線分によって構成されたテストパターンのように線の太さに依存する誤差が発生せず、基準位置からのずれを検出して数値化する処理、シフト方向やシフト量の演算処理、実際にシフトしたかどうかをリアルタイムで判定する等の演算処理等を必要とせずに、調整プロジェクタ10aの画像投写位置Paを基準プロジェクタ10の画像投写位置P0に合わせることができる。
また、基準位置からのずれを検出する必要をなくしたことで、カメラ11により撮影された画像データにおいて、基準プロジェクタ10と調整プロジェクタ10aのいずれの位置調整画像かを判別する必要が無いため、両方の位置調整画像を表示したままでの位置調整が可能となり、より正確に画像投写位置Paを調整することができる。
尚、シフト方向決定部102は特定の色の有無に応じて、シフト方向を決定するだけであり、簡単な論理回路によって構成することもできるが、同判定処理を含むプログラムによってCPUなどで実現することもできる。
また、第1の実施の形態では、基準プロジェクタの水平方向位置調整画像I及び基準プロジェクタの鉛直方向位置調整画像Iを黒と赤の画像とし、調整プロジェクタの水平方向位置調整画像I及び調整プロジェクタの鉛直方向位置調整画像Iを緑と黒の画像としてその動作を示したが、基準プロジェクタの水平方向位置調整画像I及び基準プロジェクタの鉛直方向位置調整画像Iのそれぞれと、調整プロジェクタの水平方向位置調整画像I及び調整プロジェクタの鉛直方向位置調整画像Iのそれぞれとの重なりによって発生する色によってシフト方向がシフト方向決定部102により一意に決定する色によって構成された画像であればよい。
即ち、基準プロジェクタの水平方向位置調整画像Iにおいて領域I11が第1の色からなり、且つ領域I12が第1の色とは異なる第2の色からなり、一方の調整プロジェクタの水平方向位置調整画像Iにおいて領域I21が第3の色からなり、且つ領域I22が第3の色とは異なる第4の色からなり、第1の色と第4の色とが重なった色と、第2の色と第3の色とが重なった色とが異なる色となるように、各々の色が設定されていれば良い。本発明の第1の実施の形態においては、一例として、第1の色を黒、第2の色を赤、第3の色を緑、第4の色を黒としている。
また、基準プロジェクタの鉛直方向位置調整画像Iにおいて領域I31が第1の色からなり、且つ領域I32が第1の色とは異なる第2の色からなり、一方の調整プロジェクタの鉛直方向位置調整画像Iにおいて領域I41が第3の色からなり、且つ領域I42が第3の色とは異なる第4の色からなり、第1の色と第4の色とが重なった色と、第2の色と第3の色とが重なった色とが異なる色となるように、各々の色が設定されていれば良い。本発明の第1の実施の形態においては、一例として、第1の色を黒、第2の色を赤、第3の色を緑、第4の色を黒としている。
例えば、基準プロジェクタの水平方向位置調整画像Iにおいて赤とした領域I12を緑(R=0、G=255、B=0)とし、調整プロジェクタの水平方向位置調整画像Iにおいて緑とした領域I21を青(R=0、G=0、B=255)とすれば、シアン(R=0、G=255、B=255)が検出された場合には左方向をシフト方向として決定し、黒が検出された場合には右方向をシフト方向として決定することにより、調整プロジェクタ10aの画像投写位置Paをシフトすることが可能となる。
(第2の実施の形態)
第1の実施の形態では位置調整画像と画像投写位置のシフト方向との関係性をより簡潔に示すため、水平方向の画像投写位置の調整と、鉛直方向の画像投写位置の調整とを、それぞれ別々の位置調整画像を用いることで示した。これに対して、第2の実施の形態では基準プロジェクタ10と調整プロジェクタ10aのそれぞれについて1つの位置調整画像によって、水平方向と鉛直方向の両方を調整する場合を説明する。
第2の実施の形態においても第1の実施の形態と同様に、図1に示すように1つの基準プロジェクタ10と複数の調整プロジェクタ10a〜10hが設置されており、このうち調整プロジェクタ10aが基準プロジェクタ10の画像投写位置と同じ位置に画像を投写するよう調整するものとする。また、調整プロジェクタ10aの構成も、第1の実施の形態と同様に、図2で示した構成とする。
次に、第2の実施の形態における基準用位置調整画像及び調整用位置調整画像について説明する。
基準位置調整画像Iは、図10(a)に示すように画面を上下左右にそれぞれ2等分した4つの矩形の領域I51,I52,I53,I54に分けて、左下の領域(水平画素1〜960画素で垂直画素1〜540画素の範囲)I51を黒(R=0、G=0、B=0)とし、右下の領域(水平画素961〜1920画素で垂直画素1〜540画素の範囲)I52を赤(R=255、G=0、B=0)とし、左上の領域(水平画素1〜960画素で垂直画素541〜1080画素の範囲)I53を赤とし、右上の領域(水平画素961〜1920画素で垂直画素541〜1080画素の範囲)I54を黒とする画像である。図10(a)では模式的に、赤を縦線のハッチングで示し、黒を斜線のハッチングで示している。
一方、調整用位置調整画像Iは、図10(b)に示すように、基準位置調整画像Iと同様に、画面を上下左右にそれぞれ2等分した4つの矩形の領域I61,I62,I63,I64に分けて、左下の領域I61と右上の領域I64を緑(R=0、G=255、B=0)とし、右下の領域I62と左上の領域I63を黒(R=0、G=0、B=0)とする画像である。図10(b)では模式的に、緑を横線のハッチングで示し、黒を斜線のハッチングで示している。
