JP2014009965A - 配線欠陥検査装置、配線欠陥検査方法、及び半導体基板の製造方法 - Google Patents

配線欠陥検査装置、配線欠陥検査方法、及び半導体基板の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2014009965A
JP2014009965A JP2012144720A JP2012144720A JP2014009965A JP 2014009965 A JP2014009965 A JP 2014009965A JP 2012144720 A JP2012144720 A JP 2012144720A JP 2012144720 A JP2012144720 A JP 2012144720A JP 2014009965 A JP2014009965 A JP 2014009965A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
short
wiring
numbered
odd
circuit portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012144720A
Other languages
English (en)
Inventor
Shota Ueki
章太 植木
Takahiro Nakajima
隆宏 中島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP2012144720A priority Critical patent/JP2014009965A/ja
Publication of JP2014009965A publication Critical patent/JP2014009965A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Testing Or Measuring Of Semiconductors Or The Like (AREA)
  • Testing Of Short-Circuits, Discontinuities, Leakage, Or Incorrect Line Connections (AREA)
  • Testing Electric Properties And Detecting Electric Faults (AREA)
  • Investigating Or Analyzing Materials Using Thermal Means (AREA)
  • Investigating Materials By The Use Of Optical Means Adapted For Particular Applications (AREA)
  • Radiation Pyrometers (AREA)

Abstract

【課題】複数の短絡部を効率よく分類する。
【解決手段】配線欠陥検査装置100は、電圧の印加により発熱した短絡部の発熱状態に基づいて、短絡部を分類するときに、印加パターン毎の発熱の有無に基づいて短絡部の種類を特定するのに必要な印加パターンの数が、短絡部の種類の数よりも少なくなるように、印加パターンを決定する主制御部(印加パターン決定手段)7を備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、配線欠陥検査装置、配線欠陥検査方法、及び半導体基板の製造方法に関する。
半導体基板の一例として、例えば、液晶パネルの製造プロセスは、アレイ(TFT)工程、セル(液晶)工程、およびモジュール工程に大別される。このうち、アレイ工程においては、透明基板上に、ゲート電極、半導体膜、ソース・ドレイン電極、保護膜、および透明電極が形成された後にアレイ検査が行われ、電極または配線等の配線の短絡部(欠陥)の有無が検査される。
通常、液晶パネルのアレイ検査においては、このような短絡欠陥を、配線の端部にプローブを接触させ、配線両端における電気抵抗または隣接する配線間の電気抵抗および電気容量を測定することにより特定している。また、中小型の液晶パネルにおいては、基板における最適なパネル配置の設計及び検査用コンタクトの削減のために、複数のパネルの配線が1つに束ねられており、束ねられた配線についてアレイ検査し、短絡を特定している。
しかしながら、アレイ検査において、配線部の短絡の有無を検出できたとしても、その短絡の位置を特定するのは容易ではなかった。
例えば、上記の問題を改善し、短絡の位置を特定する方法として、リーク欠陥基板に電圧を印加させて発熱させ、赤外線カメラによりリーク欠陥基板表面温度を撮像したものを用いて短絡位置を特定する赤外線検査がある。
特許文献1及び2は赤外線画像により基板の短絡欠陥を検出する赤外線検査に関するものであり、電圧を印加する前後の基板の赤外線画像の差画像を用いることにより、発熱している配線を検出し、短絡位置を特定できるようにしている。
特開平6−207914号公報(1994年7月26日公開) 特開平4−72552号公報(1992年3月6日公開)
しかしながら、ソースライン間の短絡、ゲートライン間の短絡、及び、ソースラインとゲートラインとのが交差する部分の短絡のように複数の種類の短絡欠陥が基板上に存在する場合、特許文献1及び2の方法では、各短絡をそれぞれ発熱させるために、短絡の種類の数と同じ回数電圧を印加する必要がある。その結果、タクト増の原因となる。また、短絡の種類を特定せずに短絡の位置のみを特定した場合、短絡の詳細な情報が得られていないため、元直しのような歩留まり改善の作業にフィードバックするのが困難である。
本発明は、上記の課題に鑑みて為されたものであり、その目的は、複数の種類の短絡が生じた基板において、短絡の位置及び種類を効率よく特定することが可能な配線欠陥検査装置、配線欠陥検査方法、及び半導体基板の製造方法を提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明に係る配線欠陥検査装置は、第1方向に配列した第1配線と、当該第1方向に交差する第2方向に配列した第2配線とが設けられた半導体基板において、各配線の抵抗値を測定する抵抗値測定手段と、上記抵抗値測定手段が測定した抵抗値に基づいて、上記半導体基板上に、上記第1配線間の第1短絡部、上記第2配線間の第2短絡部、及び、第1配線と第2配線とにまたがる第1交差短絡部のうち、いずれの種類の短絡部が存在するかを判定する欠陥検出手段と、上記半導体基板に印加する電圧の印加パターンを決定する印加パターン決定手段と、上記印加パターン決定手段が決定した上記印加パターンで上記半導体基板に電圧を印加して、上記短絡部を発熱させる電圧印加手段と、電圧の印加により発熱した上記短絡部を撮影し、撮影した画像における上記短絡部の発熱状態に基づいて上記短絡部の種類を特定する欠陥特定手段とを備え、上記欠陥検出手段が2種類以上の短絡部が上記半導体基板上に存在すると判定したとき、上記印加パターン決定手段は、上記印加パターン毎の発熱の有無に基づいて上記短絡部の種類を特定するのに必要な上記印加パターンの数が、上記短絡部の種類の数よりも少なくなるように、上記印加パターンを決定することを特徴としている。
また、本発明に係る配線欠陥検査方法は、第1方向に配列した第1配線と、当該第1方向に交差する第2方向に配列した第2配線とが設けられた半導体基板における各配線の抵抗値を測定する抵抗値測定工程と、上記抵抗値測定工程において測定した抵抗値に基づいて、上記半導体基板上に、上記第1配線間の第1短絡部、上記第2配線間の第2短絡部、及び、第1配線と第2配線とにまたがる第1交差短絡部のうち、いずれの種類の短絡部が存在するかを判定する欠陥検出工程と、上記半導体基板に印加する電圧の印加パターンを決定する印加パターン決定工程と、上記印加パターン決定工程において決定した印加パターンで半導体基板に電圧を印加して、上記短絡部を発熱させる電圧印加工程と、電圧の印加により発熱した上記短絡部を撮影し、撮影した画像における上記短絡部の発熱状態に基づいて上記短絡部の種類を特定する欠陥特定工程とを備え、上記欠陥検出工程において、2種類以上の短絡部が上記半導体基板上に存在すると判定したとき、上記印加パターン決定工程において、上記印加パターン毎の発熱の有無に基づいて上記短絡部の種類を特定するために必要な印加パターンの数が、上記短絡部の種類の数よりも少なくなるように、上記印加パターンを決定することを特徴としている。
さらに、本発明に係る半導体基板の製造方法は、上記配線欠陥検査方法による配線欠陥検査工程を包含することを特徴としている。
上記の構成によれば、半導体基板の各配線における抵抗値を測定し、測定した抵抗値に基づいて、半導体基板にいずれの種類の短絡部が存在するかを判定する。そして、各短絡部を発熱させて欠陥を特定するときに、半導体基板に印加する電圧の印加パターンを、印加パターン毎の発熱状態に基づいて短絡部の種類を特定するのに必要な印加パターンの数が、短絡種の種類の数よりも少なくなるように、決定する。
