JP2014010221A - パターン位相差フィルム、画像表示装置、及びパターン位相差フィルム作製用金型 - Google Patents

パターン位相差フィルム、画像表示装置、及びパターン位相差フィルム作製用金型 Download PDF

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Abstract

【課題】パッシブ方式による3次元画像表示に関して、右目用及び左目用の順次交互の画素の振り分けに係る方向についての解像度の低下を防止する。
うにする。
【解決手段】透明フィルム材による基材12上に、画像表示パネルからの出射光に対応する位相差を与える位相差層14が設けられる。位相差層14は、第1の方向に遅相軸を有する矩形形状による第1の領域Aと、第1の領域Aとは異なる第2の方向に遅相軸を有する矩形形状による第2の領域Bとが順次交互に設けられた第1の帯状領域Oと、第1及び第2の領域A及びBが順次交互に設けられた第2の帯状領域Eとが、第1の帯状領域Oの長手方向と直交する方向に順次交互に設けられる。また第2の帯状領域Eでは、第1の帯状領域Oに対して、第1及び第2の領域A及びBが、第1又は第2の領域A又はBの1/2の分だけ、第1の帯状領域Oの長手方向にシフトして配置される。
【選択図】図2

Description

本発明は、パッシブ方式による3次元画像表示に適用するパターン位相差フィルムの製造に関するものである。
近年、パッシブ方式により3次元画像を表示する画像表示装置が提供されている。ここで図10は、液晶表示パネルを使用したパッシブ方式の画像表示装置を示す概略図である。パッシブ方式の画像表示装置は、垂直方向又は水平方向(この図10の例では、垂直方向)に連続する液晶表示パネルの画素を、順次交互に、右目用及び左目用に割り当て、それぞれ右目用及び左目用の画像データで駆動し、これにより右目用の画像と左目用の画像とを同時に表示する。また液晶表示パネルのパネル面にパターン位相差フィルムを配置し、右目用の画素及び左目用の画素からの直線偏光による出射光を、右目用及び左目用で方向の異なる円偏光に変換する。これによりパッシブ方式では、対応する偏光フィルタを備えてなる眼鏡を装着して、右目用の画像と左目用の画像とをそれぞれ選択的に視聴者の右目及び左目に提供し、3次元画像を表示する。
このためパターン位相差フィルムは、液晶表示パネルにおける画素の設定に対応して、遅相軸方向(屈折率が最大となる方向)が直交する2種類の帯状領域が順次交互に形成される。これによりパッシブ方式では、対応する偏光フィルタを備えてなる眼鏡を装着して、右目用の画像と左目用の画像とをそれぞれ選択的に視聴者の右目及び左目に提供する。なおここでこの隣接する帯状領域の遅相軸方向は、通常、水平方向に対して、+45度と−45度、0度と+90度、又は0度と−90度の何れかの組み合わせが採用される。なおこの図10の例では、通常の画像表示装置における呼称に習って画面の長辺方向を水平方向として示す。
このパッシブ方式は、応答速度の低い画像表示装置でも適用することができ、さらにパターン位相差フィルムと円偏光メガネとを用いた簡易な構成で3次元表示することができる。なおパッシブ方式の画像表示装置では、図10の例による垂直方向に代えて、水平方向に連続する画素を順次交互に右目用及び左目用に振り分ける方法も採用される。
この種の画像表示装置に適用されるパターン位相差フィルムについては、特許文献1、2等に種々の作製方法が提案されている。
また2次元画像表示では、いわゆる半画素ずらしの手法により、見かけの解像度を増大させる方法がある。ここで半画素ずらしは、例えば奇数ラインの画素に対して、偶数ラインの画素を水平方向に1/2画素だけシフトさせた位置に配置する。この半画素ずらしでは、この場合、見かけの水平解像度を1/2に増大させる。
ところで上述したように、パッシブ方式の画像表示装置では、右目用及び左目用の画素の順次交互の振り分けに係る方向で、2次元画像を表示する場合に比して解像度が1/2に低下する。3次元画像表示において、このような解像度の低下を回避できることが望まれる。
