JP2014010080A - 原子力プラントおよび静的格納容器冷却系 - Google Patents

原子力プラントおよび静的格納容器冷却系 Download PDF

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    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

Abstract

【課題】全交流電源喪失のような過渡事象発生時であっても、原子炉格納容器を安全に冷却できる。
【解決手段】実施形態による原子力プラントは、ドライウェル4とウェットウェル5とLOCAベント管8と真空破壊弁9とを有する原子炉格納容器3と、冷却水プール13と、入口プレナム17と出口プレナム18と伝熱管19とを有する熱交換器16と、ドライウェル4から入口プレナム17にガスを導入するガス供給配管20と、出口プレナム18から原子炉格納容器3に熱交換器16内の凝縮水を導く凝縮水戻り配管21と、ガスベント管22とを備える。ガスベント管22は、ウェットウェル5に接続されず出口プレナム18とウェットウェル5の外部とを連結し熱交換器16内部の非凝縮性ガスをウェットウェル5の外部に放出する。
【選択図】図1

Description

本発明は、原子力プラントおよび静的格納容器冷却系に関する。
従来の原子力プラントの静的格納容器冷却系について図5から図8によりその概要を説明する。
図5は、従来の静的格納容器冷却系の構成の例を示す立断面図である。図5において、炉心1は原子炉圧力容器2の内部に収納されている。原子炉圧力容器2は、原子炉格納容器3内に収納されている。
原子炉格納容器3の内部は、原子炉圧力容器2を収納するドライウェル4と、ウェットウェル5とに区分けされており、ドライウェル4とウェットウェル5とは原子炉格納容器3の一部を構成する。ウェットウェル5は内部に圧力抑制プール6を形成している。圧力抑制プール6の上方にはウェットウェル気相部7が形成されている。
原子炉格納容器3の雰囲気は、沸騰型軽水炉の場合には、窒素により置換され酸素濃度を低く制限されている。また、沸騰水型軽水炉の場合には、原子炉格納容器3は原子炉建屋100の内部に収納されている。
さらに、図5には表示していないが、原子炉格納容器3の外部に燃料プール35および機器プール38が設けられている(図4参照)。燃料プール35は使用済み燃料を保管するためのプールである。機器プール38は燃料交換時に炉内構造物(ドライヤーおよび気水分離器)を一時的に保管するためのプールである。
原子炉格納容器3は、一般にその材質により、鋼製原子炉格納容器、鉄筋コンクリート製原子炉格納容器(RCCV)、プレストレスコンクリート製原子炉格納容器(PCCV)、スチール・コンクリート複合構造(SC造)原子炉格納容器(SCCV)など様々のものがある。RCCVとPCCVの場合には内面に鋼製ライナーが張られている。図5ではRCCVの例を示している。
原子炉圧力容器2からは主蒸気配管71がドライウェル4の外部に延びている。主蒸気配管71には、逃がし安全弁(Safety Relief Valve、「SRV」)72が設けられており、逃がし安全弁72が動作したときに圧力抑制プール6内に原子炉圧力容器2の蒸気が放出されるように、逃がし配管73が圧力抑制プール6内に水没するように設けられている。
ドライウェル4と圧力抑制プール6はLOCAベント管8により連結されている。LOCAベント管8はたとえば10本など複数個設置されるが図5では2本のみを表示している。LOCAベント管8は原子炉格納容器3の一部を構成する。
ウェットウェル気相部7内のガスをドライウェル4内に還流する目的で、真空破壊弁9が設けられている。真空破壊弁9はたとえば8個など複数個設置されるが図5では1個のみを表示している。
真空破壊弁9は、ウェットウェル5の壁面に設ける方法、ウェットウェル5の天井に設ける方法、LOCAベント管8に設ける方法がある。真空破壊弁9は、ウェットウェル5内の圧力がドライウェル4内の圧力よりも高くなり、その差圧が設定圧力を超えると作動して開く。真空破壊弁9の設定圧は、たとえば約2psi(約13.79kPa)である。真空破壊弁9は、原子炉格納容器3の一部を構成する。
ドライウェル4の上部には、燃料交換時に取り外しが可能な鋼製の原子炉格納容器上蓋10が設けられている。原子炉格納容器上蓋10は、原子炉格納容器3の一部を構成する。最近では、原子炉格納容器上蓋10の上部には、水を貯えて、通常運転時の遮蔽として使用する水遮蔽11が設けられているタイプのものがある。
原子炉格納容器3の外部に、静的格納容器冷却系12の冷却水プール13が設けられ、内部に冷却水14が蓄えられている。図5では冷却水プール13はタンク型の例を示しているがプール型のものもある。プール型の場合も上部は上蓋で覆われている。図5では、冷却水プール13等は原子炉建屋100の内部に設置されている例を示しているが、隣接する補助建屋等の内部に設置される場合もある。
冷却水プール13の水面の上方の気相部から、環境に蒸気を放出する排気口15が設けられている。排気口15の出口には虫よけのスクリーンが設けられることがある。冷却水プール13の位置は、一般に原子炉格納容器3の上部に設けられているが、原子炉格納容器3の横に設けることもできる。
冷却水プール13の内部には、冷却水14に少なくとも一部が水没するように、熱交換器16が設置されている。
熱交換器16は複数個設置される場合が多いが、図5では1基のみを表示してある。熱交換器16は入口プレナム17、出口プレナム18および伝熱管19を有する(図6参照)。