基準位置調整画像Iと調整用位置調整画像Iは、黒の領域I51,I54,I62,I63に関しては中心点(上下方向、左右方向それぞれを2等分する直線の交点とする)P1,P2で点対称になるように設定される。また、黒以外の領域I52,I53,I61,I64は、赤、緑、青のいずれかであり、調整プロジェクタ10aと基準プロジェクタ10とでは異なる色によって構成される。
次に、図11のフローチャートを用いて、第2の実施の形態に係る調整プロジェクタ10aの位置合わせの動作手順を示す。
(イ)ステップS201において、基準プロジェクタ10が、図10(a)に示した基準位置調整画像Iをスクリーン12に投写する。この動作は、第1の実施の形態の基準プロジェクタの水平方向位置調整画像I又は基準プロジェクタの鉛直方向位置調整画像Iの動作と同様に行われる。
(ロ)ステップS202において、調整プロジェクタ10aが、図10(b)に示した調整用位置調整画像Iをスクリーン12に投写する。この動作は、基準プロジェクタ10の動作と同様に、また第1の実施の形態の調整プロジェクタの水平方向位置調整画像I又は調整プロジェクタの鉛直方向位置調整画像Iの動作と同様に行われる。図12(a)〜図13(b)において、スクリーン12に投写された基準位置調整画像I及び調整用位置調整画像Iの重なりの一例をそれぞれ示す。図12(a)〜図13(b)では、模式的に、基準位置調整画像Iを点線で示し、調整用位置調整画像Iを実線で示す。
(ハ)ステップS203において、調整プロジェクタ10aのカメラ11が、スクリーン12を撮影する。第1の実施の形態の調整プロジェクタ10aと同様に、カメラ11は有線又は無線によって調整プロジェクタ10aに接続されており、撮影した画像データはビットマップ形式で調整プロジェクタ10aの色情報取得部101に送信される。
(ニ)ステップS204において、色情報取得部101は受信したビットマップ形式の画像データより画素ごとの色情報を取得する。ここで、図7に示すように、画像の左下から順に水平方向のライン(鉛直方向に同一の画素数のライン)毎に色情報を取得するものとする。
(ホ)ステップS205からS212はシフト方向決定部102及びシフト機構103の処理である。ステップS205において、シフト方向決定部102が、取得した画像下のラインのRGB値が黒から赤に変化するか判定する。図12(a)及び図12(b)に示すように、調整用位置調整画像Iが基準位置調整画像Iに対して上側にずれて投写されている場合、画面下のラインのRGB値が、基準位置調整画像Iの領域I51における黒から、領域I52における赤に変化するため、ステップS206に進む。
(ヘ)ステップS206において、シフト方向決定部102は、色情報とシフト方向との関連規則にしたがって、シフト方向を下方向に決定し、下方向に画像投写位置をシフトするよう指示する。シフト機構103は、シフト方向決定部102からの指示に従い、投写レンズ110又は表示デバイス108を鉛直方向にシフトし、画像投写位置が下側にシフトするよう調整する。
(ト)一方、ステップS205において画面下のラインのRGB値が黒から赤に変化しない場合、ステップS207に進み、シフト方向決定部102が、取得した画面下のラインのRGB値が緑から黒に変化するか判定する。図13(a)及び図13(b)に示すように、調整用位置調整画像Iが基準位置調整画像Iに対して下側にずれて投写されている場合、画面下のラインのRGB値が調整用位置調整画像Iにおける領域I61における緑から、領域I62における黒に変化するので、ステップS208に進む。
(チ)ステップS208において、シフト方向決定部102は、色情報とシフト方向との関連規則にしたがって、シフト方向を上方向に決定し、上方向に画像投写位置をシフトするよう指示する。シフト機構103は、シフト方向決定部102からの指示に従い、投写レンズ110又は表示デバイス108を鉛直方向にシフトし、画像投写位置が上側にシフトするよう調整する。
(リ)ステップS206又はS208のシフト動作後、ステップS209において、シフト方向決定部102がRGB値を取得したラインのうち、緑、黒、赤と順に変化するラインがあるか判定する。図12(a)及び図13(a)に示すように、調整用位置調整画像Iが基準位置調整画像Iに対して左側にずれて投写されている場合、調整用位置調整画像Iの領域I61における緑、基準位置調整画像Iの黒の領域I51と調整用位置調整画像Iの黒の領域I62が重なる領域I71,I81における黒、基準位置調整画像Iの領域I52における赤と順に変化するラインがそれぞれあり、ステップS210に進む。
(ヌ)ステップS210において、シフト方向決定部102は、色情報とシフト方向との関連規則にしたがって、シフト方向を右方向に決定し、右方向に画像投写位置をシフトするよう指示する。シフト機構103は、シフト方向決定部102からの指示に従い、投写レンズ110又は表示デバイス108を水平方向にシフトし、画像投写位置が右側にシフトするよう調整する。