特開2005−49865号公報 特開2010−152296号公報
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、パッシブ方式による3次元画像表示に関して、右目用及び左目用の順次交互の画素の振り分けに係る方向についての解像度の低下を防止することを目的とする。
本発明者は、上記課題を解決するために鋭意研究を重ね、半画素ずらしにより画素を配置し、この半画素ずらしに係る画素ずらしの方向に順次交互に右目用及び左目用の画像データを振り分けるようにし、これに対応して矩形形状による右目用領域及び左目用領域の千鳥配置によりパターン位相差フィルムを作製する、との着想に至り、本発明を完成するに至った。
具体的には、本発明では、以下のようなものを提供する。
(1) 透明フィルム材による基材上に、画像表示パネルからの出射光に対応する位相差を与える位相差層が設けられ、
前記位相差層は、
第1の方向に遅相軸を有する矩形形状による第1の領域と、前記第1の領域とは異なる第2の方向に遅相軸を有する矩形形状による第2の領域とが順次交互に設けられた第1の帯状領域と、前記第1及び第2の領域が順次交互に設けられた第2の帯状領域とが、前記第1の帯状領域の長手方向と直交する方向に順次交互に設けられ、
前記第2の帯状領域では、前記第1の帯状領域に対して、前記第1及び第2の領域が、前記第1又は第2の領域の1/2の分だけ、前記第1の帯状領域の長手方向にシフトした位置に配置されている。
(1)によれば、半画素ずらしによる画像表示パネルによる3次元画像表示に適用して、右目用の画像データ、左目用の画像データにより駆動される画素からの出射光に、それぞれ第1及び第2の領域により対応する位相差を与えることができる。これにより例えば水平方向に連続する画素を順次右目用及び左目用の割り当てて低下する水平方向の解像度については、半画素ずらしにより補って、画素の振り分けに係る方向についての解像度の低下を防止することができる。
(2) (1)に記載の前記パターン位相差フィルムを配置して画像表示装置を構成する。
(2)によれば、画素の振り分けに係る方向の解像度を半画素ずらしにより補って、画素の振り分けに係る方向についての解像度の低下を防止してなる画像表示装置を提供することができる。
(3) パターン位相差フィルムの製造用金型において、
前記パターン位相差フィルムは、
透明フィルム材による基材上に、配向膜、位相差層が設けられ、
前記パターン位相差フィルムの製造用金型は、
賦型処理により前記配向膜の凹凸形状の作製に供する製造用金型であり、
ライン状の凹凸形状が作製された矩形形状による第1の領域と、前記第1の領域におけるライン状の凹凸形状とは延長方向が異なるライン状の凹凸形状が作製された矩形形状による第2の領域とが順次交互に設けられた第1の帯状領域と、前記第1及び第2の領域が順次交互に設けられた第2の帯状領域とが、前記第1の帯状領域の長手方向と直交する方向に順次交互に設けられ、
前記第2の帯状領域では、前記第1の帯状領域に対して、前記第1及び第2の領域が、前記第1又は第2の領域の1/2の分だけ、前記第1の帯状領域の長手方向にシフトして配置されている。
(3)によれば、この金型により作製されるパターン位相差フィルムにおいては、右目用の画像データ、左目用の画像データにより駆動される画素からの出射光に、それぞれ第1及び第2の領域により対応する位相差を与えることができる。これにより例えば水平方向に連続する画素を順次右目用及び左目用の割り当てて低下する水平方向の解像度については、半画素ずらしにより補って、画素の振り分けに係る方向についての解像度の低下を防止することができる。
本発明によれば、パッシブ方式による3次元画像表示に関して、右目用及び左目用の順次交互の画素の振り分けに係る方向についての解像度の低下を防止することができる。