図5では、伝熱管19のみが冷却水プール13の内部に設置され、入口プレナム17と出口プレナム18は冷却水プール13の外部に突出している例を示しているが、この例には限定されない。たとえば、熱交換器16全体が、入口プレナム17と出口プレナム18を含めて冷却水プール13の内部に設置される例もある。
入口プレナム17には、ドライウェル4内のガスを供給するガス供給配管20が接続されている。ガス供給配管20の一端はドライウェル4に接続されている。
出口プレナム18には凝縮水戻り配管21とガスベント管22が接続されている。凝縮水戻り配管21の一端は原子炉格納容器3の内部に接続されている。図5では一例としてLOCAベント管8の内部に導かれているが、この例には限定されない。ドライウェル4の内部に導く例や圧力抑制プール6に導く例もある。
ガスベント管22は、その一端がウェットウェル5の内部に導かれ、圧力抑制プール6内に水没するように設置されている。ガスベント管22の圧力抑制プール6内の水没水深は、LOCAベント管8の圧力抑制プール6内の開口部の最上端の水没水深よりも浅くなるように設置される。
図6は、従来の静的格納容器冷却系の熱交換器の例を示す立断面図である。図6により、従来の静的格納容器冷却系12の熱交換器16の構造について横型熱交換器の例で説明する。
図6において、出口プレナム18は、入口プレナム17の下方に設けられている。多数のU字型の伝熱管19が管板23に接続し、伝熱管19の直管部が水平に設置されている。図6では簡略化して2本のみを表示している。伝熱管19の外部には冷却水14(図5参照)が満たされている。伝熱管19の入り口は、入口プレナム17に開口している。また、伝熱管19の出口は出口プレナム18に開口している。
入口プレナム17にはガス供給配管20が接続し、ドライウェル4内の窒素、水素、水蒸気等の混合ガスを入口プレナム17に供給する。この混合ガスは伝熱管19内に導かれ、水蒸気は凝縮して凝縮水となり、伝熱管19の出口から出口プレナム18内に流出し、出口プレナム18内の下部に溜まる。
出口プレナム18の下部には、凝縮水戻り配管21が接続されていて、出口プレナム18内の凝縮水を、重力により原子炉格納容器3の内部に還流する。また、出口プレナム18の上部には、ガスベント管22が接続されている。伝熱管19内で凝縮しない窒素、水素等の非凝縮性ガスは、伝熱管19から排出され出口プレナム18の上部に溜まる。
ガスベント管22の先端は、圧力抑制プール6に導かれていて、出口プレナム18内の非凝縮性ガスは、ガスベント管22を通り圧力抑制プール6内のプール水を押し下げてプール水中にベントされた後、ウェットウェル気相部7に移行する。
なお、伝熱管19の形状はU字型に限定されない。鉛直方向に直管部のある伝熱管19を、縦型に設置する構造のものもある。入口プレナム17は、必ず出口プレナム18よりも上に位置する。これにより伝熱管19内で凝縮した凝縮水を重力により出口プレナム18に導く。横型の利点は耐震性と冷却水14の有効活用ができることである。一方、縦型の利点は凝縮水の排出性が良いことである。
次に、このように構成された従来の静的格納容器冷却系12の機能について説明する。
ドライウェル4内で配管が破断する冷却材喪失事故(LOCA)が発生すると、原子炉圧力容器2から水蒸気が発生してドライウェル4内の圧力が急上昇し、ドライウェル4内のガス(主に窒素と水蒸気)が、静的格納容器冷却系12のガス供給配管20を通り熱交換器16に供給される。
熱交換器16の出口プレナム18内に溜まった非凝縮性ガスは、ガスベント管22を通り圧力抑制プール6内に排出される。この非凝縮性ガスの排出は、ドライウェル4とウェットウェル5との圧力差によって行なわれる。
LOCA時には、ドライウェル4内の圧力はウェットウェル5内の圧力よりも高いため、非凝縮性ガスの排出は円滑に行なわれる。その結果、しばらくするとドライウェル4内のガスはほとんど水蒸気だけになる。この状態になると、熱交換器16はドライウェル4内の水蒸気を効率良く凝縮し、凝縮水を原子炉格納容器3内に還流することができる。
なお、LOCA発生直後は、冷却材から大量の蒸気が発生し、ドライウェル4内のガスのウェットウェル5への急激なベントは、主にLOCAベント管8を通り行なわれる。
水蒸気は圧力抑制プール6内で凝縮し、非凝縮性の窒素は圧力抑制プール6内では凝縮せずにウェットウェル気相部7に移行する。このLOCAベント管8からの急激なベントにより、ドライウェル4内の窒素はたとえばLOCA後1分程度でほとんどウェットウェル5に移行してしまう。
その後はベント流量が少なくなり、ガスベント管22の圧力抑制プール6内の水没水深は、LOCAベント管8の水没水深よりも浅く設定されているので、ドライウェル4内のガスはLOCA後しばらくするとガスベント管22を経由してウェットウェル5にベントされるようになる。
このように、ベント流量が静定し、炉心燃料の崩壊熱に応じて発生する水蒸気はLOCAの破断口からドライウェル4に放出され、LOCAベント管8ではなくガス供給配管20から熱交換器16に導かれて冷却される設計になっている。
その結果、炉心燃料の崩壊熱は、外部の冷却水14に伝熱されるので、圧力抑制プール6の水が高温化して原子炉格納容器3の圧力が高くなることを防止することができる。静的格納容器冷却系12は、このように外部動力を一切使用せずに、原子炉格納容器3を静的に冷却できるように設計されている。
次に、既設炉で検討されている全交流電源喪失(Station Blackout、以下「SBO」ともいう。)等の過渡事象が発生した場合の安全強化策について図7により説明する。図7は、従来の原子力プラントの安全強化策の例を示す模式的立断面図である。