(ル)一方、ステップS209において緑、黒、赤と順に変化するラインがない場合、ステップS211に進み、シフト方向決定部102が、RGB値を取得したラインのうち、赤、黒、緑と順に変化するラインがあるか判定する。図12(b)及び図13(b)に示すように、調整用位置調整画像I6が基準位置調整画像Iより右側に投写されている場合、基準位置調整画像Iの領域I53における赤、基準位置調整画像Iの黒の領域I54と調整用位置調整画像Iの黒の領域I64が重なる領域I72,I82における黒、調整用位置調整画像Iの領域I64における緑と順に変化するラインがあり、ステップS212に進む。
(ヲ)ステップS212において、シフト方向決定部102は、シフト方向を左方向に決定し、左方向に画像投写位置をシフトするよう指示する。シフト機構103は、シフト方向決定部102からの指示に従い、投写レンズ110又は表示デバイス108を水平方向にシフトし、画像投写位置が右側にシフトするよう調整する。
(ワ)ステップS205〜S212により調整プロジェクタ10aの画像投写位置が上下左右のいずれかにシフトしたのち、ステップS203に戻る。このようにしてステップS203〜S212を繰り返す。これにより、水平方向及び鉛直方向に関して調整プロジェクタ10aの画像投写位置が基準プロジェクタ10の画像投写位置と一致すると、S211において赤、黒、緑と順に変化するラインがなくなり、水平方向及び鉛直方向の画像投写位置の調整が終了する。
なお、第2の実施の形態においては、第2の実施の形態では基準プロジェクタ10と調整プロジェクタ10aとそれぞれ一つの位置調整画像I,Iによって水平方向及び鉛直方向の画像投写位置を調整できる一例を示したが、基準プロジェクタ10と調整プロジェクタ10aの画像投写位置のズレ方向と色情報を取得する方向によって得られる色の出現順には組み合わせは他にもあり、ある色情報の取得方向に対して、出現する色の順序によって第2の実施の形態のように一意にシフト方向を決定することができれば、色情報の取得方法や出現する色の組み合わせはこれに限るものではない。
即ち、基準位置調整画像Iにおいて、領域I51が第1の色からなり、領域I52が第1の色とは異なる第2の色からなり、領域I53が領域I52と同じ色(例えば赤)からなり、領域I54が領域I51と同じ色からなり、一方、調整用位置調整画像Iにおいて、領域I61が第3の色からなり、領域I62が第3の色とは異なる第4の色(例えば黒)からなり、領域I63が領域I62と同じ色からなり、領域I64が領域I61と同じ色からなり、第1の色と第4の色とが重なった色と、第2の色と第3の色とが重なった色とが異なる色となるように、各々の色が設定されていれば良い。本発明の第2の実施の形態においては、一例として、第1の色を黒、第2の色を赤、第3の色を緑、第4の色を黒としている。
また、水平方向及び鉛直方向の調整動作のどちらが先に行われてもよく、また同時に行うようにしてもよい。
(第3の実施の形態)
第3の実施の形態に係る調整プロジェクタ10aの構成を図14に示す。第3の実施の形態の調整プロジェクタ10aは、図2に示した第1の実施の形態又は第2の実施の形態の調整プロジェクタ10aに、さらに位置調整画像生成部111を備えることを特徴としている。
位置調整画像生成部111は、第1の実施の形態に係る調整プロジェクタの水平方向位置調整画像I及び調整プロジェクタの鉛直方向位置調整画像Iと、第2の実施の形態に係る調整用位置調整画像Iを、図2に示した位置調整画像メモリ105に記憶させる代わりに、調整の都度生成する。
この調整用位置調整画像の生成を中心に、次の図15のフローチャートを用いて第3の実施の形態の調整プロジェクタ10aの画像投写位置の調整動作について述べる。
(イ)ステップS301において、基準プロジェクタ10が、図3(a)に示した基準プロジェクタの水平方向位置調整画像Iを表示する。
(ロ)ステップS302において、調整プロジェクタ10aのカメラ11が、スクリーン12を撮影する。撮影は、図5のステップS103及びS111や、図11のステップS203と同様に、図1に示すように調整プロジェクタ10aとそのカメラ11のようにともにスクリーン12の方向を向いて設置されており、カメラ11でスクリーン12を撮影することにより、調整プロジェクタ10aはスクリーン12に投写した基準プロジェクタの水平方向位置調整画像Iを取得することができる。また撮影した画像データはビットマップ形式で調整プロジェクタ10aの色情報取得部101に送信される。
(ハ)ステップS303において、色情報取得部101は受信した画像データより画素ごとの色情報を取得する。このときの画素値を図7及び図9に示すように水平方向x(1≦x≦1920)、鉛直方向y(1≦y≦1080)で表される画素位置の赤の明度R(x、y)、緑の明度をG(x、y)、青の明度をB(x、y)とする。
(ニ)ステップS304において、位置調整画像生成部111が、色情報取得部101により取得された色情報を用いて調整プロジェクタの水平方向位置調整画像Iを生成する。
ここで、図16のフローチャートを用いて、位置調整画像生成部111の動作について述べる。