すなわち、印加パターン毎の発熱状態に基づいて短絡部の種類を特定することができるので、短絡部の種類を特定するために必要な印加パターンの数を削減することができる。すなわち、短絡部の種類を特定するために必要な電圧印加回数を削減することができる。
したがって、タクト増を生じさせることなく、短絡部の位置及び種類を効率よく特定することが可能である。また、短絡部の詳細な情報が得られるため、元直しのような歩留まり改善の作業に容易にフィードバックすることができる。その結果、短絡部のない半導体基板を効率よく製造することができる。
また、本発明に係る配線欠陥検査装置において、上記欠陥検出手段が、少なくとも上記第1短絡部及び上記第2短絡部が上記半導体基板上に存在すると判定したとき、上記印加パターン決定手段は、さらに、上記第1短絡部と上記第2短絡部とを電圧印加時の発熱の形状に基づいて区別するように上記印加パターンを決定し、上記欠陥特定手段は、上記第1短絡部と上記第2短絡部とを電圧印加時の発熱の形状に基づいて特定することが好ましい。
上記の構成によれば、電圧印加時の発熱の形状に基づいて区別することが可能な第1短絡部と第2短絡部とについては、印加パターン毎の発熱の有無に基づく特定はせずに、発熱の形状に基づいて特定する。そして、発熱の形状に基づいて区別することが困難な他の短絡部については、印加パターン毎の発熱の有無に基づいて特定する。これにより、短絡部の種類を特定するために必要な印加パターンの数を削減し、短絡部の種類を特定するために必要な電圧印加回数を削減することができる。
さらに、本発明に係る配線欠陥検査装置において、上記電圧印加手段は、上記第1方向のいずれか一方の端部側から奇数番目に配列された第1奇数配線、及び、偶数番目に配列された第1偶数配線、並びに、上記第2方向のいずれか一方の端部側から奇数番目に配列された第2奇数配線、及び、偶数番目に配列された第2偶数配線、のそれぞれの間に電位差が生じるように電圧を印加するようになっており、上記印加パターン決定手段は、上記第1奇数配線と上記第2奇数配線とにまたがる第1奇数第2奇数交差短絡部、上記第1奇数配線と上記第2偶数配線とにまたがる第1奇数第2偶数交差短絡部、上記第1偶数配線と上記第2奇数配線とにまたがる第1偶数第2奇数交差短絡部、及び、上記第1偶数配線と上記第2偶数配線とにまたがる第1偶数第2偶数交差短絡部のそれぞれを、上記電圧印加パターン毎の発熱の有無に基づいて区別するように上記印加パターンを決定することが好ましい。
上記の構成によれば、所望の種類の短絡部を容易に発熱させることが可能であり、短絡部の種類を効率よく特定することができる。
また、本発明に係る配線欠陥検査装置において、上記半導体基板には、上記第1方向及び上記第2方向のそれぞれに平行に配列した第3配線がさらに設けられており、上記欠陥検出手段は、上記第1短絡部、上記第2短絡部、上記第1交差短絡部、上記第3配線間の第3短絡部、上記第1配線と上記第3配線とにまたがる第2交差短絡部、及び、上記第2配線と上記第3配線とにまたがる第3交差短絡部のうち、いずれの種類の短絡部が存在するかを判定することが好ましい。
上記の構成によれば、例えば、走査線と、これに交差するように配列した信号線と、走査線及び信号線のそれぞれに平行に配列した補助容量線とを備えた半導体基板についても、効率よく配線欠陥検査することができる。
さらに、本発明に係る配線欠陥検査装置において、上記半導体基板は、複数の基板のそれぞれに設けられた、上記第1配線の上記第1方向のいずれか一方の端部側から奇数番目同士及び偶数番目同士、並びに、上記第2配線の上記第2方向のいずれか一方の端部側から奇数番目同士及び偶数番目同士がそれぞれ束ねられたものであり、上記電圧印加手段は、上記第1配線の上記奇数番目同士を束ねた第1奇数配線群、上記第1配線の上記偶数番目同士を束ねた第1偶数配線群、上記第2配線の上記奇数番目同士を束ねた第2奇数配線群、及び、上記第2配線の上記偶数番目同士を束ねた第2偶数配線群、のそれぞれの間に電位差が生じるように電圧を印加するようになっていることが好ましい。
上記の構成によれば、例えば、各配線が束ねられた複数の中小型の半導体基板について、一括して配線欠陥検査することが可能であり、中小型の半導体基板を効率よく配線欠陥検査することができる。
また、本発明に係る配線欠陥検査装置において、上記半導体基板は、複数の基板のそれぞれに設けられた上記第1配線の上記第1方向のいずれか一方の端部側から奇数番目同士及び偶数番目同士、上記第2配線の上記第2方向のいずれか一方の端部側から奇数番目同士及び偶数番目同士、並びに、上記第3配線同士がそれぞれ束ねられたものであり、上記電圧印加手段は、上記第1配線の上記奇数番目同士を束ねた第1奇数配線群、上記第1配線の上記偶数番目同士を束ねた第1偶数配線群、上記第2配線の上記奇数番目同士を束ねた第2奇数配線群、上記第2配線の上記偶数番目同士を束ねた第2偶数配線群、及び、上記第3配線同士を束ねた第3配線群のそれぞれの間に電位差が生じるように電圧を印加するようになっていることが好ましい。
上記の構成によれば、例えば、走査線と、これに交差するように配列した信号線と、走査線及び信号線のそれぞれに平行に配列した補助容量線とを備えた中小型の半導体基板について、一括して配線欠陥検査することが可能であり、中小型の半導体基板を効率よく配線欠陥検査することができる。
本発明に係る配線欠陥検査装置は、第1方向に配列した第1配線と、当該第1方向に交差する第2方向に配列した第2配線とが設けられた半導体基板において、各配線の抵抗値を測定する抵抗値測定手段と、上記抵抗値測定手段が測定した抵抗値に基づいて、上記半導体基板上に、上記第1配線間の第1短絡部、上記第2配線間の第2短絡部、及び、第1配線と第2配線とにまたがる第1交差短絡部のうち、いずれの種類の短絡部が存在するかを判定する欠陥検出手段と、上記半導体基板に印加する電圧の印加パターンを決定する印加パターン決定手段と、上記印加パターン決定手段が決定した上記印加パターンで上記半導体基板に電圧を印加して、上記短絡部を発熱させる電圧印加手段と、電圧の印加により発熱した上記短絡部を撮影し、撮影した画像における上記短絡部の発熱状態に基づいて上記短絡部の種類を特定する欠陥特定手段とを備え、上記欠陥検出手段が2種類以上の短絡部が上記半導体基板上に存在すると判定したとき、上記印加パターン決定手段は、上記印加パターン毎の発熱の有無に基づいて上記短絡部の種類を特定するのに必要な上記印加パターンの数が、上記短絡部の種類の数よりも少なくなるように、上記印加パターンを決定し、上記欠陥検出手段が、少なくとも上記第1短絡部及び上記第2短絡部が上記半導体基板上に存在すると判定したとき、上記印加パターン決定手段は、さらに、上記第1短絡部と上記第2短絡部とを電圧印加時の発熱の形状に基づいて区別するように上記印加パターンを決定し、上記欠陥特定手段は、上記第1短絡部と上記第2短絡部とを電圧印加時の発熱の形状に基づいて特定し、上記電圧印加手段は、上記第1方向のいずれか一方の端部側から奇数番目に配列された第1奇数配線、及び、偶数番目に配列された第1偶数配線、並びに、上記第2方向のいずれか一方の端部側から奇数番目に配列された第2奇数配線、及び、偶数番目に配列された第2偶数配線、のそれぞれの間に電位差が生じるように電圧を印加するようになっており、上記印加パターン決定手段は、上記第1奇数配線と上記第2奇数配線とにまたがる第1奇数第2奇数交差短絡部、上記第1奇数配線と上記第2偶数配線とにまたがる第1奇数第2偶数交差短絡部、上記第1偶数配線と上記第2奇数配線とにまたがる第1偶数第2奇数交差短絡部、及び、上記第1偶数配線と上記第2偶数配線とにまたがる第1偶数第2偶数交差短絡部のそれぞれを、上記印加パターン毎の発熱の有無に基づいて区別するように上記印加パターンを決定し、上記半導体基板は、複数の基板のそれぞれに設けられた、上記第1配線の上記第1方向のいずれか一方の端部側から奇数番目同士及び偶数番目同士、並びに、上記第2配線の上記第2方向のいずれか一方の端部側から奇数番目同士及び偶数番目同士がそれぞれ束ねられたものであり、上記電圧印加手段は、上記第1配線の上記奇数番目同士を束ねた第1奇数配線群、上記第1配線の上記偶数番目同士を束ねた第1偶数配線群、上記第2配線の上記奇数番目同士を束ねた第2奇数配線群、及び、上記第2配線の上記偶数番目同士を束ねた第2偶数配線群、のそれぞれの間に電位差が生じるように電圧を印加するようになっていてもよい。
本発明は、印加パターン毎の発熱の有無に基づいて短絡部の種類を特定するのに必要な印加パターンの数が、短絡部の種類の数よりも少なくなるように、印加パターンを決定するので、複数の種類の短絡部が生じた基板において、短絡部の位置及び種類を効率よく特定することができる。