全交流電源喪失(SBO)等の過渡事象発生時には、外部電源41も非常用ディーゼル発電機42からの電源も供給不能となるので、非常用ディーゼル発電機42からの電源を必要とする動的な非常用炉心冷却系は全て運転不能に陥る。
一部の既設炉では、全交流電源喪失が発生した場合でも、高圧炉心スプレー系(High Pressure Core Spray System、「HPCS」)の高圧炉心スプレー系ポンプ46により、圧力抑制プール6等を水源として、炉心1への注水を行なうことができるように安全強化策が検討されている。たとえば、高台43に設置した追加のガスタービン発電機44による電源の多様化や、エアフィンクーラー等による空冷冷却系45による高圧炉心スプレー系ポンプ46の冷却の多様化などである。
この多様化した高圧炉心スプレー系を、以下の説明では、多様化高圧炉心スプレー系(Diverse HPCS、「DHPCS」)47と呼ぶ。この多様化高圧炉心スプレー系(DHPCS)47には炉心1への注水機能はあるが、炉心燃料から発生する崩壊熱を原子炉格納容器3の外部に逃がす機能はない。
次に、従来のフィルターベントシステムについて、図8により説明する。フィルターベントシステム50は、チェルノビル原子力発電所の事故の後、欧州の原子力プラントで採用されている。
図8は、従来のフィルターベントシステムの設計例を示す立断面図である。フィルターベントシステム50は、除染水52を蓄えたフィルターベント容器51と、原子炉格納容器3内のガスを除染水52に導く入り口配管53と、フィルターベント容器51の気相部のガスを環境に放出する出口配管54とを有する。
フィルターベント容器51等の設置場所は建屋内に限定されない。フィルターベント容器51等は、既設炉に後から設置される場合は、原子炉建屋の外部に設置されることが多い。一方、建設当初から設置する場合は原子炉建屋等の内部に設置されることもある。
除染水52の内部にベンチュリースクラッバー55を設置し、入り口配管53から導かれるガスをベンチュリースクラッバー55に通すタイプのものがあるが、ベンチュリースクラッバー55は必須ではない。また、フィルターベント容器51の気相部に金属ファイバーフィルター56を設置するタイプのものがあるが、金属ファイバーフィルター56は必須ではない。
図8では、ベンチュリースクラッバー55と金属ファイバーフィルター56の両方を設けた場合について示している。入り口配管53には、一例として、隔離弁57a、57bが直列に、また、これらと並列にラプチャーディスク58が、また、ラプチャーディスク58の前後に常時開の隔離弁59a、59bが設置されている。
また、出口配管54には出口弁60が設置されている。従来のフィルターベントシステムでは、入り口配管53は、原子炉格納容器3内のガスを取入れるため、一端が原子炉格納容器3に直接接続されている。
入り口配管53は図8では1本で表示しているが、2本に分岐し、片方は、不活性ガス系の不活性ガス系出口配管27のドライウェル4の貫通口28(図1参照)に接続し、もう片方は、不活性ガス系の不活性ガス系出口配管27aのウェットウェル5の貫通口34(図3参照)に接続される例が一般的である。隔離弁57a、57b、ラプチャーディスク58、隔離弁59a、59bは分岐した配管にそれぞれ設置されている。
ここで、不活性ガス系は、原子炉格納容器3内の雰囲気を窒素で置換し、あるいは、空気雰囲気に戻すために一般的に設置されている。不活性ガス系には、一般に、原子炉格納容器3にガスを入れる入口配管と原子炉格納容器3内のガスを外部に排出する出口配管とがある。
不活性ガス系は、不活性ガス系出口配管27が原子炉格納容器3の貫通口28に接続し、不活性ガス系出口配管27上に第1隔離弁29が設けられている。不活性ガス系出口配管27の他端はフィルターベント容器51の入口配管53に接続している。
また、不活性ガス系出口配管27と分岐した不活性ガス系出口配管27aがウェットウェル5の貫通口34に接続し、不活性ガス系出口配管27a上に第1隔離弁29aが設けられている。(図3参照)
また、事故時に圧力抑制プール6のプール水を汲み上げて、これをドライウェル4内にスプレー水として散布して原子炉格納容器3の内部を除熱し、また放射性物質を除染する目的で一般に原子炉格納容器スプレー系が設けられている。原子炉格納容器スプレー系のスプレー管は上部と下部の二段に分けて設置される例が多い。その場合、下段のものを下部ドライウェルスプレー管、上段のものを上部ドライウェルスプレー管と呼ぶ。
特開平08−184897号公報
発生した事象がLOCAではなく、全交流電源喪失等の過渡事象の場合には、原子炉圧力容器2への注水は、多様化高圧炉心スプレー系47で圧力抑制プール水を使用して行なうことができる。しかし、この多様化高圧炉心スプレー系47には、炉心1で発生する崩壊熱を原子炉格納容器3の外部に逃がす機能はない。
炉心燃料の崩壊熱により原子炉圧力容器2内で発生した蒸気は、逃がし安全弁72を通り、逃がし配管73を経由して圧力抑制プール6に移行し凝縮するため、炉心燃料の崩壊熱は、徐々に圧力抑制プール6のプール水に移行する。このため、圧力抑制プール6のプール水の温度が高くなる。
圧力抑制プール6のプール水温が高くなると、ウェットウェル気相部7に飽和蒸気が発生し、ウェットウェル気相部7の圧力がドライウェル4内の圧力よりも高くなる。
そのためウェットウェル気相部7内のガス(主に水蒸気と窒素)が真空破壊弁9を通りドライウェル4に移行する。これによりドライウェル4内の圧力も高くなり、ドライウェル4内のガス(主に窒素と水蒸気)が、ガス供給配管20から熱交換器16に導かれる。そのため窒素等の非凝縮性ガスが伝熱管19内と出口プレナム18内に滞留してしまう。