(ホ)ステップS401〜S406において、位置調整画像生成部111では、まず調整プロジェクタの水平方向位置調整画像Iの調整カラーを設定する。調整カラーは三原色のうち基準プロジェクタ10の黒以外の色とは別の色とする。ステップS401において、図15のステップS302及びS303で得られた基準プロジェクタの水平方向位置調整画像Iに赤(R=255、G=0、B=0)となる画素があるか判定する。赤となる画素がある場合、ステップS402に進み、調整カラーを緑(R’=0、G’=255、B’=0)に設定する。尚、基準プロジェクタ10から得られた画素のRGB値と調整プロジェクタ10aで位置調整画像生成部111が生成する位置調整画像のRGB値を区別するため、後者をR’、G’、B’で表している。
(ヘ)一方、ステップS401で赤となる画素がない場合、ステップS403に進み、基準プロジェクタの水平方向位置調整画像Iに緑(R=0、G=255、B=0)となる画素があるか判定する。緑がある場合、ステップS404に進み、調整カラーを青(R’=0、G’=0、B’=255)に設定する。
(ト)一方、ステップS403で緑となる画素がない場合、ステップS405に進み、基準プロジェクタの水平方向位置調整画像Iに青(R=0、G=0、B=255)となる画素があるか判定する。青となる画素がある場合、ステップS406に進み、調整カラーを赤(R’=255、G’=0、B’=0)に設定する。
(チ)ステップS407において初期化を行い、ステップS408〜S414において図7の矢印Aの方向と同じように画像の左下から水平方向に右上まで画素値を設定する。まず、ステップS410において、基準プロジェクタの水平方向位置調整画像Iの画素位置(x、y)におけるR、G、B値の和が0か否かを判定する。R、G、B値の和が0の場合、ステップS411に進み、調整プロジェクタの水平方向位置調整画像Iは同じ(x、y)の位置に先に決定した調整カラーのR’G’B’値を設定する。すなわち基準プロジェクタの水平方向位置調整画像Iにおいて黒の画素は、調整プロジェクタの水平方向位置調整画像Iでは三原色のいずれかで、かつ基準プロジェクタの水平方向位置調整画像Iにある三原色の色とは異なる値が設定される。
(リ)一方、ステップS410において基準プロジェクタの水平方向位置調整画像Iの画素位置(x、y)におけるR、G、B値の和が0以外の場合、ステップS412に進み、調整プロジェクタの水平方向位置調整画像Iは同じ(x、y)の位置の画素をR’(x、y)=0、G’(x、y)=0、B’(x、y)=0を設定する。すなわち基準プロジェクタの水平方向位置調整画像Iにおいて三原色のいずれかの色が設定された画素は、調整プロジェクタの水平方向位置調整画像Iでは黒が設定される。
以上をすべての画素の画素値について処理することで、調整プロジェクタの水平方向位置調整画像Iが生成される。すなわち、図3(a)を基準プロジェクタの水平方向位置調整画像Iとすれば、図3(b)が調整プロジェクタの水平方向位置調整画像Iとして生成される。
図15のステップS305〜S311の生成した画像を表示しての画像投写位置の調整処理については、第1の実施の形態及び第2の実施の形態と同じ処理となるので処理の詳細は省略する。また、図15のステップS312〜ステップS323における鉛直方向についての調整手順は、ステップS301〜S311における水平方向についての調整手順と同様であるので処理の詳細は省略する。
このように、第3の実施の形態によれば、基準プロジェクタ10が投写した基準用位置調整画像Iを撮影し、それに基づき調整する調整用位置調整画像Iを生成することで、予め調整用位置調整画像Iを記憶する必要をなくすことができる。
尚、基準用位置調整画像Iは、予め調整プロジェクタ10aの位置調整画像メモリ105に記憶されていてもよいし、使用者が操作入力部106より三原色のうちいずれか一色を設定するようにしてもよい。
(第4の実施の形態)
第4の実施の形態として、調整プロジェクタ10aの投写方向を軸として右回り又は左周りの回転(ローリング)ズレに対して画像投写位置を調整する場合を説明する。
第4の実施の形態に係る調整プロジェクタ10aは、図17に示すように、一般的なプロジェクタが備える任意の画像をスクリーン12に投写するための機構の他に、少なくとも、位置調整画像を記憶したロール調整メモリ(位置調整画像メモリ)121と、その位置調整画像メモリ121より位置調整画像を読み出して表示デバイス108への出力又は画像を画像中心を軸に左右に回転する画像変換処理を行う画像ロール処理部122と、画像ロール処理部122を制御する制御部104と、スクリーン12に投写された画像を撮影するためのカメラ11と、カメラ11が撮影した画像から画像の各画素の色情報を取得する色情報取得部101と、色情報取得部101により取得された色情報からスクリーン12に対する投写方向を回転軸として右回転又は左回転のいずれか一方をロール方向(調整方向)として決定するロール方向決定部(調整方向決定部)125と、決定したロール方向に画像ロール処理部122が画像変換を行うか、又は調整プロジェクタ10aのスクリーン12側の左右の脚部(図示省略)を上下シフトさせ、スクリーン12上に投写する画像をロールさせる脚部制御機構(移動部)123とを備える。
次に、基準プロジェクタ10と調整プロジェクタ10aのそれぞれの位置調整画像について述べる。基準プロジェクタ10と調整プロジェクタ10aともに、位置調整画像それぞれ少なくとも一つずつ位置調整画像が位置調整画像メモリ121に予め記憶されている。
