JP2014010144A - 放射性セシウムを含む水の浄化方法 - Google Patents

放射性セシウムを含む水の浄化方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2014010144A
JP2014010144A JP2012159020A JP2012159020A JP2014010144A JP 2014010144 A JP2014010144 A JP 2014010144A JP 2012159020 A JP2012159020 A JP 2012159020A JP 2012159020 A JP2012159020 A JP 2012159020A JP 2014010144 A JP2014010144 A JP 2014010144A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
radioactive cesium
water
sludge
adsorbent
containing radioactive
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012159020A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigemi Sawada
重美 澤田
Kikuo Kaneda
喜久雄 金田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP2012159020A priority Critical patent/JP2014010144A/ja
Publication of JP2014010144A publication Critical patent/JP2014010144A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)

Abstract

【課題】水に溶解または藻や土壌に固着している放射性セシウムを含む汚染水から放射性セシウムを汚泥と共に分離し、水を浄化することを目的とする。
【解決手段】放射性セシウムを含む汚染水にフェロシアン化金属化合物を印加したゼオライトの吸着材と無機系凝集沈殿剤を添加して、汚染水から放射性セシウムを含む汚泥を分離し、水を浄化する。
【選択図】図1

Description

本発明は、原子力発電事故によって飛散した放射性物質により汚染された水の浄化方法に関する。
東日本大震災のひとつである福島原子力発電所の事故により、放射性物質が広範囲の周辺地域に飛散して、土壌や、河川、海洋等に放出され極めて深刻な状況になっている。
これらの放出された主な放射性物質としては放射性ヨウ素ー131、放射性セシウムー134、放射性セシウムー137が挙げられる。放射性ヨウ素−131は大気中から降雨とともに土壌に移行されるが、土壌吸着が比較的少なく、降雨の度に土壌下方に移行するが、放射性ヨウ素ー131の半減期は8日なので原子力発電所からの漏洩が止まればあまり問題にならない。
一方、放射性セシウムー134、放射性セシウムー137は半減期がそれぞれ約2年、約30年と長く除染対策が必要になる。放射性セシウムー134、放射性セシウムー137は一価の陽イオンであるが、これらはほとんど大気中から降雨等により水や土壌に移行するが、水の場合は、大部分が藻や水底の土壌に多量に存在する雲母などに固着して溶出しなくなる。それが水の底に沈殿または浮上して汚泥となって水を汚染する。従って、河川や海洋に放射性物質を含む汚泥を流失させないように、池、あるいは大規模な貯蔵池等の底に沈殿または浮上する汚泥から放射性物質を最大限に凝縮して回収保管し、処理水は安全性を確認してから放流する必要がある。
従来、放射性物質を含む溶液から放射性物質を除去する方法として、ゼオライトやフェロシアン化金属化合物を添着したゼオライトを吸着材として用いることが提案されている。(例えば特許文献1、特許文献2)
特開昭56−79999 特開平04−219103
しかしながら、従来の特開昭56−79999(特許文献1)の方法のようにゼオライトにフェロシアン化合物を添着した吸着材を用いて放射性セシウムを含む廃液を通す方法では、流水によりゼオライトに添着したフェロシアン化金属化合物の脱落に伴って吸着された放射性セシウムが離脱する問題があった。また、放射性セシウムは土壌中に存在する雲母等の土壌成分の一部と特異的に固着し容易に離脱しないため、吸着材に吸着されない場合があるという問題もある。