しかし、圧力抑制プール6のプール水が高温化する過渡事象の場合には、ウェットウェル5の圧力がドライウェル4の圧力よりも高いため、熱交換器16内に滞留した非凝縮性ガスを、ドライウェル4とウェットウェル5の差圧によってウェットウェル5に排出することができない。
このため、全交流電源喪失のような過渡事象発生時には、従来の静的格納容器冷却系12は原子炉格納容器3の冷却を行なうことができない。この状態がしばらく続くと原子炉格納容器3は過圧破損を発生する可能性がある。
その際の急激な圧力減少により圧力抑制プール6のプール水が減圧沸騰すると、多様化高圧炉心スプレー系47のポンプは停止してしまう。あるいは、圧力抑制プール6自体が過圧破損し水が流出することによっても、多様化高圧炉心スプレー系47のポンプは停止してしまう。
その結果、炉心損傷が発生するおそれがある。静的格納容器冷却系12は、外部動力電源を必要とせず、全交流電源喪失の時にこそその安全機能が期待されるにもかかわらず、安全機能を果たすことができない可能性がある。
このため、原子炉圧力容器2に減圧弁(DPV)を設置して、過渡事象発生時にも強制的に蒸気相破断LOCAを発生させるようにしたESBWRのようなプラントがあるが、これは過渡事象をわざわざLOCAに拡大させる装置であるので望ましい選択ではない。
従って、このような減圧弁に頼ることなく、全交流電源喪失のような過渡事象発生時であっても、原子炉格納容器3を安全に冷却できる静的格納容器冷却系12を提供することが重要な課題である。
また、フィルターベントシステム50を作動させた場合は、原子炉格納容器3内のガスはフィルターベント容器51に排出されるので、静的格納容器冷却系12のガス供給配管20は、原子炉格納容器3内のガスを熱交換器16に供給できなくなってしまう。
そのため、凝縮水を原子炉格納容器3内に還流することができず、外部水源から原子炉格納容器3内に注水を継続する必要がある。たとえば巨大な津波によって残留熱除去系が回復不可能な状態になった場合は、長期間にわたって外部水源からの注水を継続する必要がある。
従って、フィルターベントシステム50を作動させた場合であっても、外部水源からの注水を不要にするため、静的格納容器冷却系12による原子炉格納容器3の冷却を可能にすることが重要な課題である。
そこで、本発明の実施形態は、全交流電源喪失のような過渡事象発生時であっても、原子炉格納容器を安全に冷却できることを目的とする。
上述の目的を達成するため、本発明による原子力プラントは、炉心と、前記炉心を収容する原子炉圧力容器と、前記原子炉圧力容器を収納するドライウェルと、前記ドライウェルとLOCAベント管を介して連結された圧力抑制プールを下部に収納し上部にウェットウェル気相部を有するウェットウェルと、前記ウェットウェル気相部内のガスを前記ドライウェルに環流する真空破壊弁と、前記ドライウェルと前記LOCAベント管と前記ウェットウェルと前記真空破壊弁とを有する原子炉格納容器と、前記原子炉格納容器の外部に設置されて冷却水を貯留する冷却水プールと、入口プレナムと出口プレナムと伝熱管とを有し少なくとも一部が冷却水に水没した熱交換器と、一端が前記熱交換器の前記入口プレナムに接続されもう一端が前記ドライウェルに接続されて前記ドライウェル内のガスを前記熱交換器に導くガス供給配管と、一端が前記熱交換器の前記出口プレナムに接続されもう一端が前記原子炉格納容器に接続されて前記熱交換器内の凝縮水を前記原子炉格納容器に導く凝縮水戻り配管と、一端が前記熱交換器の前記出口プレナムに接続しもう一端が前記ウェットウェルの外部に接続し前記熱交換器内の非凝縮性ガスを前記ウェットウェルの外部に放出するガスベント配管と、を備え、前記ガスベント配管は前記ウェットウェルに接続していないことを特徴とする。
また、本発明による静的格納容器冷却系は、炉心を収容する原子炉圧力容器と、前記原子炉圧力容器を収納するドライウェルと、前記ドライウェルとLOCAベント管を介して連結された圧力抑制プールを下部に収納し上部にウェットウェル気相部を有するウェットウェルと、前記ウェットウェル気相部内のガスを前記ドライウェルに環流する真空破壊弁と、前記ドライウェルと前記LOCAベント管と前記ウェットウェルと前記真空破壊弁とを有する原子炉格納容器と、前記原子炉格納容器の外部に設置されて冷却水を貯留する冷却水プールと、入口プレナムと出口プレナムと伝熱管とを有して少なくとも一部が冷却水に水没した熱交換器と、一端が前記熱交換器の前記入口プレナムに接続されもう一端が前記ドライウェルに接続されて前記ドライウェル内のガスを前記熱交換器に導くガス供給配管と、一端が前記熱交換器の前記出口プレナムに接続されもう一端が前記原子炉格納容器に接続されて前記熱交換器内の凝縮水を前記原子炉格納容器に導く凝縮水戻り配管と、一端が前記熱交換器の前記出口プレナムに接続しもう一端が前記ウェットウェルの外部に接続し前記熱交換器内の非凝縮性ガスを前記ウェットウェルの外部に放出するガスベント配管と、を備え、前記ガスベント配管は前記ウェットウェルに接続していなく、事故及び過渡事象時に前記炉心から放出される崩壊熱を前記原子炉格納容器の外部の環境に放出するように構成されたことを特徴とする。
本発明の実施形態によれば、全交流電源喪失のような過渡事象発生時であっても、原子炉格納容器を安全に冷却することができる。