(a)は、本発明の一実施形態に係る配線欠陥検査装置の構成を示すブロック図であり、(b)は、液晶パネルを有するマザー基板の構成を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る配線欠陥検査装置の構成を示す斜視図である。 (a)は、本発明の一実施形態において用いられる液晶パネルの平面図であり、(b)は本発明の一実施形態において用いられるプローブの平面図である。 本発明の一実施形態に係る配線欠陥検査装置における配線欠陥検査の流れを示すフローチャートである。 (a)及び(b)は、本発明の一実施形態に係る配線欠陥検査装置により検出される画素部の欠陥の例を示す模式図である。 本発明の一実施形態に係る配線欠陥検査装置における配線欠陥検査において、電圧の印加パターンを決定する方法の流れを示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る配線欠陥検査装置により検出される短絡部を示す模式図である。 (a)及び(b)は、本発明の他の実施形態に係る配線欠陥検査装置により検出される画素部の欠陥の例を示す模式図である。
〔実施形態1〕
本発明に係る配線欠陥検査装置の一実施形態について、図1〜図7を参照して説明する。
(配線欠陥検査装置)
図1の(a)は、本実施形態における配線欠陥検査装置100の構成を示すブロック図であり、図1の(b)は、配線欠陥検査装置100を用いて配線欠陥検査される対象であるマザー基板1(半導体基板)の斜視図である。
図1に示すように、本実施形態に係る配線欠陥検査装置100は、抵抗測定部(抵抗値測定手段)8、欠陥検出手段、印加パターン決定手段、及び、欠陥特定手段としても機能する主制御部7、並びに、電圧印加部(電圧印加手段)9を備えている。また、配線欠陥検査装置100は、プローブ3、プローブ移動手段4、赤外線カメラ5、カメラ移動手段6、並びに、データ記憶部10を備えていてもよい。
配線欠陥検査装置100は、図1の(b)に示すP1〜P8の複数の液晶パネル(半導体基板)2が設けられたマザー基板(半導体基板)1上を対象として、各液晶パネル2上の配線に短絡部(欠陥)が生じているかを検査する。配線欠陥検査装置100は、プローブ移動手段4によりプローブ3を各液晶パネル2上に移動させ、プローブ3により液晶パネル2を導通させる。また、配線欠陥検査装置100は、カメラ移動手段6により赤外線カメラ5を液晶パネル2上において移動させ、赤外線カメラ5により赤外線画像を取得する。プローブ移動手段4及びカメラ移動手段6は、主制御部7に接続されている。
配線欠陥検査装置100において、プローブ3には、液晶パネル2の配線間の抵抗を測定するための抵抗測定部8、及び、液晶パネル2の配線間に電圧を印加するための電圧印加部9が接続されている。これら抵抗測定部8および電圧印加部9は、主制御部7により制御されている。主制御部7は、抵抗測定部8が測定した配線間の抵抗値、及び、赤外線カメラ5により取得した赤外線画像データを記憶するデータ記憶部10に接続されている。
なお、本実施形態においては、図1に示すように、配線の抵抗値を測定する抵抗測定部8が設けられた構成について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、配線の予め測定された抵抗値を取り込むデータ取り込み部(不図示)を備えた構成として、主制御部7は、上記データ取り込み部によって取り込まれた抵抗値に基づいて、電圧印加部9による電圧の印加を制御する構成となっていてもよい。このように構成することによって、抵抗測定を別装置において実施するため、抵抗測定と赤外線カメラ撮像を並行して動作させることができ、処理能力を向上させることが可能となる。
図2は、本実施形態における配線欠陥検査装置100の構成を示す斜視図である。図2に示すように、配線欠陥検査装置100は、基台上にアライメントステージ11が設置されており、アライメントステージ11はマザー基板1が載置できるように構成されている。マザー基板1が載置されたアライメントステージ11は、プローブ移動手段4およびカメラ移動手段6のXY座標軸と平行に位置調整される。このとき、アライメントステージ11の位置調整には、アライメントステージ11の上方に設けられた、マザー基板1の位置を確認するための光学カメラ12が用いられる。
上記プローブ移動手段4は、アライメントステージ11の外側に配置されたガイドレール13aにスライド可能に設置されている。また、プローブ移動手段4の本体側にもガイドレール13bおよび13cが設置されており、マウント部14aがこれらのガイドレール13に沿ってXYZの各座標方向に移動できるように設置されている。このマウント部14aには、液晶パネル2に対応したプローブ3が搭載されている。
上記カメラ移動手段6は、プローブ移動手段4の外側に配置されたガイドレール13dにスライド可能に設置されている。また、カメラ移動手段6の本体にもガイドレール13eおよび13fが設置されており、3箇所のマウント部14b、14c、および14dがこれらのガイドレール13に沿ってXYZの各座標方向に別々に移動することができる。
マウント部14cにはマクロ計測用の赤外線カメラ5aが搭載され、マウント部14bにはミクロ計測用の赤外線カメラ5bが搭載され、また、マウント部14dには光学カメラ16が搭載されている。
マクロ計測用の赤外線カメラ5aは、視野が520×405mm程度まで広げられたマクロ計測が可能な赤外線カメラである。マクロ計測用の赤外線カメラ5aは、視野を広げるため、例えば、4台の赤外線カメラを組み合わせて構成されている。すなわち、マクロ計測用の赤外線カメラ1台当たりの視野は、マザー基板1の概ね1/4になっている。
また、ミクロ計測用の赤外線カメラ5bは、視野が32×24mm程度と小さいが高分解能の撮影が行えるミクロ計測が可能な赤外線カメラである。
なお、カメラ移動手段6には、マウント部を追加して、欠陥箇所を修正するためのレーザ照射装置を搭載することもできる。レーザ照射装置を搭載することにより、短絡部の位置及び種類を特定した(欠陥分類した)後、短絡部にレーザを照射することにより連続して欠陥修正を行うことができる。
プローブ移動手段4およびカメラ移動手段6は、それぞれが別々のガイドレール13aおよび13dに設置されている。そのため、アライメントステージ11の上方をX座標方向に、互いに干渉されずに移動することができる。これにより、液晶パネル2にプローブ3を接触させた状態のまま、赤外線カメラ5a、5b、および光学カメラ16を液晶パネル2上に移動させることができる。
図3(a)は、マザー基板1に形成されている複数の液晶パネル2のうちの1つの平面図である。各液晶パネル2には、図3(a)に示すように、走査線および信号線が交差する各交点にTFTが形成された画素部17、および、走査線および信号線をそれぞれ駆動する駆動回路部18が形成されている。液晶パネル2の縁部には、端子部19a〜19dが設置されており、端子部19a〜19dは画素部17または駆動回路部18の配線と繋がっている。
図3(b)は、液晶パネル2に設置された端子部19a〜19dと導通させるためのプローブ3の平面図である。プローブ3は、図3(a)に示す液晶パネル2の大きさとほぼ同じ大きさの枠状の形状を成しており、液晶パネル2に設置された端子部19a〜19dに対応した複数のプローブ針21a〜21dを備えている。
複数のプローブ針21a〜21dは、スイッチングリレー(図示なし)を介して、プローブ針21の一本ずつを個別に図1の(a)に示す抵抗測定部8および電圧印加部9に接続することができる。このため、プローブ3は、端子部19a〜19dに繋がる複数の配線を選択的に接続させたり、複数の配線をまとめて接続させたりすることができる。
また、プローブ3は、液晶パネル2とほぼ同じ大きさの枠の形状を成している。そのため、端子部19a〜19dおよびプローブ針21a〜21dの位置を合わせる際に、プローブ3の枠の内側から光学カメラ16を用いて該位置を確認することができる。
上記のように、本実施形態に係る配線欠陥検査装置100は、プローブ3、および、プローブ3と接続された抵抗測定部8を備えており、プローブ3を液晶パネル2に導通させて、それぞれの配線の抵抗値および隣接する配線間の抵抗値などを測定することができる。
また、本実施形態に係る配線欠陥検査装置100は、プローブ3、プローブ3と接続された電圧印加部9、および、赤外線カメラ5aおよび5bを備えている。そして、プローブ3を介して液晶パネル2の配線または配線間に電圧を印加し、短絡部に電流が流れることによる発熱を赤外線カメラ5aおよび5bを用いて計測し、短絡部を特定することができる。
したがって、本実施形態に係る配線欠陥検査装置100によれば、1台の検査装置により、抵抗検査および赤外線検査を兼用して行うことができる。
(配線欠陥検査の流れ)
図4は、本発明の一実施形態に係る配線欠陥検査装置における配線欠陥検査の流れを示すフローチャートである。配線欠陥検査装置100における配線欠陥検査は、図4に示すように、マザー基板1に形成された複数の液晶パネル2について、ステップS41〜ステップS48により、順次、配線欠陥検査が実施される。