画像の記録形式(記録フォーマット)は任意の形式であってよいが、ここでは本発明の調整方法を簡潔に示すため直感的に色を把握しやすいビットマップ形式で説明する。
基準プロジェクタ10用の位置調整画像(基準用位置調整画像)Iは、図18(a)に示すように画面を左右に2等分する鉛直線によって分けられた左半分の矩形の領域(水平画素1〜960画素の範囲)I91を黒(R=0、G=0、B=0)とし、右半分の矩形の領域(水平画素961〜1920画素の範囲)I92を赤(R=255、G=0、B=0)とする画像である。図18(a)では模式的に、黒を斜線のハッチングで示し、赤を縦線のハッチングで示す。
一方、調整プロジェクタ10a用の位置調整画像(調整用位置調整画像)Iは、図18(b)に示すように画面を左右に2等分する鉛直線によって分けられた左半分の矩形の領域I93を緑(R=0、G=255、B=0)とし、右半分の矩形の領域I94を黒(R=0、G=0、B=0)とする画像である。図18(b)では模式的に、黒を斜線のハッチングで示し、緑を横線のハッチングで示す。
基準用位置調整画像I及び調整用位置調整画像Iは、黒の領域I91,I94に関しては鉛直線で線対称になるように設定されるものとする。また、黒以外の領域I92,I93は、赤、緑、青のいずれかによって構成され、調整プロジェクタ10aと基準プロジェクタ10では異なる色によって構成される画像とする。
次に、図19のフローチャートを用いて、第4の実施の形態に係る調整プロジェクタ10aの位置合わせの動作手順を示す。
(イ)ステップS501において、基準プロジェクタ10が、図18(a)に示した基準用位置調整画像Iをスクリーン12に表示する。
(ロ)ステップS502において、調整プロジェクタ10aが、図18(b)に示した調整用位置調整画像Iを表示する。図20(a)及び図20(b)に、スクリーン12に投写された基準用位置調整画像Iと調整用位置調整画像Iの重なりの一例をそれぞれ示す。図20(a)及び図20(b)では模式的に、基準用位置調整画像Iを点線で示し、調整用位置調整画像Iを実線で示す。
(ハ)ステップS503において、調整プロジェクタ10aはカメラ11にてスクリーン12を撮影する。このときカメラ11は図2の調整プロジェクタ10aとそのカメラ11のようにともにスクリーン12の方向を向いて設置されており、カメラ11でスクリーン12を撮影することにより、調整プロジェクタ10aはスクリーン12に投写した自身の調整用位置調整画像Iと基準用位置調整画像Iを取得することができる。
(ニ)ステップS504において、色情報取得部101は受信した画像データより画素ごとの色情報を取得する。ビットマップ形式では通常左下から右上に向かって水平方向に画素データがら並んでいるため、ヘッダなどの情報を除き先頭の8ビットは画面左下の画素における青(B)の値であり、次の8ビットは同じく画面左下の画素における緑(G)の値で、その次の8ビットは同じく画面左下の画素における赤(R)の値となる。すなわち2次元の画素位置(x、y)とその位置(x、y)におけるr=R(x、y)、g=G(x、y)、b=B(x、y)の値を得ることができる。またもし、RGBではなく輝度・色差情報(YCbCr)で画像データを取得した場合には、所定の変換処理を行ってRGB値に置き替える処理を行うものとする。
(ホ)ステップS505からS508は、ロール方向決定部125及び脚部制御機構123、画像ロール処理部122における処理である。まずステップS505において、ロール方向決定部125は、取得した各画素のRGB値を図7に矢印Aで示すように下から画素情報を判定する。ここで、ロール方向決定部125は、緑から赤と検出される間に、画面下では黄を、画面上では黒が検出されたか判定する。図20(a)に示すように、調整用位置調整画像Iが基準用位置調整画像Iに対して左回りにロールして投写されている場合、調整用位置調整画像Iの領域I93における緑と、基準用位置調整画像Iの領域I94における赤との間に、画面下においては調整用位置調整画像Iの領域I93と基準用位置調整画像Iの領域I94とが重なった領域I95の黄が検出され、画面上においては調整用位置調整画像Iの領域I94と基準用位置調整画像Iの領域I91とが重なった領域I96の黒が検出されるので、ステップS506に進む。
(ヘ)ステップS506において、ロール方向決定部125は、ロール方向を右回りに決定し、右回りに画像をロールするよう指示する。脚部制御機構123は、ロール方向決定部125からの指示に従い、調整プロジェクタ10aの右側又は左側に設置された脚部の少なくともいずれか一方を上下にシフトし、投写画像が右回りにロールするよう調整するか、又は画像ロール処理部122が表示デバイス108に出力する画像を右回りにロールするよう画像変換を行う。このとき脚部のシフト量又は画像変換におけるロール量は任意とするが、調整時間及び回数を短くするためには、ロール方向が調整によって逆転しないためにも、ロール毎に同一量でかつロール可能な最小角度で調整するとよい。