本発明の第1の実施形態に係わる原子力プラントの原子炉格納容器まわりの構成を示す立断面図である。 本発明の第2の実施形態に係わる原子力プラントの原子炉格納容器まわりの構成を示す立断面図である。 本発明の第3の実施形態に係わる原子力プラントの原子炉格納容器まわりの構成を示す立断面図である。 本発明の第4の実施形態に係わる原子力プラントの原子炉格納容器まわりの構成を示す立断面図である。 従来の静的格納容器冷却系の構成の例を示す立断面図である。 従来の静的格納容器冷却系の熱交換器の例を示す立断面図である。 従来の原子力プラントの安全強化策の例を示す模式的立断面図である。 従来のフィルターベントシステムの設計例を示す立断面図である。
以下、図1〜図4を参照して本発明の実施形態に係る原子力プラントおよび静的格納容器冷却系について説明する。ここで、前述の従来技術と同一または類似の部分について、また下記の実施形態どうしで同一または類似の部分については、共通の符号を付して、重複説明は省略し要部のみを説明する。
[第1の実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態に係わる原子力プラントの原子炉格納容器まわりの構成を示す立断面図である。図1に示す実施形態は、MarkI改良型と呼ばれる原子炉格納容器を使用しているが、原子炉格納容器の型式はMarkI改良型に限定されない。圧力抑制プールによる圧力抑制機能を持つ全ての圧力抑制型の原子炉格納容器に普遍的に適用される。
因みに、MarkI改良型原子炉格納容器の特徴は、ドライウェル4がタンク型であること、ウェットウェル5が円環状であること、ドライウェル4とウェットウェル5は一体型ではなく、両者の間はベント管8cで連結されていること、真空破壊弁9がベント管8cの先端に設置されていることなどである。
しかし、圧力抑制型の原子炉格納容器としての基本的特性は、他の圧力抑制型原子炉格納容器と同一である。なお、MarkI改良型の特徴として、ベント管8cにリングヘッダー8aが接続されていて、リングヘッダー8aから一対になったダウンカマー8bが圧力抑制プール6の中に延びている。MarkI改良型の場合LOCAベント管8はベント管8c、リングヘッダー8aおよびダウンカマー8bとを有する。
図1に示すように、炉心1を内包する原子炉圧力容器2が原子炉格納容器3内に設けられており、原子炉格納容器3の外側には冷却水プール13が設けられている。
冷却水プール13はプール型とタンク型のいずれでも良い。図1ではプール型のものを表示している。プール型の場合は上部を上蓋で覆う。また、図1には示していないが冷却水プール13の上部の気相部分には環境へ蒸気を放出する排気口が設けられている。(図4を参照)
原子炉格納容器3内の雰囲気の窒素への置換等を行うための不活性ガス系が設けられており、この不活性ガス系の不活性ガス系出口配管27が原子炉格納容器3に接続されている。不活性ガス系出口配管27上には第1隔離弁29が設けられている。
また、事故時に原子炉格納容器3の内部を除熱し、また放射性物質を除染するための原子炉格納容器スプレー系が設けられており、原子炉格納容器スプレー系の下部ドライウェルスプレー管30が原子炉格納容器3に接続されている。下部ドライウェルスプレー管30上には第1隔離弁31が設けられている。
冷却水プール13内には熱交換器16が設置されている。熱交換器16の入口プレナム17にはガス供給配管20が接続されている。本実施形態では、ガス供給配管20の他端は不活性ガス系出口配管27の第1隔離弁29と原子炉格納容器3の貫通口28との間の部分から分岐している。但し、ガス供給配管20のドライウェル4との接続個所はこれに限定されず、他の貫通口に接続する配管から分岐させても良いし、また、独自の貫通口を設けても良い。独自の貫通口を設ける場合は、たとえば、原子炉格納容器上蓋10に設ける。
また、熱交換器16の出口プレナム18の下部と、格納容器スプレー系の下部ドライウェルスプレー管30の第1隔離弁31より原子炉格納容器側との間に、凝縮水戻り配管21が接続されている。
但し、この場合の凝縮水戻り配管21の原子炉格納容器側との接続個所は一例であって、出口プレナム18より下方の原子炉格納容器3の任意の個所に接続しても良い。たとえば、既に存在する原子炉格納容器3の貫通口に接続される配管に分岐させて接続しても良い。
また、専用の貫通口を設けて接続しても良い。但し、重力で凝縮水を戻すので、出口プレナム18より下方であることが必要である。
熱交換器16の出口プレナム18の上部にはガスベント管22が接続されウェットウェル5の外部に導かれている。ガスベント管22の先端はウェットウェル5には接続されず、ウェットウェル5の外部のドライウェル4を除く任意の個所に導かれる。その一例としては、図1に示すように排気塔25内に至るように布設されている。
ガスベント管22には、ベント弁24が設けられている。ベント弁24は、図では1個のみ表示しているが、直列に2弁設置するなど複数個を設置しても良い。また、ガスベント管22を排気塔25に導く場合には、図1に示すように、排気塔25までの配管に出口弁26を設けても良い。
また、ウェットウェル5の圧力抑制プール6から、取水して原子炉圧力容器2内に冷却水を注水する多様化高圧炉心スプレー系47が設けられており、多様化高圧炉心スプレー系47はDHPCSポンプ入口弁47a、高圧炉心スプレー系ポンプ46およびDHPCSポンプ出口弁47bを有する。
但し、多様化高圧炉心スプレー系47は一例であって、SBO時に炉心に注水が可能な任意の注水系が多様化高圧炉心スプレー系47に代えて使用可能である。例えば、専用の多様化した電源と専用の機器冷却系を保有するSBO時専用の注水系がある。
ガスベント管22にはベント弁24を設け、このベント弁24を通常時は閉鎖し、全交流電源喪失等の過渡事象発生時に開にする。