まず、ステップS41において、配線欠陥検査装置100のアライメントステージ11にマザー基板1を載置し、XY座標軸と平行になるように基板の位置を調整する。次に、ステップS42において、プローブ移動手段4によりプローブ3を検査対象となる液晶パネル2の上部に移動させ、プローブ針21a〜21dを液晶パネル2の端子部19a〜19dに接触させる。
そして、ステップS43において、各欠陥の種類(モード)に対応して、抵抗検査するための配線または配線間を選択し、導通させるプローブ針21の切り替えを行い、抵抗値を測定する。次に、ステップS44では、測定された抵抗値と、欠陥が無い場合の抵抗値との比較により、液晶パネル2上の欠陥の有無を検査する。そして、当該検査の結果により欠陥が有ると判明した場合は、測定した該抵抗値をデータ記憶部10に記憶する。
ここで、液晶パネル2上に生じる欠陥の種類について、図5を参照して説明する。図5の(a)及び(b)は、本発明の一実施形態に係る配線欠陥検査装置により検出される画素部17の欠陥23の例を示す模式図である。図5(a)及び(b)に示すように、液晶パネル2上には、例えば、走査線(ゲートライン)及び信号線(ソースライン)のように、配線X及び配線Yが上下に交差するように設けられている。すなわち、液晶パネル2には、図中左右方向(第1方向)に配列した配線Y(ソース(S)ライン、第1配線)と、これに交差する上下方向(第2方向)に配列した配線X(ゲート(G)ライン、第2配線)とが格子状に配列したマトリクス配線が設けられている。なお、液晶パネル2は、さらに、配線X及び配線Yのそれぞれに平行に配列した、例えば補助容量線(Cs線、第3配線)が設けられていてもよい。
液晶パネル2に生じる欠陥は、図5(a)に示すように、配線Xと配線Yとが交差する部分、すなわち、配線Xと配線YとにまたがるSG短絡部(第1交差短絡部)23a、隣接する配線X間のGG短絡部(第2短絡部)23b、及び、隣接する配線Y間のSS短絡部(第1短絡部)23cの3種類である。SG短絡部23aは配線X4と配線Y4とが交差する部分に位置し、GG短絡部23bは、配線Y5と配線Y6との間に位置し、SS短絡部23cは、配線X5と配線X6との間に位置している。
このような短絡部が液晶パネル2に生じているとき、例えば、SG短絡部23aは、配線Xと配線Yとのすべての組み合わせ毎に抵抗検査すれば、その位置が特定できる。しかしながら、配線Xと配線Yとの組み合わせ数は膨大であるため長時間を要する。例えば、フルハイビジョン用液晶パネルの場合、配線Xが1080本、配線Yが1920なので、全組み合わせは約207万となる。このような組み合わせ毎に抵抗検査をすると、タクトが長時間となり、検査処理能力が大幅に低くなってしまい、現実的ではない。そのため、配線Xと配線Yのすべての組み合わせをいくつかにまとめて抵抗検査をすることで、抵抗検査回数を削減できる。例えば、1つにまとめた配線Xと、1つにまとめた配線Yとの間で抵抗検査を行えば、この抵抗検査回数はわずか1回となる。しかしながら、この抵抗検査では、液晶パネル2のどこかにSG短絡部23aが有ることは特定できるが、その位置を特定することはできない。
また、GG短絡部23b及びSS短絡部23cが液晶パネル2に生じている場合、隣り合う配線間のすべてにおいて抵抗検査すれば、その位置が特定できるが、抵抗検査は膨大な数であるため長時間を要する。例えば、フルハイビジョン用液晶パネルの場合、隣り合う配線X間の抵抗検査回数は1079、隣り合う配線Y間の抵抗検査回数は1919となる。そこで、例えば、隣り合う配線X間の抵抗検査の場合、図中上下方向のいずれか一方の端部側から奇数番目の配線X(第2奇数配線)を1つに束ねて第2奇数配線群とし、かつ、偶数番目の配線X(第2偶数配線)を1つに束ねて第2偶数配線群とし、これらの間で抵抗検査を行えば、この抵抗検査回数はわずか1回となる。また、例えば、隣り合う配線Y間の抵抗検査の場合、図中左右方向のいずれか一方の端部側から奇数番目の配線Y(第1奇数配線)を1つに束ねて第1奇数配線群とし、かつ、偶数番目の配線Y(第1偶数配線)を1つに束ねて第1偶数配線群とし、これらの間で抵抗検査を行えば、この抵抗検査回数はわずか1回となる。しかしながら、この抵抗検査では、液晶パネル2のどこかにGG短絡部23b又はSS短絡部23cが有ることは特定できるが、その位置を特定することはできない。
そこで、本発明の一実施形態に係る配線欠陥検査装置100においては、まずステップS43の抵抗値測定において、1つにまとめた配線Xと一つにまとめた配線Yとの間の抵抗検査、1つにまとめた奇数番の配線Xと1つにまとめた偶数番の配線Xとの間の抵抗検査、及び、1つにまとめた奇数番の配線Yと1つにまとめた偶数番の配線Yとの間の抵抗検査を行い、ステップS44において、いずれの種類の欠陥が液晶パネル2に存在するかを検出する。そして、その後、各欠陥に電圧を印加して発熱させ、赤外線検査により各欠陥を特定する。
ここで、ステップS43において抵抗値を測定するとき、導通させるプローブ針21を、図3に示した21aと21dとの組または21bと21cとの組に切り替え、配線Xと配線Yとの間の抵抗値を測定することにより、SG短絡部23aの有無を特定することができる。また、例えば、導通させるプローブ針21を、配線Yの奇数番と配線Yの偶数番とに切り替えて、配線Yの奇数番と配線Yの偶数番との間の抵抗値を測定することにより、SS短絡部23cの有無を特定することができる。さらに、導通させるプローブ針21を、配線Xの奇数番と配線Xの偶数番とに切り替えて、配線Xの奇数番と配線Xの偶数番との間の抵抗値を測定することにより、GG短絡部23bの有無を特定することができる。そして、検査の結果によりSG短絡部、SS短絡部、及びGG短絡部のいずれかが液晶パネル2上に有ると判明した場合、測定された該抵抗値がデータ記憶部10に記憶される。
ステップS44において、検出された短絡部の種類が1種類のみであれば、その欠陥種を発熱させるように電圧を印加すれば、赤外線検査によりその位置を特定することができる。しかしながら、ステップS44において2種類以上の短絡部を検出した場合、これらを1回の電圧印加で同時に発熱させて赤外線検査すると、いずれの発熱部がいずれの種類の短絡部かが特定できない。したがって、液晶パネル2に複数の種類の短絡部が検出された場合、それぞれを別々に発熱させて赤外線検査するために、検出された短絡部の種類の数と同じ回数の電圧印加及び赤外線検査が必要になる。
このように、短絡部の種類の数と同じ回数電圧を印加すると、タクト増という問題が生じる。また、短絡部の種類を特定せずに短絡部の位置のみを特定した場合、欠陥の詳細な情報が得られていないため、元直しのような歩留まり改善の作業にフィードバックするのが困難である。
本発明の一実施形態に係る配線欠陥検査装置100においては、ステップS44において2種類以上の短絡部が液晶パネル2上に存在することを検出したとき、ステップS45において、発熱の有無に基づいて短絡部の種類を特定するため電圧印加パターン数が、短絡部の種類の数よりも少なくなるように、電圧の印加パターンを決定する。ステップS45における印加パターンの決定方法の詳細については後述する。
そして、ステップS45において決定した印加パターンで液晶パネル2に電圧を印加し(ステップS46)、それぞれの印加パターンにおける発熱状態を、ステップS47において赤外線カメラ5により撮影する。ステップS48において、印加パターン毎の発熱状態に基づいて各短絡部を分類し、各短絡部の位置及び種類をデータ記憶部10に記憶する。ステップS48における、印加パターン毎の発熱状態に基づく短絡部の分類方法の詳細については後述する。
このような配線欠陥検査を、マザー基板1上のすべての液晶パネル2に対して行い、全ての液晶パネル2に対して配線欠陥検査が終了するまで、この処理を繰り返す。なお、配線Xと配線Yとのすべての組み合わせ毎に抵抗検査する場合のように、抵抗検査のみにより短絡部の位置及び種類が特定できる場合には、ステップS44〜ステップS48までは省略すればよい。
ここで、ステップS47においては、電圧が印加されることにより電流が生じて発熱した各短絡部からの赤外光を検出するために、赤外線カメラを用いて各短絡部を撮影する。配線欠陥検査装置100は、マクロ計測用の赤外線カメラ5aと、ミクロ計測用の赤外線カメラ5bとを備え、まずは液晶パネル2の広範囲を視野内に収めることができるマクロ計測用の赤外線カメラ5aを用いて、必要に応じてマクロ計測用の赤外線カメラ5aを走査して短絡部の位置を特定する。
続いて、必要に応じて、発熱部の周辺をミクロ計測用の赤外線カメラ5bを用いて計測してもよい。マクロ計測用の赤外線カメラ5aにより、発熱部の位置が特定されているため、ミクロ計測用の赤外線カメラ5bの視野内に、発熱部が位置するように、カメラを移動させることができ、短絡部の座標位置を高精度に特定したり、あるいは修正に必要な形状等の情報についての計測を行ったりすることができる。