(ト)一方、ステップS505で緑から赤と検出される間に、画面下では黄を、画面上では黒が検出されなかった場合、ステップS507に進み、ロール方向決定部125が、ステップS505と同様に水平方向に下から画素値を取得し、緑から赤と検出される間に、画面下では黒を、画面上では黄が検出されたか判定する。図20(b)に示すように、調整用位置調整画像Iが基準用位置調整画像Iに対して右回りにロールして投写されている場合、調整用位置調整画像Iの領域I93における緑と、基準用位置調整画像Iの領域I94における赤との間に、画面下においては調整用位置調整画像Iの領域I94と基準用位置調整画像Iの領域I91とが重なった領域I97の黒が検出され、画面上においては調整用位置調整画像Iの領域I93と基準用位置調整画像Iの領域I92とが重なった領域I98の黄が検出されるので、ステップS508に進む。尚、黒は撮影した画像周辺又は左右両端に検出される場合が考えられるが、水平方向において緑の画素が取得されてから判定するものとすればよい。
(チ)ステップS508において、ロール方向決定部125は、ロール方向を左回りに決定し、左回りに画像をロールするよう指示する。脚部制御機構123及び画像ロール処理部122は、ステップS506と同様に、ロール方向決定部125からの指示に従い、投写する画像を左回りにロールするよう調整する。
(リ)ステップS506又はS508により調整プロジェクタ10aの投写画像が右又は左回りにロールしたのち、ステップS503に戻る。このようにしてステップS503〜S508を繰り返すことで、ステップS507において調整プロジェクタ10aの画像投写位置が基準プロジェクタ10の画像投写位置と一致すると、水平方向の画像投写位置の調整が終了する。
尚、画像の上下左右にシフトさせる位置調整については、手動又は第1〜第3の実施の形態の手順で行っても良く、一般的な方法で行っても良い。
このように、第4の実施の形態によれば、基準用位置調整画像Iと調整用位置調整画像Iをカメラ11によって画像データとして取得し、得られた色情報に基づいてロール方向決定部125によりロール方向を判定することで、基準位置(角度)からのずれを検出して数値化する処理及びその数値からロール方向とロール量(回転角)の演算、基準プロジェクタ10との回転角のずれ、すなわちロール量を求める演算処理を必要とせずに、調整プロジェクタ10aの投写画像を基準プロジェクタ10の画像投写位置に合わせることができる。
また、基準位置からのずれ量を検出する必要をなくしたことで、基準プロジェクタ10と調整プロジェクタ10aのいずれの位置調整画像かを判別する必要が無いため、基準用位置調整画像I及び調整用位置調整画像Iの両方を表示したままでのロール調整が可能となり、より正確に投写画像のロール調整を行うことができる。
尚、ロール方向決定部125は色の有無及び変化によって、ロール方向を決定するだけであり、簡単な論理回路によって構成することもできるが、同判定処理を含むプログラムによってCPUなどで実現することもできる。
また、第4の実施の形態では、基準用位置調整画像Iを赤と黒、調整用位置調整画像Iを黒と緑の画像としてその動作を示したが、基準用位置調整画像I及び調整用位置調整画像Iの重なりによって発生する色によってロール方向がロール方向決定部125により一意に決定する色によって構成された画像であればよい。又は基準用位置調整画像I及び調整用位置調整画像Iをともに右又は左のいずれかに90度回転させた画像、すなわち上半分、下半分が異なる色の位置調整画像を基準用位置調整画像I及び調整用位置調整画像Iとし、判定処理において画素を取得を水平方向ではなく鉛直方向に行えば、上述した方法と同様の動作手順により調整プロジェクタ10aの投写画像のロール方向を判定することが可能となることは明らかである。
(第5の実施の形態)
第5の実施の形態の調整プロジェクタ10aは、図21に示すように、図17に示した第4の実施の形態の調整プロジェクタ10aに、更にロール調整画像生成部(位置調整画像生成部)124を備えることを特徴としている。
位置調整画像生成部124は、第4の実施の形態の調整用位置調整画像Iを、図17に示した位置調整画像メモリ121に記憶させる代わりに、調整の都度調整用位置調整画像I8の生成を行う。
この位置調整画像の生成を中心に、図22のフローチャートを用いて第5の実施の形態の調整プロジェクタ10aの画像投写位置の調整動作について述べる。
(イ)ステップS601において、基準プロジェクタ10が、基準用位置調整画像I7をスクリーン12に表示する。
(ロ)ステップS602において、調整プロジェクタ10aのカメラ11がスクリーン12を撮影する。撮影は、図19のS503及びS511と同様に、図2の調整プロジェクタ10aとそのカメラ11のようにともにスクリーン12の方向を向いて設置されており、カメラ11でスクリーン12を撮影することにより、調整プロジェクタ10aはスクリーン12に投写した基準用位置調整画像Iの画像データを取得することができる。また撮影した画像データはビットマップ形式で調整プロジェクタ10aの色情報取得部101に送信される。
(ハ)ステップS603において、色情報取得部101は受信した画像データより画素ごとの色情報を取得する。このときの画素値を図7及び図9に示すように水平方向x(1≦x≦1920)、鉛直方向y(1≦y≦1080)で表される画素位置の赤の明度R(x、y)、緑の明度をG(x、y)、青の明度をB(x、y)とする。ステップS604において、これらの情報を用いてS204において位置調整画像生成部124は調整用位置調整画像Iを生成する。