本発明の第1実施形態に係る画像表示装置を示す図である。 図1の画像表示装置に適用されるパターン位相差フィルムを示す図である。 図2のパターン位相差フィルムの製造工程を示す図である。 図3の製造工程に適用されるロール版の作製工程の説明に供する図である。 図4の続きを示す図である。 本発明の第2実施形態に係るロール版の製造工程を示す図である。 図6の続きを示す図である。 図7の続きを示す図である。 他の実施形態に係るパターン位相差フィルムを示す図である。 パッシブ方式による3次元画像表示の説明に供する図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
〔第1実施形態〕
図1は、本発明の第1実施形態に係る画像表示装置を示す略線図である。この画像表示装置1は、画像表示パネル2の表側面にパターン位相差フィルム4が配置される。ここで画像表示パネル2は、駆動部3の駆動により種々の画像を表示する液晶表示パネル、有機ELパネル等である。画像表示パネル2は、符号Aにより部分的に拡大して示すように、水平方向への半画素ずらしにより、奇数ラインの画素2aに対して、偶数ラインの画素2aが1/2画素分だけ水平方向にシフトした位置に配置される。この半画素ずらしの画素配列に対応して、駆動部2は、奇数ラインと偶数ラインとで、各画素の駆動に供する画像データのサンプリング位相を補正して画像表示パネル2を駆動する。これにより画像表示装置1は、水平方向の解像度を向上する。
さらに画像表示装置1において、駆動部3は、3次元画像表示する場合には、水平方向に連続する画素2aを順次交互に右目用画素R、左目用画素Lに振り分け、それぞれ右目用及び左目用の画像データで駆動する。これにより画像表示パネル1では、奇数ラインにおける順次交互の右目用画像、左目用画像の表示に対して、偶数ラインでは1/2画素分だけ水平方向にシフトした位置で、右目用画像及び左目用画像を表示する。画像表示装置1では、この画像表示パネル2における右目用画像及び左目用画像の表示に対応するようにパターン位相差フィルム4が形成され、右目用及び左目用に係る画像表示パネル2の出射光に対応する位相差を付与する。これにより画像表示装置1では、水平方向に順次交互に連続する画素を右目用及び左目用に振り分けて低下する水平方向の解像度を、半画素ずらしの手法を適用して補い、これにより水平方向における解像度の低下を防止する。
図2は、パターン位相差フィルム4を示す図である。パターン位相差フィルム4は、TAC(トリアセチルセルロース)等の透明フィルムからなる基材12に配向膜13、位相差層14が順次作製される。パターン位相差フィルム4は、位相差層14が液晶材料により形成され、この液晶材料の配向を配向膜13の配向規制力によりパターンニングする。なおこの液晶分子の配向を図2ではハッチングにより示す。このパターンニングにより、パターン位相差フィルム4は、画像表示パネル2における画素2aの配置、振り分けに対応して、1つの画素2aに対応する矩形形状による右目用領域Aと左目用領域Bとが設けられ、右目用領域Aと左目用領域Bとによりそれぞれ右目用画素及び左目用画素からの直線偏光による出射光に対応する位相差を与え、これにより画像表示パネル2の出射光を右目用及び左目用で方向の異なる円偏光に変換する。なおこれにより画像表示パネル2が有機ELパネルの場合、画像表示装置1では、画像表示パネル2の出射面に偏光板が配置され、この偏光板により画像表示パネル2からの出射光を直線偏光に変換してパターン位相差フィルム4に入射する。なおこれにより右目用領域Aは、位相差層14における遅相軸方向が一定の方向に延長するように形成され、左目用領域Bにあっては、この領域Aにとは異なる方向であって、領域Aとは90度異なる方向が遅相軸方向となるように形成される。
より具体的にパターン位相差フィルム4は、画像表示パネル2の奇数ライン及び偶数ラインにそれぞれ重なり合う帯状の領域O及びEが順次交互に設けられる。これら帯状の領域O及びEのうち、奇数ラインに対応する領域Oは、右目用画素からの出射光に対応する位相差を与える右目用領域A、左目用画素からの出射光に対応する位相差を与える左目用領域Bとが順次交互に設けられる。これに対して偶数ラインに対応する帯状の領域Eは、水平方向(帯状領域の長手方向)に、右目用領域A、又は左目用領域Bの幅の1/2の分だけシフトして、右目用領域A、左目用領域Bが順次交互に設けられる。これによりパターン位相差フィルム4は、半画素ずらし方式による画像表示パネル2における画素の配置に対応して、右目用領域A及び左目用領域Bが順次設けられ、画像表示パネル2の右目用画素及び左目用画素からの出射光にそれぞれ対応する位相差を与える。