なお、本実施形態では、マクロ計測用の赤外線カメラ5aのみを用いて1段階で撮影を行っているが、マクロ計測用の赤外線カメラ5aとミクロ計測用の赤外線カメラ5bとを用いて備えて2段階での撮影を行う構成であってもよい。
<印加パターン決定及び短絡部の分類>
図4のステップS45における印加パターンの決定方法について、図6を参照して説明する。図6は、本発明の一実施形態に係る配線欠陥検査装置における配線欠陥検査において、電圧の印加パターンを決定する方法の流れを示すフローチャートである。電圧の印加パターンの決定方法においては、まず、ステップS61において、抵抗検査により検出した短絡部の種類の数を特定する。そして、ステップS62において、発熱の有無による短絡部の分類に必要な発熱パターンを決定する。
発熱の有無による短絡部の分類に必要な発熱パターンは、例えば、以下の表1〜3のように決定することができる。表1〜3において、「○」は、発熱有りを意味しており、「×」は発熱無しを意味している。表1は、抵抗検査により3種類の短絡部が検出された場合に、発熱の有無により短絡部の分類が可能な発熱パターンを示している。
Figure 2014009965
図5中(a)に示すように、3種類の短絡部が検出された場合、表1に示すように、発熱パターン1及び2のように短絡部を発熱させる印加パターンで電圧を印加すれば、印加パターン毎の発熱の有無により各短絡部の種類を特定することができる。すなわち、発熱パターン1及び2の両方で発熱した短絡部は短絡部1であり、発熱パターン1でのみ発熱した短絡部は短絡部2であり、発熱パターン3でのみ発熱した短絡部は短絡部3であると特定することができる。したがって、3種類の短絡部が検出された場合には、発熱の有無による短絡部の分類に必要な印加パターン数は2となる。
表2は、4種類の短絡部が検出された場合に、発熱の有無により短絡部の分類が可能な発熱パターンを示している。
Figure 2014009965
また、4種類の短絡部が検出された場合、表2に示すように、発熱パターン1〜3の全てにおいて発熱した短絡部は短絡部1であり、発熱パターン1及び2で発熱した短絡部は短絡部2であり、発熱パターン2及び3で発熱した短絡部は短絡部3であり、発熱パターン1及び3で発熱した短絡部は短絡部4であると特定することが出来る。したがって、4種類の短絡部が検出された場合には、発熱の有無による短絡部の分類に必要な印加パターン数は3となる。
表3は、5種類の短絡部が検出された場合に、発熱の有無により短絡部の分類が可能な発熱パターンを示している。
Figure 2014009965
また、5種類の短絡部が検出された場合、表3に示すように、上述した4種類の短絡部が検出された場合の各短絡部の分類方法に加えて、さらに、発熱パターン1のみで発熱した短絡部を短絡部5であると特定することによって、短絡部1〜5の全てを分類することができる。したがって、5種類の短絡部が検出された場合には、発熱の有無による短絡部の分類に必要な印加パターンは3となる。
また、5種類の短絡部が検出された場合の各短絡部の分類方法に加えて、発熱パターン2でのみ発熱した短絡部を短絡部6であると特定し、発熱パターン3でのみ発熱した短絡部を短絡部7であると特定すれば、6種類の短絡部が検出された場合及び7種類の短絡部が検出された場合でも、3つの印加パターンによる電圧の印加で、6種類又は7種類全ての短絡部の分類が可能である。
このように、検出された欠陥が3〜7種類であるとき、発熱の有無による短絡部の分類に必要な印加パターン数は短絡部の種類の数よりも少なくなる。
次に、ステップS63において、発熱の形状による短絡部の分類が可能な短絡部があるか否かを判定する。発熱の形状による短絡部の分類が可能な欠陥とは、例えば、図5中(b)のGG短絡部23d及びSS短絡部23eである。図5中(b)に示すように、GG短絡部23dは、図中縦方向の短絡部であり、SS短絡部23eは図中横方向の短絡部であるため、同時に発熱させても赤外線検査において、その発熱形状により容易に判別することができる。したがって、このような短絡部同士は同一の発熱パターンで発熱させて、発熱の有無による分類はせずに、発熱の形状による分類が容易であるため、発熱の形状による分類が可能な短絡部であると判定する。
したがって、図5中(b)に示すように、検出された欠陥がGG短絡部23dとSS短絡部23eとの2種類である場合には、発熱の有無による短絡部の分類に必要な印加パターン数は2であり、短絡部の種類の数と同一であるが、GG短絡部23dとSS短絡部23eとは発熱の形状による分類が可能であるため、短絡部の分類に必要な印加パターン数は1となり、短絡部の種類の数よりも少なくなる。
なお、図5中(a)に示すSG短絡部23aとGG短絡部23b又はSS短絡部23cとも発熱の形状が異なるため、発熱の形状による分類は可能であるが、赤外線画像の詳細な分析が必要になる等の問題が生じ得るため、このような短絡部は発熱の有無により分類することとする。
ステップS63において、発熱の形状による分類が可能な短絡部があると判定したとき(Yes)、ステップS64において、発熱の形状による分類を考慮して、ステップS62において決定した短絡部の分類に必要な発熱パターンを修正する。短絡部の分類に必要な発熱パターンは、例えば、表4のように修正することができる。表4は、信号線(ソースライン)及び走査線(ゲートライン)のそれぞれに平行に配列した補助容量線(Csライン)が設けられた液晶パネル2上に生じた欠陥を分類するための発熱パターンを示している。表4において、SCs短絡部(第2交差短絡部)は、ソースラインとCsラインとにまたがる短絡部を示しており、GCs短絡部(第3交差短絡部)は、ゲートラインとCsラインとにまたがる短絡部を示している。
Figure 2014009965
表4に示すように、SS短絡部、GG短絡部、SCs短絡部、GCs短絡部、及び、SG短絡部の5種類の短絡部が検出された場合、発熱の有無による短絡部の分類に必要な発熱パターン数は3であるが、SS短絡部とGG短絡部とは、発熱の形状による分類が可能であるため、発熱パターンは同一であってもよい。また、SCs短絡部はSS短絡部と同様に横方向の短絡部であり、GCs短絡部はGG短絡部と同様に縦方向の短絡部であるため、SCs短絡部とGCs短絡部とも、発熱の形状による分類が可能である。
したがって、表4に示すように、発熱パターン1及び2で発熱した短絡部はSS短絡部及びGG短絡部であり、発熱パターン1で発熱した短絡部はSCs短絡部及びGCs短絡部であり、発熱パターン2で発熱した短絡部はSG短絡部であると特定した上で、発熱の形状により、SS短絡部とGG短絡部と、及び、SCs短絡部とGCs短絡部とを分類すれば、5種類全ての短絡部を分類することができる。すなわち、SS短絡部、GG短絡部、SCs短絡部、GCs短絡部、及び、SG短絡部の5種類の短絡部が検出された場合に、分類に必要な発熱パターン数は2に修正される。
そして、修正した発熱パターンで発熱させる印加パターンを、データ記憶部10に記憶された印加パターンテーブルから抽出する(ステップS65)。
また、ステップS63において、発熱の形状による分類が可能な短絡部がないと判定したとき(No)、ステップ62において決定した短絡部の分類に必要な発熱パターンで発熱させる印加パターンを、データ記憶部10に記憶された印加パターンテーブルから抽出する(ステップS65)。
このようにして決定した各印加パターンで液晶パネル2に電圧を印加したときの発熱状態を赤外線カメラで撮影し、撮影画像に基づいて短絡部の位置及び種類を特定することで、適切に短絡部を検出することができる。
ここで、印加パターンテーブルは、例えば、以下の表5のように構成することができる。
Figure 2014009965
表5において、Soはソースラインの奇数番(Y奇数番)、Seはソースラインの偶数番(Y偶数番)、Goはゲートラインの奇数番(X奇数番)、Geはゲートラインの偶数番(X偶数番)、CsはCsラインを意味している。また、表5において、「high」は電位がより高いことを示し、「low」は電位がより低いことを示している。
したがって、印加パターン1においては、So及びSeの電位が高く、Go及びGeの電位が低いため、SoGo間の短絡(第1奇数第2奇数交差短絡部)、SoGe間の短絡(第1奇数第2偶数交差短絡部)、SeGo間の短絡(第1偶数第2奇数交差短絡部)、及び、SeGe間の短絡(第1偶数第2偶数交差短絡部)を発熱させることができる。なお、表5において、「○」は発熱有りを示し、「×」は発熱無しを示している。
また、印加パターン3においては、So及びGoの電位が高く、Se、Ge及びCsの電位が低いため、SoGe間、SeGo間、SoSe間、及び、GoGe間の短絡のみならず、SoCs間及びGoCs間にも電位差が生じるため、SoCs間及びGoCs間の短絡も発熱させることができる。