ここで図23のフローチャートを用いて、位置調整画像生成部124の動作について述べる。
(ニ)ステップS701〜S706において、位置調整画像生成部124では、まず調整用位置調整画像Iの調整カラーを設定する。調整カラーは三原色のうち基準プロジェクタ10の黒以外の色とは別の色とする。ステップS701において、図22のS602及びS603で得られた基準用位置調整画像Iに赤(R=255、G=0、B=0)となる画素があるか判定する。赤となる画素がある場合は、ステップS702において調整カラーを緑(R’=0、G’=255、B’=0)に設定する。尚、基準プロジェクタ10から得られた画素のRGB値と調整プロジェクタ10aで位置調整画像生成部124が生成する位置調整画像のRGB値を区別するため、後者をR’、G’、B’で表している。
(ホ)一方、ステップS701において赤となる画素がない場合、ステップS703に進み、同じく得られた基準用位置調整画像Iに緑(R=0、G=255、B=0)となる画素があるか判定する。緑となる画素がある場合、ステップS704に進み、調整カラーを青(R’=0、G’=0、B’=255)に設定する。
(ヘ)一方、ステップS703において緑となる画素がない場合、ステップS705に進み、同じく得られた基準用位置調整画像Iに青(R=0、G=0、B=255)となる画素があるか判定する。青となる画素がある場合(S305の“Y”の場合)は、ステップS706に進み、調整カラーを赤(R’=255、G’=0、B’=0)に設定する。
(ト)次に、ステップS707において初期化を行い、S708〜S714において、図7の判定での画素取得方向と同じように画像の左下から水平方向に右上まで画素値を設定する。ステップS710において、基準用位置調整画像Iの画素位置(x、y)におけるR、G、B値の和が0か判定する。基準用位置調整画像Iの画素位置(x、y)におけるR、G、B値の和が0の場合、ステップS711に進み、調整用位置調整画像Iは同じ(x、y)の位置に先に決定した調整カラーのR’G’B’値を設定する。すなわち基準用位置調整画像Iにおいて黒の画素は、調整用位置調整画像Iでは三原色のいずれかで、かつ基準用位置調整画像Iにある三原色の色とは異なる値が設定される。
(チ)一方、ステップS710において基準用位置調整画像Iの画素位置(x、y)におけるR、G、B値の和が0以外の場合、ステップS712に進み、調整用位置調整画像I8は同じ(x、y)の位置の画素をR’(x、y)=0、G’(x、y)=0、B’(x、y)=0を設定する。すなわち基準用位置調整画像Iにおいて三原色のいずれかの色が設定された画素は、調整用位置調整画像Iでは黒が設定される。
以上をすべての画素の画素値について処理することで、調整用位置調整画像Iが生成される。すなわち、図18(a)に示した基準用位置調整画像Iとすれば、図18(b)に示した調整用位置調整画像Iとして生成される。
図22のステップS605〜S611の生成した画像を表示しての画像投写位置の調整処理については、第4の実施の形態と同じ処理となるので処理の詳細は省略する。
このように、第5の実施の形態によれば、基準用位置調整画像Iを撮影しそれに基づき調整用位置調整画像Iを生成することで、予め調整用位置調整画像Iを記憶する必要をなくすことができる。
尚、基準用位置調整画像Iは予め位置調整画像メモリ121に記憶されていてもよいし、使用者が操作入力部106より三原色のうちいずれか一色を設定するようにしてもよい。
(その他の実施の形態)
上記のように、本発明は第1〜第5の実施の形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
例えば、第1〜第5の実施の形態では、画像投写位置調整装置が調整プロジェクタ10aである場合を説明したが、画像投写位置調整装置が調整プロジェクタ10a自体ではなく調整プロジェクタ10aを含む装置であっても良く、或いは画像投写位置調整装置の構成の一部が調整プロジェクタ10aの外部にあっても良い。
また、第1〜第5の実施の形態では、1つの画像投写位置調整装置が1台の調整プロジェクタ10aの画像投写位置を調整する場合を説明したが、1つの画像投写位置調整装置が複数の調整プロジェクタ10a〜10hの画像投写位置をそれぞれ調整しても良い。
また、第1〜第5の実施の形態に係る調整プロジェクタ10aの画像投写位置の調整手順を実現するためのプログラムは、任意の記憶媒体からコンピュータに取り込まれても良く、ネットワークを介して配信されてコンピュータに取り込まれても良く、更にはファームウェアとしてコンピュータに組み込まれていても良い。また、このプログラムは、コンピュータ読取り可能な記録媒体に保存し、この記録媒体からコンピュータに読み出されても良い。
このように、本発明はここでは記載していない様々な実施の形態等を含むことは勿論である。したがって、本発明の技術的範囲は上記の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
10…プロジェクタ(基準プロジェクタ)
10a〜10h…プロジェクタ(調整プロジェクタ)
11…カメラ(撮影部)
12…スクリーン
101…色情報取得部
102…シフト方向決定部(調整方向決定部)
103…シフト機構(移動部)
104…制御部
105…位置調整画像メモリ