パターン位相差フィルム4は、基材12の表面に、微細な凹凸形状の賦型に供する樹脂である賦型用樹脂が塗付され、この賦型用樹脂の賦型処理により凹凸形状が作製される。この実施形態では、この賦型用樹脂に紫外線硬化性樹脂15が適用される。パターン位相差フィルム4は、この紫外線硬化性樹脂15の表面の凹凸形状により配向膜13が形成される。なお紫外線硬化性樹脂15としては、アクリレート系、メタクリレート系、エポキシ系等の単量体、プレポリマー、或いはこれらの混合物にベンゾフェノン、芳香族ヨードニウム等の光重合開始剤を添加したものを適用することができる。
パターン位相差フィルム4は、後述する賦型用金型の表面に作製された微小な凹凸形状を転写して、配向膜13に係る微小な凹凸形状が作製され、この凹凸形状による配向規制力により位相差層14をパターンニングする。このため配向膜13は、右目用及び左目用に係る矩形形状の領域A及びBにそれぞれ対応して微小な凹凸形状が作製される。ここでこの微小な凹凸形状は、一方向に延長するライン状(線)の凹凸形状により形成され、この一方向に延長する方向が右目用領域Aと左目用領域Bとで90度異なる方向となるように、各領域の境界に対して45度傾くように形成される。なおこの各領域におけるこの傾きにあっては、基材12のリタデーションが無視できない程度に大きい場合には、リタデーション値に応じて、適宜、増減される。パターン位相差フィルム4は、この図1に示す基本構成に加えて、粘着層、セパレータフィルム、反射防止フィルム等が必要に応じて設けられる。
図3は、このパターン位相差フィルム4の製造工程を示す略線図である。この製造工程20は、基材12がロールにより提供され、この基材12を供給リール21から供給する。製造工程20は、ダイ22によりこの基材12に紫外線硬化性樹脂15の塗布液を塗布する。この製造工程20において、ロール版30は、パターン位相差フィルム4の配向膜13に係る凹凸形状が周側面に形成された円筒形状の賦型用金型である。製造工程20は、紫外線硬化性樹脂15が塗布された基材12を加圧ローラ24によりロール版30の周側面に押圧し、高圧水銀燈からなる紫外線照射装置25による紫外線の照射により紫外線硬化性樹脂15を硬化させる。これにより製造工程20は、ロール版30の周側面に形成された凹凸形状を基材12に転写する。その後、剥離ローラ26によりロール版30から硬化した紫外線硬化性樹脂15と一体に基材12を剥離し、ダイ29により液晶材料を塗布する。またその後、紫外線照射装置27による紫外線の照射により液晶材料を硬化させた後、巻き取りリール28に巻き取る。パターン位相差フィルム4は、この巻き取りリール28に巻き取ったシート材に、必要に応じて粘着層、反射防止層等を形成した後、所望の大きさに切断して作製される。これによりパターン位相差フィルム4は、ロールにより提供される基材12を連続して処理して効率良く大量生産される。
図4及び図5は、パターン位相差フィルムの製造用金型であるロール版30の製造工程を示す図である。なおこの図4及び図5において、パターン位相差フィルム4の領域A、Bに対応する領域を、それぞれ符号ARA、ARBにより示す。この製造工程では、面出し工程において、母材40の周側面を切削により平滑化する。続いてこの製造工程は、下地層41が作製される(図4(a))。ここで母材40は、ロール版30の外形形状に対応する円筒形状の金属材料である。母材40は、加工のしやすさや寸法安定性などから金属材料であることが好ましく、ニッケル、クロム、ステンレス、銅などであることがより好ましい。なおこの実施形態において、母材40は、銅が適用される。
下地層41は、上層に設けられる材料層について、母材40に対する密着力を強化するために設けられる。この実施形態では、下地層41は、無電解メッキにより、リンをドープしたニッケル層により膜厚500nmで作製される。