全交流電源喪失等の過渡事象発生時には、炉心燃料からの放射能放出はないので、ガスベント管22を排気塔25に導き放射能の拡散による希釈を行うことは必須ではない。設計基準事故である冷却材喪失事故が発生した場合には、動的な非常用炉心冷却系の作動が期待できるので静的格納容器冷却系12は必要ない。
一方、全交流電源喪失(SBO)が発生した場合には、非常用ディーゼル発電機からの電源を必要とする動的な非常用炉心冷却系は全て運転不能に陥る。この場合には、まず多様化高圧炉心スプレー系(DHPCS)47により、圧力抑制プール6を水源として炉心への注水を行なう。
この運転を続けると、炉心燃料の崩壊熱により原子炉圧力容器2内で発生した蒸気は、逃がし安全弁(SRV)を通り、圧力抑制プール6に移行し凝縮するため、炉心燃料の崩壊熱は徐々に圧力抑制プール6内のプール水に移行し、圧力抑制プール6内のプール水温が高くなる。
なお、逃がし安全弁は、図1では図示を省略しているが、図5に示す構成と同様であって、逃がし安全弁72に逃がし配管73が接続され、この逃がし配管73の先端が圧力抑制プール6内に浸漬している。
圧力抑制プール6内のプール水の温度が高くなると、ウェットウェル気相部7に飽和蒸気が発生し、ウェットウェル気相部7の圧力が高くなる。水温が100℃の場合の飽和蒸気圧は101kPaであるが、水温が150℃になると飽和蒸気圧は476kPaにも達する。
そのため真空破壊弁9が開き、ウェットウェル気相部7内のガス(主に水蒸気と窒素)が真空破壊弁9を通りドライウェル4に流入する。これによりドライウェル4内の圧力も高くなり、ドライウェル4内のガス(主に窒素と水蒸気)が、ガス供給配管20から熱交換器16に導かれる。
窒素等の非凝縮性ガスは、伝熱管19を通り出口プレナム18に移行するので、ガスベント管22上に設けたベント弁24を開にする。出口弁26を設置する場合はこれも開にする。ベント弁24は、交流電源を使用しないものにする。たとえば、直流電源作動弁、空気作動弁、手動作動弁がある。出口弁26を設置する場合も同じ設計にする。
原子炉格納容器3内の圧力は、蒸気の発生により環境の圧力よりも高いため、出口プレナム18内の非凝縮性ガスは、この圧力差により環境に排出される。この運転を続けると、数時間で原子炉格納容器3内の非凝縮性ガスはほぼ全量、原子炉格納容器3の外部に排出され、原子炉格納容器3内のガスはほぼ水蒸気だけで占められるようになる。
その後は、熱交換器16により原子炉格納容器3内の水蒸気が効率良く凝縮されて、凝縮水が凝縮水戻り配管21を通り、重力により原子炉格納容器3内に還流される。炉心燃料から放出される崩壊熱は、原子炉格納容器3内の水蒸気に移行し、熱交換器16で熱交換され、水蒸気から冷却水プール13の冷却水14に移行する。さらに冷却水14が蒸発して環境に放熱される。
このように構成された本実施形態では、全交流電源喪失等の過渡事象発生時にも、原子炉格納容器3の冷却を静的に行なうことができる。炉心燃料は、多様化高圧炉心スプレー系(DHPCS)47で冷却されているため、炉心燃料から放射性物質が漏洩することはなく原子炉格納容器3内のガスには放射能はない。
したがって、ガスベント管22から原子炉圧力容器2内の非凝縮性ガス(主に窒素)を外部環境に放出しても、環境が放射性物質によって汚染されることはない。原子炉格納容器3は、静的格納容器冷却系12によって冷却される。
これによって、想定外の全交流電源喪失が発生しても、原子炉を安全に停止し、原子力プラントの安全性を維持することが可能になる。プラントの主要部分の財産の保全も行なうことが可能になる。
炉心燃料、原子炉圧力容器2、原子炉格納容器3のいずれも損傷しないので、外部電源等の周辺部分の機器の故障が回復すると直ちに発電を再開できる。放射能の放散も防止可能となるので、周辺地域社会が原子力プラントの事故により大きな被害を蒙ることも防止できる。
本実施形態では、一例として、ガス供給配管20は、ドライウェル4の不活性ガス系(AC系)出口配管27の貫通口28と第1隔離弁29との間から分岐している。また、凝縮水戻り配管21はドライウェル4の下部ドライウェルスプレー管30の貫通口と第1隔離弁31との間から分岐している。そのため、静的格納容器冷却系12のために新たな原子炉格納容器の貫通口を設ける必要がない。
本実施形態によれば、巨大地震や大津波によって原子力プラントが長期の全交流電源喪失に陥った場合であっても、原子力プラントを安全に停止することができ、炉心燃料の損傷を防止し放射能の放散を完全に防止できる。
炉心燃料、原子炉圧力容器、原子炉格納容器などの主要設備の健全性が維持され、原子力プラントの財産の保全を図ることができる。新たな冷却プールや原子炉格納容器の貫通口を設ける必要がなく、既設の原子力プラントに適用することができる。減圧弁(DPV)のような設備を使用することなく、静的格納容器冷却系を機能させることができる。
[第2の実施形態]
図2は、本発明の第2の実施形態に係わる原子力プラントの原子炉格納容器まわりの構成を示す立断面図である。
本実施形態においては、ドライウェル4とウェットウェル5の外部に外部ウェル32を設ける。外部ウェル32内の雰囲気は窒素で置換する。ガスベント管22が、熱交換器16の出口プレナム18と外部ウェル32とに接続されている。
さらに、外部ウェル32内に内部に水を貯えた水封プール33を設け、ガスベント管22の先端を、この水封プール33に水没するように設置する。その他の構成は、第1の実施形態と同様である。
これにより、全交流電源喪失時に万一炉心燃料が損傷し放射性物質と水素が発生しても、環境への放出と水素の爆轟を防止することが可能になる。また、水封プール33には放射性物質の除染と外部ウェル32内の雰囲気が熱交換器16に逆流すること防止する機能がある。