106…操作入力部
107…画像入力部
108…表示デバイス(光学素子)
110…投写レンズ
111…位置調整画像生成部
121…位置調整画像メモリ(ロール調整画像メモリ)
122…画像ロール処理部
123…脚部制御機構(移動部)
124…位置調整画像生成部(ロール調整画像生成部)
125…ロール方向決定部(調整方向決定部)

Claims (7)

  1. 画像投写装置によるスクリーン上の画像投写位置を調整する画像投写位置調整装置において、
    前記画像投写位置の基準となる他の画像投写装置から前記スクリーンに投写される基準用位置調整画像に少なくとも一部が重なるように調整用位置調整画像を前記スクリーンに投写する画像投写部と、
    前記画像投射部により前記スクリーンに投写された画像を撮影する撮影部と、
    前記撮像部により撮影された画像から色情報を取得する色情報取得部と、
    前記色情報取得部により取得された色情報に応じて、前記画像投写位置の調整方向を決定する調整方向決定部と、
    前記調整方向決定部により決定された調整方向へ前記画像投写位置を移動させる移動部
    とを備えることを特徴とする画像投写位置調整装置。
  2. 前記調整方向決定部が、前記取得された色情報に応じて、上下左右の少なくともいずれか一方向を前記調整方向として決定することを特徴とする請求項1に記載の画像投写位置調整装置。
  3. 前記基準用位置調整画像が、
    第1の色からなる第1の矩形領域と、
    前記第1の矩形領域と鉛直線又は水平線で線対称に配置され、前記第1の色とは異なる第2の色からなる第2の矩形領域
    とを有し、
    前記調整用位置調整画像が、
    第3の色からなり、前記基準用位置調整画像を重ねたときに前記第1の矩形領域と重なる第3の矩形領域と、
    前記第3の色とは異なる第4の色からなり、前記基準用位置調整画像を重ねたときに前記第2の矩形領域と重なる第4の矩形領域
    とを有し、
    前記第1の色と前記第4の色とが重なった色と、前記第2の色と前記第3の色とが重なった色とが異なる色となるように、前記各々の色が設定されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像投写位置調整装置。
  4. 前記基準用位置調整画像が、
    第1の色からなる第1の矩形領域と、
    前記第1の矩形領域と鉛直線で線対称に配置され、前記第1の色とは異なる第2の色からなる第2の矩形領域と、
    前記第1の矩形領域と鉛直線で線対称に配置され、前記第2の矩形領域と同じ色からなる第3の矩形領域と、
    前記第3の矩形領域と鉛直線で線対称且つ前記第2の矩形領域と水平線で線対称に配置され、前記第1の矩形領域と同じ色からなる第4の矩形領域
    とを有し、
    前記調整用位置調整画像が、
    第3の色からなり、前記基準用位置調整画像を重ねたときに前記第1の矩形領域と重なる第5の矩形領域と、
    前記第3の色とは異なる第4の色からなり、前記基準用位置調整画像を重ねたときに前記第2の矩形領域と重なる第6の矩形領域と、
    前記第6の矩形領域と同じ色からなり、前記基準用位置調整画像を重ねたときに前記第3の矩形領域と重なる第7の矩形領域と、
    前記第5の矩形領域と同じ色からなり、前記基準用位置調整画像を重ねたときに前記第4の矩形領域と重なる第8の矩形領域
    とを有し、
    前記第1の色と前記第4の色とが重なった色と、前記第2の色と前記第3の色とが重なった色とが異なる色となるように、前記各々の色が設定されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像投写位置調整装置。
  5. 前記撮影部が、前記スクリーンに投写された前記基準用位置調整画像を撮影し、
    前記色情報取得部が、前記撮影した基準用位置調整画像から色情報を取得し、
    前記取得された色情報に応じて前記調整用位置調整画像を生成する位置調整画像生成部を更に備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の画像投写位置調整装置。
  6. 前記調整方向決定部が、前記取得された色情報に応じて、前記スクリーンに対する投写方向を軸として前記調整用位置調整画像を回転させる右周り又は左回りの一方向を前記調整方向として決定することを特徴とする請求項1に記載の画像投写位置調整装置。
  7. 画像投写装置によるスクリーン上の画像投写位置を調整する画像投写位置調整方法において、
    前記画像投写装置の基準となる他の画像投写装置から前記スクリーンに投写される基準用位置調整画像に少なくとも一部が重なるように調整用位置調整画像を前記スクリーンに投写するステップと、
    前記スクリーンに投写された画像を撮影するステップと、
    前記撮影された画像から色情報を取得するステップと、
    前記取得された色情報に応じて、前記画像投写位置の調整方向を決定するステップと、
    前記決定された調整方向へ前記画像投写位置を移動させるステップ
    とを含むことを特徴とする画像投写位置調整方法。
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