続いてこの工程は、下地層41の上に、第1の無機材料層42を作製する。この実施形態では、この第1の無機材料層42にニッケル層が適用され、スパッタリングにより膜厚100nmのニッケル層を作製する。なおこの第1の無機材料層42には、金属材料、無機酸化物、無機窒化物、無機炭化物などの各種無機材料を広く適用することができるものの、加工のしやすさなどから、クロム、チタン、ニッケル、タングステン、ステンレス系金属材料、アルミ、SiO、SiO、Al、Cr、TiO、Si、AlN、TiN、SiO、SiC、WC、DLCなどを適用することができる。
続いてこの工程は、図4(b)に示すように、第1の凹凸形状作製工程において、第1の無機材料層42の全面に微小なライン状凹凸形状を形成する。ここでこのライン状凹凸形状は、配向膜13の右目用領域ARAの凹凸形状に対応する微小な凹凸形状である。この実施形態では、ラビング布を使用したラビング処理によりこの凹凸形状が作製される。なお図4及び図5では、便宜上、ラビングロールRによりラビング処理を示す。
続いてこの工程は、マスク作製工程において、レジスト材料により、右目用領域Aに対応する領域ARAを被覆し、かつ左目用領域Bに対応する領域ARBを露出させたマスク43が作製される(図4(c))。より具体的にこの工程では、ポジ型のレジスト剤を全面に塗布した後、露光、現像処理することにより、左目用領域Bに対応する領域ARBを露出させたマスクが作製される。なおレジスト材料としては特に限定されるものではなく、ネガ型レジスト材料を適用しても良い。また塗布方法、露光方法にあっても種々の手法を広く適用することができる。
続いて図5(d)に示すように、薄膜作製工程において、全面に、第2の無機材料層44が作製される。この実施形態では、スパッタリングにより膜厚100nmのニッケル層を作製し、これによりこの第2の無機材料層44にニッケル層が適用される。なおこの第2の無機材料層44は、金属材料、無機酸化物、無機窒化物、無機炭化物などの各種無機材料を広く適用することができるものの、加工のしやすさなどから、クロム、チタン、ニッケル、タングステン、ステンレス系金属材料、アルミ、SiO、SiO、Al、Cr、TiO、SiN4、AlN、TiN、SiO、SiC、WC、DLCなどから選択される。
続いて図5(e)に示すように、第2の凹凸形状作製工程において、第1の無機材料層42におけるライン状凹凸形状の延長方向とは異なる方向(この実施形態では第1の無機材料層42におけるラビング方向とは90度の角度をなす方向である)に全面をラビング処理し、第2無機材料層(ニッケル層)44の表面に凹凸形状を作製する。その後、製造工程は、図5(f)に示すように、続くレジスト除去工程において、マスク43を、その上層の第2無機材料層44と共に除去する。これらによりこの製造工程は、2回の凹凸形状作製処理により配向膜13の領域A及びBに対応する凹凸形状を作製し、ロール版30を作製する。
以上の構成によれば、パターン位相差フィルムに関して、遅相軸方向が異なる矩形形状による第1及び第2の領域を交互に繰り返してなる第1の帯状領域と、同様の第2の帯状領域とを交互に設けるようにして、この第2の帯状領域における第1及び第2の領域をシフトさせて設けることにより、半画素ずらしの画素配列による画像表示装置において、パッシブ方式により3次元画像表示する場合に、右目用及び左目用の順次交互の画素の振り分けに係る水平方向についての解像度の低下を防止することができる。
またこのパターン位相差フィルムを使用して半画素ずらしによる画像表示装置に適用することにより、パッシブ方式による3次元画像表示に関して、右目用及び左目用の順次交互の画素の振り分けに係る方向についての解像度の低下を防止することができる。