また、従来の特開平04−219103(特許文献2)の方法では、ゼオライト単独のため放射性セシウムの吸着能力が不十分で、放射性セシウムを除去できない問題があった。
本発明は、前記の問題を解決して、水に溶解または藻や土壌に固着している放射性セシウムを含む汚染水から放射性セシウムを汚泥と共に分離し、水を浄化することを目的とする。
故に、第1の方法は、放射性セシウムを含む汚染水を浄化する方法において、前記放射性セシウムを汚染水にフェロシアン化金属化合物をゼオライトに印加した吸着材を添加し放射性セシウム吸着処理し、次に凝集沈殿剤を添加して汚泥及び吸着材を凝集沈澱処理し、前記汚染水から放射性セシウムを汚泥と共に分離することを特徴とする水の浄化方法である。
また、第2の方法は、前記凝集沈殿剤が無機系凝集剤であることを特徴とする請求項1の水の浄化方法である。
更にまた、第3の方法は、前記凝集剤が硫酸カルシウムを主成分とする凝集沈殿剤であることを特徴とする請求項2の水の浄化方法である。
本発明の吸着材であるフェロシアン化金属化合物を印加したゼオライトは、本願の発明者が既に特願2011−290614で出願したもので、ゼオライト担体からフェロシアン化金属化合物の脱落がなく放射性セシウムの吸着性能が極めて高い。フェロシアン化金属化合物の金属は、遷移金属の銅、コバルト、ニッケル、亜鉛、鉄あるいはこれらの複合種が挙げられる。本発明の吸着材の平均粒径は水中での沈殿分離性と吸着表面積の増大による吸着性能向上から40〜100μmが好ましい。
本発明に用いられる凝集沈殿材としては汚泥表面電荷の中和力の高く、また放射線への耐久性の観点から無機系凝集沈殿剤が好ましい。汎用性があり金属腐食の恐れがなく、また環境への負荷の少ない硫酸カルシウムを主成分とする凝集沈殿剤がより好ましい。凝集助剤として、凝集促進やPH調整のため例えば硫酸アルミニウム、活性ケイ素、炭酸ナトリウム、炭酸カルシウム、消石灰などが添加される。
また、本発明において前述の吸着材添加後、吸着材の吸着力を更に高めるために通常の羽根付モーターによる攪拌と併用して超振動攪拌機を使用することが好ましい。
凝集剤添加後は、フロックを出来るだけ大きくするために羽根付モーターは出来るだけゆっくり回転する必要がある。このときより均一に攪拌するため低周波振動による超振動攪拌機を併用するのが好ましい。
本発明の吸着材は粒径が比較的大きいので、凝集沈澱処理では、本発明の吸着材が沈殿の核の一部となって容易に沈殿分離させることが出来る。
また、吸着材が凝集沈澱処理後の沈殿物に残るために、沈殿物から溶質した放射性セシウムをキャッチして沈殿物からの流出を防ぐことができる。
本発明の汚染水の浄化処理フローを示したものである。
以下に実施例を挙げて本発明を詳しく説明するが、本発明はこの実施例に限定されるものではない。
放射性セシウムの降灰により放射能汚染を受けた水泳用25m用の汚染水を図1の汚染水の浄化処理フローにしたがって処理した。
放射性セシウムの降灰により放射能汚染を受けた水泳用25m用で、プールの水量約500トンのプール底から15cm以上の約470トンの水には放射性セシウムをGM管式測定器で放射性セシウムを測定した結果30Bq/kg、水のPH=7.2であり排水基準以下だったので、水底の汚泥を掻き乱さないように上澄み水を排出した。
前記プールの残り底から15cm以下の水と汚泥の混合物合計30トン(放射性セシウム:14400Bq/kg)をポンプでタンクに吸い上げた。これに平均粒径52μmのフェロシアン化胴を印加したゼオライト15kgを添加して攪拌用羽付モーターを用いて回転数250RPMで強制攪拌した。また、低周波振動による超振動攪拌機(日本テクノ株式会社製)を併用して攪拌した。30分後硫酸カルシウムを主成分とする無機系凝集沈殿剤ノーヴル シード(有限会社 道南汚泥リサイクルセンター製)60kgを添加し、攪拌用モーターの回転数70RPMに低下させて緩速攪拌した。処理後の上澄み水(処理水)の放射性セシウムの測定結果0Bq/kg、また処理水のPH=7.2であり、排水基準である放射性セシウムー134:60Bq/kg以下、放射性セシウムー137:90Bq/kg以下、処理水のPH=5.8〜8.6の条件を満足し放流可能となった。
本発明は、放射能物質より汚染された水から、水に溶解または藻や土壌に固着している放射性セシウムを汚泥と共に分離し水を浄化する方法を提供するものである。

Claims (3)