同様に、印加パターン2〜6においても、各ライン間に電位差を生じさせることによって、種々の発熱パターンで発熱させることができる複数の印加パターンが印加パターンテーブルに格納されている。なお、印加パターンは表5に示すものに限定されない。例えば、SoSe間の短絡を発熱させる印加パターンとしては、SoSe間に電位差を生じさせるものであればよく、Soの電位が低く、Seno電位が高くなるような印加パターンであってもよいことは、言うまでもない。
表5に示すような印加パターンにより、欠陥の種類の数よりも少ない印加回数で短絡部の分類が可能な印加パターンの例を表6に示す。
Figure 2014009965
表6に示すように、ケース1のSG短絡部、SS短絡部及びGG短絡部が液晶パネル2上にあるとき、印加パターン3及び4の2回の印加により、各短絡部が分類できる。すなわち、印加パターン3及び4のいずれかにより発熱する短絡部をSG短絡部とし、印加パターン3及び4の両方で発熱する短絡部をSS短絡部又はGG短絡部とし、発熱の形状によりSS短絡部とGG短絡部とを区別する。このように、印加パターン3及び4の2回の印加により、SG短絡部、SS短絡部及びGG短絡部の3種類の短絡部を分類することができるので、短絡部の種類の数よりも印加パターンが1回少なく、短絡部の分類のために必要な印加回数を1回減らすことができる。
ケース2〜13のそれぞれにおいても、同様に、表5に示す印加パターンを適切に組み合わせることによって、欠陥の種類の数よりも少ない回数の電圧印加で、短絡部を分類することができる。なお、各ケースの欠陥を分類可能な印加パターンの組み合わせは、表6に示したものに限定されず、短絡部を分類するために必要な印加パターン数が短絡部の種類の数よりも少なくなるように、印加パターンを組み合わせればよい。
ここで、図7を参照して、配線欠陥検査装置100により検出される短絡部の例について説明する。本発明の一実施形態に係る配線欠陥検査装置により検出される短絡部を示す模式図であり、薄膜トランジスタ基板の電気的配線図の一例である。図7の薄膜トランジスタ基板は、ガラス基板上に走査線(ゲートライン)31〜35と信号線(ソースライン)41〜45とが格子状に配置され、各交点には図示しない薄膜トランジスタおよび透明画素電極が接続された、全体で5×5画素が形成された基板である。この薄膜トランジスタ基板と、図示しない共通電極基板とを平行に配置して、その間に液晶を封入したものが、液晶パネルである。また、薄膜トランジスタ基板には、図7に示すように、走査線の各引き出し線31p〜35pの先端部を共通線30により共通に接続して静電破壊を防止するようにしている。信号線についても同様である。図7に示す薄膜トランジスタ基板では、走査線33と信号線43との間に、短絡部50が生じている。
このような薄膜トランジスタ基板において、短絡部の発熱状態を撮影した赤外線画像によって、短絡部を適切に特定するために印加する電圧は、例えば、以下のように決定することができる。すなわち、短絡経路が引き出し線33p→走査線33→短絡部50→信号線43→引き出し線43pのように分けられた場合を考えると、単位長さ当たりの走査線33および信号線43の発熱量を、それぞれ一定にすることができる。したがって、短絡部の電気抵抗の大小に関わらず、あらかじめ定数mを適切に定めておくことにより、赤外線画像により、走査線33および信号線43を安定して認識することができる。
そして、この認識された配線部分を更に解析して、走査線33と信号線43とが短絡している部分を特定することにより、短絡箇所を特定することができる。もし、短絡箇所の抵抗値が高い場合、短絡箇所の発熱量が大きくなるため、赤外線画像から短絡箇所を容易に特定することができる。
(配線欠陥検査方法)
本発明に係る配線欠陥検査方法の一実施形態は、ゲートラインと、ゲートラインに交差するように配列したソースラインとが設けられた液晶パネルにおける各配線の抵抗値を測定する抵抗値測定工程と、上記抵抗値測定工程において測定した抵抗値に基づいて、液晶パネルに、ソースライン間のSS短絡部、ゲートライン間のGG短絡部、及び、ソースラインとゲートラインとにまたがるSG短絡部のうち、いずれの種類の短絡部が存在するかを判定する欠陥検出工程と、液晶パネルに印加する電圧の印加パターンを決定する印加パターン決定工程と、上記印加パターン決定工程において決定した印加パターンで液晶パネルに電圧を印加して、上記短絡部を発熱させる電圧印加工程と、電圧の印加により発熱した上記短絡部を撮影し、撮影した画像における上記短絡部の発熱状態に基づいて上記短絡部の種類を特定する欠陥特定工程とを備え、上記欠陥検出工程において、2種類以上の短絡部が液晶パネル上に存在すると判定したとき、上記印加パターン決定工程において、上記印加パターン毎の発熱の有無に基づいて上記短絡部の種類を特定するために必要な電圧印加パターンの数が、上記短絡部の種類の数よりも少なくなるように、上記電圧印加パターンを決定することを特徴としている。
すなわち、本発明に係る配線欠陥検査方法の一実施形態は、上述した配線欠陥検査装置100により実現されるものであるため、本発明に係る配線欠陥検査方法の一実施形態の説明は、上述した配線欠陥検査装置100の説明に準じる。
(半導体基板の製造方法)
なお、配線欠陥検査装置100により検査する液晶パネル(半導体基板)2は、透明基板上に、ゲート電極、半導体膜、ソース電極、ドレイン電極、保護膜、および透明電極が形成されることで作製されている。以下にこの液晶パネル2の具体的な製造方法について一例を挙げて説明する。
まず、透明基板全体に、スパッタリング法により、例えばチタン膜、アルミニウム膜およびチタン膜等の金属膜を順に成膜し、その後、フォトリソグラフィによりパターニングして、ゲート配線、ゲート電極および容量配線を例えば4000Å程度の厚さで形成する。
続いて、ゲート配線、ゲート電極および容量配線が形成された基板全体に、例えばプラズマCVD(Chemical Vapor Deposition)法により、窒化シリコン膜等を成膜し、ゲート絶縁膜を厚さ4000Å程度に形成する。
さらに、ゲート絶縁膜が形成された基板全体に、プラズマCVD法により、真性アモルファスシリコン膜、および、リンがドープされたn+アモルファスシリコン膜を連続して成膜する。その後、これらのシリコン膜をフォトリソグラフィによりゲート電極上に島状にパターニングして、厚さ2000Å程度の真性アモルファスシリコン層、および厚さ500Å程度のn+アモルファスシリコン層が積層された半導体膜を形成する。
そして、上記半導体膜が形成された基板全体に、スパッタリング法により、アルミニウム膜およびチタン膜等を成膜した後に、フォトリソグラフィによりパターニングして、ソース配線、ソース電極、導電膜、ドレイン電極をそれぞれ厚さ2000Å程度に形成する。
続いて、ソース電極およびドレイン電極をマスクとして上記半導体膜のn+アモルファスシリコン層をエッチングすることにより、チャネル部をパターニングして、TFTを形成する。
さらに、TFTが形成された基板全体に、スピンコート法により、例えば、アクリル系の感光性樹脂を塗布し、その塗布された感光性樹脂をフォトマスクを介して露光する。その後、上記露光した感光性樹脂を現像することにより、ドレイン電極上に層間絶縁膜を厚さ2μm〜3μm程度に形成する。続いて、層間絶縁膜にコンタクトホールを各画素毎に形成する。
次に、層間絶縁膜上の基板全体に、スパッタリング法により、ITO膜を成膜し、その後、フォトリソグラフィによりパターニングして、透明電極を厚さ1000Å程度に形成する。
以上のようにして、液晶パネル(半導体基板)2を形成することができる。
なお、以上の製造方法の一例は、マザー基板(半導体基板)1に対して適用することができ、大型の透明基板を用いて、複数(例えば図1(b)では8つ)の液晶パネルが形成される領域に上述の各過程を適用してゲート電極などを形成し、透明電極を形成した後に、上述した配線欠陥検査を実施して、短絡部が検出されたものについては短絡部の修復を行い、必要に応じて再度配線欠陥検査を実施して短絡部の無い良品を製造し、短絡部が検出されなかったものについてはその時点で良品とする。そして、例えば、その後工程として、各液晶パネル2をマザー基板1から分離して、1つの液晶パネル2として製造を完了することができる。短絡部の修復は、例えばレーザを照射して短絡部分を切断する方法があるがこれに限定されるものではない。
本発明の一実施形態に係る半導体基板の製造方法は、上述のように形成した半導体基板を、上述した本発明に係る配線欠陥検査方法による配線欠陥検査工程を包含することを特徴としている。
すなわち、本発明に係る半導体基板の製造方法の配線欠陥検査工程は、上述した配線欠陥検査方法により実現されるものであるため、本発明に係る半導体基板の製造方法における配線欠陥検査工程の一実施形態の説明は、上述した配線欠陥検査方法の説明に準じる。
〔実施形態2〕