[第3の実施形態]
図3は、本発明の第3の実施形態に係わる原子力プラントの原子炉格納容器まわりの構成を示す立断面図である。
本実施形態においては、放射性物質を除染する除染水52を内部に蓄えたフィルターベント容器51が原子炉格納容器3の外部に設けられている。また、出口プレナム18の上部から出たガスベント管22の一端がフィルターベント容器51の入り口配管53に接続されている。
フィルターベント容器51に接続する出口配管54が設けられており、出口配管54上には出口弁60が設けられている。但し、出口弁60は必須ではない。
その他の構成は、第1の実施形態と同様である。
これにより、熱交換器16内に蓄積する非凝縮性ガスをフィルターベント容器51内の除染水52に導き、熱交換器16内の非凝縮性ガスを除染した上で、フィルターベント容器51に設けられた出口配管54から環境に放出する。
出口配管54は排気塔25に導いても良い。出口配管54には出口弁60を設置してもよい。出口弁60は図では1個のみを表示しているが、直列に複数個設置しても良い。また、出口配管54にラプチャーディスクを設置してもよい。
本実施形態によれば、全交流電源喪失時に万一炉心燃料が損傷し放射性物質が発生しても、環境への放出を大幅に制限するこが可能になる。また、炉心燃料から発生する崩壊熱は、熱交換器16によって冷却水14に伝熱されるので、高温の水蒸気がフィルターベント容器51に流入することがない。そのため、フィルターベント容器51の除染水52が蒸発することを防止できる効果がある。
[第4の実施形態]
図4は、本発明の第4の実施形態に係わる原子力プラントの原子炉格納容器まわりの構成を示す立断面図である。原子炉格納容器3の外部に燃料プール35および機器プール38が設けられている。燃料プール35は使用済み燃料を保管するためのプールである。機器プール38は燃料交換時に炉内構造物(ドライヤーおよび気水分離器)を一時的に保管するためのプールである。
本実施形態においては、冷却水プール13は既設プラントの燃料プール35の一部を水密性の分離壁36で区画し、さらに気密性の上蓋37で覆い環境への排気口15を設けた構造とする。
排気口15は、上蓋37ではなく燃料プール35の側壁に接続してもよい。また、機器プール38との間に補給配管39を設け、あらかじめ機器プール38内に貯めておいた水を重力により冷却水プール13に補給する構成とする。補給配管39には隔離弁40を設置しても良い。
この隔離弁40は、現場で開けられるようにハンドル付きのものとするとともに、爆破弁や直流電動弁など交流電源を必要としないものにする。補給配管39は、たとえば原子炉格納容器3の周りを迂回するように設置される。
その他の構成は、第1の実施形態ないし第3の実施形態と同様である。
本実施形態によれば、静的格納容器冷却系12を既設炉に追加する場合に、新たに冷却水プール13を設置する必要がなくなる。また、分離壁36で区画することにより、燃料冷却用のプール水の枯渇を防止できる。上蓋37で覆い環境への排気口15を設けることにより、発生する水蒸気を原子炉建屋内に滞留させずに環境に放出できる。また、機器プール38から冷却水を補給することにより、さらに長い時間全交流電源喪失時に、原子炉格納容器3の冷却を継続することができる。
[その他の実施形態]
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。
また、各実施形態の特徴を組み合わせてもよい。
さらに、これらの実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。
これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1…炉心、2…原子炉圧力容器、3…原子炉格納容器、4…ドライウェル、5…ウェットウェル、6…圧力抑制プール、7…ウェットウェル気相部、8…LOCAベント管、8a…リングヘッダー、8b…ダウンカマー、8c…ベント管、9…真空破壊弁、10…原子炉格納容器上蓋、11…水遮蔽、12…静的格納容器冷却系、13…冷却水プール、14…冷却水、15…排気口、16…熱交換器、17…入口プレナム、18…出口プレナム、19…伝熱管、20…ガス供給配管、21…凝縮水戻り配管、22…ガスベント管(ガスベント配管)、23…管板、24…ベント弁、25…排気塔、26…出口弁、27、27a…不活性ガス系出口配管、28…貫通口、29、29a…第1隔離弁、30…下部ドライウェルスプレー管(格納容器スプレー系配管)、31…第1隔離弁、32…外部ウェル、33…水封プール、34…貫通口、35…燃料プール、36…分離壁、37…上蓋、38…機器プール、39…補給配管(連絡配管)、40…隔離弁(連絡弁)、41…外部電源、42…非常用ディーゼル発電機、43…高台、44…ガスタービン発電機、45…空冷冷却系、46…高圧炉心スプレー系ポンプ、47…多様化高圧炉心スプレー系、47a…DHPCSポンプ入口弁、47b…DHPCSポンプ出口弁、48,49…送電ケーブル、50…フィルターベントシステム、51…フィルターベント容器、52…除染水、53…入り口配管、54…出口配管、55…ベンチュリースクラッバー、56…金属ファイバーフィルター、57a、57b…隔離弁、58…ラプチャーディスク、59a、59b…隔離弁、60…出口弁、71…主蒸気配管、72…逃がし安全弁、73…逃がし配管、100…原子炉建屋

Claims (8)

  1. 炉心と、
    前記炉心を収容する原子炉圧力容器と、
    前記原子炉圧力容器を収納するドライウェルと、