  1. 放射性セシウムを含む汚染水を浄化する方法において、前記放射性セシウムを含む汚染水にフェロシアン化金属化合物をゼオライトに印加した吸着材を添加して放射性セシウム吸着処理し、次に凝集沈殿剤を添加して汚泥及び吸着材を凝集沈澱処理し、前期汚染水から放射性セシウムを汚泥と共に分離することを特徴とする水の浄化方法。
  2. 前記凝集沈殿剤が無機系凝集剤であることを特徴とする請求項1の水の浄化方法。
  3. 前記凝集剤が硫酸カルシウムを主成分とする凝集沈殿剤であることを特徴とする請求項2の水の浄化方法。
JP2012159020A 2012-06-29 2012-06-29 放射性セシウムを含む水の浄化方法 Pending JP2014010144A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012159020A JP2014010144A (ja) 2012-06-29 2012-06-29 放射性セシウムを含む水の浄化方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012159020A JP2014010144A (ja) 2012-06-29 2012-06-29 放射性セシウムを含む水の浄化方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2014010144A true JP2014010144A (ja) 2014-01-20

Family

ID=50106952

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012159020A Pending JP2014010144A (ja) 2012-06-29 2012-06-29 放射性セシウムを含む水の浄化方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2014010144A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016061784A (ja) * 2014-09-16 2016-04-25 コリア アトミック エナジー リサーチ インスティテュートKorea Atomic Energy Research Institute 原発の重大事故時に発生する放射性廃液の処理方法
JP7390327B2 (ja) 2021-03-19 2023-12-01 日本電子株式会社 三次元積層造形装置および三次元積層造形方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016061784A (ja) * 2014-09-16 2016-04-25 コリア アトミック エナジー リサーチ インスティテュートKorea Atomic Energy Research Institute 原発の重大事故時に発生する放射性廃液の処理方法
JP7390327B2 (ja) 2021-03-19 2023-12-01 日本電子株式会社 三次元積層造形装置および三次元積層造形方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5734807B2 (ja) 放射性セシウム及び放射性ストロンチウム含有物質の処理方法
JP5950562B2 (ja) 粉末処理剤を用いたセシウム含有土壌の減容化方法およびセシウム含有土壌の減容化処理システム
JP6210698B2 (ja) 吸着剤、有害物質で汚染された排水の浄化方法並びに有害物質で汚染された土壌の浄化方法
JP6009850B2 (ja) 放射性物質に汚染された汚染水の除染装置および除染方法
CN101306847B (zh) 自气浮法天然水体应急修复方法
JP5884114B2 (ja) 土壌攪拌装置
JP2005238207A (ja) 汚染土の浄化工法
WO2013041633A1 (fr) Procédé de traitement d'un effluent aqueux en vue d'en abattre la teneur en métaux lourds et/ou en substances radioactives dissous.
JP5911716B2 (ja) 汚染土壌対策用の処理剤と処理方法
JP2009136812A (ja) 有害物質を含む焼却灰や土壌等の再生浄化処理方法
JP6083591B2 (ja) 放射性セシウム汚染土壌の分級・洗浄効果を向上させる除染方法
EP2750137A1 (en) Method for removing cesium ions from water and device for removing cesium ions from water
JP6173396B2 (ja) 原発の重大事故時に発生する放射性廃液の処理方法及び処理装置
JP2013242291A (ja) 放射性セシウムを含有する排水から放射性セシウムを除去する方法
JP2014010144A (ja) 放射性セシウムを含む水の浄化方法
JP2006255515A (ja) 重金属汚染土壌の浄化方法
Agrawal et al. Heavy metal contamination in groundwater sources
JP5924572B2 (ja) 放射能汚染土壌の除染方法
JP6444701B2 (ja) ヒ素を含む泥水の浄化方法及び浄化装置
CN110302744A (zh) 一种冶金废水用磁性纳米吸附剂及其制备方法
JP6381102B2 (ja) 汚染土壌の浄化方法
KR101473314B1 (ko) 토양 내 중금속 정화 방법 및 이를 이용하여 얻어진 자성분리입자를 이용한 수질정화방법
JP2010075805A (ja) 水質浄化材料およびそれを用いた水質浄化方法
JP6347766B2 (ja) 放射性セシウム除去用コンクリート製品の製造方法、及び放射性セシウムの除去方法
JP6250411B2 (ja) 放射性物質を含む底質の処理方法及び処理装置