また配向膜の賦型処理に供する製造用金型に適用して、ライン状の凹凸形状の延長方向が異なる矩形形状による第1及び第2の領域を交互に繰り返してなる第1の帯状領域と、同様の第2の帯状領域とを交互に設けるようにして、この第2の帯状領域における第1及び第2の領域をシフトさせて設けることにより、半画素ずらしの画素配列による画像表示装置に適用するパターン位相差フィルムに関して、パッシブ方式により3次元画像表示する場合に、右目用及び左目用の順次交互の画素の振り分けに係る水平方向についての解像度の低下を防止することができる。
〔第2実施形態〕
図6〜図8は、本発明の第2実施形態に係るロール版の製造工程を示す図である。なおこの図6〜図8に示す構成において、第1実施形態に係る構成と同一の構成は対応する符号を付して示し、重複した説明は省略する。この実施形態では、交互のマスクラビングにより右目用領域及び左目用領域に係る凹凸形状を作製する。このためこの実施形態では、母材40の周側面に、順次、下地層41、無機材料層42が作製される(図6(a))。
続いてこの工程は、右目用領域Aに対応する領域ARAを被覆し、かつ左目用領域Bに対応する領域ARBを露出させたマスク53が作製される(図6(b))。より具体的にこの工程では、ポジ型のレジスト剤を全面に塗布した後、露光、現像処理することにより、左目用領域Bに対応する領域ARBを露出させたマスクが作製される。なおレジスト材料としては特に限定されるものではなく、ネガ型レジスト材料を適用しても良い。また塗布方法、露光方法にあっても種々の手法を広く適用することができる。
続いて図6(c)に示すように、第1の凹凸形状作製工程において、マスク53を使用したマスクラビングにより微小なライン状凹凸形状を形成する。ここでこのライン状凹凸形状は、配向膜13の右目用領域ARAの凹凸形状に対応する微小な凹凸形状である。
続いてこの工程は、マスク除去工程において、マスク53を除去する(図7(d))。続いてこの工程は、図7(e)に示すように、マスク53とは逆に、右目用領域Aに対応する領域ARAを露出させ、かつ左目用領域Bに対応する領域ARBを被覆したマスク54が作製される。
続いて図8(f)に示すように、第2の凹凸形状作製工程において、マスク54を使用したマスクラビングにより微小なライン状凹凸形状を形成する。ここでこのライン状凹凸形状は、配向膜13の左目用領域ARBの凹凸形状に対応する微小な凹凸形状である。
続いてこの工程は、マスク除去工程において、マスク54を除去する(図8(g))。
この実施形態のように、交互のマスクラビングにより右目用領域及び左目用領域に係る凹凸形状を作製するようにしても、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
〔第3の実施形態〕
図9は、図1との対比により本発明の第2実施形態の画像表示装置に適用されるパターン位相差フィルムの構成を示す平面図である。この実施形態の画像表示装置に係る画像表示パネルは、この図9に示すパターン位相差フィルムに関する構成が異なる点を除いて、第1実施形態又は第2実施形態と同一に構成される。なおこの図9においては、理解を容易にするために右目用領域及び左目用領域に対応する領域をそれぞれ符号R及びLにより示す。
ここでこの実施形態に係るパターン位相差フィルムは、第1の実施形態に係るパターン位相差フィルムと同様に、奇数ラインに対応する帯状領域に対して、偶数ラインに対応する帯状領域において、1/2画素の分だけ水平方向にシフトして右目用領域に対応する領域、左目用領域に対応する領域が順次交互に配置される。またさらに偶数番目の奇数ラインは、奇数番目の奇数ラインに対して、右目用領域及び左目用領域の割り当てが入れ替えられて配置される。またこれに対応して偶数番目の偶数ラインは、奇数番目の偶数ラインに対して、右目用領域及び左目用領域の割り当てが入れ替えられて配置される。これによりこのパターン位相差フィルムでは、右目用領域及び左目用領域に対応する領域が斜め方向に順次1/2画素ピッチだけシフトして配置される。
この実施形態の画像表示装置は、このパターン位相差フィルムの設定に対応するように、半画素ずらしによる画素配列の画像表示パネルを右目用及び左目用の画像データで駆動する。