本発明に係る配線欠陥検査装置の他の実施形態について、図8を参照して説明する。図8の(a)及び(b)は、本発明の他の実施形態に係る配線欠陥検査装置により検出される画素部の短絡部の例を示す模式図である。図8に示すように、本実施形態においては、複数の中小型の液晶パネルにおける各配線を束ねて、複数の中小型の液晶パネルを一括して配線欠陥検査する。本実施形態においては、配線欠陥検査の対象となる液晶パネルが、配線を束ねられた複数の中小型の液晶パネルである点において、実施形態1と異なっている。したがって、本実施形態においては、実施形態1と異なる点についてのみ説明し、他の詳細については省略する。
図8(a)及び(b)に示すように、P11〜P15の各液晶パネルのそれぞれに設けられたソースラインの奇数番同士及び偶数番同士、ゲートラインの奇数番同士及び偶数番同士、並びにCsライン同士をそれぞれ束ねて、各液晶パネルについて一括で抵抗値測定及び電圧印加を行う。中小型の液晶パネルについては、基板設計の最適化、検査用コンタクト数の削減等を目的として、このように複数のパネルを一括して配線欠陥検査する場合がある。
このように、束ねられた5枚の中小型の液晶パネルについて一括で抵抗値を測定したとき、5枚の液晶パネルのいずれかに短絡が生じていることは特定されるが、どの液晶パネルにどの短絡が生じているのかについてまでは判別できない。そこで、例えば、抵抗値測定によりSG短絡部、SS短絡部及びGG短絡部が有ることが検出されたとき、表7に示すような印加パターン1及び2により電圧を印加して発熱状態を赤外線カメラにより撮影し、発熱パターンに基づいて各短絡部を特定する。
Figure 2014009965
図8の(a)は、表7に示す印加パターン1で電圧を印加したときの発熱状態を示しており、図8の(b)は、表7に示す印加パターン2で電圧を印加したときの発熱状態を示している。したがって、図8の(a)及び(b)の発熱状態を比較すると、液晶パネルP11の短絡部80aは、印加パターン1でのみ発熱しているので、SG短絡部であると判定することができる。一方、液晶パネルP14の短絡部80b及び液晶パネルP15の短絡部80cは印加パターン1及び2の両方により発熱しているので、SS短絡部又はGG短絡部のいずれかであると判定することができる。そして、液晶パネルP14の短絡部80bは、発熱形状が縦方向であるためGG短絡部であると判定することができ、液晶パネルP15の短絡部80cは、発熱形状が横方向であるためSS短絡部であると判定することができる。
このように、本実施形態においても、実施形態1と同様に、印加パターン毎の発熱状態に基づいて短絡部を分類することができるので、短絡部を分類するために必要な電圧の印加回数を、短絡部の種類の数よりも少なくすることができる。
以上、本発明に係る実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではない。本請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明は、液晶パネル等の半導体基板の配線状態の検査に用いることができる。
1 マザー基板(半導体基板)
2 液晶パネル(半導体基板)
3 プローブ
4 プローブ移動手段
5a、5b 赤外線カメラ
6 カメラ移動手段
7 主制御部(欠陥検出手段、印加パターン決定手段、欠陥特定手段)
8 抵抗測定部(抵抗測定手段)
9 電圧印加部(電圧印加手段)
10 データ記憶部
11 アライメントステージ
12、16 光学カメラ
13a、13b、13c、13d、13e、13f ガイドレール
14a、14b、14d、14d マウント部
17 画素部
18 駆動回路部
19a、19b、19c、19d 端子部
21a、21b、21c、21d プローブ部
23a、23b、23c、23d、23e 短絡部
30、40a、40b 共通線
31、32、33、34、35 走査線
31p、32p、33p、34p、35p 走査線引出線
41、42、43、44、45 信号線
41p、42p、43p、44p、45p 信号線引出線
50 短絡部
80a、80b、80c 短絡部
100 配線欠陥検査装置

Claims (9)

  1. 第1方向に配列した第1配線と、当該第1方向に交差する第2方向に配列した第2配線とが設けられた半導体基板において、各配線の抵抗値を測定する抵抗値測定手段と、
    上記抵抗値測定手段が測定した抵抗値に基づいて、上記半導体基板上に、上記第1配線間の第1短絡部、上記第2配線間の第2短絡部、及び、第1配線と第2配線とにまたがる第1交差短絡部のうち、いずれの種類の短絡部が存在するかを判定する欠陥検出手段と、
    上記半導体基板に印加する電圧の印加パターンを決定する印加パターン決定手段と、
    上記印加パターン決定手段が決定した上記印加パターンで上記半導体基板に電圧を印加して、上記短絡部を発熱させる電圧印加手段と、
    電圧の印加により発熱した上記短絡部を撮影し、撮影した画像における上記短絡部の発熱状態に基づいて上記短絡部の種類を特定する欠陥特定手段とを備え、
    上記欠陥検出手段が2種類以上の短絡部が上記半導体基板上に存在すると判定したとき、
    上記印加パターン決定手段は、上記印加パターン毎の発熱の有無に基づいて上記短絡部の種類を特定するのに必要な上記印加パターンの数が、上記短絡部の種類の数よりも少なくなるように、上記印加パターンを決定する
    ことを特徴とする配線欠陥検査装置。
  2. 上記欠陥検出手段が、少なくとも上記第1短絡部及び上記第2短絡部が上記半導体基板上に存在すると判定したとき、
    上記印加パターン決定手段は、さらに、上記第1短絡部と上記第2短絡部とを電圧印加時の発熱の形状に基づいて区別するように上記印加パターンを決定し、
    上記欠陥特定手段は、上記第1短絡部と上記第2短絡部とを電圧印加時の発熱の形状に基づいて特定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の配線欠陥検査装置。
  3. 上記電圧印加手段は、上記第1方向のいずれか一方の端部側から奇数番目に配列された第1奇数配線、及び、偶数番目に配列された第1偶数配線、並びに、上記第2方向のいずれか一方の端部側から奇数番目に配列された第2奇数配線、及び、偶数番目に配列された第2偶数配線、のそれぞれの間に電位差が生じるように電圧を印加するようになっており、
    上記印加パターン決定手段は、
    上記第1奇数配線と上記第2奇数配線とにまたがる第1奇数第2奇数交差短絡部、
    上記第1奇数配線と上記第2偶数配線とにまたがる第1奇数第2偶数交差短絡部、
    上記第1偶数配線と上記第2奇数配線とにまたがる第1偶数第2奇数交差短絡部、及び
    上記第1偶数配線と上記第2偶数配線とにまたがる第1偶数第2偶数交差短絡部
    のそれぞれを、上記印加パターン毎の発熱の有無に基づいて区別するように上記印加パターンを決定する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の配線欠陥検査装置。
  4. 上記半導体基板には、上記第1方向及び上記第2方向のそれぞれに平行に配列した第3配線がさらに設けられており、
    上記欠陥検出手段は、上記第1短絡部、上記第2短絡部、上記第1交差短絡部、上記第3配線間の第3短絡部、上記第1配線と上記第3配線とにまたがる第2交差短絡部、及び、上記第2配線と上記第3配線とにまたがる第3交差短絡部のうち、いずれの種類の短絡部が存在するかを判定することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の配線欠陥検査装置。
  5. 上記半導体基板は、複数の基板のそれぞれに設けられた、上記第1配線の上記第1方向のいずれか一方の端部側から奇数番目同士及び偶数番目同士、並びに、上記第2配線の上記第2方向のいずれか一方の端部側から奇数番目同士及び偶数番目同士がそれぞれ束ねられたものであり、
    上記電圧印加手段は、上記第1配線の上記奇数番目同士を束ねた第1奇数配線群、上記第1配線の上記偶数番目同士を束ねた第1偶数配線群、上記第2配線の上記奇数番目同士を束ねた第2奇数配線群、及び、上記第2配線の上記偶数番目同士を束ねた第2偶数配線群、のそれぞれの間に電位差が生じるように電圧を印加するようになっていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の配線欠陥検査装置。
  6. 上記半導体基板は、複数の基板のそれぞれに設けられた上記第1配線の上記第1方向のいずれか一方の端部側から奇数番目同士及び偶数番目同士、上記第2配線の上記第2方向のいずれか一方の端部側から奇数番目同士及び偶数番目同士、並びに、上記第3配線同士がそれぞれ束ねられたものであり、