    前記ドライウェルとLOCAベント管を介して連結された圧力抑制プールを下部に収納し上部にウェットウェル気相部を有するウェットウェルと、
    前記ウェットウェル気相部内のガスを前記ドライウェルに環流する真空破壊弁と、
    前記ドライウェルと前記LOCAベント管と前記ウェットウェルと前記真空破壊弁とを有する原子炉格納容器と、
    前記原子炉格納容器の外部に設置されて冷却水を貯留する冷却水プールと、
    入口プレナムと出口プレナムと伝熱管とを有し少なくとも一部が冷却水に水没した熱交換器と、
    一端が前記熱交換器の前記入口プレナムに接続されもう一端が前記ドライウェルに接続されて前記ドライウェル内のガスを前記熱交換器に導くガス供給配管と、
    一端が前記熱交換器の前記出口プレナムに接続されもう一端が前記原子炉格納容器に接続されて前記熱交換器内の凝縮水を前記原子炉格納容器に導く凝縮水戻り配管と、
    一端が前記熱交換器の前記出口プレナムに接続しもう一端が前記ウェットウェルの外部に接続し前記熱交換器内の非凝縮性ガスを前記ウェットウェルの外部に放出するガスベント配管と、
    を備え、
    前記ガスベント配管は前記ウェットウェルに接続していないことを特徴とする原子力プラント。
  2. 前記ドライウェルと前記ウェットウェルとの外部に設けられた外部ウェルと、
    前記外部ウェル内に設けられ内部に水を蓄えた水封プールと、
    一端が前記熱交換器の前記出口プレナムに接続しもう一端が前記水封プール内に水没して設置され前記熱交換器内の非凝縮性ガスを前記ウェットウェルの外部の前記外部ウェルに放出するガスベント配管と、
    をさらに備え、
    前記ガスベント管は前記ウェットウェルに接続していないことを特徴とする請求項1に記載の原子力プラント。
  3. 前記ドライウェルと前記ウェットウェルとの外部に設けられて放射性物質を除染する除染水を貯留するフィルターベント容器と、
    一端が前記フィルターベント容器内の前記除染水に導かれもう一端が前記フィルターベント容器の外部に導かれた入り口配管と、
    一端が前記熱交換器の前記出口プレナムに接続しもう一端が前記フィルターベント容器の前記入り口配管に接続し前記熱交換器内の非凝縮性ガスを前記ウェットウェルの外部の前記フィルターベント容器に放出するガスベント配管と、
    前記フィルターベント容器内のガスを環境に放出する出口配管と、
    をさらに備え、
    前記ガスベント配管は前記ウェットウェルに接続していないことを特徴とする請求項1に記載の原子力プラント。
  4. 前記原子炉格納容器の外部に設けられた燃料プールをさらに備え、
    前記冷却水プールは前記燃料プールの一部を分離壁で区画し上蓋で覆い環境への排気口を設けたことを特徴とする請求項1から3のいずれか一つに記載の原子力プラント。
  5. 前記原子炉格納容器の外部に設けられた機器プールと、
    前記機器プールと前記冷却プールとの間に設けられた補給配管と、
    をさらに備え、
    前記補給配管によって機器プール内の水を重力により冷却水プールに補給することを特徴とする請求項4に記載の原子力プラント。
  6. 前記ドライウェルに接続されて前記ドライウェル内の不活性ガスの排出を行う不活性ガス系出口配管と、前記不活性ガス系出口配管に設けられた第1隔離弁とをさらに備え、
    前記ガス供給配管の一端は前記ドライウェルの前記不活性ガス系出口配管の貫通口と前記第1隔離弁の間の配管に接続されていることを特徴とする請求項1から5のいずれか一つに記載の原子力プラント。
  7. 前記ドライウェルに接続された原子炉格納容器スプレー系配管と、前記原子炉格納容器スプレー系配管に設けられた第1隔離弁と、をさらに備え、
    前記凝縮水戻り配管は前記原子炉格納容器スプレー系配管の前記ドライウェルと前記第1隔離弁との間の配管に接続されていることを特徴とする請求項1から6のいずれか一つに記載の原子力プラント。
  8. 炉心を収容する原子炉圧力容器と、前記原子炉圧力容器を収納するドライウェルと、前記ドライウェルとLOCAベント管を介して連結された圧力抑制プールを下部に収納し上部にウェットウェル気相部を有するウェットウェルと、前記ウェットウェル気相部内のガスを前記ドライウェルに環流する真空破壊弁と、前記ドライウェルと前記LOCAベント管と前記ウェットウェルと前記真空破壊弁とを有する原子炉格納容器と、
    前記原子炉格納容器の外部に設置されて冷却水を貯留する冷却水プールと、
    入口プレナムと出口プレナムと伝熱管とを有して少なくとも一部が冷却水に水没した熱交換器と、
    一端が前記熱交換器の前記入口プレナムに接続されもう一端が前記ドライウェルに接続されて前記ドライウェル内のガスを前記熱交換器に導くガス供給配管と、
    一端が前記熱交換器の前記出口プレナムに接続されもう一端が前記原子炉格納容器に接続されて前記熱交換器内の凝縮水を前記原子炉格納容器に導く凝縮水戻り配管と、
    一端が前記熱交換器の前記出口プレナムに接続しもう一端が前記ウェットウェルの外部に接続し前記熱交換器内の非凝縮性ガスを前記ウェットウェルの外部に放出するガスベント配管と、
    を備え、
    前記ガスベント配管は前記ウェットウェルに接続していなく、
    事故及び過渡事象時に前記炉心から放出される崩壊熱を前記原子炉格納容器の外部の環境に放出するように構成されたことを特徴とする静的格納容器冷却系。
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