この実施形態のように、さらに奇数ライン及び偶数ラインにおいて、それぞれ奇数番目と偶数番目とで画素ずらしするようにしても、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
〔他の実施形態〕
以上、本発明の実施に好適な具体的な構成を詳述したが、本発明は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上述の実施形態の構成を種々に変更し、さらに組み合わせることができる。
すなわち上述の実施形態では、ラビング処理により配向規制力を有する微細な凹凸形状を作製する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、番手の細かなやすりによる研磨によりこの種の凹凸形状を作製する場合等、種々の手法を広く適用することができる。
また上述の実施形態では、母材の周側面の全面に一様にライン状凹凸形状を作製した後、マスクラビングする場合等について述べたが、本発明はこれに限らず、賦型用金型の作成方法にあっては、種々の手法を広く適用することができる。
また上述の実施形態では、ロール版を使用した賦型処理によりパターン位相差フィルムを作製する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、平板を使用した枚葉の処理によりパターン位相差フィルムを作製する場合にも広く適用することができる。
また上述の実施形態では、賦型処理により配向膜を作製する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、光配向の手法により配向膜を作製する場合にも広く適用することができる。
1 画像表示装置
2 画像表示パネル
3 駆動部
4 パターン位相差フィルム
12 基材
13 配向膜
14 位相差層
15 紫外線硬化性樹脂
20 製造工程
21 供給リール
22、29 ダイ
24 加圧ローラ
25、27 紫外線照射装置
26 剥離ローラ
28 巻き取りリール
30 ロール版
40 母材
41 中間層
42、44 無機材料層
43、53、54 マスク
R ラビングロール

Claims (3)

  1. 透明フィルム材による基材上に、画像表示パネルからの出射光に対応する位相差を与える位相差層が設けられ、
    前記位相差層は、
    第1の方向に遅相軸を有する矩形形状による第1の領域と、前記第1の領域とは異なる第2の方向に遅相軸を有する矩形形状による第2の領域とが順次交互に設けられた第1の帯状領域と、前記第1及び第2の領域が順次交互に設けられた第2の帯状領域とが、前記第1の帯状領域の長手方向と直交する方向に順次交互に設けられ、
    前記第2の帯状領域では、前記第1の帯状領域に対して、前記第1及び第2の領域が、前記第1又は第2の領域の1/2の分だけ、前記第1の帯状領域の長手方向にシフトした位置に配置されている
    パターン位相差フィルム。
  2. 請求項1に記載の前記パターン位相差フィルムを配置した画像表示装置。
  3. パターン位相差フィルムの製造用金型において、
    前記パターン位相差フィルムは、
    透明フィルム材による基材上に、配向膜、位相差層が設けられ、
    前記パターン位相差フィルムの製造用金型は、
    賦型処理により前記配向膜の凹凸形状の作製に供する製造用金型であり、
    ライン状の凹凸形状が作製された矩形形状による第1の領域と、前記第1の領域におけるライン状の凹凸形状とは延長方向が異なるライン状の凹凸形状が作製された矩形形状による第2の領域とが順次交互に設けられた第1の帯状領域と、前記第1及び第2の領域が順次交互に設けられた第2の帯状領域とが、前記第1の帯状領域の長手方向と直交する方向に順次交互に設けられ、
    前記第2の帯状領域では、前記第1の帯状領域に対して、前記第1及び第2の領域が、前記第1又は第2の領域の1/2の分だけ、前記第1の帯状領域の長手方向にシフトして配置されている
    パターン位相差フィルムの製造用金型。
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