    上記電圧印加手段は、上記第1配線の上記奇数番目同士を束ねた第1奇数配線群、上記第1配線の上記偶数番目同士を束ねた第1偶数配線群、上記第2配線の上記奇数番目同士を束ねた第2奇数配線群、上記第2配線の上記偶数番目同士を束ねた第2偶数配線群、及び、上記第3配線同士を束ねた第3配線群のそれぞれの間に電位差が生じるように電圧を印加するようになっていることを特徴とする請求項4に記載の配線欠陥検査装置。
  7. 第1方向に配列した第1配線と、当該第1方向に交差する第2方向に配列した第2配線とが設けられた半導体基板における各配線の抵抗値を測定する抵抗値測定工程と、
    上記抵抗値測定工程において測定した抵抗値に基づいて、上記半導体基板上に、上記第1配線間の第1短絡部、上記第2配線間の第2短絡部、及び、第1配線と第2配線とにまたがる第1交差短絡部のうち、いずれの種類の短絡部が存在するかを判定する欠陥検出工程と、
    上記半導体基板に印加する電圧の印加パターンを決定する印加パターン決定工程と、
    上記印加パターン決定工程において決定した印加パターンで半導体基板に電圧を印加して、上記短絡部を発熱させる電圧印加工程と、
    電圧の印加により発熱した上記短絡部を撮影し、撮影した画像における上記短絡部の発熱状態に基づいて上記短絡部の種類を特定する欠陥特定工程とを包含し、
    上記欠陥検出工程において、2種類以上の短絡部が上記半導体基板上に存在すると判定したとき、
    上記印加パターン決定工程において、上記印加パターン毎の発熱の有無に基づいて上記短絡部の種類を特定するために必要な印加パターンの数が、上記短絡部の種類の数よりも少なくなるように、上記印加パターンを決定する
    ことを特徴とする配線欠陥検査方法。
  8. 請求項7に記載の配線欠陥検査方法による配線欠陥検査工程を包含することを特徴とする半導体基板の製造方法。
  9. 第1方向に配列した第1配線と、当該第1方向に交差する第2方向に配列した第2配線とが設けられた半導体基板において、各配線の抵抗値を測定する抵抗値測定手段と、
    上記抵抗値測定手段が測定した抵抗値に基づいて、上記半導体基板上に、上記第1配線間の第1短絡部、上記第2配線間の第2短絡部、及び、第1配線と第2配線とにまたがる第1交差短絡部のうち、いずれの種類の短絡部が存在するかを判定する欠陥検出手段と、
    上記半導体基板に印加する電圧の印加パターンを決定する印加パターン決定手段と、
    上記印加パターン決定手段が決定した上記印加パターンで上記半導体基板に電圧を印加して、上記短絡部を発熱させる電圧印加手段と、
    電圧の印加により発熱した上記短絡部を撮影し、撮影した画像における上記短絡部の発熱状態に基づいて上記短絡部の種類を特定する欠陥特定手段とを備え、
    上記欠陥検出手段が2種類以上の短絡部が上記半導体基板上に存在すると判定したとき、
    上記印加パターン決定手段は、上記印加パターン毎の発熱の有無に基づいて上記短絡部の種類を特定するのに必要な上記印加パターンの数が、上記短絡部の種類の数よりも少なくなるように、上記印加パターンを決定し、
    上記欠陥検出手段が、少なくとも上記第1短絡部及び上記第2短絡部が上記半導体基板上に存在すると判定したとき、
    上記印加パターン決定手段は、さらに、上記第1短絡部と上記第2短絡部とを電圧印加時の発熱の形状に基づいて区別するように上記印加パターンを決定し、
    上記欠陥特定手段は、上記第1短絡部と上記第2短絡部とを電圧印加時の発熱の形状に基づいて特定し、
    上記電圧印加手段は、上記第1方向のいずれか一方の端部側から奇数番目に配列された第1奇数配線、及び、偶数番目に配列された第1偶数配線、並びに、上記第2方向のいずれか一方の端部側から奇数番目に配列された第2奇数配線、及び、偶数番目に配列された第2偶数配線、のそれぞれの間に電位差が生じるように電圧を印加するようになっており、
    上記印加パターン決定手段は、
    上記第1奇数配線と上記第2奇数配線とにまたがる第1奇数第2奇数交差短絡部、
    上記第1奇数配線と上記第2偶数配線とにまたがる第1奇数第2偶数交差短絡部、
    上記第1偶数配線と上記第2奇数配線とにまたがる第1偶数第2奇数交差短絡部、及び
    上記第1偶数配線と上記第2偶数配線とにまたがる第1偶数第2偶数交差短絡部
    のそれぞれを、上記印加パターン毎の発熱の有無に基づいて区別するように上記印加パターンを決定し、
    上記半導体基板は、複数の基板のそれぞれに設けられた、上記第1配線の上記第1方向のいずれか一方の端部側から奇数番目同士及び偶数番目同士、並びに、上記第2配線の上記第2方向のいずれか一方の端部側から奇数番目同士及び偶数番目同士がそれぞれ束ねられたものであり、
    上記電圧印加手段は、上記第1配線の上記奇数番目同士を束ねた第1奇数配線群、上記第1配線の上記偶数番目同士を束ねた第1偶数配線群、上記第2配線の上記奇数番目同士を束ねた第2奇数配線群、及び、上記第2配線の上記偶数番目同士を束ねた第2偶数配線群、のそれぞれの間に電位差が生じるように電圧を印加するようになっていることを特徴とする配線欠陥検査装置。
JP2012144720A 2012-06-27 2012-06-27 配線欠陥検査装置、配線欠陥検査方法、及び半導体基板の製造方法 Pending JP2014009965A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012144720A JP2014009965A (ja) 2012-06-27 2012-06-27 配線欠陥検査装置、配線欠陥検査方法、及び半導体基板の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012144720A JP2014009965A (ja) 2012-06-27 2012-06-27 配線欠陥検査装置、配線欠陥検査方法、及び半導体基板の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2014009965A true JP2014009965A (ja) 2014-01-20

Family

ID=50106813

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012144720A Pending JP2014009965A (ja) 2012-06-27 2012-06-27 配線欠陥検査装置、配線欠陥検査方法、及び半導体基板の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2014009965A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5705976B2 (ja) 配線欠陥検査方法および配線欠陥検査装置、並びに半導体基板の製造方法
JP5628410B2 (ja) 欠陥検査方法、欠陥検査装置、及び基板の製造方法
JP7085042B2 (ja) プローブシステム
JP5744212B2 (ja) 配線欠陥検出方法および配線欠陥検出装置、並びに半導体基板の製造方法
JP5261540B2 (ja) 欠陥検査装置及び欠陥検査方法
US7545162B2 (en) Method and apparatus for inspecting and repairing liquid crystal display device
JP5628139B2 (ja) 配線欠陥検査方法
WO2013039024A1 (ja) 配線欠陥検出方法および配線欠陥検出装置
US20140247201A1 (en) Display panel and panel inspection apparatus
WO2013128738A1 (ja) 欠陥検出方法、欠陥検出装置、および半導体基板の製造方法
JP2008058767A (ja) Tftアレイの検査方法及びtftアレイ検査装置
JP5832909B2 (ja) 赤外カメラを具備する配線欠陥検出装置、および当該赤外カメラの異常を検知する異常検知方法
JP5826690B2 (ja) 配線欠陥検出装置、配線欠陥検出方法、配線欠陥検出プログラムおよび配線欠陥検出プログラム記録媒体
JP2013250098A (ja) 配線欠陥検出方法および配線欠陥検出装置、並びに配線基板の製造方法
JP2014009965A (ja) 配線欠陥検査装置、配線欠陥検査方法、及び半導体基板の製造方法
JP2014153177A (ja) 検査装置および検査方法
JP7149209B2 (ja) 表示装置及び検査方法
JP2014025902A (ja) 欠陥検出方法、欠陥検出装置、および半導体基板の製造方法
JP2006267416A (ja) アクティブマトリクス基板の検査方法
JP2013174511A (ja) 画像表示された線領域の先端位置を特定する先端位置特定方法および先端位置特定装置、並びに、短絡欠陥の位置を特定する位置特定方法および位置特定装置
CN111951707A (zh) 显示设备